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技術 内視鏡用注射針および内視鏡用処置具

出願人 ミサワ医科工業株式会社カイゲンファーマ株式会社
発明者 御澤弘靖
出願日 2017年4月5日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2017-075314
公開日 2018年11月15日 (9ヶ月経過) 公開番号 2018-175057
状態 未査定
技術分野 注入、注射、留置装置 内視鏡 媒体導出入付与装置
主要キーワード スペーサー部品 剥離具 屈曲率 三重構造 薬剤導入 液漏れ防止 密着巻き シアノアクリレート系接着剤
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年11月15日)のものです。
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図面 (5)

課題

内視鏡により体腔内に形成された経路屈曲部における摩擦抵抗を十分に軽減し、外管内を移動させるために内管に加えられた力をダイレクト(直接的)に穿刺針に伝達し、穿刺針を反応良く敏捷に動かすことができる操作性の良好な内視鏡用注射針を提供すること。

解決手段

穿刺針2と、内管3と、外管4とを備え、穿刺針2が内管3の先端部31に設けられ、内管3が移動可能な状態で外管4内に挿通されている内視鏡用注射針1であって、内管3と外管4との間に、内管3の外側面32を覆うコイルばね5が設けられている。内管3の外側面32を覆うコイルばね5によって、内管3と外管4との接触を防いで、内管3が外管4内を移動する際の摩擦抵抗を低くできるから、穿刺針2の反応性が向上し、内視鏡用注射針1の操作性が良好になる。

概要

背景

従来、内視鏡により形成された経路(以下、適宜「内視鏡経路」ともいう。)を介して、体腔内の患部近傍処置具を配置し、当該処置具を用いて患部処置することがなされている。体腔内で用いられる処置具として、例えば、食道大腸などの粘膜切除したり剥離したりする切除剥離具や、切除や剥離の前に生理食塩水薬剤薬液)を患部に注入する内視鏡用注射針等が挙げられる。
内視鏡用注射針は、先端に穿刺針付設された内管と、当該内管が移動自在な状態で挿通される外管と、穿刺針の移動を操作するグリップとを備えている。内視鏡経路に沿って挿入された状態で、外管内において内管を移動させる操作により、内管の先端に設けられた穿刺針を外管の先端から出し入れし、患部に穿刺針を穿設する。

内視鏡経路は、体腔内の種々の器官の内や外の不定形の隙間をぬって形成されるので、大きな角度で曲がった、屈曲が強い部分ができることがある。
内視鏡経路における屈曲が強い部分(以下、適宜「屈曲部」という。)では、外管内を内管が移動する際の摩擦抵抗が大きくなり、穿刺針を前後に移動(スライド、出し入れ)させる操作が困難になる。そこで、穿刺針の出し入れを円滑化するために、内視鏡用注射針を構成する二重のプラスチックチューブにおいて、接触抵抗が低い素材を組み合わせて用いることが提案されている。
特許文献1には、内管をフッ素系樹脂で形成し、外管をポリオレフィン系樹脂で形成し、かつ内管を外管よりも曲げ弾性率が大きい構成とした内視鏡用注射針が記載されている。

また、従来、穿刺針を内管の先端に容易かつ安定的に固定することを目的とした種々の構成が提案されている。例えば、内管に穿刺針を固定する固定手段として、内管の内面と穿刺針の外壁とを直接接着する構成や、両者の間にスペーサー部品を挟む構成が用いられている。
特許文献2には、針体(穿刺針)と内管とを接続するための接続部材と、針体と接続部材とを接続する樹脂層とが設けられた内視鏡用注射針が記載されている。

