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技術 乗り合い小型船舶

出願人 東京ウォータータクシー株式会社
発明者 齋藤直行田端肇宮丸幸夫
出願日 2017年2月7日 (3年5ヶ月経過) 出願番号 2017-020474
公開日 2018年8月16日 (1年11ヶ月経過) 公開番号 2018-127051
状態 未査定
技術分野 船舶の推進 船体構造 車両の電気的な推進・制動 燃料電池(本体)
主要キーワード 充填機器 座席空間 収容場所 乗客席 デッキパネル プロペラ回転 駆動用バッテリー プレジャーボート
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年8月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

乗り合い客の乗下に支障を生じさせることなく、燃料電池システムにおけるパワーユニット燃料電池高圧水素タンク駆動用バッテリー小型船舶に搭載できるようにし、燃料電池による発電を利用した乗り合い用の小型船舶を提供する。

解決手段

燃料電池システムを搭載した乗り合い小型船舶において、デッキ格納空間27に燃料電池25と駆動用バッテリー26を収容するとともに、船尾壁7側の嵩高にしたカバー体9を、中央隠ぺいカバー10と、中央隠ぺいカバー10の両側方に位置し、乗り合い客の上り下りが可能な階段を形成している側部隠ぺいカバーとからなるものとし、中央隠ぺいカバー10が中央格納空間28を覆って、中央格納空間28をデッキ8の高さ位置より嵩高に形成し、側部隠ぺいカバー11が側部格納空間29を覆って、該側部格納空間29をデッキ8の高さ位置より嵩高に形成した。

概要

背景

昨今、小型の船舶に対して燃料電池発電システムの利用が考慮されるようになってきており、燃料電池FCスタック)が発電した電気にて電動モーターを駆動させ、その駆動力回転力にしてスクリューを回転させるようにした構成が提案されている。例えば特許文献1には、船体に、バッテリーと燃料電池と水素ボンベと特殊電動モーターと減速逆転クラッチとを搭載する業務艇、プレジャーボート漁船などが示されている。

また特許文献2にも、プロペラを駆動するモーターと、モーターを駆動する電力を発電する燃料電池と、燃料電池に供給する燃料貯留する燃料タンクと、蓄電した電力をモーターに給電するバッテリーとを備える燃料電池が示されている。

概要

乗り合い客の乗下船に支障を生じさせることなく、燃料電池システムにおけるパワーユニット、燃料電池、高圧水素タンク駆動用バッテリー小型船舶に搭載できるようにし、燃料電池による発電を利用した乗り合い用の小型船舶を提供する。燃料電池システムを搭載した乗り合い小型船舶において、デッキ格納空間27に燃料電池25と駆動用バッテリー26を収容するとともに、船尾壁7側の嵩高にしたカバー体9を、中央隠ぺいカバー10と、中央隠ぺいカバー10の両側方に位置し、乗り合い客の上り下りが可能な階段を形成している側部隠ぺいカバーとからなるものとし、中央隠ぺいカバー10が中央格納空間28を覆って、中央格納空間28をデッキ8の高さ位置より嵩高に形成し、側部隠ぺいカバー11が側部格納空間29を覆って、該側部格納空間29をデッキ8の高さ位置より嵩高に形成した。

目的

本発明は上記事情に鑑み、乗り合い客の乗下船に支障を生じさせることなく、燃料電池システムにおけるパワーユニット、燃料電池、高圧水素タンク、駆動用バッテリーを小型船舶に搭載できるようにすることを課題とし、燃料電池による発電を利用した乗り合い用の小型船舶を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

高圧水素タンクと、電動モーターからなるパワーユニットと、燃料電池と、駆動用バッテリーとを備えていて、高圧水素タンクからの水素の供給を受けて発電動作する燃料電池が、前記パワーユニットと駆動用バッテリーとに給電し、前記燃料電池または駆動用バッテリーからの給電を受けたパワーユニットで、スクリューを回転させる駆動力が生じるように設けられている小型船舶において、船尾壁キャビンとの間に、燃料電池と駆動用バッテリーを収容するデッキ格納空間を覆うデッキと、このデッキより船尾壁側であって前記デッキの高さ位置より上方に向けて嵩高のカバー体とが設けられていて、前記カバー体は、船尾壁の前方での船幅方向中央に位置する中央隠ぺいカバーと、前記中央隠ぺいカバーの両側方それぞれに位置して、船尾側側壁上端に連続する平板部から複数段の段部を介してデッキに達し、乗り合い客による平板部からデッキにかけての上り下りが可能な階段を形成している側部隠ぺいカバーとからなり、前記中央隠ぺいカバーがパワーユニットを収容する中央格納空間を覆っていて、該中央格納空間が、デッキの高さ位置より上方に凸の嵩高に形成されているとともに、前記側部隠ぺいカバーが高圧水素タンクを収容する側部格納空間を覆っていて、該側部格納空間が、デッキの高さ位置より上方に凸の嵩高に形成されていることを特徴とする乗り合い小型船舶。

