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技術 法面の施工方法とそれに用いるシート体

出願人 有限会社エコプロ多機能フィルター株式会社
発明者 奥田芳雄
出願日 2016年10月18日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-204633
公開日 2018年4月26日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2018-066159
状態 未査定
技術分野 根切り,山留め,盛土,斜面の安定
主要キーワード 網目シート 凹部部分 植栽帯 固定場所 表面排水 導水性 線接触状態 切り崩し
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年4月26日)のものです。
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図面 (12)

課題

雨水や湧水による土壌の流出をなくすと共に、予定外雑草樹木の発を防止して保守点検等の管理作業を極力なくすことができる法面の施工方法を提供する。

解決手段

繊維をからませて厚みのあるシート状にした全体が導水性を有する表面排水シート2と、遮光性透水性を有する防草シート3とを重ねて点状又は線状となる接着部4で両者を接着したシート体1を、法面の土壌6上に表面排水シート2側を土壌6に接触させながら敷設して固定する法面の施工方法。

概要

背景

従来より、山間部を通る高速道路有料道路その他の一般道路造成宅地造成において、切土盛土を行った部分の側面は傾斜を有する法面となっており、この法面の補強のためモルタルを吹き付けたり、景観の向上等を目的として法面緑化が行われていた。

法面緑化方法には、法面の土壌緑化に有効な植物を直接植え込んだりそれらの種を撒いて植物を生長させる方法が主流であるが、土壌にはや風によって運ばれた多種の植物の種(飛来種子)が落とされるので、本来予定した以外の植物が生長してしまうことがあり、そのまま放置すると、例えば、大きな樹木等が繁殖すると倒木等により道路の安全が損なわれたり景観も損なわれたりするので、定期的な保守点検作業により、これら入り込んだ植物を監視し刈り取る必要があった。

しかし、山国である日本においては、高速道路、鉄道等のために形成された法面の総延長が長く、全ての法面に保守点検により不要な樹木の成長を監視して除去するのは現実的では無いため、モルタルを吹き付けたり、法面を防草処理した上に蔦類をはわせたりしてつる性植物で緑化する方法があった(例えば、特許文献1及び2参照)。

また、モルタルを吹き付けずに防草処理する方法としては、遮光性透水性などに優れた、いわゆる防草シートを用い、地面に防草シートを敷設することで、飛んできた種子による雑草や樹木の発自体を阻止する技術があり(例えば、特許文献3参照)、この防草シートの上に例えば蔦などの蔓性植物繁茂させる方法もあった。

一方、法面の土壌に直接植物を植え込んで緑化する方法の場合、植物の植え込み前や植物の生長前に、豪雨により土壌が流出してしまうおそれがあったので、土壌の流出や風化を防ぐ種々の手段が考えられていた。その一例として、撥水性細繊維ランダムに絡み合わせて形成したシート状体表土保護シート)を、法面土壌上に敷設し、表土保護シートの中に雨水を含めて導水路として雨水を土壌に達すること無く下に流すと共に、この表土保護シートが土壌に密着して土壌の流出を防ぐ手段が考えられていた(例えば、特許文献4参照)。

概要

雨水や湧水による土壌の流出をなくすと共に、予定外の雑草や樹木の発芽を防止して保守点検等の管理作業を極力なくすことができる法面の施工方法を提供する。繊維をからませて厚みのあるシート状にした全体が導水性を有する表面排水シート2と、遮光性・透水性を有する防草シート3とを重ねて点状又は線状となる接着部4で両者を接着したシート体1を、法面の土壌6上に表面排水シート2側を土壌6に接触させながら敷設して固定する法面の施工方法。

目的

この発明は、上記のような課題を解決し、道路や宅地造成等で発生する法面の施工方法において、地山表土を安定させながら、防草したり、防草した上に蔦等をはわせたり、又はその上にモルタルなどを吹き付けることで、雨水や湧水による土壌の流出をなくすと共に、予定外の雑草や樹木の発芽を防止して保守点検等の管理作業を極力なくすことができる法面の施工方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

