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技術 引戸の開閉装置

出願人 株式会社イトーキ
発明者 松山仙治
出願日 2017年2月14日 (3年10ヶ月経過) 出願番号 2017-024841
公開日 2018年8月23日 (2年4ヶ月経過) 公開番号 2018-131769
状態 未査定
技術分野 ウイング用の支持装置 ウイング開閉機構;ウイング用付属品
主要キーワード 接合溝 部分縦断正面図 両開き方式 連結支柱 下方開放 遅延機構 取付台座 地レール
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年8月23日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

課題

引き込み装置と自閉装置を両方組み込み、それぞれの利点を発揮させつつ、全閉状態から引戸を開く初期動作区間初期開力が小さくても引戸を開くことが可能な引戸の開閉装置を提供する。

解決手段

閉止方向へ閉止力を引戸1に付与する自閉装置Aと、全閉状態から作動距離Lの位置まで引戸を開く際に閉止方向への弾性力蓄積し、開状態から閉止方向へ移動してきた引戸を作動距離Lの位置から全閉状態まで蓄積弾性力によって閉止動作支援する引き込み装置Bとを備えた引戸の開閉装置であって、自閉装置と引戸の間に、全閉状態から非作動距離Dの位置まで引戸を開く際に自閉装置による閉止力が作用しないように遅延機構Cを設けるとともに、作動距離Lより非作動距離Dを短く設定した。

概要

背景

従来から引戸枠の上部に設けたレールに、引戸上端戸先側戸尻側に設けた吊車走行可能に支持した引戸の開閉装置は各種提供されている。そして、特許文献1に示すように、引戸に常に一定の閉止力を付与して自動的に閉じることができる自閉装置を組み込んだものが提供されている。一方、特許文献2に示すように、全閉状態から一定距離の位置まで引戸を開く際に閉止方向への弾性力蓄積し、開状態から閉止方向へ移動してきた引戸を一定距離の位置から全閉状態まで蓄積弾性力によって閉止動作支援する引き込み装置を組み込んだものも提供されている。

これら自閉装置と引き込み装置は、それぞれ利点があるが、それらを両方組み込んだ引戸の開閉装置はこれまで提供されていない。その理由として、全閉状態から引戸を開く初期動作区間で、引き込み装置と自閉装置の負荷が重なっているため、その区間では大きな開力を必要として使用勝手が悪く、使用者が非常に重く感じる。

概要

引き込み装置と自閉装置を両方組み込み、それぞれの利点を発揮させつつ、全閉状態から引戸を開く初期動作区間で初期開力が小さくても引戸を開くことが可能な引戸の開閉装置を提供する。閉止方向へ閉止力を引戸1に付与する自閉装置Aと、全閉状態から作動距離Lの位置まで引戸を開く際に閉止方向への弾性力を蓄積し、開状態から閉止方向へ移動してきた引戸を作動距離Lの位置から全閉状態まで蓄積弾性力によって閉止動作を支援する引き込み装置Bとを備えた引戸の開閉装置であって、自閉装置と引戸の間に、全閉状態から非作動距離Dの位置まで引戸を開く際に自閉装置による閉止力が作用しないように遅延機構Cを設けるとともに、作動距離Lより非作動距離Dを短く設定した。

目的

本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、引き込み装置と自閉装置を両方組み込み、それぞれの利点を発揮させつつ、全閉状態から引戸を開く初期動作区間で初期開力が小さくても引戸を開くことが可能な引戸の開閉装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

閉止方向へ閉止力を引戸に付与する自閉装置と、全閉状態から作動距離Lの位置まで引戸を開く際に閉止方向への弾性力蓄積し、開状態から閉止方向へ移動してきた引戸を作動距離Lの位置から全閉状態まで蓄積弾性力によって閉止動作支援する引き込み装置とを備えた引戸の開閉装置であって、前記自閉装置と引戸の間に、全閉状態から非作動距離Dの位置まで引戸を開く際に該自閉装置による閉止力が作用しないように遅延機構を設けるとともに、作動距離Lより非作動距離Dを短く設定したことを特徴とする引戸の開閉装置。

