図面 (/)

技術 透明組成物および透明化粧料

出願人 株式会社資生堂
発明者 直井香代子長井宏一
出願日 2017年4月26日 (2年3ヶ月経過) 出願番号 2017-087082
公開日 2018年11月22日 (8ヶ月経過) 公開番号 2018-184370
状態 未査定
技術分野 化粧料
主要キーワード 記録分光光度計 アミノ酸系ゲル化剤 溶融充填 固化助剤 重質流動パラフィン 平均糖重合度 加的作用 グルタミン酸ジブチルアミド
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年11月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

透明組成物を、高い透明性を維持したまま、紫外線防御効果を有するとともに、水や等の水分と接触することにより塗布直後よりも紫外線防御効果が向上するものとする。

解決手段

(a)紫外線吸収剤と、(b)屈折率が1.5〜1.7の油分と、(c)屈折率が1.3〜1.5未満の油分と、(d)屈折率が1.45〜1.55の粉末とを含み、(b)屈折率が1.5〜1.7の油分および(C)屈折率が1.3〜1.5未満の油分の混合油分の屈折率が1.44〜1.56である透明組成物。

概要

背景

油性の透明化粧料は、主に、外観の美しさ、塗布したときの透明感のある仕上り等の利点を有するため、様々な透明基剤が検討されている。

例えば、特許文献1には、12−ヒドロキシステアリン酸と油分からなる屈折率1.45〜1.54の透明性基剤を用いた化粧料が開示されている。また、特許文献2には、12−ヒドロキシステアリン酸と重質流動パラフィン液状油性成分からなる透明固形化粧料が開示され、特許文献3には、12−ヒドロキシステアリン酸と水酸基価120以下の透明液状油性成分とメチルフェニルポリシロキサンを含有する透明固形化粧料が開示されている。

また、デキストリン脂肪酸エステルを配合した透明化粧料として、特許文献4には、塗布時のつやを改良する観点から、デキストリン脂肪酸エステルと重質流動パラフィンと液状油性成分とを配合した透明固形化粧料が開示されている。また、特許文献5には、皮膚の凹凸補正効果を発揮して毛穴を目立たなくする観点から、デキストリン脂肪酸エステルと、揮発性油分と、屈折率が1.4〜1.6の油分と、屈折率が1.3〜1.6であり平均粒径3〜30μmの球状粉末とを配合した透明固形組成物が開示されている。

上記の12−ヒドロキシステアリン酸若しくはデキストリン脂肪酸エステルを配合した透明化粧料は広く知られているが、それら透明固形化粧料に、付加的作用を発揮させる他の有効成分を配合しようとすると、成形性や安定性、あるいは透明性が損なわれるという問題があった。

特許文献6には、アミノ酸誘導体変性シリコーンによって増粘またはゲル化させた透明固形化粧料において、非極性油分に難溶である紫外線吸収剤を配合しても外観の透明性を維持する観点から、特定のリジン誘導体変性シリコーンと、シリコーン油と、IOB(Inorganic Organic Balance)が0.17〜0.63である極性油分と、紫外線吸収剤とを配合した、透明固形組成物が開示されている。

特許文献6に記載の透明化粧料は紫外線吸収剤が配合されたものであるが、一般に、皮膚に塗布した化粧料は、皮膚から分泌される海水といった外部環境からの水分など、塗膜内外から様々な水分に曝されるため、耐水性を付与するための樹脂被膜剤を高配合しても、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤等の流出を完全に阻止することは難しく、紫外線防御効果が低下することが避けられない。

一方、出願人は、油分増粘剤等を用いることで、水や汗等の水分と接触することにより塗布直後よりも紫外線防御効果が向上するという従来にない特性を有する乳化型日焼け止め化粧料を提案している(特許文献7および8)。

概要

透明組成物を、高い透明性を維持したまま、紫外線防御効果を有するとともに、水や汗等の水分と接触することにより塗布直後よりも紫外線防御効果が向上するものとする。(a)紫外線吸収剤と、(b)屈折率が1.5〜1.7の油分と、(c)屈折率が1.3〜1.5未満の油分と、(d)屈折率が1.45〜1.55の粉末とを含み、(b)屈折率が1.5〜1.7の油分および(C)屈折率が1.3〜1.5未満の油分の混合油分の屈折率が1.44〜1.56である透明組成物。なし

