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技術 遊技機

出願人 株式会社三洋物産
発明者 佐藤亮安藤剛大平松真司関田貴志山城仁沖永圭
出願日 2016年9月28日 (4年7ヶ月経過) 出願番号 2016-190224
公開日 2018年4月5日 (3年1ヶ月経過) 公開番号 2018-050942
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 螺旋状通路 流入状況 両シャッタ部材 用表示モード 最大変位位置 鍵穴部分 排出構造 奥側部分
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

遊技への注目度を好適に向上させることが可能な遊技機を提供する。

解決手段

パチンコ機前扉枠14にて窓部21の下方となる部分には、遊技機前方膨出する膨出部30が形成されている。膨出部30の上面部には、遊技盤に設けられた各種入球部への入球に基づいて払い出された遊技球貯留可能な貯留皿31が配設されている。膨出部30の内部には、貯留皿31に形成された開口35,36と膨出部30の下面部に形成された排出口37とを繋ぐ返却通路310が配設されており、開口35,36に流入した遊技球は返却通路310を通じて排出口37に向かう構成となっている。膨出部30には、返却通路310を通過する遊技球へ光を照射可能な発光基板が内蔵されている。膨出部30の前面部にて返却通路310と対峙している部分には、当該返却通路310を通過する遊技球に反射した光が透過する無色透明視認部38が設けられている。

概要

背景

パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。

概要

遊技への注目度を好適に向上させることが可能な遊技機を提供する。パチンコ機の前扉枠14にて窓部21の下方となる部分には、遊技機前方膨出する膨出部30が形成されている。膨出部30の上面部には、遊技盤に設けられた各種入球部への入球に基づいて払い出された遊技球を貯留可能な貯留皿31が配設されている。膨出部30の内部には、貯留皿31に形成された開口35,36と膨出部30の下面部に形成された排出口37とを繋ぐ返却通路310が配設されており、開口35,36に流入した遊技球は返却通路310を通じて排出口37に向かう構成となっている。膨出部30には、返却通路310を通過する遊技球へ光を照射可能な発光基板が内蔵されている。膨出部30の前面部にて返却通路310と対峙している部分には、当該返却通路310を通過する遊技球に反射した光が透過する無色透明視認部38が設けられている。

目的

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技への注目度を好適に向上させることのできる遊技機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

遊技領域が形成された遊技盤と、前記遊技盤を遊技機前方から覆う遊技機前面体とを備え、前記遊技機前面体は、前記遊技領域を視認可能な窓部と、前記窓部よりも下側に設けられベース部から遊技機前方に膨出する膨出部とを有してなり、前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部と、前記入球部への入球に基づいて所定数の遊技球を払い出す払出手段と、前記膨出部の上面部に設けられ、前記払出手段によって払い出された遊技球を貯留する貯留部と、前記膨出部の内部領域にて前記貯留部よりも下側となる部分に設けられ、前記膨出部の下面部に設けられた排出口と前記貯留部とを繋ぎ、前記貯留部から排出された遊技球を前記排出口へ案内する球通路と、前記膨出部に設けられ、前記球通路における遊技球の通過領域へ光を照射する光照射部と、前記光照射部の発光制御を行う発光制御手段と、前記膨出部の前面部に設けられ、前記球通路を通過する遊技球に反射した光が透過する光透過部とを備えていることを特徴とする遊技機

請求項2

前記球通路は、当該球通路にて少なくとも前記光透過部と対峙している部分が前記膨出部の前面部に沿うように配されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。

請求項3

前記膨出部の上面部にて前記貯留部の前方となる部分には、遊技者によって操作される操作手段が設けられており、前記操作手段の下方に前記球通路が位置していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。

請求項4

前記貯留部に併設され、当該貯留部に貯留されている遊技球の前記球通路への流入を阻止する閉状態及び当該流入を許容する開状態切替可能な開閉体を備え、前記発光制御手段は、前記開閉体が前記開状態となっている場合に、前記光照射部による光の照射を行う手段を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の遊技機。

請求項5

前記入球部は、前記遊技領域を流下する遊技球の入球が不可となる阻止状態と、入球が可能な許容状態とに切替可能となっており、所定の遊技状態となった場合に前記入球部を前記許容状態に切り替える切替手段を備え、前記発光制御手段は、前記所定の遊技状態となった場合に、前記光照射部による光の照射を行う手段を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、遊技機に関するものである。

背景技術

0002

パチンコ機等の遊技機には、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技者による発射操作に基づいて当該遊技領域へ遊技球を発射する遊技球発射手段とを備えているものがある。遊技球発射手段から発射された遊技球が遊技領域に設けられた入球部へ入球することにより、所定数の遊技球の払い出し等の特典が遊技者に付与される(例えば特許文献1参照)。

先行技術

0003

特開2002−78904号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述したタイプの遊技機においては、遊技に対する遊技者の注目度の向上を図る上でその構成に未だ改善の余地がある。

0005

本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、遊技への注目度を好適に向上させることのできる遊技機を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0006

以下、上記課題を解決するための手段について記載する。

0007

請求項1記載の発明は、
遊技領域が形成された遊技盤と、
前記遊技盤を遊技機前方から覆う遊技機前面体
を備え、
前記遊技機前面体は、前記遊技領域を視認可能な窓部と、前記窓部よりも下側に設けられベース部から遊技機前方に膨出する膨出部とを有してなり、
前記遊技領域を流下する遊技球が入球可能な入球部と、
記入球部への入球に基づいて所定数の遊技球を払い出す払出手段と、
前記膨出部の上面部に設けられ、前記払出手段によって払い出された遊技球を貯留する貯留部と、
前記膨出部の内部領域にて前記貯留部よりも下側となる部分に設けられ、前記膨出部の下面部に設けられた排出口と前記貯留部とを繋ぎ、前記貯留部から排出された遊技球を前記排出口へ案内する球通路と、
前記膨出部に設けられ、前記球通路における遊技球の通過領域へ光を照射する光照射部と、
前記光照射部の発光制御を行う発光制御手段と、
前記膨出部の前面部に設けられ、前記球通路を通過する遊技球に反射した光が透過する光透過部と
を備えていることを特徴とする。

発明の効果

0008

遊技への注目度を好適に向上させることができる。

図面の簡単な説明

0009

第1の実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図である。
パチンコ機を斜め前方から見た斜視図である。
パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
パチンコ機の主要な構成を展開して示す斜視図である。
内枠の構成を示す正面図である。
遊技盤の構成を示す正面図である。
内枠の構成を示す背面図である。
遊技盤の背面構成を示す斜視図である。
裏パックユニットの構成を示す正面図である。
膨出部及びその周辺を示す図1部分拡大図である。
膨出部の内部構造を示す概略図である。
膨出部の内部構造を示す概略図である。
(a)遊技球の流れを示す概略図、(b)第2通路発光基板との位置関係を示す概略図である。
第1の実施の形態におけるパチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。
遊技制御に用いる各種カウンタ概要を示す説明図である。
主制御装置のMPUにより実行されるタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
通常処理を示すフローチャートである。
(a)報知演出制御装置のMPUにより実行される発光制御処理を示すフローチャート、(b)発光の様子を示す概略図である。
第2の実施の形態における前扉枠の部分拡大図である。
表示内容を示す概略図である。
排出構造の変形例を示す概略図である。
排出構造の変形例を示す概略図である。

実施例

0010

<第1の実施の形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10の正面図、図2はパチンコ機10を斜め前方から見た斜視図、図3及び図4はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図3では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。

0011

図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外郭を形成する外枠11と、この外枠11に取り付けられた遊技機主部12とを有している。

0012

外枠11は板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。パチンコ機10は、外枠11を島設備取り付け固定することにより、遊技場の島設備に設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技場の島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。

0013

この外枠11によって遊技機主部12が開閉可能な状態で支持されている。具体的には、図2に示すように、外枠11における上枠部と左枠部との連結部分に上側支持用金具17が固定されており、さらに外枠11における下枠部と左枠部との連結部分に下側支持用金具18が固定されている。これら上側支持用金具17及び下側支持用金具18により支持機構が構成され、当該支持機構により外枠11に対して遊技機主部12がパチンコ機10の正面視で左側を回動基端側、右側を回動先端側としてパチンコ機10の前方へ回動可能とされている。

0014

図3に示すように、遊技機主部12は、ベース体としての内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15(図4参照)とを備えている。なお、遊技機主部12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。

0015

内枠13における回動基端側の端部には、前扉枠14が回動可能に取り付けられており、同前扉枠14は正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13における回動基端側の端部には、図4に示すように、裏パックユニット15が回動可能に取り付けられており、同裏パックユニット15が正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている。

0016

次に、前扉枠14について説明する。図3に示すように、前扉枠14は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす合成樹脂製の枠体20を主体に構成されており、内枠13における前面側のほぼ全域を覆っている。枠体20の中央部分には後述する遊技領域PEのほぼ全域を遊技機前方から視認することができるようにした略楕円状の窓部21(図1参照)が形成されており、その窓部21はガラスユニット22によって同前扉枠14の背面側から覆われている。

0017

図3に示すように、枠体20には窓部21を囲むようにしてガラスユニット設置部が形成されている。詳しくは、ガラスユニット設置部は、枠体20の背面側に配されているとともにパチンコ機10の前方に向けて凹んでおり、その底部に上記窓部21が配設されている。ガラスユニット22は、ガラスユニット設置部に嵌まることで上下方向及び左右方向への変位規制されている。

0018

ガラスユニット22は、透明性を有するガラスパネル23と、それらガラスパネル23を保持するガラスホルダとを備えている。ガラスホルダは、窓部21に沿って形成された環状の枠部を有しており、同枠部によって囲まれた領域にガラスパネル23が収容されている。

0019

再び図1を参照して説明すれば、窓部21の周囲には各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部24が設けられている。環状電飾部24では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。より詳しくは、環状電飾部24の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯する機能が付与されたトップランプ部25が設けられ、窓部21の左右両側には賞球払出中に点灯する機能が付与されたサイドランプ部26が設けられている。また、トップランプ部25の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部27が設けられている。

0020

図2に示すように、前扉枠14における窓部21の下方には、枠体20から手前側へ膨出した膨出部30が形成されている。この膨出部30の上面部30aには、上方に開口した貯留皿31が配設されている。貯留皿31は、後述する払出装置から払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構に導く機能を有している。

0021

膨出部30の上面部30aにおいて貯留皿31(遊技球の貯留領域)の側方となる部分には、プッシュ式球抜き操作部32が設けられている。詳細については後述するが、球抜き操作部32が操作されると貯留皿31の底面に設けられたシャッタ部材閉鎖板)が移動して球抜き孔開放され、貯留皿31内の貯留球が下方に排出されるよう構成されている。なお、球抜き操作部32についてスライド式としてもよい。

0022

膨出部30の上面部30aにおいて貯留皿31(遊技球の貯留領域)よりも前側となる部位には、遊技者により操作(詳しくは押圧操作又は押下操作)される操作ボタン40が設けられている。操作ボタン40は、後述する図柄表示装置表示画面等にて所定の演出を行わせることを目的として遊技の進行の過程で遊技者が所定の指示を行うための操作装置である。

0023

膨出部30の左右両側には遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部43が配設されており、膨出部30と横並びとなる位置(右側のスピーカ部43の下方)には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル45が設けられている。遊技球発射ハンドル45が操作されることにより、後述する遊技球発射機構から遊技球が発射される。

0024

前扉枠14の背面には、図3に示すように、通路形成ユニット50が取り付けられている。通路形成ユニット50は、合成樹脂により成形されており、貯留皿31に通じる前扉側通路51を有している。通路形成ユニット50の上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部53が形成されており、この受口部53が前扉側通路51の入口部分を構成している。前扉側通路51は上流側が後述する遊技球分配部に通じており、前扉側通路51に入った遊技球は貯留皿31に導かれる。

0025

次に、図5に基づき内枠13について詳細に説明する。図5は内枠13の正面図である。なお、図5においては、図3と同様にパチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。

