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技術 画像読取装置、制御方法及び制御プログラム

出願人 株式会社PFU
発明者 粟津聖貴上田覚児
出願日 2017年2月28日 (3年10ヶ月経過) 出願番号 2017-036421
公開日 2018年9月13日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 2018-142867
状態 未査定
技術分野 FAXの走査装置 イメージ入力 電子写真における露光及び原稿送り ファクシミリ一般 ベルト,ローラによる搬送
主要キーワード 速度変更機構 搬送速度比 接触検出センサ 補助カバー ピックアーム プーリ部分 画像取得プログラム 通信インタフェース回路
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

搬送ローラを回転させるためのギアと、排出ローラを回転させるためのギアのギア比を適切なギア比に決定する画像読取装置、制御方法及び制御プログラムを提供する。

解決手段

画像読取装置100は、駆動力を発生する駆動部121と、撮像装置118と、原稿搬送方向において撮像装置の上流側に設けられた搬送ローラ115と、原稿搬送方向において撮像装置の下流側に設けられた排出ローラ119と、搬送ローラを回転させるための第1ギア133、及び、排出ローラを回転させるための第2ギア139を含み、且つ、駆動力を第1ギア及び第2ギアに伝達する駆動力伝達機構130と、撮像装置が撮像した入力画像におけるジッタ発生量を算出するジッタ発生量算出部173と、ジッタ発生量に基づいて、第1ギアと第2ギアのギア比を決定するギア比決定部174と、を有する。

概要

背景

スキャナ等の画像読取装置では、一般に、撮像装置上流側に設けられた搬送ローラと、撮像装置の下流側に設けられた排出ローラにより原稿を搬送させて、撮像装置により画像を読み取る。しかしながら、一般に、搬送される原稿がたわんでしまわないように、排出ローラによる原稿の搬送速度は搬送ローラによる原稿の搬送速度より速く(高く)なるように設定されている。そのため、例えば、原稿の後端が搬送ローラを通過したタイミングで原稿の搬送速度が変化し、読み取った画像においてジッタが発生する可能性がある。

例えば、搬送ローラとその搬送ローラに対向して配置される従動ローラによって原稿を挟持する力を低減させることにより、ジッタの発生を抑制することは可能である。しかしながら、その場合、搬送ローラによる搬送力が低下し、厚紙等を搬送させる際の搬送性能が低減してしまう。

また、搬送ローラの搬送速度と排出ローラの搬送速度の相対的な関係を微調整することによりジッタの発生を抑制することは可能である。しかしながら、画像読取装置は、装置毎に、ローラ等の部品についてばらつきを有し且つ摩耗等の部品の劣化度合いが異なるため、全ての装置において共通にジッタの発生を抑制することは困難である。特に、装置の小型化及び低コスト化のために、一つのモータ等の駆動部によって搬送ローラ及び排出ローラを同時に回転させる画像読取装置では、搬送ローラの搬送速度と排出ローラの搬送速度の相対的な関係を変更することは困難であった。

駆動モータ駆動力を複数のギアを介して紙送りローラに伝達して用紙を搬送する用紙搬送機構が開示されている。この用紙搬送機構では、各ギアの1歯および1周を、それぞれ1つの正弦波単振動仮定し、各ギアの正弦波の合成波における各ギアの振動重畳されて増幅している周波数を分散させるように、各ギアの歯数を設定している(特許文献1を参照)。

また、複数の像保持体に対する同期信号遅延させて、複数の像保持体において形成された画像を記録媒体転写したときの各画像のずれを低減させる画像形成装置が開示されている(特許文献2を参照)。

また、動力をローラへ伝えるギア比を駆動モータの正回転と逆回転時とで変化させる伝達切替手段を備え、駆動モータを逆回転させることにより原稿の副走査方向への送り速度を変える原稿搬送機構が開示されている(特許文献3を参照)。

概要

搬送ローラを回転させるためのギアと、排出ローラを回転させるためのギアのギア比を適切なギア比に決定する画像読取装置、制御方法及び制御プログラムを提供する。画像読取装置100は、駆動力を発生する駆動部121と、撮像装置118と、原稿搬送方向において撮像装置の上流側に設けられた搬送ローラ115と、原稿搬送方向において撮像装置の下流側に設けられた排出ローラ119と、搬送ローラを回転させるための第1ギア133、及び、排出ローラを回転させるための第2ギア139を含み、且つ、駆動力を第1ギア及び第2ギアに伝達する駆動力伝達機構130と、撮像装置が撮像した入力画像におけるジッタ発生量を算出するジッタ発生量算出部173と、ジッタ発生量に基づいて、第1ギアと第2ギアのギア比を決定するギア比決定部174と、を有する。A

目的

画像読取装置、制御方法及び制御プログラムの目的は、一つの駆動部によって搬送ローラ及び排出ローラを回転させる画像読取装置において、搬送ローラを回転させるためのギアと、排出ローラを回転させるためのギアのギア比を適切なギア比に決定することにある

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

駆動力を発生する駆動部と、撮像装置と、原稿搬送方向において前記撮像装置の上流側に設けられた搬送ローラと、原稿搬送方向において前記撮像装置の下流側に設けられた排出ローラと、前記搬送ローラを回転させるための第1ギア、及び、前記排出ローラを回転させるための第2ギアを含み、且つ、前記駆動力を前記第1ギア及び前記第2ギアに伝達する駆動力伝達機構と、前記撮像装置が撮像した入力画像におけるジッタ発生量を算出するジッタ発生量算出部と、前記ジッタ発生量に基づいて、前記第1ギアと前記第2ギアのギア比を決定するギア比決定部と、を有することを特徴とする画像読取装置。

請求項2

前記ジッタ発生量算出部は、前記搬送ローラと前記排出ローラの搬送速度比を、それぞれ異なる比率にして撮像した複数の前記入力画像における前記ジッタ発生量をそれぞれ算出し、前記ギア比決定部は、前記複数の入力画像におけるジッタ発生量と、各入力画像に対応する前記比率とに基づいて、前記第1ギアと前記第2ギアのギア比を決定する、請求項1に記載の画像読取装置。

請求項3

前記ジッタ発生量算出部は、前記複数の入力画像における前記ジッタ発生量として、三つの入力画像における前記ジッタ発生量をそれぞれ算出し、前記ギア比決定部は、前記三つの入力画像におけるジッタ発生量と、各入力画像に対応する前記比率とに基づいて、前記第1ギアと前記第2ギアのギア比を決定する、請求項2に記載の画像読取装置。

請求項4

前記ギア比決定部が決定したギア比を通知する通知部をさらに有する、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像読取装置。

請求項5

前記駆動力伝達機構は、前記搬送ローラ又は前記排出ローラの内の少なくとも一方の搬送速度を変更可能な搬送速度変更機構を有し、前記ギア比決定部は、前記搬送ローラと前記排出ローラの搬送速度比が、前記決定したギア比に応じた比率になるように、前記搬送速度変更機構を設定する、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像読取装置。

請求項6

前記入力画像に写っている原稿モノクロであるか否かを判定するモノクロ判定部と、前記入力画像に写っている原稿がモノクロであると判定された場合、前記入力画像における色ずれ量を算出する色ずれ量算出部と、前記色ずれ量に基づいて、前記入力画像においてジッタが発生しているか否かを判定するジッタ判定部と、前記入力画像においてジッタが発生していると判定された場合、警告を通知する警告通知部と、をさらに有する、請求項1〜5の何れか一項に記載の画像読取装置。

請求項7

前記色ずれ量算出部は、前記入力画像の内、前記搬送ローラと前記撮像装置による撮像位置の間の距離に基づく領域において前記色ずれ量を算出する、請求項6に記載の画像読取装置。

