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図面 (12)

課題

炎症性障害及び/又は自己免疫障害及び/又はアレルギー障害に対する治療又は予防において有用な組成物の提供。

解決手段

NCIMBに受託番号42341として寄託されたバクテロイデステタイオタオミクロン又はその生物型を含む組成物であって、前記生物型が、NCIMBに受託番号42341として寄託されたバクテロイデス・テタイオタオミクロンと同等の免疫調節活性を有する。該組成物は、医薬組成物栄養補給剤家畜飼料食品栄養補助食品及び食品添加物を提供する。

概要

背景

バクテロイデステタイオタオミクロン(Bacteroides thetaiotaomicron)には、インビトロ及びインビボで強力な抗炎症効果がある(Kelly et al.Commensal anaerobic gut bacteria attenuate inflammation by regulating nuclear-cytoplasmic shuttling of PPAR-gamma and RelA.Nat Immunol.2004 Jan;5(1):104-12)。これは、NF−κBの分子
シグナル伝達経路を調節する(Kelly et al, Commensal anaerobic gut bacteria attenuate inflammation by regulating nuclear-cytoplasmic shuttling of PPAR-gamma and RelA.Nat Immunol.2004 Jan;5(1):104-12)。詳細には、これは、核内の重要な遺伝子へのNF−κBの活性成分(RelA)の結合を停止させることによって、炎症促進性経路活性化を防止する(Kelly et al, Supra 2004)。B.テタイオタオミクロン(B. thetaiotaomicron)の全ゲノムは、2003年にGordonグループワシトン大学医学部(Washington University School of Medicine)、米国)によって配列が決定され、注釈が付けられた[Xu et al, A genomic view of the human-Bacteroides thetaiotaomicron symbiosis.Science.2003 Mar 28;299(5615):2074-6]。

概要

炎症性障害及び/又は自己免疫障害及び/又はアレルギー障害に対する治療又は予防において有用な組成物の提供。NCIMBに受託番号42341として寄託されたバクテロイデス・テタイオタオミクロン又はその生物型を含む組成物であって、前記生物型が、NCIMBに受託番号42341として寄託されたバクテロイデス・テタイオタオミクロンと同等の免疫調節活性を有する。該組成物は、医薬組成物栄養補給剤家畜飼料食品栄養補助食品及び食品添加物を提供する。なし

目的

効果

実績

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請求項1

NCIMBに受託番号42341として寄託されたバクテロイデステタイオタオミクロン又はその生物型を含む組成物であって、前記生物型が、NCIMBに受託番号42341として寄託されたバクテロイデス・テタイオタオミクロンと同等の免疫調節活性を有する、前記組成物。

請求項2

生物型が、DSS誘導大腸炎モデル制御性T細胞(Treg)レベルミエロペルオキシダーゼ(MPO)の酵素活性炎症関連遺伝子発現、及び結腸病理組織診断において、NCIMBに受託番号42341として寄託されたバクテロイデス・テタイオタオミクロンと同等の効果を有する、請求項1に記載の組成物。

請求項3

バクテロイデス・テタイオタオミクロン又はその生物型が、カプセル化されている、請求項1又は2に記載の組成物。

請求項4

薬学的に許容される賦形剤担体、又は希釈剤をさらに含む医薬組成物である、請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。

請求項5

炎症性障害及び/又は自己免疫障害及び/又はアレルギー障害治療又は予防に使用するための、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。

請求項6

障害が、消化管、消化管の一部分、及び/又は上皮細胞に影響を及ぼす、請求項5に記載の使用のための組成物。

請求項7

障害が、炎症性腸障害(IBD)、大腸炎、関節リウマチ乾癬多発性硬化症I型糖尿病セリアック病アトピー性皮膚炎鼻炎過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍性大腸炎回腸嚢炎クローン病、機能性ディスペプシアアトピー性疾患壊死性腸炎非アルコール性脂肪肝疾患胃腸感染症及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項5又は6に記載の使用のための組成物。

請求項8

組織又は器官の炎症の低減に使用するための、請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。

請求項9

バクテロイデス・テタイオタオミクロン又はその生物型が組織又は器官の上皮細胞による炎症を低減させ、前記上皮細胞が消化管の上皮細胞であってよい、請求項8に記載の使用のための組成物。

請求項10

対象の結腸の乱れの低減に使用するための請求項1〜4のいずれかに記載の組成物であって、前記対象がIBDを有していてよい、前記組成物。

請求項11

バクテロイデス・テタイオタオミクロン又はその生物型が、a)粘膜上皮完全性の乱れを低減させる若しくは予防する;b)前記上皮杯細胞の数の低減を低減させる若しくは予防する;及び/又は、c)免疫細胞粘膜固有層への浸潤を低減させる若しくは予防する、請求項10に記載の使用のための組成物。

請求項12

対象の1つの細胞又は複数の細胞における1つ又は2つ以上の炎症促進性遺伝子の発現を低減させるのに使用するための請求項1〜4のいずれかに記載の組成物であって、前記炎症促進性遺伝子が、IL1−β、IL6、IL8、IL10、及びこれらの組合せからなる群から選択されてよく、及び/又は、前記細胞が、消化管細胞(例えば、上行結腸の細胞)又は上皮細胞(例えば、腸上皮細胞)である、前記組成物。

請求項13

消化管又は消化管の一部分におけるTregのパーセンテージを増加させるのに使用するための請求項1〜4のいずれかに記載の組成物であって、前記消化管の一部分が小腸粘膜固有層であってよい、前記組成物。

請求項14

請求項3に記載の組成物を製造する方法であって、前記方法において、バクテロイデス・テタイオタオミクロン又はその生物型を薬学的に許容される賦形剤、担体又は希釈剤と混合するステップを含み、前記バクテロイデス・テタイオタオミクロン又はその生物型がカプセル化されていてよい、前記方法。

請求項15

請求項1〜4のいずれかに記載の組成物を含む、栄養補給剤家畜飼料食品栄養補助食品、又は食品添加物

技術分野

0001

本発明は、炎症性障害を正に調節することができる微生物であって、治療に使用してもよく、又は予防医学に使用してもよい微生物に関する。

背景技術

0002

バクテロイデステタイオタオミクロン(Bacteroides thetaiotaomicron)には、インビトロ及びインビボで強力な抗炎症効果がある(Kelly et al.Commensal anaerobic gut bacteria attenuate inflammation by regulating nuclear-cytoplasmic shuttling of PPAR-gamma and RelA.Nat Immunol.2004 Jan;5(1):104-12)。これは、NF−κBの分子
シグナル伝達経路を調節する(Kelly et al, Commensal anaerobic gut bacteria attenuate inflammation by regulating nuclear-cytoplasmic shuttling of PPAR-gamma and RelA.Nat Immunol.2004 Jan;5(1):104-12)。詳細には、これは、核内の重要な遺伝子へのNF−κBの活性成分(RelA)の結合を停止させることによって、炎症促進性経路活性化を防止する(Kelly et al, Supra 2004)。B.テタイオタオミクロン(B. thetaiotaomicron)の全ゲノムは、2003年にGordonグループワシトン大学医学部(Washington University School of Medicine)、米国)によって配列が決定され、注釈が付けられた[Xu et al, A genomic view of the human-Bacteroides thetaiotaomicron symbiosis.Science.2003 Mar 28;299(5615):2074-6]。

