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技術 剥離装置及び剥離方法

出願人 本田技研工業株式会社新光電気工業株式会社
発明者 宮下圭太重松英樹斉藤正史坂本隆三宮島宏行駒村彰夫
出願日 2016年9月20日 (4年3ヶ月経過) 出願番号 2016-183110
公開日 2018年3月29日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-050369
状態 特許登録済
技術分野 電動機、発電機の製造
主要キーワード 剥離刃 被覆剥離 断面長方形状 コイルセグメント 正面断面 切断金型 押圧変形 送り経路
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

剥離刃によって導線材の2面の絶縁被膜剥離された導線材の部分が、当該導線材の部分の軸中心から偏った形状となることを抑える剥離装置及び剥離方法を提供すること。

解決手段

第1剥離金型及び第2剥離金型は、導線材2の軸方向に直交する方向に移動して絶縁被膜を切削することにより剥離する一対の切削刃251と、切削刃251による切削時の切削刃251の移動方向下流側から導線材2の側面を支持する支持ダイ253と、をそれぞれ有し、第1剥離金型の支持ダイ253は、導線材2に向かって突出する凸部2533を有する剥離装置1である。

概要

背景

従来より、銅等で構成される導電部絶縁被膜により被覆された電気導体により構成される導線材を送り出す毎に、絶縁被膜の剥離と導線材の切断とを行い、コイルセグメントを製造する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置において行なわれる剥離工程では、一対の剥離刃が、断面平角形状、即ち、断面長方形状の導線材の絶縁被膜を、断面視で平行な位置関係を有する2面ずつ剥離する。

概要

剥離刃によって導線材の2面の絶縁被膜が剥離された導線材の部分が、当該導線材の部分の軸中心から偏った形状となることを抑える剥離装置及び剥離方法を提供すること。第1剥離金型及び第2剥離金型は、導線材2の軸方向に直交する方向に移動して絶縁被膜を切削することにより剥離する一対の切削刃251と、切削刃251による切削時の切削刃251の移動方向下流側から導線材2の側面を支持する支持ダイ253と、をそれぞれ有し、第1剥離金型の支持ダイ253は、導線材2に向かって突出する凸部2533を有する剥離装置1である。

目的

本発明は、剥離刃によって導線材の2面の絶縁被膜が剥離された導線材の部分が、当該導線材の部分の軸中心から偏った形状となることを抑える剥離装置及び剥離方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

絶縁被膜により被覆された電気導体により構成される導線材の前記絶縁被膜を剥離する剥離装置であって、前記導線材は、横断面が四角形を有し、四角形の一方の組の対辺にそれぞれ対応する第1側面及び第2側面と、他方の組の対辺にそれぞれ対応する第3側面及び第4側面とを有し、前記導線材の第3側面及び第4側面の前記絶縁被膜を一度に剥離する第1剥離金型と、前記導線材を送る送り方向における前記第1剥離金型の下流に設置され、前記第1剥離金型による前記絶縁被膜の剥離がなされた前記導線材の部分と同じ部分の前記第1側面及び前記第2側面の前記絶縁被膜を一度に剥離する第2剥離金型と、を有し、前記第1剥離金型及び前記第2剥離金型は、前記導線材の軸方向に直交する方向に移動して前記絶縁被膜を切削することにより剥離する一対の切削刃と、前記切削刃による切削時の前記切削刃の移動方向下流側から前記導線材の側面を支持する支持ダイと、をそれぞれ有し、前記第1剥離金型の前記支持ダイは、前記導線材に向かって突出する凸部を有する剥離装置。

請求項2

前記凸部は、前記導線材に向かって湾曲する形状を有する、請求項1に記載の剥離装置。

請求項3

絶縁被膜により被覆された電気導体により構成される導線材の前記絶縁被膜を剥離する剥離方法であって、前記導線材は、横断面が四角形を有し、四角形の一方の組の対辺にそれぞれ対応する第1側面及び第2側面と、他方の組の対辺にそれぞれ対応する第3側面及び第4側面とを有し、前記導線材の第3側面及び第4側面の前記絶縁被膜を、一対の切削刃を前記導線材の軸方向に直交する方向に移動させて、一度に剥離する第1剥離工程と、前記第1剥離工程の後に、前記第1剥離工程による前記絶縁被膜の剥離がなされた前記導線材の部分と同じ部分の前記第1側面及び前記第2側面の前記絶縁被膜を一度に剥離する第2剥離工程と、を有し、前記第1剥離工程では、前記切削刃による切削時の前記切削刃の移動方向とは逆方向に向かって前記導線材を押圧変形させながら前記絶縁被膜を剥離する剥離方法。

