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技術 内燃機関のカムチェーンガイド構造

出願人 本田技研工業株式会社
発明者 内田博之原田誠
出願日 2016年9月30日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2016-194320
公開日 2018年4月5日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-053883
状態 特許登録済
技術分野 内燃機関のシリンダブロック、ケーシング 巻き掛け伝動装置
主要キーワード 側壁プレート ガイドローラ軸 左軸受 前側斜め上方 ガイドローラ間 主ベアリング 右軸受 バルブキャップ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (4)

課題

カムチェーン内周側にガイドローラを設け、ガイドローラよりもクランク軸側に、サブガイドローラとともにカムチェーンを外周側から挟むテンショナローラを備えた内燃機関カムチェーンガイド機構において、従動スプロケットとガイドローラとの間のカムチェーンの揺れを防ぐ。

解決手段

クランク軸21からの回転力をカムチェーン54を介して受け、カム軸51を回転させる従動スプロケット53と、カムチェーンをカムチェーン内周側でガイドするガイドローラ55と、ガイドローラよりもクランク軸側で、テンショナローラ82によってカムチェーンを外周側から押圧テンションを与えるカムチェーンテンショナと、カムチェーンをテンショナローラとともに外周側から挟むようにしてガイドするサブガイドローラ56とを備えた内燃機関1のカムチェーンガイド構造において、ガイドローラは従動スプロケットと同径とする。

概要

背景

カム軸従動スプロケットクランク軸駆動スプロケットとの間において、テンショナローラカムチェーンを外周側から押圧してカムチェーンに適度な緊張を与えるカムチェーンテンショナ装置とを備えるとともに、カムチェーンをテンショナローラとともに外周側から挟むようにしてガイドするサブガイドローラを備えた内燃機関カムチェーンガイド機構において、従動スプロケットとテンショナローラとの間にカムチェーンをカムチェーンの内周側でガイドするガイドローラを設けたものが、従来、例えば下記特許文献1に示されている。
特許文献1に示されるものにおいては、ガイドローラとサブガイドローラとの間のカムチェーンの防振はカムチェーンテンショナ装置の張りにより効率的に抑制することができているが、従動スプロケットとガイドローラとの間においてはそれらの径方向幅の違いによりカムチェーンの揺れが生じる恐れがある。

概要

カムチェーンの内周側にガイドローラを設け、ガイドローラよりもクランク軸側に、サブガイドローラとともにカムチェーンを外周側から挟むテンショナローラを備えた内燃機関のカムチェーンガイド機構において、従動スプロケットとガイドローラとの間のカムチェーンの揺れを防ぐ。クランク軸21からの回転力をカムチェーン54を介して受け、カム軸51を回転させる従動スプロケット53と、カムチェーンをカムチェーン内周側でガイドするガイドローラ55と、ガイドローラよりもクランク軸側で、テンショナローラ82によってカムチェーンを外周側から押圧しテンションを与えるカムチェーンテンショナと、カムチェーンをテンショナローラとともに外周側から挟むようにしてガイドするサブガイドローラ56とを備えた内燃機関1のカムチェーンガイド構造において、ガイドローラは従動スプロケットと同径とする。

目的

本発明は上記従来技術に鑑みなされたものであって、従動スプロケットと駆動スプロケットとの間のカムチェーンの内周側にガイドローラを設け、ガイドローラよりもクランク軸側に、サブガイドローラとともにカムチェーンを外周側から挟むテンショナローラを備えた内燃機関のカムチェーンガイド機構において、従動スプロケットとガイドローラとの間のカムチェーンの揺れを防ぐことができるカムチェーンガイド機構を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

クランク軸(21)からの回転力無端環状カムチェーン(54)を介して受け、カム軸(51)を回転させる従動スプロケット(53)と、前記カムチェーン(54)を同カムチェーン(54)の内周側でガイドするガイドローラ(55)と、同ガイドローラ(55)よりも前記クランク軸(21)側で、テンショナローラ(82)によって前記カムチェーン(54)を同カムチェーン(54)の外周側から押圧し同カムチェーン(54)にテンションを与えるカムチェーンテンショナ装置(8)と、前記カムチェーン(54)を前記テンショナローラ(82)とともに外周側から挟むようにしてガイドするサブガイドローラ(56)とを備えた内燃機関(1)のカムチェーンガイド構造において、前記ガイドローラ(55)は前記従動スプロケット(53)と同径であることを特徴とする内燃機関のカムチェーンガイド構造。

