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技術 吊り上げ用治具

出願人 大和ハウス工業株式会社
発明者 佐竹孝
出願日 2016年9月30日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-194870
公開日 2018年4月5日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2018-052739
状態 特許登録済
技術分野 クレーンの荷物係合要素
主要キーワード ツナギ材 短尺側 肉抜き穴 溶接代 短尺方向 積載作業 積載用 インナープレート
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

パネル材積載作業にかかる時間を抑制し、パネル材の積載作業を効率化することができる吊り上げ用治具を提供する。

解決手段

吊り上げ用治具4は、吊り上げ状態のパネル材6を載せる載置面42aと、載置面42aから立設し、吊り上げ状態のパネル材6の端面に当接する立壁42cと、載置面42aを基準として立壁42cとは逆側に延在して、吊り上げ状態のパネル材6の下方位置に位置する前側折り片42bと、を有する。吊り上げ用治具4は、吊り上げ状態のパネル材6がラック5の上に積載される際に、立壁42cにパネル材6の端面6dを当接させながら前側折り片42bをラック5の横架材5cに当接させることにより、吊り上げ状態のパネル材6をラック5に対して位置決めする。

概要

背景

重量のあるパネル材を効率よく運搬するためにパネル材を吊り上げる吊り上げ装置として、特許文献1には、同期して開閉する2対のアームを備えるものが開示されている。

概要

パネル材の積載作業にかかる時間を抑制し、パネル材の積載作業を効率化することができる吊り上げ用治具を提供する。吊り上げ用治具4は、吊り上げ状態のパネル材6を載せる載置面42aと、載置面42aから立設し、吊り上げ状態のパネル材6の端面に当接する立壁42cと、載置面42aを基準として立壁42cとは逆側に延在して、吊り上げ状態のパネル材6の下方位置に位置する前側折り片42bと、を有する。吊り上げ用治具4は、吊り上げ状態のパネル材6がラック5の上に積載される際に、立壁42cにパネル材6の端面6dを当接させながら前側折り片42bをラック5の横架材5cに当接させることにより、吊り上げ状態のパネル材6をラック5に対して位置決めする。

目的

本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、パネル材の積載作業にかかる時間を抑制し、パネル材の積載作業を効率化することができる吊り上げ用治具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

パネル材を吊り上げてラックの上に積載する際に用いられる吊り上げ用治具であって、吊り上げ状態の前記パネル材を載せる載置面と、該載置面から立設し、吊り上げ状態の前記パネル材の端面に当接する第1当接面と、前記載置面を基準として前記第1当接面とは逆側に延在して、吊り上げ状態の前記パネル材の下方位置に位置する第2当接面と、を有し、吊り上げ状態の前記パネル材が前記ラックの上に積載される際に、前記第1当接面に前記パネル材の前記端面を当接させながら前記第2当接面を前記ラックの所定部位に当接させることにより、吊り上げ状態の前記パネル材を前記ラックに対して位置決めすることを特徴とする吊り上げ用治具。

請求項2

所定方向延出し、上端面に段差が形成された延出部を更に備え、前記載置面は、前記上端面のうち、前記段差を挟んで隣接する2つの領域のうち、より低い領域であり、前記第1当接面は、前記段差を構成する面であり、前記第2当接面は、前記延出部における延出方向の先端にある先端面であることを特徴とする請求項1に記載の吊り上げ用治具。

請求項3

前記ラックに係合部が設けられ、前記パネル材に前記係合部に係合可能な被係合部が設けられており、前記延出方向における前記パネル材の前記端面から前記被係合部までの距離は、前記延出方向における前記所定部位から前記係合部までの距離と、前記延出方向における前記第1当接面から前記第2当接面までの距離とを合わせた長さであることを特徴とする請求項2に記載の吊り上げ用治具。

請求項4

前記載置面には、前記第2当接面側の一部が窪んだ窪みが形成されており、前記窪みは、突起物を前記載置面側に有する前記パネル材が前記載置面上に載置されたときに、前記突起物を受け入れることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の吊り上げ用治具。

請求項5

前記載置面に直交する直交方向に延在する複数の部材と、該複数の部材を連結する連結部と、該連結部に取り付けられ、前記直交方向に延在する取手と、を更に備え、前記連結部は、前記複数の部材における前記第2当接面とは逆側に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の吊り上げ用治具。

