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図面 (6)

課題

流体濃度計測精度の向上が図られる流量計の提供を目的とする。

解決手段

本発明の濃度計10は、管12内を流れる流体の濃度を測定する濃度測定部31を有する。また、管12内における流体の流れの有無を判断し、流体の流れがないと判断したときには、濃度測定部31の測定結果を出力し、流体の流れがあると判断したときには、濃度測定部31の測定結果を出力しないか、又は、流体の流れがないと判断したときとは区別可能な態様で濃度測定部31の測定結果を出力する。

概要

背景

特許文献1の濃度計は、流体中を伝播する超音波音速を測定し、その音速から流体の濃度を求める。

概要

流体濃度計測精度の向上がられる流量計の提供を目的とする。本発明の濃度計10は、管12内を流れる流体の濃度を測定する濃度測定部31を有する。また、管12内における流体の流れの有無を判断し、流体の流れがないと判断したときには、濃度測定部31の測定結果を出力し、流体の流れがあると判断したときには、濃度測定部31の測定結果を出力しないか、又は、流体の流れがないと判断したときとは区別可能な態様で濃度測定部31の測定結果を出力する。

目的

本発明は、流体の濃度の測定精度の向上を図ることが可能な流量計の提供を目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

管内を流れる流体の濃度を測定する濃度測定部と、前記濃度測定部の測定結果を出力する出力部と、を有する濃度計であって、前記管内における前記流体の流れの有無を判断する判断部をさらに有し、前記出力部は、前記判断部が前記流体の流れがないと判断したときには、前記濃度測定部の測定結果を出力し、前記判断部により前記流体の流れがあると判断されたときには、前記濃度測定部の測定結果を出力しないか、又は、前記判断部により前記流体の流れがないと判断されたときとは区別可能な態様で前記濃度測定部の測定結果を出力する。

請求項2

管内を流れる流体の濃度を測定する濃度測定部を有する濃度計であって、前記管内における前記流体の流れの有無を判断する判断部をさらに有し、前記濃度測定部は、前記判断部が前記流体の流れがないと判断したときにのみ、前記管内の流体の濃度を測定し、前記判断部が前記流体の流れがあると判断したときには、前記管内の流体の濃度を測定しない。

請求項3

請求項1又は2に記載の濃度計であって、前記濃度測定部は、前記流体を伝搬する超音波の速度を検出する検出部を備えて、前記検出部により検出される速度に基づいて前記流体の濃度を算出し、前記判断部は、前記検出部の検出結果から前記流体が流れているか否かを判断する。

請求項4

請求項3に記載の濃度計であって、前記流体は水素であり、前記濃度測定部には、前記検出部の検出信号増幅する信号増幅部が備えられ、前記信号増幅部による増幅のゲインのばらつきの大小に応じて前記流体の濃度の大小を判定する濃度大小判定部をさらに有する。

請求項5

請求項3に記載の濃度計であって、前記濃度測定部には、前記検出部の検出信号を増幅する信号増幅部が備えられ、前記信号増幅部による増幅のゲインのばらつきが所定値以内であるか否かを判定するゲインばらつき判定部をさらに有する。

請求項6

請求項4又は5に記載の濃度計であって、前記濃度測定部は、前記ゲインのばらつきが所定値以内であって、前記ゲインが予め定められた適正範囲にあるときに、前記流体の濃度を測定する。

請求項7

請求項1又は2に記載の濃度計であって、前記判断部は、前記流体が流れているか否かを判定するための信号を外部から受信し、その受信信号に基づいて判断する。

請求項8

請求項7に記載の濃度計であって、前記流体は水素であり、前記流体の中で超音波を送受波する超音波センサと、前記超音波センサの検出信号を増幅する信号増幅部と、前記信号増幅部による増幅のゲインのばらつきの大小に応じて前記流体の濃度の大小を判定する濃度大小判定部と、をさらに有する。

請求項9

請求項7に記載の濃度計であって、前記流体の中で超音波を送受波する超音波センサと、前記超音波センサの検出信号を増幅する信号増幅部と、前記信号増幅部による増幅のゲインのばらつきが所定値以内であるか否かを判定するゲインばらつき判定部と、をさらに有する。

請求項10

請求項8又は9に記載の濃度計であって、前記濃度測定部は、前記ゲインのばらつきが所定値以内であって、前記ゲインが予め定められた適正範囲にあるときに、前記流体の濃度を測定する。

