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技術 有機性廃棄物の処理方法

出願人 豊田興産株式会社
発明者 勝山正美
出願日 2018年6月15日 (2年0ヶ月経過) 出願番号 2018-114921
公開日 2018年9月27日 (1年9ヶ月経過) 公開番号 2018-149543
状態 特許登録済
技術分野 固体廃棄物の処理 飼料(2)(一般) 他に分類されない燃焼 固体の乾燥
主要キーワード 循環供給路 熱風供給路 農産品 廃棄熱 縦型乾燥機 戻りコン 回転破砕機 含水率計
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年9月27日)のものです。
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図面 (5)

課題

解決手段

燃料を熱風発生機20で燃焼させて熱風を発生させる熱風発生工程と、熱風を熱風供給路22を経由して縦型乾燥機30の底部に熱風を供給する工程と、縦型乾燥機30に有機性廃棄物からなる処理対象物を供給する工程と、縦型乾燥機30から排出される熱風および乾燥処理体の混合体サイクロン炉50により熱風と乾燥処理体にそれぞれ分離させる工程と、分離された乾燥処理体を分級部としての振動篩70で分級する工程と、振動篩70を通過した乾燥処理体を処理対象物に混合させて処理対象物の含水率を低減させる工程と、振動篩70に残留した乾燥処理体を熱風発生機20に燃料として供給する工程と、を有する有機性廃棄物の処理方法

概要

背景

茸の人工栽培後に排出される茸廃培地食品残渣水産加工品廃棄物に代表される有機性廃棄物の処理をめぐっては、堆肥飼料にする方法が広く知られているが、これらの堆肥や飼料にするまでには数カ月単位の時間が必要になることが多い。また、有機性廃棄物を堆肥化や飼料化する際においては、製造過程において悪臭が発生することが多く、有機性廃棄物処理地の選定等においても様々な制約があり、有機性廃棄物の処理が追いついていないのが現状である。

本出願人は、このような有機性廃棄物の代表的存在である茸廃培地の処理問題を解決すべく、特許文献1に開示されているような茸廃培地の乾燥装置に関する特許を取得している。
また、特許文献2には、茸廃培地を燃料として燃焼させることが可能な加熱装置の構成が開示されている。

概要

熱風発生機内表面への付着物を削減し、低ランニングコストで有機性廃棄物を乾燥処理すること。燃料を熱風発生機20で燃焼させて熱風を発生させる熱風発生工程と、熱風を熱風供給路22を経由して縦型乾燥機30の底部に熱風を供給する工程と、縦型乾燥機30に有機性廃棄物からなる処理対象物を供給する工程と、縦型乾燥機30から排出される熱風および乾燥処理体の混合体サイクロン炉50により熱風と乾燥処理体にそれぞれ分離させる工程と、分離された乾燥処理体を分級部としての振動篩70で分級する工程と、振動篩70を通過した乾燥処理体を処理対象物に混合させて処理対象物の含水率を低減させる工程と、振動篩70に残留した乾燥処理体を熱風発生機20に燃料として供給する工程と、を有する有機性廃棄物の処理方法

目的

そこで本願発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とする

効果

実績

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請求項1

燃料熱風発生機燃焼させて熱風を発生させる熱風発生工程と、前記熱風を熱風供給路を経由して縦型乾燥機の底部に供給する工程と、有機性廃棄物からなる処理対象物を前記縦型乾燥機に供給する工程と、前記縦型乾燥機から排出される前記熱風および乾燥処理体の混合体サイクロン炉により前記熱風と前記乾燥処理体とにそれぞれ分離する工程と、分離後の前記乾燥処理体を分級部で分級する工程と、前記分級部を通過した前記乾燥処理体の一部を前記処理対象物に混合させて前記処理対象物の含水率を低減させる工程と、前記分級部に残留した前記乾燥処理体を前記熱風発生機に燃料として供給する工程と、を有することを特徴とする有機性廃棄物の処理方法

