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技術 パンチ刃

出願人 トタニ技研工業株式会社
発明者 戸谷幹夫
出願日 2016年12月16日 (2年11ヶ月経過) 出願番号 2016-243902
公開日 2018年6月21日 (1年4ヶ月経過) 公開番号 2018-094694
状態 未査定
技術分野 穴あけ、型抜、切断刃以外の手段による切断 紙容器等紙製品の製造
主要キーワード 突出刃 水平刃 亀甲形 打抜き機 次製造 最大ピーク値 受け刃 ノッチ加工
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年6月21日)のものです。
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図面 (13)

課題

所望の確認容易性および開封容易性を有するノッチを形成可能にするパンチ刃を提供する。

解決手段

パンチ刃1は、袋の開封用のノッチを形成するために、受け刃協同してプラスチックからなるフィルムに孔をあける。パンチ刃1は、穿孔用刃先2を備える。刃先2は、互いに第1方向Yに間隔をあけて対向し、第1方向Yに直角な第2方向Xにほぼ平行にのびる一対の水平刃部20を備える。刃先2は、一対の水平刃部20の第2方向Xの両側に設けられ、ノッチの先端角を規定する頂角θで、第2方向Xに一対の水平刃部20から離れるにつれて窄まる楔形状刃部21を備える。パンチ刃1は、接続刃部22をさらに備える。接続刃部22は、一対の水平刃部20の端20aと楔刃部21の基端21aとを接続する。

概要

背景

例えば特許文献1の通り、従来から、開封用ノッチを袋に形成することが知られている。プラスチック袋の場合、2枚のフィルムがその縁に沿って互いにヒートシールされており、このヒートシール部にノッチが形成される。ノッチは、代表的には楔形状(V字形状)である。このノッチを起点としてフィルムを引き裂くことにより袋を容易に開封することができる。

一般的なプラスチック袋の製造では、連続した少なくとも2枚のフィルムが用いられ、互いに重ね合わされ、互いにヒートシールされ、そのヒートシール部上の切断線に沿って切断されることで、プラスチック袋が順次製造される。

この製造方法において、プラスチック袋にノッチを形成するためには、例えば菱形形状パンチ刃とこれを受ける受け刃との対が用いられ、これらによって、菱形形状の孔が切断線に跨ってフィルムにあけられる。それから、フィルムが切断線に沿って切断されることで、その切断縁によってプラスチック袋の縁が形成され、その縁に沿ったヒートシール部に楔形状のノッチが形成される。すなわち、1つの孔によって2袋分のノッチが形成される。

ところで、ノッチには、確認容易性および開封容易性が要求される。確認容易性は、視覚または触覚によるノッチの位置の把握のしやすさを意味する。開封容易性は、ノッチを起点とした袋の開封のしやすさを意味する。

図12Aは、特許文献2に開示された一例に係るパンチ刃の刃先5の正面図を示す。この刃先5は、一対の水平刃部50と、その両端に連設された刃部51とからなり、全体として亀甲形状を有する。図12Bの通り、このパンチ刃によって、ノッチ6を、プラスチック袋3のフィルム30のヒートシール部32(ハッチングで示される)に形成することができる。

ノッチ6の形状は、刃先5の半分の形状に対応する。一対の水平刃部50の間隔dは、ノッチ6の基端側(縁31側)の幅を規定し、したがって確認容易性に影響を与える。そして、楔刃部51の頂角θは、ノッチ6の先端角を規定し、したがって開封容易性に影響を与える。但し、不意にノッチ6を起点として袋3が開封されてはいけないので、適切な開封容易性が設定されなければならない。

ノッチ6は、ヒートシール部32を超えて形成されてはいけない。この制限下において、従来の亀甲形状の刃先5では、一対の水平刃部50の間隔dを大きく設計して確認容易性を高くしようとすると、楔刃部51の頂角θを大きくせざるをえなく、開封容易性は低くなる。一方、楔刃部51の頂角θを小さく設計して開封容易性を高くしようとすると、一対の水平刃部50の間隔dを小さくせざるをえなく、確認容易性は低くなる。即ち、パンチ刃だけで、所望の確認容易性および開封容易性を両立したノッチを形成することは難しい。

