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技術 ベイヤー画像符号化のための改善された色信号内予測及び色信号間予測

出願人 ソニー株式会社
発明者 池田優
出願日 2015年10月28日 (4年3ヶ月経過) 出願番号 2017-531231
公開日 2018年2月8日 (2年0ヶ月経過) 公開番号 2018-504025
状態 不明
技術分野
  • -
主要キーワード 電子画像処理装置 プログラマブル処理装置 画像外観 予測要素 作業不能 エッジ条件 デジタル画像センサ カラーイメージャ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (19)

課題・解決手段

強化されたベイヤー画像の符号化及び復号中に、インター予測の使用又はイントラ予測の使用を選択する装置及び方法を提供する。平面内予測は、隣接する同色画素間の相関関係に依拠し、平面間予測は、異なる色平面内の(すなわち、異なる色の)隣接する画素間の相関関係に依拠する。特定の大きなエッジ状況において生じ得る大きな残差を排除するために、平面内予測を使用すべきか、それとも平面間予測を使用すべきかを選択するダイナミックレンジ決定を行う。

概要

背景

単一チップデジタル画像センサを利用する数多くのカラーカメラステム(例えば、デジタルカメラカムコーダ及びスキャナ)は、光検出器格子上/上方にRGBカラーフィルタを配置するカラーフィルタアレイ(CFA)を含むベイヤーフィルタモザイクを使用する。使用されているベイヤーフィルタモザイクには、複数のタイプがある。1つの例では、緑色を50%、赤色を25%、青色を25%有するカラーフィルタの(ベイヤー)配列がカラー画像の形成に利用されており、この配列はRGBG、GRGB又はRGGBとも呼ばれる。人間の眼は、緑色に対する感度が高いので、スペクトル緑色部分コンテンツが多いと画像外観が向上するという理由で緑色画素が多く存在すると理解されたい。

通常、ベイヤーカラー画像は、典型的な24ビット(RGB)表現とは対照的に、わずか8ビットの解像度で符号化される。各画素を赤色、青色、又は2つの緑色値(すなわち、Gr、Gb)の一方に割り当てることにより、各画素の近くの色情報を利用して、この画素の実際の色を指定し、又はこの画素グループに色を割り当てることができる。ベイヤー符号化は、近隣の色を用いて対象の画素の各色成分の値を決定できるように、色が交互になったカラーモザイクを利用する。

図1に、R1、B1、Gr1、Gb1からR8、B8、Gr8、Gb8までの合計8つの画素グループを示すベイヤーカラーモザイクを示す。全ての位置が特定の色成分を有し、他の各色値のうちの少なくとも2つによって取り囲まれていることが分かる。なお、1つのタイプのベイヤー画像は、(1)R平面、(2)Gr平面、(3)Gb平面、及び(4)B平面という4つの色平面を有する。ベイヤー符号化における画像の「平面」についての言及は「色平面」を意味する。ベイヤーカラー符号化には、本開示に適用できる複数の変形例が存在する。

通常、これらの画素では、画素と同色隣接画素平均値との差分に基づいて残差が生成される。一般に、ベイヤー符号化における平均化処理は、同色内の空間相関を利用するものであり、平面内相関と呼ばれる。この平均化は、同色の密接するサンプルの値の方が離れたサンプルに比べて同様の値を有する傾向にあることを考慮する。例えば、|R1−R2|<|R1−R4|である可能性の方が高い。

本出願人による先行出願では、ベイヤーカラー符号化中にインター予測を利用して符号化効率を高めて平面内相関を強化する改善された予測を行った。

本技術は、インター予測を行うべきか、それともイントラ予測を行うべきかの選択におけるベイヤー符号化の利点をさらに広げるものである。

概要

強化されたベイヤー画像の符号化及び復号中に、インター予測の使用又はイントラ予測の使用を選択する装置及び方法を提供する。平面内予測は、隣接する同色の画素間の相関関係に依拠し、平面間予測は、異なる色平面内の(すなわち、異なる色の)隣接する画素間の相関関係に依拠する。特定の大きなエッジ状況において生じ得る大きな残差を排除するために、平面内予測を使用すべきか、それとも平面間予測を使用すべきかを選択するダイナミックレンジ決定を行う。

目的

本明細書の以下の部分では、開示する技術のさらなる態様が明らかになり、詳細な説明は、好ましい実施形態に制限を課すことなくこのような実施形態を完全に開示することを目的とする

効果

実績

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請求項1

ベイヤー符号化中に予測モードを選択する装置であって、(a)複数の異なる画素グループ番号に関連する異なるカラー画素を含む入力ベイヤー画像カラー画素データを受け取るように構成されたコンピュータプロセッサと、(b)ステップを実行するように構成された前記コンピュータプロセッサ上で実行可能なプログラムと、を備え、前記ステップは、(i)複数のサンプル間のダイナミックレンジを決定するステップと、(ii)サンプル解像度所与ビット数に低減するステップと、(iii)前記複数のサンプルの符号語が、(1)色信号例外事例であるかどうかを判定し、そうであれば色信号間予測を選択し、そうでなければ色信号内予測を選択し、或いは(2)色信号間例外事例であるかどうかを判定し、そうであれば色信号内予測を選択し、そうでなければ色信号間予測を選択するステップと、を実行するように構成される、ことを特徴とする装置。

請求項2

前記コンピュータ上で実行可能な前記プログラムは、前記複数のサンプル間のダイナミックレンジが所与の閾値も超えなければならないことを必要とすることにより、前記色信号内例外事例又は前記色信号間例外事例を認定するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。

請求項3

前記閾値は、約10の値を含む、請求項2に記載の装置。

請求項4

前記複数のサンプルとして3つのサンプルが利用される、請求項1に記載の装置。

請求項5

前記コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、サンプル解像度をサンプル当たり2つのビットに低減するように構成される、請求項1に記載の装置。

請求項6

前記コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、前記3つのサンプルの値が、「003」及び「330」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号内例外事例が存在すると判定し、或いは前記3つのサンプルの値が、「033」及び「300」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号間例外事例が存在すると判定するように構成される、請求項5に記載の装置。

請求項7

前記コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、量子化予測因子の計算、残差の生成及び該残差のエントロピー符号化を含む処理において前記色信号間予測又は前記色信号内予測を実行するように構成される、請求項1に記載の装置。

