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概要
背景
概要
基板の搬送方向の変更に対応可能な技術を提供する。基板に部品を実装する実装ヘッドと、所定方向に平行な搬送経路に沿って基板を搬送する基板搬送部と、搬送経路に突出する進出位置と搬送経路から退避する退避位置との間で移動するストッパーを有し、進出位置のストッパーを基板に接触させて基板を停止させる基板停止部と、退避位置から進出位置に移動するに連れて所定方向の一方側へストッパーが向かう第1姿勢と、退避位置から進出位置に移動するに連れて所定方向の一方側と逆の他方側へストッパーが向かう第2姿勢とで、基板停止部を支持可能な支持部とを備える。
目的
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板の搬送方向の変更に対応可能な技術の提供を目的とする
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
請求項1
基板に部品を実装する実装ヘッドと、所定方向に平行な搬送経路に沿って前記基板を搬送する基板搬送部と、前記搬送経路に突出する進出位置と前記搬送経路から退避する退避位置との間で移動するストッパーを有し、前記進出位置の前記ストッパーを前記基板に接触させて前記基板を停止させる基板停止部と、前記退避位置から前記進出位置に移動するに連れて前記所定方向の一方側へ前記ストッパーが向かう第1姿勢と、前記退避位置から前記進出位置に移動するに連れて前記所定方向の前記一方側と逆の他方側へ前記ストッパーが向かう第2姿勢とで、前記基板停止部を支持可能な支持部とを備える部品実装機。
請求項2
フレームをさらに備え、前記支持部は、前記基板停止部に取り付けられた取付部材と、前記取付部材を前記フレームに締結する締結部材とを有し、前記基板停止部の姿勢が前記第1姿勢となるように前記取付部材を前記フレームに対して位置決めしつつ前記締結部材により前記取付部材を前記フレームに締結することで、前記基板停止部が前記取付部材および前記締結部材により前記第1姿勢で支持され、前記基板停止部の姿勢が前記第2姿勢となるように前記取付部材を前記フレームに対して位置決めしつつ前記締結部材により前記取付部材を前記フレームに締結することで、前記基板停止部が前記取付部材および前記締結部材により前記第2姿勢で支持される請求項1に記載の部品実装機。
請求項3
前記フレームは、前記基板搬送部を支持する請求項2に記載の部品実装機。
請求項4
前記支持部は、前記基板停止部を支持しつつ前記第1姿勢と前記第2姿勢との間で前記基板停止部を回転させる回転駆動機構を有する請求項1に記載の部品実装機。
請求項5
前記支持部により前記第1姿勢で支持された前記基板停止部は、前記一方側から前記他方側へ搬送される前記基板の前記他方側の端に前記ストッパーを接触させて、前記基板を停止させる一方、前記支持部により前記第2姿勢で支持された前記基板停止部は、前記他方側から前記一方側へ搬送される前記基板の前記一方側の端に前記ストッパーを接触させて、前記基板を停止させる請求項1ないし4のいずれか一項に記載の部品実装機。
請求項6
2個の前記基板停止部が前記所定方向の異なる位置に配置され、前記支持部が2個の前記基板停止部それぞれに対応して設けられ、2個の前記基板停止部のうち、前記基板の搬送方向において下流側の前記基板停止部が前記実装ヘッドが部品実装を実行中の前記基板を停止させ、前記基板の搬送方向において上流側の前記基板停止部が前記実装ヘッドによる部品実装を待機中の前記基板を停止させる請求項1ないし5のいずれか一項に記載の部品実装機。
請求項7
2個の前記基板停止部が前記所定方向の異なる位置に配置され、前記支持部が2個の前記基板停止部それぞれに対応して設けられ、前記実装ヘッドは、所定方向において基板より短い実装可能範囲において部品を実装可能であり、前記基板搬送部が前記基板を前記一方側から前記他方側へ向けて搬入すると、前記回転駆動機構により前記第1姿勢に支持された前記他方側の基板停止部が前記基板を前記実装可能範囲に重複するように停止させて、前記実装ヘッドが前記実装可能範囲において前記基板に部品を実装する第1実装処理を実行し、前記第1実装処理が完了すると、前記基板搬送部は、前記一方側から前記他方側へ向けて前記基板を搬送する順搬送をしてから前記他方側から前記一方側へ向けて前記基板を搬送する逆搬送を実行することで、前記一方側の前記基板停止部の前記ストッパーへ向けて前記他方側から前記基板を移動させ、前記回転駆動機構により前記第2姿勢に支持された前記一方側の基板停止部が前記逆搬送により搬送される前記基板を前記実装可能範囲に重複するように停止させて、前記実装ヘッドが前記実装可能範囲において前記基板に部品を実装する第2実装処理を実行する請求項4に記載の部品実装機。
請求項8
所定方向に平行な搬送経路に沿って基板を搬送する基板搬送部と、前記搬送経路に突出する進出位置と前記搬送経路から退避する退避位置との間で移動するストッパーを有し、前記進出位置の前記ストッパーを前記基板に接触させて前記基板を停止させる基板停止部と、前記退避位置から前記進出位置に移動するに連れて前記所定方向の一方側へ前記ストッパーが向かう第1姿勢と、前記退避位置から前記進出位置に移動するに連れて前記所定方向の前記一方側と逆の他方側へ前記ストッパーが向かう第2姿勢とで、前記基板停止部を支持可能な支持部とを備える基板搬送装置。