技術分野

0001

本発明は、管内を流れる流体の濃度を測定する濃度計に関する。

背景技術

0002

特許文献1の濃度計は、流体中を伝播する超音波音速を測定し、その音速から流体の濃度を求める。

先行技術

0003

特開2003−317752号(段落[0034]〜[0035])

発明が解決しようとする課題

0004

特許文献1の濃度計では、例えば、パージする時に管の分岐部分などによどみが発生して不純物滞留するため、流体の濃度を正確に計測することが困難であった。

0005

本発明は、流体の濃度の測定精度の向上を図ることが可能な流量計の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、管内を流れる流体の濃度を測定する濃度測定部と、前記濃度測定部の測定結果を出力する出力部と、を有する濃度計であって、前記管内における前記流体の流れの有無を判断する判断部をさらに有し、前記出力部は、前記判断部が前記流体の流れがないと判断したときには、前記濃度測定部の測定結果を出力し、前記判断部により前記流体の流れがあると判断されたときには、前記濃度測定部の測定結果を出力しないか、又は、前記判断部により前記流体の流れがないと判断されたときとは区別可能な態様で前記濃度測定部の測定結果を出力する。

0007

請求項2の発明は、管内を流れる流体の濃度を測定する濃度測定部を有する濃度計であって、前記管内における前記流体の流れの有無を判断する判断部をさらに有し、前記濃度測定部は、前記判断部が前記流体の流れがないと判断したときにのみ、前記管内の流体の濃度を測定し、前記判断部が前記流体の流れがあると判断したときには、前記管内の流体の濃度を測定しない。

0008

請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の濃度計であって、前記濃度測定部は、前記流体を伝搬する超音波の速度を検出する検出部を備えて、前記検出部により検出される速度に基づいて前記流体の濃度を算出し、前記判断部は、前記検出部の検出結果から前記流体が流れているか否かを判断する。

0009

請求項4の発明は、請求項3に記載の濃度計であって、前記流体は水素であり、前記濃度測定部には、前記検出部の検出信号増幅する信号増幅部が備えられ、前記信号増幅部による増幅のゲインのばらつきの大小に応じて前記流体の濃度の大小を判定する濃度大小判定部をさらに有する。

0010

請求項5の発明は、請求項3に記載の濃度計であって、前記濃度測定部には、前記検出部の検出信号を増幅する信号増幅部が備えられ、前記信号増幅部による増幅のゲインのばらつきが所定値以内であるか否かを判定するゲインばらつき判定部をさらに有する。

0011

請求項6の発明は、請求項4又は5に記載の濃度計であって、前記濃度測定部は、前記ゲインのばらつきが所定値以内であって、前記ゲインが予め定められた適正範囲にあるときに、前記流体の濃度を測定する。

0012

請求項7の発明は、請求項1又は2に記載の濃度計であって、前記判断部は、前記流体が流れているか否かを判定するための信号を外部から受信し、その受信信号に基づいて判断する。

0013

請求項8の発明は、請求項7に記載の濃度計であって、前記流体は水素であり、前記流体の中で超音波を送受波する超音波センサと、前記超音波センサの検出信号を増幅する信号増幅部と、前記信号増幅部による増幅のゲインのばらつきの大小に応じて前記流体の濃度の大小を判定する濃度大小判定部と、をさらに有する。

0014

請求項9の発明は、請求項7に記載の濃度計であって、前記流体の中で超音波を送受波する超音波センサと、前記超音波センサの検出信号を増幅する信号増幅部と、前記信号増幅部による増幅のゲインのばらつきが所定値以内であるか否かを判定するゲインばらつき判定部と、をさらに有する。

0015

請求項10の発明は、請求項8又は9に記載の濃度計であって、前記濃度測定部は、前記ゲインのばらつきが所定値以内であって、前記ゲインが予め定められた適正範囲にあるときに、前記流体の濃度を測定する。

発明の効果

0016

[請求項1の発明]
本発明では、判断部が流体の流れがないと判断したときに濃度測定部の測定結果が出力される。ここで、流体の流れがない場合には、管の分岐部分などに滞留していた不純物が拡散することで不純物を考慮した流体の濃度を測定可能となるので、測定精度の向上を図ることが可能となる。また、判断部が流体の流れがあると判断したときには、濃度測定部の測定結果が出力されないか、又は、判断部により流体の流れがないと判断されたときとは区別可能な態様で出力される(請求項1の発明)。これにより、流体の流れがあるときに濃度測定部が測定した濃度を、流体の流れがないときに濃度測定部が測定した濃度と間違えることが抑えられる。

