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技術 コンテナを用いた輸送方法及びコンテナ

出願人 日本通運株式会社
発明者 入江暢子
出願日 2017年2月28日 (3年10ヶ月経過) 出願番号 2017-036839
公開日 2018年9月13日 (2年3ヶ月経過) 公開番号 2018-140818
状態 未査定
技術分野 冷凍機械と関連した装置 冷蔵庫の冷気循環及び細部構成 大型容器
主要キーワード 立法メートル 最低湿度 温湿度計 エチレン吸着 海上輸送 美術品 鮮度維持 発泡スチロール製
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年9月13日)のものです。
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図面 (18)

課題

荷物の収容可能面積を減らすことなくコンテナ内の雰囲気を比較的高湿度に保つことができるコンテナを用いた輸送方法及びコンテナを提供すること。

解決手段

それぞれが所定の間隔d1をあけて略平行に敷設される複数のフロアレール20と、空調機30と、を備えるコンテナを用いた輸送方法であって、フロアレール20の間の間隔d1よりも径d2が小さい吸水後の粒状の吸水材40をフロアレール20の間に配置する配置工程と、フロアレール20の上に荷物Mを積載する積載工程と、配置工程及び積載工程の後に、コンテナ1を密閉する密閉工程と、密閉工程の後に、フロアレール20の間に空気を流通させる流通工程と、を備える。

概要

背景

従来、内部を一定温度に保つ設備をもつコンテナとして、リーファーコンテナが知られている。リーファーコンテナは、冷凍冷蔵の必要がある食品医薬品、高温劣化する恐れのある美術品フィルムなどの輸送に用いられる。

例えば、食品を輸送する場合、鮮度を保つためにコンテナ内を比較的高湿度に保つことが行われている。例えば、コンテナ内を高湿度に保つために、水分を含ませた吸発水部を備えた装置をコンテナ内に配置することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。

概要

荷物の収容可能面積を減らすことなくコンテナ内の雰囲気を比較的高湿度に保つことができるコンテナを用いた輸送方法及びコンテナを提供すること。それぞれが所定の間隔d1をあけて略平行に敷設される複数のフロアレール20と、空調機30と、を備えるコンテナを用いた輸送方法であって、フロアレール20の間の間隔d1よりも径d2が小さい吸水後の粒状の吸水材40をフロアレール20の間に配置する配置工程と、フロアレール20の上に荷物Mを積載する積載工程と、配置工程及び積載工程の後に、コンテナ1を密閉する密閉工程と、密閉工程の後に、フロアレール20の間に空気を流通させる流通工程と、を備える。

目的

本発明は、荷物の収容可能面積を減らすことなくコンテナ内の雰囲気を比較的高湿度に保つことができるコンテナを用いた輸送方法及びコンテナを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

それぞれが所定の間隔をあけて略平行に敷設される複数のフロアレールと、空調機と、を備えるコンテナを用いた輸送方法であって、前記フロアレールの間の間隔よりも径が小さい吸水後の粒状の吸水材を前記フロアレールの間に配置する配置工程と、前記フロアレールの上に荷物積載する積載工程と、前記配置工程及び前記積載工程の後に、前記コンテナを密閉する密閉工程と、前記密閉工程の後に、フロアレールの間に空気を流通させる流通工程と、を備えるコンテナを用いた輸送方法。

請求項2

前記配置工程において、前記吸水材は、空気の流れを阻害しない袋体に複数詰め込まれた状態で前記フロアレールの間に配置される請求項1に記載のコンテナを用いた輸送方法。

請求項3

吸水後の前記吸水材の径は、前記フロアレールの間隔の半分以下である請求項1又は2に記載のコンテナを用いた輸送方法。

請求項4

前記吸水材は、前記コンテナの容積に対して0.017%から0.177%の水分を吸収した状態で配置される請求項1〜3のいずれかに記載のコンテナを用いた輸送方法。

請求項5

それぞれが所定の間隔をあけて略平行に敷設される複数のフロアレールと、空調機と、前記フロアレールの間に配置され、前記フロアレールの間の間隔よりも径が小さい吸水後の粒状の吸水材と、を備えるコンテナ。