技術分野
背景技術
0002
従来、特許文献1〜3に示されるように、基板に部品を実装する部品実装機等では、搬入された基板を所定位置で停止させるためにストッパーが用いられる。このストッパーは、基板の搬送経路に対して進退可能となっており、搬送経路に突出するストッパーが基板に接触することで、基板を停止させる。特に特許文献2、3の部品実装機は、基板の搬送方向の上流側へストッパーを傾けている。かかる部品実装機では、ストッパーが基板から退避する際に基板から離れる方向に移動するため、ストッパーの退避が基板に影響するのを抑制できるといった利点がある。
先行技術
0003
特開平01-207997号公報
特開2009-302100号公報
特開2015-070244号公報
発明が解決しようとする課題
0004
しかしながら、特許文献2、3では、ストッパーの傾く向きが固定されている。そのため、基板の搬送方向がストッパーの傾く向きに応じて制限されてしまい、基板の搬送方向の変更に対応することが難しかった。
0005
この発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板の搬送方向の変更に対応可能な技術の提供を目的とする。
課題を解決するための手段
0006
本発明に係る部品実装機は、基板に部品を実装する実装ヘッドと、所定方向に平行な搬送経路に沿って基板を搬送する基板搬送部と、搬送経路に突出する進出位置と搬送経路から退避する退避位置との間で移動するストッパーを有し、進出位置のストッパーを基板に接触させて基板を停止させる基板停止部と、退避位置から進出位置に移動するに連れて所定方向の一方側へストッパーが向かう第1姿勢と、退避位置から進出位置に移動するに連れて所定方向の一方側と逆の他方側へストッパーが向かう第2姿勢とで、基板停止部を支持可能な支持部とを備える。
0007
本発明に係る基板搬送装置は、所定方向に平行な搬送経路に沿って基板を搬送する基板搬送部と、搬送経路に突出する進出位置と搬送経路から退避する退避位置との間で移動するストッパーを有し、進出位置のストッパーを基板に接触させて基板を停止させる基板停止部と、退避位置から進出位置に移動するに連れて所定方向の一方側へストッパーが向かう第1姿勢と、退避位置から進出位置に移動するに連れて所定方向の一方側と逆の他方側へストッパーが向かう第2姿勢とで、基板停止部を支持可能な支持部とを備える。
0008
このように構成された本発明(部品実装機、基板搬送装置)は、所定方向に平行な搬送経路に沿って搬送される基板を停止させる基板停止部を備える。この基板停止部は、搬送経路に突出する進出位置と搬送経路から退避する退避位置との間で移動するストッパーを有し、進出位置のストッパーを基板に接触させて基板を停止させる。しかも、退避位置から進出位置に移動するに連れて所定方向の一方側へストッパーが向かう第1姿勢と、退避位置から進出位置に移動するに連れて所定方向の一方側と逆の他方側へストッパーが向かう第2姿勢とで、基板停止部を支持可能な支持部が具備されている。したがって、基板の搬送方向の変更に応じて、基板停止部の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で変更し、ストッパーの傾く向きを変更できる。こうして、基板の搬送方向の変更に対応することが可能となっている。
0009
また、フレームをさらに備え、支持部は、基板停止部に取り付けられた取付部材と、取付部材をフレームに締結する締結部材とを有し、基板停止部の姿勢が第1姿勢となるように取付部材をフレームに対して位置決めしつつ締結部材により取付部材をフレームに締結することで、基板停止部が取付部材および締結部材により第1姿勢で支持され、基板停止部の姿勢が第2姿勢となるように取付部材をフレームに対して位置決めしつつ締結部材により取付部材をフレームに締結することで、基板停止部が取付部材および締結部材により第2姿勢で支持されるように、部品実装機を構成してもよい。
0010
かかる構成では、基板停止部が取り付けられた取付部材が締結部材によりフレームに締結されている。したがって、締結部材を取り外すことで、取付部材とともに基板停止部をフレームから取り外すことができる。したがって、第1姿勢で取り付けられた基板停止部をフレームから取り外してから基板停止部を第2姿勢でフレームに再び取り付けたり、第2姿勢で取り付けられた基板停止部をフレームから取り外してから基板停止部を第1姿勢でフレームに再び取り付けたりするといった簡単な作業で、ストッパーの傾く向きを変更して、基板の搬送方向の変更に対応することができる。しかも、第1姿勢での基板停止部の取り付けと、第2姿勢での基板停止部の取り付けとの両方が、共通の部材(取付部材、締結部材)により実現されており、部材の紛失の抑制やコストの低減を併せて図ることが可能となっている。
0011
また、フレームは、基板搬送部を支持するように、部品実装機を構成してもよい。このように、基板停止部の支持と基板搬送部の支持とを共通のフレームにより実現することで、コストの低減を図ることができる。
0012
