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技術 加熱調理装置

出願人 株式会社アイホー
発明者 松本幸司酒井香雄
出願日 2017年6月9日 (4年1ヶ月経過) 出願番号 2017-114302
公開日 2018年12月27日 (2年6ヶ月経過) 公開番号 2018-201473
状態 特許登録済
技術分野 ベイキング用装置 業務用加熱調理器
主要キーワード 屈曲棒状 ワンアクション操作 トレイ支持体 係合棒 延長加熱 危害分析重要管理点 操作補助具 係合部材間
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年12月27日)のものです。
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図面 (20)

課題

作業者の負担を軽減できる加熱調理装置を提供する。

解決手段

加熱調理装置1は、前面開口部6を有する装置本体3を備える。装置本体3には、前面開口部6を開閉する開閉扉7を回動可能に設ける。開閉扉7には、作業者が腕で操作可能な取手体101を回動可能に設ける。また、開閉扉7には、作業者が腕で操作可能な操作ボタン部69を設ける。

概要

背景

従来、例えば下記の特許文献1に記載された加熱調理装置が知られている。

この従来の加熱調理装置は、食材等の被加熱物出し入れするための開口部を有する装置本体と、この装置本体の開口部を開閉する開閉扉と、この開閉扉に設けられ作業者が手で把持して回動操作する取手とを備えている。

概要

作業者の負担を軽減できる加熱調理装置を提供する。加熱調理装置1は、前面開口部6を有する装置本体3を備える。装置本体3には、前面開口部6を開閉する開閉扉7を回動可能に設ける。開閉扉7には、作業者が腕で操作可能な取手体101を回動可能に設ける。また、開閉扉7には、作業者が腕で操作可能な操作ボタン部69を設ける。

目的

本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業者の負担を軽減できる加熱調理装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

開口部を有する装置本体と、前記開口部を開閉する開閉扉と、この開閉扉に設けられ、作業者が腕で操作可能な取手体とを備えることを特徴とする加熱調理装置

請求項2

取手体は、作業者の腕が挿入される挿入空間を有する腕係合部を有していることを特徴とする請求項1記載の加熱調理装置。

請求項3

腕係合部は、挿入空間を介して互いに離間対向する腕係合部材を有し、前記挿入空間の手前側の幅が、前記挿入空間の奥側の幅よりも小さいことを特徴とする請求項2記載の加熱調理装置。

請求項4

腕係合部は、取手部に脱着可能に取り付けられていることを特徴とする請求項2又は3記載の加熱調理装置。

請求項5

開閉扉は、装置本体に対して回動可能であり、取手体は、前記開閉扉に対して回動可能であり、作業者は、腕で前記開閉扉及び前記取手体を回動操作可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一記載の加熱調理装置。

請求項6

装置本体に設けられた操作ボタン群と、この操作ボタン群とは別に設けられ、作業者が腕で操作可能な操作ボタン部とを備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一記載の加熱調理装置。

技術分野

0001

本発明は、被加熱物加熱調理する加熱調理装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、例えば下記の特許文献1に記載された加熱調理装置が知られている。

0003

この従来の加熱調理装置は、食材等の被加熱物を出し入れするための開口部を有する装置本体と、この装置本体の開口部を開閉する開閉扉と、この開閉扉に設けられ作業者が手で把持して回動操作する取手とを備えている。

先行技術

0004

特開2009−178358号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上記従来の加熱調理装置では、例えば加熱調理する前の前処理の際に食材にまぶし調味液や油等が手に付着し、その汚れた手のまま、作業者が取手を把持すると、その取手も汚れてしまう。

0006

このため、それを回避するためには、開閉扉の操作のたびに手を洗う必要が生じ、その結果、汚れた手を頻繁に洗わなければならず、作業者にとって負担となる。

0007

本発明は、このような点に鑑みなされたもので、作業者の負担を軽減できる加熱調理装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本発明に係る加熱調理装置は、開口部を有する装置本体と、前記開口部を開閉する開閉扉と、この開閉扉に設けられ、作業者が腕で操作可能な取手体とを備えるものである。

発明の効果

0009

本発明によれば、作業者の負担を軽減できる。

図面の簡単な説明

0010

本発明の一実施の形態に係る加熱調理装置の正面視断面図である。
図1におけるA−A断面図である。
上加調理装置ブロック図である。
同上加熱調理装置の表示操作部の正面図である。
時間調理の場合における画面の例を示す図である。
図5に続く画面の例を示す図である。
図6に続く画面の例を示す図である。
HACCPチェックがNGである画面の例を示す図である。
芯温調理の場合における画面の例を示す図である。
図9に続く画面の例を示す図である。
図10に続く画面の例を示す図である。
テップ調理の場合における画面の例を示す図である。
図12に続く画面の例を示す図である。
モード設定呼出の場合における画面の例を示す図である。
マルチタイマをセットして調理する場合の画面の例を示す図である。
図15に続く画面の例を示す図である。
図16に続く画面の例を示す図である。
第1加熱時間を変更した場合の画面の例を示す図である。
同上加熱調理装置の正面図である。
同上加熱調理装置の斜視図である。
同上加熱調理装置の取手体の斜視図である。
同上取手体の平面図である。
(a)ないし(d)は開閉扉を開状態にする際の説明図である。

実施例

0011

本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。

0012

図1図2図19及び図20において、1は加熱調理装置で、この加熱調理装置1は、熱気ホットエアー)及び蒸気スチーム)の少なくとも一方を利用して、複数の被加熱物(例えば大量の食材)aを加熱調理する業務用のコンベクションオーブンである。

0013

加熱調理装置1は、複数の被加熱物aを収納可能な調理室加熱室)2を有する装置本体3を備えている。調理室2の左右両側には、複数のトレイ支持体5が上下方向に間隔をおいて配設されている。そして、作業者は、複数個の被加熱物aを載せた複数枚トレイbを、トレイ支持体5上に載置して調理室2に収納する。

0014

装置本体3は、調理室2に対して被加熱物aを出し入れするための開口部である前面開口部6を有し、この前面開口部6は、装置本体3に対して上下方向の軸(図示せず)を中心として前後方向に回動可能な板状の開閉扉7によって開閉される。すなわち、前面開口部6を開閉する開閉扉7は、装置本体3に前後方向に回動可能に設けられており、一方向への回動により開状態となって前面開口部6を開口させ、他方向への回動により閉状態となって前面開口部6を閉鎖する。なお、開閉扉7には、調理室2内の被加熱物aを見るための覗き窓8が設けられている。

