図面 (/)

技術 回転体設置方法及び回転体設置装置

出願人 株式会社大林組株式会社巴技研
発明者 三輪敏明江副誉典笹原大介永嶋充五十畑登
出願日 2017年4月19日 (3年0ヶ月経過) 出願番号 2017-083056
公開日 2018年11月15日 (1年5ヶ月経過) 公開番号 2018-178633
状態 未査定
技術分野 塔;農工業用築物;大型貯蓄容器の建設 現場における建築要素の搬送及び組立作業
主要キーワード 牽引位置 各門型フレーム 取付柱 内周縁近傍 取付梁 各取付部材 ガイドタワー 設置装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年11月15日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

回転体を効率よく立て起こすことができ、大きなクレーンを不要にすることができる回転体設置方法及び回転体設置装置を提供する。

解決手段

昇降される昇降部30を備えたリフトアップ装置を用いて、発電タワー11に、複数のブレードB1を備えた回転体R0を設置する。この場合、回転体R0の重心位置に対して、回転体R0を発電機タワー11への取付時に必要な角度で立て起こし可能な吊り位置で、回転体R0をリフトアップ装置の昇降部30に吊り下げる。回転体R0のブレードB1の先端を、ワイヤW0を介してクレーンで介錯した状態で、回転体R0を吊り下げた昇降部30を上昇させることにより、回転体R0を立て起こした後、回転体R0を発電機タワー11に取り付ける。

概要

背景

風力発電機では、最上部に位置するナセル等が重量物であるため、従来、大型クレーンを使用しての施工が一般的である。しかし、大型クレーンを用いる場合には、強風時の施工困難や大型クレーンの設置場所の確保等の制約がある。

そこで、発電タワーの周囲にガイドタワーを配置し、このガイドタワーに昇降部を取り付けて、風力発電機を設置する技術が検討されている(例えば、非特許文献1参照。)。この非特許文献1においては、発電機タワーの周囲にガイドタワーを配置し、このガイドタワーに昇降部を取り付ける。そして、ガイドタワーの昇降部を用いてナセルを発電機タワーの最上部に持ち上げて取り付ける。更に、回転体を地上で組み立てた後に、クレーン姿勢を変えてナセルに取り付ける。

地上で回転体を組み立てるためには、周囲に広い空間が必要になる。そこで、ガイドタワーに設けた昇降部上で回転体を組み立てる技術も検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1においては、昇降部上で、ブレードを備えた回転体を組み立てる。

概要

回転体を効率よく立て起こすことができ、大きなクレーンを不要にすることができる回転体設置方法及び回転体設置装置を提供する。昇降される昇降部30を備えたリフトアップ装置を用いて、発電機タワー11に、複数のブレードB1を備えた回転体R0を設置する。この場合、回転体R0の重心位置に対して、回転体R0を発電機タワー11への取付時に必要な角度で立て起こし可能な吊り位置で、回転体R0をリフトアップ装置の昇降部30に吊り下げる。回転体R0のブレードB1の先端を、ワイヤW0を介してクレーンで介錯した状態で、回転体R0を吊り下げた昇降部30を上昇させることにより、回転体R0を立て起こした後、回転体R0を発電機タワー11に取り付ける。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

昇降される昇降部を備えたリフトアップ装置を用いて、塔状構造物に、複数のブレードを備えた回転体を設置する方法であって、前記回転体の重心位置に対して、前記回転体を前記塔状構造物への取付時に必要な角度で立て起こし可能な第1の部位において、前記回転体をリフトアップ装置の昇降部に吊り下げ、前記ブレードの第2の部位を介錯した状態で、前記回転体を吊り下げた前記昇降部を上昇させることにより、前記回転体を立て起こした後、前記回転体を前記塔状構造物に取り付けることを特徴とする回転体設置方法

請求項2

前記回転体を前記塔状構造物に取り付ける傾きにした場合に、前記回転体の重心の鉛直方向の上方位置に、前記第1の部位を設けたことを特徴とする請求項1に記載の回転体設置方法。

請求項3

前記回転体を、前記昇降部の載置台上で組み立て、前記回転体を載置台から取り外して、前記昇降部に吊り下げることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転体設置方法。

