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技術 磁気共鳴イメージング装置

出願人 キヤノンメディカルシステムズ株式会社
発明者 杉浦貴優篠田健輔藤巻拓哉田口安則
出願日 2016年12月28日 (4年5ヶ月経過) 出願番号 2016-256136
公開日 2018年7月12日 (2年11ヶ月経過) 公開番号 2018-108124
状態 特許登録済
技術分野 磁気共鳴イメージング装置
主要キーワード 除外データ 領域検出アルゴリズム 設定効率 前段増幅回路 各要素コイル 位相選択回路 要素コイル RFパルス信号
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (15)

課題

検体の部位に関する領域をロバストに設定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供すること。

解決手段

実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、検出部と、設定部とを備える。検出部は、被検体の画像データから、前記被検体内対称の関係を有する第1部位及び第2部位のうち、前記第1部位の少なくとも一部を含む第1領域を検出する。設定部は、前記第1領域に基づいて、前記第2部位の少なくとも一部を含む第2領域を設定する。

概要

背景

従来、磁気共鳴イメージング装置による撮像では、診断用の画像を撮像する際に、技師等の操作者が、予め撮像された位置決め用の画像を用いて関心領域を設定するのが一般的である。この関心領域の設定は、手動で行うには操作者の熟練を要することから、例えば、位置決め用の画像から対象臓器を含む領域を検出し、検出した領域に基づいて関心領域を自動的に設定する技術が知られている。

概要

検体の部位に関する領域をロバストに設定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供すること。実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置は、検出部と、設定部とを備える。検出部は、被検体の画像データから、前記被検体内対称の関係を有する第1部位及び第2部位のうち、前記第1部位の少なくとも一部を含む第1領域を検出する。設定部は、前記第1領域に基づいて、前記第2部位の少なくとも一部を含む第2領域を設定する。

目的

本発明が解決しようとする課題は、被検体の部位に関する領域をロバストに設定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

検体の画像データから、前記被検体内対称の関係を有する第1部位及び第2部位のうち、前記第1部位の少なくとも一部を含む第1領域を検出する検出部と、前記第1領域に基づいて、前記第2部位の少なくとも一部を含む第2領域を設定する設定部とを備える、磁気共鳴イメージング装置

請求項2

前記画像データにおいて、前記第1部位は、前記第2部位と比較して信号値が高く描出されている、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。

請求項3

前記設定部は、前記対称の関係を用いて、前記第1領域に基づいて、前記第2部位の領域を導出し、当該領域に基づいて前記第2領域を設定する、請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。

請求項4

前記設定部は、前記第1領域の大きさ及び形状の少なくとも一方に基づいて、前記第2部位の領域を導出する、請求項1、2又は3に記載の磁気共鳴イメージング装置。

請求項5

前記設定部は、左右方向の大きさ及び形状の少なくとも一方が前記第1領域と略同一になるように、前記第2部位の領域を導出する、請求項4に記載の磁気共鳴イメージング装置。

請求項6

前記画像データは、前記第1部位を内包し、前記第2部位の少なくとも一部を含む、請求項1〜5のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。

請求項7

前記設定部は、前記画像データから、前記第2部位の外周の少なくとも一点を検出し、当該少なくとも一点及び前記第1領域に基づいて、前記第2領域を設定する、請求項1〜6のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。

請求項8

前記設定部は、前記少なくとも一点として、前記第1部位に装着された受信コイルに近い外周の点を検出する、請求項7に記載の磁気共鳴イメージング装置。

請求項9

前記第1部位及び前記第2部位は、下肢である、請求項1〜8のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。

請求項10

前記設定部は、前記第1領域及び前記第2領域をディスプレイに表示し、当該第1領域の大きさ及び形状の少なくとも一方を変更する操作を操作者から受け付け、当該操作に応じて、前記第2領域の大きさ及び形状の少なくとも一方を変更する、請求項1〜9のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。

技術分野

0001

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージング装置に関する。

背景技術

0002

従来、磁気共鳴イメージング装置による撮像では、診断用の画像を撮像する際に、技師等の操作者が、予め撮像された位置決め用の画像を用いて関心領域を設定するのが一般的である。この関心領域の設定は、手動で行うには操作者の熟練を要することから、例えば、位置決め用の画像から対象臓器を含む領域を検出し、検出した領域に基づいて関心領域を自動的に設定する技術が知られている。

先行技術

0003

特開2013−102889号公報

発明が解決しようとする課題

0004

本発明が解決しようとする課題は、被検体の部位に関する領域をロバストに設定することができる磁気共鳴イメージング装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0005

実施形態に係る磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging:MRI)装置は、検出部と、設定部とを備える。検出部は、被検体の画像データから、前記被検体内対称の関係を有する第1部位及び第2部位のうち、前記第1部位の少なくとも一部を含む第1領域を検出する。設定部は、前記第1領域に基づいて、前記第2部位の少なくとも一部を含む第2領域を設定する。

図面の簡単な説明

0006

図1は、第1の実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。
図2は、第1の実施形態に係る検出機能によって行われる検査対象の領域を検出する処理の一例を示す図である。
図3は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる検査対象外の膝の外周の点を検出する処理の一例を示す図である。
図4は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる検査対象外の膝の外周の点を検出する処理の一例を示す図である。
図5は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる検査対象外の膝の外周の点を検出する処理の一例を示す図である。
図6は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる検査対象外の膝の外周の点を検出する処理の一例を示す図である。
図7は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる検査対象外の膝の外周の点を検出する処理の一例を示す図である。
図8は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる検査対象外の膝の外周の点を検出する処理の一例を示す図である。
図9は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる検査対象外の膝の領域を導出する処理の一例を示す図である。
図10は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる検査対象外の膝の領域を導出する処理の一例を示す図である。
図11は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる関心領域を設定する処理の一例を示す図である。
図12は、第1の実施形態に係る設定機能によって行われる関心領域を設定する処理の一例を示す図である。
図13は、第1の実施形態に係るMRI装置によって行われる撮像の処理手順を示すフローチャートである。
図14は、第3の実施形態に係る設定機能によって行われる操作者から領域を変更する操作を受け付ける処理の一例を示す図である。

