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技術 コイル装置並びにそれを用いた電動弁及び電磁弁

出願人 株式会社不二工機
発明者 荒井裕介
出願日 2017年3月21日 (3年9ヶ月経過) 出願番号 2017-054362
公開日 2018年10月4日 (2年2ヶ月経過) 公開番号 2018-157720
状態 特許登録済
技術分野 電動機、発電機の巻線の絶縁、固着 磁気駆動弁 ステッピング電動機 弁の操作手段一般;電気駆動弁 電気コイル一般 電磁石1(アマチュア有)
主要キーワード 流入隙間 フック状突起 ボビン巻線 外郭体 組立完了状態 間隙保持 一次口 二次口
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重要な関連分野

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課題

製造工数製造コスト等を大幅に削減することのできるコイル装置並びにそれを用いた電動弁及び電磁弁を提供する。

解決手段

マグネットワイヤ20の終端は、当該マグネットワイヤ20の終端が絡げられる先端絡げ部21bのかしめ及び/又はヒュージングにより通電端子15bに固定される。巻終側先端絡げ部21bは、巻終側通電端子15bから突設されてマグネットワイヤ20が絡げられる比較的幅狭の巻付け部21baと、巻付け部21baから突設されて巻終側通電端子15bに当接せしめられる比較的幅広の当接部21bbとを有している。

概要

背景

従来、冷媒のような流体流量制御に使用する電動流量制御弁として、例えば弁室に連通する一次口及び二次口を有し二次口側隔壁連通弁口に弁座を設けた弁本体と、この弁本体の弁座に接離するニードル弁を先端に有する弁棒と、該弁棒を軸方向に移動させてニードル弁の開閉作動を行うステッピングモータとを具備するものが知られている。

また、上記従来の電動流量制御弁で使用されるステッピングモータのステータコイルコイル装置)として、複数の磁極歯内周縁に突設した第1・第2の外ヨークと、この外ヨーク内に位置決め嵌合される第1・第2のコイル巻線ボビンコイルボビンマグネットワイヤからなるコイル巻装したもの)と、第1外ヨーク及び第2外ヨークの磁極歯と同数の磁極歯が内周縁に突設され第1・第2外ヨークの開口部に位置決め嵌合される第1・第2の内ヨークと、第1内ヨークと第2内ヨークとの間にモールド樹脂流入隙間を確保する間隙保持手段と、前記隙間と磁極歯間の隙間及びボビン巻線空間部をモールドし外ヨークの外側を覆うように樹脂成形される外郭体と、から構成され、当該外郭体の外周部に、筒状のソケット部としてのコネクタが一体に突設されるように構成されたものが知られている(例えば、下記特許文献1、2参照)。

ところで、近年、この種のコイル装置では、耐熱性向上を目的として、コイルボビンに巻装するマグネットワイヤに高耐熱マグネットワイヤを用いたものが提案されている。しかし、この高耐熱マグネットワイヤの被覆には、ポリイミド等の耐熱性の高い素材が使用されるため、はんだ付けによる通電端子との結線が困難である。

そこで、前記高耐熱マグネットワイヤを用いたコイル装置では、一般に、高耐熱マグネットワイヤと通電端子との結線に、抵抗溶接を利用したヒュージングと呼ばれる手法が用いられる。このヒュージングは、通電端子に設けられた突起等でマグネットワイヤを挟み、抵抗溶接時発熱によりマグネットワイヤの被覆を溶かしながらマグネットワイヤと通電端子との結線を行う手法である。また、このヒュージングにおいて、マグネットワイヤを突起で確実に挟み込むために、その突起の前後でマグネットワイヤを確実に位置決めして固定する必要があり、その突起の前後では通電端子にマグネットワイヤを巻きつける「絡げ」が行われるのが一般的である(例えば、下記特許文献3参照)。