請求項2

前記分級部を通過した前記乾燥処理体を分割部により二分割し、一方を前記処理対象物に混合させることを特徴とする請求項1記載の有機性廃棄物の処理方法。

請求項3

前記分級部を通過した前記乾燥処理体の一部を家畜用飼料または堆肥原材料にすることを特徴とする請求項1または2記載の有機性廃棄物の処理方法。

請求項4

前記熱風発生工程は、前記熱風供給路に供給すべき前記熱風の温度を管理する温度管理工程をさらに有し、該温度管理工程において、前記熱風発生機に外気を供給して、前記縦型乾燥機に供給する前記熱風の温度を、前記縦型乾燥機内に供給される前記処理対象物が燃焼してしまわない温度にまで低下させることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の有機性廃棄物の処理方法。

請求項5

燃料を熱風発生機で燃焼させて熱風を発生させる熱風発生工程と、前記熱風を熱風供給路を経由して縦型乾燥機の底部に供給する工程と、有機性廃棄物からなる処理対象物を前記縦型乾燥機に供給する工程と、前記縦型乾燥機から排出された前記熱風および乾燥処理体の混合体を、サイクロン炉により前記熱風と前記乾燥処理体とにそれぞれ分離させる工程と、分離後の前記乾燥処理体を分割部により二分割する工程と、前記分割部により二分割された前記乾燥処理体の一方を前記処理対象物に混合させて前記処理対象物の含水率を低減させる工程と、前記分割部により二分割された前記乾燥処理体の他方を分級部により分級する工程と、前記分級部に残留した前記乾燥処理体を前記熱風発生機に燃料として供給する工程と、を有し、前記熱風発生工程は、前記熱風供給路に供給すべき前記熱風の温度を管理する温度管理工程をさらに有し、該温度管理工程において、前記熱風発生機に外気を供給して、前記縦型乾燥機に供給する前記熱風の温度を、前記縦型乾燥機内に供給される前記処理対象物が燃焼してしまわない温度にまで低下させることを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。

技術分野

0001

本発明は有機性廃棄物処理方法に関する。

背景技術

0002

茸の人工栽培後に排出される茸廃培地食品残渣水産加工品廃棄物に代表される有機性廃棄物の処理をめぐっては、堆肥飼料にする方法が広く知られているが、これらの堆肥や飼料にするまでには数カ月単位の時間が必要になることが多い。また、有機性廃棄物を堆肥化や飼料化する際においては、製造過程において悪臭が発生することが多く、有機性廃棄物処理地の選定等においても様々な制約があり、有機性廃棄物の処理が追いついていないのが現状である。

0003

本出願人は、このような有機性廃棄物の代表的存在である茸廃培地の処理問題を解決すべく、特許文献1に開示されているような茸廃培地の乾燥装置に関する特許を取得している。
また、特許文献2には、茸廃培地を燃料として燃焼させることが可能な加熱装置の構成が開示されている。

先行技術

0004

特許第5451589号公報
特開2012−225530号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に開示されている茸廃培地の乾燥装置は、茸廃培地を乾燥させるための乾燥機として重油灯油バーナーを継続的に使用しているため、これを用いた茸廃培地の乾燥処理方法ランニングコストが高くなるという課題がある。
また特許文献2に開示されている加熱装置のように、茸廃培地を直接燃料として燃焼させると、燃焼室の内表面に灰分が付着し、燃焼室のメンテナンス頻度が高まるといった不具合が生じる。燃焼室の内表面への付着物は、廃培地に含まれている原料由来低融点物質培地に添加される化合物によるものと考えられている。このように、茸廃培地を燃焼させる処理を行う際においては、燃焼炉の内表面への付着物の問題は避けては通れない課題になる。

課題を解決するための手段

0006

そこで本願発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、以下のとおりである。すなわち、重油や灯油に代表される化石燃料の使用量を最小限にし、有機性廃棄物としての茸廃培地を燃焼させても燃焼装置内における付着物を可及的に少なくすることにより、低ランニングコストで効率的に茸廃培地を乾燥処理することが可能な有機性廃棄物の処理方法を提供することにある。

