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課題
解決手段
概要
背景
特許文献1の海藻増殖方法では、護岸設備の表面に形成した凹部内に、緩衝剤を介在させて鉄又は鉄化合物を含有する基体を表面が露出するように埋め込み付設する。しかし、この方法では、鉄又は鉄化合物を含有する基体を、pHの高い海水中に付設しているだけであるため、この基体から鉄イオンとして海水中に溶解している鉄は三価の状態と考えられ、海水中に増加させた鉄分が効率よく植物プランクトンに吸収されるとはいえない。そこで、本発明者は、鋭意検討し、pHの比較的高い水中であっても鉄又は鉄化合物とポリフェノールとを接触させることにより、鉄又は鉄化合物から水中に溶出する鉄を二価の状態で一定量安定して存在させられるとの知見を得て、この知見に基づく特許出願をしている(特願2015−078059)。
概要
人体に吸収され易い状態で鉄を含有する鉄分含有液の製造方法、飲料の製造方法、粉末清涼飲料の製造方法、食品の製造方法及び鉄分供給物を提供すること。液中での鉄又は鉄化合物とポリフェノールとの接触により、上記液中に鉄分を溶出又はコロイド分散する工程によって鉄分含有液を製造する。この鉄分含有液を用いて飲料を製造する。この鉄分含有液を乾燥させ、その乾燥物を用いて粉末清涼飲料を製造する。この鉄分含有液を乾燥させ、その乾燥物を食品に含ませる。なし
目的
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、人体に吸収され易い状態で鉄を含有する飲用又は食用に供する鉄分含有液の製造方法、飲料の製造方法、粉末清涼飲料の製造方法、食品の製造方法及び鉄分供給物を提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
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- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
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技術分野
背景技術
0002
特許文献1の海藻増殖方法では、護岸設備の表面に形成した凹部内に、緩衝剤を介在させて鉄又は鉄化合物を含有する基体を表面が露出するように埋め込み付設する。しかし、この方法では、鉄又は鉄化合物を含有する基体を、pHの高い海水中に付設しているだけであるため、この基体から鉄イオンとして海水中に溶解している鉄は三価の状態と考えられ、海水中に増加させた鉄分が効率よく植物プランクトンに吸収されるとはいえない。そこで、本発明者は、鋭意検討し、pHの比較的高い水中であっても鉄又は鉄化合物とポリフェノールとを接触させることにより、鉄又は鉄化合物から水中に溶出する鉄を二価の状態で一定量安定して存在させられるとの知見を得て、この知見に基づく特許出願をしている(特願2015−078059)。
先行技術
0003
特許第2802575号公報
発明が解決しようとする課題
0005
本発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、人体に吸収され易い状態で鉄を含有する飲用又は食用に供する鉄分含有液の製造方法、飲料の製造方法、粉末清涼飲料の製造方法、食品の製造方法及び鉄分供給物を提供することにある。
課題を解決するための手段
0006
上記目的を達成するために、本発明に係る飲用又は食用に供する鉄分含有液の製造方法は、液中での鉄又は鉄化合物とポリフェノールとの接触により、上記液中に鉄分を溶出又はコロイド分散する工程を備える(請求項1)。
0007
本発明に係る飲料の製造方法は、請求項1に記載の鉄分含有液の製造方法で得られる鉄分含有液を用いて飲料を製造する工程を有する(請求項2)。
0008
本発明に係る粉末清涼飲料の製造方法は、請求項1に記載の鉄分含有液の製造方法で得られる鉄分含有液を乾燥させ、その乾燥物を用いて粉末清涼飲料を製造する工程を有する(請求項3)。
0009
本発明に係る食品の製造方法は、請求項1に記載の鉄分含有液の製造方法で得られる鉄分含有液を乾燥させ、その乾燥物を食品に含ませる工程を有する(請求項4)。
0010
本発明に係る鉄分供給物は、飲用又は食用に供する鉄分含有液の製造に用いられる鉄分供給物であって、鉄又は鉄化合物を含有する第1材料と、ポリフェノールを含有する第2材料とを備えた(請求項5)。
発明の効果
0011
本願発明では、人体に吸収され易い状態で鉄を含有する鉄分含有液の製造方法、飲料の製造方法、粉末清涼飲料の製造方法、食品の製造方法及び鉄分供給物が得られる。