概要

内視鏡により体腔内に形成された経路の屈曲部における摩擦抵抗を十分に軽減し、外管内を移動させるために内管に加えられた力をダイレクト(直接的)に穿刺針に伝達し、穿刺針を反応良く敏捷に動かすことができる操作性の良好な内視鏡用注射針を提供すること。 穿刺針2と、内管3と、外管4とを備え、穿刺針2が内管3の先端部31に設けられ、内管3が移動可能な状態で外管4内に挿通されている内視鏡用注射針1であって、内管3と外管4との間に、内管3の外側面32を覆うコイルばね5が設けられている。内管3の外側面32を覆うコイルばね5によって、内管3と外管4との接触を防いで、内管3が外管4内を移動する際の摩擦抵抗を低くできるから、穿刺針2の反応性が向上し、内視鏡用注射針1の操作性が良好になる。

目的

また、従来、穿刺針を内管の先端に容易かつ安定的に固定することを目的とした

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

穿刺針と、内管と、外管とを備え、前記穿刺針が前記内管の先端部に設けられ、前記内管が移動可能な状態で前記外管内挿通されている内視鏡用注射針であって、前記内管と前記外管との間に、前記内管の外側面を覆うコイルばねが設けられていることを特徴とする内視鏡用注射針。

請求項2

前記穿刺針は、一端が封止され他端が開放された円筒体である針基の封止された面を貫いて取り付けられており、前記内管の先端部は、外側面が前記針基により覆われている請求項1に記載の内視鏡用注射針。

請求項3

前記内管は、ゴム系の樹脂または塩化ビニル系の樹脂であり、前記内管の先端部の外側面と、前記針基とが、接着剤によって接着されている請求項2に記載の内視鏡用注射針。

請求項4

前記内管は、ポリオレフィン系の樹脂であり、前記内管の先端部の外側面と、前記針基とが、接着剤によって接着されている、請求項2に記載の内視鏡用注射針。

請求項5

内管と、外管とを備え、前記内管が移動可能な状態で前記外管内に挿通されている内視鏡用処置具であって、前記内管と前記外管との間に、前記内管の外側面を覆うコイルばねが設けられていることを特徴とする内視鏡用処置具。

請求項6

前記コイルばねが、引っ張りコイルばねである、請求項4に記載の内視鏡用処置具。

請求項7

前記コイルばねの素材が金属である請求項4または5に記載の内視鏡用処置具。

技術分野

0001

本発明は、内視鏡により形成された経路を通じて体腔内の患部薬剤等を注入する内視鏡用注射針および患部を処置する内視鏡用処置具に関する。

背景技術

0002

従来、内視鏡により形成された経路(以下、適宜「内視鏡経路」ともいう。)を介して、体腔内の患部近傍処置具を配置し、当該処置具を用いて患部を処置することがなされている。体腔内で用いられる処置具として、例えば、食道大腸などの粘膜切除したり剥離したりする切除剥離具や、切除や剥離の前に生理食塩水や薬剤(薬液)を患部に注入する内視鏡用注射針等が挙げられる。
内視鏡用注射針は、先端に穿刺針付設された内管と、当該内管が移動自在な状態で挿通される外管と、穿刺針の移動を操作するグリップとを備えている。内視鏡経路に沿って挿入された状態で、外管内において内管を移動させる操作により、内管の先端に設けられた穿刺針を外管の先端から出し入れし、患部に穿刺針を穿設する。

0003

内視鏡経路は、体腔内の種々の器官の内や外の不定形の隙間をぬって形成されるので、大きな角度で曲がった、屈曲が強い部分ができることがある。
内視鏡経路における屈曲が強い部分(以下、適宜「屈曲部」という。)では、外管内を内管が移動する際の摩擦抵抗が大きくなり、穿刺針を前後に移動(スライド、出し入れ)させる操作が困難になる。そこで、穿刺針の出し入れを円滑化するために、内視鏡用注射針を構成する二重のプラスチックチューブにおいて、接触抵抗が低い素材を組み合わせて用いることが提案されている。
特許文献1には、内管をフッ素系樹脂で形成し、外管をポリオレフィン系樹脂で形成し、かつ内管を外管よりも曲げ弾性率が大きい構成とした内視鏡用注射針が記載されている。