概要

製造工数製造コスト等を大幅に削減することのできるコイル装置並びにそれを用いた電動弁及び電磁弁を提供する。マグネットワイヤ20の終端は、当該マグネットワイヤ20の終端が絡げられる先端絡げ部21bのかしめ及び/又はヒュージングにより通電端子15bに固定される。巻終側先端絡げ部21bは、巻終側通電端子15bから突設されてマグネットワイヤ20が絡げられる比較的幅狭の巻付け部21baと、巻付け部21baから突設されて巻終側通電端子15bに当接せしめられる比較的幅広の当接部21bbとを有している。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

巻始側通電端子及び巻終側通電端子が設けられたコイルボビンと、該コイルボビンに巻装されるとともに、始端が前記巻始側通電端子に絡げられて固定され、終端が前記巻終側通電端子に絡げられて固定されるマグネットワイヤと、該マグネットワイヤの外周部を覆うモールド樹脂とを備えるコイル装置であって、前記巻終側通電端子には、基端側から前記マグネットワイヤが絡げられる巻終側基端絡げ部と巻終側先端絡げ部とが設けられるとともに、前記巻終側基端絡げ部と前記巻終側先端絡げ部との間で前記マグネットワイヤを前記巻終側通電端子に結線する巻終側結線部が設けられ、前記マグネットワイヤの終端は、前記巻終側先端絡げ部のかしめ及び/又はヒュージングにより前記巻終側通電端子に固定されていることを特徴とするコイル装置。

請求項2

前記巻終側先端絡げ部は、前記巻終側通電端子から突設されて前記マグネットワイヤが絡げられる比較的幅狭の巻付け部と、該巻付け部から突設されて前記巻終側通電端子に当接せしめられる比較的幅広の当接部とを有していることを特徴とする請求項1に記載のコイル装置。

請求項3

前記巻終側先端絡げ部の前記巻付け部と前記巻終側結線部とは同じ幅で形成されていることを特徴とする請求項2に記載のコイル装置。

請求項4

前記巻終側通電端子は断面矩形を有し、前記巻終側先端絡げ部と前記巻終側結線部とは、前記巻終側通電端子における同じ面に対面するように形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のコイル装置。

請求項5

前記巻始側通電端子には、先端側から前記マグネットワイヤが絡げられる巻始側先端絡げ部と巻始側基端絡げ部とが設けられるとともに、前記巻始側先端絡げ部と前記巻始側基端絡げ部との間で前記マグネットワイヤを前記巻始側通電端子に結線する巻始側結線部が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のコイル装置。

請求項6

請求項1から5のいずれか一項に記載のコイル装置を有するステッピングモータと、弁口を有する弁本体と、前記ステッピングモータへの通電により発生する駆動力により駆動されて前記弁口を開閉する弁軸と、を備えることを特徴とする電動弁

請求項7

請求項1から5のいずれか一項に記載のコイル装置と、弁口を有する弁本体と、前記コイル装置への通電により発生する磁力により駆動されて前記弁口を開閉する弁軸と、を備えることを特徴とする電磁弁

技術分野

0001

本発明は、コイル装置並びにそれを用いた電動弁及び電磁弁に関する。

背景技術

0002

従来、冷媒のような流体流量制御に使用する電動流量制御弁として、例えば弁室に連通する一次口及び二次口を有し二次口側隔壁連通弁口に弁座を設けた弁本体と、この弁本体の弁座に接離するニードル弁を先端に有する弁棒と、該弁棒を軸方向に移動させてニードル弁の開閉作動を行うステッピングモータとを具備するものが知られている。

0003

また、上記従来の電動流量制御弁で使用されるステッピングモータのステータコイル(コイル装置)として、複数の磁極歯内周縁に突設した第1・第2の外ヨークと、この外ヨーク内に位置決め嵌合される第1・第2のコイル巻線ボビンコイルボビンマグネットワイヤからなるコイル巻装したもの)と、第1外ヨーク及び第2外ヨークの磁極歯と同数の磁極歯が内周縁に突設され第1・第2外ヨークの開口部に位置決め嵌合される第1・第2の内ヨークと、第1内ヨークと第2内ヨークとの間にモールド樹脂流入隙間を確保する間隙保持手段と、前記隙間と磁極歯間の隙間及びボビン巻線空間部をモールドし外ヨークの外側を覆うように樹脂成形される外郭体と、から構成され、当該外郭体の外周部に、筒状のソケット部としてのコネクタが一体に突設されるように構成されたものが知られている(例えば、下記特許文献1、2参照)。