実施例

0007

以下、図面を参照して、磁気共鳴イメージング装置の実施形態について説明する。

0008

(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るMRI装置の構成例を示す図である。例えば、図1に示すように、MRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、送信コイル4、送信回路5、受信コイル6、受信回路7、寝台8、入力回路9、ディスプレイ10、記憶回路11、及び、処理回路12〜15を備える。

0009

静磁場磁石1は、中空略円筒状円筒中心軸に直交する断面が楕円状となるものを含む)に形成され、内側の空間(ボア)に形成される撮像空間に一様な静磁場を発生させる。例えば、静磁場磁石1は、略円筒状に形成された真空容器と、当該真空容器内に充填された冷却液(例えば、液体ヘリウム等)に浸漬された超伝導磁石や常伝導磁石等の磁石とを有しており、真空容器の内側の空間に静磁場を発生させる。

0010

傾斜磁場コイル2は、中空の略円筒状(円筒の中心軸に直交する断面が楕円状となるものを含む)に形成され、静磁場磁石1の内側に配置される。傾斜磁場コイル2は、互いに直交するx軸、y軸及びz軸それぞれに沿った傾斜磁場を発生させる3つのコイルを備える。ここで、x軸、y軸及びz軸は、MRI装置100に固有装置座標系を構成する。例えば、x軸の方向は、水平方向に設定され、y軸の方向は、鉛直方向に設定される。また、z軸の方向は、静磁場磁石1によって発生する静磁場の磁束の方向と同じに設定される。

0011

傾斜磁場電源3は、傾斜磁場コイル2が備える3つのコイルそれぞれに個別に電流を供給することで、x軸、y軸及びz軸それぞれに沿った傾斜磁場を内側の空間に発生させる。x軸、y軸及びz軸それぞれに沿った傾斜磁場を適宜に発生させることによって、互いに直交するリードアウト方向、位相エンコード方向、及びスライス方向それぞれに沿った傾斜磁場を発生させることができる。ここで、リードアウト方向、位相エンコード方向、及びスライス方向それぞれに沿った軸は、撮像の対象となるスライス領域又はボリューム領域を規定するための論理座標系を構成する。なお、以下では、リードアウト方向に沿った傾斜磁場をリードアウト傾斜磁場と呼び、位相エンコード方向に沿った傾斜磁場を位相エンコード傾斜磁場と呼び、スライス方向に沿った傾斜磁場をスライス傾斜磁場と呼ぶ。

0012

そして、各傾斜磁場は、静磁場磁石1によって発生する静磁場に重畳され、磁気共鳴(Magnetic Resonance:MR)信号に空間的な位置情報を付与するために用いられる。具体的には、リードアウト傾斜磁場は、リードアウト方向の位置に応じてMR信号周波数を変化させることで、MR信号にリードアウト方向に沿った位置情報を付与する。また、位相エンコード傾斜磁場は、位相エンコード方向に沿ってMR信号の位相を変化させることで、MR信号に位相エンコード方向の位置情報を付与する。また、スライス傾斜磁場は、撮像領域がスライス領域の場合には、スライス領域の方向、厚さ、枚数を決めるために用いられ、撮像領域がボリューム領域である場合には、スライス方向の位置に応じてMR信号の位相を変化させることで、MR信号にスライス方向に沿った位置情報を付与する。

0013

送信コイル4は、内側の空間にRF(Radio Frequency)パルス印加する。具体的には、送信コイル4は、中空の略円筒状(円筒の中心軸に直交する断面が楕円状となるものを含む)に形成され、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。そして、送信コイル4は、送信回路5から出力されるRFパルス信号に基づいて、内側の空間にRFパルスを印加する。

0014

送信回路5は、ラーモア周波数に対応するRFパルス信号を送信コイル4に出力する。例えば、送信回路5は、発振回路位相選択回路周波数変換回路振幅変調回路、及び、高周波増幅回路を備える。発振回路は、静磁場中に置かれた対象原子核に固有の共鳴周波数のRFパルス信号を発生する。位相選択回路は、発振回路から出力されるRFパルス信号の位相を選択する。周波数変換回路は、位相選択回路から出力されるRFパルス信号の周波数を変換する。振幅変調回路は、周波数変換回路から出力されるRFパルス信号の振幅を例えばsinc関数に従って変調する。高周波増幅回路は、振幅変調回路から出力されるRFパルス信号を増幅して送信コイル4に出力する。

0015

受信コイル6a〜6dは、被検体Sの撮像部位から発せられるMR信号を受信する。例えば、受信コイル6a〜6dは、送信コイル4の内側に配置された被検体Sに装着され、送信コイル4によって印加されるRFパルスの影響で被検体Sの撮像部位から発せられるMR信号を受信する。そして、受信コイル6a〜6dは、受信したMR信号を受信回路7へ出力する。例えば、受信コイル6a〜6dは、それぞれ、複数の要素コイルを有するアレイコイルであり、各要素コイルによって受信されたMR信号を受信回路7へ出力する。

0016

具体的には、受信コイル6aは、被検体Sの頭部に装着される頭部用のコイルである。また、受信コイル6b及び6cは、それぞれ、被検体Sの背中と天板8aとの間に配置される脊椎用のコイルである。また、受信コイル6dは、被検体Sの腹部に装着される腹部用のコイルである。また、受信コイル6eは、被検体Sの下肢に装着される下肢用のコイルである。

0017

受信回路7は、受信コイル6から出力されるMR信号に基づいてMR信号データを生成し、生成したMR信号データを処理回路13に出力する。例えば、受信回路7は、選択回路前段増幅回路位相検波回路、及び、アナログデジタル変換回路を備える。選択回路は、受信コイル6から出力されるMR信号を選択的に入力する。前段増幅回路は、選択回路から出力されるMR信号を増幅する。位相検波回路は、前段増幅回路から出力されるMR信号の位相を検波する。アナログデジタル変換回路は、位相検波回路から出力されるアナログ信号デジタル信号に変換することでMR信号データを生成し、生成したMR信号データを処理回路13に出力する。

0018

なお、受信回路7は、受信コイル6a〜6eが有する複数の要素コイルから出力されるMR信号を受信するための複数の受信チャンネルを有している。そして、受信回路7は、撮像に用いられる要素コイルが処理回路15から通知された場合には、通知された要素コイルから出力されるMR信号が受信されるように、通知された要素コイルに対して受信チャンネルを割り当てる。

