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技術 インクジェット記録装置

出願人 株式会社日立産機システム
発明者 橋爪滋郎井上智博岡野守原田信浩
出願日 2016年10月12日 (2年10ヶ月経過) 出願番号 2016-200766
公開日 2018年4月19日 (1年4ヶ月経過) 公開番号 2018-062096
状態 未査定
技術分野 インクジェット(インク供給、その他)
主要キーワード 気流乱れ 溶剤容器 励振源 飛翔経路 ガター 飛行距離 クーロン反発力 高電圧源
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

インクジェット記録装置において、気流乱れによりインク粒子が被印字面に付着する位置の変動を抑えるとともに、ガター入口部に流入したインク溢れさせることなく確実に回収することを可能にする。

解決手段

インクジェット記録装置を、インク粒子を噴出するノズルと、このノズルから噴出されて粒子状になって飛翔するインク粒子を被印字物に印字するパターンに応じて帯電させる帯電電極と、この帯電電極により帯電されて飛翔するインク粒子を偏向させるため電界を形成する偏向電極と、帯電電極で帯電されずに飛翔するインク粒子を捕集するガターと、ノズルと帯電電極と偏向電極とガターとを覆うカバーとを備えて構成し、カバーには、帯電されなかったインク粒子が飛翔する方向でガターを覆う面よりもノズルに近い側に、偏向電極で偏向させたインク粒子を通過させる開口部が形成された被印字物をガイドするためのガイド面を形成した。

概要

背景

搬送システムで移動する被印字物文字や画像などを印字する、所謂インクジェット記録装置は、一般に、当該搬送システムに隣接して配置された筐体内に設けられたノズルから、加圧したインクを柱状に吐出し、当該吐出インク周期的な振動を与えることにより、インク柱からインク粒子分裂させる。

そして、当該インク粒子を各々に帯電し、かつ、電界を介して偏向させることにより、被印字物の被印字面にインク粒子を選択的に付着させ、所望の文字や画像などを印字することが行われる。

帯電しても電界で偏向されずに直進した当該インク粒子は、インクを捕集するガター回収され、再利用される。

概要

インクジェット記録装置において、気流乱れによりインク粒子が被印字面に付着する位置の変動を抑えるとともに、ガター入口部に流入したインクを溢れさせることなく確実に回収することを可能にする。インクジェット記録装置を、インク粒子を噴出するノズルと、このノズルから噴出されて粒子状になって飛翔するインク粒子を被印字物に印字するパターンに応じて帯電させる帯電電極と、この帯電電極により帯電されて飛翔するインク粒子を偏向させるため電界を形成する偏向電極と、帯電電極で帯電されずに飛翔するインク粒子を捕集するガターと、ノズルと帯電電極と偏向電極とガターとを覆うカバーとを備えて構成し、カバーには、帯電されなかったインク粒子が飛翔する方向でガターを覆う面よりもノズルに近い側に、偏向電極で偏向させたインク粒子を通過させる開口部が形成された被印字物をガイドするためのガイド面を形成した。

目的

本発明は、上記した従来技術の課題を解決して、ノズルから被印字物までのインク粒子の飛行距離の短縮することで気流乱れによりインク粒子が被印字面に付着する位置の変動を抑えるとともに、ガター入口部に流入したインクを溢れさせることなく確実に回収することを可能にするインクジェット記録装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

インク粒子噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されて粒子状になって飛翔するインク粒子を被印字物印字するパターンに応じて帯電させる帯電電極と、前記帯電電極により帯電されて飛翔するインク粒子を偏向させるため電界を形成する偏向電極と、印字に使用されないインク粒子を捕集するガターと、前記ノズルと前記帯電電極と前記偏向電極と前記ガターとを覆うカバーとを備え、前記カバーには、前記印字に使用されないインク粒子が飛翔する方向で前記ガターを覆う面よりも前記ノズルに近い側に、前記偏向電極で偏向させたインク粒子を通過させる開口部を有するガイド面が形成されたことを特徴とするインクジェット記録装置