繊維をからませて厚みのあるシート状にした全体が導水性を有する表面排水シートと、遮光性透水性を有する防草シートとを重ねて点状又は線状となる部分で両者を接着したシート体を、法面の土壌上に表面排水シート側を土壌に接触させながら敷設して固定することを特徴とする法面の施工方法

請求項2

シート体を法面に敷設後、シート体の上からモルタルを吹き付けたことを特徴とする請求項1に記載の法面の施工方法。

請求項3

法面上に植栽袋を設置してから上記シート体を敷設して固定し、その後植栽袋を覆う部分のシート体に穴を空けて植栽袋に蔓性植物植栽し、前記植栽袋から穴を通じて外側に伸びた蔓性植物で法面を覆うことを特徴とする請求項1に記載の法面の施工方法。

請求項4

請求項1乃至3のいずれか1項に記載の法面の施工方法に使用されるシート体であって、繊維をからませて厚みのあるシート状にした全体が導水性を有する表面排水シートと、遮光性・透水性を有する防草シートを重ねて点状又は線状となる部分で両者を接着したことを特徴とするシート体。

技術分野

0001

この発明は、高速道路宅地造成で発生する法面の施工方法に関し、更に詳しくは、地山表土を安定させながら、雑草樹木倒木を防止するための保守点検等の管理作業を極力なくすことができる法面の施工方法に関するものである。

背景技術

0002

従来より、山間部を通る高速道路、有料道路その他の一般道路造成や宅地造成において、切土盛土を行った部分の側面は傾斜を有する法面となっており、この法面の補強のためモルタルを吹き付けたり、景観の向上等を目的として法面緑化が行われていた。

0003

法面緑化方法には、法面の土壌緑化に有効な植物を直接植え込んだりそれらの種を撒いて植物を生長させる方法が主流であるが、土壌にはや風によって運ばれた多種の植物の種(飛来種子)が落とされるので、本来予定した以外の植物が生長してしまうことがあり、そのまま放置すると、例えば、大きな樹木等が繁殖すると倒木等により道路の安全が損なわれたり景観も損なわれたりするので、定期的な保守点検作業により、これら入り込んだ植物を監視し刈り取る必要があった。

0004

しかし、山国である日本においては、高速道路、鉄道等のために形成された法面の総延長が長く、全ての法面に保守点検により不要な樹木の成長を監視して除去するのは現実的では無いため、モルタルを吹き付けたり、法面を防草処理した上に蔦類をはわせたりしてつる性植物で緑化する方法があった(例えば、特許文献1及び2参照)。

0005

また、モルタルを吹き付けずに防草処理する方法としては、遮光性透水性などに優れた、いわゆる防草シートを用い、地面に防草シートを敷設することで、飛んできた種子による雑草や樹木の発自体を阻止する技術があり(例えば、特許文献3参照)、この防草シートの上に例えば蔦などの蔓性植物繁茂させる方法もあった。

0006

一方、法面の土壌に直接植物を植え込んで緑化する方法の場合、植物の植え込み前や植物の生長前に、豪雨により土壌が流出してしまうおそれがあったので、土壌の流出や風化を防ぐ種々の手段が考えられていた。その一例として、撥水性細繊維ランダムに絡み合わせて形成したシート状体表土保護シート)を、法面土壌上に敷設し、表土保護シートの中に雨水を含めて導水路として雨水を土壌に達すること無く下に流すと共に、この表土保護シートが土壌に密着して土壌の流出を防ぐ手段が考えられていた(例えば、特許文献4参照)。

先行技術

0007

特開平08−020951号公報
特開平09−024461号公報
特許第2997211号公報
特許第2764222号公報

発明が解決しようとする課題

0008

ところで、法面の地山表面にモルタルを直接吹き付けて補強を行った場合、モルタルと地山との間に湧水降雨による流水が生じ、地山の表層を流したり風化させたりしながらモルタルと地山の間に空洞ができて法面自体が不安定になり、場合によってはモルタルの崩壊及び地山の崩壊が発生するおそれがあった。