先行技術

0003

Kelly et al.Commensal anaerobic gut bacteria attenuate inflammation by regulating nuclear-cytoplasmic shuttling of PPAR-gamma and RelA.Nat Immunol.2004 Jan;5(1):104-12
Xu et al, A genomic view of the human-Bacteroides thetaiotaomicron symbiosis.Science.2003 Mar 28;299(5615):2074-6

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は、炎症性障害に対して目覚ましい効力があるバクテロイデス・テタイオタオミクロン(BT,Bacteroides thetaiotaomicron)株の発見に基づく。したがって、BT株は、炎症性障害及び/又は自己免疫障害及び/又はアレルギー障害に対する治療薬として又は予防医学において有用である。

課題を解決するための手段

0005

本発明の第1の態様によれば、NCIM受託番号42341として寄託されたバクテロイデス・テタイオタオミクロン、又はその派生物がある。

0006

本発明の第2の態様によれば、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロンと、栄養的に許容される賦形剤担体又は希釈剤とを含む栄養補給剤がある。

0007

本発明の第3の態様によれば、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロンを含む家畜飼料食品栄養補助食品又は食品添加物がある。

0008

本発明の第4の態様によれば、対象の組織若しくは器官の炎症を調節するのに使用するための、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

0009

本発明の第5の態様によれば、対象の障害の処置及び/又は予防に使用するためのものであり、前記障害が炎症性障害及び/又は自己免疫障害である、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

0010

本発明の第6の態様によれば、対象の結腸乱れを低減させるのに使用するためのものであり、好ましくは前記対象がIBDを有する、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

0011

本発明の第7の態様によれば、対象の1つの細胞又は複数の細胞における1つ又は2つ以上の炎症促進性遺伝子の発現を低減させるのに使用するための、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

0012

本発明の第8の態様によれば、消化管又は消化管の一部分における制御性T細胞(Treg)のパーセンテージを増加させるのに使用するための、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

0013

本発明の第9の態様によれば、請求項4又は5に記載の医薬組成物を製造する方法であって、前記バクテロイデス・テタイオタオミクロンを薬学的に許容される賦形剤、担体又は希釈剤と混合するステップを含み、前記方法において前記バクテロイデス・テタイオタオミクロンがカプセル化されてもよい、方法。

0014

本発明の第10の態様によれば、対象の組織又は器官の炎症を調節する方法であって、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物を前記対象に投与するステップを含む方法。

0015

本発明の第11の態様によれば、対象の炎症性障害及び/又は自己免疫障害を処置及び/又は予防する方法であって、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物を前記対象に投与するステップを含む方法。

0016

本発明の第12の態様によれば、対象の結腸の乱れを低減させる方法であって、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物を前記対象に投与するステップを含み、好ましくは前記対象がIBDを有する、方法。

0017

本発明の第13の態様によれば、対象の1つの細胞又は複数の細胞における1つ又は2つ以上の炎症促進性遺伝子の発現を低減させる方法であって、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物を前記対象に投与するステップを含む方法。

0018

本発明の第14の態様によれば、消化管又は消化管の一部分における制御性T細胞(Treg)のパーセンテージを増加させる方法であって、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物を前記対象に投与するステップを含む方法。

0019

本発明の第15の態様によれば、対象の組織又は器官の炎症を調節する薬物を製造するための、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

0020

本発明の第16の態様によれば、対象の炎症性障害及び/又は自己免疫障害を処置及び/又は予防する薬物を製造するための、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

0021

本発明の第17の態様によれば、対象の結腸の乱れを低減させる薬物を製造するためのものであり、好ましくは前記対象がIBDを有する、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

0022

本発明の第18の態様によれば、対象の1つの細胞又は複数の細胞における1つ又は2つ以上の炎症促進性遺伝子の発現を低減させる薬物を製造するための、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

0023

本発明の第19の態様によれば、消化管又は消化管の一部分における制御性T細胞(Treg)のパーセンテージを増加させる薬物を製造するたるための、請求項1に記載のバクテロイデス・テタイオタオミクロン、請求項2若しくは3に記載の組成物、請求項4若しくは5に記載の医薬組成物、請求項6若しくは7に記載の栄養補給剤、又は請求項8若しくは9に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品若しくは食品添加物。

図面の簡単な説明

0024

本発明を添付の図面に関連して説明する。
SS誘導大腸炎モデルにおけるB.テタイオタオミクロンBT2013株でのTreg細胞拡張による大腸炎の減弱を示す図である。
B.テタイオタオミクロンBT2013株が、通常飼育マウスのTreg細胞に影響を及ぼさないが、Teff細胞には影響を及ぼすことを示す図である。
B.テタイオタオミクロンを毎日摂取していた又はしていなかった、DSSを投与したマウスの(a)回腸及び(b)盲腸におけるミエロペルオキシダーゼ(MPO,myeloperoxidase)活性を示す図である。
DSS(a)又はDSS及びB.テタイオタオミクロン(b)を投与した雌C57Bl/6マウスの上行結腸における病理組織診断を示す図である。
DSS誘導大腸炎中に、B.テタイオタオミクロンE1及びBT2013株を定着させたマウスからの上行結腸についての平均病理組織診断の組織スコアを示す図である。
B.テタイオタオミクロンE1、E2及びBT2013株で処置したマウスの上行結腸における炎症促進性遺伝子(IL−1β及びIL−6)及び抗炎症性遺伝子(IL−10)の発現を示す図である。
PMAと培地又は細菌細胞E1、E2及びBT2013とによりインキュベートした、Caco−2細胞におけるIL−8の発現を示す図である。

実施例

0025

本発明は、BT株BT2013には対照BT株と比較してより強力な抗炎症効果があるという知見に基づく。

0026

BT株BT2013は、NCIMB社、Ferguson Building, Craibstone Estate, Bucksburn, Aberdeen, UK, AB21 9YAのNational Collections of Industrial, Food and Marine Bacteria(NCIMB)に、2014年12月3日に受託番号42341で寄託された。ブダペスト条約の条項に従って寄託を行った。この寄託は、GTBiologics社(Life Sciences Innovation Building, Aberdeen, AB25 2ZS, Scotland)が行った。GT Biologics社は
、その後、その社名を4D Pharma Research社に変更した。

0027

派生物
本発明は、寄託株の派生物を包含する。用語「派生物」は、株(子孫)又は原種から培養された(サブクローニングされた)株であって、しかし生物活性を負に変更することなく何らかの点で改変(例えば遺伝子レベルで)されている株を含み、すなわち、派生株は、原種BT2013株と少なくとも同じ免疫調節活性を有することになる。

