図面 (/)
課題
解決手段
概要
背景
最近は、ピアスポストPに固定した主装飾体1以外に、ピアスキャッチC側にも真珠などの副装飾体2を設け、全体的に豪華でボリューム感のあるピアスが求められている。
図7は、従来のピアスPおよびピアスキャッチCを示したものでである。
そして、従来のピアスキャッチCは、真珠などからなる副装飾体2にポスト保持部材3を組み込んだものであるが、このポスト保持部材3の構成は次の通りである。
上記ポスト保持部材3は、根元側に、ピアスポストPが貫通する筒部4を設け、この筒部4から先端側に伸びるとともに、筒部4の円周方向に間隔を保った複数の弾性片5が設けられている。
これら弾性片5の先端内側には突部6を設け、これら突部6で構成される内径が、ピアスポストPの外径よりもわずかに小さくしている。
したがって、ピアスポストPが複数の突部6の内側に挿入されたときには、弾性片5は突部6の高さ分だけ反り返りながら弾性力を発揮するとともに、上記突部6がピアスポストPに形成した凹部7に対応したとき、弾性片5がその弾性力で突部6を凹部7にはめ入れ、ピアスポストPがピアスキャッチCから抜けないようにする。
そして、弾性片5が持つ弾性力のうち、突部6に作用する弾性力が、ピアスポストPに対する保持力になる。しかし、弾性片5の長さが長くなればなるほど、その反り返り時の反力が弾性片5の全体に分散され、突部6に直接作用する弾性力が弱いものになる。
概要
製品寿命を長くするとともに、従来よりも小さく形成できるピアスキャッチを提供する。副装飾体2に挿入して固定されるポスト保持部材9が、主装飾体1を固定したピアスポストPが貫通する筒部10と、この筒部10から先端に向かって伸びるとともに、筒部10の円周方向に間隔が保たれた複数の可撓部11と、上記各可撓部11の内側に突出する突部14と、上記可撓部11の外周にはめられる弾性リング部材17とを備えている。そして、上記複数の可撓部11に設けられた突部14が相まって構成する円の内径は、上記ピアスポストPの外径よりも小径にされるとともに、上記弾性リング部材17は可撓部11に対して、それら可撓部11を締め付ける方向の弾性的な収縮力を発揮する。
目的
この発明の目的は、製品寿命を長くできるピアスキャッチを提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
請求項1
主装飾体を固定したピアスポストを保持するピアスキャッチであって、副装飾体と、この副装飾体内に固定されたポスト保持部材とを備え、上記ポスト保持部材は、根元側に形成された筒部と上記筒部から先端に向かって伸びるとともに、筒部の円周方向に間隔を保った複数の可撓部とを備え、上記各可撓部には内側に突出する突部が形成されるとともに、これら可撓部の外周に弾性リング部材がはめられてなり、上記複数の可撓部に設けられた突部が相まって構成する円の内径は、上記ピアスポストの外径よりも小径にされるとともに、上記弾性リング部材は可撓部に対して、それら可撓部を締め付ける方向の弾性的な収縮力を発揮するピアスキャッチ。
請求項2
上記弾性リング部材は、上記可撓部の突部にほぼ対応する位置にはめられた請求項1に記載のピアスキャッチ。
請求項3
上記可撓部の長手方向に複数の上記突部が設けられた請求項1又は2に記載のピアスキャッチ。
技術分野
背景技術
0002
最近は、ピアスポストPに固定した主装飾体1以外に、ピアスキャッチC側にも真珠などの副装飾体2を設け、全体的に豪華でボリューム感のあるピアスが求められている。
図7は、従来のピアスPおよびピアスキャッチCを示したものでである。
そして、従来のピアスキャッチCは、真珠などからなる副装飾体2にポスト保持部材3を組み込んだものであるが、このポスト保持部材3の構成は次の通りである。
0003
上記ポスト保持部材3は、根元側に、ピアスポストPが貫通する筒部4を設け、この筒部4から先端側に伸びるとともに、筒部4の円周方向に間隔を保った複数の弾性片5が設けられている。
これら弾性片5の先端内側には突部6を設け、これら突部6で構成される内径が、ピアスポストPの外径よりもわずかに小さくしている。
したがって、ピアスポストPが複数の突部6の内側に挿入されたときには、弾性片5は突部6の高さ分だけ反り返りながら弾性力を発揮するとともに、上記突部6がピアスポストPに形成した凹部7に対応したとき、弾性片5がその弾性力で突部6を凹部7にはめ入れ、ピアスポストPがピアスキャッチCから抜けないようにする。