請求項4

前記昇降部は、1対の門型フレームと、これら門型フレームを中央で連結する連結部に設けられた吊り下げ部とを備え、前記門型フレームの間に前記ブレードを配置して、前記回転体を組み立て、前記吊り下げ部に吊り下げることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の回転体設置方法。

請求項5

1対の門型フレームと、前記門型フレームの中央で連結する連結部の吊り下げ部とを備えた昇降部を昇降させるリフトアップ装置を備え、塔状構造物に、複数のブレードを備えた回転体を設置するために用いられる回転体設置装置であって、前記吊り下げ部に吊り下げられた前記回転体のブレードの部位を介錯する介錯部を備えたことを特徴とする回転体設置装置。

技術分野

0001

本発明は、ブレードを備えた風力発電装置等において、塔状構造物回転体を設置する回転体設置方法及びこの回転体設置方法に用いる回転体設置装置に関する。

背景技術

0002

風力発電機では、最上部に位置するナセル等が重量物であるため、従来、大型クレーンを使用しての施工が一般的である。しかし、大型クレーンを用いる場合には、強風時の施工困難や大型クレーンの設置場所の確保等の制約がある。

0003

そこで、発電タワーの周囲にガイドタワーを配置し、このガイドタワーに昇降部を取り付けて、風力発電機を設置する技術が検討されている(例えば、非特許文献1参照。)。この非特許文献1においては、発電機タワーの周囲にガイドタワーを配置し、このガイドタワーに昇降部を取り付ける。そして、ガイドタワーの昇降部を用いてナセルを発電機タワーの最上部に持ち上げて取り付ける。更に、回転体を地上で組み立てた後に、クレーン姿勢を変えてナセルに取り付ける。

0004

地上で回転体を組み立てるためには、周囲に広い空間が必要になる。そこで、ガイドタワーに設けた昇降部上で回転体を組み立てる技術も検討されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1においては、昇降部上で、ブレードを備えた回転体を組み立てる。

0005

特開2007−192070号公報

先行技術

0006

株式会社巴技研、「ウインドリフト工法(ウインドリフト装置)」、[online]、[平成29年4月4日検索]、インターネット〈URL:http://www.tomoegiken.co.jp/lso/method/liftupsystem_windlift.html〉

発明が解決しようとする課題

0007

特許文献1においては、ブレードが接地しない高さ以上の位置で、回転体を立て起こす。このため、高い位置で姿勢変更する場合に用いる大きなクレーンが必要であり、作業も煩雑であった。

課題を解決するための手段

0008

・上記課題を解決するための回転体設置方法は、昇降される昇降部を備えたリフトアップ装置を用いて、塔状構造物に、複数のブレードを備えた回転体を設置する方法であって、前記回転体の重心位置に対して、前記回転体を前記塔状構造物への取付時に必要な角度で立て起こし可能な第1の部位において、前記回転体をリフトアップ装置の昇降部に吊り下げ、前記ブレードの第2の部位を介錯した状態で、前記回転体を吊り下げた前記昇降部を上昇させることにより、前記回転体を立て起こした後、前記回転体を前記塔状構造物に取り付ける。これにより、昇降部を上昇させることにより、第1の箇所が第2の箇所よりも高くなり、回転体の傾きを変更することができる。そして、最終的に第1の箇所のみにより吊り下げて立て起こし、回転体を塔状構造物に取り付けることができる。

0009

・上記回転体設置方法において、前記回転体を前記塔状構造物に取り付ける傾きにした場合に、前記回転体の重心の鉛直方向の上方位置に、前記第1の部位を設けることが好ましい。これにより、第1の箇所のみにより吊り下げた場合、回転体が取付時の傾きになっているため、効率的に塔状構造物に取り付けることができる。

0010

・上記回転体設置方法において、前記回転体を、前記昇降部の載置台上で組み立て、前記回転体を載置台から取り外して、前記昇降部に吊り下げることが好ましい。これにより、昇降部の高さを変えることにより、回転体を組み立てる場所を変更することができる。例えば、周囲に木立があるような環境においても、木立の上方で回転体を組み立てることができる。

