図面 (/)

技術 低床二重床とその施工方法

出願人 大建工業株式会社
発明者 小澤忠司川岸克誠
出願日 2016年9月28日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2016-189586
公開日 2018年4月5日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-053513
状態 拒絶査定
技術分野 床の仕上げ
主要キーワード 支持用ナット 余裕高 回転孔 補助桟 タッピングスクリュ 基準糸 ドライバー溝 ゴム座
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年4月5日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

従来の二重床で問題となっていた床からの高さや、床仕上げ材水平出し・高さ調整、根太の強度などを一挙に解決した低床二重床を提供する。

解決手段

低床二重床Aは、設置スペースの四辺に沿ってそれぞれ設置され、四隅で互いに接続され、その内周面に際根太1a〜4aがそれぞれ設置された根太1〜4及び各根太1〜4の両端部下面に設置された根太支持脚10にて構成された台輪Bと、根太1〜4に囲まれた設置スペースに所定間隔で立設され、高さ調整可能な下地支持脚30と、根太1〜4に囲まれた設置スペースにおいて、際根太1a〜4a及び下地支持脚30上に張設された床下地材40と、前記床下地材40に敷設された床仕上げ材45とで構成される。際根太1a〜4aは、根太1〜4とは別体で、対となる根太1〜4の上面1b〜4bから、少なくとも根太1〜4に囲まれた前記設置スペースに施工される床下地材40及び床仕上げ材45の厚みの和を差し引いた位置にて根太1〜4の側面にそれぞれ取着されるようになっている。

概要

背景

集合住宅オフィスビルなどの多くの多層階建造物フリースペースに、簡単な囲いをした欧米風のオープン雰囲気取り入れたおしゃれな仮設或いは常設談話スペース喫茶スペースを設けることが最近流行している。そのようなスペースの床は外観を損なう配線コード設備配管等を床下に這わせたり、階下への遮音のために、近年、二重床構造のものが採用されている。

この種の二重床として、従来は二重床の上に乗る全負荷の数倍の荷重に耐え得る太さの根太長方形に組み合せ、四隅下面それぞれにねじボルトによる高さ調整可能な脚部が設置された台輪設置スペース持ち込み、床面の不陸に合わせて脚部を伸縮させて、四周の各根太上面の水平出しを行い、更に台輪の内側にねじ構造で伸縮可能な支持脚所定間隔で設置し、その上に床下地材張設し、支持脚の高さを調節して床下地材の水平を出し、最後に床下地材上に床仕上げ材を張設するという工法が取られていた。

設置スペースが小さい場合は細い根太だけの台輪だけで足るが、設置スペースが広くなると、台輪を構成する根太は、設置スペースをカバーするだけの長スパンが必要となり、従ってその曲げ応力に耐えられるような太いものが使用されている。場合によっては、更に根太間補助桟が取り付けられる。通常、補助桟には脚部の取り付けがなく、浮いた状態で、高さ調整は両端に設けた脚部で行われる。
上記台輪を用いた二重床では、上記のように強度の面から根太の太さをかなり太くする必要があるため、根太の上面に床下地材と床仕上げ材を張設すると、床下地材と床仕上げ材の厚みが太い根太に加算されるため、床面から二重床の床仕上げ材の踏み面(上面)までの高さが高くなり過ぎて二重床の上り下りに支障をきたすという問題点や、その反作用として二重床の高さだけ天井が低くなり、設置スペースにおける圧迫感が増大するという点が指摘されていた。また、大きな台輪をフリースペースに持ち込むのも非常に大きな手間であった。

そこで、設置スペースが小さい場合は勿論、設置スペースが広い場合でも手軽で二重床の踏み面高さを低く出来る二重床のアイデアが提案されている(特許文献1)。この二重床に用いられる根太ユニットは、その下面に複数個所の凹部が所定間隔をあけて設けられている長尺の根太と、複数の凹部の設置による強度不足解消のため、根太の両側面それぞれに取り付けられる補強材と、該凹部にそのねじ部収納されるように設けられた接床台座付きのねじ式支持ボルトとで構成されている。
支持ボルトの上面にはドライバ挿入溝が形成され、支持ボルトを回転させることにより根太を上下動させることができる。

