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技術 ティリロサイドを含有する飲料

出願人 サントリーホールディングス株式会社
発明者 田口若奈松林秀貴平野亜紀加藤寛之
出願日 2018年2月20日 (1年9ヶ月経過) 出願番号 2018-027762
公開日 2018年8月2日 (1年4ヶ月経過) 公開番号 2018-117621
状態 特許登録済
技術分野 非アルコール性飲料 食品の着色及び栄養改善
主要キーワード ダイエットコーラ ペットボトル容器 果汁風味 屈折計示度 ブリックス値 換算表 可溶性固形分濃度 Brix値
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年8月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

本発明は、ティリロサイドに起因する苦味収斂味が改善された飲料を提供すること、及び飲料においてティリロサイドに起因する苦味や収斂味を改善する方法を提供することを目的とする。

解決手段

ティリロサイド0.005〜1.5mg/100mLを含有し、可溶性固形分濃度が2.0以下である飲料において、エタノール又はプロピレングリコールを0.001〜1.5v/v%含有させる。

概要

背景

ティリロサイドは、ローズヒップ等の植物に含まれているポリフェノール一種である。ローズヒップはバラ科バラ属の植物の果実であり、それに含まれる豊富な栄養成分によって、高い美肌効果が得られることや、抗菌抗ウイルス及び免疫力強化等の効果が得られることが知られている。

近年では、ローズヒップから得られた抽出物体脂肪率低下作用肝臓中の中性脂質の減少作用があることが報告されており(特許文献1)、その作用をもたらす主要成分はティリロサイドであると言われている。体脂肪蓄積肥満つながり、また、肥満になることによって、糖尿病高脂血症高血圧及び動脈硬化等の発症にもつながるおそれがある。そのため、体脂肪の減少作用を有するティリロサイドやこれを含むローズヒップ抽出物の利用は、肥満の解消に有用であると考えられる。

概要

本発明は、ティリロサイドに起因する苦味収斂味が改善された飲料を提供すること、及び飲料においてティリロサイドに起因する苦味や収斂味を改善する方法を提供することを目的とする。ティリロサイド0.005〜1.5mg/100mLを含有し、可溶性固形分濃度が2.0以下である飲料において、エタノール又はプロピレングリコールを0.001〜1.5v/v%含有させる。なし

目的

本発明は、ティリロサイドに起因する苦味や収斂味が改善された飲料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ティリロサイドを0.005〜1.5mg/100mL、及びエタノールまたはプロピレングリコールを0.001〜1.5v/v%含有し、可溶性固形分濃度が2.0以下である、飲料。

請求項2

ティリロサイドの含有量が0.01〜0.5mg/100mLである、請求項1に記載の飲料。

請求項3

エタノールまたはプロピレングリコールの含有量が0.01〜1v/v%である、請求項1又は2に記載の飲料。

請求項4

pHが2.3〜5である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料。

請求項5

容器詰め飲料である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料。

技術分野

0001

本発明は、ティリロサイドエタノール又はプロピレングリコールとを含有する飲料に関する。

背景技術

0002

ティリロサイドは、ローズヒップ等の植物に含まれているポリフェノール一種である。ローズヒップはバラ科バラ属の植物の果実であり、それに含まれる豊富な栄養成分によって、高い美肌効果が得られることや、抗菌抗ウイルス及び免疫力強化等の効果が得られることが知られている。

0003

近年では、ローズヒップから得られた抽出物体脂肪率低下作用肝臓中の中性脂質の減少作用があることが報告されており(特許文献1)、その作用をもたらす主要成分はティリロサイドであると言われている。体脂肪蓄積肥満つながり、また、肥満になることによって、糖尿病高脂血症高血圧及び動脈硬化等の発症にもつながるおそれがある。そのため、体脂肪の減少作用を有するティリロサイドやこれを含むローズヒップ抽出物の利用は、肥満の解消に有用であると考えられる。

先行技術

0004

特許第3790767号

発明が解決しようとする課題

0005

上述した通り、ティリロサイド及びこれを含むローズヒップ抽出物は、体脂肪の減少作用等を通じて肥満の解消が期待できる有効な素材である。しかしながら、本発明者らによるティリロサイドの飲料への利用検討において、ティリロサイドの独特苦味収斂味感じられること、特に可溶性固形分濃度が低い飲料ではティリロサイドの苦味や収斂味が顕著であることが判明した。