請求項2

前記カム軸(51)の軸中心(51a)から前記ガイドローラ(55)のガイドローラ軸(57)の軸中心(57a)までの軸間距離(d1)と、前記ガイドローラ軸(57)の前記軸中心(57a)から前記サブガイドローラ(56)のサブガイドローラ軸(58)の軸中心(58a)までの軸間距離(d2)とが等しいことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のカムチェーンガイド構造。

請求項3

前記カムチェーンテンショナ装置(8)は、クランクケース(2)の軸受壁(22L)に設けられプッシュロッド(84)を挿入装填したオイルロックテンショナリフタ(83)を有し、前記テンショナローラ(82)は、前記プッシュロッド(84)により押圧され揺動するテンショナアーム(80)に軸支されており、前記クランクケース(2)には、同クランクケース(2)のカムチェーン室(2c)に面する前記軸受壁(22L)から突設されたオイルガイドリブ(29)が設けられ、同オイルガイドリブ(29)の下端は、クランク軸方向視で、前記カムチェーン室(2c)に面する前記軸受壁(22L)に設けられたオイル溜め部(86)の上方まで延び、同オイル溜め部(86)には、前記オイルロック式テンショナリフタ(83)が接続していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関のカムチェーンガイド構造。

技術分野

0001

本発明は、カムチェーン揺れを防ぐことができる内燃機関カムチェーンガイド構造に関する。

背景技術

0002

カム軸従動スプロケットクランク軸駆動スプロケットとの間において、テンショナローラがカムチェーンを外周側から押圧してカムチェーンに適度な緊張を与えるカムチェーンテンショナ装置とを備えるとともに、カムチェーンをテンショナローラとともに外周側から挟むようにしてガイドするサブガイドローラを備えた内燃機関のカムチェーンガイド機構において、従動スプロケットとテンショナローラとの間にカムチェーンをカムチェーンの内周側でガイドするガイドローラを設けたものが、従来、例えば下記特許文献1に示されている。
特許文献1に示されるものにおいては、ガイドローラとサブガイドローラとの間のカムチェーンの防振はカムチェーンテンショナ装置の張りにより効率的に抑制することができているが、従動スプロケットとガイドローラとの間においてはそれらの径方向幅の違いによりカムチェーンの揺れが生じる恐れがある。

先行技術

0003

特許5009834号公報(図2〜図4)

発明が解決しようとする課題

0004

本発明は上記従来技術に鑑みなされたものであって、従動スプロケットと駆動スプロケットとの間のカムチェーンの内周側にガイドローラを設け、ガイドローラよりもクランク軸側に、サブガイドローラとともにカムチェーンを外周側から挟むテンショナローラを備えた内燃機関のカムチェーンガイド機構において、従動スプロケットとガイドローラとの間のカムチェーンの揺れを防ぐことができるカムチェーンガイド機構を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0005

上記課題を解決するために、本発明は、クランク軸からの回転力無端環状のカムチェーンを介して受け、カム軸を回転させる従動スプロケットと、前記カムチェーンを同カムチェーンの内周側でガイドするガイドローラと、同ガイドローラよりも前記クランク軸側で、テンショナローラによって前記カムチェーンを同カムチェーンの外周側から押圧し同カムチェーンにテンションを与えるカムチェーンテンショナ装置と、前記カムチェーンを前記テンショナローラとともに外周側から挟むようにしてガイドするサブガイドローラとを備えた内燃機関のカムチェーンガイド構造において、前記ガイドローラは前記従動スプロケットと同径であることを特徴とする内燃機関のカムチェーンガイド構造である。
前記構成によれば、従動スプロケットとガイドローラを同径とすることで、従動スプロケットを含みカム軸に垂直な仮想平面上での、従動スプロケットとガイドローラとの間のカムチェーン進行方向に対して垂直方向のカムチェーンの動きが小さくなり、カムチェーンの揺れを防ぐことができる。

