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技術 医薬品を投与するための装置および方法

出願人 ジーランドファーマアクティーゼルスカブ
発明者 エーダムスティーンスベア
出願日 2015年11月17日 (5年5ヶ月経過) 出願番号 2017-526559
公開日 2018年2月1日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2018-502615
状態 特許登録済
技術分野 化合物または医薬の治療活性 非環式または炭素環式化合物含有医薬 医薬品製剤 注入、注射、留置装置 生体の呼吸・聴力・形態・血液特性等の測定 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬
主要キーワード 電気アクチュエーター 音響警報器 プランジャーシャフト シャッターアセンブリ 停止要素 無意識状態 殺菌領域 内室内
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (17)

課題・解決手段

患者の体に装着されるように構成された注射装置。前記装置は、低血糖症治療する薬剤の入った注射器を備える。信号受信器を備える制御アセンブリは、グルコースセンサーから信号を受信するように構成される。この制御アセンブリは、警報器電気的に接続され、信号受信器で受信した信号が低血糖症を示す場合は警報器を作動させ、信号受信器が低血糖症を示す信号を受信してから所定の時間後に注射器に前記薬剤の投与量を針を介して患者に投与させるように構成される。制御アセンブリは、手動で作動させるスイッチを有し、所定の時間が経過する前にこの手動スイッチが作動すると、制御アセンブリに薬剤の注射を中止させる。

概要

背景

低血糖症は、血中グルコース濃度の異常低下を含む医学的な緊急事態である。低血糖症は、様々な症状および効果を引き起こすが、主要な問題としては、脳へのグルコースの供給が不十分になり、その結果、機能障害を引き起こす場合があるということである。効果は、中程度の抑鬱からより重大な問題(例えば、発作無意識状態、および恒久的な脳の損傷または死など)に亘ることがある。
ほとんどの糖尿病患者は、意識がある時は定期的に血中グルコース濃度を監視して、低血中グルコース濃度に関連する症状を認識することで血中グルコース濃度を管理することができる。意識のある状態で、血中グルコース濃度が低いと判定した場合、患者は、即効性のある炭水化物を摂取する、あるいは血中グルコース濃度上昇薬(例えば、グルカゴン)を自分で注射して自身で治療を行ってもよい。重度の低血糖症を発症した場合、患者は、混乱したり無意識になったりする場合があり、血糖を上げるために第三者にグルコース上昇薬(例えば、グルカゴンなど)を注射してもらう必要がある場合がある。糖尿病患者が夜、就寝中に発症する低血糖症は、特に危険である。というのは、患者は、典型的には、低血糖の症状に気がつかず、その結果、自分で治療をすることも他の人に治療を求めることもできないからである。

概要

患者の体に装着されるように構成された注射装置。前記装置は、低血糖症を治療する薬剤の入った注射器を備える。信号受信器を備える制御アセンブリは、グルコースセンサーから信号を受信するように構成される。この制御アセンブリは、警報器電気的に接続され、信号受信器で受信した信号が低血糖症を示す場合は警報器を作動させ、信号受信器が低血糖症を示す信号を受信してから所定の時間後に注射器に前記薬剤の投与量を針を介して患者に投与させるように構成される。制御アセンブリは、手動で作動させるスイッチを有し、所定の時間が経過する前にこの手動スイッチが作動すると、制御アセンブリに薬剤の注射を中止させる。

目的

効果

実績

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請求項1

患者の体に装着されるように構成された注射装置であって、低血糖症治療する薬剤の入った容器、ならびに前記容器に接続された第一の端部および前記患者の体に挿入されるように構成された第二の端部を含む針を含む注射器音響警報器、およびグルコースセンサーから信号を受信するように構成された信号受信器を含む制御アセンブリを含み、前記制御アセンブリは、前記音響警報器に電気的に接続されて、前記信号受信器で受信された信号が低血糖症を示す場合に前記音響警報器を作動させ、前記信号受信器が前記低血糖症を示す信号を受信してから所定の時間後に自動で前記注射器に前記容器内の前記薬剤の投与量を前記針を介して前記患者に投与させるように構成され、前記制御アセンブリは、手動で作動するスイッチを有し、前記所定の時間が経過する前に前記手動スイッチが作動すると、前記制御アセンブリに前記薬剤の自動注射を中止させる、装置。

請求項2

前記注射器は第一の筺体内殺菌室内にあり、前記第一の筺体は、内表面と外表面の間の貫通開口部を有し、前記貫通開口部を有する外表面の一部が前記患者の体に接触するように装着されるように構成された底部壁、ならびに前記殺菌室の殺菌完全性の維持を補助する前記貫通孔開口部内および/または前記貫通孔開口部を覆うように配置されたセプタムを有し、前記針の第二の端部は、前記針の第二の端部が部分的に前記セプタム内にある第一の位置と、前記針の第二の端部が前記セプタムを貫通して少なくとも部分的に前記底部壁の外にある第二の位置の間を移動可能であり、前記セプタムおよび前記針の第二の端部は、前記針の第二の端部が前記第一の位置と前記第二の位置の間を移動すると前記針の第二の端部が前記セプタムを貫通することができるように構成される、請求項1に記載の注射装置。

請求項3

前記容器は、低血糖症を治療する薬剤の単回投与量を含む、請求項1および2のいずれか一項に記載の注射装置。

請求項4

前記注射器は、前記容器、前記容器の遠位方向に延設された針、および前記容器内にあり、前記容器から近位方向に延設されたシャフトに接続されたプランジャーを備える注射筒アセンブリを含み、前記制御アセンブリは、第一の位置と第二の位置の間で停止部の位置を制御する電気アクチュエーターを備え、前記第一の位置では、前記停止部は、ばね要素と前記プランジャーシャフトの間に位置して前記ばね要素がプランジャーシャフトに作用するのを制止し、前記第二の位置では、前記停止部は、前記ばね要素と前記プランジャーの間に位置せずに前記ばね要素が前記プランジャーシャフトに作用して、前記プランジャーを前記容器の遠位方向に移動させ、前記容器内の薬剤を前記針を介して投薬する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の注射装置。

請求項5

前記注射筒アセンブリは、前記ばね要素がはじめに前記プランジャーシャフトに作用すると、前記殺菌室内を遠位方向に所定の距離だけシフトして、前記針の第二の端部が前記第一の位置から前記第二の位置に移動するように構成される、請求項4に記載の注射装置。

請求項6

前記注射筒アセンブリは、前記プランジャーが前記容器内を移動する前に前記殺菌室内を遠位方向に前記所定の距離だけシフトするように構成される、請求項5に記載の注射装置。

