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技術 安定した、溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形II、及びその製造方法

出願人 上海優拓医薬科技有限公司羅軍芝
発明者 羅軍芝年静高思原
出願日 2015年8月5日 (3年11ヶ月経過) 出願番号 2017-553290
公開日 2018年1月18日 (1年5ヶ月経過) 公開番号 2018-501317
状態 特許登録済
技術分野 インドール系化合物 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 対数座標 融点変化 影響要因 実質的内容 補助原料 静電効果 増加幅 小伏在静脈
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図面 (20)

課題・解決手段

安定した、溶媒和物が含まれないアプレミラスト(式I)結晶形II、及びその製造方法、医薬組成物医薬用途、及び結晶形IIと結晶形Bとを含有する混晶及びその製造方法。前記アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターン(XRPD)において、2θ±0.2に11.2、13.2、13.5、13.8、14.7の5つの特徴的吸収ピークを有し、そのDSCスペクトルにおいて、150±3℃に単一な吸熱ピークを有する。結晶形IIの活性は、結晶形Bより低くなく、熱力学的安定性は、結晶形Bより良好であり、その製造方法は簡単で、用いられる結晶溶媒は安全で除去されやすい。

概要

背景

結晶溶媒又は結晶方法、例えば、結晶温度冷却速度撹拌又は静置等が異なることにより、異なる結晶形を生成し、また、異なる結晶形は、異なる安定性及び溶解性を有し、体内での生物学的利用率が異なることが周知である。そのため、医薬品開発において、高純度且つ熱力学的に安定した結晶形の製造方法であって大規模な工業生産に適用される方法が必要である。結晶形研究において、X線粉末回折パターン(XRPD)、赤外スペクトル(IR)、示差走査熱量分析スペクトル(DSC、及び熱重量測定スペクトル(TG)は、結晶形を確定する有効な手段である。

アプレミラスト(Apremilast、化合物I、化学名:(+)-2-[1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-メチルスルホニルエチル]-4-アセチルアミノイソインドリン-1、3-ジオン)は、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)の小分子阻害薬であり、環状アデノシン一リン酸(cAMP)に特異的に作用する。PDE4を阻害することにより、細胞内のcAMPレベルが高くなり、関節腫脹を減軽し、関節部位生理機能を改善することができる。構造式は以下の通りである。

該医薬品は、2014年3月にアメリカで上場の許可が得られ、乾癬性関節炎治療に用いられ、9月に乾癬の治療に許可が得られた。しかし、該医薬品の結晶形について、中国特許CN102702070Aには、アプレミラストの固体形式にA、B、C、D、E、F及びGの7種類の固体形式又は結晶形があることが報道されている。該報道に係るXRPD図、DSC図、TGA図及びデータから、以下のことが分かる(表1)。

そのうち、結晶形C、D、E及びGは、溶媒和物であり、医薬用途に適用されない一方、結晶形A、B及びFは、非溶媒和物であり、又はほとんど溶媒を含まない。該特許には、各結晶形間の相互変換及び結果がさらに開示されているが、各結晶形の製造方法について、具体的な実施例が記載されていないため、再現されることは困難である。
表1、CN102702070Aにおけるアプレミラスト結晶形のデータ

特許CN102702070A及びCelgene社がEMEAに提出した登録資料には、上記の7種類の固体形式又は結晶形のうち、結晶形Bが最も熱力学的安定した結晶形であり、薬用結晶形に適用され、保存しやすく、薬剤の加工に適用されることが明確に記載されている。しかし、Celgene社の市販品Otezlaは、有効期間が約一年で、商業用製品にとって、非常に不利である。そのため、原料及び薬剤の長期間保存に有利であるとともに、体内での活性に影響を与えず、さらに体内での活性が従来の薬用結晶形Bに優れた、より熱力学的安定した結晶形の開発は、必要となっている。

概要

安定した、溶媒和物が含まれないアプレミラスト(式I)結晶形II、及びその製造方法、医薬組成物、医薬用途、及び結晶形IIと結晶形Bとを含有する混晶及びその製造方法。前記アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターン(XRPD)において、2θ±0.2に11.2、13.2、13.5、13.8、14.7の5つの特徴的吸収ピークを有し、そのDSCスペクトルにおいて、150±3℃に単一な吸熱ピークを有する。結晶形IIの活性は、結晶形Bより低くなく、熱力学的安定性は、結晶形Bより良好であり、その製造方法は簡単で、用いられる結晶溶媒は安全で除去されやすい。8

目的

本発明は、新型な安定した、溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形II、組成物、及びその用途を提供し、本発明は、簡単なアプレミラスト結晶形IIの工業化製造方法をさらに提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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請求項1

下記式(I)で表されるアプレミラスト結晶形IIであって、i)示差走査熱量分析(DSC)により、100-180℃の間に1つの吸熱ピークを有し、ここで、150±3℃であること、ii)熱重量測定(TG)により、結晶溶媒が含まれないこと、及びiii)融点は、146-151℃であること、を特徴とするアプレミラストの結晶形II。

請求項2

X線粉末回折パターン(XRPD)において、2θ±0.2に11.2、14.7の2つの特徴的吸収ピークを有し、好ましくは、X線粉末回折パターン(XRPD)において、2θ±0.2に11.2、13.2、13.5、13.8、14.7の5つの特徴的吸収ピークを有し、さらに好ましくは、X線粉末回折パターン(XRPD)において、2θ±0.2に11.2、13.2、13.5、13.8、14.7、16.2、17.9、18.7、20.2、20.7、27.0の特徴的吸収ピークを有することを特徴とする請求項1に記載のアプレミラスト結晶形II。

請求項3

X線粉末回折パターン(XRPD)において、2θ±0.2に以下の特徴的吸収ピークを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のアプレミラスト結晶形II。