実際に、特許文献2では、パンチ刃に、該パンチ刃から外側に突出するように切刃を組み込んでおり、パンチ刃によって確認容易性を確保するとともに、切刃によって開封容易性を確保している。しかしながら、パンチ刃に切刃を組み込むために溝加工が必要であり、切刃を止めるためのネジも必要であるなど、部品点数は増大し、工数もかかる。結果的に、ノッチ加工におけるコストは高くなる。

概要

所望の確認容易性および開封容易性を有するノッチを形成可能にするパンチ刃を提供する。パンチ刃1は、袋の開封用のノッチを形成するために、受け刃と協同してプラスチックからなるフィルムに孔をあける。パンチ刃1は、穿孔用の刃先2を備える。刃先2は、互いに第1方向Yに間隔をあけて対向し、第1方向Yに直角な第2方向Xにほぼ平行にのびる一対の水平刃部20を備える。刃先2は、一対の水平刃部20の第2方向Xの両側に設けられ、ノッチの先端角を規定する頂角θで、第2方向Xに一対の水平刃部20から離れるにつれて窄まる楔形状の楔刃部21を備える。パンチ刃1は、接続刃部22をさらに備える。接続刃部22は、一対の水平刃部20の端20aと楔刃部21の基端21aとを接続する。

目的

本発明は、所望の確認容易性および開封容易性を有するノッチを形成可能にするパンチ刃を提供する。

効果

実績

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請求項1

袋の開封用ノッチを形成するために、受け刃協同してプラスチックからなるフィルムに孔をあけるパンチ刃であって、穿孔用刃先を備え、前記刃先は、互いに第1方向に間隔をあけて対向し、前記第1方向に直角な第2方向にほぼ平行にのびる一対の水平刃部と、前記一対の水平刃部の前記第2方向の両側に設けられ、前記ノッチの先端角を規定する頂角で、前記第2方向に前記一対の水平刃部から離れるにつれて窄まる楔形状刃部と、前記一対の水平刃部の端と前記楔刃部の基端とを接続する接続刃部と、を備える、ことを特徴とするパンチ刃。

請求項2

前記接続刃部は、前記刃先の内側に突出する円弧形状を部分的に含むことを特徴とする請求項1に記載のパンチ刃。

請求項3

前記接続刃部は、前記第1方向に平行にのびることを特徴とする請求項1に記載のパンチ刃。

請求項4

前記一対の水平刃部の間隔は、2mm以上、5mm以下であり、前記楔刃部の前記頂角は、30°以下であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパンチ刃。

請求項5

前記楔刃部の前記先端は、円弧形状に形成されており、当該先端の曲率半径は、0.2mm以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパンチ刃。

技術分野

0001

本発明は、袋の開封用ノッチを形成するために用いられ、受け刃協同して、プラスチックからなるフィルムに孔をあけるパンチ刃に関する。

背景技術

0002

例えば特許文献1の通り、従来から、開封用のノッチを袋に形成することが知られている。プラスチック袋の場合、2枚のフィルムがその縁に沿って互いにヒートシールされており、このヒートシール部にノッチが形成される。ノッチは、代表的には楔形状(V字形状)である。このノッチを起点としてフィルムを引き裂くことにより袋を容易に開封することができる。

0003

一般的なプラスチック袋の製造では、連続した少なくとも2枚のフィルムが用いられ、互いに重ね合わされ、互いにヒートシールされ、そのヒートシール部上の切断線に沿って切断されることで、プラスチック袋が順次製造される。

0004

この製造方法において、プラスチック袋にノッチを形成するためには、例えば菱形形状のパンチ刃とこれを受ける受け刃との対が用いられ、これらによって、菱形形状の孔が切断線に跨ってフィルムにあけられる。それから、フィルムが切断線に沿って切断されることで、その切断縁によってプラスチック袋の縁が形成され、その縁に沿ったヒートシール部に楔形状のノッチが形成される。すなわち、1つの孔によって2袋分のノッチが形成される。

0005

ところで、ノッチには、確認容易性および開封容易性が要求される。確認容易性は、視覚または触覚によるノッチの位置の把握のしやすさを意味する。開封容易性は、ノッチを起点とした袋の開封のしやすさを意味する。