0004

ところで、近年、この種のコイル装置では、耐熱性向上を目的として、コイルボビンに巻装するマグネットワイヤに高耐熱マグネットワイヤを用いたものが提案されている。しかし、この高耐熱マグネットワイヤの被覆には、ポリイミド等の耐熱性の高い素材が使用されるため、はんだ付けによる通電端子との結線が困難である。

0005

そこで、前記高耐熱マグネットワイヤを用いたコイル装置では、一般に、高耐熱マグネットワイヤと通電端子との結線に、抵抗溶接を利用したヒュージングと呼ばれる手法が用いられる。このヒュージングは、通電端子に設けられた突起等でマグネットワイヤを挟み、抵抗溶接時発熱によりマグネットワイヤの被覆を溶かしながらマグネットワイヤと通電端子との結線を行う手法である。また、このヒュージングにおいて、マグネットワイヤを突起で確実に挟み込むために、その突起の前後でマグネットワイヤを確実に位置決めして固定する必要があり、その突起の前後では通電端子にマグネットワイヤを巻きつける「絡げ」が行われるのが一般的である(例えば、下記特許文献3参照)。

先行技術

0006

特開平8−65994号公報
特開2015−204433号公報
特許第3868200号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、前記したマグネットワイヤの絡げ部は、ヒュージング後(つまり、マグネットワイヤと通電端子との結線後)は不要となる。特にマグネットワイヤの終端が巻きつけられる絡げ部においては、モールド樹脂成形時の樹脂流れや圧力等による「絡げ」の解けに起因する短絡を防止するため、前記ヒュージング後に除去する必要があるが、この絡げ部の除去作業は、マグネットワイヤをコイルボビン等に自動で巻きつける自動巻線機での対応が困難であるため、製造工数製造コスト等が大幅に増加してしまうという問題がある。

0008

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造工数、製造コスト等を大幅に削減することのできるコイル装置並びにそれを用いた電動弁及び電磁弁を提供することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記する課題を解決するために、本発明に係るコイル装置は、基本的に、巻始側通電端子及び巻終側通電端子が設けられたコイルボビンと、該コイルボビンに巻装されるとともに、始端が前記巻始側通電端子に絡げられて固定され、終端が前記巻終側通電端子に絡げられて固定されるマグネットワイヤと、該マグネットワイヤの外周部を覆うモールド樹脂とを備えるコイル装置であって、前記巻終側通電端子には、基端側から前記マグネットワイヤが絡げられる巻終側基端絡げ部と巻終側先端絡げ部とが設けられるとともに、前記巻終側基端絡げ部と前記巻終側先端絡げ部との間で前記マグネットワイヤを前記巻終側通電端子に結線する巻終側結線部が設けられ、前記マグネットワイヤの終端は、前記巻終側先端絡げ部のかしめ及び/又はヒュージングにより前記巻終側通電端子に固定されていることを特徴としている。

0010

好ましい態様では、前記巻終側先端絡げ部は、前記巻終側通電端子から突設されて前記マグネットワイヤが絡げられる比較的幅狭の巻付け部と、該巻付け部から突設されて前記巻終側通電端子に当接せしめられる比較的幅広の当接部とを有する。

0011

更に好ましい態様では、前記巻終側先端絡げ部の前記巻付け部と前記巻終側結線部とは同じ幅で形成される。

0012

別の好ましい態様では、前記巻終側通電端子は断面矩形を有し、前記巻終側先端絡げ部と前記巻終側結線部とは、前記巻終側通電端子における同じ面に対面するように形成される。