請求項8

駆動力を発生する駆動部と、撮像装置と、原稿搬送方向において前記撮像装置の上流側に設けられた搬送ローラと、原稿搬送方向において前記撮像装置の下流側に設けられた排出ローラと、前記搬送ローラを回転させるための第1ギア、及び、前記排出ローラを回転させるための第2ギアを含み、且つ、前記駆動力を前記第1ギア及び前記第2ギアに伝達する駆動力伝達機構と、を有する画像読取装置の制御方法であって、前記撮像装置が撮像した入力画像におけるジッタ発生量を算出し、前記ジッタ発生量に基づいて、前記第1ギアと前記第2ギアのギア比を決定する、ことを含むことを特徴とする制御方法。

請求項9

駆動力を発生する駆動部と、撮像装置と、原稿搬送方向において前記撮像装置の上流側に設けられた搬送ローラと、原稿搬送方向において前記撮像装置の下流側に設けられた排出ローラと、前記搬送ローラを回転させるための第1ギア、及び、前記排出ローラを回転させるための第2ギアを含み、且つ、前記駆動力を前記第1ギア及び前記第2ギアに伝達する駆動力伝達機構と、を有する画像読取装置の制御プログラムであって、前記撮像装置が撮像した入力画像におけるジッタ発生量を算出し、前記ジッタ発生量に基づいて、前記第1ギアと前記第2ギアのギア比を決定する、ことを前記画像読取装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。

技術分野

0001

本開示は、画像読取装置、制御方法及び制御プログラムに関し、特に、原稿を搬送させて画像を読み取る画像読取装置、制御方法及び制御プログラムに関する。

背景技術

0002

スキャナ等の画像読取装置では、一般に、撮像装置上流側に設けられた搬送ローラと、撮像装置の下流側に設けられた排出ローラにより原稿を搬送させて、撮像装置により画像を読み取る。しかしながら、一般に、搬送される原稿がたわんでしまわないように、排出ローラによる原稿の搬送速度は搬送ローラによる原稿の搬送速度より速く(高く)なるように設定されている。そのため、例えば、原稿の後端が搬送ローラを通過したタイミングで原稿の搬送速度が変化し、読み取った画像においてジッタが発生する可能性がある。

0003

例えば、搬送ローラとその搬送ローラに対向して配置される従動ローラによって原稿を挟持する力を低減させることにより、ジッタの発生を抑制することは可能である。しかしながら、その場合、搬送ローラによる搬送力が低下し、厚紙等を搬送させる際の搬送性能が低減してしまう。

0004

また、搬送ローラの搬送速度と排出ローラの搬送速度の相対的な関係を微調整することによりジッタの発生を抑制することは可能である。しかしながら、画像読取装置は、装置毎に、ローラ等の部品についてばらつきを有し且つ摩耗等の部品の劣化度合いが異なるため、全ての装置において共通にジッタの発生を抑制することは困難である。特に、装置の小型化及び低コスト化のために、一つのモータ等の駆動部によって搬送ローラ及び排出ローラを同時に回転させる画像読取装置では、搬送ローラの搬送速度と排出ローラの搬送速度の相対的な関係を変更することは困難であった。

0005

駆動モータ駆動力を複数のギアを介して紙送りローラに伝達して用紙を搬送する用紙搬送機構が開示されている。この用紙搬送機構では、各ギアの1歯および1周を、それぞれ1つの正弦波単振動仮定し、各ギアの正弦波の合成波における各ギアの振動重畳されて増幅している周波数を分散させるように、各ギアの歯数を設定している(特許文献1を参照)。

0006

また、複数の像保持体に対する同期信号遅延させて、複数の像保持体において形成された画像を記録媒体転写したときの各画像のずれを低減させる画像形成装置が開示されている(特許文献2を参照)。

0007

また、動力をローラへ伝えるギア比を駆動モータの正回転と逆回転時とで変化させる伝達切替手段を備え、駆動モータを逆回転させることにより原稿の副走査方向への送り速度を変える原稿搬送機構が開示されている(特許文献3を参照)。

先行技術

0008

特開2010−173290号公報
特開2011−27792号公報
特開平10−72139号公報

発明が解決しようとする課題

0009

一つの駆動部によって搬送ローラ及び排出ローラを回転させる画像読取装置では、搬送ローラを回転させるためのギアと、排出ローラを回転させるためのギアのギア比を適切なギア比に決定できることが求められている。

0010

画像読取装置、制御方法及び制御プログラムの目的は、一つの駆動部によって搬送ローラ及び排出ローラを回転させる画像読取装置において、搬送ローラを回転させるためのギアと、排出ローラを回転させるためのギアのギア比を適切なギア比に決定することにある。

課題を解決するための手段

0011

本実施形態の一側面に係る画像読取装置は、駆動力を発生する駆動部と、撮像装置と、原稿搬送方向において撮像装置の上流側に設けられた搬送ローラと、原稿搬送方向において撮像装置の下流側に設けられた排出ローラと、搬送ローラを回転させるための第1ギア、及び、排出ローラを回転させるための第2ギアを含み、且つ、駆動力を第1ギア及び第2ギアに伝達する駆動力伝達機構と、撮像装置が撮像した入力画像におけるジッタ発生量を算出するジッタ発生量算出部と、ジッタ発生量に基づいて、第1ギアと第2ギアのギア比を決定するギア比決定部と、を有する。

0012

また、本実施形態の一側面に係る制御方法は、駆動力を発生する駆動部と、撮像装置と、原稿搬送方向において撮像装置の上流側に設けられた搬送ローラと、原稿搬送方向において撮像装置の下流側に設けられた排出ローラと、搬送ローラを回転させるための第1ギア、及び、排出ローラを回転させるための第2ギアを含み、且つ、駆動力を第1ギア及び第2ギアに伝達する駆動力伝達機構と、を有する画像読取装置の制御方法であって、撮像装置が撮像した入力画像におけるジッタ発生量を算出し、ジッタ発生量に基づいて、第1ギアと第2ギアのギア比を決定することを含む。

0013

また、本実施形態の一側面に係る制御プログラムは、駆動力を発生する駆動部と、撮像装置と、原稿搬送方向において撮像装置の上流側に設けられた搬送ローラと、原稿搬送方向において撮像装置の下流側に設けられた排出ローラと、搬送ローラを回転させるための第1ギア、及び、排出ローラを回転させるための第2ギアを含み、且つ、駆動力を第1ギア及び第2ギアに伝達する駆動力伝達機構と、を有する画像読取装置の制御プログラムであって、撮像装置が撮像した入力画像におけるジッタ発生量を算出し、ジッタ発生量に基づいて、第1ギアと第2ギアのギア比を決定する、ことを画像読取装置に実行させる。

発明の効果

0014

本実施形態によれば、一つの駆動部によって搬送ローラ及び排出ローラを回転させる画像読取装置において、搬送ローラを回転させるためのギアと、排出ローラを回転させるためのギアのギア比を適切なギア比に決定することが可能となる。