請求項4

前記第1剥離工程では、導線材接触面に凸部を有する支持ダイ上に前記導線材を配置し、前記支持ダイに対向する側から前記導線材の移動を規制する押え部材により前記導線材を押えつけ、前記導線材を前記凸部の形状に倣って変形させながら前記導線材の第3側面及び第4側面の前記絶縁被膜を剥離する請求項3に記載の剥離方法。

請求項5

前記凸部は、前記導線材に向かって湾曲する形状を有する請求項4に記載の剥離方法。

技術分野

0001

本発明は、絶縁被膜により被覆された電気導体により構成される導線材の絶縁被膜を剥離する剥離装置及び剥離方法に関する。

背景技術

0002

従来より、銅等で構成される導電部が絶縁被膜により被覆された電気導体により構成される導線材を送り出す毎に、絶縁被膜の剥離と導線材の切断とを行い、コイルセグメントを製造する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この装置において行なわれる剥離工程では、一対の剥離刃が、断面平角形状、即ち、断面長方形状の導線材の絶縁被膜を、断面視で平行な位置関係を有する2面ずつ剥離する。

先行技術

0003

特許第5681248号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上記特許文献1に記載の装置では、一対の剥離刃が導線材の2面の絶縁被膜を剥離しながら導線材の側方を通過する。この際、導線材が剥離刃に引っ張られて、導線材の2面の絶縁被膜が剥離された後の導線材の部分に、剥離刃の移動方向に窪んだ凹部が形成される。当該絶縁被膜が剥離された導線材の部分が、導線材の軸中心から偏った形状となると、次に、当該導線材の部分について、絶縁被膜が未だ剥離されていない他の2面の絶縁被膜を剥離する際に、凹部は剥離刃に接触せず、絶縁被膜は剥離されずに残る。

0005

本発明は、剥離刃によって導線材の2面の絶縁被膜が剥離された導線材の部分が、当該導線材の部分の軸中心から偏った形状となることを抑える剥離装置及び剥離方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するため本発明は、絶縁被膜(例えば、後述の絶縁被膜8)により被覆された電気導体(例えば、後述の導電部7)により構成される導線材(例えば、後述の導線材2)の前記絶縁被膜を剥離する剥離装置(例えば、後述のコイルセグメント製造装置1)であって、前記導線材は、横断面が四角形を有し、四角形の一方の組の対辺にそれぞれ対応する第1側面(例えば、後述の第1側面3)及び第2側面(例えば、後述の第2側面4)と、他方の組の対辺にそれぞれ対応する第3側面(例えば、後述の第3側面5)及び第4側面(例えば、後述の第4側面6)とを有し、前記導線材の第3側面及び第4側面の前記絶縁被膜を一度に剥離する第1剥離金型(例えば、後述の剥離金型23)と、前記導線材を送る送り方向における前記第1剥離金型の下流に設置され、前記第1剥離金型による前記絶縁被膜の剥離がなされた前記導線材の部分と同じ部分の前記第1側面及び前記第2側面の前記絶縁被膜を一度に剥離する第2剥離金型(例えば、後述の剥離金型26)と、を有し、前記第1剥離金型及び前記第2剥離金型は、前記導線材の軸方向に直交する方向に移動して前記絶縁被膜を切削することにより剥離する一対の切削刃(例えば、後述の剥離刃28、251)と、前記切削刃による切削時の前記切削刃の移動方向下流側から前記導線材の側面を支持する支持ダイ(例えば、後述のダイ253)と、をそれぞれ有し、前記第1剥離金型の前記支持ダイは、前記導線材に向かって突出する凸部(例えば、後述の凸部2533)を有する剥離装置を提供する。

0007

導線材の対向する2面の絶縁被膜を一度に剥離すると、切削刃の移動方向に導線材が引っ張られ、導線材に、切削刃の移動方向へ窪んだ凹部が形成される。このため導線材は、ある面においては凹部を有し、当該ある面に対向する面においては平面を有するという具合に、導線材の軸中心に対して偏りを持つ形状の導線材になる。軸中心に対して偏る形状を有すると、次の工程において、未だ絶縁被膜が剥離されていない他の2面を剥離する際に、凹部が形成された部分は切削刃に接触せず、その部分の絶縁被膜は剥離されず、被膜残りが生じる。