請求項2

高圧水素タンクと、電動モーターからなるパワーユニットと、燃料電池と、駆動用バッテリーとを備えていて、高圧水素タンクからの水素の供給を受けて発電動作する燃料電池が、前記パワーユニットと駆動用バッテリーとに給電し、前記燃料電池または駆動用バッテリーからの給電を受けたパワーユニットで、スクリューを回転させる駆動力が生じるように設けられている小型船舶において、船尾壁とキャビンとの間に、燃料電池を収容するデッキ下格納空間を覆い上面に高圧水素タンクを配置するタンク設置部を備えたデッキと、このデッキより船尾壁側であって前記デッキの高さ位置より上方に向けて嵩高のカバー体とが設けられていて、前記カバー体は、船尾壁の前方での船幅方向中央に位置する中央隠ぺいカバーと、前記中央隠ぺいカバーの両側方それぞれに位置して、船尾側の船側壁上端に連続する平板部から複数段の段部を介してデッキに達し、乗り合い客による平板部からデッキにかけての上り下りが可能な階段を形成している側部隠ぺいカバーとからなり、前記中央隠ぺいカバーがパワーユニットを収容する中央格納空間を覆っていて、該中央格納空間が、デッキの高さ位置より上方に凸の嵩高に形成されているとともに、前記側部隠ぺいカバーが駆動用バッテリーを収容する側部格納空間を覆っていて、該側部格納空間が、デッキの高さ位置より上方に凸の嵩高に形成されていることを特徴とする乗り合い小型船舶。

請求項3

上記高圧水素タンクは、上記タンク設置部に起立状態にして取り外し可能に並べ置かれた複数本水素ボンベからなるものである請求項2に記載の乗り合い小型船舶。

請求項4

上記側部隠ぺいカバーの少なくとも一方の側部隠ぺいカバーは平板部が乗り合い客乗降部であり、この乗り合い客乗降部から、側部隠ぺいカバーが形成している上記階段を通って上記キャビン後面に設けられた出入り口に臨む乗り合い客通路を備えている請求項1から3の何れか一項に記載の乗り合い小型船舶。

技術分野

0001

本発明は、乗り合い小型船舶に関するものである。

背景技術

0002

昨今、小型の船舶に対して燃料電池発電システムの利用が考慮されるようになってきており、燃料電池FCスタック)が発電した電気にて電動モーターを駆動させ、その駆動力回転力にしてスクリューを回転させるようにした構成が提案されている。例えば特許文献1には、船体に、バッテリーと燃料電池と水素ボンベと特殊電動モーターと減速逆転クラッチとを搭載する業務艇、プレジャーボート漁船などが示されている。

0003

また特許文献2にも、プロペラを駆動するモーターと、モーターを駆動する電力を発電する燃料電池と、燃料電池に供給する燃料貯留する燃料タンクと、蓄電した電力をモーターに給電するバッテリーとを備える燃料電池が示されている。

先行技術

0004

実用新案登録第3119959号公報
特開2015−196411号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、運河などに設けられた乗降場で乗り合い客を小型船舶に乗降させて、運航コース中にある複数の乗降場を廻って乗客運搬する業務がこの小型船舶を利用して行われるようになってきており、運河に近接する都市部での新たな交通機関としての成長が期待されている。

0006

乗り合い客を運ぶ用途などに応じた小型船舶は、例えば特開平09−207878号公報に示されているように7、8人程度の乗員乗客を収容するキャビン後方に、そのキャビンに通じるようにして船尾側デッキが配置されているタイプの船舶である。