0004

また、従来、穿刺針を内管の先端に容易かつ安定的に固定することを目的とした種々の構成が提案されている。例えば、内管に穿刺針を固定する固定手段として、内管の内面と穿刺針の外壁とを直接接着する構成や、両者の間にスペーサー部品を挟む構成が用いられている。
特許文献2には、針体(穿刺針)と内管とを接続するための接続部材と、針体と接続部材とを接続する樹脂層とが設けられた内視鏡用注射針が記載されている。

先行技術

0005

特開2011−104158号公報
特開2015−188588号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかし、特許文献1のように、二重のプラスチックチューブからなる構造とした場合、内視鏡経路に形成された屈曲部において、内管と外管とが強く接触することになる。このため、二重のプラスチックチューブからなる構成では、内管と外管との摩擦抵抗を十分に低くして、外管内における内管の移動を円滑にすることが困難である。また、内管を柔らかいプラスチックチューブで構成すると、内管を移動させる操作によって内管自身が伸縮し、穿刺針の動き緩慢になり、穿刺針を出し入れする操作に対する応答性が悪くなるという問題もある。

0007

また、特許文献1では、屈曲部における摩擦抵抗を軽減するために、内管の素材としてポリテトラフルオロエチレンが使用されている。ポリテトラフルオロエチレンは、接着に用いることができる接着剤の種類が限られている。このため、内管の先端において、穿刺針を十分な強さで固定可能な液漏れ防止に優れた接着剤を用いることにより穿刺針を内管の先端に取り付けて、液漏れを確実に防止することが困難であった。

0008

そこで、本発明は、内管の素材によらず、内視鏡経路の屈曲部における摩擦抵抗を十分に軽減し、外管内を移動させるために内管に加えられた力をダイレクト(直接的)に穿刺針に伝達し、穿刺針を反応良く敏捷に動かすことができる操作性の良好な内視鏡用注射針および内視鏡用処置具の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明は、内管の外側面にばねを設けることにより、内管と外管との摩擦抵抗が軽減されて穿刺針の応答性が向上し、内視鏡用注射針の操作性が良好になるという知見に基づいており、以下の構成を備えている。

0010

[1]穿刺針と、内管と、外管とを備え、前記穿刺針が前記内管の先端部に設けられ、前記内管が移動可能な状態で前記外管内に挿通されている内視鏡用注射針であって、前記内管と前記外管との間に、前記内管の外側面を覆うコイルばねが設けられていることを特徴とする内視鏡用注射針。
[2]前記穿刺針は、一端が封止され他端が開放された円筒体である針基の封止された面を貫いて取り付けられており、前記内管の先端部は、外側面が前記針基により覆われている[1]に記載の内視鏡用注射針。
[3]前記内管は、ゴム系の樹脂または塩化ビニル系の樹脂であり、前記内管の先端部の外側面と、前記針基とが、接着剤により接着されている[2]に記載の内視鏡用注射針。
[4]前記内管は、ポリオレフィン系の樹脂であり、前記内管の先端部の外側面と、前記針基とが、接着剤によって接着されている[2]に記載の内視鏡用注射針。

0011

[5]内管と、外管とを備え、前記内管が移動可能な状態で前記外管内に挿通されている内視鏡用処置具であって、前記内管と前記外管との間に、前記内管の外側面を覆うコイルばねが設けられていることを特徴とする内視鏡用処置具。
[6]前記コイルばねが、引っ張りコイルばねである[4]に記載の内視鏡用処置具。
[7]前記引コイルばねの素材が金属である[4]または[5]に記載の内視鏡用処置具。