0017

[請求項2の発明]
本発明では、濃度測定部は、判断部が流体の流れがないと判断したときにのみ、管内の流体の濃度を測定する。これにより、管の分岐部分などに滞留していた不純物が拡散することで不純物を考慮した流体の濃度のみを測定可能となるので、測定精度の向上を図ることが可能となる。

0018

[請求項3,7の発明]
判断部は、濃度測定部に備えられた検出部であって、流体を伝搬する超音波の速度を検出する検出部の検出結果から流体が流れているか否かを判断してもよいし(請求項3の発明)、流体が流れているか否かを判定するための信号を外部から受信し、その受信信号に基づいて判断してもよい(請求項7の発明)。前者の場合、濃度測定部に備えた検出部を判断部にも利用することが可能となり、濃度計のコンパクト化が図られる。

0019

[請求項4,5,6,8,9,10の発明]
請求項4,8の発明では、濃度測定部による濃度測定を行うことなく、流体の濃度の大小を大雑把に判定することが可能となる。また、請求項5,9の発明では、ゲインのばらつきが所定値以内であるか否かを判定することができる。そして、ゲインのばらつきが所定値以内である場合には、濃度測定部による濃度測定を行う前に、濃度測定値のばらつきが小さくなることが予想できる。

0020

さらに、流体の濃度が大きくなると、ゲインのばらつきが小さくなり、ゲインは流体に固有の値に近づくことが知られている。従って、請求項6,10の発明のように、ゲインのばらつきが所定値以内であって、ゲインが予め定められた値であるときに、濃度測定部が流体の濃度を測定する構成とすれば、例えば、管内に流体が満たされたか否かを判定するパージ判定のように、流体の濃度が高い範囲において高精度な測定が求められる場合において、流体がまだ十分満たされておらず、流体の濃度が低いときに、高精度な濃度測定を実行する必要がなくなる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の第1実施形態に係る濃度計のブロック図
パージ判定処理のフローチャート
(A)水素濃度時間変化を示すグラフ、(B)ゲインの時間変化を示すグラフ
第2実施形態に係る濃度計のブロック図
パージ判定処理のフローチャート

実施例

0022

[第1実施形態]
図1に示すように、本実施形態の濃度計10は、計測部11と制御部20とからなる。計測部11は、流体が流れる管12の途中に取り付けられる計測管13と、その計測管13を軸方向に挟む1対の超音波送受波器14,14とを備えている。1対の超音波送受波器14,14は、計測管13の中心軸上に配置されている。

0023

計測管13には、計測管13の内圧を検出するための圧力センサ17が備えられている。また、本実施形態では、計測管13に、計測管13内の温度を検出するための温度センサ18が備えられている。

0024

図1に示すように、制御部20には、送受波制御回路21と圧力検出回路27と温度検出回路28と主制御回路30とが備えられている。圧力検出回路27は、圧力センサ17の出力信号を圧力の検出値に変換して主制御回路30に出力する。温度検出回路28は、温度センサ18の出力信号を温度の検出値に変換して主制御回路30に出力する。

0025

送受波制御回路21は、所定周期パルスを出力する発振回路(図示せず)と、1対の超音波送受波器14,14に超音波を出力させる送波回路(図示せず)と、1対の超音波送受波器14,14が超音波を受信したことを検出する受波回路(図示せず)とを備えている。そして、送受波制御回路21は、上流側の超音波送受波器14を送波回路に接続する一方、下流側の超音波送受波器14を受波回路に接続して、上流側の超音波送受波器14に超音波を出力させてから、その超音波を下流側の超音波送受波器14が受信する迄の間に発振回路が出力したパルス数を超音波の第1伝搬時間t1として計測する。また、送受波制御回路21は、上流側の超音波送受波器14を受波回路に接続する一方、下流側の超音波送受波器14を送波回路に接続した状態に切り替えて、下流側の超音波送受波器14に超音波を出力させてから、その超音波を上流側の超音波送受波器14が受信する迄の間に発振回路が出力したパルス数を超音波の第2伝搬時間t2として計測する。なお、1対の超音波送受波器14,14間の距離L、流体中の音速C、流体の流速Vを用いると、第1伝搬時間t1=L/(C+V)、第2伝搬時間t2=L/(C−V)で表される。

