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技術 薬剤分包機

出願人 株式会社トーショー
発明者 大村義人
出願日 2017年5月25日 (4年0ヶ月経過) 出願番号 2017-103430
公開日 2018年12月13日 (2年6ヶ月経過) 公開番号 2018-196709
状態 特許登録済
技術分野 医療品保存・内服装置
主要キーワード 囲繞面 能動部材 囲繞部材 前開き状態 収容薬剤 薬品庫 カセットベース 一段分
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年12月13日)のものです。
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図面 (3)

課題

解決手段

前向きカセットベース17の前方に随伴開閉遮光部材18を設けて外乱光を遮る。隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13とその間の上部薬剤収集機構20とが一緒に纏まって薬剤収納庫11から引き出されるようにし、その前端に薬剤フィーダ格納庫最前部分14や操作表示部材30を装備する。それらを引き出すと薬剤フィーダ格納庫13や薬剤フィーダ格納庫最前部分14が揺動可能になり、揺動させると上部薬剤収集機構20がその内側の薬剤落下経路の両面を清掃できるところまで開くようにする。

概要

背景

従来の薬剤分包機では(例えば特許文献1〜7参照)、薬剤カセットカセットベースとの対によって構成される薬剤フィーダが、薬剤フィーダ格納庫薬剤収納庫に多数搭載されている。すなわち、薬剤分包機の薬剤収納庫には、一個以上の薬剤フィーダ格納庫が装備されており、薬剤フィーダ格納庫は、複数個の場合、通常は横に並べて列設されている。また、それぞれの薬剤フィーダ格納庫には、薬剤フィーダが多数装備されている。通常、薬剤フィーダ格納庫には多段に設けられ、各棚の上に薬剤フィーダが並べられるので、薬剤フィーダは、薬剤フィーダ格納庫において縦横に配設されている。

しかも、薬剤フィーダのうち、薬剤カセットは各種の薬剤のうち何れかをランダム収容して逐次排出しうるようになっており、カセットベースは薬剤カセットを着脱可能であって装着された薬剤カセットを駆動して薬剤の逐次排出を行わせるようになっているので、カセットベースは薬剤フィーダ格納庫に対して固定的に装備されるのに対し、薬剤カセットはカセットベースひいては薬剤フィーダ格納庫に対して非固定的・選択的に装備される。そのため、薬剤カセットのカセットベースへの装着が迅速かつ的確になされるよう、薬剤カセットに識別情報担体付設しておくとともに、その識別情報をカセットベース付属情報読取装置やカセットベースから独立した他の情報読取装置にて読み取ると、その識別情報に基づいて薬剤カセットの装着先のカセットベースを案内したり装着の適否を確認したりといったことを行うようになったものもある(例えば特許文献1,4,6参照)。

また、複数の薬剤フィーダ格納庫を左右(横)に並べて薬剤収納庫内に列設したものには(例えば特許文献1〜6参照)、薬剤収納庫の前面に開閉式の扉を設けて扉を開けたときだけ薬剤フィーダ格納庫を前方へ引き出せるようになっているものと(例えば特許文献2,3参照)、薬剤収納庫の前面に扉を設けないで薬剤フィーダ格納庫を直ちに前方へ引き出せるようになっているものとがある(例えば特許文献1,4,5,6参照)。さらに、二つの薬剤フィーダ格納庫を前後(横)に並べて薬剤収納庫内に列設したものもあり(例えば特許文献7参照)、この薬剤分包機では、薬剤フィーダ格納庫の左辺縦軸で支持されていて、薬剤フィーダ格納庫が軸回転しながら引き出されるようになっている。

このように薬剤収納庫に複数の薬剤フィーダ格納庫を列設した薬剤分包機では、隣り合う二つの薬剤フィーダ格納庫が一対とされ、各対において薬剤フィーダ格納庫同士の間に一つずつ上部薬剤収集機構が配設されるとともに、それらの下方に大きな漏斗状の下部薬剤収集機構が設けられている。そして、薬剤収納庫内の各薬剤カセットから排出された薬剤が、上部薬剤収集機構と下部薬剤収集機構とをその順に通過しながら落下して、最下部包装装置投入され、それによって分包されるようになっている(例えば特許文献1〜7参照)。

また、装置状態等の表示や調剤指示等の入力を担う操作表示部材がほぼ総ての薬剤分包機に装備されるとともに(例えば特許文献1〜7参照)、薬剤収納庫の薬剤カセットに収容されていない薬剤を分包に含ませるための薬剤手撒き装置も多くの薬剤分包機装備されている(例えば特許文献2〜5,7参照)。それらのうち後者の薬剤手撒き装置は、上面を見下ろしながら薬剤を手撒きするので、比較的低い部位に装備されていても良いが、操作表示部材は正面から見たり操作したりするので、あまり低くない方が使い易く、さらには成るべく大きめの方が使い易い。

とは言え、薬剤収納庫の前面に開閉扉を設けた薬剤分包機では、その扉に操作表示部材を付設することで、操作表示部材のサイズや配置に係る自由度を比較的高くできるが、薬剤収納庫の前面に扉が無くて薬剤フィーダ格納庫の前端露出している薬剤分包機では、操作表示部材のサイズを大きくしたり設置位置を高くすると、そこの薬剤フィーダ格納庫を引き出したときに薬剤フィーダ格納庫と操作表示部材とが干渉するので、その不都合な干渉を避けるために、薬剤フィーダ格納庫を小さくして薬剤フィーダの搭載数を減らすか、操作表示部材を薬剤フィーダ格納庫より低い位置に装備するか、操作表示部材の横幅を一つの薬剤フィーダ格納庫の横幅以下に抑えるか、何れかの制約に忍従していた。

概要

最前位置の露出カセットベースの薬剤排出センサ過剰反応を抑制する。上部薬剤収集機構の清掃容易化。幅広表示部材を薬剤フィーダ格納庫の前端に装着する。前向きカセットベース17の前方に随伴開閉の遮光部材18を設けて外乱光を遮る。隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13とその間の上部薬剤収集機構20とが一緒に纏まって薬剤収納庫11から引き出されるようにし、その前端に薬剤フィーダ格納庫最前部分14や操作表示部材30を装備する。それらを引き出すと薬剤フィーダ格納庫13や薬剤フィーダ格納庫最前部分14が揺動可能になり、揺動させると上部薬剤収集機構20がその内側の薬剤落下経路の両面を清掃できるところまで開くようにする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

薬剤を収容しうる薬剤カセット着脱可能に保持しうるるカセットベースを複数装備した薬剤フィーダ格納庫を複数と、前記薬剤フィーダ格納庫を前方へ引出可能な状態で左右に並べて保持する薬剤収納庫と、前記薬剤フィーダ格納庫に装備されていて前記薬剤カセットから排出された薬剤を下方へ案内して落下させる上部薬剤収集機構と、前記薬剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部薬剤収集機構から落下した薬剤を収集して下方の包装装置投入する下部薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、前記カセットベースのうち前記薬剤フィーダ格納庫の最前位置に設けられたもの総てについて又は一部のものについて、薬剤カセット着脱向きを前方にするとともに、その前方には薬剤カセット着脱に随伴して開閉動作を行う遮光部材を設けたことを特徴とする薬剤分包機。