発明の効果

0012

本発明の内視鏡用注射針は、内管の外側面を覆うコイルばねによって内管と外管との接触を防ぎ、内管が外管内を移動する際の摩擦抵抗を低くすることができる。また、外管内を移動させる操作による内管の伸縮をコイルばねが抑制することにより、内管への操作に対する先端の穿刺針の応答性が向上する。したがって、応答性に優れる操作性が良好な内視鏡用注射針となる。
また、本発明の内視鏡用処置具は、内管を操作することにより、内管の先端部の位置を円滑にかつ応答性良く制御できる。したがって、内管の先端部に種々の処置具を設けることにより、操作性の良好な、種々の目的に使用可能な内視鏡用処置具とすることができる。

図面の簡単な説明

0013

(a)本発明の実施形態に係る内視鏡用注射針において、穿刺針が外管の先端から突出した状態を示す要部縦断面図、(b)外管内部の構成を説明するために、外管のみを切断して示す(a)の一部破断断面
(a)本発明の実施形態に係る内視鏡用注射針において、穿刺針が外管内に収納された状態を示す側面図、(b)本発明の実施形態に係る内視鏡用注射針において、穿刺針が外管の先端から突出した状態を示す側面図
本発明の実施形態に係る内視鏡用注射針が挿入される内視鏡の概略構成を示す側面図
(a)本発明の他の実施形態に係る内視鏡用注射針の穿刺針が外管の先端から突出した状態を示す要部縦断面図、(b)外管内部の構成を説明するために、外管のみを切断して示す図4(a)の一部破断断面図

実施例

0014

<内視鏡用注射針>
本発明を内視鏡用処置具の一例である内視鏡用注射針として実施するための形態について、図を参照しつつ、以下に説明する。同じ部材には同じ番号を付して、適宜、説明を省略する。

0015

図1(a)は本発明の実施形態に係る内視鏡用注射針において、穿刺針が外管の先端から突出した状態を示す要部縦断面図であり、図1(b)は外管内部の構成を説明するために、外管のみを切断して示す図1(a)の一部破断断面図である。
図1(a)および図1(b)に示すように、本実施形態の内視鏡用注射針1は、穿刺針2と、内管3と、外管4とを備えている。穿刺針2は内管3の先端部31に設けられている。内管3は、内管3および外管4の伸長方向(図1(a)および図1(b)に向かって左右方向)に、外管4に対して相対的に前後に移動(進退)可能な状態で、外管4の内部に挿通されている。内管3の外側面32には、内管3をらせん状に覆う金属線からなるコイルばね5が設けられている。

0016

図2(a)は、本発明の実施形態に係る内視鏡用注射針において、穿刺針が外管内に収納された状態を示す側面図であり、図2(b)は本発明の実施形態に係る内視鏡用注射針において、穿刺針が外管の先端から突出した状態を示す側面図である。図2(a)および図2(b)に示すように、内視鏡用注射針1は、後述する内視鏡内の経路に挿入される挿入部7と、穿刺針2の出し入れを操作する操作部8とを備えている。

0017

操作部8は、内管グリップ38と外管グリップ48とを備えている。内管グリップ38は内管3に接続されており、内管3と連動する。外管グリップ48は外管4に接続されており、外管4と連動する。

0018

図2(a)に示す、外管4の先端部41よりも内側に穿刺針2が収納された状態から、同図に示す矢印の方向に、内管グリップ38を外管グリップ48内に押し込む操作により、内管3が外管4内において先端部41側の方向に向かって進み、内管3の先端部31に設けられている穿刺針2が外管4の先端部41から突出する。内管グリップ38には、薬剤導入部28が設けられており、この薬剤導入部28に取り付けられたシリンジから内管3に薬剤(薬液)を注入し、薬剤を穿刺針2に供給することができる。

0019

穿刺針2は、体腔内の患部に穿刺して薬剤を注射するものであり、例えば、ステンレス等の金属を用いて形成される。目的に応じて適切な形状のものを用いれば良いが、サイズが25〜20G程度、全長が2〜7mm程度のものが好ましく用いられる。外管4から穿刺針2が突出する長さは、安全かつ確実に患部を穿刺する観点から、2〜7mmが好ましく、3〜5mmがさらに好ましい。

