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技術 視野確保装置、及び内視鏡システム

出願人 デクセリアルズ株式会社学校法人東邦大学
発明者 西村公孝安孫子透本村昇齋藤綾
出願日 2016年10月6日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-198238
公開日 2018年4月12日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2018-057644
状態 特許登録済
技術分野 孔内観察装置 内視鏡
主要キーワード 円筒側面形 間欠送り機 長手方向前方 ぜんまいばね 繰り出し操作 経路方向 ポリカーボネート製フィルム 内筒部材
関連する未来課題
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図面 (12)

課題

長時間にわたり継続して視野を確保することが可能な視野確保装置、及び内視鏡システムを提供する。

解決手段

本発明に係る視野確保装置は、内視鏡に装着して用いる視野確保装置であって、透光性を有する長尺形状保護フィルムと、保護フィルムを送り出す送り出しリールと、保護フィルムを巻き取る巻き取りリールと、内視鏡の挿入部を覆うシース部とを備え、シース部の遠位側には、保護フィルムが内視鏡の遠位端面を覆うように保護フィルムを位置決めするガイド部が設けられ、巻き取りリールが保護フィルムを巻き取ることによって、保護フィルムが内視鏡の遠位端面上を移動可能であることを特徴とする。

概要

背景

医療用内視鏡は、直接体腔内を観察することによる正確な診断、及び内視鏡処置による患者負担の軽減に大きく貢献し、医療現場においてますます重要な役割を担うようになっている。この医療用内視鏡では、一般的に挿入部内に設けられた導光手段によって観察対象可視光照射すると共に、光ファイバ対物レンズとを組み合わせた光学系によって観察対象の画像を得るように構成されている。また、内視鏡の挿入部を通して処置具患部に供給することによって病巣摘出等を行うことが可能である。

しかしながら、内視鏡を用いて手術を行う場合、挿入部の遠位端に設けられた対物レンズ等が、血液、体内脂肪、その他の体液等で汚染され、視野を確保することが困難になる場合があった。

このような問題に対して、特許文献1には、ワイパ部材を備えた内視鏡用シースによって内視鏡の周囲を被覆し、このワイパ部材で対物レンズ、カバーガラス、および照明光照射窓表面を払拭して付着物を除去する内視鏡用シースが開示されている。また、特許文献2には、複数のワイパ部材を備え、内視鏡を抜き去ることなく新たなワイパ部材を繰り出すことができる内視鏡用シース、及び内視鏡装置が開示されている。

しかしながら、上記のようなワイパ部材を備える内視鏡シースでは、対物レンズ等の表面で乾燥して固まった汚れを除去して視界を良好に保つことは難しかった。

このような問題に対して、特許文献3には、対物レンズ等の表面が汚れないように、透明な帯状カバー部材を使用する観察装置及び内視鏡装置であって、カバー部材に脂汚れ及び血液等が付着して視野が妨げられた場合、回転レバーフィルム繰り出し操作を行うことによって汚れていないフィルムを対物レンズの前面に移動させて視野を回復させることが可能な観察装置及び内視鏡装置が開示されている。

概要

長時間にわたり継続して視野を確保することが可能な視野確保装置、及び内視鏡システムを提供する。本発明に係る視野確保装置は、内視鏡に装着して用いる視野確保装置であって、透光性を有する長尺形状保護フィルムと、保護フィルムを送り出す送り出しリールと、保護フィルムを巻き取る巻き取りリールと、内視鏡の挿入部を覆うシース部とを備え、シース部の遠位側には、保護フィルムが内視鏡の遠位端面を覆うように保護フィルムを位置決めするガイド部が設けられ、巻き取りリールが保護フィルムを巻き取ることによって、保護フィルムが内視鏡の遠位端面上を移動可能であることを特徴とする。

目的

本発明の目的は、長時間にわたり継続して視野を確保することが可能な視野確保装置、及び内視鏡システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

内視鏡に装着して用いる視野確保装置であって、透光性を有する長尺形状保護フィルムと、前記保護フィルムを送り出す送り出しリールと、前記保護フィルムを巻き取る巻き取りリールと、前記内視鏡の挿入部を覆うシース部とを備え、該シース部の遠位側には、前記保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面を覆うように前記保護フィルムを位置決めするガイド部が設けられ、前記巻き取りリールが前記保護フィルムを巻き取ることによって、該保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面上を移動可能であることを特徴とする視野確保装置。

請求項2

体腔内で使用される、請求項1に記載の視野確保装置。

請求項3

前記送り出しリールから前記巻き取りリールまでの、前記保護フィルムの経路長を変更可能な経路長可変手段と、前記保護フィルムを巻き取る方向に前記巻き取りリールを付勢する付勢手段とを更に有する、請求項1又は2に記載の視野確保装置。

請求項4

前記経路長可変手段は、前記送り出しリール又は前記巻き取りリールの少なくとも一方に対して、前記ガイド部を前記挿入部の長手方向に移動可能である、請求項3に記載の視野確保装置。