また、支持部は、基板停止部を支持しつつ第1姿勢と第2姿勢との間で基板停止部を回転させる回転駆動機構を有するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、回転駆動機構により基板停止部を回転させることで、ストッパーの傾く向きを変更して、基板の搬送方向の変更に対応することができる。
0013
また、支持部により第1姿勢で支持された基板停止部は、一方側から他方側へ搬送される基板の他方側の端にストッパーを接触させて、基板を停止させる一方、支持部により第2姿勢で支持された基板停止部は、他方側から一方側へ搬送される基板の一方側の端にストッパーを接触させて、基板を停止させるように、部品実装機を構成しても良い。こうして、基板の搬送方向に応じて基板停止部の姿勢を適切化できる。
0014
また、2個の基板停止部が所定方向の異なる位置に配置され、支持部が2個の基板停止部それぞれに対応して設けられ、2個の基板停止部のうち、基板の搬送方向において下流側の基板停止部が実装ヘッドが部品実装を実行中の基板を停止させ、基板の搬送方向において上流側の基板停止部が実装ヘッドによる部品実装を待機中の基板を停止させるように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、2個の基板停止部の姿勢を基板の搬送方向に応じて適切化して、部品実装を実行中および待機中の基板をそれぞれ停止させることができる。
0015
また、2個の基板停止部が所定方向の異なる位置に配置され、支持部が2個の基板停止部それぞれに対応して設けられ、実装ヘッドは、所定方向において基板より短い実装可能範囲において部品を実装可能であり、基板搬送部が基板を一方側から他方側へ向けて搬入すると、回転駆動機構により第1姿勢に支持された他方側の基板停止部が基板を実装可能範囲に重複するように停止させて、実装ヘッドが実装可能範囲において基板に部品を実装する第1実装処理を実行し、第1実装処理が完了すると、基板搬送部は、一方側から他方側へ向けて基板を搬送する順搬送をしてから他方側から一方側へ向けて基板を搬送する逆搬送を実行することで、一方側の基板停止部のストッパーへ向けて他方側から基板を移動させ、回転駆動機構により第2姿勢に支持された一方側の基板停止部が逆搬送により搬送される基板を実装可能範囲に重複するように停止させて、実装ヘッドが実装可能範囲において基板に部品を実装する第2実装処理を実行するように、部品実装機を構成しても良い。かかる構成では、実装ヘッドの実装可能範囲よりも所定方向に長尺な基板に対して部品を実装することができる。
発明の効果
0016
以上のように、本発明によれば、基板の搬送方向の変更に対応することが可能となっている。
図面の簡単な説明
0017
本発明に係る部品実装機の一例を模式的に示す部分平面図。
図1の部品実装機が備える電気的構成の一例を示すブロック図。
図1の部品実装機が備えるコンベアの一例を模式的に示す正面図。
基板停止部の一例を示す正面図。
図4の基板停止部の上面図。
図4の基板停止部の右側面図。
コンベアフレームへの基板停止部の取付態様を模式的に示す正面図。
一方側Xaから他方側Xbに基板を搬送する場合における基板停止部の動作を模式的に示す図。
基板停止部の支持態様の変形例を模式的に示す図。
図9の支持態様で基板停止部を支持する部品実装機が実行可能な部品実装の一例を示すフローチャート。
図10のフローチャートに従って実行される動作を模式的に示す図。
実施例
0018
図1は本発明に係る部品実装機の一例を模式的に示す部分平面図である。図2は図1の部品実装機が備える電気的構成の一例を示すブロック図である。図1および以下の図では、鉛直方向に平行なZ方向と、それぞれ水平方向に平行なX方向およびY方向からなるXYZ直交座標を適宜示す。さらに、X方向の一方側Xa(図1の左側)と、当該一方側Xaと反対の他方側Xb(図1の右側)とを適宜示す。
0019
図2に示すように、部品実装機1は、装置全体を統括的に制御するコントローラー100を備える。コントローラー100は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)で構成されたコンピューターである演算処理部110、HDD(Hard Disk Drive)で構成された記憶部120、および部品実装機1の駆動系を制御する駆動制御部130を有する。そして、演算処理部110が記憶部120に記憶される実装プログラムに従って駆動制御部130を制御することで、実装プログラムが規定するシーケンスで部品実装を実行する。
0020
図1に示すように、部品実装機1は、一対のコンベア2、2を基台11の上に備える。各コンベア2に対しては、コンベアモーターM2が設けられており、駆動制御部130の制御に基づき回転するコンベアモーターM2の駆動力を受けて、コンベア2は基板BをX方向に搬送する。そして、部品実装機1は、コンベア2により実装作業位置(図1の基板Bの位置)に搬入した基板Bに対し部品Eを実装し、部品実装を完了した基板Bをコンベア2により実装作業位置から搬出する。なお、コンベア2は、駆動制御部130からの指令に応じて、X方向の一方側Xaから他方側Xbへの基板Bの搬送と、X方向の他方側Xbから一方側Xaへの基板Bの搬送とを切り換えて実行可能である。
0021