0019

なお、ここでは、送信コイル4がRFパルスを印加し、受信コイル6がMR信号を受信する場合の例を説明するが、各コイルの形態はこれに限られない。例えば、送信コイル4が、MR信号を受信する受信機能をさらに有してもよいし、受信コイル6が、RFパルスを印加する送信機能をさらに有していてもよい。送信コイル4が受信機能を有している場合は、受信回路7は、送信コイル4によって受信されたMR信号からもMR信号データを生成する。また、受信コイル6が送信機能を有している場合は、送信回路5は、受信コイル6にもRFパルス信号を出力する。

0020

寝台8は、被検体Sが載置される天板8aを備え、被検体Sの撮像が行われる際に、静磁場磁石1及び傾斜磁場コイル2の内側に形成される撮像空間へ天板8aを挿入する。例えば、寝台8は、長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。

0021

入力回路9は、操作者から各種指示及び各種情報入力操作を受け付ける。具体的には、入力回路9は、処理回路15に接続されており、操作者から受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路15へ出力する。例えば、入力回路9は、トラックボールスイッチボタンマウスキーボードタッチパネル等によって実現される。

0022

ディスプレイ10は、各種情報及び各種画像データを表示する。具体的には、ディスプレイ10は、処理回路15に接続されており、処理回路15から送られる各種情報及び各種画像データを表示用の電気信号に変換して出力する。例えば、ディスプレイ10は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。

0023

記憶回路11は、各種データを記憶する。具体的には、記憶回路11は、MR信号データや画像データを被検体Sごとに記憶する。例えば、記憶回路11は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子ハードディスク光ディスク等によって実現される。また、記憶回路11は、USB(Universal Serial Bus)メモリやDVD(Digital Video Disk)等の可搬型メディアによって構成されてもよい。

0024

処理回路12は、寝台制御機能12aを有する。寝台制御機能12aは、寝台8に接続され、制御用の電気信号を寝台8へ出力することで、寝台8の動作を制御する。例えば、寝台制御機能12aは、入力回路9を介して、天板8aを長手方向、上下方向又は左右方向へ移動させる指示を操作者から受け付け、受け付けた指示に従って天板8aを移動するように、寝台8が有する天板8aの駆動機構を動作させる。

0025

処理回路13は、データ収集機能13aを有する。データ収集機能13aは、処理回路15から出力されるシーケンス実行データに基づいて傾斜磁場電源3、送信回路5及び受信回路7を駆動することで、MR信号データのデータ収集を行う。ここで、シーケンス実行データは、MR信号データを収集するための手順を示すパルスシーケンスを定義した情報である。具体的には、シーケンス実行データは、傾斜磁場電源3が傾斜磁場コイル2に電流を供給するタイミング及び供給される電流の強さ、送信回路5が送信コイル4に供給するRFパルス信号の強さや供給タイミング、受信回路7がMR信号を検出する検出タイミング等を定義した情報である。

0026

また、データ収集機能13aは、各種パルスシーケンスを実行した結果として、受信回路7からMR信号データを受信し、受信したMR信号データを記憶回路11に格納する。なお、データ収集機能13aによって受信されたMR信号データの集合は、前述したリードアウト傾斜磁場、位相エンコード傾斜磁場、及びスライス傾斜磁場によって付与された位置情報に応じて2次元又は3次元に配列されることで、k空間を構成するデータとして記憶回路11に格納される。

0027

処理回路14は、データ処理機能14aを有する。データ処理機能14aは、記憶回路11に格納されたMR信号データに基づいて、画像データを生成する。具体的には、データ処理機能14aは、データ収集機能13aによって記憶回路11に格納されたMR信号データを読み出し、読み出したMR信号データに後処理すなわちフーリエ変換等の再構成処理を施すことで、所望の核スピンスペクトラムデータ又は画像データを生成する。また、処理回路14は、位置決め用の画像の撮像が行われる場合には、受信コイル6a〜6eが有する複数の要素コイルそれぞれによって受信されたMR信号に基づいて、要素コイルの配列方向におけるMR信号の分布を示すプロファイルデータを要素コイルごとに生成する。そして、データ処理機能14aは、生成した各種データを記憶回路11に格納する。

0028

処理回路15は、MRI装置100が有する各構成要素を制御することで、MRI装置100の全体制御を行う。例えば、処理回路15は、入力回路9を介して操作者から撮像条件(パルスシーケンスに関する各種のパラメータの入力等)を受け付け、受け付けた撮像条件に基づいてシーケンス実行データを生成する。そして、処理回路15は、生成したシーケンス実行データを処理回路13に送信することで、MR信号データのデータ収集を制御する。また、撮像条件に基づいて、撮像に用いられる要素コイルを受信回路7に通知する。また、例えば、処理回路15は、操作者から要求された画像データを記憶回路11から読み出し、読み出した画像データをディスプレイ10に出力する。

0029

以上、第1の実施形態に係るMRI装置100の構成について説明した。このような構成のもと、本実施形態に係るMRI装置100は、各種の撮像を行う機能を有する。

0030

一般的に、MRI装置による撮像では、診断用の画像を撮像する際に、位置決め用の画像を用いて、技師等の操作者が関心領域を設定する。例えば、膝MRI撮像では、感度マップ撮像のために、操作者が、検査対象の膝及び検査対象外の膝の両方を含む撮像領域を関心領域として設定する。他にも、膝MRI撮像では、検査対象の膝の診断用の画像に検査対象外の膝が折り返り映り込むのを防止するために、操作者が、検査対象外の膝にプリサチュレーションパルス印加領域を関心領域として設定する。

0031

これらの関心領域の設定は、手動で行うには操作者の熟練を要することから、例えば、位置決め用の画像から対象臓器を含む領域をモデル画像とのレジストレーション等によって検出し、検出した領域に基づいて関心領域を自動的に設定することが考えられる。

0032

しかしながら、位置決め用の画像に対象臓器を内包していない場合には、レジストレーションの精度が低下する。例えば、上述した膝MRIにおける関心領域の設定では、検査対象外の膝の領域が必要であるが、検査対象外であるため位置決め用の画像に内包されているとは限らない。また、内包されていたとしても、受信コイルが装着されていない検査対象外の膝は信号値輝度値)が低いため、一般的な領域検出アルゴリズムでは検査対象外の膝の領域をロバストに検出できないことがあり得る。