0007

上記課題を解決するため本願発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。本発明は、燃料を熱風発生機で燃焼させて熱風を発生させる熱風発生工程と、前記熱風を熱風供給路を経由して縦型乾燥機の底部に供給する工程と、有機性廃棄物からなる処理対象物を前記縦型乾燥機に供給する工程と、前記縦型乾燥機から排出される前記熱風および乾燥処理体の混合体サイクロン炉により前記熱風と前記乾燥処理体とにそれぞれ分離する工程と、分離後の前記乾燥処理体を分級部で分級する工程と、前記分級部を通過した前記乾燥処理体の一部を前記処理対象物に混合させて前記処理対象物の含水率を低減させる工程と、前記分級部に残留した前記乾燥処理体を前記熱風発生機に燃料として供給する工程と、を有することを特徴とする有機性廃棄物の処理方法である。

0008

これにより、縦型乾燥機を通過したことにより乾燥処理された乾燥処理体内微粒子状態で混在している低融点物質や化合物の成分を取り除いたうえで乾燥処理体を燃料として熱風発生機に循環供給させることができる。よって熱風発生機の内表面に付着物が堆積することによる熱風発生機に生じる不具合を解消することができる。また、茸廃培地に代表される有機性廃棄物を乾燥処理させた後、粒度調整をした燃料として利用しているので、乾燥処理に必要となる化石燃料の使用量を可及的少量にすることができ、有機性廃棄物の処理を行う際のランニングコストを大幅に低減することが可能になる。

0009

また、前記分級部を通過した前記乾燥処理体を分割部により二分割し、一方を前記処理対象物に混合させる工程をさらに有していることが好ましい。

0010

これにより、少なくとも一回は縦型乾燥機により乾燥処理された乾燥処理体の半分を材料投入口から新たに投入された高含水率の有機性廃棄物からなる乾燥処理対象物に混合させることができるので、縦型乾燥機に供給する前の段階で乾燥処理対象物の含水率を低下させておくことができる。したがって、熱風発生機において使用する化石燃料を削減することができる。

0011

また、前記分級部を通過した前記乾燥処理体の一部を家畜用飼料または堆肥の原材料にすることが好ましい。

0012

これにより、乾燥処理体すなわち、有機性廃棄物の有効利用が可能になる。

0013

また、前記熱風発生工程は、前記熱風供給路に供給すべき前記熱風の温度を管理する温度管理工程をさらに有し、該温度管理工程において、前記熱風発生機に外気を供給して、前記縦型乾燥機に供給する前記熱風の温度を、前記縦型乾燥機内に供給される前記処理対象物が燃焼してしまわない温度にまで低下させることが好ましい。

0014

これにより、縦型乾燥機内で有機性廃棄物が燃焼してしまうことがなく、有機性廃棄物を適切かつ効率的に乾燥させることができる。

0015

また、燃料を熱風発生機で燃焼させて熱風を発生させる熱風発生工程と、前記熱風を熱風供給路を経由して縦型乾燥機の底部に供給する工程と、有機性廃棄物からなる処理対象物を前記縦型乾燥機に供給する工程と、前記縦型乾燥機から排出された前記熱風および乾燥処理体の混合体を、サイクロン炉により前記熱風と前記乾燥処理体とにそれぞれ分離させる工程と、分離後の前記乾燥処理体を分割部により二分割する工程と、前記分割部により二分割された前記乾燥処理体の一方を前記処理対象物に混合させて前記処理対象物の含水率を低減させる工程と、前記分割部により二分割された前記乾燥処理体の他方を分級部により分級する工程と、前記分級部に残留した前記乾燥処理体を前記熱風発生機に燃料として供給する工程と、を有し、前記熱風発生工程は、前記熱風供給路に供給すべき前記熱風の温度を管理する温度管理工程をさらに有し、該温度管理工程において、前記熱風発生機に外気を供給して、前記縦型乾燥機に供給する前記熱風の温度を、前記縦型乾燥機内に供給される前記処理対象物が燃焼してしまわない温度にまで低下させることを特徴とする有機性廃棄物の処理方法とすることもできる。

