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技術 グルテン無添加パン及びその製造方法

出願人 学校法人東京聖徳学園
発明者 吉田真美
出願日 2016年10月13日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2016-202016
公開日 2018年4月19日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-061480
状態 特許登録済
技術分野 穀類誘導製品 飼料または食品用豆類 ベイカリー製品及びその製造方法
主要キーワード 粘りつく ミキシング条件 成績書 粉末粒度 保温器 パンケース 検出限界値 中心径
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

グルテンを含まなくても、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンを提供する。

解決手段

大豆粉米粉とを含み、グルテンを含まないことを特徴とする。これにより、グルテンを含まなくても、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンとすることができる。

概要

背景

従来、一般的に製造されているパンには、主要な材料として小麦粉が用いられている。小麦粉にはグリアジングルテニンというタンパク質が含まれており、パン生地を調製するときに、小麦粉に水を加えて捏ねることにより、グルテンが形成され、グルテンが網目状の組織を形成する。ここで、パン酵母による発酵が進み、パン生地中に炭酸ガスアルコールが生成されると、パン生地中に形成されたグルテンによる網目状の組織が炭酸ガスを包含する。これによりパン生地の膨化を維持して、焼成されたパンにおいて、ふっくらとした食感が形成される。

ところで、小麦に含まれるグリアジン、グルテニン等は小麦アレルギー原因物質アレルゲン)である。近年、アレルギー物質を除去した食品ニーズの高まりや、米粉の利用が促進される中で、小麦粉を使用しないグルテン無添加のパンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。

特許文献1に記載のパンは、米粉を主原料とし、粉末セルロースと、水溶性セルロースエーテルを添加することにより、製造されたパンの中に炭酸ガスを包蔵させ、パンの容積拡大を行うことができるものである。

概要

グルテンを含まなくても、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンを提供する。大豆粉と米粉とを含み、グルテンを含まないことを特徴とする。これにより、グルテンを含まなくても、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンとすることができる。なし

目的

本発明は、上記のような問題点に着目し、グルテンを含まなくても、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

大豆粉米粉とを含み、グルテンを含まないことを特徴とするグルテン無添加パン

請求項2

前記大豆粉と前記米粉との質量比が1:4〜4:1であることを特徴とする請求項1に記載のグルテン無添加パン。

請求項3

前記大豆粉が脱臭大豆粉を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のグルテン無添加パン。

請求項4

泡立て卵白をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のグルテン無添加パン。

請求項5

請求項1〜4のいずれか1項に記載のグルテン無添加パンの製造方法であって、材料への加水量が前記大豆粉と前記米粉を合わせた質量に対して、外割りで90質量%〜120質量%であることを特徴とするグルテン無添加パンの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、グルテン無添加パン及びその製造方法に関するものである。

背景技術

0002

従来、一般的に製造されているパンには、主要な材料として小麦粉が用いられている。小麦粉にはグリアジングルテニンというタンパク質が含まれており、パン生地を調製するときに、小麦粉に水を加えて捏ねることにより、グルテンが形成され、グルテンが網目状の組織を形成する。ここで、パン酵母による発酵が進み、パン生地中に炭酸ガスアルコールが生成されると、パン生地中に形成されたグルテンによる網目状の組織が炭酸ガスを包含する。これによりパン生地の膨化を維持して、焼成されたパンにおいて、ふっくらとした食感が形成される。

0003

ところで、小麦に含まれるグリアジン、グルテニン等は小麦アレルギー原因物質アレルゲン)である。近年、アレルギー物質を除去した食品ニーズの高まりや、米粉の利用が促進される中で、小麦粉を使用しないグルテン無添加のパンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。

0004

特許文献1に記載のパンは、米粉を主原料とし、粉末セルロースと、水溶性セルロースエーテルを添加することにより、製造されたパンの中に炭酸ガスを包蔵させ、パンの容積拡大を行うことができるものである。

先行技術

0005

特開2014−097024号公報

発明が解決しようとする課題

0006

グルテンを含まないグルテン無添加パンの場合、特許文献1に記載のパンのように、パン酵母の発酵により産生された炭酸ガスをパン生地中に包蔵させて、十分に膨化させることが課題であり、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンが求められている。

0007

従って、本発明は、上記のような問題点に着目し、グルテンを含まなくても、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンを提供することを目的とする。なお、本発明において「嗜好性が高い」とは、喫食時に味、香り、食感等の観点において、より好ましいと感じることを指すものとする。

