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技術 ゴム射出成形用金型及びゴム射出成形方法

出願人 倉敷化工株式会社
発明者 石川達郎大熊柊也
出願日 2017年4月19日 (4年1ヶ月経過) 出願番号 2017-082573
公開日 2018年11月15日 (2年7ヶ月経過) 公開番号 2018-176622
状態 特許登録済
技術分野 プラスチック等の射出成形 プラスチック等の成形用の型
主要キーワード ピン状部材 円環溝 押しボルト 金型片 設備装置 インサート金具 円弧状溝 シーソー状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年11月15日)のものです。
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図面 (8)

課題

ゴム射出成形用金型において、インサート金具の表面とゴム部材の表面との段差をなくす。

解決手段

中型片12におけるキャビティ14を形成する側壁の1つで構成された金具支持部12bにキャビティ14から一端が突出するようにインサート金具40の下面40aをシーソー状に支持し、中型片12と上型片11とを型締めする。耐熱性樹脂を有する金具押圧部20により、インサート金具40の一端側を押圧して金具支持部12bを支点としてインサート金具40の上面40bを、上型片11におけるキャビティ14を形成する金具当接面11aに押し付ける。ゴム注入孔16からゴム部材30をキャビティ14内に射出し、型締めした状態で所定温度で所定時間保持し、インサート金具40にゴム部材30を加硫接着する。

概要

背景

従来より、例えば、特許文献1のような天井から吊りボルトを介して吊り下げられる天吊り式設備装置に使用される防振支持装置が知られている。この防振支持装置には、防振ゴムブッシュが用いられている。例えば、図4A〜図4Cに示すように、この防振ゴムブッシュ1は、インサート金具40とワッシャ41とがゴム部材30で一体成形されている。ゴム部材30は、中央に貫通孔33を有するブッシュ本体31と、貫通孔33周縁において上方へ延びる円筒部32とを有し、インサート金具40の下面40aがゴム部材30に埋め込まれている。そして、このインサート金具40は、T字状の折曲部40cを有し、この折曲部40cは、略垂直に折り曲げられた状態で、左右に延びる部40dが形成されている。

一方、このようなインサート金具が一体成形されるゴム射出成形用金型として、例えば特許文献2のように、キャビティ内でゴム部材を加硫成形すると同時にゴム部材をキャビティ内に予め配置した金属部材に一体に設けるために使用され、キャビティ内に予め配置された金属部材に圧接して該金属部材を移動不能に固定する金属部材圧接部を備えたものが知られている。この金属部材圧接部は、金属部材に接触する樹脂材料よりなる金属部材接触部が形成されている。

概要

ゴム射出成形用金型において、インサート金具の表面とゴム部材の表面との段差をなくす。中型片12におけるキャビティ14を形成する側壁の1つで構成された金具支持部12bにキャビティ14から一端が突出するようにインサート金具40の下面40aをシーソー状に支持し、中型片12と上型片11とを型締めする。耐熱性樹脂を有する金具押圧部20により、インサート金具40の一端側を押圧して金具支持部12bを支点としてインサート金具40の上面40bを、上型片11におけるキャビティ14を形成する金具当接面11aに押し付ける。ゴム注入孔16からゴム部材30をキャビティ14内に射出し、型締めした状態で所定温度で所定時間保持し、インサート金具40にゴム部材30を加硫接着する。B

目的

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インサート金具の表面とゴム部材の表面との段差をなくすようにすることにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

第1金型片と第2金型片との間のキャビティインサート金具を載置してゴム部材射出してインサート成形するゴム射出成形用金型であって、上記第1金型片に設けられ、上記第2金型片との間に上記キャビティを形成するキャビティ用凹部と、上記キャビティに連通し、該キャビティへ上記ゴム部材を射出するゴム注入孔と、上記第1金型片における上記キャビティ用凹部を形成する側壁の1つで構成され、該キャビティ用凹部から一端が突出する上記インサート金具の一方の面をシーソー状に支持する金具支持部と、上記第2金型片に設けられ、上記キャビティ用凹部を覆うと共に、上記インサート金具の他方の面が当接する金具当接面と、上記インサート金具の上記一端側を押圧して上記金具支持部を支点として上記インサート金具の他方の面を上記金具当接面に押し付け耐熱性樹脂を有する金具押圧部とを備えることを特徴とするゴム射出成形用金型。