そして、この二重床の構築には根太ユニットと別に用意した支持脚を用いることになるのであるが、まず、根太ユニットを部屋の内周縁に沿って配設し、支持ボルトを回動操作して各根太ユニットの上面の水平を取り、且つ各根太ユニットの高さを揃え、接床台座を床上に接着固着し、続いて四周を根太ユニットに囲まれた内側領域に支持脚を所定間隔で設置して床からの高さを根太の高さに合わせるように微調整し、床下地材を背の低い根太の上面、支持脚の上面に張りわたし、面一に配置すると共に床下地材の上面の水平を取り、然る後、セルフタッピングスクリュを床下地材の上面側から支持脚に打ち込み、床下地材を支持脚に固定し、最後に、床下地材の上に床仕上げ材を敷設する。

根太ユニットの高さは凹部を設けて支持ボルトの一部を凹部内に入れ込むことで低くすることが出来るが、強度不足解消のために両側面の補強材が不可欠となるし、仮に根太の両側面全面に補強材を張設したとしても上記理由から根太及び補強材の高さが取れないので、横幅の大きな補強材が必要となる。
また、床下地材や床仕上げ材の厚みは様々で、これらを使用する現場に合わせて根太ユニットや支持脚の高さ決める必要があり、床仕上げ材の張設後、支持ボルトや支持脚を大きく動かす必要があり、水平出し・高さ揃え調整に多大の時間を要することが問題となっていた。

概要

従来の二重床で問題となっていた床からの高さや、床仕上げ材の水平出し・高さ調整、根太の強度などを一挙に解決した低床二重床を提供する。低床二重床Aは、設置スペースの四辺に沿ってそれぞれ設置され、四隅で互いに接続され、その内周面に際根太1a〜4aがそれぞれ設置された根太1〜4及び各根太1〜4の両端部下面に設置された根太支持脚10にて構成された台輪Bと、根太1〜4に囲まれた設置スペースに所定間隔で立設され、高さ調整可能な下地支持脚30と、根太1〜4に囲まれた設置スペースにおいて、際根太1a〜4a及び下地支持脚30上に張設された床下地材40と、前記床下地材40に敷設された床仕上げ材45とで構成される。際根太1a〜4aは、根太1〜4とは別体で、対となる根太1〜4の上面1b〜4bから、少なくとも根太1〜4に囲まれた前記設置スペースに施工される床下地材40及び床仕上げ材45の厚みの和を差し引いた位置にて根太1〜4の側面にそれぞれ取着されるようになっている。

目的

本発明は、従来の二重床において、床からの高さの問題や、床仕上げ材の張設後の支持ボルト及び支持脚を操作しての床仕上げ材の水平出し・高さ調整、根太の強度の問題などを一挙に解決した低床二重床とその効率的な施工方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

設置スペースの四辺に沿ってそれぞれ設置され、四隅で互いに接続され、その内周面に際根太がそれぞれ設置された根太及び前記各根太の両端部下面にそれぞれ設置され、根太の高さを調整する高さ調整可能な根太支持脚にて構成された台輪と、根太に囲まれた設置スペースに所定間隔で立設され、高さ調整可能な下地支持脚と、根太に囲まれた設置スペースにおいて、際根太及び下地支持脚上に張設された床下地材と、前記床下地材に敷設された床仕上げ材とで構成される二重床において、際根太は、根太とは別体で、対となる根太の上面から、少なくとも根太に囲まれた前記設置スペースに施工される床下地材及び床仕上げ材の厚みの和を差し引いた位置にて根太の側面にそれぞれ取着されるようになっている、ことを特徴とする低床二重床。