請求項2

前記遅延機構は、引戸の移動方向に向けて連係部材を配置し、該連係部材に引戸の移動方向に延びたガイド溝を形成し、引戸に固定した作動ピンを前記ガイド溝内で前記非作動距離Dだけ相対的にスライド移動可能とし、前記自閉装置の作動部に前記連係部材を連結して、該連係部材を介して閉止力を引戸に伝達する構造であり、全閉状態で前記作動ピンを前記ガイド溝内の戸先側端に位置させてなる請求項1記載の引戸の開閉装置。

請求項3

前記自閉装置は、引戸枠定荷重巻きバネを固定し、該定荷重巻きバネから引き出したワイヤーからなる前記作動部の端部を前記連係部材に連結し、全閉状態から非作動距離Dの位置までを除き、該連係部材を介して常に一定の閉止力を引戸に伝達する構造である請求項2記載の引戸の開閉装置。

請求項4

引戸枠の上部に設けたレールに、引戸の上端の戸先側と戸尻側に設けた吊車走行可能に支持し、前記引き込み装置は前記レールの溝内に配置するとともに、前記遅延機構を構成する連係部材は、前記引戸の上端と前記レールの間に配置してなる請求項2又は3記載の引戸の開閉装置。

技術分野

0001

本発明は、引戸開閉装置に係わり、更に詳しくは自閉機構を備えた引戸の開閉装置に関するものである。

背景技術

0002

従来から引戸枠の上部に設けたレールに、引戸の上端戸先側戸尻側に設けた吊車走行可能に支持した引戸の開閉装置は各種提供されている。そして、特許文献1に示すように、引戸に常に一定の閉止力を付与して自動的に閉じることができる自閉装置を組み込んだものが提供されている。一方、特許文献2に示すように、全閉状態から一定距離の位置まで引戸を開く際に閉止方向への弾性力蓄積し、開状態から閉止方向へ移動してきた引戸を一定距離の位置から全閉状態まで蓄積弾性力によって閉止動作支援する引き込み装置を組み込んだものも提供されている。

0003

これら自閉装置と引き込み装置は、それぞれ利点があるが、それらを両方組み込んだ引戸の開閉装置はこれまで提供されていない。その理由として、全閉状態から引戸を開く初期動作区間で、引き込み装置と自閉装置の負荷が重なっているため、その区間では大きな開力を必要として使用勝手が悪く、使用者が非常に重く感じる。

先行技術

0004

特開2011−099276号公報
特許第4368407号公報

発明が解決しようとする課題

0005

そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、引き込み装置と自閉装置を両方組み込み、それぞれの利点を発揮させつつ、全閉状態から引戸を開く初期動作区間で初期開力が小さくても引戸を開くことが可能な引戸の開閉装置を提供する点にある。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、前述の課題解決のために、以下に構成する引戸の開閉装置を提供する。

0007

(1)
閉止方向へ閉止力を引戸に付与する自閉装置と、全閉状態から作動距離Lの位置まで引戸を開く際に閉止方向への弾性力を蓄積し、開状態から閉止方向へ移動してきた引戸を作動距離Lの位置から全閉状態まで蓄積弾性力によって閉止動作を支援する引き込み装置とを備えた引戸の開閉装置であって、
前記自閉装置と引戸の間に、全閉状態から非作動距離Dの位置まで引戸を開く際に該自閉装置による閉止力が作用しないように遅延機構を設けるとともに、作動距離Lより非作動距離Dを短く設定したことを特徴とする引戸の開閉装置。

0008

(2)
前記遅延機構は、引戸の移動方向に向けて連係部材を配置し、該連係部材に引戸の移動方向に延びたガイド溝を形成し、引戸に固定した作動ピンを前記ガイド溝内で前記非作動距離Dだけ相対的にスライド移動可能とし、前記自閉装置の作動部に前記連係部材を連結して、該連係部材を介して閉止力を引戸に伝達する構造であり、全閉状態で前記作動ピンを前記ガイド溝内の戸先側端に位置させてなる(1)記載の引戸の開閉装置。