請求項6

前記吸水材を複数詰め込み可能な袋体であって、空気の流れを阻害しない袋体を更に備える請求項5に記載のコンテナ。

請求項7

吸水後の前記吸水材の径は、前記フロアレールの間隔の半分以下である請求項5又は6に記載のコンテナ。

請求項8

吸水後の前記吸水材は、前記コンテナの容積に対して0.017%から0.177%の水分を含む請求項5〜7のいずれかに記載のコンテナ。

技術分野

0001

本発明は、コンテナを用いた輸送方法及びコンテナに関する。

背景技術

0002

従来、内部を一定温度に保つ設備をもつコンテナとして、リーファーコンテナが知られている。リーファーコンテナは、冷凍冷蔵の必要がある食品医薬品、高温劣化する恐れのある美術品フィルムなどの輸送に用いられる。

0003

例えば、食品を輸送する場合、鮮度を保つためにコンテナ内を比較的高湿度に保つことが行われている。例えば、コンテナ内を高湿度に保つために、水分を含ませた吸発水部を備えた装置をコンテナ内に配置することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0004

特開2016−90088号公報

発明が解決しようとする課題

0005

特許文献1に記載の装置は、コンテナの床面に敷設されたフロアレール上に配置される。コンテナの空調機吹出口から吹出す空気が吸発水部を通ることにより、装置は、コンテナ内の湿度を高めることができる。これに対し、装置を改良することにより、コンテナの床面を広くしてより多くの荷物積載できるようにすることが求められていた。

0006

本発明は、荷物の収容可能面積を減らすことなくコンテナ内の雰囲気を比較的高湿度に保つことができるコンテナを用いた輸送方法及びコンテナを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、それぞれが所定の間隔をあけて略平行に敷設される複数のフロアレールと、空調機と、を備えるコンテナを用いた輸送方法であって、前記フロアレールの間の間隔よりも径が小さい吸水後の粒状の吸水材を前記フロアレールの間に配置する配置工程と、前記フロアレールの上に荷物を積載する積載工程と、前記配置工程及び前記積載工程の後に、前記コンテナを密閉する密閉工程と、前記フロアレールの間に空気を流通させる流通工程と、を備えるコンテナを用いた輸送方法に関する。

0008

また、前記配置工程において、前記吸水材は、空気の流れを阻害しない袋体に複数詰め込まれた状態で前記フロアレールの間に配置されることが好ましい。

0009

また、吸水後の前記吸水材の径は、前記フロアレールの間隔の半分以下であることが好ましい。

0010

また、前記吸水材は、前記コンテナの容積に対して0.017%から0.177%の水分を吸収した状態で配置されることが好ましい。

0011

また、本発明は、それぞれが所定の間隔をあけて略平行に敷設される複数のフロアレールと、空調機と、前記フロアレールの間に配置され、前記フロアレールの間の間隔よりも径が小さい吸水後の粒状の吸水材と、を備えるコンテナに関する。

