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課題

未加工蜂蜜物理的特性風味の良い特性を維持しつつ長い保存期間が可能である、固形状の蜂蜜製品の製造方法の提供。

解決手段

液状の蜂蜜を温度が少なくとも98℃に達するまで加熱する工程と、水分含量が0.1重量%以下の脱水された蜂蜜を得るために、前記加熱された液状の蜂蜜に少なくとも27inHgの圧力を負荷する工程と、前記固形状の蜂蜜製品を得るために前記脱水された蜂蜜を冷却する工程とを含む製造方法。

概要

背景

蜂蜜は、消化の良い糖類の優れた供給源である。蜂蜜は主に、体内に速く吸収され代謝するグルコースフルクトース単糖類からなる。蜂蜜は、口当たりを良くする揮発性の成分も含んでおり、すばらしい健康効果を持つとされる酵素花粉、蜂ろうを含むこともある。

しかし、蜂蜜は(数日、数週間、または数か月で)結晶化してしまうため、保存期限は長いとはいえない。蜂蜜は結晶化しても必ずしも害はないが、製品が粒状になり消費者に好ましくない質感となる。また、結晶化の過程水分活性が増加し、微生物の増殖を促進してしまう(例えば、酵母の増殖及び/または発酵)。さらに、蜂蜜は、通常は液状で包装及び保存されているため、食品産業において利用が限定される。

このようなことから、元来の液状の蜂蜜よりも低い水分含量の蜂蜜製品を製造する試みが多くなされてきた。例えば、未加工の蜂蜜の真空乾燥(例えば、特許文献1、2の要約、特許文献3及び4)、凍結乾燥(特許文献5)、押出乾燥(特許文献6)、薄膜乾燥(特許文献6、7及び4)、スプレイドライ(特許文献4)が記載されている。

しかし、蜂蜜は吸湿性であるため水分を除くことはかなり困難であり、除去してもなお、高い水分含量の製品になってしまう。例えば、未加工の蜂蜜を冷凍乾燥すると泡立つ傾向があり、除去可能な水分量が限定される。

蜂蜜は、糖類が過飽和しているため、コーンシロップメイプルシロップといった糖の飽和溶液よりも沸点はかなり低い。よって、熱による蜂蜜の化学的構造変化は、他のどの甘味料または糖の溶液よりも急速におきる。その結果、蜂蜜は中に含まれる水を除去するために高温で長時間処理されることになり、蜂蜜の化学的、物理的な特性及び風味の良い特性に悪影響を及ぼす。むやみに熱すると、蜂蜜は苦くなり、蜂蜜らしい香味と物理的特性を損なう。このような問題を解決するため、水分を除去する前に蜂蜜に添加物を加えることがある。

概要

未加工蜂蜜の物理的特性と風味の良い特性を維持しつつ長い保存期間が可能である、固形状の蜂蜜製品の製造方法の提供。液状の蜂蜜を温度が少なくとも98℃に達するまで加熱する工程と、水分含量が0.1重量%以下の脱水された蜂蜜を得るために、前記加熱された液状の蜂蜜に少なくとも27inHgの圧力を負荷する工程と、前記固形状の蜂蜜製品を得るために前記脱水された蜂蜜を冷却する工程とを含む製造方法。なし

目的

特開2003−304819号公報
特開平02−207762号公報
アメリカ合衆国 特許公報 5,356,650
アメリカ合衆国 特許公報 7,101,582
アメリカ合衆国 特許公報 4,885,035
アメリカ合衆国 特許公報 4,919,956
アメリカ合衆国 特許公報 4,536,973






以上のことから、低い水分含量の蜂蜜製品を提供する

効果

実績

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請求項1

本質的に蜂蜜から成り、水分含量が0.1重量%以下である固形状の蜂蜜製品の製造方法において、加熱された液状の蜂蜜を得るために、液状の蜂蜜を温度が少なくとも98℃に達するまで加熱する工程と、水分含量が0.1重量%以下の脱水された蜂蜜を得るために、前記加熱された液状の蜂蜜に少なくとも27inHgの圧力を負荷する工程と、前記固形状の蜂蜜製品を得るために前記脱水された蜂蜜を冷却する工程とを含むことを特徴とする製造方法。