0004
そして、弾性片5が持つ弾性力のうち、突部6に作用する弾性力が、ピアスポストPに対する保持力になる。しかし、弾性片5の長さが長くなればなるほど、その反り返り時の反力が弾性片5の全体に分散され、突部6に直接作用する弾性力が弱いものになる。
先行技術
0005
実用新案登録第3128019号公報
発明が解決しようとする課題
0006
従来のピアスキャッチCでは、ピアスポストPをポスト保持部材3に挿入したり、そこから抜き取ったりするたびに、弾性片5に交番的な荷重が作用する。このように交番的な荷重が作用すると、弾性片5が短時間で開き勝手になり、突部6に作用する弾性力がさらに弱くなってしまう。
このように、突部6に作用する弾性力が弱くなれば、ピアスポストPに対するポスト保持部材3の保持力も弱くなり、ややもするとピアスポストPからポスト保持部材3が外れ、副装飾体2が脱落したりする。
0007
このようなときには、副装飾体2からポスト保持部材3を取り外して、ポスト保持部材3だけを交換することも考えられる。しかし、副装飾体2が高価な真珠などの場合には、それがポスト保持部材3から脱落して見失ったりしないように、副装飾体2とポスト保持部材3の筒部4とをかなり強固に結合するのが通常である。このように強固に固定されている場合には、副装飾体2を傷つけずに、ポスト保持部材3のみを交換するのはほとんど不可能に近かった。
そのため、副装飾体2の価値にかかわらず、ポスト保持部材3が製品寿命を決めてしまうという問題があった。
0008
一方、弾性片5の弾性力を強く保つために、個々の弾性片5の厚さを厚くすることも考えられる。しかし、弾性片5の厚さを厚くすると、その分、副装飾体2の大きさを、必要以上に大きくせざるを得なくなる。特に、高価な真珠などで副装飾体2を構成するときには、大幅なコストアップにつながるので、それも許されないのが現状である。
0009
この発明の目的は、製品寿命を長くできるピアスキャッチを提供することである。
課題を解決するための手段
0010
第1の発明は、副装飾体に挿入して固定されるポスト保持部材が、主装飾体を固定したピアスポストが貫通する筒部と、この筒部から先端に向かって伸びるとともに筒部の円周方向に間隔が保たれた複数の可撓部と、上記各可撓部の内側に突出する突部と、上記可撓部の外周にはめられる弾性リング部材とを備えている。そして、上記複数の可撓部に設けられた突部が相まって構成する円の内径は、上記ピアスポストの外径よりも小径にされる。さらに、上記弾性リング部材は、可撓部に対して、それら可撓部を締め付ける方向の弾性的な収縮力を発揮することに特徴がある。
0011
上記弾性リング部材は、Oリングはもちろん、コイルバネや、Cリング等のいずれであってもよいし、円筒にしたものを用いてもよい。
要するに、各可撓部に対して、その外周から締付方向の弾性力を発揮するものであれば、それらの材質や形状はどのようなものであってもよい。
0012
第2の発明は、上記弾性リング部材が、上記可撓部の突部にほぼ対応する位置にはめられたことに特徴がある。
第3の発明は、上記可撓部の長手方向に複数の上記突部が設けられたことに特徴がある。
発明の効果
0013
第1の発明によれば、可撓部にそれを開く方向の力が作用したとき、可撓部には弾性リング部材の弾性的な収縮力が反力として作用するので、従来の板バネ状の弾性片とは異なり、弾性力を発揮する機能の劣化がほとんどない。また、弾性力が多少劣化したとしても、ポスト保持部材の保持力にはほとんど影響しない。
したがって、可撓部が多少変形したとしてもピアスポストを保持する保持力にはほとんど影響しない。このように可撓部が多少開き勝手に塑性変形したとしても、ピアスキャッチは、その機能が損なわれることがなく、製品寿命を長く保つことができる。
このようにピアスキャッチの製品寿命を長く保てるので、例えば、高価な真珠などを副装飾体として用いたとしても、その真珠などを無駄にすることがなくなる。
0014
また、従来のような弾性片の弾性力を強く保つために、個々の弾性片の厚さを厚くする必要がない。その分、可撓部を薄く形成してもかまわないので、副装飾体の大きさを、必要以上に大きくする必要がない。このように、副装飾体の大きさに左右されないので、コストを抑えることができるとともに、デザインの幅を広げることができる。