技術分野

0001

本発明は、吊り上げ用治具係り、特にパネル材を吊り上げてラック上に積載する際に用いられる吊り上げ用治具に関する。

背景技術

0002

重量のあるパネル材を効率よく運搬するためにパネル材を吊り上げる吊り上げ装置として、特許文献1には、同期して開閉する2対のアームを備えるものが開示されている。

先行技術

0003

特開平10−245186号公報

発明が解決しようとする課題

0004

車両等によってパネル材を運搬する際にはパネル積載用のラックが用いられることがある。このようなパネル積載用ラックには、パネル材をバランス良く安定支持するために、パネル材を載置する位置が定められているものがある。
このようなパネル積載用ラックにパネル材を載置する場合に、特許文献1に記載の吊り上げ装置を用いると、パネル積載用ラックに載置するパネル材の位置決めを行わなければならず、ラックへの積載作業に手間がかかっていた。
また、特許文献1に記載の吊り上げ装置の吊り上げ用治具(同文献には、カポタストと記載。)は断面コの字状に形成されているのみである。このため、パネル材の突起物が突出している場合に、パネル材を吊り上げ用治具に載置したときにおいて、パネル材の突起物が吊り上げ用治具の載置面に当接していると、パネル材を安定して支持することができなかった。

0005

本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、パネル材の積載作業にかかる時間を抑制し、パネル材の積載作業を効率化することができる吊り上げ用治具を提供することにある。
また、本発明の目的は、突起物を備えるパネル材を好適に載置可能な吊り上げ用治具を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

前記課題は、本発明の吊り上げ用治具によれば、パネル材を吊り上げてラックの上に積載する際に用いられる吊り上げ用治具であって、吊り上げ状態の前記パネル材を載せる載置面と、該載置面から立設し、吊り上げ状態の前記パネル材の端面に当接する第1当接面と、前記載置面を基準として前記第1当接面とは逆側に延在して、吊り上げ状態の前記パネル材の下方位置に位置する第2当接面と、を有し、吊り上げ状態の前記パネル材が前記ラックの上に積載される際に、前記第1当接面に前記パネル材の前記端面を当接させながら前記第2当接面を前記ラックの所定部位に当接させることにより、吊り上げ状態の前記パネル材を前記ラックに対して位置決めすること、により解決される。
上記構成によれば、パネル材の端面に当接する第1当接面、及びラックの所定部位に当接する第2当接面を備える吊り上げ用治具を用いて、パネル材を吊り上げることで、ラックの所定位置にパネル材を積載することが容易となる。

0007

また、所定方向延出し、上端面に段差が形成された延出部を更に備え、前記載置面は、前記上端面のうち、前記段差を挟んで隣接する2つの領域のうち、より低い領域であり、前記第1当接面は、前記段差を構成する面であり、前記第2当接面は、前記延出部における延出方向の先端にある先端面であってもよい。
上記構成によれば、第1当接面が段差を構成する面であり、第2当接面が延出部の先端面であることで、パネル材をラックに対して簡単な構成で位置決めすることができる。

0008

また、前記ラックに係合部が設けられ、前記パネル材に前記係合部に係合可能な被係合部が設けられており、前記延出方向における前記パネル材の前記端面から前記被係合部までの距離は、前記延出方向における前記所定部位から前記係合部までの距離と、前記延出方向における前記第1当接面から前記第2当接面までの距離とを合わせた長さであってもよい。
上記構成によれば、パネル材の端面から被係合部までの距離が、延出方向における所定部位から係合部までの距離と、延出方向における第1当接面から第2当接面までの距離とを合わせた長さであることで、パネル材を第1当接面に当接させた状態で、第2当接面をラックの所定の部位に当接させることにより、パネル材をラックに積載する際に、パネル材の被係合部がラックの係合部に係合可能な位置に容易に位置決めすることが可能となる。

0009

また、前記載置面には、前記第2当接面側の一部が窪んだ窪みが形成されており、前記窪みは、突起物を前記載置面側に有する前記パネル材が前記載置面上に載置されたときに、前記突起物を受け入れると好ましい。
上記構成によれば、載置面に、第2当接面側の一部が窪んだ窪みが形成されていることで、パネル材が載置面側にフックボルト等の突起物を有するものであっても、突起物に干渉せずにパネル材を載置面に載置することができる。