請求項2

両端部下面に高さ調整可能な根太支持脚が設置された根太と、根太とは別体の際根太と、床下地材及び床仕上げ材とを用いて構築する低床二重床の施工方法で、根太の上面から、少なくとも施工される床下地材及び床仕上げ材の厚みの和を差し引いた位置にて、対となる際根太を根太の一方の側面に取着し、際根太を設置スペースの内側にして、第1の根太を前記設置スペースの一辺に沿って設置し、第1の根太の両端の根太支持脚を操作して、第1の根太の上面の高さが床面からの所定高さで、且つ、水平となるように調整し、次に、際根太を設置スペースの内側にして第2及び第3の根太を、設置スペースの前記一辺に隣接する辺に沿ってそれぞれ設置し、第2及び第3の根太の両端の根太支持脚を操作して、第2及び第3の根太の際根太の上面が第1の根太の際根太の上面に合致させると共に前記第1の根太の際根太の上面を基準として、第2及び第3の根太の際根太の上面が水平となるように調整し、前記第2及び第3の根太の開放端側で、際根太を設置スペースの内側にして第4の根太を設置スペースの残る一辺に沿って設置し、第4の根太の両端の根太支持脚を操作して、第4の根太の際根太の両端の上面が、第2及び第3の根太の際根太の上面に合致するように調整し、第1〜第4の根太で囲まれた領域において、床下地材を際根太上に張設し、前記床下地材上に床仕上げ材を張設することを特徴とする低床二重床の施工方法。

請求項3

請求項2に記載の低床二重床の施工方法において、高さ調整可能な下地支持脚を追加し、設置スペースの四辺に根太を設置した後、第1〜第4の根太で囲まれた領域に床下地支持脚を所定間隔で設置し、第1〜第4の根太で囲まれた領域において、床下地材を際根太と床下地支持脚の上に張設することを特徴とする低床二重床の施工方法。

技術分野

0001

本発明は、不陸のある広いスペースの床面でも迅速に構築することができる低床二重床とその効率的な施工方法に関する。

背景技術

0002

集合住宅オフィスビルなどの多くの多層階建造物フリースペースに、簡単な囲いをした欧米風のオープン雰囲気取り入れたおしゃれな仮設或いは常設談話スペースや喫茶スペースを設けることが最近流行している。そのようなスペースの床は外観を損なう配線コード設備配管等を床下に這わせたり、階下への遮音のために、近年、二重床構造のものが採用されている。

0003

この種の二重床として、従来は二重床の上に乗る全負荷の数倍の荷重に耐え得る太さの根太長方形に組み合せ、四隅下面それぞれにねじボルトによる高さ調整可能な脚部が設置された台輪設置スペース持ち込み、床面の不陸に合わせて脚部を伸縮させて、四周の各根太上面の水平出しを行い、更に台輪の内側にねじ構造で伸縮可能な支持脚所定間隔で設置し、その上に床下地材張設し、支持脚の高さを調節して床下地材の水平を出し、最後に床下地材上に床仕上げ材を張設するという工法が取られていた。

0004

設置スペースが小さい場合は細い根太だけの台輪だけで足るが、設置スペースが広くなると、台輪を構成する根太は、設置スペースをカバーするだけの長スパンが必要となり、従ってその曲げ応力に耐えられるような太いものが使用されている。場合によっては、更に根太間補助桟が取り付けられる。通常、補助桟には脚部の取り付けがなく、浮いた状態で、高さ調整は両端に設けた脚部で行われる。
上記台輪を用いた二重床では、上記のように強度の面から根太の太さをかなり太くする必要があるため、根太の上面に床下地材と床仕上げ材を張設すると、床下地材と床仕上げ材の厚みが太い根太に加算されるため、床面から二重床の床仕上げ材の踏み面(上面)までの高さが高くなり過ぎて二重床の上り下りに支障をきたすという問題点や、その反作用として二重床の高さだけ天井が低くなり、設置スペースにおける圧迫感が増大するという点が指摘されていた。また、大きな台輪をフリースペースに持ち込むのも非常に大きな手間であった。

0005

そこで、設置スペースが小さい場合は勿論、設置スペースが広い場合でも手軽で二重床の踏み面高さを低く出来る二重床のアイデアが提案されている(特許文献1)。この二重床に用いられる根太ユニットは、その下面に複数個所の凹部が所定間隔をあけて設けられている長尺の根太と、複数の凹部の設置による強度不足解消のため、根太の両側面それぞれに取り付けられる補強材と、該凹部にそのねじ部収納されるように設けられた接床台座付きのねじ式支持ボルトとで構成されている。
支持ボルトの上面にはドライバ挿入溝が形成され、支持ボルトを回転させることにより根太を上下動させることができる。