請求項7

前記注射器は、前記容器、前記容器の遠位方向に延設された針、および前記容器内に設けられて、前記容器から近位方向に延設されたシャフトに接続されたプランジャーを備える注射筒アセンブリを含み、前記制御アセンブリは、前記プランジャーシャフトに接続された電気モーターアセンブリを備え、前記電気モーターアセンブリは、前記プランジャーシャフトに作用して前記容器内を遠位方向に前記プランジャーを移動させ、前記容器内の薬剤を前記針を介して投薬するように構成される、請求項1および2のいずれか一項に記載の注射装置。

請求項8

前記注射筒アセンブリは、前記電気モーターアセンブリがはじめに前記プランジャーシャフトに作用すると、前記殺菌室内を遠位方向に所定の距離だけシフトして、前記針の第二の端部が前記第一の位置から前記第二の位置に移動するように構成される、請求項7に記載の注射装置。

請求項9

前記注射筒アセンブリは、前記プランジャーが前記容器内を移動する前に前記殺菌室内を遠位方向に前記所定の距離だけシフトするように構成される、請求項8に記載の注射装置。

請求項10

前記信号受信器は、前記グルコースセンサーから無線信号を受信するように構成される、請求項1〜9の何れか一項に記載の注射装置。

請求項11

前記グルコースセンサーは、前記注射装置に物理的に接続されて、前記信号受信器に電気的に接続される、請求項1〜9の何れか一項に記載の注射装置。

請求項12

前記注射器、前記音響警報器、および前記制御アセンブリは、前記殺菌室内にある、請求項2に記載の注射装置。

請求項13

前記注射器は、前記第一の筺体内の前記殺菌室内にあり、前記信号受信器および前記音響警報器は、第二の筺体内にある、請求項2に記載の注射装置。

請求項14

前記第一の筐体および前記第二の筺体は、互いに離して設けられる、請求項13に記載の注射装置。

請求項15

患者の体に装着されるように構成された注射装置であって、殺菌内室を有する筺体、および前記殺菌内室内に設けられた注射器を含み、前記筺体は、内表面と外表面の間の貫通開口部を有し、前記貫通開口部を有する外表面の一部が前記患者の体に接触するように装着されるように構成された底部壁、ならびに前記殺菌室の殺菌完全性の維持を補助する、前記貫通孔開口部内および/または前記貫通孔開口部を覆うように設けられたセプタムを有し、前記注射器は、低血糖症を治療する薬剤の入った容器、ならびに前記容器に接続された第一の端部、および前記患者の体に挿入されるように構成された第二の端部を含む針を含み、前記針の第二の端部は、前記針の第二の端部が部分的に前記セプタム内にある第一の位置と、前記針の第二の端部が前記セプタムを貫通して少なくとも部分的に前記底部壁の外にある第二の位置の間で移動可能であり、前記セプタムおよび前記針の第二の端部は、前記針の第二の端部が前記第一の位置と前記第二の位置の間で移動すると、前記針の第二の端部が前記セプタムを貫通することができるように構成される、装置。

請求項16

患者が自分で第一の医薬品を投与できない場合に前記患者の体に装着されるように構成された注射装置であって、第一の医薬品の入った容器、ならびに前記容器に接続された第一の端部、および前記患者の体に挿入されるように構成された第二の端部を含む針を含む注射器;音響警報器;および前記患者の適切な生体指標監視することができるセンサーから信号を受信するように構成された信号受信器を含む制御アセンブリを含み、前記制御アセンブリは、前記音響警報器と電気的に接続され、前記信号受信器で受信した信号が前記生体指標の存在を示す場合に前記音響警報器を作動させ、前記信号受信器が前記生体指標の存在を示す信号を受信してから所定の時間後に自動的に前記注射器に前記容器内の第一の医薬品の投与量を、前記針を介して前記患者に投与させるように構成され、前記制御アセンブリは、手動で作動されるスイッチを有し、所定の時間が経過する前に前記手動スイッチが作動すると前記制御アセンブリに前記薬剤の自動注射を中止させる、装置。

請求項17

前記第一の医薬品は、前記患者に別に投与される第二の医薬品の活性中和するために選択される、請求項16に記載の注射装置。

請求項18

前記第二の医薬品は、メトホルミンスルホニル尿素グリニド、DPP−IV阻害剤グリタゾン、またはインスリンである、請求項17に記載の注射装置。

請求項19

前記第二の医薬品は1日に1回以上投与される、請求項17に記載の注射装置。

請求項20

前記第一の医薬品は、グルカゴンおよびグルカゴン類似体からなる群より選択される、請求項16または17に記載の注射装置。

技術分野

0001

本願は、2014年11月17日に提出された欧州特許出願第EP14193444.8号の利益を主張するものである。
本願は、糖尿病患者の血中グルコース濃度を制御するための装置および方法に関する。

背景技術

0002

低血糖症は、血中グルコース濃度の異常低下を含む医学的な緊急事態である。低血糖症は、様々な症状および効果を引き起こすが、主要な問題としては、脳へのグルコースの供給が不十分になり、その結果、機能障害を引き起こす場合があるということである。効果は、中程度の抑鬱からより重大な問題(例えば、発作無意識状態、および恒久的な脳の損傷または死など)に亘ることがある。
ほとんどの糖尿病患者は、意識がある時は定期的に血中グルコース濃度を監視して、低血中グルコース濃度に関連する症状を認識することで血中グルコース濃度を管理することができる。意識のある状態で、血中グルコース濃度が低いと判定した場合、患者は、即効性のある炭水化物を摂取する、あるいは血中グルコース濃度上昇薬(例えば、グルカゴン)を自分で注射して自身で治療を行ってもよい。重度の低血糖症を発症した場合、患者は、混乱したり無意識になったりする場合があり、血糖を上げるために第三者にグルコース上昇薬(例えば、グルカゴンなど)を注射してもらう必要がある場合がある。糖尿病患者が夜、就寝中に発症する低血糖症は、特に危険である。というのは、患者は、典型的には、低血糖の症状に気がつかず、その結果、自分で治療をすることも他の人に治療を求めることもできないからである。

0003

低血糖症を発症しているが、グルカゴンの注射など低血糖症の治療を自分で行うことができない糖尿病患者を治療するため、患者の血中グルコース濃度が低血糖事象の発生の始まりを示す指定された閾値より低いと判定された場合にグルカゴンなどのグルコース調節物を患者に注射するための装置および方法が本明細書で開示される。

