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技術 チオレドキシンを含有する皮膚外用剤組成物

出願人 アモーレパシフィックコーポレーション
発明者 キムジヨンファンジョンヨウンキムヨウンソハンサンホン
出願日 2018年7月11日 (2年10ヶ月経過) 出願番号 2018-131829
公開日 2018年10月11日 (2年7ヶ月経過) 公開番号 2018-158946
状態 特許登録済
技術分野 化粧料 蛋白脂質酵素含有:その他の医薬 化合物または医薬の治療活性 医薬品製剤
主要キーワード 水分増加率 プラスチック試料 顔撮影装置 経皮水分損失 展色剤 公害物質 毛穴縮小 クレンジングゲル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年10月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

チオレドキシンを含有する皮膚外用剤組成物を提供すること。

解決手段

チオレドキシンを含有することにより、優れた肌の保湿力の改善効果皮脂の調節効果、毛穴収縮効果、血行の改善を通じた顔色の改善などの全般的な肌の状態の改善効果を提供することのできる組成物である。

概要

背景

人間の肌は、人体の一次防御膜であり、温度および湿度の変化、紫外線公害物質などの外部環境刺激から体内器官を保護する機能をし、さらに、年を取るにつれて、様々な内的、外的の要因により変化を経る。すなわち、内的には新陳代謝を調節する各種のホルモン分泌が減少し、免疫細胞の機能と細胞活性が低下して生体に必要な免疫タンパク質および生体構成タンパク質生合成が減り、外的にはオゾン層破壊に起因して太陽光線のうち地表に達する紫外線の含量が増大され、環境汚染がさらに激しくなることにより、自由ラジカルおよび活性有害酸素などが増加する結果、肌の厚さが減少し、しわが増加し、弾力が減るだけではなく、肌の血色が暗くなってくすんで見え、肌のトラブルが頻繁に発生し、しみやそばかす及び黒いしみも増え、血色が悪くなり、肌トーンも暗くなるなど種々の変化を引き起こす。

このような肌の内的および外的要因による肌状態の変化を防ぎ、健やかな肌の状態を維持するために、周知の各種の動物、植物、微生物などから得られた生理活性物質化粧品に付加して用いることにより、肌の状態を改善するための努力が注がれてきた。

概要

チオレドキシンを含有する皮膚外用剤組成物を提供すること。チオレドキシンを含有することにより、優れた肌の保湿力の改善効果皮脂の調節効果、毛穴収縮効果、血行の改善を通じた顔色の改善などの全般的な肌の状態の改善効果を提供することのできる組成物である。

目的

本発明は、チオレドキシン(thioredoxin)を含有する皮膚外用剤組成物に係り、さらに詳しくは、チオレドキシンを含有することにより、優れた肌の保湿力の改善効果、皮脂の調節効果、毛穴の収縮効果、血行の改善を通じた顔色の改善などの全般的な肌の状態の改善効果を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

チオレドキシンからなる有効成分を含有する経皮水分損失抑制用皮膚外用剤組成物

請求項2

チオレドキシン、プロピレングリコール及び水からなる混合物を含有する経皮水分損失抑制用皮膚外用剤組成物。

請求項3

前記チオレドキシンは、組成物の総重量に対して1〜50重量%の量で含有されることを特徴とする請求項1又は2に記載の経皮水分損失抑制用皮膚外用剤組成物。

請求項4

化粧料組成物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の経皮水分損失抑制用皮膚外用剤組成物。

技術分野

0001

本発明は、チオレドキシン(thioredoxin)を含有する皮膚外用剤組成物係り、さらに詳しくは、チオレドキシンを含有することにより、優れた肌の保湿力の改善効果皮脂の調節効果、毛穴収縮効果、血行の改善を通じた顔色の改善などの全般的な肌の状態の改善効果を提供することのできる組成物に関する。