請求項5

前記経路長可変手段は、前記ガイド部に対して、前記送り出しリール又は前記巻き取りリールの少なくとも一方を前記挿入部の長手方向に移動可能である、請求項3に記載の視野確保装置。

請求項6

前記経路長可変手段は、前記ガイド部と、前記送り出しリール又は前記巻き取りリールの少なくとも一方との間に前記保護フィルムの経路方向を変更するための経路方向変更手段を有し、前記経路方向変更手段を移動させることによって前記保護フィルムの経路長を変更可能である、請求項3に記載の視野確保装置。

請求項7

前記巻き取りリールは、前記保護フィルムを巻き取る方向にのみ回転可能である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の視野確保装置。

請求項8

前記送り出しリールは、前記保護フィルムを送り出す方向にのみ回転可能である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の視野確保装置。

請求項9

前記保護フィルムは、ポリエチレンテレフタレート又はポリカーボネート製フィルムである、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の視野確保装置。

請求項10

前記ガイド部は、前記保護フィルムを案内するフィルムガイドと、前記内視鏡の遠位端面位置を決定する内視鏡ストッパとを有し、該フィルムガイドは、前記シース部の遠位側の端面よりも近位側に設けられている、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の視野確保装置。

請求項11

前記保護フィルムは、前記ガイド部によって、前記内視鏡の対物レンズに当接するように案内される、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の視野確保装置。

請求項12

内視鏡と、該内視鏡に装着する視野確保装置とを備える内視鏡システムであって、前記視野確保装置は、透光性を有する長尺形状の保護フィルムと、前記保護フィルムを送り出す送り出しリールと、前記保護フィルムを巻き取る巻き取りリールと、前記内視鏡の挿入部を覆うシース部とを有し、該シース部の遠位側には、前記保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面を覆うように前記保護フィルムを位置決めするガイド部が設けられ、前記巻き取りリールが前記保護フィルムを巻き取ることによって、該保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面上を移動可能であることを特徴とする内視鏡システム。

技術分野

0001

本発明は、内視鏡に配置された対物レンズ体液等から保護することにより体内観察時に視野を確保するための視野確保装置、及び内視鏡システムに関するものである。

背景技術

0002

医療用内視鏡は、直接体腔内を観察することによる正確な診断、及び内視鏡処置による患者負担の軽減に大きく貢献し、医療現場においてますます重要な役割を担うようになっている。この医療用内視鏡では、一般的に挿入部内に設けられた導光手段によって観察対象可視光照射すると共に、光ファイバと対物レンズとを組み合わせた光学系によって観察対象の画像を得るように構成されている。また、内視鏡の挿入部を通して処置具患部に供給することによって病巣摘出等を行うことが可能である。

0003

しかしながら、内視鏡を用いて手術を行う場合、挿入部の遠位端に設けられた対物レンズ等が、血液、体内脂肪、その他の体液等で汚染され、視野を確保することが困難になる場合があった。

0004

このような問題に対して、特許文献1には、ワイパ部材を備えた内視鏡用シースによって内視鏡の周囲を被覆し、このワイパ部材で対物レンズ、カバーガラス、および照明光照射窓表面を払拭して付着物を除去する内視鏡用シースが開示されている。また、特許文献2には、複数のワイパ部材を備え、内視鏡を抜き去ることなく新たなワイパ部材を繰り出すことができる内視鏡用シース、及び内視鏡装置が開示されている。

0005

しかしながら、上記のようなワイパ部材を備える内視鏡シースでは、対物レンズ等の表面で乾燥して固まった汚れを除去して視界を良好に保つことは難しかった。

0006

このような問題に対して、特許文献3には、対物レンズ等の表面が汚れないように、透明な帯状カバー部材を使用する観察装置及び内視鏡装置であって、カバー部材に脂汚れ及び血液等が付着して視野が妨げられた場合、回転レバーフィルム繰り出し操作を行うことによって汚れていないフィルムを対物レンズの前面に移動させて視野を回復させることが可能な観察装置及び内視鏡装置が開示されている。

先行技術

0007

特開2003−199703号公報
特許第4756986号公報
国際公開第2010/067762号

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、長時間に及ぶ手術においては、血液等による汚染によって視野が複数回にわたって妨げられる場合がある。従って、特許文献3に記載の観察装置及び内視鏡装置によっても、十分な長さのカバー部材が提供されず、手術が終了するまで視野を継続して確保することができないという問題があった。

0009

かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、長時間にわたり継続して視野を確保することが可能な視野確保装置、及び内視鏡システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
<1>内視鏡に装着して用いる視野確保装置であって、
透光性を有する長尺形状保護フィルムと、
前記保護フィルムを送り出す送り出しリールと、
前記保護フィルムを巻き取る巻き取りリールと、
前記内視鏡の挿入部を覆うシース部と
を備え、
該シース部の遠位側には、前記保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面を覆うように前記保護フィルムを位置決めするガイド部が設けられ、
前記巻き取りリールが前記保護フィルムを巻き取ることによって、該保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面上を移動可能であることを特徴とする視野確保装置である。
該<1>に記載の視野確保装置においては、前記巻き取りリールが前記保護フィルムを巻き取ることによって該保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面上を移動可能であり、これによって、体腔内の血液、体内脂肪、その他の体液等で保護フィルムが汚染された場合にも、送り出しリールから保護フィルムを供給して汚染されていない部分を対物レンズ上に配置することができる。