0004

本発明の幾つかの実施態様によると、患者の体に装着される以下のような緊急注射装置が提供される。前記装置は、殺菌された内室を有する筺体、および前記殺菌内室内に設けられた注射器を備える。前記筺体は、内表面と外表面との間の貫通開口部を有する底部壁を有し、前記貫通開口部を有する外表面の一部は、前記患者の体に接触させて装着されるように構成される。前記筺体はまた、前記殺菌された内室の殺菌完全性の維持を補助する、前記貫通開口部内および/または前記貫通開口部を覆うように設けられたセプタムを有する。前記注射器は、低血糖症を治療する薬剤(例えば、グルカゴン)の入った容器、ならびに前記容器に接続された第一の端部および前記患者の体に挿入されるように構成された第二の端部を含む針を含み、前記針の第二の端部は、前記針の第二の端部が部分的に前記セプタム内にある第一の位置と、前記針の第二の端部が前記セプタムを貫通して少なくとも部分的に前記底部壁の外にある第二の位置の間で移動可能であり、前記セプタムおよび前記針の第二の端部は、前記針の第二の端部が前記第一の位置と前記第二の位置の間で移動すると前記針の第二の端部が前記セプタムを貫通することができるように構成されている。

0005

本発明の幾つかの実施態様によると、患者が自分で医薬品を投与できない場合に前記患者の体に装着されるように構成された以下のような注射装置が提供される。前記注射装置は、特定の実施では、前記患者に別に投与される第二の医薬品の活性中和するために選択されてもよい第一の医薬品の入った容器、および前記容器に接続された第一の端部および前記患者の体に挿入されるように構成された第二の端部を含む針を含む注射器;音響警報器;および前記患者の適切な生体指標を監視することができるセンサーから信号を受信する信号受信器を含む制御アセンブリを備える。前記制御アセンブリは、前記音響警報器と電気的に接続され、前記信号受信器で受信した信号が前記生体指標の存在を示す場合に前記音響警報器を作動させ、前記信号受信器が前記生体指標の存在を示す信号を受信してから所定の時間後に自動的に前記注射器に前記容器内の第一の医薬品の投与量を、前記針を介して前記患者に投与させるように構成される。前記制御アセンブリは、手動で作動させるスイッチを有し、所定の時間が経過する前に前記手動スイッチが作動すると前記制御アセンブリに前記第一の医薬品の自動注射を中止させる。実施例によっては、前記第一の医薬品はグルカゴンであり、前記第二の医薬品は抗糖尿病薬である。目的の生体指標は、直接または間接に血中グルコース濃度に関連していてもよい。実施によっては、前記第一の医薬品はグルカゴンであり、前記第二の医薬品はインスリンである。目的の生体指標は、直接または間接に血中グルコース濃度に関連していてもよい。実施例によっては、前記第一の医薬品はアドレナリンであり、前記第二の医薬品は治療用抗体である。目的の生体指標は、血圧の大きな低下であってもよい。

0006

本発明の幾つかの実施態様によると、患者の体に装着されるように構成された以下のような緊急注射装置が提供される。前記緊急注射装置は、低血糖症を治療する薬剤(例えば、グルカゴン)の入った容器、ならびに前記容器に接続された第一の端部および前記患者の体に挿入されるように構成された第二の端部を含む針を含む注射器;音響警報器;およびグルコースセンサーから信号を受信するように構成された信号受信器を含む制御アセンブリを備える。前記制御アセンブリは、前記音響警報器に電気的に接続されて、前記信号受信器で低血糖症を示す信号を受信すると前記音響警報器を作動させ、前記信号受信器が低血糖症を示す信号を受信してから所定の時間後に自動的に前記注射器に前記容器中の薬剤の投与量を、前記針を介して前記患者に投与させるように構成される。前記制御アセンブリは、手動で作動させるスイッチを有し、所定の時間が経過する前に前記手動スイッチが作動すると、前記制御アセンブリに前記薬剤の自動注射を中止させる。実施例によっては、前記注射器は、第一の筺体内殺菌室内にあり、前記第一の筺体は、内表面と外表面の間の貫通開口部を有する底部壁を有し、前記貫通開口部を有する外表面の一部は、前記患者の体に接触するように装着されるように構成される。前記第一の筺体はまた、前記殺菌室の殺菌完全性の維持を補助する、前記貫通孔開口部内および/または前記貫通孔開口部を覆うように設けられたセプタムを有する。前記針の第二の端部は、前記針の第二の端部が部分的に前記セプタム内にある第一の位置と、前記針の第二の端部が前記セプタムを貫通して少なくとも部分的に前記底部壁の外にある第二の位置との間で移動可能であり、前記セプタムおよび前記針の第二の端部は、前記針の第二の端部が前記第一の位置と前記第二の位置の間で移動した場合に前記針の第二の端部が前記セプタムを貫通することができるように構成される。

0007

本発明の幾つかの実施態様によると、患者の体に装着されるように構成された以下のような緊急注射装置が提供される。前記緊急注射装置は、以下の方法を実行するように構成される:(i)グルコースセンサーから信号を受信すること、(ii)受信した信号を処理して、低グルコース濃度が検出されたか否かを決定すること、(iii)低グルコース濃度が検出された場合は警報器を作動させて、患者に警告すること、(iv)警報器を作動させてから所定の時間後に緊急投与量の低血糖治療薬剤(例えば、グルカゴン)を患者に投与すること、(v)緊急投与量の患者への投与後の時間Tにグルコースセンサーから信号を受信して、低グルコース濃度が継続しているか否かを決定すること、および(vi)低グルコース濃度が継続している場合は、警報器を再度作動させて患者に警告すること。本発明の幾つかの実施態様によると、前記緊急注射装置は、コンピュータの形態の制御装置、およびコンピュータに方法を実行させるためのコンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備える。

0008

本発明の幾つかの実施態様によると、患者の体に装着されるように構成された以下のような緊急注射装置が提供される。前記緊急注射装置は、以下の方法を実行するように構成される:(i)グルコースセンサーから信号を受信すること、(ii)受信した信号を処理して、低グルコース濃度が検出されたか否かを決定すること、(iii)低グルコース濃度が検出された場合は警報器を作動させて患者に警告すること 、(iv)警報器を作動させてから所定の時間の間、緊急投与量の低血糖治療薬剤(例えば、グルカゴン)の投与を遅延させること、(v)前記所定の時間の間に患者が手動で警報器を解除したか否かを決定すること、および(vi)警報器が解除されたと決定した場合は緊急投与量の投与を中止すること。他の実施例によれば、前記装置はさらに、ユーザーが警報器を解除した後の所定の時間の間、低グルコース濃度が継続している場合は警報器を再度作動させる方法を実行するように構成される。実施例によっては、前記緊急注射装置は、コンピュータの形態の制御装置、およびコンピュータに方法を実行させるためのコンピュータ可読プログラムコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を備える。

