図面 (/)

技術 ハイブリッド船外機および船位保持機能型船舶

出願人 ニュージャパンマリン九州株式会社
発明者 山本茂
出願日 2016年12月19日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2016-244970
公開日 2018年6月28日 (2年7ヶ月経過) 公開番号 2018-099903
状態 拒絶査定
技術分野 船舶の推進
主要キーワード 強度耐久性 推進能力 小型ボート 小型漁船 スパンカー 前進推力 プロペラー 推進モーター
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年6月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

目的地までの一般走行時は高速走行が可能であるとともに、洋上の一定地点でのフィッシングをしようとする際には、船位の保持を簡単な操作で正確に行うことを可能とするハイブリッド船外機と船位保持機能船舶を提供する。

解決手段

ハイブリッド船外機1は内燃機関2と電気モーター3とを備え、内燃機関2からの出力軸4は電気モーター3に接続されている。出力軸4の下方に前後進クラッチギアー6が接続され、前後進クラッチとギアー6にはプロペラー7が取り付けられている。内燃機関2の稼働と電気モーター3による電動推進とが切り替え可能であり、目的地までの走行の際には内燃機関2の稼働により推力が得られるとともに、目的地での船位保持の際には電気モーター3による電動推進により推力が得られる。

概要

背景

小型ボートに乗って洋上で釣りを楽しもうとする際、推力を停止した状態の小型ボートは風に流されるため、釣りをしたい地点から移動して離れてしまうという問題がある。この問題を解決するための従来の手段として、以下のものがある。

その一つは、漁船に多く見られるものであるが、船尾スパンカーと呼ばれる張り、スパンカーが風を受けることにより、船首側が風上に立つようにし、風力に抗する程度の前進推力を与えることで洋上の船位を保持するものである。

一般的な小型漁船に取り付けられているスパンカーの例を図4に示す。
図4は、スパンカー51の有無による横風投影面積の重心位置の移動の状況を示しており、船尾に立てられたスパンカー51は、船体52の横方向にかかる風圧重心を船尾方向に移動させる役割を果たす。これにより、水面下の船体52の横方向にかかる水圧重心よりも船尾方向に風圧重心を位置させることができ、横風を受けた場合には船首が風上を向くモーメントが発生する。この場合には、洋上でを停止させておくと船首が風上を向くので、エンジン推力を風に押される分だけ前進方向に出せば、結果として洋上の一定地点に船は船位を保持することになる。このような動作によって、目的とする釣りやその他の漁労ができるようにしている。

また、特許文献1に記載のものは、本発明者によるものであり、船首からプロペラーのついた小型電動推進器を水中に下ろし、この電動推進器の推力と向きをボートが受ける風の強さと向きに応じて、風に流されないように自動的にコントロールして、洋上の船位を保持するものである。

特開平10−59291号公報

概要

目的地までの一般走行時は高速走行が可能であるとともに、洋上の一定地点でのフィッシングをしようとする際には、船位の保持を簡単な操作で正確に行うことを可能とするハイブリッド船外機と船位保持機能船舶を提供する。ハイブリッド船外機1は内燃機関2と電気モーター3とを備え、内燃機関2からの出力軸4は電気モーター3に接続されている。出力軸4の下方に前後進クラッチギアー6が接続され、前後進クラッチとギアー6にはプロペラー7が取り付けられている。内燃機関2の稼働と電気モーター3による電動推進とが切り替え可能であり、目的地までの走行の際には内燃機関2の稼働により推力が得られるとともに、目的地での船位保持の際には電気モーター3による電動推進により推力が得られる。

目的

本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、目的地までの一般走行時は高速走行が可能であるとともに、洋上の一定地点でのフィッシングをしようとする際には、船位の保持を簡単な操作で正確に行うことを可能とするハイブリッド船外機と船位保持機能型船舶を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

内燃機関電気モーターとを備え、内燃機関からの出力軸は電気モーターに接続されており、出力軸の下方に前後進クラッチギアーが接続され、前後進クラッチとギアーにはプロペラーが取り付けられているハイブリッド船外機であって、内燃機関の稼働と電気モーターによる電動推進とが切り替え可能であり、目的地までの走行の際には内燃機関が稼働して、電気モーターは内燃機関によって回転し、その出力によりプロペラーが回転して推力が得られるとともに、目的地での船位保持の際には電気モーターによる電動推進により、電気モーターは内燃機関と切り離されて回転し、その出力によりプロペラーが回転して推力が得られることを特徴とするハイブリッド船外機。

請求項2

請求項1記載のハイブリッド船外機が船尾に2基装備され、それぞれのハイブリッド船外機の電動推進による推力の大きさと方向を変えることによって、船位保持がなされることを特徴とする船位保持機能船舶