課題を解決するための手段

0008

本発明のグルテン無添加パンは、大豆粉と米粉とを含み、グルテンを含まないことを特徴とする。

0009

本発明のグルテン無添加パンにおいては、前記大豆粉と前記米粉との質量比が1:4〜4:1とすることが好ましい。

0010

本発明のグルテン無添加パンにおいては、前記大豆粉が脱臭大豆粉を含むことが好ましい。

0011

本発明のグルテン無添加パンにおいては、泡立て卵白をさらに含むことが好ましい。

0012

本発明のグルテン無添加パンの製造方法は、本発明のグルテン無添加パンを製造するものであって、材料への加水量が前記大豆粉と前記米粉を合わせた質量に対して、外割りで90質量%〜120質量%であることを特徴とする。

発明の効果

0013

本発明のグルテン無添加パンによれば、小麦粉、グルテン等のパン生地中にグルテンを形成する材料を用いなくても、パン生地を十分に膨化させ、かつ、嗜好性の高いパンとすることができる。また、本発明のグルテン無添加パンの製造方法によれば、加水量を適切な範囲に設定することにより、パン生地をより膨化させ、かつ、より嗜好性の高いパンを製造することができる。

0014

[グルテン無添加パン]
本発明の一実施形態にかかる「グルテン無添加パン」について説明する。

0015

本実施形態にかかる「グルテン無添加パン」は、大豆粉と米粉とを含み、グルテンを含まないことを特徴とする。本実施形態において、グルテンとは、小麦粉等に含まれるグルテニン、グリアジンに加水してミキシングすることにより、グリアジン、グルテニンとが結合して形成される複合体を指す。また、本実施形態における「グルテン無添加」、「グルテンを含まない」とは、グルテンを含まないか、又は、通常の測定方法において、グルテンの含有量検出限界値以下であることを指す。すなわち、本実施形態のグルテン無添加パンは、グルテンや、グルテニン及びグリアジンを多く含有する、小麦粉やその他穀類、これらの穀類を加工して得られたグルテン及びグルテンを含むその他添加物を材料として使用しないものである。なお、本実施形態のグルテン無添加パンにおいて、小麦ないしグルテン等を使用した痕跡を完全になくすことが困難である場合もあるため、不可避混入許容されるものとする。

0016

本実施形態のグルテン無添加パンの材料としては、大豆粉、米粉の他に、水、パン酵母(イースト)、及び、必要に応じて副材料を用いることができる。

0017

大豆粉は、大豆製粉して製造されたものである。原料となる大豆は、製造されたグルテン無添加パンの食感がよりよくなることから、皮があらかじめ除去されていてもよい。また、大豆粉の粒度は、製造されたグルテン無添加パンの食感等に影響することから、中心径が100μm以下であることが好ましく、10μm〜60μmであることがより好ましい。具体的には、例えば、目開き100μm(≒150メッシュ)のふるいを95%パスし、中心径30μm(≒500メッシュ)程度の粉末粒度の大豆粉を好適に用いることができる。

0018

本実施形態のグルテン無添加パンにおいては、前記大豆粉が脱臭大豆粉を含むことが好ましい。大豆を用いた加工食品は、大豆含まれる酵素であるリポキシゲナーゼにより不飽和脂肪酸酸化され、n−ヘキサナールが生成されることにより、独特青臭みを有する。本実施形態における「脱臭大豆粉」とは、リポキシゲナーゼ活性を有しないか(通常の測定方法で検出限界値以下である)、または、加工食品に用いた場合に、青臭みをほとんど感じない程度にリポキシゲナーゼ活性が低い大豆粉を指す。具体的には、リポキシゲナーゼを欠失した大豆品種を用いた大豆粉や、加熱処理加圧処理等が施され、リポキシゲナーゼを失活させた大豆粉を挙げることができる。脱臭大豆粉を用いることにより、大豆特有の青臭みを軽減した嗜好性の高いグルテン無添加パンとすることができる。