0015

また、加熱調理装置1は、調理室2に収納された複数の被加熱物aを一斉に加熱する加熱手段11を備えている。加熱手段11は、例えば調理室2に熱気を供給する熱気供給手段12と、調理室2に蒸気を供給する蒸気供給手段13とによって構成されている。

0016

熱気供給手段12は、ガスバーナ等からなる熱源15と、この熱源15からの燃焼熱が通る熱交換パイプ16と、この熱交換パイプ16からの排熱を装置本体3外へ排出する排熱口17と、熱交換パイプ16との熱交換により生じた熱気を調理室2内で循環させるファン18とを有している。

0017

蒸気供給手段13は、ボイラー等からなる蒸気発生源21と、この蒸気発生源21で生じた蒸気が通るパイプ22と、このパイプ22の先端部に形成されて調理室2に向かって開口した蒸気供給口23と、蒸気発生源21での燃焼後の排気を装置本体3外へ排出する排気口24とを有している。

0018

さらに、加熱調理装置1は、調理室2に収納された被加熱物aの芯温、つまり被加熱物aの内部の中心部(略中心部を含む)の温度を検知する複数の芯温検知手段31(例えば第1芯温検知手段31a、第2芯温検知手段31b、第3芯温検知手段31c)と、調理室2の室内温度を検知する室温検知手段32とを備えている。各芯温検知手段(芯温センサ)31は、可撓性のある紐状部33と、この紐状部33の先端に設けられた摘み部34と、この摘み部34から突出する針部35とを有している。

0019

そして、作業者は、調理室2内において互いに離れて温度を検知したい位置に収納された3個の被加熱物aに対して、芯温検知手段31の針部35をそれぞれ刺し込む。すなわち例えば、調理室2の下部に収納された一の被加熱物aに第1芯温検知手段31aの針部35を挿入し、調理室2の中間部に収納された他の被加熱物aに第2芯温検知手段31bの針部35を挿入し、調理室2の上部に収納されたさらに他の被加熱物aに第3芯温検知手段31cの針部35を挿入する(図1参照)。

0020

また、加熱調理装置1は、それら複数(例えば3つ)の芯温検知手段31の検知温度(各芯温検知手段による複数の検知温度)がそれぞれ設定条件を満たしたか否かを判断する制御手段41と、この制御手段41による判断結果を含む種々の情報を表示する表示手段42と、設定条件等を含む種々の情報を入力する操作手段43とを備えている。

0021

つまり、調理室2に収納された全ての被加熱物aに対して所望の加熱調理が行われるように加熱手段11を制御する制御手段41には、図3に示すように、加熱手段11のほか、第1芯温検知手段31a、第2芯温検知手段31b、第3芯温検知手段31c、室温検知手段32、表示手段42、及び操作手段43が接続されている。なお、表示手段42と操作手段43とによって表示操作部45が構成され、この表示操作部45は、装置本体3の前面部のうち作業者が見易い位置に設けられている。

0022

表示操作部45は、例えば図4に示すようなものであり、その表示手段42は、上下方向に長手方向を有する縦長矩形状液晶パネル46によって構成されている。

0023

操作手段43は、複数の操作部である操作ボタンからなるもので、ホットエアーボタン(熱気の加熱モードボタン)51と、コンビボタン(熱気及び蒸気の加熱モードボタン)52と、スチームボタン(蒸気の加熱モードボタン)53と、温度ボタン54と、時間ボタン55と、芯温ボタン(表示切換手段)56とを有している。そして、3つの操作ボタンであるホットエアーボタン51、コンビボタン52及びスチームボタン53は、加熱モード(熱気のみによる加熱か、熱気及び蒸気による加熱か、蒸気のみによる加熱か)を選択するための選択操作手段である。

0024

また、操作手段43は、決定ボタンを兼ねた回転ダイヤルボタン57と、停止ボタン58と、予熱ボタン(予熱開始操作手段)59と、運転ボタン60と、ステップボタン(組合せ操作手段)61と、レシピボタン62と、風量ボタン63と、加湿ボタン64と、冷却ボタン65と、機能ボタン66と、電源ボタン67とを有している。なお、これら複数個(例えば17個)のボタン51〜67によって、装置本体3の前面部の所定位置に固定的に設けられた操作ボタン群68が構成されている。

0025

さらに、操作手段43は、その操作ボタン群68とは別に設けられた1個の操作ボタン部69を有している(図19参照)。この操作ボタン部69は、作業者が腕で押圧操作可能な大型の押しボタンスイッチからなるもので、裏面側に磁石69aを有しており、この磁石69aによって装置本体3の前面部の所望位置(開閉扉7の前面部の所望位置でもよい)に脱着可能に取り付けられている。

0026

そして、操作ボタン部69は、操作ボタン群68中の運転ボタン60と同じ機能を有するもので、作業者が腕(手以外の例えば前腕等)で操作ボタン部69を押圧操作すると、被加熱物aに対する加熱調理が開始される。なお、操作ボタン部69は、運転ボタン60よりも大きく形成されている。

0027

また、図19ないし図23に示すように、開閉扉7には、前面開口部6の開閉の際に作業者が腕、すなわち例えば右腕の前腕Aで回動操作可能な取手体101が前後方向(水平方向)の回動中心軸線Xを中心として上下方向に回動可能に設けられている。

0028

そして、取手体101は、作業者の前腕Aによる回動操作に基づいて、一方向(図19中、時計回りの方向)への90度回動により縦向きの扉ロック状態となり、他方向(図19中、反時計回りの方向)への90度回動により横向きの扉ロック解除状態となる。

0029

取手体101の扉ロック状態時には、取手体101の係合部(図示せず)と装置本体3側の係合受け部(図示せず)との係合により、開閉扉7は、装置本体3に対してロックされた状態(回動不能な状態)となっている。それゆえ、このとき、作業者は、開閉扉7を回動操作できない。

0030

これに対し、取手体101の扉ロック解除状態時には、それら係合部と係合受け部との係合の解除により、開閉扉7は、装置本体3に対してロック解除された状態(回動可能な状態)となっている。それゆえ、このとき、作業者は、取手体101を利用して前腕Aで開閉扉7を回動操作できる。