0010

また、前記載置面に直交する直交方向に延在する複数の部材と、該複数の部材を連結する連結部と、該連結部に取り付けられ、前記直交方向に延在する取手と、を更に備え、前記連結部は、前記複数の部材における前記第2当接面とは逆側に取り付けられていると好ましい。
上記構成によれば、複数の部材を連結する連結部と、取手と、を更に備え、連結部が複数の部材における第2当接面とは逆側に取り付けられ、連結部に取手が取り付けられていることで、吊り上げ用治具の剛性を高めつつ、パネル材から離間する側からの作業者による吊り上げ用治具の操作を容易にすることができる。

発明の効果

0011

本発明によれば、ラックの所定位置にパネル材を積載することが容易となる。
また、本発明によれば、パネル材をラックに対して簡単な構成で位置決めすることができる。
さらに、本発明によれば、パネル材の被係合部がラックの係合部に係合可能な位置に容易に位置決めすることが可能となる。
また、本発明によれば、突起物に干渉せずにパネル材を載置面に載置することができる。
また、本発明によれば、吊り上げ用治具の剛性を高めつつ、パネル材から離間する側からの作業者による吊り上げ用治具の操作を容易にすることができる。

図面の簡単な説明

0012

本発明の一実施形態に係る吊り上げ装置を示す模式的な全体図である。
吊り上げ用治具を示す前側斜視図である。
吊り上げ用治具を示す後側斜視図である。
吊り上げ用治具を用いてラックにパネル材を積載している状態を、図1のIV部を拡大して示す模式図である。
第1変形例に係るブラケットを備える吊り上げ用治具を示す前側斜視図である。
第2変形例に係る吊り上げ用治具を示す前側斜視図である。

実施例

0013

本発明は、パネル材を吊り上げてラック上に積載する際に用いられる吊り上げ用治具に関する。
以下に、本発明の実施形態に係る吊り上げ用治具について説明する。なお、以下に示す実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明には各実施形態、変形例に係る特徴を組み合わせたもの、その等価物が含まれることは勿論である。

0014

[全体構成]
まず、図1を主に参照して、本実施形態に係る吊り上げ用治具4を備える吊り上げ装置1について説明する。なお、図1は、本発明の一実施形態に係る吊り上げ装置1を示す模式的な全体図である。

0015

本実施形態に係る吊り上げ装置1は、パネル材6を吊り上げてラック5に積載する機能を有し、ワイヤー2に掛け留めされたレール部材3と、図1の矢印方向に摺動可能にレール部材3に支持され、載置されたパネル材6を吊り上げる一対の吊り上げ用治具4と、を備える。

0016

レール部材3は、一対の吊り上げ用治具4をレール部材3の長尺方向に移動させる機能を有し、略棒状に形成されており、工場内の梁等にワイヤー2を介して掛け留めされている。
レール部材3は、吊り上げ用治具4と接続する上下に延在する略筒状の接続部3aを有する。接続部3aは、レール部材3の長尺方向である図1の矢印方向に摺動可能に取り付けられており、吊り上げ用治具4を支持している。

0017

一対の吊り上げ用治具4は、吊り上げて搬送するパネル材6をその下面の両端部から支持する機能を有し、断面略C字状に形成されており、レール部材3の内側に断面略C字状の開放側を向けて、レール部材3の接続部3aに接続されている。吊り上げ用治具4の詳細な構成については後述する。

0018

ラック5は、複数のパネル材6を積載する機能を有する。ラック5は、パネル材6の保管用に用いられるとともに、例えば、パネル材6を製造する工場から建築現場に、複数のパネル材6をまとめて運搬するために、複数のパネル材6を積載した状態でトラックに積載する用途で用いられるものである。

0019

ラック5は、図1及び図4に示すように、ベースとなる一対の土台5aと、一対の土台5aの両端側に上方に延在するように取り付けられる4本の支柱5bと、近い位置に隣接する支柱5b間に架け渡された横架材5cと、から主に構成されている。
特に、横架材5cは、本発明に係る所定部位に相当し、積載されるパネル材6の下面を支持する部材である。横架材5cは、積載されるパネル材6の短尺方向に延在するように配設されており、一段につき2本、積載するパネル材6の枚数に応じて上下に複数段設けられている。そして、横架材5cの長尺方向両側の端部には、係合ピン5dが緩衝材5eを介して上方に突出するように取り付けられている。この係合ピン5dは、パネル材6の被係合部である係合穴6cに係合する係合部である。係合ピン5dの詳細については後述する。