0028

生物型
BT2013株のゲノム配列を配列番号1に提供する。

0029

受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌の生物型である細菌株も、炎症性障害及び/又は自己免疫障害及び/又はアレルギー障害の処置又は予防に有効であると予想される。生物型は、同じ又は非常に類似している生理的及び生化学的特徴を有する近縁株である。

0030

ある特定の実施形態において、本発明において使用するための細菌株は、受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌の16srRNA配列と少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%又は99.9%同一である16s rRNA配列を有する。

0031

あるいは、受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌の生物型である株であって、本発明における使用に好適な株は、受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌についての他のヌクレオチド配列シークエンシングによって同定することができる。例えば、実質的に、全ゲノムは、その全ゲノムの少なくとも80%にわたって(例えば、少なくとも85%、90%、95%若しくは99%にわたって、又はその全ゲノムにわたって)少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%又は99.9%の配列同一性を有しうる。生物型株の同定に使用するための他の好適な配列としては、hsp60又は反復配列、例えばBOX、ERIC、(GTG)5若しくはREPを挙げることができる(Masco et al.(2003) Systematic and Applied Microbiology, 26:557-563)。生物型株は、受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌の対応する配列と少なくとも95%、96%、97%、98%、99%、99.5%又は99.9%の配列同一性を有する配列を有しうる。

0032

ある特定の実施形態では、本発明において使用するための細菌株は、配列番号1との配列同一性を有するゲノムを有する。好ましい実施形態では、本発明において使用するための細菌株は、配列番号1の少なくとも60%(例えば、少なくとも65%、70%、75%、80%、85%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%)にわたって配列番号1と少なくとも90%の配列同一性(例えば、少なくとも92%、94%、95%、96%、97%、98%、99%又は100%の配列同一性)を有するゲノムを有する。例えば、本発明において使用するための細菌株は、配列番号1の70%にわたって配列番号1と少なくとも90%の配列同一性、又は配列番号1の80%にわたって配列番号1と少なくとも90%の配列同一性、又は配列番号1の90%にわたって配列番号1と少なくとも90%の配列同一性、又は配列番号1の100%にわたって配列番号1と少なくとも90%の配列同一性、又は配列番号1の70%にわたって配列番号1と少なくとも95%の配列同一性、又は配列番号1の80%にわたって配列番号1と少なくとも95%の配列同一性、又は配列番号1の90%にわたって配列番号1と少なくとも95%の配列同一性、又は配列番号1の100%にわたって配列番号1と少なくとも95%の配列同一性、又は配列番号1の70%にわたって配列番号1と少なくとも98%の配列同一性、又は配列番号1の80%にわたって配列番号1と少なくとも98%の配列同一性、又は配列番号1の90%にわたって配列番号1と少なくとも98%の配列同一性、又は配列番号1の100%にわたって配列番号1と少なくとも98%の配列同一性を有するゲノムを有しうる。

0033

あるいは、受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌の生物型である株であって、本発明における使用に好適な株は、受託番号NCIMB 42341寄託物及び制限断片分析並びに/又はPCR分析の使用、例えば、蛍光増幅断片長多型FAFLP,fluorescent amplified fragment length polymorphism)及び反復DNAエレメント(rep)−PCRフィンガープリンティング、又はタンパク質プロファイリング、又は部分的な16S若しくは23s rDNAシークエンシングの使用によって、同定することができる。

0034

ある特定の実施形態において、受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌の生物型である株であって、本発明における使用に好適な株は、例えば、Sau3AI制限酵素を使用した増幅リボソームDNA制限分析(ARDRA,amplified ribosomal DNA restriction analysis)によって分析したとき(例示的方法及びガイダンスについては、例えば、Srutkova et al.(2011) J. Microbiol.Methods, 87(1):10-6を参照されたい)、受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌と同じパターンを与える株である。あるいは、生物型株は、受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌と同じ炭水化物発酵パターンを有する株として同定される。

0035

受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌の生物型である細菌株であって、本発明の組成物及び方法において有用である細菌株は、いかなる適切な方法又は戦略を使用して同定してもよい。例えば、受託番号NCIMB 42341で寄託された細菌と同様の増殖パターン、代謝のタイプ及び/又は表面抗原を有する細菌株は、本発明において有用でありうる。生物型株は、NCIMB 42341株と同等の免疫調節活性を有することになる。例えば、生物型株は、DSS誘導大腸炎モデルに対して同等の効果を惹起し、また、Tregレベル、MPO酵素活性炎症関連遺伝子発現及び結腸病理組織診断において、機能アッセイ(functional assay)において示される効果と同様の効果を惹起することになり、このことは、機能アッセイに関して説明するプロトコルを使用することによって同定することができる。

0036

障害
バクテロイデス・テタイオタオミクロンBT2013株は、対象の障害であって、炎症性障害及び/又は自己免疫障害である障害の処置及び/又は予防に使用することができる。

0037

一実施形態において、障害は、消化管、消化管の一部分、肝臓肝臓細胞免疫細胞上皮細胞表皮細胞神経細胞内皮細胞線維芽細胞膵臓、及び/又は膵臓細胞(例えば、ランゲルハンス島)に影響を及ぼす。

0038

消化管の部分(section)(すなわち、一部(part))の例としては、食道及び腸
(例えば、小腸(例えば十二指腸空腸及び回腸)及び/又は大腸(例えば、盲腸、上行結腸、横行結腸下行結腸及びS状結腸))が挙げられる。

0039

上皮細胞の例としては、腸上皮細胞が挙げられる。免疫細胞の例としては、樹状細胞単球マクロファージ、T細胞及び好中球が挙げられる。

0040

一実施形態において、障害は、以下の1及び2からなる群から選択される:
1.過敏性腸症候群(IBS,irritable bowel syndrome)、炎症性腸疾患クローン病及び潰瘍性大腸炎を含む)、壊死性腸炎回腸嚢炎セリアック病多発性硬化症(脳)、I型糖尿病グッドパスチャー症候群橋本甲状腺炎慢性活動性肝炎心筋症、ぶどう膜炎及び鼻炎などの器官関連障害
2.関節リウマチ全身性エリテマトーデス強皮症乾癬アトピー性皮膚炎白斑、多発性硬化症、円形脱毛症サルコイドーシス多発性筋炎及びこれらの組合せなどの全身性障害。

0041

一態様において、障害は腸に影響を及ぼす。

0042

一態様において、障害は炎症性障害である。例えば、障害は、クローン病などの炎症性腸障害(IBD,inflammatory bowel disorder)である。

0043

一態様において、障害は自己免疫障害である。例えば、自己免疫障害は、潰瘍性大腸炎、回腸嚢炎、関節リウマチ、乾癬、多発性硬化症、I型糖尿病、アレルギー(セリアック病を含む)、アトピー性皮膚炎及び鼻炎からなる群から選択される。