請求項2

前記蜂蜜製品に香味料を添加する工程を含む請求項1に記載の製造方法。

請求項3

前記香味料はレモンの香味料である請求項2に記載の製造方法。

請求項4

蜂蜜製品にレモン油を添加する工程を含む請求項3に記載の製造方法。

請求項5

前記蜂蜜製品を粉にしたり、砕いたり、挽いたり粒状にする工程を含む請求項1に記載の製造方法。

請求項6

前記蜂蜜製品に乳化剤、反粘性作用物質及び、又は安定剤を添加する工程を含む請求項1に記載の製造方法。

請求項7

前記蜂蜜製品を不透水性の膜で包装する工程を含む請求項1に記載の製造方法。

請求項8

前記蜂蜜製品の水を実質的に再吸収しない保存期間が少なくとも1年である請求項7に記載の製造方法。

請求項9

前記蜂蜜製品は、少なくとも1年間保存して固形状を維持することができる請求項1−8のいずれかに記載の製造方法。

請求項10

前記蜂蜜製品を上気道ケア製品の製造に利用する請求項1に記載の製造方法。

請求項11

前記上気道ケア製品は、のど飴である請求項10に記載の製造方法。

請求項12

前記蜂蜜製品を菓子類の製造に利用する請求項1に記載の製造方法。

技術分野

0001

[関連出願の相互参照
この出願は、2009年1月15日出願の米国特許出願61/144,824及び2009年1月15日出願のカナダ特許出願2649936を優先権主張しており、その内容がこれを参照することで全体として本願に組み入れられている。

0002

この発明は、固形状の蜂蜜製品の製造方法に関する。この発明の蜂蜜製品は本来の液状の蜂蜜よりも長い保存期間を有し、味や色は本来の液状の蜂蜜にとても近い。また、蜂蜜製品の糖類は結晶化されていない。蜂蜜製品は、水分を再吸収することを制限する不透水性膜パッケージ包装することができる。本蜂蜜製品は、飲み物に甘くするために直接加えることができ、また、上気道ケア製品菓子類に使用するためにさらに加工することも可能である。

背景技術

0003

蜂蜜は、消化の良い糖類の優れた供給源である。蜂蜜は主に、体内に速く吸収され代謝するグルコースフルクトース単糖類からなる。蜂蜜は、口当たりを良くする揮発性の成分も含んでおり、すばらしい健康効果を持つとされる酵素花粉、蜂ろうを含むこともある。

0004

しかし、蜂蜜は(数日、数週間、または数か月で)結晶化してしまうため、保存期限は長いとはいえない。蜂蜜は結晶化しても必ずしも害はないが、製品が粒状になり消費者に好ましくない質感となる。また、結晶化の過程水分活性が増加し、微生物の増殖を促進してしまう(例えば、酵母の増殖及び/または発酵)。さらに、蜂蜜は、通常は液状で包装及び保存されているため、食品産業において利用が限定される。

0005

このようなことから、元来の液状の蜂蜜よりも低い水分含量の蜂蜜製品を製造する試みが多くなされてきた。例えば、未加工の蜂蜜の真空乾燥(例えば、特許文献1、2の要約、特許文献3及び4)、凍結乾燥(特許文献5)、押出乾燥(特許文献6)、薄膜乾燥(特許文献6、7及び4)、スプレイドライ(特許文献4)が記載されている。

0006

しかし、蜂蜜は吸湿性であるため水分を除くことはかなり困難であり、除去してもなお、高い水分含量の製品になってしまう。例えば、未加工の蜂蜜を冷凍乾燥すると泡立つ傾向があり、除去可能な水分量が限定される。

0007

蜂蜜は、糖類が過飽和しているため、コーンシロップメイプルシロップといった糖の飽和溶液よりも沸点はかなり低い。よって、熱による蜂蜜の化学的構造変化は、他のどの甘味料または糖の溶液よりも急速におきる。その結果、蜂蜜は中に含まれる水を除去するために高温で長時間処理されることになり、蜂蜜の化学的、物理的な特性及び風味の良い特性に悪影響を及ぼす。むやみに熱すると、蜂蜜は苦くなり、蜂蜜らしい香味と物理的特性を損なう。このような問題を解決するため、水分を除去する前に蜂蜜に添加物を加えることがある。

先行技術

0008

特開2003−304819号公報
特開平02−207762号公報
アメリカ合衆国 特許公報 5,356,650
アメリカ合衆国 特許公報 7,101,582
アメリカ合衆国 特許公報 4,885,035
アメリカ合衆国 特許公報 4,919,956
アメリカ合衆国 特許公報 4,536,973