0008

しかし、本発明によれば、第1剥離金型において凸部を有する支持ダイで導線材を支持しながら絶縁被膜を剥離することで、切削刃の移動方向における導線材の下流側と上流側との両方に凹部が形成され、導線材の軸中心に対して対称的な形状の状態で、他の2面の絶縁被膜を剥離する加工をすることができる。このため、第2剥離金型で他の2側面の絶縁被膜を剥離する際に、導線材に対して切削刃が均等に当たるため、被膜残りをなくすことが可能である。

0009

そして、前記凸部は、前記導線材に向かって湾曲する形状を有する。このため、凸部により導線材に形成される凹部を湾曲する形状とすることができる。これにより、導線材の軸中心に対して対称的に湾曲した形状とすることが可能となり、切削刃による絶縁被膜の切削を容易とすることができる。

0010

また、上記目的を達成するため本発明は、絶縁被膜(例えば、後述の絶縁被膜8)により被覆された電気導体(例えば、後述の導電部7)により構成される導線材(例えば、後述の導線材2)の前記絶縁被膜を剥離する剥離方法であって、前記導線材は、横断面が四角形を有し、四角形の一方の組の対辺にそれぞれ対応する第1側面(例えば、後述の第1側面3)及び第2側面(例えば、後述の第2側面4)と、他方の組の対辺にそれぞれ対応する第3側面(例えば、後述の第3側面5)及び第4側面とを有し、前記導線材の第3側面及び第4側面(例えば、後述の第4側面6)の前記絶縁被膜を、一対の切削刃(例えば、後述の剥離刃251)を前記導線材の軸方向に直交する方向に移動させて、一度に剥離する第1剥離工程と、前記第1剥離工程の後に、前記第1剥離工程による前記絶縁被膜の剥離がなされた前記導線材の部分と同じ部分の前記第1側面及び前記第2側面の前記絶縁被膜を一度に剥離する第2剥離工程と、を有し、前記第1剥離工程では、前記切削刃による切削時の前記切削刃の移動方向とは逆方向に向かって前記導線材を押圧変形させながら前記絶縁被膜を剥離する剥離方法を提供する。

0011

本発明によれば、第1剥離工程において、切削刃の移動方向と逆方向に向かって導線材を押圧変形しながら絶縁被膜を剥離することで、切削刃に導線材が引っ張られて、導線材に切削刃の移動方向へ窪んだ凹部が形成されても、切削刃の移動方向とは逆方向に向かって導線材が押圧変形されていた分だけ凹部の形成は抑えられ、それに対向する面は、押圧されていた分だけ凹部が形成されているため、導線材の軸中心に対し対称形状を有する導線材を形成できる。これにより第2剥離工程で他の異なる2側面の絶縁被膜を剥離する際に、切削刃が均等に導線材に当たるため、被膜残りをなくすことが可能となる。

0012

そして、前記第1剥離工程では、導線材接触面に凸部(例えば、後述の凸部2533)を有する支持ダイ(例えば、後述のダイ253)上に前記導線材を配置し、前記支持ダイに対向する側から前記導線材の移動を規制する押え部材(例えば、後述の押え部材252)により前記導線材を押えつけ、前記導線材を前記凸部の形状に倣って変形させながら前記導線材の第3側面及び第4側面の前記絶縁被膜を剥離する。

0013

このため、支持ダイに設けられた凸部と押え部材との間で導線材が固定された状態で、剥離を行うことで、切削刃に対する導線材の位置ずれがなく、正確な絶縁被膜の剥離の加工が可能となる。また、押え部材によって導線材を支持ダイの凸部に押し付ける構成にしたため、シンプルな構造で導線材を凸部に倣った形状に変形可能である。

0014

そして、前記凸部は、前記導線材に向かって湾曲する形状を有する。このため、凸部により導線材に形成される凹部を湾曲する形状とすることができる。これにより、導線材の軸中心に対して対称的に湾曲した形状とすることが可能となり、切削刃による絶縁被膜の切削を容易とすることができる。

発明の効果

0015

本発明によれば、剥離刃によって導線材の2面の絶縁被膜が剥離された導線材の部分が、当該導線材の部分の軸中心から偏った形状となることを抑える剥離装置及び剥離方法を提供することができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置を示す概略側面図である。
本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置に供給される導線材の断面図である。
本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置の絶縁被膜を剥離する様子を示す図であり、(a)は、第1剥離部において絶縁被膜を剥離する様子を示す正面断面図であり、(b)は、第2剥離部において絶縁被膜を剥離する様子を示す正面断面図である。
本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置の第1剥離部の剥離金型を示す概略斜視図である。
本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置の第1剥離部の剥離金型により絶縁被膜を剥離する前の状態を示す概略断面図である。
本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置の第1剥離部の剥離金型の剥離刃を下降させて、絶縁被膜を剥離した直後の状態を示す概略断面図である。
本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置の第1剥離部の剥離金型の剥離刃を下降させて絶縁被膜を剥離した後に、剥離刃を上昇させた状態を示す概略断面図である。

