図面 (/)
課題
課題を解決するための手段
概要
背景
コーヒー豆を焙煎する装置として、業務用の大型のものが存在するが、コーヒー豆を入れる容量が大きすぎ、比較的少量の豆を焙煎するためのものではない。そこで、比較的少量の豆に使用する焙煎装置として、特開2003−061578号公報が開示されている。これは、片手鍋において、鍋本体(1)の底部(11)を薬用カプセルの長軸芯から上下に二分割した下半分の相似形状に形成し、当該底部(11)の全上縁から連続して、底部(11)の半径を超える高さにて上方向に廷長した周壁部(12)を設け、当該周壁部(12)の一部である対面する長壁(13)の上縁に連続して円弧状の円弧壁(14)を一体化して形成し、少なくとも一方の一体化した円弧壁(14)と長壁(13)を底部(11)の曲面と同程度の曲面にて内壁が円筒形を成す如く長軸芯に向かって巻き込むように曲げ込み壁(15)を形成すると共に、鍋本体(1)の長軸と略平行に柄(3)を設けたことを特徴とする焙煎器である。
この焙煎器は、片手なべの形状であるとともにチタンなどの金属製であることから、豆を煎る際に焦げ付かせてしまい、豆の香りが立つような焙煎を行うことを阻害する恐れがある。また、片手なべの形状を呈しているために、その豆の撹拌は、この焙煎器を火にかけた上で、いわゆるなべ振りをする要領で、その火の上で揺動させなくてはその豆が焦げ付いてしまう恐れが生じる。
概要
豆の香りが立つように焙煎すると共に、焙煎器を火にかけた状態で、その焙煎器を揺動することなく豆の撹拌ができる焙煎器を提供する。豆を投入することができる開口部21と、前記開口部21に接続され、前記豆を貯留するために所定の容積を有し、加熱すると遠赤外線を発生させるセラミックからなる本体部25と、を有し、前記本体部25の内側に所定の形状を有する複数の突起部300を設けた焙煎器。
目的
本発明は前記の点に鑑みなされたもので、その課題は、できるだけ、豆の香りが立つように焙煎すると共に、焙煎器を火にかけた状態で、その焙煎器を揺動することなく豆の撹拌ができる焙煎器を提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
技術分野
0001
本発明は、豆、特にコーヒー豆を焙煎する装置に関するものである。
背景技術
0002
コーヒー豆を焙煎する装置として、業務用の大型のものが存在するが、コーヒー豆を入れる容量が大きすぎ、比較的少量の豆を焙煎するためのものではない。そこで、比較的少量の豆に使用する焙煎装置として、特開2003−061578号公報が開示されている。これは、片手鍋において、鍋本体(1)の底部(11)を薬用カプセルの長軸芯から上下に二分割した下半分の相似形状に形成し、当該底部(11)の全上縁から連続して、底部(11)の半径を超える高さにて上方向に廷長した周壁部(12)を設け、当該周壁部(12)の一部である対面する長壁(13)の上縁に連続して円弧状の円弧壁(14)を一体化して形成し、少なくとも一方の一体化した円弧壁(14)と長壁(13)を底部(11)の曲面と同程度の曲面にて内壁が円筒形を成す如く長軸芯に向かって巻き込むように曲げ込み壁(15)を形成すると共に、鍋本体(1)の長軸と略平行に柄(3)を設けたことを特徴とする焙煎器である。
0003
この焙煎器は、片手なべの形状であるとともにチタンなどの金属製であることから、豆を煎る際に焦げ付かせてしまい、豆の香りが立つような焙煎を行うことを阻害する恐れがある。また、片手なべの形状を呈しているために、その豆の撹拌は、この焙煎器を火にかけた上で、いわゆるなべ振りをする要領で、その火の上で揺動させなくてはその豆が焦げ付いてしまう恐れが生じる。
先行技術
0004
特開2003−061578号公報
発明が解決しようとする課題
0005
本発明は前記の点に鑑みなされたもので、その課題は、できるだけ、豆の香りが立つように焙煎すると共に、焙煎器を火にかけた状態で、その焙煎器を揺動することなく豆の撹拌ができる焙煎器を提供することである。
課題を解決するための手段
0006
前記の課題を解決するため、第1観点の焙煎器は、豆を投入することができる開口部と、その開口部に接続され、その豆を貯留するために所定の容積を有し、加熱すると遠赤外線を発生させるセラミックからなる本体部と、を有し、本体部の内側に所定の形状を有する複数の突起部を設けたというものである。