発明が解決しようとする課題

0009

以上のことから、低い水分含量の蜂蜜製品を提供することが望まれている。このような蜂蜜製品は、本来の蜂蜜よりも長い保存期間をもつことになる。蜂蜜製品は、元来の液状の蜂蜜の独特の味と色をもち、添加物を含まないことが好まれる。

課題を解決するための手段

0010

本願は固形状の蜂蜜製品の製造方法を提供することに関する。本発明の蜂蜜製品は純粋な蜂蜜製品である。

0011

第一の実施態様によれば、本発明は、本質的に蜂蜜から成る蜂蜜製品であり、水分含量が約1重量%未満である蜂蜜製品に関する。ここで「本質的に成る」とは、本発明の蜂蜜製品は、蜂蜜と蜂蜜の通常の構成物(以下の蜂蜜の定義を参照)からなり、製品を製造または保存するための添加物をさらに必要としないことを意味する。一実施態様によれば、他の要素を蜂蜜製品に添加することが可能であるが、製品の特性(例えば、水分含量、結晶化された糖類がないこと)に実質的に影響を与えないものに限られる。

0012

また、本発明は、蜂蜜から成る蜂蜜製品であって、水分含量が約1重量%未満、約0.9重量%未満、約0.8重量%未満、約0.7重量%未満、約0.6重量%未満、約0.5重量%未満、約0.4重量%未満、約0.3重量%未満、または約0.2重量%未満である蜂蜜製品に関する。

0013

また、他の一実施態様によれば、本発明の蜂蜜製品は、水分含量が、約0.1 重量%未満、約0.09重量%未満、約0.08重量%未満、約0.07重量%未満、約0.06重量%未満、約0.05重量%未満、約0.04重量%未満、約0.03重量%未満、または約0.02重量%未満である。さらに、ほかの一実施態様によれば、本発明の蜂蜜製品は、水分含量が約0.01重量%である。

0014

他の一実施態様によれば、本発明の蜂蜜製品は、香味料、例えばレモンの香味料(例えばレモン油由来)を含むことができる。さらに他の一実施態様によれば、本発明の蜂蜜製品の糖類は非結晶状態である。例えば、蜂蜜に含まれる糖類は結晶化していない。さらに他の一実施態様によれば、本発明の蜂蜜製品は固形である。さらに他の一実施態様によれば、蜂蜜製品は不透水性膜で包装されている。さらに他の一実施態様によれば、蜂蜜製品は水を実質的に再吸収することのない保存期間が1年(または1年以上)であり得る。

0015

発明態様によれば、本発明は、本発明の蜂蜜製品を含むのど飴または上気道ケア及び治療製品を提供する。

0016

さらに他の発明態様によれば、本発明は、本発明の蜂蜜製品を含む菓子類を提供する。他の一実施態様によれば、本発明の蜂蜜製品は前記菓子類に混入される前にさらに加工される。

0017

さらに他の発明態様によれば、本発明は、液状の蜂蜜を真空乾燥して得られる蜂蜜製品を提供する。一実施態様では、まず、少なくとも27inHg(0.914bar)の圧力下で、前記液状の蜂蜜の温度を周囲温度から少なくとも98℃に上げる。さらに他の一実施態様によれば、前記液状の蜂蜜は、蜂蜜製品の水分含有量が約1重量%未満になるまで、少なくとも27inHgの圧力下で温度を98℃に維持する。

発明の効果

0018

本発明によれば、水分含量1重量%未満の蜂蜜製品を提供することができる。蜂蜜製品はべとつかず、飲み物を甘くするために利用できる他、上気道ケア及び治療製品(例えば、のど飴)または菓子類の製造に利用できる。

実施例

0019

本発明の蜂蜜製品は本質的に、液状の蜂蜜から水分を除去した蜂蜜から成る。一実施態様によれば、添加物を含んでいない純粋な蜂蜜である。本発明の蜂蜜製品は特定の製造技術に限定されない。本発明の蜂蜜製品は蜂蜜本来の色、特性、味を保っており、蜂蜜本来の色、特性、味を保つように適切な製造技術を選ぶ必要がある。