0015
第2の発明によれば、弾性リング部材を可撓部の突部に対応する位置に設けたので、弾性リング部材の弾性力がポスト保持部材の突部に直接作用する。したがって、弾性リング部材の弾性力が多少劣化したとしても、ピアスポストの保持力にほとんど影響しない。
図面の簡単な説明
0017
この第1実施形態における、挿入前のピアスポストの側面図とともに、ポスト保持部材が挿入されたピアスキャッチを示した断面図である。
この第1実施形態において、ピアスポストが挿入されたポスト保持部材を示した断面図である。
この第2実施形態における、ピアスキャッチを示した断面図である。
この第3実施形態における、ピアスキャッチを示した断面図である。
この第4実施形態において、ピアスポストが挿入されたポスト保持部材を示した断面図である。
この第5実施形態において、ピアスポストが挿入されたポスト保持部材を示した断面図である。
従来のピアスポストが挿入されたピアスキャッチを示した断面図である。
実施例
0018
図1及び2に、この発明のピアスキャッチCの第1実施形態を示す。
図1に示すように、この第1実施形態に係るピアスは、主装飾体1と、この主装飾体1に固定したピアスポストPと、このピアスポストPの先端を保持するピアスキャッチCとからなる。
なお、ピアスポストP側には、真珠などの装飾品からなる主装飾体1が設けられている。
0019
上記ピアスキャッチCは、副装飾体2にポスト保持部材9を固定しているが、その具体的な構成は次の通りである。
上記副装飾体2には組み込み穴8が形成されており、その組み込み穴8にピアスポストPを保持するポスト保持部材9が組み込まれている。上記組み込み穴8の内周とポスト保持部材9の外周との間には、隙間が形成される寸法関係を保っている。
0020
また、上記ポスト保持部材9は、根元側にピアスポストPが貫通する筒部10が設けられ、この筒部10から先端側に伸びるとともに、筒部10の円周方向に間隔を保った複数の可撓部11が設けられている。
0021
そして、この筒部10と組み込み穴8との間には接着剤13が充填され、この接着剤13を介して副装飾体2とポスト保持部材9とが強固に固定されている
なお、上記筒部10の根元には、組み込み穴8よりも大きなフランジ12が設けられている。このフランジ12は、ポスト保持部材9を組み込み穴8に組み入れる際に、適切な組み込み深さを保持できるようにポスト保持部材9の挿入を規制するとともに、接着剤13が外部に漏れることを防止している。
0022
一方、上記筒部10から先端側に伸びる複数の可撓部11には、図2に示すように、内側に突出する突部14が設けられている。そして、これら突部14の内端が相まって形成する円の内径は、ピアスポストPの外径よりもわずかに小さくしている。
したがって、ピアスポストPが挿入されたとき、ピアスポストPの先端が可撓部11の突部14に当接して、複数の可撓部11をその突部14の高さ分だけ外側に撓ませる。
0023
さらに、この第1実施形態では、各可撓部11の外側を凹ませてなる溝部16を形成しているが、この溝部16と上記突部14とを、可撓部11の裏表において対応させている。
そして、上記溝部16には、Oリングからなる弾性リング部材17をはめ込むようにしている。このようにして溝部16にはめ込まれた弾性リング部材17は、上記突部14に対して弾性的な締付力を発揮する。
0024
したがって、ピアスポストPが挿入され、複数の可撓部11が外側に反り返るとき、この広がりに反して弾性リング部材17の弾性的な締付力が働くようになっている。
そして、上記突部14がピアスポストPに形成した凹部7に対応したとき、可撓部11が弾性リング部材17の弾性的な締付力で突部14を凹部7にはめ入れ、ピアスポストPがピアスキャッチCから抜けないようにしている。また、使用者は、この凹部7に上記突部14がはまったとき、クリック感が得られる。
0025
なお、複数の可撓部11の先端には、筒の中心軸線に向けて突出させたストッパ部15が設けられている。
このストッパ部15は、ピアスポストPをポスト保持部材9に挿入したとき、ピアスポストPの先端が当接するものである。
0026
次に、ポスト保持部材9の製造方法を説明する。
例えば、ポスト保持部材9の材料に金属を用いる場合には、金属製の板部材からピアスポストPが挿入できる内径を備えたパイプを形成する。