目的

本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、高い透明性を維持したまま、紫外線防御効果を有するとともに、水や汗等の水分と接触することにより塗布直後よりも紫外線防御効果が向上するという特性を有する透明組成物を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

(a)紫外線吸収剤と、(b)屈折率が1.5〜1.7の油分と、(c)屈折率が1.3〜1.5未満の油分と、(d)屈折率が1.45〜1.55の粉末とを含み、前記(b)屈折率が1.5〜1.7の油分および前記(C)屈折率が1.3〜1.5未満の油分の混合油分の屈折率が1.44〜1.56である透明組成物

請求項2

さらに(e)油分増粘剤を含む請求項1記載の透明組成物。

請求項3

前記(d)屈折率が1.45〜1.55の粉末が、ポリメタクリル酸メチルシリカナイロンセルロースポリエチレンポリウレタン、またはそれらを含む共重合体もしくは被覆処理体である請求項1または2記載の透明組成物。

請求項4

前記(a)紫外線吸収剤に対する前記(e)屈折率が1.45〜1.55の粉末の質量比が0.01以上1以下である請求項1、2または3記載の透明組成物。

請求項5

前記(e)油分増粘剤がデキストリン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルグリセリル脂肪酸エステルアミノ酸系ゲル化剤脂肪酸もしくはその塩、または有機変性粘土鉱物である請求項1〜4いずれか1項記載の透明組成物。

請求項6

固形である、請求項2〜5いずれか1項記載の透明組成物。

請求項7

スティック状である、請求項6記載の透明組成物。

請求項8

請求項1から7いずれか1項記載の透明組成物を基剤として含有する透明化粧料。

技術分野

0001

本発明は、透明でかつ高い紫外線防御効果を有する透明組成物、ならびにそれを基剤として含有する透明化粧料に関するものである。

背景技術

0002

油性の透明化粧料は、主に、外観の美しさ、塗布したときの透明感のある仕上り等の利点を有するため、様々な透明基剤が検討されている。

0003

例えば、特許文献1には、12−ヒドロキシステアリン酸と油分からなる屈折率1.45〜1.54の透明性基剤を用いた化粧料が開示されている。また、特許文献2には、12−ヒドロキシステアリン酸と重質流動パラフィン液状油性成分からなる透明固形化粧料が開示され、特許文献3には、12−ヒドロキシステアリン酸と水酸基価120以下の透明液状油性成分とメチルフェニルポリシロキサンを含有する透明固形化粧料が開示されている。

0004

また、デキストリン脂肪酸エステルを配合した透明化粧料として、特許文献4には、塗布時のつやを改良する観点から、デキストリン脂肪酸エステルと重質流動パラフィンと液状油性成分とを配合した透明固形化粧料が開示されている。また、特許文献5には、皮膚の凹凸補正効果を発揮して毛穴を目立たなくする観点から、デキストリン脂肪酸エステルと、揮発性油分と、屈折率が1.4〜1.6の油分と、屈折率が1.3〜1.6であり平均粒径3〜30μmの球状粉末とを配合した透明固形組成物が開示されている。

0005

上記の12−ヒドロキシステアリン酸若しくはデキストリン脂肪酸エステルを配合した透明化粧料は広く知られているが、それら透明固形化粧料に、付加的作用を発揮させる他の有効成分を配合しようとすると、成形性や安定性、あるいは透明性が損なわれるという問題があった。

0006

特許文献6には、アミノ酸誘導体変性シリコーンによって増粘またはゲル化させた透明固形化粧料において、非極性油分に難溶である紫外線吸収剤を配合しても外観の透明性を維持する観点から、特定のリジン誘導体変性シリコーンと、シリコーン油と、IOB(Inorganic Organic Balance)が0.17〜0.63である極性油分と、紫外線吸収剤とを配合した、透明固形組成物が開示されている。

0007

特許文献6に記載の透明化粧料は紫外線吸収剤が配合されたものであるが、一般に、皮膚に塗布した化粧料は、皮膚から分泌される海水といった外部環境からの水分など、塗膜内外から様々な水分に曝されるため、耐水性を付与するための樹脂被膜剤を高配合しても、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤等の流出を完全に阻止することは難しく、紫外線防御効果が低下することが避けられない。

0008

一方、出願人は、油分増粘剤等を用いることで、水や汗等の水分と接触することにより塗布直後よりも紫外線防御効果が向上するという従来にない特性を有する乳化型日焼け止め化粧料を提案している(特許文献7および8)。