0012

また、前記吸水材を複数詰め込み可能な袋体であって、空気の流れを阻害しない袋体を更に備えることが好ましい。

0013

また、吸水後の前記吸水材の径は、前記フロアレールの間隔の半分以下であることが好ましい。

0014

また、吸水後の前記吸水材は、前記コンテナの容積に対して0.017%から0.177%の水分を含むことが好ましい。

発明の効果

0015

本発明によれば、荷物の収容可能面積を減らすことなくコンテナ内の雰囲気を比較的高湿度に保つことができるコンテナを用いた輸送方法及びコンテナを提供することができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の一実施形態に係るコンテナを示す斜視図である。
一実施形態の吸水材及び袋体を示す平面図である。
一実施形態のコンテナのフロアレールを示す平面図である。
図3のA−A線断面図である。
一実施形態の温湿度計が配置されたコンテナを示す斜視図である。
一実施形態の実施例1において一方の温湿度計によって計測された湿度及び温度の時間変化グラフを示す。
一実施形態の実施例1において他方の温湿度計によって計測された湿度及び温度の時間変化のグラフを示す。
一実施形態の実施例2において用いられた吸水材の配置場所を示す平面図である。
一実施形態の実施例2において一方の温湿度計によって計測された湿度及び温度の時間変化のグラフを示す。
一実施形態の実施例2において他方の温湿度計によって計測された湿度及び温度の時間変化のグラフを示す。
一実施形態の比較例1及び2において用いられた吸水材を示す平面図である。
一実施形態の比較例1において用いられた吸水材の配置場所を示す平面図である。
一実施形態の比較例1において一方の温湿度計によって計測された湿度及び温度の時間変化のグラフを示す。
一実施形態の比較例1において他方の温湿度計によって計測された湿度及び温度の時間変化のグラフを示す。
一実施形態の比較例2において用いられた吸水材の配置場所を示す平面図である。
一実施形態の比較例2において一方の温湿度計によって計測された湿度及び温度の時間変化のグラフを示す。
一実施形態の比較例2において他方の温湿度計によって計測された湿度及び温度の時間変化のグラフを示す。

実施例

0017

以下、本発明に係るコンテナを用いた輸送方法及びコンテナの一実施形態について、図1図17を参照して説明する。
本実施形態に係るコンテナ1は、主に海上輸送に用いられる。コンテナ1は、いわゆるリーファーコンテナであり、冷凍・冷蔵の必要がある食品、植物、及び、医薬品等の輸送に用いられる。また、コンテナ1は、高温で劣化する恐れのある美術品やフィルム等の輸送に用いられる。コンテナ1は、食品の鮮度維持等を目的として、内部の湿度を比較的高めた状態で荷物を輸送することができる。

0018

本実施形態に係るコンテナ1は、図1に示すように、筐体10と、フロアレール20と、空調機30と、吸水材40と、袋体50と、を備える。
筐体10は、略直方体である。筐体10は、内部に荷物M(図4参照)を収用可能な空間を有する。筐体10は、例えば、長さ方向一方の面に扉(図示せず)が設けられ、内部を開放可能に構成される。即ち、筐体10は、開放された長さ方向一方の面側から荷物M(図4参照)を内部に積載(収容)することが可能になっている。

0019

フロアレール20は、断面略T字状の棒状体である。フロアレール20は、例えば、金属により形成される。このフロアレール20は、筐体10の床面に複数配置される。複数のフロアレール20のそれぞれは、上端が平面となるように配置される。そして、複数のフロアレール20のそれぞれは、所定の間隔d1(図4参照)をあけて、筐体10の床面に略平行に敷設される。本実施形態において、複数のフロアレール20のそれぞれは、筐体10の長さ方向に沿って略平行に配置される。そして、複数のフロアレール20のそれぞれは、筐体10の幅方向に沿って所定の間隔d1をあけて敷設される。具体的には、複数のフロアレール20のそれぞれは、筐体10の幅方向に沿って敷設され、隣り合うフロアレール20の間の最も離れた位置で間隔d1をあけて敷設される。即ち、複数のフロアレール20のそれぞれは、隣り合うフロアレール20の対向する面(側面)のうち、最も離れた面(本実施形態では、筐体10の床面から直接起立する面)が間隔d1をあけて敷設される。これにより、複数のフロアレール20のそれぞれは、上端側でd1よりも狭い間隔である間隔d3(図4参照)をあけて敷設される。

0020

空調機30は、筐体10内部の空気を循環させる装置である。空調機30は、筐体10の長さ方向他端側に配置される。空調機30は、フロアレール20の間に空気を流通させる送風口(図示せず)を有する。空調機30は、例えば図1に示すように、フロアレール20の間を通り、筐体10の上部を通って還流するように筐体10の内部の空気の流れFを制御する。空調機30は、空気を循環させることにより、筐体10の内部の温度を一定に保つ。空調機30は、例えば、筐体10の内部の温度を1℃〜15℃に保つ。