請求項2

前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が前記カセットベースのうち前記薬剤フィーダ格納庫の最前位置に設けられたものに対応した前方部分とそれより後方に設けられたものに対応した後方部分とに分かれており、更に、前記の前方部分を囲む薬剤落下経路囲繞部材が前後に分かれていて、前記薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記薬剤落下経路囲繞部材のうち前側部分を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記の前方部分の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする請求項1記載の薬剤分包機。

請求項3

前記薬剤フィーダ格納庫のうち前記上部薬剤収集機構を挟んで隣り合っている一対のもの双方の前面に及ぶ表示部材が設けられるとともに、その隣接対の薬剤フィーダ格納庫が前記薬剤収納庫からの引き出しに際しては一緒に纏まって移動するようになっており、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫のうち何れか一方または双方を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする請求項1記載の薬剤分包機。

請求項4

前記の前方部分を囲む薬剤落下経路囲繞部材が、前記薬剤フィーダ格納庫のうち前記上部薬剤収集機構を挟んで隣り合っている一対のもの双方に及んでおり、その隣接対の薬剤フィーダ格納庫が前記薬剤収納庫からの引き出しに際しては一緒に纏まって移動するようになっており、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫のうち何れか一方または双方を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする請求項2記載の薬剤分包機。

請求項5

薬剤を収容しうる薬剤カセットを着脱可能に保持しうるカセットベースを複数装備した薬剤フィーダ格納庫を複数と、前記薬剤フィーダ格納庫を前方へ引出可能な状態で左右に並べて保持する薬剤収納庫と、前記薬剤フィーダ格納庫に装備されていて前記薬剤カセットから排出された薬剤を下方へ案内して落下させる上部薬剤収集機構と、前記薬剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部薬剤収集機構から落下した薬剤を収集して下方の包装装置へ投入する下部薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が前記カセットベースのうち前記薬剤フィーダ格納庫の最前位置に設けられたものに対応した前方部分とそれより後方に設けられたものに対応した後方部分とに分かれており、更に、前記の前方部分を囲む薬剤落下経路囲繞部材が前後に分かれていて、前記薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記薬剤落下経路囲繞部材のうち前側部分を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記の前方部分の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする薬剤分包機。

請求項6

薬剤を収容しうる薬剤カセットを着脱可能に保持しうるカセットベースを複数装備した薬剤フィーダ格納庫を複数と、前記薬剤フィーダ格納庫を前方へ引出可能な状態で左右に並べて保持する薬剤収納庫と、前記薬剤フィーダ格納庫に装備されていて前記薬剤カセットから排出された薬剤を下方へ案内して落下させる上部薬剤収集機構と、前記薬剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部薬剤収集機構から落下した薬剤を収集して下方の包装装置へ投入する下部薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、前記薬剤フィーダ格納庫のうち前記上部薬剤収集機構を挟んで隣り合っている一対のもの双方の前面に及ぶ表示部材が設けられるとともに、その隣接対の薬剤フィーダ格納庫が前記薬剤収納庫からの引き出しに際しては一緒に纏まって移動するようになっており、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫のうち何れか一方または双方を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする薬剤分包機。

請求項7

薬剤を収容しうる薬剤カセットを着脱可能に保持しうるカセットベースを複数装備した薬剤フィーダ格納庫を複数と、前記薬剤フィーダ格納庫を前方へ引出可能な状態で左右に並べて保持する薬剤収納庫と、前記薬剤フィーダ格納庫に装備されていて前記薬剤カセットから排出された薬剤を下方へ案内して落下させる上部薬剤収集機構と、前記薬剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部薬剤収集機構から落下した薬剤を収集して下方の包装装置へ投入する下部薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、前記薬剤フィーダ格納庫のうち前記上部薬剤収集機構を挟んで隣り合っている一対のものが前記薬剤収納庫からの引き出しに際しては一緒に纏まって移動するようになっており、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫のうち何れか一方または双方を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする薬剤分包機。

技術分野

0001

この発明は、各種の薬剤を収容しておき処方箋調剤指示に応じて所望の薬剤を自動排出して分包する薬剤分包機に関し、詳しくは、筐体に複数装備されている薬剤フィーダ格納庫が筐体から引き出せるようになっている薬剤分包機に関し、更に詳しくは、隣り合う薬剤フィーダ格納庫の間に装備されている上部薬剤収集機構縦割左側部分と縦割右側部分とに分かれている薬剤分包機に関する。

背景技術

0002

従来の薬剤分包機では(例えば特許文献1〜7参照)、薬剤カセットカセットベースとの対によって構成される薬剤フィーダが、薬剤フィーダ格納庫や薬剤収納庫に多数搭載されている。すなわち、薬剤分包機の薬剤収納庫には、一個以上の薬剤フィーダ格納庫が装備されており、薬剤フィーダ格納庫は、複数個の場合、通常は横に並べて列設されている。また、それぞれの薬剤フィーダ格納庫には、薬剤フィーダが多数装備されている。通常、薬剤フィーダ格納庫には多段に設けられ、各棚の上に薬剤フィーダが並べられるので、薬剤フィーダは、薬剤フィーダ格納庫において縦横に配設されている。

0003

しかも、薬剤フィーダのうち、薬剤カセットは各種の薬剤のうち何れかをランダム収容して逐次排出しうるようになっており、カセットベースは薬剤カセットを着脱可能であって装着された薬剤カセットを駆動して薬剤の逐次排出を行わせるようになっているので、カセットベースは薬剤フィーダ格納庫に対して固定的に装備されるのに対し、薬剤カセットはカセットベースひいては薬剤フィーダ格納庫に対して非固定的・選択的に装備される。そのため、薬剤カセットのカセットベースへの装着が迅速かつ的確になされるよう、薬剤カセットに識別情報担体付設しておくとともに、その識別情報をカセットベース付属情報読取装置やカセットベースから独立した他の情報読取装置にて読み取ると、その識別情報に基づいて薬剤カセットの装着先のカセットベースを案内したり装着の適否を確認したりといったことを行うようになったものもある(例えば特許文献1,4,6参照)。

0004

また、複数の薬剤フィーダ格納庫を左右(横)に並べて薬剤収納庫内に列設したものには(例えば特許文献1〜6参照)、薬剤収納庫の前面に開閉式の扉を設けて扉を開けたときだけ薬剤フィーダ格納庫を前方へ引き出せるようになっているものと(例えば特許文献2,3参照)、薬剤収納庫の前面に扉を設けないで薬剤フィーダ格納庫を直ちに前方へ引き出せるようになっているものとがある(例えば特許文献1,4,5,6参照)。さらに、二つの薬剤フィーダ格納庫を前後(横)に並べて薬剤収納庫内に列設したものもあり(例えば特許文献7参照)、この薬剤分包機では、薬剤フィーダ格納庫の左辺縦軸で支持されていて、薬剤フィーダ格納庫が軸回転しながら引き出されるようになっている。

0005

このように薬剤収納庫に複数の薬剤フィーダ格納庫を列設した薬剤分包機では、隣り合う二つの薬剤フィーダ格納庫が一対とされ、各対において薬剤フィーダ格納庫同士の間に一つずつ上部薬剤収集機構が配設されるとともに、それらの下方に大きな漏斗状の下部薬剤収集機構が設けられている。そして、薬剤収納庫内の各薬剤カセットから排出された薬剤が、上部薬剤収集機構と下部薬剤収集機構とをその順に通過しながら落下して、最下部包装装置投入され、それによって分包されるようになっている(例えば特許文献1〜7参照)。