0019

また、大豆粉は、通常の(すなわち、脱臭大豆粉ではない)大豆粉と脱臭大豆粉とを混合して用いてもよいし、通常の大豆粉のみを用いてもよいし、脱臭大豆粉のみを用いてもよい。通常の大豆粉と脱臭大豆粉とを混合して用いる場合は、グルテン無添加パンの材料組成における大豆粉の割合や、他に用いる材料の種類を考慮して、適宜設定することができる。すなわち、所望の香味、食感、又は、製造コスト等を考慮して設定すればよい。製造されたグルテン無添加パンにおいて、青臭みを軽減するためには、大豆粉全量に対して、脱臭大豆粉が50質量%以上含まれていることが好ましく、70質量%以上含まれていることがより好ましく、大豆粉全量が脱臭大豆粉であることがさらに好ましい。

0020

米粉は、米を製粉して製造されたものであり、米粉の材料となる米の品種は特に問わないが、うるち米を用いて製造されたものを好適に使用することができる。また、米を加熱して糊化アルファ化)させた後に製粉したものではなく、生米のまま製粉されたものを好適に使用することができる。製粉方法は特に限定されないが、糊化を抑制するために、摩擦熱の発生が少ない方法で行うことが好ましい。また、米粉の平均粒径は100μm以下であることが好ましい。具体的には、例えば、目開き74μm(200メッシュ)80%以上パスの米粉やこのような米粉と同程度の粒度のものを好適に用いることができる。

0021

パン酵母(イースト)としては、酵母の種類や、形態(例えば、生イーストドライイーストインスタントドライイースト等)は特に限定されず、小麦粉を主原料とするパンの製造に用いられる、一般的なパン酵母を用いることができる。

0022

また、副材料としては、小麦等のグルテンを形成する穀類以外の穀類、豆類等の穀物を挽いて製造した穀物粉砂糖シロップ水あめはちみつ等の糖類、塩、卵加工品バターショートニングオリーブオイル等の油脂類牛乳スキムミルク等の乳製品豆乳等の液体材料香料香辛料改良剤膨張剤等の添加剤等の一般的なパンの材料を用いることができる。また、パン生地にナッツ類種子類ドライフルーツチョチップ茶葉ハーブ野菜等の副材料を混ぜ込んだり、トッピングを施したりしてもよいし、フルーツ、野菜、肉製品等の食材を加工したフィリングをパン生地で包み込んで成形してもよい。すなわち、所望のパンの種類等により、使用する材料や組成を適宜変更することができる。副材料をパン生地に混ぜ込んだり、トッピングを施したりフィリングをパン生地で包み込んだりすることにより、脱臭大豆粉を使用しない場合でも、喫食時に感じる大豆特有の青臭みを軽減することができ、嗜好性をより高めることができる。

0023

本実施形態のグルテン無添加パンにおいては、卵白を泡立てた卵白(以下、「泡立て卵白」と記載する)をさらに含むことが好ましい。また、泡立て卵白(卵白)の含有割合は、大豆粉と米粉を合わせた質量に対して外割りで15質量%〜50質量%とすることが好ましく、外割りで25質量%〜40質量%とすることがより好ましい。なお、本実施形態のグルテン無添加パンには、パン生地の粘性を高めることによりパン生地を膨化させやすくするために増粘多糖類等の増粘剤を用いることができる。本実施形態のグルテン無添加パンが泡立て卵白をさらに含むことにより、膨化剤やパン生地を膨化させるために用いる増粘剤等を使用せずに、又は、使用量を少なくして、もしくは、単に補助的に用いるようにしても、パン生地をより膨化させることができ、ふんわりとした食感をより高め、嗜好性をより高くすることができる。

0024

また、本実施形態のグルテン無添加パンにおいては、大豆粉と米粉との質量比を1:4〜4:1とすることが好ましく、1:3〜3:1とすることがより好ましく、1:1〜2:1とすることがさらに好ましい。米粉の割合が高すぎると、グルテン無添加パンの生地粘り気が強くなり、大豆粉の割合が高すぎると、グルテン無添加パンの生地のぱさつきが強くなる。大豆粉と米粉との質量比を適切な範囲に設定することにより、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンとすることができる。

0025

グルテン無添加パンの形状は、特に問わない。例えば、食パン等のように、パン生地を型に入れて焼成したものでもよいし、ロールパン等のように、パン生地を成形して型に入れずに焼成したものでもよい。

0026

本実施形態の「グルテン無添加パン」によれば、グルテンを含まなくても十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンとすることができる。