0006

図12Aは、特許文献2に開示された一例に係るパンチ刃の刃先5の正面図を示す。この刃先5は、一対の水平刃部50と、その両端に連設された刃部51とからなり、全体として亀甲形状を有する。図12Bの通り、このパンチ刃によって、ノッチ6を、プラスチック袋3のフィルム30のヒートシール部32(ハッチングで示される)に形成することができる。

0007

ノッチ6の形状は、刃先5の半分の形状に対応する。一対の水平刃部50の間隔dは、ノッチ6の基端側(縁31側)の幅を規定し、したがって確認容易性に影響を与える。そして、楔刃部51の頂角θは、ノッチ6の先端角を規定し、したがって開封容易性に影響を与える。但し、不意にノッチ6を起点として袋3が開封されてはいけないので、適切な開封容易性が設定されなければならない。

0008

ノッチ6は、ヒートシール部32を超えて形成されてはいけない。この制限下において、従来の亀甲形状の刃先5では、一対の水平刃部50の間隔dを大きく設計して確認容易性を高くしようとすると、楔刃部51の頂角θを大きくせざるをえなく、開封容易性は低くなる。一方、楔刃部51の頂角θを小さく設計して開封容易性を高くしようとすると、一対の水平刃部50の間隔dを小さくせざるをえなく、確認容易性は低くなる。即ち、パンチ刃だけで、所望の確認容易性および開封容易性を両立したノッチを形成することは難しい。

0009

実際に、特許文献2では、パンチ刃に、該パンチ刃から外側に突出するように切刃を組み込んでおり、パンチ刃によって確認容易性を確保するとともに、切刃によって開封容易性を確保している。しかしながら、パンチ刃に切刃を組み込むために溝加工が必要であり、切刃を止めるためのネジも必要であるなど、部品点数は増大し、工数もかかる。結果的に、ノッチ加工におけるコストは高くなる。

先行技術

0010

特開2003−136480号公報
特許5486570号公報

発明が解決しようとする課題

0011

本発明は、所望の確認容易性および開封容易性を有するノッチを形成可能にするパンチ刃を提供する。

課題を解決するための手段

0012

本発明は、袋の開封用のノッチを形成するために、受け刃と協同してプラスチックからなるフィルムに孔をあけるパンチ刃に関する。パンチ刃は、穿孔用の刃先を備える。この刃先は、互いに第1方向に間隔をあけて対向し、第1方向に直角な第2方向にほぼ平行にのびる一対の水平刃部と、一対の水平刃部の第2方向の両側に設けられ、ノッチの先端角を規定する頂角で、第2方向に一対の水平刃部から離れるにつれて窄まる楔形状の楔刃部と、を備える。パンチ刃は、一対の水平刃部の端と楔刃部の基端とを接続する接続刃部をさらに備える。

0013

接続刃部は、刃先の内側に突出する円弧形状を部分的に含んでもよい。また、接続刃部は、第1方向に平行にのびるものであってもよい。

0014

好ましくは、一対の水平刃部の間隔は、2mm以上、5mm以下であり、楔刃部の頂角は、30°以下である。また、好ましくは、楔刃部の先端は、円弧形状に形成されており、当該先端の曲率半径は、0.2mm以下である。

発明の効果

0015

本発明では、一対の水平刃部の端と楔刃部の基端とが直接的に接続されず接続刃部を介して接続される。この接続刃部によって、例えば袋の縁のヒートシール部の幅が短くノッチの長さが制限されるときでも、一対の水平刃部の間隔と楔刃部の頂角とを自由に設定することができるようになる。したがって、本発明に係るパンチ刃によれば所望の確認容易性および開封容易性を有するノッチを形成可能となる。

図面の簡単な説明

0016

図1Aは、本発明の一実施例に係るパンチ刃の側面図であり、図1Bは、図1Aのパンチ刃の刃先を示す正面図である。
図1のパンチ刃によって形成されたノッチを示す平面図である。
図3A、図3Bは、他の実施例に係るパンチ刃の刃先を示す正面図である。
図4A、図4Bは、他の実施例に係るパンチ刃の刃先を示す正面図である。
図5A、図5Bは、図4Aのパンチ刃で形成されたノッチを示す平面図である。
図6A、図6Bは、他の実施例に係るパンチ刃の刃先を示す正面図である。
開封性確認試験で用いたパンチ刃の刃先を示す部分正面図である。
図8A、図8Bは、開封性確認試験を説明する説明図である。
開封性確認試験で用いたプラスチック袋の組成等を示す表である。
開封性確認試験の試験結果を示す表である。
開封性確認試験の試験結果を示すグラフである。
図12Aは、従来のパンチ刃の刃先を示す正面図であり、図12Bは、図12Aのパンチ刃で形成されたノッチを示す平面図である。