0011

<2>体腔内で使用される、前記<1>に記載の視野確保装置である。

0012

<3> 前記送り出しリールから前記巻き取りリールまでの、前記保護フィルムの経路長を変更可能な経路長可変手段と、
前記保護フィルムを巻き取る方向に前記巻き取りリールを付勢する付勢手段と
を更に有する、前記<1>又は<2>に記載の視野確保装置である。

0013

<4> 前記経路長可変手段は、前記送り出しリール又は前記巻き取りリールの少なくとも一方に対して、前記ガイド部を前記挿入部の長手方向に移動可能である、前記<3>に記載の視野確保装置である。

0014

<5> 前記経路長可変手段は、前記ガイド部に対して、前記送り出しリール又は前記巻き取りリールの少なくとも一方を前記挿入部の長手方向に移動可能である、前記<3>に記載の視野確保装置である。

0015

<6> 前記経路長可変手段は、前記ガイド部と、前記送り出しリール又は前記巻き取りリールの少なくとも一方との間に前記保護フィルムの経路方向を変更するための経路方向変更手段を有し、
前記経路方向変更手段を移動させることによって前記保護フィルムの経路長を変更可能である、前記<3>に記載の視野確保装置である。

0016

<7> 前記巻き取りリールは、前記保護フィルムを巻き取る方向にのみ回転可能である、前記<1>乃至<6>のいずれかに記載の視野確保装置である。

0017

<8> 前記送り出しリールは、前記保護フィルムを送り出す方向にのみ回転可能である、前記<1>乃至<7>のいずれかに記載の視野確保装置である。

0018

<9> 前記保護フィルムは、ポリエチレンテレフタレート又はポリカーボネート製フィルムである、前記<1>乃至<8>のいずれかに記載の視野確保装置である。

0019

<10> 前記ガイド部は、前記保護フィルムを案内するフィルムガイドと、前記内視鏡の遠位端面位置を決定する内視鏡ストッパとを有し、該フィルムガイドは、前記シース部の遠位側の端面よりも近位側に設けられている、前記<1>乃至<9>のいずれかに記載の視野確保装置である。

0020

<11> 前記保護フィルムは、前記ガイド部によって、前記内視鏡の対物レンズに当接するように案内される、前記<1>乃至<10>のいずれかに記載の視野確保装置である。

0021

<12>内視鏡と、該内視鏡に装着する視野確保装置とを備える内視鏡システムであって、
前記視野確保装置は、
透光性を有する長尺形状の保護フィルムと、
前記保護フィルムを送り出す送り出しリールと、
前記保護フィルムを巻き取る巻き取りリールと、
前記内視鏡の挿入部を覆うシース部と
を有し、
該シース部の遠位側には、前記保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面を覆うように前記保護フィルムを位置決めするガイド部が設けられ、
前記巻き取りリールが前記保護フィルムを巻き取ることによって、該保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面上を移動可能であることを特徴とする内視鏡システムである。
該<12>に記載の内視鏡システムにおいては、前記巻き取りリールが前記保護フィルムを巻き取ることによって該保護フィルムが前記内視鏡の遠位端面上を移動可能であり、これによって、体腔内の血液、体内脂肪、その他の体液等で保護フィルムが汚染された場合にも、送り出しリールから保護フィルムを供給して汚染されていない部分を対物レンズ上に配置することができる。

発明の効果

0022

本発明に係る視野確保装置、及び内視鏡システムによれば、長時間わたり継続して視野を確保することが可能となる。

図面の簡単な説明

0023

本発明の第1実施形態に係る内視鏡システムの外観を示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る内視鏡システムに用いられる内視鏡の外観を示す斜視図である。
(a)は、本発明の第1実施形態に係る視野確保装置の外観を示す斜視図であり、(b)は、視野確保装置に用いられる送り出しリール、巻き取りリール及び保護フィルムを示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る視野確保装置を構成する固定部の外観を示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る視野確保装置を構成する固定部の構成を示す断面図である。
(a)は、本発明の第1実施形態に係る視野確保装置を構成する内筒の構成を示す斜視図であり、(b)は、内筒を外筒に挿入してシース部を構成した状態を示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る視野確保装置を構成するシース部に内視鏡の挿入部を挿入して位置決めした状態を示す斜視図である。
(a)は、シース部を前方に押し出して、送り出しリールから保護フィルムを送り出している状態を示す図であり、(b)は、シース部を元の位置に戻して保護フィルムを巻き取っている状態を示す図である。
(a)は、固定部を後方に引いて、送り出しリールから保護フィルムを送り出している状態を示す図であり、(b)は、固定部を元の位置に戻して保護フィルムを巻き取っている状態を示す図である。
本発明の第2実施形態に係る視野確保装置において、ガイドピンを後方に移動させて保護フィルムを送り出している状態を示す図である。
本発明の第3実施形態に係る視野確保装置において、送り出しリール、及び巻き取りリールを後方に移動させて保護フィルムを送り出している状態を示す図である。