請求項4

図2、図5、図6、図8、図12、図14、図16又は図17に示すX線粉末回折パターン(XRPD)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のアプレミラスト結晶形II。

請求項5

用いられる溶媒は、アセトンと水、又はTHFと水、又はアセトンと水とTHFの混合溶媒であり、好ましくは、アセトンと水の混合溶媒であることを特徴とする請求項1-4のいずれか一項に記載のアプレミラスト結晶形IIの製造方法。

請求項6

i)アプレミラスト又はその溶媒和物を加熱し、アセトン又はTHFで溶解し、40℃以下に冷却し、ii)撹拌しながら、アセトン又はTHFの0.5-3倍量の水をゆっくり滴下し、結晶形IIの種結晶を添加し、又は添加せず、30〜180分間撹拌し続け、iii)アセトン又はTHFの2-6倍量の水をさらに添加、20℃から還流温度で1-24時間撹拌し、iv)濾過し、乾燥してアプレミラスト結晶形IIが得られることを特徴とする請求項5に記載の方法。

請求項7

アプレミラストの他の結晶形をアセトン/水、又はTHF/水の混合溶媒に懸濁させ、加熱しながら1-72時間撹拌した後、冷却し、濾過し、乾燥してアプレミラスト結晶形IIが得られることを特徴とする請求項5に記載の方法。

請求項8

請求項1-4のいずれか一項に記載のアプレミラスト結晶形IIを医薬活性成分及び薬学的に許容される担体とすることを特徴とする医薬組成物

請求項9

前記医薬活性成分におけるアプレミラスト結晶形IIの含有量は1-100%であることを特徴とする請求項8に記載の医薬組成物。

請求項10

請求項1-4のいずれか一項に記載のアプレミラスト結晶形IIの、TNF-αの抑制により改善可能な疾病又は病症治療医薬の製造への応用であって、前記疾病又は病症は、乾癬、乾癬関節炎強直性脊椎炎関節リウマチアトピー性皮膚炎ベーチェット病口腔潰瘍慢性皮膚サルコイドーシス巨細胞性動脈炎パーキンソン病結節性痒疹扁平苔癬複雑性口腔病狼瘡肝炎ブドウ膜炎シェーグレン症候群鬱病間質性膀胱炎外陰部痛、前立腺炎変形性関節症びまん性大細胞型B細胞リンパ腫多発性筋炎皮膚筋炎封入体筋炎侵食性変形性関節症、子宮内膜症神経根症、壊疽性膿皮症又は慢性閉塞性肺疾患からなる群から選択されるアプレミラスト結晶形IIの、TNF-αの抑制により改善可能な疾病又は病症の治療医薬の製造への応用。

請求項11

請求項1-4のいずれか一項に記載のアプレミラスト結晶形IIの、PDE4の抑制により改善可能な疾病又は病症の治療医薬の製造への応用であって、前記疾病又は病症は、HIV、肝炎、成人型呼吸窮迫症候群骨吸収性疾患、慢性閉塞性肺疾患、慢性肺炎症性疾患、皮膚炎炎症性皮膚疾患、アトピー性皮膚炎、嚢胞性線維症敗血性ショック敗血症内毒素ショック血行力学的ショック敗血症症候群虚血再灌流障害脳膜炎、乾癬、線維化疾患、乾癬関節炎、悪液質移植拒絶移植片対宿主病自己免疫疾患リウマチ性脊椎炎、関節炎病症、強直性脊椎炎、関節リウマチ、変形性関節症、骨粗鬆症クローン病潰瘍性大腸炎炎症性腸疾患多発性硬化症全身性エリトマトーデスハンセン病結節性紅斑放射線損傷、及び高酸素肺胞損傷からなる群から選択されるアプレミラスト結晶形IIの、PDE4の抑制により改善可能な疾病又は病症の治療医薬の製造への応用。

請求項12

請求項1-4のいずれか一項に記載のアプレミラスト結晶形IIの、癌治療薬の製造への応用であって、前記癌は、多発性骨髄腫悪性黒色腫悪性神経膠腫白血病、及び固形腫瘍からなる群から選択されるアプレミラスト結晶形IIの癌治療薬の製造への応用。

請求項13

請求項1-4のいずれか一項に記載のアプレミラスト結晶形IIの、サルコイドーシス治療薬の製造への応用であって、前記サルコイドーシスは、心臓サルコイドーシス、皮膚サルコイドーシス、肝サルコイドーシス、口腔サルコイドーシス、神経系サルコイドーシス、副鼻腔サルコイドーシス、ロフグレン症候群凍傷状狼瘡、ブドウ膜炎又は慢性皮膚サルコイドーシスからなる群から選択されるアプレミラスト結晶形IIの、サルコイドーシス治療薬の製造への応用。

技術分野

0001

本発明は、アプレミラスト結晶形IIに関し、具体的には、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)の小分子阻害薬であるアプレミラストの結晶形II、医薬組成物及びその製造方法、並びに、該結晶形の様々な疾病又は病症への治療に関する。本発明は、薬物化学分野に属する。

背景技術

0002

結晶溶媒又は結晶方法、例えば、結晶温度冷却速度撹拌又は静置等が異なることにより、異なる結晶形を生成し、また、異なる結晶形は、異なる安定性及び溶解性を有し、体内での生物学的利用率が異なることが周知である。そのため、医薬品開発において、高純度且つ熱力学的に安定した結晶形の製造方法であって大規模な工業生産に適用される方法が必要である。結晶形研究において、X線粉末回折パターン(XRPD)、赤外スペクトル(IR)、示差走査熱量分析スペクトル(DSC、及び熱重量測定スペクトル(TG)は、結晶形を確定する有効な手段である。