実施例

0017

以下、添付の図面を参照して、本発明のパンチ刃の実施例が説明される。

0018

図1Aは、一実施例のパンチ刃1を示す側面図である。パンチ刃1は、筒形状であり、その先端に穿孔用の刃先2を備える。

0019

図1Bは、刃先2を示す正面図である。刃先2は、一対の水平刃部20を備える。一対の水平刃部20は、第1方向Yに互いに間隔dをあけて互いに対向している。一対の水平刃部20は、第1方向Yに直角な第2方向Xに水平にのびている。

0020

刃先2は、2つの楔刃部21を備える。楔刃部21は、一対の水平刃部20の第2方向Xの両側に設けられる。楔刃部21は、それぞれ、第2方向Xに一対の水平刃部20から離れるにつれて所定の頂角θで窄まる楔形状であり、したがって、2つの基端21aと、1つの先端21bとを有する。そして、実施例では、その先端21bは、円弧形状に形成されている。

0021

刃先2は、一対の水平刃部20と楔刃部21との間に接続刃部22を備える。接続刃部は、一対の水平刃部20の端20aと楔刃部21の基端21aとを接続する。したがって、この接続刃部22は4つ設けられる。実施例では、接続刃部22は、刃先2の内側に突出する円弧形状の円弧部分220を部分的に有し、この円弧部分220は、楔刃部21の基端21aと?がっている。円弧部分220の曲率半径は、一対の水平刃部20および楔刃部21の設計に応じて適切に設定される。なお、接続刃部22の他の部分は、直線でのびる直線部分221となっている。

0022

図1Bの通り、刃先2は、第1方向Yにのびる中心線Cに対して対称性を有するとともに、第2方向Xにのびる中心線に対しても対称性を有するように形成されている。図1Aの通り、刃先2は、第1方向Yからみて、谷角αで凹むように形成されている。すなわち、刃先2の第2方向Xの両端(楔刃部21の先端21b)は、第1方向Yおよび第2方向Xに直角な第3方向Zに突出する。谷角αは、約150°が好ましいとされている。

0023

パンチ刃1は、これを受ける不図示の受け刃と対をなす。受け刃は、パンチ刃1の刃先2を受けるために、パンチ刃1の上記刃先2に対応する形状の受け溝を有する。これは、特許文献2と同様である。なお、パンチ刃1は、オス刃とも呼ばれ、受け刃は、メス刃またはダイとも呼ばれる。パンチ刃1と受け刃の対は、例えば打抜き機に備えられ、パンチ刃1が受け刃へ下降し、これらの間に配置されたフィルムを打ち抜き、該フィルムに孔をあける。これも特許文献2と同様である。

0024

パンチ刃1は、図2の通り、プラスチック袋3にその開封用のノッチ4を形成するために用いられる。
プラスチック袋3の製造では、例えば、プラスチックからなる連続状のフィルム30が2枚用いられる。この2枚のフィルム30が互いに重ね合わされ、互いにヒートシールされて、フィルムにヒートシール部32が形成される。そして、フィルム30が、ヒートシール部32上の切断線に沿って切断されることで、プラスチック袋3が製造される。フィルムの切断工程前に、パンチ刃1と受け刃とが協同して、フィルム30を打ち抜いて、刃先2に対応した形状の孔を、切断線を跨いでフィルム30のヒートシール部32にあける。フィルム30が打ち抜かれるとき、刃先2の中心線C(図1B参照)と切断線とが合わせられる。

0025

これによって、フィルム30が切断されたときに、その切断縁によってプラスチック袋3の縁31が形成され、ヒートシール部32にノッチ4が形成される。すなわち、1つの孔で、2袋分のノッチ4が形成される。このノッチ4を起点としてフィルム30を引き裂くことにより、プラスチック袋3を容易に開封することができる。なお、当然ながら、ノッチ4は、その長さがヒートシール部32の幅より短く、ヒートシール部32を超えてはならない。