請求項8

ベイヤー符号化中に予測モードを選択する装置であって、(a)複数の異なる画素グループ番号に関連する異なるカラー画素を含む入力ベイヤー画像のカラー画素データを受け取るように構成されたコンピュータプロセッサと、(b)ステップを実行するための、前記コンピュータプロセッサ上で実行可能なプログラムと、を備え、前記前記ステップは、(i)複数のサンプル間のダイナミックレンジを決定するステップと、(ii)サンプル解像度をサンプル当たり2つのビットに低減して、各サンプルが0〜3の値によって表現されるようにするステップと、(iii)前記複数のサンプルの符号語が、前記複数のサンプルのサンプル値が0の値と3の値との組み合わせから成る色信号内例外事例又は色信号間例外事例であるかどうかを判定するステップと、(iv)前記複数のサンプル間のダイナミックレンジが所与の閾値を超えるかどうかを判定するステップと、(v)色信号内例外事例が判定されてダイナミックレンジが前記閾値を超える場合には色信号間予測を選択し、それ以外の場合には色信号内予測を選択し、或いは色信号間例外事例が判定されてダイナミックレンジが前記閾値を超える場合には色信号内予測を選択し、それ以外の場合には色信号間予測を選択するステップと、を含む、ことを特徴とする装置。

請求項9

前記閾値は、約10の値を含む、請求項8に記載の装置。

請求項10

前記複数のサンプルとして3つのサンプルが利用される、請求項8に記載の装置。

請求項11

前記コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、前記3つのサンプルの値が、「003」及び「330」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号内例外事例が存在すると判定し、或いは前記3つのサンプルの値が、「033」及び「300」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号間例外事例が存在すると判定するように構成される、請求項8に記載の装置。

請求項12

前記コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、量子化、予測因子の計算、残差の生成及び該残差のエントロピー符号化を含む処理において前記色信号間予測又は前記色信号内予測を実行するように構成される、請求項8に記載の装置。

請求項13

ベイヤー符号化中に予測モードを選択する方法であって、(a)電子画像処理装置において、複数の異なる画素グループ番号に関連する異なるカラー画素を含む入力ベイヤー画像のカラー画素データを受け取るステップと、(b)複数のサンプル間のダイナミックレンジを決定するステップと、(c)サンプル解像度を所与のビット数に低減するステップと、(d)前記複数のサンプルの符号語が、(1)色信号内例外事例であるかどうかを判定し、そうであれば色信号間予測を選択し、そうでなければ色信号内予測を選択し、或いは(2)色信号間例外事例であるかどうかを判定し、そうであれば色信号内予測を選択し、そうでなければ色信号間予測を選択するステップと、を含むことを特徴とする方法。

請求項14

前記複数のサンプル間のダイナミックレンジが所与の閾値も超えなければならないことを必要とすることにより、前記色信号内例外事例又は前記色信号間例外事例を認定するステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。

請求項15

前記閾値は、約10の値を含む、請求項14に記載の方法。

請求項16

前記複数のサンプルとして3つのサンプルが利用される、請求項13に記載の方法。

請求項17

前記サンプルは、サンプル当たり2つのビットの解像度に低減される、請求項13に記載の方法。

請求項18

前記3つのサンプルの値が、「003」及び「330」から成る値のグループ内に存在する場合に前記色信号内例外事例が存在し、或いは前記3つのサンプルの値が、「033」及び「300」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号間例外事例が存在する、請求項17に記載の方法。

請求項19

前記電子画像処理装置は、量子化、予測因子の計算、残差の生成及び該残差のエントロピー符号化を含む処理において前記色信号間予測又は前記色信号内予測を実行するように構成される、請求項13に記載の方法。

請求項20

前記電子画像処理装置は、カメラ装置から取り込まれたものとして前記入力ベイヤー画像を受け取るように構成され、或いは前記電子画像処理装置は、前記入力ベイヤー画像を取り込むカメラ装置である、請求項13に記載の方法。

技術分野

0001

著作権保護を受ける資料通知
特許文書中の資料の一部は、米国及びその他の国の著作権法の下で著作権保護を受ける。著作権の権利所有者は、米国特許商標の一般公開ファイル又は記録内に表されるとおりに第三者が特許文献又は特許開示を複製することには異議を唱えないが、それ以外は全ての著作権を留保する。著作権所有者は、限定するわけではないが、米国特許法施行規則§1.14に従う権利を含め、本特許文献を秘密裏に保持しておくあらゆる権利を本明細書によって放棄するものではない。

0002

本開示は、一般にベイヤー画像符号化中における色信号予測の使用に関し、具体的には、ダイナミックレンジの決定に応答して、ベイヤー符号化システムのための色信号内予測又は色信号間予測を選択することに関する。

背景技術

0003

単一チップデジタル画像センサを利用する数多くのカラーカメラステム(例えば、デジタルカメラカムコーダ及びスキャナ)は、光検出器格子上/上方にRGBカラーフィルタを配置するカラーフィルタアレイ(CFA)を含むベイヤーフィルタモザイクを使用する。使用されているベイヤーフィルタモザイクには、複数のタイプがある。1つの例では、緑色を50%、赤色を25%、青色を25%有するカラーフィルタの(ベイヤー)配列がカラー画像の形成に利用されており、この配列はRGBG、GRGB又はRGGBとも呼ばれる。人間の眼は、緑色に対する感度が高いので、スペクトル緑色部分コンテンツが多いと画像外観が向上するという理由で緑色画素が多く存在すると理解されたい。

0004

通常、ベイヤーカラー画像は、典型的な24ビット(RGB)表現とは対照的に、わずか8ビットの解像度で符号化される。各画素を赤色、青色、又は2つの緑色値(すなわち、Gr、Gb)の一方に割り当てることにより、各画素の近くの色情報を利用して、この画素の実際の色を指定し、又はこの画素グループに色を割り当てることができる。ベイヤー符号化は、近隣の色を用いて対象の画素の各色成分の値を決定できるように、色が交互になったカラーモザイクを利用する。