0011

・上記回転体設置方法において、前記昇降部は、1対の門型フレームと、これら門型フレームを中央で連結する連結部に設けられた吊り下げ部とを備え、前記門型フレームの間に前記ブレードを配置して、前記回転体を組み立て、前記吊り下げ部に吊り下げることが好ましい。これにより、門型フレームの開口部から外側にブレードを突出させて、回転体を立て起こすことができる。

0012

・上記課題を解決するための回転体設置装置は、1対の門型フレームと、前記門型フレームの中央で連結する連結部の吊り下げ部とを備えた昇降部を昇降させるリフトアップ装置を備え、塔状構造物に、複数のブレードを備えた回転体を設置するために用いられる回転体設置装置であって、前記吊り下げ部に吊り下げられた前記回転体のブレードの部位を介錯する介錯部を備える。これにより、昇降部を上昇させることにより、回転体の傾きを変更することができる。

発明の効果

0013

本発明によれば、回転体を効率的に立て起こすことができる。

図面の簡単な説明

0014

実施形態におけるリフトアップ装置を説明する斜視図であって、(a)はリフトアップ装置の要部の概略斜視図、(b)は取付フレームを設けた昇降部の全体斜視図、(c)は地組フレームを取り付けた昇降部の要部の斜視図。
実施形態における塔状構造物の設置方法を説明する説明図であって、(a)は発電機タワー及びガイドタワーの最下部を取り付けた状態、(b)は昇降部を取り付けた状態、(c)は発電機タワーの中間部を持ち上げた状態、(d)はガイドタワーの中間部を挿入する状態、(e)はガイドタワーの最下部を設置した状態、(f)はナセルを持ち上げて設置する状態を示す。
実施形態における回転体の設置方法を説明する説明図であって、(a)は回転体を組み立てている状態、(b)は回転体を吊るす直前の状態を示す。
実施形態における回転体の吊り位置を説明する説明図であって、(a)は吊るす前の水平状態、(b)は取付時の状態を示す。
実施形態における回転体の設置方法を説明する説明図であって、(a)は回転体を吊るした状態、(b)は回転体を吊るして上昇させた状態を示す。
実施形態における回転体の設置方法を説明する説明図であって、(a)は回転体を発電機タワーまで持ち上げた状態、(b)はガイドタワーを解体した状態を示す。

実施例

0015

以下、図1図6を用いて、回転体設置方法及びこれに用いられる回転体設置装置の一実施形態を説明する。本実施形態では、回転体を設置する塔状構造物として、ブレードを備えた回転体を発電機タワーに設置する風力発電機について説明する。また、本実施形態では、リフトアップ装置とクレーンとが、回転体設置装置を構成する。

0016

図1(a)は、風力発電機を構築する場合に用いるリフトアップ装置15の昇降部30がガイドタワー20に取り付けられている概略斜視図である。図1(a)に示すように、リフトアップ装置15は、ガイドタワー20と、このガイドタワー20に沿って昇降する昇降部30とを備える。

0017

風力発電機の発電機タワー11は、風力発電機が設置される基礎の上に設置される。発電機タワー11の周囲には、発電機タワー11を支持するためのガイドタワー20を設ける。ガイドタワー20は、発電機タワー11の周囲に立設された支柱21,22,23,24を備える。各支柱21〜24は、四角柱形状を成すトラス構造により構成される。ガイドタワー20の支柱23、24の上部以外の各支柱21〜24は、隣接する支柱21〜24との間に梁25やトラス梁(図示せず)によって連結される。なお、ガイドタワー20の支柱23、24の上部は連結されずに開放されている。

0018

更に、ガイドタワー20の各支柱21〜24と、発電機タワー11との間に、支持機構26を設ける。支持機構26は、上下方向に離間して、取り付ける。複数の支持機構26を介して、ガイドタワー20は発電機タワー11に支持される。

0019

図1(b)は、リフトアップ装置15の昇降部30の拡大斜視図である。
昇降部30は、コの字形状水平フレーム31と、これに連結されている1対の垂直フレーム32とを備える。各垂直フレーム32は、水平フレーム31の支柱23,24に対応する位置に、下方に延在する形状で設ける。なお、図1(b)においては、垂直フレーム32は、支柱23側のみを示している。

