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技術 胸部検診用椅子

出願人 日本アイ・エス・ケイ株式会社
発明者 廣澤清曽根栄二大槻芳朗
出願日 2016年10月4日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-196394
公開日 2018年4月12日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2018-057547
状態 特許登録済
技術分野 リクライニング等の特殊目的の椅子 特殊ないす 看護設備、治療台
主要キーワード 湾曲形 押出し機構 直動ベアリング 診察用 頭部支持 軸ピン 位置調整機構 リクライニング状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年4月12日)のものです。
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図面 (11)

課題

乳癌の超音波検診を行う際に、医師被検者に対する負担の少ない胸部検診用椅子を提供する。

解決手段

胸部検診用椅子1は、座部4と、座部4に対してリクライニング可能な背もたれ部6と、を備え、背もたれ部6は、胸部検診用椅子1に着座した被検者の胸部にあたる位置に、表面から被検者に向かって進出可能な押出し機構16を有する。

概要

背景

乳癌早期発見のためには、定期的な健診が重要である。乳癌検診の方法には、視触診、超音波検診、マンモグラフィー検診、CT・MRI検診が挙げられる。これらの健診方法のうち超音波検診は、これまで、被検者診察用ベッド仰向けに寝かせて、女性医者検査技師超音波プローブを被検者の乳房に当てて行っている。また、検診後には被検者をベッドサイドに座らせて、医者や検査技師による問診が行われる。

概要

乳癌の超音波検診を行う際に、医師や被検者に対する負担の少ない胸部検診用椅子を提供する。胸部検診用椅子1は、座部4と、座部4に対してリクライニング可能な背もたれ部6と、を備え、背もたれ部6は、胸部検診用椅子1に着座した被検者の胸部にあたる位置に、表面から被検者に向かって進出可能な押出し機構16を有する。

目的

本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、乳癌の超音波検診を行う際に、医師や被検者に対する負担の少ない胸部検診用椅子を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

座部と、前記座部に対してリクライニング可能な背もたれ部と、を備え、前記背もたれ部は、当該胸部検診椅子着座した被検者の胸部にあたる位置に、表面から前記被検者に向かって進出可能な押出し機構を有する、胸部検診用椅子。

請求項2

前記押出し機構は、前記被検者の左右の乳房にあたる位置に、それぞれ設けられている、請求項1に記載の胸部検診用椅子。

請求項3

前記背もたれ部の上方両側に、前記被検者側に向かって突出する突出部が形成されている、請求項1又は2に記載の胸部検診用椅子。

請求項4

前記背もたれ部は、前記被検者の背面を支持する背もたれ部本体と、前記被検者の頭部を支持する頭部支持部と、を有し、前記胸部検診用椅子は、前記背もたれ部本体に対する前記頭部支持部の位置を調整する位置調整機構をさらに備える、請求項1〜3の何れか1項に記載の胸部検診用椅子。

技術分野

0001

本発明は、胸部検診椅子に関し、特に、乳癌の健診に用いられる胸部検診用椅子に関する。

背景技術

0002

乳癌の早期発見のためには、定期的な健診が重要である。乳癌検診の方法には、視触診、超音波検診、マンモグラフィー検診、CT・MRI検診が挙げられる。これらの健診方法のうち超音波検診は、これまで、被検者診察用ベッド仰向けに寝かせて、女性医者検査技師超音波プローブを被検者の乳房に当てて行っている。また、検診後には被検者をベッドサイドに座らせて、医者や検査技師による問診が行われる。

発明が解決しようとする課題

0003

ここで、超音波検診は片側の乳房ずつ行うが、その際、被検者は検診対象の一方の乳房を突き出した体勢を取らなければならない。このため、医者や検査技師は、検診前に仰向けに寝た被検者の背中と診断用ベッドの間の一方の乳房に当たる位置になどのクッション材を配置し、一方の乳房の検査が完了した後に、被検者の背中と診断用ベッドの間の他方の乳房に当たる位置にクッション材を移動しなければならない。さらに、被検者は、検診の間、クッション材に支持されているものの、検診対象の胸部を突き出した体勢を維持する必要がある。

