図面 (/)

技術 エンジン発電機

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 松山航柴田健次松久哲也前田河稔
出願日 2017年3月30日 (2年4ヶ月経過) 出願番号 2017-066552
公開日 2018年11月1日 (9ヶ月経過) 公開番号 2018-170864
状態 未査定
技術分野 発電機の制御 内燃機関の始動装置
主要キーワード バッテリスイッチ マイナス側出力端子 プラス側出力端子 無負荷回転数 エンジン始動用電動機 結線状態 低回転数域 高回転数域
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年11月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

モータドライバ大電流を流さずにピストンエンジンを容易に始動することが可能なエンジン発電機を提供する。

解決手段

エンジン発電機は、シリンダ内往復動するピストンを有するエンジンと、三相巻線24を有し、エンジンにより駆動されて発電する一方、エンジン始動時にエンジン始動用電動機として動作可能な発電部2と、発電部2に接続される電力変換回路31と、エンジン始動時に電力変換回路31を介して発電部2に電力を供給するバッテリと、エンジンの回転数を検出するクランク角センサ46と、巻線の結線状態Y結線およびΔ結線のいずれかに切り替えスイッチ回路25と、エンジン始動時にエンジン回転数所定回転数に達するまでは結線状態をY結線に切替え、エンジン回転数が所定回転数以上になるとΔ結線に切替えるようにスイッチ回路25を制御する制御ユニット33とを備える。

概要

背景

この種の発電機には、エンジン始動時に電動機として用いる場合、クランクシャフトを回転させるためのトルク、特に1回目乗り越しトルクを上回る大きなトルクを発生させることが要求される。この点に関し例えば特許文献1には、エンジン回転時に充電されるコンデンサを、バッテリモータドライバとの間にバッテリに対し直列に接続し、コンデンサに充電された電圧をバッテリの電圧に重畳して電動機の駆動電圧を上昇させ、これによりエンジン始動時のトルクを増大するようにした発電機が記載されている。

概要

モータドライバに大電流を流さずにピストンエンジンを容易に始動することが可能なエンジン発電機を提供する。エンジン発電機は、シリンダ内往復動するピストンを有するエンジンと、三相巻線24を有し、エンジンにより駆動されて発電する一方、エンジン始動時にエンジン始動用電動機として動作可能な発電部2と、発電部2に接続される電力変換回路31と、エンジン始動時に電力変換回路31を介して発電部2に電力を供給するバッテリと、エンジンの回転数を検出するクランク角センサ46と、巻線の結線状態Y結線およびΔ結線のいずれかに切り替えスイッチ回路25と、エンジン始動時にエンジン回転数所定回転数に達するまでは結線状態をY結線に切替え、エンジン回転数が所定回転数以上になるとΔ結線に切替えるようにスイッチ回路25を制御する制御ユニット33とを備える。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

シリンダ内往復動するピストンを有するエンジンと、三相巻線を有し、前記エンジンにより駆動されて発電する一方、エンジン始動時にエンジン始動用電動機として動作可能な発電部と、前記発電部に電気的に接続される電力変換回路と、エンジン始動時に前記電力変換回路を介して前記発電部に電力を供給するバッテリと、前記エンジンの回転数を検出する回転数検出部と、前記巻線の結線状態Y結線およびΔ結線のいずれかに切り替え結線切替え部と、エンジン始動時に前記回転数検出部により検出されたエンジン回転数所定回転数に達するまでは結線状態を前記Y結線に切替え、前記回転数検出部により検出されたエンジン回転数が前記所定回転数以上になると結線状態を前記Δ結線に切替えるように前記結線切替え部を制御する結線切替え制御部と、を備えることを特徴とするエンジン発電機

請求項2

請求項1に記載のエンジン発電機において、前記バッテリから前記発電部への電力供給を開始および遮断する電力供給制御部をさらに備え、前記所定回転数は第1回転数であり、前記電力供給制御部は、前記回転数検出部により検出されたエンジン回転数が前記第1回転数よりも高い第2回転数以上になると、前記バッテリから前記発電部への電力供給を遮断することを特徴とするエンジン発電機。