0020

パネル材6は、図4に示すように、本実施形態においては、フレーム6aと、フレーム6aの片面に取り付けられた面材6bと、から構成されている。フレーム6aにおける長尺方向に延在する部位の端部側には、上記の係合ピン5dに係合する係合穴6cが形成されている。また、フレーム6aにおける係合穴6cよりも更に端部側に、不図示の梁材等に取り付けに用いられるフックボルト6eが突出して取り付けられている。

0021

[吊り上げ用治具の構成について]
次に、吊り上げ用治具4の詳細構成について、図2及び図3を主に参照して説明する。なお、図2は、吊り上げ用治具4を示す前側斜視図、図3は、吊り上げ用治具4を示す後側斜視図である。

0022

吊り上げ用治具4は、一対のサイドプレート40と、サイドプレート40の内側にある一対のインナープレート41と、パネル材6を下方から支持する支持プレート42と、フロントフレーム43及びバックフレーム44と、を主に備える。

0023

一対のサイドプレート40は、吊り上げ用治具4の本体の一部であり、略C字状に形成されており、吊り上げ用治具4の幅方向両側に配設されている。略C字状に形成されたサイドプレート40を、下部40aと、中部40bと、上部40cとに区分けして説明する。

0024

下部40aは、前後方向に延出しており、後側にある幅広部40aaと、前側にある幅狭部40abと、から構成されている。
幅狭部40abは、幅広部40aaから前方に延出して、幅広部40aaと下面を同じくして高さ方向の幅が、幅広部40aaの幅に対して相対的に狭く形成されている。

0025

中部40bは、下部40aの後端部から略直角に上方に延出しており、中部40bには、厚さ方向に貫通する肉抜き穴40dが上下に3つ形成されている。

0026

上部40cは、中部40bの上端部から斜め上方に延出しており、前端部側に、後述する補強パイプ45が嵌合する嵌合穴40e、及び接続部3aに回動可能に接続される連結穴40fが形成されている。

0027

一対のインナープレート41は、吊り上げ用治具4の本体の一部であり、サイドプレート40と略一致する形状で略C字状に形成されており、一対のサイドプレート40のそれぞれよりも吊り上げ用治具4における内側に配設されている。
インナープレート41における、略C字状のうち、幅広部41aa及び幅狭部41abを有する下部41a並びに中部41bは、サイドプレート40の幅広部40aa及び幅狭部40abを有する下部40a並びに中部40bとそれぞれ略同じ形状ある。また、上部41cは、サイドプレート40の上部40cよりも若干短く形成されており、連結穴40fが形成されていない以外は、サイドプレート40の上部40cと略同じ構成である。

0028

サイドプレート40の下部40a、インナープレート41の下部41a及び後述する支持プレート42は、前後方向に延出する本発明に係る延出部46に相当する部位である。特に、一対のサイドプレート40及び一対のインナープレート41は、載置面42aに直交する直交方向に延在しており、本発明に係る複数の部材に相当する部材である。
そして、幅広部40aa,41aaの上端面と、幅狭部40ab,41abの上端面に沿って配置された後述する支持プレート42の載置面42aとは、延出部46の上端面47を構成する。

0029

支持プレート42は、サイドプレート40の幅広部40aaの前端面及び幅狭部40abの上端面及び前端面、並びにインナープレート41の幅広部41aaの前端及び幅狭部41abの上端及び前端面に沿って取り付けられている。
具体的には、支持プレート42は、吊り上げ状態のパネル材6が載置される載置面42aと、載置面42aの前端から下方に折り返された前側折り片42b及び後ろ側折り片42dと、載置面42aの後端から上方に立設する立壁42cと、から構成されている。

0030

載置面42aは、角張った略U字状に形成されており、略U字状の開放側が前側に向くように形成されおり、上端面47のうち、後述する立壁42cを挟んで隣接する2つの領域のうちの低い領域に相当する面である。