0020

水平フレーム31は、支柱23,24側が開放されており、支柱21〜24の外周に取り付けられる。水平フレーム31は、平行な1対のビーム部31aと、ビーム部31aの端部を連結する連結部材31bとを備える。各ビーム部31aは、その一端部を支柱23,24よりも外側に突出するように設ける。

0021

水平フレーム31には、各支柱21〜24に摺接された複数のガイドローラ33が配設される。また、各垂直フレーム32には、支柱23,24のそれぞれの表面に摺接するガイドローラ33が配設される。ガイドローラ33は、上下方向の移動のみを許容し、支柱21〜24に案内されて昇降部30を昇降させる。

0022

各垂直フレーム32には、昇降部30を昇降させるための昇降機構35を設ける。この昇降機構35は、シリンダ36及びピストン37を備えたジャッキを備える。ピストン37は、シリンダ36の下方から伸縮可能に延在して設けられる。更に、シリンダ36の上端部及びピストン37の下端部には、ピン35aを備える。このピン35aは、支柱23,24側に突出や引込みが可能である。このピン35aを、支柱23、24のトラス梁の空間(孔)に係合させて、昇降機構35のジャッキのピストン37を伸縮させることにより、尺取り虫的な間欠動作により、ガイドタワー20に沿って、昇降部30を昇降させる。

0023

水平フレーム31の各ビーム部31aの上面には、それぞれレール39が敷設される。これらレール39には、台車T0の車輪が移動可能な状態で係合される。台車T0は、レール39上をビーム部31aの延在方向に移動可能である。台車T0の上方には、取付フレーム40が着脱可能に取り付けられており、台車T0の間には、後述する地組フレーム60が着脱可能に取り付けられる。

0024

<取付フレーム40の構成>
次に、図1(a)及び図1(b)に示す取付フレーム40について説明する。
取付フレーム40は、1対の門型フレーム43,44と、1対の小梁45、治具取付梁46、取付部材51,52及びチェーンブロック53,54を備える。

0025

各門型フレーム43,44は、両台車T0に跨るように立設される。各門型フレーム43,44は、1対の柱部と、これら柱部の上端部を連結する大梁とを備える。各門型フレーム43,44の柱部のそれぞれは、各台車T0の端部に立設される。更に、門型フレーム43の大梁は、中央で分割できるように結合されている。

0026

更に、各門型フレーム43,44の大梁を連結する1対の小梁45が、着脱可能に取り付けられる。1対の小梁45間には、治具取付梁46が取り付けられる。1対の小梁45及び治具取付梁46が連結部として機能する。治具取付梁46の下部には、吊り下げ部としての吊り治具(図示せず)が、治具取付梁46の延在方向に沿って移動可能に取り付けられる。

0027

各門型フレーム43,44を構成する柱には、取付部材51,52が設けられる。各取付部材51,52は、取付柱と、この取付柱の上端部に設けられた回転可能な横梁とを備える。各横梁の下部には、横梁の延在方向に沿って摺動可能なチェーンブロック53,54がそれぞれ設けられる。

0028

<地組フレーム60の構成>
次に、図1(c)に示す地組フレーム60の構成について説明する。回転体R0を組み立てる際に、地組フレーム60を、昇降部30に取り付ける。

0029

地組フレーム60は、支持フレーム65と、載置台としてのターンテーブル67とを備える。支持フレーム65は、間隔をおいて両台車T0に取り付けられた2つの横梁と、2つの横梁を中央部で連結する2つの連結部材とから構成される。

0030

そして、支持フレーム65の横梁及び連結部材の上には、円形のターンテーブル67が設置される。ターンテーブル67の内周縁近傍には、回転体の組立時に、回転体のハブを固定する多数のハブ取付孔(図示せず)が穿設されている。

0031

更に、支持フレーム65には、複数の回転駆動用ジャッキ(図示せず)が設置されている。これら回転駆動用ジャッキのピストンの伸縮を繰り返すことにより、ターンテーブル67を水平面上で回転させることができる。