0006

そこで、本発明は、ティリロサイドに起因する苦味や収斂味が改善された飲料を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、飲料におけるティリロサイド由来の苦味や収斂味の改善に関して、所定量のエタノールとプロピレングリコールに特に優れた効果があることを見出した。かかる知見に基づき、本発明者らは、本発明を完成するに至った。本発明は、これに限定されるものではないが、以下に関する。
(1)ティリロサイドを0.005〜1.5mg/100mL、及びエタノールまたはプロピレングリコールを0.001〜1.5v/v%含有し、可溶性固形分濃度が2.0以下である、飲料。
(2)ティリロサイドの含有量が0.01〜0.5mg/100mLである、(1)に記載の飲料。
(3)エタノールまたはプロピレングリコールの含有量が0.01〜1v/v%である、(1)又は(2)に記載の飲料。
(4)pHが2.3〜5である、(1)〜(3)のいずれか1に記載の飲料。
(5)容器詰め飲料である、(1)〜(4)のいずれか1に記載の飲料。

発明の効果

0008

本発明によって、ティリロサイドに起因する苦味や収斂味が改善された飲料を提供することが可能となる。また、本発明の飲料はティリロサイドを含有することから、本発明の飲料を利用することによって、ティリロサイドの作用効果として知られる体脂肪の減少や肝臓中の中性脂質の減少等を効果的に実施できることが期待される。また、ティリロサイドの作用効果に基づいて、本発明の飲料は抗肥満に有用であるものと考えられる。

0009

ティリロサイドはまた、ローズヒップ等の天然植物に含まれており、飲食品使用可能な素材である。そのため、本発明によって提供される飲料は、安全性が高く、副作用も少ないものと考えられる。なお、詳細な作用機序は明らかではなく、特に限定することを意図するものではないが、ティリロサイドにより生じる独特の苦味や収斂味と、エタノールが有する特有の苦味やピリピリとした刺激感、又はプロピレングリコールが有する特有の苦味とが互いに打ち消し合い、結果としてティリロサイドに由来する苦味や収斂味が感じられにくくなるものと考えられる。

0010

本発明の一態様は、ティリロサイドを0.005〜1.5mg/100mL、及びエタノール又はプロピレングリコールを0.001〜1.5v/v%含有し、可溶性固形分濃度が2.0以下の飲料である。

0011

(ティリロサイド)
本発明の飲料に含まれるティリロサイド(Tiliroside)は、フラボノイド配糖体分類される有機化合物の一種であって、下式(1)の構造を有している。ティリロサイドの別名はKaempferol-3-O-glucoside-6''-E-coumaroylとも称され、そのCAS登録番号は20316−62−5である。構造名・構造式から自明な通り、ティリロサイドは、ケンフェロールクマル酸グルコースから構成されている。

0012

0013

このようにティリロサイドは、他のフラボノイド配糖体にはない特徴的な構造を持つ。飲料形態でティリロサイドを利用したときに苦味や収斂味を有することは、このユニークな構造からは容易に想像できるものではない。

0014

ティリロサイドは、市販されている既知化合物である。本発明では、ティリロサイドは純品又は植物抽出物の形態で用いることができる。ティリロサイドの市販品としては、
フナコシより販売されているもの、Merck KGaAによって販売されているもの等が挙げられる。また、ティリロサイドを含む植物抽出物としては、森下丹製のローズヒップ抽出物、オリザ油化製のイチゴ種子抽出物等が挙げられる。

0015

本発明の飲料は、0.005〜1.5mg/100mLのティリロサイドを含有する。飲料中のティリロサイドの含有量が上記の範囲内であれば、ティリロサイドの有益な作用効果を発揮しつつ、且つティリロサイドに由来する苦味や収斂味をエタノール又はプロピレングリコールによって効果的に改善することができる。本発明の飲料におけるティリロサイドの含有量は、好ましくは0.008mg/100mL以上、0.01mg/100mL以上、又は0.02mg/100mL以上、より好ましくは0.05mg/100mL以上である。また、本発明の飲料におけるティリロサイドの含有量は、好ましくは、1mg/100mL以下、0.5mg/100mL以下、又は0.3mg/100mL以下、より好ましくは0.1mg/100mL以下である。