0005

図1に、R1、B1、Gr1、Gb1からR8、B8、Gr8、Gb8までの合計8つの画素グループを示すベイヤーカラーモザイクを示す。全ての位置が特定の色成分を有し、他の各色値のうちの少なくとも2つによって取り囲まれていることが分かる。なお、1つのタイプのベイヤー画像は、(1)R平面、(2)Gr平面、(3)Gb平面、及び(4)B平面という4つの色平面を有する。ベイヤー符号化における画像の「平面」についての言及は「色平面」を意味する。ベイヤーカラー符号化には、本開示に適用できる複数の変形例が存在する。

0006

通常、これらの画素では、画素と同色隣接画素平均値との差分に基づいて残差が生成される。一般に、ベイヤー符号化における平均化処理は、同色内の空間相関を利用するものであり、平面内相関と呼ばれる。この平均化は、同色の密接するサンプルの値の方が離れたサンプルに比べて同様の値を有する傾向にあることを考慮する。例えば、|R1−R2|<|R1−R4|である可能性の方が高い。

0007

本出願人による先行出願では、ベイヤーカラー符号化中にインター予測を利用して符号化効率を高めて平面内相関を強化する改善された予測を行った。

0008

本技術は、インター予測を行うべきか、それともイントラ予測を行うべきかの選択におけるベイヤー符号化の利点をさらに広げるものである。

発明が解決しようとする課題

0009

ベイヤー画像符号化では、平面間相関を用いて平面内相関を強化することによる利点が示されている。しかしながら、例えば非常に大きな色エッジに応答する場合など、場合によっては、色信号間予測によって常に最適な結果が得られるとは限らない。例えば、大きな空間エッジが存在する場合には、作業不能なほどに残差が大きくなる。

課題を解決するための手段

0010

本開示は、これまでのベイヤー画像符号化システムの欠点を克服するために、ダイナミックレンジ(DR)に依存して予測処理を決定するものである。具体的には、本開示は、DR依存方法を用いて色信号内予測及び色信号間予測のいずれかを決定する(又は切り替える)装置及び方法、具体的には、これらの予測の組み合わせ方を決定する(又は切り替える)装置及び方法について教示するものである。

0011

本明細書の以下の部分では、開示する技術のさらなる態様が明らかになり、詳細な説明は、好ましい実施形態に制限を課すことなくこのような実施形態を完全に開示することを目的とする。

0012

本技術は、例示のみを目的とする以下の図面を参照することによってさらに完全に理解されるであろう。

図面の簡単な説明

0013

8つの画素グループを示すベイヤーカラー画素配列の例である。
平面間予測を用いて平面内予測を強化する根拠を示す(色間の)平面間相関のプロットである。
本技術の実施形態に従って利用する第1のベイヤーエンコーダの実施形態のブロック図である。
本技術の実施形態に従って利用する第2のベイヤーエンコーダの実施形態のブロック図である。
本技術の実施形態に従って利用する第1のベイヤーデコーダの実施形態のブロック図である。
本技術の実施形態に従って利用する第2のベイヤーデコーダの実施形態のブロック図である。
本技術の実施形態に従って利用する、インター予測の場合に高残差値が生じ得るベイヤーカラー画像の一部におけるエッジ条件画素サンプル例である。
本技術の実施形態に従って利用する、インター予測の場合に高残差値が生じ得るベイヤーカラー画像の一部におけるエッジ条件の画素サンプル例である。
本技術の実施形態による、色信号間予測を適用すべきか、それとも色信号内予測を適用すべきかを選択するための第1のダイナミックレンジ(DR)決定の使用を示すフロー図である。
本技術の実施形態による、色信号間予測を適用するという図8の決定が行われたベイヤーカラー画像の一部において示される画素サンプル例である。
本技術の実施形態による、図8における色信号間予測を適用すべきか、それとも色信号内予測を適用すべきかを選択するための、ダイナミックレンジ閾値条件を含む第1のダイナミックレンジ決定の使用を示すフロー図である。
本技術の実施形態による、色信号間予測を適用するという図10のDR決定及びDR除外が行われたベイヤーカラー画像の一部にそれぞれを示す画素サンプル例である。
本技術の実施形態による、色信号間予測を適用するという図10のDR決定及びDR除外が行われたベイヤーカラー画像の一部にそれぞれを示す画素サンプル例である。
本技術の実施形態による、色信号間予測を適用すべきか、それとも色信号内予測を適用すべきかを選択するための第2のダイナミックレンジ決定の使用を示すフロー図である。
本技術の実施形態による、色信号間予測を適用するという図12の決定が行われたベイヤーカラー画像の一部に示す画素サンプル例である。
本技術の実施形態による、図12における色信号間予測を適用すべきか、それとも色信号内予測を適用すべきかを選択するための、ダイナミックレンジ閾値条件を含む第2のダイナミックレンジ決定の使用を示すフロー図である。
本技術の実施形態による、色信号間予測を適用するという図14のDR決定及びDR除外が行われたベイヤーカラー画像の一部にそれぞれを示す画素サンプル例である。
本技術の実施形態による、色信号間予測を適用するという図14のDR決定及びDR除外が行われたベイヤーカラー画像の一部にそれぞれを示す画素サンプル例である。

実施例

0014

本技術は、ベイヤー画像内には平面内相関のみならず平面間相関も存在するという認識を動機とするものである。すなわち、ベイヤー画像内では、隣接する同色(平面内)の画素同士の相関関係有意性があるだけでなく、他の色(平面間)との相関関係も存在する。本技術によれば、カラー画像データのさらに効率的な圧縮に向けてベイヤー画像符号化を強化するように、さらなる平面間相関が行われる。この結果、特定のエッジ状況の発生時に大きな残差の発生を防ぐように、ダイナミックレンジ決定及び/又は除外を行うことに応答してこれらの平面間予測を選択する。

0015

図2は、平面間相関のプロットである。所与のブロック内のR平均(R)、G平均(G)及びB平均(B)の計算に応じたゼロ値周囲の変動を示す。プロットのx軸は、単一行内の空間的画素位置を示す。この図では、R、G及びBが一般的に大きく異なる値を有するにも関わらず、その空間変化(或いは、変分又は変動)は、異なる色にわたって相関することが分かる。この状況を図2の単一のプロット内に明確に示すために、画素の範囲にわたって各色から色平均を減算している。