0016

これにより、縦型乾燥機を通過したことにより乾燥処理された乾燥処理体内に微粒子状態で混在している低融点物質や化合物の成分を取り除いたうえで乾燥処理体を燃料として熱風発生機に循環供給させることができる。よって熱風発生機の内表面に付着物が堆積することによる熱風発生機に生じる不具合を解消することができる。また、茸廃培地に代表される有機性廃棄物を乾燥処理させた後、粒度調整をした燃料として利用しているので、乾燥処理に必要となる化石燃料の使用量を可及的少量にすることができ、有機性廃棄物の処理を行う際のランニングコストを大幅に低減することが可能になる。そして、縦型乾燥機内で有機性廃棄物が燃焼してしまうことがなく、有機性廃棄物を適切かつ効率的に乾燥させることができる。

0017

また、分級部で処理すべき乾燥処理体の量が少なくなるので、分級部のメンテナンス頻度を低下させることができる。また、分級部の小型化が可能になる。また、縦型乾燥機を通過したことにより乾燥処理された乾燥処理体内に微粒子状態で混在している低融点物質や化合物の成分を取り除いたうえで乾燥処理体を燃料として熱風発生機に循環供給させることができる。これにより熱風発生機の内表面に付着物が堆積することによる熱風発生機に生じる不具合を解消することもできる。

発明の効果

0018

本発明にかかる有機性廃棄物の処理方法を採用することにより、処理対象物を乾燥処理して得た乾燥処理体内に微粒子状態で混在している低融点物質や化合物の成分を取り除いたうえで乾燥処理体を燃料として熱風発生機に循環供給させることができる。これにより熱風発生機の内表面に付着物が堆積することによる熱風発生機に生じる不具合を解消することができる。また、茸廃培地に代表される有機性廃棄物を乾燥処理させた後、粒度調整をした燃料として利用しているので、熱風発生機内の燃焼温度の管理が容易になると共に、乾燥処理対象物を乾燥処理する際に必要な化石燃料の使用量を可及的少量にすることができ、ランニングコストの大幅な低減が可能になる。

図面の簡単な説明

0019

第1実施形態にかかる有機性廃棄物の乾燥装置の概略構成図である。
第2実施形態にかかる有機性廃棄物の乾燥装置の概略構成図である。
第3実施形態にかかる有機性廃棄物の乾燥装置の概略構成図である。
有機性廃棄物の乾燥装置の変形例を示す概略構成図である。

実施例

0020

以下、本発明にかかる有機性廃棄物の処理方法の実施形態について、図面に示した有機性廃棄物の乾燥装置の構成に基づいて説明する。

0021

(第1実施形態)
図1は第1実施形態にかかる有機性廃棄物の乾燥装置の概略構成図である。本実施形態の有機性廃棄物の乾燥装置は、乾燥処理後の乾燥処理体を粒度調整した後に、粒度調整後の乾燥処理体の一部を燃料として循環利用するものである。本実施形態にかかる有機性廃棄物の乾燥装置100は、乾燥処理対象物となる有機性廃棄物として、しめじの人工栽培後における廃培地を採用している。

0022

本実施形態にかかる有機性廃棄物の乾燥装置100は、運転開始時には重油バーナー10を用いて重油を燃焼させることにより生じた燃焼ガスを熱風発生機20に熱風として供給している。熱風発生機20により供給された熱風は、熱風供給路22を介して縦型乾燥機30に供給される。熱風供給路22は縦型乾燥機30の底部分に配設された熱風取込部32に連結されている。図1に示すように縦型乾燥機30は縦長形状に形成されていて、熱風取込部32から取り込まれた熱風は縦型乾燥機30の内部空間を上昇し、縦型乾燥機の上部に配設された排出口34から縦型乾燥機30の外部に排出される。

0023

縦型乾燥機30には、熱風取込部32よりも下側位置に回転破砕機33が配設されていると共に、熱風取込部32よりも上側位置には乾燥処理対象物供給口である茸廃培地供給口36が配設されている。茸廃培地供給口36には乾燥処理対象物供給路42が連結されている。ここでは乾燥処理対象物供給路42としてフィードスクリューを用いている。乾燥処理対象物供給路42の上流側には茸廃培地を投入するための材料投入口40を有する混合機44が配設されている。ここでは混合機としてパドルミキサーを採用した。