先行技術

0009

特開平1−163111号公報
特開平2−264707号公報
特開平4−91010号公報
特開平9−235210号公報
特開平2005−213145号公報
特開2007−314459号公報
国際公開第2016/068298号
国際公開第2016/068300号

発明が解決しようとする課題

0010

特許文献6に記載されているように、透明化粧料において紫外線吸収剤が配合されたものは知られているが、水や汗等の水分と接触すると紫外線吸収剤等の外部への流出が起こり、得られる紫外線防御効果は塗布直後よりも下がってしまうという問題があった。水や汗等の水分接触による紫外線防止効果を抑制するためには、特許文献7および8のように油分増粘剤を適用することが考えられる。しかし、透明化粧料の場合には、付加的作用を発揮させる他の有効成分を配合しようとすると、安定性や本来の機能である透明性が損なわれるという問題がある。

0011

本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、高い透明性を維持したまま、紫外線防御効果を有するとともに、水や汗等の水分と接触することにより塗布直後よりも紫外線防御効果が向上するという特性を有する透明組成物を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0012

本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、紫外線吸収剤と油分増粘剤に、屈折率が特定の範囲の2種類の油分と、屈折率が特定の範囲の粉末とを配合することにより、高い透明性を維持したまま、塗布直後よりも紫外線防御効果が向上する透明組成物を作製し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。

0013

すなわち、本発明の透明組成物は、(a)紫外線吸収剤と、
(b)屈折率が1.5〜1.7の油分と、
(c)屈折率が1.3〜1.5未満の油分と、
(d)屈折率が1.45〜1.55の粉末と
を含み、(b)屈折率が1.5〜1.7の油分および(C)屈折率が1.3〜1.5未満の油分の混合油分の屈折率が1.44〜1.56である。

0014

本発明の透明組成物は、さらに(e)油分増粘剤を含むことが好ましい。

0015

(d)屈折率が1.45〜1.55の粉末は、ポリメタクリル酸メチルシリカナイロンセルロースポリエチレンポリウレタン、またはそれらを含む共重合体もしくは被覆処理体であることが好ましい。

0016

(a)紫外線吸収剤に対する(e)屈折率が1.45〜1.55の粉末の質量比は0.01以上1以下であることが好ましい。

0017

(e)油分増粘剤はデキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルグリセリル脂肪酸エステルアミノ酸系ゲル化剤脂肪酸もしくはその塩、または有機変性粘土鉱物であることが好ましい。

0018

本発明の透明組成物は固形であることが好ましく、その形態はスティック状であってよい。

0019

本発明の透明化粧料は、上記の透明組成物を基剤として含有するものである。

発明の効果

0020

本発明の透明組成物は、高い透明性を維持したまま、水や汗等の水分と接触しても塗布直後よりも紫外線防御効果が向上するという特性を有するので、高い紫外線防御効果をもたらすことができる。

0021

以下、本発明の透明組成物について詳細に説明する。
本発明の透明組成物(以下、単に組成物ともいう)は、
(a)紫外線吸収剤と、
(b)屈折率が1.5〜1.7の油分と、
(c)屈折率が1.3〜1.5未満の油分と、
(d)屈折率が1.45〜1.55の粉末と、を含み、(b)屈折率が1.5〜1.7の油分および(C)屈折率が1.3〜1.5未満の油分の混合油分の屈折率が1.44〜1.56である。
以下、各成分について詳細に説明する。

0022

<(a)紫外線吸収剤>
本発明で用いられる(a)紫外線吸収剤(以下、単に(a)成分ともいう)は、化粧料等の皮膚外用剤に配合し得るものから選択され、特に限定はされないが、油溶性吸収剤であることが好ましい。具体例として、例えば、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンメトキシケイヒ酸エチルヘキシルオクチルメトキシシンナメート)、サリチル酸フェニルサリチル酸オクチル、サリチル酸ホモメンチルホモサレート)、サリチル酸エチルヘキシルオクトクリレン、2−ヒドロキシ4−メトキシベンゾフェノンポリシリコン−15、エチルヘキシルトリアゾン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシルビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンオキシベンゾン−3、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン、{2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]}安息香酸ヘキシルエステル、2,4−ビス-[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、ドロメトリゾールトリシロキサン等を挙げることができる。