0006

また、装置状態等の表示や調剤指示等の入力を担う操作表示部材がほぼ総ての薬剤分包機に装備されるとともに(例えば特許文献1〜7参照)、薬剤収納庫の薬剤カセットに収容されていない薬剤を分包に含ませるための薬剤手撒き装置も多くの薬剤分包機装備されている(例えば特許文献2〜5,7参照)。それらのうち後者の薬剤手撒き装置は、上面を見下ろしながら薬剤を手撒きするので、比較的低い部位に装備されていても良いが、操作表示部材は正面から見たり操作したりするので、あまり低くない方が使い易く、さらには成るべく大きめの方が使い易い。

0007

とは言え、薬剤収納庫の前面に開閉扉を設けた薬剤分包機では、その扉に操作表示部材を付設することで、操作表示部材のサイズや配置に係る自由度を比較的高くできるが、薬剤収納庫の前面に扉が無くて薬剤フィーダ格納庫の前端露出している薬剤分包機では、操作表示部材のサイズを大きくしたり設置位置を高くすると、そこの薬剤フィーダ格納庫を引き出したときに薬剤フィーダ格納庫と操作表示部材とが干渉するので、その不都合な干渉を避けるために、薬剤フィーダ格納庫を小さくして薬剤フィーダの搭載数を減らすか、操作表示部材を薬剤フィーダ格納庫より低い位置に装備するか、操作表示部材の横幅を一つの薬剤フィーダ格納庫の横幅以下に抑えるか、何れかの制約に忍従していた。

先行技術

0008

特開2002−272812号公報
特開2004−250000号公報
特開2006−288576号公報
特開2011−182890号公報
特開2013−085666号公報
特開2013−146443号公報
特開2016−073518号公報

発明が解決しようとする課題

0009

このように薬剤収納庫に複数の薬剤フィーダ格納庫を装備した薬剤分包機のうち、薬剤フィーダ格納庫を左右に列設して真っ直ぐ前方へ引き出せるようにしたものは(例えば特許文献1〜6参照)、カセット収納効率が良くて多くの薬剤カセットを搭載することができる一方、薬剤カセットへの薬剤補充や薬剤カセットの交換などのために薬剤カセットの着脱を行うときには、薬剤分包機の動作を止めたうえで、薬剤フィーダ格納庫を引き出さなければならなかった。これに対し、一つの薬剤フィーダ格納庫とはいっても薬剤フィーダ格納庫のカセット装着棚を前方に向けた薬剤分包機では(例えば特許文献7参照)、薬剤カセットの総搭載数は少ないけれども、前面の薬剤カセットについては、薬剤フィーダ格納庫を引き出さなくても着脱が可能であり、薬剤カセットの着脱が容易に行える。

0010

そのため、両者の利点を併せ持つ薬剤分包機として、薬剤フィーダ格納庫を左右に列設して真っ直ぐ前方へ引き出せる基本構成を踏襲しつつも、最前位置の薬剤フィーダについてはカセットベースへの薬剤カセットの着脱向きを左右方向から前方に変更するという改良が考えられる。しかも、そのような改良により、上記の利点の両立に加えて、薬剤収納庫に常時実装されているわけではない非実装薬剤や、常時実装されている実装薬剤であっても急遽追加の必要が生じた薬剤については、該当する薬剤カセットを必要時に最前位置のカセットベースのうち空いているものに装着することで、薬剤手撒き作業の減少による作業負担の軽減や、分包動作停止の減少による薬剤分包機の稼働率の向上といった利点をも享受できるようになることが期待される。

0011

そして、そのようなカセット前面着脱の利便性を享受するために、薬剤収納庫の前面に開閉扉の無い形態が採用されると、最前位置の薬剤フィーダは、全方位隠蔽される後方の薬剤フィーダと異なり、前面解放状態になるが、カセットベースに薬剤カセットを装着して動作試験を行ったところ、後方のものと同様に薬剤排出を行い、不都合なく使用することができた。また、非実装薬剤の急遽装着などに備えて、最前位置の薬剤フィーダのカセットベースから薬剤カセットを取り外して動作試験を行ったときにも、予想通り、後方のものと同様に、薬剤排出を行うことは無かった。

0012

しかしながら、色々な使用環境下で試用しながら念入りに確認したところ、装置の動作状態に係るデータを継続的に蓄積したログデータに不審なデータが含まれていた。具体的には、薬剤カセットの装着されていない最前位置の薬剤フィーダのカセットベースの薬剤排出センサに係るデータであって薬剤排出のあったことを示すデータ値のものが含まれていたのである。もちろん、薬剤カセットの着脱状態が識別情報の読取照合等にて確認されており、薬剤排出センサの出力だけで薬剤排出が認定される訳ではなく、薬剤カセットが無ければ薬剤排出が誤検出されることも無いので、薬剤分包機は正常に動作する。

0013

とはいえ、ログデータには一般に大量の情報が蓄積されるところ、薬剤分包機に不明の異常が生じたとき等に大抵は人手でログデータを解読しながら原因を探るのであるから、上記の不審データの存在は原因探求の負担を増大させるものなので望ましくなく、かといって単純にログデータに含めるのをやめると薬剤排出センサの不具合による異常を見逃すおそれもあるため、薬剤排出センサの出力データをログから外す訳にもいかない。
そこで、最前位置で露出しているカセットベースの薬剤排出センサの過剰反応を簡便に抑制しうる薬剤分包機を実現することが第1技術課題となる。

0014

また、薬剤フィーダ格納庫の内側の薬剤フィーダは薬剤カセットの着脱向きが左右方向のままであるのに対し、最前位置の薬剤フィーダは薬剤カセットの着脱向きが前方に変更されていて、上記両種フィーダのカセット着脱方向ひいては薬剤フィーダから薬剤を排出する向きが異なるものとなったことから、上記両種フィーダに同じ上部薬剤収集機構を共用させるのが稠密配設や構造簡素化などの観点から好ましくなくなったため、上部薬剤収集機構が、最前位置の薬剤フィーダ用の前方部分と、後方位置の薬剤フィーダ用の後方部分とに分割され、それらの上部薬剤収集機構が前後に並設されることとなった。

0015

しかしながら、そのように上部薬剤収集機構を前後に分割してみると、薬剤フィーダ格納庫を前に引き出したとき、後方部分の上部薬剤収集機構は従来通り薬剤落下経路が大きく露出するので清掃し易いが、前方部分の上部薬剤収集機構は、幅が狭いのに奥行きが深い溝状で薬剤落下経路が露出するため、後方部分より清掃し辛くなってしまう。これについては、溝状の薬剤落下経路の露出幅を広げれば清掃しやすくなるが、主目的の排出薬剤の落下収集には過分な空間を占有させることになるので、稠密配設に反してしまう。
そこで、上部薬剤収集機構が前後に分かれても薬剤落下経路の清掃が容易に行える薬剤分包機を実現することが第2技術課題となる。