請求項3

請求項2に記載のエンジン発電機において、前記第1回転数は、前記エンジンが1回目圧縮工程を完了するときのエンジン回転数に相当し、前記第2回転数は、前記エンジンが完爆可能となるときのエンジン回転数に相当することを特徴とするエンジン発電機。

技術分野

0001

本発明は、ピストンエンジン始動するエンジン始動用電動機として動作可能なエンジン発電機に関する。

背景技術

0002

この種の発電機には、エンジン始動時に電動機として用いる場合、クランクシャフトを回転させるためのトルク、特に1回目乗り越しトルクを上回る大きなトルクを発生させることが要求される。この点に関し例えば特許文献1には、エンジン回転時に充電されるコンデンサを、バッテリモータドライバとの間にバッテリに対し直列に接続し、コンデンサに充電された電圧をバッテリの電圧に重畳して電動機の駆動電圧を上昇させ、これによりエンジン始動時のトルクを増大するようにした発電機が記載されている。

先行技術

0003

特開2000−316299号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記特許文献1記載の発電機は、コンデンサを用いて駆動電圧を昇圧させることで、モータドライバを介してステータ巻線に大きな電流を流すように構成される。このため、モータドライバには許容電流の高い高価な素子を用いる必要があり、コストの上昇を伴う。

課題を解決するための手段

0005

本発明の一態様であるエンジン発電機は、シリンダ内往復動するピストンを有するエンジンと、三相の巻線を有し、エンジンにより駆動されて発電する一方、エンジン始動時にエンジン始動用電動機として動作可能な発電部と、発電部に電気的に接続される電力変換回路と、エンジン始動時に電力変換回路を介して発電部に電力を供給するバッテリと、エンジンの回転数を検出する回転数検出部と、巻線の結線状態Y結線およびΔ結線のいずれかに切り替え結線切替え部と、エンジン始動時に回転数検出部により検出されたエンジン回転数所定回転数に達するまでは結線状態を前記Y結線に切替え、回転数検出部により検出されたエンジン回転数が所定回転数以上になると結線状態を前記Δ結線に切替えるように結線切替え部を制御する結線切替え制御部とを備える。

発明の効果

0006

本発明によれば、電力変換回路に高価な素子を用いずに、バッテリからの電力によりピストンの1回目の乗り越しトルクを上回る高トルクを発生することができ、コスト上昇を抑えつつエンジンを容易に始動することができる。

図面の簡単な説明

0007

本発明の実施形態に係るエンジン発電機を構成する汎用エンジンと発電部の要部構成を示す図。
本発明の実施形態に係るエンジン発電機の全体の電気回路図。
本発明の実施形態に係るエンジン発電機を始動する際に必要とされるトルクの時間変化を示す図。
本発明の実施形態に係るエンジン発電機の要部構成を示す電気回路図。
結線状態がY結線およびΔ結線のときのエンジン回転数とトルクの関係を示す図。
図4制御ユニットで実行される処理の一例を示すフローチャート

実施例

0008

以下、図1図6を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係るエンジン発電機は、可搬型ないし携帯型のエンジン発電機であり、ユーザが手動持ち運び可能な重量および寸法を有する。図1は本発明の実施形態に係るエンジン発電機100を構成する汎用エンジン1と発電部(発電機本体)2の要部構成を示す図である。エンジン1は、例えばガソリン燃料とする点火式の空冷エンジンであり、シリンダ10a内を往復動するピストン10と、ピストン10に同期して回転するクランクシャフト11(出力軸)とを有する。

0009

図1に示すように、エンジン1の吸気管12には、スロットルモータ13aの駆動により開度が調整されるスロットルバルブ13と、スロットルバルブ13により調量された空気に燃料を噴射して混合気を生成するインジェクタ14とが設けられる。吸気弁15aを介して燃焼室15に導入された混合気は、点火プラグ16で点火されて燃焼爆発)し、ピストン10を往復動させる。ピストン10の往復動により、コンロッド17を介してクランクシャフト11が回転する。燃焼室15で燃焼した混合気は、排気弁15bを介して排気管18に排出される。

0010

クランクシャフト11には、発電部2が連結される。発電部2は、エンジン1により駆動されて交流電力を発電する多極オルタネータであり、クランクシャフト11に連結されてクランクシャフト11と一体に回転するロータ21と、ロータ21の径方向内側にロータ21と同心状に配置されたステータ23とを有する。ロータ21には永久磁石22が設けられる。ステータ23には、120度毎の位相角で配置されたUVWの巻線24が設けられる。

