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技術 食事用容器

出願人 関口喜義
発明者 関口喜義
出願日 2017年2月28日 (1年8ヶ月経過) 出願番号 2017-035637
公開日 2018年9月13日 (2ヶ月経過) 公開番号 2018-139809
状態 特許登録済
技術分野 食卓容器
主要キーワード 色彩デザイン 上方側壁 板状形態 張り出し長 世界遺産 斜視画像 色彩模様 カトラリー
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年9月13日)のものです。
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図面 (6)

課題

手が不自由、身体機能衰え発育途上等のために食事用掬取具が上手く使えない人にとって食事用掬取具で食事用容器1〜5中の食物を掬い取るための負荷が軽減され、心地よく食事でき、持ち運んだり洗浄したりするときに手で保持し易い食事用容器1〜5を提供する。

解決手段

食物を充填できる空間を形成する底面壁12と側面壁11を備える食事用容器1〜5であって、前記底面壁12の最深部から前記空間の深さhの20%以上上方の前記空間の部分を形成する側面壁11(上方側面壁111)の内周に沿って、かつ、前記上方側面壁上端112部よりも下方に、前記上方側面壁111から前記空間側に張り出したリム14を備える食事用容器1〜5。

概要

背景

皿、ボール、どんぶり等の食事用容器充填された食物は、通常、又はナイフフォーク若しくはスプーン等のカトラリーなどの、食物を食事用容器から掬い取るための食器(以下「食事用掬取具」ともいう)と共に使用される。

一方、手が不自由である、高齢により身体機能が低下した、発育途上幼児である等の種々事情により食事用掬取具を上手く使えない多くの人がおり、さらに長期に渡る景気の低迷と社会的サポートシステム不備により、子供に対する食事世話等の働く女性にとっての育児負担の増加が進行している。

このような食事用掬取具を上手く使えない多くの人を考慮して、食事用容器に対して充填された食物を容易に救いとるための工夫が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3)。

特許文献1には、皿の内壁面上にスプーンの側面の形状に適合するまが玉状の突起部が設けられており、皿中の食物が最後の一口、二口になった場合に、スプーンをまが玉の皿の底面壁12側に向く面に沿って当該食物を掬い取ることができるようにしている皿の考案が開示されている。

特許文献2には、内側底面に大きなアールでつながる内側面下部と、内側面下部に垂直に近い角度でつながる内側面上部とを有し、周縁には、内側面上部に小さなアールでつながるリム部を有し、高齢者でも皿中の食物をスプーン等で掬い取り易くした陶磁器製皿の考案が開示されている。

特許文献3には、茶碗等の縁に一体で形成された、スプーンでおかずなどを掬い取り易くするためのストッパーを有する介護用食器の考案が開示されている。

概要

手が不自由、身体機能の衰え、発育途上等のために食事用掬取具が上手く使えない人にとって食事用掬取具で食事用容器1〜5中の食物を掬い取るための負荷が軽減され、心地よく食事でき、持ち運んだり洗浄したりするときに手で保持し易い食事用容器1〜5を提供する。食物を充填できる空間を形成する底面壁12と側面壁11を備える食事用容器1〜5であって、前記底面壁12の最深部から前記空間の深さhの20%以上上方の前記空間の部分を形成する側面壁11(上方側面壁111)の内周に沿って、かつ、前記上方側面壁上端112部よりも下方に、前記上方側面壁111から前記空間側に張り出したリム14を備える食事用容器1〜5。

目的

本発明は、手が不自由、身体機能の衰え、発育途上等のために食事用掬取具が上手く使えない人にとって食事用掬取具で食事用容器中の食物を掬い取るための負荷が軽減され、心地よく食事でき、持ち運んだり洗浄したりするときに手で保持し易い食事用容器を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

食物充填できる空間を形成する底面壁側面壁を備える食事用容器であって、前記底面壁の最深部から前記空間の深さの20%以上上方の前記空間の部分を形成する側面壁(上方側面壁)の内周に沿って、かつ、前記上方側面壁上端部よりも下方に、前記上方側面壁から前記空間側に張り出したリムを備える食事用容器。

請求項2

前記リムの前記底面壁側に向く前記リムの下面と前記下面の下方の側面壁のなす角度が90°未満である請求項1記載の食事用容器。

請求項3

前記空間に充填された前記食物を前記空間から掬い取るための食事用掬取具と共に使用される請求項1又は2記載の食事用容器。

請求項4

少なくとも、前記上方側面壁が陶器製である請求項1〜3のいずれか1項記載の食事用容器。

技術分野

0001

本発明は、食事用容器に関する。

背景技術

0002

皿、ボール、どんぶり等の食事用容器に充填された食物は、通常、又はナイフフォーク若しくはスプーン等のカトラリーなどの、食物を食事用容器から掬い取るための食器(以下「食事用掬取具」ともいう)と共に使用される。