0016

これらの(異なる色にわたる)平面間相関が存在する理由は、R、Gr、Gb及びBの各色について空間値の変化及び/又は変動が類似する傾向にあるからであると分かるであろう。例えば、R1<R2の場合、この一般的な色関係は他の色についても同様であり、例えばB1<B2、Gr1<Gr2、Gb1<Gb2である可能性が高い。このプロットは、平面間予測を用いて平面内予測を強化する本技術に利点がある根拠を示すものである。

0017

限定ではなく一例として、以下の説明では、開示する方法を8×1のランダムアクセス符号化について実装し、8×1ブロックの例は、図1のR1、Gr1、R2、Gr2、R3、Gr3、R4、Gr4とする。

0018

図3及び図4に、差分パルス符号変調DPCM)又はパルス符号変調PCM)とDPCMとの組み合わせを利用するエントロピー符号化などによって符号化中に平面間相関を利用する方法に従って利用できるベイヤーエンコーダの実施形態例10及び30を示す。なお、本技術は、その教示から逸脱することなく他のエンコーダ構成に基づいて実施することもできるので、実施形態例10及び30は、限定ではなく一例として示すものであると理解されたい。

0019

図3では、ベイヤー画像が入力12され、これに対して以前の画素からの再構成値21を利用して予測因子を決定し14、加算接合部16において差分を求めて残差18(すなわち、正又は負の値)を生成し、これを量子化20した後にエントロピー符号化22してビットストリーム出力24を生成する。なお、量子化処理20では一部の情報が失われることにより、予測因子14の決定は、量子化後の再構成値に基づいて行わなければならない。

0020

符号化処理は、中央処理装置(CPU又はGPU)、マイクロプロセッサマイクロコントローラ、DSP、プログラマブルアレイ装置、又はブロック14〜22をの実行する際にプログラムされた又はプログラム可能な実行を行うように構成された同様の装置などの、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ28を含む処理手段26によって実行されることが分かる。また、図示の処理手段26は、データ及びプロセッサ28のためのプログラムなどを記憶する少なくとも1つのメモリ29も有する。メモリは、固体メモリ及びその他のコンピュータ可読媒体を含むことができる。本技術は、メモリ及びコンピュータ可読媒体について、これらが非一時的なものであり、従って一時的電子信号を構成するものでない限り限定するものではない。

0021

図4では、ベイヤー画像が入力12され、これを量子化20した後に予測因子14を決定し、加算接合部16において差分を出力して残差18を生成し、これをエントロピー符号化22してビットストリーム出力24を生成する。実施形態30は、図3に関して説明したような少なくとも1つのコンピュータプロセッサ28と少なくとも1つのメモリ29とを含む同じ処理手段26を利用することが好ましい。

0022

以下の節では、本技術による、予測を実行する2つの異なる機構(方法)について説明する。なお、これらの機構のいずれかは、図3及び図4に例示する予測因子の計算ステップにおいて、或いは予測因子を用いた差分の計算に基づいて残差を生成する他の符号化構成と共に利用することができる。

0023

第1の予測方法では、平面内予測と同時に平面間予測を実行する。以下に従って平面内予測が実行され、残差が生成されると認識されるであろう。
ΔRn=Rn−SP(Rn)、
ΔGrn=Grn−SP(Grn)、
ΔGbn=Gbn−SP(Gbn)、及び、
ΔBn=Bn−SP(Bn)
上記の式における「SP」は、同じ色平面内の画素に基づく空間予測の実行を表し、すなわち近くに存在する同色の画素(例えば、直接的に隣接する画素、又は程度は低いが間接的に隣接する画素)に応答して予測が行われる。しかしながら、この方法によれば、これらの色予測のうちの1つ又は2つ以上に平面間予測が組み込まれることによってこれらの予測が修正され、これによって同じ平面と異なる平面との組み合わせに基づいて予測が行われる。

0024

以下、緑色についてはイントラ予測とインター予測との組み合わせを実行し、赤色及び青色についてはイントラ予測のみを実行する、この第1の予測方法の例について説明する。以下のように決定される予測から、Rn、Grn、Gbn及びBnの色の残差をΔRn、ΔGrn、ΔGbn及びΔBnとして求める。
ΔRn=Rn−SP(Rn)
ΔGrn=Grn−SP(Grn)+Rn−SP(Rn)
ΔGbn=Gbn−SP(Gbn)+Bn−SP(Bn)
ΔBn=Bn−SP(Bn)

0025

なお、上記の一般的方法では、本技術から逸脱することなく多くの変形を実装することができると理解されたい。例えば、本技術に適用できる例をいくつか挙げると、他の色(緑色ではなく赤色及び青色、又は別の色の組み合わせ)について平面間予測を実行することもでき、いくつかの例では、Gr及びGbに関連して赤色のインター予測成分と青色のインター予測成分とを交換することもでき、或いはさらに離れた画素などに基づくさらなるインター予測を追加することもできる。

0026

上記の説明におけるSP(Xn)は、画素グループn内の色Xの「空間予測因子」を意味する。空間予測因子は、所与の画素グループ内の所与のカラー画素にいずれかの所望の平面内予測処理を使用することを基準とする。上記では、赤色画素及び青色画素は、その同じ色の空間予測のみに応答して予測され、緑色画素の予測は、赤色及び青色の残差を含む平面間予測成分を含むことが分かる。なお、一般に緑色は赤色及び青色よりも変動が大きいので、平面間予測を組み込むことによって緑色の安定性及び正確性が高まって最大の利益が得られるように、R及びBは、Gr及びGbと区別することが好ましい。

0027

第2の予測方法では、平面内予測とは異なる残差計算レベルで平面間予測を実行する。一例として、平面内予測の残差を計算した後の第2の残差計算レベル内で平面間予測を実行する。この方法によれば、R、Gr、Gb又はBのうちの1つ又は2つ以上についての色平面にわたる平面間予測を含む少なくとも1つの計算レベルが実行される。

0028

第1のステップでは、少なくとも1つの計算レベル内で色信号内空予測残差を色毎に求める。
ΔRn=Rn−SP(Rn)
ΔGrn=Grn−SP(Grn)
ΔGbn=Gbn−SP(Gbn)
ΔBn=Bn−SP(Bn)