0032

<風力発電機の設置方法>
次に、図2図6を用いて、上述した構成のリフトアップ装置15を用いて、風力発電機を設置する方法について説明する。

0033

まず、図2(a)に示すように、地面に設置した基礎部に、発電機タワー11の最下部11aを立設し、基礎部の上にベースを設置する。そして、発電機タワー11の最下部11aを囲むように、ガイドタワー20の各支柱21〜24の第1部21a,22a,23a,24a及び第2部21b,22b,23b,24bをそれぞれ接続して配置する。

0034

次に、図2(b)に示すように、支柱23,24の近傍に支持台70を設け、ガイドタワー20の支柱21〜24に、昇降部30を取り付ける。この場合、支持台70に載置した昇降部30を、周囲の木立よりも高い位置になるように配置する。更に、昇降部30には、台車T0を移動可能に取り付け、この台車T0上に取付フレーム40を取り付ける。

0035

次に、取付フレーム40の治具取付梁46の吊り治具に、発電機タワーの中間部11bを吊るし、昇降部30の昇降機構35を動作させて、昇降部30及び発電機タワーの中間部11bを持ち上げる。

0036

次に、図2(c)に示すように、ガイドタワー20の最上部まで持ち上げた発電機タワー11の中間部11bを、取付フレーム40のチェーンブロック53,54に付け替える。そして、取付フレーム40を横移動させることにより、発電機タワー11の中間部11bを、最下部11aの上に移動させて接続する。そして、取付フレーム40を上に配置した昇降部30を降下させる。

0037

次に、図2(d)に示すように、昇降部30の昇降機構35を作動させて、支柱21〜24の第1部21a〜24a及び第2部21b〜24bを持ち上げる。次に、持ち上げた支柱21〜24の第2部21b〜24bの下に台車80で第3部21c,22c,23c,24cを搬入して、第2部21b〜24bの下に第3部21c〜24cを接合する。

0038

この工程を繰り返して、図2(e)に示すように、第4部21d,22d,23d,24d及び第5部21e,22e,23e,24eを接合して、ガイドタワー20を高くする。

0039

そして、昇降部30の取付フレーム40の治具取付梁46の吊り治具に発電機タワー11の最上部11cを吊るして持ち上げ、この最上部11cを、発電機タワー11の中間部11bの上に移動させて中間部11bに接続し、梁25及び支持機構26を配置する。

0040

次に、図2(f)に示すように、降下させた昇降部30の取付フレーム40の吊り治具に、風力発電機のナセルN0を吊るし、発電機タワー11の最上部11cまで持ち上げて、発電機タワー11の最上部11cに取り付ける。

0041

<回転体の取付方法
次に、図3図6を用いて、発電機タワー11に設置されたナセルN0に、ハブH0及びブレードB1を備えた回転体R0を取り付ける方法について説明する。

0042

ここで、まず、支持台70の上に載置された昇降部30上において、回転体R0を組み立てる。
この場合、図3(a)に示すように、昇降部30の取付フレーム40を取り外して、昇降部30の台車T0に地組フレーム60を取り付ける。そして、地組フレーム60のターンテーブル67のハブ取付孔に、回転体R0のハブH0を取り付ける。そして、ハブH0に、3つのブレードB1を順次、取り付ける。この場合、ターンテーブル67を回転させながら、同じ場所においてブレードB1を取り付ける。

0043

そして、図3(b)に示すように、回転体R0の組み立てが完了した場合、昇降部30の台車T0に取付フレーム40を取り付ける。そして、この取付フレーム40の吊り治具に、回転体R0を取り付ける。

0044

図4(a)は、組み立てを完了した回転体R0の側面図である。ここでは、手前のブレードB1を省略している。この場合、取付フレーム40の吊り治具に、回転体R0を取り付ける際には、回転体R0の吊り位置P0を吊る。この吊り位置P0は、ハブH0の外周において、2つのブレードB1の固定位置の中央に設定された第1の部位である。