実施例

0024

以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書において、「体腔」とは、腹腔及び胸腔等、体の内部にある空洞を全て含むものとする。

0025

(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る内視鏡システム100の外観を示す斜視図である。本実施形態に係る内視鏡システム100は、内視鏡101と、内視鏡101に装着して視野を確保するための視野確保装置102とを備える。なお、内視鏡システム100は、内視鏡101により得られた観察対象の像を撮影し表示を行うカメラモニター等を更に備えていてもよい。

0026

図2は、内視鏡システム100を構成する内視鏡101の一例を示す図である。内視鏡101は、照明光及び被写体像伝送を行うための光ファイバが挿通され、体腔内に挿入される挿入部105と、挿入部105の近位端に設けられ利用者が内視鏡101を把持するための把持部103とを備える。また、挿入部105の遠位端には、被写体の像を形成して光ファイバに導く対物レンズ107が配置されている。なお、本実施形態では、内視鏡101は体腔内等で用いられる硬性鏡として構成されているが、この態様には限定されず、消化管内視鏡等の軟性鏡であってもよい。本実施形態において、前方とは挿入部105の遠位端方向を指し、後方とは挿入部105の近位端方向を指すものとする。

0027

図3(a)は、本発明の第1実施形態に係る視野確保装置102の外観を示す斜視図である。本実施形態に係る視野確保装置102は、内視鏡101に装着した際に挿入部105を覆うシース部20と、視野確保装置102を内視鏡101に固定するための固定部10とを備える。また、視野確保装置102は、図3(b)に示すように、対物レンズ107等を覆って保護するための保護フィルム30と、保護フィルム30を対物レンズ107の方向に送り出す送り出しリール3と、保護フィルム30を巻き取る巻き取りリール4とを更に備える。

0028

なお、本実施形態において、シース部20の材質にはステンレス鋼を用い、保護フィルム30の材質には、透明なポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリカーボネイト(PC)を用いているが、この態様には限定されない。シース部20は、例えばチタン合金コバルト合金、各種セラミック等の所定の剛性を備え生体適合性を有する任意の材料で構成することができる。なお、本実施形態では、内視鏡101として硬性鏡を想定しているため、シース部20にも剛性が高い材料を選択しているが、内視鏡101が軟性鏡である場合には、シース部20の材料にも屈曲性を有する生体適合性材料を選択することが好ましい。また、保護フィルム30についても、ナイロンポリエチレンポリプロピレン等の所定の透光性と屈曲性を備え、且つ生体適合性を有する任意の材料で構成することができる。なお、視野確保装置102を構成する部材は、放射線電子線、ガンマ線等)による滅菌を可能とするために、放射線透過性を有することが望ましい。

0029

図4は、本実施形態に係る視野確保装置102の固定部10部分を拡大した斜視図であり、図5は、シース部20の中心軸線を含む鉛直面によって固定部10を切断したときの断面を示す図である。図5において、固定部10に設けられた送り出しリール3から送り出された保護フィルム30は、固定部10に固定されたガイドピン6に当接した後、前方へと送り出される。前方に送り出された保護フィルム30は、シース部20を構成する内筒12に沿って前方へ向かい、シース部20の遠位端に設けられた、図5に図示されていないガイド部13によって対物レンズ107に当接するように位置決めされる。
ガイド部13を通過した保護フィルム30は、再び内筒12に沿って後方に向かい、巻き取り側のガイドピン6に当接した後、巻き取りリール4によって巻き取られる。

0030

固定部10のハウジング10aの前端には、図4に示すように円筒側面形状のシースガイド8が設けられ、シースガイド8の内周面に対してシース部20を構成する外筒11の外周面が軸方向に摺動可能に配置されている。そして、外筒11がシースガイド8に対して前後方向に摺動するとき、外筒11に対して嵌合固定されている内筒12が連動して前後方向にスライドする。内筒12の外周面には、図5に示すようにフランジ14が設けられている。図5において、フランジ14は、シースストッパ5の前端(図5におけるシースストッパ5の左端)に当接して後方への移動を規制された状態である。シース部20が前方に移動した場合、フランジ14はガイドピン6に当接し、それ以上の前方への移動が規制される。

0031

図5に示すように、固定部10の後端面には、内視鏡101の挿入部105を挿入するための挿入孔7が設けられている。そして挿入孔7の上下には、固定ねじ1が設けられている。内視鏡101の挿入部105を挿入孔7に挿入した状態で固定ねじ1を締め付けることにより、内視鏡101を視野確保装置102に対してねじ固定することができる。