0006

前記構成において、
前記カム軸の軸中心からガイドローラのガイドローラ軸の軸中心までの軸間距離と、前記ガイドローラ軸の前記軸中心から前記サブガイドローラのサブガイドローラ軸の軸中心までの軸間距離とが等しくてもよい。
その構成によれば、カム軸の軸中心からガイドローラ軸の軸中心までの軸間距離と、ガイドローラ軸の軸中心からサブガイドローラ軸の軸中心までの軸間距離とを等しくすることで、従動スプロケット、ガイドローラ間のカムチェーンの伸びと、ガイドローラ、サブガイドローラ間のカムチェーンの伸びとを、等しくすることができ、カムチェーンの撓みの偏りを抑制することができる。

0007

前記構成において、
前記カムチェーンテンショナ装置は、クランクケース軸受壁に設けられプッシュロッドを挿入装填したオイルロックテンショナリフタを有し、前記テンショナローラは、前記プッシュロッドにより押圧され揺動するテンショナアーム軸支されており、前記クランクケースには、同クランクケースのカムチェーン室に面する前記軸受壁から突設されたオイルガイドリブが設けられ、同オイルガイドリブの下端は、クランク軸方向視で、前記カムチェーン室に面する前記軸受壁に設けられたオイル溜め部の上方まで延び、同オイル溜め部には、前記オイルロック式テンショナリフタが接続してしてもよい。
その構成によれば、カムチェーン室に面する軸受壁に設けられたオイル溜め部には、プッシュロッドが挿入装填されたオイルロック式テンショナリフタが接続しており、カムチェーン室に面する軸受壁から突設されたオイルガイドリブによって効果的にオイルがオイル溜め部に供給されることで、オイルロック式テンショナリフタのオイルの不足を防ぐことができ、テンショナローラの機能が確実となり、ガイドローラによるカムチェーンの揺動抑制の効果を確実にする。

発明の効果

0008

本発明の内燃機関のカムチェーンガイド構造によれば、
従動スプロケットとガイドローラを同径とすることで、従動スプロケットを含みカム軸に垂直な仮想平面上での、従動スプロケットとガイドローラとの間のカムチェーン進行方向に対して垂直方向のカムチェーンの動きが小さくなり、カムチェーンの揺れを防ぐことができる。

図面の簡単な説明

0009

本発明の一実施形態に係る内燃機関のカムチェーンガイド機構を有する内燃機関の、一部を断面とし、後部の一部を図示省略した左側面図である。
図1中概ねII−II矢視による内燃機関の断面展開図である。
図1中III−III矢視による、カムチェーンテンショナ装置の構成を示す断面図である。

実施例

0010

図1から図3に基づき、本発明の一実施形態に係る内燃機関のカムチェーンガイド機構につき説明する。
本明細書の説明および特許請求の範囲における前後左右下等の向きは、実施形態に係る内燃機関を、図示しない車両、例えば自動二輪車に搭載した状態での車両の向きに従うものとする。
図1に示す姿勢において、図示左方が車両前方、図示上方が車両上方、図示向こう側が車両右方、図示手前側車両左方である。
図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。

0011

図1は、本発明の一実施形態に係るカムチェーンガイド機構を有する内燃機関1の、一部を断面とし、後部の一部を図示省略した左側面図である。内燃機関1は、空冷単気筒の4ストロークサイクルSOHC内燃機関である。
内燃機関1は、そのクランク軸21を、搭載される車両である図示しない自動二輪車の車幅方向、すなわち左右方向に指向させて自動二輪車に搭載される。
クランク軸21を回転自在に軸支するクランクケース2の後部には変速機3が内設されて、内燃機関1はいわゆるパワーユニットを構成している。

0012

図1に示されるように、クランクケース2の斜め上方にはシリンダブロック4とシリンダヘッド5が順次重ねられて一体に締結され、シリンダヘッド5の上にはシリンダヘッドカバー6が被せられ、シリンダブロック4、シリンダヘッド5、シリンダヘッドカバー6は、クランクケース2から僅かに前方に前傾して突設されている。

0013

図2は、図1中概ねII−II矢視による内燃機関1の断面展開図である。
図2に示されるように、クランクケース2は、左右割り左クランクケース2Lの左軸受壁22Lと右クランクケース2Rの右軸受壁22Rに主ベアリング23、23を介してクランク軸21が回転自在に軸支される。
クランク軸21は、左、右軸受壁22L、22R間のクランク室20に左、右のクランクウエブ21w、21wが位置して、その間がクランクピン21pで結合され、左、右軸受壁22L、22Rの左右外側に左側、右側クランク軸部21L、21Rが突出し、その外側を左、右ケースカバー7L、7Rが覆っている。