0026

ノッチ4の形状は、刃先2の半分の形状となる。図1B、図2から明らかな通り、一対の水平刃部20の間隔dは、ノッチ4の基端側(縁31側)の幅を規定し、したがってノッチ4の確認容易性に影響を与える。そして、楔刃部21の頂角θは、ノッチ4の先端角を規定し、したがってノッチ4の開封容易性に影響を与える。

0027

背景技術に記載の通り、従来のパンチ刃の刃先5では、一対の水平刃部50と楔刃部51とが直接的に接続されているので、ノッチ6の確認容易性および開封容易性を両立できないことがある。これに対して、本発明のパンチ刃1の刃先2は、一対の水平刃部20と楔刃部21とを接続刃部22を介して接続しているので、ヒートシール部32の幅ゆえにノッチ4の長さが制限される場合でも、一対の水平刃部20の間隔dと楔刃部21の頂角θの双方を自由に設定できる。したがって、上記の制限下においても、所望の確認容易性および開封容易性を有するノッチ4を形成可能となる。

0028

その結果、特許文献2のような開封容易性を得るための切刃、および、これをパンチ刃に組み込むための構成は不要となる。ゆえに、本願のパンチ刃1は、ノッチ加工においてコストダウンに貢献する。

0029

なお、接続刃部22の形状は、一対の水平刃部20および楔刃部21を接続する限りにおいて、その形状は任意である。図1の実施例では、接続刃部22は、刃先2の内側に突出する円弧形状を部分的に有しているが、これはパンチ刃1の刃先2の成形を容易にするとともに、ノッチ4の見栄えを良くする。

0030

図3A、図3Bの通り、接続刃部22は、全体として直線形状でもよい。図3Aでは、楔刃部21の基端21aが、一対の水平刃部20から第2方向Xに離れて位置し、接続刃部22が第1方向Yおよび第2方向Xに対して傾斜して直線でのびて、一対の水平刃部20の端20aと楔刃部21の基端21aとを接続する。図3Bでは、一対の水平刃部20の端20aと楔刃部21の基端21aが第2方向Xにおいて同じ位置にあり、接続刃部22は、第1方向Yに平行にのびて、これらを接続する。

0031

また、図4の通り、刃先2は、各水平刃部20の中央に、該水平刃部20から第1方向Yに刃先2の外側に突出し、この突出方向に窄まる楔形状の突出刃部23を有してもよい。図4Aでは、突出刃部23は、それぞれ、2つの直線部分からなり所定の頂角で窄まっている。図4Bでは、突出刃部23は、それぞれ、刃先2の内側に突出する2つの円弧部分からなる。図5Aは、図4Aの刃先2を有するパンチ刃1によって形成されるノッチ4を示す。図4A、図5Aから明らかな通り、突出刃部23によって、水平刃部20で形成されるノッチ4の縁40と袋3の縁31との角部分面取りされて、この角部分に面取縁41が形成される。図示されていないが、図4Bの刃先2では、円弧形状の面取縁が形成される。これによって、角部分で怪我をしにくくなり、安全性は向上する。

0032

パンチ刃1でフィルム30を打ち抜くとき、図4Aの刃先2が切断線に対して位置ずれすると、図5Bの通り、鋭利な角部分33が形成され、かえって、怪我をしやすくなる。この問題は、マージン部34を設け、この角部分33が発生する箇所をマージン部34に含め、マージン部34を除去することで解決できる。

0033

一対の水平刃部20は、ほぼ平行にのびていればよい。即ち、水平刃部20は、それぞれ、上記の各実施例の通り、第2方向Xに平行にのびる直線形状でもよく、図6Aの通り、第1方向Yに刃先2の外側に僅かに膨らんで第2方向Xにのびる曲線形状であってもよい。また、図6Bの通り、第1方向Yに刃先2の内側に僅かに膨らんで第2方向Xにのびる曲線形状であってもよい。つまり、一対の水平刃部20は、パンチ刃1がフィルム30に対して位置ずれしたとしても図5Bのような鋭い角部分33を発生させない態様で実質的に第2方向Xに平行にのびていればよい。

0034

ところで、楔刃部21の頂角θは、ノッチ4の開封容易性に影響を与えるものであるが、先端21bの円弧形状もまた開封容易性に影響を与える。そこで、以下のような開封性確認試験が行なわれた。