0031

前側折り片42bは、吊り上げ用治具4の幅方向両端側において、載置面42aに対して略直角に立壁42cの逆側である下方に折り曲げられて延在している。この前側折り片42bの前面は、吊り上げ状態のパネル材6の下方位置に位置し、後述するラック5の横架材5cに当接する第2当接面に相当するものであり、延出部46における延出方向の先端にある先端面である。

0032

後ろ側折り片42dは、一対のインナープレート41よりも幅方向内側において、載置面42aに交差する方向である、載置面42aに対して略直角に下方に折り曲げられて延在している。特に、後ろ側折り片42dは、前側折り片42bよりも後方において、下方に折り曲げられて延在している。
換言すると、幅狭部40ab,41ab及びこれらの前端面に沿って形成された前側折り片42bから構成される延出部46は、延出方向である前後方向と交差する幅方向に後ろ側折り片42dによって間隔を空けられて、一対設けられている。
このように、前側折り片42bと後ろ側折り片42dが前後に異なる位置で折り曲げられているため、延出部46には、吊り上げ用治具4の幅方向中央部分が窪んで形成されて、上面視凹状の窪み49が形成されている。この窪み49の上面視凹状の形状は、インナープレート41の幅狭部41abを側部とし、後ろ側折り片42dを底部とするものであり、その機能については後述する。

0033

立壁42cは、載置面42aに載置された吊り上げ状態のパネル材6の側面に当接する第1当接面に相当し、載置面42aの後端部から、載置面42aに交差する略垂直な方向である上方に延在するように折り曲げられて形成されている。立壁42cは、幅広部40aa及び幅広部41aaのそれぞれの前端に沿う形状で形成されており、これらに当接した状態で溶接によって接合されている。つまり、立壁42cは、幅広部40aa,41aaの上端面と、幅狭部40ab,41abの上端面に沿って配置された載置面42aとの間に配置されている。この幅広部40aa,41aaの前端面及び立壁42cは、本発明に係る段差を構成している。

0034

上記のように、パネル材6に当接する支持プレート42の立壁42cが段差を構成する面であり、ラック5に当接する前側折り片42bが延出部46の先端面である。詳細については後述するが、支持プレート42を備える簡単な構成を有する吊り上げ用治具4によって、パネル材6をラック5に対して容易に位置決めすることができる。

0035

また、パネル材6に接する立壁42c及び載置面42a、並びにラック5に接する前側折り片42bには、ポリエチレン発泡材等から成る不図示の緩衝材が接着されている。このように緩衝材が接着されていることで、ラック5やパネル材6に当接するときに吊り上げ用治具4に加わる衝撃を吸収することができ、ラック5やパネル材6に傷を生じさせることを抑制できる。
同様に、サイドプレート40の下部40aの下面、インナープレート41の下部41aの下面、及び前側折り片42bの下面には、ゴム材等から成る不図示の緩衝材が接着されている。これらに緩衝材が接着されていることで、これらがラック5の下段に積載されたパネル材6に当接したときにパネル材6に傷を生じさせることを抑制できる。

0036

フロントフレーム43は、方形枠状に形成されたプレートであり、サイドプレート40の中部40bの前縁、及びインナープレート41の中部41bの前縁に跨って接合されている。
同様に、バックフレーム44は、方形枠状に形成されたプレートであり、サイドプレート40の中部40bの後縁、及びインナープレート41の中部41bの後縁に跨って接合されている。つまり、バックフレーム44は、サイドプレート40及びインナープレート41における後ろ側、換言すると前側折り片42bとは逆側に取り付けられている。なお、バックフレーム44は、フロントフレーム43よりも下方まで、特に、延出部46を構成するサイドプレート40及びインナープレート41の下部40aの幅広部40aa及び下部41aの幅広部41aaに至る位置まで長く延在している。

0037

このように、フロントフレーム43及びバックフレーム44が、各サイドプレート40及び各インナープレート41を溶接により接合していることで、吊り上げ用治具4の剛性が高められている。
特に、バックフレーム44が、一対のサイドプレート40及びインナープレート41のうち延出部46の後ろ側を連結する連結部として機能することで、延出部46の載置面42a上に載置されるパネル材6からの荷重に対する剛性を高めることができる。つまり、バックフレーム44は、延出部46の延出方向に直交する方向に延在する部位を含んで形成されていることにより、この方向に並んで配設された一対のサイドプレート40及びインナープレート41を連結することとなる。

