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技術 乗物用シート

出願人 テイ・エステック株式会社
発明者 高橋俊彦
出願日 2016年9月30日 (4年11ヶ月経過) 出願番号 2016-194358
公開日 2018年4月5日 (3年4ヶ月経過) 公開番号 2018-051237
状態 特許登録済
技術分野 乗客設備 椅子の脚、座部、背もたれ及び付属物
主要キーワード 角度保持機構 角度保持 操作入力部材 収納バッグ 入力板 収納トレー セパレートシート 左アーム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年4月5日)のものです。
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図面 (7)

課題

オットマンシートクッション前端回動可能に支持された乗物用シートにおいて、オットマンの収納部に物を出し入れしやすい乗物用シートを提供する。

解決手段

シートクッションS1及びオットマンS4を有する乗物用シートであって、オットマンはシートクッションの前端から垂下する収納位置とシートクッションの前端から延出する展開位置との間で回動可能にシートクッションの前端に支持され、表面に収納凹部10が凹設されたオットマン本体2と、オットマン本体に設けられ、収納凹部の開口部を開閉する蓋体12とを有し、収納凹部の開口部8は、収納位置にあるオットマン本体の前面又は側面に設けられている。

概要

背景

自動車乗物用シート収納部を設けるため、収納部を備えたオットマンが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。特許文献1のオットマンでは、ボックス状物入れが就座部の下方に引き出し可能に収容され、その蓋体が足載せ台として機能する。特許文献2のオットマンは就座部の下方に引き出し可能に収容され、乗物用シートのシートクッション着脱し前方へ引き出される収納トレーを有している。

概要

オットマンがシートクッションの前端回動可能に支持された乗物用シートにおいて、オットマンの収納部に物を出し入れしやすい乗物用シートを提供する。 シートクッションS1及びオットマンS4を有する乗物用シートであって、オットマンはシートクッションの前端から垂下する収納位置とシートクッションの前端から延出する展開位置との間で回動可能にシートクッションの前端に支持され、表面に収納凹部10が凹設されたオットマン本体2と、オットマン本体に設けられ、収納凹部の開口部を開閉する蓋体12とを有し、収納凹部の開口部8は、収納位置にあるオットマン本体の前面又は側面に設けられている。

目的

本発明は、以上の背景を鑑み、オットマンがシートクッションの前端に回動可能に支持された乗物用シートにおいて、オットマンの収納部に物を出し入れしやすい乗物用シートを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

シートクッション及びオットマンを有する乗物用シートであって、前記オットマンは前記シートクッションの前端から垂下する収納位置と前記シートクッションの前端から延出する展開位置との間で回動可能に前記シートクッションの前端に支持され、表面に収納凹部が凹設されたオットマン本体と、前記オットマン本体に設けられ、前記収納凹部の開口部を開閉する蓋体とを有し、前記収納凹部の開口部は、前記収納位置にある前記オットマン本体の前面又は側面に設けられていることを特徴とする乗物用シート。

請求項2

前記蓋体は左右に延び前記オットマン本体の下端側に設けられた軸線を中心とする回動可能に前記オットマン本体に結合されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。

請求項3

前記オットマン本体と前記蓋体との間に設けられ、前記蓋体を前記オットマン本体に係脱させる係止機構と、前記オットマン本体と前記シートクッションの間に設けられ、前記オットマン本体と前記シートクッションとのなす角度を任意の角度で保持する角度保持機構と、前記係止機構と前記角度保持機構とを操作する操作装置とを有し、乗員によって前記操作装置が操作されたときに、前記操作装置は前記蓋体と前記オットマン本体との係合、又は、前記オットマン本体と前記シートクッションとのなす角度の保持のいずれか一方を解除することを特徴とする請求項2に記載の乗物用シート。

請求項4

前記操作装置は1つの回動軸を中心として回動可能に形成された操作入力部材を備え、前記乗物用シートは前記操作入力部材と前記係止機構とを連結する第1ワイヤと、前記操作入力部材と前記角度保持機構とを連結する第2ワイヤとを有し、前記係止機構が一方に回動したときに、前記係止機構が前記第1ワイヤに引っ張られることで前記蓋体と前記オットマン本体との係合を解除し、前記角度保持機構が他方に回動したときに、前記角度保持機構が前記第2ワイヤによって引っ張られることで前記オットマン本体と前記シートクッションとのなす角度の保持が解除されることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。