請求項2

請求項1記載のインクジェット記録装置であって、前記カバーの前記ガイド面に前記被印字物の位置ずれを防止するためのガイド部を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項3

請求項1記載のインクジェット記録装置であって、前記カバーの前記ガイド面でガイドされる前記被印字物の静電気を除電する除電部を更に備えることを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項4

請求項2記載のインクジェット記録装置であって、前記カバーの前記ガイド面でガイドされる前記被印字物の静電気を除電する除電部を更に備えることを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項5

インク粒子を噴出するノズルと、前記ノズルから噴出されて粒子状になって飛翔するインク粒子を被印字物に印字するパターンに応じて帯電させる帯電電極と、記帯電電極により帯電されて飛翔するインク粒子を偏向させるため電界を形成する偏向電極と、印字に使用されないインク粒子を捕集するガターと、前記ノズルと前記帯電電極と前記偏向電極と前記ガターとを覆い、前記被印字物の印字面と向き合う位置に前記偏向電極で偏向されて飛翔するインク粒子を通過させる開口部が形成されたカバーとを備え、前記帯電されなかったインク粒子が飛翔する方向で前記カバーの前記ガターを覆う面と前記開口部を設けた面に段差を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項6

請求項5記載のインクジェット記録装置であって、前記段差を設けた前記カバーの前記ガターを覆う面と前記開口部を設けた面のうち、前記開口部を設けた面のほうを前記ノズルに近い側に形成したことを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項7

請求項5記載のインクジェット記録装置であって、前記カバーの前記開口部を設けた面に前記被印字物の位置ずれを防止するためのガイド部を設けたことを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項8

請求項5記載のインクジェット記録装置であって、前記カバーの前記開口部を設けた面でガイドされる前記被印字物の静電気を除電する除電部を更に備えることを特徴とするインクジェット記録装置。

請求項9

請求項7記載のインクジェット記録装置であって、前記カバーの前記開口部を設けた面でガイドされる前記被印字物の静電気を除電する除電部を更に備えることを特徴とするインクジェット記録装置。

技術分野

0001

本発明は帯電制御インクジェット記録装置に関するものである。

背景技術

0002

搬送システムで移動する被印字物文字や画像などを印字する、所謂インクジェット記録装置は、一般に、当該搬送システムに隣接して配置された筐体内に設けられたノズルから、加圧したインクを柱状に吐出し、当該吐出インク周期的な振動を与えることにより、インク柱からインク粒子分裂させる。

0003

そして、当該インク粒子を各々に帯電し、かつ、電界を介して偏向させることにより、被印字物の被印字面にインク粒子を選択的に付着させ、所望の文字や画像などを印字することが行われる。

0004

帯電しても電界で偏向されずに直進した当該インク粒子は、インクを捕集するガター回収され、再利用される。

先行技術

0005

特開平10−202905号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ノズルから吐出し分裂した当該インク粒子は、当該インク粒子の前方を飛行するインク粒子や、高速に移動する被印字物による気流乱れにより当該被印字物の被印字面に付着する位置が変動して、印字品質を低下させてしまう可能性がある。そのために、印字の品質を保ちながら被印字物の移動速度を上げて高速な印刷を行うには限界があった。

0007

この課題を解決する方法として、ノズルから被印字物までのインク粒子の飛行距離を短縮する構成を採用する方法がある。これに関して、例えば、特開平10−202905号公報(特許文献1)には、ガターのインク粒子飛行方向の長さを短縮する機構が開示されている。しかし、ガターのインク粒子飛行方向の長さを短くしていくと、ガターの屈曲部のインクの淀みとガター入口部との距離が近くなるため、ガター入口部に流入したインクが回収されずに溢れてしまう問題があった。

0008

また、インクジェット記録装置の印字ヘッドは主にインク粒子を噴出するノズルと、インク粒子を帯電させる帯電電極と、帯電されたインク粒子を偏向させるための偏向電極と、文字や図形等の形状に供されないインク粒子を捕集するガターがインク粒子の進行方向に順に配列され、さらにそれらが金属製のカバーで覆われている。