0020

図3は、本発明の実施形態に係る内視鏡用注射針を挿入する内視鏡の概略構成を示す側面図である。同図に示すように、内視鏡80は、挿入部81、操作部82、および挿入部81と操作部82との間に設けられた処置具挿入部83とを備えている。

0021

体腔内に挿入される挿入部81は、細長い形状をしており、先端側の屈曲部84と基端側の可撓部85とを備えており、その内部に内視鏡用注射針1を挿入する経路(チャネル)86が設けられている。屈曲部84は、図3に一点鎖線で示すように、大きく湾曲可能に構成されている。屈曲部84の湾曲方向および湾曲の程度(屈曲率)は、操作部82を用いて操作される。可撓部85は、例えば、食道等のような体腔内の経路86に沿って変形可能な構成とされている。

0022

内視鏡80を体腔内に挿入し、挿入部81の先端部88を患部近傍に位置させた状態で、操作部82を操作することにより、屈曲部84の先端部88を体腔内の患部に対向させる。内視鏡80の先端部88を患部に対向させた状態で、穿刺針2が外管4内に収められた状態の内視鏡用注射針1(図2(a)参照)を処置具挿入部83の挿入口87から経路86内に挿入する。これにより、内視鏡用注射針1の先端部41(図2(a)参照)を経路86の先端部88に配置することができる。この状態において内視鏡用注射針1の操作部8を操作して、内視鏡80の先端部88に設けられた孔(図示せず)から突き出した穿刺針2を患部に突き刺して薬剤などを注射する。

0023

挿入部81内に挿入された内視鏡用注射針1の先端部41を体腔内の患部に対向させるために、図3に一点鎖線を用いて示したように、先端の屈曲部84を大きく(激しく)屈曲させることがある。この場合、屈曲部84内の経路86において内管3と外管4とが接触すると、外管4内の内管3を摺動させて移動させる操作の抵抗が大きくなる。したがって、経路86内において屈曲の大きな部分が存在することは、穿刺針2を出し入れする操作の操作性が低下する原因となる。

0024

そこで、本実施形態の内視鏡用注射針1は、内管3の外側面32に設けたコイルばね5が、内管3と外管4との間に介在する三重構造を備えている。この構造により、屈曲部84内の経路86において、外管4と接触するのは、内管3ではなく内管3を覆うコイルばね5になる。例えば、コイルばね5を断面円形線状体により構成した場合、その外側面が凹凸を備えた曲面に形成されているから、内管3の外側面32が外管4に接触するよりも、接触抵抗が小さくなる。したがって、外管4内で内管3を移動させる際の抵抗が小さくなり、穿刺針2を出し入れする操作が円滑になる。また、内管3を覆うコイルばね5によって、内管3の屈曲部84に加えられる力を分散することができる。したがって、屈曲部84内の経路86において内管3の一部に力が集中すること抑制し、内管3における供給経路の一部が狭くなることを防止して、穿刺針2への薬剤の供給を円滑にすることができる。

0025

内視鏡用注射針1は、操作部8の内管グリップ38と外管グリップ48とを操作して、内管3を外管4内で前後に移動させることにより、先端部41からの穿刺針2の出し入れを制御する。穿刺針2を出し入れするために操作部8に加えられた操作(力)は、内管3を介して穿刺針2に伝えられる。本実施形態の内視鏡用注射針1は、操作部8における操作を穿刺針2に伝える際に内管3が伸縮することをコイルばね5によって抑制している。このため、穿刺針2の応答が、操作を穿刺針2に伝達する際に内管3の伸縮が生じて緩慢になることが抑制される。したがって、操作部8に加えられた操作に対する穿刺針2の応答が直接的になり、内視鏡用注射針1の操作性が向上する。