0027

[グルテン無添加パンの製造方法]
次に、本発明の一実施形態にかかる「グルテン無添加パンの製造方法」について説明する。本実施形態にかかるグルテン無添加パンの製造方法は、材料への加水量が大豆粉と米粉を合わせた質量に対して、外割りで90質量%〜120質量%であることを特徴とする。また、加水量は、大豆粉と米粉を合わせた質量に対して、外割りで95質量%〜115質量%とすることがより好ましい。加水量を適切な範囲に設定することにより、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンを製造することができる。本実施形態の「グルテン無添加パンの製造方法」のように、材料への加水量が大豆粉と米粉を合わせた質量に対して、外割りで90質量%〜120質量%とする場合、通常の小麦粉を用いたパン生地とは異なり、いわゆるバッター生地のような状態となり、生地の流動性が高くなる。よって、本実施形態の加水量とする場合、台上で成形するのではなく、直接、型に生地を流し入れて発酵、焼成することが好ましい。なお、本実施形態における「加水量」とは、卵白等のように水分含量の高い材料を用いる場合、その材料に含まれる水分を含めた加水量とする。例えば、大豆粉と米粉とを合わせて300g、水を220g、卵白(日本食品標準成分表2015年版(七訂)による水分含量88.4%)を90g、材料に含むグルテン無添加パンの場合には、卵白中の水分は80gとなり、実質的に水が300g(220g+80g)含まれることになり、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで100質量%である。

0028

以下に、本発明の一実施形態にかかるグルテン無添加パンの製造方法の一例を説明する。本発明のグルテン無添加パンは以下の方法に限定されるものではなく、本発明を逸脱しないものであれば、適宜手順等を変更してもよい。すなわち、所望のパンの種類、形状等により、製造方法を適宜変更することができる。また、以下の製造方法は、前述の加水量(大豆粉と米粉を合わせた質量に対して、外割りで90質量%〜120質量%)としないグルテン無添加パンを製造する場合にも適用することができる。

0029

グルテン無添加パンの製造は、例えば、ミキシング工程、一次発酵工程、成形工程二次発酵工程、焼成工程の順で行うことができ、製造工程の大半においては、通常の小麦粉を用いたパンの製造方法と同様の方法により行うことができる。また、必要に応じて、副材料等を混合するミキシング工程、分割工程を追加して行うことができる。

0030

まず、材料を混合し、ミキシング工程を行う。ミキシング条件、捏ね上げ温度(ミキシング工程中のグルテン無添加パン生地の温度)は、製造するグルテン無添加パンの種類、材料、製造量、材料の温度、製造環境の温度や湿度等に応じて適宜設定することができる。なお、パン酵母活性化の安定性を考慮して、26℃程度とすることが好ましい。

0031

次に、一次発酵工程を行う。例えば、25℃〜40℃程度で30分〜90分程度(具体的には、例えば、36℃において、40分間)保温することにより、一次発酵を行うことができる。一次発酵条件は、所望のパンの種類、材料の組成、製造量、パン生地の状態、環境条件(温度、湿度等)により適宜変更することができる。

0032

必要に応じて、一次発酵工程の後、再度ミキシング工程を行う。このとき、卵白を泡立てた泡立て卵白や、ナッツ類、ドライフルーツ、チョコチップ等のパン生地に混ぜ込む副材料を混合することができる。卵白を泡立てた泡立て卵白は、泡だて器やミキサーを用いて、一般的に行われている方法により調製することができる。

0033

次に、必要に応じて、分割工程を行う。分割は、製造するグルテン無添加パンの大きさ、型の形状に合わせて分割する生地量(本実施形態のように、加水量が多く、生地の流動性が高い場合は、流し入れる生地量)、丸め形状を適宜調整して行う。

0034

次に、成形工程を行う。成形工程では、分割工程後のグルテン無添加パンの生地を所望するグルテン無添加パンの形状に合わせた形状に成形する。成形工程では、製造するグルテン無添加パンに応じて、焼成用の型を用いてもよい。また、本実施形態のように、加水量が多く、パン生地の流動性が高い場合は、前述の分割工程を行わずに、成形工程において、パン生地を型に流し込むことにより成形を行なうことができる。なお、グルテン無添加パンにトッピングを施す場合には、成形工程において行うことができる。

0035

次に、二次発酵工程を行う。発酵条件(温度、湿度、時間等)は、製造するグルテン無添加パンに合わせて適宜設定することができる。例えば、25℃〜40℃程度で30分〜90分程度(具体的には、例えば、36℃において、30分間)保温することにより二次発酵を行うことができる。