0031

なお、図示しないが、装置本体3に設けられた扉ロック用の係合受け体の係合受け部は、例えば係合位置及び非係合位置間で移動可能な係合ピンである。

0032

ここで、取手体101は、開閉扉7に回動中心軸線Xを中心として回動可能に設けられた前後方向の回動軸部102と、この回動軸部102の前端部にこの回動軸部102と直交するように一体に設けられた棒状の取手部103と、この取手部103に脱着可能に取り付けられ、作業者の前腕Aと係脱可能に係合する腕係合部(アタッチメント)104とを有している。なお、図示しないが、回動軸部102の後端部には、装置本体3側の係合受け部と係脱可能に係合する係合部が設けられている。

0033

腕係合部104は、図21及び図22に示すように、作業者の前腕Aが前方側から挿入される挿入空間105を有し、この挿入空間105は、少なくとも前方、上方及び下方に向かって開口している。

0034

すなわち、腕係合部104は、右腕の前腕Aを挿入可能な所定の大きさの挿入空間105を介して互いに離間対向する左右1対の腕係合部材である腕係合棒106を有し、この各腕係合棒106は、上下に互いに離間対向する上取付板107及び下取付板108に架設されている。

0035

なお、左右の両腕係合棒106は、互いに左右対称の形状をなすものである。上取付板107と下取付板108とは、互いに若干形状が異なるが、例えば同じ形状にしてもよい。これら4つの部材(左右の腕係合棒106、上取付板107及び下取付板108)によって、作業者が把持可能な取手部103に取り付けられた操作補助具である腕係合部104が構成されている。

0036

腕係合棒106は、例えば略コ字状に折り曲げられた丸棒部材からなるもので、上下方向長手状の直線棒状部111と、この直線棒状部111の上端部に直交して連設された平面視略く字状の上屈曲棒状部112と、直線棒状部111の下端部に直交して連設された平面視略く字状の下屈曲棒状部113とを有している。

0037

そして、上屈曲棒状部112の基端部である後端部が上取付板107の孔部114に挿入固定され、かつ、下屈曲棒状部113の基端部である後端部が下取付板108の孔部115に挿入固定されている。

0038

上取付板107は、下面側に取付孔部(図示せず)を有し、この取付孔部に取手部103の先端部が脱着可能に取り付けられている。上取付板107の前面には、前腕Aの手首と係合する凹状部116が形成されている。この凹状部116は、例えば左右方向にやや長手状の平面116aと、この平面116aの左右方向両端に繋がった湾曲面116bとを有している。

0039

下取付板108は、上下面に貫通した取付孔部117を有し、この取付孔部117に取手部103の基端部が脱着可能に取り付けられている。つまり、下取付板108の取付孔部117には、取手部103が挿脱可能に挿入されている。

0040

また、図22からみて明らかなように、平面視で、腕係合部104の左右の両腕係合棒106間の挿入空間105の手前側(前側)の幅は、その挿入空間105の奥側(後側)の幅よりも小さい。つまり、両直線棒状部111間の距離L1は、両上屈曲棒状部112の後端部間の距離L2よりも小さい(但し、距離L1は前腕Aの幅Wよりも大きい。)。

0041

このため、作業者は、左右の両腕係合棒106のうちのいずれか一方の腕係合棒106の前側部分に前腕Aを引っ掛けて、開閉扉7を手前側に引き寄せるようにして所定角度(例えば90度以上)回動させて開状態にできる。つまり、作業者は、開閉扉7に対する取手体101の上下回動操作と、装置本体3に対する開閉扉7の前後回動操作とを連続的に行うことが可能となっている。

0042

ここで、例えば前処理した食材(被加熱物a)を前面開口部6から調理室2に入れるために、開閉扉7を閉状態から開状態にする際には、作業者は、まず、図23(a)に示すように、扉ロック状態の取手体101における腕係合部104の挿入空間105に対して、右腕の前腕Aをそれが腕係合棒106に沿って位置するように立てた状態で挿入する。

0043

次いで、図23(b)及び(c)に示すように、作業者は、前腕Aを左側に倒すようにして、前腕Aと腕係合部104との係合を維持しながら、取手体101を開閉扉7に対して回動させて、この取手体101を所望の扉ロック解除状態にする。

0044

なお、この取手体101の回動途中において、開閉扉7が少し回動可能となり、開閉扉7と装置本体3との間に若干の隙間が生じることで、この隙間から調理室2内に充満していた高温高圧の蒸気や熱気が多少逃げるため、この後開閉扉7を開けたとき、前方に向けて高温高圧の蒸気や熱気が噴き出ることはなく、作業者は安全に開閉扉7を開くことができる。

0045

次いで、図23(d)に示すように、作業者は、自分の方へ前腕Aを引くようにして、前腕Aと腕係合部104との係合を維持しながら、開閉扉7を装置本体3に対して回動させて、この開閉扉7を所望の開状態(図中、2点鎖線で示す状態)にする。

0046

こうして前面開口部6を開口させた後、被加熱物aを装置本体3内の調理室2に被加熱物aを入れる。その後、作業者は、同様に前腕Aで開閉扉7及び取手体101をそれぞれ回動操作して、図23(a)に示す元の状態に戻してから、操作ボタン部69を前腕Aで押圧操作する。すると、調理室2の被加熱物aに対する加熱調理が開始される。

0047

なお、この図23(a)ないし(d)は、手が使えないために腕で取手体101及び開閉扉7を回動操作する場合の説明図であるが、当然ながら、手が使えるのであれば、手で取手部103又は腕係合棒106を把持してそれらを回動操作してもよい。また、前面開口部6を閉じるときは、開閉扉7を回動して装置本体3に向けて押せば閉じるようになっている。

0048

次に、加熱調理装置1の作用等を図5ないし図18を参照して説明する。なお、これら各図は、表示操作部45の表示手段42に表示された画面の例を示すものである。

0049

まず、加熱調理装置1の制御手段41は、HACCP(危害分析重要管理点)に関する設定条件を満たすか否かを判断するチェック機能(以下、「HACCPチェック機能」という。)を備えたものであり、当該機能をオンして加熱調理を行う場合、作業者は、機能ボタン66等の操作手段43を操作して、HACCPチェック機能の設定条件を予め設定しておく。

0050

この設定条件は、複数(例えば3つ以上)の芯温検知手段31の検知温度が、少なくとも設定維持時間の間、設定芯温以上を維持するという条件である。具体的には、例えば「3点の検知温度(芯温)のそれぞれが、60秒以上、80℃以上を維持する」という条件である。なお、HACCPチェック機能をオフにすれば、当該機能は働かず、制御手段41は、各芯温検知手段31の検知温度が設定条件を満たしたか否かの判断を行わない。