0026

内管3を構成する樹脂としては、ゴム系の樹脂、塩化ビニル系の樹脂、テトラフルオロエチレン、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレンポリプロピレンなど)などが挙げられる。ゴム系の樹脂や塩化ビニル系の樹脂のような柔らかい素材を用いた場合でも、外側面32(図1(b)参照)を覆うコイルばね5によって、外管4内を相対的に移動する際の内管3の伸縮が抑制されるから、操作性の良好な内視鏡用注射針1となる。そして、この移動の際に外管4と接触するのは、内管3ではなくコイルばね5であるから、外管4内における内管3の移動を円滑にするために、外管4との摩擦抵抗が低い素材を用いてコイルばね5を構成すればよい。このため、内管3を形成する素材として、外管4との摩擦抵抗が小さく、移動動作におけるすべりが良い樹脂を用いる必要がない。したがって、内視鏡用注射針1は、内管3を形成する素材として、外管4との摩擦抵抗が低い樹脂のみでなく、外管4との摩擦抵抗が高い樹脂を用いることできる。上述したように内管3には外側面32を覆うコイルばね5が設けられているから、柔らかい樹脂を用いることができる。また、ポリオレフィン系樹脂のような比較的硬い樹脂を用いて内管3を構成してもよい。ポリオレフィン系樹脂には、衛生面における安全性の確保が容易であるという利点がある。

0027

内管3を構成するゴム系の樹脂としては、例えば、JISゴム硬度が40〜65°程度の範囲のニトリルゴムクロロプレンゴム、又はポリウレタンゴムなどが挙げられる。
外管4を構成する樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が挙げられる。

0028

内管3は、例えば、外径1.3〜1.8mm程度、肉厚0.2〜0.5mm程度、内径0.6〜1.2mm程度、長さ800〜2500mm程度の形状のものを用いることができる。
外管4は、例えば、外径2.4〜3.0mm程度、肉厚0.2〜0.5mm程度、内径1.7〜2.7mm程度、長さ800〜2500mm程度の形状のものを用いることができる。

0029

コイルばね5は、内径が内管3の外径以上で、外径が外管4の内径以下のものを用いる。コイルばね5を構成するワイヤ等の線状体は、外管4との接触抵抗を低くする観点から、断面円形のものが好ましい。線状体は、例えば、直径0.1〜0.5mm程度のものを用いることができる。

0030

内管3、コイルばね5および外管4の形状の好ましい組み合わせとしては、例えば、内管3の外径1.6mm、内径1.0mm、肉厚0.2mm、コイルばね5の外径2.05mm、内径1.65mm、ワイヤの直径0.2mm、外管の外径2.6mm、内径2.2mm、肉厚0.2mmがあげられる。このように、コイルばね5の内径を内管3の外径よりも大きくし、コイルばね5の外径を外管4の内径よりも小さくすることにより、外管4内において、コイルばね5に覆われた内管3がスムーズに摺動することができる。

0031

コイルばね5の内径と内管3の外径との差(D1)は、0.01〜0.1mmであることが好ましい。コイルばね5の外径と外管4の内径との差(D2)は、0.1〜0.2mmであることが好ましい。
D1とD2との比(D2/D1)は、2〜4であることが好ましく、2.5〜3.5であることがより好ましい。

0032

外管4の先端部41は、穿刺針2が通過可能であり、かつ針基6の外径よりも小さい形状となっている。これにより、先端部41に針基6を当接させて、穿刺針2を所定位置で停止させることができる。先端部41を上述した形状とするための方法としては、外管4が樹脂である場合、例えば、熱を加えて先端を丸める方法が挙げられる。

0033

コイルばね5を構成する素材としては、金属やプラスチック(樹脂)などが挙げられるが、外管4内において内管3を移動させる際に、内管3が伸縮することを抑制すると共に、樹脂製の外管4との摩擦を抑える観点から、ステンレスなどの金属が好ましい。また、表面に防錆処理が施された金属を用いてもよい。