0009

(3)
前記自閉装置は、引戸枠に定荷重巻きバネを固定し、該定荷重巻きバネから引き出したワイヤーからなる前記作動部の端部を前記連係部材に連結し、全閉状態から非作動距離Dの位置までを除き、該連係部材を介して常に一定の閉止力を引戸に伝達する構造である(2)記載の引戸の開閉装置。

0010

(4)引戸枠の上部に設けたレールに、引戸の上端の戸先側と戸尻側に設けた吊車を走行可能に支持し、前記引き込み装置は前記レールの溝内に配置するとともに、前記遅延機構を構成する連係部材は、前記引戸の上端と前記レールの間に配置してなる(2)又は(3)記載の引戸の開閉装置。

発明の効果

0011

以上にしてなる本発明の引戸の開閉装置は、以下に示す効果を奏する。

0012

(1)の構成によれば、引き込み装置と自閉装置を併用したので、開放した引戸を両装置が連係して自動的に全閉状態にすることができ、また全閉状態から引戸を開く際に自閉装置は非作動距離Dの位置まで遅延機構によって作動を遅らせることができ、もって引戸を軽く開くことができるのである。つまり、全閉状態から引戸を開く際に、引き込み装置に閉止方向への弾性力を蓄積するが、引戸は非作動距離Dだけ開く間にある程度加速が付くので、この慣性力を利用することで引き込み装置と自閉装置の負荷が重なった開力の重い区間を通過させることができ、その後は自閉装置の負荷だけになるので、使用者の感覚として重く感じさせないようにすることができる。一方、全開状態若しくは途中の開状態から引戸を閉じる際には、引戸の把手から手を離せば、自閉装置による閉止力によって引戸は閉止方向へ自動的に移動するが、引き込み装置が作動した直後に自閉装置の閉止力が作用しなくなるので、ゆっくりと全閉状態まで閉じることができる。ここで、引き込み装置にダンパー機能が備わっていると、自閉装置によって加速された引戸が引き込み装置の作動と共に減速されて閉じるので、全閉時の衝撃を更に和らげることができる。また、本発明は、引戸が重量のあるガラス引戸等である場合に特に効果的である。

0013

(2)の構成によれば、連係部材と作動ピンを追加するだけで、全閉状態から非作動距離Dの位置まで引戸を開く際に自閉装置による閉止力が作用しないように遅延機構を備えさせることができる。

0014

(3)の構成によれば、全閉状態から非作動距離Dの位置までを除き、該連係部材を介して常に一定の閉止力を引戸に伝達することができる。

0015

(4)の構成によれば、遅延機構を構成する連係部材を配置するための特別な空間は不要であり、引戸には上端に作動ピンを固定するだけで良く、既存の引戸の開閉装置に最小限の設計変更を行うだけで容易に組み込むことができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明に係る引戸の開閉装置を組み込んだ引戸設備の簡略正面図である。
図1のX−X線断面図である。
図1のY−Y線断面図である。
引戸設備の横断平面図であり、(a)は全閉状態の横断平面図、(b)は全開状態の横断平面図である。
引戸の全閉状態の部分縦断正面図である。
引戸を非作動距離Dの位置まで開いた状態の部分縦断正面図である。
引戸の上部構造と自閉装置及び遅延機構を示す分解斜視図である。
全閉状態の引戸と自閉装置及び遅延機構の関係を示す部分斜視図である。
引戸を非作動距離Dの位置まで開いた状態の引戸と自閉装置及び遅延機構の関係を示す部分斜視図である。
引戸を更に開いた状態の引戸と自閉装置及び遅延機構の関係を示す部分斜視図である。
図5部分拡大縦断正面図である。
引戸枠と壁パネルとの他の関係を示す部分横断面図である。
引戸枠と壁パネルとの他の関係を示す部分横断面図である。

実施例

0017

次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明に係る引戸の開閉装置を組み込んだ引戸設備を示し、図2図4基本構造の詳細を示し、図5図11は本発明の引戸の開閉装置の詳細を示し、図中符号1は引戸、2は引戸枠、3は戸袋パネル、4は欄間パネル、5は壁面パネルをそれぞれ示している。