0036

次に焼成工程を行う。焼成条件(温度、時間等)は、製造するグルテン無添加パンに合わせて、例えば、焼減率等を指標にして適宜設定することができる。例えば、180℃〜250℃程度で15分〜30分程度焼成することにより、焼成工程を行うことができる。以上により、本実施形態のグルテン無添加パンが製造される。

0037

グルテン無添加パンを製造する、ミキシング工程、分割・丸め工程、成形工程、発酵工程、焼成工程等のそれぞれの工程は、個別に行ってもよいし、全自動機器(例えば、ホームベーカリー等)を用いてもよい。また、それぞれの工程を行うための機器(ミキサー、分割・丸め機、成形機ホイロ等の保温器等)を用いてよいし、一般的な調理器具を用いて手作業により各工程を行ってもよい。

0038

その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。

0039

従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。

0040

以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は、以下の実施例により限定されるものではない。

0041

[グルテン無添加パン(食パン)の製造]
(実施例1)
以下の材料を用いてグルテン無添加パン(食パン)を調製した。なお、各実施例、比較例における材料組成を表1に示した。また、以下の実施例、比較例においては、脱臭大豆粉を「脱臭大豆粉」と記載し、脱臭大豆粉ではない通常の大豆粉を単に「大豆粉」と記載する。
大豆粉(大豆の粉、株式会社富澤商店) 75g
米粉(パウダーライス薄力粉タイプ)、新製粉株式会社) 225g
パン酵母(日清スーパーカメリヤドライイースト、日清フーズ株式会社) 3.6g
水あめ(株式会社スドージャム) 30g
砂糖(スプーン上白糖、三井製糖株式会社) 12g
塩(食塩、公益財団法人事業センター) 4g
オリーブオイル(AJINOMOTO オリーブオイル、株式会社J−オイルミルズ)
10g
水 300gなお、実施例1〜実施例7において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで100質量%である。

0042

グルテン無添加パンの製造は、自動ホームベーカリー(HBK−100、エムケー精工株式会社)を用いて行った。メニュー番号は「8」を用いた。羽根を取り付けた自動ホームベーカリー付属パンケースに、前述の材料をすべて投入し、メニュー番号「8」を設定してパンを製造した。これにより、グルテン無添加パンを得た。

0043

(実施例2)
実施例1の工程において、大豆粉を150g、米粉を150gとしたこと以外は全て実施例1と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。

0044

(実施例3)
実施例1の工程において、大豆粉を225g、米粉を75gとしたこと以外は全て実施例1と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。

0045

(実施例4)
実施例1の工程において、大豆粉を脱臭大豆粉(全脂脱臭大豆粉末、株式会社日清商会)150gとし、米粉を150gとしたこと以外は全て実施例1と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、以下の実施例、比較例において用いた脱臭大豆粉は実施例4と同じものを用いた。また、本実施例で用いた脱臭大豆粉の製品添付の分析試験成績書日本分析センター)によれば、リポキシゲナーゼ力値は、検出されなかった。

0046

(実施例5)
実施例1の工程において、大豆粉を脱臭大豆粉180gとし、米粉を120gとしたこと以外は全て実施例1と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。

0047

(実施例6)
実施例1の工程において、大豆粉を脱臭大豆粉200gとし、米粉を100gとしたこと以外は全て実施例1と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。

0048

(実施例7)
実施例1の工程において、大豆粉を脱臭大豆粉225gとし、米粉を75gとしたこと以外は全て実施例1と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。

0049

(実施例8)
実施例1の工程において、大豆粉を脱臭大豆粉180gとし、米粉を120gとし、水を250gとし、卵白60gを用いて調製した泡立て卵白を用いたこと以外は全て実施例1と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。泡立て卵白は、卵白60gをハンドミキサー(MK−H3−P、松下電器産業株式会社)のスピード3で1分30秒間泡立てたものを、2回目ねり工程(ミキシング工程)の開始時に投入した。なお、以下の実施例、比較例において、卵白を用いたものは、実施例8と同様の操作により行った。また、本実施例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、卵白は、外割りで20質量%である。本実施例において、日本食品標準成分表2015年版(七訂)に従い、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、卵白中の水分は53gとなり、実質的に以下の材料組成において、水は303g(250g+53g)含まれることになる。すなわち、本実施例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで101質量%である。