請求項5

前記蓋体は前記開口部を閉じる位置にあるときに前記開口部を開く方向に付勢されていることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。

請求項6

前記開口部は前記オットマン本体の左右側面の少なくともどちらか一方に設けられ、前記蓋体は前記開口部から引き出し可能に形成され、前記蓋体に収納部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。

技術分野

0001

本発明は、自動車等に搭載される乗物用シートであり、特にオットマンを有する乗物用シートに関する。

背景技術

0002

自動車の乗物用シートに収納部を設けるため、収納部を備えたオットマンが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。特許文献1のオットマンでは、ボックス状物入れが就座部の下方に引き出し可能に収容され、その蓋体が足載せ台として機能する。特許文献2のオットマンは就座部の下方に引き出し可能に収容され、乗物用シートのシートクッション着脱し前方へ引き出される収納トレーを有している。

先行技術

0003

実開平4−60726号公報
特開2000−333779号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかし、先行技術文献に記載の乗物用シートのように就座部の下方にオットマンを収納できるスペースを確保することは容易ではない。また、近年、乗物用シートにおいて、オットマンがシートクッションの前端回動可能に支持されることが主流となっている。このようなオットマンに収納部を設けたいという願望があるが、先行技術文献に記載の乗物用シートの収納部は前方に引き出すように構成されているため、オットマンが回動可能に支持された乗物用シートに適用した場合、スペース等の観点から収納部を引き出すことに困難がある。

0005

本発明は、以上の背景を鑑み、オットマンがシートクッションの前端に回動可能に支持された乗物用シートにおいて、オットマンの収納部に物を出し入れしやすい乗物用シートを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するために、シートクッション(S1)及びオットマン(S4)を有する乗物用シート(S)であって、前記オットマンは前記シートクッションの前端から垂下する収納位置と前記シートクッションの前端から延出する展開位置との間で回動可能に前記シートクッションの前端に支持され、表面に収納凹部(10)が凹設されたオットマン本体(2)と、オットマン本体と、前記オットマン本体に設けられ、前記収納凹部の開口部(8、80)を開閉する蓋体(12)とを有し、前記収納凹部の開口部は、前記収納位置にある前記オットマン本体の前面(S4U)又は側面(S4L、S4R)に設けられている乗物用シートが提供される。

0007

この構成によれば、オットマンがシートクッションの前端に回動可能に支持された乗物用シートにおいて、オットマン本体が収納位置にある場合であっても、オットマンの収納部に物を出し入れしやすい乗物用シートが提供される。

0008

また、上記の構成において、前記蓋体は左右に延び前記オットマン本体の下端側に設けられた軸線を中心とする回動可能に前記オットマン本体に結合されているとよい。

0009

この構成によれば、オットマン本体の下端側に設けられた軸線を中心とする回動によって開口部が開かれるため、オットマンが収納位置にあるときに収納物落ちにくく、乗員が意図せず収納物がオットマン本体から出てしまう虞が小さくなる。

0010

また、上記の構成において、前記オットマン本体と前記蓋体との間に設けられ、前記蓋体を前記オットマン本体に係脱させる係止機構(14)と、前記オットマン本体と前記シートクッションの間に設けられ、前記オットマン本体と前記シートクッションとのなす角度を任意の角度で保持する角度保持機構(4)と、前記係止機構と前記角度保持機構とを操作する操作装置(30)とを有し、乗員によって前記操作装置が操作されたときに、前記操作装置は前記蓋体と前記オットマン本体との係合、又は、前記オットマン本体と前記シートクッションとのなす角度の保持のいずれか一方を解除するとよい。

0011

この構成によれば、乗員は操作装置の操作によって、蓋体とオットマン本体との係合解除とオットマンとシートクッションのなす角度の保持の解除とを択一的に行うことができる。開口部が開くときには、オットマンがシートクッションに対して回動することがないため物が収納しやすい。オットマンとシートクッションのなす角度を調節されるときには、開口部が開かれないため、角度調整時に開口部から収納した物が出てくることがなく、角度調整を行いやすい。