0007
また、第2観点の焙煎器は、第1観点において、複数の突起部の形状とは、円錐形を呈する円錐形状突起部または四角錐を呈する四角錐形状突起部、または断面視台形状を呈する台形状突起部のいずれかを有するというものである。
0008
また、第3観点の焙煎器は、第1観点または第2観点において、開口部に、豆を撹拌する撹拌装置を配置するための貫通孔を有する渡板部を配置し、渡板部を介して貫通孔に回転可能に豆を撹拌するための撹拌装置を配置したというものである。
発明の効果
0010
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、豆の香りが立つように焙煎すると共に、焙煎器を火にかけた状態で、その焙煎器を揺動することなく豆の撹拌ができる焙煎器を提供することができる。
図面の簡単な説明
0011
Aは、焙煎器の平面図。Bは、焙煎器の側面図である。
Aは焙煎器の右側面図。Bは焙煎器の左側面図である。
図1のIII−III線断面拡大図である。
Aは、円錐形状突起部の拡大斜視図。Bは、円錐形状突起部の断面図である。
Aは、四角錘形状突起部の拡大斜視図。Bは、四角錘形状突起部の断面図である。
Aは、台形状状突起部の拡大斜視図。Bは、AのVIB線断面図である。
Aは、焙煎器に撹拌装置を配置した平面図。Bは、その側面図である。
Aは、渡し板の平面図。Bは、その側面図である。
撹拌装置の側面図である。
ハンドル部の平面図である。
Aは羽部の拡大正面図.Bはその拡大側面図である。
発明を実施するための最良の形態
0012
以下、実施例を説明する。本実施例の焙煎器10は、セラミック製であり、豆を投入するための開口部20を有し、その開口部20と連通し、投入された豆を貯留することができる本体部25を有している。なお、焙煎器10がセラミック製であるのは、これに熱を加えると遠赤外線が発生するためである。すなわち遠赤外線は、豆の焙煎に最適とされ、豆の外部が温められるとその熱が内部に伝播し均一に熱が入ることが知られており、直接熱する場合もよりも焦げが少なく薫り高い焙煎ができるためである。なお、豆とはコーヒー豆が好ましい。
0013
また、本体部25は、底部30と、側面を構成する側面部40と、を有している。底部30は、ほぼ平面視、円形状を呈し、文字通り焙煎器10の底を構成するものである。側面部40は、側面下部41と側面上部42とから構成され、側面下部41は、側面視底部30から斜め上方へ立ち上がるように構成され、上方へ行くに従って拡径し、側面下部41と側面上部42とを接続する接続部43が、その径が最大となるように構成されている。なお、開口部20と底部30は同一の面積であることが好ましい。また、側面下部41は、外方であって斜め上方へ立ち上がるように構成されている。なお、この側面下部41の底部30に対する角度Aは、125度の角度が好ましい(図1B参照)。
0014
側面下部41と接続された側面上部42は、側面視上方に行くにしたがって、徐々に縮径し、開口部20に接続されている。開口部20には後述する渡板部200(図8参照)を配置するため、その渡板部200を取り付けることができる凹状の取り付け部21、22が配置されている。また、側面上部42は、内方であって斜め上方へ立ち上がるように構成されている。なお、この側面上部42の接続部43に対する角度Bは、55度の角度が好ましい(図1B参照)。なお底部30と接続部43は平行に配置されている。
0016
また、底部30の内側部31は、所定形状の突起部300を有している。ここで所定の突起部300とは、円錐形状を呈する円錐形状突起部310、四角推形状を呈する四角錘状突起部320、断面視台形状を呈する台形状突起部330のいずれかを言う。
0017
上記のとおり所定形状の突起部300をその底部30の内側部31に配置するのは、内側部31の表面積を増加させ、放出する遠赤外線量を増加させ、豆の焙煎の効率を上げるためである。
0018
すなわち本実施例においてその所定形状の突起部300は、後述する円錐形状を呈する円錐形状突起部310、四角推形状を呈する四角錘状突起部320、断面視台形状を呈する台形状突起部330のいずれかが好ましい。
0019