0014

クランクケース2には、クランク軸21と平行に変速機3のメイン軸31とカウンタ軸32が回転自在に支持され、メイン軸31とカウンタ軸32とには常時噛み合い式の変速ギヤ群30gが設けられている。
メイン軸31の右端にはプライマリドリブンギヤ34を備えた変速クラッチ装置35が取付けられ、プライマリドリブンギヤ34は、右クランク軸部21Rの右端に嵌着されたプライマリドライブギヤ33と噛合し、クランク軸21の回転を伝達される。

0015

変速操作に合わせて変速クラッチ装置35が断接されるとともに、図示しない変速機構によりメイン軸31とカウンタ軸32との間の変速ギヤ群30gの、回転を伝達するギヤの組み合わせが変更されて変速が行われる。
変速後のカウンタ軸32の回転は、カウンタ軸32の左端に嵌着された出力スプロケット36から駆動チェーン37を介して、駆動輪である図示しない自動二輪車の後輪に伝達される。

0016

左側クランク軸部21Lには、主ベアリング23近傍に動弁駆動系の駆動スプロケット59が嵌着されている。
一方、シリンダヘッド5には動弁機構50が構成され、シリンダヘッド5の上面にカム軸ホルダ52に挟まれるようにしてカム軸51がクランク軸21と平行に、すなわち車幅方向に指向して軸支され、カム軸51の左端に動弁駆動系の駆動スプロケット59の2倍の径を有する従動スプロケット53が嵌着されている。

0017

カム軸51に嵌着された従動スプロケット53とクランク軸21に嵌着された駆動スプロケット59との間に無端環状の伝動チェーンであるカムチェーン54が架渡されて、クランク軸21の回転が半分の回転速度になってカム軸51に伝達される。
クランクケース2、シリンダブロック4、シリンダヘッド5の各左部には、相互に連通するカムチェーン室2c、4c、5cが形成され、カムチェーン54は、カムチェーン室2c、4c、5cを通って配設されている。

0018

クランクケース2のカムチェーン室2cは、左クランクケース2Lの左軸受壁22Lと、その左外側外壁2aに開けられた円形開口部25を塞ぐように取付けられた外周円形のセパレータ部材26との間に形成される。
セパレータ部材26は、カムチェーン室2c内と車幅方向外方とを仕切るように設けられる。
なお、図1においては、セパレータ部材26を外して、円形開口部25が解放された状態が示されている。

0019

また、本実施形態では、図1に示されるように、円形開口部25の開口中心25aは、クランク軸21の軸中心21aから偏心した位置に設けられている。
そのため、クランク軸21の軸中心21aから円形開口部25の内縁25bまでの距離に変化を与えることができ、円形開口部25よりも車幅方向内側に配置される部材、例えば後述のサブガイドローラ56を、クランク軸21周囲の一定範囲内に配置する必要がなくなり、クランクケース2内のレイアウトの自由度が向上している。

0020

左側クランク軸部21Lは、セパレータ部材26を油密的に貫通し、その左端側にはACジェネレータ10が設けられ、ACジェネレータ10は左ケースカバー7Lで覆われる。
セパレータ部材26は、取付けボルト27で左軸受壁22Lのボス28に締結され、外面にACジェネレータ10のインナーステータ10aが取付けられ、インナーステータ10aを囲むACジェネレータ10のアウターロータ10bは左側クランク軸部21Lの左端部に取付けられる

0021

図1に示されるように、シリンダブロック4のカムチェーン室4cには、従動スプロケット53と同径のガイドローラ55が回転自在に軸支されて(図2参照)、回動するカムチェーン54の内周側からカムチェーン54を外周側へ押し広げるようにガイドして、カムチェーン54の前側と後側の回動を案内している。
本実施形態において、ガイドローラ55は、シリンダブロック4の外壁4aからカムチェーン室4c内に向けて螺入されたガイドローラ軸57に軸支される(図2参照)。