0026

内枠13は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース60を主体に構成されている。樹脂ベース60の前面における回動基端側(図5の左側)には、その上端部及び下端部に支持金具71,72が取り付けられている。また、前扉枠14の背面における回動基端側(図2の左側)には、それら支持金具71,72に対応させて軸受け金具が設けられている。支持金具71,72には軸部が形成されており、それら軸部が前扉枠14の軸受け金具の軸受け孔に挿入されることで内枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。つまり、これら支持金具71,72及び軸受け金具は内枠13に対する組付機構を構成している。

0027

内枠13の前面には施錠装置75が設けられている。施錠装置75は、前扉枠14に向けて延びる複数の前扉用鉤部材76を有している。これら前扉用鉤部材76に対応させて、前扉枠14の背面には内枠13側に延びる受け部材59が複数設けられている(図3参照)。前扉用鉤部材76が鉤受け部材59に引っ掛かることにより前扉枠14が閉じた状態で施錠される。また、図4に示すように、施錠装置75は、内枠13の後方へ延びる内枠用鉤部材77を有している。これら内枠用鉤部材77が外枠11の鉤受け部材19に引っ掛かることにより遊技機主部12が外枠11に対して閉じた状態で施錠される。

0028

樹脂ベース60の右下隅部には、施錠装置75の解錠操作を行うためのシリンダ錠78が設置されている。シリンダ錠78は施錠装置75に一体化されており、その先端部分(鍵穴部分)が上記前扉枠14に設けられた孔部を通じてパチンコ機10の前方に露出している。シリンダ錠78の鍵穴に差し込んだキーを右に回すことで内枠13に対する前扉枠14の施錠が解除され、同キーを左に回すことで外枠11に対する内枠13の施錠が解除される。

0029

樹脂ベース60の前面における略中央部分には、遊技盤80を収容する遊技盤収容部61が形成されている。遊技盤収容部61は、パチンコ機10の後方に凹み、遊技盤80を収容する収容空間を区画形成しており、樹脂ベース60に取り付けられた遊技盤80がその収容空間に嵌まった状態となっている。

0030

遊技盤80は、木製の合板と同合板における前側の板面を覆うシート材とを有してなり、その前面が遊技盤収容部61の開放部分を通じて樹脂ベース60の正面側に露出している。この露出している部位、すなわち遊技盤80の前面には、遊技球が流下する遊技領域PEが形成されている。既に説明したように遊技領域PEはガラスパネル23によって覆われている。後側のガラスパネル23は、遊技盤80の前面との隙間が遊技球の直径よりも僅かに大きくなるように、すなわち遊技領域PEを流下する遊技球が同遊技領域PEの同一箇所にて前後に並ばないように配置されている。これにより、遊技領域PEでの球詰まりを抑制している。なお、遊技盤80は木製に限定されるものではなく、合成樹脂製とすることも可能である。

0031

以下、図6に基づき遊技盤80(特に遊技領域PEに配された各種構成)について説明する。図6は遊技盤80の正面図である。

0032

遊技盤80には、ルータ加工が施されることによって自身の厚さ方向(前後方向)に貫通する大小複数の開口が形成されている。各開口には、一般入賞口81、可変入賞装置82、作動口83a,83b、スルーゲート84及び可変表示ユニット85等がそれぞれ設けられている。一般入賞口81、可変入賞装置82及び作動口83a,83bに遊技球が入ると、それら遊技球が後述する検知スイッチにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。その他に、遊技盤80の最下部にはアウト口86が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口86を通って遊技領域PEから排出される。

0033

また、遊技盤80には、遊技球の流下経路を適宜分散,調整等するために多数の87が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。これら釘87や風車等の各種構成によって、遊技球の流下経路が分化され、上述した一般入賞口81等への入賞が適度な確率で発生するように調整されている。

0034

可変入賞装置82は、通常は遊技球が入賞できない又は入賞しにくい閉状態になっており、大当たりの際に遊技球が入賞しやすい所定の開放状態切り換えられるようになっている。可変入賞装置82の開放態様としては、所定時間(例えば30秒間)の経過又は所定個数(例えば10個)の入賞を1ラウンドとして、同可変入賞装置82の開放が複数ラウンド(例えば15ラウンド)を上限として繰り返されるように設定されている。

0035

可変表示ユニット85は遊技盤80の中央上寄りに配置されており、その下方に作動口83a,83bが配置されている。より詳しくは、作動口83a,83bは、作動口83aを上側、作動口83bを下側として上下に並設されている。下側の作動口83b(下作動口83b)には、左右一対可動片よりなるガイド片サポート片)としての電動役物91が設けられている。電動役物91は、作動口83bへの入球が不可又は困難となる閉鎖状態非サポート状態又は非ガイド状態)と、当該閉鎖状態よりも遊技球の入球が容易となる開放状態(サポート状態又はガイド状態)とに切り替え可能となっており、上記スルーゲート84への入賞に基づく抽選当選した場合に主制御装置によって開放状態となるように制御される。電動役物の開閉態様としては、上側の作動口83a(上作動口83a)よりも下作動口83bへの入賞頻度が低くなるように設定された低頻度サポートモードと、上作動口83aよりも下作動口83bへの入賞頻度が高くなるように設定された高頻度サポートモードとが設定されており、各作動口83a,83bへの入球に基づく抽選によって所定の当たり結果となった場合に低頻度サポートモードから高頻度サポートモードへ移行される構成となっている。

0036

可変表示ユニット85及び作動口83a,83bは、遊技性を司る部位であり遊技者の注意集まりやすい。それら可変表示ユニット85及び作動口83a,83bを遊技機中央において上下に並べて配置することで両者間での視線の移動量を抑え、遊技者の目に生じる負担の低減に貢献している。

0037

可変表示ユニット85は、作動口83a,83bへの入賞をトリガとして図柄を可変表示する図柄表示装置94を備えている。図柄表示装置94は、液晶ディスプレイ(表示画面94a)を備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置によりその表示内容が制御されている。具体的には、表示画面94aにおいては、左,中,右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示される。そして、大当たり発生時には、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示され、特別遊技状態へと移行される。なお、表示画面94aにおける表示態様を以下のように変更してもよい。すなわち、上段中段下段に並べて図柄を表示し、それら図柄を左右方向にスクロールさせるようにして変動表示させてもよい。

0038

また、可変表示ユニット85は、図柄表示装置94を囲むようにして形成されたセンターフレーム95を備えている。センターフレーム95の下部には保留ランプ部98が設けられている。保留ランプ部98は、図柄表示装置94に対応しており、遊技球が作動口83a,83bを通過した回数は最大4回まで保留され保留ランプ部98の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。

0039

可変入賞装置82の側方には、主表示ユニット89が配されている。主表示ユニット89は、遊技領域PEの下部側の外縁に沿って配置されており、遊技盤80の前面からパチンコ機10前方に突出している。主表示ユニット89の前面は、遊技領域PEをパチンコ機10前方から視認可能とする上記ガラスユニット22(詳しくは後側のガラスパネル23)と対向しており、さらに後側のガラスパネル23との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、主表示ユニット89の前面の前方を遊技球が落下することが回避されている。

0040

主表示ユニット89においてガラスユニット22と対向している部分には、所定の絵柄等が表示される主表示部Dが設けられている。主表示部Dは、上作動口83aへの入賞に基づいた抽選結果を表示する上作動口用表示部と、下作動口83bへの入賞に基づいて行われた抽選結果を表示する下作動口用表示部とを有してなる。

0041

上作動口用表示部では、上作動口83aへの入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口83aへの入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。上作動口83aへの入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果大当たり結果)であった場合には、上作動口用表示部にて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、上記開閉実行モードへ移行される。

0042

下作動口用表示部では、下作動口83bへの入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、下作動口83bへの入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。下作動口83bへの入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果(大当たり結果)であった場合には、下作動口用表示部にて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、その結果に応じて上記開閉実行モードに移行される。

0043

ここで、いずれかの作動口83a,83bへの入賞に基づいて、対応する作動口用表示部にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止(確定表示)されるまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の表示領域が設けられ、いずれの作動口83a,83bへの入賞が発生したとしてもその単一の表示領域にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の表示領域にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記変動表示が停止(確定表示)されるまでを遊技回の1回とする。

0044

また、主表示ユニット89の主表示部Dには両作動口用表示部以外に、スルーゲート84への入賞に基づいた抽選結果を表示するスルーゲート用表示部が併設されている。スルーゲート用表示部では、スルーゲート84への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート84への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。スルーゲート84への入賞に基づく内部抽選(サポート抽選)の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、スルーゲート用表示部にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口83bに設けられた上記電動役物91が所定の態様で開放される。

0045

更に、本実施の形態においては遊技球がスルーゲート84を通過した回数は最大4回まで保留される構成が採用されているが、主表示ユニット89の主表示部Dにはその保留個数を表示する保留数用表示部が設けられている。

0046

これら各表示部(主表示部D)については、前扉枠14のガラスユニット22を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら各種表示部の前方を遊技球が移動することが回避されることで視認性が担保されている。

0047

再び図5を用いて説明すれば、樹脂ベース60における遊技盤収容部61(遊技盤80)の下方には、遊技球発射ハンドル45の操作に基づいて遊技領域PEへ遊技球を発射する遊技球発射機構110が設けられている。遊技球発射機構110は、所定の発射待機位置に配置された遊技球を打ち出すソレノイド111と、同ソレノイド111によって打ち出された遊技球の発射方向を規定する発射レール112と、上記発射待機位置に遊技球を供給する球送装置113と、それら各種構成111〜113が装着されているベースプレート114とを主要な構成として備えており、同ベースプレート114が後述する補強プレートを介して樹脂ベース60に取り付けられている。

0048

発射レール112は、遊技盤80側に向けて上り傾斜となるように、斜めに傾いた状態でベースプレート114に固定されている。発射レール112の下流側の端部(すなわち下端部)寄りとなる位置には、球送装置113から供給された遊技球を上述した発射待機位置に留める球ストッパが配されている。球ストッパよりも更に下流側となる位置に、上記ソレノイド111が配置されている。

0049

ソレノイド111は、後述する電源発射制御装置に対して電気的に接続されている。その電源・発射制御装置からの電気的な信号の出力に基づいてソレノイド111の出力軸伸縮方向に往復動することにより、発射待機位置に置かれた遊技球が遊技盤80側、詳しくは遊技盤80に装着された誘導レール100に向けて打ち出される。

0050

誘導レール100は、後述する遊技領域区画部材と共に遊技領域PEを同遊技領域PEの外形が略円形状となるように区画形成している。また、誘導レール100は、遊技球の直径よりも若干大きな隙間を隔てて対峙するように配置された内レール101及び外レール102からなり、それら両レール101,102によって一条誘導通路103が区画形成されている。誘導通路103は、発射レール112の先端側(斜め下方)に開放された入口部分104と、遊技領域PEの上部に位置する出口部分105とを有している。ソレノイド111の動作に基づいて発射された遊技球は、発射レール112→誘導レール100(入口部分104→出口部分105)の順に移動することにより遊技領域PEに導かれる。なお、遊技盤80において出口部分105の先側、詳しくは内レール101の先端付近には、遊技領域PEに到達した遊技球の同誘導通路103内への逆戻りを防止する逆戻り防止部材106が取り付けられており、先んじて遊技領域PEに至った遊技球によって後続する遊技球の打ち出しが妨げられることを抑制している。

0051

誘導レール100及び発射レール112は、同誘導レール100の入口部分104と発射レール112の先端部分とが隙間を隔てて斜めに対峙するように配置されている。このようにして形成された隙間よりも下側にはファール球通路が配設されている。ファール球通路は前扉枠14の通路形成ユニット50(図3参照)に一体成形されている。仮に遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域PEまで至らずファール球として誘導通路103内を逆戻りする場合には、それらファール球が上記隙間を介してファール球通路内に入ることとなる。ファール球通路55は前扉側通路51に通じており、ファール球通路に入った遊技球は図1等に示した貯留皿31に排出される。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。