0021

吸水材40は、図2に示すように、粒状である。吸水材40は、図3及び図4に示すように、フロアレール20の間に配置される。例えば、複数の吸水材40のそれぞれは、隣り合うフロアレール20によって形成される溝Uのうち、任意に選択された溝Uに長さ方向に連なって配置される。

0022

吸水材40は、吸水後の径d2がフロアレール20の間の間隔d1よりも小さい径d2を有する。また、吸水材40は、吸水後の径d2がフロアレール20の間の上端側の間隔d3よりも小さい径を有する。本実施形態において、吸水材40は、フロアレール20の間の溝Uからフロアレール20の上端側を超える飛び出しの抑制を目的として、間隔d3により近い径d2を有する。吸水材40は、コンテナ1の輸送時間に応じて、コンテナ1の容積(筐体10の容積)に対して0.017%から0.177%の水分を吸収した状態で配置される。例えば、吸水材40は、コンテナ1の容積が28.2立法メートルである場合に、コンテナ1の輸送時間に応じて5リットルから50リットルの水分を吸収した状態で配置される。

0023

袋体50は、流通する空気の流れFを阻害しない形状を有する。袋体50は、例えば、網状体である。袋体50は、図2に示すように、吸水後の吸水材40を複数詰め込み可能な大きさを有する。

0024

以上の吸水材40及び袋体50によれば、袋体50は、複数の吸水後の吸水材40を詰め込んだ状態でフロアレール20の間(溝U)に配置される。袋体50は、詰め込んだ複数の吸水材40をフロアレール20に沿って並べて配置される。

0025

ここで、吸水材40がフロアレール20の間の溝Uからフロアレール20の上端側を超えて飛び出そうとしたとしても、吸水材40は、フロアレール20の上端側に接触することで飛び出しが抑制される。具体的には、複数の吸水材40が1つの袋体50に詰め込まれていることにより、吸水材40のいずれかがフロアレール20の上端側に接触する可能性が高い。これにより、吸水材40のフロアレール20からの飛び出しが抑制される。

0026

次に、コンテナ1の動作を説明する。
空調機30から吹出された空気は、図1及び図3に示すように、フロアレール20の間に流通される。即ち、図4に示すように、空調機30から吹出された空気は、筐体10内に積載された荷物Mの下方を通って流通する。この空気は、図1に示すように、筐体10内を屋根側に向けて上昇する。そして、この空気は、筐体10内の屋根側の面に沿って空調機30に還流する。

0027

空調機30から吹出された空気は、袋体50に詰め込まれた吸水材40の表面に接触しつつフロアレール20の間を流通する。これにより、吸水材40に含まれる水分が蒸発するので、流通する空気に含まれる水分量が増える。水分量の増えた空気が筐体10内を循環するので、筐体10内の湿度は、上昇する。また、コンテナ1の輸送中に空調機30が空気を流通し続けることにより、コンテナ1の内部の湿度を比較的高めた状態に維持する。

0028

次に、本実施形態に係るコンテナを用いた輸送方法について説明する。
コンテナを用いた輸送方法は、配置工程と、積載工程と、密閉工程と、流通工程と、を備える。

0029

まず、配置工程において、吸水後の吸水材40がフロアレール20の間に配置される。即ち、配置工程において、フロアレール20の間の間隔d1よりも径d2が小さい吸水後の粒状の吸水材40がフロアレール20の間に配置される。具体的には、吸水材40は、フロアレール20の間の上方から、上端の間(間隔d3)を通って、フロアレール20の下端側の間(間隔d1)に配置される。本実施形態では、吸水材40は、空気の流れFを阻害しない袋体50に複数詰め込まれてフロアレール20の間に配置される。また、吸水材40は、任意の隣り合うフロアレール20の間のうち、選択されたフロアレール20の間の長さ方向に連なって複数配置される。また、袋体50は、詰め込まれた複数の吸水材40がフロアレール20の高さを超えないように配置される。