0003

アプレミラスト(Apremilast、化合物I、化学名:(+)-2-[1-(3-エトキシ-4-メトキシフェニル)-2-メチルスルホニルエチル]-4-アセチルアミノイソインドリン-1、3-ジオン)は、ホスホジエステラーゼ4(PDE4)の小分子阻害薬であり、環状アデノシン一リン酸(cAMP)に特異的に作用する。PDE4を阻害することにより、細胞内のcAMPレベルが高くなり、関節腫脹を減軽し、関節部位生理機能を改善することができる。構造式は以下の通りである。

0004

該医薬品は、2014年3月にアメリカで上場の許可が得られ、乾癬性関節炎の治療に用いられ、9月に乾癬の治療に許可が得られた。しかし、該医薬品の結晶形について、中国特許CN102702070Aには、アプレミラストの固体形式にA、B、C、D、E、F及びGの7種類の固体形式又は結晶形があることが報道されている。該報道に係るXRPD図、DSC図、TGA図及びデータから、以下のことが分かる(表1)。

0005

そのうち、結晶形C、D、E及びGは、溶媒和物であり、医薬用途に適用されない一方、結晶形A、B及びFは、非溶媒和物であり、又はほとんど溶媒を含まない。該特許には、各結晶形間の相互変換及び結果がさらに開示されているが、各結晶形の製造方法について、具体的な実施例が記載されていないため、再現されることは困難である。
表1、CN102702070Aにおけるアプレミラスト結晶形のデータ

0006

特許CN102702070A及びCelgene社がEMEAに提出した登録資料には、上記の7種類の固体形式又は結晶形のうち、結晶形Bが最も熱力学的安定した結晶形であり、薬用結晶形に適用され、保存しやすく、薬剤の加工に適用されることが明確に記載されている。しかし、Celgene社の市販品Otezlaは、有効期間が約一年で、商業用製品にとって、非常に不利である。そのため、原料及び薬剤の長期間保存に有利であるとともに、体内での活性に影響を与えず、さらに体内での活性が従来の薬用結晶形Bに優れた、より熱力学的安定した結晶形の開発は、必要となっている。

0007

本発明は、新型な安定した、溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形II、組成物、及びその用途を提供し、本発明は、簡単なアプレミラスト結晶形IIの工業化製造方法をさらに提供する。また、本発明は、アプレミラスト混晶の製造方法、即ち、アプレミラスト結晶形IIと結晶形Bとを含む混晶の製造方法を提供する。

0008

特に重要なことは、本発明のアプレミラスト結晶形IIは、熱力学的安定性が従来のアプレミラストの結晶形、例えば、結晶形A、B、C、D、E、F又はGより優れていることである。

0009

さらに、従来の薬用結晶形Bに比べて、本発明の結晶形IIは、生体内活性がより強い。

0010

中国出願CN201410335852.6は、アプレミラスト及びその中間体産業化のための製造方法に関し、中国出願CN201410420960.3は、安定した、溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形I及びその製造方法に関し、いずれも本願に係る技術に関する特許出願であり、その内容をすべて本願に援用する。

0011

本発明の溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形IIは、以下の特徴を有する。

0012

式(I)で表される溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形IIであって、

図8に示すように、そのX線粉末回折パターン(XRPD)において、2θ±0.2に以下の特徴的吸収ピークを有する。


その示差走査熱量分析(DSC)スペクトルにおいて、100-180℃の間に1つの吸熱ピークを有し、ここで、150±3℃である。その熱重量測定(TG)スペクトルにおいて、結晶水又は結晶溶媒が含まれない又はほとんど含まれない。

0013

本発明に係る結晶形IIの融点は146〜151℃である。

0014

一方、本発明は、前記溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形IIの製造方法をさらに提供し、用いられる溶媒は、アセトンと水、又はTHFと水、又はアセトンと水とTHFの混合溶媒であり、好ましくは、アセトンと水の混合溶媒であることを特徴とする。

0015

具体的には、上記の製造方法は、以下の通りである。
i)アプレミラスト又はその溶媒和物を加熱し、アセトン又はTHFで溶解し、40℃以下に冷却し、ii)撹拌しながら、アセトン又はTHFの0.5-2倍量の水をゆっくり滴下し、結晶形IIの種結晶を添加し、又は添加せず、30〜180分間撹拌し続け、iii)アセトン又はTHFの2-6倍量の水をさらに添加、20℃から還流温度で1-24時間撹拌し、iv)濾過し、乾燥してアプレミラスト結晶形IIが得られる。

0016

好ましくは、上記の製造方法は、以下の通りである。
アプレミラスト又はその溶媒和物を加熱し、2〜10倍のアセトン、好ましくは3-5倍のアセトン(ml/g)に溶解させ、冷却40℃以下に冷却し、撹拌しながらアセトンの0.5〜2倍量の水をゆっくり滴下し、結晶形IIの種結晶を添加し、又は添加せず、同温度で0.5-3時間撹拌した後、アセトンの2〜6倍量の水を添加し、その後、20℃から還流温度で1-24時間撹拌し、濾過し、水で洗浄し、乾燥して白色固体であるアプレミラスト結晶形IIが得られる。水を添加した後の撹拌時間が異なることにより、得られた結晶形IIの粉末X回折スペクトルが若干異なるが、2θの0-20度にある主要な特徴的ピークは同様である。図2、5に示すように、その示差走査熱量分析及び熱重量測定スペクトルにはほとんど違いがない。

0017

本発明人は、アセトン/水、又はTHF/水結晶で結晶化する時の温度、初期添加した水量及び撹拌は、生成する結晶形のタイプに重要な影響を与え、温度が40℃より低いと、結晶形IIの取得に有利であることを発見した。さらに、結晶化過程で結晶形IIの種結晶を添加することは、結晶形IIの快速生成により有利である。初期に水を加水した後、1-3時間撹拌して結晶形IIを充分に析出させ、そして、アセトン又はTHFの2-6倍量の水を添加し、20℃から還流温度で保温し1-24時間撹拌して結晶形II粉末をより細かくし、その後、冷却し、濾過し、乾燥して結晶形IIが得られる。