0050

(実施例9)
実施例8の工程において、水を220gとし、卵白90gをとしたこと以外は全て実施例8と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本実施例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、卵白の含有割合は外割りで30質量%である。また、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで100質量%である。

0051

(実施例10)
実施例8の工程において、水を190gとし、卵白120gをとしたこと以外は全て実施例8と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本実施例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、卵白の含有割合は外割りで40質量%である。また、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで99質量%である。

0052

(実施例11)
実施例8の工程において、水を200gとし、卵白90gをとしたこと以外は全て実施例8と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本実施例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、卵白の含有割合は外割りで30質量%である。また、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで93質量%である。

0053

(実施例12)
実施例8の工程において、水を240gとし、卵白90gをとしたこと以外は全て実施例8と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本実施例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、卵白の含有割合は外割りで30質量%である。また、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで107質量%である。

0054

(実施例13)
実施例8の工程において、水を260gとし、卵白90gをとしたこと以外は全て実施例8と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本実施例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、卵白の含有割合は外割りで30質量%である。また、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで113質量%である。

0055

(比較例1)
実施例12の工程において、脱臭大豆粉を0gとし、米粉を300gとしたこと以外は全て実施例12と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本比較例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、卵白の含有割合は外割りで30質量%である。また、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで107質量%である。

0056

(比較例2)
実施例12の工程において、脱臭大豆粉を300gとし、米粉を0gとしたこと以外は全て実施例12と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本比較例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、卵白の含有割合は外割りで30質量%である。また、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで107質量%である。

0057

0058

[グルテン無添加パン(食パン)の評価]
実施例及び比較例により得られたグルテン無添加パンについて、評価を行った。評価は、官能評価物性評価により行った。結果は表2に示した。また、表2には、卵白の含有割合、及び、加水量(卵白の水分量を加えて算出したもの)を併せて示した。また、表2における「大豆粉:米粉」の記載は、大豆粉と米粉との質量比、又は、脱臭大豆粉と米粉との質量比を示すものとする。

0059

<官能評価>
官能評価は、8名のパネル試験により行い、味、食感、香りの観点から評価を行った。なお、評価は、評価の高い順に◎、○、●、△、×の5段階で行った。また、5段階の評価とは別に、自由回答によるアンケートを行った。

0060

<物性評価>
グルテン無添加パンの膨化率の指標として、得られたグルテン無添加パンの高さ寸法を測定した。高さ寸法は、得られたグルテン無添加パンの上面において最も高い点から底面までの寸法とした。なお、長さ寸法と幅寸法は、それぞれ11.5cm、11.5cmであり、実施例1〜13、比較例1、2において共通であった。

0061

[グルテン無添加パン(食パン)の評価結果及び結果の考察]
<官能評価>
大豆粉と米粉とを含む実施例1〜13において、味、食感、香りは全て△以上の評価となった。比較例1の米粉のみを使用したものにおいては、味、香りは○の評価であったが、食感が×の評価となった。また、自由回答においては、比較例1のグルテン無添加パンの食感について、「もちもちとしていて粘りつく食感」、「餅を食べているような感覚」と評価され、パンのふわふわとした食感とは全く異なることが確認された。また、比較例2の脱臭大豆粉のみを使用したものにおいては、味、食感が×の評価であり、香りは○の評価であった。また、自由回答においては、比較例2のグルテン無添加パンの食感について、「くほどのパサつきを感じた」と評価され、比較例1と同様に、パンのふわふわとした食感とは全く異なることが確認された。以上の結果から、大豆粉と米粉とを含む実施例1〜13のグルテン無添加パンは、比較例1、2のグルテン無添加パンに比べて、特に味、食感の観点において優れており、嗜好性が高いことが確認された。

0062

大豆粉と米粉との質量比を種々変更した実施例1〜3においては、実施例2(1:1)が最も官能評価の結果が高かった。また、実施例4〜7においては、実施例5(1.5:1)が最も評価が高く、次に実施例6(2:1)の評価が高かった。これにより、大豆粉と米粉との質量比を適切な範囲に設定することにより、十分に膨化し、かつ、さらに嗜好性の高いグルテン無添加パンとすることができることが確認された。