0012
すなわち、本願の各請求項に係る発明の鉄分含有液は、ポリフェノールによって水(液)中に溶出又はコロイド分散した鉄分を、ポリフェノールの還元作用により人体に吸収され易い二価の状態で含有するものとなるので、本発明の鉄分含有液の製造方法、飲料の製造方法、粉末清涼飲料の製造方法、食品の製造方法及び鉄分供給物は、人体に吸収され易い状態での鉄の供給に資するものとなる。
0013
以下、本発明に係る鉄分含有液の製造方法、飲料の製造方法、粉末清涼飲料の製造方法、食品の製造方法及び鉄分供給物の実施形態について説明する。
0014
本実施形態の鉄分含有液の製造方法は、主に経口摂取により人体に吸収可能な状態で鉄分を供給するのに適した鉄分含有液を製造する方法であって、水(液の一例)中での鉄又は鉄化合物とポリフェノールとの接触により水中に鉄分を溶出又はコロイド分散するポリフェノール接触工程と、水中に溶出又はコロイド分散した鉄分にビタミンCを接触させるビタミンC接触工程とを主に備える。
0015
ポリフェノール接触工程は、例えば、鉄又は鉄化合物を含有する第1材料と、ポリフェノールを含有する(抽出可能な)第2材料(茶などのポリフェノールの供給源となる材料)とを接触又は近接するよう、水槽(容器等も含む)内において水底又は水中に載置することにより行える。この工程を行う際、水槽内の水(液)は放置してあってもよいし、水槽に撹拌羽根等の適宜の撹拌手段を設けて撹拌するようにしてもよい。また、水槽に満たす水(液)の温度は、常温でもよいし、それより高温としても低温としてもよい。
0017
上記ポリフェノール接触工程により、第2材料から水中にポリフェノールが抽出され、ポリフェノールが鉄又は鉄化合物(第1材料)の表面に接触する。鉄に対して還元性と錯体形成能とを有する没食子酸類等のポリフェノールと接触することにより、鉄又は鉄化合物から水中に鉄分が溶出又はコロイド分散する。また、水中に溶出・コロイド分散した鉄は、ポリフェノールと接触することにより二価の状態から三価の状態への酸化が抑制されるので、一定量が二価の状態で安定して維持される。
0018
ビタミンC接触工程は、例えば、上記水槽内において鉄又は鉄化合物(第1材料)から鉄分が溶出又はコロイド分散した後に、ビタミンCを前記水槽内に投与することによって行える。あるいは、前記水槽内に、予めビタミンCを投与しておき、ポリフェノール接触工程とビタミンC接触工程とを同時に行うようにしてあってもよい。
0019
本実施形態で用いる鉄化合物としては、例えば酸化鉄が挙げられる。また、上記鉄又は鉄化合物を含む第1材料として、例えば南部鉄器等の鉄からなる鉄分補給用の調理用鉄材(鉄玉子、鉄茄子等として市販されているもの)、食品添加物認定を受けた鉄粉等を用いることができる。従って、第1材料には、種々の形態のものを用いることができ、平均粒径(レーザー回折粒度分布法により測定した50%粒径)が1mm〜30mmの粒状やこれより微小な径を有するナノ粒子、あるいはより寸法の大きい球状や玉子状、茄子状等を呈するものを用いることが考えられる。
0020
さらに、前記水槽として鉄鍋、鉄瓶等の鉄製の器を用いる場合には、この器に第1材料を兼用させることができる。
0021
本実施形態で用いるポリフェノールとは、分子内に複数のフェノール性水酸基をもつ成分のことを意味し、その構造の違いからフラボン、フラボノール、フラバノン、イソフラボン、フラバノール、カルコン、アントシアニンなどに分類することができる。また、上記分類の他にクロロゲン酸、エラグ酸、プロアントシアニジン、タンニン等もここで用いることができるポリフェノールである。
0022
なお、これらのポリフェノールとしては合成品だけでなく果実や種子等の抽出物由来のポリフェノール、果実や種子等をすり潰した果汁由来のポリフェノール等も使用することができる。このような抽出物及び果汁としては、バラ科、ツバキ科、ブドウ科、シソ科、アカネ科、アオギリ科又はタデ科に属する植物の抽出物及び果汁が好ましい。
0023
バラ科の主な代表例としては、リンゴ、ナシ、モモ、イチゴ等が挙げられ、ツバキ科としては、茶が挙げられ、ブドウ科としては、ブドウ(ノブドウを含む)が挙げられ、シソ科としては、シソ、ハッカ、マンネロウ、メボウキ等が挙げられ、アカネ科としては、コーヒー、クチナシ等が挙げられ、アオギリ科としては、カカオ、コーラ等が挙げられ、タデ科としては、ソバ、ダイオウ等が挙げられる。
0024
また、このような抽出物及び果汁由来のポリフェノールの代表例としては、リンゴポリフェノール、ブドウ種子ポリフェノール、ブドウ葉ポリフェノール、ウーロン茶ポリフェノール、茶ポリフェノール、シソポリフェノール、カカオポリフェノール、ソバポリフェノール、コーヒーポリフェノール、ケルセチン等が挙げられる。