0016

さらに、最前位置の薬剤フィーダを非実装薬剤の急遽装着などに割り当てると、その分だけ実装薬剤に割り当てられる薬剤フィーダの個数が減少するという不利益も生じる。もちろん、その不利益よりも最前位置の薬剤フィーダの着脱容易性向上による利益の方が大きいが、実装薬剤向けの薬剤フィーダである薬剤フィーダ格納庫の内側の薬剤フィーダの設置可能個数は多ければ多いほど良い。とはいえ、薬剤収納庫の前面に扉が無くて最前位置の薬剤フィーダが露出している薬剤分包機において薬剤フィーダ格納庫を大きく保つには、薬剤フィーダ格納庫と操作表示部材との不都合な干渉を避けるために、既述のように、従来は、操作表示部材を薬剤フィーダ格納庫より低い位置に装備したり、操作表示部材の横幅を一つの薬剤フィーダ格納庫の横幅以下に抑えたりしていた。

0017

これに対し、一時的・選択的に薬剤カセットが装着されるようになった最前位置の薬剤フィーダは、上述したような後方の薬剤フィーダに係る制約から解放されているか、そのような制約が緩和軽減されているので、薬剤収納庫の前面の全域配備されていなくても或る程度の個数が確保されていれれば足りる。
そのため、操作表示部材の利便性をも向上させるには、最前位置の薬剤フィーダに代えて薬剤収納庫の前面に操作表示部材を配置するのが良かろうという思いが浮かぶ。

0018

しかしながら、上述したようにカセット前面着脱の利便性を享受しようとする薬剤分包機には、薬剤収納庫の前面に開閉扉の無い形態が採用され、その形態では従来、上部薬剤収集機構の薬剤落下経路の清掃のため、薬剤フィーダ格納庫が個々に引き出せるようになっていたことから、操作表示部材を薬剤フィーダ格納庫の前端に装着して使い易くすることは出来ても、操作表示部材の横幅については一つの薬剤フィーダ格納庫の横幅を超えて大きくすることは出来なかった。
そこで、上部薬剤収集機構の清掃容易性を損なうことなく横幅の広い操作表示部材を薬剤フィーダ格納庫の前端に装着できるようにすることが第3技術課題となる。

課題を解決するための手段

0019

本発明の薬剤分包機は(解決手段1)、上述した第1技術課題を解決するために創案されたものであり、
薬剤を収容しうる薬剤カセットを着脱可能に保持しうるるカセットベースを複数装備した薬剤フィーダ格納庫を複数と、前記薬剤フィーダ格納庫を前方へ引出可能な状態で左右に並べて保持する薬剤収納庫と、前記薬剤フィーダ格納庫に装備されていて前記薬剤カセットから排出された薬剤を下方へ案内して落下させる上部薬剤収集機構と、前記薬剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部薬剤収集機構から落下した薬剤を収集して下方の包装装置へ投入する下部薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、
前記カセットベースのうち前記薬剤フィーダ格納庫の最前位置に設けられたもの総てについて又は一部のものについて、薬剤カセット着脱向きを前方にするとともに、その前方には薬剤カセット着脱に随伴して開閉動作を行う遮光部材を設けたことを特徴とする。

0020

また、本発明の薬剤分包機は(解決手段2)、上述した第1技術課題に加えて第2技術課題も解決するために創案されたものであり、上記解決手段1の薬剤分包機であって、
前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が前記カセットベースのうち前記薬剤フィーダ格納庫の最前位置に設けられたものに対応した前方部分とそれより後方に設けられたものに対応した後方部分とに分かれており、更に、前記の前方部分を囲む薬剤落下経路囲繞部材が前後に分かれていて、前記薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記薬剤落下経路囲繞部材のうち前側部分を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記の前方部分の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする。

0021

更に、本発明の薬剤分包機は(解決手段3)、上述した第1技術課題に加えて第3技術課題も解決するために創案されたものであり、上記解決手段1の薬剤分包機であって、
前記薬剤フィーダ格納庫のうち前記上部薬剤収集機構を挟んで隣り合っている一対のもの双方の前面に及ぶ表示部材が設けられるとともに、その隣接対の薬剤フィーダ格納庫が前記薬剤収納庫からの引き出しに際しては一緒に纏まって移動するようになっており、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫のうち何れか一方または双方を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする。

0022

また、本発明の薬剤分包機は(解決手段4)、上記解決手段2の薬剤分包機について上記解決手段3の薬剤分包機との部材共通化率を高めたものであり、上記解決手段2の薬剤分包機であって、
前記の前方部分を囲む薬剤落下経路囲繞部材が、前記薬剤フィーダ格納庫のうち前記上部薬剤収集機構を挟んで隣り合っている一対のもの双方に及んでおり、その隣接対の薬剤フィーダ格納庫が前記薬剤収納庫からの引き出しに際しては一緒に纏まって移動するようになっており、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫のうち何れか一方または双方を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする。

0023

本発明の薬剤分包機は(解決手段5)、上述した第2技術課題を解決するために創案されたものであり、
薬剤を収容しうる薬剤カセットを着脱可能に保持しうるカセットベースを複数装備した薬剤フィーダ格納庫を複数と、前記薬剤フィーダ格納庫を前方へ引出可能な状態で左右に並べて保持する薬剤収納庫と、前記薬剤フィーダ格納庫に装備されていて前記薬剤カセットから排出された薬剤を下方へ案内して落下させる上部薬剤収集機構と、前記薬剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部薬剤収集機構から落下した薬剤を収集して下方の包装装置へ投入する下部薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、
前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が前記カセットベースのうち前記薬剤フィーダ格納庫の最前位置に設けられたものに対応した前方部分とそれより後方に設けられたものに対応した後方部分とに分かれており、更に、前記の前方部分を囲む薬剤落下経路囲繞部材が前後に分かれていて、前記薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記薬剤落下経路囲繞部材のうち前側部分を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記の前方部分の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする。

0024

また、本発明の薬剤分包機は(解決手段6)、上述した第3技術課題を解決するために創案されたものであり、
薬剤を収容しうる薬剤カセットを着脱可能に保持しうるカセットベースを複数装備した薬剤フィーダ格納庫を複数と、前記薬剤フィーダ格納庫を前方へ引出可能な状態で左右に並べて保持する薬剤収納庫と、前記薬剤フィーダ格納庫に装備されていて前記薬剤カセットから排出された薬剤を下方へ案内して落下させる上部薬剤収集機構と、前記薬剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部薬剤収集機構から落下した薬剤を収集して下方の包装装置へ投入する下部薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダ格納庫のうち前記上部薬剤収集機構を挟んで隣り合っている一対のもの双方の前面に及ぶ表示部材が設けられるとともに、その隣接対の薬剤フィーダ格納庫が前記薬剤収納庫からの引き出しに際しては一緒に纏まって移動するようになっており、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫のうち何れか一方または双方を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする。

0025

また、本発明の薬剤分包機は(解決手段7)、上述した第3技術課題のうち上部薬剤収集機構の清掃容易性に着目してその向上を目指して創案されたものであり、
薬剤を収容しうる薬剤カセットを着脱可能に保持しうるカセットベースを複数装備した薬剤フィーダ格納庫を複数と、前記薬剤フィーダ格納庫を前方へ引出可能な状態で左右に並べて保持する薬剤収納庫と、前記薬剤フィーダ格納庫に装備されていて前記薬剤カセットから排出された薬剤を下方へ案内して落下させる上部薬剤収集機構と、前記薬剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部薬剤収集機構から落下した薬剤を収集して下方の包装装置へ投入する下部薬剤収集機構とを備えた薬剤分包機において、
前記薬剤フィーダ格納庫のうち前記上部薬剤収集機構を挟んで隣り合っている一対のものが前記薬剤収納庫からの引き出しに際しては一緒に纏まって移動するようになっており、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫を前記薬剤収納庫から引き出した状態では、前記隣接対の薬剤フィーダ格納庫のうち何れか一方または双方を揺動させることが可能になり、その揺動によって前記上部薬剤収集機構の薬剤落下経路が開閉するようになっている、ことを特徴とする。