0009

本発明の幾つかの実施態様によると、患者の体に装着されるように構成され、装着すると患者の血中グルコース濃度を決定することができるグルコースセンサーを備えるシステムが提供される。また、前記システムは、患者の体に装着されるように構成された緊急注射装置を備える。前記緊急注射装置は、低血糖症を治療する薬剤(例えば、グルカゴン)の入った容器、および前記容器に接続された第一の端部および前記患者の体に挿入されるように構成された第二の端部を含む針を有する注射器;音響警報器;および前記グルコースセンサーから信号を受信する信号受信器を含む制御アセンブリを備える。前記制御アセンブリは、前記音響警報器に電気的に接続されて、前記信号受信器で低血糖症を示す信号が受信されると前記音響警報器を作動させ、前記信号受信器が低血糖症を示す信号を受信してから所定の時間後に自動的に前記注射器に前記針を介して前記容器中の薬剤の投与量を患者に投与させるように構成される。前記制御アセンブリは、手動で作動させるスイッチを有し、所定の時間が経過する前に前記手動スイッチが作動すると、前記制御アセンブリに前記薬剤の自動注射を停止させる。本発明の幾つかの実施態様によると、前記グルコースセンサーは、前記緊急注射装置から離して装着されることを意図した独立型の構成要素を含む。他の実施態様によると、前記グルコースセンサーは、前記緊急注射装置に組み込まれるか、あるいは構造的に接続されている。上記実施態様の何れかによれば、前記グルコースセンサーは、有線通信あるいは無線通信を介して前記制御アセンブリ制御装置と通信してもよい。後者の場合、前記グルコースセンサーは、前記緊急注射装置の信号受信器と通信することができる短距離信号発生器を備えていてもよい。

0010

本発明の幾つかの実施態様によると、前記システムはさらに、同様に患者の体に装着されるように構成されたインスリンポンプを備える。前記インスリンポンプは、インスリンの患者への投与を調節する制御装置を備える。本発明の幾つかの実施態様によると、前記グルコースセンサーは、緊急注射装置およびインスリンポンプの注射部位から離して装着されてもよい独立型の構成要素を含む。このような実施態様では、前記グルコースセンサーは、緊急注射装置の信号受信器およびインスリンポンプの信号受信器と通信することができる短距離信号発生器を備える。インスリンポンプの信号受信器は、インスリンポンプの制御装置に含まれていてもいなくてもよい。いずれにしても、インスリンの患者への注入を調節するため、前記制御装置はグルコースセンサーからの信号を処理する。他の実施態様によれば、上に述べたように、前記グルコースセンサーは、緊急注射装置に組み込まれていてもよく、あるいは構造的に接続されていてもよい。そのような実施態様では、グルコースセンサーは、有線接続を介して緊急注射装置と通信してもよい。
前記緊急注射装置およびインスリンポンプ制御装置は、コンピュータ装置、およびコンピュータ装置で実行することができるコンピュータプログラムを含んでいてもよい。前記コンピュータプログラムは、ソースコードオブジェクトコード、部分的にコンパイルされた形態のコード中間ソースおよびオブジェクトコードの形態、あるいは本発明による方法の実施態様に用いるのに好適な任意の他の形態であってもよい。媒体は、前記プログラムを搭載することができる任意の物または装置であってもよい。例えば、前記媒体は、ROMなどの記憶媒体(例えば、CD ROMまたは半導体ROM)あるいは磁性記録媒体を含んでいてもよい。さらに、前記媒体は、電気ケーブルまたは光学ケーブルを介して、あるいは無線機や他の手段により伝達することができる送信可能な媒体(例えば、電気信号または光学信号)であってもよい。前記プログラムが、ケーブル、または他の装置や手段により直接伝達することができる信号で具現化される場合、この媒体は、そのようなケーブルまたは他の装置や手段により構成されてもよい。あるいは、この媒体は、前記プログラムが埋め込まれる集積回路であってもよく、この集積回路は関連する方法を実行する、あるいはその実行に用いられるように構成される。

図面の簡単な説明

0011

図1A〜1Cは、一実施態様による自動緊急注射装置を示す。
図1A〜1Cは、一実施態様による自動緊急注射装置を示す。
図1Dは、糖尿病患者の体に装着される自動緊急注射装置およびグルコースセンサーを含む、一実施態様によるシステムを示す。
図1Eは、糖尿病患者の体に装着される自動緊急注射装置、インスリンポンプ、およびグルコースセンサーを含む、一実施態様によるシステムを示す。
図2は、他の実施態様による自動緊急注射装置を示す。
図3Aは、一実施態様によるグルコースセンサーを組み込んだ自動緊急注射装置を示す。
図3Bは、糖尿病患者の体に装着された図3Aの自動緊急注射装置を示す。
図3Cは、糖尿病患者の体に装着された、インスリンポンプ、およびグルコースセンサーを組み込んだ自動緊急注射装置を含む一実施態様によるシステムを示す。
図4は、他の実施態様による自動緊急注射装置を示す。
図5は、手動で作動させた一実施態様による緊急注射装置を示す。
図6は、グルコースセンサーを組み込んだ他の実施態様による自動緊急注射装置を示す。
図7は、他の実施態様による自動緊急注射装置を示す。
図8は、一実施態様による自動緊急注射装置を制御する方法のフローチャートを示す。
図9Aは、針に接続された注射器が準備位置にある場合の一実施態様によるセプタムに埋め込まれた針の遠位端部を示す。図9Bは、針に接続された注射器が準備位置にある場合の一実施態様によるセプタムの凹み内にある針の遠位端部を示す。

実施例

0012

図1A〜1Cは、一実施態様による緊急注射装置10を示す。装置10は、第一の筺体11内に注射器13を備える。実施態様によっては、注射器13は、図1Aに示される準備位置から図1Bに示される注射位置へX方向に、ある距離を移動することができる。以下により詳細に記載するように、注射器13が移動すると、図1Bに示すように、注射器13の端部に取り付けた針16が、筺体11の底部壁31に設けられたセプタム17を貫通して進み、注射器13が注射位置に到達して針16の遠位端部16aが底部壁31から突出する。注射器13は、低血糖を治療する薬剤(例えば、グルカゴンなど)が入った容器14を備える。針16は、針の近位端と遠位端の間の貫通した内腔を有し、針16の近位端は、容器14と流体連通している。容器14内に位置するプランジャー32は、図1Aに示す第一の位置から、図1Cに示す第二の位置に移動可能であり、プランジャー32に連結されたシャフト15をばね要素18により作用させると容器14から治療薬剤を押し出すように機能する。