0032

なお、図4に示すように、フランジ14は、ばね固定孔9により固定部10に固定された引張ばね2によって後方に付勢されており、利用者が外力を作用させない限り、フランジ14はシースストッパ5に当接した状態を維持する。

0033

次に、本実施形態に係る視野確保装置102を構成するシース部20について詳説する。

0034

図6(a)は、シース部20を構成する内筒12の形状を示す斜視図である。内筒12は、コの字型を有する一対の内筒部材12a及び12bから構成されている。図5において固定部10の挿入孔7から挿入された内視鏡101の挿入部105は、図6(a)に示す内筒12の遠位端に設けられた内視鏡ストッパ13bに突き当てられた状態で固定ねじ1によって視野確保装置102に固定される。図5において、送り出しリール3から送り出され、ガイドピン6を経由した保護フィルム30は、図6(a)に示すように内筒12の遠位端に設けられたガイド部13のフィルムガイド13aに沿って90度折り曲げられる。これによって、保護フィルム30は、内視鏡101の遠位端に配置された対物レンズ107に当接するように位置決めされる。

0035

なお、フィルムガイド13aは、保護フィルム30が90度曲げられた状態で当接しても傷等が付かないように、滑らかなR面により形成されていることが望ましい。また、本実施形態では、内筒12が一対の内筒部材12a,12bから構成されるようにしたが、この態様には限定されない。内筒12は、一体部品として形成されていてもよく、また3つ以上の部品から構成されていてもよい。

0036

図6(b)は、内筒12が外筒11の内周面に嵌合固定されている状態を示す斜視図である。図6(b)から分かるように、内筒12の左右側面の上部及び下部が、それぞれ外筒11の内周面に嵌合するようにR面形状に形成されている。これによって、シース部20の外筒11及び内筒12は、視野確保装置102の固定部10に対して連動して移動することができる。なお、外筒11に対する内筒12の固定は、嵌合に限定されず、係合接着等の他の任意の固定手段を用いることができる。

0037

図7は、視野確保装置102のシース部20に対して内視鏡101の挿入部105を挿入し、シース部20に配置された内視鏡ストッパ13bに挿入部105の遠位端を突き当てた状態を示している。このとき、フィルムガイド13aによって位置決めされた保護フィルム30に、挿入部105の遠位端に設けられた対物レンズ107が隙間無く当接する。

0038

なお、本実施形態では保護フィルム30と内視鏡101の対物レンズ107とが直接当接するように構成したが、この態様には限定されない。対物レンズ107の表面に、保護フィルム30又は対物レンズ107と近似する屈折率を有するシート充填材等を配設し、当該シート等を介して保護フィルム30と対物レンズ107とが接触するように構成してもよい。また、保護フィルム30が内視鏡101の遠位端の一部のみを覆い、保護フィルム30に覆われていない部分から処置具等を繰り出すように構成してもよい。

0039

次に、対物レンズ107上で保護フィルム30を移動させるための構成について説明する。

0040

図8(a)は、引張ばね2の付勢によって内筒12のフランジ14がシースストッパ5に当接した状態から、利用者がシース部20に力を作用させ、固定部10に対してシース部20を長手方向前方へと移動させた状態を示している。このシース部20の前方への移動により、図6(a)に示すガイド部13も固定部10に対して前方へと移動する。これにより、固定部10に固定された送り出しリール3及び巻き取りリール4と、ガイド部13との距離が大きくなるため、送り出しリール3から巻き取りリール4までの、保護フィルム30の経路長が長くなる。ここで、巻き取りリール4は、例えばぜんまいばね等の手段によって保護フィルム30を巻き取る方向に付勢されているため、保護フィルム30の経路長が長くなっても巻き取りリール4から保護フィルム30が供給されることはない。そして、図8(a)に矢印で示すように、送り出しリール3から経路長の増加分だけ保護フィルム30が供給される。なお、図8(a)における経路長の増加分、すなわち送り出しリール3から供給される保護フィルム30の長さは、送り出しリール3(巻き取りリール4)と、ガイド部13との距離の増加の2倍の長さとなる。

0041

次に、利用者がシース部20への力の作用を停止すると、図8(b)に示すように、引張ばね2の付勢によって、シース部20は再びフランジ14がシースストッパ5に当接する位置へと戻る。このとき、送り出しリール3から巻き取りリール4までの、保護フィルム30の経路長が再び短くなるため、送り出しリール3から供給された保護フィルム30は、図8(b)に矢印で示すように、巻き取りリール4の付勢手段の作用によって、巻き取りリール4に巻き取られる。

0042

以上のように、図8(a)の状態を経て再び図8(b)の状態へと戻すことによって、保護フィルム30は、固定部10に対するシース部20の移動距離の2倍だけ対物レンズ107上を移動する。利用者は、保護フィルム30が血液等により汚染されて内視鏡101による観察が困難となった場合に、シース部20を前方へと移動させることによって対物レンズ107上の保護フィルム30が汚染されていないフィルム部分と置き換えられるため、再び内視鏡101により観察対象の観察が可能となる。