0051

最初に、時間調理の場合について、図5ないし図8を参照して説明する。

0052

図5(a)の画面は、前回設定値(加熱モードを含む)を表示した画面であり、今回の時間調理を行うに際して、図5(b)に示すように、作業者は、操作手段43を操作して、加熱モード(例えば「ホットエアー」)、加熱温度である室内温度(例えば「280℃」)、加熱時間(例えば「20分00秒」)を設定する。

0053

この図5(b)の画面は、加熱モード表示部70と、室温表示部71と、時間表示部72と、芯温表示部73とを有している。そして、加熱モード表示部70には、設定した加熱モードが表示されている。室温表示部71には、現時点での調理室2の室内温度と、設定した設定室内温度とが表示されている。時間表示部72には、現時点での残りの加熱時間と、設定した設定加熱時間とが表示されている。芯温表示部73には、HACCPチェック機能がオンであることを示す「HACCP」という文字と、現時点の検知温度とが表示されている。

0054

なお、この待機状態では、芯温検知手段31が被加熱物aに対してセットされていないため、現時点の検知温度(3つの芯温検知手段31による各検知温度)は、室内温度と一致している。また、HACCPチェック機能がオフの場合、芯温表示部73には何も表示されない。

0055

次いで、作業者が予熱ボタン59を操作すると、図5(c)に示すように、「予熱中」の文字が表示されるとともに、加熱手段11の作動により予熱が開始されて、調理室2の室内温度が上昇する。

0056

そして、調理室2の室内温度が目標温度である設定室内温度(設定加熱温度)に達すると、図6(d)に示すように、「予熱終了」の文字が表示され、予熱が完了する。また、予熱が完了したことを作業者に知らせるために、アラームが鳴る。なお、アラームが鳴る代わりに、加熱調理装置1から遠く離れている作業者にも目が届きやすくするため、例えば図19に示す点灯手段であるパトライト(登録商標)100が点灯するようにしてもよい(以下でも同様)。また、例えば複数のパトライト(登録商標)100を上下方向に並設し、被加熱物aの加熱状態に応じてそれぞれのパトライト(登録商標)100が点灯するようにしてもよい。

0057

次いで、予熱完了を知った作業者は、開閉扉7を開いて調理室2を開口させた状態で、例えば複数の食材である被加熱物aを調理室2に収納し、この際に、互いに離れた3個の被加熱物aに対して第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cの針部35を刺す図1参照)。なお、第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cの針部35を刺した3個の被加熱物aは、調理室2内に収納した全ての被加熱物aが配置されている中で加熱の遅い複数箇所にそれぞれ配置されることが好ましい。

0058

そして、調理室2へ被加熱物aを収納した作業者は、開閉扉7を閉じてから、運転ボタン60又は操作ボタン部69を押圧操作する。

0059

すると、図6(e)に示すように、「調理中」の文字が表示されて、被加熱物aに対する加熱調理が開始される。そして、この図6(e)の画面では、現時点での3つの第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cによる3つの検知温度のうち、最も低い1つの検知温度(例えば「66℃」)が芯温表示部73に表示されている。これによって、調理室2内で加熱調理されている全ての被加熱物aが少なくとも現時点で表示された検知温度までは加熱されていることがわかるようになっている。

0060

しかし、作業者が、芯温ボタン56を長押し操作した場合には、図6(f)に示すように、現時点での3つの第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cによる3つの検知温度がすべて同時に芯温表示部73に表示される。これによって、調理室2内で加熱調理されている全ての被加熱物aにおいて3つの異なる位置で現時点の検知温度がそれぞれわかって、全ての被加熱物aの加熱状態がより詳しくわかるようになっている。なお再度、芯温ボタン56を長押し操作すれば、複数表示態様からもとの単一表示態様に戻る。

0061

このように、芯温ボタン56の操作によって、複数の芯温検知手段31の検知温度がすべて表示される状態(複数表示態様)と、それらのうち最も低い検知温度が表示される状態(単一表示態様)とを、選択的に切り換えることができる。

0062

また、図6(f)に示すように、画面における芯温表示部73には、第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cによる現時点の検知温度(芯温)のほか、その現時点までの検知温度がHACCPチェック機能の設定条件(例えば60秒以上、80℃以上を維持)を満たしたか否かの判断結果(肯定的な判断結果)も表示される。

0063

この図6(f)の画面では、例えば「残り、1分07秒」の時点で、第2芯温検知手段31b及び第3芯温検知手段31cによる2つの検知温度が設定条件を満たしていたことから、それに対応する2箇所に、「OK」の文字が表示されている。これによって加熱調理されている全ての被加熱物aにおいて、現時点で設定条件を満たした加熱調理がどの程度まで行われているかがわかるようになっている。

0064

ここで、予め設定した設定加熱時間(例えば「20分00秒」)が経過した場合において、第1芯温検知手段31aによる検知温度が設定条件を満たしていなかったとき(満たしていれば20分経過時点で加熱手段11の作動が停止する)には、図7(g)に示すように、最大で3分間、加熱時間が延長される。しかし、この3分間が経過する前に設定条件を満たせば、その時点で「OK」の文字が表示され、加熱手段11の作動が停止する。

0065

このように、制御手段41は、複数の芯温検知手段31の検知温度のうち少なくとも1つが設定条件を満たしていないと判断した場合には、所定の制御、すなわち例えば3つの検知温度のすべてが設定条件を満たさない限り、所定時間(例えば3分)だけ加熱時間を延長する。これによって、今まで加熱されて設定条件を略満たしていた被加熱物aが短時間で設定条件を完全に満たしたものになるならば、加熱調理が終了したあと、作業者が、再び加熱調理を行うという手間を少しでも省くことができるようになっている。

0066

図7(g)の画面では、例えば「2分24秒」加熱延長された時点で、第1芯温検知手段31aによる検知温度が設定条件に達したため、3つの芯温検知手段31に対応する3つの「OK」の文字が表示されている。

0067

そして、加熱手段11の作動が停止して加熱完了となると、図7(h)に示すように、「調理終了」の文字が表示されるとともに、例えば「30秒」の間だけ、ファン18の作動により排風が行われる。