0006

そして、この二重床の構築には根太ユニットと別に用意した支持脚を用いることになるのであるが、まず、根太ユニットを部屋の内周縁に沿って配設し、支持ボルトを回動操作して各根太ユニットの上面の水平を取り、且つ各根太ユニットの高さを揃え、接床台座を床上に接着固着し、続いて四周を根太ユニットに囲まれた内側領域に支持脚を所定間隔で設置して床からの高さを根太の高さに合わせるように微調整し、床下地材を背の低い根太の上面、支持脚の上面に張りわたし、面一に配置すると共に床下地材の上面の水平を取り、然る後、セルフタッピングスクリュを床下地材の上面側から支持脚に打ち込み、床下地材を支持脚に固定し、最後に、床下地材の上に床仕上げ材を敷設する。

0007

根太ユニットの高さは凹部を設けて支持ボルトの一部を凹部内に入れ込むことで低くすることが出来るが、強度不足解消のために両側面の補強材が不可欠となるし、仮に根太の両側面全面に補強材を張設したとしても上記理由から根太及び補強材の高さが取れないので、横幅の大きな補強材が必要となる。
また、床下地材や床仕上げ材の厚みは様々で、これらを使用する現場に合わせて根太ユニットや支持脚の高さ決める必要があり、床仕上げ材の張設後、支持ボルトや支持脚を大きく動かす必要があり、水平出し・高さ揃え調整に多大の時間を要することが問題となっていた。

先行技術

0008

特開2014−211055号公報

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は、従来の二重床において、床からの高さの問題や、床仕上げ材の張設後の支持ボルト及び支持脚を操作しての床仕上げ材の水平出し・高さ調整、根太の強度の問題などを一挙に解決した低床二重床とその効率的な施工方法を提供することを技術課題とするものである。

課題を解決するための手段

0010

請求項1に記載の低床二重床Aは、
設置スペースの四辺に沿ってそれぞれ設置され、四隅で互いに接続され、その内周面に際根太1a〜4aがそれぞれ設置された根太1〜4及び前記各根太1(2〜4)の両端部下面にそれぞれ設置され、根太1〜4の高さを調整する高さ調整可能な根太支持脚10にて構成された台輪Bと、
根太1〜4に囲まれた設置スペースに所定間隔で立設され、高さ調整可能な下地支持脚30と、
根太1〜4に囲まれた設置スペースにおいて、際根太1a〜4a及び下地支持脚30上に張設された床下地材40と、
前記床下地材40に敷設された床仕上げ材45とで構成される二重床Aにおいて、
際根太1a〜4aは、根太1〜4とは別体で、対となる根太1〜4の上面1b〜4bから、少なくとも根太1〜4に囲まれた前記設置スペースに施工される床下地材40及び床仕上げ材45の厚みの和を差し引いた位置にて根太1〜4の側面にそれぞれ取着されるようになっている、ことを特徴とする。

0011

際根太1a〜4aは、上記のような位置に取着されるようになっているので、各施工現場で施工される床下地材40及び床仕上げ材45に合わせて、対となる根太1〜4の(内面になる側の)側面に取着することが出来る。換言すれば、低床二重床Aの構築に当たって、各施工現場で施工される床下地材40及び床仕上げ材45の厚みに関係なく、補強材のようなものを必要としない太い根太1〜4を使用することが出来る。従って、ロングスパンの根太1〜4を必要とする広い設置スペースでも施工可能になる。