請求項2

請求項1に記載のゴム射出成形用金型において、上記金具押圧部は、上記第2金型片における上記金具当接面に設けられ、上記第1金型片に向かって突出するピン状部材であることを特徴とするゴム射出成形用金型。

請求項3

請求項1に記載のゴム射出成形用金型において、上記金具押圧部は、上記第1金型片及び上記第2金型片の型締め方向と交差する方向にスライド移動可能なスライド型片に設けられたピン状部材であることを特徴とするゴム射出成形用金型。

請求項4

請求項2又は3に記載のゴム射出成形用金型において、上記金具押圧部は、ゴム部材を射出するときに該ゴム部材が流れ込んでくるゴム注入孔と上記キャビティを挟んで反対側に配置されていることを特徴とするゴム射出成形用金型。

請求項5

第1金型片と第2金型片との間のキャビティにインサート金具を載置してゴム部材を射出してインサート成形するゴム射出成形方法であって、上記第1金型片、上記第2金型片及びインサート金具を用意する準備工程と、上記第1金型片における上記キャビティを形成する側壁の1つで構成された金具支持部に該キャビティから一端が突出するように上記インサート金具の一方の面をシーソー状に支持する金具支持工程と、上記第1金型片と上記第2金型片とを型締めする型締め工程と、耐熱性樹脂を有する金具押圧部により、上記インサート金具の上記一端側を押圧して上記金具支持部を支点として上記インサート金具の他方の面を上記第2金型片における上記キャビティを形成する金具当接面に押し付ける金具押圧工程と、ゴム注入孔からゴム部材を上記キャビティ内に射出するゴム射出工程と、上記型締めした状態で所定温度で所定時間保持し、上記インサート金具に上記ゴム部材を加硫接着する加硫接着工程とを含むことを特徴とするゴム射出成形方法。

技術分野

0001

本発明は、 第1金型片と第2金型片との間のキャビティインサート金具を載置してゴム部材射出してインサート成形するゴム射出成形用金型及びゴム射出成形方法に関する。

背景技術

0002

従来より、例えば、特許文献1のような天井から吊りボルトを介して吊り下げられる天吊り式設備装置に使用される防振支持装置が知られている。この防振支持装置には、防振ゴムブッシュが用いられている。例えば、図4A図4Cに示すように、この防振ゴムブッシュ1は、インサート金具40とワッシャ41とがゴム部材30で一体成形されている。ゴム部材30は、中央に貫通孔33を有するブッシュ本体31と、貫通孔33周縁において上方へ延びる円筒部32とを有し、インサート金具40の下面40aがゴム部材30に埋め込まれている。そして、このインサート金具40は、T字状の折曲部40cを有し、この折曲部40cは、略垂直に折り曲げられた状態で、左右に延びる部40dが形成されている。

0003

一方、このようなインサート金具が一体成形されるゴム射出成形用金型として、例えば特許文献2のように、キャビティ内でゴム部材を加硫成形すると同時にゴム部材をキャビティ内に予め配置した金属部材に一体に設けるために使用され、キャビティ内に予め配置された金属部材に圧接して該金属部材を移動不能に固定する金属部材圧接部を備えたものが知られている。この金属部材圧接部は、金属部材に接触する樹脂材料よりなる金属部材接触部が形成されている。

先行技術

0004

特開2015−197125号公報
特許第4010772号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献2のような形状の防振ゴムブッシュ1では、インサート金具40が金型内面に対して十分に押し付けられない状態でゴム部材30を射出してインサート金具40の表面と金型内面との間にゴム部材30が流れ込む等により、仕上がり製品のゴム部材30の表面とインサート金具40表面との間に段差が生じ、外観が悪くなると共に、防振ゴムブッシュ1による防振機能を十分に発揮できないおそれがある。

0006

本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、インサート金具の表面とゴム部材の表面との段差をなくすようにすることにある。

