図面 (/)

技術 カルシウム丸剤、及びカルシウム丸剤の製造方法

出願人 株式会社ウメケン
発明者 坂本秀一長岡武馬谷江和弘
出願日 2016年10月27日 (4年3ヶ月経過) 出願番号 2016-210932
公開日 2018年5月10日 (2年9ヶ月経過) 公開番号 2018-070491
状態 拒絶査定
技術分野 医薬品製剤 他の有機化合物及び無機化合物含有医薬 植物物質含有医薬
主要キーワード ミネラル材 付着結合 震とう機 製丸機 イオウ含有量 発酵乳酸 粘着防止 天然カルシウム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年5月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

カルシウム人体への吸収が良好であり、二成分の配合による色ムラが抑制され、良好に丸剤化されて割れの発生が抑制されたカルシウム丸剤、及びカルシウム丸剤の製造方法を提供する。

解決手段

発酵法によって得られたL型乳酸カルシウム成分を結合してなるL型乳酸カルシウムと、胡麻種皮由来マグネシウムを含むミネラル材と、水分とを含み、前記ミネラル材の質量の、該ミネラル材及び前記L型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率は、0超過0.3以下である。

概要

背景

L型乳酸カルシウム(以下、L−Caという)は、発酵法によって得られたL型乳酸カルシウム成分を結合したものであり、含有するカルシウムは良好に人体に摂取される。
従来、L−Caは粉末状であり、取扱い上不便であり、また食すると若干苦みがあるという問題があった。また、このL−Caは米飯に混ぜて炊くと、米飯の味がおいしくなるという大きな特徴を有するが、混ぜるときに、粉末状では計量しがたいという問題があった。

このL−Caを丸剤とすることにより上記の問題は解決されるが、L−Caは水溶性であるため、他の賦形剤や丸剤化のための他の成分を使用する必要があり、丸剤中のL−Caの純度(有効成分)が低下するという問題があった。

そこで、本願発明者等は、L−Ca粉末をアルコール水溶液混練し、製丸後、乾燥することにより、賦形剤、及び製丸のための成分を用いることなく、L−Caのみで丸剤化できる製造方法を開発した(特許文献1)。

概要

カルシウムの人体への吸収が良好であり、二成分の配合による色ムラが抑制され、良好に丸剤化されて割れの発生が抑制されたカルシウム丸剤、及びカルシウム丸剤の製造方法を提供する。発酵法によって得られたL型乳酸にカルシウム成分を結合してなるL型乳酸カルシウムと、胡麻種皮由来マグネシウムを含むミネラル材と、水分とを含み、前記ミネラル材の質量の、該ミネラル材及び前記L型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率は、0超過0.3以下である。なし

目的

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、カルシウムの人体への吸収が良好であり、二成分の配合による色ムラが抑制され、良好に丸剤化されて割れの発生が抑制されたカルシウム丸剤、及びカルシウム丸剤の製造方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

L型乳酸カルシウムと、胡麻種皮由来マグネシウムを含むミネラル材と、水分とを含み、前記ミネラル材の質量の、該ミネラル材及び前記L型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率は、0超過0.3以下であることを特徴とするカルシウム丸剤

請求項2

前記水分を18質量%以上26質量%以下含むことを特徴とする請求項1に記載のカルシウム丸剤。

請求項3

胡麻の種皮を焼成して得られた灰から、酸性水溶液を用い、マグネシウムを含むミネラル成分を抽出して得られたミネラル材と、L型乳酸カルシウムと、アルコール水溶液とを、前記ミネラル材の質量の、該ミネラル材及び前記L型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率が0超過0.3以下である状態で、混練して混錬物を得、該混錬物を製丸して丸剤を得、該丸剤を乾燥させることを特徴とするカルシウム丸剤の製造方法。

請求項4

乾燥後の水分量は、18質量%以上26質量%以下であることを特徴とする請求項3に記載のカルシウム丸剤の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、L型乳酸カルシウムと、胡麻種皮由来ミネラル成分を含むミネラル材とを有するカルシウム丸剤、及びカルシウム丸剤の製造方法に関する。