0063

大豆粉を用いた実施例1〜3では、香りが△の評価であったが、脱臭大豆粉を用いた実施例4〜7では、実施例4、7では、香りが●、実施例5、6では○の評価であった。大豆粉と米粉、脱臭大豆粉と米粉の質量比が同じ実施例について、香りの観点において比較すると(すなわち、実施例2と実施例4(1:1)、実施例3と実施例7(3:1))、いずれも脱臭大豆粉を用いた実施例の方が優れていた。この結果から、脱臭大豆粉を含む実施例4〜7のグルテン無添加パンは香りが良くなり、嗜好性がより高いことが確認された。

0064

<物性評価>
グルテン無添加パンの高さ寸法は、表2に示した通り、実施例1〜実施例13の順に、10.0cm、9.1cm、8.2cm,9.5cm、10.2cm、10.6cm、10.8cm、12.0cm、13.8cm、14.3cm、13.6cm、14.8cm、14.7cmであった。

0065

また、実施例11では、得られたグルテン無添加パンの上面に泡立て卵白の残存が確認された。加水量が外割りで93質量%と少ないことから、泡立て卵白とパン生地とをミキシングする際に全体を均一に混合することが難しかったためと考えられた。

0066

高さ寸法の結果より、実施例1〜13のグルテン無添加パンにおいては、十分に膨化したことが確認された。

0067

実施例5、実施例8〜実施例10のグルテン無添加パンの高さ寸法を比較すると、泡立て卵白を添加しない実施例5よりも、泡立て卵白(卵白)を添加した実施例8〜実施例10のほうが、グルテン無添加パンの高さ寸法が大きくなり、また、泡立て卵白の量を多くするほど高さ寸法が大きくなった。これにより、泡立て卵白を添加することで、グルテン無添加パンをより膨化させることができることが示された。また、泡立て卵白の含有割合を適切な範囲に設定することにより、グルテン無添加パンをさらに膨化させることができることが示された。

0068

実施例9、実施例11〜実施例13のグルテン無添加パンの高さ寸法を比較すると、加水量107質量%(実施例12)、113質量%(実施例13)のグルテン無添加パンで高さ寸法がそれぞれ14.8cm、14.7cmとなり、最も膨化したことが確認された。このことから、加水量を適切な数値範囲に設定することにより、グルテン無添加パンをより膨化させることができることが示された。また、実施例9、実施例11〜実施例13における官能評価の結果を比較すると、実施例12、実施例13が最も評価が高く、次に実施例9の評価が高かった。これにより、加水量を適切な数値範囲に設定することにより、嗜好性をより高めることができることが示された。

0069

0070

[グルテン無添加パン(丸パン)の製造]
次に、全自動ホームベーカリーの自動メニューを用いずに、製造の各工程を個別に行ってグルテン無添加パンを製造し、評価を行った。

0071

(実施例14)
以下の材料を用いてグルテン無添加パンの丸パンを調製した。なお、各実施例における材料組成を表3に示した。
大豆粉(全脂脱臭大豆粉末、株式会社日清商会) 60g
米粉(パウダーライス(薄力粉タイプ)、新潟製粉株式会社) 40g
パン酵母(safインスタントドライイースト赤、ルサッフル) 1.2g
水あめ(株式会社スドージャム) 10g
砂糖(スプーン印上白糖、三井製糖株式会社) 4g
塩(食塩、公益財団法人塩事業センター) 1.2g
オリーブオイル(AJINOMOTO オリーブオイル、株式会社J−オイルミルズ)
3g
卵白16g
水 46g

0072

本実施例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、卵白の含有割合は外割りで16質量%である。また、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、卵白中の水分は14gとなり、実質的に以下の材料組成において、水は60g含まれることとなる。すなわち、本実施例において、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで60質量%である。

0073

まず、ミキシング工程を行った。ミキシング工程は、全自動ホームベーカリー(HBK−100、エムケー精工株式会社)のメニュー番号「14」(ねり)を用いて行った。すなわち、上記材料を全自動ホームベーカリーのパンケースに投入し、メニュー番号「14」、中速に設定して、15分間ミキシングを行った。このとき、気温に合わせて用いる水の温度を調整し、パン生地の生地温度を26℃に保った。

0074

次に、一次発酵工程を行った。一次発酵は、ミキシング工程により得られたパン生地を容器に入れて乾燥しないようにラップをしたうえで、発酵機(洗えてたためる発酵器PF102、日本ニーダー株式会社製)を用いて、36℃で40分間保温して行った。