背景技術

0002

人間の肌は、人体の一次防御膜であり、温度および湿度の変化、紫外線公害物質などの外部環境刺激から体内器官を保護する機能をし、さらに、年を取るにつれて、様々な内的、外的の要因により変化を経る。すなわち、内的には新陳代謝を調節する各種のホルモン分泌が減少し、免疫細胞の機能と細胞活性が低下して生体に必要な免疫タンパク質および生体構成タンパク質生合成が減り、外的にはオゾン層破壊に起因して太陽光線のうち地表に達する紫外線の含量が増大され、環境汚染がさらに激しくなることにより、自由ラジカルおよび活性有害酸素などが増加する結果、肌の厚さが減少し、しわが増加し、弾力が減るだけではなく、肌の血色が暗くなってくすんで見え、肌のトラブルが頻繁に発生し、しみやそばかす及び黒いしみも増え、血色が悪くなり、肌トーンも暗くなるなど種々の変化を引き起こす。

0003

このような肌の内的および外的要因による肌状態の変化を防ぎ、健やかな肌の状態を維持するために、周知の各種の動物、植物、微生物などから得られた生理活性物質化粧品に付加して用いることにより、肌の状態を改善するための努力が注がれてきた。

先行技術

0004

大韓民国登録特許第0585269号

発明が解決しようとする課題

0005

そこで、本発明者らは、生命活動に欠かせない酵素であるチオレドキシンは肌に実際に発現されるタンパク質であるので、肌への安全性が高く、且つ、チオレドキシンを肌に適用するときに優れた肌の状態の改善効果を提供することができるということを見出し、本発明を完成するに至った。

0006

したがって、本発明の目的は、チオレドキシンを含有して肌の全般的な状態を改善することのできる皮膚外用剤組成物を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

上記の目的を達成するために、本発明は、チオレドキシンからなる有効成分を含有する経皮水分損失抑制用皮膚外用剤組成物を提供する。

0008

また、本発明は、チオレドキシン、プロピレングリコール及び水からなる混合物を含有する経皮水分損失抑制用皮膚外用剤組成物を提供する。

発明の効果

0009

本発明の組成物は、チオレドキシンを含有することにより、肌の保湿力の改善効果、皮脂の調節効果、毛穴の収縮効果、血行の改善を通じた顔色の改善などの全般的な肌の状態の改善効果を提供することができる。

図面の簡単な説明

0010

図1は、サッカロミケス発酵物からチオレドキシンを得る過程を示す図である。

実施例

0011

本発明に係る皮膚外用剤組成物は、チオレドキシンを有効成分として含有する。

0012

チオレドキシンは、分子量が10,000〜13,000である低分子タンパク質であり、TRXとも略称される。リボヌクレオチド還元酵素がリボヌクレオチドを還元するときのプロトン供給体であり、活性の中心に存在する1対のシステイン残基原核生物から真核生物に至るまで保存されており、NADPHとチオレドキシン還元酵素の存在下で標的タンパク質硫化物の結合を還元開裂する活性がある。ヒトTRX/ADF成人T細胞白血病由来因子)は細胞の増殖や転写因子の制御にも関与することが知られている。

0013

本発明において用いるチオレドキシンは、当業界における周知の方法を用いて分離することができ、好ましくは、発酵を用いてチオレドキシンを含む物質を培養することができ、特に、本発明において用いるチオレドキシンは、酵母、好ましくは、サッカロミケス属(Saccharomyces)の酵母を用いた発酵物のろ過物から分離して得ることができる。

0014

本発明において用いるチオレドキシンをサッカロミケス発酵物から得る過程は、図1に例示されている。

0015

本発明に係る組成物は、チオレドキシンを組成物の総重量に対して0.00001〜50重量%、好ましくは、0.00001〜30重量%、さらに好ましくは、0.00001〜10重量%含有する。前記チオレドキシンの含量が0.00001重量%未満であれば、前記成分による効能、効果があまり得られず、50重量%を超えると、肌への安全性または剤形上の問題があるためである。

0016

本発明の組成物は、保湿用皮膚外用剤組成物として使用可能であり、これは、肌のバリア機能強化させ、皮膚角質形成細胞分化誘導する。このため、不完全表皮の分化による肌の乾燥症接触性皮膚炎または乾癬などを予防または改善する皮膚外用剤組成物として好適に使用可能である。