課題を解決するための手段

0007

上記の目的を達成するために、この発明では、インサート金具を金型内面に押し付けた状態でゴム部材を射出するようにした。

0008

具体的には、第1の発明では、
第1金型片と第2金型片との間のキャビティにインサート金具を載置してゴム部材を射出してインサート成形するゴム射出成形用金型であって、
上記第1金型片に設けられ、上記第2金型片との間に上記キャビティを形成するキャビティ用凹部と、
上記キャビティに連通し、該キャビティへ上記ゴム部材を射出するゴム注入孔と、
上記第1金型片における上記キャビティ用凹部を形成する側壁の1つで構成され、該キャビティ用凹部から一端が突出する上記インサート金具の一方の面をシーソー状に支持する金具支持部と、
上記第2金型片に設けられ、上記キャビティ用凹部を覆うと共に、上記インサート金具の他方の面が当接する金具当接面と、
上記インサート金具の上記一端側を押圧して上記金具支持部を支点として該インサート金具の他方の面を上記金具当接面に押し付ける耐熱性樹脂を有する金具押圧部とを備える。

0009

上記の構成によると、金具押圧部が、シーソー状に支持されたインサート金具の一端側を押圧して、金具支持部を支点としてインサート金具の他端側を第2金型片の金具当接面に押し付けるので、ゴム注入孔からゴム部材を射出したときに射出圧が加わっても、インサート金具の他方の面と金具当接面との間にゴム部材が流れ込まない。このため、インサート金具の表面とゴム部材表面との間に段差が生じない。

0010

第2の発明では、第1の発明において、
上記金具押圧部は、上記第2金型片における上記金具当接面に設けられ、上記第1金型片に向かって突出するピン状部材である。

0011

上記の構成によると、簡単な構成で第2金型片の型締め時に確実にインサート金具を押し付けることができる。

0012

第3の発明では、第1の発明において、
上記金具押圧部は、上記第1金型片及び上記第2金型片の型締め方向と交差する方向にスライド移動可能なスライド型片に設けられたピン状部材である。

0013

上記の構成によると、インサート金具を型締め方向に押圧できない構成のときでもインサート金具が確実に押圧される。

0014

第4の発明では、第2又は第3の発明において、
上記金具押圧部は、ゴム部材を射出するときに該ゴム部材が流れ込んでくるゴム注入孔と上記キャビティを挟んで反対側に配置されている。

0015

上記の構成によると、ゴム部材の射出を邪魔しない位置でインサート金具を効果的に押圧して隙間へのゴム部材の流入を防止できる。

0016

第5の発明では、第1金型片と第2金型片との間のキャビティにインサート金具を載置してゴム部材を射出してインサート成形するゴム射出成形方法を対象とする。

0017

そして、上記ゴム射出成形方法は、
上記第1金型片、上記第2金型片及びインサート金具とを用意する準備工程と、
上記第1金型片における上記キャビティを形成する側壁の1つで構成された金具支持部に該キャビティから一端が突出するように上記インサート金具の一方の面をシーソー状に支持する金具支持工程と、
上記第1金型片と上記第2金型片とを型締めする型締め工程と、
耐熱性樹脂を有する金具押圧部により、上記インサート金具の上記一端側を押圧して上記金具支持部を支点として上記インサート金具の他方の面を上記第2金型片における上記キャビティを形成する金具当接面に押し付ける金具押圧工程と、
ゴム注入孔からゴム部材を上記キャビティ内に射出するゴム射出工程と、
上記型締めした状態で所定温度で所定時間保持し、上記インサート金具に上記ゴム部材を加硫接着する加硫接着工程とを含む構成とする。

0018

上記の構成によると、金具押圧部が、シーソー状に支持されたインサート金具の一端側を押圧して、金具支持部を支点としてインサート金具の他端側を第2金型片の金具当接面に押し付けるので、ゴム注入孔からゴム部材を射出したときに射出圧が加わっても、インサート金具の他方の面と金具当接面との間にゴム部材が流れ込まない。このため、インサート金具の表面とゴム部材表面との間にバリが発生せず、バリを除去した後の段差が生じない。

発明の効果

0019

以上説明したように、本発明によれば、耐熱性樹脂を有する金具押圧部でインサート金具の一端側を押圧して金具支持部を支点としてインサート金具の他方の面を金具当接面に押し付けるようにしたことにより、インサート金具の表面とゴム部材の表面との段差をなくすことができる。