0018

本実施形態では、前記引戸1と戸袋パネル3は、透光性ガラス板枠体で保持した構造となっており、前記戸袋パネル3は引戸枠2に移動不能に保持され、前記引戸1が前記戸袋パネル3と重なるように横方向へスライド開閉するようになって、いわゆる片開き方式のものである。勿論、前記戸袋パネル3の代わりに、二枚目の引戸を設け、両引戸を互いに引き違い可能に設けた両開き方式であっても構わない。

0019

前記引戸枠2は、門型であり、戸先側枠6と戸尻側枠7の上端間に上枠8を渡設した構造であり、該上枠8の下方開放した空間9内にレール10を内蔵している。前記レール10は、下面の中央部に開口溝を備えた断面略字形長尺部材であり、戸先側の端部を除き前記上枠8の略全長に設けている。

0020

そして、前記引戸1は、戸先側の縦枠11と戸尻側の縦枠12の上下端間に上部枠13と下部枠14とを連結して構成した枠体間にガラス板15を保持した構造であり、戸先側の縦枠11には表裏両側に把手16,16を設けている。本実施形態の引戸1は、ガラス引戸であり、重量があるため通常の引戸よりも自閉のために大きな閉止力を必要とするので、初期開力を小さくすることは使用勝手において重要である。

0021

前記引戸枠2は、床面Fから天井Sに立設した支柱17,17に、前記戸先側枠6と戸尻側枠7を嵌合するとともに、ネジ止め固定し、天井Sと上枠8との間に前記欄間パネル4を装着し、更に前記支柱17,17を介して前記壁面パネル5,5をそれぞれ連結している。ここで、前記欄間パネル4及び壁面パネル5は、通常の間仕切パネルを用いているので、詳細は省略する。

0022

そして、前記引戸1の上部枠13の上端の戸先側と戸尻側に設けた吊車18,18を、前記レール10に走行可能に支持するとともに、該引戸1の下部枠14の下面側に沿って設けた凹溝19内に、全閉状態の引戸1の戸尻側に対応する床面Fに突設した垂直回転軸を有するガイドローラ20を受け入れて、吊り下げ状態の引戸1の下部を安定に開閉案内している。

0023

前記戸袋パネル3は、ガラス板21の一側縁部を前記戸尻側枠7に保持するとともに、上縁部を前記上枠8に保持し、更にガラス板21の下縁部を床面Fに敷設した地レール部材22で支持するとともに、他側縁部を縦枠部材23で支持し、該縦枠部材23は前記床面Fと前記上枠8間に立設し、上下端部を上枠8と地レール部材22に連結している。

0024

また、前記引戸1の戸先側の縦枠11の端部には弾性材料からなる戸当り部材24を設けるとともに、前記戸先側枠6の側面に前記戸当り部材24を受け入れて気密性を高める接合溝25を形成し、更に前記引戸1が全開状態において前記戸尻側の縦枠12を当止するクッション部材26を前記戸尻側枠7の側面に取付けている。

0025

本発明に係る引戸の開閉装置は、図5図11に示すように、閉止方向へ閉止力を引戸1に付与する自閉装置Aと、全閉状態から作動距離Lの位置まで引戸1を開く際に閉止方向への弾性力を蓄積し、開状態から閉止方向へ移動してきた引戸1を作動距離Lの位置から全閉状態まで蓄積弾性力によって閉止動作を支援する引き込み装置Bとを備えた引戸の開閉装置であって、前記自閉装置Aと引戸1の間に、全閉状態から非作動距離Dの位置まで引戸1を開く際に該自閉装置Aによる閉止力が作用しないように遅延機構Cを設けるとともに、作動距離Lより非作動距離Dを短く設定したことを特徴とする。

0026

具体的には、前記遅延機構Cは、図5及び図11に示すように、引戸1の移動方向に向けて連係部材27を配置し、該連係部材27に引戸1の移動方向に延びたガイド溝28を形成し、引戸1に固定した作動ピン29を前記ガイド溝28内で前記非作動距離Dだけ相対的にスライド移動可能とし、前記自閉装置Aの作動部30に前記連係部材27を連結して、該連係部材27を介して閉止力を引戸1に伝達する構造であり、全閉状態で前記作動ピン29を前記ガイド溝28内の戸先側端に位置させている。前記作動ピン29が、前記ガイド溝28内の戸先側端から戸尻側端まで移動する距離が前記非作動距離Dである。