0004

医者や検査技師は多数の被検者を検診することがあり、女性の医師や検査技師にとって、被検者の体を持ち上げて被検者の背中と診断用ベッドの間に枕を配置する作業は手間がかかる。また、被検者にとって片方の胸部を突き出した体勢を維持するのは非常に負担がかかる。

0005

本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、乳癌の超音波検診を行う際に、医師や被検者に対する負担の少ない胸部検診用椅子を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0006

本発明の胸部検診用椅子は、座部と、座部に対してリクライニング可能な背もたれ部と、を備え、背もたれ部は、胸部検診用椅子に着座した被検者の胸部にあたる位置に、表面から被検者に向かって進出可能な押出し機構を有する。

0007

上記構成の本発明によれば、乳癌検診を行う際に、押出し機構を突出させることにより、被検者は乳房が突き出た状態となる。このため、女性の医師や検査技師であっても、容易に被検者に乳癌検診に適した体勢を取らせることができる。また、被検者も押出し機構により背中が支持されているため、負担なく乳房が突き出た体勢を維持することができる。

0008

本発明において、好ましくは、押出し機構は、被検者の左右の乳房にあたる位置に、それぞれ設けられている。
乳癌検診は左右の乳房を一方ずつ行うが、上記構成の本発明によれば、検査対象の乳房側の押出し機構のみを突出させることにより、被検者を検査対象側の胸部のみが延びた体勢とすることができ、より精度の高い超音波検診を行うことができる。また、従来のように、胸部を支持するためのクッション材を一方の胸部の下方から、他方の胸部の下方に配置を変更する必要がなくなる。

0009

本発明において、好ましくは、背もたれ部の上方両側に、被検者側に向かって突出する突出部が形成されている。
乳癌検診を行う際には、検査対象の乳房を突き出すとともに、検査対象の乳房側の腕を挙げた体勢を被検者が取ることが、検査精度の面から望まれる。上記構成の本発明によれば、被検者は突出部に検査対象側の腕を載置することができ、腕を挙げた体勢を維持する際の負担を軽減できる。

0010

本発明において、好ましくは、背もたれ部は、被検者の背面を支持する背もたれ部本体と、被検者の頭部を支持する頭部支持部と、を有し、胸部検診用椅子は、背もたれ部本体に対する頭部支持部の位置を調整する位置調整機構をさらに備える。

0011

上記構成の本発明によれば、頭部支持部の背もたれ部本体に対する位置を位置調整機構により適切に調整することにより、乳癌検診の際に背もたれ部をリクライニングさせても、頭部支持部により被検者の頭部が適切に支持されているため、被検者の乳癌検診の際の負担を削減することができる。また、位置調整機構により頭部支持部を背もたれ部本体に近接させることにより、被検者ののどが延びた状態となり、甲状腺の検査を行うことができる。

発明の効果

0012

本発明によれば、乳癌の視触診又は超音波検診を行う際に、医師や被検者に対する負担の少ない胸部検診用椅子が提供される。

図面の簡単な説明

0013

本発明の一実施形態による胸部検診用椅子を示す斜視図であり、リクライニングしていない状態を示す。
本発明の一実施形態による胸部検診用椅子を示す斜視図であり、リクライニングした状態を示す。
図1に示す胸部検診用椅子の背もたれ部を示す背面図である。
図1に示す胸部検診用椅子の背もたれ部を示す側面図である。
押出し機構の駆動を説明するための図であり、(A)は退行した状態を示し、(B)は突出した状態を示す。
押出し機構により一方のクッションが背もたれ部本体の表面から突出した状態を示す斜視図である。
位置調整機構により頭部支持部を背もたれ部本体に対して離間させた状態を示す斜視図である。
頭部支持部を示す斜視図である。
図1に示す胸部検診用椅子を用いて乳癌の検査を行っている様子を示す斜視図である。
図1に示す胸部検診用椅子を用いて甲状腺の検査を行っている様子を示す斜視図である。