0029

ここでも、上記の式におけるSP(Xn)は、画素グループn内の色Xの「空間予測因子」を意味する。これらの空間予測因子(1D又は2Dブロック)の例は、SP(X6)=X5、SP(X6)=X2、及びSP(X6)=X5+X2−X1などを含む。Xnは、2Dブロックを考慮した時のいずれかの所望の方向(例えば、上、左、右及び下)、或いは1Dブロック内の左又は右で発見できる隣接画素Xmから予測する必要があると理解されるであろう。しかしながら、予測は、既に符号化されている隣接画素に関連して行われることが好ましい。従って、例えば1Dブロック(例えば、8×1)では、既に符号化されていて利用することができる左側の隣接画素(例えば、Xn-1)が唯一の好ましい選択肢となり得る。

0030

第2のステップでは、以下に例示するように、少なくとも一部の色について、隣接画素の空間予測残差から再び空間予測残差を予測する。
ΔΔGrn=ΔGrn−ΔRn
ΔΔGbn=ΔGbn−ΔBn-1
次に、これらの残差を第1の残差計算レベルからのΔRn及びΔBnと共にエントロピー符号化して、符号化ビットストリームを生成する。

0031

第2のステップの別の実装では、以下のように例示するように、全ての色について残差を計算する。
ΔΔRn=ΔRn−ΔGrn-1
ΔΔGrn=ΔGrn−ΔRn
ΔΔGbn=ΔGbn−ΔBn-1
ΔΔBn=ΔBn−ΔGbn

0032

なお、上記の1行目及び3行目では、既に符号化されている画素に関する情報を利用するために、添え字がnではなくn−1になっている。これとは別に、又はこれに加えて、いくつかの用途又は構成では、この次のレベルの残差の計算時に他の方向からの画素を利用することもできる。

0033

デコーダ側を考慮すると、利用できる画素の方向の決定が最も容易に理解される。デコーダは、最初にΔRnを計算するが、未だΔGrnの情報を有しておらず、従ってΔGrnを使用してΔΔRnを計算することはできないと分かるであろう。従って、デコーダは、ΔΔRnを計算する際にΔRn及びΔGrn-1に依拠する。しかしながら、デコーダは、Grnを復号する際にΔGrn及びΔRnを計算することができる。従って、デコーダは、ΔΔGrnの計算時にΔGrn及びΔRnを使用する。

0034

最後に、上記の残差(ΔΔRn、ΔΔGrn、ΔΔGbn、ΔΔBn)をエントロピー符号化して、エントロピー符号化済みベイヤービットストリームを得る。なお、(PCM符号化された)以前の空間予測残差値を利用できない最初のいくつかのサンプルを除き、残りのサンプルは、色信号内隣接サンプルと色信号間隣接サンプルの両方を用いてDPCM符号化されることが好ましいと理解されたい。

0035

1D実装における色信号間予測因子は、左側の隣接サンプルの空間予測残差である。しかしながら、本技術は、異なる実装及び用途に従って予測因子の位置を選択できるので、この点において限定されない。

0036

この方法は、「非ランダムアクセス」条件及び「ランダムアクセス」条件のいずれにも利用することができると理解されたい。「ランダムアクセス」条件では、所与のブロックの符号化時に、エンコーダ及びデコーダが他のブロックにアクセスする必要はない。このことは、デコーダが、他のブロックの情報を知る必要なく依然としてあらゆる所与のブロックを復号できることを意味する。これとは対照的に、「非ランダムアクセス」条件下では、予測因子が他のブロックの画素に基づいて計算されるので、隣接ブロックなどの他のブロックにアクセスする能力が必要である。すなわち、デコーダは、他のブロックにアクセスできる場合にのみ、ランダムアクセス条件で所与のブロックを復号することができる。

0037

単一レベルの残差計算方法及び複数レベルの残差計算方法の両方の試験結果では、平面間予測を含む場合に、ピーク信号対雑音比(PSNR)の(例えば、1dB超の)大きな改善が示される。これらの実施形態の試験では、同色の左側のサンプルを空間予測のための予測因子として使用する。また、試験中には1D 8×1ブロックを利用する。さらに大きなブロック及び2Dブロックでは、さらに高い利得を期待することができると理解されたい。

0038

なお、上述した本技術の平面間予測要素は、完全に異なる色重み付け処理混同すべきではないと理解されたい。色重み付けは、一定レベルの色のオフセット及びブリーディングを修正するために、カラーイメージャの所与のモデル(例えば、電荷結合素子(CCD))のパラメータ測定に基づいて、一定のオフセットを用いて色を補正するために行うものである。

0039

図5及び図6に、差分パルス符号変調(DPCM)、又はパルス符号変調(PCM)とDPCMとの組み合わせを利用してエントロピー符号化されたビットストリームを復号することなどによって復号中に平面間相関を活用する、図3及び図4に示すエンコーダに対応するベイヤーデコーダの実施形態例50及び70をそれぞれ示す。なお、本技術は、その教示から逸脱することなく他のデコーダ構成に基づいて実施することもできるので、実施形態50及び70は、限定ではなく一例として示すものであると理解されたい。

0040

図5では、符号化ビットストリームを受け取ってエントロピー復号52した後に逆量子化54し、予測因子56が計算されたことに応答して、加算接合部において和を求める58。加算された出力60は、元のベイヤー入力画像再構成したものである。このデコーダでは、図3及び図4のエンコーダについて説明した方法と同じ方法で予測を実行することができると理解されるであろう。

0041

復号処理は、中央処理装置(CPU又はGPU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSP、プログラマブルアレイ装置、又はブロック52〜58の実行においてプログラムされた又はプログラム可能な実行を行うように構成された同様の装置などの、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ64を含む処理手段62によって実行されることが分かる。また、図示の処理手段62は、データ及びプロセッサ64のためのプログラムなどを記憶する少なくとも1つのメモリ66も有する。メモリは、固体メモリ及びその他のコンピュータ可読媒体を含むことができる。本技術は、メモリ及びコンピュータ可読媒体について、これらが非一時的なものであり、従って一時的電子信号を構成するものでない限り限定するものではない。

0042

図6では、符号化ビットストリームを受け取ってエントロピー復号72した後に、予測因子74が計算されたことに応答して加算接合部において加算76を行い、その後に逆量子化78を実行して、元のベイヤー入力画像の再構成を生成する80。このデコーダでは、図3及び図4のエンコーダに関して説明した方法と同じ方法で予測を実行することができると理解されるであろう。実施形態70は、図5のデコーダに関して説明したような少なくとも1つのコンピュータプロセッサ84と少なくとも1つのメモリ86とを含む同様の処理手段82を利用することが好ましい。