0052

また、樹脂ベース60には、遊技盤収容部61からの遊技盤80の取り外しを不可とするロック状態と、同遊技盤80の取り外しを許容するアンロック状態とに切替可能なロック装置が複数設けられている。ロック装置はロック状態にて遊技盤80の前面に当接する当接部を有しており、同当接部が遊技盤80の前面に当接することによって遊技盤80の前扉枠14側への変位が抑えられることとなる。

0053

樹脂ベース60において発射レール112の左方(詳しくは前扉枠14を支持している側)には樹脂ベース60を前後方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔を覆うようにして通路形成部材121が配設されている。通路形成部材121は、樹脂ベース60に対してネジ止めされており、本体側通路122を有している。本体側通路122の上流側は、後述する遊技球分配部に通じている。また、通路形成部材121の下方には前扉枠14に取り付けられた通路形成ユニット50の受口部53(図3参照)が入り込んでおり、本体側通路122の下方に前扉側通路51が連なっている。

0054

樹脂ベース60において通路形成部材121の下方には、本体側通路122からの遊技球の流出を規制するシャッタ124が設けられている。シャッタ124は、本体側通路122の出口部分を狭め遊技球の流出を阻止する阻止位置と、遊技球の流出を許容する許容位置との両位置に切り替え可能な状態で樹脂ベース60によって支持されている。また、樹脂ベース60にはシャッタ124を阻止位置に向けて付勢する付勢部材が取り付けられており、前扉枠14を内枠13に対して開いた状態では付勢部材の付勢力によってシャッタ124が阻止位置に留まる構成となっている。これにより、本体側通路122に遊技球が貯留されている状態で前扉枠14を開放した場合に、その貯留球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が回避されている。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニット50に設けられた受口部53により上記付勢力に抗してシャッタ124が許容位置に押し戻される。この状態では、本体側通路122と前扉側通路51とが連通し、遊技球の移動が許容されることとなる。

0055

次に、図7を参照して内枠13(樹脂ベース60及び遊技盤80)の背面構成について説明する。図7は内枠13の背面図である。

0056

樹脂ベース60の背面における回動基端側(図7の右側)には、軸受け金具132が取り付けられている。軸受け金具132には、上下に離間させて軸受け部133が形成されており、これら軸受け部133により内枠13に対して裏パックユニット15が回動可能に取り付けられている。また、樹脂ベース60の背面には、裏パックユニット15を内枠13に固定するための固定レバー134が複数設けられている。

0057

既に説明したように樹脂ベース60における遊技盤収容部61の底部分には樹脂ベース60の厚さ方向に貫通し同樹脂ベース60の背面側に開放された中央開口64が形成されており、その中央開口64が遊技盤収容部61に収容された遊技盤80によって内枠13の正面側から覆われている。遊技盤80の背面には制御装置等の各種構成が搭載されており、それら各種構成は中央開口64を通じて内枠13の背側に露出した状態となっている。ここで、図8に基づき遊技盤80の背面の構成について詳細に説明する。図8は遊技盤80を後方から見た斜視図である。

0058

遊技盤80の背面には、可変表示ユニット85(図6参照)を遊技盤80に対して搭載する合成樹脂製の台座部材141が固定されている。台座部材141は、遊技盤80側に開放された略箱状をなしており遊技盤80の背面のほぼ全域を覆っている。台座部材141の一部は樹脂ベース60の中央開口64を通じて同樹脂ベース60の背面側に突出しており、その突出した部分に対して上述した図柄表示装置94(図6参照)と、その図柄表示装置94を駆動するための表示制御装置とが取り付けられている。これら図柄表示装置94及び表示制御装置は前後方向(樹脂ベース60の厚さ方向)に図柄表示装置が前側且つ表示制御装置が後側となるように重ねて配置されている。さらに、遊技盤80には、表示制御装置の後方に位置するようにして報知・演出制御装置ユニット142が搭載されている。報知・演出制御装置ユニット142は、報知・演出制御装置143と、取付台144とを具備する構成となっており、取付台144上に報知・演出制御装置143が装着されている。

0059

報知・演出制御装置143は、後述する主制御装置からの指示に従い音声ランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る報知・演出制御基板を具備しており、報知・演出制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス145に収容されて構成されている。

0060

報知・演出制御装置ユニットの下方には、台座部材141を後方から覆うようにして主制御装置ユニット160が設けられている。主制御装置ユニット160は、遊技盤80の背面に固定された合成樹脂製の取付台161と、その取付台161に搭載された主制御装置162とを有している。主制御装置162は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス163に収容されて構成されている。

0061

基板ボックス163は、略直方体形状のボックスベース表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としてのボックス封印部164によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス163が封印されている。ボックス封印部164は、基板ボックス163の短辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも1つが用いられて封印処理が行われる。

0062

ボックス封印部164はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、ボックス封印部164を構成する係止孔部に係止ピンを挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に結合されるようになっている。ボックス封印部164による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数のボックス封印部164のうち、少なくとも1つの係止孔部に係止ピンを挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス163を開封する場合には、係止ピンが挿入されたボックス封印部と基板ボックス163本体との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス163のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度封印処理する場合は他の係止孔部に係止ピンを挿入する。基板ボックス163の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス163に残しておけば、基板ボックス163を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。

0063

基板ボックス163と取付台161とは台座封印部165によって開封不能に連結されている。詳しくは、台座封印部165は、ボックス封印部164と同様に係止孔部及び係止ピンを有しており、係止孔部に対して係止ピンが挿入されることで基板ボックス163と取付台161とが分離不能に結合されるようになっている。これにより、基板ボックス163の不正な取り外しが行われた場合に、その事実を把握しやすくなっている。

0064

台座部材141において遊技盤80の背面と対向している部分には、前記一般入賞口81,可変入賞装置82,上作動口83a,下作動口83bの遊技盤開口部に対応し且つ下流側で1カ所に集合する回収通路が形成されている。これにより、一般入賞口81等に入賞した遊技球は何れも回収通路を介して遊技盤80の下方に集合する構成となっている。つまり、台座部材141には各種入賞口に入賞した遊技球を回収する機能が付与されている。

0065

遊技盤80の下方には後述する排出通路が配されており、回収通路によって遊技盤80の下方に集合した遊技球は排出通路内に導出される。なお、アウト口86についても同様に排出通路に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球はアウト口86を介して排出通路内に導出される。

0066

また、上記回収通路には、遊技盤80表側の一般入賞口81に入賞した遊技球を検知する入賞口スイッチと、可変入賞装置82に入賞した遊技球を検知するカウントスイッチと、作動口83a,83bに入った遊技球を検知する作動口スイッチとが装着されており、それら各種スイッチによって入賞検知機構が構成されている。更に、台座部材141において可変表示ユニット85の左右両側には、スルーゲート84を通過する遊技球を検知するゲートスイッチが設けられている。これら各種スイッチは主制御装置162に対して電気的に接続されており、各スイッチによる検知情報が同主制御装置162に出力される構成となっている。

0067

次に、図4及び図9に基づき裏パックユニット15について説明する。図9は裏パックユニット15の正面図である。

0068

図4に示したように、内枠13は裏パックユニット15によって後方から覆われている。裏パックユニット15は、図9に示すように、裏パック201を備えており、当該裏パック201に対して、払出機構部202、排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。

0069

裏パック201は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部202などが取り付けられるベース部211と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部212とを有する。保護カバー部212は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット85を囲むのに十分な大きさを有する。

0070

ベース部211には、その右上部に外部端子板が設けられている。外部端子板には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部211にはパチンコ機10後方からみて右端部に上下一対掛止ピン214が設けられており、掛止ピン214を内枠13に設けられた前記軸受け部133に挿通させることで、裏パックユニット15が内枠13に対して回動可能に支持されている。ベース部211には、内枠13に設けられた固定レバー134が挿通される複数の挿通部215が形成されており、固定レバー134が挿通部215に挿通された状態にてベース部211に後方から当接することにより内枠13に対して裏パックユニット15が固定されている。

0071

ベース部211には、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が配設されている。払出機構部202には、裏パック201の最上部に配されているとともに上方に開口したタンク221が設けられており、遊技ホールの島設備から供給される遊技球がそのタンク221に逐次補給される。タンク221の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレール222が連結され、タンクレール222の下流側には上下方向に延びるケースレール223が連結されている。ケースレール223の最下流部には払出装置224が設けられている。払出装置224より払い出された遊技球は、当該払出装置224の下流側に設けられた図示しない払出通路を通じて、裏パック201のベース部211に設けられた遊技球分配部225に供給される。

0072

遊技球分配部225は、払出装置224より払い出された遊技球を貯留皿31又は後述する排出通路の何れかに振り分けるための機能を有し、上述した本体側通路122を介して貯留皿31に通じている。

0073

ベース部211の下端部には、当該下端部を前後に挟むようにして排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。排出通路盤には、制御装置集合ユニット204と対向する面に後方に開放された排出通路が形成されており、当該排出通路の開放部は制御装置集合ユニット204によって塞がれている。排出通路は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した回収通路等から排出通路に導出された遊技球は当該排出通路を通ることでパチンコ機10外部に排出される。

0074

制御装置集合ユニット204は、横長形状をなす取付台241を有し、取付台241に払出制御装置242と電源・発射制御装置243とが搭載されている。これら払出制御装置242と電源・発射制御装置243とは、払出制御装置242がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。

0075

払出制御装置242においては基板ボックス244内に払出装置224を制御する払出制御基板が収容されており、当該払出制御基板に設けられた状態復帰スイッチ245が基板ボックス244外に突出している。例えば、払出装置224における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチ245が押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。

0076

電源・発射制御装置243は、基板ボックス246内に電源・発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル45の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源・発射制御装置243には電源スイッチ247が設けられている。電源スイッチ247を操作することにより、パチンコ機10の電源を投入状態オン状態)又は遮断状態オフ状態)に切り替え可能となっている。

0077

ここで、本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持される。上記主制御装置162には、RAM消去スイッチ166が設けられている。当該RAM消去スイッチ166を押しながら電源を投入すると、RAMデータ初期化されるようになっている。

0078

(遊技球の返却に関連する構成)
既に説明したように、本実施の形態に示すパチンコ機10においては、一般入賞口81等の入球部への入球に基づいて貯留皿31に遊技球が払い出される。貯留皿31に貯留されている遊技球については、貯留皿31に併設された球抜き操作部32の操作に基づいて当該貯留皿31から排出され、遊技者(詳しくは遊技機下部(幕板前方)に配された箱)に返却されることとなる。本実施の形態においては遊技球の返却に関する構成が特徴的なものとなっている。以下、図10図13(a)を参照して、当該返却に関する構成について補足説明する。図10は前扉枠14における膨出部30及びその周辺を示す図1の部分拡大図、図11及び図12は膨出部30の内部構造を示す概略図、図13(a)は遊技球の流路を示す概略図である。

0079

図10に示すように、貯留皿31の左側の端部には、上記前扉側通路51の出口部分(払出口33)が形成されている。払出装置224によって払い出された遊技球(賞球)はこの払出口33を通じて貯留皿31(貯留領域SE)に流入する。貯留皿31の右側の端部には、貯留領域SEに貯留されている遊技球を取り込む取込口34が形成されている。

0080

貯留皿31の底面については払出口33側(左側)から取込口34側(右側)へ下り傾斜しており、貯留領域SEに溜まっている遊技球が取込口34へと移動する。貯留領域SEにて取込口34の直上流となる部分には、貯留領域SEに溜まっている遊技球を1条となるように整列させた状態で取込口34へ1つずつ案内する整列通路が形成されている。これにより、遊技球発射機構110への遊技球供給の円滑化が図られている。取込口34に流入した遊技球は、枠体20に形成された連絡通路を経由して遊技球発射機構110へ案内され、当該遊技球発射機構110によって遊技領域PEへ発射される。