0017

本発明の組成物は、血色および肌トーン改善用皮膚外用剤組成物として使用可能であり、これは、肌への適用時に毛細血管拡張させ、血液の循環を促すことにより肌に栄養分を円滑に供給し、肌の老化を抑えて血色および肌トーンの改善効果が卓越している。

0018

本発明の組成物は、毛穴縮小、皮脂調節および皮膚トラブル改善用皮膚外用剤組成物として使用可能であり、これは、肌への適用時に過剰に分泌される皮脂を抑え、活性酸素の除去およびコラーゲンの合成を促すことにより毛穴を縮小させ、炎症因子の発現の減少により皮膚トラブルを抑える効果が卓越している。なお、優れた抗酸化力により肌への刺激の生成を防御することができる。

0019

上述した本発明の皮膚外用剤組成物は、化粧料組成物として剤形化可能であり、化粧品学または皮膚科学的許容可能な媒質または基剤を含有して剤形化される。これは、局所適用に適したあらゆる剤形であり、例えば、溶液ゲル固体無水ペースト水相油相を分散させて得たエマルジョン、懸濁液、マイクロエマルジョンマイクロカプセル微細顆粒球もしくはイオン型リポーソム)および非イオン型小胞分散剤の形で、またはクリームスキンローションパウダー軟膏スプレーもしくはスティックコンシーラーの形で提供可能である。なお、フォーム(foam)の形でまたは圧縮された推進剤をさらに含有するエアロゾール組成物の形態でも使用可能である。これら組成物は、当該分野における通常の方法により製造可能である。

0020

また、本発明に係る皮膚外用剤組成物は、脂肪物質有機溶媒溶解剤濃縮剤ゲル化剤軟化剤抗酸化剤懸濁化剤安定化剤発泡剤(foaming agent)、芳香剤界面活性剤、水、イオン型もしくは非イオン型乳化剤充填剤金属イオン封鎖剤キレート化剤保存剤ビタミン遮断剤、湿潤化剤、必須オイル染料顔料親水性もしくは親油性活性剤脂質小胞または化粧品に通常用いられる任意の他の成分などの化粧品学もしくは皮膚科学分野において通常用いられる補助剤を含有する。前記補助剤は、化粧品学または皮膚科学分野において通常用いられる量で取り込まれる。

0021

さらに、本発明の組成物は、皮膚改善効果を増加させるために皮膚吸収促進物質を含有することができる。

0022

本発明の組成物は剤形が特に限定されるものではなく、目的とするところに応じて剤形を適切に選択することができる。例えば、化粧水、ローション、エッセンス、クリーム、軟膏、ゲル、パックパッチマスクおよび噴霧剤などのスキンケア製品メークアップベースファンデーション、パウダー、マスカラリップスティックなどのメークアップ製品クレンジングオイルクレンジングクリームクレンジングゲルポイントメークアップリムーバーなどの洗浄剤製品などに剤形化可能である。

0023

以下、試験例および剤形例を挙げて本発明の構成および効果についてより具体的に説明する。しかしながら、これらの試験例および剤形例は本発明についての理解への一助となるために例示の目的だけで提供されたものであり、本発明の範ちゅうおよび範囲がこれに制限されるものではない。

0024

[参考例1]
本発明の組成物の効能を実験するためのチオレドキシンは、株式会社ファーマフーズ(〒615−8245、京都府京都市西京区御大原1−49)のTRX日本酒エキス〔サッカロミケス発酵物(Saccharomyces Ferment)〕であり、チオレドキシンの含量は、4mg/1gである。

0025

[剤形例1および比較剤形例1]
下記表1の組成に従い、通常の方法により栄養クリームを製造した(単位:重量%)。

0026

0027

[試験例1]皮膚の保湿力の増加効果の測定
チオレドキシンが皮膚の保湿力の増加に及ぼす効果を測定するために、前記剤形例1および比較剤形例1を用い、下記のようにして評価した。