0009

印字の高速高品位化を図るためには、インク噴出部から被印字物までのインク粒子の飛行距離の短縮する必要がある。しかしながら印字ヘッド全体がカバーで覆われており、印字面側のカバーの位置がガターの位置の制限を受けるため、被印字物をノズル側に近づけることが困難であるという課題があった。

0010

本発明は、上記した従来技術の課題を解決して、ノズルから被印字物までのインク粒子の飛行距離の短縮することで気流乱れによりインク粒子が被印字面に付着する位置の変動を抑えるとともに、ガター入口部に流入したインクを溢れさせることなく確実に回収することを可能にするインクジェット記録装置を提供するものである。

課題を解決するための手段

0011

上記課題を解決するために本発明では、インクジェット記録装置を、インク粒子を噴出するノズルと、このノズルから噴出されて粒子状になって飛翔するインク粒子を被印字物に印字するパターンに応じて帯電させる帯電電極と、この帯電電極により帯電されて飛翔するインク粒子を偏向させるため電界を形成する偏向電極と、帯電電極で帯電されずに飛翔するインク粒子を捕集するガターと、ノズルと帯電電極と偏向電極とガターとを覆うカバーとを備えて構成し、カバーには、帯電されなかったインク粒子が飛翔する方向でガターを覆う面よりもノズルに近い側に、偏向電極で偏向させたインク粒子を通過させる開口部が形成された被印字物をガイドするためのガイド面を形成した。

0012

また、上記課題を解決するために本発明では、インクジェット記録装置を、インク粒子を噴出するノズルと、このノズルから噴出されて粒子状になって飛翔するインク粒子を被印字物に印字するパターンに応じて帯電させる帯電電極と、この帯電電極により帯電されて飛翔するインク粒子を偏向させるため電界を形成する偏向電極と、帯電電極で帯電されずに飛翔するインク粒子を捕集するガターと、ノズルと帯電電極と偏向電極とガターとを覆って被印字物の印字面と向き合う位置に偏向電極で偏向されて飛翔するインク粒子を通過させる開口部が形成されたカバーとを備えて構成し、帯電されなかったインク粒子が飛翔する方向でカバーのガターを覆う面と開口部を設けた面に段差を設けた。

発明の効果

0013

本発明によれば、高品質な印字を行うインクジェット記録装置を提供することができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の実施例1に係るインクジェット記録装置の概略の構成を示すブロック図である。
従来のインクジェット記録装置の概略の構成を示すブロック図である。
(a)は、本発明の実施例2に係るインクジェット記録装置の概略の構成を示すブロック図、(b)は(a)のA−A矢視図、(c)は(a)のA−A矢視図の変形例である。
本発明の実施例3に係るインクジェット記録装置の印字ヘッド部の図3(a)のA−A矢視図に相当する図である。
本発明の実施例4に係るインクジェット記録装置の印字ヘッド部の図3(a)のA−A矢視図に相当する図である。

0015

本発明は、インクジェット記録装置において、被印字物の印字面までのインク粒子の飛行距離を短縮することで高品質な印字を高速に行うことを可能にするとともに、ガター入口部に流入したインクを溢れさせることなく確実に回収することを可能にしたものである。

0016

即ち、本発明では、ノズルと、帯電電極と、偏向電極と、ガターと、それらを覆うカバーとを備えたインクジェット記録装置において、偏向電極で偏向されて飛翔するインク粒子を通過させて被印字物に印字するためのカバーの開口部を、帯電されなかったインク粒子が飛翔する方向でカバーのガターを覆う面よりもノズルに近い側に形成することにより、被印字物の印字面までのインク粒子の飛行距離を短縮したものである。

0017

以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。

0018

始めに、図2を用いて、インクジェット記録装置2000の全体構成および動作を説明する。
図2は、従来のインクジェット記録装置2000の全体概観図である。

0019

従来のインクジェット記録装置2000は、その内部に制御系循環系を収納した本体200と、被印字物を移動するための搬送システムの経路に隣接して配置され、後にも説明するが、インク粒子を形成する印字ヘッド部250と、そして、本体200と印字ヘッド部250とを結ぶケーブル300とを備えて構成されている。