0081

図11に示すように、貯留皿31の底面にて貯留領域SEの最上流部分を構成している部分、詳しくは払出口33の前方となる部分(図12参照)には遊技球が通過可能な第1開口35が形成されている。貯留皿31には、第1開口35への入球を阻止する閉状態と当該第1開口35への入球を許容する開状態とに切替可能な第1シャッタ部材301が配設されている。第1シャッタ部材301が閉状態となっている場合には、当該第1シャッタ部材301によって貯留皿31の底面の一部が構成される。第1シャッタ部材301が開状態に切り替わると、第1開口35が開放され、払出口33と取込口34とを繋ぐ流路に流出口が出現する。

0082

貯留領域SEにおいては遊技球の溜まり具合によって遊技球の流路(移動経路)が変わる構成となっている。具体的には、図13(a)に示すように、遊技球の貯留量が所定量に達していない状況下にて新たに払い出された遊技球は、第1開口35を経由するルートを通過することなく払出口33に向かう。これに対して、遊技球の貯留量が所定量に達している場合には、上記ルートが先行する遊技球によって埋まり後続の遊技球(新たに払い出された遊技球)の移動方向が変わる。詳しくは、後続の遊技球は第1開口35(第1シャッタ部材301)に向かうこととなる。このような状況にて第1シャッタ部材301が開状態に切り替わることで、遊技球が第1開口35に流入することとなる。つまり、本実施の形態においては、遊技球の貯留量が所定量に達していない場合には取込口34への遊技球の供給が優先され、遊技球の貯留量が所定量を超えることで第1シャッタ部材301上に遊技球が溜まる構成となっており、遊技球の払い出しが行われている状況下にて第1開口35が開放された場合であっても遊技を進行する上で遊技球が不足することを回避可能となっている。

0083

特別遊技状態においては、遊技球の発射による消費を払出装置224からの遊技球の払い出しが上回るため、貯留皿31に貯留されている遊技球が増加することとなる。第1シャッタ部材301及び後述する第2シャッタ部材302がともに閉状態に維持されている場合には、貯留皿31→通路形成ユニット50の前扉側通路51の順に遊技球が溜まる。通路形成ユニット50の途中位置には、前扉側通路51に溜まった遊技球を検知する検知センサ52が設けられている。この検知センサ52からの検知情報に基づいて遊技球が上限位置まで溜まったこと(満タン状態であること)が特定された場合には、払出装置224による遊技球の払い出しが規制される。このような状況下にて、球抜き操作部32を操作して貯留皿31に溜まっている遊技球を返却することにより、満タン状態が解消され、払出装置224における払出規制が解除される。

0084

図11に示すように、膨出部30の下面部30bには排出口37が形成されている。排出口37は膨出部30の前面部30c寄りとなる位置に配設されており、貯留皿31から箱B等へ遊技球を移す際の利便性の向上が図られている(図12参照)。なお、外枠11の下端部には幕板が配設され、遊技機主部12と外枠11と隙間が埋められている。排出口37については幕板に対して遊技機前方にオフセットしているため、当該幕板が排出口37からの遊技球の流出を妨げる障害になることが回避されている。

0085

膨出部30内には、第1開口35と排出口37とを繋ぐ第1通路311が配設されている。第1通路311は縦長となっており、第1開口35に流入した遊技球は、当該第1通路311内を降下し、排出口37から流出する。なお、第1通路311については、上流部分よりも下流部分の方が遊技機中央側(隣接するスピーカ部43から遠ざかる側)に位置するようにしてクランクしている。これにより、側方に位置する上記スピーカ部43の配設領域の確保を容易とし、当該スピーカ部43との共存を好適に実現している。

0086

貯留皿31の底面にて貯留領域SEの最下流部分を構成している部分、詳しくは取込口34の直上流となる部分には、遊技球が通過可能な第2開口36が形成されている。貯留皿31には、第2開口36への入球を阻止する閉状態と、当該第2開口36への入球を許容する開状態とに切替可能な第2シャッタ部材302が配設されている。第2シャッタ部材302が閉状態となっている場合には、当該第2シャッタ部材302によって貯留皿31の底面の一部が構成される。第2シャッタ部材302が開状態に切り替わると、取込口34へ繋ぐ流路が寸断され、取込口34へ向けた遊技球の移動が規制される。

0087

なお、第2開口36については、第1開口35よりも下流側に配されているのであれば足り、必ずしも貯留領域SEの最下流部分に配する必要はない。例えば、上記整列通路の途中位置に配してもよい。

0088

第1シャッタ部材301及び第2シャッタ部材302は、上記球抜き操作部32(図10参照)、当該球抜き操作部32とシャッタ部材301,302とを繋ぐリンク部、球抜き操作部32を待機位置へ付勢する付勢部材とともに開閉機構を構成している。ここで、この開閉機構について補足説明する。既に説明したように球抜き操作部32はプッシュ式である。球抜き操作部32は所定位置最大押込位置の2段階で押し込み可能となっており、所定位置まで押し込むことで付勢部材による抵抗が急激に増す構成となっている。

0089

球抜き操作部32を付勢部材の付勢力に抗して所定位置まで押し込むと、第1シャッタ部材301が閉状態から開状態に切り替わり、第1開口35への遊技球の流入が許容される。これに対して、第2シャッタ部材302は閉状態に維持されたままとなり、第2開口36への遊技球の流入は不可となる。なお、所定位置まで押し込むことで抵抗が急激に増すため、遊技者は指先感覚により所定位置に到達したことを把握し得る。

0090

球抜き操作部32を付勢部材の付勢力に抗して所定位置から最大押込位置まで押し込むと、第1シャッタ部材301が開状態に維持されたまま、第2シャッタ部材302が開状態に切り替わる。つまり、両シャッタ部材301,302が開状態となり、第1開口35及び第2開口36の何れについても遊技球の流入が許容される。

0091

所定位置又は最大押圧位置へ押し込んでいる球抜き操作部32から指を離すと、上記付勢部材の付勢力によって当該球抜き操作部32が待機位置へと復帰する。これにより、両シャッタ部材301,302が開状態から閉状態に復帰し、各開口35,36への遊技球の流入が回避されることとなる。

0092

再び図10を参照し、膨出部30内には、第2開口36と排出口37とを繋ぐ第2通路312が配設されている。詳しくは、第2通路312は第1通路311の最下流部分に接続されており、第2通路312を通過した遊技球は、第1通路311を経由して排出口37から排出される構成となっている。

0093

本実施の形態においては、それら左右に並設された(並列関係にある)第1通路311及び第2通路312によって貯留皿31に付属返却通路310が構築されている。返却通路310については、無色透明合成樹脂材料からなる通路形成部材と膨出部30の前面部30cとによって構築されており、返却通路310を通過する遊技球を当該返却通路310の外部から視認可能となるように構成されている。ここで、第1通路311及び第2通路312の違いについて説明する。

0094

第1通路311については、その上流部分を構成するクランク部及びその下流部分を構成し鉛直方向に延びる鉛直通路部321によって構成されている。これに対して、第2通路312は、入口付近及び出口付近を除くほとんどが略水平方向を向くように湾曲している。具体的には、入口部分を構成し鉛直方向に延びる導入部、鉛直方向に延びる軸線を中心とした螺旋状をなす螺旋状通路部331、出口部分を構成し略水平方向に延びる導出部を有してなる(図10参照)。

0095

第1通路311及び第2通路312を比較した場合には、高低差は両通路311,312でほぼ同等となるように(詳しくは第1通路311の方が僅かに大きくなるように)設定されているものの、水平方向への拡がりの差によって第2通路312の通路長が第1通路311の通路長よりも長くなっている。このような通路長の差により、第2通路312を遊技球が通過するのに要する所要期間凡そ5sec)は、第1通路311を遊技球が通過するのに要する所要期間(凡そ2sec)よりも長くなっている。より詳しくは、第2通路312の鉛直通路部321を通過するのに要する所要期間(凡そ4sec)は、第1通路311を遊技球が通過するのに要する所要期間よりも長くなっている。

0096

第2通路312の螺旋状通路部331については、通路内壁面曲面状をなしており、折れ曲がりが回避されている。これにより、当該第2通路312を通過する遊技球の移動速度が極端に遅くなることを抑制している。詳しくは、第1通路311の鉛直通路部321を通過する遊技球の移動速度(最大速度)と第2通路312の螺旋状通路部331を通過する遊技球の移動速度(最大速度)とが同等となっている。なお、鉛直方向に見た場合の降下速度については第1通路311を通過する遊技球が第2通路312を通過する遊技球よりも速くなる。

0097

なお、第1通路311の通路幅は、同一箇所を複数(本実施の形態においては4つ)の遊技球が同時に通過し得る大きさとなっている。第2通路312の合流箇所を大きくしておくことにより、当該合流箇所における球詰まりの発生を抑制している。なお、例えば、第1通路311用の第1開口35及び第1通路311にて鉛直通路部321よりも上流側となる部分については同一箇所を同時に通過し得る遊技球の数をN個(例えば3個)とし、第2通路312の合流部分である鉛直通路部321については同一箇所を同時に通過し得る遊技球の数をN+M(第2通路312にて同一箇所を同時に通過し得る遊技球の数:本実施の形態においては1個)とすることも可能である。これにより、上記球詰まりを一層好適に抑制できる。

0098

膨出部30の前面部30cにて第1通路311の鉛直通路部321及び第2通路312の螺旋状通路部331に対峙している部分(以下、視認部38という)は、透明な合成樹脂材料からなり、鉛直通路部321及び螺旋状通路部331を通過する遊技球を当該視認部38を通じて視認可能となるように構成されている。より詳しくは、第1通路311及び第2通路312の合流部分よりも上側且つ鉛直通路部321及び螺旋状通路部331の上端部分よりも下側の範囲が視認部38によって視認可能な範囲となっている。

0099

膨出部30には、鉛直通路部321及び螺旋状通路部331を通過する遊技球に光を照射する照明として発光基板325,335が配設されている。膨出部30内については暗所となっているため、遊技球に光を照射することで、それら遊技球の存在を際立たせることが可能となっている。以下、図12及び図13(b)を参照して、発光基板325,335の配置について補足説明する。

0100

図12に示すように、第1通路311の鉛直通路部321は、膨出部30の前面部30cに沿うように形成されている。この鉛直通路部321の上方となる部分に、上記発光基板325が配設されている。発光基板325は、複数の発光体実装されてなり、それら発光体からの光の照射方向が鉛直通路部321の通路方向と同じ方向となるように配置されている。第1開口35を通じて第1通路311に流入した遊技球は鉛直通路部321に流入することで、発光基板325による光の照射領域に到達する。発光基板325からの光は遊技球の上側部分に反射することで遊技機前方へ向かい、上記視認部38を通じて遊技機正面側に射出されることとなる。

0101

遊技球が鉛直通路部321に沿って降下することにより、光の反射位置も鉛直通路部321に沿って降下する。つまり、遊技者の目に映る発光箇所が遊技球の移動に合わせて変位することとなる。このようにして発光箇所が変わる構成とすることにより、光が上から下へ流れているように見せることができる。

0102

特に、第1通路311(鉛直通路部321)については、上述の如く同一箇所を複数(本実施の形態においては4つ)の遊技球が同時に通過し得るように通路幅等が規定されている。これにより、後続の遊技球が先行する遊技球への光の供給を妨げる要因になることを抑制している。

0103

次に、第2通路312と発光基板335との関係について説明する。図13(b)に示すように、発光基板335は縦長状をなしており、膨出部30の前面部30cに内側から取り付けられている。発光基板335は、上記視認部38を挟んだ両側に位置しており、光の照射方向が斜め後方を向くように傾けて配置されている。この発光基板335からの光の照射領域に螺旋状通路部331が位置している。発光基板335から照射された光が螺旋状通路部331に照射されることにより、その光は螺旋状通路部331を通過している遊技球にて視認部38側へ反射される。この反射された光は、視認部38を通じて遊技機正面側に射出されることとなる。因みに、上記視認部38にて発光基板335の前方に位置する部分にはマスキングが施されており、その背後に発光基板335が隠れる構成となっている。