0016

ティリロサイドの含有量は、HPLCを用いて測定することができる。ここで、HPLCによる測定条件を以下に示す。
溶離液:37.5%アセトニトリル
流速:1 mL
・検出:UV 254 nm
カラム:資生堂CAPCELLPAK C18 (4.6 × 250 mm)

0017

(エタノール又はプロピレングリコール)
本発明の飲料は、0.001〜1.5v/v%のエタノール又はプロピレングリコールを含有する。エタノール又はプロピレングリコールの飲料中の含有量が上記の範囲内であれば、ティリロサイドに由来する苦味や収斂味を効果的に改善することができる。本発明の飲料におけるエタノールの含有量は、好ましくは0.01v/v%以上、より好ましくは0.05v/v%以上である。また、本発明の飲料におけるエタノールの含有量は、好ましくは1.2v/v%以下、又は1v/v%以下、より好ましくは0.5v/v%以下である。本発明の飲料におけるプロピレングリコールの含有量は、好ましくは0.01v/v%以上、より好ましくは0.05v/v%以上である。また、本発明の飲料におけるプロピレングリコールの含有量は、好ましくは1.2v/v%以下、又は1v/v%以下、より好ましくは0.5v/v%以下である。なお、本発明の飲料には、エタノールとプロピレングリコールの両方が含まれていてもよい。

0018

本発明の飲料におけるエタノール又はプロピレングリコールの含有量は、当業者に公知の方法で測定することができる。例えば、HPLC法、LC−MS法GC−MS法、LC法、GC法、近赤外線法などの分光法などを用いてエタノール又はプロピレングリコールの含有量を測定することができる。

0019

本発明の飲料におけるティリロサイドの含有量に対するエタノールの含有量の割合(エタノール/ティリロサイド)は、特に限定されないが、例えば0.001〜150、好ましくは0.1〜70、より好ましくは1〜30である。なお、前記の割合は、ティリロサイドの含有量をmg/100mLの単位で表し、且つエタノールの含有量の単位をv/v%で表したときの数値である。

0020

本発明の飲料におけるティリロサイドの含有量に対するプロピレングリコールの含有量の割合(プロピレングリコール/ティリロサイド)は、特に限定されないが、例えば0.001〜150、好ましくは0.1〜70、より好ましくは1〜30である。なお、前記の割合は、ティリロサイドの含有量をmg/100mLの単位で表し、且つプロピレングリコールの含有量の単位をv/v%で表したときの数値である。

0021

(可溶性固形分濃度)
本発明の飲料は、飲料中の可溶性固形分濃度が2.0以下である。本発明において、可溶性固形分濃度は、糖度計屈折計などを用いて得られるBrix(ブリックス)値に相当する。ブリックス値は、20℃で測定された屈折率を、ICUMSA(国際砂糖分析法統一委員会)の換算表に基づいてショ糖溶液の質量/質量パーセント換算した値である(単位:「°Bx」、「%」または「度」)。

0022

飲料中の可溶性固形分濃度が2.0以下のような低Brixの飲料は、それよりもBrixが高い飲料と比較して、ティリロサイドの苦味や収斂味が感知されやすい。このようなティリロサイドの苦味や収斂味が感じられやすい飲料に対して、その苦味や収斂味を改善することのできる本発明の意義は大きい。したがって、低Brixの飲料、すなわち飲料の可溶性固形分濃度が2.0以下の飲料は、本発明の好適な一態様である。本発明の飲料は、好ましくは飲料中の可溶性固形分濃度が0〜1.5であり、より好ましくは0〜1.0であり、さらに好ましくは0〜0.5である。

0023

酸性飲料
本発明の飲料は、酸性飲料であることが好ましい。所定量のエタノールまたはプロピレングリコールに加えて酸性成分を含有させることにより、飲料に含まれるティリロサイドの苦味や収斂味をより効果的に抑制又は低減することができる。本発明の飲料のpHは好ましくは2.3〜5であり、より好ましくは2.5〜4.5であり、さらに好ましくは3〜4である。飲料のpH調整は、酸味料pH調整剤を用いて適宜行うことができる。本発明の飲料で使用できる酸味料又はpH調整剤としては、特に限定されないが、例えば、アスコルビン酸クエン酸グルコン酸コハク酸酒石酸乳酸フマル酸リンゴ酸アジピン酸等の有機酸リン酸等の無機酸及びそれらの塩類、またはレモングレーフルーツ、オレンジミカン等の果汁類から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。