0020

本体200の内部には、電磁弁33、ポンプ2、17等の、所謂、循環系制御部品や、ノズル206に供給するインクを溜めたインク容器1や、ここでは図示しないが、循環系の洗浄に使用する溶剤を溜めた溶剤容器、及び制御系が納められている。

0021

印字ヘッド部250は、その外周を、例えばステンレス製のカバー251により覆われており、その内部には、以下にも詳細に説明するが、インクを吐出してインク粒子を形成するためのノズル206と、インク粒子を帯電/偏向するための電極類と、更には、印字に使用しないインク粒子を回収するためのガター211等、所謂、装置の構成部品とが収納されている。なお、この印字ヘッド部250を構成するカバー251の印字面側(即ち、図示していないコンベア等の上を移動する被印字物400に対向する面であり、図中における右側の面:前面カバー253)には、印字に使用するインク粒子が通過可能な、所謂、送出用の開口部252が形成されている。

0022

上記にその概略構成を説明した従来のインクジェット記録装置2000の構成やその印字動作について、以下に説明する。

0023

まず、本体200のインク供給流路21は、インクを貯めておくインク容器1と、インクを圧送するポンプ2と、インク圧力を調節する調圧弁3と、供給インクの圧力を表示する圧力計4と、流路開閉を行う電磁弁33と、そして、フィルタ5とを備えて構成されている。なお、ノズル206に対し、調圧弁3で所定の圧力に加圧したインクを供給することにより、ノズル206からインク216が柱状に吐出する。

0024

そして、当該ノズル206には、インクを加振する圧電アクチュエータ(図示せず)が取り付けられ、かつ、当該圧電アクチュエータに、励振源(図示せず)からの一定周期の正弦波(以後、励振信号と呼ぶ)を加えることにより、ノズル206から柱状に吐出していたインク216は分裂し、もって、ほぼ球状のインク粒子208となり、飛翔を続ける。その後、当該インク粒子208は、帯電/偏向するための電極類を通過して被印字物400又はガター211へ向かって飛翔する。

0025

また、帯電電極207は、ノズル206から吐出した柱状のインク216の一部とインク粒子208を囲むように配置されており、帯電電極207に被印字物400に印字するパターンに応じた記録信号電圧印加することによって、帯電電極207内にあるインク粒子208を記録信号電圧に応じた帯電をさせる。

0026

この帯電電極207を通過したインク粒子208は、更に、一対の偏向電極209、210の間を通過する。この一対の偏向電極209と210のうち、上部の偏向電極209には高電圧源(図示せず)により高電圧が印加され、他方、下部の偏向電極210は接地GND電位)されている。そのため、上部の偏向電極209と下部の偏向電極210との間には静電界が形成され、この一対の偏向電極209と210との間に形成された静電界により、インク粒子208はその帯電量に応じて偏向されることとなる。

0027

すなわち、インク粒子208がマイナス(−)電荷を持つように帯電電極207で帯電させ、かつ、上部の偏向電極209にはプラス(+)の電圧を印加した場合、一対の偏向電極209と210の間を通過するときに、マイナスに帯電したインク粒子208は、上部の偏向電極209の側に偏向力を受ける。

0028

このように、帯電したインク粒子208は、一対の偏向電極209と210との間を通過するときに偏向力を受けて軌道曲げられることにより、ガター211を飛び越え、開口部252に向かう経路、即ち、飛翔経路213に沿って飛翔する。なお、この飛翔経路213に沿って飛翔するインク粒子208は、カバー251のうちの前面カバー253に形成した開口部252を通過し、被印字物400の被印字面401に付着する。なお、このインク粒子208の偏向量(角度)は、帯電電極207によるインク粒子208の帯電電荷量を変えることによって制御可能である。