0028

乾燥肌として分類された40〜50代の成人20名をそれぞれ剤形例1および比較剤形例1の2群に対して10名ずつ2組に分けて栄養クリームを毎日2回ずつ4週間顔面に塗布させた。塗布開始前と、塗布後1週間、塗布後2週間、 塗布後4週間経過した時点、および塗布を中止してから2週間経過(合計6週間経過)後に、恒温恒湿条件(24℃、相対湿度40%)下で皮膚水分量測定器コルネオメーター(Corneometer)CM825、C+Kエレクトロニック社製、ドイツ〕を用いて肌の水分量を測定した。その結果を下記表2に示す。表2の結果は、試験の開始直線に測定した皮膚水分量測定器の値を基準として所定期間処置した後の測定値の増加分を百分率で表示したものである。

0029

0030

前記表2の結果から、比較剤形例1を塗布した場合には、塗布が行われた4週間までは約30%の水分増加率を示すが、塗布を中止した後には肌の水分量が減少するのに対し、チオレドキシンを含有する剤形例1を塗布した場合には、ほとんどの場合に塗布を中止した後にも30%以上の肌の水分増加率を示すことを確認することができる。これより、チオレドキシンを含有する本発明の組成物は、肌の保湿力の効果に優れていることが分かる。

0031

[試験例2]角質形成細胞分化促進効果の測定
チオレドキシンの角質形成細胞の分化促進効果を調べるために、下記のように角質形成細胞の分化時に生成される角化膜(CE:Cornified Envelop)の量を、吸光度を用いて測定した。

0032

まず、新生児の表皮から分離して一次的に培養したヒトの角質形成細胞を培養用フラスコに入れて底面に付着させた後、チオレドキシンを培養液に5ppmの濃度で処理した後、細胞が底面の面積の約70〜80%まで生長するまで5日間培養した。このとき、低カルシウム(0.03mM)処理群高カルシウム(1.2mM)処理群とをそれぞれ陰性対照群陽性対照群とした。次いで、前記培養した細胞を回収してリン酸緩衝生理食塩水PBS:Phosphate buffered saline)で洗浄した後、2%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS:sodium dodecyl sulfate)と20mM濃度ジチオトレイトール(DTT:Dithiothreitol)を含有する10mM濃度のトリス−塩酸緩衝液(Tris−HCl、pH7.4)1mlを加えて音波破砕(sonication)、沸騰(boiling)、遠心分離を行い、沈殿物を再びリン酸緩衝生理食塩水(PBS)1mlに懸濁させて、340nmにおける吸光度を測定した。これとは別途に、前記音波破砕後の溶液の一部を取ってタンパク質の含量を測定し、細胞分化度の評価に当たっての基準とした。その結果を下記表3に示す。

0033

0034

前記表3に示すように、チオレドキシンを処理した場合に角質形成細胞の分化促進効果に優れていることを確認することができた。

0035

[試験例4]肌のバリア機能の修復効果の測定
チオレドキシンが肌の損傷により損傷された肌のバリア機能の修復に及ぼす効果を測定するために、下記の実験を行った。成人男女10名の上腕テープストリッピング(Tape Stripping)法を用いて肌のバリアに損傷を与え、それぞれ下記表4の組成に従い製造した剤形例2および比較剤形例2の2つの群を塗布しながら7日間1日につき1回ずつ経皮水分損失量(TWEL)の修復度をポータブル水分蒸散バポメーター(Vapometer)(デルフィンテクノロジーズ社製、フィンランド)を用いて測定し且つ比較した。ここで、比較剤形例2は陰性対照群であり、ビヒクル展色剤)である。実験結果は、下記表5に示す。表5は、バリア損傷前と、バリア損傷後の剤形例2および比較剤形例2の処理前との違いを、100%を基準として比較したものである。

0036

0037

0038

前記表5から、チオレドキシンを含有していない比較剤形例2を処理した場合には、経時的に経皮水分損失量が次第に増えるのに対し、チオレドキシンを含有する剤形例2を処理した場合には速やかに経皮水分損失量が正常に戻ってバリアの損傷が修復されることを確認することができる。