0043

なお、送り出しリール3は、例えばラチェット機構等によって、保護フィルム30を送り出す方向にのみ回転するように構成することが望ましい。これによって、シース部20の位置を後方へと戻したときに、保護フィルム30が誤って送り出しリール3側に巻き取られることがない。

0044

また、送り出しリール3は、保護フィルム30を送り出す方向にも一定の回転抵抗を有していることが望ましい。これによって、巻き取りリール4側の付勢によって送り出しリール3から保護フィルム30が送り出されることがない。

0045

また、巻き取りリール4についても、同様にラチェット機構等によって、保護フィルム30を巻き取る方向にのみ回転するように構成することが望ましい。これによって、例えばシース部20を巻き取りリール4側の付勢を上回る勢いで前方へと移動させた場合にも、保護フィルム30が誤って巻き取りリール4側から送り出されることがない。

0046

なお、送り出しリール3、及び巻き取りリール4は、所定のピッチで保護フィルム30を送り出し、巻き取ることが可能な間欠送り機構を採用することが好ましい。これによって、保護フィルム30を確実に所定のピッチで送り出し、巻き取ることが可能となる。

0047

これまで、固定部10を固定し、シース部20を前方に移動させる場合について説明したが、この態様には限定されない。図9(a)は、引張ばね2の付勢によって内筒12のフランジ14がシースストッパ5に当接した状態から、利用者が固定部10、又は内視鏡101の把持部103に力を作用させ、シース部20に対して固定部10を後方へと移動させた状態を示している。この固定部10の後方への移動により、図8(a)と同様に、固定部10に固定された送り出しリール3及び巻き取りリール4と、ガイド部13との距離が大きくなるため、送り出しリール3から巻き取りリール4までの、保護フィルム30の経路長が長くなる。ここでも、巻き取りリール4は、ぜんまいばね等の手段によって保護フィルム30を巻き取る方向に付勢されているため、図9(a)に矢印で示すように、送り出しリール3から経路長の増加分だけ保護フィルム30が供給される。

0048

次に、利用者が固定部10等への力の作用を停止すると、図9(b)に示すように、引張ばね2の付勢によって、固定部10等は再びフランジ14がシースストッパ5に当接する位置へと戻る。このとき、送り出しリール3から巻き取りリール4までの、保護フィルム30の経路長が再び短くなるため、送り出しリール3から供給された保護フィルム30は、図9(b)に矢印で示すように、巻き取りリール4の付勢手段の作用によって、巻き取りリール4に巻き取られる。

0049

以上のように、図9(a)の状態を経て再び図9(b)の状態へと戻すことによって、保護フィルム30は、シース部20に対する固定部10の移動距離の2倍だけ対物レンズ107上を移動する。これによって、利用者は、保護フィルム30が血液等により汚染された場合でも、対物レンズ107上の保護フィルム30が汚染されていないフィルム部分と置き換えられるため、再び内視鏡101により観察対象の観察が可能となる。

0050

また、図8及び図9を用いて、固定部10とシース部20との距離を遠ざけた後に、元の距離まで戻す場合について説明したが、この態様には限定されない。例えば、固定部10とシース部20との距離を近づけて、保護フィルム30を巻き取りリール4の付勢によって巻き取った後に、固定部10とシース部20とを元の距離まで戻すことによって送り出しリール3から保護フィルム30を供給するようにしても同様の効果が得られる。

0051

以上述べたように、本実施形態によれば、内視鏡101に視野確保装置102を装着した内視鏡システム100において、視野確保装置102が透光性を有する長尺形状の保護フィルム30と、保護フィルム30を送り出す送り出しリール3と、保護フィルム30を巻き取る巻き取りリール4と、内視鏡101の挿入部105を覆うシース部20と、保護フィルム30が内視鏡101の遠位端に設けられた対物レンズ107を覆うように保護フィルム30を位置決めするガイド部13とを備えるようにした。そして、巻き取りリール4が保護フィルム30を巻き取ることによって、保護フィルム30を対物レンズ107上で移動させることができるように構成した。これにより、体腔内の血液、体内脂肪、その他の体液等で保護フィルム30が汚染された場合にも、送り出しリール3から保護フィルム30を供給することによって汚染されていない部分を対物レンズ107上に配置することができる。従って、長時間にわたって継続して視野を確保することが可能となるため、視野の確保のために一旦内視鏡101を患者の体腔内から抜き去る必要が無く、患者の負担を軽減することができる。

0052

また、本実施形態によれば、視野確保装置102を体腔内で使用される内視鏡101に装着するように構成したので、病巣を除去する必要があるようなより長時間に及ぶ手術においても、一旦内視鏡101を患者の体腔内から抜き去る必要が無く、患者の負担を軽減することができる。