0012

この構成によれば、前記操作装置は1つの回動軸を中心として回動可能に形成された操作入力部材を備え、前記乗物用シートは前記操作入力部材(32)と前記係止機構とを連結する第1ワイヤ(60)と、前記操作入力部材と前記角度保持機構とを連結する第2ワイヤ(62)とを有し、前記係止機構が一方に回動したときに、前記係止機構が前記第1ワイヤに引っ張られることで前記蓋体と前記オットマン本体との係合を解除し、前記角度保持機構が他方に回動したときに、前記角度保持機構が前記第2ワイヤによって引っ張られることで前記オットマン本体と前記シートクッションとのなす角度の保持が解除されるとよい。

0013

この構成によれば、乗員は操作入力部材の回動方向を蓋体とオットマン本体との係合解除とオットマンとシートクッションのなす角度の保持の解除とに対応させることが可能となる。2つの選択肢を1つの操作部の回動方向に対応させることによって操作部を1つにすることができ、操作装置をコンパクトに構成しやすくなる。

0014

また、上記の構成において、前記蓋体は前記開口部を閉じる位置にあるときに前記開口部を開く方向に付勢されているとよい。

0015

以上の構成によれば、蓋体が付勢力に従って開位置に移動するため、収納凹部の開口部を開く作業が容易になる。

0016

また、上記の構成において、前記開口部(80)は前記左側面、又は前記右側面のどちらか一方に設けられ、前記蓋体は前記開口部から引き出し可能に形成され、前記蓋体に前記収納部(82)が形成されているとよい。

0017

この構成によれば、開口部にシート着座した人の足が当たらないため、オットマンに収納部が設けられた場合であっても、シートに着座した人はオットマンをより快適に使用することができる。

0018

以上の構成によれば、オットマンがシートクッションの前端に回動可能に支持された乗物用シートにおいて、オットマンの収納部に物を出し入れしやすい乗物用シートが提供される。

図面の簡単な説明

0019

第1実施形態に係る乗物用シートの斜視図
図1の状態からオットマンがシートクッションに対して回動したときの乗物用シートの斜視図
開口部が開かれているときの第1実施形態に係る乗物用シートの斜視図
第1実施形態に係る乗物用シートの操作装置の斜視図
図3のV−V断面図
第2実施形態に係る乗物用シートの斜視図

実施例

0020

以下に本発明による乗物用シートの2つの実施形態を、図1図5を参照して説明する。

0021

<<第1実施形態>>
以下の説明では、乗物用シートに着座した人を基準にして前後左右を定める。左右一対設けられる構成については、共通の番号を付し、左右を特定するときは構成の名称に左又は右の文字を付す。

0022

図1に示されるように、乗物用シートSは、自動車の後部座席(2列目及び3列目を含む)として使用され、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3と、オットマンS4とを有する。シートバックS2の左側には、乗員によるシートクッションS1とシートバックS2とのなす角度の変更を可能とする操作レバーS5が設けられている。シートクッションS1、シートバックS2、及びヘッドレストS3には骨組みとなるフレームとフレームを覆う表皮材、及び、フレームと表皮材との間に設けられたパットとで構成されている。

0023

シートクッションS1の前端には左右1対アームS6が突出している。オットマンS4は、図2に示されるように扁平な直方体状のオットマン本体2を有している。オットマン本体2の左側面S4Lは左アームS6の右側に、オットマン本体2の右側面S4Rは右アームS6の左側にそれぞれ、アームS6を通り左右に延びる軸線Xを中心として回動可能に結合している。オットマンS4はシートクッションS1に対してシートクッションの前端から垂下する収納位置とシートクッションの前端から延出する展開位置まで回動する。左右1対のアームS6は、シートクッションS1の内部に設けられたフレームを構成する左右一対のサイドフレームSFが前方にアーム状に延びることによって形成され、そのサイドフレームSFのアーム状に突出した部分とそのフレームを覆う表皮によって構成されている。