0009

また、特許文献3のような防草シートについても、地山の表層と防草シートの間に隙間が生じて、その隙間に湧水が地山の表層を流れて防草シート裏面側と土壌との間に空洞が生じてしまい、土壌の更なる崩壊を起こすおそれがあった。

0010

一方、上記特許文献4の表土保護シートによって、法面の表土が流出することなく植物を生育させて緑化することが可能になり、2〜3年以内に所定の緑化ができれば地山の表層は安定する。しかし、生長に時間がかかる緑化植物を用いた場合、希に紫外線風雨によって植物の成長前に表土保護シートが劣化して地山の表層が流出する場合もあった。

0011

また、上記特許文献4の表土保護シートを用いても、土壌に直接植物を植栽して緑化する場合と同様、予定された緑化植物以外に、鳥の糞や風によって運ばれた多種の植物の種が落とされ、予定外の植物が生長し倒木等による影響や、景観を損なう問題が残り、定期的な雑草や樹木除去の保守作業が依然として必要であり、高速道路や鉄道の側面等の法面においては、その距離が膨大であり、保守点検も容易ではなかった。

0012

また、上記特許文献3の防草シートは、雑草や樹木の種子の法面への付着による発芽を防ぐことができるが、法面緑化の目的には合致しないばかりか、単純に法面の土壌をシートで覆っているだけで土壌面を抑えてるわけではなく、防草シートと土壌の間に隙間ができ、豪雨の際、この隙間の土壌が浮いてしまい土壌流出のおそれがある。そのため、法面の土壌強化(流出防止)も目的の一つである法面緑化に代えて使用できるものではなかった。

0013

上記特許文献1と2の方法によれば、法面や壁面に土壌が無く、緑化用植物以外に植物の種が付着することがないので保守作業が必要なくなると共に緑化を果たせることになる。しかしながら、コンクリート表面上を蔓性植物が直接覆っているので、日差しが強い屋外では、コンクリートが熱を持ち、蔓性植物が枯れてしまうおそれがある。

0014

この発明は、上記のような課題を解決し、道路や宅地造成等で発生する法面の施工方法において、地山の表土を安定させながら、防草したり、防草した上に蔦等をはわせたり、又はその上にモルタルなどを吹き付けることで、雨水や湧水による土壌の流出をなくすと共に、予定外の雑草や樹木の発芽を防止して保守点検等の管理作業を極力なくすことができる法面の施工方法を提供するものである。

課題を解決するための手段

0015

上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、繊維をからませて厚みのあるシート状にした全体が導水性を有する表面排水シートと、遮光性・透水性を有する防草シートとを重ねて点状又は線状となる部分で両者を接着したシート体を、法面の土壌上に表面排水シート側を土壌に接触させながら敷設して固定することを特徴とする法面の施工方法である。

0016

また、請求項2の発明は、上記請求項1に記載の法面の施工方法において、シート体を法面に敷設後、シート体の上からモルタルを吹き付けたことを特徴とする法面の施工方法である。

0017

更に、請求項3の発明は、上記請求項1に記載の法面の施工方法において、法面上に植栽袋を設置してから上記シート体を敷設して固定し、その後植栽袋を覆う部分のシート体に穴を空けて植栽袋に蔓性植物を植栽し、前記植栽袋から穴を通じて外側に伸びた蔓性植物で法面を覆うことを特徴とする法面の施工方法である。

0018

また、請求項4の発明は、繊維をからませて厚みのあるシート状にした全体が導水性を有する表面排水シートと、遮光性・透水性を有する防草シートを重ねて点状又は線状となる部分で両者を接着したことを特徴とする上記請求項1乃至3のいずれか1項に記載の法面の施工方法に使用されるシート体。

0019

上記各発明において、表面排水シートとは、特許文献4で示した、いわゆる表土保護シートとして用いられているものが該当し、また、防草シートとしては、特許文献3で示した、法面や土壌で雑草の繁茂を防止するために用いられている遮光性・透水性を有する一般的な防草シートでよい。