0030

次に、積載工程において、筐体10内に荷物Mが積載(収容)される。荷物Mは、図4に示すように、フロアレール20の上に積載される。

0031

次に、密閉工程において、コンテナ1が密閉される。具体的には、筐体10の長さ方向一方の面の扉(図示せず)を閉じることにより、コンテナ1が密閉される。

0032

次に、流通工程において、空気がフロアレール20の間に流通される。即ち、空調機30が空気の吹出しを開始することにより、空気がフロアレール20の間に流通される。空調機30は、コンテナ1を輸送する間、空気を吹き出し続ける。これにより、空気は、フロアレール20の間を通って流通し、筐体10内を循環し続ける。

0033

次に、本実施形態に係るコンテナを用いた輸送方法及びコンテナ1の実施例及び比較例について、図5図17を参照して説明する。
全ての実施例及び比較例に共通する事項として、図5に示すように、2つの温湿度計をコンテナ1の内部に配置した。具体的には、2つの温湿度計のそれぞれを、コンテナ1の長さ方向一方の面の下部と、コンテナ1の長さ方向他方側の側面上部とに配置した。以下では、コンテナ1の長さ方向他方側の側面上部に配置された温湿度計を第1温湿度計Pとして説明する。また、コンテナ1の長さ方向一方の面の下部に配置された温湿度計を第2温湿度計Qとして説明する。

0034

(実施例1)
コンテナ1として、20F−REFコンテナ(20フィートリーファーコンテナ、内容積28.2立法メートル)を使用した。設定温度を5℃とした。また、吸水材40として、2〜2.5mmの径を有する吸水材40(吸水後約6mm)125gと、3〜3.5mmの径を有する吸水材40(吸水後約13mm)125gとを用いた。吸水材40を15リットルの水を貯めた発泡スチロール製容器の中に一定時間置き、5〜8リットルの水を吸水材40に吸水させた。吸水後の吸水材40を、筐体10内に万遍なく配置した。コンテナ1の内部には荷物Mを搬入しなかった。そして、2016年11月21日から、2016年11月30日まで、第1温湿度計P及び第2温湿度計Qを用いてコンテナ1内の温度及び湿度を計測した。

0035

その結果、図6に示すように、第1温湿度計Pによって得られた湿度は、概ね80%から90%を維持できていることがわかった。また、図7に示すように、第2温湿度計Qによって得られた湿度は、概ね80%から90%を維持できていることがわかった。また、コンテナ1内の温度は、5℃前後に維持できていることがわかった。
以上から、コンテナ1の内部の全体が概ね80%から90%の湿度を維持できていることがわかった。

0036

なお、本実施例では、コンテナ1内に通気性を有する袋に封入されたエチレン吸着材を吸水材40とともに配置した。その結果、エチレン吸着材が水分を含む状況にはならなかった。これにより、吸水材40とエチレン吸着材とを同時に使用できることがわかった。
一方、吸水材40を単体でコンテナ1内に直接配置したため、吸水材40を撤去する際に多大な労力を必要とすることがわかった。

0037

(実施例2)
コンテナ1として、20F−REFコンテナ(20フィートリーファーコンテナ、内容積28.2立法メートル)を使用した。設定温度を5℃とした。また、吸水材40として、6〜8mmの径d2を有する吸水材40(吸水後約33mm)50gを用いた。吸水材40を15リットルの水を貯めた発泡スチロール製の容器の中に一定時間置き、5〜8リットルの水を吸水材40に吸水させた。吸水後の吸水材40を、空気の流れFを阻害しない袋体50に入れ、コンテナ1の内部に配置した。具体的には、図8に示すように、吸水材40を、任意の隣り合うフロアレール20の間に長さ方向に沿って連なるように配置した。コンテナ1の内部には荷物Mを搬入しなかった。そして、2016年12月8日から、2016年12月14日まで、第1温湿度計P及び第2温湿度計Qを用いてコンテナ1内の温度及び湿度を計測した。