0020

第1の発明態様によれば、本発明は、本質的に蜂蜜から成る蜂蜜製品を提供する。さらに他の一実施態様によれば、蜂蜜製品は蜂蜜から成る。ここで「蜂蜜」とは蜂を使い植物の花蜜と植物の分泌物から作った製品、及び植物吸汁昆虫(honeydew)からの分泌物から作った製品である。また、蜂蜜は、蜜蜂に集められ、変えられ、保存された植物の花蜜及びサッカリン滲出物である。蜂蜜の化学的な組成は、花蜜源、季節、及び製造方法により異なる。時間の経過にともない二糖類が増加するなど、保存条件も最終的な組成に影響することがある。フルクトースとグルコースは、およそ同量存在する蜂蜜の主な糖成分である(ほぼ70重量%)。また、蜂蜜は、それより少量のサッカロース(ほぼ1重量%)、その他の二糖類、オリゴ糖も含んでいる。また、蜂蜜は、グルコン酸、他の酸、及び少量のタンパク、酵素(グルコース酸化酵素を含む)、アミノ酸、及びミネラルも含んでいることがある。主なミネラルとしてカリウムを含む。蜂蜜は、通常、ほぼpH3.9の弱酸である。水分含量は低く(13−26重量%)、水活性も低い(0.562−0.62)。

0021

いずれの液状の蜂蜜も本発明の蜂蜜製品の製造に使用できる。液状の蜂蜜は生(例えば、未加工)でも、半加工(例えば、濾過またはフィルターした蜂蜜)または加工(例えば、低温殺菌)されていてもよい。また、本発明の蜂蜜製品は、どのような花蜜に由来する液状のでもつくることもできる。花蜜源は、アカシアアルファルファリンゴブルーベリーソバキャノーラクローバコットンクランベリータンポポコブアキノキリンソウブドウメスキート、メキシカン、クローバ、トウワタパルメットプルーンセイヨウアブラナラズベリーセージサワーウッドヒマワリ、及び/またはチュペロを含むが、これらに限定されない。本発明の蜂蜜製品を製造するための液状の蜂蜜は、所望する最終製品の特性により、一つの花蜜源でも複数の花蜜源の組み合わせでもよい。

0022

ここに定義される蜂蜜製品は水分含量がほぼ1重量%未満である。水分含量がほぼ1重量%より上である純粋な乾燥蜂蜜製品はべたつくようになる性質を持つ。純粋な乾燥蜂蜜製品の水含有量がほぼ2−3重量%に上がると、製品に触るとべたつく。このように、ここに説明する蜂蜜製品は、水分含量がほぼ1重量%未満であるので、製品を扱う表面(例えば、皮膚または包装)に移ることがなく、べたつかず、取扱いが簡単である。さらに他の一実施態様によれば、蜂蜜製品は水分含量がほぼ0.1重量%未満であり、他の一実施態様によれば、ほぼ0.01重量%である。

0023

業者であれば、その技術分野の公知の方法により蜂蜜製品の水分含量を簡単に決定することができる。食品成分の水分含量は通常以下の式で表される。
水分含量%=(mw/msample)×100
mwは水の質量、msampleは試料の質量である。水の質量は以下の式で表される水分子の数(nw)に関係する。
Mw=nwMw/NA
Mwは水の分子量(18.0g/mol)、NAはアボガド係数モルあたり分子6.02×1023)である。原則的に、既知の試料の質量中に存在する水分子の数または質量を測定することにより蜂蜜製品の水分含量は正確に決定できる。食品の水分含量を測定中は、水分の増減を防ぐことが重要である。よって、試料を大気さらすことや気温過度の変動は最小限にするべきである。

0024

一実施態様によれば、分光分析法を用いて蜂蜜製品の水分含量を決定している。分光分析法は、組成物の情報を得るために物質電磁放射線、例えば、X線紫外可視光線、NMRマイクロ波、IRなどとの反応を利用する。食品の水分含量を測定するために開発された分光分析法は、水が食品の他の構成物とは異なる特定の波長で電磁放射線を吸収することに基づく。マイクロ波及び赤外線は、分子の振動及び/または回転を促進する性質により物質に吸収される。分析は、水の分子が放射線を吸収するが、食品中の他の成分は吸収しない波長で行われる。この波長で行われる電磁放射線の吸収の測定は、水分含量の測定に用いられることができる。すなわち、水分含量が高いほど、その波長の吸収が大きい。この原理に基づく機器流通しており、機器を使って数分以内に水分含量の測定ができる。