0013

前記巻始側通電端子には、先端側から前記マグネットワイヤが絡げられる巻始側先端絡げ部と巻始側基端絡げ部とが設けられるとともに、前記巻始側先端絡げ部と前記巻始側基端絡げ部との間で前記マグネットワイヤを前記巻始側通電端子に結線する巻始側結線部が設けられる。

0014

また、本発明に係る電動弁は、前記コイル装置を有するステッピングモータと、弁口を有する弁本体と、前記ステッピングモータへの通電により発生する駆動力により駆動されて前記弁口を開閉する弁軸と、を備えることを特徴としている。

0015

また、本発明に係る電磁弁は、前記コイル装置と、弁口を有する弁本体と、前記コイル装置への通電により発生する磁力により駆動されて前記弁口を開閉する弁軸と、を備えることを特徴としている。

発明の効果

0016

本発明によれば、コイルボビンに巻装されるマグネットワイヤの終端は、当該マグネットワイヤの終端が絡げられる巻終側先端絡げ部のかしめ及び/又はヒュージングにより巻終側通電端子に固定されるので、前記巻終側先端絡げ部を利用してマグネットワイヤの終端を巻終側通電端子に確実に固定できるとともに、前記巻終側先端絡げ部の除去作業が不要となるため、製造工数、製造コスト等を大幅に削減することができる。

0017

また、巻終側通電端子の巻終側先端絡げ部と巻終側結線部とは、当該巻終側通電端子における同じ面に対面するように形成されるので、マグネットワイヤを巻終側通電端子に結線する作業と巻終側通電端子に固定する作業とを容易に行うことができ、製造工程を簡素化することができる。

図面の簡単な説明

0018

本発明に係るコイル装置の一実施形態の主要部を示す斜視図であり、(A)は上方斜視図、(B)は下方斜視図。
図1に示されるコイル装置の一部切欠き上面図。
図1に示されるコイル装置の要部拡大図付き下面図。
図3のU−U矢視断面図。
図1に示されるコイル装置を用いたステータコイルの組立工程(組立途中状態その1)を説明する斜視図。
図1に示されるコイル装置を用いたステータコイルの組立工程(組立途中状態その2)を説明する斜視図。
図1に示されるコイル装置を用いたステータコイルの組立工程(組立途中状態その3)を説明する斜視図。
図1に示されるコイル装置を用いたステータコイルの組立工程(組立完了状態)を説明する斜視図。

実施例

0019

以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。

0020

図1は、本発明に係るコイル装置の一実施形態の主要部を示す斜視図であり、図1(A)は上方斜視図、図1(B)は下方斜視図である。また、図2は、図1に示されるコイル装置の一部切欠き上面図、図3は、図1に示されるコイル装置の要部拡大図付き下面図、図4は、図3のU−U矢視断面図である。

0021

なお、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際の使用状態での位置、方向を指すとは限らない。

0022

図示実施形態のコイル装置1は、主に、通電端子15a、15b(巻始側通電端子15a、巻終側通電端子15b)が設けられた例えば樹脂製のコイルボビン10と、コイルボビン10の周囲に巻装されたマグネットワイヤ20と、を備えている。

0023

コイルボビン10の下端外周には、平面視略矩形端子接続部11が突設され、その端子接続部11の下面に、通電端子15a、15bを圧入固定するための挿入穴13a、13bが設けられた支持固定部12a、12bが一体的に形成(突設)されている。図示例では、矩形状の2個の支持固定部12a、12bが端子接続部11の外縁に沿って横並びで形成されるとともに、各支持固定部12a、12bの略中央に、断面矩形の挿入穴13a、13bが設けられている。