0068

こうして、時間調理に基づく加熱調理が終了すると、図7(i)に示すように、調理結果表示部75には、調理結果が表示される。

0069

具体的には、時間調理の調理結果として、例えば日付、レシピの種類、加熱モード、設定室内温度(設定温度)、設定加熱時間(設定時間)、開始時刻、調理時間(排風時間を含む)、HACCPチェック機能の設定条件、3つの各芯温検知手段(芯温計1〜3)の検知温度の判断結果、3つの各芯温検知手段(芯温計1〜3)による最高温度等が表示される。これによって、作業者は、加熱調理が終了した被加熱物aがHACCPチェック機能の設定条件に基づいて加熱されたものであることを書面等に書き写すことで、確実に記録として残すことができるようになっている。

0070

また、図8(a)及び(b)に示すように、加熱時間が3分間延長された後、排風の30秒間が経過しても、第1芯温検知手段31aによる検知温度が設定条件に達しなかった場合には、否定的な判断結果として「NG」の文字が表示される。

0071

ただし、30秒間の排風中に検知温度が設定条件に達することもあり、この場合には「OK」となる。このように、加熱手段11が停止していても調理室2内の被加熱物aに対して加熱調理に値する熱が加えられている間は、HACCPチェック機能を継続するようになっている。

0072

なお、HACCPチェック機能がオフの場合には、設定加熱時間だけ加熱調理が行われた後、30秒間の排風が行われて、調理終了となる。

0073

次に、芯温調理の場合について、図9ないし図11を参照して説明する。

0074

図9(a)の画面は、前回の設定値(加熱モードを含む)を表示した画面であり、今回の芯温調理を行うに際して、図9(b)に示すように、作業者は、操作手段43を操作して、加熱モード(例えば「ホットエアー」)、加熱温度である室内温度(例えば「280℃」)、芯温(例えば「85℃」)を設定する。

0075

この図9(b)の画面は、加熱モード表示部80と、室温表示部81と、芯温表示部82と、時間表示部83とを有している。そして、加熱モード表示部80には、設定した加熱モードが表示されている。室温表示部81には、現時点での調理室2の室内温度と、設定した設定室内温度とが表示されている。芯温表示部82には、HACCPチェック機能がオンであることを示す「HACCP」という文字と、現時点の検知温度(芯温計非装着のため室内温度と一致)と、設定した設定芯温とが表示されている。なお、時間表示部83には、被加熱物aに対する加熱時間(加熱経過時間)が表示される。

0076

次いで、作業者が予熱ボタン59を操作すると、図9(c)に示すように、「予熱中」の文字が表示されるとともに、加熱手段11の作動により予熱が開始されて、調理室2の室内温度が上昇する。

0077

そして、調理室2の室内温度が目標温度である設定室内温度に達すると、図10(d)に示すように、「予熱終了」の文字が表示され、予熱が完了する。また、予熱が完了したことを作業者に知らせるために、アラームが鳴る。

0078

次いで、予熱完了を知った作業者は、開閉扉7を開いて調理室2を開口させた状態で、例えば複数の食材である被加熱物aを調理室2に収納し、この際に、互いに離れた3個の被加熱物aに対して第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cの針部35を刺す(図1参照)。なお、第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cの針部35を刺した3個の被加熱物aのそれぞれは、時間調理の場合と同様に配置されることが好ましい。

0079

そして、調理室2へ被加熱物aを収納した作業者は、開閉扉7を閉じてから、運転ボタン60又は操作ボタン部69を押圧操作する。

0080

すると、図10(e)に示すように、「調理中」の文字が表示されて、被加熱物aに対する加熱調理が開始される。そして、この図10(e)の画面では、現時点での3つの第1〜第3芯温検知手段31a,31b,31cによる3つの検知温度のうち、最も低い1つの検知温度(例えば「66℃」)が芯温表示部82に表示されている。これによって、調理室2内で加熱調理されている全ての被加熱物aが少なくとも現時点で表示された検知温度までは加熱されていることがわかるようになっている。

0081

しかし、上述した時間調理の場合と同様、芯温ボタン56を操作することで、単一表示態様及び複数表示態様のうちいずれか一方からいずれか他方への切り換えが可能であり、また、HACCPチェック機能の設定条件(例えば60秒以上、80℃以上を維持)を満たしたか否かの判断結果も表示される。

0082

そして、加熱調理が進み、図10(f)に示すように、例えば加熱時間が「18分53秒」の時点で、3つのうちで最も低い検知温度が芯温調理での設定芯温(例えば「85℃」)に達しても、3つの検知温度のすべてがHACCPチェック機能の設定条件を満たさない限り、図11(g)に示すように、上述した時間調理の場合と同様、最大を所定時間(例えば3分)とした加熱時間が延長される。

0083

この図11(g)の画面では、例えば「60秒」加熱延長された時点で、最も低い検知温度がHACCPチェック機能の設定条件に達したため、「OK」の文字が表示されている。

0084

そして、加熱手段11の作動が停止して加熱完了となると、図11(h)に示すように、「調理終了」の文字が表示されるとともに、例えば「30秒」の間だけ、ファン18の作動により排風が行われる。

0085

こうして、芯温調理に基づく加熱調理が終了すると、図11(i)に示すように、調理結果表示部85には、調理結果が表示される。

0086

具体的には、芯温調理の調理結果として、例えば日付、レシピの種類、加熱モード、設定室内温度(設定温度)、設定芯温、開始時刻、調理時間(排風時間を含む)、HACCPチェック機能の設定条件、3つの各芯温検知手段(芯温計1〜3)の検知温度の判断結果、3つの各芯温検知手段(芯温計1〜3)による最高温度等が表示される。これによって、作業者は、加熱調理が終了した被加熱物aがHACCPチェック機能の設定条件に基づいて加熱されたものであることを書面等に書き写すことで、確実に記録をして残すことができるようになっている。なお、HACCPチェック機能がオフの場合には、芯温検知手段31の検知温度が設定芯温に達するまで加熱調理が行われた後、30秒間の排風が行われて、調理終了となる。

0087

また、HACCPチェック機能がオンである場合であっても、芯温調理における設定芯温がHACCPチェック機能の設定条件における設定芯温よりも低いときには、芯温調理における設定芯温が優先されて加熱調理が終了する。

0088

次に、ステップ調理の場合について、図12及び図13を参照して説明する。

0089

ステップ調理とは、加熱モードを含む加熱調理パターン複数組み合わせて行う加熱調理である。この加熱調理装置1では、例えば3つの加熱モード(ホットエアー、コンビ、スチーム)の中で、加熱調理パターンを最大で3つまで組み合わせることが可能である。