0025

他の一実施態様によれば、例えば化学反応、例えば電量的反応が蜂蜜製品の水分含量の測定に用いられる。カールフィッシャー滴定法は、水分含量が低い食品(例えば、乾燥フルーツ乾燥野菜、菓子類、コーヒー、油脂)の水分含量の決定によく用いられており、以下の反応に基づく。
2H2O+SO2+I2→H2SO4+2HI

0026

基本的にこの反応が用いられたのは、ヨウ化水素が無色でヨウ素が濃い赤色であるため、水が添加された化学試薬と反応すると測定可能な変化があるためである。しかし、二酸化硫黄とヨウ素は通常は気体で溶液中にないため、二酸化硫黄及びヨウ素 を溶解する溶剤(例えばC5H5N)を加えることにより、上記の反応は基本的な原理はそのままに変更することができる。

0027

分析される食品は通常溶剤の入ったビーカの中に入れて、その後カール・フィッシャーの試薬(ヨウ素を含む溶液)で滴定される。試料中の水がヨウ素と反応する間、溶液(HI)は無色のままである。しかし、水が全て反応すると、余分なヨウ素は濃い赤茶色(I2)として観察される。水を滴定するのに必要なヨウ素溶液の量が測定され、あらかじめ用意された較正曲線をつかって水分含量に関連づけることができる。この技術の正確性は、反応の終了点を観察よりも電子的方法を使って決めることにより向上することができる。

0028

ここで説明する本発明の製品の特別に優れた点の一つは、水分の除去のため、または製品が包装している膜に付着することを防ぐために製造中に添加物が加えられないことである。しかし、一実施態様によれば、水分を除いた後で香味料を蜂蜜製品に添加してもよい。添加する香味料は、例えば、甘味や風味の良い香味料であり、例えば、果実モモナシ、リンゴ)、柑橘類(オレンジ、レモン、ライム)、ベリー類(ラズベリー、イチゴ、ブルーベリー)、香辛料バニラシナモンクローブラベンダー)、カラメルバタースコッチメープルなどがあるがこれらに限定されない。

0029

風味の良い香味料は、例えばしょうが、コショウ(黒、しろ、ピンク、緑、トウガラシ)などがあるがこれらに限定されない。他の香味料、例えばコーヒー、紅茶ハーブ茶、及び/またはアルコールなども添加できる。他の一実施態様によれば、香味料がオイル由来でもよい。香味料が蜂蜜製品に添加される場合は、添加された香味料により最終蜂蜜製品の水分含量が増加して約1重量%より高くならないよう注意する必要がある。

0030

他の本発明の蜂蜜製品の効果としては、製品中のほとんどの糖類が非結晶状態であることだ。ここで「非結晶状態」とは、口の中で感じることができるかまたは、肉眼見える糖の結晶が存在しないことである。本発明の蜂蜜製品はなめらかテクスチャーであり、肉眼で見えるか、または口の中で感じることができる粒状の蜂蜜の結晶を含まない。

0031

保存中は液状の蜂蜜は「結晶化」または「粒状化」した半固体状態になりがちである。この自然な現象は、蜂蜜中のグルコースが過飽和した蜂蜜液から自然に凝結したときに起きる。グルコースは一水和になると水を失い結晶状態になる。ここで「結晶」または「蜂蜜結晶」とは、口の中で感じることができるか、または肉眼で見ることができ、正確で規則的構造をもつ固体であることを意味する。蜂蜜は結晶化すると、格子を構成し、浮遊状態であった蜂蜜の他の成分が動かなくなり、半固体の状態をつくる。グルコースと以前に結びついていた水は他の用途に有効となり、蜂蜜の容器の一部において水分含量を増加する。水分含量が増加することにより、液状の蜂蜜はより微生物が増殖しやすくなる(イーストの増殖など)。

0032

その他の一実施態様によれば、本発明の蜂蜜製品は固形の蜂蜜製品である。蜂蜜製品は室温で通常の大気圧で固形である。ここで「固形の蜂蜜製品」とは、蜂蜜に由来し、液状ではなく、栄養源として使える物質を意味する。本発明の蜂蜜製品はべたつかないので取扱いが容易である。

0033

その他の一実施態様によれば、本発明の蜂蜜製品は純粋で、及び/または乾燥した蜂蜜製品である。ここで「純粋な」蜂蜜製品とは、本来の液状の蜂蜜に対して外からの添加物が全くないか、実質的にないことを意味する。また、「乾燥」蜂蜜とは、含水率が1重量%以下であることをいう。