0024

また、端子接続部11の上面外縁(詳しくは、下面側に設けられた各支持固定部12a、12bの上側)には、支持固定部12aに支持固定される通電端子15a(の基端絡げ部22a)に巻きつけられた(絡げられた)マグネットワイヤ20をコイルボビン10に対して位置決めして案内するための傾斜面からなるガイド部14aと、コイルボビン10に巻装されたマグネットワイヤ20を支持固定部12bに支持固定される通電端子15b(の基端絡げ部22b)に対して位置決めして案内するための傾斜面からなるガイド部14bとが(横並びで)形成されている。

0025

前記端子接続部11(の各支持固定部12a、12b)の各挿入穴13a、13bには、例えば、断面矩形の線材板材から作製された通電端子15a、15b(の基端部)が圧入されて支持固定されている。

0026

各通電端子15a、15bは、先端側が後述するモールド樹脂5(図6、7参照)から突出する断面略正方形端子部16a、16bとされ、基端側がモールド樹脂5でモールドされる若干横長の扁平状(言い換えれば、断面略長方形)の導通部17a、17bとされる。各通電端子15a、15bの導通部17a、17bにはそれぞれ、マグネットワイヤ20が固着されて電気的に接続(結線)される結線部としてのヒュージング部23a、23bが設けられるとともに、そのヒュージング部23a、23bの先端側及び基端側に、マグネットワイヤ20が絡げられる先端絡げ部21a、21b及び基端絡げ部22a、22bが設けられている。

0027

より詳しくは、通電端子(巻始側通電端子)15aにおいて、導通部17aの先端側及び基端側(根元付近)に、一側部が若干凹んだ形状の幅狭部からなる先端絡げ部(巻始側先端絡げ部)21a及び基端絡げ部(巻始側基端絡げ部)22aが設けられるとともに、その先端絡げ部21aと基端絡げ部22aの略中間に、当該通電端子15aの他側部(前記一側部とは反対側の側部)から横向きに突設されるとともに先端部分が当該通電端子15aの下面に対面するように反対側に向けて折り曲げて形成された(すなわち、約180°の折り曲げ加工により作製された)概略矩形状フック状突起からなるヒュージング部(巻始側結線部)23aが形成されている。

0028

また、通電端子15a(の前記他側部)において、先端絡げ部21aとヒュージング部23aとの間(図示例では、先端絡げ部21aの近傍)及びヒュージング部23aと基端絡げ部22aとの間(図示例では、基端絡げ部22aの近傍)には、ヒュージング部23aにおけるマグネットワイヤ20の位置決めを行うための位置決め凸部24a、25aがそれぞれ突設されている。

0029

一方、通電端子(巻終側通電端子)15bにおいて、導通部17bの基端側(根元付近)には、前記通電端子(巻始側通電端子)15a側の基端絡げ部22aと同様の(ただし、基端絡げ部22aより長さ方向で若干短い幅狭部からなる)基端絡げ部(巻終側基端絡げ部)22bが設けられるとともに、導通部17bの先端側に、当該通電端子15bの側部から横向きに突設されるとともに先端部分が当該通電端子15bの下面に対面するように反対側に向けて折り曲げて形成された(すなわち、約180°の折り曲げ加工により作製された)段付き概略矩形状のフック状突起からなる先端絡げ部(巻終側先端絡げ部)21bが形成されている。また、基端絡げ部22bと先端絡げ部21bの略中間には、前記通電端子(巻始側通電端子)15a側のヒュージング部23aと略同形状のヒュージング部(巻終側結線部)23bが形成されている。

0030

前記通電端子15bにおける先端絡げ部21bは、本例では、通電端子15bから突設された比較的幅狭の巻付け部21baと、該巻付け部21baから突設された比較的幅広の当接部21bbとの段付きで構成されており、前記巻付け部21baの(通電端子15bの長さ方向の)幅は、当該通電端子15bにおけるヒュージング部23bや前記通電端子15aにおけるヒュージング部23aの(通電端子15bや通電端子15aの長さ方向の)幅と略同じに設定されている(特に、図3参照)。