0033

このようなことから、本実施形態に係るMRI装置100は、被検体Sの部位に関する領域をロバストに設定することができるように構成されている。

0034

具体的には、本実施形態に係るMRI装置100は、被検体Sの画像データから、当該被検体S内で対称の関係を有する第1部位及び第2部位のうち、第1部位の少なくとも一部を含む第1領域を検出する。そして、MRI装置100は、検出した第1領域に基づいて、第2部位の少なくとも一部を含む第2領域を設定する。

0035

このような構成を実現するため、本実施形態では、処理回路15が、予備撮像機能15aと、検出機能15bと、設定機能15cと、本撮像機能15dとを有する。ここで、検出機能15bは、特許請求の範囲における検出部の一例である。また、設定機能15cは、特許請求の範囲における設定部の一例である。

0036

なお、本実施形態では、被検体内で対称の関係を有する第1部位及び第2部位が、下肢の膝であり、第1部位が検査対象の膝、第2部位が検査対象外の膝である場合の例を説明する。また、本実施形態では、位置決め用の画像として、被検体Sのボリュームデータが用いられる場合の例を説明する。

0037

予備撮像機能15aは、診断用の画像の撮像を含む本撮像に先立って、位置決め用の予備撮像(3D撮像、又は、2Dマルチスライス撮像)を行ない、検査対象の膝を内包し、かつ、検査対象外の膝の少なくとも一部を含むボリュームデータを生成する。そして、予備撮像機能15aは、生成したボリュームデータを記憶回路11に記憶させる。

0038

ここで、例えば、予備撮像機能15aは、MRI装置100の磁場中心をボリュームデータの中心とし、検査対象の膝を内包し、かつ、検査対象外の膝の少なくとも一部を含む所定の大きさの撮像範囲で撮像する。なお、予備撮像における撮像範囲の大きさは、常に一定でもよいし、装置ごとに定められてもよい。例えば、撮像範囲の大きさは、MRI装置100のボア径や寝台8の位置及び大きさに基づいて、撮像中心が固定であっても、常に検査対象の膝を内包し、かつ、検査対象外の膝の少なくとも一部を含むように、被検体Sの存在可能なスペースを一定の割合を含むように定められる。

0039

また、例えば、予備撮像機能15aは、一度ボリュームデータを撮像した後に、そのボリュームデータに対して、検査対象の膝を内包し、かつ、検査対象外の膝の少なくとも一部を含むように領域を設定する操作を操作者から受け付け、設定された領域のボリュームデータをさらに撮像するようにしてもよい。つまり、ここで最終的に得られるボリュームデータは、検査対象の膝を内包し、かつ、検査対象外の膝の少なくとも一部を含むものであれば、当該ボリュームデータを得る経緯は問わない。

0040

なお、予備撮像で用いられるパルスシーケンスは、診断用の画像の撮像で用いられるパルスシーケンスと同じであってもよいし、異なっていてもよい。ただし、予備撮像では、なるべく短時間でボリュームデータを取得することが望ましいため、高速撮像用のパルスシーケンスが用いられるのが好ましい。例えば、予備撮像では、FFE(Fast Field Echo)シーケンス、FSE(Fast Spin Echo)シーケンス、SSFP(Steady-State Free Precession)シーケンス等のパルスシーケンスが用いられるのが好ましいが、必ずしもこれらに限定されるものではない。

0041

検出機能15bは、予備撮像機能15aによって撮像された被検体Sのボリュームデータから、検査対象の膝及び検査対象外の膝のうち、検査対象の膝の少なくとも一部を含む領域を検出する。

0042

具体的には、検出機能15bは、ボリュームデータから判別分析法によって閾値を求め、その閾値以上の信号値を持つ画素前景画素とする。ここでいう前景画素は、ノイズ背景とすべき画素以外の画素を意味する。通常、膝の検査で位置決め用の画像として撮像されるボリュームデータでは、受信コイルが装着された検査対象の膝は、背景や検査対象外の膝と比較して信号値が高く描出されている。そのため、閾値処理を行うことによって、検査対象の膝を含む前景画素を容易に抽出することができる。

0043

図2は、第1の実施形態に係る検出機能15bによって行われる検査対象の膝の領域を検出する処理の一例を示す図である。例えば、図2に示すように、検出機能15bは、ボリュームデータVの左右方向をx軸、背腹方向をy軸、頭足方向をz軸として、各x座標で、y軸方向及びz軸方向にある前景画素の数Pを計数する。そして、検出機能15bは、x軸方向において、前景画素の数Pが1以上のx座標が連続して存在する範囲を一つの領域とし、各領域について前景画素の数Pの総和を算出し、総和が最大となる領域のx座標にある前景画素を、検査対象の膝N1の領域とする。

0044

例えば、図2に示すように、検査対象の膝N1と検査対象外の膝N2とがボリュームデータVに含まれていた場合には、検査対象の膝N1に対応する領域R1と、検査対象外の膝N2に対応する領域R2とが検出されることになる。ここで、前述したように、ボリュームデータVにおいて、検査対象の膝N1は検査対象外の膝N2と比較して信号値が高く描出されている。そのため、前景画素の数Pの総和が最大となる領域を選択することによって、検査対象の膝N1に対応する領域R1が検出されることになる。

0045

このように、最大領域選択を行うことによって、誤ってノイズや検査対象外の膝N2の領域を検査対象の膝N1の領域として検出することなく、検査対象の膝N1の領域をロバストに検出することが可能になる。なお、検査対象の膝N1の領域を検出する方法はこれに限られず、K-meansやMean Shift等の領域検出手法が用いられてもよい。または、ノイズ除去のために、DilationフィルタやErosionフィルタ、Medianフィルタ等のフィルタ処理が、単独で又は組み合わされて、ボリュームデータや、領域検出結果後段に適宜に適用されてもよい。また、検査対象の膝N1の信号値や形状、ボリュームデータのヒストグラム等を学習し検出する機械学習の手法が用いられてもよい。