0038

また、図3に示すように、バックフレーム44における後ろ側、換言すると前側折り片42bから離間する側には、吊り上げ用治具4の幅方向の中央において、載置面42aに直交する上下方向に延在するパイプ状の取手48が溶接により接合されている。このように、吊り上げ用治具4が取手48を備えることで、作業者はパネル材6から離間する側から吊り上げ用治具4の取手48を把持して、吊り上げ用治具4の位置や傾きを微調整することが容易となる。

0039

なお、パイプ状の取手48を設けずに、一対のインナープレート41を図2及び図3に示すものよりも近接させた状態での他の部位と接合するようにして、インナープレート41を取手として利用可能にしてもよい。この際、インナープレート41によって窪み49の幅が狭まることとなるが、インナープレート41の下部41aを窪み49に至る長さまで形成せず、窪み49の側壁を形成するものを別部材で形成してもよい。

0040

補強パイプ45は、上記のようにサイドプレート40の嵌合穴40e、及びインナープレート41の嵌合穴を挿通した状態で、その周縁を溶接によって接合されることによって、サイドプレート40及びインナープレート41に嵌合している。このように、補強パイプ45がサイドプレート40の上部40c及びインナープレート41の上部41cに接合されていることで、吊り上げ用治具4の上部の剛性が高められている。

0041

上記の吊り上げ用治具4は、アルミニウム合金から成る、板状の部材、及びパイプ状の部材の肉厚の薄い部材により形成されていることで、軽量であり、操作しやすいものとなっている。

0042

[パネル材のラックへの積載について]
次に、吊り上げ用治具4に載置されたパネル材6のラック5への積載について、図4を参照して説明する。なお、図4は、吊り上げ用治具4を用いてラック5にパネル材6を積載している状態を、図1のIV部を拡大して示す模式図である。

0043

吊り上げ用治具4は、上記のラック5の横架材5cから上方に突出する係合ピン5dに、パネル材6のフレーム6aに形成された係合穴6cが係合する位置に容易に位置決め可能に形成されている。

0044

ここで、図4に示すように、吊り上げ用治具4に関して、前後方向における立壁42cから前側折り片42bの前面までの距離を距離7jとする。また、ラック5に関して、ラック5の横架材5cの前後方向における後ろ側の側面から係合ピン5dの中心までの距離を距離7rとする。さらに、パネル材6に関して、前後方向における、パネル材6の短尺側の後ろ側の端面6dから係合穴6cの中心までの距離を距離7pとする。
この場合に、距離7jと距離7rとを合わせた長さが距離7pの長さと一致する関係性となっている。

0045

吊り上げ用治具4が、ラック5とパネル材6に対して、上記の関係性を有するように形成されていることで、パネル材6をラック5に積載する際に、パネル材6の係合穴6cがラック5の係合ピン5dに係合可能な位置に容易に位置決めすることが可能となる。
具体的には、作業者は、パネル材6のフレーム6aの後面を立壁42cに当接させた状態で、パネル材6を吊り上げ用治具4上に載置し、ラック5を構成する横架材5cの後ろ側の側面に前側折り片42bの前面を当接させて、パネル材6をラック5に積載する。このような手順でパネル材6をラック5に積載することで、前後方向において係合ピン5dに係合穴6cが係合する位置に、パネル材6が必然的に配置されることとなる。

0046

つまり、ラック5の横架材5cにパネル材6を積載する際に、横架材5cから突出する係合ピン5dがパネル材6に覆われることによって、作用者が前方向又は後方向からの視認による前後方向の位置の特定が困難となる。このような場合でも係合ピン5dと係合穴6cを係合させることが容易となる。

0047

また、パネル材6が載置面42a上に載置された状態において、載置面42aにおける前側折り片42b側に形成された窪み49が、パネル材6の表面から突出する突起物であるフックボルト6eを受け入れるように形成されている。このため、パネル材6から下方に突出するフックボルト6eに、吊り上げ用治具4の載置面42aが干渉することなく、パネル材6を載置面42a上にバランスよく載置することが可能となる。
なお、本発明は、窪み49が上下方向に貫通して形成されているものに限定されず、フックボルト6eを受け入れ可能に上下に窪んで形成されていればよく、有底のものであってもよい。さらには、窪み49は、前側まで開かれた上面視凹状に形成されているものとして説明したが、前側まで開かれておらず、載置面42aの中央部分にロの字状に形成されていてもよい。