そして、上記パイプの一方の端部には、それらを外側に開いてなるフランジ12を形成するとともに、このフランジ12の曲率を、副装飾体2の外周の曲率と同じにしている。
0027
なお、このフランジ12は、パイプの先端をローラリベッタなどで押圧して一体的に形成している。このように押圧して一体的に形成されると、パイプとフランジ12との連結部分はアールに形成されるので、ピアスポストPをポスト保持部材9に挿入する際には、ガイドとして機能する。
また、上記フランジ12の径は組み込み穴8の開口径よりも大きく形成されているので、副装飾体2との接着面積を増やすことができる。さらに、このフランジ12が、組み込み穴8の開口の縁を覆うので、装飾品として見た目にも美しく仕上げることができる。
0028
一方、上記パイプの他方の端部側は、その先端を押圧してストッパ部15を形成するとともに、そのパイプの外周にロールかしめを施して溝部16を形成している。
このようにして溝部16を形成するためにロールかしめを施せば、それに対応した裏側には突部14が自動的に形成される。
0029
そして、上記のようにしたパイプであって、フランジ12から所定の長さ部分を筒部10とするとともに、この筒部10から先端に向かって、筒部10の円周方向に所定の間隔を保って、複数のスリットを形成し、これらスリットに挟まれた部分を可撓部11としている。
0030
この第1実施形態によれば、可撓部11にそれを開く方向の力が作用したとき、可撓部11には弾性リング部材17の弾性的な収縮力が反力として作用するので、従来の板バネ状の弾性片とは異なり、弾性力を発揮する機能の劣化がほとんどない。また、弾性力が多少劣化したとしても、ポスト保持部材9の保持力にはほとんど影響しない。
したがって、可撓部11が多少開き勝手に塑性変形したとしても、ピアスキャッチCとしての機能が損なわれることがなく、製品寿命を長く保つことができる。
このように製品寿命を長く保てるので、例えば、高価な真珠などを副装飾体2として用いたとしても、その真珠などを無駄にすることがなくなる。
0031
また、可撓部11に弾性力を持たせる必要がないので、ポスト保持部材9を作成する板部材の厚さを厚くする必要がない。可撓部11を薄く形成してもかまわないので、副装飾体2の大きさを、必要以上に大きくする必要がない。このように、大きな副装飾体2を用いる必要がないので、コストを抑えることができるとともに、デザインの幅を広げることができる。
0032
さらに、弾性リング部材17を可撓部11の突部14に対応する位置に設けたので、弾性リング部材17の弾性力がポスト保持部材9の突部14に直接作用する。したがって、ポスト保持部材9の保持力を強く保つことができる。
0033
なお、第1実施形態では、副装飾体2として真珠を用いたが、必ずしも真珠を用いなくてもよい。例えば、ガラス球でも、金属製の球体などでもよい。また、副装飾体2は球形である必要もない。副装飾体2はそれにポスト保持部材9を組み込めれば、その材質や形態はどのようなものでもよい。
0034
また、この第1実施形態では、この筒部10と組み込み穴8とを接着剤13で固定しているが、筒部10と組み込み穴8とがしっかり固定できれば、その固定方法はどのような方法でもかまわない。例えば、筒部10と副装飾体2とを、ネジなどで機械的に止めても良い。
0035
次に第2実施形態について説明をする。
図3に示す第2実施形態は、弾性リング部材18を円筒の一端を閉じて袋状にしたもので、その他の構造は、第1実施形態と同じである。
0036
この第2実施形態では、弾性リング部材18を、複数の可撓部11の外周表面を隙間無く覆う袋状にしているいので、Oリング部材と比べ、弾性リング部材18が溝部16から外れたりすることがほとんどない。例えば、ポスト保持部材9を組み込み穴8に挿入した際に、弾性リング部材18を袋状にしているので、組み込み穴8の内壁に弾性リング部材18が引っ掛かる等して、外れることがなくなった。
なお、この第2実施形態では、弾性リング部材18を袋状にしているが、両端を開口させて円筒のままにして用いても良い。
0037
次に第3実施形態について説明をする。
図4に示す第3実施形態は、弾性リング部材19としてCリングを用いたもので、その他の構造は、上記第1実施形態と同じである。
0038
次に第4実施形態について説明をする。