0029

一方、印字に使用しないインク粒子208に対しては、帯電電極207による上述した帯電は行われない。この帯電されたかったインク粒子208は、一対の偏向電極209と210との間に形成された静電界中を直進する経路、即ち、飛翔経路214に沿って飛翔し、その結果、ガター211によって捕捉され、その後、インク回収流路222に導かれる。

0030

なお、このインク回収流路222は、上述したガター211と共に、更に、帯電検知センサ215、フィルタ212、ポンプ17から構成されており、その結果、印字に使用しないインク粒子、即ち、帯電電極207で帯電されないインク粒子208をガター211で回収し、ポンプ17によりインク容器1に戻す。

0031

なお、帯電電極207で帯電されなかったインク粒子208の飛翔方向をX軸方向、一対の偏向電極209、210の配列方向をY軸方向、被印字物400の移動方向をZ軸方向とする。

0032

図2に示した従来のインクジェット記録装置2000においては、カバー251のうち開口部252が形成された前面カバー253のX方向の位置は、ガター211のX方向の位置の制約を受ける。すなわち、一対の偏向電極209、210から前面カバー253に形成された開口部252までの距離は、偏向電極209、210からガター211のX方向の端部までの距離よりも縮めることができない。

0033

したがって、従来のインクジェット記録装置2000においては、被印字物400の被印字面401のX方向の位置を、ガター211のX方向の端部の位置よりも一対の偏向電極209、210の側に近づけることができなかった。

0034

これに対して、本実施例におけるインクジェット記録装置1000においては、図1に示すように、被印字物400の被印字面401のX方向の位置を、ガター11のX方向の端部の位置よりも一対の偏向電極9、10の側に近づけることができるようにした。被印字物400としては、電線光ケーブルなどのケーブル、又は鉄棒などの細長連続体を対象とする。

0035

実施例1のインクジェット記録装置1000の構成やその印字動作について、以下に説明する。

0036

図1は、実施例1のインクジェット記録装置1000の概観図である。本体200の内部の構成及び印字ヘッド部100の内部の構成は、図2で説明した従来技術の本体200の内部の構成及び印字ヘッド部250の内部の構成と基本的に同じである。

0037

すなわち、図1に示した、印字ヘッド部100の内部の構成において、ノズル6、帯電電極7、上部の偏向電極9、下部の偏向電極10、ガター11、フィルタ12、帯電検知センサ15、インク回収流路22は、それぞれ、図2で説明した従来技術の印字ヘッド部250のノズル206、帯電電極207、上部の偏向電極209、下部の偏向電極210、ガター211、フィルタ212、帯電検知センサ215、インク回収流路222に対応しているので、それらの動作の詳細な説明を省略する。

0038

以下に、本実施例におけるインクジェット記録装置1000と従来のインクジェット記録装置2000との異なる点を説明する。

0039

図2に示した従来のインクジェット記録装置2000では、被印字物400の被印字面401のX方向の位置XO1は、ガター211後端のX方向の位置XGよりもノズル206から離れている(ノズル206からより遠い位置にある)。

0040

一方、図1に示した本実施例の印字ヘッド部100のカバー104の前面105の側は、一対の偏向電極9、10よりインク粒子8の飛翔方向の下流側(+X方向)でかつインク粒子8の偏向方向(+Y方向)にL字状に窪んだ段差状の凹部(切欠部)106が形成されている。

0041

このような段差状の切欠部106を有するカバー104に対して、被印字物400はカバー104のL字状に窪んだ段差状の凹部(切欠部)106を通る。切欠部106の被印字物400に対向するガイド面1061には、インク粒子8が通過可能な開口部103が形成されている。そのため、被印字物400の被印字面401のインク粒子飛翔方向(X軸方向)の位置XO2は、ガター11の後端の位置XGよりもノズル6側、即ち一対の偏向電極9と10の側に近寄せることが可能となる(ノズル6及び一対の偏向電極9と10により近い位置に設置することが可能となる)。