0018

一方、本発明は、他の結晶形IIの製造方法を提供する。即ち、粒子径が適切なアプレミラストの他の結晶形、例えば、結晶形A、B、C、D、E、F、G又は結晶形Iの一種又は複数種をアセトンと水、又はTHFと水、又はそれらの混合溶媒に懸濁させ、好ましくは、アセトンと水の混合溶媒に懸濁させ、その後、30℃から還流温度で1-72時間又はそれ以上撹拌した後、冷却、濾過し、乾燥して結晶形IIが得られる。研究した結果、粒子径が小さければ小さいほど、結晶形IIに変換するための時間が短く、不安定な結晶形から結晶形IIへの変換が容易となる。アセトンと水と比は、1:1〜1:4であることが好ましい。

0019

また、アセトン/水結晶により、アプレミラスト混晶、即ち、アプレミラスト結晶形Bと結晶形IIとの混晶を得ることができる。即ち、アセトンと水との比、水の滴下速度又は添加時間を制御することにより、混晶における結晶形Bと結晶形IIとの比は任意であり、即ち、混晶における結晶形IIの比は0-100%である。前記混晶のX粉末回折スペクトル(XRPD)は、両者の比によって大きく異なり、且つそのDSCスペクトルにおいて、150±3℃及び157±3℃に2つの吸収ピークがあり、この2つの吸収ピークの強度は、両者の比例によって互いに異なる。従って、X粉末回折スペクトルにおいて結晶形IIの前記特徴的吸収ピークを有するかどうかにより、混晶に結晶形IIを含むかどうかを判断し、DSCスペクトルに150±3℃吸収ピークを有するかどうかにより、さらに結晶形IIを含むかどうかを確定する。

0020

アプレミラスト混晶の製造は、粒子径が適切なアプレミラストの他の結晶形、例えば、結晶形A、B、C、D、E、F又はGをアセトンと水、THFと水、又はそれらの混合溶媒に懸濁させ、20℃-還流温度で、異なる時間で撹拌することにより得られる。同様に、撹拌時間、温度を制御することにより、様々な比の混晶を得ることができる。

0021

本発明のアプレミラスト混晶は、2種又は2種以上の結晶形を含み、そのうちの少なくとも1種はアプレミラスト結晶形IIであり、その他は文献に報道されている結晶形、例えば、アプレミラスト結晶形A、B、C、D、E、F又はGであり、結晶形B又は結晶形Fであることが好ましい。

0022

さらに、本発明のアプレミラスト混晶は、結晶形IIと結晶形Bからなる混晶であることが好ましく、両者の比が任意であってもよい。結晶形IIと結晶形Bからなる混晶は、薬用の活性成分とされてもよい。しかし、熱力学的安定性から考慮すると、単一の結晶形IIを薬用の活性成分とすることが好ましい。

0023

アセトン/水結晶により、白色又は類白色のアプレミラスト結晶形II産物を得ることができ、純度が99.8%以上且つ単一不純物が0.1%未満である高純度のアプレミラスト製品を得ることができ、且つ製品の光学異性体はほとんど変化しない。一方、アセトン又はアセトン/エタノール結晶により得られたアプレミラスト結晶形Bの色はやや黄色であり、また、不利なことは、1回の結晶毎に産物のR-異性体が増加する。例えば、中国特許CN102702070には、光学純度が99.2%の中間体で製造される産物の光学純度は、98%だけであり、且つ得られる産物は、乾燥により粘結しやすく、エタノールの使用量が大きいと、粒子が大きな結晶を生成しやすく、粒子が大きく、粉砕しにくく、そのまま薬剤の加工に使用されることは困難である。

0024

さらに、本発明のアプレミラスト結晶形IIは、通常粉末状であり、粒子径D90が15umより低い場合がる。得られる産物は、粉砕せずに薬剤の加工に使用されることができる。

0025

具体的には、本発明のアプレミラスト結晶形IIは、X線粉末回折スペクトル(XRPD)、赤外分光(IR)(KBr錠剤)、示差走査熱量分析スペクトル(DSC)、及び熱重量測定スペクトル(TGA)により確認される。熱重量測定スペクトル(TGA)により、得られたのは溶媒和物が含まれない又はほとんど含まれない結晶形IIであることが確認され、そのX回折スペクトルデータは、中国特許CN102702070に報道された結晶形A、B、C、D、E、F及びGと完全に異なり、新型な結晶形であり、その測定結果は以下の通りである。

0026

図8に示すように、X線粉末回折パターンにおいて、結晶形IIは反射角2θ±0.2に以下の特徴的吸収ピークを有する。


アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターンにおいて、反射角2θ±0.2に以下の特徴的吸収ピークを有する。即ち、11.2、13.2、13.5、13.8、14.7、16.2、17.9、18.7、20.2、20.7、27.0である。

0027

特に重要なのは、アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターンにおいて、反射角2θ±0.2に11.2、13.2、13.5、13.8、14.7の5つの特徴的吸収ピークを有することである。

0028

また、アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターンにおいて、反射角2θ±0.2に11.2、14.7の2つの特徴的吸収ピークを有する。

0029

一方、アセトンと水で得られた結晶形IIは、反射角2θ±0.2における20-30°の範囲での特徴的吸収ピークが、測定誤差によって一定の差異を生じるが、得られた産物が反射角2θ±0.2に上記の特徴的吸収ピークを有するかどうかにより、産物は一部又は全部の結晶形IIを含有するかどうかを判断することができる。特に重要なのは、図2、図5、図6、図8、図12、図14、図16及び図17に示すように、結晶形IIは、2θ±0.2における10-20°の範囲にある特徴的吸収ピークがほとんど一致することである。そのDSCスペクトルは、大きな違いがなく、100-180℃に単一の吸収ピークを示し、150±3℃である。