0024

以下では、オットマンS4の方向として、オットマンS4が収納位置にあり、且つ乗物用シートSに着座した人を基準とし、オットマンS4の前後上下左右、及び、オットマンS4の前面S4U、後面S4D、左側面S4L、右側面S4R、及び底面S4Hを定める。オットマンS4が有する部材の前後上下左右もオットマンS4と同様に定められる。オットマンS4が展開位置にあるとき、前面S4Uはシートに着座した人の臀部が当接するシートクッションS1の上面SU1に連続する態様となり、前面S4UにはシートクッションS1に着座した人の足が載置される。

0025

オットマン本体2の左側面S4Lと左アームS6との間には、シートクッションS1とオットマンS4とのなす角度を調節するための角度保持機構4が配設されている。角度保持機構4は、シートクッションS1とオットマンS4の間の回動の規制する規制手段(図示せず)と、角度保持機構の本体に対して回動可能に設けられたレバーである角度保持入力部6が備えられている。角度保持入力部6に力を加えて回動させると規制は解除され、シートクッションS1とオットマンS4の間の回動が可能となる。一方、角度保持入力部6に力を加えるのを止めると規制手段が作動し、オットマンS4はシートクッションS1に対して係止される。本実施形態では、角度保持入力部6はワイヤ7によって操作レバーS5に接続されている。

0026

オットマン本体2は、図3に示されるように、前方に向く開口部8を有する収納凹部10を備えている。オットマン本体2は、フレームと、軟質な表皮材、表皮材とフレームと表皮材との間に設けられたパットとで構成されている。表皮材にはライニングが設けられ、そのライニングによって収納凹部10が画定されている。ライニングは、例えば硬質樹脂又は金属等によって形成されている。

0027

オットマンS4は、更に収納凹部10と閉じるべく前方に向く面を有する板状に形成された蓋体12を備える。蓋体12は左右に延びオットマン本体2の下端側に設けられた軸線Yを中心とする回動可能にオットマン本体2に結合されている。蓋体12は前面において、後から前に向かって板材、パットと、及び厚肉の表皮とがこの順に積層された構造を有する。板材は例えば硬質樹脂又は金属等によって形成されている。蓋体12が収納凹部10を閉じるとき、蓋体12の前面とオットマン本体2の前面とによって、オットマンS4の前面S4Uが画定される。蓋体12の前面は、オットマン本体2の前面、及びシートクッションS1の上面S1Uと連続した意匠性をなし、蓋体12の前面に設けられたパットは、シートに着座した人が足を載置されたときに快適に感じる程度の弾性を有し、蓋体12の前面に設けられた表皮材は、シートクッションS1の上面S1Uの表皮材に合わせて、不織布、レザー、本皮等によって形成されているとよい。

0028

蓋体12の後面には上方に向けて開口する蓋体凹部20を備えた蓋体基部22が結合している。蓋体基部22には左右方向の1つの軸線Yに沿って左右両側面に向けて突出した2本の軸部(図示せず)が備えられている。軸線Yは蓋体基部22の下端且つ前端に位置するように設定されている。収納凹部10には、蓋体基部22の軸部に係合し左右に凹んだ2つの凹部(図示せず)が軸線Yに沿って設けられている。軸部と凹部の係合によって、蓋体12はオットマン本体2に対して左右方向に延びる軸線Yを中心として回動可能に支持され、蓋体12はオットマン本体2の開口部8が閉じられた閉位置と、閉位置から所定の角度だけ回動し開口部8が開かれた開位置との間で変位する。

0029

オットマン本体2と蓋体12との間には蓋体12を閉位置から開位置に向けて付勢する付勢機構(図示せず)と、蓋体12をオットマン本体2に対して係脱する係止機構14が設けられている。係止機構14はオットマン本体2に回動可能に結合し係止爪を有する係止部材14aと、蓋体12に設けられ係止爪と係合する係合凹部14bと、係止部材14aに設けられた係止入力部16を備えている。蓋体12が閉位置にあるとき係止部材14aの係止爪が係合凹部14bと係合すると、オットマン本体2に対する蓋体12の回動が規制され、蓋体12はオットマン本体2に係止される。係止入力部16に力が加えられると、係止部材14aはオットマン本体2に対して回動し、係止部材14aと係合凹部14bとの係合が解除され、蓋体12は付勢力に応じて開位置に移動する。係止部材14aは蓋体12が閉位置にあるときの係合凹部14bに係合する位置に向けて付勢されている。