0044

対象
一実施形態において、対象は単胃動物である。

0045

単胃動物の例としては、家禽、ヒト、ラットブタイヌネコウマ及びウサギが挙げられる。

0046

別の実施形態において、対象は、単胃哺乳動物などの哺乳動物である。

0047

単胃哺乳動物の例としては、雑食動物(例えば、ヒト、ラット及びブタ)、肉食動物(例えば、イヌ及びネコ)、及び草食動物(例えば、ウマ及びウサギ)が挙げられる。

0048

好ましくは、対象はヒトである。

0049

一態様において、対象は、炎症性腸障害(IBD)、大腸炎、関節リウマチ、乾癬、多発性硬化症、I型糖尿病、セリアック病、アトピー性皮膚炎、鼻炎、過敏性腸症候群(IBS)、潰瘍性大腸炎、回腸嚢炎、クローン病、機能性ディスペプシアアトピー性疾患、壊死性腸炎、非アルコール性脂肪肝疾患胃腸感染症及びこれらの組合せからなる群から選択される障害を有する。例えば、対象は、IBDを有する。

0050

調節/制御
用語「調節」及び「制御」は、本明細書において同義的に使用される場合がある。

0051

一実施形態において、B.テタイオタオミクロンBT2013株は、対象の細胞、組織又は器官の炎症を調節するために使用される。

0052

一実施形態において、用語「調節」は、増加及び/又は誘導及び/又は促進及び/又は活性化を指す。代替の実施形態において、用語「調節」は、減少及び/又は低減及び/又は阻害を指す。

0053

一実施形態において、用語「制御」は、上方制御を指す。代替の実施形態において、用語「制御」は、下方制御を指す。

0054

一実施形態において、本明細書に記載のB.テタイオタオミクロンBT2013株は、細胞、組織又は器官の炎症を低減させる。例えば、消化管、消化管(例えば、腸)の一部分(すなわち、一部)、肝臓、肝臓細胞、上皮細胞、表皮細胞、神経細胞、内皮細胞、線維芽細胞、膵臓、及び/又は膵臓細胞(例えば、ランゲルハンス島)の炎症を低減させる。

0055

一例では、消化管又はその一部(例えば、腸)の炎症を低減させる。

0056

別の例では、組織又は器官の免疫細胞による炎症を低減させる。

0057

別の例では、組織又は器官の上皮細胞による炎症を低減させる。

0058

用語「炎症」は、本明細書において使用する場合、次のものの1つ又は2つ以上を指す:免疫系の過剰反応によって誘発される炎症過程に起因する、発赤腫脹疼痛圧痛発熱、及び細胞、組織又は器官の機能障害

0059

一実施形態において、対象において炎症を起こしている細胞の数は、本明細書に記載のポリペプチド又はポリヌクレオチド又は宿主細胞の投与後、本明細書に記載のBT2013株を対象に投与する前の対象において炎症を起こしている細胞の数と比較して少なくとも10%、20%、30%、40%又は50%少ない。

0060

一実施形態において、対象において炎症を起こしている組織又は器官の量は、BT2013株の投与後、BT2013株を対象に投与する前の対象において炎症を起こしている組織又は器官の量と比較して少なくとも10%、20%、30%、40%又は50%少ない。

0061

一実施形態において、BT2013株は、組織又は器官の上皮細胞による炎症を低減させる。

0062

例えば、上皮細胞は、消化管又はその一部(例えば、腸)の上皮細胞である。

0063

理論によって拘束されることを望むものではないが、BT2013株は、対象におけるT細胞(例えば、Tregと呼ばれることもある制御性T細胞)の産生を増加させる。Treg数のこの増加は、炎症、自己免疫及びアレルギー/アトピー状態を駆動する、他のエフェクターT細胞(Teffとも呼ばれる)、例えばTh1、Th17及びTh2、の効果に対抗することができる。クローン病及び潰瘍性大腸炎では、Teff/Treg細胞のバランスが失われる。

0064

一実施形態において、対象におけるT細胞の産生は、本明細書に記載のポリペプチド又はポリヌクレオチド又は宿主細胞の投与後、BT2013株を対象に投与する前の対象におけるT細胞の数と比較して、少なくとも10%、20%、30%、40%若しくは50%多いT細胞、又は100%以上に多いT細胞が存在するように増加する。

0065

バリアの完全性
一実施形態において、BT2013株は、対象の腸バリアの完全性(integrity)を向
上させるために使用される。

0066

用語「腸バリアの完全性を向上させる」は、本明細書において使用する場合、対象の腸から他の細胞に伝播する微生物の数及び/又はタイプが、BT2013株の投与後、本明細書に記載のBT2013株の投与前の対象の腸から他の細胞に伝播する微生物の数及び/又はタイプと比較して低減されることを指す。

0067

一実施形態において、対象の腸から他の細胞に伝播する微生物の数は、BT2013株の投与後、対象投与の腸から他の細胞に伝播する微生物の数と比較して少なくとも10%、20%、30%、40%又は50%少ない。

0068

一実施形態において、BT2013株の投与後には対象の腸から他の細胞に伝播する微生物の、投与前の対象の腸から他の細胞に伝播する微生物のタイプと比較して、少なくとも5%、10%、15%又は20%少ないタイプが存在する。

0069

腸の乱れ
一実施形態において、BT2013株は、対象(例えば、IBDを有する対象)の腸(例えば、大腸)の乱れを低減させるために使用される。

0070

用語「対象の腸の乱れ」は、本明細書において使用する場合、粘膜上皮の完全性に対する影響及び/又は上皮杯細胞の数に対する影響及び/又は粘膜固有層浸潤する免疫細胞の数に対する影響を指す。

0071

一実施形態において、BT2013株は、粘膜上皮の完全性の乱れを低減させる若しくは予防する、及び/又は上皮の杯細胞の数の低減を低減させる若しくは予防する、及び/又は粘膜固有層への免疫細胞の浸潤を低減させる若しくは予防する。

0072

一実施形態において、粘膜上皮の完全性の乱れの低減は、BT2013株の投与後に腸管腔から腸細胞移行する細菌の数の、投与前の対象の腸管腔から腸細胞に移行する細菌の数と比較して、少なくとも5%、10%、15%又は20%の低減である。

0073

一実施形態において、上皮の杯細胞の数の低減は、BT2013株の投与後の対象における上皮の杯細胞の数の、投与前の対象の上皮における杯細胞の数と比較して、少なくとも2%、5%、10%、15%又は20%の低減である。

0074

一実施形態において、免疫細胞の粘膜固有層への浸潤の低減は、一定期間(例えば、24時間)にわたって、BT2013株の投与後に粘膜固有層細胞内に移行する免疫細胞(例えば、T細胞)の数の、投与前の対象の粘膜固有層内に移行する免疫細胞(例えば、T細胞)の数と比較して、少なくとも5%、10%、15%、20%又は30%の低減があるような、低減である。