実施例

0017

以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置1を示す概略側面図である。図2は、本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置1に供給される導線材2の断面図である。図3は、本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置1の絶縁被膜8を剥離する様子を示す図であり、(a)は、第1剥離部21において絶縁被膜8を剥離する様子を示す正面断面図であり、(b)は、第2剥離部22において絶縁被膜8を剥離する様子を示す正面断面図である。

0018

図1に示すように、実施形態のコイルセグメント製造装置1は、絶縁被膜8が施されたコイル用の導線材2から、両端部の絶縁被膜8が剥離されたコイルセグメントを製造するために用いられ、絶縁被膜8の剥離装置を構成する。

0019

導線材2としては、平角線が用いられる。すなわち、図2に示すように、導線材2の横断面は、長方形状を有する。導線材2は、該長方形の各長辺に対応する第1側面3及び第2側面4と、各短辺に対応する第3側面5及び第4側面6とを有する。導線材2は、銅等で構成される電気導体としての導電部7と、その周囲を覆う絶縁被膜8とで構成される。

0020

図1に示すように、コイルセグメント製造装置1は、送り経路9に沿って導線材2を送る導線材送り部10と、送り経路9上の剥離位置Pにおいて導線材2から絶縁被膜8を剥離する被覆剥離部12と、送り経路9上の切断位置CPで導線材2を切断する導線材切断部14とを備える。導線材2は、図示していない導線材巻取り機からコイルセグメント製造装置1に供給され、ローラ15を介して送り経路9上に導入される。

0021

ローラ15と被覆剥離部12との間には、導入された導線材2を直線状に矯正する厚さ方向矯正部16及び幅方向矯正部17が設けられる。厚さ方向矯正部16は、導入された導線材2を、厚さ方向において矯正する。幅方向矯正部17は、導入された導線材2を、幅方向において矯正する。

0022

導線材送り部10は、送り経路9に沿ったレール18上をリニアモータ走行する走行ステージ19と、走行ステージ19上に設けられ、導線材2をクランプ及びアンクランプするクランプ部20とを備える。導線材送り部10は、導線材2をクランプし、走行ステージ19を所定の送り量だけ送り経路9の下流方向へ移動させ、導線材2をアンクランプし、そして走行ステージ19を上流方向へ戻すという送り動作を繰り返すことにより、導線材2を下流方向へ送る。

0023

被覆剥離部12は、直線状に矯正された導線材2の第3側面5及び第4側面6の絶縁被膜8(図2参照)を剥離する第1剥離部21と、第1側面3及び第2側面4の絶縁被膜8を剥離する第2剥離部22とを備える。

0024

第1剥離部21は、導線材2の絶縁被膜8を切り取って剥離するための第1剥離金型としての剥離金型23と、剥離金型23を駆動する金型駆動部24とを備える。剥離金型23は、図3(a)のように、2つの剥離刃251を備える。金型駆動部24は、切削刃としての各剥離刃251を導線材2の第3側面5及び第4側面6に沿って、導線材2の軸方向に直交する方向である下方向に移動させることにより、第3側面5及び第4側面6上の対応部分における絶縁被膜8を、一度に切り取るようにして剥離する。

0025

第2剥離部22は、導線材2の送り方向における第1剥離部21の下流に配置されている。第2剥離部22は、絶縁被膜8を切り取って剥離するための第2剥離金型としての剥離金型26と、剥離金型26を駆動する金型駆動部27とを備える。剥離金型26は、図3(b)のように、2つの剥離刃28と図示しない支持ダイとしてのダイとを備える。ダイは、剥離刃28による切削時の剥離刃28の移動方向下流側から導線材2の側面を支持する。この状態で、金型駆動部27は、切削刃としての2つの剥離刃28を導線材2の第1側面3及び第2側面4に沿って、導線材2の軸方向に直交する方向に移動させることにより、第1側面3及び第2側面4上の対応部分における絶縁被膜8を、一度に切り取るようにして剥離する。即ち、剥離金型23による絶縁被膜8の剥離がなされた導線材2の部分と同じ部分の第1側面3及び第2側面4の絶縁被膜8を一度に剥離する。

0026

導線材切断部14は、導線材2を切断するための切断金型29と、切断金型29を駆動する金型駆動部30とを備える。金型駆動部30は、切断金型29を駆動することにより、導線材送り部10により順次送られてくる導線材2を切断する。