発明の効果

0026

このような本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段1)、最前位置で前から薬剤カセットを着脱されるカセットベースについて、薬剤カセット非装着時外乱光が射し込んで来るおそれのある前方のところに遮光部材を設けたことにより、薬剤カセット非装着時でも外乱光が薬剤排出センサに届くことは無くなるか激減する。
しかも、その遮光部材が薬剤カセットの着脱に随伴して開閉動作を行うようにもしたことにより、カセット着脱の作業が煩雑化したり面倒になるといった不都合を生じることが無いので、前方から着脱することの利便性が維持されるとともに、そのような遮光機能駆動モータ等の能動部材を含まない簡素な従動部材具現化される。
したがって、この発明によれば、最前位置で露出しているカセットベースの薬剤排出センサの過剰反応を簡便に抑制しうる薬剤分包機を実現することができる。

0027

また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段2,5)、上部薬剤収集機構の薬剤落下経路のうち後方部分と異なり左右方向の断面積が小さくなりがちな前方部分が前後に分かれて開閉するようにしたことにより、左右方向の断面積の小さい前方部分であっても、前後には大きく開くので、薬剤落下経路を清掃するのが容易になる。
しかも、そのような上部薬剤収集機構の薬剤落下経路の前方部分の開閉が前方部分の前側部分の揺動によって具現化されているが、薬剤フィーダ格納庫が薬剤収納庫から引き出せる構造が踏襲されていることを利用して、該当する薬剤フィーダ格納庫を薬剤収納庫から引き出した状態で上記の揺動が可能になるようになっているため、揺動時に干渉する部材が少ないので、揺動機構が例えば縦置きの蝶番といった簡素な部材で足りる。
したがって、この発明によれば、上部薬剤収集機構が前後に分かれても薬剤落下経路の清掃が容易に行える薬剤分包機を実現することができる。

0028

さらに、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段3,6)、隣接対の薬剤フィーダ格納庫の双方の前面に表示部材が及ぶようにしたことにより、横幅の広い表示部材でも薬剤収納庫の前面に配置することができる。しかも、その隣接対の薬剤フィーダ格納庫について、薬剤収納庫から一緒に引き出させるようにするとともに、引き出した状態では、左右に空きができることを利用して、揺動させることで隣接対の間が開閉するようにもしたことにより、隣接対の間の薬剤落下経路を清掃するのが容易になる。この場合も、揺動手段は、例えば縦置きの蝶番といった簡素な部材や機構で具現化することができる。
したがって、この発明によれば、横幅の広い操作表示部材を薬剤フィーダ格納庫の前端に装着しても上部薬剤収集機構の清掃が容易な薬剤分包機を実現することができる。

0029

また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段4)、薬剤フィーダ格納庫の最前位置に前から着脱の薬剤フィーダと大形の表示部材とを混在させても、薬剤収納庫の大部分を占める薬剤フィーダ格納庫の最前位置より後方の部分については上部薬剤収集機構も含めて同様の構造を採用したことにより、部材の共通化率が高く維持され、ひいては製造や保守の容易性も損なわれることなく維持される。
しかも、後方部分が共通しているので、表示部材と薬剤フィーダとの配置換えといった最前位置に係る部材配置の自由度が高いという利点まで生じる。
したがって、この発明によれば、生産性や上述の第1〜第3技術課題を総て満たすうえ製造や保守も容易な薬剤分包機を実現することができる。

0030

また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段7)、隣接対の薬剤フィーダ格納庫について、薬剤収納庫から一緒に引き出させるようにするとともに、引き出した状態では、左右に空きができることを利用して、揺動させることで隣接対の間が開閉するようにもしたことにより、隣接対の間の薬剤落下経路を左右いずれが先後でも更には同時にでも清掃することができるので、片方ずつ引き出して戻してから行っていた従来よりも清掃が容易に且つ能率良く行えることとなる。しかも、揺動手段は、例えば縦置きの蝶番といった簡素な部材や機構で具現化することができる。したがって、この発明によれば、上部薬剤収集機構の清掃が容易な薬剤分包機を簡便に実現することができる。

図面の簡単な説明

0031

本発明の実施例1について、薬剤分包機の構造を示し、(a)が薬剤分包機の全体を右斜め上から見下ろした外観斜視図、(b)が薬剤フィーダ格納庫の最前部分の外観斜視図、(c)が薬剤フィーダ格納庫最前部分の棚一段分の縦断右側面図、(d)と(e)が薬剤フィーダ格納庫最前部分の棚一段分と薬剤カセット一個分との縦断右側面図である。
(a)が薬剤分包機の全体を左斜め上から見下ろした外観斜視図、(b)が薬剤分包機の全体を右斜め上から見下ろした外観斜視図、(c)と(d)が薬剤分包機の要部を模式的に簡略表示した平面図である。

0032

このような本発明の薬剤分包機について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜7(出願当初の請求項1〜7)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,電動モータ等の駆動源タイミングベルト等の伝動部材モータドライバ等の電気回路コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。

0033

本発明の薬剤分包機の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が薬剤分包機10の全体を右斜め上から左後方へ向けて見下ろした外観斜視図、(b)が薬剤フィーダ格納庫13+14の最前部分14の外観斜視図、(c)が薬剤フィーダ格納庫最前部分14のうちの棚一段分に係る縦断右側面図、(d)と(e)が薬剤フィーダ格納庫最前部分14ののうちの棚一段分と薬剤カセット15一個分とに係る縦断右側面図である。

0034

また、図2は、(a)が薬剤分包機10の全体を左斜め上から右後方へ向けて見下ろした外観斜視図、(b)が薬剤分包機10の全体を右斜め上から左後方へ向けて見下ろした外観斜視図、(c)と(d)が薬剤分包機10の要部を模式的に簡略表示した平面図であり、そのうち、図2(c)は、薬剤フィーダ格納庫13+13+14,13+13+30を総て薬剤収納庫11に押し込んだ状態を示し、図2(d)は、薬剤フィーダ格納庫13+13+14,13+13+30を一組ずつ薬剤収納庫11から引き出した状態を示している。さらに、図1(a)と図2(a)は、一組の薬剤フィーダ格納庫13+13+14を引き出した状態を示し、図2(b)は予備庫部40を引き出した状態を示している。

0035

薬剤分包機10は(図1(a),図2(a),(b)参照)、上段の薬剤収納庫11と中段の下部薬剤収集機構31と下段の包装装置32とを一つの筐体に収めたものであって、更にその筐体の左側面に上下二段の予備庫部40が付設されている。
それらのうち、格納位置のみ図示した下部薬剤収集機構31と包装装置32は、既述のものが採用されていて(例えば特許文献1〜7参照)、上段の薬剤収納庫11から落下した薬剤を下部薬剤収集機構31が収集して下方の包装装置32へ投入することで薬剤を分包するようになっているので、繰り返しとなる詳細な説明は割愛する。