0042

この被印字物400の被印字面401のインク粒子飛翔方向(X軸方向)の位置XO2は、切欠部106の被印字物400に対向するガイド面1061と上部の偏向電極9との間で放電が発生しない程度の距離までノズル6に近づけることができる。なお、ガイド面1061の上部の偏向電極9に対向する側を絶縁物で覆ってガイド面1061と上部の偏向電極9との間での放電が発生しにくくすることにより、位置XO2を、よりノズル6に近づけることができる。

0043

このように、図2に示したような従来のインクジェット記録装置2000と比べて、本実施例によるインクジェット記録装置1000では、被印字物400の被印字面401を一対の偏向電極9、10により近づけることができるようになった。

0044

これにより、ノズル6から吐出し分裂したインク粒子8が、このインク粒子8の前方を飛行するインク粒子8や、高速に移動する被印字物400による気流乱れの影響を受ける距離が従来と比べて短くなり、被印字物400の被印字面401に付着する位置の変動をより小さくすることができ、被印字物400の移動速度(搬送速度)を更に高速にしても、高い印字品質を維持することができるようになった。

0045

さらに、本実施例では、被印字物400の被印字面401を一対の偏向電極9、10により近づける構成において、ガター11の形状や配置を従来の装置と同じにすることにより、ガター11の入口部に流入したインクを、従来と同様に、溢れさせることなく確実に回収することができる。

0046

なお、カバー104のL字状に窪んだ断面形状の切欠部106は、被印字物400が通過する空間が設けられておればよく、上述のL字状に限らない。

0047

次に、本発明の実施例2について説明する。
本実施例におけるインクジェット記録装置3000の基本構成は、実施例1で説明した図1に示したインクジェット記録装置1000と、印字ヘッド部100の一部を除いて基本的に同様である。実施例1で説明したインクジェット記録装置1000の印字ヘッド部100と異なる点について、図3を用いて以下に説明する。なお、実施例1と同じ部品については同じ部品番号を付してその詳細な説明を省略する。

0048

図3(a)は、実施例2のインクジェット記録装置3000の印字ヘッド部150の概観図であり、図3(b)と図3(c)は、図3(a)の印字ヘッド部150のA−A矢視図である。

0049

図3(a)に示すように、実施例2の印字ヘッド部150は、偏向電極9、10よりインク粒子8の飛翔経路の下流側(+X方向)でかつインク粒子8の偏向方向(+Y方向)に、カバー107の前面114の上部に壁面115,110,116で形成されたU字状の窪み部(切欠部)109が形成されている。被印字物400はカバー107の切欠部109を通る。この切欠部109の被印字物400に対向する面(ガイド面)110には、インク粒子8が通過可能な開口部108が形成されている。

0050

図3(b)に示すように、カバー107には、切欠部109を通る被印字物400をY軸方向に挟むガイド111がカバー107に固定されている。

0051

通常、インクジェット記録装置3000の印字ヘッド部150は、被印字物400をZ軸方向に移動するための搬送システムの経路に隣接して配置される。特にY軸方向に被印字面401の狭い被印字物400の場合、被印字物400のZ軸方向の搬送に伴うY軸方向の位置誤差による印字位置ずれに対する許容範囲は狭い。そこで、本実施例2では、印字ヘッド部150にガイド111を儲け、被印字物400のY軸方向の位置ずれを抑制することで、被印字物400の被印字面401に印字される印字の品質の低下を防ぐようにした。

0052

なお、カバー107に固定するガイド111は被印字物400のY軸方向の位置を抑制する機構であれば良く、図3(b)に示したような平板状のガイド111に限らず、図3(c)に示したようなカバー107に固定したアーム112に支持されたローラー状のガイド113であっても良い。

0053

本実施例によれば、被印字物400の被印字面401を一対の偏向電極9、10により近づけることができるようになり、被印字物400の被印字面401に付着する位置の変動をより小さくすることができるとともに、被印字物400のY軸方向の位置ずれを抑制することで、被印字物400の被印字面401に印字される印字の品質の低下を防ぐことができるようになったので、被印字物400の移動速度(搬送速度)を更に高速にしても、高い印字品質を維持することができるようになった。