図面の簡単な説明

0020

ゴム射出成形用金型を示す断面図である。
図1AのIB部拡大断面図である。
中型片を示す平面図である。
上型片を示す底面図である。
防振ゴムブッシュを示す斜視図である。
防振ゴムブッシュを示す平面図である。
防振ゴムブッシュを示す側面図である。

実施例

0021

以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。

0022

成形用金型の構成>
図4A図4Cに例示した防振ゴムブッシュ1を成形する、本発明の実施形態に係るゴム射出成形用金型10を図1Aに示す。このゴム射出成形用金型10は、防振ゴムブッシュ1のゴム部材30とインサート金具40(ワッシャ41を含む)とを一体成形するのに用いられる。

0023

ゴム射出成形用金型10は、第2金型片としての上型片11、第1金型片としての中型片12及び下型片13を備え、これらの金型片が組み合わされることにより成形用のキャビティ14が形成される。

0024

ゴム射出成形用金型10には、例えば、複数のゴム注入孔16が設けられており、これが図示しないゴム射出機に繋がっている。複数の防振ゴムブッシュ1を一度に成形する場合には、ゴム射出成形用金型10に複数のキャビティ14を形成し、各キャビティ14に連通するゴム注入孔16を設け、それら複数のゴム注入孔16に一度にゴム部材30を注入できるようにすればよい。以下、そのうちの1つのキャビティ14について説明する。

0025

図2に示す中型片12において、上型片11との間にキャビティ14を形成するキャビティ用凹部12aが形成されている。キャビティ用凹部12aは、防振ゴムブッシュ1の形状に合わせて凹陥される。このキャビティ14に連通するように、例えば図1Aに示す左側にゴム注入孔16が連通されており、図2に示すように、このゴム注入孔16は、余分なゴム部材30を流入させるための円弧状溝16aにも連通している。図1Bに拡大して示すように、中型片12におけるキャビティ用凹部12aを形成する側壁の1つ(上記ゴム注入孔16の反対側の側壁)は、上型片11との間にインサート金具40の板厚程度の隙間が形成されるように高さが低くなっている。この側壁の上面には、キャビティ用凹部12aから一端側(折曲部40c)が突出するインサート金具40の一方の面(下面40a)をシーソー状に支持する金具支持部12bが設けられている。すなわち、ゴム部材30を射出する前の段階で、この金具支持部12bに折曲部40cの下面が支持された状態で、折曲部40cが中型片12の直線状の折曲部挿入凹部12cに挿入されるようになっている。

0026

図3に示すように、上型片11には、キャビティ用凹部12aを覆うと共に、インサート金具40の他方の面(上面40b)が当接する平坦な金具当接面11aが形成されている。また、中型片12と同様に金具当接面11aと同一の面にゴム注入孔16及び円弧状溝16aが形成されている。なお、金具当接面11aの中央には、後述する中子15の小径部15aが当接する部材が収容される円環溝11bが形成されている。

0027

そして、上型片11には、インサート金具40の一端側を押圧して金具支持部12bを支点としてインサート金具40の上面40bを金具当接面11aに押し付ける金具押圧部20が設けられている。図1Bに示すように、この金具押圧部20は、例えば耐熱性樹脂のリング状部材20aを先端に有する。本実施形態では、金具押圧部20は、例えばゴム注入孔16とキャビティ14を挟んで反対側に配置されている。具体的には、図1B及び図3に示すように、金具押圧部20は、上型片11における金具当接面11aに例えば一対設けられ、中型片12に向かってそれぞれ突出するピン状部材よりなる。この金具押圧部20の本体は、例えば、円柱状の金属部材よりなり、その先細となった先端部にリング状部材20aが嵌め込まれている。このリング状部材20aは、例えば、全体質量に対して20〜50質量%のガラス繊維を含有して補強され、圧縮弾性率が約10GPaのガラス繊維補強ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)で形成されている。また、このリング状部材20aは、金具当接面11aからインサート金具40側に例えば、0.08mm程度突出している。そして、このリング状部材20aがキャビティ14内に予め配置されたインサート金具40の折曲部40cにおける、耳部40dの2箇所に圧接するようになっている。なお、リング状部材20aは、PEEK以外の耐熱性樹脂材料で構成してもよく、その突出量は、0.08mmに限定されず、それよりも大きくても小さくてもよい。PEEK以外の材料としては、例えば、PEKEKK(ポリエーテルケトンエーテルケトンケトン)、PAIポリアミドイミド)、PI(ポリイミド)、PBIアロイ)が考えられる。