0075

炎症促進性遺伝子及びバリア完全性遺伝子
一実施形態において、BT2013株は、対象の1つの細胞又は複数の細胞における1つ若しくは2つ以上の炎症促進性遺伝子及び/又は1つ若しくは2つ以上のバリア完全性遺伝子の発現を制御するために使用される。

0076

一実施形態において、用語「制御する」は、1つ又は2つ以上の炎症促進性遺伝子の発現の上方制御を指す。代替の実施形態において、用語「制御する」は、1つ又は2つ以上の炎症促進性遺伝子の発現の下方制御を指す。

0077

一実施形態において、BT2013株は、対象の1つの細胞又は複数の細胞における1つ又は2つ以上の炎症促進性遺伝子の発現を下方制御する。

0078

用語「炎症促進性遺伝子」は、本明細書において使用する場合、発現されたときに炎症を促進する遺伝子を指す。炎症促進性遺伝子の例としては、限定されないが、IL1−β、IL4、IL5、IL6、IL8、IL12、IL13、IL17、IL21、IL22、IL23、IL27、IFN、CCL2、CCL3、CCL5、CCL20、CXCL5、CXCL10、CXCL12、CXCL13及びTNF−αをコードする遺伝子が挙げられる。

0079

一実施形態において、炎症促進性遺伝子は、IL1−β、IL6及びIL8からなる群から選択される。

0080

一実施形態において、1つ又は2つ以上の炎症促進性遺伝子の発現レベル(例えば、mRNAベル)は、そのレベルが、BT2013株の投与後、投与前の対象のそのレベルと比較して少なくとも10%、20%、30%、40%又は50%低くなるように低減される(すなわち、下方制御される)。

0081

用語「バリア完全性遺伝子」は、本明細書において使用する場合、発現されたとき、バリアの修復及び微生物のバリア横断の防止などの腸のバリア機能関与する遺伝子を指す。バリア完全性遺伝子の例としては、Retnlg|Retnlb、Si、Defa24、Hsd11b2、Hsd17b2及びNr1d1|Thraをコードする遺伝子が挙げられる。

0082

一実施形態において、用語「制御する」は、1つ又は2つ以上のバリア完全性遺伝子の発現の上方制御を指す。代替の実施形態において、用語「制御する」は、1つ又は2つ以上のバリア完全性遺伝子の発現の下方制御を指す。

0083

一実施形態において、BT2013株は、対象の1つの細胞又は複数の細胞におけるバリア完全性遺伝子の発現を上方制御する。

0084

一実施形態において、バリア完全性遺伝子は、Retnlg|Retnlb、Si、Defa24、Hsd11b2、Hsd17b2及びNr1d1|Thraからなる群から選択される。

0085

一実施形態において、1つ又は2つ以上のバリア完全性遺伝子の発現レベル(例えば、mRNAレベル)は、そのレベルが、BT2013株の投与後、投与前の対象のそのレベルと比較して少なくとも10%、20%、30%、40%又は50%高くなるように増加する(すなわち、上方制御される)。

0086

消化管
消化管部は、食道、胃及び腸(例えば、小腸(例えば十二指腸、空腸及び回腸)及び/又は大腸(例えば盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸及びS状結腸))を含む。

0087

本明細書では、用語「大腸」は、用語「結腸」と同義的に使用される場合がある。

0088

一実施形態において、BT2013株は、対象の消化管の健康を向上させるために使用される。

0089

用語「消化管の健康を向上させる」は、本明細書において使用する場合、消化管若しくはその一部における炎症レベルを低減させること、及び/又は腸管微生物叢を改善することを指す。

0090

一実施形態において、消化管における炎症のレベルは、BT2013株の投与後、投与前の対象の消化管における炎症のレベルと比較して少なくとも10%、20%、30%、40%又は50%低い。

0091

一実施形態において、BT2013株は、対象の腸管微生物叢を改善するために使用される。

0092

用語「腸管微生物叢」は、本明細書において使用する場合、宿主動物の消化管内に生息する微生物を指す。これらの微生物は、多種多様代謝機能構造機能保護機能及び他の有益な機能を果す。

0093

本明細書において使用する場合、用語「腸管微生物叢を改善する」は、対象(例えば、宿主)の腸内に存在する望ましい微生物の数及び/若しくはタイプを増加させること、並びに/又は前記望ましい微生物の代謝機能、構造機能、保護機能及び他の有益な機能の点での活性を増加させることを指す。用語「腸管微生物叢を改善する」は、対象(例えば、宿主)の腸内に存在する望ましくない微生物の数及び/若しくはタイプを減少させること、並びに/又は前記望ましくない微生物の代謝機能、構造機能、保護機能及び他の有益な機能の点での活性を減少させることを指しうる。

0094

宿主の腸内の望ましい微生物は、保護及び有益な機能を有する微生物である。ファーミキューテス門(Firmicutes)及びバクテロイデス門(bacteroidetes)細菌が宿主の腸内
の望ましい微生物の例である。

0095

宿主の腸内の望ましくない微生物は、保護及び有益な機能を有する、腸内の望ましい微生物の代謝機能、構造機能、保護機能及び他の有益な機能に干渉しうる微生物である。加えて又は代替的に、望ましくない微生物は、例えば炎症及び/又は下痢を引き起こすものである。大腸菌(E. coli)が宿主の腸内の望ましくない微生物の例である。

0096

例えば、炎症性腸疾患(IBD,inflammatory bowel disease)を有する対象において、該対象にBT2013株を投与してしまえば、腸内の望ましい微生物(例えば、ファーミキューテス門及びバクテロイデス門細菌)と望ましくない微生物(例えば、大腸菌:ETEC、EPEC、EIEC、EHEC及びEAEC)との微生物叢バランスの変化が起こりうる。

0097

一実施形態において、対象(例えば、宿主)の腸内に存在する望ましい微生物(例えば、ファーミキューテス門及びバクテロイデス門細菌)の数は、微生物の数が、BT2013株の投与後、投与前の対象におけるレベルと比較して少なくとも10%、20%、30%、40%若しくは50%多く、又は100%を超えて多くなるように増加する。加えて、又は代替的に、対象(例えば、宿主)の腸内に存在する望ましい微生物(例えば、ファーミキューテス門及びバクテロイデス門)のタイプは、BT2013株の投与後、投与前の対象におけるタイプと比較して少なくとも2%、5%、10%又は15%多い微生物タイプが存在するように増加する。

0098

一実施形態では、対象(例えば、宿主)の腸内に存在する望ましくない微生物(例えば、大腸菌ETEC、EPEC、EIEC、EHEC及びEAEC)の数は、微生物の数が、BT2013株の投与後、投与前の対象におけるレベルと比較して少なくとも10%、20%、30%、40%又は50%少なくなるように減少する。加えて、又は代替的に、対象(例えば、宿主)の腸内に存在する望ましくない微生物(例えば、大腸菌ETEC、EPEC、EIEC、EHEC及びEAEC)のタイプは、BT2013株の投与後、投与前の対象におけるタイプと比較して少なくとも1%、2%、5%又は10%少ない望ましくない微生物タイプが存在するように減少する。