0013

実施態様によっては、筺体11の内室33は、少なくとも注射器13が準備位置にある場合は殺菌状態が維持される。上述のように、筺体11の底部壁31に位置するセプタム17は、出口部分を提供し、これによって針16の遠位端部16aは、筺体11の外の位置まで進むことができる。針16およびセプタム17の各構成および材料により、注射器13が準備位置から注射位置に移動するにつれて針16の遠位端部16aはセプタム17内を進むことができる。実施態様によっては、針16は、柔軟性または半柔軟性の金属、あるいはプラスチック材料で作られている。針16は、容器14から患者の注射部位に低血糖治療薬剤を送ることができるいかなる種類の導管を含んでいてもよい。実施態様によっては、注射器13が準備位置にある場合、少なくとも針16の遠位端部16aの部分はセプタム17内に位置しており、図9Aに示されるようにセプタム17に埋め込まれているか、あるいは図9Bに示されるようにセプタム17の凹み内にある。実施態様によっては、針16の遠位端部16aの少なくとも部分は、例えば、セプタム17の一部を貫通した結果、セプタム17に埋め込まれている。実施態様によっては、注射器13が準備位置にある時にセプタム17内にある部分は、図9Aおよび9Bに示されるように筺体11の底部壁31に直交または実質的に直交するように向いている。針16がセプタム17内を進む場合、このような配置により針16の遠位端は直交方向に沿った経路を取るようになる。すなわち、このような配置により、遠位端部16aは、遠位端部が進んで筺体11の外にある時に底部壁31に対してほぼ直交するようになっている。

0014

装置10は、一定間隔で、または継続して患者のグルコース濃度を監視するグルコースセンサーから無線信号を受信することができる信号受信器を有する、あるいはそのような受信器と通信する制御装置20を備える。図1Dに示すように、グルコースセンサーAは、典型的には患者の体に装着され、市場で知られている各種グルコースセンサーの何れかを含んでいてもよい。実施態様によっては、グルコースセンサーAは、皮下で患者のグルコース濃度を監視し、検出された患者のグルコース濃度に関する情報を緊急注射装置10に送信する信号送信器を有する。制御装置20は、グルコースセンサーAから受信した信号を処理して、信号が低血糖を示すか否かを決定するように構成される。制御装置20は、警報器22に電気的に接続され、患者で低血糖が検出されると警報器22を作動させるように構成される。実施態様によっては、警報器22は、患者の就寝中に患者を起こすのに十分な音を出力する音響警報器である。実施態様によっては、音響警報器は、50デシベル超、60デシベル超、70デシベル超、80デシベル、または90デシベル超の音を出力する。また、音響警報器に代えて、あるいは音響警報器と併用して、警報器22は、振動要素電気刺激装置、または患者の触感刺激するように構成された他の要素あるいはそのような要素の組を含んでいてもよい。

0015

また、制御装置20は、電気アクチュエーター21に接続された停止要素24の位置を変えることができる電気アクチュエーター21を制御する。図1Aに示す第一の位置では、停止要素24は、ばね要素18とプランジャーのシャフト15の端部の間に位置して、ばね要素18がプランジャーのシャフト15に作用するのを制止する。アクチュエーター21が制御装置20により作動されると、図1Bおよび1Cに示すように、停止要素24は、第一の位置から動いて、それによりばね要素18はプランジャーのシャフト15に作用することができる。実施態様によっては、図1Bに示すように、プランジャー32が容器14内を進む、あるいは感知できるほど進む前に、注射器13は、まず、準備位置から注射位置に移動する。注射器13が準備位置にある時に遠位端部16aの部分をセプタム17に埋め込む方法は、この動作を容易にする1つの方法である。すなわち、注射器13が準備位置にある時に、針16の遠位端開口部が閉じた結果、容器14に水圧ロックが形成され、ばね要素がはじめにプランジャーのシャフト15に作用する際に容器内のプランジャー32の動き阻害する。

0016

注射器13が注射位置にあり、針16の遠位端部16aが筺体11の外にある場合、ばね要素18がプランジャーシャフト15に作用し続ける結果、プランジャー32は容器14内を進む。このような動きにより、低血糖治療薬剤は針16を通って患者の体内に押し出される。実施態様によっては、注射器13は、低血糖治療薬剤の単回投与量を含んでおり、作動すると、単回投与量の全部を押し出すように構成される。自明であるが、アクチュエーター21および停止要素24のアセンブリは、様々な形態を取ってもよく、このアセンブリの構成は、本明細書で提供される実施態様に限定されない。実施態様によっては、アクチュエーター21は、停止要素24を第一の位置から第二の位置に旋回させるように構成される。他の実施態様によれば、アクチュエーター21は、停止要素24をアクチュエーター21の筺体に垂直方向後退させるように構成される。他の実施態様によれば、アクチュエーター21および停止要素24のアセンブリは、カメラによっては見られるシャッターアセンブリと同様に機能する電気的に作動させるシャッターアセンブリを備えていてもよい。このような例では、シャッターが閉じると、ばね要素18のプランジャーのシャフト15への作用が制止され、シャッターが開くとばね要素18はプランジャーのシャフト15に作用することができる。

0017

実施態様によっては、アクチュエーター21は、停止要素24に磁気的に作用して、これにより停止要素が第一の位置と第二の位置の間を移動するように構成される。このような実施態様によれば、アセンブリ10の筺体11および12は、アクチュエーター21と停止要素24の機械的結合部を収容する開口部を有する必要がない。実施態様によっては、停止要素24の少なくとも一部は、アクチュエーター21が作動するとアクチュエーター21によって生成された磁界に引きつけられたり磁界から反発させたりすることができる金属を含む。実施態様によっては、停止要素24の少なくとも一部は、強磁性材料を含む。実施態様によっては、停止要素24は、アクチュエーター21によって生成された磁力にさらされると回転運動または並進運動により第一の位置と第二の位置との間を移動する。

0018

実施態様によっては、制御装置20は、警報器22を作動させた後、あるいは患者の低血糖が検出されたことを示す信号をグルコースセンサーAから受信した後の所定の時間、アクチュエーター21の作動を遅延させる。この遅延は、患者が起きている時は、制御装置20に接続された手動で作動する停止スイッチ23を作動させることで、目前に迫った注射を中止するように行われる。停止スイッチ23は、装置10の上面または側面に配置されてもよい。停止スイッチ23の不用意な作動を防止するため、停止スイッチ23は、スイッチにアクセスするためには取り除かなければならないカバー(図示されていない)を有していてもよい。実施態様によっては、停止スイッチ23が押しボタンを含む場合、この押しボタンは、押す前にまずねじることを必要としてもよい。実施態様によっては、停止スイッチ23を触って作動させる場合、不用意な作動を防止するため、剥ぎ取ってスイッチを露出させなければならないカバーが提供される。いずれにしても、停止スイッチ23の作動を可能にする保護機能は、患者が起きていても寝ていても不用意な作動を妨げるのに十分な程度、複雑であることが望ましい。