0028

成形方法
上記ゴム射出成形用金型10を用いたゴム射出成形方法について説明する。

0029

まず、準備工程において、下型片13、中型片12、上型片11及びインサート金具40を用意する。そして、下型片13から押しボルト15bによって高さ調整された中子15の小径部15aが突出した状態で中型片12を載せる。

0030

次いで、金具支持工程において、中子15の小径部15aの外周にワッシャ41を載せる。このとき、ワッシャ41は、金属製で底面が平坦であり、重さもある程度あることから、キャビティ用凹部12aの底面に自重により安定して載置される。そして、金具支持部12bにキャビティ14から一端(折曲部40c)が突出するようにインサート金具40の下面40aが当接するようにしてシーソー状に支持する。金具支持部12bにシーソー状に支持されたインサート金具40は、円板側が重いので、図1Bで左に向かって下方へ傾斜するように傾く

0031

次いで、型締め工程において、上型片11を下降させ、中型片12の上に上型片11を載せてセットし、上型片11、中型片12及び下型片13からなるゴム射出成形用金型10を構成する。それにより、ゴム射出成形用金型10内にはインサート金具40が予め配置されたキャビティ14が形成される。

0032

このとき、金具押圧工程として、金具当接面11aから下方へ突出する、一対の樹脂製のリング状部材20aが、インサート金具40の耳部40dの上面にそれぞれ圧接する。そして、シーソー状に金具支持部12bに支持されたインサート金具40におけるゴム注入孔16側が起き上がり、金具当接面11aに押し付けられる。これにより、インサート金具40の上面40bと金具当接面11aとの間の隙間が、ほぼない状態で保持される。

0033

次いで、ゴム射出工程において、ゴム射出機から未加硫ゴム組成物を射出して、それをゴム注入孔16を介してキャビティ14に流入させ充填する。

0034

続いて、加硫接着工程において、所定温度で所定時間そのままの状態を保持する。このとき、ゴムが加硫してゴム部材30が成形されると同時にそのゴム部材30がインサート金具40のまわりに加硫接着され、それらが一体化する。

0035

その後、ゴム射出成形用金型10を開き、インサート金具40及びワッシャ41にゴム部材30が一体に加硫成形された成形体を取り出す。成形体としての防振ゴムブッシュ1は、インサート金具40の下面40aがゴム部材30に埋め込まれて上面40bがゴム部材30の上面と同じ高さとなっており、両者で段差がないものとなる。

0036

このように、上記構成のゴム射出成形用金型10によれば、金具押圧部20がインサート金具40の一端側を押圧して金具支持部12bを支点としてインサート金具40を上型片11の金具当接面11aに押し付けるので、ゴム注入孔16からゴム部材30を射出したときに射出圧が加わっても、インサート金具40の上面40bと金具当接面11aとの間にゴム部材30が流れ込まない。このため、インサート金具40の上面40bにバリが生成されることがなく、そのためにバリを取り除くための仕上げ作業が不要となるので、生産性の向上が図られる。そして、インサート金具40の上面40bとゴム部材30の表面との間に段差が生じず、見映えがよくなる。

0037

また、インサート金具40の折曲部40cの耳部40dに圧接して、インサート金具40の上面40bを金具当接面11aに押し付けるリング状部材20aが耐熱性樹脂であるポリエーテルエーテルケトン樹脂で形成されているので、インサート金具40は金具押圧部20の圧接によって変形や打痕傷を受けることがなく、インサート金具40の変形による成形品組付性の低下やインサート金具40の打痕傷からの錆の生成が抑止されることとなる。加えて、インサート金具40の変形が回避されることから、その肉厚を薄くしてコストダウンを図ることも可能となる。