0053

また、本実施形態によれば、送り出しリール3から巻き取りリール4までの保護フィルム30の経路長を変更可能とした上で、巻き取りリール4が保護フィルム30を巻き取る方向に付勢されるように構成した。これにより、保護フィルム30の経路長を変更することによって保護フィルム30の汚染されていない部分を対物レンズ107上に配置させることができる。従って、長時間にわたって継続して視野を確保することが可能となり、患者の負担を軽減することができる。

0054

また、本実施形態によれば、送り出しリール3又は巻き取りリール4の少なくとも一方に対してガイド部13を挿入部105の長手方向に移動可能に構成した。これにより、ガイド部13を並進移動させることにより保護フィルム30の経路長を変更することができる。従って、回転動作を伴わないガイド部13の並進移動のみによって保護フィルム30の経路長を変更して保護フィルム30の汚染されていない部分を対物レンズ107上に配置することができる。利用者は、手元を確認しながら操作を行う必要がなく、容易に保護フィルム30を移動させることができる。

0055

また、本実施形態では、、ガイド部13に対して送り出しリール3及び巻き取りリール4が固定された固定部10を挿入部105の長手方向に移動させてもよい。これにより、固定部10を並進移動させることにより保護フィルム30の経路長を変更することができる。従って、回転動作を伴わない固定部10の並進移動のみによって保護フィルム30の経路長を変更して保護フィルム30の汚染されていない部分を対物レンズ107上に配置することができる。利用者は、手元を確認しながら操作を行う必要がなく、容易に保護フィルム30を移動させることができる。また、観察対象に最も近いガイド部13を固定するので、誤って内視鏡システム100が観察対象等に接触することがない。

0056

また、本実施形態によれば、巻き取りリール4は、保護フィルム30を巻き取る方向にのみ回転可能であるように構成した。これによって、シース部20を巻き取りリール4側の付勢を上回る勢いで前方へと移動させた場合にも、保護フィルム30が誤って巻き取りリール4側から送り出されることがない。

0057

また、本実施形態によれば、送り出しリール3は、保護フィルム30を送り出す方向にのみ回転可能であるように構成した。これによって、シース部20の位置を後方へと戻したときに、保護フィルム30が誤って送り出しリール3側に巻き取られることがない。

0058

また、本実施形態によれば、保護フィルム30の材質として、透過率が高く、屈曲性及び生体適合性を有する、ポリエチレンテレフタレート又はポリカーボネートを採用した。これによって、保護フィルム30を介して観察対象を観察しても明るい画像を得ることができると共に、患者の体に悪影響を及ぼすことが無い。また、保護フィルム30がガイド部13の形状に正確に倣うので、歪みが少ない鮮明な画像を得ることができる。

0059

また、本実施形態によれば、ガイド部13が保護フィルム30を案内するフィルムガイド13aと、内視鏡101の遠位端面位置を決定する内視鏡ストッパ13bとを有し、フィルムガイド13aがシース部20の遠位側の端面よりも近位側に設けられるように構成した。これによって、ガイド部13により、内視鏡101の遠位端に設けられた対物レンズ107に対して保護フィルム30の位置を正確に位置決めすることができる。また、保護フィルム30がシース部20の遠位側の端面よりも近位側に配置されるため、誤って保護フィルム30が対象物等に接触することがない。

0060

また、本実施形態によれば、保護フィルム30は、ガイド部13によって内視鏡101の対物レンズ107に当接するように案内される。これによって、内視鏡101の外周部から照射された照明光が保護フィルム30で反射して対物レンズ107に入射するのを防止することができる。なお、保護フィルム30が、反射防止特性を備えてもよい。

0061

次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。

0062

(第2実施形態)
図10は、本発明の第2実施形態に係る視野確保装置102’の構成を示す断面図である。なお、視野確保装置102’の構成は、第1実施形態に係る視野確保装置102と比較すると、ガイドピン6’が挿入部105の長手方向に移動可能に構成され、シース部20の内筒12’が固定部10’のハウジング10aに固定されている他は、第1実施形態と近似する構成を有している。従って、ここでは、第1実施形態との相違点を中心に説明する。

0063

本実施形態に係る視野確保装置102’は、ガイドピン6’が図示しないばね等の手段により、図10において二点鎖線で示す位置に付勢されている。そして、利用者が、対物レンズ107に対向している汚染された保護フィルム30を、汚染されていない部分で置き換えようとした場合、ガイドピン6’に力を作用させて、ガイドピン6’を実線で示す位置まで移動させる。これによって、保護フィルム30は、ガイドピン6’においてより大きな角度で屈曲するため、図10から分かるように、送り出しリール3から巻き取りリール4までの、保護フィルム30の経路長が長くなる。ここで、巻き取りリール4は、例えばぜんまいばね等の手段によって保護フィルム30を巻き取る方向に付勢されているため、図10に矢印で示すように、送り出しリール3から経路長の増加分だけ保護フィルム30が供給される。

0064

次に、利用者がガイドピン6’に対する力の作用を停止すると、ガイドピン6’は付勢によって、二点鎖線で示す元の位置へと戻る。このとき、送り出しリール3から巻き取りリール4までの、保護フィルム30の経路長が再び短くなるため、送り出しリール3から供給された保護フィルム30は、付勢手段によって巻き取りリール4に巻き取られる。