0027

更に詳しくは、前記連係部材27は、図7に示すように、戸先側を除く本体部が側面開放した断面略コ字形の長尺部材であり、下面板31に長手方向に沿って二対の長孔32,32を形成し、該長孔32に前記ガイド溝28を形成したスライド部材33をそれぞれ嵌合状態ネジ止めして固定し、戸先側の端部には前記自閉装置Aの作動部30を連結するための連結孔34を形成し、前記引戸1の上部枠13の上面に沿って開閉方向に向けて配置する。一方、前記引戸1の上部枠13の上面で、戸先側と戸尻側には、前記吊車18を取付けるための取付台座35をそれぞれネジ止め固定し、両取付台座35,35の間であって、前記ガイド溝28,28に対応させて前記作動ピン29を上方へ向けて突設している。前記作動ピン29は、前記スライド部材33のガイド溝28に挿通する軸部36Aと該ガイド溝28の上縁係止するフランジ部36Bを有するブッシュ36を取付ネジ37で前記引戸1の上部枠13の上面に螺合して取付けている。前記遅延機構Cを構成する連係部材27は、前記引戸1の上端と前記レール10の間に配置するが、前記引戸1の上部枠13の上部は、前記引戸枠2の上枠8の空間9内に位置するので、前記連係部材27は直視できない位置にある。

0028

ここで、前記自閉装置Aは、引戸枠2に定荷重巻きバネ38を固定し、該定荷重巻きバネ38から引き出したワイヤー39からなる前記作動部30の端部を前記連係部材27の連結孔34に連結し、全閉状態から非作動距離Dの位置までを除き、該連係部材27を介して常に一定の閉止力を引戸1に伝達する構造である。前記定荷重巻きバネ38は、常に一定の荷重で前記ワイヤー39を巻き込む公知の構造のものであるので、詳細な説明は省略する。前記定荷重巻きバネ38は、前記レール10の存在しない前記上枠8の空間9内に固定している。前記引戸1を開き始めて非作動距離Dの区間では、前記作動ピン29が、前記スライド部材33のガイド溝28の戸先端部から戸端部まで移動し、負荷は全くかからない。そして、前記作動ピン29が、前記スライド部材33のガイド溝28の戸尻端部に達した後は、該作動ピン29とスライド部材33が、一体となって開閉方向に移動し、前記定荷重巻きバネ38からワイヤー39を一定荷重の負荷のもと引き出すことになる。逆に、前記引戸1を閉止方向へ移動する際には、前記定荷重巻きバネ38の一定荷重の引き込み力が前記ワイヤー39とスライド部材33及び作動ピン29を介して引戸1に伝達し、前記ワイヤー39が前記定荷重巻きバネ38に引き込まれてしまうまで引戸1を閉止方向へ移動させる。尚、前記定荷重巻きバネ38による閉止力が発生しなくなった状態は、前記引戸1が非作動距離Dだけ未だ開いた状態である。尚、本発明は、前記定荷重巻きバネ38の代わりに、通常の巻きバネを用いることも可能である。その際に、定荷重巻きバネ38又は通常の巻きバネは、負荷の強さを調整できるものを採用することが好ましい。

0029

前記引き込み装置Bは、前述のように、全閉状態から作動距離Lの位置まで引戸1を開く際に閉止方向への弾性力を蓄積し、開状態から閉止方向へ移動してきた引戸1を作動距離Lの位置から全閉状態まで蓄積弾性力によって閉止動作を支援する公知の構造であり、
前記レール10の溝内に配置する。通常、戸先側の前記吊車18は、前記引き込み装置Bと一体化されており、該吊車18の本体部から戸尻側へ延びた杆体40の内部に組み込まれており、該杆体40の戸尻端に設けた転動車41が前記レール10内を移動して姿勢を保つようになっている。