部品実装機1では、Y方向に延びる一対のY軸レール31、31と、Y方向に延びるY軸ボールネジ32と、Y軸ボールネジ32を回転駆動するY軸モーターMyとが設けられ、ヘッド支持部材33が一対のY軸レール31、31にY方向に移動可能に支持された状態でY軸ボールネジ32のナットに固定されている。ヘッド支持部材33には、X方向に延びるX軸ボールネジ34と、X軸ボールネジ34を回転駆動するX軸モーターMxとが取り付けられており、ヘッドユニット4がヘッド支持部材33にX方向に移動可能に支持された状態でX軸ボールネジ34のナットに固定されている。したがって、駆動制御部130は、Y軸モーターMyによりY軸ボールネジ32を回転させてヘッドユニット4をY方向に移動させ、あるいはX軸モーターMxによりX軸ボールネジ34を回転させてヘッドユニット4をX方向に移動させることができる。
0022
一対のコンベア2、2のY方向の両側それぞれでは、2つの部品供給部5がX方向に並んでいる。各部品供給部5に対しては、複数のテープフィーダー51がX方向に並んで着脱可能に装着されている。各テープフィーダー51には、集積回路、トランジスター、コンデンサ等の小片状の電子部品Eを所定間隔おきに収納したキャリアテープが巻かれたリールが配置されており、このリールから引き出されたキャリアテープがテープフィーダー51に装填される。そして、テープフィーダー51は、キャリアテープをヘッドユニット4側に間欠的に送り出すことによって、部品Eをその先端部に順次供給する。
0023
ヘッドユニット4は、X方向に直線状に並ぶ複数(4本)の実装ヘッド41を有する。各実装ヘッド41はZ軸モーターMzの駆動力を受けてZ方向に昇降可能であり、駆動制御部130はZ軸モーターMzによって各実装ヘッド41を昇降させることができる。そして、各実装ヘッド41は下端に取り付けられたノズルにより、部品Eの吸着・実装を行う。具体的には、実装ヘッド41はテープフィーダー51の先端部に供給された部品Eの直上へ移動する。そして、実装ヘッド41は、ノズルの下端が部品Eの上端面に接するまで下降し、ノズル内に負圧を発生させる。続いて、実装ヘッド41は、ノズル内の負圧を維持しつつ上昇して、テープフィーダー51から部品Eを取り出す。こうして部品Eを吸着すると、実装ヘッド41は、実装作業位置の基板Bの上方に移動して基板Bに部品Eを実装する。具体的には、実装ヘッド41は、部品Eが基板Bに当接するまでノズルを下降させた後にノズル内に大気圧あるいは正圧を発生させることで、部品Eを実装する。
0024
図3は図1の部品実装機が備えるコンベアの一例を模式的に示す正面図である。2個のコンベア2は共通する構成を具備するため、ここでは図1で上側に配置されたコンベア2を示して説明する。コンベア2は、X方向に長尺のコンベアフレーム21と、コンベアフレーム21の内側に回転可能に取り付けられた複数のプーリー22と、これらプーリー22に掛け渡された無端状のコンベアベルト23とを有する。そして、コンベアモーターM2からの駆動力を受けて各プーリー22が回転するのに伴って、コンベアベルト23の上面が、水平方向(X方向)に伸びる搬送経路Tに沿って基板Bを搬送する。また、コンベアフレーム21には、X方向の異なる位置に2個の取付箇所La、Lbが設けられており、各取付位置La、Lbに対して、基板Bを停止させるための基板停止部6が着脱可能となっている。
0025
図4は基板停止部の一例を示す正面図であり、図5は図4の基板停止部の上面図であり、図6は図4の基板停止部の右側面図である。これらの図では、基板停止部6以外に、基板停止部6をコンベアフレーム21に取り付けるための取付金具7が併せて示されている。基板停止部6は、エアシリンダー61と、エアシリンダー61のピストンロッド62の先端に取り付けられた円筒形状のストッパー65とを有し、エアシリンダー61によってストッパー65を進退させる。具体的には、エアシリンダー61は、駆動制御部130の制御に応じて、図4、図6に示す退避位置Prと、退避位置Prより進出方向D(すなわち、ピストンロッド62の伸張方向)に進出した進出位置Pp(図7)との間でストッパー65を直線的に移動させる。
0026
そして、エアシリンダー61の本体上面(ピストンロッド62が突出する面)に取付金具7が取り付けられている。取付金具7は、図6において逆L字状の金具本体71と、金具本体71を基板停止部6のエアシリンダー61に締結する複数(4本)のボルト73と、金具本体71とボルト73の頭部との間に挟まれる平板74と、金具本体71をコンベアフレーム21に締結する複数(2本)のボルト75とを有する。金具本体71は、それぞれ平板状を有する第1取付部711および第2取付部712を有し、第1取付部711および第2取付部712が90度の角度を設けて相互に接続されている。そして、平板74および第1取付部711それぞれの中央の孔(図示省略)にピストンロッド62が挿入された状態で、第1取付部711が平板74を介してボルト73によってエアシリンダー61の上面に締結される。また、第2取付部712には、ストッパー65の進出方向Dに直交する方向に2個のボルト挿入孔713が並んでおり、これら挿入孔713に挿入されたボルト75によって第2取付部712がコンベアフレーム21に取り付けられる。こうしてコンベアフレーム21の取付箇所La、Lbのそれぞれに、基板停止部6が取付金具7によって取り付け可能となっている。