0099

カプセル化
一実施形態において、B.テタイオタオミクロンBT2013株はカプセル化されている。

0100

さらなる実施形態において、BT2013株を含む医薬組成物はカプセル化されている。

0101

別の実施形態において、BT2013株を含む栄養補給剤はカプセル化されている。

0102

さらなる実施形態において、本明細書に記載の家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物はカプセル化されている。

0103

用語「カプセル化されている」は、本明細書において使用する場合、適合できない環境からBT2013株を物理的分離によって保護し、したがって、BT2013株が標的部位に対して影響を及ぼすことができるように、分解又は有意な分解なくBT2013株を標的部位(例えば、腸)に送達することができる手段を指す。例は、腸溶性カプセル又は腸内耐性カプセルである。

0104

カプセル化の目的がその環境からの株の単離であるときでも、保護コーティング又は剤皮は、所望の作用時に破断されなければならない。保護コーティング又は剤皮の破断は、典型的に、圧力、酵素攻撃化学反応及び物理崩壊などの化学的及び物理的刺激の作用によって起こる。

0105

例えば、カプセル化は、標的部位(例えば、腸)に、該標的部位で効果を発揮するのに有効である量の微生物を送達することができるように、株を摂取することができるようにする。

0106

医薬組成物
一実施形態において、医薬組成物は、BT2013株の微生物を含み、薬学的に許容される賦形剤、担体又は希釈剤を含んでいてもよい。

0107

医薬組成物は、いずれの医薬組成物であってもよい。一態様では、医薬組成物は、経口、経腸又は直腸投与されると予想される。例えば、組成物は、食用組成物であってもよい。「食用」は、ヒト又は動物の摂取用に承認されている物質を意味する。

0108

医薬組成物は、人間及び獣医学におけるヒト又は動物の使用のためのものでありうる。

0109

本明細書に記載する医薬組成物の様々な異なる形態のためのそのような好適な賦形剤の例は、“Handbook of Pharmaceutical Excipients, 2nd Edition, (1994), Edited by A Wade and PJ Wellerで見つけることができるだろう。

0110

治療上の使用に許容される担体又は希釈剤は製薬技術分野において周知であり、例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences, Mack Publishing Co. (A. R. Gennaro edit. 1985)に記載されている。

0112

好適な希釈剤の例としては、水、エタノールグリセロールプロピレングリコール及びグリセリンのうちの1つ又は2つ以上、並びにこれらの組合せが挙げられる。

0113

医薬担体、賦形剤又は希釈剤の選択は、所期投与経路及び標準薬務に留意して選択されうる。医薬組成物は、担体、賦形剤若しくは希釈剤として、又は担体、賦形剤若しくは希釈剤に加えて、任意の好適な結合剤滑沢剤懸濁剤コーティング剤可溶化剤を含んでもよい。

0114

好適な結合剤の例としては、デンプン、ゼラチン天然糖、例えばグルコース、無水ラクトースフリーフローラクトース、ベータ−ラクトース、トウモロコシ甘味料、天然及び合成ゴム、例えばアラビアゴムトラガカント又はアルギン酸ナトリウムカルボキシメチルセルロース、並びにポリエチレングリコールが挙げられる。

0115

好適な滑沢剤の例としては、オレイン酸ナトリウムステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム酢酸ナトリウム塩化ナトリウムなどが挙げられる。

0116

保存薬、安定剤、色素及びさらには着香剤を医薬組成物に供給してもよい。保存薬の例としては、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、及びp−ヒドロキシ安息香酸エステルが挙げられる。抗酸化剤及び懸濁剤を使用してもよい。

0117

一態様において、BT2013株医薬組成物の微生物はカプセル化されている。

0118

医薬は、用途及び/又は利用方法及び/又は投与方法に応じて、溶液の形態であってもよいし、又は固形物として存在していてもよい。

0119

本明細書において使用する場合、用語「薬物」は、人間及び獣医学におけるヒト及び動物両方の使用のための薬物を包含する。加えて、用語「薬物」は、本明細書において使用する場合、治療及び/又は有益効果をもたらす任意の物質を意味する。用語「薬物」は、本明細書において使用する場合、販売承認を必要とする物質に必ずしも限定されず、化粧品栄養強化食品、食品(例えば、飼料及び飲料を含む)、プロバイオティック培養物、栄養補給剤及び自然療法薬に使用することができる物質を含むことができる。加えて、用語「薬物」は、本明細書において使用する場合、動物用飼料、例えば家畜用飼料及び/又はペットフードに組み込むために設計された製品を包含する。

0120

栄養補給剤
栄養的に許容される担体、希釈剤及び賦形剤は、ヒト又は動物の摂取に好適なものであって、食品産業において標準的なものとして使用されているものを含む。典型的な栄養的に許容される担体、希釈剤及び賦形剤は、当業者によく知られているであろう。

0121

一実施形態において、栄養補給剤は、BT2013株の微生物、又は前記ポリヌクレオチド配列を含む発現ベクターを含む宿主細胞と、栄養的に許容される賦形剤、担体又は希釈剤とを含む。

0122

一例では、BT2013株の微生物はカプセル化されている。

0123

家畜飼料/製品
本発明のさらなる態様は、BT2013株の微生物を含む、家畜飼料、食品、栄養補助食品及び食品添加物に関する。

0124

用語「家畜飼料」、「食品」、「食品添加物」及び「栄養補助食品」は、本明細書において使用する場合、固体ゼリー又は液体でありうる、あらゆる摂取可能な製品を包含することを意図したものである。

0125

用語「食品」は、広い意味で使用されており、ヒト用の食品はもちろん、動物用の食品(すなわち飼料)も包含する。一態様において、食品は、ヒトの摂取用のものである。食品の例としては、乳製品(例えば、ミルクチーズ乳清タンパク質を含む飲料、ミルクドリンク乳酸菌ドリンク、ヨーグルト、飲むヨーグルト)、ベーカリー製品、飲料、及び粉末飲料が挙げられる。

0126

「家畜飼料」、「食品」、「食品添加物」及び「栄養補助食品」は、用途及び/又は利用方法及び/又は投与方法に応じて、溶液の形態であることもあり、又は固形物として存在することもある。

0127

本明細書において使用する場合、用語「栄養補助食品」は、食品又は家畜飼料に栄養補給剤として添加される、又は添加することができる、配合物を含む。用語「栄養補助食品」は、本明細書において使用する場合、ゲル化、食感付与、安定化、懸濁化、膜形成及び構造化多汁性の保持、及び食感向上を必要とする多種多様な製品に、粘度を増すことなく、低レベルで使用することができる配合物も指す。