0024

材料投入口40から供給された茸廃培地は、混合機44および乾燥処理対象物供給路42を経由して茸廃培地供給口36に供給され、縦型乾燥機30の内部空間に投入される。起動時においては混合機44を通過する茸廃培地は単に搬送されるのみとなる。

0025

縦型乾燥機30の内部空間に投入された茸廃培地は、縦型乾燥機30の底部に配設された回転破砕機33により粉砕されると共に熱風取込部32側に放出され(かき上げられ)、熱風取込部32からの熱風によって乾燥処理を受けることになる。先にも説明したとおり、縦型乾燥機30の内部空間には、熱風による上昇流が生じているため、熱風により乾燥された茸廃培地(乾燥廃培地)は、熱風と共に縦型乾燥機30の内部空間を上方位置まで上昇し、排出口34から縦型乾燥機30の外部に排出されることになる。

0026

縦型乾燥機30の排出口34には搬送路38が連結されている。搬送路38の下流側端部は熱風と乾燥処理体である乾燥茸廃培地の混合体を熱風と乾燥茸廃培地とに分離するためのサイクロン炉50に連結されている。サイクロン炉50により分離された熱風は、ウォータースクラバーに代表されるバグフィルター52による排気処理がなされた後、大気中に排出される。

0027

一方サイクロン炉50により熱風と分離された乾燥茸廃培地は、逆Y字型をなす管体に形成された分割部60を通過させることにより分離した乾燥茸廃培地を略二分割する。分割部60における一方の分岐先62は戻りコンベア66に向けて開口しており、乾燥茸廃培地のうちの約半分が戻りコンベア66に排出される。戻りコンベア66の終端位置には混合機44であるパドルミキサーの第2投入部46が位置決めされた状態で設置されている。

0028

戻りコンベア66から混合機44に供給された乾燥茸廃培地は、縦型乾燥機30を少なくとも一回通過しているので、材料投入口40から投入される乾燥処理対象物としての茸廃培地(含水率65%)に比較して大幅に低い含水率(含水率15%)になっている。このように含水率が低い乾燥茸廃培地を材料投入口40から投入された茸廃培地と混合機44によって混合させることにより、乾燥処理対象物供給路42から縦型乾燥機30に供給される茸廃培地の含水率は、当初の含水率に比較して半分程度の30%程度にするいわゆる事前乾燥処理を行うことができる。このように事前乾燥処理がなされた茸廃培地を乾燥処理対象物として用いることにより、縦型乾燥機30による処理時間の短縮や、縦型乾燥機30内に供給すべき熱風の温度低減が可能になる等、縦型乾燥機30の負担を軽減することができる点で、きわめて好都合である。

0029

また、分割部60の他方の分岐先64には分級部としての振動篩70が配設されている。振動篩70は、熱風による乾燥処理(縦型乾燥機30)によって、茸培地に含まれていた原料由来の低融点物質や添加剤による化合物からなる凝固体を取り除くためのものである。この凝固体は茸廃培地の粒径よりも小さい粒径であることが多いので、縦型乾燥機30によって少なくとも一回乾燥処理された乾燥処理体である乾燥茸廃培地を振動篩70にかけることで、凝固体成分を高濃度で含んでいる小粒径の乾燥茸廃培地を分離することができる。

0030

振動篩70を通過した凝固体成分を高濃度で含む小粒径の乾燥茸廃培地は、回収部80により再生用材料として回収される。回収部80により回収された乾燥茸廃培地は家畜用飼料、堆肥等の原材料として用いることができる。

0031

これに対して振動篩70に残留した凝固体成分濃度が低い所定粒径以上の乾燥廃培地は、循環供給路90に供給される。循環供給路90の下流側端部は熱風発生機20に連結されている。循環供給路90は送風ファン92により供給されたエアによる搬送がおこなわれている。