0011

エンジン1の動力により、発電部2のロータ21がクランクシャフト11を介して回転駆動されると、巻線24からU相、V相、W相の交流電力が出力される。すなわち、発電部2で発電される。発電部2には、発電部2より出力された三相交流所定周波数の交流電力に変換するインバータ回路が電気的に接続される。

0012

図2は、エンジン発電機100の全体の電気回路を示す図である。図2に示すように、インバータ回路30は、発電部2より出力された三相交流を整流する電力変換回路31と、電力変換回路31から出力された直流を所定の三相交流に変換するインバータ32と、電力変換回路31およびインバータ32を制御する制御ユニット33とを備える。電力変換回路31は、バッテリ5から供給された直流を三相交流に変換して発電部2に出力することもできる。したがって、発電部2は、発電を行うジェネレータとしての機能だけでなく、エンジン1の始動を行うスタータとしても機能する。

0013

制御ユニット33は、CPU,ROM,RAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されるマイクロコンピュータである。

0014

電力変換回路31は、ブリッジ回路として構成され、発電部2のU相、V相、W相の各巻線に対応して接続された3対(計6個)の半導体スイッチ素子311を有する。スイッチ素子311は、例えばMOSFETやIGBT等のトランジスタにより構成され、各スイッチ素子311にはそれぞれダイオード312(例えば寄生ダイオード)が並列に接続される。スイッチ素子311のゲートは制御ユニット33から出力される制御信号により駆動され、制御ユニット33によりスイッチ素子311の開閉オンオフ)が制御される。例えば発電部2がジェネレータとして機能するとき、スイッチ素子311はオフされ、これにより三相交流がダイオード312を介して整流される。整流後の電流はキャパシタ34で平滑された後、インバータ32に入力される。

0015

インバータ32は、Hブリッジ回路として構成された2対(計4個)の半導体スイッチ素子321を有する。スイッチ素子321は、例えばMOSFETやIGBT等のトランジスタであり、各スイッチ素子321にはそれぞれダイオード322(例えば寄生ダイオード)が並列に接続される。スイッチ素子321のゲートは制御ユニット33から出力される制御信号により駆動され、制御ユニット33によりスイッチ素子321の開閉(オンオフ)が制御されて、直流が単相交流に変換される。インバータ32で生成された単相交流は、リアクトルやコンデンサを有するフィルタ回路35を介して正弦波変調されて負荷36に出力される。

0016

インバータ回路30には、給電回路40を介してバッテリ5が電気的に接続される。給電回路40は、コネクタ6を介してバッテリ5を電力変換回路31とキャパシタ34との間、すなわち電力変換回路31のプラス側およびマイナス側の出力端子313,314に接続するように設けられる。より詳しくは、バッテリ5のプラス側端子は、ヒューズ41、コンタクタ42およびダイオード43を介して電力変換回路31のプラス側出力端子313に接続され、マイナス側端子はマイナス側出力端子314に接続される。

0017

コンタクタ42は、バッテリ5をインバータ回路30に接続(オン)または遮断(オフ)するためのスイッチを含み、コンタクタ駆動回路44によりその作動(オンオフ)が制御される。ヒューズ41とコンタクタ42との間には、バッテリスイッチ45が接続され、バッテリスイッチ45のオンにより制御ユニット33に電力が供給される。これによりコンタクタ駆動回路44がコンタクタ42をオンする。バッテリスイッチ45がオフされると、コンタクタ駆動回路44はコンタクタ42をオフする。すなわちコンタクタ42は、バッテリスイッチ45のオンオフに連動してオンオフする。

0018

バッテリ5からの電力によりエンジン1を始動する場合、ユーザによりバッテリスイッチ45がオン操作される。これによりコンタクタ42がオンされ、バッテリ5の電力が電力変換回路31に供給される。このとき、制御ユニット33は、バッテリスイッチ45がオンされたか否かを判定し、バッテリスイッチ45がオンされたと判定すると、電力変換回路31のスイッチ素子311のオンオフを制御し、直流電力を交流電力に変換する。この交流電力は発電部2に供給され、これによりステータの巻線24(図1)に回転磁界が発生し、発電部2のロータ21が回転する。その結果、クランクシャフト11が回転させられ、エンジン1のクランキングによる始動が可能となる。