0030

試料に比べて、アプレミラスト結晶形IIを活性成分とする薬剤も、反射角2θ±0.2に前記特徴的吸収ピーク、例えば、11.2、13.2、13.5、13.8、14.7等、又は11.2、14.7が現れる。

0031

図3に示すように、アプレミラスト結晶形IIの示差走査熱量分析(DSC)スペクトルにおいて、100-180℃に単シングルピーク)が現れ、150±3℃であり、結晶形II的熱重量測定(TG)スペクトルにおいて、結晶溶媒又は水が含まれない又はほとんど含まれず、約250℃で分解を開始し、結晶形IIの融点は146-151℃である。

0032

赤外(IR)分光により、結晶形IIは、以下の特徴的吸収ピークを有する。
3002、2932、1763、1697、1621、1519、1480、1428、1394、1367、1340、1297、1269、1234、1163、1139、1095、1044、1028、971、908、859、826、774、750

0033

以下、結晶形I、結晶形II及び結晶形Bを比較研究する。
1、結晶形I、結晶形II及び結晶形Bの特徴比較
アプレミラストの結晶形I、結晶形II及び結晶形Bの詳細を表2に示す。
表2、 アプレミラストの結晶形I、結晶形II及び結晶形Bの差異の比較

0034

2、結晶形I、結晶形II、及び結晶形Bの影響要因試験
さらに、同じ原料について、それぞれアセトン/エタノール結晶で結晶形B、アセトン/水結晶で結晶形I及び結晶形IIを得、産物の外観色を比較し、この3種類の結晶に影響要因研究を行った結果、アプレミラスト結晶形I、結晶形II、結晶形Bは、高湿高温条件下でいずれも安定し、光照射試験により、安定性がほぼ同じであり、具体的には、表3の通りである。
表3、結晶形I、結晶形II、及び結晶形Bの安定性試験の研究結果

0035

3、結晶形II、結晶形Bの熱力学的安定性についての研究
粉砕したアプレミラストの結晶形II及び結晶形Bを水に懸濁させ、60℃、100℃でそれぞれ24-48時間撹拌し、その後、冷却し、濾過し、乾燥した産物のX粉末回折スペクトル、DSC図、融点及び関連物質等を測定し、その結果を表4に示す。
表4、アプレミラスト結晶形II、結晶形Bの熱力学的安定性についての研究

0036

上より分かるように、アプレミラスト結晶形Bの熱力学的安定性は、アプレミラスト結晶形IIより低く、加熱後の結晶形BのX回折スペクトル及びDSC図において、結晶形IIの特徴的吸収ピークが現れ、結晶形IIはほとんど変化しなかった。同様に、微粉化した後、結晶形IIは、静電効果が弱く又はほぼないのに対し、結晶形Bはより大きな静電効果を示した。また、結晶形Bを100℃で水に懸濁させ、24時間撹拌し、濾過し、乾燥した後の静電効果は非常に大きくなったのに対し、結晶形IIは、静電効果がほぼなかった。静電効果が大きければ大きいほど、薬剤の加工に不利である。100℃で48時間撹拌した結果、両者の光学異性体は、顕著な変化がなく、関連物質N-脱アセチル物の増加について、結晶形Bの増加幅が結晶形IIよりわずかに大きく、それぞれ0.059%、0.046%増加した。

0037

4、結晶形A、B、C、D、E、F、G及び結晶形IIの変換
粉砕した粒子径が適切な結晶形A、B、C、D、E、F和/又はGをアセトン/水に懸濁させ、50-還流温度で1-48時間撹拌することにより、純粋な結晶形IIを得ることができる。それにより、結晶形IIの熱力学的安定性が結晶形Bより良好であることが証明される。
Celgeneに報道された結晶形A、B、C、D、E、F及びGのうち、結晶形Bは熱力学的安定性が最も高い結晶形であり、薬用に適すると認められているが、本発明において、試験により、結晶形IIは、熱力学的安定性が結晶形Bより優れたことが明らかになり、長時間保存により有利であり、薬用結晶形として薬剤加工により適用される。

0038

5、結晶形B、結晶形IIの溶解性試験
粒子径がほぼ同じである結晶形IIと結晶形Bのアセトン、ブタノン、エタノール、メタノール酢酸エチルアセトニトリルジクロロメタンテトラヒドロフラン石油エーテルn-ヘキサン、水等の溶媒における溶解性を研究した結果、結晶形IIと結晶形Bは、ほとんど違いがなかった。

0039

6、結晶形Bと結晶形IIの動物体内での薬物動態学の研究
1)ラット体内吸収試験
SDラット体内で粒子径がほぼ同じアプレミラスト結晶形Bと結晶形IIの薬物動態学を比較研究した結果、本発明のアプレミラスト結晶形IIと結晶形Bはいずれも大きな雌雄差を示し、両者のTmax、Cmax、T1/2はほとんど一致した。雌ラット体内で、結晶形IIの暴露量は、結晶形Bの約1.5倍であるため、結晶形IIはより強い体内活性を示した。

0040

2)ビーグル犬体内吸収試験
ビーグル犬体内で粒子径がほぼ同じアプレミラスト結晶形Bと結晶形IIの薬物動態学を比較研究した結果、本発明のアプレミラスト結晶形IIと結晶形BのTmax、Cmax、T1/2及びAUC0-tはほとんど一致した。

0041

7、医薬組成物
本発明は、医薬組成物をさらに提供する。該医薬組成物は、前記溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形IIを、医薬活性成分及び薬学的に許容される担体として含有し、ここで、前記医薬活性成分におけるアプレミラスト結晶形IIの含有量は1-100%である。