0035

[開封性確認試験]
図7で部分的に示されるように、先端が円弧形状の楔刃部を含む刃先を備え、先端の曲率半径R(以下、単に先端Rと表す)および頂角θが異なる複数のパンチ刃が準備された。フィルムの組成が異なる複数のプラスチック袋が準備された。各プラスチック袋は、2枚のフィルムが互いに重ね合わされ、その縁に沿って互いにヒートシールされており、ヒートシール部がその縁に沿って形成されたものである。

0036

図8Aの通り、ノッチが、各パンチ刃を用いて各袋のヒートシール部に形成された。JIS S0022(ヒートシール軟包装袋)に定められた試験方法に準じた方法で、ノッチを起点としたフィルムの引裂力が測定された。

0037

具体的には、テープT1、T2がノッチの両側2箇所に貼り付けられた。シール強度測定器が用いられ、一方のテープT1の領域Sが紙面奥方向に、他方のテープT2の領域Sが紙面の手前方向に引っ張られ、ヒートシール部が全て裂けるまでの引張力最大ピーク値が引裂力として測定された。
また、特許文献2のような切刃との対比のために、図8Bの通り、切込みが、カッターによってヒートシール部に形成され、引裂力が同様の方法で測定された。
この引裂力の測定は、パンチ刃およびカッターのそれぞれで3回行なわれ、その平均値が求められた。

0038

また、各パンチ刃の谷角α(図1A参照)は、約150°である。プラスチック袋のヒートシール部の幅は、5mm以上のものが多いため、本試験においては、ヒートシール部の幅を5mmとした。ノッチの長さおよび切込みは、2.5mmとした。テープの間隔は3mmとした。各プラスチック袋のフィルムの組成およびヒートシール部の厚みは、図9の表の通りである。

0039

図10は、各パンチ刃による引裂力の測定結果(3回の平均値)を示し、図11は、測定結果のグラフを示す。ここで、引裂力については、通常、10Nを超えると開封容易性は低いとされており、2N未満となれば、袋が意図せず開封する虞がある。

0040

・[R0.12、θ20°]と[R0.12、θ30°]間で、引裂力はほぼ同じであり。しかも、これらの引裂力は、カッターによる切込みの引裂力ともほぼ同じである。さらに、これらの引裂力は2Nより大きく、意図しない開封が生じる可能性は極めて低い。
・[R0.12、θ30°]と[R0.12、θ45°]間で、引裂力に差異が認められる。
・[R0.12、θ45°]、[R0.12、θ60°]、[R0.2、θ90°]、および[R0.2、θ120°]間で、引裂力に大きな差異はない。
・[R0.2、θ90°]および[R0.5、θ90°]間で、引裂力に大きな差異がある。
・[R0.2、θ120°]および[R0.5、θ120°]間でも、引裂力に大きな差異がある。

0041

この試験結果から、先端Rが0.2mm以下で、頂角θが30°以下の楔刃部を有するパンチ刃であれば、切刃と同等の適切な開封容易性を得ることができるといえる。なお、近年の加工技術によれば、先端Rが0.2mmや0.12mmのパンチ刃、および、これを受ける受け刃を容易に製造することができる。

0042

その他、一対の水平刃部の間隔d(図1B等参照)は、2mm〜5mmであれば、十分な確認容易性を確保できることが、経験的に分かっている。

0043

以上に鑑みれば、一対の水平刃部20の間隔dは2mm〜5mmに、楔刃部21の先端Rは0.2mm以下に、楔刃部21の頂角θは30°以下に設計されたパンチ刃1が好ましい。開封容易性は、袋3のフィルム30の組成にも依存はするものの、このように設計されたパンチ刃1によれば、一般的なプラスチック袋3において、確認容易性および開封容易性が確保されたノッチ4を形成することができる。

0044

以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。

0045

1パンチ刃
2 パンチ刃の刃先
20 一対の水平刃部
20a 水平刃部の端
21楔刃部
21a 楔刃部の基端
21b 楔刃部の先端
22 接続刃部
3プラスチック袋
30フィルム
31 縁
32ヒートシール部
4ノッチ
5 パンチ刃の刃先(従来)
6 ノッチ(従来)
Y 第1方向
X 第2方向
d 一対の水平刃部の間隔
θ 楔刃部の頂角
R 楔刃部の先端の曲率半径

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