0038

本実施形態では、上型片11に設けたピン状部材よりなる金具押圧部20を上型片11の型締め時に中型片12側へ移動させてインサート金具40の一端側を押すので、簡単な構成で型締め方向にインサート金具40を押し付けることができる。

0039

そして、樹脂製のリング状部材20aは、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)で形成されているので、十分な機械的特性アルカリ洗浄による腐食が生じない耐アルカリ性及びシリコン系離型剤等の250℃以上での焼き付け処理にも耐えうる耐熱性を兼ね備えているものとなっている。しかも、リング状部材20aは、その圧縮弾性率が約10GPaであって適度の弾性を有し且つへたりが生じることなく、また、全体質量に対して20〜50質量%のガラス繊維を含有して補強されたガラス繊維補強樹脂で形成されて高強度とされているので、極めて耐久性に優れるものとなる。また、金属に比べて硬すぎないので、折曲部40cの上面に傷がつくことはない。

0040

以上説明したように、本発明の実施形態に係るゴム射出成形用金型10によれば、耐熱性樹脂を有する金具押圧部20でインサート金具40の一端側を押圧して金具支持部12bを支点としてインサート金具40の上面40bを金具当接面11aに押し付けるようにしたことにより、インサート金具40の上面40bとゴム部材30の表面との段差を確実になくすことができる。

0041

−変形例−
詳細は図示しないが、本発明の実施形態の変形例は、金具押圧部20の押圧方向が異なる点で上記実施形態と異なる。なお、本変形例では、図1A図4Cと同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。

0042

本変形例では、金具押圧部20は、中型片12及び上型片11の型締め方向と交差する方向にスライド移動可能なスライド型片に設けられたピン状部材とする。すなわち、スライド型片は、例えば水平方向(図1Aの9左右方向)に移動可能に構成され、一対のリング状部材20aが図1Aの左側へ突出する構成とする。一対のリング状部材20aは、それぞれ耳部40dの側面を右方向から押圧するように構成されている。

0043

ゴム射出成形方法については、上記実施形態の金具押圧工程において、スライド型片を水平方向に移動させて金具押圧部20を左右方向にスライド移動させ、インサート金具40の耳部40dの垂直な面を押す点で上記実施形態と異なる。

0044

本変形例は、特にインサート金具40を上型片11と中型片12との型締め方向に押圧できない構成のときに有効である。また、折曲部40cの平坦な側面を押圧すればよいので、上記実施形態に比べて押圧位置の設定が容易である。

0045

本実施形態に係るゴム射出成形用金型及びゴム射出成形方法においても、上記実施形態と同様の作用効果が発揮される。

0046

(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。

0047

すなわち、上記実施形態では、金具押圧部20は、1つのキャビティ14に対して一対設けたが、3つ以上設けてもよいし、1つだけ設けてもよい。1つだけ設ける場合には、ピン状の部材の先端のみで押圧するのではなく、先端の幅の広い部材の先端全体で押圧するようにしてもよい。

0048

上記実施形態では、ゴミ射出成形品の一例としてゴムブッシュ1を説明したが、このゴムブッシュ1のようにワッシャ41を備えていなくてもよいし、インサート金具40の形状も上記実施形態のものに限定されない。上記実施形態のように、特に、その一端側が金具支持部にアンバランスな状態でシーソー状に支持されるような場合に本発明の効果が発揮される。

0049

上記実施形態では、型締め方向を上下方向としているが、型締め方向が左右方向(水平方向)であってもよい。この場合で上記変形例と同様の構成をとるときには、スライド型片は上下方向に動かせばよい。

0050

なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。

0051

1防振ゴムブッシュ
10ゴム射出成形用金型
11上型片(第2金型片)
11a金具当接面
11b円環溝
12中型片(第1金型片)
12aキャビティ用凹部
12b 金具支持部
12c折曲部挿入凹部
13下型片
14 キャビティ
15中子
15a小径部
15b押しボルト
16ゴム注入孔
16a円弧状溝
20 金具押圧部
20aリング状部材
30ゴム部材
31 ブッシュ本体
32円筒部
33貫通孔
40インサート金具
40a 下面(一方の面)
40b 上面(他方の面)
40c 折曲部
40d耳部
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