0034

蜂蜜は吸湿性であるため、蜂蜜製品は不透水性の包装に入れないと水を再吸収することがある。例えば、製品を室温で放置すると、2,3日でべたつき、2,3週間でねばねばしたり柔らかくなる。このように、製品の保存期間を延ばすためには、不透水性の膜で包装される必要がある。

0035

ここで「不透水性の包装」または「不透水性の膜」は水蒸気の透過を制限する素材をいう。一実施態様によれば、「不透水性」の包装または膜の水蒸気透過率(WVTR)はほぼ0.1gm/100in2未満または、ほぼ0.01gm/100in2未満である。蜂蜜はおもに食品または食品添加物として使われるので、包装は食品または薬品グレードであることが必要である。さらに、蜂蜜製品の周り密封するために包装に熱を加えることもあるので、包装または膜は、熱耐久性が必要である。

0036

蜂蜜が不透水性包装で包装されている場合、保存期間はほぼ一年かまたはそれ以上である(包装のWVTRに依存する)。保存の間、製品は水を実質的に再吸収しないので水含有量は実質的に一定である。ここで、水を「実質的に」再吸収しない蜂蜜製品とは、保存中に水分含量がほぼ1重量%未満である蜂蜜製品である。上記に述べたように、蜂蜜製品の水分含量が1重量%より大きい時はべたつく。

0037

本発明の蜂蜜製品は他の使用方法もある。生産された蜂蜜製品は、菓子類、デザートトッピング、甘味の材料のような他の食品に使用するために、さらに加工することができる。このような用途のために、固形の蜂蜜をさらに粉にしたり、砕いたり、挽いたり粒状にできる。

0038

固形の蜂蜜製品から粒子を作り、多様な食品に使うことができる。例えば、より粗い粒子が必要な時は、固形の蜂蜜から、ほぼ0.25−2mmの大きさの範囲の「粒」に加工できる。一方、より細かい粒子が必要であれば、62.5−125μmの範囲に分布する「粉」に加工できる。粒子の大きさの分布範囲は、例えばゲイツ・ゴーダンシューマン法、ロジンラムラ法、ゴーダン・メロイ法、対数正規分布法、改良ベータ法といったその技術分野の公知の方法で測定できる。

0039

固形蜂蜜の粒子を生産後、水分の吸収を防いで遅らせるために、さらに化学物質を添加してもよい。このような作用物質は、乳化剤、反粘着性の作用物質、安定剤、例えば、蜂ワックスカルナバ・ワックス、マルトデキストリンD型グルコース、または他の食品加工補助剤でもよいが、これらに限定されない。

0040

上述のように、水の吸収を遅らせ、防ぐために、固形蜂蜜の粒子は不透水性の膜で包装することができる。

0041

上述の本発明の蜂蜜製品は飲み物を甘くするために、以下のように利用することができる。蜂蜜製品を液状の飲み物に入れると、水を再吸収し、溶けて飲み物を甘くする。蜂蜜製品の利用は特定の飲み物や特定の温度の飲み物に限定されないが、温かい飲み物のほうが甘くすることが加速される。よって、一実施態様によれば、蜂蜜製品はコーヒー、紅茶、ハーブティといった熱い飲み物に効果的に利用できる。

0042

蜂蜜は抗菌剤として認識されており、蜂蜜製品はのど飴などの上気道ケア及び治療製品として使用できる。上気道ケア及び治療製品は、ここで説明される蜂蜜製品から成るか、または製造時にこの分野で使用される他の添加物と組み合わせることができる。

0043

蜂蜜は優れた良い風味をもつので、ここに説明する蜂蜜製品は、さらに処理して菓子類にすることができる。蜂蜜製品を菓子類に入れるためには、上記のように物理的に加工(砕く、粒子にする、溶液中で被膜)するか、または香味料を加えることができる。製品の製造工程を入れ替え、または追加して変更し、菓子類にさらに追加の成分を導入することができる。

0044

上述のとおり、本発明の蜂蜜製品は特定の製造方法に限定されない。下記の有利な一実施態様によれば、液状の蜂蜜を真空乾燥してその水分含量を下げて蜂蜜製品を作る。時間、温度、圧力の変数は、元来の液体の蜂蜜と同様な性質(香と味)の蜂蜜製品を製造するために決定されるべきである。しかし、蜂蜜は水分を蒸発すると、香味の強さと粘性が減少し、液状の蜂蜜と比べて製品の甘度が異なって認識されると考えられる。