図面の簡単な説明

0015

実施形態に従った画像処理システムの一例の構成図である。
原稿台103がセットされた状態の画像読取装置100の斜視図である。
画像読取装置100内部の搬送経路を説明するための図である。
駆動力伝達機構130について説明するための図である。
第2プーリ140等の矢視図である。
画像読取装置100のハードウェア構成の一例を説明するための図である。
記憶装置160及びCPU170の概略構成を示す図である。
調整処理の動作の例を示すフローチャートである。
搬送速度テーブルデータ構造の一例を示す図である。
搬送される原稿の一例を示す図である。
ジッタ発生量について説明するための図である。
ジッタ発生量について説明するための図である。
搬送速度比推定方法について説明するためのグラフである。
搬送速度比の推定方法について説明するためのグラフである。
搬送速度比の推定方法について説明するためのグラフである。
原稿読取処理の動作の例を示すフローチャートである。
ジッタ領域及び通常領域について説明するための図である。
ジッタ領域及び通常領域について説明するための図である。
他の駆動力伝達機構230について説明するための図である。
さらに他の駆動力伝達機構330について説明するための図である。
他の処理回路480の概略構成を示すブロック図である。

実施例

0016

以下、本開示の一側面に係る画像読取装置、制御方法及び制御プログラムについて図を参照しつつ説明する。但し、本開示の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。

0017

図1は、実施形態に従った画像処理システムの一例の構成図である。

0018

本実施例の画像読取装置は、イメージスキャナ等の画像読取装置100として構成される。画像処理システム1は、画像読取装置100及び情報処理装置10を備える。図1において画像読取装置100は、斜視図で描かれている。

0019

画像読取装置100は、下側筐体101、上側筐体102、原稿台103、前面カバー105a、開閉検出部107等を備え、情報処理装置10に接続されている。情報処理装置10は、例えばパーソナルコンピュータ携帯情報端末等であってよい。

0020

図2は、原稿台103がセットされた状態の画像読取装置100の斜視図である。

0021

画像読取装置100は、上面カバー105b、補助カバー105c及び操作ボタン106を備える。図1に示すように、原稿台103は、矢印A1で示す方向に回転可能なように、ヒンジにより下側筐体101に係合している。原稿台103は、図1に示す状態では上側筐体102、上面カバー105b及び補助カバー105cを覆う位置に配置され、外装カバーとして機能する。

0022

一方、図2に示す状態では、原稿台103は原稿が載置可能に配置される。原稿台103には、原稿の搬送方向と直交する方向(主走査方向)に移動可能なサイドガイド104a及び104bが設けられている。

0023

前面カバー105aは、矢印A2で示す方向に回転可能なように、ヒンジにより下側筐体101に係合している。上面カバー105bは、一方の端部側で前面カバー105aと接続し、他方の端部側で補助カバー105cと接続されている。補助カバー105cは、必要な場合に、上面カバー105bより繰り出されて原稿を保持する。

0024

操作ボタン106は、上側筐体102の表面に配置され、押下されると、操作検出信号を生成して出力する。開閉検出部107は、閉じている状態の原稿台103に対向する位置に配置される接触検出センサを有し、原稿台103の開閉状態を検出する。開閉検出部107は、原稿台103が開いている状態と閉じている状態とで信号値が変化する開閉検出信号を生成して出力する。

0025

図3は、画像読取装置100内部の搬送経路を説明するための図である。画像読取装置100は、第1センサ110、ピックアーム111、フラップ112、給紙ローラ113、リタードローラ114、搬送ローラ115、第1従動ローラ116、第2センサ117、第1撮像装置118a、第2撮像装置118b、排出ローラ119及び第2従動ローラ120等を備える。

0026

上側筐体102の下面は原稿搬送路の上側ガイド108aを形成し、下側筐体101の上面は原稿搬送路の下側ガイド108bを形成する。図2図3において矢印A3は原稿の搬送方向を示す。以下では、上流とは原稿の搬送方向A3の上流のことをいい、下流とは原稿の搬送方向A3の下流のことをいう。

0027

第1センサ110は、接触検出センサであり、ピックアーム111の上流側に配置され、原稿台103に原稿が載置されているか否かを検出する。第1センサ110は、原稿台103に原稿が載置されている状態と載置されていない状態とで信号値が変化する第1原稿検出信号を生成して出力する。

0028

給紙ローラ113は、画像読取装置100の本体部に回転自在に支持される。

0029

リタードローラ114は、給紙ローラ113と対向して配置され、給紙ローラ113と接触していない原稿の搬送方向A3への搬送を規制する。リタードローラ114は、画像読取装置100の本体部に回転自在に支持される。

0030

搬送ローラ115及び第1従動ローラ116は、それぞれ画像読取装置100の本体部に回転自在に支持される。搬送ローラ115及び第1従動ローラ116は、原稿搬送方向A3において第1撮像装置118a及び第2撮像装置118bの上流側に設けられ、第1従動ローラ116は搬送ローラ115に対向して搬送ローラ115の上方に配置される。

0031

第2センサ117は、接触検出センサであり、搬送ローラ115及び第1従動ローラ116の下流側であり、且つ、第1撮像装置118a及び第2撮像装置118bの上流側に配置され、第2センサ117の位置に原稿が存在することを検出する。第2センサ117は、第2センサ117の位置に原稿が存在する状態と存在しない状態とで信号値が変化する第2原稿検出信号を生成して出力する。

0032

第1撮像装置118a及び第2撮像装置118bは、撮像装置の一例である。第1撮像装置118aは、主走査方向に直線状に配列されたCCD(Charge Coupled Device)による撮像素子を備える等倍光学系タイプのCIS(Contact Image Sensor)を有する。第1撮像装置118aは、搬送された原稿の表面を読み取って画像を撮像し、画像信号を生成して出力する。同様に、第2撮像装置118bは、主走査方向に直線状に配列されたCCDによる撮像素子を備える等倍光学系タイプのCISを有する。第2撮像装置118bは、原稿の裏面を読み取って画像を撮像し、画像信号を生成して出力する。第2撮像装置118bは、第1撮像装置118aと対向して第1撮像装置118aの上方に配置される。なお、CCDの代わりにCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を使用してもよい。また、CISの代わりに縮小光学系タイプの撮像センサが用いられてもよい。以下では、第1撮像装置118a及び第2撮像装置118bを総じて撮像装置118と表記する場合がある。

0033

排出ローラ119及び第2従動ローラ120は、それぞれ画像読取装置100の本体部に回転自在に支持される。排出ローラ119及び第2従動ローラ120は、原稿搬送方向A3において第1撮像装置118a及び第2撮像装置118bの下流側に設けられ、第2従動ローラ120は排出ローラ119に対向して排出ローラ119の上方に配置される。

0034

図4Aは、駆動力伝達機構130について説明するための図である。

0035

図4Aに示すように、画像読取装置100は、駆動部121及び駆動力伝達機構130をさらに有する。駆動力伝達機構130は、第1プーリ131、第1ベルト132、搬送ローラギア133、第1伝達ギア134、第2伝達ギア135、第3伝達ギア136、第4伝達ギア137、第2ベルト138、排出ローラギア139及び第2プーリ140等を含む。

0036

駆動部121は、一又は複数のモータを有し、給紙ローラ113、リタードローラ114、搬送ローラ115及び排出ローラ119を回転させる駆動力を発生する。給紙ローラ113、搬送ローラ115及び排出ローラ119を回転させる駆動力は、一つのモータにより発生される。なお、給紙ローラ113を回転させる駆動力を発生するモータは、搬送ローラ115及び排出ローラ119を回転させる駆動力を発生するモータとは別個に設けられてもよい。駆動部121の回転軸には、第1プーリ131が設けられる。

0037

搬送ローラギア133は、搬送ローラ115を回転させるためのギアであり、第1ギアの一例である。搬送ローラギア133には、プーリ部分133a及びギア部分133bが、搬送ローラ115と一体に回転するように、搬送ローラ115と同軸の状態で設けられている。第1プーリ131と、搬送ローラギア133のプーリ部分133aとの間には第1ベルト132が張架され、搬送ローラギア133のギア部分133bは第1伝達ギア134と係合されている。