0075

次に、一次発酵工程を行ったパン生地に泡立て卵白を混ぜ込んだ。泡立て卵白は、卵白をハンドミキサー(MK−H3−P、松下電器産業株式会社)のスピード3で1分30秒間泡立てたものを、パン生地とともに全自動ホームベーカリーのパンケースに投入し、メニュー番号「14」、中速で3分間ミキシングを行った。

0076

次に、成形工程を行った。直径9cm、高さ3cmで、容積が206.5mlの紙製ペットカップを型として用い、90gずつパン生地を分割して型に入れた。

0077

さらに、二次発酵工程を行った。二次発酵は、パン生地が乾燥しないように、型にラップをしたうえで、発酵機を用いて、36℃で30分間保温して行った。

0078

最後に焼成工程を行った。生地表面の焦げを防ぐために、パン生地に触れないようにアルミホイルをかぶせたうえで、オーブン(FE−60MASビルトイン電気オーブンクリナップ株式会社製)を用いて、190℃で25分間焼成した。以上によりグルテン無添加パンの丸パンを得た。

0079

(実施例15)
実施例14の工程において、水を61gとし、卵白21gをとしたこと以外は全て実施例14と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本実施例において、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで80質量%である。

0080

(実施例16)
実施例14の工程において、水を69gとし、卵白23gをとしたこと以外は全て実施例14と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本実施例において、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで89質量%である。

0081

(実施例17)
実施例14の工程において、水を77gとし、卵白26gをとしたこと以外は全て実施例14と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本実施例において、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで100質量%である。

0082

(実施例18)
実施例14の工程において、水を84gとし、卵白29gをとしたこと以外は全て実施例14と同様の操作を行い、グルテン無添加パンを得た。なお、本実施例において、卵白の水分含量を88.4質量%として計算すると、大豆粉と米粉とを合わせた質量に対して、加水量は外割りで110質量%である。

0083

0084

[グルテン無添加パン(丸パン)の評価]
<物性評価及び官能評価>
グルテン無添加パンの膨化率の指標として、得られたグルテン無添加パンの比容積を算出した。比容積(cm3/g)は、グルテン無添加パンの容積(cm3)を質量(g)で除した値とした。グルテン無添加パンの質量はホームスケール(UH3200、株式会社エー・アンド・デイ)を用いて測定し、グルテン無添加パンの容積は、菜種法を用いて測定した。また、パネリストによる官能評価を行い、食感の観点から評価を行った。なお、評価は、評価の高い順に◎、○、●、△、×の5段階で行った。また、5段階の評価とは別に、自由回答によるアンケートを行った。結果を表4に示した。また、表4における「大豆粉:米粉」の記載は、脱臭大豆粉と米粉との質量比を示すものとする。

0085

[グルテン無添加パン(丸パン)の評価結果及び結果の考察]
実施例14〜実施例18のグルテン無添加パンの比容積は、1.5、1.8、4.0、3.4、4.9であった。この結果から、加水量60質量%〜110質量%の範囲においては、水分を多くするほど比容積が大きくなる傾向が確認された。すなわち、加水量110%のグルテン無添加パンが最も膨化したことが示された。また、実施例14〜実施例18のグルテン無添加パンの官能評価の結果、加水量100%、110%において食感が◎となり、加水量80%、89%(○)、加水量60%(●)よりも高い評価となった。また、自由回答においては、加水量110%(実施例18)において、最もきめが細かく、軽くしっとりしているという評価が得られた。以上の結果から、グルテン無添加パンの丸パンにおいて、加水量を適切な範囲に設定することにより、より膨化させることができ、より嗜好性の高いグルテン無添加パンを製造できることが示された。

0086

実施例

0087

[実施例の考察]
以上の評価結果より、本発明の例示的態様である実施例においては、グルテンを含まなくても、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンを得られることが示された。また、泡立て卵白を添加することにより、さらに膨化させ、かつ、より嗜好性の高いグルテン無添加パンを得られることが示された。また、加水量を適切な範囲に設定することにより、グルテン無添加パンをさらに膨化させ、ふっくらとした食感のグルテン無添加パンが得られることが示された。また、パンの形態にかかわらず、十分に膨化し、かつ、嗜好性の高いグルテン無添加パンを製造できることが示された。

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