円錐形状突起部310は、その断面視においてその頂点311の角度が90度でありその水平角312はそれぞれ45度である円錐側部313を有する断面視直角2等辺三角形状を呈していることが好ましい(図4A、B参照)。これによって、円錐形状突起部310を複数有する場合に、隣接する1の円錐形状突起部310における円錐側部313から輻射される遠赤外線が、他の円錐形状突起部310における円錐側部313に吸収されることを防止することができるからである。従って、この隣接する角度Xは90度であることが好ましい。なお、頂点311と水平角312を上述のものとは異なる角度にすることで、この隣接する角度Xを90度以上とすることも好ましい。もっとも、後述するように側面部40の内側にこの円錐形状突起部310を配置する場合はこの限りでない。なお、図4は、複数の円錐形状突起部310の一部を抜き出して図示したものである。
0020
また、円錐形状突起部310を設けると、底部30の内側部31に円錐形状突起部310の突起が全く存在しない場合と比べておおむね1.33倍にその表面積が増加する。たとえば、5平方ミリメートルの正方形の区画Sに配置するための最大の円錐底面部314(すなわちこの場合の直径を5ミリメートルとした場合)を有する1の円錐形状突起部310を配置した場合において、その5平方ミリメートルの正方形の区画Sの面積からその円錐形状突起部310における円錐底面部314の面積との差を求め、その差に、その円錐形状突起部310における円錐側部313の表面積との和を求める。
0021
これにより、その区画Sに円錐形状突起部310を有する場合の表面積と、それを有しない場合すなわち区画Sの表面積に対して1.33倍に増加する。このように、表面積が増加することで輻射される遠赤外線が増加し、豆を焙煎する際の効率の上昇が見込まれる。
0022
このような形状を呈する円錐形状突起部310は一定の面積の区画Sに対してその数が増加すると各頂点311同士の間隔が狭まり、その底面である円錐底面部314から頂点311までの高さも低くなる。25平方ミリメートルの正方形の区画Sの場合に1の円錐形状突起部310を配置した場合に、その高さは、2.5ミリメートルであるが、4個に増えると1.25ミリメートルとなり徐々にその高さが低減する。また、それに伴い隣り合う複数の円錐形状突起部310における頂点311同士の間隔はその高さの半分である1.25ミリメートルであり、4個に増えるとその高さは0.625ミリメートルである。ただし、突起部の数が増減しても、表面積(遠赤外線を放出する面積)は、突起物がない場合と比較して、1.33倍と変わらない。
0023
これにより円錐形状突起部310同志の間隔が広すぎると豆が詰まる恐れがある。豆、特にコーヒー豆の長さ、幅、高さのサイズのうち最小の部位はその豆の幅でありそのサイズはおよそ3ミリメートルであることが測定により判明している。したがって、上記円錐形状突起部310同志の間隔が2ミリメートル以下であることが好ましい。
0024
また、四角錘状突起部320はその断面視においてその頂点321の角度が90度でありその水平角322はそれぞれ45度である直角2等辺三角形状を呈していることが好ましい(図5A、B参照)。これによって、四角錘状突起部320を複数有する場合に、隣接する1の四角錘状突起部320における四角錘側部323から輻射される遠赤外線が、他の四角錘状突起部320における四角錘側部323に吸収されることを防止することができるからである。従って、この隣接する角度Yは90度であることが好ましい。なお、頂点321と水平角322を上述のものとは異なる角度にすることで、この隣接する角度Xを90度以上とすることも好ましい。もっとも、後述するように側面部40の内側にこの四角錘状突起部320を配置する場合はこの限りでない。なお、図5は、複数の四角錘形状突起部320の一部を抜き出して図示したものである。
0025
また、底部30の内側部31に四角錘状突起部320の突起が全く存在しない場合と比べておおむね1.42倍にその表面積が増加する。このように、表面積が増加することで輻射される遠赤外線が増加し、豆を焙煎する際の効率の上昇が見込まれる。
0026