0043

以下の節では、このベイヤー画像符号化機構の色信号間予測及び色信号内予測の、いくつかの予測問題を克服する改善について説明する。具体的に言えば、大きな空間エッジが存在する状況では、色信号内予測であっても、色信号間予測であっても、良好な予測をもたらすことができない。以下では、R、Gr、Gb及びB間の各ダイナミックレンジの事例について説明するのではなく、これらの差分を、単純に2つのタイプの値であるAとBの間のものとして一般的に説明する。これらの説明は、R、Gr、Gb及びB、並びに同様の画素色構成にも制限なく当てはまると理解されるであろう。

0044

図7A及び図7Bに、上記の予測のいずれかを混乱させる恐れのある大きな空間エッジの事例を示す。図7Aからは、大きな残差が生成されるΔAn=An−SP(An)=495−51=444というイントラ予測が分かる。図7Bには、インター予測の場合の同様の状況を示す。これらの図及び残差式は、R、Gr、Gb及びB間の各ダイナミックレンジの事例を説明したものではなく、差分を単純にAとBという2つのタイプの値間のものとして一般化したものであると理解されたい。この教示は、全てのR、Gr、Gb及びB、並びに同様のベイヤータイプの画素色構成にも制限なく当てはまる。
ΔAn=An−SP(An)=495−495=0
ΔBn=Bn−SP(Bn)=495−50=445
ΔΔAn=ΔAn−ΔBn−1=0−445=−445
上記の式では、同色での差分は小さい(0)が、色間では大きい。従って、色信号内予測にも色信号間予測にも、予測残差が極めて大きくなるいくつかの例外事例が存在する。

0045

以下では、上記の状況を克服するための、サンプルをグループ化する符号語及びダイナミックレンジ決定機構について説明する。ダイナミックレンジは、2つの値間の範囲(差分)を何らかの基準と比較した特性であると理解されるであろう。

0046

図8図15Bに、ダイナミックレンジ決定を単独で又はダイナミックレンジ除外と組み合わせて使用することに基づいて色信号間予測又は色信号内予測を選択する2つの異なる実施形態例及び変形例を示す。

0047

図8には、符号語決定の実施形態例を示す。処理を開始90し、この例では最後の3つのサンプル(=Bn-2、An-1及びBn-1)を用いて複数のサンプル間のダイナミックレンジを求める92。各サンプルの解像度を、例えば2つのビット(2ビット値)しか有さないように低減する94。次に、この符号語が色信号内例外事例であるかどうか、例えばこれらの例では「003」又は「330」に等しいかどうかを判定し96、(異なる)色信号間予測をΔΔAn=ΔAn−ΔBn-1として適用する98。符号語が色信号内例外事例でない場合には、(同じ)色信号内予測のみに基づいて、残差をΔAn=An−SP(A)として決定する100。従って、符号語の決定に基づいて、ΔΔAn又はΔAnのいずれかを利用する。

0048

図9に、「003」という符号語についてのこの決定の例を示す。この例では、「003」内に示す3つのサンプルの各サンプルについて、各サンプルが0〜3の値の2つのビットに符号化されていると認識されるであろう。これらのサンプルのうち、(解像度を2ビットに低減する前の)最大値は495であり、最小値は50であり、これらの3つのサンプル(=Bn-2、An-1及びBn-1)のダイナミックレンジ決定を、画素ブロックの下に495−50+1=446として示す。図に示すように、MAX(最大)=495≧OTHERS(その他)≧MIN(最小)+(DR>>2)*3=383である。

0049

図10に、ダイナミックレンジ決定をダイナミックレンジ除外と組み合わせた図8の変形例を示す。処理を開始110し、この例では最後の3つのサンプル(=Bn-2、An-1及びBn-1)を用いて複数のサンプル間のダイナミックレンジを求める112。各サンプルの解像度を、例えば2つのビット(2ビット値)しか有さないように低減する114。次に、この符号語が色信号内例外事例であるかどうか、例えばこれらの例では「003」又は「330」に等しいかどうか、及びダイナミックレンジが閾値を超えるかどうか(DR>TH)を判定し116、これ(はい)に基づいて、(異なる)色信号間予測をΔΔAn=ΔAn−ΔBn-1として適用する118。判定条件が満たされない(符号語が例外事例(「003」又は「033」)に等しくない、又はダイナミックレンジが閾値条件を超えていない)場合には、(同じ)色信号内予測のみに基づいて、残差をΔAn=An−SP(A)として決定する120。従って、符号語の決定に基づいて、ΔΔAn又はΔAnのいずれかを利用する。限定ではなく一例として、10ビット及び14ビット入力深度の場合には、約10の閾値が使用される。一般に、閾値は、画像センサの特性、入力ビットの深度及び用途の特性に応じて設定すべきであると理解されるであろう。

0050

図11Aに、図8及び図10に示した「003」という符号語について見込まれる上記判定の例を示す。図11Bには、閾値を超えていないダイナミックレンジの事例(DR=57−50+1=8)を示す。従って、たとえ符号語が「003」又は「033」である場合でも、DRが閾値を超えていないので、色信号内予測が実行される。

0051

図12に、逆方向の異なる符号語決定を行う図8代替例を示す。処理を開始し130、この例では最後の3つのサンプル(=Bn-2、An-1及びBn-1)を用いて複数のサンプル間のダイナミックレンジを求める132。各サンプルの解像度を、例えば2つのビット(2ビット値)しか有さないように低減する134。次に、この符号語が(図8のような色信号内例外事例ではなく)色信号間例外事例であるかどうか、例えばこの例では「033」又は「300」(図8では「003」又は「330」)に等しいかどうかを判定し136、(同じ)色信号内予測をΔAn=An−SP(A)として適用する138。符号語が、色信号間例外事例でない場合には、(異なる)色信号間予測のみに基づいて、残差をΔΔAn=ΔAn−ΔBn-1として決定する140。従って、符号語の決定に基づいて、ΔΔAn又はΔAnのいずれかを利用する。