0019

図1A〜1Cおよび図4に示すように、実施態様によっては、装置10は、第一の筺体11および第二の筺体12を含む。すべてではないが、実施態様によっては、少なくとも注射器13が作動し、針16の遠位端部16aが完全にセプタム17を貫通するまで第一の筺体11の内室33は、殺菌状態が維持される。第二の筺体12の内室は、すべてではないとしても、電気的構成要素20、21、22、および23の大部分を備えるが、それらを殺菌状態で維持する必要はない。このため、実施態様によっては、第一の筺体11の内室33は殺菌状態で維持されるが、第二の筺体12の内室は殺菌状態で維持されない。第一の筺体11および第二の筺体12を用いるといくつかの利点がある。まず、これにより、殺菌環境を必要とする構成要素の第一の組を第一の筺体11に設け、殺菌環境を必要としない構成要素の第二の組を第二の筺体12に設けるモジュラー構成が可能になる。このモジュラー構成により、第一の筺体11の内室33に設けた構成要素は、第二の筺体12と相互接続する前に殺菌することができる。本実施態様では、このことにより、殺菌領域を、注射器13を収納する内室33に限定して殺菌コストを削減する。また、殺菌を誘導する環境に存在すると典型的に温度および/または化学的劣化の影響を受けやすい電子構成要素を殺菌する必要がなくなるという利点がある。さらに、状況によっては、一方のモジュール品質保持期限が他方のモジュールの品質保持期限より長い場合がある。このような状況では、モジュラー設計により、品質保持期限が短いモジュールを定期的に交換しながら、品質保持期限が長いモジュールを設置したままにすることができる。例えば、図1A〜1Cの実施態様では、容器14中の治療薬剤の品質保持期限は、装置10が患者に装着されてから数日または数週間であるが、第二の筺体12の構成要素の品質保持期限はもっと長い場合がある。緊急注射装置10に、第一の筺体11および関連する構成要素を第二の筺体12およびその関連する構成要素から切り離すことができる簡易切り離し機能を設けることで、患者は、第二の筺体12を交換せずに定期的に第一の筺体11を交換することができ、コストを削減することができる。

0020

他の実施態様によれば、注射器13が準備位置にある場合、筺体11の内室33は殺菌状態が維持される。そのような実施態様では、注射器13の容器14自体により治療薬剤を殺菌状態で封じ込めることができる。さらに、使用前、針16は、殺菌スリーブに収納されていてもよく、注射時に針16が筺体11内を進むと殺菌スリーブは崩壊する。そのような実施態様では、セプタム17は必要でなく、注射器13および針16が筺体11内を進むに従って針16の遠位端はスリーブの遠位端を突き抜けていくことができる。さらに、実施態様によっては、注射器13は取り外し可能であり、容器14内の治療薬剤の品質保持期限が切れそうな場合は、注射器13を針16と共に交換することができる。

0021

図1A〜1Cの実施態様では、第一の筺体11および第二の筺体12は、後の製造過程筐体同士物理的に取り付ける。図4の実施態様では、筺体11および12は、後の製造過程で物理的に切り離す。図1A〜1Cまたは図4の実施態様のいずれでも、筺体11の上壁35の、アクチュエーター21または停止要素24の何れかにより筺体11が破られる位置の密封は維持されてもよい。上述のように、アクチュエーター21および停止要素24は、多くの形態を取りうる。場合によっては、(図2に示すように)電気コネクタのみが上壁35を貫通した状態で、アクチュエーター21および停止要素24が共に第一の筺体11内にあってもよい。このような場合、上壁35の密封は、ほぼ電気コネクタの位置にあることになる。そうとはいえ、以下で図2に示すように、緊急注射装置10の構成要素の全ては単一の筺体41内にあってもよい。

0022

上述のように、図1Dは、緊急注射装置10、および装置10から離して装着されてもよい個別の独立型グルコースセンサーAを備える一実施態様によるシステムを示す。上述のように、グルコースセンサーAは、患者の血中グルコース濃度を示す信号を発する短距離無線発信器を有していてもよく、緊急注射装置10は、グルコースセンサーAによって発信された信号を受信するための受信器を有していてもよい。他の実施態様によれば、図3A〜3Bおよび図4に示すように、グルコースセンサーAは、緊急注射装置10に組み込まれているか、あるいは構造的に接続されている。そのような実施態様では、図3Aおよび図4に示すように、グルコースセンサーAは、有線接続を介して制御装置20と通信してもよい。しかしながら、自明であるが、重要なのは上記実施態様の何れかによれば、グルコースセンサーAは有線通信または無線通信により制御装置20と通信してもよいということである。

0023

図1Eおよび図3Cはそれぞれ、緊急注射装置10、インスリンポンプ100、およびグルコースセンサーAを含むシステムを示す。図1Eのシステムでは、グルコースセンサーAは緊急注射装置10およびインスリンポンプ100の注射部位から離して装着されてもよい独立型の構成要素である。そのような実施態様では、グルコースセンサーAは、緊急注射装置10の信号受信器およびインスリンポンプ100の信号受信器と通信することができる短距離信号発生器を備えていてもよい。装置10およびインスリンポンプ100のそれぞれに関連する制御装置は、インスリンの患者への注入を調節するインスリンポンプ100のプロセッサと共にグルコースセンサーAから受信した信号を処理する。

0024

他の実施態様によれば、上述のように、グルコースセンサーAは、緊急注射装置10に組み込まれていてもよく、あるいは構造的に接続されていてもよい。よって、図3Cの実施態様によるシステムでは、グルコースセンサーAは、有線接続を介して緊急注射装置10と、無線接続を介してインスリンポンプ100と通信してもよい。グルコースセンサーAが緊急注射装置10の一部を形成している場合、装置10は、制御装置20の一部を形成するか、あるいは制御装置20に接続された信号送信器を備えていてもよい。そのような実施態様によれば、グルコースセンサーAは、信号発生器/送信器を備えている必要はない。図6は、そのような構成を示しており、以下でより詳細に記述する。