0003

一方、手が不自由である、高齢により身体機能が低下した、発育途上幼児である等の種々事情により食事用掬取具を上手く使えない多くの人がおり、さらに長期に渡る景気の低迷と社会的サポートシステム不備により、子供に対する食事世話等の働く女性にとっての育児負担の増加が進行している。

0004

このような食事用掬取具を上手く使えない多くの人を考慮して、食事用容器に対して充填された食物を容易に救いとるための工夫が種々提案されている(例えば、特許文献1〜3)。

0005

特許文献1には、皿の内壁面上にスプーンの側面の形状に適合するまが玉状の突起部が設けられており、皿中の食物が最後の一口、二口になった場合に、スプーンをまが玉の皿の底面壁12側に向く面に沿って当該食物を掬い取ることができるようにしている皿の考案が開示されている。

0006

特許文献2には、内側底面に大きなアールでつながる内側面下部と、内側面下部に垂直に近い角度でつながる内側面上部とを有し、周縁には、内側面上部に小さなアールでつながるリム部を有し、高齢者でも皿中の食物をスプーン等で掬い取り易くした陶磁器製皿の考案が開示されている。

0007

特許文献3には、茶碗等の縁に一体で形成された、スプーンでおかずなどを掬い取り易くするためのストッパーを有する介護用食器の考案が開示されている。

先行技術

0008

実開1−170172号公報
実用新案登録第3068594号公報
実用新案登録第3176099号公報

発明が解決しようとする課題

0009

しかし、特許文献1〜3に開示された考案には以下のような課題がある。

0010

特許文献1に開示された考案は、豆類等の転がり易い食べ物をスプーンを使用して食べるときに、最後の一口、二口になった場合にスプーンに載せやすくすることを目的としているため、皿の底面に近い内壁面上にまが玉状の突起部を設ける必要があり(特許文献1の1頁11〜14行目、第2図)、食物が皿中の内壁面上端部に近いところまで盛られていると、このまが玉状の突起部は盛られた上部の食物のスプーンによる掬い取り易さに寄与しない。

0011

特許文献2に開示された考案は、内側面上部が内側面下部に垂直に近い角度でつながるように設けられているため、食物をスプーンにより掬い取り切れないことが想定されており、掬い取り切れなかった食物がたれこぼれないように皿の口縁にリムが設けられている(特許文献2段落0013)。しかし、これでは掬い取り切れなかったリム上に残る食物が目に映る等して、食事摂取者に心地よいものと言えない。

0012

特許文献3に開示された考案は、ストッパーが茶碗等の縁に一体で形成されているため、ストッパー設置部分の縁が茶碗等の内側水平に張り出してしまう。茶碗等を持ち運んだり洗浄したりするときは、茶碗等の縁に親指引掛けて外側面に残りの指を添えて茶碗を保持するが、茶碗等の縁に内側水平な張り出しがあると親指を引掛けることができず、茶碗等の持ち運びや洗浄に不便をもたらすことになる。

0013

本発明は、手が不自由、身体機能の衰え、発育途上等のために食事用掬取具が上手く使えない人にとって食事用掬取具で食事用容器中の食物を掬い取るための負荷が軽減され、心地よく食事でき、持ち運んだり洗浄したりするときに手で保持し易い食事用容器を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0014

本発明は、
食物を充填できる空間を形成する底面壁と側面壁を備える食事用容器であって、
前記底面壁の最深部から前記空間の深さの20%以上上方の前記空間の部分を形成する側面壁(上方側面壁)の内周に沿って、かつ、前記上方側面壁上端部よりも下方に、前記上方側面壁から前記空間側に張り出したリムを備える食事用容器である。

発明の効果

0015

本発明によれば、手が不自由、身体機能の衰え、発育途上等のために食事用掬取具が上手く使えない人にとって食事用掬取具で食事用容器中の食物を掬い取るための負荷が軽減され、心地よく食事でき、持ち運んだり洗浄したりするときに手で保持し易い食事用容器を提供することができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の実施態様例1の(a)平面図と(b)A−A断面図である。
本発明の実施態様例2の(a)平面図と(b)B−B断面図である。
本発明の実施態様例3の(a)平面図と(b)C−C断面図である。
本発明の実施例1の斜視画像である。
本発明の実施例2の(a)斜視画像と(b)識別標識部分を拡大した上面画像である。