0020

また、請求項3における蔓性植物としては、例えば蔦等があるが、これに限定されず、長く法面に沿って下側に垂れ下がったり上側に絡みついて伸びるもの等、法面緑化の目的を達成する蔓性植物であれば、特に限定されるものではなく、また、植栽袋とは、これらの蔓性植物を植栽して根を張る部分の土等を内部に有する袋体等をいう。

発明の効果

0021

以上のように、請求項1の発明によれば、表面排水シートと防草シートが全体的に接合されているのではなく、予め点状や線状となる部分で点在的に固定されているので、法面地山の多少の凹凸のある土壌に敷設する際、シート体の表面排水シートが上側の防草シートの強度に引かれて土壌から浮いてしまうことがなく、表面排水シートは土壌表面に密着するようになり、豪雨による雨水が土壌にしみこむ前に表面排水シートにより誘導され表面排水シート内で下方に流されると共に、表面排水シートの厚みが土壌表面の凹凸となじんで密着して隙間を生じないようにしているので、隙間の存在による土壌の流出を防ぐことができる。

0022

また、表面排水シートが、地山に密着しながら土壌の排水をすると共に、少し隙間の空いた状態で防草シートが長期間防草しながら、表面排水シートのカバーとなり紫外線劣化を防止することで、表面排水シートの長期間の効果を持続させることができる。

0023

更に、表面排水シートと防草シートを一体化したシート体としておくことで、敷設作業が1回で済み、土壌に表面排水シートを張ってから、防草シートを張る場合、隙間が広くなりすぎたり、施工時間も長くなり余分に目串が必要となったりするコストアップをなくすことができると共に、2回目の防草シートの張り付け作業時に表面排水シートを踏み抜いて破く等の作業ミスも防ぐことができる。

0024

次に、請求項2の発明によれば、法面の土壌にシート体を敷設後にその上からモルタルを吹き付けるので、直接、表面排水シートの隙間にモルタルが入り込むことを防草シートがバリヤになり防止できるので、排水部分が固まり排水効果落ちるのを防ぐことができると共に、モルタルが経年変化ひび割れを起こしたり穴が生じても、モルタル直下の防草シートがひび割れ等への雑草の種子の入り込みを防ぐと共に、表面排水シートが土壌表面の凹凸に沿って密着して土壌表面上に空間(隙間)が生じず、また水分を誘導して下に流すので、土壌やモルタルの崩壊を長期にわたって防ぐことができる。

0025

次に、請求項3の発明によれば、法面の上に植栽袋の設置後、シート体の敷設を行い、上記請求項1の発明のように、雨水による土壌の崩壊を防ぐと共に、植栽袋から伸びた蔓性植物による法面の緑化を行い法面の景観を向上させつつ、飛来種子などにより生えて欲しくない飛来種子(樹木や雑草)を抑えながら緑化することが可能であるので、台風等による倒木等の管理・点検作業を大きく軽減することができる。

0026

なお、防草シートはモルタルと違って真夏でも熱くなりすぎず、蔓性植物の成長を阻害しないし、また、熱に弱い植物も含めて緑化植物の選択範囲が広がる。

0027

また、請求項4の発明のシート体を、予め作製して用意しておけば、上記請求項1乃至3における法面の施工方法に最適に使用することができる。

図面の簡単な説明

0028

この発明に係るシート体を示す分解斜視図である。
表面排水シートの構造を示す分解斜視図である。
この発明に係るシート体の構造を示す分解斜視図である。
この発明の法面の施工方法を示す断面図である。
同上の断面図である。
同上の断面図である。
この発明の法面の施工方法の第2の実施形態を示す断面図である。
同上の断面図である。
この発明の法面の施工方法の第3の実施形態を示す断面図である。
同上の断面図である。
同上の断面図である。

実施例

0029

以下、この発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
まず、以下の各実施形態で使用されるシート体について説明する。

0030

図1で示すように、この発明に係るシート体1は、繊維をからませて厚みのあるシート状にした全体が導水性を有する表面排水シート2と、遮光性・透水性を有する防草シート3を重ねて点状又は線状の接着部4で両者を接着して構成される。