0027
図7はコンベアフレームへの基板停止部の取付態様を模式的に示す正面図である。なお、2個の取付箇所La、Lbに対する基板停止部6の取付態様は共通するため、ここでは取付箇所Laへの取付態様を示して説明する。同図の「取付箇所」に示すように、取付箇所Laには、1対の第1ボルト孔Ha、Haおよび1対の第2ボルト孔Hb、Hbからなる4個のボルト孔Ha、Hb、Ha、Hbがこの順でX方向に並んで設けられている。一対の第1ボルト孔Haでは、一方側Xaの第1ボルト孔Haが他方側Xbの第1ボルト孔HAより高い位置にあり、一対の第2ボルト孔Hbでは、他方側Xbの第2ボルト孔Hbが一方側Xaの第2ボルト孔Hbより高い位置にある。また、2個の第1ボルト孔Haのうち高い方の第1ボルト孔Haは、2個の第2ボルト孔Hbのうち高い方の第2ボルト孔Hbと同じ高さにあり、2個の第1ボルト孔Haのうち低い方の第1ボルト孔Haは、2個の第2ボルト孔Hbのうち低い方の第2ボルト孔Hbと同じ高さにある。
0028
このように、2個の第1ボルト孔Haは水平方向(X方向)に対して傾いて並び、2個の第2ボルト孔Hbは水平方向(X方向)に対して傾いて並ぶ。この際、2個の第1ボルト孔Haの配列が傾く向きと、2個の第2ボルト孔Hbの配列が傾く向きとは互いに反対である。
0029
したがって、取付金具7の2個の挿入孔713をそれぞれ2個の第1ボルト孔Haに対向させつつ、各第1ボルト孔Haに挿入孔713を介してボルト75をねじ込むと、ストッパー65の進出方向Dが一方側Xaに傾いた第1姿勢で基板停止部6がコンベアフレーム21に取り付けられる(図7の「第1姿勢」の欄)。つまり、基板停止部6が第1姿勢でコンベアフレーム21に取り付けられた状態では、退避位置Prから進出位置Ppに向かうに連れて(すなわち、進出方向Dに向かうに連れて)X方向の一方側Xaへストッパー65が向かう。
0030
一方、取付金具7の2個の挿入孔713をそれぞれ2個の第2ボルト孔Hbに対向させつつ、各第2ボルト孔Hbに挿入孔713を介してボルト75をねじ込むと、ストッパー65の進出方向Dが他方側Xbに傾いた第2姿勢で基板停止部6がコンベアフレーム21に取り付けられる(図7の「第2姿勢」の欄)。つまり、基板停止部6が第2姿勢でコンベアフレーム21に取り付けられた状態では、退避位置Prから進出位置Ppに向かうに連れて(すなわち、進出方向Dに向かうに連れて)X方向の他方側Xbへストッパー65が向かう。
0031
こうして、第1姿勢あるいは第2姿勢でコンベアフレーム21に取り付けられた基板停止部6は、基板Bの搬送経路Tの下方に位置する。また、金具本体71の第1取付部711がコンベアフレーム21から内側に突出している。そのため、ストッパー65は、水平方向Yにおいてコンベアベルト23の内側に位置する(換言すれば、水平方向Yにおいてコンベアベルト23はコンベアフレーム21とストッパー65との間に位置する)。そして、基板停止部6は、基板Bの搬送経路Tに対して下方からストッパー65を進出させる。したがって、ストッパー65は、搬送経路Tに突出する進出位置Ppと、搬送経路Tから下方へ退避する退避位置Prとに選択的に位置する。
0032
図7に示して説明したように、取付金具7は、第1姿勢と第2姿勢とで基板停止部6を選択的に支持することができる。したがって、例えば部品実装機1の設置環境に応じて基板Bの搬送方向を切り換えるような場合に、基板停止部6の取付姿勢を適宜変更することができる。具体的には、基板Bの搬送方向が一方側Xaから他方側Xbに向かう方向である場合には、取付箇所La、Lbのそれぞれに第1姿勢で基板停止部6を取り付ければよく、基板Bの搬送方向が他方側Xbから一方側Xaに向かう方向である場合には、取付箇所La、Lbのそれぞれに第2姿勢で基板停止部6を取り付ければ良い。
0033
そして、取付金具7により第1姿勢で支持された基板停止部6a、6bは、一方側Xaから他方側Xbへ搬送される基板Bの他方側Xbの端に進出位置Ppのストッパー65を接触させて、基板Bを停止させる。一方、取付金具7により第2姿勢で支持された基板停止部6a、6bは、他方側Xbから一方側Xaへ搬送される基板Bの一方側Xaの端に進出位置Ppのストッパー65を接触させて、基板Bを停止させる。こうして、基板Bの搬送方向に応じて基板停止部6a、6bの姿勢を適切化できる。続いては、一方側Xaから他方側Xbへの搬送方向へ基板Bを搬送する場合を例に挙げて、基板停止部6の動作を説明する。
0034
図8は一方側Xaから他方側Xbに基板を搬送する場合における基板停止部の動作を模式的に示す図である。なお、同図では、順に搬入される2枚の基板Bを区別するために、先に搬入される基板Bに符号B1を付し、後に搬入される基板Bに対して符号B2を付した。さらに、2個の基板停止部6のうち、一方側Xaの基板停止部6に符号6aを付し、他方側Xbの基板停止部6に符号6bを付した。これらの符号は、以下の図面でも適宜用いることとする。
0035