0023

特に、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、オクトクリレンおよび2−ヒドロキシ4−メトキシベンゾフェノン等を本発明の組成物において好ましく用いることができる。
紫外線吸収剤は単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。

0024

紫外線吸収剤の配合量は、組成物全量に対して3〜50質量%であり、好ましくは5〜35質量%である。

0025

なお、本発明の透明組成物は、散乱剤を含まないことが好ましく、含んでいても0.1質量%以下であることが望ましい。散乱剤を配合すると濁りが生じ、透明度落ちる場合があるため好ましくない。

0026

<(b)屈折率が1.5〜1.7の油分>
(b)屈折率が1.5〜1.7の油分は、25℃における屈折率が1.5〜1.7の相対的に高い屈折率を有する油分(以下、単に(b)成分あるいは高屈折率油分ともいう)である。そのような高屈折率油分として、限定はされないが、例えば水添ポリイソブテントリメチルペンタフェニルポリシロキサンジフェニルシロキシフェニルトリメチコンジフェニルジメチコンマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルイソステアリン酸フィトステリルなどが挙げられる。例えば、トリメチルペンタフェニルポリシロキサンとして、東レ・ダウコーニング社のPH−1555HRIC(屈折率1.58)、信越化学工業社製のシリコーンKF56(屈折率約1.5)日本ユニカー製のFZ−3156(屈折率:1.575)、ジフェニルジメチコンとして信越化学工業社製のKF−54(屈折率1.505)、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルとして日本精化社製のPlandool−MAS(屈折率:1.501)等が市販されており、これらを好適に使用することができる。

0027

本発明の透明組成物における、屈折率が1.5〜1.7の高屈折率油分の配合量は、後述する(c)屈折率が1.3〜1.5未満の油分と組み合わせて、これら混合油分の平均屈折率が1.44〜1.56の範囲内にする量であり、配合されるものの種類や組合せ等によって異なるが、好ましくは組成物に対して5〜50質量%、より好ましくは10〜40質量%、さらに好ましくは15〜35質量%である。
高屈折率油分は単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。

0028

<(c)屈折率が1.3〜1.5未満の油分>
(c)屈折率が1.3〜1.5未満の油分は、25℃における屈折率が1.3〜1.5未満の相対的に低い屈折率を有する油分(以下、単に(c)成分あるいは低屈折率油分ともいう)である。そのような低屈折率油分として、限定はされないが、例えば、セバシン酸ジイソプロピル(屈折率約1.43)、トリエチルヘキサノイン(屈折率約1.45)、ミリスチン酸イソプロピル(屈折率約1.43)、水添ポリデセン(屈折率約1.46)、トリカプリル酸カプリン酸)グリセリル(屈折率約1.45)、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(屈折率約1.44)、2−エチルヘキサン酸セチル(屈折率約1.44)、トリオタントリメチロールプロパン(屈折率約1.45)、スクワラン(屈折率約1.45)、α−オレフィンオリゴマー(屈折率約1.46)、ジイソステアリン酸グリセリル(屈折率約1.46)、リンゴ酸ジイソステアリル(屈折率約1.46)、トリイソステアリン酸ポリグリセリル(屈折率約1.47)、マカデミアナッツ油(屈折率約1.47)、流動パラフィン(屈折率約1.47)、イソドデカン(屈折率約1.42)、イソヘキサデカン(屈折率約1.43)、軽質イソパラフィン(屈折率約1.43)、ジメチルポリシロキサン(屈折率約1.40)、ポリオキシアルキレンポリアルキルシロキサンアルキレンエチレン:屈折率約1.42)等が挙げられる。特に、セバシン酸ジイソプロピル、トリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル等を好ましく用いることができる。

0029

なお、使用性の観点から、(c)成分は、常圧における沸点が300℃以下の揮発性油分を含んでいてもよい。揮発性油分を含めることにより、油っぽさが軽減され、ベタツキの少ない仕上がりとなる。

0030

本発明の透明組成物における、低屈折率油分の配合量は、上記の高屈折率油分と組み合わせて、これら混合油分の平均屈折率が1.44〜1.56の範囲内にする量であり、配合されるものの種類や組合せ等によって異なるが、好ましくは組成物に対して5〜50質量%、より好ましくは10〜40質量%、さらに好ましくは15〜35質量%である。
低屈折率油分は単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。