背景技術

0002

L型乳酸カルシウム(以下、L−Caという)は、発酵法によって得られたL型乳酸カルシウム成分を結合したものであり、含有するカルシウムは良好に人体に摂取される。
従来、L−Caは粉末状であり、取扱い上不便であり、また食すると若干苦みがあるという問題があった。また、このL−Caは米飯に混ぜて炊くと、米飯の味がおいしくなるという大きな特徴を有するが、混ぜるときに、粉末状では計量しがたいという問題があった。

0003

このL−Caを丸剤とすることにより上記の問題は解決されるが、L−Caは水溶性であるため、他の賦形剤や丸剤化のための他の成分を使用する必要があり、丸剤中のL−Caの純度(有効成分)が低下するという問題があった。

0004

そこで、本願発明者等は、L−Ca粉末をアルコール水溶液混練し、製丸後、乾燥することにより、賦形剤、及び製丸のための成分を用いることなく、L−Caのみで丸剤化できる製造方法を開発した(特許文献1)。

先行技術

0005

特許第2852369号公報

発明が解決しようとする課題

0006

特許文献1のカルシウム丸剤において、カルシウムの吸収をさらに良くするために、マグネシウム等の他のミネラル成分を配合することが考えられるが、該ミネラル成分を配合する場合、良好な丸剤を製造するのが困難であり、割れやすく、二成分の配合による色ムラが生じ易いという問題があった。

0007

本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、カルシウムの人体への吸収が良好であり、二成分の配合による色ムラが抑制され、良好に丸剤化されて割れの発生が抑制されたカルシウム丸剤、及びカルシウム丸剤の製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

本願発明者は鋭意検討の結果、L型乳酸カルシウムと、胡麻の種皮由来のマグネシウムを含むミネラル材と、水分とを含み、ミネラル材の質量の、ミネラル材及びL型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率が0超過0.3以下になるように丸剤を調製することにより、二成分の配合による色ムラが抑制され、割れの発生が抑制されることを見出し、本発明を完成するに至った。

0009

即ち、本発明に係るカルシウム丸剤は、L型乳酸カルシウムと、胡麻の種皮由来のマグネシウムを含むミネラル材と、水分とを含み、前記ミネラル材の質量の、該ミネラル材及び前記L型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率は、0超過0.3以下であることを特徴とする。

0010

本発明においては、ミネラル材に含まれるマグネシウム等の成分により、カルシウムの人体への吸収が良好になる。
そして、ミネラル材の、該ミネラル材及びL型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率が0超過0.3以下であるので、丸剤は二成分の配合による色ムラの発生が抑制されている。
また、L型乳酸カルシウムとミネラル材との相性が良く、結合性が良好であるので、良好に丸剤化され、割れの発生が抑制されている。

0011

本発明に係るカルシウム丸剤は、上述のカルシウム丸剤において、前記水分を18質量%以上26質量%以下含むことを特徴とする。

0012

水分が26質量%以下である場合、割れ粒が発生し易くなる。本発明においては、L型乳酸カルシウムとミネラル材との結合性が良好であるので、水分量が低い場合においても丸剤の割れが抑制されている。そして、十分に乾燥を行って水分量を低くすることで、乾燥ムラから水分量が高い半透明の丸剤と、水分量が低い不透明の白い丸剤とが混在して色ムラが発生することが抑制されている。

0013

本発明に係るカルシウム丸剤の製造方法は、上述のカルシウム丸剤において、胡麻の種皮を焼成して得られた灰から、酸性水溶液を用い、マグネシウムを含むミネラル成分を抽出して得られたミネラル材と、L型乳酸カルシウムと、アルコール水溶液とを、前記ミネラル材の質量の、該ミネラル材及び前記L型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率が0超過0.3以下である状態で、混練して混錬物を得、該混錬物を製丸して丸剤を得、該丸剤を乾燥させることを特徴とする。

0014

本発明においては、種皮材料に含まれるマグネシウム等の成分により、カルシウムの人体への吸収が良好である丸剤が良好に製造される。
そして、前記ミネラル材の、該ミネラル材及び前記L型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率が0超過0.3以下であるので、二成分の配合による色ムラの発生が抑制されている。