0012

請求項2に記載の低床二重床Aの施工方法は、狭い設置スペースに二重床Aを構築する場合で、
両端部下面に高さ調整可能な根太支持脚10が設置された根太1〜4と、根太1〜4とは別体の際根太1a〜4aと、床下地材40及び床仕上げ材45とを用いて構築する低床二重床Aの施工方法で、
根太1〜4の上面1b〜4bから、少なくとも施工される床下地材40及び床仕上げ材45の厚みの和を差し引いた位置にて、対となる際根太1a〜4aを根太1〜4の一方の側面に取着し、
際根太1aを設置スペースの内側にして、第1の根太1を前記設置スペースの一辺に沿って設置し、
第1の根太1の両端の根太支持脚10を操作して、第1の根太1の上面1bの高さが床面Gからの所定高さで、且つ、水平となるように調整し、
次に、際根太2a・3aを設置スペースの内側にして第2及び第3の根太2・3を、設置スペースの前記一辺に隣接する辺に沿ってそれぞれ設置し、
第2及び第3の根太2・3の両端の根太支持脚10を操作して、第2及び第3の根太2・3の際根太2a・3aの上面が第1の根太1の際根太1aの上面に合致させると共に前記第1の根太1の際根太1aの上面を基準として、第2及び第3の根太2・3の際根太2a・3aの上面が水平となるように調整し、
前記第2及び第3の根太2・3の開放端側で、際根太4aを設置スペースの内側にして第4の根太4を設置スペースの残る一辺に沿って設置し、
第4の根太4の両端の根太支持脚10を操作して、第4の根太4の際根太4aの両端の上面が、第2及び第3の根太2・3の際根太2a・3aの上面に合致するように調整し、
第1〜第4の根太1〜4で囲まれた領域において、床下地材40を際根太1a〜4a上に張設し、
前記床下地材40上に床仕上げ材45を張設することを特徴とする。

0013

請求項3に記載の低床二重床Aの施工方法は、広い設置スペースに二重床Aを構築する場合で、
請求項2に記載の低床二重床Aの施工方法において、高さ調整可能な下地支持脚30を追加し、
設置スペースの四辺に根太1〜4を設置した後、第1〜第4の根太1〜4で囲まれた領域に床下地支持脚30を所定間隔で設置し、
第1〜第4の根太1〜4で囲まれた領域において、床下地材40を際根太1a〜4aと床下地支持脚30の上に張設することを特徴とする。

発明の効果

0014

本発明は、「際根太1a〜4a」を使用しているので、床下地材40及び床仕上げ材45を第1〜第4の根太1〜4で囲まれた領域に張設することが出来る。それ故、少なくとも床下地材40及び床仕上げ材45の厚みの和だけ太い根太1〜4を使用することが出来、低床二重床Aであるにも拘わらず根太1〜4の強度を高めることが出来る。換言すれば、補強材のようなものを要しない太い根太1〜4で広い設置スペースにも対応することが出来る。

図面の簡単な説明

0015

本発明の低床二重床の施工例の斜視図である。
図1の施工部分の角部の平面図である。
本発明の根太を方形に組み立てた台輪の斜視図である。
図3の正面図である。
図2の施工部分の角部の拡大断面図である。
本発明の根太の端部の根太支持脚の取付状態を示す拡大断面図である。
本発明に使用する床下地支持脚の取付状態を示す拡大断面図である。

実施例

0016

以下、本発明を図示実施例に従って詳述する。図1に示す実施形態において、二重床Aが構築される床面Gは、若干の凹凸や傾斜が存在するコンクリートスラブからなる基礎床にPタイル或いは最近流行している平石板のような床材が張設されている。従って、床材の上面もこの影響を受けて凹凸や傾斜が存在する。平石板のような床材を用いた場合は、床材の表面自体にもある程度の凹凸があり、施工床面Gの凹凸や傾斜は避けられない。

0017

本発明の低床二重床Aは、狭い設置スペースでは、根太1〜4、際根太1a〜4a、根太支持脚10、床下地材40、及び床仕上げ材45を組み立てて低床二重床Aを構築し、広い設置スペースでは、これに下地支持脚30が加わる。
まず、広い設置スペースにおける低床二重床Aに付いて説明する。これより簡単な構造の狭い設置スペースにおける低床二重床Aは図示していないので、前者の説明を後者の説明として援用し、異なる部分のみを重点的に説明する。