0017

以下の説明は、本発明の各部位を示す用語直後の数字は図面の数字に対応するが、本発明は図面の数字の対応する図面の形態に限定されない。

0018

(底面壁12と側面壁11)
本発明は、食物を充填できる空間(以下、食物充填空間)13を形成する底面壁12と側面壁11を備える食事用容器1〜5である。

0019

側面壁11と底面壁12は食事用容器1〜5の内壁面(以下、内壁面)を形成する。

0020

側面壁11の上端112を形成する稜線113は閉じた曲線を形成し、例えば、円形楕円形矩形等の三角形以上の多角形;星型等であってよいが、食物の充填容易性と掬取容易性の観点から、円形、楕円形又は矩形(好ましくは角が丸みを帯びた矩形)が好ましく、円形又は楕円形がより好ましく、円形が更に好ましい。

0021

側面壁11は、好ましくは、食事用容器1〜5を水平なプレート面Sp(以下、プレート面)Spに静置したとき、後述するリム14以外の部分の側面壁11の接平面と水平面とがなす角度が90°以上であり、当該部分が鉛直又は食事用容器1〜5の上方に面して傾斜しながら底面壁12に接続する。

0022

底面壁12は、好ましくはその最深部の接平面が少なくとも水平であり、より好ましくは最深部の近傍が水平面を形成して側面壁11と接続している。

0023

なお、食事用容器1〜5の最深部とは、例えば、食事用容器1〜5をプレート面Spに静置したときに、側面壁11の上端112を形成する稜線113を切り取る水平面であってプレート面Spに最も近い水平面Sと、内壁面とで切り取られる鉛直線分の長さが最大となる当該鉛直線分(以下、食物充填空間13又は食事用容器1〜5の深さ)hと食事用容器1〜5内壁面との交点と定義することができ、hを食事用容器1〜5の深さと定義することができる。

0024

例えば、食事用容器1〜5をプレート面Sp上に静置したとき、
ボールのような食事用容器1〜5は、底面壁12が最深部の点又はその近傍の微小水平部分で形成され、側面壁11が凹上の半球面壁で当該部分の円換算直径が食事用容器1〜5の深さhよりも相対的に小さく、
平型の浅い皿のような食事用容器1〜5は、底面壁12が広いほぼ水平な面の部分で当該部分の円換算直径が食事用容器1〜5の深さhよりも相対的に大きく、側面壁11の接平面と水平面とがなす角度が90°以上である。

0025

なお、円換算直径とは、当該部分の面積を有する円の直径である。

0026

側面壁11と底面壁12は、食事に関わる作業における掬取容易性、強度、食感及び美観の観点から、少なくとも表面近傍が、好ましくは側面壁11と底面壁12を形成する食事用容器1〜5の厚み全体に渡って、陶器又はガラスなどのセラミックス、金属又は樹脂で形成されることが好ましく、陶器で形成されることがより好ましい。

0027

(リム14)
本発明は、底面壁12から食事用容器1〜5の深さhの20%以上(掬取容易性の観点から、好ましくは30以上、より好ましくは50%以上、更に好ましくは70%以上、更に好ましくは90%以上)上方の食物充填空間13の部分を形成する側面壁11(以下、上方側面壁111)の内周に沿って、かつ、前記上方側面壁上端112部よりも下方に、前記上方側面壁111から食物充填空間13側に張り出したリム14を備える食事用容器1〜5である。

0028

リム14は、側面壁11に接続する側面壁側端部141と側面壁側端部141に対向する食物充填空間側端部142とを有し、リム上面の側面壁側端部141上の一点と、当該一点を通る直線のリム上面の食物充填空間側端部の端部143との交点とで形成される最小の長さの線分の当該長さが、当該一点におけるリム14の張り出し長さ(以下、張出長)xとなる。

0029

側面壁側端部141及び食物充填空間側端部142は、掬取容易性の観点から、好ましくは、図1〜3のように上方側面壁111の内周に沿ってほぼ水平に形成され、図4〜5のように食物充填空間側端部の端部143は上方側面壁上端112部よりも下方に位置する(言い換えると、リム14は上方側面壁上端112部よりも下方に食物充填空間13側に張り出している)。