0052

図13に、「033」という符号語についての上記の符号語ダイナミックレンジ決定の例を示す。これらのサンプルのうち、最大値は495であり、最小値は50であり、これらの3つのサンプル(=Bn-2、An-1及びBn-1)のダイナミックレンジ決定を、画素ブロックの下に495−50+1=446として示す。図に示すように、MAX(最大)=495≧OTHERS(その他)≧MIN(最小)+(DR>>2)*3=383である。

0053

図14に、ダイナミックレンジ決定をダイナミックレンジ除外と組み合わせた、図12に示す実施形態の変形例を示す。処理を開始150し、この例では最後の3つのサンプル(=Bn-2、An-1及びBn-1)を用いて複数のサンプル間のダイナミックレンジを求める152。各サンプルの解像度を、例えば2つのビット(2ビット値)しか有さないように低減する154。次に、この符号語が色信号間の例外的事例であるかどうか、例えばこれらの例では「033」又は「300」に等しいかどうか、及びダイナミックレンジが閾値を超えるかどうか(DR>TH)を判定し156、これ(はい)に基づいて、(同じ)色信号内予測をΔAn=An−SP(A)として適用する158。判定条件が満たされない(符号語が例外事例(「033」又は「300」)に等しくない、又はダイナミックレンジが閾値条件を超えていない)場合には、(異なる)色信号間予測のみに基づいて、残差をΔΔAn=ΔAn−ΔBn-1として決定する160。従って、符号語の決定に基づいて、ΔΔAn又はΔAnのいずれかを利用する。

0054

図15Aは、図12及び図14に示した「033」という符号語について見込まれる上記判定の例である。図15Bには、閾値を超えていないダイナミックレンジの事例(DR=57−50+1=8)を示す。従って、たとえ符号語が「033」又は「300」である場合でも、DRが閾値を超えていないので、色信号内予測が実行される。

0055

本技術は、ベイヤーカラー画像取り込みを行うように構成された様々な装置(例えば、デジタルカメラ、カムコーダ及びスキャナ)と一体化される、又は画像取り込み装置からカラー画像情報を受け取ったことに応答するようなエンコーダ及びデコーダ内に組み込むことができる。

0056

本開示の実施形態は、コンピュータプログラム製品としても実装できる、開示した技術の実施形態による方法及びシステム、及び/又はアルゴリズム、数式又はその他の計算表現のフロー図を参照して説明することができる。この点、フロー図の各ブロック又はステップ、及びフロー図のブロック(及び/又はステップ)の組み合わせ、アルゴリズム、式、又は計算表現は、ハードウェアファームウェア、及び/又はコンピュータ可読プログラムコード論理の形で具体化された1又は2以上のコンピュータプログラム命令を含むソフトウェアなどの様々な手段によって実装することができる。理解されるように、このようなあらゆるコンピュータプログラム命令は、以下に限定されるわけではないが、汎用コンピュータ又は専用コンピュータ、又は機械生産するためのその他のあらゆるプログラマブル処理装置を含むコンピュータ上にロードして、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行されるコンピュータプログラム命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック内に特定される機能を実施するための手段を生み出すようにすることができる。

0057

従って、フロー図のブロック、アルゴリズム、式、又は計算表現は、特定の機能を実行するための手段の組み合わせ、特定の機能を実行するためのステップの組み合わせ、及びコンピュータ可読プログラムコード論理手段の形で具体化されるような、特定の機能を実行するためのコンピュータプログラム命令をサポートする。また、本明細書で説明したフロー図の各ブロック、アルゴリズム、式、又は計算表現、及びこれらの組み合わせは、特定の機能又はステップを実行する専用ハードウェアベースコンピュータシステム、又は専用ハードウェアとコンピュータ可読プログラムコード論理手段の組み合わせによって実装することもできると理解されるであろう。

0058

さらに、コンピュータ可読プログラムコード論理などの形で具体化されるこれらのコンピュータプログラム命令を、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置に特定の態様で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリに記憶して、これらのコンピュータ可読メモリに記憶された命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック内に指定される機能を実施する命令手段を含む製造の物品を生産するようにすることもできる。コンピュータプログラム命令をコンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上にロードし、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で一連動作ステップが実行されるようにしてコンピュータで実施される処理を生成し、コンピュータ又はその他のプログラマブル処理装置上で実行される命令が、(単複の)フロー図の(単複の)ブロック、(単複の)アルゴリズム、(単複の)式、又は(単複の)計算表現に特定される機能を実施するためのステップを提供するようにすることもできる。

0059

さらに、本明細書で使用する「プログラム」は、本明細書で説明した機能を実行するためにプロセッサが実行できる1又は2以上の命令を意味すると理解されるであろう。プログラムは、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで具体化することができる。プログラムは、装置の非一時的媒体に局所的に記憶することも、又はサーバなどに遠隔的に記憶することもでき、或いはプログラムの全部又は一部を局所的に又は遠隔的に記憶することもできる。遠隔的に記憶されたプログラムは、ユーザが開始することによって、或いは1又は2以上の要因に基づいて自動的に装置にダウンロードプッシュ)することができる。さらに、本明細書で使用するプロセッサ、中央処理装置(CPU)及びコンピュータという用語は、プログラム、並びに入力/出力インターフェイス及び/又は周辺装置との通信を実行できる装置を示すために同義的に使用されると理解されるであろう。

0060

本明細書の説明から、本開示は、限定ではないが以下の内容を含む複数の実施形態を含むことができると理解されるであろう。

0061

1.ベイヤー符号化中に予測モードを選択する装置であって、(a)複数の異なる画素グループ番号に関連する異なるカラー画素を含む入力ベイヤー画像のカラー画素データを受け取るように構成されたコンピュータプロセッサと、(b)コンピュータプロセッサ上で実行可能なプログラムとを備え、このプログラムは、(b)(i)複数のサンプル間のダイナミックレンジを決定するステップと、(b)(ii)サンプル解像度を所与のビット数に低減するステップと、(b)(iii)前記複数のサンプルの符号語が、(1)色信号内例外事例であるかどうかを判定し、そうであれば色信号間予測を選択し、そうでなければ色信号内予測を選択し、或いは(2)色信号間例外事例であるかどうかを判定し、そうであれば色信号内予測を選択し、そうでなければ色信号間予測を選択するステップとを実行するように構成される、装置。