0046

設定機能15cは、検出機能15bによって検出された検査対象の膝の領域に基づいて、検査対象外の膝の少なくとも一部を含む関心領域を設定する。

0047

具体的には、設定機能15cは、被検体のボリュームデータから、検査対象外の膝の外周の少なくとも一点を検出し、当該少なくとも一点及び検査対象の膝の領域に基づいて、関心領域を設定する。ここで、設定機能15cは、前述した検査対象外の膝の外周の少なくとも一点として、検査対象の膝に装着された受信コイルに近い外周の点を検出する。

0048

また、設定機能15cは、両膝の対称の関係を用いて、検査対象の膝の領域に基づいて、検査対象外の膝の領域を導出し、当該領域に基づいて、関心領域を設定する。ここで、設定機能15cは、検査対象の膝の領域の大きさ及び形状の少なくとも一方に基づいて、検査対象外の膝の領域を導出する。また、設定機能15cは、左右方向の大きさ及び形状の少なくとも一方が検査対象の膝の領域と略同一になるように、検査対象外の膝の領域を導出する。

0049

なお、本実施形態では、設定機能15cが、検査対象の膝の領域の大きさに基づいて、検査対象外の膝の領域を導出する場合の例を説明する。また、本実施形態では、設定機能15cが、関心領域として、感度マップ撮像の撮像領域及びプリサチュレーションパルスの印加領域を設定する場合の例を説明する。

0050

図3〜8は、第1の実施形態に係る設定機能15cによって行われる検査対象外の膝の外周の点を検出する処理の一例を示す図である。例えば、図3及び4に示すように、まず、設定機能15cは、ボリュームデータVから、検査対象の膝N1の領域の最も内側(検査対象外の膝N2が位置する側)のx座標であるx1から検査対象の膝N1の領域を含む方向(外側方向)にx軸方向の端までのデータを除外し、除外データD1を作成する。

0051

その後、例えば、図5に示すように、設定機能15cは、除外データD1に基づいて、背腹方向(y軸方向)に投影したMIP(Maximum Intensity Projection)像I1を作成する。そして、設定機能15cは、MIP像I1に対して、検出機能15bと同様に閾値処理及び最大領域選択を行うことで、検査対象外の膝N2を含む前景画素を抽出する。さらに、設定機能15cは、MIP像I1の上側(頭側)から、各z座標で前景画素の数をx軸方向に計数し、前景画素の数が所定数を超えるz座標を探索する。ここで用いられる所定数は、ノイズと検査対象外の膝N2とを区別するための閾値であり、例えば5とする。

0052

その後、例えば、図6に示すように、設定機能15cは、MIP像I1の上側(頭側)から探索して、初めて前景画素の数が所定数を超えたz座標にある最も内側(検査対象の膝N1が位置する側)の前景画素の座標をu=(xu,zu)とする。同様に、設定機能15cは、MIP像I1の下側(足側)から探索して、初めて前景画素の数が所定数を超えたy座標にある最も内側の前景の座標をl=(xl,zl)とする。

0053

その後、例えば、図7に示すように、設定機能15cは、uとlのうち内側にある座標のx座標(図7に示す例では、xu)をx2とし、x1とx2との中間のx座標をx3とする。そして、設定機能15cは、ボリュームデータVから、x3から検査対象の膝N1の領域を含む方向にx軸方向の端までのデータを除外し、除外データD2を作成する。

0054

その後、例えば、図8に示すように、設定機能15cは、除外データD2に対して閾値処理を行うことで、検査対象外の膝N2の外周の点として、最も腹側にある画素と、最も背中側にある画素とを検出する。そして、例えば、設定機能15cは、最も腹側にある画素のy座標をyaとし、最も背中側にある画素のy座標をypとする。

0055

ここで、例えば、除外データD1に閾値処理を適用した場合には、これらのざらつきやノイズも前景画素として検出されるため、ya及びypをロバストに検出するのが困難になる。これに対し、除外データD2は、除外データD1と比較して、検査対象の膝N1の領域からより離れたx座標からデータが除外されているため、検査対象の膝N1の周囲のざらつきやノイズも十分に落とされている。したがって、上述したように、除外データD2に対して閾値処理を行うことによって、ya及びypをロバストに検出することが可能になる。

0056

なお、検査対象外の膝N2の外周の点を検出する方法は、ここで説明した方法に限定されない。例えば、設定機能15cは、除外データを作成せずに、ボリュームデータから直接、K-meansやMean Shift等の領域検出手法を用いて点を検出してもよいし、各種フィルタ処理を適用して点を検出してもよい。

0057

そして、設定機能15cは、検出機能15bによって検出された検査対象の膝N1の領域、及び、ya及びypに基づいて、検査対象外の膝N2の領域を導出する。具体的には、設定機能15cは、ya及びypを基準にして、検査対象の膝N1の領域と左右方向及び背腹方向それぞれの大きさが略同じ領域を、検査対象外の膝N2の領域として導出する。

0058

図9及び10は、第1の実施形態に係る設定機能15cによって行われる検査対象外の膝の領域を導出する処理の一例を示す図である。例えば、図9に示すように、設定機能15cは、検査対象の膝N1の領域の左右方向の大きさをW、背腹方向の大きさをHとする。ここで、W及びHは、ボリュームデータVと同じ軸方向を有する(ボリュームデータVに平行な)検査対象の膝N1の領域の外接矩形の左右方向及び背腹方向の大きさであってもよいし、検査対象の膝N1の領域と平行な方向の外接矩形の左右方向と背腹方向の大きさであってもよい。通常の膝MRI検査では、検査対象の膝は寝台8に対してなるべく平行となるように設置されることから、ボリュームデータV上でもほぼ平行であるため、いずれを使用しても大差はないと考えられる。

0059

まず、設定機能15cは、検査対象外の膝N2の領域について、背腹方向の範囲を導出する。具体的には、設定機能15cは、Hと|ya−yp|とを比較し、H≧|ya−yp|であった場合には、yaを通り、かつ、ボリュームデータVのx軸に平行な直線LaからHだけ背中方向へ平行移動した直線Lpを求める。そして、設定機能15cは、LaとLpとで囲まれた範囲を、検査対象外の膝N2の領域における背腹方向の範囲とする。一方、H<|ya−yp|であった場合には、設定機能15cは、ypを通り、かつ、ボリュームデータVのx軸に平行な直線Lpを求める。そして、設定機能15cは、LaとLpとで囲まれた範囲を、検査対象外の膝N2の領域における背腹方向の範囲とする。