0030

本発明は、リム14は上方側面壁上端112部よりも下方に食物充填空間13側に張り出していることにより、上方側面壁上端112の肉厚がリムの張出長xの分だけ厚くなることがなく、上方側面壁上端112を親指で引掛けることができるため、持ち運んだり洗浄したりするときに手で保持し易い食事用容器となる。

0031

側面壁側端部141は、上方側面壁上端112部よりも下方に位置してもよいが、掬取容易性の観点から、図4〜5のように上方側面壁上端112部で上方側面壁111と接続していていることが好ましい。

0032

食物充填空間側端部142は、上方側面壁上端112部よりも下方であれば、最深部からの高さが側面壁側端部141と同じでもよい(言い換えると、上方側面壁上端112部以外はリム14は水平に張り出していてもよい)が、掬取容易性の観点から、図4及び5のように側面壁側端部141よりも下方に位置する(言い換えると、リム14は側面壁側端部141から下方に食物充填空間13側に張り出している)ことが好ましい。

0033

リム14の最大張出長は、食物の充填容易性と掬取容易性の観点から、好ましくは1〜50mm、より好ましくは2〜40mm、更に好ましくは5〜30mm、更に好ましくは10〜20mmである。

0034

リム14の張出長xは、図1又は4のように側面壁側端部141に沿って一定であっても、図2、3又は5のように側面壁側端部141に沿って変化してもよいが、食物の充填容易性と掬取容易性の観点から、図2、3又は5のように側面壁側端部141の中央近傍が最大張出長で、側面壁側端部141の両端に向かって小さくなっていることが好ましく、側面壁側端部141の両端で0mmであることがより好ましい。

0035

リム14の側面壁側端部141の長さは、食物の充填容易性と掬取容易性の観点から、側面壁側端部141の最深部からの高さが最小の点を通過する水平面と上方側面壁111の交線の長さの、好ましくは1〜100%、より好ましくは5〜80%、更に好ましくは10〜70%、更に好ましくは20〜60%、更に好ましくは30〜60%である。

0036

リム14の張出部の厚み、言い換えると、側面壁側端部141と食物充填空間側端部142の間にあるリム14の張出部の上面144と下面145の距離(上面144上の一点と、当該一点を通る直線の下面145との交点とで形成される最小の長さの線分の当該長さ)は、食物の充填容易性と掬取容易性の観点から、最大で、好ましくは1〜10mm、より好ましくは2〜8mm、更に好ましくは3〜7mmである。

0037

例えば、食事用容器1〜5に充填した食物を食する者は、スプーンで食物を底面壁12から側壁面11に沿って掬い上げ、リム14の張出部の下面145から上方側壁面111にかけて形成される閉空間146に行き止まるまで移動し、そこでスプーンを例えば水平になるように操作して食物をスプーン上に安定に盛り、そのまま食物を盛ったスプーンを閉空間146から引き抜いて、自身の口にスプーンを移動して食物を摂取する。

0038

本発明は、スプーンに盛られた食物が閉空間146からこぼれ難いため、食物のリム14の張出部の上面144に食物が置き残り難く、食物の残渣をできるだけ目に触れずに心地のよい食事をすることができる。

0039

リム14の張出部の下面145から上方側壁面111にかけての閉空間146は、閉空間146におけるスプーンの操作の円滑性の観点から、滑らかな凹曲面で形成されていることが好ましい。

0040

リム14の張出部は、側面壁側端部141から食物充填空間側端部142に向けて同じ厚みであってもよいが、食物の充填容易性、掬取容易性及びリム14の製造容易性の観点から、図4又は5のように側面壁側端部141が最大厚みで、食物充填空間側端部142に向けて厚みが減少していることが好ましく、テーバ—状に変化していることがより好ましい。

0041

リム14の張出部の上面144には、本発明の食事用容器1〜5を使用して食するときに、使用者がリム14の位置を認識し易いという観点から、識別標識15を付しておくことが好ましい。

0042

識別標識15は、丸、四角、矢印等が目立つように着色された記号であってもよいし、デザイン化された色彩模様であってもよいが、心地よく食事をするための美観の観点からデザイン化された色彩模様であることが好ましい。

0043

デザイン化された色彩模様としては、例えば、富士山等の世界各地自然景観世界遺産等の世界各地の建造物、美しい又は可らしい動植物食欲をそそる果物等の色彩豊かな食物、抽象的美観の漂う天体等の宇宙景観などの写真模写イラスト等の二次元デザイン化された色彩模様、又は、これらを立体的成形した三次元デザイン化された色彩模様が好ましい。