0018

根太1〜4は、図1から図6に示すように、例えば、幅90mm、高さ90mmの無垢の角柱や、単板積層材の角柱により形成され、ロングスパンの場合、長辺側は長さ4,000〜7,000mm、短辺側は長さ2,000〜4,000mmのものが使用される。根太1〜4の高さは、少なくとも床下地材40、床仕上げ材45の厚み及び際根太1a〜4aの高さの和より大である。
この根太1〜4は、図3及び図6に示すように、その両側部下面に根太支持脚10のねじ部12が収納される収納孔14が穿設されている。そして、根太1〜4の両端部には、上面1b〜4bから収納孔14に至る調整孔6が穿設されている。

0019

際根太1a〜4aは、根太1〜4とは別体に用意されて対で用いられ、同様に、幅30mm、高さ40mmの無垢の角柱や、単板積層材の角柱により形成されている。

0020

根太支持脚10は、鍔部12cより上側にて外周面雄螺子刻設されたねじ部12、鍔部12cより下側にてねじ部12を回転孔11aにて回転可能に支承する金属又は硬質樹脂製台座11、台座11の下面に取り付けられ、床仕上げ材45からの衝撃を減衰させて床面Gへの振動伝達を防止し、遮音性衝撃緩和性が高める振動吸収性材質(例えば、軟質ゴム)の緩衝座11e、ねじ部12に螺装されたナット部材13とで構成され、ナット部材13の上面には雌ネジ孔が貫通する凸部13aが突設され、根太1〜4の両端の収納孔14に圧入されてビス止めされている。なお、ねじ部12下端には抜け止め用の止め輪11bが装着され、上端面にはドライバー溝12dが刻設されている。

0021

下地支持脚30は、根太支持脚10と同様の構造で、図7に示すように、ボルト脚部32、支持台座31、支持用ナット部33及び支持板部34とで構成されている。
金属又は硬質樹脂製の支持台座31には上下に貫通する回転孔31aが形成されており、ボルト脚部32の非ねじ部分が回転可能に挿通され、該非ねじ部分の鍔部32cが支持台座31の上面に突き当たっている。非ねじ部分の下端(回転孔31aの下方突出部分)には抜け止め用の止め輪32bが嵌め込まれている。
ボルト脚部32は、金属又は硬質樹脂製で、その上半分には雄ねじ部32aが刻設され、上端面にはドライバー溝32dが形成されている。
支持用ナット部33も金属又は硬質樹脂製で、その中心に雌ネジ孔が刻設されており、上端部全周に外鍔部33aが突設されている。上記ボルト脚部32の雄ねじ部32aは、支持用ナット部33の雌ネジ孔に昇降自在に螺装されている。
そして、外鍔部33aには木質製の支持板部34が固着されており、支持板部34の雌ネジ孔に一致する部分にはドライバー挿入用の通孔が穿設されている。

0022

ボルト脚部32の下面と床面Gとの間に、低床二重床Aの中央部分(根太1〜4に囲まれた領域)からの振動を吸収し易くするために、ゴム座のような振動吸収座31eが必要に応じて敷設されている。

0023

床下地材40は、例えば、長方形のパーティクルボード、或いは合板又はOSB合板(OSB:Oriented Strand Board,配向性ストランドボードともいう)などにより構成される。厚みTは様々で、合板では12、15、19、21、24、30mmのものがある。サイズも様々で1m前後×2m前後である。

0024

床仕上げ材45は、図1に示す例ではフローリングパネルが使用され、その側部に設けた実を相互に組み合わせた状態で床下地材40の上に敷設される。最終的には、目立たないような接着剤で固定される。

0025

上記部材を使用して低床二重床Aの構築手順の一例を説明する。根太1〜4は長方形又は正方形の設置スペースの1辺に合わせて予め切断され、その両端部下面には根太支持脚10が取り付けられている。
まず、当該現場で使用される床下地材40と床仕上げ材45の厚みT・Wをそれぞれ測定或いはカタログなどで調べる。
次に、用意された根太1〜4の一方の側面だけに、対となる際根太1a〜4aをビスのような際根太固定部材5にて固定するのであるが、際根太固定部材5の固定位置は、根太1〜4の上面1b〜4bから前記厚みの和(T+W)に余裕2〜3mm(この部分を図5中、符号Sで示す。)を加えた寸法だけ下面側に下がった位置に固定される。これにより、根太1〜4の一方の側面だけに固定された際根太1a〜4aの上面が施工基準となる。