このような形状を呈する四角錘状突起部320は一定の面積の区画S2に対してその数が増加すると各頂点321同士の間隔が狭まり、その底面である四角錘底面部324から頂点321までの高さも低くなる。25平方ミリメートルの正方形の区画S2の場合に1つの四角錘状突起部320を配置した場合に、その高さは、2.5ミリメートルであるが、4個に増えると1.25ミリメートルとなり徐々に低減する。また、それに伴い隣り合う複数の四角錘状突起部320における頂点321同士の間隔はその高さの半分である1.25ミリメートルであり、4個に増えるとその高さは0.625ミリメートルである。ただし、突起部の数が変わっても、総面積(遠赤外線を放出する面積)は突起物が無い場合と比較し1.42倍と変わらない。
0027
これにより四角錘状突起部320同志の間隔が広すぎると豆が詰まる恐れがある。上記のとおり豆特にコーヒー豆の長さ、高さ幅のサイズのうち最小のものはその豆の幅でありそのサイズはおよそ3ミリメートルであることが判明している。したがって、上記四角錘状突起部320同志の間隔についても2ミリメートル以下であることが好ましい。
0028
上記突起部300における、上記円錐形状を呈する円錐形状突起部310、四角推形状を呈する四角錘状突起部320は、共に、焙煎の対象となる豆を点で支えることができる。従って、セラミック製の焙煎器10において、焦げの原因となる高い熱密度を持つ伝導熱が豆と接するときの面積を面から線、あるいは点に減少させることにより、焦げ付きを防止する事ができると共に、遠赤外線の効果により、香りの高い豆を焙煎することができる。
0029
また、断面視台形状を呈する台形状突起部330は、図6A、Bに図示されているとおり、たとえば1の区画S3に対して、縦方向に台形状突起部330、330、330を配置し、横方向に台形状突起部330、330、330を配置し、その区画S3に対し、台形状突起部330をそれぞれ交互に12個配置することが好ましい。なお、台形状突起部330の断面形状は、図6Bによれば、台形状突起部330における底辺331は3とした場合に、頂辺332は、2の長さを有し、側面部340、340の角度Z1は、底辺331に対してそれぞれ45度が好ましい。また、頂角Z2は,90度が好ましく、頂角90度の2等辺三角形を呈する。なお、図6Aは、複数の台形状突起部330を有する一部の区画S3を抜き出して図示したものである。
0030
また、5ミリメートル4方の区画S3を4つに区分けし、縦方向に台形状突起部330、330、330と、横方向に台形状突起部330、330、330をそれぞれ2組ずつ配置することで、その12個の台形状突起部330を配置した場合と、その12個の台形状突起部330が、全く存在しない場合に比べて、その表面積はほぼ1.24倍に増加する。このように、表面積が増加することで輻射される遠赤外線が増加し、豆を焙煎する際の効率の上昇が見込まれる。
0031
また、上述の円錐形状を呈する円錐形状突起部310、四角推形状を呈する四角錘状突起部320、断面視台形状を呈する台形状突起部330のいずれかは、底部30の内側31のみならず、面部40における側面下部41と側面上部42との内側においても配置することができる。なお、それらの内側は湾曲しているために、それらの突起部をその内面に沿うように配置することはいうまでもない。
0032
次に、上述の焙煎器10に撹拌装置100を配置することができる。撹拌装置100は、焙煎器10における開口部20に配置されたその渡板部200を介して、取り外し可能に配置することができる。すなわち渡板部200はその中心に貫通孔210を有し、その貫通孔210に撹拌装置100における軸部120を配置している。
0033
撹拌装置100は、ハンドル部110と、ハンドル部110に軸止した軸部120と、底板部121と、羽部130と、を有し、羽部130は、その底板部121に対し、下方と水平方向の間において回動可能に配置された第1羽部131と第2羽部141とを有するものである。このうち、貫通孔210に、上記軸部120を配置するが、中心に孔を有するスリーブ部120aを介して配置することもできる。また、そのスリーブ部120aの上部に半円球状のカバー120bを配置し、そのカバー120bが軸部120に係止されるように、図示しない切込みをその軸部120に設けることもできる。なお、軸部120における上端部120cは四角形の断面形状を有し、上記のとおりハンドル部110と軸止されているが、軸部120におけるそれ以外の断面形状は、円形状を呈している。よってハンドル部100における四角穴を有する軸嵌合部110aを有し、その四角穴と軸部120における上端部120cが嵌合する。