実施例

0014

以下、本発明の一実施形態による胸部検診用椅子を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態による胸部検診用椅子を示す斜視図であり、図1はリクライニングしていない状態(以下、非リクライニング状態という)を示し、図2はリクライニングした状態を示す。図1に示すように、胸部検診用椅子1は、基台2に支持された座部4と、座部4に対してリクライニング可能な背もたれ部6と、非リクライニング状態で座部4の前方から下方に延びるフットレスト8と、フットレスト8の下端から水平方向に延びるステップ10と、を備える。

0015

座部4は、上面がクッション材で覆われており、基台2の上部に固定されている。座部4の両側には肘掛け4aがそれぞれ設けられている。
背もたれ部6は、その下端が、座部4に対して上部が後方に向かって傾斜するように回動可能に支持されている。背もたれ部6は、不図示の電動油圧リクライニング機構により、傾斜角度を変更することができる。電動油圧リクライニング機構としては、公知のものを適用することができる。

0016

また、背もたれ部6は、座部4に連続する背もたれ部本体12と、非リクライニング状態で背もたれ部本体12の上方に位置する頭部支持部14と、を有する。背もたれ部本体12及び頭部支持部14の被検者側の表面はクッション材で覆われている。

0017

フットレスト8は、その上端が、座部4に対して下部が前方に進出するように回動可能に支持されており、表面がクッション材で覆われている。フットレスト8はリクライニング機構とのリンク機構により、傾斜角度を変更することができる。
ステップ10は、後端がフットレスト8の下端に接続されている、ステップ10の角度は、リクライニング機構とのリンク機構により、変更することができる。

0018

図1に示すように、非リクライニング状態では、背もたれ部6は、上部が鉛直方向から後方に向かってわずかに傾斜しており、フットレスト8は略鉛直方向に延びており、ステップ10は略水平になっている。これに対して、リクライニング状態では、背もたれ部6は水平に近い状態まで後方に向かって傾斜し、フットレスト8は水平に近い状態まで前方に向かって傾斜し、ステップ10はフットレスト8と略平行になるまで傾斜している。なお、リクライニング機構は不図示のリモコンに接続されており、リモコンを操作することにより非リクライニング状態と、リクライニング状態とを切り替えることができる。

0019

図3及び図4は、図1に示す胸部検診用椅子の背もたれ部を示し、図3は背面図であり、図4は側面図である。なお、図3において、第1の支持部材22は二点鎖線にて示す。
背もたれ部6の背もたれ部本体12には、被検者の左右の胸部に当たる位置に表面から突出可能な一対の押出し機構16がそれぞれ設けられている。また、背もたれ部6には、背もたれ部本体12に対する頭部支持部14の位置を調整するための位置調整機構15が設けられている。一対の押出し機構16及び位置調整機構15はそれぞれリモコンにより操作可能である。

0020

押出し機構16は、背もたれ部本体12の背面に固定されたアクチュエータ18と、リンク機構20と、リンク機構に支持されたパッド17と、により構成される。背もたれ部本体12には、被検者の両胸部(両乳房)に相当する位置に開口が設けられている。また、背もたれ部本体12の背面には、コの字状の第1の支持部材22が、上下が開口するように取り付けられている。第1の支持部材22の前方の面には、横方向に間隔を開けて上下方向に延びるように立設された側板部22aが設けられている。側板部22aには円形軸孔22bが形成されている。

0021

また、背もたれ部本体12の背面の第1の支持部材22の内側には、第2の支持部材24が取り付けられている。第2の支持部材24は、両側縁に立設された一対の側板24aを有し、側板24aには上部に円形の軸孔24bが形成されており、下部には上下方向に延びる長孔24cが形成されている。
アクチュエータ18のピストン26の先端には軸孔26aが形成されている。