0031

高屈折率油分((b)成分)と低屈折率油分((c)成分)とを混合した油分全体の配合量は、特に限定されないが、好ましくは10〜80質量%であり、より好ましくは20〜70質量%である。油分の配合量が10質量%未満であると、組成物にツヤのある仕上がりを付与することは難しい場合があり、また、80質量%を超えて配合するとベタツキが生じる場合がある。(b)成分と(c)成分の配合量を調整して、これら混合油分の平均屈折率が1.44〜1.56の範囲内になるように配合する。

0032

<(d)屈折率が1.45〜1.55の粉末>
(d)屈折率が1.45〜1.55の粉末(以下、単に(d)成分ともいう)は、文献値の屈折率が1.45〜1.55である粉末である。屈折率がこの範囲であると、本発明で用いられる油性成分との屈折率差が小さく、それによって基剤の高い透明性が実現できる。そのような粉末としては、限定はされないが、例えば、シリカ、ジメチルシリル化シリカ(約1.46)、ポリメタクリル酸メチル(約1.49)、(HDl/トリメチロールヘキシルラクトンクロスポリマー(約1.5)、(IPDIポリ(1,4−ブタンジオール)−14)クロスポリマー(約1.49)、ナイロン(約1.53)、セルロース(約1.49)、ポリエチレン(約1.51)、ポリウレタン(約1.50)、無水珪酸(約1.45〜1.50)等が挙げられる。また、これらの粉末を常法により疎水化処理等の表面処理をして配合してもよい。

0033

疎水性シリカの市販品としては、例えば、ジメチルジクロロシラン処理品であるAEOSIL R972、R972V、R972CF、R974、R976、R976S(日本アエロジル株式会社製)、オクチルシラン処理品であるAEROSIL R805(日本アエロジル株式会社製)、ヘキサメチルジシラザン処理品であるAEROSIL R812、R812S、RX200(日本アエロジル株式会社製)、ジメチルシリコーンオイル処理品であるAEROSIL R202、RY200(日本アエロジル株式会社製)等を挙げることができる。

0034

また、ポリメタクリル酸メチルは、架橋型ポリメタクリル酸PMMA)を主成分とする球状粉末であり、数質量%以下の他の成分、例えばシリカ等を含んでいてもよい。
市販品としては、例えば、ガンパールGMX−0810(ガンツ化成社製)、マイクロスフェアーM−330(本油脂製薬社製)等が挙げられる。

0035

無水珪酸の市販品としては、例えば、サンスフェアL−51、L−31、H−31、H−31、NP−30、NP−100(AGCエスアイテック株式会社製)等を挙げることができる。

0036

ポリウレタンとしては、ウレタン樹脂を主成分とする球状粉末であり、数質量%の他の成分、例えばシリカ等を含んでいてもよい。
市販品としては、例えば、TPパウダーシリーズ(東色ピグメント株式会社)等が挙げられる。

0037

粉末の配合量は、組成物全量に対して0.1〜20質量%であり、好ましくは0.5〜10質量%である。油分と粉末との屈折率を揃えることにより、相当量の粉末を配合しても透明であり、高い透明性を維持したまま、ベタツキを軽減して、使用性を高めることができる。さらに、そのような粉末とともに揮発性油分を含む場合、塗布前は透明の外観を有しているが、肌に塗布した際に揮発性油分が蒸発して、粉末と油分との屈折率がずれて半透明となり、凹凸補正効果をもたらすことができる。

0038

(a)紫外線吸収剤に対する(d)成分の質量比は0.01以上1以下であることが好ましく、0.01以上0.5以下であることがより好ましい。(a)成分に対する(d)成分の質量比がこの範囲であることにより、水分との接触により紫外線防御効果が向上するという効果をより高めることができる。

0039

<(e)油分増粘剤>
本発明の透明組成物は(e)油分増粘剤を含むことが好ましい。
(e)油分増粘剤(以下、単に(e)成分ともいう)は、化粧料等において油分に溶解または油分で膨潤することにより油分を増粘する効果を発揮する成分として使用されている物質から適宜選択できる。例えば、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリル脂肪酸エステル、アミノ酸系ゲル化剤、脂肪酸もしくはその塩、または有機変性粘土鉱物等が好ましい。油分増粘剤は単独で用いてもよいし、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよく、2種以上を配合するのが特に好ましい。