0015

本発明に係るカルシウム丸剤の製造方法は、上述のカルシウム丸剤において、乾燥後の水分量は、18質量%以上26質量%以下であることを特徴とする。

0016

本発明においては、乾燥ムラが生じないため、色ムラの発生が抑制され、かつ丸剤の割れが抑制されている。

発明の効果

0017

本発明によれば、L型乳酸カルシウムと、胡麻の種皮由来のマグネシウムを含むミネラル材と、水分とを含み、ミネラル材の質量の、ミネラル材及びL型乳酸カルシウムの合計質量に対する質量比率が0超過0.3以下であるので、カルシウムの人体への吸収が良好であり、二成分の配合による色ムラが抑制され、良好に丸剤化されて割れの発生が抑制されている。

図面の簡単な説明

0018

実施例1のカルシウム丸剤の写真である。
実施例2のカルシウム丸剤の写真である。
実施例3のカルシウム丸剤の写真である。
実施例4のカルシウム丸剤の写真である。
比較例2のカルシウム丸剤の写真である。
実施例5のカルシウム丸剤の写真である。
実施例6の水分量が25.8質量%であるの場合のカルシウム丸剤の写真である。
実施例6の半透明のカルシウム丸剤を示す写真である。
実施例6の白色のカルシウム丸剤を示す写真である。
実施例6の水分量が24質量%である場合のカルシウム丸剤を示す写真である。
実施例6の水分量が18質量%である場合のカルシウム丸剤を示す写真である。

0019

以下、本発明をその実施の形態に基づいて具体的に説明する。
本発明に係るカルシウム丸剤は、L−Caと、胡麻の種皮由来のマグネシウムを含むミネラル材(以下、胡麻ミネラルという)と、水分とを含む。胡麻ミネラルの質量の、該胡麻ミネラル及びL−Caの合計質量に対する質量比率は、0超過0.3以下である。
ミネラル材のマグネシウム等の成分により、カルシウムの人体への吸収が良好である。
そして、前記質量比率が0超過0.3以下であるので、丸剤は褐色に着色することがなく、酸化劣化し難く、着色による丸剤内の色ムラ、及び着色した丸剤と着色していない丸剤との混在による色ムラの発生が抑制されている。さらに、L−Caとミネラル材との相性が良く、結合性が良好であるので、良好に丸剤化され、割れの発生が抑制されている。
前記質量比率の下限値は1質量%が好ましく、3質量%がより好ましい。前記質量比率の上限値は10質量%が好ましく、8質量%がより好ましい。

0020

L−CaはL型乳酸の発酵物にカルシウム成分を結合したものであり、人体へのカルシウムの吸収性が極めて良好である。L−Ca粉末として、植物由来のL型乳酸と、天然カルシウム成分とを結合させて製造したものが好ましい。

0021

胡麻ミネラルは、胡麻の種皮を、例えば温度900〜1000℃で30〜60分間焼成して、シュウ酸及びフィチン酸を含有しない灰を得、これを塩酸硫酸、乳酸、発酵乳酸酢酸等の酸性水溶液に溶解させ、デカンテーションにより溶液相を取り出して蒸発凝固させることにより得られる。胡麻ミネラルは、例えば、マグネシウム含有量が15g/100g以下、好ましくは1〜10g/100g程度であり、カルシウム含有量が5g/100g以上、好ましくは10g/100g以上、通常は20g/100g以下であり、カリウム含有量が20g/100g以下、好ましくは3〜15g/100g程度であり、リン含有量が10g/100g以下、通常は0.5〜5g/100g程度であり、ナトリウム含有量イオウ含有量鉄含有量及び塩素含有量がそれぞれ5g/100g以下、好ましくは0.1〜1g/100g程度であり、マンガン及び亜鉛含有量がそれぞれ20mg/100g以下、好ましくは1〜15mg/100g程度であり、銅含有量が1mg/100g以下、好ましくは0.05〜0.5mg/100g程度である。

0022

本発明に係るカルシウム丸剤は、水分を18質量%以上26質量%以下含むのが好ましい。
L−Caとミネラル材との結合性が良好であるので、水分量が低い場合においても丸剤の割れが抑制されている。そして、水分量を低くすることで、乾燥ムラから水分量が高い半透明の丸剤と、水分量が低い不透明の白い丸剤とが混在して色ムラが発生することが抑制されている。また、菌、カビの発生が抑制されている。
水分量の上限値は25質量%であるのがより好ましく、24質量%であるのがさらに好ましい。