0060

ここで、通常の膝MRI撮像では、検査対象の膝を軽く曲げ、検査対象外の膝を伸ばした状態で撮像が行われるため、検査対象の膝は、検査対象外の膝より腹側に位置することになる。このため、検査対象外の膝は、腹側の部分の方が、検査対象の膝に装着された受信コイルに近くなり、背中側の部分と比べて信号値が高くなる傾向がある。このことから、上述したyaとypとでは、腹側に近いyaの方が、ypよりも検査対象外の膝の外周の点としてロバストに検出されることになる。これについて、上述したように、設定機能15cが、Hと|ya−yp|との大きい方を採用することによって、ypの検出精度が低い場合でも、検査対象の膝N1と同等以上の大きさの検査対象外の膝N2の領域を導出すること可能になる。

0061

なお、設定機能15cは、上述したようにya及びypの両方を検出するのではなく、検査対象の膝N1に装着された受信コイルに近いyaのみを検出するようにしてもよい。その場合には、設定機能15cは、上述したH≧|ya−yp|であった場合と同様に、yaを通り、かつ、ボリュームデータVのx軸に平行なLaからHだけ背中方向へ平行移動した直線Lpを求め、LaとLpとで囲まれた範囲を、検査対象外の膝N2の領域における背腹方向の範囲とする。

0062

次に、設定機能15cは、検査対象外の膝N2の領域について、左右方向の範囲を導出する。具体的には、例えば、図10に示すように、設定機能15cは、uとlとを結ぶ直線Ltを求め、検査対象外の膝N2の前景画素を含まないようにLtを内側の方向へ平行移動した検査対象外の膝N2の内側に接する直線Liを求める。さらに、設定機能15cは、Liから外側方向へWだけ平行移動した直線Loを求め、LiとLoとで囲まれた範囲を、検査対象外の膝N2の領域における左右方向の範囲とする。

0063

このように、設定機能15cは、左右の膝の大きさに大差がないという特徴を活かして、検査対象の膝N1に装着された受信コイルに近い内側や腹側の点を基準に、検査対象の膝N1と同等の大きさの領域を検査対象外の膝N2の領域として導出する。

0064

こうして、検査対象の膝N1の領域を導出した後に、設定機能15cは、検査対象の膝N1の領域及び検査対象外の膝N2の領域に基づいて、感度マップ撮像の撮像領域と、プリサチュレーションパルスの印加領域とを設定する。

0065

図11及び12は、第1の実施形態に係る設定機能15cによって行われる関心領域を設定する処理の一例を示す図である。例えば、図11に示すように、設定機能15cは、検査対象の膝N1の領域及び検査対象外の膝N2の領域の両方を含む範囲(図11に示す一点鎖線で囲んだ範囲)を、感度マップ撮像の撮像領域として設定する。

0066

例えば、設定機能15cは、検査対象の膝N1の領域の外接矩形の頂点のうち検査対象外の膝N2の領域から最も遠い点P1のx座標及びy座標(x1,y1)と、検査対象外の膝N2の領域の外接矩形の頂点のうち検査対象の膝N1から最も遠い点P2のx座標及びy座標(x2,y2)とを特定する。そして、設定機能15cは、P1とP2との中点P3((x1+x2)/2、(y1+y2)/2)を中心位置とした範囲を、感度マップ撮像の撮像領域として設定する。

0067

ここで、設定機能15cは、P3のz座標については、例えば、機械学習やレジストレーション手法等を用いて膝の中心位置を求め、その中心位置のz座標とする。または、設定機能15cは、各種診断用の画像の撮像領域が定まっているのであれば、それらの撮像領域の中心位置の平均的なz座標をP3のz座標としてもよい。または、設定機能15cは、膝中心が磁場中心に比較的近い場所にある場合には、x座標やy座標と同様に、各膝の外接矩形の端のz座標の中点をP3のz座標としてもよいし、ボリュームデータVの中心位置をP3のz座標としてもよい。

0068

また、設定機能15cは、感度マップ撮像の撮像領域の大きさについては、例えば、x軸方向の大きさを|x2−x1|+Mxとし、y軸方向の大きさを|y2−y1|+Myとする。ここで、Mx、Myは、各軸方向におけるマージンであり、0でもいいし、予め定められた所定の値でもよい。また、設定機能15cは、感度マップ撮像の撮像領域のz軸方向の大きさについては、例えば、固定値を設定する。または、設定機能15cは、z軸方向の大きさについては、各種診断用の画像の撮像領域が定まっているのであれば、それらの撮像領域を包含する大きさとしてもよいし、x軸方向やy軸方向と同様に、外接矩形の大きさにマージンを加えた大きさとしてもよい。

0069

また、例えば、図12に示すように、設定機能15cは、検査対象外の膝N2の領域を含む範囲(図12に示す二点鎖線で囲んだ範囲)を、プリサチュレーションパルスの印加領域として設定する。

0070

例えば、設定機能15cは、検査対象外の膝N2の領域の範囲、すなわち、Lo及びLiに平行で、LoとLiとで囲まれた範囲を、プリサチュレーションパルスの印加領域の左右方向の範囲として設定する。または、設定機能15cは、Lo及びLiに平行で、LoとLiとで囲まれた範囲にマージンを加えた範囲を、プリサチュレーションパルスの印加領域の左右方向の範囲として設定してもよい。または、設定機能15cは、Lo及びLiに平行ではなく、ボリュームデータVに直交する方向で、LoとLiとで囲まれた範囲を内包する範囲を、プリサチュレーションパルスの印加領域の左右方向の範囲として設定してもよい。

0071

また、例えば、設定機能15cは、検査対象外の膝N1の領域の範囲、すなわち、LaとLpとで囲まれた範囲を、プリサチュレーションパルスの印加領域の背腹方向の範囲として設定する。または、設定機能15cは、LaとLpとで囲まれた範囲にマージンを加えた範囲を、プリサチュレーションパルスの印加領域の背腹方向の範囲として設定してもよい。または、設定機能15cは、LaとLpとの中点を中心位置として、予め定められた所定の大きさを持つ範囲を、プリサチュレーションパルスの印加領域の背腹方向の範囲として設定してもよい。