0045

一実施態様によれば、液状の蜂蜜は、少なくとも27inHgの圧力下で、周囲温度から少なくとも98℃に加熱される。この技術分野で知られているように、所望の温度に達する時間は、処理する液状の蜂蜜の量と原料の液状の蜂蜜の成分(例えば水分含量)による。液状の蜂蜜の温度が少なくとも98℃に達すると、所望の水分含量(ほぼ1重量%未満)に達するまで、温度は上げずに真空(例えば、少なくとも27inHg)が維持される。本発明の蜂蜜製品は分注して包装することもできる。

0046

本発明を以下の実施例を使って説明するが、以下の実施例は発明の範囲を限定するものではなく、よりわかりやすく説明するためのものである。

0047

[実施例I蜂蜜製品の生産]
本発明の蜂蜜製品の製造には、シロツメグサ、ムラサキツメクサ、及び/またはタンポポからの花蜜の混合の液状の蜂蜜を、抽出、液化、濾過、短期低温殺菌されたものが使われ、任意でレモン油も原料に使われる。
また、本発明の蜂蜜製品の製造に、不透水性食品級包装、食品級PV包装トレイ、及び水に対しハイバリアの食品級の封止フィルムが材料に使用される。
また、本発明蜂蜜製品の製造に、重量計、電子万能ミキサー熱電対温度計、赤外線(IR)水分計、及び熱シーラーが使用される。

0048

蜂蜜製造の水分の除去、分注及び包装工程を決定するために研究所とパイロットプラント試作が行われた。さらに、適切なレモン香味料調達してレモン風味の蜂蜜製品を開発した。

0049

未加工の蜂蜜の初めの工程は、総水分除去工程である。液状の蜂蜜は少なくとも27inHgの真空で、周囲温度から少なくとも98℃にゆっくりと加熱される。98℃に達するとその温度が維持され、所望の水分含量(IR水分計で測定してほぼ1重量%未満)に達するまで圧力(少なくとも27inHgの真空)を維持する。この工程により、薄い茶色の外見と自然の未加工の蜂蜜の香味を維持しつつ水分の除去が行われる。

0050

水分を除去された蜂蜜はその後、個別に分注され、冷却されて周囲温度で固められる。本発明の蜂蜜製品は包装されて熱シールされ、さらに段ボール箱に包装されて測定前に保管される。または、蜂蜜製品を分注する前に、水分を除去した蜂蜜にレモン香味を添加することができる。本発明の蜂蜜製品は一年の保存期間をもつ。

0051

[実施例II蜂蜜製品の特性評価]
水分を除去した蜂蜜製品を成形トレイに分注する前に、迅速に水分含量を調べるため、5gのサンプル単位採取されてIR水分計で水分が測定された(実施例Iで記載)。蜂蜜製品の水分含量は0.0−1.1重量%であった。

0052

蜂蜜製品の一つのバッチがさらに分析された。表1は分析項目と方法を示している。

0053

0054

これらの分析結果は表2に示す。表2は表1の分析により得られた結果である。

0055

0056

蜂蜜製品はひとり分20gあたり、80カロリー、カリウム15mg、炭水化物19g(糖16g)である。

0057

以上、本発明をその特定の態様と関連させて説明したが、理解されるだろうように、それは更に修正することができ、そして本出願は、一般に本発明の原理に従ってなされるいかなる変更、用途又は改変カバーするものであり、それには、本発明の開示からは離れるが、本発明が関わる技術分野に入る公知の又は慣用の実施方法に入り、また前記の本質的な特徴に適用され得る、そして添付請求の範囲に従うものも含まれるものとする。

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    【課題・解決手段】本発明の目的は、十分な強度を有する経口投与用球状吸着炭を含む錠剤を提供することである。前記課題は、本発明の経口投与用球状吸着炭、並びに結着用添加剤を含む錠剤であって、前記経口投与用球... 詳細

  • 谷沢菓機工業株式会社の「 食品製造方法及び食品製造ライン」が 公開されました。( 2018/12/06)

    【課題】流動性を有する餡を包む包餡型中味材をサンドする菓子などの製造において、餡が菓子片に直に接することでさくっとした食感が損なわれることを防止することを課題とする。【解決手段】係る課題を解決するため... 詳細

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