0026

また、送受波制御回路21には、1対の超音波送受波器14,14の検出信号を増幅する信号増幅回路22が備えられている。そして、送受波制御回路21は、第1伝搬時間t1と第2伝搬時間t2と信号増幅回路22による増幅のゲインGを主制御回路30に出力する。

0027

主制御回路30には、CPU30A、ROM30B、RAM30Cが備えられ、ROM30Bに記憶された図示しないデータ処理プログラムを実行することで、主制御回路30が図1のブロック図に示した制御系として機能する。また、主制御回路30は、種々のデータ処理結果出力回路29に出力する。

0028

ところで、本実施形態では、管12には、流体として水素が流れるようになっている。そして、濃度計10は、管12(図1参照)内に水素をパージする(管内の流体を空気から水素に置換する)際に、パージの進行度合いを判定するために用いられる。図2には、パージの進行度合いを判定する際に主制御回路30が実行するパージ判定処理S10が示されている。

0029

図2に示されるように、パージ判定処理S10では、主制御回路30は、まず、圧力検出回路27から圧力値を取得し(ステップS11)、次いで、送受波制御回路21から取得したゲインGが安定しているか否かを判断する(ステップS12)。具体的には、ステップS12の処理では、n回連続で取得したゲインGのばらつきが所定値より小さいか否かを判断する。

0030

ゲインGが安定していない、即ち、不安定であると判断されると(ステップS12でNo)、n回連続して信号の受信に成功しているか否かが判断される(ステップS23)。n回連続して信号の受信に成功していない場合(ステップS23でNo)には、故障と判定し、その判定結果を出力する(ステップS25)。n回連続して信号の受信に成功している場合(ステップS23でYes)には、パージ初期と判定し、その判定結果を出力する(ステップS24)。

0031

一方、ゲインGが安定していると判断されると(ステップS12でYes)、ゲインGが所定値G1であるか否かが判断される(ステップS13)。所定値G1は、水素濃度が90%〜100%のときのゲインの値であり、ステップS11で取得した圧力値に基づいて決定される。ゲインGが所定ゲインG1である場合(ステップS13でYes)には、水素濃度が大きい、即ち、パージがある程度進行していると判断して、ステップS14以降の処理が行われる。ゲインGが所定ゲインG1でない場合(ステップS13)には、水素濃度が小さい、即ち、パージが不十分であると判定し、その判定結果を出力する(ステップS22)。

0032

ここで、図3(A)及び図3(B)には、パージ開始からの水素濃度とゲインGの時間変化が示されている。図3(A)に示されるように、パージが行われると、パージの進行に伴って水素濃度が増加する。同図において、水素濃度の理論値は2点鎖線で示され、実測値実線で示されている。パージ初期では、実測される水素濃度のばらつきが大きいが、パージがある程度進行すると、実測される水素濃度のばらつきが小さくなる。また、図3(B)に示されるように、ゲインGについても、パージ初期では、ばらつきが大きいが、パージがある程度進行すると、ばらつきが小さくなる。ゲインGは、水素濃度が100%へ近づくにつれて、所定ゲインG1へと段階的に近づく。図3(A)及び図3(B)から明らかなように、ゲインGのばらつきが所定の範囲内にあると、水素濃度がX2(%)以上であると言える。また、ゲインGの値のばらつきが小さい場合において、そのゲインが所定ゲインG1であれば、水素濃度がX1(%)以上であると言える。そして、本実施形態の濃度計10では、パージ判定処理S10のステップS12,S13の処理において、ゲインGのばらつきとゲインGの値に基づいて、水素濃度の大小及び濃度測定値のばらつきが小さくなることが予想できるか否かを判定している。

0033

図2に示されるように、ステップS14の処理では、主制御回路30は、温度検出回路28から温度値を取得する。次いで、送受波制御回路21から取得した第1伝搬時間t1と第2伝搬時間t2とから、音速を計算する(ステップS15)。次いで、ステップS14で取得した温度値と、ステップS15で取得した音速Cとから、水素濃度を計算する(ステップS16)。