0104

発光基板335から螺旋状通路部331に照射される光は手前側から奥側に向けて徐々に弱くなる。つまり、螺旋状通路部331を通過する遊技球に届く光の量は当該螺旋状通路部331の手前側部分よりも奥側部分の方が少なくなり、螺旋状通路部331を通過する遊技球から反射する光は手前側の方が明るくなる。

0105

(パチンコ機10の電気的構成)
次に、第1の実施の形態におけるパチンコ機10の電気的構成について、図14のブロック図に基づき説明する。

0106

主制御装置162に設けられた主制御基板601には、MPU602が搭載されている。MPU602は、当該MPU602により実行される各種の制御プログラム固定値データを記憶したROM603と、そのROM603内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM604と、割込回路タイマ回路データ入出力回路乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵された素子である。

0107

MPU602には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU602の入力側には、主制御装置162に設けられた停電監視基板605、払出制御装置242及び各種検知センサ151a〜151eなどが接続されている。停電監視基板605には電源・発射制御装置243が接続されており、MPU602には停電監視基板605を介して電力が供給される。また、各種検知センサ151a〜151eの一部として、一般入賞口81、可変入賞装置82、作動口83a,83b及びスルーゲート84などといった入賞対応入球部(払出対応入球部)に設けられた複数の検知センサが接続されており、主制御装置162のMPU602において各入球部への入賞判定入球判定)が行われる。また、MPU602では、作動口83a,83bへの入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート84への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。

0108

MPU602の出力側には、停電監視基板605、払出制御装置242及び報知・演出制御装置143が接続されている。払出制御装置242には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア603eが参照される。そして、一般入賞口81への入賞を特定した場合には、10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、可変入賞装置82への入賞を特定した場合には、15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上作動口83aへの入賞を特定した場合には、3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上作動口83aへの入賞を特定した場合には、4個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。

0109

報知・演出制御装置143には、変動開始コマンド(変動用コマンド)、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア603eが参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。なお、上記各コマンドは、所定のバイト数の情報として構成されており、当該所定のバイト数の情報として各種情報が含まれている。

0110

また、MPU602の出力側には、可変入賞装置82の開閉扉開閉動作させる可変入賞駆動部82c、下作動口83bの電動役物91を開閉動作させる電動役物駆動部91c、主表示ユニット89(主表示部D)が接続されている。主制御基板601には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU602はそれら各種構成の制御を行う。

0111

具体的には、開閉実行モードにおいては可変入賞装置82が開閉されるように、MPU602において可変入賞駆動部82cの駆動制御が実行される。また、下作動口83bの電動役物91の開放状態当選となった場合には、電動役物91が開閉されるように、MPU602において電動役物駆動部91cの駆動制御が実行される。また、MPU602によって主表示部Dの入球部用表示部や保留数表示部等の表示制御が実行される。

0112

停電監視基板605は、主制御基板601と電源・発射制御装置243とを中継し、また電源・発射制御装置243から出力される最大電圧である直流安定24ボルト電圧を監視する。払出制御装置242は、主制御装置162から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置224により賞球や貸し球払出制御を行うものである。

0113

電源・発射制御装置243は、例えば、遊技場等における商用電源外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板601や払出制御装置242等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を所定の電力経路を通じて供給する。また、電源・発射制御装置243は、遊技球発射機構110の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構110は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。

0114

報知・演出制御装置143に設けられた報知・演出制御基板611には、MPU612が搭載されている。MPU612には、当該MPU612により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM613、そのROM613内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM614、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。MPU612には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。

0115

MPU612の入力側には、主制御装置162の他に操作ボタン40(詳しくは操作ボタン40に内蔵の検知センサ)等が接続されている。この操作ボタン40からの検知信号(検知情報)に基づいて、操作の有無を特定することが可能となっている。また、MPU612の入力側には球抜き操作部32(詳しくは付属の検知センサ)が接続されている。MPU612においては、球抜き操作部32からの検知信号(検知情報)に基づいて、球抜き操作部32が待機位置、所定位置、最大押込位置の何れの位置にあるかを特定することが可能となっている。

0116

MPU612の出力側には、表示制御装置620、発光部24〜26やスピーカ部27、操作ボタン40内蔵の発光基板、発光基板325,335等が接続されている。MPU612では主制御装置162から入力したコマンドに基づいて、可変表示ユニット85を制御する。具体的には、報知・演出制御装置143では、主制御装置162から入力した各種コマンドに基づいて、図柄表示装置94における図柄の変動表示時間(リーチ演出の発生の有無)を把握し、最終的に停止表示させる図柄の組み合わせの種類を決定するとともにリーチ演出の内容の詳細を決定する。また、詳細については後述するが、MPU612については遊技状況に応じて発光基板325,335の発光制御を行う。

0117

表示制御装置620はMPUが搭載された表示制御基板を有してなり、MPUには各種の制御プログラムや固定値データを記憶したプログラムROM、プログラムROM内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるワークRAM、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)、画像データが格納されたキャラクタROM、キャラクタROMから読み出した画像データを一時的に記憶するビデオRAMなどが内蔵されている。

0118

VDPは、図柄表示装置94に組み込まれた液晶表示ドライバとしての画像処理デバイス直接操作する一種の描画回路である。VDPはICチップ化されているため「描画チップ」とも呼ばれ、その実体は、描画処理専用のファームウェアを内蔵したマイコンチップとでも言うべきものである。VDPは、MPU、ビデオRAM等のそれぞれのタイミングを調整してデータの読み書きに介在するとともに、ビデオRAMに記憶させる画像データを、キャラクタROMから所定のタイミングで読み出して図柄表示装置94に表示させる。

0119

キャラクタROMは、図柄表示装置94に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するための画像データライブラリとしての役割を担うものである。このキャラクタROMには、各種の表示図柄のビットマップ形式画像データ、ビットマップ画像の各ドットでの表現色を決定する際に参照する色パレットテーブル等が保持されている。これら画像データやテーブル等はキャラクタROMに記憶されている。

0120

なお、キャラクタROMを複数設け、各キャラクタROMに分担して画像データ等を記憶させておくことも可能である。また、プログラムROMに記憶した背景画像用のJPEG形式画像データをキャラクタROMに記憶する構成とすることも可能である。

0121

ビデオRAMは、図柄表示装置94に表示させる表示データを記憶するためのメモリであり、ビデオRAMの内容を書き替えることにより図柄表示装置94の表示内容が変更される。

0122

表示制御装置620のMPUでは、報知・演出制御装置143から入力したコマンドに基づいて、図柄表示装置94の表示制御を実行する。具体的には、報知・演出制御装置143にて最終決定された変動表示の内容及び停止表示する図柄の組み合わせの種類に合わせて遊技回毎に変動表示を行う。ここで、図柄表示装置94(表示画面94a)の表示内容について補足説明する。

0123

図柄表示装置94の表示画面94aには、左・中・右の3つの図柄列が設定されている。各図柄列は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、左図柄列には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字降順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。右図柄列には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されると共に、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列と下図柄列は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示画面94aでは、これら各図柄列の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。また、表示画面94aは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。

0124

また、表示画面94aには、5つの有効ライン、すなわち上ライン、中ライン、下ライン、右下がりライン、右上がりラインが設定されている。そして、左図柄列→右図柄列→中図柄列の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組み合わせが形成された状態で全図柄列の変動表示が終了すれば、後述する通常大当たり結果、確変大当たり結果となったことを示す大当たり動画が表示されるようになっている。

0125

本パチンコ機10では、奇数番号(1,3,5,7,9)が付された主図柄は「特定図柄」に相当し、確変大当たり結果が発生する場合には、同一の特定図柄の組み合わせが停止表示される。また、偶数番号(2,4,6,8)が付された主図柄は「非特定図柄」に相当し、通常大当たり結果が発生する場合には、同一の非特定図柄の組み合わせが停止表示される。

0126

なお、図柄表示装置94における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置94にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよく、数字が付されてない図柄が含まれる又は数字が付されていない図柄のみの構成としてもよい。

0127

図柄表示装置94における図柄の変動表示の態様について更に説明すると、本パチンコ機10では、上記のように大当たり結果の報知に際して対応する図柄の組合せが停止表示される前段階として、リーチ表示が行われるように設定されている。リーチ表示(リーチ演出又はリーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置94を備え、可変入賞装置82の開閉実行モードとなる遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となる遊技機において、図柄表示装置94における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。

0128

換言すれば、図柄表示装置94の表示画面94aに表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、開閉実行モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。

0129

より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置94の表示画面94a内の予め設定された有効ライン上に、開閉実行モードの発生に対応した大当たり図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。

0130

当該リーチ表示について補足説明すると、最初に左図柄列において図柄の変動表示が終了され、さらに右図柄列において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中図柄列による図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、開閉実行モードが発生する場合には、リーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中図柄列における図柄の変動表示が終了される。

0131

また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面94aの略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。

0132

そして、本パチンコ機10では、上記のリーチ表示を行う際に、その後に大当たり結果が発生する期待度、すなわち当該リーチ表示においてリーチラインを形成している主図柄と同一の数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示される期待度を示す演出の1つとして上記操作ボタン40を用いた操作対応の演出が設定されており、遊技演出多様化が図られている。具体的には、各種リーチ演出の一部として、操作ボタン40が操作(具体的には、押圧操作)された場合に、表示画面における演出表示を当該操作がされなかった場合とは異なる操作対応の表示等とする演出が設定されている。

0133

(各種カウンタについて)
次に、主制御装置162のMPU602にて各種抽選を行うための電気的な構成について図15を用いて説明する。

0134

MPU602は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、作動口用表示部の表示の設定、図柄表示装置94の図柄表示の概要設定などを行うこととしており、具体的には、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、確変大当たり結果や通常大当たり結果等の大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置94にて外れ結果対応の変動表示を行う際のリーチ抽選等に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、作動口用表示部及び図柄表示装置94における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下作動口83bの電動役物91を電役開放状態(サポート状態)とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM604の各種カウンタエリア604dに設けられている。

0135

各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM604の所定領域に設定された抽選カウンタバッファ604aに適宜格納される。抽選カウンタ用バッファ604aに格納されている情報(大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報)は、作動口83a,83bへの入賞が発生した場合に、RAM604に「取得情報記憶手段」として設けられた保留球格納エリア604bに格納される。

0136

保留球格納エリア604bは、作動口用の保留エリアと実行エリアとを備えている。保留エリアは、第1エリア、第2エリア、第3エリア、第4エリアを備えており、作動口83a,83bへの入賞履歴に合わせて、抽選カウンタ用バッファ604aに格納されている大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報保留情報として、第1エリア〜第4エリアのいずれかに格納される。なお、当該保留情報が「特別情報」に相当する。

0137

第1エリア〜第4エリアには、作動口83a,83bへの入賞が複数回連続して発生した場合に、第1エリア→第2エリア→第3エリア→第4エリアの順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つのエリアが設けられていることにより、作動口83a,83bへの遊技球の入球履歴が4個まで保留記憶されるようになっている。また、保留球格納エリア604bには総保留数記憶領域が設けられており、当該総保留数記憶領域には作動口83a,83bへの入球に基づいて取得及び記憶された保留情報の記憶数を特定するための情報が格納される。

0138

実行エリアは、作動口用表示部の変動表示を開始する際に、保留エリアの第1エリアに格納された各数値情報を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。

0139

大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が作動口83a,83bに入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア604bに格納される。

0140

大当たり当選となる乱数の値は、ROM603における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア603aに当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。当否テーブルとしては、低確率モード用の当否テーブル(低確率用当否情報群)と、高確率モード用の当否テーブル(高確率用当否情報群)とが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。

0141

上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値は2個である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値は20個である。この場合、低確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群は、高確率モードである状況において大当たり当選となる大当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意である。

0142

大当たり種別カウンタC2は、0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり29)に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が作動口83a,83bに入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア604bの保留エリアに格納される。

0143

大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先は、ROM603における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア603bに振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。振分テーブルでは、遊技結果の振分先として、確変大当たり結果及び通常大当たり結果が設定されている。