0007

このような小型船舶では、エンジンなどの駆動源である船舶駆動機構部を船尾壁前方の中央に配して嵩高の隠ぺいカバーで覆うようにおり、スクリューに回転力を伝える伝達機構部やエンジンをキャビン下に配する船内機タイプの船舶とは異なって、船舶駆動機構部を船尾壁の前方(船首側)に配置することでキャビンの室内高を広く確保することができる。

0008

さらに乗り合い客を運ぶ用途の小型船舶では、座席空間を確保するためにキャビンの空間を船の長さ方向にも広げるとともに、デッキの船尾側の部分を、船舶駆動機構部を隠ぺいカバーで覆う嵩高部分の左右側方に回り込むようにして後方に延設している。そしてデッキから前記嵩高部分の側方に回り込む部分を、船側壁の船尾側に設定の乗り合い客乗降部に至るように設けられていた。

0009

この乗り合い用の小型船舶においても近年、上記燃料電池システムの利用が望まれており、船舶駆動機構部を電動モーターのパワーユニットからなるものとした場合に、高圧水素タンクや燃料電池、駆動用バッテリーをどのようにして小型船舶に配置することが有用であるかを検討することが必要となってきている。

0010

そこで本発明は上記事情に鑑み、乗り合い客の乗下船に支障を生じさせることなく、燃料電池システムにおけるパワーユニット、燃料電池、高圧水素タンク、駆動用バッテリーを小型船舶に搭載できるようにすることを課題とし、燃料電池による発電を利用した乗り合い用の小型船舶を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0011

(請求項1の発明)
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、高圧水素タンクと、電動モーターからなるパワーユニットと、燃料電池と、駆動用バッテリーとを備えていて、高圧水素タンクからの水素の供給を受けて発電動作する燃料電池が、前記パワーユニットと駆動用バッテリーとに給電し、前記燃料電池または駆動用バッテリーからの給電を受けたパワーユニットで、スクリューを回転させる駆動力が生じるように設けられている小型船舶において、
船尾壁とキャビンとの間に、燃料電池と駆動用バッテリーを収容するデッキ下格納空間を覆うデッキと、このデッキより船尾壁側であって前記デッキの高さ位置より上方に向けて嵩高のカバー体とが設けられていて、
前記カバー体は、船尾壁の前方での船幅方向中央に位置する中央隠ぺいカバーと、前記中央隠ぺいカバーの両側方それぞれに位置して、船尾側の船側壁上端に連続する平板部から複数段の段部を介してデッキに達し、乗り合い客による平板部からデッキにかけての上り下りが可能な階段を形成している側部隠ぺいカバーとからなり、
前記中央隠ぺいカバーがパワーユニットを収容する中央格納空間を覆っていて、該中央格納空間が、デッキの高さ位置より上方に凸の嵩高に形成されているとともに、
前記側部隠ぺいカバーが高圧水素タンクを収容する側部格納空間を覆っていて、該側部格納空間が、デッキの高さ位置より上方に凸の嵩高に形成されていることを特徴とする乗り合い小型船舶を提供して、上記課題を解消するものである。

0012

(請求項2の発明)
またもう一つの発明は、高圧水素タンクと、電動モーターからなるパワーユニットと、燃料電池と、駆動用バッテリーとを備えていて、高圧水素タンクからの水素の供給を受けて発電動作する燃料電池が、前記パワーユニットと駆動用バッテリーとに給電し、前記燃料電池または駆動用バッテリーからの給電を受けたパワーユニットで、スクリューを回転させる駆動力が生じるように設けられている小型船舶において、
船尾壁とキャビンとの間に、燃料電池を収容するデッキ下格納空間を覆い上面に高圧水素タンクを配置するタンク設置部を備えたデッキと、このデッキより船尾壁側であって前記デッキの高さ位置より上方に向けて嵩高のカバー体とが設けられていて、
前記カバー体は、船尾壁の前方での船幅方向中央に位置する中央隠ぺいカバーと、前記中央隠ぺいカバーの両側方それぞれに位置して、船尾側の船側壁上端に連続する平板部から複数段の段部を介してデッキに達し、乗り合い客による平板部からデッキにかけての上り下りが可能な階段を形成している側部隠ぺいカバーとからなり、
前記中央隠ぺいカバーがパワーユニットを収容する中央格納空間を覆っていて、該中央格納空間が、デッキの高さ位置より上方に凸の嵩高に形成されているとともに、
前記側部隠ぺいカバーが駆動用バッテリーを収容する側部格納空間を覆っていて、該側部格納空間が、デッキの高さ位置より上方に凸の嵩高に形成されていることを特徴とする乗り合い小型船舶であり、この乗り合い小型船舶を提供して上記課題を解消するものである。