0022

リンク機構20は、第1のリンク部材28及び第2のリンク部材30と、第1から第5の軸ピン32、34、36、38、40を有する。第1のリンク部材28及び第2のリンク部材30には、それぞれ、下方の軸孔28a、30aと、中央の軸孔28b、30bと、上方の軸孔28c、30cと、が形成されている。

0023

第1の軸ピン32は、アクチュエータ18のピストン26に形成された軸孔26aと、第1のリンク部材28の下方の軸孔28aとを挿通している。これにより、ピストン26の先端と第1のリンク部材28の下端とは、回転自在に接続されている。

0024

第2の軸ピン34は、第1の支持部材22の側板部22aに形成された軸孔22bと、第2のリンク部材30の上方の軸孔30cとを挿通している。これにより、第2のリンク部材30の上端は、第1の支持部材22に回転可能に接続されている。

0025

第3の軸ピン36は、第1のリンク部材28の中央の軸孔28bと、第2のリンク部材30の中央の軸孔30bとを挿通している。これにより、第1のリンク部材28と、第2のリンク部材30とは、各部材の中央において回転可能に接続されている。

0026

第4の軸ピン38は、第2の支持部材24の側板24aの長孔24cと第2のリンク部材30の下方の軸孔30aとを挿通している。これにより、第2のリンク部材30の下端は、第2の支持部材24に対して回転可能、かつ、上下方向に摺動可能に接続されている。

0027

第5の軸ピン40は、第1のリンク部材28の上方の軸孔28cと、第2の支持部材24の側板24aの軸孔24bとを挿通している。これにより、第1のリンク部材28の上端部は、第2の支持部材24に対して回転可能に接続されている。

0028

次に、押出し機構16の駆動について説明する。図5は、押出し機構の駆動を説明するための図であり、(A)は退行した状態を示し、(B)は突出した状態を示す。また、図6は、押出し機構により一方のクッションが背もたれ部本体の表面から突出した状態を示す斜視図である。図5(A)に示すように、押出し機構16が退行した状態では、アクチュエータ18のピストン26は収縮している。この状態では、図1、2に示すように、パッド17の表面は背もたれ部本体12の表面から突出せず、略等しい高さとなっている。次に、パッド17を背もたれ部本体12から突出させるためには、アクチュエータ18のピストン26を伸長させる。ピストン26を伸長させると、アクチュエータ18が背もたれ部本体12に固定されているため、ピストン26の軸孔26aを挿通する第1の軸ピン32が背もたれ部本体12に沿って上昇する。これに対して、第2の軸ピン34は、背もたれ部に固定された第1の支持部材22の軸孔22bを挿通しているため、移動が規制されている。このため、ピストン26を伸長させることにより、第1の軸ピン32と第2の軸ピン34とが近接するそして、このように第1の軸ピン32と第2の軸ピン34とが近接すると、第1のリンク部材28と第2のリンク部材30とが第3の軸ピン36を中心として回動する。これにより、図5(B)に示すように、第1及び第2の軸ピン32、34に対して第4及び第5の軸ピン38、40が離間する。この際、第4の軸ピン38は第2の支持部材24の長孔24cに挿通しており、第5の軸ピン40は第2の支持部材24の軸孔24bを挿通しているため、第4の軸ピン38は第5の軸ピン40に向かって摺動する。これにより、図5(B)及び図6に示すように、パッド17が背もたれ部本体12の表面から突出する。なお、押出し機構16が突出した状態から、アクチュエータ18のピストン26を収縮させることにより、パッド17を退行させることができる。