0032

本実施形態においては、図1に示すように循環供給路90は、熱風発生機20の上部位置において、重油バーナー10の燃焼ガスの供給口と同じ高さ位置に設けられた燃料供給口24に連結されている。燃料供給口24から燃料である乾燥茸廃培地が供給されれば、乾燥廃培地のみで熱風を発生させることもできる。このように、ひとたび熱風発生機20に循環供給路90から連続運転用の燃料としての乾燥茸廃培地が供給されれば、材料投入口40から新規の茸廃培地の供給が続く限り乾燥茸廃培地のみを熱風発生機20内で燃焼させて熱風を得ることができる。これにより従来技術にかかる有機性廃棄物の乾燥装置に比較して重油の使用量を大幅に削減することができる。

0033

また、連続運転用の燃料として循環供給路90に供給される大粒径の乾燥茸廃培地は、凝固体となる成分が大幅に低減された状態である。このような凝固体となる成分が低減(除去)された乾燥茸廃培地を、熱風発生機20の燃料として用いることにより、熱風発生機20の内壁面に凝固体成分の付着が大幅に抑制される(防止される)ことになり、熱風発生機20のメンテナンス頻度の低減も可能になる点において好都合である。

0034

(第2実施形態)
本実施形態おける有機性廃棄物の乾燥装置100は、熱風発生機20から縦型乾燥機30に供給される熱風の温度が適切な温度となるように、図2に示すように、温度管理部200を配設したことが特徴的である。ここでは、第1実施形態と同一の構成については第1実施形態で用いた部材番号を付すことにより図面内の各構成についての詳細な説明は省略している。

0035

温度管理部200は、熱風発生機20の内部温度計測する温度計測部210と、熱風発生機20に外気を供給するための送風ファン221および送風ファン221から供給された外気を熱風発生機に供給する外気供給弁222からなる外気供給部220と、温度計測部210の計測温度に基づいて送風ファン221と外気供給弁222の動作をそれぞれ制御する制御部230を有している。ここでは外気供給弁222として電磁弁を用いた。

0036

図2からも明らかなように、熱風発生機20に配設された温度計測部210および外気供給弁222は、互いを対にした状態で熱風発生機20の高さ方向に所要間隔をあけて3箇所に配設している。このように熱風発生機20の内部温度を複数箇所で温度管理することで熱風発生機20内から供給される熱風の温度も管理されることになり、縦型乾燥機30内で処理対象の茸廃培地が燃焼してしまう等の熱風の温度変化により生じる不具合を回避することができる点で好都合である。

0037

(第3実施形態)
図3は、第3実施形態にかかる有機性廃棄物の乾燥装置の概略構成図である。図3からも明らかなとおり、本実施形態は、分級部である振動篩70の配設位置が第1および第2実施形態と異なる構成を採用している点が特徴的である。本実施形態においても、先の実施形態において説明した構成と同一の構成については、先の実施形態で用いた部材番号を用いることで、図3内の各構成についての詳細な説明は省略している。

0038

図3に示すように、本実施形態においてはサイクロン炉50の直下位置に振動篩70を配設している構成が特徴的である。この構成によれば、振動篩70によって分級される乾燥茸廃培地の量は先の実施形態の2倍になるため、振動篩70を大型化させる必要はあるものの、連続運転用燃料となる振動篩70に残留する大粒径の乾燥茸廃培地の量も2倍にすることができる。これにより、熱風発生機20で連続運転用燃料のみを燃焼させても、本願発明にかかる有機性廃棄物の乾燥装置100を運転するために必要十分な熱風を得ることができる。

0039

なお、振動篩70を通過した小粒径の乾燥茸廃培地は、振動篩70の直下位置に配設された分割部60により二分割され、一方が戻りコンベア66に供給され、他方が回収部80に回収されることになる。もし、戻りコンベア66に供給すべき乾燥茸廃培地の量が不足する場合には、連続運転用燃料の乾燥廃培地の一部を戻りコンベア66に供給してもよい。