0040

デキストリン脂肪酸エステルは、デキストリンまたは還元デキストリン高級脂肪酸とのエステルであり、化粧料に一般的に使用されているものであれば特に制限されず使用することができる。デキストリンまたは還元デキストリンは平均糖重合度が3〜100のものを用いるのが好ましい。また、デキストリン脂肪酸エステルの構成脂肪酸としては、炭素数8〜22の飽和脂肪酸を用いるのが好ましい。具体的には、パルミチン酸デキストリンオレイン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、(パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸)デキストリン等を挙げることができる。

0041

ショ糖脂肪酸エステルは、その脂肪酸が直鎖状あるいは分岐鎖状の、飽和あるいは不飽和の、炭素数12から22のものを好ましく用いることができる。具体的には、ショ糖カプリル酸エステル、ショ糖カプリン酸エステルショ糖ラウリン酸エステルショ糖ミリスチン酸エステルショ糖パルミチン酸エステルショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステルショ糖エルカ酸エステル等を挙げることができる。

0042

グリセリル脂肪酸エステルは、グリセリン、炭素数18〜28の二塩基酸及び炭素数8〜28の脂肪酸(ただし、二塩基酸を除く)を反応させることにより得られるエステル化反応生成物であり、化粧料に一般的に使用されているものであれば特に制限されず使用することができる。具体的には、(ベヘン酸イソステアリン酸エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル−10等を挙げることができる。

0043

アミノ酸系ゲル化剤は、ジブチルラウロイルグルタミド、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド、ポリアミド‐8、ポリアミド−3等を挙げることができる。

0044

脂肪酸は、常温で固形のものを使用することができ、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等を挙げることができる。また、脂肪酸の塩としては、これらのカルシウム塩マグネシウム塩アルミニウム塩等を挙げることができる。

0045

有機変性粘土鉱物の代表的な具体例としては、ジメチルステアルアンモニウムヘクトライト、ジメチルアルキルアンモニウムヘクトライト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム処理ケイ酸アルミニウムマグネシウム等が挙げられる。市販品としては、ベントン27(ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロライド処理ヘクトライト:エレメンティスジパン社製)およびベントン38(ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド処理ヘクトライト:エレメンティスジャパン社製)が好ましい。

0046

油分増粘剤の配合量は、組成物全量に対して、0.1〜40質量%、さらに好ましくは0.2〜30質量%、より好ましくは0.4〜15質量%である。(e)油分増粘剤の配合量が0.1質量%未満では充分な安定性が得られにくく、40質量%を超えて配合すると高粘度となり、肌上での伸びが重くなるなどの使用性の点で好ましくない。

0047

なお、本発明において、屈折率とは、Rudolph Research Analytical社製AUTOMATIC REFRACTOMETERにて25℃で測定した値であり、粉末に関しては文献値によるものである。

0048

本発明の透明組成物は固形であることが好ましい。ここで固形とは、常温(15℃〜25℃)、常圧において流動性のない組成物を意味する。剤型としては、スティック状、皿状、軟膏状などをとることができる。特に、スティック状のものは、指や道具を使う必要がなく、直接皮膚に塗布することができるため使いやすい。さらに、透明なスティック見た目もよく、また見ただけで仕上がりの透明性が分かるため好ましい。

0049

透明とは、光路長10mm×光路幅10mmのプラスティックセルに、本発明は透明組成物の成分(d)以外の粉体を含まないベース部分を溶融充填した測定サンプルを、分光光度計(U−4100 HITACHI社製)にて透過率を測定した場合、700nmの光の波長領域での透過率が70%以上のものを指し、透過率がこの範囲であれば着色したものも含まれる。

0050

本発明の透明組成物には、本発明の効果を損なわない限り、上記必須成分に加えて、任意の成分を配合することができる。通常、化粧料に配合される成分を添加して常法により任意の透明化粧料を製造することができる。

0051

任意の成分としては、透明性を損なわない配合範囲において、上記に記載した(a)〜(e)以外の、油分、高級アルコール、POE(ポリオキシエチレン)・POPポリオキシプロピレンジメチルエーテル界面活性剤保湿剤金属封鎖剤酸化防止剤油溶性薬剤等が挙げられる。

0052

動植物油脂としては、例えば、カカオ脂ヤシ油硬化ヤシ油、パーム油パーム核油モクロウ核油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。