0036

また(図2(c),(d)参照)、薬剤収納庫11が複数の薬剤フィーダ格納庫13を前方へ引出可能な状態で左右に並べて保持するようになっていることや、薬剤フィーダ格納庫13が多数の横向きカセットベース16を多列多段の配置で装備していること、横向きカセットベース16が薬剤カセット15を着脱可能に保持しうるものであること、薬剤カセット15が各種薬剤のうち何れか一種の薬剤を多数個ランダム収容しうるものであること、薬剤カセット15をカセットベース16に装着すると薬剤フィーダが構成されてそこから薬剤が図示しない制御装置の制御に従って逐次排出されること、その排出薬剤を上部薬剤収集機構20が下方へ案内して下部薬剤収集機構31に落下させることについても、従来技術が踏襲されているので(例えば特許文献1〜7参照)、繰り返しとなる詳細な説明は割愛する。

0037

さらに、図示は割愛したが、バーコード等の識別情報を保持する識別情報担体が薬剤カセット15に付設されるとともに、その識別情報を読み取る情報読取装置が横向きカセットベース16に装備されていて、薬剤カセット15を横向きカセットベース16に装着すると、識別情報が読み取られ更に無線有線のLAN等を介して調剤サーバホストコンピュータ)等に送信されて照合や情報検索に供されることも、既述した技術の踏襲なので(例えば特許文献1,4,6参照)、やはり繰り返しとなる詳細な説明は割愛する。

0038

これに対し(図1図2参照)、薬剤収納庫11における薬剤フィーダ格納庫13の装備態様や(図1(a),図2(a),(c),(d)参照)、薬剤フィーダ格納庫13の前端部の形態(図1(a)〜(e),図2(a)〜(d)参照)、上部薬剤収集機構20を挟んで隣り合っている隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13における上部薬剤収集機構20の構成(図1(a),図2(a),(c),(d)参照)については、改良が施されているので、また、予備庫部40は新規なものなので(図1(a),図2(a),(b)参照)、以下、それらについて詳述する。

0039

薬剤フィーダ格納庫13は、図示の例では八個が装備されているが(図1図2参照)、何れも、従来と同様に横向きカセットベース16が装備されているのは、最前位置の前端部を除く、後方部分になっている。最前位置には、薬剤フィーダ格納庫最前部分14か、操作表示部材30装着部分が、装備されている。しかも、これらの部材14,30は、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13に対して、一つずつ、設けられている。
図示の例では、最も左方と最も右方の隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13それぞれの最前位置には薬剤フィーダ格納庫最前部分14が装備され、中央寄りの二対の薬剤フィーダ格納庫13,13それぞれの最前位置には操作表示部材30が装備されている。

0040

それらの隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13は、何れも、引出部材12を介在させて薬剤収納庫11に取り付けられており(図2(d)参照)、図示しないロックを外して手前に引くと隣接対のものが一緒に纏まって薬剤収納庫11から手前に引き出されるようになっている。これに対し、後ろへ押すと、隣接対のものが一緒に纏まって薬剤収納庫11の中に押し込まれて収まるようになっている(図2(c)参照)。しかも、その際、薬剤フィーダ格納庫最前部分14や操作表示部材30も装着先の隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13と一緒に移動するようにもなっている(図1(a),図2参照)。

0041

薬剤フィーダ格納庫最前部分14は、薬剤フィーダ格納庫13を短くして縦軸回りに90゜回転させたかのようなものであり、図示の例では横に二列で縦に四段の配置で複数の前向きカセットベース17が装備されている(図1(a)参照)。
このような最前位置の前向きカセットベース17が後方の横向きカセットベース16と相違するのは(図1(a),(b)参照)、薬剤カセット15の着脱が横からでなく前から行われるようになっている点と、薬剤フィーダ格納庫13を薬剤収納庫11の中に収めても中に隠れることなく前方に露出している点である。薬剤カセット15を駆動して薬剤を逐次排出させることや、情報読取装置が付設されていること等は、同じままである。

0042

前向きカセットベース17に関する他の点たとえば薬剤カセット15からの薬剤の逐次排出や識別情報の読取といったカセットベース個体の機能やそれを具現化する構成などは同じままであるが、露出状態の前向きカセットベース17が天井照明等に曝されるのを回避・軽減するために、従来は無かった遮光部材18が、前向きカセットベース17の手前で斜め上のところに(図1(a)参照)、一つずつ、設けられている。そして、薬剤カセット15の着脱に随伴して揺動することで(図1(c)〜(e)参照)、前向きカセットベース17上のカセット装着空間の前面を開閉するようになっている。

0043

遮光部材18は、例えば薄い不透明な板材などからなり、上端部が蝶番等で支持されていて、薬剤カセット15未装着状態では(図1(c)参照)、前向きカセットベース17の奥の図示しない薬剤排出センサに天井照明が当たるのを阻止し、薬剤カセット15の着脱時には、その妨げにならないように揺動して逃げ図1(d)参照)、薬剤カセット15が前向きカセットベース17に装着されて薬剤排出センサが薬剤カセット15によって外乱光から保護されているときは、薬剤カセット15の上に乗ってそこにとどまるようになっている(図1(e)参照)。

0044

操作表示部材30は、これもタッチパネルといった公知品で良いが、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13の前面に対して双方に及ぶ状態で装備されているので(図1(a)参照)、横幅が薬剤フィーダ格納庫13の横幅の二倍まで許容され、縦幅が縦長の薬剤フィーダ格納庫13の全長近くまで許容されるので、従来よりサイズの大きなものが採用されている。しかも、薬剤フィーダ格納庫13の最下部やその下方でなく、薬剤フィーダ格納庫13の中段やそれより少し上のところに装備されて、従来より作業者目線に近い高さ位置に来ているので、見やすいうえ操作もしやすいものとなっている。

0045

この操作表示部材30や上述の薬剤フィーダ格納庫最前部分14を前端位置に装備した隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13は、何れにも、既述したように排出薬剤を下方へ案内して下部薬剤収集機構31へ落下させる上部薬剤収集機構20が具備されているが(図1(a)参照)、上部薬剤収集機構20の薬剤落下経路は(図2(c),(d)参照)、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13の間に確保される上部薬剤落下経路後方部分21と、薬剤フィーダ格納庫最前部分14と薬剤フィーダ格納庫13,13との間に確保される上部薬剤落下経路前方部分24とに分かれている。

0046

上部薬剤落下経路後方部分21は、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13のうち左方の薬剤フィーダ格納庫13の右側面に装備された上部薬剤落下経路後方部分囲繞部材左側部分22と、右方の薬剤フィーダ格納庫13の左側面に装備された上部薬剤落下経路後方部分囲繞部材右側部分23とが対向当接することで確立されて、後方部分である薬剤フィーダ格納庫13の横向きカセットベース16に装着された薬剤カセット15から排出された薬剤を下部薬剤収集機構31へ落下させるようになっている。