0054

次に、本発明の実施例3について説明する。
実施例3におけるインクジェット記録装置の基本構成は、実施例1で図1を用いて説明したインクジェット記録装置1000の構成と同様である。同じ部品には同じ番号を付けて、異なる点について図4を用いて以下に説明する。

0055

図4は、実施例3のインクジェット記録装置の印字ヘッド部160(実施例1の印字ヘッド部100に相当)を−X方向に見た時の外観図である。

0056

実施例3のインクジェット記録装置は、被印字物400表面に帯電した静電気を除電する除電機構161を被印字物400が印字される前の−Z方向位置に設けたことを特徴とする。

0057

被印字物400は、被印字物400に帯電した静電気を除電機構161で除電した後に+Z方向に搬送される。その後、カバー104の印字ヘッド部160の前面105の上部に形成した段差状の切欠部106に形成した開口部103を通過するインク粒子8により印字される。

0058

被印字物400に帯電した静電気を除電することで、帯電したインク粒子8とのクーロン反発力を抑制できるため、印字品質を向上させることができる。

0059

本実施例によれば、被印字物400の被印字面401を一対の偏向電極9、10により近づけることができるようになり、被印字物400の被印字面401に付着する位置の変動をより小さくすることができるとともに、被印字物400に帯電した静電気を除電できるようになったので、被印字物400の移動速度(搬送速度)を更に高速にしても、高い印字品質を維持することができるようになった。

0060

次に、本発明の実施例4について説明する。
実施例4におけるインクジェット記録装置の基本構成は、実施例2で説明した図3のインクジェット記録装置3000の構成と同様である。同じ部品には同じ番号を付けて、異なる点について図5を用いて以下に説明する。

0061

図5は、実施例4のインクジェット記録装置の印字ヘッド部180を−X方向に見た時の外観図である。

0062

実施例4のインクジェット記録装置は、被印字物400表面に帯電した静電気を除電する除電機構181を、被印字物400が印字される前の側の部分に取り付けたガイド111の更に上流の−Z方向位置に設けたことを特徴とする。

0063

被印字物400は、被印字物400に帯電した静電気を除電機構181で除電した後にガイド111に沿って+Z方向に搬送される。その後、印字ヘッド部180の切欠部109の被印字物400に対向する面(ガイド面)110に形成した開口部108を通過するインク粒子8により印字される。

0064

なお、カバー107に固定するガイド111は被印字物400のY軸方向の位置を抑制する機構であれば良く、図4に示したような平板状のガイド111に限らず、図3(c)に示したようなアーム112に支持されたローラー状のガイド113であっても良い。

0065

被印字物400に帯電した静電気を除電することで、帯電したインク粒子8とのクーロン反発力を抑制できるため、印字品質が向上する。

実施例

0066

本実施例によれば、被印字物400の被印字面401を一対の偏向電極9、10に、より近づけることができるようになり、被印字物400の被印字面401に付着する位置の変動をより小さくすることができるとともに、被印字物400のY軸方向の位置ずれを抑制することで、被印字物400の被印字面401に印字される印字の品質の低下を防ぐことができ、更に被印字物400に帯電した静電気を除電できるようになったので、被印字物400の移動速度(搬送速度)を更に高速にしても、高い印字品質を維持することができるようになった。

0067

1・・・インク容器2・・・ポンプ3・・・調圧弁4・・・圧力計5・・・フィルタ6・・・ノズル7・・・帯電電極8・・・インク粒子9、10・・・偏向電極11・・・ガター12・・・フィルタ 15・・・帯電検知センサ17・・・ポンプ 21・・・インク供給流路22・・・インク回収流路33・・・電磁弁100、150、160、180・・・印字ヘッド部 104、107・・・カバー103、108・・・開口部 106、109・・・切欠部 110・・・ガイド面 161,181・・・除電機構200・・・本体 300・・・ケーブル1000,3000・・・インクジェット記録装置。

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