0031

また、通電端子15b(の前記側部)において、基端絡げ部22bとヒュージング部23bとの間(図示例では、基端絡げ部22bの近傍)には、ヒュージング部23bにおけるマグネットワイヤ20の位置決めを行うための位置決め凸部25bが突設されている。

0032

マグネットワイヤ20は、所定の引張力を付与しながら、その始端側が前記通電端子15aの先端絡げ部21aに数回絡げられ、位置決め凸部24aを介して位置決めされてヒュージング部23a(具体的には、通電端子15aとヒュージング前のフック状のヒュージング部23aとの間の隙間)を通され、位置決め凸部25aを介して根元付近の基端絡げ部22aに絡げられた後、端子接続部11のガイド部(傾斜面)14aを介して(すなわち、ガイド部14aに沿って案内されて)コイルボビン10の周囲に巻装される。コイルボビン10に巻装されたマグネットワイヤ20の終端側は、端子接続部11のガイド部(傾斜面)14bを介して(すなわち、ガイド部14bに沿って案内されて)前記通電端子15bの根元付近の基端絡げ部22bに絡げられ、位置決め凸部25bを介して位置決めされてヒュージング部23b(具体的には、通電端子15bとヒュージング前のフック状のヒュージング部23bとの間)を通され、先端絡げ部21bにおける巻付け部21baに数回絡げられた後、そのマグネットワイヤ20の始端及び終端は、各通電端子15a、15bの角部を利用して所定の箇所で切断される。そして、マグネットワイヤ20(の始端側及び終端側)は、各通電端子15a、15bのヒュージング部23a、23bでの(下面側からの)ヒュージングによって(詳細には、各通電端子15a、15bに突設されたヒュージング部23a、23bでマグネットワイヤ20を挟み込んで)各通電端子15a、15bに固着されて電気的に接続(導通)される。

0033

さらに、本実施形態では、前記ヒュージング部23a、23bでのヒュージング後に、先端絡げ部21bにおける比較的幅広の当接部21bbを通電端子15bに圧接して(押し当てて当接させて)、当該先端絡げ部21bを(下面側から)かしめ又はヒュージング或いはその両方を行うことにより、マグネットワイヤ20の終端(通電端子15bの先端絡げ部21bに絡げられた部分)が通電端子15bに固定(固着)されることになる。

0034

なお、マグネットワイヤ20の終端の通電端子15bへの固定は、前記ヒュージング部23a、23bでのヒュージング前に行っても良いし、前記ヒュージング部23a、23bでのヒュージングと同時に行っても良い。

0035

そして、上記コイル装置1におけるマグネットワイヤ20の外周部やコイルボビン10の端子接続部11、該端子接続部11に固定された通電端子15a、15bの導通部17a、17bの外側等を覆うようにモールド樹脂(図1等では不図示であるが、図6、7に図示)が成形されることになる。

0036

上記した如くの構成を有するコイル装置1は、例えば、当該コイル装置1から構成されるステータコイルを備えたステッピングモータと、弁口を有する弁本体と、前記ステッピングモータへの通電により発生する駆動力により駆動されて前記弁口を開閉する弁軸と、を備える電動弁(例えば冷凍サイクルヒートポンプ式冷暖房システム等に使用される電動弁)に利用される(詳細構造については、上記特許文献1等参照)。

0037

前記コイル装置1から構成されるステータコイルの組立方法の一例を図5図8を参照しながら概説すると、まず、上記した構成のコイル装置1(モールド樹脂成形前の状態)を複数(本例では、2個)用意し(以下、コイル装置1、2とする)、複数の磁極歯が内周縁に突設された内ヨーク3、4を各コイル装置1、2に装着した状態で、各コイル装置1、2を背中(図1の下面)合わせで配置する。このとき、各コイル装置1、2(の端子接続部11)に固定された(4本の)通電端子15a、15bは横方向(同一平面上)に並ぶように配置される(図5に示される状態)。