0044

リム14の材質は、食事に関わる作業における掬取容易性、強度、食感及び美観の観点から、少なくとも表面近傍が、好ましくはリム14の内部全体に渡って、陶器又はガラスなどのセラミックス、金属又は樹脂で形成されることが好ましく、陶器で形成されることがより好ましく、食事用容器1〜5の側面壁11と同じ材質あることが好ましい。

0045

リム14の上面144に付される識別標識15は、リム14と同じ材質でもよいが、美観と食感の観点から陶器又はガラスなどのセラミックスが好ましく、陶器であることがより好ましく、型を使用しない手作りの陶器であることが更に好ましい。

0046

(食事用掬取具)
本発明の食事用容器1〜5と共に使用される食事用掬取具としては、本発明の掬取性をより有効に活用できるという観点から、箸又はナイフ、フォーク若しくはスプーン等のカトラリーが好ましく、カトラリーがより好ましく、スプーンが更に好ましい。

0047

(本発明の技術的意義
本発明の食事用容器1〜5は、上方側面壁111の内周に沿って、かつ、前記上方側面壁上端112部よりも下方に、前記上方側面壁111から食物充填空間13側に張り出したリム14を備えることによって、
リム14が埋没するまで食物充填空間13に粒状物粘性粒状物、液物等の箸やカトラリーだけでは掬い取り難い食物が充填されていても、例えばスプーンをリム14の下部まで上方側面壁111に沿わせることで、リム14の下部で食物がスプーン先端の食物支持部に保持されるため、スプーンの使用者が食物をスプーン先端の食物支持部に容易に掬い取ることができる。

0048

本発明のリム14の形態的及び機能的特徴が、掬取性に加えて、上述したような食事の心地よさと食事用容器の持ち運び及び洗浄し易さの効果に結び付くことになる。

0049

(本発明の製造方法)
本発明は、側面壁11と底面壁12とで構成されるリム14なし食事用容器1〜5とリム14とを別箇に製造して、リム14なし食事用容器1〜5にリム14を取り付けて組立成形してもよいし、側面壁11、底面壁12及びリム14を一体成形してもよい。

0050

陶器で組立成形する場合は、型を使用しないろくろによる一品ずつの成形でも、型を使用する大量生産による成形でもできるが、美観と食感の観点から、型を使用しないろくろによる一品ずつの成形が好ましい。

0051

(1)型を使用しない組立成形の態様例
粘土のような焼結性材料をして、ろくろのような回転機器で成形する態様である。例として粘土とろくろを使用した場合について説明する。

0052

(1−1)ろくろの回転台上の中央部に粘土を乗せて押圧して扁平にしつつ回転台にしっかりと固定する。ろくろを回転しながら、以下の作業を行う。

0053

(1−2)回転台上に扁平に固定した粘土を、水分を十分に含ませて成形できる程度に柔らかくして、回転台の外側から中心部の粘土を押し込みながら、粘土を丸くし周囲を斜め上方引き上げ、所定の深さの容器形態1にする。

0054

(1−3)前記椀形態の上縁部内側を、木ごてを使用し滑らかにしながら、食事用容器の所定の深さを確保できる程度まで外側に倒していき容器形態2にする。

0055

(1−4)容器形態1を維持しながら、なめし皮を用いて、上縁部を食事用容器の上方側面壁の上端近傍を形成するように切り取り整える。

0056

(1−5)容器形態1の上縁部内側を、所定の食事用容器の深さを確保できる程度までさらに外側に倒していき食事用容器の所定の深さを有する食事用容器の底面壁と側面壁に相当する形態を有する容器形態2にする。

0057

(1−6)容器形態2を、その後の加工で変形しない程度に乾燥させた後、容器形態2を回転台上でひっくり返して、高台及び容器形態2の表面を研磨掘削等して食事用容器の外観に相当する形態を有するように仕上げて容器形態3とする。

0058

(1−7)容器形態3の食事用容器の上方側面壁に相当する部分に、粘土を食事用容器のリムに相当する板状形態になるように固定して容器形態4として全体を乾燥させる。
この場合、板状形態の粘土上にさらにデザインした識別標識に相当する形態になるように粘土を貼り付け、立体的に盛り付けておいてもよい。