0144

確変大当たり結果は、開閉実行モードにて可変入賞装置82が15回開放される大当たり結果である。開閉実行モードの終了後には、抽選モードが高確率モードとなるとともにサポートモードが高頻度サポートモードとなる。高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の遊技状態(以下、高確遊技状態という)は、次に大当たり結果となるまで継続される。

0145

通常大当たり結果は、開閉実行モードにて可変入賞装置82が15回開放される大当たり結果である。開閉実行モードの終了後には、抽選モードが低確率モードとなるとともにサポートモードが高頻度サポートモードとなる。低確率モード且つ高頻度サポートモード対応の遊技状態(以下、高確遊技状態という)は、当該高確遊技状態への移行後に実行された遊技回数終了基準回数(上限数:具体的には100回)となるまで継続され、当該終了基準回数に到達することにより、低確率モード且つ低頻度サポートモード対応の遊技状態(以下、低確遊技状態という)に切り替わることとなる。

0146

リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が作動口83a,83bに入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア604bに格納される。より詳しくは、作動口83a,83bに遊技球が入賞したタイミングでRAM604の保留エリアに格納される。そして、ROM603のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。但し、開閉実行モードに移行する遊技回においては、MPU602では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。

0147

変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、作動口用表示部における変動表示時間と、図柄表示装置94における図柄の変動表示時間とをMPU602において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、図柄表示装置94による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。

0148

図柄表示装置94や主表示部D(作動口用表示部)における変動表示時間を決定する場合にはリーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSのバッファ値、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリア603cに格納されている変動表示時間テーブルが参照される。また、MPU602では、実行エリアに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、上記作動口用表示部における停止結果(絵柄)が決定されるが、その決定に際してはROM603の停止結果テーブル記憶エリア603dに記憶された停止結果テーブルが用いられる。

0149

電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜249の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり249)に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート84に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の電役保留エリア604cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって下作動口83bに付属の電動役物91を開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。例えば、C4=0〜199であれば電動役物91を開放状態に制御し、C4=200〜249であれば電動役物91を開放状態に制御しない。

0150

(主制御基板601のMPU602にて実行される各種処理について)
次に、主制御基板601のMPU602により実行される各制御処理を説明する。MPU602の処理としては大別して、電源投入に伴い起動されるメイン処理と、メイン処理終了後に実行される通常処理と、通常処理に対して定期的に割り込んで起動されるタイマ割込み処理とがあり、説明の便宜上、はじめにタイマ割込み処理を説明し、その後通常処理を説明する。

0151

(タイマ割込み処理)
先ず、タイマ割込み処理について、図16のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU602により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。

0152

テップS101では、各種検知センサ例えば(上記検知センサ151a〜151e)の読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置162に接続されている各種検知センサの状態を読み込むとともに、当該検知センサの状態(検知センサからの検知情報)を判定して検出情報(入賞検知情報)を保存する。例えば、上作動口83aへの入球が発生したと判定した場合には、RAM604の各種フラ格納エリア604eに上作動口用の入賞検知フラグを格納し、下作動口83bへの入球が発生したと判定した場合には、同各種フラグ格納エリア604eに下作動口用の入賞検知フラグを格納する。また、スルーゲート84を遊技球が通過したと判定した場合には、RAM604の各種フラグ格納エリア604eにスルーゲート用の入賞検知フラグを格納する。

0153

その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。

0154

続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。

0155

続くステップS104では、スルーゲート84への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。スルー用の入賞処理では、RAM604の各種フラグ格納エリア604eにスルーゲート用の入賞検知フラグが格納されているか否かを判定し、同フラグが格納されている場合には電役保留エリア604cに記憶されている役物保留記憶数が4未満であることを条件として、前記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリア604cに格納する。そして、各種フラグ格納エリア604eにスルーゲート用の入賞検知フラグが格納されている場合には、同入賞検知フラグを消去して当該スルーゲート用の入賞処理を終了する。

0156

ステップS104のスルーゲート用の入賞処理を実行した後はステップS105に進み、当該ステップS105にて作動口83a,83bへの入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行し、本タイマ割込み処理を終了する。

0157

作動口用の入賞処理においては先ず、遊技球が上作動口83aに入賞(始動入賞)したか否かをRAM604の各種フラグ格納エリア604eに上作動口用の入賞検知フラグが格納されているか否かによって判定する。同入賞検知フラグが格納されていると判定した場合、すなわち遊技球が上作動口83aへの入賞が発生した旨の検知信号を受信した場合には、払出制御装置242に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。そして、上作動口83aに遊技球が入賞した旨を示す情報を遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく外部信号設定処理を行う。これにより、上作動口83aへの入賞が発生した旨がホールコンピュータHCにて把握される。その後、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。

0158

一方、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに上作動口用の入賞検知フラグが格納されていない場合、すなわち上作動口83aではなく下作動口83bへの入賞が発生している場合には、払出制御装置242に遊技球を4個払い出させるための賞球コマンドをセットする。セットされた賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理にて払出制御装置242に送信される。続いて、下作動口83bに遊技球が入賞した旨を示す情報を遊技ホール側のホールコンピュータHCに対して信号出力すべく外部信号設定処理を行う。これにより、下作動口83bへの入賞が発生した旨がホールコンピュータHCにて把握される。その後、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。

0159

一方、上作動口83a及び下作動口83bのいずれにも遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。

0160

情報取得処理においては先ず、セットした始動保留記憶数が上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判定する。始動保留記憶数が上限値である場合にはそのまま本情報取得処理を終了し、上限値未満である場合には、対応する結果表部用保留エリアの始動保留記憶数を1インクリメントするとともに、総保留数記憶領域に格納された値(以下、共通保留数と言う)を1インクリメントする。

0161

その後、更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各値を、対応する結果表示部用保留エリアの空き記憶領域エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち1インクリメントした保留記憶数と対応する記憶エリアに格納する。

0162

つまり、作動口用の始動保留記憶数がセットされている場合には、更新した大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び変動種別カウンタCSの各値を、作動口用の保留エリアの空き記憶エリアのうち最初の記憶エリア、すなわち1インクリメントした下作動口用の始動保留記憶数と対応する保留エリアに格納する。

0163

続いて、上作動口83a又は下作動口83bへの入賞が発生したことをサブ側(副側)の制御装置である報知・演出制御装置143及び表示制御装置620に認識させるための処理である保留情報の確認処理及び保留コマンドの設定処理を実行する。その後、上記入賞検知フラグが格納されている場合には同フラグを消去し、本情報取得処理を終了する。保留コマンドの設定処理にて設定された保留コマンドは後述する通常処理の外部出力処理にて報知・演出制御装置143に送信されることとなる。

0164

(通常処理)
次に、通常処理の流れを図17のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、この通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S206の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS208,S209のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。

0165

通常処理において、ステップS201では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置242に送信する。また、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の遊技回用の演出に対応したコマンドや開閉実行モード用の演出に対応したコマンドといった演出用のコマンドが設定されている場合にはそれを報知・演出制御装置143に送信する。RAM604の外部出力バッファに設定されている情報に応じて、外部端子板213に対する出力設定を行う。

0166

次に、ステップS202では、変動種別カウンタCSの更新処理を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1インクリメントするとともに、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。

0167

続くステップS203では、各遊技回の遊技を進行させるための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり等の当否判定及び大当たり種別の振分判定を行うとともに、図柄表示装置94による図柄の変動表示態様の概要設定、主表示ユニット89(主表示部D)における作動口用表示部等の表示制御を行う。

0168

その後、ステップS204では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。

0169

ステップS205では、下作動口83bに設けられた電動役物91を駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM604の電役保留エリア604cに格納されている電動役物開放カウンタC4から取得した数値情報を用いて電動役物91を開放状態とするか否かの電役開放抽選(サポート抽選)を行い、電役開放状態当選となった場合には電動役物91の開閉処理を実行する。また、電役開放抽選の抽選結果を教示するように、主表示ユニット89(主表示部D)におけるスルーゲート用表示部の表示制御を行う。

0170

既に説明したとおり、電動役物91によるサポートの態様として、低頻度サポートモード及び高頻度サポートモードが設定されており、遊技状態移行処理にていずれかのサポートモードへの移行が行われる。この場合、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに高頻度サポートフラグがセットされている場合は高頻度サポートモードとなり、当該フラグがセットされていない場合には低頻度サポートモードとなる。

0171

ちなみに、開閉実行モードに移行した場合には、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに高頻度サポートフラグがセットされていたとしても、サポートモードは強制的に低頻度サポートモードに設定される。

0172

続くステップS206では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、遊技球発射ハンドル45に対して発射操作が行われている場合に電源・発射制御装置243から出力される発射許可信号を入力していることを条件として、所定の発射期間(本実施の形態においては0.6sec)に1回、遊技球発射機構110のソレノイド111を励磁する。これにより、遊技球が遊技領域PEに向けて打ち出される。つまり、所謂止め打ち等の変則打ちが行われていない場合には、発射操作が行われていることを条件として所定周期にて遊技球の発射が繰り返される構成となっている。

0173

続くステップS207では、次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。つまり、ステップS208では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行するとともに、ステップS209では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。

0174

ここで、ステップS201〜S206の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、係る残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。

0175

既に説明したように、本実施の形態では返却通路310を通じて遊技球を返却する際に、当該返却通路310を通過する遊技球を利用して発光表示表示演出)を行うことを特徴の1つとしている。当該発光表示を行うべく、報知・演出制御装置143のMPU612では、所定の周期(例えば2msec)で起動される定期処理の一環として発光制御処理が実行される。以下、図18(a)のフローチャートを参照してこの発光制御処理について説明する。

0176

(発光制御処理)
発光制御処理においては、先ずステップS301にて膨出部30に内蔵された照明である発光基板325,335を発光させているか否か、すなわち視認部38を通じた発光表示(発光演出)を行っている最中であるか否かを判定する。ステップS301にて否定判定をした場合にはステップS302に進む。ステップS302では低頻度サポートモード且つ低確率モード対応の低確遊技状態であるか否かを判定する。ステップS302にて肯定判定をした場合には、そのまま本発光制御処理を終了する。ステップS302にて否定判定をした場合、すなわち高確遊技状態及び特別遊技状態の何れかである場合にはステップS303に進む。

0177

ステップS303では、球抜き操作部32からの検知情報を参照し、球抜き操作が行われているか否かを判定する。詳しくは、球抜き操作部32が所定位置及び最大操作位置の何れかに位置しているか否かを判定する。ステップS303にて否定判定をした場合には、そのまま本発光制御処理を終了する。ステップS303にて肯定判定をした場合には、ステップS304にて発光表示開始処理を実行した後に本発光制御処理を終了する。

0178

発光表示開始処理では、発光基板325,335へ発光信号を出力する。これにより、発光基板325から第1通路311への光の照射が開始され、発光基板335から第2通路312への光の照射が開始されることとなる。このように各通路311,312に光が照射されている状況下にてそれら各通路311,312を遊技球が通過することにより、遊技球に反射した光が遊技機前方へ導かれることとなる。

0179

ステップS301の説明に戻り、当該ステップS301にて肯定判定をした場合には、ステップS305に進む。ステップS305では低頻度サポートモード且つ低確率モード対応の低確遊技状態であるか否かを判定する。ステップS305にて否定判定をした場合、すなわち高確遊技状態又は特別遊技状態である場合には、ステップS306に進む。ステップS306では球抜き操作部32からの検知情報を参照して、球抜き操作が終了したか否かを判定する。詳しくは、球抜き操作部32が待機位置に復帰したか否かを判定する。ステップS306にて否定判定をした場合には、そのまま本発光制御処理を終了する。つまり、高確遊技状態であり且つ球抜き操作部32が操作中であることを条件として上記発光表示が継続される。これに対して、ステップS305及びステップS306の何れかにて肯定判定をした場合には、ステップS307にて発光表示終了処理を実行した後に本発光制御処理を終了する。