0023

本発明に係るカルシウム丸剤の製造方法について、以下に説明する。
まず、L−Ca粉末と、粉末状の胡麻ミネラルとをアルコール水溶液で混練して混錬物を得る。アルコールとしてはエチルアルコールが好ましい。胡麻ミネラル材の質量の、胡麻ミネラル及びL−Caの合計質量に対する質量比率は0超過0.3以下である。アルコール水溶液としてアルコール:水の質量比が40:60〜85:15であるのが好ましい。質量比がこの範囲である場合、丸剤化に必要な混練物収得できる。前記質量比の下限値は45:55、47:58の順に好ましい。前記質量比の上限値は70:30、61:39、58:42の順に好ましい。
L−Ca及び胡麻ミネラルに加えるアルコール水溶液の量は丸剤化が可能な粘度になる量であればよい。混練手段は通常の混練手段を用いることができる。

0024

次に、混練物を製丸して丸剤を得る。製丸手段としては通常の製丸機を用いることができる。製丸後、丸剤の表面にL−Ca粉末を撒布することにしてもよい。これにより、次の乾燥工程で丸剤同士の付着結合が防止される。本発明ではアルコール水溶液を使用しているため、本来水溶性であるL−Ca粉末を粘着防止に使用ですることができる。

0025

丸剤を乾燥させる。温度40〜100℃前後の熱風乾燥が好ましい。一例として、60℃、20〜24時間の熱風乾燥が挙げられる。
予備乾燥として、常温で10〜20時間、風乾を行うのが好ましい。予備乾燥により、良好にアルコールが除去される。

0026

また、本発明に係るカルシウム丸剤は、L−Ca粉末と、粉末状の胡麻ミネラルと、アルコール水溶液とを混合して造粒機により造粒し、乾燥、整粒を行った後、混練し、製丸し、乾燥を行うことにしてもよい。

0027

そして、本発明においては、カルシウムの吸収性をより高めるために、カルシウム吸収促進成分として、カゼインホスホペプチドを2〜5質量%は配合することにしてもよい。

0028

本発明に係るカルシウム丸剤は、米飯に混ぜて炊いたり、調理に用いたり、食品添加物として用いることができる。例えば米飯に混ぜて炊いた場合、米飯の味がおいしくなるとともに、良好にカルシウムを摂取することができる。上述したように、カルシウム丸剤は着色していないので、米飯が着色することはない。本発明に係るカルシウム丸剤は、例えばカルシウム含量1%以下に調製して用いることができるが、割れが生じないので、例えば10粒で1gとして計量することができ、計量が容易である。

0029

以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
(1)胡麻ミネラルの配合量と、丸剤化、及び色ムラとの関係(造粒工程を含まない場合)
以下、胡麻ミネラルの配合量と、丸剤化、及び色ムラとの関係について調べた結果について説明する。
[実施例1](胡麻ミネラル/(L−Ca+胡麻ミネラル):30質量%)
下記の表1に示すように、L−Ca70質量部、胡麻ミネラル30質量部、水90質量部、及び99%エチルアルコール75.5質量部を配合して混練し、製丸した。そして、予備乾燥としての風乾を16時間行い、60℃の熱風乾燥を行い、実施例1のカルシウム丸剤を得た。
図1に、得られたカルシウム丸剤の写真を示す。カルシウム丸剤は少し褐色に着色しているが、着色による丸剤内の色ムラ、及び褐色の丸剤と白色の丸剤とが混在することによる色ムラは少ない。

0030

0031

[実施例2](胡麻ミネラル/(L−Ca+胡麻ミネラル):10質量%)
上記表1の組成に従って配合したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2のカルシウム丸剤を得た。
図2に、得られたカルシウム丸剤の写真を示す。カルシウム丸剤の褐色の着色の程度は実施例1より低い。色ムラもより少ない。

0032

[実施例3](胡麻ミネラル/(L−Ca+胡麻ミネラル):8質量%)
上記表1の組成に従って配合したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例3のカルシウム丸剤を得た。
図3に、得られたカルシウム丸剤の写真を示す。カルシウム丸剤の褐色の着色の程度は実施例2より低く、色ムラは実施例2より少ない。