0090

図12及び図13は、例えば「ホットエアー」(1番目加熱ステップ)→「コンビ」(2番目の加熱ステップ)→「コンビ」(3番目の加熱ステップ)の順番で、3つの加熱ステップ(加熱調理パターン)を経て加熱調理が行われるように設定する場合における画面の例である。

0091

すなわち、図12(a)の画面は、前回の設定値(加熱モードを含む)を表示した画面であり、作業者がステップボタン61を操作(1回目の操作)すると、図12(b)に示すように、「ステップ」の文字が表示されるとともに、前回の設定値(例えば「ホットエアー」、「120℃」及び「10分」という前回加熱調理パターン)がそのまま表示される。

0092

その表示された設定値について、変更不要であればそのままの値を設定し、変更必要であれば操作手段43を操作して変更設定する。

0093

この1番目の加熱ステップの設定後、作業者がステップボタン61を操作(2回目の操作)すると、図12(c)に示すように、1番目の加熱ステップの設定値は、画面上消去され、2番目の加熱ステップを設定可能な画面が表示される。

0094

そして、作業者は、図13(d)に示すように、操作手段43を操作することで、2番目の加熱ステップの設定値を設定する。

0095

この2番目の加熱ステップの設定後、作業者がステップボタン61を操作(3回目の操作)すると、図13(e)に示すように、上記図12(c)と同様、2番目の加熱ステップの設定値は、画面上消去され、3番目の加熱ステップを設定可能な画面が表示される。

0096

そして、作業者は、図13(f)に示すように、操作手段43を操作することで、3番目の加熱ステップの設定値を設定する。

0097

こうして、ステップ調理の設定が完了した後、作業者が予熱ボタン59を操作すると、加熱手段11が作動して予熱が開始され、加熱調理の準備へと進む。

0098

なお、ステップ調理は、上記した3つの加熱ステップの組み合わせには限定されず、2つの加熱ステップの組み合わせでもよく、例えば上記図13(d)の画面での設定後に予熱ボタン59を操作してもよく、或いは、上記図13(f)の画面での設定前に予熱ボタン59を操作してもよい。

0099

また、上記図12及び図13に示す例では、各加熱ステップは、設定加熱時間に基づく時間調理であるが、これには限らず、設定芯温に基づく芯温調理であってもよい。

0100

次に、モード設定呼出について、図14を参照して説明する。

0101

この加熱調理装置1では、3つの各加熱モードにおいて、前回の加熱調理の際に設定した設定値(前回加熱調理パターン)が制御手段41の記憶部に記憶されるが、加熱調理の際に頻繁に使用する設定値(登録加熱調理パターンである設定加熱調理パターン)を複数通り、例えば最大で3通り、当該記憶部に予め設定(登録)しておくことが可能である。

0102

つまり、3つの選択操作手段であるホットエアーボタン51、コンビボタン52及びスチームボタン53ごとに、複数(例えば少なくとも3つ)の設定加熱調理パターンを予め設定可能となっている。換言すると、各加熱モードごとに複数の加熱調理パターンを予め登録可能となっている。これによって、レシピボタン62を操作して、レシピとして予め多数登録されている中から使用しようとするレシピを選出する等の手間を省くようになっている。なお、レシピ(調理メニュー)は、最大で300まで予め登録可能であり、1つの加熱調理パターンのみからなるものや、複数の加熱調理パターンの組合せからなるものがある。

0103

例えば「コンビ」の加熱モードにおいて、頻繁に使用する3通りの設定値を予め設定した場合には、「コンビ」の加熱モードで被加熱物aを加熱調理する際に、作業者は、レシピボタン62を操作することなく、コンビボタン52を操作するだけで、前回の設定値を含む4つの設定値(4つのレシピ)を簡単に呼び出して使用することができる。

0104

具体的には、加熱モードが「ホットエアー」または「スチーム」のときに、作業者が加熱モード選択ボタンであるコンビボタン52を1回押すと、前回の「コンビ」の設定値(前回加熱調理パターン)を示す図14(a)の画面が表示される。

0105

そして、続けてコンビボタン52を押すたびに、予め設定した3通りの設定値(設定加熱調理パターン)を示す図14(b)〜(d)の画面が設定順で切り換わる。このため、作業者は、今回実行しようとするパターン図14(a)〜(d)に示す4つの加熱調理パターンのいずれかであれば、予め登録された多数(例えば100以上)のレシピの中から目的のパターンを探し出す必要がない。なお、予め設定された設定加熱調理パターン(例えば加熱温度及び加熱時間等)の変更は、機能ボタン66等を操作して適宜行う。

0106

ここで、例えば、図14(d)に示す設定加熱調理パターン(「コンビ」、「80℃」及び「1時間30分」)で加熱調理を行う場合には、作業者は、図14(d)の画面が表示手段42に表示された状態で、予熱ボタン59を操作する。

0107

すると、図14(d)に示す設定加熱調理パターンが今回の実行パターンとして設定されるとともに、加熱手段11が作動して予熱が開始され、加熱調理の準備へと進む。なお、予め設定しておくことが可能な設定加熱調理パターンの数は、3つには限定されず、それ以外の数でもよく、例えば4つ以上でもよい。

0108

なお、前述した時間調理や芯温調理、さらにはステップ調理において、必要な設定値(室内温度、加熱時間、芯温)を設定するために、3つの選択操作手段であるホットエアーボタン51、コンビボタン52、スチームボタン53のいずれかを操作して加熱モードを決定したとき、設定したい設定値が、決定した加熱モードの予め設定されている複数の加熱調理パターンの中にあれば、その1つをそのまま移行させることや、設定したい設定値が、決定した加熱モードの予め設定されている複数の加熱調理パターンの中の近い値であれば、その1つを移行させて多少の修正を行い設定することは、もちろんである。

0109

次に、マルチタイマをセットして加熱調理する場合について、図15ないし図18を参照して説明する。

0110

マルチタイマの機能は、被加熱物aの種類ごとに異なる複数の加熱時間(タイマ時間)を設定することによって、複数種類の被加熱物aを同時に加熱調理することを可能とするものである。

0111

具体的には、例えば3種類の食材である、もやし玉葱及び人参を加熱調理する場合、それぞれの最適な加熱時間は、もやしが「5分」、玉葱が「7分30秒」、人参が「12分」である。このため、作業者は、次のようにマルチタイマをセットして加熱調理を効率的に行うことが可能である。