0048

<第1変形例>
次に、第1変形例に係る吊り上げ用治具4Xについて、図5を参照して説明する。なお、図5は、第1変形例に係るブラケット44aを備える吊り上げ用治具4Xを示す前側斜視図である。また、以下に示す変形例において、上記実施形態における部材と同じ部材については、同じ符号、名称を用い、その説明を省略して、相違点を明確にする。

0049

上記実施形態においては、吊り上げ用治具4において、取手48がバックフレーム44に直接溶接されているものとして説明したが、このような構成に限定されない。
例えば第1変形例に係る吊り上げ用治具4Xは、図5に示すように、バックフレーム44の吊り上げ用治具4の幅方向中央であって、取手48の上下の端部を接合するための板状のブラケット44aが、後方に向けて突出して形成されていてもよい。

0050

このように、吊り上げ用治具4Xがブラケット44aを有することで、取手48の曲面とバックフレーム44との接触部分を溶接するのではなく、取手48の端部とこれに交差するブラケット44aとを溶接することができる。このため、ブラケット44aによって取手48との溶接代が確保しやすくなり、ブラケット44aと取手48との接合強度を高めることができる。

0051

<第2変形例>
次に、第2変形例に係る吊り上げ用治具8について、図6を参照して説明する。なお、図6は、第2変形例に係る吊り上げ用治具8を示す前側斜視図である。
上記実施形態に係る吊り上げ用治具4,4Xは、一対のインナープレート41を備え、インナープレート41の幅狭部41abによって形成される窪み49を有するものとして説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。

0052

第2変形例に係る吊り上げ用治具8は、一対のサイドプレート80と、パネル材6を下方から支持する支持プレート82と、連結パイプ83,84と、を主に備える。

0053

一対のサイドプレート80は、吊り上げ用治具8の本体の一部であり、略C字状に形成されており、吊り上げ用治具8の幅方向両側に配設されている。略C字状のサイドプレート80を、下部80aと、中部80bと、上部80cとに区分けして説明する。

0054

下部80aは、吊り上げ用治具4におけるサイドプレート40の下部40aと同様、前後方向に延出しており、後側にある幅広部80aaと、前側にある幅狭部80abと、から構成されている。また、下部80aには吊り上げ用治具4におけるサイドプレート40の下部40aと異なり、連結パイプ83の両端部と嵌合する嵌合穴80dが下部80aの後端側に形成されている。

0055

中部80b、下部80aの後端部から略直角に上方に延出しており、中部80bには、吊り上げ用治具4のサイドプレート40の中部40bと異なり、厚さ方向に貫通する肉抜き穴40dは形成されていない。

0056

上部80cは、中部80bの上端部から斜め上方に延出している。また、上部80cには、吊り上げ用治具4のサイドプレート40の上部40cと異なり、連結パイプ84の両端部と嵌合する嵌合穴80eが上部80cの後端側に形成されている。

0057

サイドプレート80の下部80a及び後述する支持プレート82は、前後方向に延出する本発明に係る延出部86に相当する部位である。特に、一対のサイドプレート80は、載置面82aに直交する直交方向に延在しており、本発明に係る複数の部材に相当する部位である。
そして、幅広部80aaの上端面と、幅狭部80abの上端面に沿って配置された後述する支持プレート82の載置面82aとは、延出部86の上端面87を構成する。

0058

支持プレート82は、サイドプレート80の幅広部80aaの前端面及び幅狭部80abの上端面及び前端面に沿って取り付けられている。
具体的には、支持プレート82は、吊り上げ状態のパネル材6が載置される載置面82aと、載置面82aの前端から下方に折り返された折り片82bと、を備える。

0059

載置面82aは、方形状に形成されており、上端面87のうち、立壁42cを挟んで隣接する2つの領域のうちの低い領域に相当する面である。
折り片82bは、吊り上げ用治具4の幅方向に延在しており、載置面82aに交差する方向である、載置面82aに対して略直角に下方に折り曲げられて延在している。この折り片82bの前面は、吊り上げ状態のパネル材6の下方位置に位置し、ラック5の横架材5cに当接する第2当接面に相当するものであり、延出部86の延出方向における先端面である。