0024

無色透明な飲料)
本発明の飲料は、無色であってもよい。飲料が無色であることは、測色色差計(ZE2000(日本電色工業)など)を用いて純水を基準として測定した際の透過光のΔE値色差)をもって規定することができる。具体的には、本発明の飲料が無色である場合、純水を基準とした場合のΔE値は3.5以下である。ΔE値は、好ましくは2.3以下である。

0025

また、本発明の飲料は、透明であってもよい。「飲料が透明である」とは、いわゆるスポーツドリンクのような白濁や、混濁果汁のような濁りがなく、水のように視覚的に透明な飲料であることをいう。飲料の透明度は、液体濁度を測定する公知の手法を用いることにより、数値化することができる。紫外可視分光光度計(UV−1600(島津製作所)など)を用いて測定した波長660nmにおける吸光度をもって飲料の透明度を規定することができる。具体的には、本発明の飲料が透明である場合、波長660nmの吸光度は0.06以下である。

0026

フレーバードウォーターのような無色透明な飲料では、一般に、水以外の配合成分の種類や量が比較的少ないことが特徴とされている。そのため、別の成分を添加すると飲料の香味バランス崩れやすくなり、すっきりした味わいや爽やかな風味といった飲料の美味しさを維持しながらティリロサイドの苦味を抑制することは困難である。本発明の飲料は、エタノールまたはプロピレングリコールを特定の濃度範囲で含有することにより、すっきりした味わいや爽やかな風味といった飲料の美味しさを維持しながら、ティリロサイドに由来する苦味や収斂味を感じにくいという特徴を有する。したがって、無色透明な飲料、特にBrix値の低い無色透明な飲料は、本発明の好適な一態様である。

0027

(飲料)
本発明の飲料の種類は特に限定されず、清涼飲料、栄養飲料、機能性飲料、フレーバードウォーター(ニアウォーター)系飲料などいずれであってもよい。また、本発明の飲料は、炭酸ガスを含まない飲料であってもよく、炭酸ガスを含む飲料であってもよい。炭酸ガスを含まない飲料としては、例えば、果汁飲料乳飲料、スポーツドリンク等が挙げられるが、これらに限定されない。炭酸ガスを含む飲料としては、例えば、コーラダイエットコーラジンジャーエール、サイダー、及び果汁風味が付与された炭酸水等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。

0028

本発明の飲料は、上記に示した各種成分のほか、飲料の種類に応じて、各種添加剤等が配合されていてもよい。各種添加剤としては、例えば、上記以外の糖類等の甘味料香料ビタミン色素類、酸化防止剤乳化剤保存料エキス類食物繊維品質安定剤等が挙げられる。

0029

本発明の飲料は、上述した成分を適宜配合することにより製造することができる。また、本発明の飲料は、必要に応じて殺菌等の工程を経て、容器詰め飲料とすることができる。例えば、飲料を容器充填した後に加熱殺菌等を行う方法や、飲料を殺菌してから無菌環境下で容器に充填する方法により、殺菌された容器詰め飲料を製造することができる。本発明の好ましい実施形態として、本発明の飲料は容器詰め飲料である。

0030

容器の種類は特に限定されず、PETボトル、瓶、紙パックなどを挙げることができる。特に、無色透明のPETボトルは、容器中の飲料の色味が外部から視認しやすく、且つ充填後の飲料の取り扱いも容易であるため、好ましい。

0031

(飲料の香味を改善する方法)
本発明によって、別の観点からは、飲料の香味を改善する方法が提供される。本発明の方法は、ティリロサイド0.005〜1.5mg/100mLを含有し、可溶性固形分濃度が2.0以下である飲料の香味を改善する方法であって、0.001〜1.5v/v%の量でエタノール又はプロピレングリコールを飲料に配合する工程を含む、上記方法である。

0032

本発明の方法では、各種成分の配合順序は特に限定されるものではない。また、本発明の方法は、上記に示した成分及び材料を配合する工程やそれらの含有量を調整する工程も含むことができる。本発明の方法において、飲料中の成分の種類やその含有量等の各種要素については、本発明の飲料に関して上記した通りであるか、それらから自明である。

0033

以下、実験例を示して本発明の詳細を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書において、特に記載しない限り、数値範囲はその端点を含むものとして記載される。