0022

本明細書で、また特許請求の範囲において、「同径」とは、従動スプロケット53の回転中心53cから、従動スプロケット53に巻き掛けられて接するカムチェーン54のピン中心54pまでの半径方向距離r53と、ガイドローラ55の回転中心55cから、ガイドローラ55に押し当てられて接するカムチェーン54のピン中心54pまでの半径方向距離r55とが等しいことであり、製作誤差範囲内を含むものとする。

0023

また、図1図示において、クランク軸21は反時計方向Rに回転するものであり、したがって、駆動スプロケット59と従動スプロケット53の間に架渡されたカムチェーン54の前側は、駆動スプロケット59によって下向きに引っ張られる側、すなわち「張り側」であり、カムチェーン54の後側は、駆動スプロケット59によって上向きに送り出される側、すなわち「緩み側」である。

0024

図1に示されるように、クランクケース2のカムチェーン室2cにおいて、駆動スプロケット59の前側斜め上方位置にサブガイドローラ56が、左軸受壁22Lに回転自在に軸支されてカムチェーン54の前側の回動を外周側から押し込むように位置してガイドするようになっている。
なお、図2に示されるように、サブガイドローラ56は、セパレータ部材26を締結するために左軸受壁22Lに突設されたボス28のうちの一つのボス28Aの外周に軸支されている。
一つのボス28Aが、サブガイドローラ56のサブガイドローラ軸58となる。

0025

そして、図1に示すように、カム軸51の軸中心51aからガイドローラ軸57の軸中心57aまでの軸間距離d1と、ガイドローラ軸57の軸中心57aからサブガイドローラ軸58の軸中心58aまでの軸間距離d2とが等しくなるように配設されている。

0026

また、カムチェーン室2cにおいて駆動スプロケット59の後方には、カムチェーンテンショナ装置8のテンショナアーム80が中央をピボットボルト81で軸支されて揺動自在に設けられている。
テンショナアーム80の上方に延びたアームの先端にはテンショナローラ82が回転自在に軸支され、下方に延びたアームの後端は当接端80aを形成している。

0027

そして、テンショナアーム80の当接端80aにはオイルロック式テンショナリフタ83のプッシュロッド84が当接し、押圧付勢しているので、上方に延びたアームの先端のテンショナローラ82がカムチェーン54の後側回動部を外周側から押圧する。
したがって、ガイドローラ55よりもクランク軸21側で、カムチェーンテンショナ装置8のテンショナローラ82がカムチェーン54を外周側から押圧し、カムチェーン54に適度な緊張を与えるようにしている。
また、サブガイドローラ56は、ガイドローラ55よりもクランク軸21側で、テンショナローラ82とともにカムチェーン54を外周側から挟む形となり、カムチェーン54の外周側をガイドする。

0028

オイルロック式テンショナリフタ83は、左クランクケース2Lに軸支されるクランク軸21に嵌着される駆動スプロケット59の下方に形成されている。
図3は、図1中III−III矢視による、カムチェーンテンショナ装置8の構成を示す断面図である。
以下、図1図3を参照して、左クランクケース2Lの左軸受壁22Lから左方に延出した周壁24のクランク軸21の下方にあたる部分を通過するように、左軸受壁22Lにはオイルロック式テンショナリフタ83のガイド孔85が、周壁24の内側の上部より周壁24の外側の下部が前方になるように斜めに穿孔され、カムチェーン室2c内と外部とを貫通している。

0029

オイルロック式テンショナリフタ83のガイド孔85の周壁24より上方は、左軸受壁22Lに形成されたオイル溜め部86に連通し、ガイド孔85の下半部は、周壁24より斜め下方に延出したガイド筒部87内に形成されている。
オイル溜め部86は、上方を開放した凹部であり、左軸受壁22Lが右側壁を構成しているが、左側壁欠損されていて、その代わりに側壁プレート88が添設されて左側壁を構成する。
そして、オイル溜め部86にガイド孔85の上部開口が臨んでいる。すなわち、オイル溜め部86には、オイルロック式テンショナリフタ83が接続している。

0030

オイルロック式テンショナリフタ83のプッシュロッド84は、ガイド孔85に上部開口から挿入装填され摺動自在に支持される。
プッシュロッド84は、ガイド孔85の内径より若干小さい外径円筒部材であり、筒壁所要箇所円孔84aが複数個所形成されており、オイル溜め部86から円孔84aを通してプッシュロッド36の円筒内部にオイルを供給することができる。
プッシュロッド84の上端開口にはゴム製のヘッド部材89が嵌着される。
プッシュロッド84の下端開口には、制御弁90が設けられる。