0039

[試験例5]血色の改善効果
本発明に係る化粧料組成物の肌の血液循環促進効果を評価するために、レーザードップラー血流計(LDPI:Laser Doppler Perfusion Imager)を用いて肌における血液循環の度合いを測定した。レーザードップラー血流計(LDPI)は、肌における血液循環を測定する機器として広く知られており、現在用いられている器機であり、肌の毛細血管における血液の速度および量だけではなく、小動脈小静脈における流れまで測定可能な非常に敏感な機器である。

0040

恒温恒湿室において顔を石鹸水洗した後に30分間適応させ、レーザードップラー血流計(LDPI)を用いて初期値を測定した。まず、常日から手足が冷たい女性30名の額の下部の初期血流量を、レーザードップラー血流計(LDPI)を用いて測定した。次いで、前記剤形例1および比較剤形例1をそれぞれ1週間被試験者に使用させた後、測定した血流量と前記初期の測定値を比較した結果(肌の血流量の変化)を下記表6に示す。

0041

0042

前記表6の結果から、本発明に係る化粧量料組成物は、チオレドキシンを含有していない比較剤形例1よりも肌の血流量を顕著に増大させ、このような血液循環の促進を通じて血色が改善されることを確認することができた。これは、究極的には、本発明に係るチオレドキシンを含有する化粧料組成物が肌の栄養分を効果的に伝達し、肌の老化を抑えて遅らせるのに寄与できることを示唆する。

0043

[試験例6]肌トーンの改善効果
前記剤形例1および比較剤形例1の肌トーンの改善効果を調べるために、30名の被験者にそれぞれ使用(1日につき夕方に1回塗布、合計1週間)させた後、コスティック用全顔撮影装置フェイシャルステージ(Facial Stage)DM−3(モリテックス社製、日本)を用いて肌トーンの改善度を評価した。肌トーンの改善率は、肌の明度および色彩の測定値で判断し、その結果を下記表7に示す。明度および色彩の変化値が大きくなればなるほど、肌トーンが改善されたことを意味する。

0044

0045

表7の結果から、本発明に係るチオレドキシンを含有していない比較剤形例1は有意的な肌トーンの改善効能を示さないのに対し、チオレドキシンを有効成分として含有する剤形例1を用いる場合には、使用前よりは使用後の肌トーンが大幅に改善されることを確認した。

0046

[試験例7]毛穴の縮小効果
1.コラーゲン生合成の促進を通じた毛穴の縮小効果
本発明に係るチオレドキシンのコラーゲン生合成の促進効果をTGF−βと比較して測定した。まず、繊維芽細胞(fibroblast)を24ウェルに1ウェル当たりに105個ずつ播種して約90%生長するまで培養した。これを無血清ダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)において24時間培養した後、無血清培地に溶かした本発明のチオレドキシンとTGF−βをそれぞれ10ng/mlずつ処理し、CO2培養器において24時間培養した。これらの上澄み液を取ってプロコラーゲン型(I)のELISAキット〔procollagen type(I)〕を用いてプロコラーゲンの増減有無を調べてみた。その結果を下記表8に示し、コラーゲンの合成能は、非処理群を100にして比較した。

0047

0048

前記表8の結果から、本発明に係るチオレドキシンは、陽性対照群であるTGF−βよりも高いレベルの優れたコラーゲン合成能を示すことを確認することができた。このため、本発明に係るチオレドキシンが毛穴の周りのコラーゲンの生成量を増大させて広くなった毛穴を縮小させることができるということを確認した。

0049

2.毛穴の縮小効果
剤形例1および比較剤形例1の毛穴の縮小効果を調べるために、下記のようにして評価を行った。毛穴が大きい被験者男女20名を選定して10名ずつ2つの群に分け、各群別に顔に剤形例1および比較剤形例1の栄養クリームをそれぞれ4週間毎日塗布させた。毛穴の縮小効果に対する判定は、実験前と4週後の写真を撮って専門家目視評価により行われた。その結果を、下記表9に示す(評価等級:0−全く縮小されていない、5−非常に縮小されている)。