0112

すなわち、図15(a)の画面は、前回の設定値を表示した画面であり、この前回の設定値が表示された状態で、加熱モード及び加熱温度に変更がない場合には(変更があれば適宜変更設定した後)、作業者は、マルチタイマ設定操作手段である時間ボタン55を長押し操作する。

0113

すると、図15(b)に示すように、第1加熱時間表示部91において第1加熱時間を設定可能な画面が表示される。そして、作業者は、もやしの加熱時間である第1加熱時間として、「5分」を設定した後、時間ボタン55(又は回転ダイヤルボタン57)を押す。

0114

すると、図15(c)に示すように、第2加熱時間表示部92において第2加熱時間を設定可能な画面が表示される。そして、作業者は、玉葱の加熱時間である第2加熱時間として、「7分30秒」を設定した後、時間ボタン55(又は回転ダイヤルボタン57)を押す。

0115

すると、図16(d)に示すように、第3加熱時間表示部93において第3加熱時間を設定可能な画面が表示される。そして、作業者は、人参の加熱時間である第3加熱時間として、「12分」を設定した後、予熱ボタン59を押す。

0116

この予熱ボタン59の操作により、加熱手段11が作動して予熱が開始され、その後、室内温度が目標の加熱温度に達して予熱が完了すると、作業者は、被加熱物aである3種類の食材(もやし、玉葱、人参)を調理室2に入れて、運転ボタン60又は操作ボタン部69を押圧操作する。

0117

すると、図16(e)に示すように、「調理中」の文字が表示されて、3種類の食材すべてに対する加熱調理が同時に開始される。

0118

そして、加熱調理の開始から「5分」が経過すると、図16(f)に示すように、第1加熱時間表示部91に「OK」の文字が表示されるとともに、アラームが鳴る。それを聞いた作業者は、開閉扉7を開いて、もやしを調理室2から取り出す。なお、開閉扉7が開いている間は、加熱手段(ファンを含む)11が停止し、時間のカウントも停止するが、開閉扉7を閉じれば再開する。

0119

その後、加熱時間が「7分30秒」に達すると、上記と同様に、図17(g)に示すように、第2加熱時間表示部92に「OK」の文字が表示されるとともに、アラームが鳴る。それを聞いた作業者は、開閉扉7を開いて、今度は玉葱を調理室2から取り出す。

0120

その後、最後の「12分」に達すると、図17(h)に示すように、30秒間の排風が行われる。そして、30秒間の排風が終わって加熱調理が終了すると、図17(i)に示すように、調理結果表示部95には、設定した3つの加熱時間を含む調理結果が表示される。また、作業者は、最後に残った人参を取り出す。

0121

なお、加熱調理すべきもやしの量が多い場合、作業者は、例えば2回に分けて加熱調理するようにしてもよく、最初に入れてから「5分」が経過した際に、調理後のもやしを調理室2から取り出すとともに、調理前の残りのもやしを調理室2へ入れる。

0122

このとき、作業者は、図18(a)に示すように、時間ボタン55を押し、第1加熱時間表示部91に表示される第1加熱時間を「5分」から「10分」に変更(上書き)した後、回転ダイヤルボタン57を押す。すると、加熱時間が「10分」になった場合に、図18(b)に示すように、第1加熱時間表示部91に「OK」の文字が表示されるとともに、アラームが鳴り、それを聞いた作業者はもやしを調理室2から取り出す。これによって、もやしの量が多くても、加熱時間が長い他の食材とともに効率よく加熱調理ができる。

0123

なお、図18(c)に示すように、調理結果表示部95には、第1加熱時間として、変更後のもの(「10分」)が表示される。

0124

そして、上記加熱調理装置1によれば、作業者が手以外の腕でも操作可能な取手体101が、開閉扉7に設けられた構成であるから、例えば加熱調理する前の前処理の際に、手に食材や食材にまぶした調味液等が付着して汚れたとしても、作業者は、開閉扉7の操作のたびに手を洗う必要がなく、汚れていない腕で開閉扉7及び取手体101をそれぞれ回動操作できるため、作業者の負担を軽減できる。

0125

特に、例えばマルチタイマをセットして調理する場合には、一度の加熱調理時間内において開閉扉7及び取手体101の操作回数が多く、また、頻繁に使用する設定値を呼び出すモード設定呼出を用いて、大量の食材を何回も繰り返して同じ加熱調理をする場合でも、開閉扉7及び取手体101の操作回数が多くなるが、そのたびに手を洗う必要がなく、作業者の負担軽減を適切に図ることができ、使い勝手がきわめて良好である。

0126

また、例えば食材を加熱調理しようとして、加熱調理装置1の前まで食材を持って運んできた際に、食材を持っているために作業者の両手がふさがっていたとしても、腕で開閉扉7及び取手体101の操作が可能であり、調理室2に対して食材を出し入れすることができる。

0127

さらに、作業者は、腕で操作ボタン部69を押圧操作できるため、手(指先)で運転ボタン60を操作することなく、加熱調理を開始でき、このことからも作業者の負担を軽減できる。

0128

また、作業者が加熱調理装置1から離れた場所で他の作業をしていたとしても、パトライト(登録商標)100を見ることで、加熱調理装置1での加熱状態を確認できる。

0129

また、選択操作手段である各ボタン51,52,53の操作だけで、予め設定された設定加熱調理パターンが表示手段42に表示されるため、作業者は、頻繁に使用する設定加熱調理パターンをワンアクション操作で呼び出すことができて、簡単に加熱調理設定が可能であり、よって作業者の負担を軽減できる。

0130

また、各ボタン51,52,53ごとに、設定加熱調理パターンを複数設定可能であるため、加熱調理ごとに頻繁に使用する設定加熱調理パターンを複数設定することが可能となり、各ボタン51,52,53から選出された1つのボタンを操作するだけでそのときの加熱調理での頻繁に使用する設定加熱調理パターンを選択でき、いろいろな加熱調理においても、レシピボタン62に多数登録されているものとは別に簡単に呼び出すことができる。

0131

具体的には、加熱調理パターンの異なる複数種の被加熱物aを順番に温かい状態で所定人数に提供する場合や、提供時間の異なる所定人数に同様に加熱調理して提供する場合等において、複数の加熱調理パターンを繰り返し使用するとき、選択操作手段に予め設定された加熱調理パターンを利用することで、被加熱物aの加熱調理の設定を容易に行うことができる。