0038

第1伝達ギア134は第2伝達ギア135と係合され、第2伝達ギア135は第3伝達ギア136と係合されている。第4伝達ギア137には、外径の異なる二つのギア部分137a及び137bが、一体に回転するように、同軸の状態で設けられており、第3伝達ギア136は第4伝達ギア137の一方のギア部分137aと係合されている。

0039

排出ローラギア139は、排出ローラ119を回転させるためのギアであり、第2ギアの一例である。排出ローラギア139は、排出ローラ119の搬送速度を変更可能な変速ギアであり、搬送速度変更機構の一例である。排出ローラギア139には、外径(歯数)の異なる複数のギア部分が、一体に回転するように同軸の状態で設けられている。第4伝達ギア137の、第3伝達ギア136と係合していない方のギア部分137bと、排出ローラギア139の何れかのギア部分との間には第2ベルト138が張架される。

0040

第2ベルト138の内側部分には第2プーリ140が係合される。第2プーリ140は、駆動力伝達機構130が配置される不図示のケースに設けられた溝部141に沿って移動可能に配置されている。第2プーリ140は、コイル部分が第4伝達ギア137に取り付けられたねじりコイルばね142の先端部分と係合しており、ねじりコイルばね142により第2ベルト138の外側に向かう力が加えられている。第2ベルト138は、排出ローラギア139の複数のギア部分の内の何れのギア部分に張架されている場合でも、第2プーリ140によって撓むことなく張った状態を維持する。

0041

駆動部121が駆動力を発生させた場合、第1プーリ131が回転し、その駆動力が搬送ローラギア133に伝達して、搬送ローラギア133及び搬送ローラ115が回転する。さらに、搬送ローラギア133の回転に伴い、第1伝達ギア134、第2伝達ギア135、第3伝達ギア136及び第4伝達ギア137が回転し、その駆動力が排出ローラギア139に伝達して、排出ローラギア139及び排出ローラ119が回転する。このように、駆動力伝達機構130は、駆動部121が発生させた駆動力を搬送ローラギア133及び排出ローラギア139に伝達する。

0042

図4Bは、図4AのA方向から第4伝達ギア137、第2ベルト138、排出ローラギア139及び第2プーリ140を見た矢視図である。

0043

図4Bに示すように、第2プーリ140は、当接部140a、挟持部140b、c及びラック部140d等を有する。第2ベルト138は、当接部140aに当接され、且つ挟持部140b及びcにより挟まれて支持される。ラック部140dは、変速ギア駆動部144の回転軸に設けられたピニオン部144aに係合される。変速ギア駆動部144は、例えばモータである。

0044

変速ギア駆動部144の回転軸が回転すると、その回転に従って、ラック部140dは上下方向A4に移動する。当接部140a及び挟持部140b、cによって支持された第2ベルト138は、ラック部140dの移動に伴って、上下方向A4に移動し、排出ローラギア139の複数のギア部分の内の特定のギア部分に係合される。

0045

図5は、画像読取装置100のハードウェア構成の一例を説明するための図である。画像読取装置100は、上記で説明した構成に加えて、第1AFE(Analog Front-End Processor)150a、第2AFE150b、通信インタフェース回路151、記憶装置160、CPU(Central Processing Unit)170及び処理回路180等を有する。添付図面及び下記説明において、インタフェースを「IF」と表記することがある。

0046

第1AFE150a及び第2AFE150bは、それぞれ第1撮像装置118a及び第2撮像装置118bから出力されたアナログの画像信号をアナログデジタル変換してデジタルの画像データを生成し、CPU170及び処理回路180へ出力する。

0047

通信IF回路151は、画像読取装置100と情報処理装置10との間の有線及び/又は無線による通信インタフェースである。CPU170は、記憶装置160から画像データを読み出して、通信IF回路151を経由して情報処理装置10へ送信する。

0048

記憶装置160は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置ハードディスク等の固定ディスク装置、又はフレキシブルディスク光ディスク等の可搬用の記憶装置等を有する。また、記憶装置160には、画像読取装置100の各種処理に用いられるコンピュータプログラムデータベース、テーブル等が格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶装置160にインストールされてもよい。可搬型記録媒体は、例えばCD−ROM(compact disk read only memory)、DVD−ROM(digital versatile disk read only memory)等である。また、記憶装置160には、後述する搬送速度テーブル等が予め記憶される。

0049

CPU170は、記憶装置160に格納されたコンピュータプログラムに従い画像読取装置100の動作を制御する。なお、CPU170は、画像読取装置100が読み取る画像の画像処理の一部又は全部を行ってもよい。なお、CPU170に代えて、DSP(digital signal processor)、LSI(large scale integration)等が用いられてもよい。また、CPU170に代えて、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)、FPGA(Field-Programming Gate Array)等が用いられてもよい。

0050

処理回路180は、第1AFE150a及び第2AFE150bから受信した画像データに所定の画像処理を施す。処理回路180は、画像処理が施された画像データを記憶装置160に格納する。なお、処理回路180の代わりに、DSP、ASIC又はFPGA等が用いられてもよい。

0051

なお、図5に示すハードウェア構成は実施例の説明のための例示にすぎない。以下に説明する動作を実行するものであれば、画像読取装置100は他のどのようなハードウェア構成を採用してもよい。

0052

図6は、記憶装置160及びCPU170の概略構成を示す図である。

0053

図6に示すように、記憶装置160には、制御プログラム161、画像取得プログラム162、ジッタ発生量算出プログラム163、ギア比決定プログラム164、モノクロ判定プログラム165、色ずれ量算出プログラム166、ジッタ判定プログラム167、警告通知プログラム168及び通知プログラム169等の各プログラムが記憶される。これらの各プログラムは、プロセッサ上で動作するソフトウェアにより実装される機能モジュールである。CPU170は、記憶装置160に記憶された各プログラムを読み取り、読み取った各プログラムに従って動作する。これにより、CPU170は、制御部171、画像取得部172、ジッタ発生量算出部173、ギア比決定部174、モノクロ判定部175、色ずれ量算出部176、ジッタ判定部177、警告通知部178及び通知部179として機能する。

0054

図7は、画像読取装置100の調整処理の動作の例を示すフローチャートである。

0055

以下、図7に示したフローチャートを参照しつつ、画像読取装置100の調整処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め記憶装置160に記憶されているプログラムに基づき主にCPU170により画像読取装置100の各要素と協働して実行される。なお、調整処理は、画像読取装置100の出荷前に工場等において画像読取装置100の初期設定を行う設定者等による指示に従って実行される。または、調整処理は、画像読取装置100の出荷先において画像読取装置100の保守を行う保守者又は利用者等による指示に従って実行されてもよい。

0056

最初に、制御部171は、設定者等により操作ボタン106を用いて調整処理の実行が要求され、調整処理の実行を指示する操作検出信号を操作ボタン106から受信するまで待機する(ステップS101)。

0057

次に、制御部171は、変速ギア駆動部144を駆動して、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比が第1速度比になるように、排出ローラギア139において使用されるギアを設定する(ステップS102)。

0058

図8は、搬送速度テーブルのデータ構造の一例を示す図である。

0059

搬送速度テーブルには、排出ローラギア139に設けられたギア部分、即ち変速ギアの各ギア毎に、各ギアの識別情報名称)、歯数、搬送速度及び搬送速度比等が関連付けて記憶される。搬送速度は、各ギアが使用される場合の排出ローラ119による原稿の搬送速度である。搬送速度比は、各ギアが使用される場合の搬送ローラ115による原稿の搬送速度に対する排出ローラ119による原稿の搬送速度の比率である。