0025

図8は、一実施態様による緊急注射装置10を制御する方法を示す。ブロック200で始まり、グルコースセンサーAから直接または間接に信号を受信した結果、低グルコース濃度が制御装置20で検出される。ブロック201では、警報器22を作動させて、患者に低グルコース濃度を警告する。ブロック202では、患者が、手動で作動させる停止スイッチ23を作動させて手動で警報器22を停止させたか否かを判定する。所定の時間後に患者によって手動で警報器22が停止されていない場合、ブロック204で装置10は、注射器13を用いて治療薬剤の緊急投与量を患者に投与する。実施態様によっては、患者に緊急投与量を投与した後、患者のグルコース濃度の監視を継続し、ブロック206で緊急投与量の投与後の時間T2の間グルコース濃度がまだ低いことが検出されると、警報器22を再度作動させて、ブロック201で患者に警告する。ブロック202で、所定の時間内に患者が停止スイッチ23を作動させたと判定されると、ブロック203で緊急投与量の投与を中止する。実施態様によっては、患者のグルコース濃度の監視を継続し、患者による警報器22の停止後の時間T1の間に検出されたグルコース濃度が低いままである場合、ブロック201で警報器22を再度作動させて、患者に低血中グルコース濃度が検出されたことを警告する。実施態様によっては、このような場合、ブロック202〜206のプロトコルを再度実施してもよい。

0026

実施態様によっては、ブロック205および206の一方または両方は、上記制御方法の一部である必要はない。しかしながら、制御205および206が制御方法の一部をなす場合は、実施態様によっては、時間T1は時間T2以下である。実施態様によっては、時間T1およびT2は、個々に10〜45分、好ましくは15〜30分であってもよい。

0027

前述の実施態様によれば、緊急注射装置10の制御装置20は、以下の方法を実行するように構成されてもよい:(i)受信した信号を処理して、低グルコース濃度が検出されたことを決定すること、(ii)低グルコース濃度が検出されると、警報器22を作動させて患者に警告すること、(iii)警報器22を作動させてから所定の時間後に患者に低血糖治療薬剤の緊急投与量を投与すること、(iv)患者に緊急投与量を投与した後の時間Tに信号を受信して、低グルコース濃度が継続しているか否かを決定すること、および(v)低グルコース濃度が継続していると決定された場合、警報器22を再度作動させて患者に警告すること。

0028

さらに、前述の実施態様によれば、緊急注射装置10の制御装置20は、以下の方法を実行するように構成されてもよい:(i)受信した信号を処理して、低グルコース濃度が検出されたことを決定すること、(ii)低グルコース濃度が決定されると、警報器22を作動させて患者に警告すること、(iii)警報器22を作動させた後の所定の時間の間、低血糖治療薬剤の緊急投与量の投与を遅延させること、(iv)患者が手動で作動させるスイッチ23を介して警報器22を手動で停止したか否かを前記所定の時間の間に決定すること、および(v)警報器22が停止されていると決定した場合に、緊急投与量の投与を中止すること。実施態様によっては、制御装置20はさらに、ユーザーが警報器を停止してから所定の時間、低グルコース濃度が継続している場合、再度、警報器22を作動させる方法を実行するように構成される。

0029

図6および図7はそれぞれ、代替の注射装置60および70を示す。ここで、モーター67は、制御装置65の制御下で駆動シャフト63に作用して、注射器61の容器62の中をプランジャー66が進んでいく。注射装置60および70は、上述のように緊急目的で用いてもよく、あるいは必要に応じてグルカゴンなどの低血糖治療薬剤を一定間隔で患者に注射して膵臓の機能を模倣するために用いてもよい。実施態様によっては、モーター67は、モーター67が制御装置65によって作動すると矢印Xの方向に進む部品69を有するか、あるいはそのような部品69に連結されている。上述の実施態様のいくつかでは、注射器61を収納する室は、筺体の底部壁64に沿って配置されて注射装置の外部に対する殺菌バリアとなるセプタム17により殺菌状態が維持されてもよい。

0030

実施態様によっては、注射器61は、初期の準備位置から注射位置まで矢印Xの方向に移動することができる。上述のように、そのような実施態様では、注射器61が進むと、針16の遠位端部16aがセプタム17を貫通して患者の体内まで進む。図6および図7は、セプタム17を貫通した後の針16を示す。

0031

注射器61は、低血糖症を治療する薬剤(例えば、グルカゴンなど)が入った容器62を備える。針16は、針の近位端および遠位端の間の貫通した内腔を有し、針16の近位端は容器62と流体連通している。容器62内に配置されたプランジャー66は、典型的には容器の近位端付近に位置する第一の位置から典型的には容器の遠位端付近に位置する第二の位置へ移動可能であり、プランジャー33に連結されたシャフト63がモーター67に連結された部品69によって作用を受けると容器62から治療薬剤を押し出すように機能する。実施態様によっては、注射器61は取り外し可能で、容器62内の治療薬剤の品質保持期限が切れそうな場合、注射器61を針16と一緒に交換してもよい。

0032

実施態様によっては、注射器61を収納する内室は、少なくとも注射器61が準備位置にある場合は殺菌状態が維持される。上述のように、筺体の底部壁64に配置されたセプタム17は、出口部分を提供し、これによって針16の遠位端部16aが装置の筺体の外の位置まで進むことができる。針16およびセプタム17のそれぞれの構成および材料により、注射器が準備位置から注射位置へ移動するにつれて針16の遠位端部16aはセプタム17の中を進むことができる。一実施態様によれば、針16は、柔軟性または半柔軟性の金属、あるいはプラスチック材料で作られている。針16は、容器62から患者の注射部位に低血糖治療薬剤を送ることができるいかなる種類の導管を含んでいてもよい。実施態様によっては、注射器61が準備位置にある場合、少なくとも針16の遠位端部16aがセプタム17内に位置し、図9Aに示すようにセプタム17に埋め込まれているか、あるいは図9Bに示すようにセプタム17の凹み内にある。実施態様によっては、少なくとも針16の遠位端部16aの一部は、例えば、セプタム17の一部を貫通した結果、セプタム17に埋め込まれている。実施態様によっては、注射器61が準備位置にある時にセプタム17内にある部分は、筺体の底部壁64に直交または実質的に直交するように向いている。針16がセプタム17内を進む場合、このような配置により針16の遠位端は直交方向に沿った経路を取るようになる。すなわち、このような配置により、遠位端部16aは、遠位端部が進んで筺体の外にある時に底部壁64に対してほぼ直交するようになっている。