0013

(請求項3の発明)
上記発明において、上記高圧水素タンクは、上記タンク設置部に起立状態にして取り外し可能に並べ置かれた複数本の水素ボンベからなるものであることが良好である。

0014

(請求項4の発明)
また上記発明において、上記側部隠ぺいカバーの少なくとも一方の側部隠ぺいカバーは平板部が乗り合い客乗降部であり、この乗り合い客乗降部から、側部隠ぺいカバーが形成している上記階段を通って上記キャビン後面に設けられた出入り口に臨む乗り合い客通路を備えていることが良好である。

発明の効果

0015

(請求項1の発明の効果)
請求項1の発明によれば、側部格納空間がデッキの高さ位置より上方に凸にして嵩高に形成されているので、側部格納空間に収容される高圧水素タンクを大容量のものとすることができ、階段状の側部隠ぺいカバーが覆うことで形成される側部格納空間を有用に利用することができる。

0016

(請求項2の発明の効果)
請求項2の発明によれば、側部格納空間がデッキの高さ位置より上方に凸にして嵩高に形成されているので、側部格納空間に収容される駆動用バッテリーを大容量のものとすることができ、階段状の側部隠ぺいカバーが覆うことで形成される側部格納空間を有用に利用することができる。

0017

(請求項3の発明の効果)
請求項3の発明によれば、空になった水素ボンベと水素が充填済みとなっている水素ボンベとの取り換えで、燃料電池の燃料である水素の補充が行なえ、充填機器を乗降場に設けたり専用の燃料充填施設を用意する必要がないという効果を奏するものである。

0018

(請求項4の発明の効果)
請求項4の発明によれば、乗り合い客が乗下船するときに通る階段の下方空間を、高圧水素タンクや駆動用バッテリーを収容する空間として有効に利用でき、船体の大型化を図らなくとも、高圧水素タンクや駆動用バッテリーの大容量化が行えるようになるという優れた効果を奏するものである。

図面の簡単な説明

0019

本発明に係る乗り合い小型船舶の第一の例を側方から見た状態で示す説明図である。
同じく第一の例を上方から見た平面の状態で示す説明図である。
同じく第一の例を後方から見た状態で示す説明図である。
第二の例を側方から見た状態で示す説明図である。
同じく第二の例を上方から見た平面の状態で示す説明図である。
同じく第二の例を後方から見た状態で示す説明図である。

実施例

0020

つぎに本発明を図1から図3に示す第一の例と、図4から図6に示す第二の例とに基づいて詳細に説明する。なお、本発明はこの第一、第二の例に限定されるものではない。

0021

(第一の例キャビン)
図1から図3は第一の例を示していて、乗り合い小型船舶1は、図2の平面で示すように船体中央にキャビン2を配して、キャビン2での最前方に操舵席部3が設けられているとともに、操舵席部3の後方には複数の椅子を設置した乗客席部4が設けられている。

0022

キャビン2の後面には引き戸によって開け閉めされる出入り口5が設けられている。また本実施の形態の乗り合い小型船舶1では、キャビン2にはトイレ室6も設けられている。

0023

(デッキ)
上記キャビン2と船尾壁7との間には、キャビン2側から、デッキ8と、このデッキ8の後縁から立ち上がってデッキ8の高さ位置より上方に嵩高とされたカバー体9とが設けられており、前記デッキ8からはキャビン後面の出入り口5を通してキャビン2に乗り合い客が出入り可能とされている。そして前記カバー体9にあっては図示のように船尾壁7に達している。

0024

(カバー体)
カバー体9は上述したようにデッキ2の高さ位置より上方に嵩高とされているが、上面部分が船幅方向において全て同一の高さの平面を形成しているものではなく、船尾壁7の前方での船幅方向中央に位置していて、上面がほぼ平坦とされている中央隠ぺいカバー10と、前記中央隠ぺいカバー10の両側方それぞれに位置していて、中央隠ぺいカバー10の上面の高さとは異にして段状の形状を呈している側部隠ぺいカバー11とを備えてなるものである。