0030

蓋体凹部20には、内部に収納部23を有する収納バッグ24が収められている。収納バッグ24は、蓋体凹部20から取り出し可能であり、その取り出しが容易になるように、取手25が設けられている。取手25は収納部23に収めることができるように構成されている。収納バッグ24は好ましくは、ABS樹脂や布等の洗浄可能な素材によって形成されているとよい。本実施形態では、収納バッグ24の底部には、蓋体凹部20に設けられた凸部(図示せず)と係脱可能な係合ピンCが設けられている。

0031

蓋体12の前面S4U側の面の突端、且つ左右略中央の位置には、所定の大きさの切欠部26が設けられている。オットマンS4はオットマン本体2の切欠部26と対応する位置に操作装置30を備える。図4には操作装置30が拡大されて図示され、図5には操作装置30を含めたオットマンS4の断面図が示されている。操作装置30は、乗員からの入力に応じて、角度保持機構4、又は係止機構14を引っ張り、各機構を操作するため装置である。操作装置30は、その筐体でありオットマン本体2に固定された支持部材34と、支持部材34に左右方向に延びた軸線Zを中心として回動可能に支持された操作入力部材32とを備える。操作入力部材32には、乗員が操作装置30への操作を入力ための入力部36を備えられている。入力部36は切欠部26から露出した板状の入力板40を有し、乗員は入力板40を後側(オットマンS4の前面S4Uから後面S4Dに向かう向き)に押圧する動作、又は、前側に引っ張る動作を行うことによって、入力部36に入力を行う。図5に示されるように、2つの圧縮コイルバネによって、操作入力部材32は板状の入力板40が蓋体12の前面S4Uと略平行となる初期位置に戻るように付勢される。支持部材34と操作入力部材32とは、共に、硬質の樹脂によって形成されている。

0032

操作入力部材32は、更に、各機構にワイヤによって連結され、操作入力部材32の回動によって各機構を引っ張り操作する連結部38を有する。連結部38は、入力部36と回動軸Zを挟んで相対する位置に設けられ、連結部38は乗員の入力板40への押圧、又は引っ張りの動作によって後側、及び前側に移動する。連結部38は前後及び左右方向に互い違いに形成された第1板54と第2板56とを備えている。第2板56は第1板54の左側、且つ、後側に位置している。第1板54は第1面42を有し、第2板56は第2面44を有する。第1面42は回動軸Zと直交し前面S4Uから後面S4Dへ向かう方向に向き、第2面44と相反する向きを向いている。第1板54と第2板56とは共に1つの入力板40に結合し、操作入力部材32は右側面S4R視(及び、左側面S4L視)においてY字状に形成されている。支持部材34は第1面42に相対する位置に第1貫通孔46を有する第1支持部48と、第2面44に相対する位置に第2貫通孔50を有する第2支持部52とを備える。第1面42と係止入力部16とは第1貫通孔46を通る第1ワイヤ60によって接続され、第2面44と角度保持入力部6とは第2貫通孔50を通る第2ワイヤ62によって接続されている。

0033

乗員が入力板40を後側に押圧すると、連結部38が前側に移動する。それによって、第1面42が前側に移動し、第1ワイヤ60を介して係止入力部16に力が伝達される。乗員が前側に引っ張ると、連結部38が後側に移動する。それによって、第2ワイヤ62を介して角度保持入力部6が引っ張られる。このようにして入力部36への入力が係止機構14及び角度保持機構4に伝えられる。入力を適切に伝えるため、好ましくは、上記第1ワイヤ60及び第2ワイヤ62は、インナワイヤアウタチューブとを備えたコントロールケーブルであるとよい。

0034

次に、第1実施形態に係る乗物用シートSの動作について説明する。以下では、蓋体12がオットマン本体2の開口部8を閉じる閉位置にある状態を乗物用シートSの初期状態として記載する。

0035

乗物用シートSが初期状態にありシートに着座した人によって入力部36に対して操作がされていないときには、操作入力部材32は、その入力板40は蓋体12の前面S4Uと略平行となっている。そのとき、係止入力部16と角度保持入力部6とには張力がかかっていないように第1ワイヤ60と第2ワイヤ62の長さが設定されている。そのため、蓋体12は閉位置に維持され、シートクッションS1とオットマンS4とのなす角度は一定に保たれる。