0060

そして、本変形例に係る延出部86には、フックボルト6eとの干渉を回避するための窪み49は形成されてない。しかし、吊り上げ用治具8は、フックボルト6eが突出していない部位を載置面82a上に載置するようにすれば、フックボルト6eとの干渉を避けることが可能である。例えば、パネル材6の幅方向中央部からフックボルト6eが突出している場合には、吊り上げ装置1が複数対の吊り上げ用治具8を備えるようにして、パネル材6においてフックボルト6eが突出している部分を避けてパネル材6を吊り上げ用治具8に載置するようにすればよい。このようにすれば、パネル材6をバランス良く吊り上げることが可能となる。

0061

上記のように、連結パイプ83は、一対のサイドプレート80における下部80aの後端部にある嵌合穴80dに嵌合しており、連結パイプ84は、一対のサイドプレート80における上部80cの後端部にある嵌合穴80dに嵌合している。連結パイプ83,84は、一対のサイドプレート80における後ろ側、換言すると折り片82bから離間する側を連結する、本発明に係る連結部に相当する部材である。
そして、取手88は、その下端を連結パイプ83の幅方向中央部で溶接により接合され、その上端を連結パイプ84の幅方向中央部で溶接により接合されて、載置面82aに直交する上下方向に延在している。
このようにして、連結パイプ83,84によって、一対のサイドプレート80が接合され、さらに連結パイプ83,84に取手88の両端が接合されていることで、簡単な構成で剛性が高められることとなる。また、取手88の両端が、連結パイプ83,84に溶接されることで、連結パイプ83,84が取手88に直交して延在しているため、溶接代を確保しやすい。
つまり、吊り上げ用治具8は、フロントフレーム43、バックフレーム44又はブラケット44aを備えずとも、連結パイプ83,84を備えることで、高い剛性を備えるものとなる。

0062

上記実施形態においては、パネル材6をラック5に載置する際の位置決めのために、前側折り片42bの前面を当接させる部位として、横架材5cの後ろ側の側面を例に説明した。このように、横架材5cの後ろ側の側面は、パネル材6をラック5に載置する際に、パネル材6を支持する吊り上げ用治具4に近い位置となる部材であるため好適である。しかしながら、本願発明に係る吊り上げ用治具に当接させる部材は、横架材5cに限定されず、例えば、支柱5bであったり、支柱5b間を連結するツナギ材であってもよい。

0063

また、上記実施形態に係る吊り上げ装置は、一対の吊り上げ用治具を備えるものとして説明したが、ラックとパネル材との位置決め機能を有するように、上記の位置的な関係を有する立壁、折り片を備えるものは、一方の吊り上げ用治具のみとしてもよい。つまり、他方の吊り上げ用治具については、少なくともパネル材の下面を支持できるものであればよい。

0064

1 吊り上げ装置
2ワイヤー
3レール部材
3a 接続部
4,4X 吊り上げ用治具
5 ラック
5a土台
5b支柱
5c横架材(所定部位)
5d係合ピン(係合部)
5e緩衝材
6パネル材
6aフレーム
6b面材
6c係合穴(被係合部)
6d 端面
6eフックボルト(突起物)
7j,7p,7r 距離
8 吊り上げ用治具
40サイドプレート(複数の部材)
40a 下部
40aa幅広部
40ab 幅狭部
40b中部
40c 上部
40d肉抜き穴
40e 嵌合穴
40f連結穴
41インナープレート(複数の部材)
41a 下部
41aa 幅広部
41ab 幅狭部
41b 中部
41c 上部
42支持プレート
42a 載置面(低い領域)
42b 前側折り片(第2当接面、先端面)
42c立壁(第1当接面、段差)
42d後ろ側折り片
43フロントフレーム
44バックフレーム(連結部)
44aブラケット
45補強パイプ
46延出部
47上端面
48取手
49 窪み
80 サイドプレート(複数の部材)
80a 下部
80aa 幅広部
80ab 幅狭部
80b 中部
80c 上部
80d,80e 嵌合穴
82 支持プレート
82a 載置面(低い領域)
82b 折り片(第2当接面、先端面)
83,84連結パイプ(連結部)
86 延出部
87 上端面
88 取手

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