0034

水素濃度が計算されたら、管12内の流れがゼロであるか否かが判断される(ステップS17)。具体的には、送受波制御回路21から取得した第1伝搬時間t1と第2伝搬時間t2とから流速Vを求め、その流速Vがゼロであるか否かが判断される。流れがゼロでない場合(ステップS17でNo)には、水素濃度は十分に大きいが、濃度の詳細は不明であると判定し、その判定結果を出力する(ステップS21)。なお、ステップS21において、主制御回路30は、測定された水素濃度も出力する。

0035

流れがゼロである場合(ステップS17でYes)には、ステップS16で計算された水素濃度が所定の濃度X3(%)以上であるか否かが判断される(ステップS18)。水素濃度がX3(%)未満である場合(ステップS18でNo)には、水素濃度は十分に大きいが、パージは未完であると判定し、その判定結果を出力する(ステップS20)。一方、水素濃度がX3(%)以上である場合には、パージが完了したと判定し、その判定結果を出力回路29を介して出力する(ステップS19)。なお、ステップS19,S20において、主制御回路30は、測定された水素濃度も出力する。

0036

ステップS19,S20〜22,S24〜25の処理のうち何れかの処理が実行されると、主制御回路30はパージ判定処理S10を終了する。パージ判定処理S10の説明は以上である。

0037

本実施形態の濃度計10の構成に関する説明は以上である。なお、本実施形態では、ステップS16を実行しているときの主制御回路30、送受波制御回路21及び1対の超音波送受波器14,14が本発明に係る「濃度測定部」を構成し、主制御回路30及び出力回路29が本発明の「出力部」を構成する。また、ステップS17を実行しているときの主制御回路30が本発明の「判断部」に相当し、ステップS12,S13を実行しているときの主制御回路30が本発明の「濃度大小判定部」又は「ゲインばらつき判定部」に相当する。

0038

上述のように、本実施形態の濃度計10では、管12内に流れがない場合に、水素濃度の測定結果が出力される。ここで、管12内に流れがない場合には、管12内で不純物が拡散することで不純物を考慮した水素濃度を測定可能となるので、測定精度の向上を図ることが可能となる。また、濃度計10では、管12内に流れがある場合にも、水素濃度の測定結果が出力されるが、この出力態様は、管12内に流れがないと判断されたときとは区別可能な態様となっている。具体的には、流れがある場合には、濃度の詳細が不明であると判定され、その判定結果が出力される。これにより、本実施形態では、流体の流れがあるときに測定された水素濃度を、流体の流れがないときに測定された水素濃度と間違えることが抑えられる。

0039

また、本実施形態の濃度計10では、流体を伝搬する超音波の速度を検出する1対の超音波送受波器14,14を備え、それら1対の超音波送受波器14,14によって検出される速度(詳細には、第1伝搬時間t1と第2伝搬時間t2)に基づいて、主制御回路30が流体の濃度を演算する。また、主制御回路30は、超音波送受波器14,14の検出結果に基づいて流速を演算し、流体が流れているか否かを判断する。このように、本実施形態の濃度計10によれば、1対の超音波送受波器14,14を、濃度の測定と流れの有無の判断の両方に利用することが可能となり、濃度計10のコンパクト化が図られる。

0040

また、本実施形態の濃度計10では、超音波送受波器14からの信号を信号増幅回路22で増幅するときのゲインのばらつきの大小に応じて、パージの進行度合い、即ち、水素濃度の大小を判定する。本実施形態の濃度計10によれば、水素の濃度測定を行うことなく、水素濃度の大小を大雑把に判定することが可能となる。ここで、水素濃度が大きくなると、ゲインGのばらつきが小さくなり、ゲインGは所定ゲインG1に近づく。そして、濃度計10では、ゲインGのばらつきが所定値以内であって、ゲインGが所定ゲインG1であるときに、水素濃度を測定するので、パージが不十分で水素濃度が低いときに、高精度な濃度測定を実行する必要がなくなる。

0041

[第2実施形態]
図4に示すように、本実施形態の濃度計10Vは、超音波送受波器14とは別に、計測管13内の濃度を計測するための濃度センサ40及び濃度検出回路41を有している。また、管12の途中には、バルブ42が取り付けられていて、バルブ42を閉めることで管12内の流れを止めることができる。そして、バルブ42の開閉情報は、主制御回路30に出力可能になっている。また、濃度計10Vは、温度センサ18と温度検出回路28とを有さない。なお、濃度計10Vのその他の構成は、上記第1実施形態の濃度計10と同様である。