0034
底板部121は、軸受け部122、122、122、122を有し、第1羽部131における第1軸受け部132、132と軸部123によって回動可能に配置され、第1羽部131からほぼ水平方向に突出した止め部133によって、底板部121に接することによって、その第1羽部131を水平方向に配置することができる。この状態を開の状態とする。また、第1羽部131が、下方に垂れ下がるようになり、この状態を閉とする。従って、第1羽部131が底板部121に対し開閉可能となる(図11参照)。
0035
また、同様に第2羽部141における第2軸受け部142、142と軸部123によって回動可能に配置され、第2羽部141からほぼ水平方向に突出した止め部143によって、底板部121に接することによって、その第2羽部141を水平方向に位置する。この状態を開の状態とする。また、第2羽部141が、下方に垂れ下がるようになり、この状態を閉とする。従って、第2羽部141が底板部121に対し開閉可能となる(図11参照)。このように、第1羽部131と第2羽部141が、底板部121に対し開閉可能となるので、焙煎した後にこの撹拌装置100を焙煎器10から取り外す際に、その第1羽部131と第2羽部141が、下方に垂れ下がるようになるので、豆が第1羽部131と第2羽部141を覆い隠していたとしても、その撹拌装置100を容易に取り外すことができる。
0036
第1羽部131は、第1掬板部135と、第1衝立部136とそれらを接続する第1連結部137からなり、第1掬板部135は、一定の曲率の平面視帯状を呈している。この第1掬板部135は、底部30と平行に配置されている。
0037
また、第1衝立部136は、第1掬板部135における回転方向において後端部に取り付けられ、第1掬板部135の第1掬板先端部135a付近においては、その第1衝立部136は、第1掬板部135に対してほぼ90度の角度に屹立するように接続され、第1衝立部136における第1中心部135b付近においては、第1掬板部135に対して、この第1衝立部136は、徐々に160度の角度になるように配置されている。すなわち、図11Bは、羽部130の平面図であり、第1掬板部135と第1衝立部136はほぼ同様の幅を有しているが、第1衝立部136の第1掬板部135に対する角度は90度から徐々に160度の角度に寝かせるように配置されている。
0038
また、第1掬板部135の第1掬板先端部135aと第1衝立部136の第1衝立先端部136aとの間を上記第1連結部137で接続されている。この第1連結部137は、正面視、第1掬板部135に対してほぼ125度の角度Wに配置されている。なお、このような角度の限定はないが、底部30に対する側面下部41の内部との角度に倣うように配置することが好ましい。
0039
このような構成の第1羽部131における第1掬板部135は、底部30に対してほぼ平行に配置されているために。第1羽部131が回転すると、第1掬板部135が、豆を掬い上げる。その後、第1掬板先端部135a付近において掬い上げられた豆は、その付近ではほぼ90度の角度で配置されている第1掬板部135における第1掬板先端部135a付近に乗り上げる。その乗り上げた豆は、第1掬板先端部135a付近の第1衝立部136を乗り越えることができず、徐々に、第1中心部135b付近に移動をする。
0040
また、上記第1連結部137は、正面視において、第1掬板部135に対する角度Wは、125度であり、底部30に対する側面下部41の角度に倣うように設定されている。これにより側面下部41の内側付近に位置する豆を掻き出し、上記のとおり、その豆を中央部付近に移動させることができる。
0041
第1中心部135b付近に移動した豆は、その部分の角度は第1掬板部135に対して160度の角度であるために、第1中心部135b付近における第1衝立部136を乗り越えて、後方へ移動する。尚、ドーム状のキャップ170をその中心部に配置している。このキャップによって、中央部付近に移動した豆が、第1羽部131または第2羽部141に再び移動し、第1中心部135b付近の第1衝立部136を乗り越えて、後方へ移動する。