0029

次に、位置調整機構15について説明する。位置調整機構15は、背もたれ部6の両側部に設けられた一対のリニアガイド直動ベアリング)50と、アクチュエータ52とを含む。図7は、位置調整機構により頭部支持部を背もたれ部本体に対して離間させた状態を示す斜視図である。
リニアガイド50は、背もたれ部本体12の背面に上下方向に延びるように設けられたガイドレール54と、頭部支持部14の背面に取り付けられた摺動部56とを有する。ガイドレール54は、背もたれ部本体12と平行に延びており、背もたれ部本体12から上方に突出している。摺動部56はガイドレール54に沿って、横方向移動が規制された状態で摺動可能な部材である。これらリニアガイド50により、頭部支持部14は、ガイドレール54の延びる方向に横方向移動が規制された状態で、背もたれ部本体12に対して離間するように移動することができる。
アクチュエータ52のピストン58の先端は、頭部支持部14の背面に取り付けられた接続部材60に接続されている。

0030

このような構成により、位置調整機構15は、アクチュエータ52によりピストン58を進退させることで、図7に示すように、頭部支持部14を、背もたれ部本体12に対して、背もたれ部6の延びる方向に近接又は離間させることができる。

0031

次に、頭部支持部14の詳細な構成について説明する。図8は、頭部支持部を示す斜視図である。図8に示すように、頭部支持部14は、中央の前面側に設けられたヘッドレスト部62と、両側に設けられた一対の腕支持部(突出部)64とを有する。
ヘッドレスト部62は、両側に表面から突出する突出部62aを有し、突出部62aの間には、湾曲凹部62bが形成されている。突出部62aの表面は縦方向断面において下部に頂点が位置するような湾曲形状となっている。湾曲凹部62bは横方向断面において背面側に凸となるような湾曲形状となっている。

0032

腕支持部64は、頭部支持部14の両側から上方に向かって延びており、頭部支持部14の表面から前方に突出している。頭部支持部14は略矩形状であり、前面は平坦に形成されている。

0033

以下、上記説明した胸部検診用椅子1を用いて乳癌及び甲状腺の検査を行う方法について説明する。図9は、図1に示す胸部検診用椅子を用いて乳癌の検査を行っている様子を示す斜視図であり、図10は、図1に示す胸部検診用椅子を用いて甲状腺の検査を行っている様子を示す斜視図である。

0034

検査の前の段階では、胸部検診用椅子1は非リクライニング状態となっている。検診の際には、被検者は胸部検診用椅子1に着座する。医師又は検査技師は、被検者が胸部検診用椅子1に着座すると、リモコンを操作して、被検者の首の背面側の部分が、頭部支持部14のヘッドレスト部62の湾曲凹部62bに当接支持される位置まで、位置調整機構15により頭部支持部14を背もたれ部本体12から離間するように操作する。

0035

次に、医師又は検査技師は、リモコンを操作して胸部検診用椅子1をリクライニング状態にする。乳癌検査は片側の乳房ずつ行う。ここでは、例として最初に右側の乳房の乳癌検査を行う場合について説明する。医師又は検査技師はリモコンを操作して、図9に示すように、右側の押出し機構16によりクッションを背もたれ部本体12の表面によりも前方に突出させる。これにより、被検者Pの右側の乳房が突き出た状態となる。さらに、被検者Pに右手を挙げて左側の腕支持部64に載置させる。これにより、被検者Pの胸部が延びた状態となる。このような状態で、医師又は検査技師は、超音波プローブを被検者Pの右側の乳房に当て超音波検診を行う。

0036

次に、右側の乳房の乳癌検診が終了したら、医師又は検査技師はリモコンを操作して、右側の押出し機構16を退行させるとともに、左側の押出し機構16によりクッション17を背もたれ部本体12の表面によりも前方に突出させる。さらに、被検者Pに左手を挙げて左手の腕支持部64に載置させる。このような状態で、医師又は検査技師は、超音波プローブを被検者Pの左側の乳房に当て超音波検診を行う。