0033

[実施例4](胡麻ミネラル/(L−Ca+胡麻ミネラル):5質量%)
上記表1の組成に従って配合したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例4のカルシウム丸剤を得た。
図4に、得られたカルシウム丸剤の写真を示す。カルシウム丸剤の褐色化、色ムラはほとんど見られない。

0034

[比較例1](胡麻ミネラル100質量%)
上記表1の組成に従って配合した。実施例1と同様にして、丸剤化することを試みたが、丸剤にすることはできなかった。

0035

[比較例2](胡麻ミネラル/(L−Ca+胡麻ミネラル):50質量%)
上記表1の組成に従って配合したこと以外は、実施例1と同様にして、比較例2のカルシウム丸剤を得た。
図5に、得られたカルシウム丸剤の写真を示す。カルシウム丸剤は褐色化し、色ムラも多い。

0036

上より、胡麻の種皮由来のマグネシウムを含む胡麻ミネラルにより、カルシウムの人体への吸収が良好になったカルシウム丸剤は、胡麻ミネラルの、胡麻ミネラル及びL−Caの合計質量に対する質量比率を0超過0.3以下にすることにより、褐色に着色することが抑制され、着色による丸剤内の色ムラ、及び着色した丸剤と着色していない丸剤との混在による色ムラが抑制されていることが確認された。前記質量比率の上限値は0.1であるのが好ましく、0.08であるのがより好ましい。

0037

(2)胡麻ミネラルの配合量と、丸剤化、及び色ムラとの関係(造粒工程を含む場合)
[実施例5](胡麻ミネラル/(L−Ca+胡麻ミネラル):8質量%)
L−Ca92質量部、胡麻ミネラル8質量部、水37.5質量部、及び99%エチルアルコール15.7質量部を配合して造粒機により造粒し、乾燥、整粒を行った。
そして、整粒した造粒末100質量部と、水90質量部と、99%エチルアルコール113質量部とを配合して混練し、製丸した。そして、予備乾燥としての風乾を16時間行い、60℃の熱風乾燥を行い、実施例5のカルシウム丸剤を得た。
図6に、得られたカルシウム丸剤の写真を示す。カルシウム丸剤の褐色化の程度、及び色ムラは実施例3のカルシウム丸剤と同様であり、造粒の有無による差異は見られなかった。
胡麻ミネラル/(L−Ca+胡麻ミネラル)が30質量%、10質量%である場合も、カルシウム丸剤の褐色化の程度、及び色ムラは造粒を行わない場合と差異は見られなかった。

0038

(3)カルシウム丸剤の水分量と、色ムラ、及び割れ率との関係
以下、カルシウム丸剤の水分量と、色ムラ、及び割れ率との関係について調べた結果について説明する。
[実施例6](胡麻ミネラル/(L−Ca+胡麻ミネラル):8質量%)
L−Ca92質量部、胡麻ミネラル8質量部、水40〜45質量部、及び99%エチルアルコール63質量部を配合して混練し、製丸した。そして、予備乾燥としての風乾を行い、60℃の熱風乾燥を行い、実施例6のカルシウム丸剤を得た。
得られたカルシウム丸剤の平均の水分量は25.8質量%であった。図7は、水分量は25.8質量%である場合のカルシウム丸剤の写真である。半透明の丸剤と、白色の丸剤とに振り分けた場合、前者の水分量は26.4質量%、後者の水分量は25.8質量%であった。図8は前者の写真、図9は後者の写真である。図7図9より、水分量が多い場合、半透明であり、水分量が少ない場合、不透明で白色であり、これらが混在することで、全体として色ムラが少し見られることが分かる。
前記カルシウム丸剤につき、追加の乾燥を行い、水分量を24質量%にした。このときのカルシウム丸剤の写真を図10に示す。
さらに、過乾燥を行い、水分量を18質量%にした。このときのカルシウム丸剤の写真を図11に示す。
図7図10図11より、水分量が減じるのに従い、全体的に白っぽくなり、色ムラが減じたことが分かる。