0026

このように際根太1a〜4aを所定位置に装着した根太1〜4の内の1つの根太1を設置スペースの1辺に沿って配置する。際根太1aは設置スペースの内側になるように配置される。
床面Gは既述のように凹凸があるので、根太1を設置した1辺にも当然凹凸があり、設置された根太1も凹凸に合わせて傾いている。そこで、ドライバーを調整孔6に挿入し、ドライバー溝12dでねじ部12を回転させることにより、設置された根太1の一方の端部の根太支持脚10を上下操作して、該一方の端部における根太1の上面1b(或いは際根太1aの上面)の高さを、予定している低床二重床の根太の上面(或いは際根太の上面)の高さに合わせる。

0027

続いて、例えば水準器のような器具を該根太1の上面1b(或いは際根太1aの上面)に乗せて他の端部の根太支持脚10を同様に操作して、該根太1の水準を出す。これにより該根太1の上面1b(或いは際根太1aの上面)は、予定している低床二重床の根太の上面(或いは際根太の上面)の高さになる。

0028

次に、第1の根太1を配置した設置スペースの1辺に隣接する2辺(長方形の場合は直交する2辺)に対応する第2・3の根太2・3を残りの内から選択し、それぞれを対応する辺に配置する。
第1の根太1の端部に接する、第2・3の根太2・3の端部の上面2b・3b(或いは際根太2a・3aの上面)が第1の根太1の前記端部の上面1b(際根太1aの上面)に合致するように当該端部の根太支持脚10を同様に操作する。
然る後、同様に例えば水準器のような器具を該第2・3の根太2・3の上面2b・3b(或いは際根太2a・3aの上面)に乗せて他の端部の根太支持脚10を同様に操作し、該根太2・3の水準を出す。第2・3の根太2・3の上面2b・3b(或いは際根太2a・3aの上面)は第1の根太1の上面1b(或いは際根太1aの上面)に揃うことになる。

0029

最後に残る1本の根太4を第2・3の根太2・3のフリーとなっている端部の間に配置し、端部同士を接する。そして、第4の根太4の両端の根太支持脚10をそれぞれ同様に操作して、第2・3の根太2・3のフリー側であった端部の上面2b・3b(或いは際根太2a・3aの上面)に第4の根太4の端部の上面4b(或いは際根太4aの上面)を合致させる。これにより設置スペースの四辺に沿って根太1〜4が配置される。

0030

根太1〜4の当接端の接続は、カスガイのようなコ字形連結金具20を、前記当接端を跨ぐように打ち込んで行われる。連結金具20による根太1〜4同士の接続は、第1の根太1に対して第2・3の根太2・3の調整が終わった時点、第2・3の根太2・3に対して第4の根太4の調整が終わった時点で順次接続してもよいし、4本の根太1〜4の調整が終わった段階で接続してもよい。
また、カスガイのようなコ字形の連結金具20の代わりに接着剤による接合、或いは図示しないが通しボルトナットのような連結金具を用いても可能である。
4本の根太1〜4の接合終了により、1個の長方形(或いは、正方形)の台輪Bが現場施工で完成する。この台輪Bは4隅において、床面Gの凹凸に対応して調整された2個づつの根太支持脚10にて支えられており、ガタガタすることはない。

0031

続いて、台輪Bの内側(根太1〜4に囲まれた設置スペース)にて、所定間隔で下地支持脚30を立設する。そして図示していないが、下地支持脚30の設置位置を通過するように、際根太1a・4a(2a・3a)の上面に取り付けた基準糸(図示せず)を対向する際根太1a・4a(2a・3a)間に張り渡し、当該基準糸の交点の直下の地点に下地支持脚30を立設し、ボルト脚部32を操作して高さを予め調節する。前記基準糸の高さが際根太1aの基準高さに一致するので、前記基準糸の高さを基準に下地支持脚30の高さ調整を行えば、正確な高さ調整が事前に実施できる。高さ調整の終わった下地支持脚30は必要に応じて床面Gに接着固定される。