0019

エンジン1の始動が完了してバッテリスイッチ45がオフされると、コンタクタ42がオフされ、バッテリ5からインバータ回路30への電力供給が遮断される。以降、発電部2のロータ21がエンジン1により回転駆動され、発電部2が発電を行う。制御ユニット33等には発電部2で発電した電力の一部が供給される。なお、コネクタ6には通信ラインが接続され、通信ラインを介してバッテリ5の内部温度充電状態などの情報が制御ユニット33に送信される。

0020

ところで、上述したように発電部2をスタータモータとして用い、クランクシャフト11を回転させてエンジン1を始動する場合、ピストン10が最初の圧縮工程において上死点を乗り越えるときに最大トルクが要求される。図3は、エンジン始動時の要求トルクの変化の一例を示す図である。図中の点P1〜P5は、それぞれ1回目の圧縮工程、吸気工程、2回目の圧縮工程、爆発工程、排気工程のトルクを示す。

0021

図3に示すように、エンジン始動時の要求トルクは、ピストン10が最初の圧縮工程において上死点を乗り越えるときに最大となる。なお、このときのトルクを1回目の乗り越しトルクT1と呼び、エンジン始動可能なクランキング回転数までエンジン回転数を上昇させるためのトルクをクランキングトルクT2と呼ぶ。クランキングトルクT2は、1回目の乗り越しトルクT1よりも小さい。

0022

このようにエンジン始動時に発電部2は大きな乗り越しトルクT1を発生させる必要があるが、例えばバッテリ電圧を高めて巻線24に大電流を流すことでこれを実現しようとすると、バッテリ5と巻線24との間の電力変換回路31に許容電流の高い高価な素子を用いる必要があり、コストの上昇を伴う。そこで、本実施形態では、コストの上昇を抑えつつ、エンジン始動時に発電部2が必要十分なトルクを発生することができるよう以下のようにエンジン発電機100を構成する。

0023

図4は、本発明の実施形態に係るエンジン発電機100の要部構成を示す電気回路図である。図4に示すように発電部2の巻線24は、U相の巻線24UとV相の巻線24VとW相の巻線24Wとを含む。各巻線24U,24V,24Wの一端側の端子241〜243は、それぞれ図2の電力変換回路31のスイッチ素子311およびダイオード312に接続される。各巻線24U,24V,24Wの他端側の端子244〜246は、図4スイッチ回路25に接続される。

0024

スイッチ回路25は、発電部2と電力変換回路31との間に設けられ、インバータ回路30を形成するインバータユニット実装される。より具体的には、スイッチ回路25は、一端が端子244に接続され、他端が端子242に接続されたスイッチ251と、一端が端子245に接続され、他端が端子243に接続されたスイッチ252と、一端が端子246に接続され、他端が端子241に接続されたスイッチ253と、一端が端子244〜246にそれぞれ接続され、他端が中性点257を介して互いに接続されたスイッチ254〜256とを有する。各スイッチ251〜256は、例えばコイル励磁および消磁により開閉(オンオフ)するリレースイッチとして構成される。

0025

スイッチ251〜256の開閉、すなわちコイルの励磁および消磁は、制御ユニット33からの制御信号により行われる。スイッチ251〜253を第1スイッチ群、スイッチ254〜256を第2スイッチ群とするとき、制御ユニット33は、第1スイッチ群のスイッチ251〜253を同時にオンかつ第2スイッチ群のスイッチ254〜256を同時にオフするように、あるいは第1スイッチ群のスイッチ251〜253を同時にオフかつ第2スイッチ群のスイッチ254〜256を同時にオンするように制御信号を出力する。

0026

第1スイッチ群のスイッチ251〜253がオフかつ第2スイッチ群のスイッチ254〜256がオンすると、巻線24の結線状態がY結線に切り換わる。第1スイッチ群のスイッチ251〜253がオンかつ第2スイッチ群のスイッチ254〜256がオフすると、巻線24の結線状態がΔ結線に切り換わる。