0038

その結果、図9に示すように、第1温湿度計Pによって得られた湿度は、概ね80%から90%を維持できていることがわかった。また、図10に示すように、第2温湿度計Qによって得られた湿度は、概ね80%から90%を維持できていることがわかった。また、コンテナ1内の温度は、5℃前後に維持できていることがわかった。
以上から、コンテナ1の内部の全体が概ね80%から90%の湿度を維持できていることがわかった。

0039

(比較例1)
コンテナ1として、20F−REFコンテナ(20フィートリーファーコンテナ、内容積28.2立法メートル)を使用した。設定温度を5℃とした。また、吸水材40として、横幅約297mm、縦幅約420mmの大きさのシート状吸水材42を10枚用いた。そして、吸水材40を15リットルの水を貯めた発泡スチロール製の容器の中に一定時間置き、5〜8リットルの水を吸水材40に吸水させた。図11に示すように、吸水後のシート状吸水材42のうち、6枚のそれぞれを筒状に巻いて3枚を一組として袋体50(空気の流れFを阻害しない袋体50)に入れた。また、吸水後のシート状吸水材42のうち、4枚のそれぞれを筒状に巻いて1つの袋体50(空気の流れFを阻害しない袋体50)に入れた。そして、図10に示すように、コンテナ1の長さ方向他方側の下部に配置した。コンテナ1の内部には荷物Mを搬入しなかった。そして、2016年11月21日から、2016年11月30日まで、第1温湿度計P及び第2温湿度計Qを用いてコンテナ1内の温度及び湿度を計測した。

0040

その結果、図13に示すように、第1温湿度計Pによって得られた湿度は、80%を概ね維持できていることがわかった。しかしながら、図14に示すように、第2温湿度計Qによって得られた湿度は、80%を大きく割り込むことがあった。特に、最低湿度が59%まで下がってしまっていることがわかった。また、コンテナ1内の温度は、5℃前後に維持できていることがわかった。
以上から、シート状吸水材42を使用した場合には、コンテナ1の内部の湿度を十分に保つための能力がないことがわかった。

0041

なお、本比較例では、コンテナ1内に通気性を有する袋に封入されたエチレン吸着材を吸水材40とともに配置した。その結果、エチレン吸着材が水分を含む状況にはならなかった。これにより、吸水材40とエチレン吸着材とを同時に使用できることがわかった。

0042

(比較例2)
コンテナ1として、20F−REFコンテナ(20フィートリーファーコンテナ、内容積28.2立法メートル)を使用した。設定温度を5℃とした。また、吸水材40として、横幅約297mm、縦幅約420mmの大きさのシート状吸水材42を10枚用いた。そして、吸水材40を15リットルの水を貯めた発泡スチロール製の容器の中に一定時間置き、5〜8リットルの水を吸水材40に吸水させた。吸水後のシート状吸水材42をそれぞれ筒状に巻き、1乃至2枚のシート状吸水材42を一組として袋体50(空気の長さを阻害しない袋体50、図9参照)に入れた。そして、図15に示すように、コンテナ1の床面にランダムに配置した。コンテナ1の内部には荷物Mを搬入しなかった。そして、2016年12月8日から、2016年12月14日まで、第1温湿度計P及び第2温湿度計Qを用いてコンテナ1内の温度及び湿度を計測した。

0043

その結果、図16に示すように、第1温湿度計Pによって得られた湿度は、80%を概ね維持できていることがわかった。しかしながら、図17に示すように、第2温湿度計Qによって得られた湿度は、80%を大きく割り込むことがあった。特に、最低湿度が60%まで下がってしまっていることがわかった。また、コンテナ1内の温度は、5℃前後に維持できていることがわかった。
以上から、シート状吸水材42を使用した場合には、コンテナ1の内部の湿度を十分に保つための能力がないことがわかった。