0031

制御弁90は、底壁に円孔が穿孔された有底円筒状のバルブシート90aがプッシュロッド84の下端開口の若干奥に嵌入され、バルブシート90aの円筒内にボール90bを遊嵌させて底壁に円孔が穿孔された有底円筒状のバルブキャップ90cがバルブシート90aの開口に当てがわれて、ボール90bの落下を防止した状態で、ボール90cがバルブシート90aの円孔に開閉可能に構成されている。

0032

ガイド筒部87の下端にはテンショナボルト91が螺着されてガイド孔85の下端開口を閉栓している。
前記したように制御弁90を下端に備えたプッシュロッド84をガイド孔85に上方から挿入、装填し、ガイド孔85に下方から圧縮ばね92を挿入して、ガイド孔85の下端開口をテンショナボルト91で閉栓すると、圧縮ばね92によりプッシュロッド84は斜め上方に付勢される。

0033

圧縮ばね92により斜め上方に付勢されるプッシュロッド84の上端のヘッド部材89が、テンショナアーム80の当接端80aに当接して、図1の側面視でテンショナアーム80を、ピボットボルト81を中心に反時計回り揺動付勢することになり、よって、テンショナアーム80の他端のテンショナローラ82がカムチェーン54の後側回動部を押圧してカムチェーン54に一定の張力を与えることができる。

0034

前記したように、オイル溜め部86に溜まったオイルはプッシュロッド84の円孔84aを介して連通したプッシュロッド84の円筒内部に供給されて、円筒内部の下部、さらには制御弁90から下の圧縮ばね92が介装されたガイド孔85である油室85a内を満たしている。
したがって、プッシュロッド84はテンショナアーム80により押された状態にあるが、ガイド孔85における制御弁90から下の油室85a内のオイルがボール90bをバルブシート90aの円孔に押し当てて閉弁状態にしてプッシュロッド84が後退下降)するのを禁止している。

0035

カムチェーン54に緩みが生じると、圧縮ばね92の付勢力によりプッシュロッド84が前進し、テンショナアーム80を揺動してテンショナローラ82をカムチェーン54により深く押し当て張力を維持する。
このときは、制御弁90は開弁してプッシュロッド84内のオイルが制御弁90から下の油室85a内に入ることによりプッシュロッド84は前進できる。
前進したプッシュロッド84は、制御弁90の閉弁により後退は禁止され、よってカムチェーン54を再度緩ませるようなことはなく、カムチェーン54に常に適度な緊張を与え維持することができる。

0036

カムチェーン室2cにおけるサブガイドローラ56および駆動スプロケット59の下方に後方斜め下向きに傾斜したオイルガイドリブ29が、クランクケース2の左軸受壁22Lに左方に向け突設されている。
オイルガイドリブ29の下端は、クランク軸方向視で、オイル溜め部(86)の上方まで延びており、駆動スプロケット59やサブガイドローラ56の回転およびカムチェーン54の回動により滴下するオイルや左軸受壁22Lのカムチェーン室2c側の壁面に沿って流下するオイルを、傾斜したオイルガイドリブ29が受け止めて後下方に案内して、オイルガイドリブ29に案内され下端から流下したオイルはオイル溜め部86に受け入れられるので、効率良くオイル溜め部86にオイルを捕集することができる。

0037

以上のように、本実施形態の内燃機関1においては、クランク軸21からの回転力を無端環状のカムチェーン54を介して受け、カム軸51を回転させる従動スプロケット53と、カムチェーン54をカムチェーン54の内周側でガイドするガイドローラ55と、ガイドローラ55よりもクランク軸21側で、テンショナローラ82によってカムチェーン54を外周側から押圧しカムチェーン54にテンションを与えるカムチェーンテンショナ装置8と、カムチェーン54をテンショナローラ82とともに外周側から挟むようにしてガイドするサブガイドローラ56とを備えた内燃機関1のカムチェーンガイド構造において、さらに、ガイドローラ55は従動スプロケット53と同径である。