0128

好適な食品としては、例えば、機能性食品食品組成物、ペットフード、家畜用飼料、健康食品、家畜飼料などを挙げることができる。一態様において、食品は健康食品である。

0129

本明細書において使用する場合、用語「機能性食品」は、栄養効果を提供できることに加えて、摂取者にさらなる有益効果をもたらすこともできる食品を意味する。したがって、機能性食品は、単なる栄養効果以外に、特定の機能、例えば、医学的又は生理的な利益を食品に付与する成分又は原料(例えば、本明細書に記載するもの)が組み込まれた通常の食品である。

0130

本発明に利用できる特定の食品の例としては、ヒト用のミルクベースの製品、そのままですぐに食べられるデザート、例えばミルク若しくは水で再溶解するための粉末チョコレートミルクドリンク、麦芽ドリンク、そのままですぐに食べられる料理インスタント料理若しくはドリンク、又はペット若しくは家畜向けの完全食若しくは部分食に相当する食品組成物が挙げられる。

0131

一態様において、本発明による家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物は、ヒト、ペット又は家畜、例えば単胃動物向けである。家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物は、イヌ、ネコ、ブタ、ウマ及び家禽からなる群から選択される動物向けであることもある。さらなる実施形態において、食品、栄養補助食品又は食品添加物は、成体種、特に、成人向けである。

0132

用語「ミルクベースの製品」は、本明細書において使用する場合、様々な脂肪含有量を有する、任意の液体又は半固体のミルク又は乳清に基づく製品を意味する。ミルクベースの製品は、例えば、牛乳山羊乳乳、スキムミルク全乳粉乳からの還元牛乳、及び一切加工されていない乳清、又は加工製品、例えばヨーグルト、凝乳カード酸性乳酸性全乳、バターミルク及び他の酸性乳製品でありうる。もう1つの重要な群は、ミルク飲料、例えば、乳清飲料、発酵乳コンデンスミルク、幼児又は乳児用ミルクフレーバーミルク、アイスクリーム、ミルク含有食品、例えば甘い菓子類を含む。

0133

本発明の家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物は、フードサプリメントであってもよいし、又はそれに添加されてもよく、フードサプリメントは、本明細書では栄養補助食品、栄養補給剤又は食品添加物とも呼ばれる。

0134

本発明による家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物は、動物の栄養(例えば、ブタの栄養)に、特に、離乳早期及び成長肥育期に使用してもよい。家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物は、例えば飼料転換効率増加によって、免疫機能強化する、感染性疾患を低減させる及び予防する、微生物叢組成を有益に変更する並びに動物の成長及び能力を向上させると予想される。

0135

一実施形態において、家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物はカプセル化されている。

0136

生きた生物学的療法製品
BT2013株の微生物は、生きた生物学的療法製品(LBP)に又はLBPとして使用することもできる。

0137

一態様において、LBPは、代謝活性の、すなわち生きている及び/若しくは凍結乾燥された、又は生存不可能に熱殺滅された、放射線照射された若しくは溶解された細菌の経口投与可能な組成物である。LBPは、他の原料を含有してもよい。LBPは、経口的に、すなわち錠剤、カプセル又は粉末の形態で投与することができる。LBPは、他の細菌種、例えば、細菌種R.ホミニス(R. hominis)をさらに含んでもよい。R.ホミニスは嫌気性菌であるので、R.ホミニスにはカプセル化製品好都合である。他の原料(例えば、ビタミンCなど)を脱酸素剤及び基質として含めてもよい(例えば、これらは、インビボでの定着及び生存率を向上させる)。あるいは、本発明のLBPを、食品若しくは栄養製品、例えばミルク若しくは乳清ベース発酵乳製品として、又は医薬製品として経口投与してもよい。

0138

LBP中の細菌の好適な1日用量は、約1×103〜約1×1012コロニー形成単位(CFU)、例えば、約1×107〜約1×1010CFU、別の例では約1×106〜約1×1010CFUである。

0139

一態様において、LBPは、細菌種及び/又はそれらの細胞成分を、組成物の重量に対して約1×106〜約1×1012CFU/g、例えば約1×108〜約1×1010CFU/gで、活性成分として含有する。典型的に、LBPは、少なくとも1つの好適なプレバイオティック化合物と併用されていてもよい。プレバイオティックは、通常は、上部消化管内で分解も吸収もされない非消化性炭水化物、例えば、オリゴ糖若しくは多糖、又は糖アルコールである。公知のプレバイオティクスには、イヌリン及びトランスガラクトオリゴ糖などの商品が含まれる。

0140

一態様において、本明細書のLBPは、組成物全重量に対して、約1〜約30重量%(例えば、5〜20重量%)の量でプレバイオティックを含む。炭水化物は、フラクトオリゴ糖(すなわち、FOS,fructo-oligosaccharide)、短鎖フラクトオリゴ糖、イヌリン、イソマルトオリゴ糖ペクチンキシロオリゴ糖(すなわち、XOS,xylo-oligosaccharide)、キトサンオリゴ糖(すなわち、COS,chitosan-oligosaccharide)、ベータ−グルカン、アラビアゴム、加工及び難消化性デンプンポリデキストロース、D−タガトースアカシア繊維、イナゴマメエンバク並びに柑橘繊維からなる群から選択することができる。一態様において、プレバイオティックスは、短鎖フラクトオリゴ糖(簡単にするために本明細書では以降FOSs−c.cと示す)であり、前記FOSs−c.c.は、可消化性炭水化物ではなく、一般にテンサイ糖転化によって得られ、3つのグルコース分子が結合しているサッカロース分子を含む。

0141

投与
本発明の医薬組成物、栄養補給剤、家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物は、経口、直腸非経口筋肉内、腹腔内、動脈内、髄腔内、気管支内、皮下、皮内、静脈内、頬側又は舌下投与経路に適応することができる。

0142

一態様において、本発明の医薬組成物、栄養補給剤、家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物は、経口、直腸、膣、非経口、鼻、頬側又は舌下投与経路に適応する。

0143

さらなる態様において、本発明の医薬組成物、栄養補給剤、家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物は、経口投与に適応する。

0144

経口投与には、圧縮錠剤ピル、錠剤、カプセル(gellule)、ドロップ及びカプセル
が特に使用される。

0145

他の投与形態は、静脈内、動脈内、髄腔内、皮下、皮内、腹腔内又は筋肉内注射することができ、滅菌溶液又は滅菌可能な溶液から調製される、溶液又はエマルジョンを含む。本発明の医薬組成物は、座剤、ペッサリー及び懸濁液の形態であってもよい。医薬組成物、栄養補給剤、家畜飼料、食品、栄養補助食品又は食品添加物を、単位剤形で、すなわち、単位用量、又は単位用量の多若しくは小単位、を含有する個別部分の形態で、配合してもよい。