0180

発光表示終了処理では、発光基板325,335への発光信号の出力を停止する。これにより、発光基板325から第1通路311への光の供給が終了し、発光基板335から第2通路312への光の供給が終了することとなる。つまり、高確遊技状態又は特別遊技状態から低確遊技状態に移行した場合、又は球抜き操作部32の操作が終了した場合には、発光表示が終了することとなる。

0181

なお、発光表示が開始された後は、球抜き操作部32の操作が解除された場合であっても低確率遊技状態へ移行するまで発光表示が継続される構成とすることも可能である。

0182

ここで、図12及び図18(b)の概略図を参照して、発光表示の様子について説明する。

0183

上述したように第1通路311用の発光基板325は、第1通路311の鉛直通路部321の直上に配置されている(図12参照)。第1通路311に流入した遊技球が鉛直通路部321に移ると、当該遊技球は発光基板325による光の照射範囲に入る。発光基板325からの光は遊技球に対して上方から照射されるため、第1通路311を通過する遊技球については、その上側部分が発光しているように見える。そして、第1通路311を降下している最中も上記光の反射が継続されることで、発光箇所が遊技球と一緒に下方へ変位することとなる。

0184

第1通路311における上記照射範囲については、鉛直通路部321にて膨出部30の視認部38と対峙している部分の全域を含んでいるため、遊技機前方から視認部38に目を向けると、当該視認部38を縦断するようにして、次々と光が流れるように見える。つまり、あたかも光のシャワーかのような表示演出が実行される。

0185

ここで、第1通路311(鉛直通路部321)については同一箇所を複数(本実施の形態においては4つ)の遊技球が同時に通過可能となるように通路幅等が規定されている。これにより、先行する遊技球への光の照射が後続の遊技球によって遮られる機会を減らしている。仮に、先行する遊技球への光の照射が後続の遊技球によって遮られた場合には、発光箇所が先行する遊技球から後続の遊技球に移ることとなる。つまり、視認部38を遊技機前方からみた場合には、発光箇所が視認部38の上端から下端に向けて変位し、発光箇所の移動距離については後続の遊技球の動き等によって変化する。これは、視認部38における発光箇所の移動距離をある程度確保しつつ移動距離の均一化を回避し、発光表示の単調化を抑制する工夫である。

0186

次に、第2通路312用の発光基板335は、第2通路312の螺旋状通路部331の斜め前方に配置されている(図13(b)参照)。第2通路312に流入した遊技球が螺旋状通路部331に移ると、当該遊技球は発光基板335による光の照射範囲に入る。発光基板335からの光は遊技球に対して前方から照射されるため、第2通路312を通過する遊技球については、その前側部分が発光しているように見える。

0187

そして、第2通路312を流下している最中も上記光の反射が継続されることで、発光箇所が螺旋状の軌跡を描きながら遊技球と一緒に下方へ変位することとなる。なお、上述した発光基板335との位置関係から、遊技球が手前側に位置している場合と奥側に位置している場合とを比較すると、後者よりも前者の方が遊技球の届く光の量が多くなる。このため、遊技球が移動している最中に発光箇所の発光レベルが変化することとなる。詳しくは、手前側では発光レベルが高く、奥側では発光レベルが低くなる。このような光の濃淡を生じさせることで、見栄えの向上が実現されている。

0188

上記第1通路311(鉛直通路部321)においては光の流れが主として縦方向となるのに対して、第2通路312(螺旋状通路部331)においては光の流れが主として横方向となる。このようにして光の流れを交差させることにより、遊技球の動きを利用して発光表示を行う場合に、その表示態様が単調になることを抑制している。

0189

螺旋状通路部331を通過する遊技球は徐々に加速し、その最大移動速度は上記鉛直通路部321を落下する遊技球の移動速度と同等となる。これにより、発光箇所の移動速度が遅くなることが回避される。但し、通路方向における移動速度は高くても、鉛直方向で見た場合の移動速度については鉛直通路部321における発光箇所の移動速度よりも遅くなる。これにより、視認部38を通じて螺旋状通路部331における発光箇所の動きを目で追っている最中に当該発光箇所を追い越すようにして鉛直通路部321の発光箇所が視認部38を縦断することとなる。

0190

具体的には、螺旋状通路部331にて視認部38と対向している部分を遊技球が通過するのに要する期間は凡そ4secであり、第1通路311を遊技球が通過するのに要する期間は凡そ2secである。このため、例えば螺旋状通路部331に遊技球が到達した時点で第1通路311に流入した遊技球については、螺旋状通路部331を通過している遊技球を追い越して先に視認部38を通過することとなる。つまり、遊技球の追い越しが発生する。これにより、上述した光の追い越しが発生する。

0191

以上詳述した第1の実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。

0192

遊技者に有利な特別遊技状態(開閉実行モード)へ移行することが多量の遊技球を獲得する契機となるタイプの遊技機においては、遊技者の注目は特別遊技状態へ移行するか否かに向きやすくなる。つまり、遊技者の関心は遊技状態が自身にとって有利であるか否かや、その状態が続くか否かに向きやすくなり、払い出された遊技球(結果)への関心が弱くなりやすい。遊技の本質が遊技球を獲得して持ち球を増やすことにある点に鑑みた場合には、払い出された遊技球への関心を高めることが遊技への注目度を向上させる上で好ましいと想定される。

0193

ここで、貯留皿31(「貯留部」に相当)の貯留量には上限があり、特別遊技状態においては当該貯留皿31の貯留能力を超える量の払い出しが発生し得る。貯留量が上限を超えた場合には一時的に遊技球の払い出しが規制される。遊技球の払い出しを再開させる場合には貯留皿31に貯留されている遊技球を箱等に移して、上記満タン状態を解消する必要がある。以上の理由から、返却通路310については特別遊技状態等の遊技者に有利な遊技状態にて多量の遊技球の払い出しがなされる場合に貯留皿31における余剰球を箱B等に移すことを目的として利用されることが多い。特別遊技状態又は特別遊技状態終了後に移行する高確遊技状態においては、球抜き操作部32が操作されて球抜きが行われる場合に、発光基板325,335が点灯し、返却通路310を通過する遊技球に光が照射される。これにより、返却される遊技球が膨出部30の内部(暗所)で輝き、前扉枠14の膨出部30(視認部38)にて光による表示演出(発光演出)が実行されることとなる。

0194

このように、返却中の遊技球に光を照射すれば、獲得した遊技球(実物)を強調し、遊技者に賞球取得の実感を与えることが可能となる。これは、遊技への注目度の向上を図る上で好ましい。特に、返却中(移動中)の遊技球を利用しているため遊技球の動きに応じて発光態様見た目)が変化することとなる。このような変化は、どのくらいの遊技球が箱B等に移っているかを感覚的に把握する上で有用である。

0195

近年では返却された遊技球が計測装置によってカウントされ、直ちに遊技ホールの島設備に返却されるといったシステムを採用する遊技ホールが増えている。このようなシステムでは、カウントされた数字を見れば、どの程度の量の遊技球を確保できたかは明白であるものの、獲得できた遊技球(実物)を確認できないため、遊技者の満足感を満たす上で改善の余地がある。特に、実物によって賞球をアピールする機会が減ることは、遊技への注目度の低下の要因になると懸念される。この点、本実施の形態に示したように、獲得された遊技球を用いて発光演出を行う構成とすれば、上記理由により注目度の低下を抑え、どのくらいの量の遊技球を獲得できたかを遊技者にイメージさせる上で一助となる。これは遊技者の満足感を満たす上でも好ましい。

0196

貯留皿31が遊技者の目線よりも下側に位置するようにして配置されているタイプの遊技機においては、返却通路310を通過する遊技球を用いて出球をアピールする上で貯留皿31が邪魔になると懸念される。この点、本実施の形態においては、貯留皿31を枠体20寄り且つ返却通路310(詳しくは鉛直通路部321及び螺旋状通路部331)を膨出部30の前面部30c寄りとなるように配置している。このような配置とすることで、貯留皿31が上記発光演出の視認を妨げる要因となることを抑制している。

0197

返却通路310を構成している鉛直通路部321については遊技球が視認部38を縦断する期間が短い。このような事情から、上記光が見逃されやすくなると懸念される。そこで、本実施の形態においては、鉛直通路部321を膨出部30の前面部30cに沿うように形成し、当該鉛直通路部321を通過する遊技球の視認性を向上させている。これにより、上記見逃しの発生を抑制している。

0198

枠体20によって片持ちとなるように保持された膨出部30に遊技者によって操作される操作ボタン40(「操作手段」に相当)を設ける場合には、耐久性や強度に配慮することで膨出部30が大型化しやすい。そこで、このような構成との組み合せにおいては、膨出部30にて操作ボタン40の下方となる領域を返却通路310の配設領域として利用することにより、膨出部30の肥大化を抑制しつつ他の遊技部品と返却通路310との共存を好適に実現することができる。

0199

また、膨出部30内にて返却通路310(第1通路311の鉛直通路部321)と操作ボタン40との間となる領域に、当該鉛直通路部321用の発光基板325(「光照射手段」に相当)を収容することにより、それら貯留皿31や操作ボタン40との共存を好適に実現できる。

0200

返却通路310については並列となる第1通路311及び第2通路312によって構成されており、同時に複数の遊技球を返却し得る構成とすることで、発光演出の見栄えの向上を図っている。また、第1通路311を通過する遊技球を利用した発光演出と、第2通路312を通過する遊技球を利用した発光演出とが異なっており、光の動きの多様化が実現されている。

0201

第1通路311を遊技球が通過するのに要する所要期間と、第2通路312を遊技球が通過するのに要する所要期間とが異なっている。返却の応答性に鑑みれば、所要期間を短くすることには遊技者の利便性等を向上できるという技術的意義がある。しかしながら、返却される遊技球の動きを視認可能として上記各種効果を得ようとした場合には、所要期間の短さが足かせになり得る。この点、本実施の形態に示すように、所要期間の異なる2つの通路311,312を併用し、少なくとも所要期間の長い第2通路312について視認性を確保することで、遊技者の利便性の向上を図りつつ上記効果を発揮させることができる。

0202

第1通路311及び第2通路312にて遊技球の通過に要する所要期間を相違させる上では、例えば遊技球の移動速度を相違させる構成とすることも可能である。具体的には、第2通路312における遊技球の移動速度を第1通路311のそれよりも遅くしてもよい。しかしながら、遊技球の移動が緩慢になっては、見た目の変化が乏しくなるだけでなく、返却が過度遅延されているとの印象を与える要因になると懸念される。この点、通路の高低差を同等としつつ第2通路312の通路長を長くすることで所要期間の差を確保する構成とすれば、当該第2通路312における遊技球の移動速度が極端に遅くなることを回避し、上記不都合の発生を好適に抑制することが可能となる。

0203

なお、第2通路312の螺旋状通路部331については、折れ曲がりのない曲面によって構成されている。これにより、限られたスペースであっても、遊技球の移動の円滑化を図り、遊技球の移動速度の低下を抑制することが可能となっている。

0204

第2通路312にて視認部38を通じて視認可能となっている螺旋状通路部331については、第1通路311にて視認部38を通じて視認可能となっている鉛直通路部321と比較して、遊技球の通過に要する期間が長くなっている。より詳しくは、第1通路311を遊技球が通過するのに要する所要期間は、螺旋状通路部331を遊技球が通過するのに要する所要期間よりも短くなっている。これにより、第1通路311を通過する遊技球が第2通路312を通過する遊技球に追いついたり追い越したりする機会を増やすことができる。このようにして、遊技球の移動態様差別化して、明確な違いを生じさせることにより、遊技球の挙動が単調になることを好適に抑制できる。

0205

第1通路311の鉛直通路部321については、遊技機正面視にて通路方向が略鉛直方向となるように形成されており、第2通路312の螺旋状通路部331については、遊技機正面視にて通路方向が略水平方向となるように形成されている。つまり、鉛直通路部321を通過する遊技球の主たる移動方向は略鉛直方向であり、螺旋状通路部331を通過する遊技球の主たる移動方向は略水平方向となっており、視認部38を通じて視認可能となる遊技球の動きが縦横相違することとなる。このような構成によれば、隣接する第1通路311(鉛直通路部321)及び第2通路312(螺旋状通路部331)にて、鉛直通路部321を通過する遊技球が螺旋状通路部331を通過する遊技球を追い越している様を分かりやすく伝えることができる。