0027

制御ユニット33には、バッテリスイッチ45と、クランクシャフト11の回転角およびエンジン回転数を検出する電磁ピックアップ式または光学式クランク角センサ46とが接続される。制御ユニット33は、バッテリスイッチ45とクランク角センサ46とからの信号に基づいてエンジン始動時に所定の処理を実行する。これにより、コンタクタ駆動回路44(図2)に制御信号を出力してコンタクタ42のスイッチのオンオフを制御するとともに、スイッチ回路25のスイッチ251〜256のオンオフを制御する。

0028

図5は、結線状態がY結線のときとΔ結線のときとで端子241〜243を流れる線電流、すなわち電力変換回路31の素子を流れる線電流が互いに等しいと仮定したときの、エンジン回転数Nと発電部2で出力されるトルク(モータトルク)Tとの関係を示す図である。図中、特性f1はY結線のときの特性であり、特性f2はΔ結線のときの特性である。

0029

Y結線とΔ結線とで線電流が互いに等しいとき、Y結線の線間電圧はΔ結線の線間電圧よりも大きく、したがって図5に示すようにエンジン始動直後出力トルクTは、Y結線(特性f1)のときの方がΔ結線(特性f2)のときよりも約1.5倍程度大きい。一方、エンジン回転数Nの増加に伴い、Y結線およびΔ結線いずれの場合も、逆起電力の影響により出力トルクTが徐々に減少する。このとき、バッテリ電圧と逆起電圧とがつりあうポイント無負荷回転数が決まるため、エンジン1の無負荷回転数は、Δ結線(特性f2)の方がY結線(特性f1)よりも約1.5倍程度大きい。なお、特性f1と特性f2とは回転数N1で交差し、この回転数N1を境にトルクの大小が逆転する。

0030

以上を考慮すると、エンジン始動直後にY結線に切替えることで、エンジン1に要求される1回目の乗り越しトルクT1(図3)を容易に発生することができる。また、エンジン回転数の高い領域でΔ結線に切替えることで、エンジン1を完爆させるためのクランキングトルクT2(図3)を容易に発生することができる。なお、図5の領域AR1は、1回目の圧縮工程が生じる回転数領域に相当し、領域AR2は、エンジン1が完爆可能な回転数領域に相当する。

0031

図6は、制御ユニット33で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、バッテリスイッチ45がオンされると開始される。

0032

まず、ステップS1で、第1スイッチ群のスイッチ251〜253をオフし、かつ、第2スイッチ群のスイッチ254〜256をオンし、巻線24の結線状態をY結線に切り換える。次いで、ステップS2で、コンタクタ駆動回路44に制御信号を出力し、コンタクタ42のスイッチをオンする。これによりバッテリ5の電力が電力変換回路31を介して巻線24に供給される。このとき、結線状態はY結線であるため、発電部2はエンジンの1回目の乗り越しトルクT1を上回る高トルクを出力することができ、クランクシャフト11を停止状態から容易に回転させることができる。

0033

次いでステップS3で、クランク角センサ46により検出されたエンジン回転数Nが所定回転数Na以上であるか否かを判定する。これは、1回目の圧縮工程が完了したか否かの判定であり、所定回転数Naは、例えば図5エンジン回転数領域AR1内で設定される。なお、所定回転数Naは図5のN1に設定してもよい。ステップS3は肯定されるまで繰り返され、ステップS3で肯定されるとステップS4に進む。

0034

ステップS4では、第1スイッチ群のスイッチ251〜253をオフし、かつ、第2スイッチ群のスイッチ254〜256をオンし、巻線24の結線状態をΔ結線に切り換える。これにより高回転側でトルクを出力することが可能となり、エンジン回転数をエンジン1が完爆可能な回転数まで容易に上昇させることができる。

0035

次いでステップS5で、クランク角センサ46により検出されたエンジン回転数Nが所定回転数Nb以上であるか否かを判定する。これは、エンジン回転数Nが完爆可能な回転数まで上昇したか否かの判定であり、所定回転数Nbは、所定回転数Naよりも大きく、例えば図5のエンジン回転数領域AR2内で設定される。ステップS5は肯定されるまで繰り返され、ステップS5で肯定されるとステップS6に進む。ステップS6では、コンタクタ駆動回路44に制御信号を出力し、コンタクタ42のスイッチをオフする。これによりバッテリ5からの電力供給が遮断される。