0030

ここで、前記作動距離Lは、前記レール10内に固定したトリガー42の位置で決定される。全閉状態から引戸1を開いていくと、該トリガー42に係止した前記引き込み装置Bの作動部が変位し、該引き込み装置Bの引張りコイルばねを引き伸ばして弾性力を蓄積し、前記トリガー42に対して所定距離(作動距離L)だけ移動した後、前記作動部がトリガー42から外れて杆体40の適所に係止し、引張りコイルばねに弾性力を蓄積した状態を維持して引戸1が開放される。そして、前記引戸1を閉じる際には、引戸1が閉止方向へ移動して、前記トリガー42の位置に作動部が来ると、該作動部は杆体40から外れると同時に前記トリガー42に係止し、前記引張りコイルばねの蓄積弾性力をトリガー42に支点として開放し、引戸1を全閉状態まで閉止動作を支援する。

0031

引戸1の閉止支援という意味では、前記自閉装置Aと引き込み装置Bは、負荷が切れ目無く引戸1に作用する必要がある。そのため、前記作動距離Lより非作動距離Dを短く設定し、前記自閉装置Aと引き込み装置Bの負荷が重なる区間を設けた。しかし、併用区間は、出来るだけ短い方が初期開力を小さくする上で有利である。そのため、本実施形態では、前記作動距離Lを117mm、前記非作動距離Dを110mmと設定したが、誤差を考慮して実用的には、[作動距離L]−[非作動距離D]≦10mmとなるように設定することが好ましい。

0032

前記引戸1の開閉動作時における前記自閉装置Aと引き込み装置B及び遅延機構Cの作用について、図5図10に基づいて簡単に説明する。先ず、全閉状態から引戸1を開く際に、引き込み装置Bに閉止方向への弾性力を蓄積するが、引戸1は非作動距離Dの区間では自閉装置Aの負荷のかかり始めを遅延機構Cによって遅らせることができるので、この非作動距離Dだけ開く間にある程度加速が付く。引戸1の慣性力を利用することで引き込み装置Bと自閉装置Aの負荷が重なった開力の重い区間(非作動距離Dと作動距離Lの間の区間)を通過させることができ、その後は自閉装置Aの負荷だけになるので、使用者の感覚として重く感じさせないようにすることができる。一方、全開状態若しくは途中の開状態から引戸1を閉じる際には、引戸1の把手16から手を離せば、自閉装置Aによる一定の閉止力によって引戸1は閉止方向へ自動的に移動するが、引き込み装置Bが作動した直後に自閉装置Aの閉止力が作用しなくなるので、引き込み装置Bの蓄積弾性力だけでゆっくりと全閉状態まで閉じることができる。

0033

図12及び図13は、前記引戸枠2に対して壁面パネル5の連結方向を直角に設定したレイアウトである。図12は、前記戸先側枠6を支柱17の代わりに幅の狭い連結支柱43を介して壁面パネル5の端部カバー44に直角に連結した構造である。図13は、前記戸尻側枠7と壁面パネル5を、それぞれコーナー支柱45に連結支柱43を介して直角に連結した構造である。

0034

A自閉装置、
B引き込み装置、
C遅延機構、
D 非作動距離、
L 作動距離。
1引戸、 2引戸枠、
3戸袋パネル、 4欄間パネル、
5壁面パネル、 6戸先側枠、
7戸尻側枠、 8上枠、
9 空間、 10レール、
11縦枠、 12 縦枠、
13 上部枠、 14 下部枠、
15ガラス板、 16把手、
17支柱、 18吊車、
19凹溝、 20ガイドローラ、
21 ガラス板、 22地レール部材、
23縦枠部材、 24戸当り部材、
25接合溝、 26クッション部材、
27連係部材、 28ガイド溝、
29作動ピン、 30 作動部、
31 下面板、 32長孔、
33スライド部材、 34連結孔、
35取付台座、 36ブッシュ、
36A 軸部、 36Bフランジ部、
37取付ネジ、 38定荷重巻きバネ、
39ワイヤー、 40杆体、
41転動車、 42トリガー、
43連結支柱、 44端部カバー、
45コーナー支柱、
F 床面、
S天井。

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