図8の「基板搬入」の欄に示すように、一方側Xaから他方側Xbに基板B1、B2を搬入する際には、基板停止部6bのストッパー65は、進出位置Ppに位置して基板Bの搬送経路Tに突出する一方、基板停止部6bのストッパー65は、退避位置Prに位置して基板Bの搬送経路Tから下方へ退避する。これにより、基板B1は、基板停止部6aのストッパー65の進出位置Ppを通過してから、基板停止部6bのストッパー65に接触して停止する。こうして基板B1は実装作業位置に位置決めされ、実装ヘッド41が基板B1に対して部品を実装する。
0036
また、基板停止部6aのストッパー65の進出位置Ppを基板B1が通過するのに伴って、基板停止部6aのストッパー65が退避位置Prから進出位置Ppへと進出する。これによって、図8の「基板停止」の欄に示すように、基板B2が基板停止部6aのストッパー65に接触して停止する。こうして基板B1は待機位置に位置決めされ、実装ヘッド41による部品実装を待機する。
0037
実装ヘッド41による基板B1への部品実装が完了すると、基板停止部6a、6bそれぞれのストッパー65が進出位置Ppから退避位置Prに退避し、コンベア2が一方側Xaから他方側Xbへ基板B1、B2を搬送する(図8の「基板搬出」の欄)。これによって、基板B1が搬出され、基板Bが実装作業位置に搬入される。
0038
ちなみに、他方側Xbから一方側Xaの搬送方向(すなわち、図8と逆の搬送方向)に基板Bを搬送する場合も、同様に基板停止部6を動作させればよい。つまり、基板停止部6a、6bを第2姿勢で取り付けた上で、図8の基板停止部6aの動作を基板停止部6bに実行させるとともに、図8の基板停止部6bの動作を基板停止部6aに実行させれば良い。
0039
以上のように構成された実施形態では、X方向に平行な搬送経路Tに沿って搬送される基板Bを停止させる基板停止部6を備える。この基板停止部6は、搬送経路Tに突出する進出位置Ppと搬送経路Tから退避する退避位置Prとの間で移動するストッパー65を有し、進出位置Ppのストッパー65を基板Bに接触させて基板Bを停止させる。しかも、ストッパー65の進出方向DがX方向において互いに逆向きに傾く第1姿勢および第2姿勢で、基板停止部6を支持可能な取付金具7が具備されている。したがって、基板Bの搬送方向の変更に応じて、基板停止部6の姿勢を第1姿勢と第2姿勢との間で変更し、ストッパー65の傾く向きを変更できる。こうして、基板Bの搬送方向の変更に対応することが可能となっている。
0040
また、取付金具7は、基板停止部6に取り付けられた金具本体71と、金具本体71をコンベアフレーム21に締結するボルト75とを有する。そして、基板停止部6の姿勢が第1姿勢となるように金具本体71をコンベアフレーム21に対して位置決めしつつボルト75により金具本体71をコンベアフレーム21に締結することで、基板停止部6が金具本体71およびボルト75により第1姿勢で支持される。また、基板停止部6の姿勢が第2姿勢となるように金具本体71をコンベアフレーム21に対して位置決めしつつボルト75により金具本体71をコンベアフレーム21に締結することで、基板停止部6が金具本体71およびボルト75により第2姿勢で支持される。
0041
このような構成では、ボルト75を取り外すことで、金具本体71とともに基板停止部6をコンベアフレーム21から取り外すことができる。したがって、第1姿勢で取り付けられた基板停止部6をコンベアフレーム21から取り外してから基板停止部6を第2姿勢でコンベアフレーム21に再び取り付けたり、第2姿勢で取り付けられた基板停止部6をコンベアフレーム21から取り外してから基板停止部6を第1姿勢でコンベアフレーム21に再び取り付けたりするといった簡単な作業で、ストッパー65の傾く向きを変更して、基板Bの搬送方向の変更に対応することができる。しかも、第1姿勢での基板停止部6の取り付けと、第2姿勢での基板停止部6の取り付けとの両方が、共通の取付金具7により実現されており、部材の紛失の抑制やコストの低減を併せて図ることが可能となっている。
0042
また、基板停止部6の支持と、プーリー22およびコンベアベルト23の支持とを、共通のコンベアフレーム21で行っている。これによって、コストの低減を図ることが可能となっている。
0043
また、2個の基板停止部6a、6bがX方向の異なる位置に配置され、取付金具7が2個の基板停止部6a、6bそれぞれに対応して設けられている。そして、2個の基板停止部6a、6bのうち、基板Bの搬送方向において下流側の基板停止部6(図8の例では基板停止部6b)が実装ヘッド41が部品実装を実行中の基板Bを停止させ、基板Bの搬送方向において上流側の基板停止部6(図8の例では基板停止部6a)が実装ヘッド41による部品実装を待機中の基板Bを停止させる。かかる構成では、2個の基板停止部6a、6bの姿勢を基板Bの搬送方向に応じて適切化して、部品実装を実行中および待機中の基板Bをそれぞれ停止させることが可能となっている。
0044
図9は基板停止部の支持態様の変形例を模式的に示す図である。以下では、上記実施形態との差異点を中心に説明することとし、共通点については相当符号を付して適宜説明を省略する。ただし、上記と共通する構成を備えることで同様の効果を奏する点は言うまでもない。
0045