0044

以上説明した一実施形態のコンテナを用いた輸送方法によれば、以下のような効果を奏する。
(1)コンテナを用いた輸送方法を、フロアレール20の間の間隔d1よりも径d2が小さい吸水後の粒状の吸水材40をフロアレール20の間に配置する配置工程と、フロアレール20の上に荷物Mを積載する積載工程と、配置工程及び積載工程の後にコンテナ1を密閉する密閉工程と、密閉工程の後に、フロアレール20の間に空気を流通させる流通工程と、を含んで構成した。吸水材40がフロアレール20の間に配置されるので、荷物Mの収容可能面積を減らすことなくコンテナ1の内部の雰囲気を比較的高湿度に保つことができる。また、吸水後の吸水材40がフロアレール20の間の間隔d1よりも径d2が小さいので、空気の流れFを阻害しない。従って、より効率的にコンテナ1内の雰囲気を比較的高湿度に保つことができる。

0045

(2)配置工程において、吸水材40を、空気の流れFを阻害しない袋体50に複数詰め込まれた状態でフロアレール20の間に配置した。これにより、吸水材40がコンテナ1内に散乱することを抑制することができるので、吸水材40をコンテナ1から容易に取り除くことができる。

0046

(3)吸水材40をコンテナ1の容積に対して0.017%から0.177%の水分を吸収した状態で配置した。これにより、コンテナ1内の湿度をより高めた状態で維持することができる。

0047

また、以上説明した一実施形態のコンテナ1によれば、以下のような効果を奏する。
(4)コンテナ1を、それぞれが所定の間隔d1をあけて略平行に敷設される複数のフロアレール20と、フロアレール20の間に空気を流通する空調機30と、フロアレール20の間に配置され、フロアレール20の間の間隔d1よりも径d2が小さい吸水後の粒状の吸水材40と、を含んで構成した。吸水材40がフロアレール20の間に配置されるので、荷物Mの収容可能面積を減らすことなくコンテナ1の内部の雰囲気を比較的高湿度に保つことができる。また、吸水後の吸水材40がフロアレール20の間の間隔d1よりも径d2が小さいので、空気の流れFを阻害しない。従って、より効率的にコンテナ1内の雰囲気を比較的高湿度に保つことができる。

0048

(5)コンテナ1を更に、吸水材40を複数詰め込み可能な袋体50であって、空気の流れFを阻害しない袋体50を含んで構成した。これにより、吸水材40がコンテナ1内に散乱することを抑制することができるので、吸水材をコンテナ1から容易に取り除くことができる。

0049

(6)吸水後の吸水材40を、コンテナ1の容積に対して0.017%から0.177%の水分を含んで構成した。これにより、コンテナ1内の湿度をより高めた状態で維持することができる。

0050

以上、本発明のコンテナを用いた輸送方法及びコンテナ1の好ましい各実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。

0051

例えば、上記実施形態においては、吸水材40を袋体50に詰めて用いる態様について説明したが、これに制限されない。即ち、吸水材40は、袋体50に入れずにフロアレール20の間に配置して用いられてもよい。

0052

また、上記実施形態では、配置工程の後に積載工程を実施する態様について説明したがこれに制限されない。即ち、積載工程において荷物Mを積載した後に、配置工程において、吸水材40を配置してもよい。具体的には、配置工程において、積載された荷物Mに重なっていないフロアレール20の間に吸水材40を配置してもよい。

0053

また、上記実施形態では、フロアレール20の形状を断面T字状としたが、これに制限されない。例えば、フロアレール20は、角柱状であり、隣り合うフロアレール20の間の距離が間隔d1で変わらない形状であってもよい。また、フロアレール20は、隣り合うフロアレール20の距離が床面から離れるにしたがって徐々に狭くなるような断面台形状の形状であってもよい。この場合、フロアレール20は、上端側が隣り合うフロアレール20の間で間隔d2をあけて配置され、下端側が間隔d1をあけて配置されるのが好ましい。

0054

また、上記実施形態では、吸水後の吸水材40がフロアレール20の上端側の間隔d3により近い径d2を有するとしたが、これに制限されない。例えば、吸水後の吸水材40がフロアレール20の間の間隔d1の半分以下の径d2を有するとしてもよい。これにより、空気の流れFを阻害することなく吸水材40を配置することができる。

0055

1コンテナ
20フロアレール
30空調機
40吸水材
50袋体
d1 間隔
d2 径
F 空気の流れ
M 荷物

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