0038

次いで、各コイル装置1、2のマグネットワイヤ20の外周部やコイルボビン10の端子接続部11、該端子接続部11に固定された通電端子15a、15bの根元部分(導通部17a、17b)の外側を覆うように、かつ、通電端子15a、15bの先端部分(端子部16a、16b)が露出するように、モールド樹脂5を成形し(図6に示される状態)、その上下に、内ヨーク3、4の磁極歯と同数の磁極歯が内周縁に突設された外ヨーク6、7を(内ヨーク3、4の磁極歯の間に外ヨーク6、7の磁極歯が位置決めされた状態で)装着する(図7に示される状態)。ここで、外ヨーク6、7同士の間には、内部に樹脂を導入するための開口8が設けられている。

0039

そして、磁極歯間の隙間や外ヨーク6、7の外側等を覆うように、かつ、通電端子15a、15bの先端部分(端子部16a、16b)がコネクタ9a内に配置されるように、樹脂成形された外郭体9(ここでは、筒状のコネクタ9aが一体に形成された外郭体9)を形成する(図8に示される状態)。これにより、電動弁用のステッピングモータを構成するステータコイルが組み立てられる。

0040

また、上記した如くの構成を有するコイル装置1は、当該コイル装置1からなるソレノイドコイルと、弁口を有する弁本体と、前記ソレノイドコイルへの通電により発生する磁力により駆動されて前記弁口を開閉する弁軸と、を備える電磁弁(例えば冷凍サイクルやマルチエアコンシステム等の流体システムに使用される電磁弁)等にも利用されることは詳述するまでも無い。

0041

このように、本実施形態では、コイルボビン10に巻装されるマグネットワイヤ20の終端は、当該マグネットワイヤ20の終端が絡げられる先端絡げ部(巻終側先端絡げ部)21bのかしめ及び/又はヒュージングにより通電端子(巻終側通電端子)15bに固定されるので、前記先端絡げ部21bを利用してマグネットワイヤ20の終端を通電端子15bに確実に固定できるとともに、前記先端絡げ部21bの除去作業が不要となるため、製造工数、製造コスト等を大幅に削減することができる。

0042

また、通電端子15bの先端絡げ部(巻終側先端絡げ部)21bとヒュージング部(巻終側結線部)23bとは、当該通電端子15bにおける同じ面(本実施形態では、下面)に対面するように形成されるので、マグネットワイヤ20を通電端子15bに結線する作業と通電端子15bに固定する作業とを容易に行うことができ、製造工程を簡素化することができる。

0043

また、通電端子15bの先端絡げ部(巻終側先端絡げ部)21bが比較的幅狭の巻付け部21baと比較的幅広の当接部21bbとで構成され、その巻付け部(先端絡げ部21bのかしめやヒュージングにより曲げ変形する部分に相当)21baとヒュージング部(巻終側結線部)23bとが略同じ幅で形成されるので、これによっても、マグネットワイヤ20を通電端子15bに結線する作業と通電端子15bに固定する作業とを簡便に行うことができ、製造工程を簡素化することが可能となる。

0044

なお、上記実施形態では、マグネットワイヤ20に高耐熱マグネットワイヤを用いた場合を想定して、各通電端子15a、15bに対するマグネットワイヤ20の固着・導通(結線)をヒュージングにより行うものとしているが、マグネットワイヤの種類等に応じて、例えば、引掛け、はんだ付け等のその他の結線手法によって結線してもよいことは勿論である。

0045

1コイル装置
10コイルボビン
11端子接続部
12a、12b支持固定部
13a、13b挿入穴
14a、14bガイド部
15a、15b通電端子
16a、16b端子部
17a、17b導通部
20マグネットワイヤ
21a、21b 先端絡げ部(巻始側先端絡げ部、巻終側先端絡げ部)
21ba巻付け部
22bb 当接部
22a、22b基端絡げ部(巻始側基端絡げ部、巻終側基端絡げ部)
23a、23bヒュージング部(巻始側結線部、巻終側結線部)
24a、25a、25b位置決め凸部

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