図9の変形例では、上述の取付金具7に代えて、取付金具8が取付箇所La、Lbのそれぞれに取り付けられている。取付金具7と取付金具8との違いは、取付金具7は金具本体71をボルト75によりコンベアフレーム21に固定する構成を具備するのに対して、取付金具8は、コンベアフレーム21に対して回転可能に取り付けられている点である。つまり、取付箇所La、Lbそれぞれにおいて、Y方向に平行な回転軸Cを中心に取付金具8が回転可能となっている。そのため、基板停止部6a、6bは、取付金具8によってコンベアフレーム21に回転可能に支持される。
0046
さらに、図9の変形例では、ピストンロッド91をX方向に進退させるエアシリンダー9が設けられており、基板停止部6a、6bのそれぞれは、エアシリンダー9のピストンロッド91に係合する。つまり、ピストンロッド91には、基板停止部6a、6bそれぞれに対応して、Z方向に延びる長孔92が設けられており、基板停止部6a、6bの係合突起69にはそれぞれに対応する長孔92が係合する。
0047
したがって、エアシリンダー9のピストンロッド91の進退に応じて基板停止部6a、6bが第1姿勢と第2姿勢との間で回転軸Cを中心に回転する。つまり、図9の「9A」および「9B」の欄に示すように、駆動制御部130(図2)がエアシリンダー9のピストンロッド91を伸ばすと、基板停止部6a、6bが第1姿勢を取る。また、図9の「9C」および「9D」の欄に示すように、駆動制御部130がエアシリンダー9のピストンロッド91を縮めると、基板停止部6a、6bが第2姿勢を取る。また、第1姿勢および第2姿勢のそれぞれにおいて、駆動制御部130は、退避位置Pr(図9の「9A」および「9C」の欄)と進出位置Pp(図9の「9B」および「9D」の欄)との間でストッパー65を移動可能である。その結果、例えば図8を用いて説明した動作を、基板Bの搬送に応じてストッパー65に実行させることができる。
0048
このように図9の例では、取付金具8およびエアシリンダー9が協働して、基板停止部6を支持する「支持部」として機能する。そして、エアシリンダー9が第1姿勢と第2姿勢との間で基板停止部6a、6bを回転させる「回転駆動機構」として機能する。かかる構成では、エアシリンダー9により基板停止部6a、6bを回転させることで、ストッパー65の傾きを変更して、基板Bの搬送方向の変更に対応することができる。
0049
図10は図9の支持態様で基板停止部を支持する部品実装機が実行可能な部品実装の一例を示すフローチャートであり、図11は図10のフローチャートに従って実行される動作を模式的に示す図である。図10のフローチャートは、演算処理部110の制御により実行され、部品実装機1に搬入した基板Bを部品実装機1から搬出するまでに、X方向に長尺の基板Bに対して部品実装を2回に分けて実行する。なお、ここの例では、一方側Xaから搬入した基板Bを他方側Xbから搬出するため、基板Bの搬送方向Xは、一方側Xaから他方側Xbへ向かう方向となる。
0050
基板Bの搬入前に、基板停止部6a、6bそれぞれの姿勢が第1姿勢にセットされる(ステップS101)。そして、搬送方向Xの上流側のストッパー65(基板停止部6aのストッパー65)を退避位置Prに位置させるとともに(ステップS102)、搬送方向Xの下流側のストッパー65(基板停止部6bのストッパー65)を進出位置Ppに位置させる(ステップS103)。
0051
そして、基板Bが搬送方向Xに搬入されると(ステップS104)、基板Bの搬送方向Xの先端が基板停止部6bのストッパー65に接触して、基板Bが停止する(ステップS105で「YES」)。これによって、図11の「S105」の欄に示すように、基板Bのうち搬送方向Xの下流側の領域(下流領域)が実装可能範囲Rに重複する。ここで、実装可能範囲Rは、ヘッドユニット4が各実装ヘッド41を用いて部品Eを実装できる範囲である。この実装可能範囲Rは、第1姿勢の基板停止部6aのストッパー65の進出位置Ppおよび第2姿勢の基板停止部6bのストッパー65の進出位置Ppを搬送方向Xに含むように設けられており、ここの例では、X方向において基板Bの長さは実装可能範囲Rより長く、実装可能範囲Rの2倍より短い。
0052
そして、基板Bのうち実装可能範囲Rに重複する下流範囲に実装ヘッド41が部品Eを実装する第1実装処理を実行する(ステップS106)。この第1実装処理が完了すると、基板停止部6bのストッパー65を退避位置Prに位置させてから(ステップS107)、コンベア2が、一方側Xaから他方側Xbへ基板Bを搬送する順搬送を実行する(ステップS108)。図11の「S109」の欄に示すように第2姿勢の基板停止部6aのストッパー65の進出位置Ppを基板Bが通過すると(ステップS109で「YES」)、ステップS110で基板停止部6a、6bの姿勢を第1姿勢から第2姿勢に切り換えて、ステップS111で基板停止部6aのストッパー65を進出位置Ppに位置させる(図11の「S111」の欄)。そして、コンベア2が、他方側Xbから一方側Xaへ基板Bを搬送する逆搬送を実行する(ステップS112)。
0053