0146

投薬量
当業者は、対象に投与するためのBT2013株の適切な投薬量を、過度実験を伴わずに容易に決定することができる。通常は、医師は、個々の患者に最も好適であろう実際の投薬量を決定することになり、これは、利用される株の活性、その株の代謝安定性及び作用長年齢、体重、全体的な健康、性別食事、投与方法及び回数排泄率、薬の組合せ、特定の状態の重症度並びに個体が受けている治療を含む様々な因子に依存することになる。本明細書において開示する投薬量は、平均的な場合の例となるものである。もちろん、より高い又はより低い投薬量範囲がふさわしい個々の事例もありえ、そのような事例は本発明の範囲内である。

0147

併用
一態様において、BT2013株の微生物は、1つ又は2つ以上の他の活性薬剤と併用で投与される。そのような場合、BT2013株の微生物を1つ又は2つ以上の他の活性薬剤と連続的に、同時に又は逐次的に投与してもよい。

0148

機能アッセイ:
インビボモデル
C57BL/6マウス(6週齢)を使用して、DSS誘導大腸炎中のB.テタイオタオミクロンE1、E2及びBT2013株の治療効果を評価した。DSSでの処置前にマウスに前記B.テタイオタオミクロン株のうちの1つの株を定着させた。動物を安楽死させ、腸組織検体採取を行った。フローサイトメトリーによる免疫学的分析及び酵素ミエロペルオキシダーゼ(MPO)の酵素活性測定のために小腸を採取した。上行結腸を等分して、組織学的分析のために中性緩衝ホルマリン(NBF,neutral buffered formalin;Sigma-Aldrich社)に、又は分子分析のためにRNAlater(Ambion社)に移した。

0149

小腸粘膜固有層におけるT細胞集団のフローサイトメトリー分析を行った(図1及び図2)。DSSのみ及びB.テタイオタオミクロン処置は、CD3+CD4+CD8−集団の総パーセンテージに影響を与えなかった。DSSのみ及びB.テタイオタオミクロンによる影響を受けた集団は、Treg(CD25+FoxP3+*及びFR4hiCD25+*)及びTeff細胞(FR4loCD25+*)であった(図1及び2)。DSSのみと比較して、B.テタイオタオミクロンBT2013株で処置したマウスではTregのパーセンテージが増加した。E1W株はTregに対していかなる効果もないようであった。(図1)。TregにおけるBT2013の効果は、DSSと併用処置したマウスでのみ明らかであった。この株は、未処置マウスのTregに対して効果がなかったが、Teff細胞集団に影響を与えた(図2)。

0150

回腸及び盲腸におけるMPOの酵素活性を判定した(図3a及び3b)。MPOは、好中球性顆粒球のアズール親和性顆粒貯蔵されている炎症促進性酵素である。MPOは、炎症、特に、好中球動員及び蓄積指標として使用される。DSSのみと比較して、B.テタイオタオミクロン/DSSで処置したマウスからの回腸又は盲腸組織試料において検出された、より低いMPO活性レベルは、好中球動員の低減と、その結果として炎症の低減を示す。

0151

上行結腸の組織学的分析を行った(図4及び5並びに表1)。病理組織学的グレーディングスキームは、以下に要約するようなBerg et al 1996の基準に基づくものであった:
0=浅い陰窩浸潤性炎症細胞全く又は殆どなし、上皮インタクト、杯細胞にムチンが満たされているように見える。すなわち病態なし。
1=陰窩は若干の上皮細胞過形成を示すことがあり、多少のびまん性浸潤性炎症細胞が陰窩間に見られることがあり、内腔上皮はインタクトに見え、杯細胞はムチンがやや枯渇しているように見える場合がある。
2=陰窩はより深く見え、上皮過形成の明確な証拠あり、杯細胞からムチンの枯渇、浸潤性炎症細胞明白、及び粘膜下層浸潤物は見られないが、事実上、多巣性でありうる。
3=病変は、グレード2で見られるものより、広い粘膜領域を侵した、及び/又は高頻度であった。病変は粘膜下層を侵さなかった。内腔上皮細胞は小さいびらんを示した。病変は経壁的ではなかった。
4=陰窩上皮がびらんしているように見える。膿瘍が存在することもある。内腔上皮細胞が不規則に見え、完全に失われていることもある。経壁浸潤物が認められ、これは、多くの場合、内腔への上皮細胞の完全喪失を伴っていた。

0152

DSS誘導大腸炎の結果としての結腸の乱れは、B.テタイオタオミクロンE1、E2及びBT2013株でのマウスの処置によって有意に低減された。上行結腸における炎症関連遺伝子の発現は、B.テタイオタオミクロンを定着させたマウスでは、DSSのみで処置したマウスと比較して低減された。E1及びBT2013株は、E2株と比較してIL1B及びIL6炎症性遺伝子発現を大きく低減させた。(図6

0153

0154

インビトロモデル
PMA曝露後に腸上皮細胞において誘導された炎症性遺伝子インターロイキン−8の発現は、B.テタイオタオミクロンE1、E2及びBT2013株の存在下で調節された(図7

0155

BT2013株ゲノムのシークエンシング
迅速な断片化及びシークエンシングアダプターでのタグ付けのためにNextera XTライブラリーを使用する、MiSeq(v2 nano 2×250bp)でのシークエンシングにBT2013株からのDNA試料を付して、合計4605120の読み出し(1115615927塩基)を得た。

0156

データ分析を下に要約する:
a.bowtie2(2.2.2)を使用する参照配列(NC_004663及びNC_004703)へのマッピング
b.偽陽性を回避するためにコンセンサスコールを実行する、VarScan(2.3.7)及びSNVer(0.5.3)を使用するSNV及び小さいInDelの呼び出し
c.参照gffを使用する多様性の注釈
d.pindel(0.2.5a3)を使用する、より大きいInDelの呼び出し
e.SOAPdenovo(2.04)を使用する、マッピングされていない読み出しのデノボアセンブリ
f.アセンブルされたコンティグのNCBI ntデータベースに対するブラスト
g.サンプルの全読み出しの50%へのサブサンプリング
h.SOAPdenovo(2.04)を使用する、サブサンプリングされた読み出しのデノボアセンブリ

0157

bowtie2(2.2.2)を使用して配列を参照配列(NC_004663及びNC_004703)にマッピングした。シークエンシング中に偽陽性を回避するためにVarScan(2.3.7)及びSNVer(0.5.3)を使用してヌクレオチド多様性並びに小さな挿入及び/又は欠失を同定し、参照配列を使用して多様性の注釈を付けた。pindel(0.2.5a3)を使用して、大きい挿入及び欠失を同定した。SOAPdenovo(2.04)を使用して、マッピングされていない読み出しのデノボアセンブリを行った。シークエンシング断片を再びアセンブルしてコンティグにし、該コンティグをNCBIヌクレオチオデータベースに対してブラストした。サンプルの全読み出しを50%にサブサンプリングし、次いでSOAPdenovo(2.04)を使用してデノボアセンブリを行って、BT2013のデノボ配列アセンブリの連結バージョンを得た。

0158

配列
配列番号1(BT2013のデノボ配列アセンブリの連結バージョン)−電子化した配列表を参照されたい。

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