0060

第1速度比は、搬送速度テーブルに記憶された搬送速度比の内の何れかの搬送速度比に予め設定される。制御部171は、搬送速度テーブルを参照し、第1速度比に対応するギアが使用されるように、変速ギア駆動部144を駆動する。

0061

次に、制御部171は、駆動部121を駆動して、給紙ローラ113、リタードローラ114、搬送ローラ115及び排出ローラ119を回転させて、原稿を搬送させる(ステップS103)。

0062

図9Aは、搬送される原稿の一例を示す図である。

0063

図9Aに示すように、調整処理では、画像読取装置100においてジッタが発生するか否かを試験することが可能な、予め定められたパターンを有する原稿900が設定者等により搬送される。図9Aに示す例では、斜め方向に延伸する白色領域901と黒色領域902からなる縞模様を有する原稿900が使用される。

0064

次に、画像取得部172は、搬送された原稿を撮像装置118に撮像させ、撮像装置118が撮像した画像を第1入力画像として第1AFE150a及び第2AFE150bを介して取得する(ステップS104)。

0065

次に、ジッタ発生量算出部173は、第1入力画像におけるジッタ発生量を第1ジッタ発生量として算出する(ステップS105)。

0066

図9B、9Cは、ジッタ発生量について説明するための図である。図9B、9Cは、図9Aの原稿900を撮像した入力画像の内、原稿900の一部903に対応する領域を示す。図9Bはジッタが発生していない場合の画像を示し、図9Cはジッタが発生している場合の画像を示す。

0067

ジッタは、例えば、原稿の後端が搬送ローラ115を通過したタイミング等に、原稿の搬送速度が変化することにより発生する。図9Bに示すように、ジッタが発生していない場合、入力画像において黒色領域902に対応する画素911が水平方向(又は垂直方向)に連続する数D1〜D4は一定値となる(図9Bに示す例では、4)。一方、図9Cに示すように、ジッタが発生している場合、入力画像において黒色領域902に対応する画素911が水平方向(又は垂直方向)に連続する数D5〜D8は、各水平ライン(又は垂直ライン)毎に変動する。なお、原稿の搬送速度が遅く(低く)なると、黒色領域902に対応する画素911が水平方向に連続する数は一定値より大きくなる(D6)。一方、原稿の搬送速度が速く(高く)なると、黒色領域902に対応する画素911が水平方向に連続する数は一定値より小さくなる(D7)。

0068

例えば、ジッタ発生量算出部173は、入力画像内の各水平ライン(又は垂直ライン)において黒色領域902に対応する画素911が連続する数と一定値との差の絶対値の平均値をジッタ発生量として算出する。または、ジッタ発生量算出部173は、上記の絶対値の総和又は分散等の他の統計値をジッタ発生量として算出してもよい。ジッタ発生量は、入力画像内の特定の領域の連続性(又は不連続性)を示すものであれば、どのようなものでもよい。

0069

次に、制御部171は、設定者等により操作ボタン106を用いて原稿の再搬送が要求され、原稿の再搬送を指示する操作検出信号を操作ボタン106から受信するまで待機する(ステップS106)。

0070

次に、制御部171は、変速ギア駆動部144を駆動して、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比が第1速度比と異なる第2速度比になるように、排出ローラギア139において使用されるギアを設定する(ステップS107)。第2速度比は、第1速度比と同様に、搬送速度テーブルに記憶された搬送速度比の内の何れかの搬送速度比に予め設定される。制御部171は、搬送速度テーブルを参照し、第2速度比に対応するギアが使用されるように、変速ギア駆動部144を駆動する。

0071

次に、制御部171は、駆動部121を駆動して、給紙ローラ113、リタードローラ114、搬送ローラ115及び排出ローラ119を回転させて、原稿を搬送させる(ステップS108)。ステップS108において搬送される原稿は、ステップS103において搬送される原稿と同じ原稿である。

0072

次に、画像取得部172は、搬送された原稿を撮像装置118に撮像させ、撮像装置118が撮像した画像を第2入力画像として取得する(ステップS109)。

0073

次に、ジッタ発生量算出部173は、ステップS105と同様にして、第2入力画像におけるジッタ発生量を第2ジッタ発生量として算出する(ステップS110)。

0074

次に、制御部171は、設定者等により操作ボタン106を用いて原稿の再搬送が要求され、原稿の再搬送を指示する操作検出信号を操作ボタン106から受信するまで待機する(ステップS111)。

0075

次に、制御部171は、変速ギア駆動部144を駆動して、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比が第1速度比及び第2速度比と異なる第3速度比になるように、排出ローラギア139において使用されるギアを設定する(ステップS112)。第3速度比は、第1速度比と同様に、搬送速度テーブルに記憶された搬送速度比の内の何れかの搬送速度比に予め設定される。制御部171は、搬送速度テーブルを参照し、第3速度比に対応するギアが使用されるように、変速ギア駆動部144を駆動する。

0076

次に、制御部171は、駆動部121を駆動して、給紙ローラ113、リタードローラ114、搬送ローラ115及び排出ローラ119を回転させて、原稿を搬送させる(ステップS113)。ステップS113において搬送される原稿は、ステップS103において搬送される原稿と同じ原稿である。

0077

次に、画像取得部172は、搬送された原稿を撮像装置118に撮像させ、撮像装置118が撮像した画像を第3入力画像として取得する(ステップS114)。

0078

次に、ジッタ発生量算出部173は、ステップS105と同様にして、第3入力画像におけるジッタ発生量を第3ジッタ発生量として算出する(ステップS115)。

0079

このように、ジッタ発生量算出部173は、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比を、それぞれ異なる比率(速度比)にして撮像した三つの入力画像におけるジッタ発生量をそれぞれ算出する。

0080

次に、ギア比決定部174は、ジッタ発生量算出部173が算出したジッタ発生量に基づいて、搬送ローラ115と排出ローラ119の設定すべき搬送速度比を決定する(ステップS116)。ギア比決定部174は、第1〜第3ジッタ発生量に基づいて、ジッタ発生量が最小となる搬送速度比を決定する。

0081

以下、第1速度比より第2速度比が大きく、第2速度比より第3速度比が大きい場合における搬送速度比の決定方法について説明する。ギア比決定部174は、第1〜第3ジッタ発生量の中で最も小さいジッタ発生量が第1ジッタ発生量である場合、第1ジッタ発生量に対応する第1速度比をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定する。また、ギア比決定部174は、第1〜第3ジッタ発生量の中で最も小さいジッタ発生量が第3ジッタ発生量である場合、第3ジッタ発生量に対応する第3速度比をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定する。一方、ギア比決定部174は、第1〜第3ジッタ発生量の中で最も小さいジッタ発生量が第2ジッタ発生量である場合、第1〜第3ジッタ発生量に基づいて、ジッタ発生量が最小となる搬送速度比を推定する。

0082

図10A、10B、10Cは、ジッタ発生量が最小となる搬送速度比の推定方法について説明するためのグラフである。図10A〜Cの横軸は搬送速度比を示し、縦軸はジッタ発生量を示す。図10A〜Cにおいて、x1、x2、x3はそれぞれ第1速度比、第2速度比、第3速度比を示し、y1、y2、y3はそれぞれ第1ジッタ発生量、第2ジッタ発生量、第3ジッタ発生量を示す。即ち、図10A〜Cに示される各点C1、C2、C3は、(第1速度比、第1ジッタ発生量)、(第2速度比、第2ジッタ発生量)、(第3速度比、第3ジッタ発生量)の各組合せを、それぞれ対応する座標プロットした点である。