0038

そのように、従動スプロケット53とガイドローラ55を同径とすることで、従動スプロケット53を含みカム軸51に垂直な仮想平面P(図2参照)上での、従動スプロケット53とガイドローラ55との間のカムチェーン進行方向に対して垂直方向のカムチェーン54の動きが小さくなり、カムチェーン54の揺れを防ぐことができる。

0039

また、カム軸51の軸中心51aからガイドローラ55のガイドローラ軸57の軸中心57aまでの距離d1と、ガイドローラ軸57の軸中心57aからサブガイドローラ56のサブガイドローラ軸58の軸中心58aまでの距離d2が等しいので、従動スプロケット53、ガイドローラ55間のカムチェーン54の伸びと、ガイドローラ55、サブガイドローラ56間のカムチェーン54の伸びとを、等しくすることができ、カムチェーン54の撓みの偏りを抑制することができる。

0040


また、クランクケース2にはクランク軸21を挿通させ、カムチェーン室2c内と車幅方向外方とを仕切る外周円形のセパレータ部材26が設けられるとともに、セパレータ部材26が取付けられるクランクケース2の円形開口部25の開口中心25aは、クランク軸21の軸中心21aから偏心した位置に設けられている。
そのため、クランク軸21の軸中心21aから円形開口部25の内縁25bまでの距離に変化を与えることができ、円形開口部25よりも車幅方向内側に配置される部材、例えばサブガイドローラ56を、クランク軸21周囲の一定範囲内に配置する必要がなくなり、クランクケース2内のレイアウトの自由度が向上する。

0041


また、カムチェーンテンショナ装置8は、クランクケース2の左軸受壁22Lに設けられプッシュロッド84を挿入装填したオイルロック式テンショナリフタ83を有し、テンショナローラ82は、プッシュロッド84により押圧され揺動するテンショナアーム80に軸支されている。
クランクケース2には、カムチェーン室2cに面する左軸受壁22Lから突設されたオイルガイドリブ29が設けられ、オイルガイドリブ29の下端は、クランク軸方向視で、カムチェーン室2cに面する左軸受壁22Lに設けられたオイル溜め部86の上方まで延び、オイル溜め部86には、オイルロック式テンショナリフタ83が接続している。
そのため、カムチェーン室2cに面する左軸受壁22Lから突設されたオイルガイドリブ29によって効果的にオイルがオイル溜め部86に供給されることで、オイルロック式テンショナリフタ83のオイルの不足を防ぐことができ、テンショナローラ82の機能が確実となり、ガイドローラ55によるカムチェーン54の揺動抑制の効果が確実になっている。

0042

以上、本発明の一実施形態につき説明したが、本発明の態様が上記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲で、多様な態様で実施されるものを含むことは勿論である。例えば、内燃機関は実施形態のものに限定されず、車両は自動二輪車に限定されず、3輪、4輪のバギー車等も含まれる。
なお、説明の便宜上、内燃機関を実施形態に図示の左右配置のものに特定して説明したが、左右配置の異なるものであっても、本発明に含まれる。

0043

1…内燃機関、2…クランクケース、2a…外壁、2c…カムチェーン室、2L…左クランクケース、2R…右クランクケース、3…変速機、4…シリンダブロック、4a…外壁、4c…カムチェーン室、5…シリンダヘッド、5c…カムチェーン室、6…シリンダヘッドカバー、7L…左ケースカバー、8…カムチェーンテンショナ装置、10…ACジェネレータ、20…クランク室、21…クランク軸、21a…軸中心、21L…左側クランク軸部、22L…左軸受壁、24…周壁、25…円形開口部、25a…開口中心、25b…内縁、26…セパレータ部材、28A…一つのボス、29…オイルガイドリブ、51…カム軸、51a…軸中心、53…従動スプロケット、53c…回転中心、54…カムチェーン、54p…ピン中心、55…ガイドローラ、55c…回転中心、56…サブガイドローラ、57…ガイドローラ軸、57a…軸中心、58…サブガイドローラ軸、58a…軸中心、30…駆動スプロケット、80…テンショナアーム、82…テンショナローラ、83…オイルロック式テンショナリフタ、84…プッシュロッド、86…オイル溜め部、P…従動スプロケット53を含みカム軸51に垂直な仮想平面、r53…半径方向距離、r55…半径方向距離、d1…軸間距離、d2…軸間距離

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