0025

(中央隠ぺいカバー)
上記中央隠ぺいカバー10は上面が平面視で略方形となるように形成されて、その上面に点検蓋12で開け閉めされる点検口13を設けており、点検口13から下方に配される後述の装置類を点検メンテナンスが行えるようにしている。

0026

(側部隠ぺいカバー)
上記側部隠ぺいカバー11それぞれは、船尾側の船側壁上端に連続する平板部14から複数段の段部15を介して上記デッキ8に達するように設けられているものであり、図示されているように左舷側の側部隠ぺいカバー11では、左舷の船側壁16の船尾側の上端および船尾壁7の上端に平板部14が連続し、この平板部14から段部15を介してデッキ8に達し、また右舷側の側部隠ぺいカバー11も、右舷の船側壁17の船尾側の上端および船尾壁7の上端に平板部14が連続し、同様に平板部14から段部15を介してデッキ8に達するように設けられている。

0027

このように左舷側と右舷側の側部隠ぺいカバー11は平板部14から段部15を介してデッキ8に達しており、側部隠ぺいカバー11それぞれは、乗り合い客が平板部14からデッキ8にかけて上り下りすることのできる階段を形成している。

0028

そして実施の例における乗り合い小型船舶1では、左舷側と右舷側の両側部隠ぺいカバー11のそれぞれにおいて平板部14が乗り合い客乗降部18であり、この乗り合い客乗降部18から側部隠ぺいカバー11が形成している階段を通ってキャビン後面の出入り口5に臨む乗り合い客通路19を備えていて、乗り合い小型船舶1が左舷側から乗降場に接岸する場合と右舷側から乗降場に接岸する場合との何れでも、乗り合い客が乗船および下船ができる。なお、一方の側部隠ぺいカバー11の平板部14を乗り合い客乗降部18として利用する運用仕方であっても構わない。

0029

図において符号20は舷門であり、取り外しできる舷門板21で開閉可能に閉じられている。またこの乗り合い小型船舶1では上記乗り合い客通路19に沿って手摺り22が取り付けられていて、舷門板21に取り付けられている手摺り22はこの舷門板21を着脱する作業を行ない易くするための取っ手役割も兼ねる。

0030

(燃料電池システム)
本発明の乗り合い小型船舶1は燃料電池システムを搭載している船舶で、船体に高圧水素タンク23と電動モーターからなるパワーユニット24と燃料電池(FCスタック)25と駆動用バッテリー26とを備えている。

0031

そして前記高圧水素タンク23からの水素の供給を燃料電池25が受けることで、燃料電池25が発電動作し、燃料電池25が発電した電気はパワーユニット24と駆動用バッテリー26とに送られ、さらにパワーユニット24は、燃料電池25または駆動用バッテリー26からの給電を受け、このパワーユニット24でスクリューを回転させる駆動力が生じるように設けられている。

0032

なお、燃料電池システムでは、高圧水素タンクの充填部分、燃料電池への水素燃料供給路、燃料電池と駆動用バッテリーとパワーユニットとの相互間の通電路、パワーユニットの駆動力出力部とプロペラ回転機構部との連結部分があるが、これらについては、燃料電池システムの構成の説明を容易にするために図示していない。

0033

(デッキ下格納空間)
燃料電池システムにおける燃料電池25と駆動用バッテリー26とは、上記デッキ8の下にあってこのデッキ8により覆われているデッキ下格納空間27に収容されている。

0034

(中央格納空間)
デッキ8より嵩高とされているカバー体9の上記中央隠ぺいカバー10の下方は、この中央隠ぺいカバー10によって覆われている中央格納空間28とされていて、前記デッキ8の高さ位置よりこの中央格納空間28が上方に凸の嵩高に形成されている。そしてこの中央格納空間28に上記パワーユニット24を収容している。

0035

上述したように中央隠ぺいカバー10にて覆われている中央格納空間28がデッキ8の高さ位置より上方に凸の嵩高とされているので、船底側のパワーユニット24の据え付け部分から中央隠ぺいカバー10の位置までの中央格納空間28が広くなっており、パワーユニット24に対するメンテナンスなどの作業を行ない易くしている。