0042
第1中心部135b付近に移動した豆は、その部分の角度は第1掬板部135に対して160度であるために、第1中心部135b付近における第1衝立部136を乗り越えて、後方へ移動する。このようにして豆は焙煎機10内で撹拌され、焙煎する際の焙煎ムラを防止することができる。
0043
同様に、第2羽部141は、第2掬板部145と、第2衝立部146とそれらを接続する第2連結部147からなり、第2掬板部145は、一定の曲率の平面視帯状を呈している。この第2掬板部145は、底部30と平行に配置されている。
0044
また、第2衝立部146は、第2掬板部145における回転方向において後端部に取り付けられ、第2掬板部145の第2掬板先端部145a付近においては、その第2衝立部146は、第2掬板部145に対してほぼ90度の角度に屹立するように接続され、第2衝立部146における第2中心部145b付近においては、第2掬板部145に対して、この第2衝立部146は、徐々に160度の角度になるように配置されている。すなわち、図11Bは、羽部130の平面図であり、第2掬板部145と第1衝立部146はほぼ同様の幅を有しているが、第2衝立部146の第2掬板部145に対する角度は90度から徐々に160度の角度に寝かせるように配置されている。
0045
また、第2掬板部145の第2掬板先端部145aと第2衝立部146の第2衝立先端部146aとの間を上記第2連結部147で接続されている。この第2連結部147は、正面視、第2掬板部145に対する角度を図1(B)のAと同じ角度すなわち125度に配置されている。なお、このような角度の限定はないが、底部30に対する側面下部41の内部との角度に倣うように配置することが好ましい。
0046
このような構成の第2羽部141における第2掬板部145は、底部30に対してほぼ平行に配置されているために。第2羽部141がR方向に回転すると、第2掬板部145が、豆を掬い上げる。その後、第2掬板先端部145a付近において掬い上げられた豆は、その付近ではほぼ90度の角度で配置されている第2衝立部146における第2掬板先端部145a付近に乗り上げる。その乗り上げた豆は、第2衝立先端部146a付近を乗り越えることができず、徐々に、第2中心部145b付近に移動をする。
0047
また、上記第2連結部147は、正面視において、第2掬板部145に対して、125度であり、側面部の角度に倣うように設定されている。これにより側面部付近に位置する豆を掻き出し、上記のとおり、その豆を中央部付近に移動させることができる。
0048
第2衝立部146の角度は第2掬板部145に対して160度の角度であるため、第2中心部145b付近に移動した豆は、第2中心部145b付近における第2衝立部146を乗り越えて、後方へ移動する。尚、ドーム状のキャップ170をその中心部に配置している。このキャップ170によって、中央部付近に移動した豆が、第1羽部131または第2羽部141に再び移動し、第2中心部145b付近における第2衝立部146を乗り越えて、後方へ移動する。
0049
上記構成の焙煎器10は、上述の突起部300を有している。すなわち円錐形状を呈する円錐形状突起部310、四角推形状を呈する四角錘状突起部320、断面視台形状を呈する台形状突起部330のいずれか、またはそれらを混合して配置することができるために、豆を点または線で支えることができるので、豆をいたずらに焦げ付かせること無く焙煎することができる。従って、伝導熱を出来るだけ排し,輻射熱(遠赤外線)を最大限に焙煎に利用することができる。また、上記のように、豆は焙煎機10内で撹拌され、焙煎する際の焙煎ムラを防止することができる。なお、図示しないが、撹拌装置100における軸部1をモータにより回転するように構成することも好ましい。
0050
10 焙煎器
20 開口部
25 本体部
30 底部
31 内側部
40 側面部
100撹拌装置
110ハンドル部
120 軸部
121底板部
130 羽部
200渡板部
210貫通孔
300突起部
310円錐形状突起部
320四角錘状突起部
330台形状突起部