0037

次に、左側の乳房の乳癌検診が終了したら、医師又は検査技師はリモコンを操作して、右側の押出し機構16を退行させる。さらに、医師又は検査技師はリモコンを操作して、図10に示すように、位置調整機構15により頭部支持部14が背もたれ部本体12から近接するように操作する。これにより、被検者Pの頭部が下がった状態となり、被検者Pののどが延びた状態となる。このような状態で、医師又は検査技師は、超音波プローブを被検者Pののどに当て甲状腺の検診を行う。
甲状腺の検査が終了したら、医師又は検査技師は、リモコンを操作して胸部検診用椅子1を非リクライニング状態に戻し、必要に応じて問診等を行う。

0038

本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
上記実施形態によれば、乳癌検診を行う際に、押出し機構16を突出させることにより、被検者Pは乳房が突き出た状態となる。このため、女性の医師や検査技師であっても、容易に被検者Pに乳癌検診に適した体勢を取らせることができる。また、検査中、被検者Pも押出し機構16により背中が支持されているため、負担なく乳房が突き出た体勢を維持することができる。

0039

また、上記実施形態では、押出し機構16が、被検者の左右の乳房にあたる位置に、それぞれ設けられている。乳癌検診は左右の乳房を一方ずつ行うが、上記実施形態によれば、検査対象の乳房側の押出し機構16のみを突出させることにより、被検者Pを検査対象側の胸部のみが延びた体勢とすることができ、より精度の高い超音波検診を行うことができる。また、従来のように、胸部を支持するためのクッション材を一方の胸部の下方から、他方の胸部の下方に配置を変更する必要がなくなる。

0040

また、本実施形態では、背もたれ部6の上方両側に、被検者P側に向かって突出する腕支持部64が形成されている。乳癌検診を行う際には、検査対象の乳房を突き出すとともに、検査対象の乳房側の腕を挙げた体勢を被検者Pが取ることが、検査精度の面から望まれる。これに対して、本実施形態によれば、被検者Pは腕支持部64に検査対象側の腕を載置することができ、腕を挙げた体勢を維持する際の負担を軽減できる。

0041

また、本実施形態では、背もたれ部6は、被検者Pの背面を支持する背もたれ部本体12と、被検者Pの頭部を支持する頭部支持部14と、を有し、胸部検診用椅子1は、背もたれ部本体12に対する頭部支持部14の位置を調整する位置調整機構15を備える。本実施形態によれば、頭部支持部14の背もたれ部本体12に対する位置を位置調整機構15により適切に調整することにより、乳癌検診の際に背もたれ部6をリクライニングさせても、頭部支持部14により被検者Pの頭部が適切に支持されているため、被検者Pの乳癌検診の際の負担を削減することができる。また、位置調整機構15により頭部支持部14を背もたれ部本体12に近接させることにより、被検者Pののどが延びた状態となり、乳癌検査に合わせて甲状腺の検査を行うことができる。

0042

なお、上記実施形態では、超音波検診により乳癌検診を行う場合について説明したが、これに限らず、視触診により乳癌検診を行う場合であっても本発明は好適である。

0043

1胸部検診用椅子
2基台
4座部
6背もたれ部
8フットレスト
10 ステップ
12 背もたれ部本体
14頭部支持部
15位置調整機構
16押出し機構
17パッド
18アクチュエータ
20リンク機構
22 第1の支持部材
22a側板部
22b軸孔
24 第2の支持部材
24a 側板
24b 軸孔
24c長孔
26ピストン
26a 軸孔
28 第1のリンク部材
28a 下方の軸孔
28b 中央の軸孔
28c 上方の軸孔
30 第2のリンク部材
30a 下方の軸孔
30b 中央の軸孔
30c 上方の軸孔
32 第1の軸ピン
34 第2の軸ピン
36 第3の軸ピン
38 第4の軸ピン
40 第5の軸ピン
50リニアガイド
52 アクチュエータ
54ガイドレール
56摺動部
58 ピストン
60接続部材
62ヘッドレスト部
62a 突出部
62b湾曲凹部
64 腕支持部
P 被検者

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