0083

図10Aに示すように、点C1と点C2を結ぶ直線L12と、x軸(ジッタ発生量=0の直線)との交点における速度比の値x12が第3速度比より小さい場合、ギア比決定部174は、値x12をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定する。また、図10Bに示すように、点C2と点C3を結ぶ直線L23と、x軸との交点における速度比の値x23が第1速度比より大きい場合、ギア比決定部174は、値x23をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定する。一方、図10Cに示すように、値x12が第3速度比以上であり且つ値x23が第1速度比以下である場合、ギア比決定部174は、第2速度比x2をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定する。

0084

なお、ギア比決定部174は、最小二乗法を用いて、各点C1、C2、C3を近似する二次関数を算出し、算出した二次関数が最小値(ジッタ発生量)を出力する変数(速度比)をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定してもよい。

0085

また、ギア比決定部174は、第1〜第3ジッタ発生量の中で最も小さいジッタ発生量が第1ジッタ発生量又は第3ジッタ発生量である場合も、各点C1、C2、C3をグラフ上にプロットした点から、ジッタ発生量が最小となる搬送速度比を推定してもよい。例えば、ギア比決定部174は、第1〜第3ジッタ発生量の中で最も小さいジッタ発生量が第1ジッタ発生量である場合、点C1と点C2を結ぶ直線L12と、x軸との交点における速度比の値x12をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定する。一方、ギア比決定部174は、第1〜第3ジッタ発生量の中で最も小さいジッタ発生量が第3ジッタ発生量である場合、点C2と点C3を結ぶ直線L23と、x軸との交点における速度比の値x23をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定する。

0086

このように、ギア比決定部174は、三つの入力画像におけるジッタ発生量と、各入力画像に対応する速度比とに基づいて、ジッタ発生量が最小となる、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比を決定する。

0087

次に、ギア比決定部174は、決定した搬送速度比に基づいて、搬送ローラ115と排出ローラ119のギア比を決定する(ステップS117)。ギア比決定部174は、搬送速度テーブルを参照し、排出ローラギア139に設けられたギアの内、搬送速度テーブルに関連付けて記憶された搬送速度比が、決定した搬送速度比に最も近いギアを特定する。ギア比決定部174は、搬送ローラギア133のギア部分133bの歯数に対する、特定したギアの歯数の比率を、設定すべきギア比に決定する。

0088

次に、ギア比決定部174は、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比が、決定したギア比に応じた比率になるように、排出ローラギア139を設定し(ステップS118)、一連のステップを終了する。ギア比決定部174は、変速ギア駆動部144を駆動して、排出ローラギア139において使用されるギアを、ステップS117において特定したギア、即ち搬送速度比が、ステップS116において決定した搬送速度比に最も近いギアに設定する。

0089

なお、設定すべきギア比は、二つの入力画像におけるジッタ発生量に基づいて決定されてもよい。その場合、ステップS111〜S115の処理は省略される。ジッタ発生量算出部173は、ステップS105及びS110において、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比をそれぞれ異なる速度比にして撮像した二つの入力画像におけるジッタ発生量をそれぞれ算出する。ギア比決定部174は、その二つの入力画像におけるジッタ発生量と、各入力画像に対応する速度比とに基づいてギア比を決定する。

0090

ギア比決定部174は、第1ジッタ発生量と第2ジッタ発生量の内、小さい方のジッタ発生量に対応する速度比をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定する。または、ギア比決定部174は、ステップS116で説明した点C1と点C2を結ぶ直線L12と、x軸との交点における速度比の値x12をジッタ発生量が最小となる搬送速度比に決定する。

0091

ギア比決定部174は、三つの入力画像におけるジッタ発生量を用いることにより、ジッタ発生量が最小となる、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比を精度良く決定することができる。一方、ギア比決定部174は、二つの入力画像におけるジッタ発生量を用いる場合でも、ジッタ発生量がより小さくなる、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比を決定することができる。また、二つの入力画像におけるジッタ発生量を用いる場合、三つの入力画像におけるジッタ発生量を用いる場合と比較して、調整処理に要する時間及び設定者等の労力を低減することができる。

0092

図11は、画像読取装置100の原稿読取処理の動作の例を示すフローチャートである。

0093

以下、図11に示したフローチャートを参照しつつ、画像読取装置100の原稿読取処理の動作の例を説明する。なお、以下に説明する動作のフローは、予め記憶装置160に記憶されているプログラムに基づき主にCPU170により画像読取装置100の各要素と協働して実行される。なお、原稿読取処理は、画像読取装置100の出荷先において画像読取装置100の利用者等による指示に従って実行される。

0094

最初に、制御部171は、利用者等により操作ボタン106を用いて原稿読取処理の実行が要求され、原稿読取処理の実行を指示する操作検出信号を操作ボタン106から受信するまで待機する(ステップS201)。

0095

次に、制御部171は、駆動部121を駆動して、給紙ローラ113、リタードローラ114、搬送ローラ115及び排出ローラ119を回転させて、原稿を搬送させる(ステップS202)。なお、原稿読取処理において搬送される原稿は、利用者が読取を希望する原稿である。

0096

次に、画像取得部172は、搬送された原稿を撮像装置118に撮像させ、撮像装置118が撮像した入力画像を第1AFE150a及び第2AFE150bを介して取得する(ステップS203)。

0097

次に、モノクロ判定部175は、入力画像に写っている原稿がモノクロであるか否かを判定する(ステップS204)。

0098

モノクロ判定部175は、入力画像内の各画素を白色画素黒色画素又はカラー画素の内の何れかに分類する。モノクロ判定部175は、各画素の色値R値G値B値)が予め定められた白色を表す範囲に含まれる場合、その画素を白色画素に分類する。同様に、モノクロ判定部175は、各画素の色値が予め定められた黒色を表す範囲に含まれる場合、その画素を黒色画素に分類する。一方、モノクロ判定部175は、白色画素又は黒色画素の何れにも分類されなかった画素をカラー画素に分類する。モノクロ判定部175は、入力画像内の全画素数に対する白色画素及び黒色画素の数の比率を算出する。モノクロ判定部175は、算出した比率が所定比率以上である場合、入力画像に写っている原稿がモノクロであると判定し、算出した比率が所定比率未満である場合、入力画像に写っている原稿がモノクロでないと判定する。

0099

入力画像に写っている原稿がモノクロでないと判定した場合、モノクロ判定部175は、特に処理を実行せずに、ステップS208へ移行する。一方、入力画像に写っている原稿がモノクロであると判定された場合、色ずれ量算出部176は、入力画像における色ずれ量を算出する(ステップS205)。

0100

色ずれ量算出部176は、入力画像内において、ジッタが発生する可能性の高いジッタ領域に含まれる画素と、ジッタが発生する可能性の低い通常領域に含まれる画素とを抽出する。

0101

図12A、12Bは、ジッタ領域及び通常領域について説明するための図である。

0102

図12Aは、入力画像1200の一例を示す。図12Aに示すように、ジッタ領域1201は、入力画像1200内において、搬送される原稿の後端に対応する垂直方向の端部から第1距離S1にある位置を中心とする所定幅の範囲に設定される。一方、通常領域1202は、入力画像1200内において、搬送される原稿の後端に対応する垂直方向の端部から第2距離S2よりも離れた所定幅の範囲に設定される。