0036

(側部格納空間)
カバー体9の側部隠ぺいカバー11それぞれの下方は、この側部隠ぺいカバー11にて覆われている側部格納空間29とされており、この側部格納空間29それぞれもデッキ8の高さ位置より上方に凸の嵩高に形成されている。そして前記側部格納空間29には上記高圧水素タンク23が収容されている。

0037

そして側部隠ぺいカバー11で覆われている側部格納空間29がデッキ8の高さ位置より上方に凸の嵩高とされているので、高圧水素タンク23の据え付け部分から前記側部隠ぺいカバー11の位置までの側部格納空間29が広くなっており、そのため高圧水素タンク23の容量の大型化を図ることができる。

0038

さらに側部隠ぺいカバー11で構成される乗り合い客乗降部18からの階段(乗り合い客通路19)の下方の空間を、高圧水素タンク23の収容場所として簡単にしてかつ有用に利用することができる。

0039

(第二の例)
図4から図6は第二の例を示している。第二の例における乗り合い小型船舶1は、上記燃料電池システムを搭載している点で第一の例と同じであるとともに、キャビン2と船尾壁7との間に、デッキ8とこのデッキ8の高さ位置より上方に嵩高とされたカバー体9とを設けている点、また前記デッキ8の下方をデッキ下格納空間27とし、カバー体9の中央隠ぺいカバー10の下方をデッキ高さより上方に凸の嵩高の中央格納空間28とし、側部隠ぺいカバー11の下方をデッキ高さより上方に凸の嵩高の側部格納空間29としている点でも上記第一の例と同じである。

0040

(タンク設置部、デッキ下格納空間)
第二の例の乗り合い小型船舶1におけるデッキ8の上面には、キャビン2の後面側に沿う位置にして、上面が開放された有底の凹所かなるタンク設置部30が設けられている。そしてこのタンク設置部30に高圧水素タンク23が位置している。

0041

第二の例では、上述したようにデッキ8の上面にタンク設置部30を有して高圧水素タンク23を位置させている点で第一の例と異なっている。また第一の例では、デッキ8の下方のデッキ下格納空間27を燃料電池25と駆動用バッテリー26とを収容する空間として形成しているが、この第二の例において、デッキ下格納空間27は燃料電池25を収容する空間として形成されている。

0042

(側部格納空間)
さらに第二の例において側部隠ぺいカバー11の下方の側部格納空間29それぞれには駆動用バッテリー26が収容されており、このように側部格納空間29を駆動用バッテリー26を収容する空間として形成している点で第一の例と異なっている。

0043

勿論、第二の例でも、側部隠ぺいカバー11で覆われている側部格納空間29がデッキ8の高さ位置より上方に凸の嵩高とされているので、駆動用バッテリー26の据え付け部分から側部隠ぺいカバー11の位置までの側部格納空間29が広くなっており、そのため駆動用バッテリー26の容量の大型化を図ることができる。

0044

また側部隠ぺいカバー11で構成される乗り合い客乗降部18からの階段の下方の空間を、上記駆動用バッテリー26の収容場所として簡単にしてかつ有用に利用することができる。

0045

第二の例での上記高圧水素タンク23は、タンク設置部30に起立状態にして取り外し可能に並べ置かれた複数本の水素ボンベ31からなるものとされている。このように高圧水素タンク23を複数本の水素ボンベ31から構成しているので、空になった水素ボンベと水素が充填済みとなっている水素ボンベとの取り換えることで、燃料電池の燃料である水素の補充が行なえる。よって充填機器を乗降場に設けたり専用の燃料充填施設を用意する必要がない。

0046

そしてタンク設置部30自体がデッキ8の上面に設けられているので、水素ボンベの交換作業デッキパネルの開け閉めを伴う作業を伴うことがなく、交換作業作業者の労力を増大させないという利点もあって有用なものとなっている。特に第二の例では舷門20の近傍に高圧水素タンク23を配しているので、水素ボンベ31の搬入搬出が容易になる。

0047

1…乗り合い小型船舶
2…キャビン
5…出入り口
7…船尾壁
8…デッキ
9…カバー体
10…中央隠ぺいカバー
11…側部隠ぺいカバー
14…平板部
15…段部
18…乗り合い客乗降部
19…乗り合い客通路
23…高圧水素タンク
24…パワーユニット
25…燃料電池
26…駆動用バッテリー
27…デッキ下格納空間
28…中央格納空間
29…側部格納空間
30…タンク設置部

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