0132

さらに、この選択操作手段は、時間調理や芯温調理の設定を行うときも有効なものであり、被加熱物aである食材の加熱調理の設定を行うとき、選択操作手段である各ボタン51,52,53の中の1つを選択したのち、設定したい加熱調理パターンが頻繁に使用する設定加熱調理パターンとして予め設定されているものであれば、選択したボタン1つを操作するだけで、加熱温度や加熱時間等の設定を行うことができる。また、頻繁に使用する設定加熱調理パターンとして同じものが設定されていないとしても、近い設定値のものであればそれを呼び出して多少の修正を行うことによって、加熱温度や加熱時間等の設定を簡単に行うことができる。

0133

また、それぞれ異なる加熱調理パターンを組み合わせて、複数ステップからなる新しい加熱調理パターンを作って被加熱物aを加熱調理する場合には、組合せ操作手段であるステップボタン61を利用することで、簡単に加熱調理設定ができるため、作業者の負担を軽減できる。

0134

なお、ステップボタン61を利用して、複数の加熱調理パターンを組み合わせたステップ調理の設定を行う場合においても、選択操作手段は有効なものであり、複数の異なる加熱調理を行う食材に対して、各加熱調理パターンの設定をその都度行うとき、選択操作手段である各ボタン51,52,53の中の1つを選択したのち、設定したい加熱調理パターンが、頻繁に使用する設定加熱調理パターンとして予め設定されているものであれば、選択したボタン1つを操作するだけで、それぞれの設定をより簡単に行うことができる。また、頻繁に使用する設定加熱調理パターンとして同じものが設定されていないとしても近い設定値のものであれば、それを呼び出して多少の修正を行うことによって、それぞれの設定を簡単に行うことができる。

0135

さらに、大量調理マニュアルに適するように複数、例えば3つの芯温検知手段31を備えるため、複数の被加熱物aをまとめて加熱調理する場合に、複数個の被加熱物aについて芯温を検知して芯温確認できるため、この点からも作業者の負担を軽減できる。しかも、作業者は、表示手段42に表示される種々の情報を見ることができるため、適切な加熱調理ができる。

0136

また、加熱調理装置1の制御手段41は、複数の芯温検知手段31の検知温度のうち少なくとも1つが設定条件を満たしていないと判断した場合には、加熱手段11による加熱時間を延長するため、適切な加熱調理ができる。

0137

このように上記加熱調理装置1には、さまざまな設定条件による加熱調理が行えるように操作手段43を有しているとともに、どの加熱調理を行う場合でも、選択操作手段(ボタン51,52,53)を利用することで、作業者は簡単に加熱調理設定ができ、よって作業者の負担軽減を図ることができる。

0138

なお、芯温検知手段31の数は、図に示す3つには限定されず、例えば2つでもよく、4つ以上でもよい。

0139

また、加熱調理の終了後、画面の調理結果表示部75,85に表示される調理結果について、上記実施例では、作業者は表示された調理結果を書面等に書き写すとして説明したが、作業者の負担軽減のために、例えば加熱調理装置1の情報送信部から調理結果に関する情報をパソコン等へ送信して自動的に記録を残すようにしてもよい。

0140

また、加熱手段11は、熱気供給手段12と蒸気供給手段13とからなるものには限定されず、例えば熱気のみで加熱するものや、蒸気のみで加熱するもの等でもよい。また本発明の実施例では熱源15をガスバーナ等と記載しているように、電気式も含まれることはもちろんである。

0141

また、本発明の実施例における時間調理の中でHACCPチェック機能の設定条件を満たさなかったとき、所定時間(例えば3分)だけ加熱時間を延長するとしているが、この所定時間(延長加熱時間)は、機能ボタン等の操作手段43の操作により予め任意に設定できるものである。

0142

さらに、加熱調理における加熱モードの数(選択操作手段の数)やステップ調理における加熱パターンの数は、3つには限定されず、2つでもよく、4つ以上でもよい。同様に、マルチタイマにおける加熱時間の数も、3つには限定されず、2つでもよく、4つ以上でもよい。

0143

また、被加熱物の種類ごとに異なる複数のタイマ時間である加熱時間を設定するためのマルチタイマ設定操作手段は、時間ボタン55には限定されず、例えばそれ専用のマルチタイマボタン等でもよい。なお、設定するタイマ時間は、被加熱物を取り出すタイミングを報知するためのものには限らず、例えば被加熱物を入れるタイミングを報知するためのものでもよい。

0144

なお、取手体101の腕係合部104は、左右1対の腕係合棒106を有するものには限定されず、例えば板状をなす左右1対の腕係合部材を有するものでもよく、また、例えば半円筒状の腕係合部材からなるもの等でもよい。

0145

また、例えば作業者の前腕Aの幅Wの大きさの違いに対応できるように、両直線棒状部111間の距離L1を調整可能な構成としてもよく、例えば挿入空間を介して互いに離間対向する腕係合部材間離間距離が調整可能となっている構成等でもよい。

0146

さらに、取手体101は、開閉扉を装置本体に対して密閉状にロックする扉ロック・ロック解除機能を備え、開閉扉に対する90度の回動により扉ロック状態及び扉ロック解除状態になるものには限定されず、例えば90度未満の角度で各状態になるものでもよく、また、そもそも当該機能を備えていないもの等でもよい。

0147

また、取手体101は、例えば一方向への回動で横向きの扉ロック状態となり、他方向への回動で縦向きの扉ロック解除状態となるものでもよい。

0148

さらに、作業者が腕で操作可能な操作ボタン部69は、運転ボタン60と同じ機能を有するものには限定されず、例えば操作ボタン群68のうちの他のボタンと同じ機能を有するものでもよく、また、それ以外の機能(例えば扉ロック・ロック解除機能等)を有するもの等でもよい。なお、例えば開閉扉7のうち取手体101の近傍部分に操作ボタン部69を設けてもよく、また、取手体101に操作ボタン部69を設けてもよい。

0149

なお、操作ボタン群68とは別の操作ボタン部69は、例えば作業者が脚の部位(等)で操作可能な構成とすることも可能であり、さらには足踏み式の構成とすることも可能である。

0150

1加熱調理装置
3 装置本体
6 開口部である前面開口部
7開閉扉
68操作ボタン群
69 操作ボタン部
101取手体
103 取手部
104 腕係合部
105挿入空間
106 腕係合部材である腕係合棒
A作業者の腕(前腕)

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