0047

上部薬剤落下経路前方部分24は、薬剤フィーダ格納庫最前部分14の後端面に装備された上部薬剤落下経路前方部分囲繞部材前側部分25と、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13の前端面に装備されていて双方13,13に及んでいる上部薬剤落下経路前方部分囲繞部材後側部分26とが対向当接することで確立されて、前方部分である薬剤フィーダ格納庫最前部分14に装備されている前向きカセットベース17に装着された薬剤カセット15から排出された薬剤を下部薬剤収集機構31へ落下させるようになっている。

0048

また、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13のうち左方の薬剤フィーダ格納庫13がその後端部を後方揺動支軸28によって支持されているので、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13が薬剤収納庫11から引き出されて、その左方に干渉物が無くなった状態では、その隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13のうち左方のものを左へ揺動させることができるようになっている(図2(d)参照)。そのため、図示しないロックを外して左方の薬剤フィーダ格納庫13を揺動させると、それに随伴して上部薬剤落下経路後方部分囲繞部材左側部分22も揺動して、それ22が上部薬剤落下経路後方部分囲繞部材右側部分23から離れるので、両部材の間の上部薬剤落下経路後方部分21が前開き状態で開くようになっている(図2(d)参照)。逆向きに揺動させれば元に戻って上部薬剤落下経路後方部分21が閉じるようにもなっている(図2(c)参照)。

0049

さらに、薬剤フィーダ格納庫最前部分14が後端部の左端を前側揺動支軸27によって支持されているので、その後方部分である隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13が薬剤収納庫11から引き出されて、薬剤フィーダ格納庫最前部分14の左方に干渉物が無くなった状態では、薬剤フィーダ格納庫最前部分14を左へ揺動させることができるようになっている(図2(d)参照)。そのため、図示しないロックを外して薬剤フィーダ格納庫最前部分14を揺動させると、それに随伴して上部薬剤落下経路前方部分囲繞部材前側部分25も揺動して、それ25が上部薬剤落下経路前方部分囲繞部材後側部分26から離れるので、両部材の間の上部薬剤落下経路前方部分24が前開き状態で開くようになっている(図2(d)参照)。逆向きに揺動させれば元に戻って上部薬剤落下経路前方部分24が閉じるようにもなっている(図2(c)参照)。

0050

予備庫部40は(図2(a),(b)参照)、図示の例では、薬剤収納庫11やその下部31,32を含んだ本体部の筐体の左側面に対して上下二段重ねの配置で付設されており、それらのうち上側の予備庫部40は、薬品庫部11の左方に位置し、下側の予備庫部40は、下部薬剤収集機構31と包装装置32との左方に位置している。そして、それらの予備庫部40は、何れも、右側面解放状態の箱体と、この箱体の中に多段に装備された棚部と、それぞれの棚部の上面に搭載されて前後方向に列なる多数のカセット着座部41とを具備したものであって、前方へ引き出せるようになっている。

0051

カセット着座部41は、何れにも、量産されている上述のカセットベース16,17からモータ等の駆動部材を省いて残る静的部材と同じものが採用されているので、何れも、既述の薬剤カセット15を着脱可能に保持しうるものであって、調達容易かつ低廉なものとなっている。また、予備庫部40を前方へ引き出すと、カセット着座部41が露出するので、薬剤カセット15の着脱を薬剤収納庫11等の本体部の手前で行うことができるものとなっている。

0052

さらに、上述したように予備庫部40が薬剤収納庫11等と並んではいても間は板材等で仕切られているので、カセット着座部41は、何れも、上部薬剤収集機構20及び下部薬剤収集機構31の薬剤収集範囲から外れている。その点に加え、薬剤カセット15を駆動する部材と薬剤を逐次排出させる機能を喪失した点でも、カセット着座部41はカセットベース16,17と相違するものになっているが、情報読取装置が付設されていることと、それで薬剤カセット15の識別情報担体から読み取った識別情報を無線や有線のLAN等を介して調剤サーバ(ホストコンピュータ)等に送信するようになっていることについては、カセット着座部41はカセットベース16,17と同じものとなっている。

0053

この実施例1の薬剤分包機10について、その使用態様及び動作を説明するが、薬剤フィーダ格納庫13に係る部分の使い方や分包動作は従来と同様なので簡潔に述べる。

0054

先ず、多数の薬剤カセット15に各種の薬剤を収容して、それらを薬剤フィーダ格納庫13の多数の横向きカセットベース16に一つずつ装着しておき、薬剤フィーダ格納庫13を総て薬剤収納庫11に収めてから、操作表示部材30を操作して、図示しない制御部に分包実行の調剤指示を出す。
そうすると、その指示に応じて制御部が調剤対象薬剤の薬剤フィーダ13の横向きカセットベース16に排出動作を行わせるので、分包対象薬剤が、それを収容している薬剤カセット16から排出され、それから上部薬剤落下経路後方部分21と下部薬剤収集機構31とを介して落下し、投入先の包装装置17によって分包紙区分封入される。

0055

また、そのような作業と並行する又は先行する適宜な時に、使用量が多くて補充の頻度が高い薬剤などについては、他の一つ又は複数の薬剤カセット15に予め収容しておく。そして、該カセット15を速やかに自動分包に供したい場合は、該カセット15を薬剤フィーダ格納庫最前部分14の前向きカセットベース17に装着する。これに対し、該カセット15を直ちに自動分包に供するのでなく後の使用に備えておきたい場合は、該カセット15を予製カセットとして予備庫部40のカセット着座部41に保持させておく。

0056

薬剤カセット15を何れ16,17,41に装着した場合でも、薬剤カセット15に予め割り振られた識別情報は、薬剤カセット15に付設された識別情報担体から、カセット装着先16,17,41の情報読取装置によって読み取られ、調剤サーバに送信されて、薬品マスタ等の管理用データベースに反映されるので、薬剤カセット15の在処や収容薬剤の種類などが調剤サーバによって一括管理される(例えば特許文献1,6参照)。
そして、薬剤フィーダ格納庫13の横向きカセットベース16に装着された薬剤カセット15が空になると、同じ薬剤を収容した薬剤カセット15が薬剤フィーダ格納庫13の他の横向きカセットベース16か或いは薬剤フィーダ格納庫最前部分14の前向きカセットベース17に装着されていれば、それに薬剤排出担当の薬剤カセット15が切り替えられて、自動分包が継続される。

0057

そのような薬剤カセット15が何れ13,14のカセットベース16,17にも装着されていなかった場合や、そのような薬剤カセット15までもが空になった場合には、自動分包が中断されるので、中断後すみやかに、あるいはそのような中断に備えて薬剤排出中の薬剤カセット15が空になりそうなときには中断前に予め、同じ薬剤を収容した薬剤カセット15(予製カセット)が予備庫部40のカセット着座部41に保持されているか否かが調剤サーバによって調べられ、該当するものが有れば、その薬剤カセット15を使用に備えて予備庫部40から取り出しておくようにという作業指示が操作表示部材30に自動表示される。

0058

すると、自動分包の再開や継続のために、その指示に従って、作業者が、予備庫部40を引き出して(図2(b)参照)、該当する薬剤カセット15(予製カセット)をカセット着座部41から取り外し、予備庫部40を押し戻すのと前後して(図2(a)参照)、その薬剤カセット15を薬剤フィーダ格納庫最前部分14の前向きカセットベース17のうち空いているものに装着することになるが、そのときのカセット装着作業は(図1(c)〜(e)参照)、前向きカセットベース17の手前上方にぶら下がっている遮光部材18を薬剤カセット15で軽く押しながら、薬剤カセット15を前向きカセットベース17の所まで押し込んで前向きカセットベース17に取り付けることで行えるので、容易かつ迅速に済ませることができる。