0025
また、ポリフェノールの供給源(第2材料)として、機能的には問題ないがその外見上の問題で出荷できない規格外の茶葉などを用いてもよく、この場合、ポリフェノール供給源を安価に得られる。さらに、規格外製品の廃棄コストも削減できる。
0026
本実施形態では、水(液)中で鉄又は鉄化合物とポリフェノールとを接触させるが、この水(液)としては、例えば蒸留水や炭酸水を用いることができる。ここで、pHの比較的高い水中では鉄は沈殿し易い三価の状態となり易いが、ポリフェノールと接触させることで、pHの比較的高い水中でも鉄を溶解し易い二価の状態に維持することができる。そのため、本実施形態では、鉄分を溶出又はコロイド分散させる水として、pHの比較的高い水も用いることができる。また、ポリフェノールと接触した鉄又は鉄化合物からの鉄分の溶解及び二価の状態での鉄分の維持が可能であれば、水に限らず、他の液体も使用可能である。さらに、ポリフェノールを含む緑茶、コーヒー等の飲料を第2材料として用い、この飲料に鉄又は鉄化合物を浸漬することにより、鉄又は鉄化合物とポリフェノールとを接触させるようにしてもよい。
0027
本実施形態において、鉄又は鉄化合物とポリフェノールとを接触させる水(液)のpHの下限としては、2.0が好ましく、2.5がより好ましい。一方、上記水(液)のpHの上限としては、10.0が好ましく、9.5がより好ましい。上記水(液)のpHが上記下限より小さいと、人体に悪影響を及ぼすおそれがある。逆に、上記水のpHが上記上限を超えても、人体に悪影響を及ぼすおそれがある上、鉄分を水中に二価の状態で維持することができなくなるおそれもある。
0028
ビタミンC接触工程において用いるビタミンCとしては、例えば、アスコルビン酸及びその誘導体又はこれらの塩などが挙げられる。アスコルビン酸の塩としては、例えば、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸カリウム、アスコルビン酸マグネシウムなどが挙げられる。アスコルビン酸の誘導体としては、例えば、アスコルビン酸パルミテート、アスコルビン酸リン酸エステル等のアスコルビン酸のエステル体などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
0029
ビタミンC接触工程は、水(液)中で行うものであり、この際にはビタミンCを水(液)に溶かした状態にする必要があるが、ビタミンCの原料の状態としては、液状(例えばビタミンCを含むレモン等の果汁)にしておいてもよいし、ビタミンCを水(液)中に溶出させることができるのであれば粉末状等としておいてもよい。また、ビタミンCを含む食品(例えばレモン等の果物)をビタミンCの供給源として用いる場合は、この食品をビタミンCの溶出可能な状態(例えばすりおろした状態や輪切りにした状態)にして用いることも考えられる。
0030
本実施形態の鉄分含有液の製造方法により得られる鉄分含有液は、ポリフェノールによって水(液)中に溶出又はコロイド分散した鉄分を、ポリフェノール及びビタミンCの還元作用により人体に吸収され易い二価の水溶液状態で含有するものとなる。
0031
本実施形態の鉄分供給物は、上記鉄分含有液の製造に用いることのできるものであり、鉄又は鉄化合物を含有する上記第1材料と、ポリフェノールを含有する(抽出可能な)上記第2材料と、上記ビタミンCとを備える。各々の詳細については、繰り返しになるため、省略する。なお、この鉄分供給物は、第1材料、第2材料及びビタミンCを相互に分離した状態で提供し、消費者によって水(湯)等に添加されるキットとして製造されたものであってもよく、また、例えば第2材料にポリフェノールを含有する飲料(例えば緑茶飲料)を用い、これに消費者が第1材料及びビタミンCを添加するように構成されたキットとして製造されたものであってもよい。さらに、後者の場合、第2材料としての飲料に第1材料又はビタミンCの何れか一方を予め添加しておき、これに消費者が他方を添加するのみで済むように構成してあってもよい。
0032
本実施形態の飲料の製造方法は、上記鉄分含有液の製造方法により得られる鉄分含有液を用いて飲料を製造する工程を有する。第2材料として、ポリフェノールを含む緑茶、コーヒー等の飲料を用いて鉄分含有液を得た場合には、この鉄分含有液をそのまま飲料としてもよいし、この鉄分含有液に他の内容物を添加して飲料を製造してもよい。また、飲料を用いずに鉄分含有液を得た場合には、この鉄分含有液を、清涼飲料水等の飲料に含ませてもよいし、この鉄分含有液と他の内容物を混合して飲料を製造してもよい。
0033