0206

なお、第1通路311の鉛直通路部321と第2通路312の螺旋状通路部331とは並列となっているため、上記追いつきや追い越しが発生する場合に、先行する遊技球と後続の遊技球とが視認部38後方にて衝突することが無い。つまり、視認部38にて視認している遊技球の流れに各通路311,312を通過する遊技球同士の衝突に起因した乱れが生じることが回避されている。これにより、上記発光演出の見栄えの向上が実現されている。

0207

第1通路311への流入口を構成する第1開口35は貯留領域SEの上流部分に配設され、第2通路312への流入口を構成する第2開口36は貯留領域SEの下流部分に配設されている。貯留皿31が満タンとなっている状況下にて球抜き操作部32を最大押込位置まで押し込んだ場合には、第1開口35を通じて第1通路311へ遊技球が流入するとともに、第2開口36を通じて第2通路312へ遊技球が流入することとなる。第2開口36→第2通路312に流入した遊技球の移動中に第1通路311を通じて遊技球を速やかに返却できる。故に、下流側の第2通路312のみを用いた場合や上流下流で第1通路311と第2通路312とを入れ替えた場合と比較して、全体での所要期間が過度に遅延されることを抑制し得る。

0208

第2通路312は、当該第2通路312の通過に要する期間は、第1開口35と第2開口36との間に溜まっている全ての遊技球が第2開口36に流入するのに要する期間よりも短くなるよう構成されている。このような構成とすることにより、球抜き操作部32を最大押込位置へ押し込んで遊技球の返却効率を上げた場合であっても、第2通路312を通じて遊技球が返却される場合の待ちが過度に長くなることを抑制できる。

0209

上述したタイプの遊技機においては遊技者の注目が主として抽選結果等の報知手段である図柄表示装置94に向きやすい。このような事情から、返却通路310を通過する遊技球について上記アピールを行う場合には、ON時とOFF時との差を大きくすることが好ましい。そこで、本実施の形態に示したように遊技球の返却がなされる場合に光の照射を行うことにより、外観の変化を大きくすることができる。これにより、上記アピールが見逃される機会を減らすことができる。

0210

貯留皿31に溜まっている遊技球については、投資される遊技球の数を払い出される遊技球の数が上回る場合に増加する。このような事情から、貯留されている遊技球が返却される場合の多くは、主として持ち球の増加が見込まれる有利状態(例えば特別遊技状態や高確遊技状態)となる。このような状態ではないにも関わらず、上記アピールが実行されることは、当該アピールへの注目度を低下させる要因になるため好ましくない。そこで、本実施の形態に示すように、有利状態となっている場合に光の照射を行うことにより、そのような不都合の発生を好適に抑制できる。

0211

<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、膨出部30における貯留皿31よりも下側となる領域にて遊技球を用いた表示演出を行う構成となっていたが、本実施の形態においては、この表示演出に係る構成が第1の実施の形態と相違している。以下、図19の概略図を参照して、第2の実施の形態における表示演出に係る構成について説明する。

0212

前扉枠14Xに形成された膨出部30Xの前面部30cXにて貯留皿31の下側となる部分、詳しくは返却通路310Xの前方となる部分には、液晶表示装置340Xが配設されている。液晶表示装置340Xは報知・演出制御装置143に接続されており、この報知・演出制御装置143によってその表示内容が制御される構成となっている。

0213

なお、上記第1の実施の形態においては返却通路310を通過する遊技球を「表示部」を構成する視認部38を通じて視認可能となっていたが、本実施の形態においてはこの視認部38に代えて液晶表示装置340Xが配設されていることで返却通路310Xが当該液晶表示装置340Xの背後に隠れており、返却通路310Xを通過する遊技球については視認不可となっている。

0214

第1通路311X及び第2通路312Xには、それら各通路311,312に流入した遊技球を検知する検知センサ315X,316Xが配設されている。これら検知センサ315X,316Xは報知・演出制御装置143に接続されており、報知・演出制御装置143では、それら検知センサ315X,316Xからの検知情報(検知信号)に基づいて各通路311X,312Xへの遊技球の流入状況を監視している。この監視結果に基づいて、液晶表示装置340Xにおける表示内容が決定される。

0215

本実施の形態における液晶表示装置340Xにおいては、遊技状態によってその表示モードが切り替わる構成となっている。具体的には、低確遊技状態においては低確遊技状態用表示モード、高確遊技状態においては高確遊技状態用表示モード、特別遊技状態においては特別遊技状態用表示モードが設けられている。低確遊技状態用表示モードにおいては、液晶表示装置340Xの表示画面340aXに遊技機の仕様に関する情報やキャラクタやタイトル等の絵柄が表示される。高確遊技状態用表示モードにおいては、液晶表示装置340Xの表示画面340aXに、低確遊技状態を経由することなく特別遊技状態に移行した回数(所謂連荘数)や高確遊技状態が継続している状況下にて獲得された賞球の総獲得数等が表示される。

0216

ここで、図20を参照して特別遊技状態用表示モードにおける表示内容について補足説明する。図20(1)は表示画面340aXを示す概略図、図20(2)は検知情報と表示内容との関係を示すタイミングチャートである。

0217

図20(a1)に示すように、特別遊技状態用表示モードにおいては、液晶表示装置340Xの表示画面340aXの左上隅部に進行中のラウンドが表示され、表示画面340aXの右上隅部に当該特別遊技状態中に獲得した賞球の総数が表示される。また、表示画面340aXの中央下部には宝箱を模した絵柄(図示略)が表示され、図20(a2)→図20(b2)に示すように検知センサ315X,316Xからの検知情報に基づいて返却通路310Xへの遊技球の流入を特定した場合には、図20(a1)→図20(b1)に示すように宝箱から大量のコインが巻き上がる様子が表示されることとなる(第1特殊表示)。

0218

ここで、宝箱から舞い上がったコインについては、所定の期間を経て表示画面340aの下方に消え去ることとなるが、図20(b2)→図20(c2)に示すようにコインを表示している最中に検知センサ315X,316Xからの検知情報に基づいて、返却通路310Xへの遊技球の流入を特定した場合には、図20(b1)→図20(c1)に示すように、更に大量のコインがより高い位置まで巻き上がるように表示が更新されることとなる(第2特殊表示)。つまり、遊技球が連続して検知されることで、上記表示演出の規模拡張される。

0219

以上詳述した第2の実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。なお、上記第1の実施の形態と同様の効果については説明を援用する。

0220

膨出部30Xの前面部30cXには「絵柄表示手段」としての液晶表示装置340Xが設けられており、膨出部30Xの内部が返却通路310Xの配設領域、膨出部30Xの前面部30cXが液晶表示装置340Xの配設領域となっている。つまり、膨出部30Xには、貯留皿31、返却通路310X、液晶表示装置340Xが併設されている。膨出部30Xは前扉枠14Xの枠体20から手前側に膨出しており、他の部分と比べて遊技者に近くなっている。この部分に液晶表示装置340Xを配設することで、遊技者に近い位置にて各種情報の表示や表示演出を行うことができる。これにより、遊技への注目度の向上に寄与できる。

0221

返却通路310Xを遊技球が通過する場合に表示演出等が実行される構成として遊技球の動きと表示内容示とを連携させることにより、返却通路310Xが液晶表示装置340Xによって覆われている構成であっても、遊技者が遊技球の通過状況(返却状況)等を把握可能となる。

0222

また、上記タイプの遊技機については遊技者の注目が遊技盤80の遊技領域PE等に向きやすい。このため、液晶表示装置340Xにて表示演出等実行したとしても、それが見逃される可能性が高くなる。この点、本実施の形態に示すように、返却通路310Xを遊技球が通過する状況下においては、遊技者が遊技球の返却状況等の確認を目的として目線を下げる機会が生じやすい。そこで、このような状況下にて表示演出等を実行する構成とすれば、上述した見逃しを減らすことができる。

0223

貯留皿31に溜まっている遊技球については、投資される遊技球の数を払い出される遊技球の数が上回る場合に増加する。このような事情から、貯留されている遊技球が返却される場合の多くは、持ち球の増加が見込まれる遊技状態(特別遊技状態)となる。但し、返却通路310の利用についてはこのような遊技状態に限られるわけではなく、遊技を途中で止める場合についても利用され得る。このように、単に遊技球を回収する際に液晶表示装置340Xにて表示演出を行う構成では、当該表示演出による上記注目度の向上効果上手く発揮されなくなると懸念される。この点、本実施の形態に示すように特別遊技状態になっていることに基づいて上記表示演出を実行する構成とすれば、上記不都合の発生を抑制し、当該表示演出による注目度向上効果を好適に発揮させることが可能となる。

0224

<その他の実施の形態>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を個別に上記各実施の形態に対して適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて上記各実施の形態に対して適用してもよい。また、上記各実施の形態に示した各種構成の全て又は一部を任意に組み合わせることも可能である。この場合、組み合わせの対象となる各構成の技術的意義(発揮される効果)が担保されることが好ましい。実施の形態の組み合わせからなる新たな構成に対して以下の各構成を個別に適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて適用することも可能である。

0225

(1)上記第1の実施の形態では、並列となるように形成された第1通路311(「第1通路部」に相当)及び第2通路312(「第2通路部」に相当)によって返却通路310(「球通路」に相当)を構成し、第1通路311を通過する遊技球及び第2通路312を通過する遊技球の両方を視認可能としたが、これに限定されるものではない。少なくとも一方、好ましくは遊技球の通過に要する所要期間が比較的長い第2通路312について当該第2通路312を通過する遊技球が視認可能となるように構成されていればよい。

0226

(2)上記第1の実施の形態では、第2通路312にて視認部38と対峙している中間部分(螺旋状通路部331)の内周面を円滑な曲面状とし、当該中間部分を通過する遊技球の移動速度の低下を抑える構成としたが、同中間部分が左右に折り返すクランク状をなし、移動方向の変更に伴って減速する構成とすることも可能である。

0227

遊技球を迅速且つ円滑に移動させることは、その動きを利用して発光演出の見栄え等を向上する上で有利である。但し、第1通路311における発光演出と、第2通路312における発光演出との差別化を図る上では、第2通路312を通過する遊技球の移動方向等に差が生じるのであれば足りる。

0228

なお、第2通路312が返却通路310を構成している点に鑑みれば、遊技球の返却が過度に遅延されることは遊技者を困惑させる要因になると想定される。このような事情に鑑みた場合には、遊技球の主たる移動方向を略水平方向としつつその移動速度を高くすることには、そのような過度の遅延を抑制できるという技術的意義がある。

0229

(3)上記第1の実施の形態では、特別遊技状態又は高確遊技状態であること且つ球抜き操作部32が操作されていることを条件として、発光基板325,335(「光照射手段」に相当)を点灯させる構成としたが、これに限定されるものではない。特別遊技状態又は高確遊技状態である場合に発光基板325,335(「光照射手段」に相当)を点灯させる構成としてもよいし、球抜き操作部32が操作されている場合に発光基板325,335(「光照射手段」に相当)を点灯させる構成としてもよい。

0230

(4)上記第1の実施の形態では、第2通路312の通過に要する期間が第1通路311の通過に要する期間の凡そ2.5倍となるように構成したが、第2通路312の通過に要する期間が第1通路311の通過に要する期間よりも長くなっているのであれば足り、両期間の差をどの程度とするかについては任意である。但し、第1通路311と第2通路312との違いを強調する上では、第2通路312にて視認部38を通じて視認可能となっている部分の通過に要する期間よりも、第1通路311の通過に要する期間を短くすることが好ましい。このような構成とすれば、第2通路312における視認可能な範囲を通過している遊技球に第1通路311を通過している遊技球が追いついたり追い越したりする機会を好適に発生させることができる。

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