0042

結晶形Bの適応症等の用途と同様に、本発明の溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形IIは、TNF-αの抑制により改善可能な疾病又は病症の治療医薬の製造に用いられることができる。前記疾病又は病症は、乾癬、乾癬関節炎強直性脊椎炎関節リウマチアトピー性皮膚炎ベーチェット病口腔潰瘍慢性皮膚サルコイドーシス巨細胞性動脈炎パーキンソン病結節性痒疹扁平苔癬複雑性口腔病狼瘡肝炎ブドウ膜炎シェーグレン症候群鬱病間質性膀胱炎外陰部痛、前立腺炎変形性関節症びまん性大細胞型B細胞リンパ腫多発性筋炎皮膚筋炎封入体筋炎侵食性変形性関節症、子宮内膜症神経根症、及び壊疽性膿皮症又は慢性閉塞性肺疾患からなる群から選択される。

0043

一方、本発明の溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形IIは、同様に、PDE4の抑制により改善可能な疾病又は病症の治療医薬の製造にも用いられることができる。前記疾病又は病症は、HIV、肝炎、成人型呼吸窮迫症候群骨吸収性疾患、慢性閉塞性肺疾患、慢性肺炎症性疾患、皮膚炎炎症性皮膚疾患、アトピー性皮膚炎、嚢胞性線維症敗血性ショック敗血症内毒素ショック血行力学的ショック敗血症症候群虚血再灌流障害脳膜炎、乾癬、線維化疾患、乾癬関節炎、悪液質移植拒絶移植片対宿主病自己免疫疾患リウマチ性脊椎炎、関節炎病症、強直性脊椎炎、関節リウマチ、変形性関節症、骨粗鬆症クローン病潰瘍性大腸炎炎症性腸疾患多発性硬化症全身性エリトマトーデスハンセン病中的結節性紅斑放射線損傷、及び高酸素肺胞損傷からなる群から選択される。

0044

本発明の溶媒和物が含まれないアプレミラストの結晶形IIは、癌治療薬の製造にも用いられることができる。前記癌症は、多発性骨髄腫悪性黒色腫悪性神経膠腫白血病、及び固形腫瘍からなる群から選択される。

0045

本発明の溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形IIは、サルコイドーシス治療薬の製造にも用いられることができる。前記サルコイドーシスは、心臓サルコイドーシス、皮膚サルコイドーシス、肝サルコイドーシス、口腔サルコイドーシス、神経系サルコイドーシス、副鼻腔サルコイドーシス、ロフグレン症候群凍傷状狼瘡、ブドウ膜炎又は慢性皮膚サルコイドーシスからなる群から選択される。

0046

以上より分かるように、溶媒和物が含まれないアプレミラスト結晶形IIは、上記の疾病又は症状の治療の活性成分として用いられることができ、適切な医薬品剤形は、錠剤、カプセル分散錠口腔内崩壊錠等を含み、補助原料は、乳糖マンニトール架橋ポビドンシリカ粉末ステアリン酸マグネシウム微結晶セルロースカルボキシメチルセルロースナトリウムヒドロキシプロピルセルロース架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムシリカ等からなる群から選択される。乳糖、微結晶セルロース、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、シリカ粉末、ステアリン酸マグネシウム等の補助原料が好ましい。

0047

本発明のアプレミラストは、従来の技術文献、例えば、US6020358、US6962940又はCN201410335852.6に記載の方法に従って容易に製造されることができる。

図面の簡単な説明

0048

本願における図面は明細書を構成する一部であり、図面、明細書、及び特許請求の範囲は、本発明の実質的内容を説明し、本発明を分かりやすくするものである。
アプレミラスト結晶形BのX線粉末回折パターン(XRPD)である。
アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターン(XRPD)である(水を添加した後4h撹拌)。
アプレミラスト結晶形IIの熱重量測定(TG)スペクトル及び示差走査熱量分析(DSC)スペクトルである(水を添加した後23h撹拌)。
アプレミラスト結晶形IIの赤外スペクトル(IR)である水を添加した後23h撹拌)。
アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターン(XRPD)である水を添加した後23h撹拌)。
アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターン(XRPD)である(60℃で48h撹拌)。
アプレミラスト結晶形BのX線粉末回折パターン(XRPD)である(60℃で48h撹拌)。
アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターン(XRPD)である(100℃で24h撹拌)。
アプレミラスト結晶形BのX線粉末回折パターン(XRPD)(100℃で24h撹拌)。
アプレミラスト結晶形IIのDSC図(100℃で24h撹拌)。
アプレミラスト結晶形BのDSC図(100℃で24h撹拌)。
アプレミラスト結晶形Bをアセトン/水に懸濁させ、70℃で36h撹拌した産物のX線粉末回折パターン(XRPD)である。
アプレミラスト結晶形Bをアセトン/水に懸濁させ、70℃で36h撹拌した産物の示差走査熱量分析(DSC)スペクトルである。
アプレミラスト結晶形Dをアセトン/水に懸濁させ、70℃で10h撹拌した産物のX線粉末回折パターン(XRPD)である。
アプレミラスト結晶形Dをアセトン/水に懸濁させ、70℃で10h撹拌した産物の示差走査熱量分析(DSC)スペクトルである。
アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターン(XRPD)である。
アプレミラスト結晶形IIのX線粉末回折パターン(XRPD)である。
アプレミラスト混晶(即ち、結晶形IIと結晶形B)のX線粉末回折パターン(XRPD)であり、両者の比は約1:1である
ラットに10mg/kgAPST-B懸濁溶液胃内投与した後の血漿中濃度-時間曲線である。
ラットに10mg/kg APST-II懸濁溶液を胃内投与した後の血漿中濃度-時間曲線である。
雄ラットに10mg/kg APST-BとAPST-II懸濁溶液をそれぞれ胃内投与した後の血漿中濃度-時間曲線である。
雌ラットに10mg/kg APST-BとAPST-II懸濁溶液をそれぞれ胃内投与した後の血漿中濃度-時間曲線である。
ビーグル犬に単一サイクルでそれぞれ30mg APST-BとAPST-II医薬品原料粉末カプセルを経口投与した後の血漿中濃度-時間曲線(上図は、定数座標で、下図は、半対数座標である)である。