これによって、基板停止部6aのストッパー65へ向けて他方側Xbから基板Bが移動し、基板Bの搬送方向Xの後端が基板停止部6aのストッパー65に接触して、基板Bが停止する(ステップS113で「YES」)。その結果、図11の「S113」の欄に示すように、基板Bのうち搬送方向Xの上流側の領域(上流領域)が実装可能範囲Rに重複する。そして、実装ヘッド41が基板Bのうち実装可能範囲Rに重複する上流範囲に部品Eを実装する第2実装処理を実行する(ステップS114)。なお、基板Bの下流領域と上流領域とは相互に接触するか部分的に共通しており、第1実装処理と第2実装処理の両方によって、基板Bの全域に部品を実装することができる。この第2実装処理が完了すると、コンベア2が一方側Xaから他方側Xbへ基板Bを搬出する(ステップS115)。そして、基板Bの生産が終了するまで(ステップS116で「YES」となるまで)、ステップS101〜S115が繰り返される。
0054
この変形例では、コンベア2が基板Bを一方側Xaから他方側Xbへ向けて搬入すると、エアシリンダー9により第1姿勢に支持された他方側Xbの基板停止部6bが基板Bを実装可能範囲Rに重複するように停止させる。そして、実装ヘッド41が実装可能範囲Rにおいて基板Bに部品Eを実装する第1実装処理を実行する。第1実装処理が完了すると、コンベア2は、順搬送をしてから逆搬送を実行することで、一方側Xaの基板停止部6aのストッパー65へ向けて他方側Xbから基板Bを移動させる。そして、エアシリンダー9により第2姿勢に支持された一方側Xaの基板停止部6aが逆搬送により搬送される基板Bを実装可能範囲Rに重複するように停止させて、実装ヘッド41が実装可能範囲Rにおいて基板Bに部品Eを実装する第2実装処理を実行する。かかる構成では、実装ヘッド41の実装可能範囲RよりもX方向に基板Bな基板に対して部品Eを実装することができる。
0055
以上に説明したように本実施形態では、部品実装機1が本発明の「部品実装機」の一例に相当し、実装ヘッド41が本発明の「実装ヘッド」の一例に相当し、コンベアベルト23が本発明の「基板搬送部」の一例に相当し、コンベアフレーム21が本発明の「フレーム」の一例に相当し、基板停止部6、6a、6bが本発明の「基板停止部」の一例に相当し、ストッパー65が本発明の「ストッパー」の一例に相当し、進出位置Ppが本発明の「進出位置」の一例に相当し、退避位置Prが本発明の「退避位置」の一例に相当し、基板Bが本発明の「基板」の一例に相当し、搬送経路Tが本発明の「搬送経路」の一例に相当し、X方向が本発明の「所定方向」の一例に相当し、一方側Xaが本発明の「一方側」の一例に相当し、他方側Xbが本発明の「他方側」の一例に相当する。また、図4〜図8の例では、取付金具7が本発明の「支持部」の一例に相当し、金具本体71が本発明の「取付部材」の一例に相当し、ボルト75が本発明の「締結部材」の一例に相当する。また、図9〜図11の例では、取付金具8およびエアシリンダー9が協働して、本発明の「支持部」の一例に相当し、エアシリンダー9が本発明の「回転駆動機構」の一例に相当する。また、コンベア2、2、基板停止部6a、6bおよび取付金具7を備える基板搬送装置10(図1、図8)が本発明の「基板搬送装置」の一例に相当し、コンベア2、2、基板停止部6a、6b、取付金具8およびエアシリンダー9を備える基板搬送装置10(図1、図9)が本発明の「基板搬送装置」の一例に相当する。
0056
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能である。例えば、各コンベア2に取り付ける基板停止部6の個数は2個に限られず、1個あるいは3個以上であってもよい。
0057
また、基板停止部6をコンベアフレーム21に取り付ける取付金具7の具体的な構成も適宜変更が可能である。したがって、例えば図7の「取付箇所」の欄に示した第1ボルト孔Ha、第2ボルト孔Hb、第1ボルト孔Haおよび第2ボルト孔Hbを円弧状に連ねて、1個の孔として構成しても良い。この場合、当該孔の他方側Xbの端に他方側Xbのボルト75を突き当てることで基板停止部6を第1姿勢に位置決めできる一方、当該孔の一方側Xaの端に一方側Xaのボルト75を突き当てることで基板停止部6を第2姿勢に位置決めできる。
0058
また、基板停止部6を回転させる回転駆動機構の具体的構成も、上記のエアシリンダー9に限られない。したがって、電動式のシリンダーやモーター等によって基板停止部6を回転させるように構成しても良い。さらに、図9の例では、2個の基板停止部6a、6bを同時に回転させる回転駆動機構が示されていた。しかしながら、2個の基板停止部6a、6bを個別に回転させるように回転駆動機構を構成しても良い。
0059
また、ストッパー65を退避位置Prと進出位置Ppとの間で移動させる直動機構の具体的構成もエアシリンダー61に限られない。したがって、電動式のシリンダーやリニアモーター等の直動機構によってストッパー65を駆動するように構成しても良い。また、直動機構以外の駆動機構によって、ストッパー65を移動させるように構成しても良い。
0060
また、ストッパー65の形状は円筒形状に限られず、適宜変形することができる。
0062
1…部品実装機、
2…コンベア、
21…コンベアフレーム(フレーム)、
23…コンベアベルト(基板搬送部)、
41…実装ヘッド、
6、6a、6b…基板停止部、
65…ストッパー、
7…取付金具(支持部)、
71…金具本体(取付部材)、
75…ボルト(締結部材)、
8…取付金具、
9…エアシリンダー、
Pp…進出位置、
Pr…退避位置、
B…基板、
T…搬送経路、
X…X方向(所定方向)、
Xa…一方側、
Xb…他方側、