0045

更に、図4(b)に示すように、吊り位置P0で回転体R0を吊り下げた場合、回転体R0の重心G0は、この吊り位置P0の鉛直直下に移動する。この場合の回転体R0の傾きが、ナセルN0に取り付ける場合の傾きになるように、吊り位置P0を設定する。

0046

そこで、図3(b)に示すように、回転体R0を、地組フレーム60のターンテーブル67に固定した状態で、取付フレーム40の吊り治具に、吊り位置P0で取り付ける。更に、門型フレーム44から外部に突出したブレードB1の先端部(第2の部位)を、ワイヤW0を介して、クレーン(図示せず)で支持する。この場合、回転体R0を立て起こした場合に、下方になるブレードB1にワイヤW0を固定する。そして、ターンテーブル67からハブH0を切り離し、地組フレーム60を取り外す。

0047

この場合、図5(a)に示すように、回転体R0は、吊り位置P0及びワイヤW0により吊り下げられる。ここで、回転体R0は、吊り位置P0と重心G0との関係で鉛直状態に立て起きようとするが、ワイヤW0を介してクレーンに牽引されるため、水平状態を維持する。

0048

そして、図5(b)に示すように、昇降部30の昇降機構35を上昇させ、昇降部30を持ち上げる。この場合、ブレードB1のワイヤW0の牽引位置に対して、吊り位置P0は上昇するため、介錯されたブレードB1の先端が回転体R0の下方となるように、回転体R0が立て起こされる。そして、重心G0が吊り位置P0の鉛直直下になった場合、回転体R0がナセルN0に取り付けられる傾きになる。この場合、ワイヤW0による牽引は不要になる。ただし、回転体R0の不要な揺れ等を抑止するためにワイヤW0を接続しておく。

0049

そして、図6(a)に示すように、昇降部30を発電機タワー11の最上部まで持ち上げる。この場合、回転体R0は、ナセルN0に取り付ける傾きとなる。そして、持ち上げた回転体R0を、チェーンブロック53,54に付け替えた後、取付フレーム40を横移動させて、回転体R0をナセルN0に取り付ける。

0050

その後、昇降部30を降下させて、取付フレーム40を取り外す。更に、昇降部30及びこの支持台70を取り外し、ガイドタワー20を解体する。このガイドタワー20は、積み上げた際と逆方向となるように、第5部21e〜24e、第4部21d〜24d、第3部21c〜24c、第2部21b〜24b及び第1部21a〜24aの順番に取り除く。
以上のようにして、図6(b)に示すように、発電機タワー11の上に設置されたナセルN0に回転体R0が取り付けられた風力発電機の設置が完成する。

0051

本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、リフトアップ装置15の門型フレーム44から外部に突出したブレードB1の先端部をクレーンで支持し、取付フレーム40に回転体R0を吊るす。この場合、回転体R0の重心G0に対して、回転体R0をナセルN0への取付時に必要な角度で立て起こし可能な吊り位置P0で吊るす。そして、回転体R0を吊り下げた昇降部30を上昇させながら、ブレードB1が地面につかないようにクレーンで介錯しながら回転体R0を立て起こす。これにより、昇降部30の上昇を利用して、回転体R0を効率的に立て起こすことができる。また、ワイヤW0を介してブレードB1を低い位置で支持すればよいので、大きいクレーンは不要である。

0052

(2)本実施形態では、回転体R0を吊り位置P0は、ハブH0の外周において、2つのブレードB1の固定位置の中央であって、回転体R0の取付時の姿勢において、回転体R0の重心G0の鉛直線上の直上位置に吊り位置P0を配置する。これにより、吊り位置P0のみで回転体R0を吊り下げた場合、回転体R0の取付時の姿勢を実現でき、効率的に取り付け作業を行なうことができる。

0053

(3)本実施形態では、昇降部30は、取付フレーム40及び地組フレーム60を着脱可能に取り付ける。これにより、地組フレーム60を用いて回転体R0を組み立てて、回転体R0を立て起こしてナセルN0に取り付けることができる。

0054

(4)本実施形態では、取付フレーム40は、1対の門型フレーム43,44と、これら門型フレーム43,44の中央を連結する小梁45及び治具取付梁46を介して取り付けられた吊り治具とを備えている。このため、門型フレーム43,44の開口部から外側にブレードB1を突出させて、回転体R0を立て起こすことができる。