実施例

0049

以下、実施例により本発明をさらに説明する。これらの実施例は、本発明を制限するものではなく、温度、溶媒比についての任意調整は本発明の保護範囲に含まれる。

0050

試験装置及び方法:
1、X線粉末回折(XRPD):
置型式:Bruker D8 ADVANCE粉末X線回折装置
試験条件:光源:CuKα 40kV 40mA;発散スリット:1mn;ソーラスリット:0.4mm;走査方式:連続走査;走査範囲:3°〜45°;サンプリング間隔:0.02°;走査速度:8°/min。
2、赤外(IR):
装置型式:NICOLET670-FTIR、試験条件:KBr錠剤
3、DSCparmeters:
装置型式:NETZSCH DSC 204 F1
坩堝タイプ:アルミニウム坩堝(針穿刺)
パージガス:高純度窒素、20mL/min
保護ガス:高純度窒素、60mL/min
昇温速度:10℃/min
4、TG parmeters:
装置型式:NETZSCH TG 209 F1
坩堝タイプ:アルミナ坩堝
パージガス:高純度窒素、20mL/min
保護ガス:高純度窒素、10mL/min
昇温速度:10℃/min
5、融点:
RD-1融点テスター、天津旭陽儀器設備有限公司。
6、粒子径測定:
Mastersizer 2000粒子径テスター、爾文儀器有限公司

0051

実施例1:アプレミラスト結晶形II
アプレミラスト(10.0g)、アセトン35mlを三口フラスコに加え、加熱して溶解し、その後35℃以下まで冷却し、0.5-3.0倍量の純水をゆっくり滴下し、少量の結晶形IIを種結晶として加え、産物が析出するまで1時間撹拌した後、さらに2倍量の純水(70ml)を加え、15-20℃で一晩撹拌し、合計約24時間であり、濾過し、水洗し、60℃で乾燥することにより、アプレミラスト結晶形IIを約9.32グラム得た。mp:147.2-149.8℃である。

0052

実施例2:アプレミラスト結晶形II
アプレミラスト(400.0g)、アセトン1200mlを三口フラスコに加え、加熱して溶解し、0.5-2.0倍量の純水をゆっくり滴下し、少量の結晶形IIを種結晶として加え、産物が析出するまで1時間撹拌した後、さらに2倍量の純水(2.4L)を加え、10-60℃で一晩撹拌し、合計18時間であり、濾過し、水洗し、60℃で乾燥することにより、アプレミラスト結晶形IIを約392.3グラム得た。mp:147.2-150.2℃である。

0053

実施例3:アプレミラスト結晶形B
アプレミラスト(10.0g)、アセトン(30ml)を三口フラスコに加え、加熱して溶解し、30℃以下まで冷却し、10ml純水をゆっくり加え、産物が析出するまで冷却しながら撹拌し、2時間撹拌し、さらに水(100ml)をゆっくり滴下し、保温しながら一晩撹拌し、約24時間であり、濾過し、水洗し、60℃で乾燥することにより、アプレミラスト結晶形Bを約9.45グラム得た。mp:156.2-157.8℃である。

0054

実施例4:

0055

主薬を200メッシュ掛け充填剤崩壊剤を80メッシュの篩に掛け、処方量の充填剤、崩壊剤を量り取り、均一に混合した混合物を処方量の主薬と等量投入法により均一に混合し、処方量の流動促進剤及び潤滑剤を加えて均一に混合した後、打錠した。

0056

実施例5:

0057

主薬を200メッシュの篩に掛け、充填剤、崩壊剤を80メッシュの篩に掛け、処方量の充填剤、崩壊剤を量り取り、均一に混合した混合物を処方量の主薬と等量投入法により均一に混合し、処方量の流動促進剤及び潤滑剤を加えて均一に混合した後、打錠した。

0058

実施例6:結晶形II、結晶形Bの熱安定性の研究
アプレミラストの結晶形IIと結晶形Bをそれぞれ水に懸濁させ、60-100℃で48h撹拌し、一定の時間間隔毎にサンプリングし、濾過し、乾燥し、融点変化を測定し、24h、48hにサンプリングし、濾過し、乾燥し、粉末X線回折スペクトル、DSC図、融点、静電効果、及び関連物質の変化情况を測定した。

0059

実施例7:アプレミラスト結晶形Bの変換研究
アプレミラスト結晶形B(5.0g、粒子径300メッシュ以下)を60mlアセトン/水(1:3)に懸濁させ、還流温度に加熱し、保温しながら36h撹拌し、その後撹拌しながら冷却し、濾過し、60℃で乾燥することにより、アプレミラスト結晶形IIを約4.88グラム得た。mp:148.3-150.3℃である。
X回折スペクトル及びDSCスペクトルは、結晶形IIに完全に変換したことを示す。

0060

実施例8:アプレミラスト結晶形Dの変換研究
アプレミラスト結晶形D(5.0g、粒子径200メッシュ以下)を60mlアセトン/水(1:3)に懸濁させ、還流温度に加熱し、保温しながら8〜10h撹拌し、その後、撹拌しながら冷却し、濾過し、60℃で乾燥することにより、アプレミラスト結晶形IIを約4.60グラム得た。mp:148.3-150.5℃である。
X回折スペクトル及びDSCスペクトルは、結晶形IIに完全に変換したことを示す。