0059

なお、空いている前向きカセットベース17が無いときは、使用中でない薬剤カセット15を前向きカセットベース17から取り外して、そこへ使用予定の薬剤カセット15を付け替えれば良く、そのときのカセット取り外し作業も、薬剤カセット15を前向きカセットベース17から外して引く抜くだけなので、容易かつ迅速に済ませることができる。薬剤カセット15が取り外されると、その薬剤カセット15の上に乗って横向きに近い状態になっていた遮光部材18が、自由な鉛直状態に戻って、前向きカセットベース17の前方の開口を少なくとも上側部分は塞ぐので、天井からの強い照明光は、大部分が前向きカセットベース17の手前で遮られ、前向きカセットベース17の奥側に付設されている薬剤排出センサには殆ど到達しないので、前向きカセットベース17がカセット未装着状態であっても、薬剤排出センサが外乱光で誤作動することは滅多にない。

0060

そして、一連の分包動作が完了して薬剤分包機10が自動分包を停止した後、空になった薬剤カセット15を装着している横向きカセットベース16を装備している薬剤フィーダ格納庫13を含む隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13を薬剤収納庫11から引き出し(図1(a),図2(a)参照)、空の薬剤カセット15を脱着しながらそれに薬剤を補充するか、予め薬剤を収容しておいた薬剤カセット15が有ればそれを付け替えてから、次の自動分包に備えて、薬剤フィーダ格納庫13を薬剤収納庫11に押し戻す。

0061

また、継続的に使用して上部薬剤収集機構20の清掃時期が来たときには、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13を一対ずつ順に或いは一対以上離隔したものを並行して薬剤収納庫11から引き出し(図2(d)参照)、揺動可能な薬剤フィーダ格納庫13を揺動させて上部薬剤落下経路後方部分21を開き、上部薬剤落下経路後方部分囲繞部材左側部分22と上部薬剤落下経路後方部分囲繞部材右側部分23とを露出させて、両部材の薬剤落下経路囲繞面を清掃する。上部薬剤落下経路後方部分21の両面が一度に露出して纏めて処理できるので、素早く清掃することができる。

0062

さらに、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13を薬剤収納庫11から引き出した状態では(図2(d)参照)、それら13,13の前端に装備されている薬剤フィーダ格納庫最前部分14も干渉物が無くて揺動可能になるので、その薬剤フィーダ格納庫最前部分14を揺動させて上部薬剤落下経路前方部分24を開き、上部薬剤落下経路前方部分囲繞部材前側部分25と上部薬剤落下経路前方部分囲繞部材後側部分26とを露出させて、両部材の薬剤落下経路囲繞面を清掃する。上部薬剤落下経路前方部分24の両面も一度に露出して纏めて処理できるので、やはり素早く清掃することができる。

0063

こうして、上部薬剤落下経路後方部分21や上部薬剤落下経路前方部分24の清掃が済んだら、薬剤フィーダ格納庫最前部分14を逆向き揺動させて上部薬剤落下経路前方部分24を閉じ、更に薬剤フィーダ格納庫13を逆向き揺動させて上部薬剤落下経路後方部分21を閉じて、前後方向において直線上になった隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13及び薬剤フィーダ格納庫最前部分14を、次の自動分包に備えて薬剤収納庫11に押し戻す(図2(c)参照)。操作表示部材30を前端部に装備した隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13についても、同様にして、上部薬剤落下経路後方部分21を清掃する。

0064

[その他]
上記実施例では、前向きカセットベース17を装備した薬剤フィーダ格納庫最前部分14と、操作表示部材30を装備した薬剤フィーダ格納庫最前部分とが、四対の薬剤フィーダ格納庫13,13のうち二対ずつになっていたが、それらの装備比率は、上例に限定される訳でなく任意なので、他の比率でも良い。例えば、総ての隣接対13,13に薬剤フィーダ格納庫最前部分14を装備しても良く、総ての隣接対13,13に操作表示部材30を装備しても良く、一部の隣接対13,13には薬剤フィーダ格納庫最前部分14も操作表示部材30も装備しない構成であっても良い。

0065

上記実施例では、遮光部材18が上端を中心に揺動するようになっていたが、遮光部材18の設置態様は、それに限られる訳でなく、例えば外乱光の発出位置等によって閉塞部位移動態様を変更させても良く、例えば暖簾のように容易に変形するものでも良い。
また、そのような外乱光の影響軽減にとどまらず、粉塵等による外乱の影響も排除・軽減するために、前向きカセットベース17の上方に送風して粉塵等の進入を防止したり、空気吸引にて粉塵等を回収するようにするのも良い。

0066

上記実施例では、隣接対の薬剤フィーダ格納庫13,13のうち左方のものだけが後方揺動支軸28で揺動可能に支持されていたが、右方のものだけが揺動可能になっていても良く、左右のもの双方とも揺動可能になっていても良い。薬剤フィーダ格納庫最前部分14も、左端でなく右端を中心にして揺動するようになっていても良い。
上記実施例では、薬剤手撒き装置に言及しなかったが、下部薬剤収集機構31の手前などの部位などに薬剤手撒き装置が装備されていても良い。

実施例

0067

上記実施例では、上部薬剤収集機構20と下部薬剤収集機構31との間などに他の部材が存在しうることについて言及しなかったが、上部薬剤収集機構20と下部薬剤収集機構31と間に一時貯留機構(例えば特許5388907号の一時貯留部や特許5557822号の単列貯留部および複列同時駆動機構)などの介在物が設けられていても良い。
また、そのような介在物は、上部薬剤収集機構20の下部に付設されていても良く、下部薬剤収集機構31の上部に付設されていても良く、上部薬剤収集機構20と下部薬剤収集機構31との中間に設置されていても良く、付設先機構に随伴して引き出されて清掃されるようになっていても良く、単独で引き出されて清掃されるようになっていても良く、引き出さないで清掃されるようになっていても良い。

0068

本発明の薬剤分包機は、カセットにランダム収容して逐次排出しうる薬剤に適用されるものなので、玉状の錠剤への適用が典型的であるが、そのような錠剤に適用が限定される訳でなく、例えばカプセル封入散薬液剤などにも適用することができる。

0069

10…薬剤分包機、
11…薬剤収納庫、12…引出部材、
13…薬剤フィーダ格納庫(後方部分)、
14…薬剤フィーダ格納庫(最前部分)、
15…薬剤カセット(薬剤フィーダ)、
16…横向きカセットベース(薬剤フィーダ)、
17…前向きカセットベース(薬剤フィーダ)、18…遮光部材、
20…上部薬剤収集機構、
21…上部薬剤落下経路後方部分、
22…上部薬剤落下経路後方部分囲繞部材左側部分、
23…上部薬剤落下経路後方部分囲繞部材右側部分、
24…上部薬剤落下経路前方部分、
25…上部薬剤落下経路前方部分囲繞部材前側部分、
26…上部薬剤落下経路前方部分囲繞部材後側部分、
27…前側揺動支軸、28…後方揺動支軸、
30…操作表示部材、31…下部薬剤収集機構、32…包装装置、
40…予備庫部、41…カセット着座部

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