0055

また、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、回転体R0の吊り位置P0は、ハブH0の外周上の2つのブレードB1の真ん中であって、回転体R0を発電機タワー11に取り付ける傾きにした場合に、回転体R0の重心G0の鉛直方向の上方位置に設けた。回転体R0の吊り位置P0は、吊り位置P0のみにおいて吊り下げた場合、回転体R0の傾きが、ナセルN0への取付時の傾きに近ければよく、厳密に一致している必要ない。厳密に一致していない場合においては、ブレードB1の先端を介錯したクレーン等を用いて、取付時の傾きになるように牽引する。この場合においても、回転体R0を効率的に取り付けることができる。

0056

・上記実施形態では、回転体R0を立て起こす際に、ブレードB1の先端を、ワイヤW0を介してクレーンで介錯した。立て起こし時に、ブレードB1の先端が接地しないようにできれば、クレーンで介錯する場合に限られない。例えば、取付フレーム40に、回転体R0のブレードB1の先端との距離及び角度を変更可能な介錯部を取り付ける。そして、ブレードB1が接地しない高さまで回転体R0を上昇させた場合、介錯部と支持しているブレードB1との距離及び角度を変更し、ブレードB1との取付位置を変更する。これにより、クレーンを用いずに、ブレードB1の先端を介錯することができる。

0057

・上記実施形態では、リフトアップ装置15のガイドタワー20の支柱21〜24を、発電機タワー11の周囲に配置した。支柱21〜24の本数は4本に限定されるものではなく、3本であってもよい。また、リフトアップ装置15の昇降部30や取付フレーム40の構成は、上述した構成以外であってもよく、例えば、発電機タワー11、ナセルN0及び回転体R0を上昇させることができる機構であればよい。

0058

・上記実施形態では、リフトアップ装置15の昇降部30は、シリンダ36及びピストン37を備えたジャッキを備えた昇降機構35を用いて昇降させた。昇降部30を昇降させる構成は、これに限らず、ワイヤ等を用いた公知の昇降機構等であってもよい。

0059

B1…ブレード、G0…重心、H0…ハブ、N0…ナセル、P0…吊り位置、R0…回転体、T0,80…台車、W0…ワイヤ、11…発電機タワー、11a…最下部、11b…中間部、11c…最上部、15…リフトアップ装置、20…ガイドタワー、21,22,23,24…支柱、21a,22a,23a,24a…第1部、21b,22b,23b,24b…第2部、21c,22c,23c,24c…第3部、21d,22d,23d,24d…第4部、21e,22e,23e,24e……第5部、25…梁、26…支持機構、30…昇降部、31…水平フレーム、31a…ビーム部、31b…連結部材、32…垂直フレーム、33…ガイドローラ、35…昇降機構、35a…ピン、36…シリンダ、37…ピストン、39…レール、40…取付フレーム、43,44…門型フレーム、45…小梁、46…治具取付梁、51,52…取付部材、53,54…チェーンブロック、60…地組フレーム、65…支持フレーム、67…ターンテーブル、70…支持台。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 屋根裏株式会社の「 納骨施設」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】空地等の設置場所に建物を設けることなく設置することが可能であるとともに、設置場所の景観を良好なものとし、周辺住民の憩いの場としての機能を向上させることが可能な納骨施設を提供する。【解決手段】複... 詳細

  • 株式会社日本総合研究所の「 収容システム」が 公開されました。( 2020/02/13)

    【課題】 無人農業機械のメンテナンス作業にかかる労力の削減が望まれている。【解決手段】 自律移動機能を有する作業機械に着脱可能に構成された第1アタッチメントを収容するための収容システムであって、そ... 詳細

  • 株式会社竹中工務店の「 付属構造物の施工方法」が 公開されました。( 2020/02/06)

    【課題】付属構造物を施工する際の安全性を確保しやすくなる、付属構造物の施工方法を提供すること。【解決手段】付属構造物の施工方法は、多層建物1において複数の階層にわたって設置される付属構造物を施工するた... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