0072

また、例えば、設定機能15cは、膝中心位置を中心に予め定められた所定の大きさを持つ範囲を、プリサチュレーションパルスの印加領域の頭足方向の範囲として設定する。または、設定機能15cは、プリサチュレーションパルスの印加を伴う診断用の画像の撮像領域が定まっている場合には、その撮像領域の位置のz座標を中心位置とし、撮像領域の頭足方向の範囲、又は、その範囲にマージンを加えた範囲を、プリサチュレーションパルスの印加領域の頭足方向の範囲として設定してもよい。または、設定機能15cは、プリサチュレーションパルスの印加を伴う診断用の画像の撮像領域が定まっている場合には、診断用の画像の撮像領域にプリサチュレーションパルスの印加領域が重複しないように、平行移動したり、大きさを調整したりしてもよい。

0073

さらに、設定機能15cは、シミング撮像の撮像領域や、診断用の画像の撮像領域を設定する。ここで、設定機能15cは、シミング撮像の撮像領域については、操作者によって設定された範囲としてもよいし、検査対象の膝の領域の範囲、又は、検査対象の膝の領域にマージンを加えた範囲としてもよい。また、設定機能15cは、診断用の画像の撮像範囲については、操作者によって設定された範囲としてもよいし、ボリュームデータから設定の基準となる特徴点を機械学習で検出し、特徴点から撮像範囲を算出することで、自動的に設定してもよい。

0074

本撮像機能15dは、設定機能15cによって設定された関心領域を撮像範囲(FOV:Field Of View)として、感度マップ撮像やシミング撮像、プリサチュレーションパルスの印加を伴う診断用の画像の撮像等の本撮像を、各種シーケンスを用いて実行する。

0075

ここで、本撮像機能15dが、診断用の画像の撮像において、コロナル断面の撮像のように位相エンコード方向を左右方向に設定する撮像を行う場合に、設定機能15cによって設定された印加領域にプリサチュレーションパルスを印加して撮像を行う。これにより、検査対象外の膝の領域の折り返りを生じさせることなく、診断用の画像を撮像することが可能になる。

0076

なお、診断用の画像の撮像で用いられるパルスシーケンスは、例えば、T2強調画像、T1強調画像、FLAIR(FLuid Attenuation Inversion Recovery)、Diffusion、T2*強調画像等のパルスシーケンスである。しかしながら、診断用の画像の撮像で用いられるパルスシーケンスはこれらに限定されるものではなく、本撮像の撮像目的に応じて、適宜決定される。

0077

以上、処理回路12〜15が有する各処理機能について説明した。これらの処理機能は、例えば、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路11に記憶される。各処理回路は、各プログラムを記憶回路11から読み出し、読み出した各プログラムを実行することで、各プログラムに対応する処理機能を実現する。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路12〜16は、図1に示した各処理機能を有することとなる。なお、図1に示す例では、各処理回路が有する処理機能がそれぞれ単一の処理回路によって実現されることとしたが、実施形態はこれに限られない。各処理回路が有する処理機能は、単一又は複数の処理回路に適宜に分散又は統合されて実現されてもよい。

0078

ここで、例えば、処理回路12〜15は、それぞれプロセッサによって実現される。ここでいう「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific IntegratedCircuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路11に保存されたプログラムを読み出して実行することで、機能を実現する。なお、記憶回路11にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合は、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。また、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて一つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。

0079

図13は、第1の実施形態に係るMRI装置100によって行われる撮像の処理手順を示すフローチャートである。例えば、図13に示すように、本実施形態では、まず、予備撮像機能15aが、位置決め用の予備撮像を実行する(ステップS101)。

0080

その後、検出機能15bが、予備撮像機能15aによって撮像された被検体Sのボリュームデータから、検査対象の膝の領域を検出する(ステップS102)。

0081

続いて、設定機能15cが、被検体のボリュームデータから、検査対象外の膝の外周の少なくとも一点を検出する(ステップS103)。また、設定機能15cは、両膝の対称の関係を用いて、検査対象の膝の領域に基づいて、検査対象外の膝の領域を導出する(ステップS104)。そして、設定機能15cは、導出した検査対象外の膝の領域に基づいて関心領域を設定する(ステップS105)。

0082

その後、本撮像機能15dが、設定機能15cによって設定された関心領域を撮像範囲として本撮像を実行する(ステップS106)。

0083

ここで、図13に示した処理手順のうち、ステップS102の処理は、例えば、処理回路15が検出機能15bに対応する所定のプログラムを記憶回路11から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS103〜S105の処理は、例えば、処理回路15が設定機能15cに対応する所定のプログラムを記憶回路11から呼び出して実行することにより実現される。また、ステップS106の処理は、例えば、処理回路15が本撮像機能15dに対応する所定のプログラムを記憶回路11から呼び出して実行することにより実現される。

0084

上述したように、第1の実施形態に係るMRI装置100によれば、検査対象外の膝に関する領域が検査対象の膝の領域の大きさに基づいて検出される。したがって、ボリュームデータにおいて、検査対象外の膝が一部しか含まれていなかったり、信号値が低かったりした場合でも、検査対象外の膝に関する領域をロバストに検出することができる。これにより、検査対象外の膝の領域を含む、感度マップ撮像の撮像範囲やプリサチュレーションパルスの印加領域をロバストに設定することができる。この結果、検査対象外の部位を含む関心領域の設定効率を向上させることができる。

0085

なお、上述した第1の実施形態は、その一部を適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、第1の実施形態に係る変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、各実施形態について、第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとし、第1の実施形態又は他の実施形態と共通する点については詳細な説明を省略する。

0086

(第2の実施形態)
例えば、上述した実施形態では、設定機能15cが、検査対象の膝の領域の大きさに基づいて、検査対象外の膝の領域を導出する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、設定機能15cは、検査対象の膝の領域の形状に基づいて、検査対象外の膝の領域を導出してもよい。