0103

図12Bは、画像読取装置100の撮像位置と各ローラの位置関係について説明するための図である。第1距離S1は、撮像装置118による撮像位置P1と、搬送ローラ115と第1従動ローラ116のニップ位置P2との間の距離S1’に対応する入力画像内の距離に設定される。上述したように、ジッタは、原稿の後端が搬送ローラ115を通過したタイミングで、原稿の搬送速度が変化することにより発生する。そのため、撮像位置P1とニップ位置P2との間の距離S1’に対応するジッタ領域1201は、ジッタが発生する可能性の高い領域となる。なお、所定幅は、入力画像においてジッタが発生した場合に、そのジッタが含まれるように、事前実験等により予め設定される(例えば20mmに相当する距離)。

0104

一方、第2距離S2は、撮像装置118による撮像位置P1と、給紙ローラ113とリタードローラ114のニップ位置P3との間の距離S2’に対応する入力画像内の距離に設定される。ジッタは、原稿の後端が給紙ローラ113を通過したタイミングで、原稿の搬送速度が変化することによっても発生する可能性がある。逆に、原稿が、搬送ローラ115及び第1従動ローラ116と、給紙ローラ113及びリタードローラ114との両方に挟持されているときは、ジッタが発生する可能性は低い。したがって、入力画像1200内の垂直方向の端部から、撮像位置P1とニップ位置P3との間の距離S2’に対応する第2距離S2より離れている通常領域1202は、ジッタが発生する可能性の低い領域となる。

0105

なお、上述したように、ジッタは、原稿の後端が給紙ローラ113を通過したタイミングで、原稿の搬送速度が変化することによっても発生する可能性がある。そのため、ジッタ領域1201は、入力画像1200内の垂直方向の端部から、撮像位置P1と、給紙ローラ113とリタードローラ114のニップ位置P3との間の距離S2’に対応する第2距離S2だけ離れた位置を含むように設定されてもよい。

0106

また、ジッタは、原稿の先端が排出ローラ119を通過したタイミングで、原稿の搬送速度が変化することによっても発生する可能性がある。そのため、ジッタ領域として、上記した領域に加えて又は代えて、入力画像1200内の、搬送される原稿の先端に対応する垂直方向の端部から第3距離にある位置を中心とする所定幅の範囲が設定されてもよい。第3距離は、入力画像1200において、撮像位置P1と、排出ローラ119と第2従動ローラ120のニップ位置P4との間の距離S3’に対応する距離に設定される。同様に、通常領域は、入力画像1200内の、搬送される原稿の先端に対応する垂直方向の端部から第3距離よりも離れた範囲に設定されることが好ましい。

0107

色ずれ量算出部176は、入力画像の内のジッタ領域において色ずれ量を算出する。色ずれ量算出部176は、抽出したジッタ領域に含まれる画素について、RGBの各色毎に、エッジ画素を抽出する。色ずれ量算出部176は、ジッタ領域内の各画素の色値が閾値未満であり、その画素に水平方向に隣接する画素の色値が閾値以上である場合、その画素をエッジ画素として抽出する。また、色ずれ量算出部176は、ジッタ領域内の各画素の色値が閾値以上であり、その画素に水平方向に隣接する画素の色値が閾値未満である場合も、その画素をエッジ画素として抽出する。閾値は、RGBの各色毎に、白色を表す値と黒色を表す値の平均値に設定される。色ずれ量算出部176は、それぞれ対応するRGB各色のエッジ画素の水平方向位置のずれ量の平均値を色ずれ量として算出する。

0108

色ずれ量算出部176は、入力画像の内、通常領域においても同様に、色ずれ量を算出する。色ずれ量算出部176は、抽出した通常領域に含まれる画素について、RGBの各色毎にエッジ画素を抽出し、それぞれ対応するRGB各色のエッジ画素の水平方向位置のずれ量の平均値を色ずれ量として算出する。

0109

次に、ジッタ判定部177は、色ずれ量算出部176が算出した色ずれ量に基づいて、入力画像においてジッタが発生しているか否かを判定する(ステップS206)。

0110

ジッタ判定部177は、ジッタ領域におけるジッタ量と、通常領域におけるジッタ量との差の絶対値が閾値以上である場合、ジッタが発生していると判定し、その絶対値が閾値未満である場合、ジッタが発生していないと判定する。なお、ジッタ判定部177は、通常領域におけるジッタ量を用いずに、ジッタ領域におけるジッタ量のみに基づいて、ジッタが発生しているか否かを判定してもよい。その場合、ジッタ判定部177は、ジッタ領域におけるジッタ量が閾値以上である場合、ジッタが発生していると判定し、ジッタ領域におけるジッタ量が閾値未満である場合、ジッタが発生していないと判定する。各閾値は、事前の実験等により予め設定される。

0111

撮像装置118のRGB各色に対応する撮像素子は、原稿搬送方向(副走査方向)においてずらした位置に配置されている。撮像装置118は、各撮像素子の配置位置のずれ量及び原稿搬送速度に応じて一定量だけタイミングをずらして各撮像素子による撮像を行い、入力画像内の一つの水平ラインにおけるRGBの各色値を求めている。そのため、原稿の搬送速度が変化すると、入力画像内にジッタが発生するとともに、色ずれも発生する。したがって、ジッタ判定部177は、入力画像内の色ずれ量に基づいて、入力画像においてジッタが発生しているか否かを精度良く判定することができる。

0112

入力画像においてジッタが発生していないと判定した場合、ジッタ判定部177は、特に処理を実行せずに、処理をステップS208へ移行する。一方、入力画像においてジッタが発生していると判定された場合、警告通知部178は、入力画像においてジッタが発生している旨の警告、又は、調整処理の実行を促す警告を通知する(ステップS207)。警告通知部178は、通信IF回路151を介して、情報処理装置10に警告を送信することにより、利用者に警告を通知する。または、警告通知部178は、画像読取装置100のLED(Light Emitting Diode)等の表示装置(不図示)に警告表示を行うことにより、利用者に警告を通知してもよい。警告が通知された利用者又は利用者から連絡を受けた保守者によって調整処理が実施されることにより、搬送ローラギア133と排出ローラギア139のギア比が適切なギア比に変更され、以後、ジッタの発生が抑制される。

0113

次に、画像取得部172は、入力画像を通信IF回路151を介して情報処理装置10へ送信する(ステップS208)。

0114

次に、制御部171は、第1センサ110から受信する第1原稿検出信号に基づいて原稿台103に原稿が残っているか否かを判定する(ステップS209)。

0115

原稿台103に原稿が残っている場合、制御部171は、ステップS202へ処理を戻し、ステップS202〜S209の処理を繰り返す。一方、原稿台103に原稿が残っていない場合、制御部171は、一連の処理を終了する。

0116

以上詳述したように、図7、11に示したフローチャートに従って動作することによって、画像読取装置100は、入力画像におけるジッタ発生量に基づいて、搬送ローラギア133と排出ローラギア139のギア比を決定する。したがって、画像読取装置100は、搬送ローラギア133と排出ローラギア139のギア比を、装置毎に、適切なギア比に決定することが可能となった。これにより、画像読取装置100は、装置毎に、ジッタが発生することを抑制することが可能となった。

0117

図13は、他の実施形態に係る画像読取装置における駆動力伝達機構230について説明するための図である。

0118

図13に示す駆動力伝達機構230は、図4Aに示す駆動力伝達機構130と比較して、第1〜第4伝達ギア134〜137及び第2ベルト138を有さず、代わりに第2ベルト238を有する。

0119

駆動力伝達機構230では、搬送ローラギア133のギア部分133bと、排出ローラギア139の何れかのギア部分との間に、直接、第2ベルト238が張架される。また、第2プーリ140が係合されるねじりコイルばね242は、搬送ローラギア133に取り付けられ、第2プーリ140には、ねじりコイルばね242により第2ベルト238の外側に向かう力が加えられている。