0042

図5には、本実施形態の濃度計10Vの主制御回路30が実行するパージ判定処理S10Vが示されている。パージ判定処理S10Vは、上述した第1実施形態のパージ判定処理S10におけるステップS14〜S16の処理がステップS16Vの濃度確認処理に置き換えられている。ステップS16Vの濃度確認処理では、主制御回路30が濃度検出回路41から計測管13内の水素濃度を取得する。

0043

また、パージ判定処理S10VのステップS17の流れゼロ判定処理では、バルブ42が閉状態か否かを取得することで、管12内に流れがあるか否かを判断する。なお、バルブ42が閉状態であれば、管12内に流体の流れがない、即ち流れが0であると判定し、それ以外は、管12内に流体の流れがあると判定する。

0044

本実施形態の濃度計10Vの構成に関する説明は以上である。なお、本実施形態では、水素濃度を取得(ステップS16)した後に、流れゼロ判定処理(ステップS17)を行っているが、流れゼロ判定処理(ステップS17)を先に行ってもよい。このとき、流れが0であったときにのみ水素濃度を取得する構成としてもよい。

0045

[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。

0046

(1)上記実施形態では、計測対象が水素であったが、計測対象は他の流体であってもよい。なお、このとき計測対象の音速と、不純物の音速との差が大きいことが好ましい。

0047

(2)管12内に流れがないと判断されたときにのみ、上記実施形態におけるステップS16で取得した水素濃度を出力する構成としてもよい。

0048

(3)上記実施形態では、パージ判定と共に、水素濃度の測定値又は大小を出力していたが、水素濃度の測定値又は大小は出力せずに、パージ初期やパージ完了といった判定結果のみを出力してもよいし、水素濃度の測定値又は大小のみを出力してもよい。

0049

(4)上記実施形態のパージ判定処理S10,S10Vにおいて、ゲインGによる水素濃度の大小の判定(ステップS11〜S13)処理を行わなくてもよい。

0050

(5)上記実施形態では流体を伝搬する超音波の速度を計測する例として2つの超音波送受波器14,14を用いていたが、1つの超音波送受波器と反射板とを用いても良い。超音波送受波器が出力した超音波を反射板で反射させて、その反射した超音波を受信することで、超音波の速度を計測することができる。

0051

(6)上記実施形態では、パージ判定処理S10,S10VにおけるゲインGが安定しているか否かを判断するステップS12の処理の後に、ゲインGが所定値G1であるか否かを判断するステップS13の処理をしていたが、ステップS13の処理を省略してもよい。この構成によれば、例えば、「プロパン50%とブタン50%」の混合気体をパージする場合、ゲインGが安定したことをもって、パージがある程度進行していると判断することができる。なお、ステップS12を実行しているときの主制御回路30が本発明の「ゲインばらつき判定部」に相当する。

0052

なお、本発明の技術的範囲には属さないが、パージ判定処理S10,S10VにおけるステップS14以降の処理を実行しない構成であってもよい。具体的には、ゲインGが安定しているか否かを判断するステップS12の処理、又は、ゲインGが所定値G1であるか否かを判断するステップS13の処理の結果に基づいて、パージが完了したか否かを判定することができる。

0053

10濃度計
12 管
13計測管
14超音波送受波器
21送受波制御回路
22 信号増幅回路

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    【課題・解決手段】装置構成の簡易化及び大幅な小型・軽量化を実現した上で検査対象物の検査を適切に行うことができる移動式検査装置、移動式検査方法及び鋼材の製造方法を提供する。移動式検査装置(20)は、検査... 詳細

  • 京セラ株式会社の「 測定装置および測定方法」が 公開されました。( 2021/09/30)

    【課題・解決手段】センサの感度差の影響を低減することができる測定装置等を提供する。測定装置は、検体中の検出対象に起因する信号変化によって、検出対象を検出可能なセンサと、当該センサと同様の構成を有するセ... 詳細

  • 首都高技術株式会社の「 アンカーボルトの点検方法」が 公開されました。( 2021/09/30)

    【課題】アンカーボルトの点検を従来よりも短い時間で行い点検工数を従来よりも削減することができるアンカーボルトの点検方法を提供する。【解決手段】アンカーボルト1の外径の値が所定の値以上であるか否かを測定... 詳細

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