技術分野

0001

本発明は、主に小型ボートに対して適用されるハイブリッド船外機と、船位保持機能船舶に関する。

背景技術

0002

小型ボートに乗って洋上で釣りを楽しもうとする際、推力を停止した状態の小型ボートは風に流されるため、釣りをしたい地点から移動して離れてしまうという問題がある。この問題を解決するための従来の手段として、以下のものがある。

0003

その一つは、漁船に多く見られるものであるが、船尾スパンカーと呼ばれる張り、スパンカーが風を受けることにより、船首側が風上に立つようにし、風力に抗する程度の前進推力を与えることで洋上の船位を保持するものである。

0004

一般的な小型漁船に取り付けられているスパンカーの例を図4に示す。
図4は、スパンカー51の有無による横風投影面積の重心位置の移動の状況を示しており、船尾に立てられたスパンカー51は、船体52の横方向にかかる風圧重心を船尾方向に移動させる役割を果たす。これにより、水面下の船体52の横方向にかかる水圧重心よりも船尾方向に風圧重心を位置させることができ、横風を受けた場合には船首が風上を向くモーメントが発生する。この場合には、洋上でを停止させておくと船首が風上を向くので、エンジン推力を風に押される分だけ前進方向に出せば、結果として洋上の一定地点に船は船位を保持することになる。このような動作によって、目的とする釣りやその他の漁労ができるようにしている。

0005

また、特許文献1に記載のものは、本発明者によるものであり、船首からプロペラーのついた小型電動推進器を水中に下ろし、この電動推進器の推力と向きをボートが受ける風の強さと向きに応じて、風に流されないように自動的にコントロールして、洋上の船位を保持するものである。

0006

特開平10−59291号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかし、図4に示すものは、多くの沿岸小型漁船で使用されているが、船尾のスペースを多く取り、操作するには高度な技能が必要で、かつエンジンによる前進、停止等の繰り返しを行うことが必要であるため、一般のボートユーザーには扱いにくいという問題点がある。

0008

また、特許文献1に記載のものは、一定以下の大きさの小型ボートには有効であるものの、やや大きめのボートになると、船首から下ろす電動推進モーターまでのシャフトが長くなり、シャフトの強度耐久性上の問題、シャフトのしなりによる推進能力低下の問題が生じるとともに、ボートの大きさや形状が変わると風向風速に対する適正な制御ができないため、ボートのサイズ、形状の制約を受けるという問題点がある。また、波のある洋上で操作する者が船首において電動推進器を上げ下げすることが必要であるため、危険性が伴うという問題点もある。

0009

ボートに乗って洋上で釣りを楽しもうとする場合に、釣りの目的地まではできるだけ高速走行して短時間で到達することが好ましく、目的地での船位保持については、操作がしやすく、正確な船位保持ができることが好ましい。このように、目的地までの高速走行による短時間での到達と、目的地での簡単な操作での正確な船位保持の両立が求められている。

0010

本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、目的地までの一般走行時は高速走行が可能であるとともに、洋上の一定地点でのフィッシングをしようとする際には、船位の保持を簡単な操作で正確に行うことを可能とするハイブリッド船外機と船位保持機能型船舶を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

以上の課題を解決するために、本発明のハイブリッド船外機は、内燃機関電気モーターとを備え、内燃機関からの出力軸は電気モーターに接続されており、出力軸の下方に前後進クラッチギアーが接続され、前後進クラッチとギアーにはプロペラーが取り付けられているハイブリッド船外機であって、内燃機関の稼働と電気モーターによる電動推進とが切り替え可能であり、目的地までの走行の際には内燃機関が稼働して、電気モーターは内燃機関によって回転し、その出力によりプロペラーが回転して推力が得られるとともに、目的地での船位保持の際には電気モーターによる電動推進により、電気モーターは内燃機関と切り離されて回転し、その出力によりプロペラーが回転して推力が得られることを特徴とする。

0012

内燃機関の稼働と電気モーターによる電動推進とが切り替え可能であるため、目的地までの一般走行時はハイブリッド船外機の内燃機関を利用して高速走行することができるとともに、洋上の一定地点でフィッシングをしようとする際は、ハイブリッド船外機を内燃機関の稼働から電気モーターによる電動推進に切り替えることができ、これにより船位の保持を簡単な操作で正確に行うことができる。このようにして、目的地までの高速走行による短時間での到達と、目的地での簡単な操作での正確な船位保持の両立を実現することができる。

0013

本発明の船位保持機能型船舶は、本発明のハイブリッド船外機が船尾に2基装備され、それぞれのハイブリッド船外機の電動推進による推力の大きさと方向を変えることによって、船位保持がなされることを特徴とする。

0014

船尾に2基装備されたハイブリッド船外機のそれぞれの電動推進による推力の大きさと、推力の前後切り替えを行うことにより、洋上の一定地点に止まっておくようにしたり、一定の航路を進めたりすることを、簡単な操作で正確に行うことができる。