本実施形態の粉末清涼飲料の製造方法は、上記鉄分含有液の製造方法により得られる鉄分含有液を乾燥させ、その乾燥物を用いて粉末清涼飲料を製造する工程を有する。この工程を行う際、前記乾燥物のみを粉末清涼飲料を製造してもよいし、他の内容物を混合して粉末清涼飲料を製造してもよい。
0034
本実施形態の食品の製造方法は、上記鉄分含有液の製造方法により得られる鉄分含有液を乾燥させ、その乾燥物を食品に含ませる工程を有する。この食品としては、例えば、タブレット(錠剤)状、クッキー状等をした健康食品を挙げることができ、その素材には種々のものを採用可能である。
0035
なお、本発明は、上記の実施の形態に何ら限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々に変形して実施し得ることは勿論である。また、本明細書で挙げた変形例どうしを適宜組み合わせてもよいことはいうまでもない。
0036
上記実施形態の具体例として、鉄(第1材料)、緑茶(第2材料)及びレモン果汁(ビタミンC)を用いて鉄分含有液(以下、鉄入りレモン緑茶という)を製造する場合が挙げられる。ここで、鉄と緑茶の混合物(以下、鉄入り緑茶という)は、緑茶単体と比べ、緑茶中のタンニンに起因する渋み・苦味が軽減され、一部の人には緑茶より飲みやすいものとなるが、鉄に起因する鉄臭さが気になる人もいる。しかし、これにレモン果汁を加えた鉄入りレモン緑茶は、鉄臭さが消え、より多くの人にとって飲みやすい味になる。あるいは、鉄入り緑茶は、見かけは黒く濁った液体になり、飲用を敬遠される場合がある。ところがレモン果汁を加えると透明な液体になるためそのような問題が起きない。
0037
また、被験者5人が、上記鉄入り緑茶又は鉄入りレモン緑茶を一日1〜2回、少なくとも一週間飲用したところ、以下の実施例に示すように体質等が改善することが分かった。従って、鉄入り緑茶又は鉄入りレモン緑茶(ひいては上記鉄分含有液)は、体質等を改善する薬品としても利用可能性がある。
0038
以下に実施例を挙げて、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
0039
第1材料としての鉄(例えば鉄分供給用南部鉄製調理小物、鉄玉子等)と、第2材料としての緑茶100〜200ccとを3〜5分接触させて得られた鉄入り緑茶、または、この鉄入り緑茶にビタミンCとしてのレモン果汁を一滴滴下して得られた鉄入りレモン緑茶を、一日一回、または、二回のペースで少なくとも一週間以上飲用する。鉄入り緑茶と鉄入りレモン緑茶の選択は、被験者の好みによる。
0040
〈実施例1〉貧血の所見のある30代女性(正看護師)
鉄入りレモン緑茶を1日350ml程度、1週間飲用した。
その結果、二枚爪軽減、慢性疲労軽減、白っぽかった爪床色や眼瞼結膜色が赤くなる、顔色が悪いと言われることが減少、集中力の回復、抜け毛減少、切れ毛や毛髪の痛みの減少、体温上昇(平熱36.0℃が、36.8〜38.0℃に)等の体質改善効果が見られた。
0041
〈実施例2〉貧血の所見のある50代男性
鉄入り緑茶を1日300ml程度、1週間飲用した。
その結果、手指の血管まで血液が巡っている感じがするようになる、体温上昇(平熱36.5℃以下が、36.5℃以上になることが増えた)、白髪が生えてきていた量が減り、黒い毛髪が生えてきている(白髪が黒くなっているわけではなく、毛髪の総量に変化はない)等の体質改善効果が見られた。
0042
〈実施例3〉貧血の所見のない40代女性
鉄入り緑茶を1日250ml程度、2週間飲用した。
その結果、体温上昇(平熱35.5度が36.5度に)、朝の寝起きが良くなる、朝食を無理なくとれるようになる、眼精疲労軽減、冷えの解消、むくみの減少、肌がきれいと言われる回数が増える等の体質改善効果が見られた。
0043
〈実施例4〉貧血の所見のない50代男性
鉄入り緑茶を1日200ml程度、1週間飲用した。
その結果、白髪の減少、顔の皮膚のたるみ軽減、冷えの軽減、朝の寝起きが良くなる等の体質改善効果が見られた。
0045
体内の鉄分は、酵素的な働きをする要素に含まれる機能鉄、貯蔵鉄、組織鉄などに分類される。機能鉄は、ミトコンドリア内のATPのエネルギー代謝に関与しているとも言われ、鉄分が不足すると細胞内でエネルギー変換効率が悪くなり、同じ養分を使っても作れるエネルギーが少なくなって種々の症状を引き起こすが、鉄分補給を行える鉄入り緑茶又は鉄入りレモン緑茶の摂取により、上記各実施例に示すような体温上昇、冷えの軽減などの体質改善効果(中医学における「血虚」の症状の改善効果)が得られると考えられる。組織鉄は、髪の毛や爪などの組織に含まれ、組織成分となっているため、髪の毛や爪の状態が改善されることは、鉄分が吸収されていることを示している。