0053

ロウ類としては、例えば、ミツロウキャンデリラロウ、綿ロウカルナウバロウベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリンカポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピルラウリン酸ヘキシル還元ラノリンホホバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル、セレシンマイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。

0054

炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタンパラフィンスクワレンワセリン等が挙げられる。

0055

高級アルコールとしては、炭素数6〜20のアルキル基を有する高級アルコールで、カプロイルアルコールカプリルアルコールラウリルアルコールミリスチルアルコールセチルアルコールステアリルアルコールアラキニルアルコール等が挙げられる。アルキル基が分岐していてもよく、また、不飽和結合水酸基カルボキシル基フェニル基等の置換基を有してもよい。

0056

POE・POPジメチルエーテルとしては、特開2003−113023号公報に記載されるアルキレンオキシド誘導体等が挙げられる。

0057

親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエートソルビタンモノイソステアレートソルビタンモノラウレートソルビタンモノパルミテートソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエートソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグセロ−ルソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。

0058

親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレート、POE−ソルビタンテトラオレエート等) ; POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等);POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等);POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等);POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP −セチルエーテル、POE・POP −2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP −水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE−アルキルアミン;POE−脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;トリオレイルリン酸等が挙げられる。

0059

保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコールキシリトールソルビトールマルチトールコンドロイチン硫酸ヒアルロン酸ムコイチン硫酸カロニン酸、アテロコラーゲンコレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム胆汁酸塩、d,l−ピロリドンカルボン酸塩短鎖可溶性コラーゲンジグリセリン(EO)PO((エチレンオキシドプロピレンオキシド付加物イザヨイバラ抽出物セイヨウノコギリソウ抽出物メリロート抽出物、トレハロースエリスリトール、POE・POPランダム共重合体メチルエーテル等が挙げられる。

0060

金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩エデト酸二ナトリウムエデト酸三ナトリウムエデト酸四ナトリウムクエン酸ナトリウムポリリン酸ナトリウムメタリン酸ナトリウムグルコン酸、リン酸、クエン酸アスコルビン酸コハク酸エデト酸エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸ナトリウム等が挙げられる。
ビタミンとしては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。

0061

酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類ジブチルヒドロキシトルエンブチルヒドロキシアニソール没食子酸エステル類等が挙げられる。

0062

酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸ケファリン、ヘキサメタフォスフェイトフィチン酸エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。

0064

本発明にかかる透明化粧料においては、パルミチン酸デキストリン、べへン酸エイコサン二酸グリセリル、ポリアミド−3、ポリアミド−8、2−エチルヘキサノイルグルタミン酸ブチルアミド、N−2−エチルヘキサノイル−L−グルタミン酸ジブチルアミド等の油性ゲル化剤成分を固化助剤として化粧料の透明性が維持される範囲で配合することが可能である。

0065

本発明の透明化粧料の剤型は特に限定されるものではないが、ゲルまたは固形であることが好ましく、その製品形態としては、特に限定されないが、例えば、ファンデーション口紅リップグロスリップクリームアイシャドー等のメ−キャップ化粧料、化粧下地サンスクリーンスキンケア化粧料ヘアスティックボディ用化粧料制汗用化粧料ポマード等の毛髪化粧料等を挙げることができる。容器充填やスティック状の透明固形化粧料として好ましく利用される。

0066

本発明の透明組成物、およびそれを用いた化粧料は、常法に従い調製することができる。例えば、上記の成分を70〜100℃にて溶解および分散させたのち、所望の金型、または容器流し込み、冷却固化させて調製することができる。

0067

次に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。本発明は以下の実施例によってなんら限定されるものでない。配合量は特に断りがない限り質量%である。

0068

なお実施例および比較例は表1〜3に示す処方で常法により製造したものである。具体的には、油分増粘剤を含む場合にはこれを油分に加え、80〜130℃に加熱して溶解させた後、残りの成分(紫外線吸収剤、粉末等)を加えて均一になるまでホモミキサーにて分散し、脱気を行った後、室温にて固化させて各々の試料を得た。

0069

[屈折率]
屈折率は、Rudolph Research Analytical社製AUTOMATIC REFRACTOMETERを用いて、25℃で測定した。

0070

[透明性]
光路長10mm×光路幅10mmのプラスティックセルに、実施例および比較例の粉体を含まないベース部分を溶融充填した測定サンプルを、分光光度計(U−4100 HITACHI社製)を用いて700nmの光の波長領域における透過率を測定した。