0050

0051

前記表9の結果から、比較剤形例1は毛穴の縮小効果がないが、剤形例1の場合には目視可能な程度の毛穴の縮小効果を示して、本発明に係るチオレドキシンは、毛穴の大きさを減少させる効果に優れていることが分かる。

0052

[試験例8]皮脂分泌抑制効果
1. 5α−リダクタゼ活性の抑制を通じた肌の過分泌の抑制効果
5α−リダクターゼ活性の抑制効果を確認するために、HEK293−5αR2細胞において[14C]テストステロンが[14C]ジヒドロテストステロン(DHT:dihydrotestosterone)に変換される割合を測定した。HEK293細胞にp3xFLAG−CMV−5αR2を形質感染させて24ウェルプレートに1ウェル当たりに2.5×105の細胞を入れて培養した(Park et al.,2003,JDS.Vol.31,pp.191−98)。翌日に酵素基質および阻害剤が添加された新たな培地交換した。培地の基質としては、0.05μCi[14C]テストステロン(アマシャムファルマシアバイオテク社製、英国)を用いた。

0053

5α−リダクターゼ活性の抑制の度合いを確認するために、チオレドキシンを入れ、37℃、5%CO2の培養器において2時間培養した。このとき、チオレドキシンを入れなかったものは陰性対照群として用い、フィナステリド(finasteride)を入れたものを陽性対照群として用いた。次いで、培養培地を回収してステロイドを800μlのエチルアセテートで抽出した後、上部の有機溶媒層を分離して乾燥し、次いで、残渣を再び50μlのエチルアセテートで溶かしてシリカプラスチックシートカイゼルゲル60 F254(Silica plastic sheet kieselgel 60 F254)の上においてエチルアセテート−ヘキサン(1:1)を溶媒として展開した。

0054

プラスチック試料を空気中において乾燥させた後、同位元素の量を測定するためにバスシステムを用いたが、乾燥されたプラスチックシートおよびX線フィルム一緒バスカセットに入れて1週間後にフィルム残留されているテストステロンおよびジヒドロテストステロンの同位元素の量を測定した後、下記の数式1および2に従い転換率および阻害率をそれぞれ算出し、その結果を下記表10に示す。

0055

[数式1]
転換率[%] =[〔ジヒドロテストステロン(DHT)領域における放射能〕/総放射能]×100

0056

[数式2]
阻害率[%] ={(対照群の転換率−試験物質の転換率)/対照群の転換率}×100

0057

0058

前記表10の結果から、テストステロンをジヒドロテストステロンに転換させて細胞質内にある受容体タンパク質と結合して核内に入り込んで皮脂腺細胞を活性化させ、且つ、分化を促して皮脂腺内において皮脂を過分泌させる役割を果たす5α−リダクターゼの活性をチオレドキシンが効果的に抑えることにより、テストステロンのジヒドロテストステロンへの転換を遮断することを確認することができ、5α−リダクターゼの活性を抑えるものであると知られているフィナステリドよりも優れた抑制効果を有することが分かる。したがって、チオレドキシンは、5α−リダクターゼの活性を効果的に抑えることにより、皮脂の過分泌を抑えることを確認した。

0059

2.皮脂分泌の抑制効果
前記剤形例1および比較剤形例1の皮脂分泌の抑制効果を調べるために、下記のようにして評価を行った。皮脂分泌が多いと感じる被験者男女30名を選定して指定された部位に剤形例1および比較剤形例1の栄養クリームを4週間毎日塗布させた。皮脂減少の効果に対する判定は、皮脂量測定器〔セブメーター(Sebumeter)SM810、C+Kエレクトロニック社製、ドイツ〕を用いて2週間および4週間経過後の平均皮脂減少率(%)をそれぞれ測定し、その結果を下記表11に示す。

0060

0061

前記表11の結果から、本発明に係るチオレドキシンを有効成分として含有する剤形例1は、これを含有していない比較剤形例1よりも過剰に分泌される皮脂を効果的に抑えることが分かる。

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