0031

シート体1の大きさは、特に限定されないが、その大きさ(面積)は小さすぎると地山への敷設の手間が増え、大きすぎると敷設作業が困難になったり無駄な面積が生じたりするので、任意の範囲で法面に敷設する際の作業性を考慮して、1m×50m〜1m×100m間の大きさの長方形とするのが好ましく、本実施形態では例として1m×50mの長方形としておく。もちろん、上記の寸法や形状に限定されるものではなく、使用される製造装置敷設方法等により適宜な寸法や形状で製造すればよい。

0032

表面排水シート2を構成する繊維は、天然繊維または合成繊維のいずれでもよく、また、繊維は1種類からなるものでも複数種類からなるものであってもよく、太さや繊度等が異なる繊維の組み合わせでもよく、これらの繊維をからませたり点在的に接合して組み合わせて厚みのあるシート状としたもので、要するに、内部に水を含有させる程度の繊維のからみがあればよい。

0033

また、表面排水シート2の厚みとしては、表土の凹凸に密着可能な程度の平面性や柔軟性を失わないように、かつ内部に水を保水して流すことができる程度の厚みがあれよく、使用場所の環境によって異なるが、通常は約1mm〜300mm、好ましくは約5mm〜100mm程度の厚みの範囲であればよく、本実施形態としては例として10mm程度の厚みのものを用いる。

0034

なお、表面排水シート2の繊維のからみがほどけてシート形状が分解しないように、例えば表面排水シート自体適宜間隔で接着を行うか、又は図2に示すように片面を粗い網目シート5を接続することで、誘導、排水機能を損なわない範囲で補強することもできる。

0035

防草シート3としては遮光性・透水性を有するもので、その材質や厚みは、植物の種子を土壌に根付かせない目的の範囲内で耐久性等を考慮して適宜選択して使用すればよい。この防草シート3と上記表面排水シート2を図3で示すように重ねて接続固定して、接着部4の形成により図1のような1枚のシート体1とする。

0036

表面排水シート2と防草シート3の接着固定は、シート全面で接着するのではなく、両シートを点在的に点接触又は線接触状態となる接着部4で接着固定しておき、こうすることにより防草シート3のコシに引きずられて表面排水シート2が地山の凹凸に密着できない事態を防ぎ、表面排水シート2が地山の凹凸に密着して土壌水分を十分に誘導できるようになる。

0037

点状又は線状での接着状態となる接着部4の接続方法は特に限定されず、耐久性を考慮した上で接着剤による接着や縫い込み等適宜手段を用いることができ、また、接着部4の数が多すぎると全面接着したものと差異がなくなり表面排水シート2の土壌への密着性が劣り、逆に接着部4の数が少なすぎると、両シートの間に隙間が空きすぎたり剥がれたりするので、各接着部4の間隔は10cm〜1m程度の間隔で適宜決定すればよく、本実施形態では縦横で約30cm程度の間隔を空けて接着している。もちろん、これら接着部4の数や間隔等は限定されるものではなく、適宜選択して実施することができる。

0038

次に、法面の施工方法の第1の実施形態を図4乃至図6に基づいて説明する。
まず、高速道路の建設等により山や丘陵地を切り崩した法面の地山表面の土壌6上に、先に説明したシート体1を、防草シート3を上側に、表面排水シート2を下側にして土壌6に密着させるように敷設する(図4図5参照)。

0039

シート体1を敷設後、図6で示すように、シート体1の上から複数のアンカーピン7を土壌6に達するまで差し込んで、シート体1を法面に固定する。この際、表面排水シート2が地山の土壌6によく密着するように、主に土壌6の凹部部分にてアンカーピン7で固定すればよい。

0040

更に、設置後のシート体1に隣り合う部分に別のシート体1a、1b等を端辺を少し重ねるようにして敷設していき、法面全体をシート体1、1a、1b・・・で覆うようにして法面の施工が完成する。