0071

水浴後の紫外線防御効果]
測定プレート(Sプレート)(5×5cmのV溝PMMA板SPFASTER−PA01)に各サンプルを2mg/cm2の量で滴下し、60秒間指で塗布し、15分間乾燥した後に形成された塗膜の吸光度を株式会社日立製作所社製U−4100型自記録分光光度計にて測定した。何も塗布していない測定プレートをコントロールとし、吸光度(Abs)を以下の式で算出した。
Abs=−log(T/To)
T:サンプルの透過率、To:何も塗布していない測定プレートの透過率
測定したプレートを硬度50〜500の水に充分に浸し、30分間そのまま水中で静置した。その後、表面の水滴がなくなるまで15〜30分程度乾燥させ、再び吸光度を測定し、水浴前後のAbs積算値(波長280〜400nmの範囲)からAbs変化率(以下の式)を紫外線防御能向上効果として算出した。
紫外線防御能向上効果:
Abs変化率(%)=(水浴後のAbs積算値)/(水浴前のAbs積算値)×100

0072

0073

0074

0075

表1に示すように、本発明の透明組成物は、高い透明性を維持したまま、水浴後の紫外線防御効果が向上するという特性を示した。一方、比較例1では透明性は維持されたものの、(d)粉末を含まないため水浴後の紫外線防御効果が低下した。
また、表2に示すように、本発明の透明組成物は油分増粘剤を含む場合(実施例11〜15)でも、含まない実施例10と同様に高い透明性、水浴後の紫外線防御効果が向上するという特性を示した。一方、油分増粘剤を含んでいても(d)粉末を含まない比較例2は水浴後の紫外線防御効果が低下した。さらに、表3に示すように、(b)高屈折率油分を含まない比較例3や(c)低屈折率油分を含まない比較例4では、透明性に欠けた。

0076

下記の透明化粧料を常法により製造した。
処方例1:化粧下地
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル5%
ホモサレート5%
t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン2%
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン1%
ポリアミド−8 20%
エチルヘキサン酸セチル40%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン15%
グリチルレチン酸ステアリル0.1%
トコフェロール0.5%
シリカ5%
プロプレングリコール1%
トリエチルヘキサノイン 残渣

0077

処方例2:部分用ファンデーション
ヒドロキシステアリン酸7%
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル10%
サリチル酸エチルヘキシル5%
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル2%
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン1%
ジブチルラウロイルグルタミド 2%
ポリアミド−8 3%
メタクリル酸メチルクロスポリマー10%
トリメチルペンタフェニルポリシロキサン3%
水添ポリデセン20%
セルロース0.5%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン残渣

0078

処方例3:リップグロス
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル2%
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル10%
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン1%
トリメチルペンタフェニルポリシロキサン6%
プリリルメチコン20%
ミリスチン酸イソプロピル5%
イソステアリン酸0.01%
ジメチルシリル化シリカ0.5%
ポリアミド−8 10%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン残渣

0079

処方例4:サンスクリーン
サリチル酸エチルヘキシル5%
t−ブチルメトキシジベンゾイルメタン2%
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン1%
オクトクリレン5%
エチルヘキシルトリアゾン1.5%
ホモサレート10%
セバシン酸ジイソプロピル15%
ジピバリン酸PPG−3 15%
セスキイソステアリン酸ソルビタン0.01%
パルミチン酸デキストリン2%
(IPDI/ポリ(1,4−ブタンジオール)−14)クロスポリマー1%
ジブチルラウロイルグルタミド 2%
ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド 2%
PEG/PPG−14/7ジメチルエーテル0.5%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン残渣

0080

処方例5:化粧上地
ホモサレート5%
サリチル酸エチルヘキシル5%
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル2%
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン1%
イソドデカン20%
ジメチルシリル化シリカ1%
トリメチルシロケイ酸0.1%
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン20%
ミリスチン酸イソプロピル15%
アルコール10%
パルミチン酸エチルヘキシル 残渣

実施例

0081

上記処方例の透明化粧料は基剤外観の透明感に優れ、使用感がよく、かつ水浴後に紫外線防御効果の向上する透明化粧料である。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