0036

初期状態にある乗物用シートSにおいて、シートに着座した人が入力部36を前面S4Uから後面S4Dへ向かう方向に押圧すると、操作入力部材32は第1面42が第1支持部48から離れる方向に(図4紙面左回り)に回動する。その回動によって、第1ワイヤ60が操作装置30側に引っ張られ、係止入力部16は第1ワイヤ60によって引っ張られる。そのため、蓋体12とオットマン本体2との係合が解除され、蓋体12は付勢力に応じて開位置となる。従って、入力部36への前面S4Uから後面S4Dに向かう方向の押圧によって、収納部23への物の収納や、収納バッグ24の取り出しが可能となる。一方、このとき、第2面44と第2支持部52との間隔は狭められるため、角度保持入力部6には力が加わらず、オットマンS4のシートクッションS1に対する回動は規制されたまま維持され、シートクッションS1とオットマンS4とのなす角度は変更されない。

0037

乗物用シートSが初期状態にあるとき、シートに着座した人が入力部36を後面S4Dから前面S4Uに向かう方向に引き出すと、操作入力部材32は第2面44が第2支持部52から離れる方向に(図4の紙面右回り)回動する。その回動によって、第2面44が第2支持部52から離れるため、第2ワイヤ62が操作装置30側に引っ張られる。そのため、角度保持入力部6は第2ワイヤ62によって引っ張られて回動し、オットマンS4はシートクッションS1に対して回動可能となる。よって、入力部36が前方に引き出されることによって、オットマンS4とシートクッションS1とのなす角度が変更可能となる。一方、このとき、第1面42と第1支持部48との間隔は狭められるため、係止入力部16には力が加わらず、開口部8が開かれることはない。

0038

シートに着座した人による入力部36への操作が終了すると、付勢力によって入力板40は蓋体12の前面S4Uと略平行となり、角度保持入力部6及び係止入力部16には共に力が加わらず、オットマンS4とシートクッションS1との間の回動が規制され、オットマンS4とシートクッションS1とのなす角度が保たれる。その後、乗員が蓋体12をオットマン本体2に対して回動させ蓋体12を閉位置に移動させると、係止部材14aは付勢力に従って係合凹部14bに係合する位置に移動し、蓋体12はオットマン本体2に係止される。そのため、シートに着座した人が操作装置30を操作しない限り、開口部8が開かれることはない。

0039

更に、本実施形態では、操作レバーS5と角度保持入力部6とがワイヤ7によって接続されている。そのため、乗員の操作レバーS5の操作によって、角度保持入力部6が引っ張られると、オットマンS4とシートクッションS1とのなす角度の変更が可能なる。同時に、シートクッションS1とシートバックS2とのなす角度の変更が可能となり、シートに着座する人の姿勢に合わせて、シートクッションS1に対するオットマンS4、及びシートバックS2の調節を行うことができる。

0040

次に、第1実施形態に係るオットマンS4の効果について説明する。入力部36への押圧によって開口部8を開き、オットマンS4の内部に設けられた収納部23に物を収納することができる。そのため、オットマンS4を小物を収納するためのスペースとして有効に活用することができる。更に、開口部8がオットマンS4の前面S4Uに設けられているため、収納部23への物の出し入れがし易い。開口部8を開くための動作がワンタッチで行われ簡単である。

0041

収納バッグ24は蓋体凹部20から取り外すことで、オットマンS4から取り出すことができる。収納バッグ24は取手27を用いて簡単に運搬することができる。更に、収納バッグ24は洗浄可能な素材によって形成されているため、清潔に保つことができる。収納バッグ24は係合ピンCを用いて蓋体凹部20に係止することができるため、自動車の走行中に収納バッグ24が蓋体凹部20から外れることがない。

0042

入力部36を前面S4Uから後面S4Dに向かう方向への押圧することによって開口部8が開かれ、収納部23に物を収納することができる。そのとき、オットマンS4がシートクッションS1に対して回動せず、収納部23に物が収納しやすい。入力部36を後面S4Dから前面S4Uへ向かう方向へ引っ張ることによって、オットマンS4はシートクッションS1に対して回動可能となり、オットマンS4とシートクッションS1のなす角度を調節することができる。そのとき、収納凹部10が開口することがないため、オットマンS4とシートクッションS1とのなす角度を調節するときに収納部23から収納した物が出てくることがなく、角度の調節がし易い。