0040

以上に本願発明にかかる有機性廃棄物の処理方法について、第1実施形態乃至第3実施形態における有機性廃棄物の乾燥処理装置に基づいて詳細に説明したが、本願発明は以上の実施形態に限定されるものではない。例えば以上の実施形態においては、有機性廃棄物の乾燥装置100の起動時における熱源供給部として重油バーナー10を用いているが、ガスバーナーや茸廃培地を原料とするペレットを起動時の燃料とした他のバーナーを採用することもできる。また、予め製造しておいたペレットを連続運転用燃料として循環供給路90または熱風発生機20に供給することもできる。

0041

また、材料投入口40に供給される茸廃培地の時間あたりの供給量が一定となるように、図示しない動作制御部により、材料投入口40からの茸廃培地の供給動作が制御されている形態を採用してもよい。さらには、材料投入口40から供給される茸廃培地の含水率を計測する含水率計測手段を材料投入口40、乾燥処理対象物供給路42、混合機44のいずれかまたは複数を配設し、含水率計測手段により計測された茸廃培地の含水率に応じて、材料投入口40への茸廃培地の投入量を調整する図示しない動作制御部を配設することもできる。

0042

また、図4に示すように、熱風供給路22には縦型乾燥機30に供給する熱風温度を調整する熱風温度調整部240を配設してもよい。この熱風温度調整部240としては、外気を取り込む外気取込口熱交換器を採用することが好ましい。この熱風温度調整部240は、熱風供給路22または縦型乾燥機30の内部に配設された温度計により計測された温度に基づいて第2制御部250により動作を制御するように構成してもよい。特に熱風温度調整部240に熱交換器を採用した場合には、熱交換器により得た熱エネルギーを用いた発電装置(図示せず)をさらに付加すれば、有機性廃棄物の乾燥装置100の自立運転も可能になり、好適である。

0043

また、図4に示すように、サイクロン炉50とバグフィルター52との間に熱交換体260を配設してもよい。これによりサイクロン炉50により分離した廃棄熱風が有する熱エネルギーの有効利用が可能になる。サイクロン炉50とバグフィルター52との間に配設した熱交換体260から得られる廃熱であれば給湯程度であれば十分可能である。

0044

また、本実施形態においては、有機性廃棄物の一例として、茸廃培地を例示しているが、有機性廃棄物は茸廃培地に限定されるものではなく、食品残渣や、農産品水産品、畜産品の加工時に発生する廃棄物を乾燥処理対象物とすることもできるのはもちろんである。さらには、以上に説明した各実施形態と、上記変形例における任意の構成どうしを適宜組み合わせた形態であっても本願発明の技術的範囲に属するものである。

0045

10重油バーナー,
20熱風発生機,22熱風供給路,24燃料供給口,
30縦型乾燥機,32熱風取込部,33回転破砕機,34 排出口,
36 茸廃培地供給口,38搬送路,
40材料投入口,42乾燥処理対象物供給路,44混合機,46 第2投入部,
50サイクロン炉,52バグフィルター,
60 分割部,62 一方の分岐先,64 他方の分岐先,66戻りコンベア,
70振動篩(分級部),
80回収部,
90循環供給路,92送風ファン,
100有機性廃棄物の乾燥装置,
200温度管理部,
210温度計測部,
220外気供給部,221 送風ファン,222外気供給弁,
230 制御部,
240熱風温度調整部,
250 第2制御部,
260 熱交換体

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  • ホーワエンジニアリング株式会社の「 乾燥装置、及び乾燥システム」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】乾燥処理量の減少や、設備の大型化を招くことなく乾燥室内での被乾燥物の滞留時間を長くすることができて、乾燥能力を向上させることができる乾燥装置、及び乾燥システムを提供する。【解決手段】乾燥用空気... 詳細

  • 有限会社大綱食品の「 大根、ニンジンなどの根菜類を燻煙乾燥するための網枠棚」が 公開されました。( 2020/04/30)

    【課題】本発明は、大根、ニンジンなどの根菜類を燻煙乾燥するための網枠棚を提供する。【解決手段】網枠棚本体1内に収納される中央網枠棚4において、支持座19の前輪20に支えられて引き出された中央網枠棚4の... 詳細

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