0061

実施例9:アプレミラスト結晶形B及び結晶形IIのSDラット体内での薬物動態学の比較研究
1、結晶形の粒子径制御
微粉化により、以下のように2種類の結晶形の粒子径を制御した。

2、方法:
SDラット12匹(雌性6匹、雄性6匹、体重200-220g)を2つのグループ(各グループ6匹、雌性3匹、雄性3匹)にランダムに分け、それぞれA、Bとした。

0062

FDA文献に記載の投与経路及び用量に従って、胃内投与を採用して2種類の結晶形のラット体内での薬物動態挙動調査し、2種類の結晶形の用量はいずれも10mg/kg(溶媒:1%カルボキシメチルセルロース)である。試験前に12h断食させ、投与から4h後摂食させ、試験全体は断水させない。
投与後10、30min、1、2、4、6、8、10、12及び24hに眼底静脈から約0.3mlを採血し、採血した血液を放置し、8000rpmで5min遠心した後、血漿を分離して、-20℃の冷蔵庫に入れて保存しておいた。
LC-MS/MS法により血漿におけるAPSTの濃度を測定し、血漿におけるAPSTの線形範囲を測定した結果、2〜1000ng/mlで、線形が良好であった。

0063

3、実験結果
ラットにそれぞれ10mg/kgAPST-B及びAPST-II懸濁溶液を胃内投与した、各グループの動物の血漿中濃度-時間曲線を図19〜22に示す。

0064

4、分析
ラットにそれぞれ10mg/kgAPST-B及びAPST-II懸濁溶液を胃内投与した後、ラット体内のAPSTの主要な薬物動態パラメータは、ピーク時間Tmaxがそれぞれ1-6h(中央値2.5h)、1-6h(中央値3h)、ピーク濃度Cmaxがそれぞれ523.05±417.46、506.90±451.89ng/ml、血漿中濃度-時間曲線下面積AUC0-tがそれぞれ3766.48±3617.82、5533.11±5613.02ng・h/mlであり、10mg/kgAPST-Bのラット体内暴露量が約APST-IIの68.07%であり、両グループ標準偏差が比較的大きく、雌雄の暴露量差異が非常に大きいため、両グループの標準偏差が比較的大きいことにより、両グループの暴露量差異が統計学的に有意ではない。そのため、雄ラットと雌ラットの体内薬物動態学についてさらに比較分析を行った。

0065

ラットに10mg/kgAPST-B、APST-II懸濁溶液を胃内投与した後、雄ラット体内のAPSTの主要な薬物動態パラメータは、ピーク時間Tmaxがそれぞれ1h(中央値1h)、1-2h(中央値1h)、ピーク濃度Cmaxがそれぞれ142.4±13.96、107.63±16.05ng/ml、血漿中濃度-時間曲線下面積AUC0-tがそれぞれ530.44±70.05、445.59±81.25ng・h/mlであり、10mg/kgAPST-Bの雄ラット体内でのCmaxとAUC0-tがそれぞれAPST-IIの132.3%、119.0%である。該結果より分かるように、雄ラット体内のAPST-Bの吸収程度がAPST-IIより高いが、該差異が統計学的に有意ではない。
ラットに10mg/kg APST-B及びAPST-II懸濁溶液を胃内投与した後、雌ラット体内のAPSTの主要な薬物動態パラメータは、ピーク時間Tmaxがそれぞれ2-6h(中央値4h)、4-6h(中央値6h)、ピーク濃度Cmaxがそれぞれ903.7±28.47、906.17±178.89ng/ml、血漿中濃度-時間曲線下面積AUC0-tがそれぞれ7002.52±1140.54、10620.62±1053.56ng・h/mlであり、10mg/kgAPST-Bの雌ラット体内のAUC0-tがAPST-IIの65.9%である。該結果より分かるように、雌ラット体内のAPST-Bの吸収程度がAPST-IIより低い、且つ、該差異が統計学的に有意である(P<0.05)。

0066

実施例10:アプレミラスト結晶形Bと結晶形IIのビーグル犬体内での薬物動態学の比較研究
1、結晶形の粒子径制御
実施例9と同様。
2、方法
健康のなビーグル犬(Beagle)6匹(雌性3匹、雄性3匹、体重6-8kg)を2つのグループ(各グループ3匹)にランダムに分けた。
臨床投与経路及び用量に従って、経口投与を採用し、用量は30mg/匹/回であり、2種類の結晶形の医薬品原料粉末分をそれぞれ約30mgを量し、カプセル殻充填し、10mlの水で投与した。試験前に12h断食させ、投与から4h後摂食させ、試験全体は断水させない。投与グループを下表のように設計する。


投与前(0時間)及び投与後10、30min、1、2、4、6、8、10、12、24、48、72hに小伏在静脈から静脈血約0.5mlを採血し、8000rpmで5min遠心した後、血漿を分離して凍結防止プラスチック試験管移転し、-20℃の冷蔵庫に入れて保存しておいた。
LC-MS/MS法により血漿におけるAPSTの濃度を測定し、血漿におけるAPSTの線形範囲を測定した結果、5〜5000ng/mlで、線形が良好であった。

0067

3、実験結果
ビーグル犬にそれぞれ30mgAPST-B及びAPST-IIの医薬品原料粉末カプセルを経口投与した各グループの動物の血漿中濃度-時間曲線を図23に示す。

0068

4、分析
ビーグル犬に単一サイクルでそれぞれ30mgAPST-BとAPST-II医薬品原料粉末カプセルを経口投与した後の薬物動態パラメータをまとめて下表に示す。

0069

薬物動態パラメータCmax及びAUC0-tを対数変換してt検定した結果、APST-BとAPST-IIの差異はいずれも統計学的に有意ではない(p>0.05)。

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