0062

2.前記コンピュータ上で実行可能な前記プログラムは、前記複数のサンプル間のダイナミックレンジが所与の閾値も超えなければならないことを必要とすることにより、前記色信号内例外事例又は前記色信号間例外事例を認定するようにさらに構成される、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0063

3.前記閾値は、約10の値を含む、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0064

4.前記複数のサンプルとして3つのサンプルが利用される、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0065

5.コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、サンプル解像度をサンプル当たり2つのビットに低減するように構成される、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0066

6.コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、3つのサンプルの値が、「003」及び「330」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号内例外事例が存在すると判定し、或いは3つのサンプルの値が、「033」及び「300」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号間例外事例が存在すると判定するように構成される、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0067

7.コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、量子化、予測因子の計算、残差の生成及び該残差のエントロピー符号化を含む処理において前記色信号間予測又は前記色信号内予測を実行するように構成される、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0068

8.ベイヤー符号化中に予測モードを選択する装置であって、(a)複数の異なる画素グループ番号に関連する異なるカラー画素を含む入力ベイヤー画像のカラー画素データを受け取るように構成されたコンピュータプロセッサと、(b)コンピュータプロセッサ上で実行可能なプログラムとを備え、このプログラムは、(b)(i)複数のサンプル間のダイナミックレンジを決定するステップと、(b)(ii)サンプル解像度をサンプル当たり2つのビットに低減して、各サンプルが0〜3の値によって表現されるようにするステップと、(b)(iii)前記複数のサンプルの符号語が、前記複数のサンプルのサンプル値が0の値と3の値との組み合わせから成る色信号内例外事例又は色信号間例外事例であるかどうかを判定するステップと、(b)(iv)前記複数のサンプル間のダイナミックレンジが所与の閾値を超えるかどうかを判定するステップと、(b)(v)色信号内例外事例が判定されてダイナミックレンジが閾値を超える場合には色信号間予測を選択し、それ以外の場合には色信号内予測を選択し、或いは色信号間例外事例が判定されてダイナミックレンジが閾値を超える場合には色信号内予測を選択し、それ以外の場合には色信号間予測を選択するステップとを実行するように構成される、装置。

0069

9.前記閾値は、約10の値を含む、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0070

10.前記複数のサンプルとして3つのサンプルが利用される、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0071

11.コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、3つのサンプルの値が、「003」及び「330」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号内例外事例が存在すると判定し、或いは3つのサンプルの値が、「033」及び「300」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号間例外事例が存在すると判定するように構成される、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0072

12.コンピュータプロセッサ上で実行可能な前記プログラムは、量子化、予測因子の計算、残差の生成及び該残差のエントロピー符号化を含む処理において前記色信号間予測又は前記色信号内予測を実行するように構成される、前述のいずれかの実施形態に記載の装置。

0073

13.ベイヤー符号化中に予測モードを選択する方法であって、(a)電子画像処理装置において、複数の異なる画素グループ番号に関連する異なるカラー画素を含む入力ベイヤー画像のカラー画素データを受け取るステップと、(b)複数のサンプル間のダイナミックレンジを決定するステップと、(c)サンプル解像度を所与のビット数に低減するステップと、(d)前記複数のサンプルの符号語が、(1)色信号内例外事例であるかどうかを判定し、そうであれば色信号間予測が選択し、そうでなければ色信号内予測を選択し、或いは(2)色信号間例外事例であるかどうかを判定し、そうであれば色信号内予測を選択し、そうでなければ色信号間予測を選択するステップと、を含む方法。

0074

14.前記複数のサンプル間のダイナミックレンジが所与の閾値も超えなければならないことを必要とすることにより、前記色信号内例外事例又は前記色信号間例外事例を認定するステップをさらに含む、前述のいずれかの実施形態に記載の方法。

0075

15.前記閾値は、約10の値を含む、前述のいずれかの実施形態に記載の方法。

0076

16.前記複数のサンプルとして3つのサンプルが利用される、前述のいずれかの実施形態に記載の方法。

0077

17.前記サンプルは、サンプル当たり2つのビットの解像度に低減される、前述のいずれかの実施形態に記載の方法。

0078

18.3つのサンプルの値が、「003」及び「330」から成る値のグループ内に存在する場合に前記色信号内例外事例が存在し、或いは3つのサンプルの値が、「033」及び「300」から成る値のグループ内に存在する場合に色信号間例外事例が存在する、前述のいずれかの実施形態に記載の方法。

0079

19.前記電子画像処理装置は、量子化、予測因子の計算、残差の生成及び該残差のエントロピー符号化を含む処理において前記色信号間予測又は前記色信号内予測を実行するように構成される、前述のいずれかの実施形態に記載の方法。

0080

20.前記電子画像処理装置は、カメラ装置から取り込まれた形の前記入力ベイヤー画像を受け取るように構成され、或いは前記電子画像処理装置は、前記入力ベイヤー画像を取り込むカメラ装置である、前述のいずれかの実施形態に記載の方法。

0081

本明細書の説明は多くの詳細を含んでいるが、これらは本開示の範囲を限定するものではなく、現在のところ好ましい実施形態の一部を例示するものにすぎないと解釈すべきである。従って、本開示の範囲は、当業者に明らかになると考えられる他の実施形態も完全に含むと理解されるであろう。

0082

特許請求の範囲における単数形の要素についての言及は、別途明確に示していない限り「唯一の」を意味するものではなく、むしろ「1又は2以上の」を意味するものである。当業者に周知の本開示の実施形態の要素の構造的及び機能的同等物も、引用によって本明細書に明確に組み入れられ、本特許請求の範囲に含まれることが意図される。さらに、本開示の要素、構成要素又は方法ステップは、これらが特許請求の範囲に明示されているかどうかにかかわらず、一般に公開されることを意図するものではない。本明細書における請求項の要素については、この要素が「〜のための手段」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ミーンズプラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。また、本明細書における請求項の要素については、この要素が「〜のためのステップ」という表現を使用して明確に示されていない限り、「ステッププラスファンクション」の要素として解釈すべきではない。

0083

10ベイヤーエンコーダ
12 入力ベイヤー画像
14予測因子を計算
16加算接合部
18残差
20量子化
21 以前の画素の値を再構成
22エントロピー符号化
24ビットストリーム
26 処理手段
28 CPU
29 メモリ

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