0065

以上のように、保護フィルム30は、経路長が増加した分だけ対物レンズ107上を移動する。利用者は、保護フィルム30が血液等により汚染されて内視鏡101による観察が困難となった場合に、ガイドピン6’を後方へと移動させればよい。これによって対物レンズ107上の保護フィルム30が汚染されていないフィルム部分と置き換えられるため、再び内視鏡101により観察対象の観察が可能となる。

0066

以上述べたように、本実施形態によれば、ガイド部13と、送り出しリール3又は巻き取りリール4の少なくとも一方との間に経路変更手段としてのガイドピン6’を備え、ガイドピン6’を挿入部105の長手方向に移動させることによって保護フィルム30の経路長を変更して対物レンズ107上の保護フィルム30を汚染されていないフィルム部分と置き換えることができる。これによって、一旦内視鏡101を患者の体腔内から抜き去ることなく、再び内視鏡101により観察対象の観察が可能となるため、患者の負担を軽減することができる。また、観察対象に最も近いガイド部13を固定したまま操作を行うので、誤って内視鏡システム100が観察対象等に接触することがない。

0067

次に、本発明の第3実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。

0068

(第3実施形態)
図11は、本発明の第3実施形態に係る視野確保装置102”の構成を示す断面図である。なお、視野確保装置102”の構成は、第2実施形態に係る視野確保装置102’と比較すると、ガイドピン6’が挿入部105の長手方向に移動可能に構成される代わりに、送り出しリール3”及び巻き取りリール4”が移動可能に構成されている他は、第2実施形態と近似する構成を有している。従って、ここでは、第2実施形態との相違点を中心に説明する。

0069

本実施形態に係る視野確保装置102”は、送り出しリール3”及び巻き取りリール4”が図示しないばね等の手段により、図11において二点鎖線で示す位置に付勢されている。そして、利用者が、対物レンズ107に対向している汚染された保護フィルム30を、汚染されていない部分で置き換えようとした場合、送り出しリール3”及び巻き取りリール4” に力を作用させて、実線で示す位置まで移動させる。これによって、送り出しリール3”から巻き取りリール4”までの、保護フィルム30の経路長が長くなる。ここで、巻き取りリール4”は、例えばぜんまいばね等の手段によって保護フィルム30を巻き取る方向に付勢されているため、図11に矢印で示すように、送り出しリール3”から経路長の増加分だけ保護フィルム30が供給される。

0070

次に、利用者が送り出しリール3”及び巻き取りリール4”に対する力の作用を停止すると、付勢によって二点鎖線で示す元の位置まで戻る。このとき、送り出しリール3”から巻き取りリール4”までの、保護フィルム30の経路長が再び短くなるため、送り出しリール3”から供給された保護フィルム30は、付勢手段によって巻き取りリール4”に巻き取られる。

0071

以上のように、保護フィルム30は、経路長が増加した分だけ対物レンズ107上を移動する。利用者は、保護フィルム30が血液等により汚染されて内視鏡101による観察が困難となった場合に、送り出しリール3”及び巻き取りリール4”を後方へと移動させればよい。これによって対物レンズ107上の保護フィルム30が汚染されていないフィルム部分と置き換えられるため、再び内視鏡101により観察対象の観察が可能となる。

0072

なお、本実施形態では、利用者が送り出しリール3”及び巻き取りリール4”の双方を連動して後方に移動させるように構成したが、この態様には限定されない。送り出しリール3”又は巻き取りリール4”のいずれか一方のみを後方に移動させても保護フィルム30の経路長が長くなるため、対物レンズ107上の保護フィルム30を汚染されていないフィルム部分に置き換えることが可能となる。

0073

以上述べたように、本実施形態によれば、送り出しリール3”及び巻き取りリール4”を挿入部105の長手方向に移動させることによって保護フィルム30の経路長を変更して対物レンズ107上の保護フィルム30を汚染されていないフィルム部分と置き換えることができる。これによって、一旦内視鏡101を患者の体腔内から抜き去ることなく、再び内視鏡101により観察対象の観察が可能となるため、患者の負担を軽減することができる。また、観察対象に最も近いガイド部13を固定したまま操作を行うので、誤って内視鏡システム100が観察対象等に接触することがない。

0074

本発明を諸図面および実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形または修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形または修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。

0075

1固定ねじ
2引張ばね
3,3”送り出しリール
4,4”巻き取りリール
5シースストッパ
6,6’ガイドピン
7挿入孔
8 シースガイド
9 ばね固定孔
10,10’,10” 固定部
10aハウジング
11外筒
12,12’内筒
12a,12b内筒部材
13 ガイド部
13aフィルムガイド
13b内視鏡ストッパ
14フランジ
20 シース部
30保護フィルム
100内視鏡システム
101 内視鏡
102,102’,102”視野確保装置
103把持部
105 挿入部
107 対物レンズ

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