0059

(1−8)容器形態4を好ましくは500〜900℃、より好ましくは600〜800℃で好ましくは3〜24時間、より好ましくは5〜20時間、更に好ましくは8〜12時間の仮焼素焼き)をした後、さらに、
釉薬を塗布して好ましくは1000〜2000℃で3〜30時間、より好ましくは1100〜1700℃で5〜15時間、更に好ましくは、1100〜1300℃で7〜12時間で7〜12時間の焼成を行った後、
室温に静置して、少なくとも100℃以下になるまで、好ましくは4時間以上、より好ましくは7時間以上、更に好ましくは10時間以上の徐冷をして食事用容器を得る。

0060

(2)一体成形の態様例
本発明の食事用容器を、例えば樹脂で製造する場合、食事用容器の底面壁に垂直の方向に断面を有する半割体が製造できるような射出成形型枠を用いて左右の半割体を製造して、溶融又は接着により左右の半割体を結合して得ることができる。

0061

(実施態様例1)
図1に、実施態様例1として、円形の皿状の食事用容器1を示した。

0062

食事用容器1では、リム14は、側面壁側端部141が側面壁11の食事用容器1の最深部からほぼ同じ高さに沿って、食物充填空間13側にほぼ同一の張出長xで水平に張り出し、食物充填空間側端部の稜線143はほぼ円形である。

0063

リム14の張出部の下面145から上方側壁面111にかけて形成される閉空間146は、滑らかな凹曲面で形成されており、A−A断面図ではU字型に形成されている。実施態様例2及び3並びに実施例1及び2も同様で、B−B断面図及びC−C断面図の閉空間146もU字型に形成されている。

0064

(実施態様例2)
図2に、実施態様例2として、円形の皿状の食事用容器2を示した。

0065

食事用容器2では、リム14は、側面壁側端部141が側面壁11の食事用容器2の深さのほぼ80%の高さに沿って、同じ高さの側面壁の半周よりも少し長い部分に、食物充填空間13側にほぼ水平に張り出しているが、張出長xは、側壁面に沿った側面壁側端部141のほぼ中央部で最大となり、側面壁側端部141の両端に向かって減少し、側面壁側端部141の両端で0となる。

0066

(実施態様例3)
図3に、実施態様例3として、円形の深皿状の食事用容器3を示した。

0067

食事用容器3では、リム14は、側面壁側端部141が側面壁11の食事用容器3の深さのほぼ40%の高さに沿って、同じ高さの側面壁の半周よりも短い部分に、食物充填空間13側に下向きに張り出しているが、張出長xは、側壁面に沿った側面壁側端部141のほぼ中央部で最大となり、側面壁側端部141の両端に向かって減少し、側面壁側端部141の両端で0となる。

0068

(実施例1)
図4に、実施例1として、型を使用しない組立成形の態様例で説明した製造法で製造した円形の皿状の食事用容器4を示した。

0069

食事用容器4では、リム14は、側面壁側端部141が側面壁11の食事用容器4の深さのほぼ100%の高さに沿って、食物充填空間13側に下向きに張り出しているが、食物充填空間13側にほぼ同一の張出長xで下向きに張り出し、食物充填空間側端部の稜線143はほぼ円形である。

0070

食事用容器4のリム13には富士山を立体的に色彩デザイン化した識別標識15が設けられている。

0071

(実施例2)
図5に、実施例2として、型を使用しない組立成形の態様例で説明した製造法で製造した円形の皿状の食事用容器5を示した。

0072

食事用容器5では、リム14は、側面壁側端部141が側面壁11の食事用容器4の深さのほぼ100%の高さに沿って、同じ高さの側面壁のほぼ半周の部分に、食物充填空間13側に下向きに張り出しているが、張出長xは、側壁面に沿った側面壁側端部141のほぼ中央部で最大となり、側面壁側端部141の両端に向かって減少し、側面壁側端部141の両端で0となる。

実施例

0073

食事用容器4のリム13には、側壁面に沿った側面壁側端部141のほぼ中央部に、富士山に色彩を付してデザイン化した識別標識15が設けられている。

0074

1 実施態様例1の食事用容器
2 実施態様例2の食事用容器
3 実施態様例3の食事用容器
4 実施例1の食事用容器
5 実施例2の食事用容器
11側面壁
111上方側壁面
112上方側面壁の上端
113 上方側面壁の上端の稜線
12底面壁
13食物充填空間
14リム
141 リムの側面壁側端部
142 リムの食物充填空間側端部
143 食物充填空間側端部の稜線
144 リムの上面
145 リムの下面
146 閉空間
15識別標識
Spプレート面
S 稜線113を切り取る水平面であってプレート面Spに最も近い水平面
x張出長
h 食物充填空間又は食事用容器の深さ

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