0120

駆動力伝達機構230では、駆動部121が駆動力を発生させた場合、第1プーリ131が回転し、その駆動力が搬送ローラギア133に伝達して、搬送ローラギア133及び搬送ローラ115が回転する。さらに、搬送ローラギア133の回転に伴い、第2ベルト238により、その駆動力が排出ローラギア139に伝達して、排出ローラギア139及び排出ローラ119が回転する。

0121

以上詳述したように、画像読取装置は、駆動力伝達機構230を用いる場合も、搬送ローラギア133と排出ローラギア139のギア比を適切なギア比に決定することが可能となった。

0122

図14は、さらに他の実施形態に係る画像読取装置における駆動力伝達機構330について説明するための図である。

0123

図14に示す駆動力伝達機構330は、図4Aに示す駆動力伝達機構130と比較して、排出ローラギア139を有さず、代わりに排出ローラギア339を有する。

0124

駆動力伝達機構330では、排出ローラギア339は、変速ギアではなく、設定者、保守者又は利用者等によって、外径(歯数)の異なる他のギアと交換可能に設けられている。第4伝達ギア137の、第3伝達ギア136と係合していない方のギア部分137bと、排出ローラギア339との間には第2ベルト138が張架される。

0125

駆動力伝達機構330では、駆動部121が駆動力を発生させた場合、図4Aに示す駆動力伝達機構130と同様に駆動力が伝達され、排出ローラギア339及び排出ローラ119が回転する。

0126

駆動力伝達機構330が用いられる場合、図8に示した搬送速度テーブルには、排出ローラギア339として交換可能なギア毎に、各ギアの識別情報(名称)、歯数、搬送速度及び搬送速度比等が関連付けて記憶される。

0127

図7に示したフローチャートでは、ステップS102、S107及びS112の処理が省略される。代わりに、ステップS101、S106及びS111の処理が実行される前に、設定者等により、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比が各速度比になるように、排出ローラギア339が交換される。また、ステップS118では、ギア比決定部174が排出ローラギア139を設定する代わりに、通知部179が、ギア比決定部174が決定したギア比を通知する。通知部179は、通信IF回路151を介して、情報処理装置10に、決定したギア比を送信することにより、決定したギア比を設定者等に通知する。または、警告通知部178は、画像読取装置100の表示装置(不図示)に決定したギア比を表示することにより、決定したギア比を設定者等に通知してもよい。これにより、設定者等は、排出ローラギア339を、通知されたギア比に応じたギアに交換することができる。

0128

以上詳述したように、画像読取装置は、駆動力伝達機構330を用いる場合も、搬送ローラギア133と排出ローラギア339のギア比を適切なギア比に決定することが可能となった。

0129

なお、駆動力伝達機構130又は230における変速ギア、又は、駆動力伝達機構330における交換可能なギアは、排出ローラギア139として設けられることに限定されない。排出ローラギア139の代わりに、搬送ローラギア133が、搬送ローラ115の搬送速度を変更可能である変速ギア又は交換可能なギアを有してもよい。または、第1〜第4伝達ギア134〜137の内の何れかが、搬送ローラ115又は排出ローラ119の搬送速度を変更可能である変速ギア又は交換可能なギアを有してもよい。

0130

また、駆動部121は、駆動力を搬送ローラギア133に最初に伝達するのではなく、駆動力を排出ローラギア139に最初に伝達し、排出ローラギア139を介して搬送ローラギア133にさらに伝達するように設けられてもよい。または、駆動部121は、駆動力を第1〜第4伝達ギア134〜137の内の何れかに最初に伝達し、第1〜第4伝達ギア134〜137を介して搬送ローラギア133及び排出ローラギア139にさらに伝達するように設けられてもよい。

0131

図15は、他の実施形態に係る画像読取装置における処理回路480の概略構成を示すブロック図である。

0132

処理回路480は、画像読取装置100の処理回路180の代わりに用いられ、CPU170の代わりに、調整処理及び原稿読取処理を実行する。処理回路480は、制御回路481、画像取得回路482、ジッタ発生量算出回路483、ギア比決定回路484、モノクロ判定回路485、色ずれ量算出回路486、ジッタ判定回路487、警告通知回路488及び通知回路489等を有する。

0133

制御回路481は、制御部の一例であり、制御部171と同様の機能を有する。制御回路481は、制御信号を変速ギア駆動部144に出力して変速ギア駆動部144を駆動し、排出ローラギア139において使用されるギアを設定する。また、制御回路481は、制御信号を駆動部121に出力して駆動部121を駆動し、給紙ローラ113、リタードローラ114、搬送ローラ115及び排出ローラ119を回転させて、原稿を搬送させる。

0134

画像取得回路482は、画像取得部の一例であり、画像取得部172と同様の機能を有する。画像取得回路482は、撮像装置118から入力画像を取得し、ジッタ発生量算出回路483及びモノクロ判定回路485に出力する。また、画像取得回路482は、入力画像を通信IF回路151を介して情報処理装置10に送信する。

0135

ジッタ発生量算出回路483は、ジッタ発生量算出部の一例であり、ジッタ発生量算出部173と同様の機能を有する。ジッタ発生量算出回路483は、入力画像におけるジッタ発生量を算出し、ギア比決定回路484に出力する。

0136

ギア比決定回路484は、ギア比決定部の一例であり、ギア比決定部174と同様の機能を有する。ギア比決定回路484は、ジッタ発生量に基づいて、搬送ローラ115と排出ローラ119の搬送速度比を決定し、決定したギア比に応じて、排出ローラギア139を設定する。また、ギア比決定回路484は、決定したギア比を通知回路489に出力する。

0137

モノクロ判定回路485は、モノクロ判定部の一例であり、モノクロ判定部175と同様の機能を有する。モノクロ判定回路485は、入力画像に写っている原稿がモノクロであるか否かを判定し、判定結果及び入力画像を色ずれ量算出回路486に出力する。

0138

色ずれ量算出回路486は、色ずれ量算出部の一例であり、色ずれ量算出部176と同様の機能を有する。色ずれ量算出回路486は、入力画像における色ずれ量を算出し、ジッタ判定回路487に出力する。

0139

ジッタ判定回路487は、ジッタ判定部の一例であり、ジッタ判定部177と同様の機能を有する。ジッタ判定回路487は、色ずれ量に基づいて、入力画像においてジッタが発生しているか否かを判定し、判定結果を警告通知回路488に出力する。

0140

警告通知回路488は、警告通知部の一例であり、警告通知部178と同様の機能を有する。警告通知回路488は、入力画像においてジッタが発生していると判定された場合、通信IF回路151を介して情報処理装置10に警告を通知する。

0141

通知回路489は、通知部の一例であり、通知部179と同様の機能を有する。通知回路489は、ギア比決定回路484が決定したギア比を通信IF回路151を介して情報処理装置10に送信する。

0142

以上詳述したように、画像読取装置は、処理回路480を用いる場合も、搬送ローラギア133と排出ローラギア139のギア比を適切なギア比に決定することが可能となった。

0143

なお、画像読取装置は、撮像装置を有し且つ原稿を搬送させるものであればどのようなものでもよい。画像読取装置は、イメージスキャナでなく、ファクシミリインクジェットプリンタレーザプリンタプリンタ複合機MFP、Multifunction Peripheral)等でもよい。

0144

100画像読取装置
115搬送ローラ
119排出ローラ
118撮像装置
121 駆動部
130駆動力伝達機構
133搬送ローラギア
139 排出ローラギア
173ジッタ発生量算出部
174ギア比決定部
175モノクロ判定部
176色ずれ量算出部
177ジッタ判定部
178警告通知部
179通知部

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