0036

本発明の実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)エンジン発電機100は、シリンダ10a内を往復動するピストン10を有するエンジン1と、三相の巻線24を有し、エンジン1により駆動されて発電する一方、エンジン始動時にエンジン始動用電動機として動作可能な発電部2と、発電部2に電気的に接続される電力変換回路31と、エンジン始動時に電力変換回路31を介して発電部2に電力を供給するバッテリ5と、エンジン1の回転数を検出するクランク角センサ46と、巻線24の結線状態をY結線およびΔ結線のいずれかに切り替えるスイッチ回路25と、エンジン始動時にクランク角センサ46により検出されたエンジン回転数Nが所定回転数Na(例えば図5のN1)に達するまでは結線状態をY結線に切替え、クランク角センサ46により検出されたエンジン回転数Nが所定回転数Na以上になると結線状態をΔ結線に切替えるようにスイッチ回路25のオンオフを制御する制御ユニット33とを備える(図1図2図4,ステップS1,ステップS4)。

0037

これにより、結線状態がY結線に切替えられた状態でエンジン1の始動を開始するため、電力変換回路31に大電流を流すことなく、1回目の乗り越しトルクT1を上回る高トルクを発生することができる。したがって、電力変換回路31に高価な素子を用いる必要がなく、エンジン発電機100のコストアップを抑えることができる。また、エンジン回転数(クランキング回転数)Nが所定回転数Na以上になると、結線状態をY結線からΔ結線に切替えるので、エンジン回転数Nが高い領域におけるトルク不足を解消することができ、エンジン回転数Nを完爆可能な回転数まで容易に上昇させることができる。

0038

(2)エンジン発電機100は、バッテリ5から発電部2への電力供給を開始および遮断するコンタクタ42等の給電回路40をさらに備える(図2)。制御ユニット33は、クランク角センサ46により検出されたエンジン回転数Nが上記所定回転数(第1回転数)Naよりも高い所定回転数(第2回転数)Nb以上になると、バッテリ5から発電部2への電力供給を遮断するようにコンタクタ駆動回路44に制御信号を出力する(ステップS6)。これによりエンジン1の始動後にバッテリ5からの電力供給を適切に遮断することができる。

0039

(3)この場合、所定回転数Naは、エンジン1が1回目の圧縮工程を完了するときあるいは完了した後のエンジン回転数に相当し、所定回転数Nbは、エンジン1が完爆可能となるときのエンジン回転数に相当する。これによりエンジン1の低回転数域で高トルクを発生しつつ、高回転数域でのトルクの低下を抑えることができ、高電圧のバッテリ5を用いることなく、エンジン1の始動を容易に行うことができる。

0040

なお、上記実施形態では、スイッチ回路25のスイッチ251〜256をオンオフして巻線24の結線状態をY結線およびΔ結線のいずれかに切替えるようにしたが、結線切替え部および結線切替え制御部の構成は上述したものに限らない。すなわち、エンジン始動時に回転数検出部としてのクランク角センサ46により検出されたエンジン回転数Nが所定回転数Naに達するまで結線状態をY結線に切替え、エンジン回転数Nが所定回転数Na以上になるとΔ結線に切替えるのであれば、結線切替え部としてのスイッチ回路25の構成および結線切替え制御としての制御ユニット33における処理はいかなるものでもよい。上記実施形態では、エンジン回転数Nが所定回転数Nb以上になると、制御ユニット33での処理によりコンタクタ駆動回路44に制御信号を出力してバッテリ5から発電部2への電力供給を遮断するようにしたが、電力供給制御部の構成は上述したものに限らない。バッテリ5と発電部2との間に充電回路を設け、発電部2の電力によりバッテリ5を充電するようにしてもよい。

0041

以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能であり、変形例同士を組み合わせることも可能である。

0042

1エンジン、2発電部、5バッテリ、10ピストン、24巻線、25スイッチ回路、31電力変換回路、33制御ユニット、44コンタクタ駆動回路、46クランク角センサ、100 エンジン発電機

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