0087

この場合には、例えば、設定機能15cは、検査対象の膝の領域の形状(例えば、領域の輪郭)を左右反転し、左右反転させた形状をアフィン変換することで、検査対象外の膝に対応付けるように変形する。例えば、設定機能15cは、検査対象外の膝の最も腹側にある画素(y座標がyaである画素)と、その画素と同一のz座標で最も腹側にある点とに対応付けられるように、左右反転させた形状を変形する。そして、設定機能15cは、検査対象外の膝に対応付けられた形状に接する直線を第1の実施形態で説明した直線La、Lp、Lo、Liとして求めることで、検査対象外の膝の領域を導出する。すなわち、第2の実施形態では、設定機能15cは、第1の実施形態で説明した検査対象の膝の大きさW及びHを用いずに、検査対象外の膝の領域を導出することができる。

0088

また、設定機能15cは、検査対象の膝の領域の大きさ及び形状の両方を用いて、検査対象外の膝の領域を導出してもよい。この場合には、例えば、設定機能15cは、検査対象の膝の領域の形状を左右反転し、左右反転させた形状を、大きさを維持したまま平行移動することで、検査対象外の膝に対応付ける。そして、設定機能15cは、上述した例と同様に、検査対象外の膝に対応付けられた形状に接する直線を求めることで、検査対象外の膝の領域を導出する。

0089

(第3の実施形態)
また、上述した実施形態では、設定機能15cが、検査対象外の膝の領域に基づいて関心領域を設定し、本撮像機能15dが、設定された関心領域をそのまま撮像範囲として用いて本撮像を実行する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、設定機能15cは、各膝の検出結果を操作者に提示し、検出結果に対する修正を受け付けてもよい。

0090

この場合には、例えば、設定機能15cは、検出した検査対象の膝の領域及び検査対象外の膝の領域をディスプレイ10に表示する。そして、設定機能15cは、検査対象の膝の領域の大きさ及び形状の少なくとも一方を変更する操作を操作者から受け付け、当該操作に応じて、検査対象外の膝の領域の大きさ及び形状の少なくとも一方を変更する。

0091

図14は、第3の実施形態に係る設定機能15cによって行われる操作者から領域を変更する操作を受け付ける処理の一例を示す図である。例えば、図14に示すように、設定機能15cは、ディスプレイ10に被検体SのボリュームデータVと、検査対象の膝N1の領域を示すグラフィックG1と、検査対象外の膝N2の領域を示すグラフィックG2とを表示する。さらに、設定機能15cは、感度マップ撮像の撮像領域を示すグラフィックGmと、プリサチュレーションパルスの印加領域を示すグラフィックGpと、シミング撮像の撮像領域を示すグラフィックGsと、診断用の画像の撮像領域を示すグラフィックGdとを表示する。そして、設定機能15cは、入力回路9を介して、各グラフィックの大きさや形状を変更する操作を操作者から受け付け、受け付けた操作に応じて、各グラフィックに対応する領域の大きさや形状を変更する。

0092

ここで、例えば、設定機能15cは、検査対象の膝N1の領域の大きさ又は形状が変更された場合には、変更後の大きさ又は形状に応じて、検査対象外の膝N2の領域を導出し直す。そして、これに伴って、設定機能15cは、導出し直された検査対象外の膝N2の領域に基づいて、感度マップ撮像の撮像領域やプリサチュレーションパルスの印加領域を設定し直す。また、シミング撮像の撮像領域は画質に影響を与えることから、設定機能15cは、シミング撮像の撮像領域が変更された場合には、変更された分だけ検査対象の膝N1の領域を変更する。そして、これに伴って、設定機能15cは、検査対象外の膝N2の領域を変更し、さらに、感度マップ撮像の撮像領域やプリサチュレーションパルスの印加領域を変更する。

0093

また、この場合に、例えば、設定機能15cは、撮像対象外の膝N2の領域が撮像対象の膝N1の領域の大きさや形状に基づいていることを活用した変更操作を提供することが可能である。例えば、設定機能15cは、例えば、撮像対象外の膝N2の領域について、位置は変更可能であるが大きさは変更不可能であるというように、変更可能な内容を制限してもよい。

0094

なお、ここでは、設定機能15cが、検査対象の膝N1の領域及び検査対象外の膝N2の領域の両方を表示する場合の例を説明したが、必ずしも両方が表示されなくてもよい。例えば、検査対象外の膝N2については、診断用の画像は撮像されないため、操作者による確認が不要な場合もあり得る。そのような場合には、検査対象外の膝N2の領域については、表示しなくてもよい。また、感度マップ撮像の撮像領域やプリサチュレーションパルスの印加領域についても、操作者による確認が不要な場合には、表示されなくてもよい。

0095

(第4の実施形態)
また、上述した実施形態では、第1部位及び第2部位が下肢の膝である場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、被検体内Sで対称の関係を有する部位であれば、同様の実施形態が適用可能である。

0096

例えば、下肢については、膝に限らず、足首大腿下腿等を撮像する場合のように、下肢全般を撮像する場合に、同様の実施形態が適用可能である。また、下肢に限られず、肩の撮像でも、感度マップ撮像の撮像領域を設定する際に、同様の実施形態が適用可能である。また、例えば、心臓が磁場中心に位置するように被検体が配置され、かつ、被検体の左側のみに受信コイルが装着されるような場合に、同様の実施形態を適用することで、信号値が低くなる右側の体幹の端部の領域を、脊髄より左側の体幹の領域の大きさから導出することが可能である。

0097

(第5の実施形態)
また、上述した実施形態では、位置決め用の画像としてボリュームデータが用いられる場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、位置決め用の画像として2次元画像を用いて、2次元の関心領域を設定する場合でも、同様の実施形態が適用可能である。

0098

例えば、アキシャル断面の画像を位置決め用の画像として用いる場合には、検出機能15bは、左右方向をx軸、背腹方向をy軸として、各x座標で、y軸方向にある前景画素の数Pを計数する。そして、検出機能15bは、x軸方向において、前景画素の数Pが1以上のx座標が連続して存在する範囲を一つの領域とし、各領域について前景画素の数Pの総和を算出し、総和が最大となる領域のx座標にある前景画素を、第1部位の領域とする。また、設定機能15cは、2次元画像から、第2部位の少なくとも一点を検出し、当該少なくとも一点、及び、第1部位の領域の大きさ及び形状の少なくとも一方に基づいて、第2部位に関する関心領域を設定する。

0099

以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、被検体の部位に関する領域をロバストに設定することができる。

0100

本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。

0101

100磁気共鳴イメージング装置
15処理回路
15b検出機能
15c 設定機能

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