0034

図4(a)は、本発明の他の実施形態に係る内視鏡用注射針の穿刺針が外管の先端から突出した状態を示す要部縦断面図であり、図4(b)は外管内部の構成を説明するために、外管のみを切断して示す図4(a)の一部破断断面図である。これらの図に示すように、内視鏡用注射針51は、コイルを構成する隣接する線状体(ワイヤ)の間にすき間が空いた、コイルの伸長方向に圧縮可能に構成されたコイルばね15を用いてもよい。

0035

ただし、内管3を外管4に対して相対的に移動させる際に、内管3が縮むことおよび内管3が外管4と接触することを確実に防止して、外管4内における内管3の移動を円滑にする観点から、コイルを構成する隣接する線状体が接触しており、その伸長方向に圧縮することができないコイルばね5(密着巻きばね、引っ張りコイルばね)が好ましい(図1(a)および図1(b)参照)。

0036

穿刺針2は、内管3の先端部31に設けられた針基6に取り付けられている。針基6は、一端が封止され、他端が開放された円筒体であり、内管3の先端部31に被せるようにして接着されている。穿刺針2は、針基6の封止された側を貫いて、円筒体の内側と外側とを連通するように設けられている。
この構成により、内管3の先端部31における液漏れを防止することが容易となる。針基6を構成する素材としては、ステンレスなどの金属や、プラスチック等が挙げられる。

0037

針基6と内管3とを接着することから、ゴム系の樹脂または塩化ビニル系の樹脂により構成された内管3を用いることが好ましい。これらの素材により構成された内管3を用いることにより、接着が高い接着剤を用いることができる。針基6と内管3とを接着する接着剤としては、エポキシ系接着剤シアノアクリレート系接着剤変性シリコン系の接着剤などが挙げられる。なお、針基6および内管3を樹樹脂(プラスチック)で構成する場合、両者を溶剤接着してもよい。

0038

以上では、内視鏡用処置具の一例である内視鏡用注射針として本発明を実施する場合の形態について説明した。しかし、本発明の特徴は、内管と外管との間に内管の外側面を覆うコイルばねを設けたことにより、外管内における内管の移動を円滑にしたことである。したがって、内管の先端に穿刺針が設けられた内視鏡用注射針に限られず、種々の内視鏡用処置具として実施することができる。注射針以外の処置具としては、例えば、止血処置具、刃、生体検査用針等が挙げられる。

0039

1、51内視鏡用注射針(内視鏡用処置具)
2穿刺針
3内管
31 先端部
32 外側面
4外管
5コイルばね(引っ張りコイルばね)
15 コイルばね
6針基
7 挿入部
8 操作部
28薬剤導入部
38 内管グリップ
41 先端部
48 外管グリップ
80内視鏡
81 挿入部
82 操作部
83処置具挿入部
84屈曲部
85 可撓部
86経路
87 挿入口
88 先端部

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    【課題・解決手段】挿入補助具は、軟性の挿入物を挿入可能で、前記挿入物が真直又は略真直な状態に挿通される第1管状部と前記第1管状部に対して1方向に湾曲した第2管状部とを有する管路と、前記挿入物を先端側へ... 詳細

  • オリンパス株式会社の「 自走式内視鏡装置及びその制御装置」が 公開されました。( 2019/07/04)

    【課題・解決手段】内視鏡装置(1)は、挿入部(101)と、挿入部(101)の外周面に長手軸周りに回転可能に設けられる回転筐体(104)と、回転筐体(104)を回転させるモータ(112)と、モータ(11... 詳細

  • オリンパス株式会社の「 内視鏡用対物光学系」が 公開されました。( 2019/06/27)

    【課題・解決手段】Fナンバーが小さく、小型でかつ高い結像性能を有し、製造誤差に強く、フレアの発生の抑制が容易な内視鏡用対物光学系を提供すること。内視鏡用対物光学系は、物体側から順に、負の屈折力の第1レ... 詳細

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