図5に示す第4実施形態は、可撓部20の内側に設けられる突部21,22を複数設けたもので、その他の構造は、第2実施形態と同じである。
0039
この第4実施形態では、複数の可撓部20には、内側に突出する突部21,22が可撓部20の軸方向に2箇所設けられている。そして、可撓部20の基端側を第1突部21とし、可撓部20の先端側を第2突部22としている。
また、ピアスポストPには、これら突部21,22に対応してピアスポストPの先端側から第1凹部23と第2凹部24とが形成されている。
0040
したがって、ピアスポストPが挿入されたとき、ピアスポストPの先端は、まず第1突部21を乗り越える。そして、第1突部21が第1凹部23に対応したとき、可撓部20が弾性リング部材18の弾性的な締付力で第1突部21を第1凹部23にはめ入れる。
さらに、ピアスポストPを深く挿入したとき、ピアスポストPの先端は、第2突部22を乗り越える。そして、第2突部22が第1凹部23に対応するとともに、第1突部21が第2凹部24に対応して、可撓部20が弾性リング部材18の弾性的な締付力で第1突部21を第2凹部24に、第2突部22を第1凹部23にはめ入れる。
0041
このように可撓部20に複数の突部21,22を設けることによって、ピアスポストPの保持位置を段階的に変えられるので、耳の厚さにおける個人差に応じて、耳の挟み幅を変えることができる。
また、複数の位置で弾性リング部材18の弾性的な締付力を発揮させられるので、一箇所で弾性的な締付け力を発揮させるよりもピアスポストPへの保持力が増し、ピアスキャッチCからピアスポストPが外れにくくなった。
なお、この第4実施形態では、弾性リング部材18を袋状にしているが、両端を開口させた円筒にして用いても良いし、複数の溝に1又は複数のOリングをはめ込んでも良い。
0042
次に第5実施形態について説明をする。
図6に示す第5実施形態は、可撓部25の内側に設けられる突部26の形状を変形させるとともに、弾性リング部材28を円筒にしたもので、その他の構造は、第1実施形態と同じである。
0043
この第5実施形態では、可撓部25には、図6に示すように、内側に突出する突部26が、可撓部25の軸方向に長さを備えるとともに幅方向に湾曲させた形状になっている。また、この突部26の表裏に対応する位置であって、各可撓部25の外側には溝部27が形成されている。
そして、上記溝部27には、この溝部27を覆うように円筒の弾性リング部材28がはめ込まれている。このようにして溝部27にはめ込まれた弾性リング部材28は、上記突部26に対して弾性的な締付力を発揮する。
0044
一方、ピアスポストPには、上記突部26に対応してピアスポストPの先端側に凹部29が設けられる。
上記突部26が可撓部25の軸方向に長さを備えるとともに幅方向に湾曲させた形状になっているので、上記突部26とピアスポストPとの接触面積が広くなる。このように接触面積が広くなれば、ピアスポストPへの保持力が増し、ピアスキャッチCからピアスポストPが外れにくくなる。
なお、この第5実施形態では、弾性リング部材28を円筒にしているが、円筒の一端を閉じて袋状にしても良い。
0045
上記の各実施形態において、上記フランジ12は、パイプの先端を押圧して一体的に形成しているが、フランジとなる部材をロウ付けなどによってパイプに取り付けても良い。
また、上記の各実施形態において、ポスト保持部材9は金属製の材料を用いているが、弾性リング部材の弾性力を発揮させてピアスポストPを保持できるものであれば、どのような材質であってもかまわない。例えば、樹脂製であっても良い。
0046
さらに、各実施形態において、上記ピアスキャッチCに使用するピアスポストPは、ピアスポストPの先端側の所定位置に1ないし複数の凹部が設けられているが、凹部が設けられていないピアスポストPにも使用することができる。
このような凹部がないピアスポストPを保持する場合には、弾性リング部材の弾性力を突部にそのまま挟持力として発揮させて、ピアスポストPを保持するようにしている。
0047
この発明は、ピアスポストを保持するピアスキャッチに最適である。
0048
P…ピアスポスト、1…主装飾体、C…ピアスキャッチ、2…副装飾体、9…ポスト保持部材、10…筒部、11,20,25…可撓部、14,21,22,26…突部、15…ストッパ部、16,27…溝部、17,18,19,28…弾性リング部材