0039

[実施例7](胡麻ミネラル/(L−Ca+胡麻ミネラル):10質量%)
L−Ca90質量部、胡麻ミネラル10質量部、水40〜45質量部、及び99%エチルアルコール63質量部を配合して混練し、製丸した。そして、予備乾燥としての風乾を行い、60℃の熱風乾燥を行い、実施例7のカルシウム丸剤を得た。
得られたカルシウム丸剤の平均の水分量は25質量%台であり、実施例6と同様に、過乾燥を行って18質量%にした場合、全体的に白っぽくなり、色ムラが減じた。

0040

[比較例3]
L−Ca100質量部、水38〜42質量部、及び99%エチルアルコール63質量部を配合して混練し、製丸した。そして、予備乾燥としての風乾を16時間行い、60℃の熱風乾燥を行い、比較例3のカルシウム丸剤を得た。
得られたカルシウム丸剤の水分量は25質量%台であった。
実施例6と同様に、水分量を24質量%前後、18質量%前後にしたところ、水分量が減じるのに従い、全体的に白っぽくなり、色ムラが減じた。丸剤は萎んで小さくなったように見える。

0041

[比較例4]
L−Ca94質量部、ミネラル材(商品名「ConcenTrace(登録商標) NS5」、トレースミネラルズリサーチ社製)6質量部、水28〜38質量部、及び99%エチルアルコール63質量部を配合して混練、製丸した。そして、予備乾燥としての風乾を行い、60℃の熱風乾燥を行い、比較例4のカルシウム丸剤を得た。
得られたカルシウム丸剤の水分量は25質量%台であった。このミネラル材は、夫々平均で、塩素300mg/ml、マグネシウム108mg/ml、硫酸塩22mg/ml、ナトリウム2mg/ml、カリウム0.8mg/ml、リチウム0.76mg/ml、及びホウ素0.66mg/mlを含む。
実施例6と同様に、水分量を24質量%前後、18質量%前後にしたところ、水分量が減じるのに従い、全体的に白っぽくなり、色ムラが減じた。丸剤は萎んで小さくなったように見える。

0042

実施例6、7、及び比較例3、4のカルシウム丸剤について震とう試験を行った。
震とう試験に用いた震とう機容器試験条件は以下の通りである。
[震とう機]
機種名:SR−II
メーカー:タイテック株式会社
震とう:往復震とう
振幅:40mm
震とう速度:100〜300回/分 無断変速
[容器]
名称ねじ口試験管
メーカー:株式会社マルエム
型式:NX−50
サイズ:35×105×20.3(胴径×長さ×口内径
[試験条件]
震とう速度:270〜280回/分
時間:1分
粒数:20粒

0043

即ち、震とう試験は、前記ねじ口試験管に夫々のカルシウム丸剤20粒を投入し、1分間、前記震とう速度で上下に震とうさせることにより行った。試験の評価は、カルシウム丸剤20粒中の割れた粒数と割れ率とを求めることにより行った。割れ率(%)は、割れた粒の質量と、震とう時の丸剤の摩損部分との合計質量をカルシウム丸剤の全質量で除して求めた。その結果を下記表2に示す。

0044

0045

以上より、実施例6、7、及び比較例3、4のいずれのカルシウム丸剤も、水分量を26質量%以下にすることで、全体的に白っぽくなり、色ムラが少ないことが確認された。そして、比較例3、4の場合、水分量の減少に従い、色ムラがより少なくなるが、割れやすくなる。実施例6、7の場合、水分量を24質量%前後、18質量%前後にした場合、色ムラがより少なくなるが、割れにくいことも確認された。
従って、カルシウム丸剤は、水分量を18質量%以上26質量%以下含むのが好ましく、水分量の上限は25質量%であるのがより好ましく、24質量%であるのがさらに好ましいことが確認された。

0046

以上より、実施例のカルシウム丸剤は褐色に着色すること、着色による丸剤内の色ムラ、及び着色した丸剤と着色していない丸剤との混在による色ムラが抑制され、良好に丸剤化されて割れの発生が抑制されていることが確認された。カルシウム丸剤の結合性が良好であるので水分量を減じることが可能であり、乾燥ムラによる半透明の丸剤と、白い不透明の丸剤との混在による色ムラも抑制される。

実施例

0047

今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えるべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