0034

(1)ティリロサイド含有飲料の評価
下記の配合表(表1)に従い、ティリロサイドを含有するpH3.3のペットボトル容器詰めの有糖飲料(試料1−1)及び無糖飲料(試料1−2、試料1−3)を調製した。なお、ティリロサイドはフナコシ製の純度99%のものを使用した。得られた飲料はいずれも無色透明な外観であり、分光光度計(UV−1600(島津製作所))による波長660nmにおける吸光度は0.06以下、測色色差計(ZE2000(日本電色工業))による純水に対する透過光のΔEは3.5以下であった。

0035

0036

得られた各飲料の20℃におけるBrix値を糖用屈折計示度(アタゴRX-5000)で測
定した。また、十分に訓練を受けた3名の専門パネリストにより、各飲料においてティリロサイドの苦味及び収斂味が感じられるかどうか官能評価を行った。

0037

結果を表2に示す。表2の官能評価結果は、ティリロサイドの苦味及び収斂味を感じると評価した人数を示す。Brixの高い有糖飲料(試料1−1)では、3名のパネルのうち1名のみがティリロサイドの苦味及び収斂味をわずかに感じる程度であったが、Brixの低い無糖飲料(試料1−2、試料1−3)では、パネル全員がティリロサイドの苦味及び収斂味を感じると評価した。これにより、Brixが低い飲料では、ティリロサイドの苦味及び収斂味がより知覚されやすいことが判明した。

0038

0039

(2)エタノール添加の検討
下表に示した量(濃度)となるように、ティリロサイド(フナコシ製、純度99%)及びエタノール(和光純薬工業)を水に溶解し、容器に充填して容器詰め飲料を得た(いずれの飲料もBrix値は0〜0.1程度)。得られた飲料はいずれも無色透明な外観であり、分光光度計(UV−1600(島津製作所))による波長660nmにおける吸光度は0.06以下、測色色差計(ZE2000(日本電色工業))による純水に対する透過光のΔEは3.5以下であった。なお、飲料のpHは、クエン酸(ナカライテスク)及びクエン酸三ナトリウム(ナカライテスク)を用いてpH3.0に調整した。

0040

得られた飲料について、香味の官能評価を行った。香味については、ティリロサイド特有の苦味及び収斂味、またはエタノール特有の風味の観点から主に評価した。具体的には、十分に訓練を受けた3名の専門パネリストにより、下記の通り評価した。なお、評価用の飲料は、室温にて調製された容器詰め飲料をそのまま使用した。
5点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味が大きく緩和されている。
4点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味が緩和されている。
3点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味がやや緩和されている。
2点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味、またはエタノール特有の風味があり、後味に残る。
1点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味、またはエタノール特有の風味が強く、後味に大きく残る。

0041

各種飲料の評価結果を下表に示す。

0042

0043

(3)プロピレングリコール添加の検討
下表に示した量(濃度)となるように、ティリロサイド(フナコシ製、純度99%)及びプロピレングリコール(和光純薬工業)を水に溶解し、容器に充填して容器詰め飲料を得た(いずれの飲料もBrix値は0〜0.1程度)。得られた飲料はいずれも無色透明な外観であり、分光光度計(UV−1600(島津製作所))による波長660nmにおける吸光度は0.06以下、測色色差計(ZE2000(日本電色工業))による純水に対する透過光のΔEは3.5以下であった。なお、飲料のpHは、クエン酸(ナカライテスク)及びクエン酸三ナトリウム(ナカライテスク)を用いてpH3.2に調整した。

0044

得られた飲料について、香味の官能評価を行った。香味については、ティリロサイド特有の苦味及び収斂味、またはプロピレングリコール特有の風味の観点から主に評価した。具体的には、十分に訓練を受けた3名の専門パネリストにより、下記の通り評価した。なお、評価用の飲料は、室温にて調製された容器詰め飲料をそのまま使用した。
5点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味が大きく緩和されている。
4点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味が緩和されている。
3点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味がやや緩和されている。
2点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味、またはプロピレングリコール特有の風味があり、後味に残る。
1点:ティリロサイド特有の苦味及び収斂味、またはプロピレングリコール特有の風味が強く、後味に大きく残る。
各種飲料の評価結果を下表に示す。

実施例

0045

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