0041

上記構成により、法面地山の凹凸のある土壌6にシート体1の表面排水シート2が密着して固定されているので、雨水による土壌6の水分が表面排水シート2により誘導されてこの表面排水シート2の内部をつたって下方に流され、また、表面排水シート2が土壌6の表面の凹凸となじんで密着して隙間を生じないので土壌6の流出を防ぐことができると共に、防草シート3が長期間防草しながら、表面排水シート2のカバーとなり紫外線劣化等を防止し表面排水シート2の長期間の効果を持続させる。

0042

次に、法面の施工方法の第2の実施形態を主に図7及び図8に基づいて説明する。
まず、上記第1の施工方法の図4乃至図6と同様に、法面の土壌6にシート体1を1枚以上敷設して法面全体をシート体1(1a、1b・・・)で覆う。

0043

図7に示すように、敷設されたシート体1の上からモルタル8を吹き付けてシート体1の表面全体を覆い、その後モルタル8を自然固化させることにより、図8で示すような表面がモルタルで覆われた法面の施工が完了する。

0044

この第2の実施形態の法面の施工方法の場合、第1の実施形態と同様の表面排水シート2の機能を保持したままで、モルタル8の吹き付け作業時に防草シート3がバリヤになり表面排水シート2の隙間にモルタル8が入り込むことを防止し表面排水シート2の繊維の目詰まり埋設による排水効果が落ちるのを防ぐことができ、また、防草シート3はモルタル8の経年変化によって剥がれ落ちたりした穴から雑草や樹木の種子の入り込みを防ぎ、雑草や樹木の成長による更なるモルタル8の崩壊を防ぐことにもなる。

0045

次に、法面の施工方法の第3の実施形態を図9乃至図11に基づいて説明する。
まず、植物の根が張るための土を内部に含んだ植栽袋9を複数個用意する。

0046

この植栽袋9は、植物に対して根を通じて栄養を供給するための土を袋体内に詰め込んだ土嚢のようなものであるが、土に代えて植物に対して土と同様の作用を有するものでもよく、またこれら土等を保持できるものであれば、植栽袋9の外皮担体の材料、寸法、形態についても特に限定されるものではない。

0047

この植栽袋9を法面の適宜部分にてアンカーピン7を植栽袋9と土壌6に通すことにより固定する。図9では法面の上端部、中央付近下端部に植栽袋9を固定したが、固定場所やその数については特に限定されるものではなく、法面の高さや植栽される植物の特性等を考慮して適宜決定すればよい。また、その固定方法もアンカーピン7に限らず適宜手段を用いることができる。

0048

植栽袋9の設置後、図10に示すように、上記第1の施工方法と同様の手法により、法面の土壌にシート体1を1枚以上敷設して法面の土壌6及び植栽袋9をシート体1で覆い、アンカーピン7等を用いて固定する。

0049

シート体1で法面を覆った後、植栽袋9を覆う部分のシート体1(防草シート3及び表面排水シート2)に表面側から穴を空け(図示せず)、この穴を通じて植栽帯9の土に蔓性植物10を植栽、又は種子を撒いて、蔓性植物10を成長させる(図11参照)。

0050

蔓性植物10には、蔓を重力にさからわず下側に伸ばすものと他のものにからみつきながら蔓を上側に伸ばすものがあり、これらの種類を適宜選択して植栽することで、法面に点在的に配置された植栽袋9から伸びた蔓性植物10が法面全体を覆うことができるようになる。

0051

この施工方法によれば、表面排水シート2により雨水による土壌6の崩壊を防ぐと共に、蔓性植物10による法面の緑化を行い法面の景観を向上させつつ、蔓性植物10の直下の防草シート3が飛来種子などにより生えて欲しくない飛来種子を抑えるので、従来の緑化法面に必要であった台風等による倒木等の管理・点検作業が不要になると共に、防草シート3は真夏でも熱くなりすぎず、蔓性植物10の成長を阻害しない利点もある。

0052

1シート体
2表面排水シート
3防草シート
4接着部
5網目シート
6土壌
7アンカーピン
8モルタル
9植栽袋
10 蔓性植物

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