0043

乗員は操作入力部材32の回動方向によって、蓋体12とオットマン本体S4との係合解除とオットマンS4とシートクッションS1のなす角度の保持の解除とを択一的に行うことができる。2つの選択肢からの選択を1つの操作入力部材32の回動方向に対応させることができるため、操作装置30をコンパクトに構成することが可能である。択一的に行なれるように構成されているため、乗員にとって操作方法が理解しやすくなる。

0044

操作装置30はオットマンS4の前面S4Uの突端に設けられている。そのため、オットマンS4に着座した人の足が載置されるときに、操作装置30が邪魔になることがない。また、回動軸YはオットマンS4の上端側を通るように設定されているため、下端側を通るように設定されている場合よりも、開口部8が開かれたときに収納物が落下しにくい。

0045

<<第2実施形態>>
第2実施形態に係る乗物用シートSは、第1実施形態と同様にシートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3と、オットマンS4とを有する。オットマンS4はシートクッションS1の前側に回動可能に結合されている。図6に示されるように、オットマン本体2には左側面S4Lに開口部8を有する収納凹部80を有するオットマン本体2と、開口部8に嵌合し開口部8を開閉する板状の蓋体12とが備えられている。

0046

蓋体12の右側(オットマンS4の内部に向かう側)には、蓋体12と直交し離れる方向に延び、オットマン本体2とシートクッションS1との結合部に向かって開口した収納部82が結合している。蓋体12及び収納部82とは開口部8から引き出し可能に形成され、開口部8から引き出されることによって、蓋体12は開口部8を閉じる閉位置と開口部8が開かれた開位置とに変位する。蓋体12は硬質な樹脂又は金属等によって形成された板材を用いて構成されている。蓋体12の左側面にはオットマン本体2の左側面S4Lと同様の表皮材が貼られており、蓋体12が閉位置にあるときオットマン本体2の左側面S4Lと連続的な意匠性を呈するように構成されている。

0047

収納部82には小物類や傘が収められる。収納部82は傘等が収納されたときに水が染み出てこない硬質樹脂又は金属等によって形成されていることが好ましい。

0048

本実施形態では、蓋体12の右側に収納部82が結合されるように構成されていたが、蓋体12は開口部8に開閉可能に結合され、収納凹部80に収納部82を設けてもよい。蓋体12が開口部8に開閉可能に結合される態様としては、蓋体12が開口部8にヒンジを用いて回動可能に結合される態様や、蓋体12がスライドすることによって開口部8を開閉する態様がある。また、収納凹部80に収納バッグ24を設け、その収納バッグ24の内部に収納部82を設けてもよい。

0049

以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本明細書に記載の乗物用シートSはセパレートシートに限定されず、ベンチシートであってもよい。収納部23、82備えたオットマンS4をベンチシートに設けることによって、比較的長手のもの(例えば、傘や釣竿等)を収めることのできる収納部23、82をオットマンS4に確保することが可能となる。また、第2実施形態において開口部8はオットマンS4の左側面S4Lに設けられる態様には限定されず、開口部8はオットマンS4の右側面S4Rに設けられてもよい。

0050

第1実施形態では蓋体基部22に設けられた軸部と収納凹部10の凹部との嵌合によって、蓋体12がオットマン本体2に対して回動可能に支持されていたが、回動可能に支持される態様には限定されず、例えば、蓋体12はオットマン本体2に対してヒンジを介して結合されていてもよい。

0051

2 :オットマン本体
4 :角度保持機構
6 :角度保持入力部
8 :開口部
10 :収納凹部
12 :蓋体
14 :係止機構
16 :係止入力部
30 :操作装置
32 :操作入力部材
36 :入力部
38 :連結部
42 :第1面
44 :第2面
46 :第1貫通孔
48 :第1支持部
50 :第2貫通孔
52 :第2支持部
60 :第1ワイヤ
62 :第2ワイヤ
S :乗物用シート
S1 :シートクッション
S4 :オットマン
S4U :支持面
S4L :左側面
S4R :右側面

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