0033

注射装置60および70のそれぞれは、グルコースセンサーAと直接または間接に通信する制御装置65を備える。図6の実施態様では、グルコースセンサーAは、装置60に組み込まれているか、あるいは構造的に接続されており、有線接続を介して制御装置65と通信する。図7の実施態様では、グルコースセンサーAは、注射装置70の一部を形成していない。注射装置70がグルコースセンサーAの出力により少なくとも部分的に制御されることが望ましい場合は、この注射装置70はグルコースセンサーAから無線信号を受信することができる信号受信器を備える。この信号受信器は、制御装置65の一部を形成していてもよく、あるいは制御装置65と通信する個別の構成要素であってもよい。注射装置60および70のそれぞれに対して、制御装置65は、グルコースセンサーAから受信した信号を処理して、所定のグルコース濃度が検出されると治療薬剤の投与量を一定間隔で投与するように構成される。制御装置65は、警報器(図示されない)に電気的に接続されていてもよく、そのような接続の場合には、患者で低血糖が検出されたと決定されると警報器を作動するように構成してもよい。実施態様によっては、この警報器は、患者の就寝中に患者を起こすのに十分な音を出力する音響警報器であってもよい。実施態様によっては、この音響警報器は、50デシベル超、60デシベル超、70デシベル超、80デシベル超、または90デシベル超の音を出力する。また、音響警報器に代えて、あるいは音響警報器と併用して、警報器は振動要素、電気刺激装置、または患者の触感を刺激するように構成された他の要素あるいはそのような要素の組を含んでいてもよい。

0034

注射装置60は、図3Cに示す注射装置と同様のシステムの一部を形成してもよい。すなわち、注射装置60は、インスリンポンプ100と組み合わせて、患者の血中グルコース濃度を適切に制御するように機能してもよい。グルコースセンサーAが注射装置60の一部を形成する図6の実施態様によれば、注射装置60は、グルコースセンサーAに直接接続される、あるいは制御装置65を介してグルコースセンサーAに間接に接続される信号送信器68を備える。いずれにしても、信号送信器68は、インスリンポンプ100が受信して、処理することができる信号を発する。

0035

注射装置70は、図1Eに示す注射装置と同様のシステムの一部を形成してもよい。すなわち、注射装置70は、独立したグルコースセンサーAおよびインスリンポンプ100と組み合わせて、患者の血中グルコース濃度を適切に制御するように機能してもよい。そのような実施態様によれば、また図1Eのシステムと同じ原理に従って、グルコースセンサーAは、注射装置70およびインスリンポンプ100のそれぞれと無線で通信して患者の血中グルコース濃度を制御してもよい。

0036

図5は、一実施態様による純粋に機械的に作動する緊急注射装置50を示す。装置50は、図1A〜1Cの実施態様と組み合わせて開示される注射器と同様の注射器13を備える。注射器13は、グルカゴンなどの低血糖治療薬剤が入った容器14を備える。治療薬剤は、針が配置につくと、筺体11の底部壁31に沿って配置されたセプタム17を通って突き出す遠位端を有する針16を介して患者に投与される。治療薬剤は、ばね要素18がプランジャーのシャフト15に作用してプランジャー32を矢印Xの方向に移動させると、容器14から針16の近位端に押し出される。容器14内に配置されたプランジャー32は、典型的には容器の近位端付近に位置する第一の位置から、典型的には容器の遠位端付近に位置する第二の位置まで移動可能であり、プランジャーが容器内を遠位端に向かって進むにつれて容器14から治療薬剤が押し出されるように機能する。

0037

実施態様によっては、注射器13は、ばね要素18がプランジャーのシャフト15にはじめに作用すると、初期の準備位置から注射位置に矢印Xの方向に移動することができる。上述のように、そのような実施態様では、注射器13が進むと、針の遠位端16aがセプタム17を貫通して患者の体内まで進む。図5は、針16がセプタム17を貫通する前の状態を示す。

0038

さらに図5を参照して、実施態様によっては、注射器13を収納する内室33は、少なくとも注射器13が準備位置にある時は殺菌状態が維持される。上述のように、筺体11の底部壁31に沿って配置されたセプタム17は、出口部分を提供し、これにより、針16の遠位端部16aは装置の筺体の外の位置まで進むことができる。針16およびセプタム17のそれぞれの構成および材料により、注射器が準備位置から注射位置へ移動するにつれて針16の遠位端部16aはセプタム17の中を進むことができる。一実施態様によれば、針16は、柔軟性または半柔軟性の金属、あるいはプラスチック材料で作られている。針16は、容器62から患者の注射部位に低血糖治療薬剤を送ることができるいかなる種類の導管を含んでいてもよい。実施態様によっては、注射器61が準備位置にある場合、少なくとも針16の遠位端部16aがセプタム17内に位置し、図9Aに示すようにセプタム17に埋め込まれているか、あるいは図9Bに示すようにセプタム17の凹み内にある。実施態様によっては、少なくとも針16の遠位端部の一部は、例えば、セプタム17の部分を貫通した結果、セプタム17に埋め込まれている。実施態様によっては、注射器61が準備位置にある時にセプタム17内にある部分は、筺体の底部壁31に直交または実質的に直交するように向いている。針16がセプタム17内を進む場合、このような配置により針16の遠位端は直交方向に沿った経路を取るようになる。すなわち、このような配置により、針16の遠位端は、遠位端部が進んで筺体の外にある時に底部壁31に対してほぼ直交するようになっている。

0039

さらに、上述の実施態様は、コンピュータ装置およびコンピュータ装置で実行されるプロセスを含むものとして開示されているが、本発明はまた、コンピュータプログラム、特に本発明を実行するための媒体上または媒体内のコンピュータプログラムに及ぶ。このプログラムは、ソースコード、オブジェクトコード、部分的にコンパイルされた形態のコード中間ソースおよびオブジェクトコードの形態、あるいは本発明による方法の実施に用いるのに好適な任意の他の形態であってもよい。媒体は、前記プログラムを搭載することができる任意の物または装置であってもよい。例えば、前記担体は、ROMなどの記憶媒体(例えば、CD ROMまたは半導体ROM)あるいは磁性記録媒体を含んでいてもよい。さらに、前記媒体は、電気ケーブルまたは光学ケーブルを介して、あるいは無線機や他の手段により伝達することができる送信可能な媒体(例えば、電気信号または光学信号)であってもよい。前記プログラムが、ケーブル、または他の装置や手段により直接伝達することができる信号で具現化される場合、この媒体は、そのようなケーブルまたは他の装置や手段により構成されてもよい。あるいは、この媒体は、前記プログラムが埋め込まれる集積回路であってもよく、この集積回路は関連する方法を実行する、あるいはその実行に用いられるように構成される。

0040

これまでの記述は、多くの特定事項を含むが、これらの特定事項は、本開示の範囲に対する限定と解釈するべきではなく、その好ましい実施態様の非限定的例示と解釈するべきである。

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