0032

下地支持脚30の設置が終了すると、第1〜第4の根太1〜4で囲まれた領域において、床下地材40を際根太1a〜4aと床下地支持脚30の上に張設する。隣接する床下地材40のコーナー部分に下地支持脚30が位置するので、当該部分の実は切除され、図2に示すようにコーナー部分以外の部分で実結合された状態で上記領域に張設される。
この時点で、上記のように高さ調整がほぼ終了しているので、張設された床下地材40の水平はほぼ出ているものと考えられるが、最終的に、水準器のような器具を使用しつつ前記コーナー孔40sにドライバーを挿入してボルト脚部32のドライバー溝32dにてボルト脚部32を回し、支持用ナット部33を僅かに上下させて床下地材40の水平を正確に出す。
このようにして床下地材40の張設が終了すると、床下地支持脚30の支持板部34に床下地材40からビスのような下地固定部材41が打ち込まれて固定される。
最後に、敷設された下地固定部材41上に床仕上げ材45が張設され、目立たない位置で釘固定或いは接着により下地固定部材41上に固定される。床仕上げ材45は、第1〜第4の根太1〜4で囲まれた領域で施工されるので、床仕上げ材45の周囲には余裕分Sが高くなった状態で根太1〜4が露出する。

0033

図1は、上記のような低床二重床Aを複数台並べて設置し、隣接した低床二重床Aの間に柱50を有するフレームCを設置した例である。
以上のように、1本の根太1(第1の根太1)を基準にして他の根太2〜4を組み立て、且つ、第1の根太1の際根太1aの上面を基準面として内側の下地支持脚30を順次施工して行くので、1回の調整で高さと水平を取ることが出来、少しずつ調整を繰り返す必要のあった従来の調整に比べて格段に構築時間を短縮することが出来た。

0034

なお、上記の場合は前記基準糸を使用した場合を示したが、基準糸を使用せず、設置スペースの床面Gに下地支持脚30の立設位置墨入れにて予めマークしておき、その位置に下地支持脚30を立設・固着した後、上記のように床下地材40を張設し、ドライバーで上記のように下地支持脚30の高さを上下させて水平を出すようにしてもよい。

0035

次に、狭い設置スペースでの低床二重床の施工であるが、この場合は、下地支持脚30を設けることなく、対向する際根太1a・4a(2a・3a)間に床下地材40及び床仕上げ材45を敷設することになる。それ以外は、上記の広い設置スペースでの低床二重床の施工と同じである。

0036

A:低床二重床、B:台輪、C:フレーム、G:床面、S:余裕高さ、W:床仕上げ材の厚み、T:床下地材の厚み、1〜4:根太、1a〜4a:際根太、1b〜4b:上面、5:際根太固定部材、6:調整孔、10:根太支持脚、11:台座、11a:回転孔、11b:止め輪、11e:緩衝座、12:ねじ部、12c:鍔部、12d:ドライバー溝、13:ナット部材、13a:凸部、14:収納孔、20:連結金具、30:下地支持脚、31:支持台座、31a:回転孔、31e:振動吸収座、32:ボルト脚部、32a:雄ねじ部、32b:止め輪、32c:鍔部、32d:ドライバー溝、33:支持用ナット部、33a:外鍔部、34:支持板部、40:床下地材、40s:コーナー孔、41:下地固定部材、45:床仕上げ材、50:柱。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 清水建設株式会社の「 コンクリートの研磨または目荒らし方法」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】作業コストを抑えることのできるコンクリートの研磨または目荒らし方法を提供する。【解決手段】コンクリートの表面の研磨または目荒らしを行う方法であって、コンクリートの散水養生を行った後、コンクリー... 詳細

  • 楽康の「 水晶床」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】本発明は水晶床を開示した。【解決手段】地表を含み、前記地表の頂面の前後側には壁体が設置され、前記地表の中には上方に開口した第一チャンバが等間隔に配置され、前記壁体の前後にはレーザセンサが一対に... 詳細

  • 木村義晴の「 衝撃音を軽減させる二重床の支持脚」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】 多く建設されている建築物、特に共同住宅、いわゆるマンション、アパート等において、生活環境を確保する手段として、二重床の遮音性能の向上が求められている。これに対して、従来の支持脚は、耐荷重性... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