発明の効果

0015

本発明によると、目的地までの一般走行時は高速走行が可能であるとともに、洋上の一定地点でのフィッシングをしようとする際には、船位の保持を簡単な操作で正確に行うことができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の実施形態に係るハイブリッド船外機の構成を示す図である。
本発明の実施形態に係る船位保持機能型船舶の全体構成図である。
船位保持機能についての説明図である。
一般的な小型漁船に取り付けているスパンカーの例を示す図である。

実施例

0017

以下に、本発明のハイブリッド船外機と船位保持機能型船舶を、その実施形態に基づいて説明する。
図1に、船位保持機能型船舶に取付けられるハイブリッド船外機の構成を示す。
図1において、ハイブリッド船外機1は、内燃機関2と電気モーター3とを備えており、内燃機関2からの出力軸4は、クラッチ5を経由して電気モーター3に接続されている。出力軸4はさらに下方に延長して、出力軸4の下方に前後進クラッチとギアー6が接続され、前後進クラッチとギアー6にはプロペラー7が取り付けられている。このように、内燃機関2と電気モーター3とが同一の出力軸4に回転力を伝達できるようになっている。

0018

目的地までの一般走行の場合には、内燃機関2が稼働して、電気モーター3は内燃機関2によって回転し、その出力は出力軸4を経由して前後進クラッチとギアー6に伝達される。前後進クラッチとギアー6によって、出力軸の向きが直角に変えられ、プロペラー7が回転して推力が得られる。目的地で船位保持を行う場合には、電動推進に切り替えられて、内燃機関2と電気モーター3との間にあるクラッチ5を切り離して、電気モーター3の回転によりプロペラー7が回転する。このように、内燃機関2の稼働と電気モーター3による電動推進とが切り替え可能であることが、ハイブリッド船外機1の名称由来である。

0019

内燃機関2と電気モーター3との間には、クラッチ5を設けなくてもよい。この場合は、電気モーター3で推進する際には、内燃機関2は燃料消費せずにクランクシャフトが回転しているだけとなる。

0020

図2に、本発明の実施形態に係る船位保持機能型船舶の全体構成図を示す。
船位保持機能型船舶10は、船体11の内部に燃料タンク12とバッテリー13とを備えており、船尾に2基のハイブリッド船外機1が取り付けられている。2基のハイブリッド船外機1はそれぞれ、燃料タンク12とバッテリー13とに接続されており、燃料タンク12から燃料の供給を受けられるとともに、バッテリー13から電力の供給を受けられるようになっている。

0021

図3を用いて、船位保持機能型船舶10の船位保持機能について説明する。
図3(a)は、船位保持機能型船舶10を上から見て、左船外機1aは前進推力、右船外機1bは後進推力を出したときに、右向きの回頭モーメントによって、船首14が右方向に旋回する様子を示している。

0022

また、図3(b)は、右舷斜めから風を受けた場合に、左船外機1aが強く前進推力を出し、右船外機1bは弱く後進推力を出すことによって、船首14が風に向かって回頭し、かつ前進する様子を示している。これによって、風により船首14が流されて、ボート全体が押し戻されることを防止することができ、船位保持機能を発揮することができる。

0023

船位保持機能型船舶10では、目的地までの一般走行時はハイブリッド船外機1の内燃機関2を利用して高速走行することができるとともに、洋上の一定地点でフィッシングをしようとする際は、ハイブリッド船外機1を内燃機関2の稼働から電気モーター3による電動推進に切り替えることができる。電動推進器それぞれの推力の大きさと、推力の前後切り替えを行い、別に装備した風向風速センサーGPSセンサーからの信号によって機能する制御器によって自動制御させることにより、洋上の一定地点に止まっておくようにしたり、一定の航路を進めたりすることを、簡単な操作で行うことができる。

0024

以上説明したように、本発明のハイブリッド船外機は、目的地までの高速走行による短時間での到達と、目的地での簡単な操作での正確な船位保持の両立を解決すべき課題としており、この課題はこれまでに認識されたことの無い新規なものである。この新規な課題を解決するために、内燃機関と電気モーターの両方を備えていて、内燃機関の稼働と電気モーターによる電動推進とが切り替え可能である点に大きな特徴があり、これによって従来技術に対する大きな優位性を有するものである。

0025

本発明は、目的地までの一般走行時は高速走行が可能であるとともに、洋上の一定地点でのフィッシングをしようとする際には、船位の保持を簡単な操作で正確に行うことを可能とするハイブリッド船外機と船位保持機能型船舶として、広く利用することができる。

0026

1ハイブリッド船外機
1a 左船外機
1b 右船外機
2内燃機関
3電気モーター
4出力軸
5クラッチ
6前後進クラッチとギアー
7プロペラー
10船位保持機能型船舶
11船体
12燃料タンク
13バッテリー
14船首
51スパンカー
52 船体

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