0027

上述の絶縁被膜8が剥離される剥離位置Pには、第1剥離位置P1と、これよりも下流側の第2剥離位置P2とが含まれる。第1剥離部21による絶縁被膜8の剥離は、第1剥離位置P1において行われる。第2剥離部22による絶縁被膜8の剥離は、第2剥離位置P2において行われる。

0028

導線材切断部14による導線材2の切断は、第1剥離位置P1及び第2剥離位置P2よりも下流側の切断位置CPにおいて行われる。導線材切断部14の下流側には、切断により導線材2から分離された部分をコイルセグメント32として次の工程に移送するが移送部33設けられる。移送部33は、搬送ローラ34やコンベヤ35により構成される。

0029

第1剥離部21には、上述の第1剥離位置P1を、導線材送り部10における送り量の切替えに同期して変更する第1剥離位置変更部36が設けられる。第1剥離位置変更部36は、レール37上にスライド自在に設けられた第1ステージ38を備える。第1ステージ38は、第1剥離部21を支持し、図示していないリニアモータでレール37上を移動することにより、第1剥離位置を変更する。

0030

なお、第1ステージ38をレール37上で移動させるための手段として、リニアモータに代えて、ボールねじと、そのナットはねじ軸を回転させるサーボモータとを採用してもよい。

0031

第2剥離部22には、上述の第2剥離位置P2を、導線材送り部10における送り量の切替えに同期して変更する第2剥離位置変更部39が設けられる。第2剥離位置変更部39は、レール37上にスライド自在に設けられた第2ステージ40により構成される。第2ステージ40は、第2剥離部22を支持し、図示していないリニアモータでレール37上を駆動することにより、第2剥離位置P2を変更する。

0032

第1剥離位置P1及び第2剥離位置P2の変更は、導線材2の切断位置CPにおける切断が、絶縁被膜8が剥離された部分の中央で行われるように、適切な変更量及びタイミングで行われる。

0033

次に、第1剥離部21の剥離金型23の構成について詳細に説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置1の第1剥離部21の剥離金型23を示す概略斜視図である。

0034

剥離金型23は、剥離刃251と、押え部材252と、支持ダイとしてのダイ253と、スペーサ254と、ダイセット255とを備えている。ダイセット255には、スペーサ254を介してダイ253が配置されている。ダイセット255には貫通孔2551が形成されており、ダイセット255の貫通孔2551に対向するスペーサ254の部分にも図示しない貫通孔が形成されている。図4に示すダイ253の上面には、幅方向矯正部17から送られてきた導線材2が対向して配置される。ダイ253は、剥離刃251による切削時の剥離刃251の移動方向下流側、即ち、図4に示す下側から上側へ向って導線材2の側面(図4に示す導線材2の下面)を支持する。

0035

押え部材252は、ダイ253に対向して配置されており、金型駆動部24により駆動されて、ダイ253に対して相対的に離間/接近可能である。押え部材252がダイ253に接近して、導線材2を押え部材252とダイ253とで挟持することにより、導線材2をダイ253及び押え部材252に対して固定する。押え部材252の下面であって、後述するダイ253の凸部2533に対向する部分には、図5等に示すように、上方向、即ち、切削刃としての剥離刃251が絶縁被膜8を剥離する際の剥離刃251の移動方向上流側の方向へ窪んだダイ下面凹部2521が形成されている。

0036

また、押え部材252には、一対の貫通孔2522が形成されている。押え部材252の一対の貫通孔2522に対向するダイ253の部分にも、それぞれ一対の貫通孔2531が形成されている。ダイ253の一対の貫通孔2531は、スペーサ254及びダイセット255の貫通孔2551に対向している。ダイ253の一対の貫通孔2531は、平面視で、幅方向矯正部17から送られてきた導線材2の両側面に重なる位置関係を有している。重なる量は、導線材2の両側面における絶縁被膜8の厚さよりも多く重なっている。これにより後述のように、剥離刃251がダイ253の一対の貫通孔2531に、上方から下降して挿入される際に、剥離刃251によって第3側面5及び第4側面6における絶縁被膜8が、導電部7の一部と共に剥離される。

0037

ダイ253の上面の、幅方向矯正部17から送られてきた導線材2が対向して配置され当接する部分である導線材接触面2535であって、一対の貫通孔の間の部分には、凸部2533が設けられている。凸部2533は、図5図7に示すように、導線材2が送られる送り方向における、ダイ253の一対の貫通孔2531の上流側端から下流側端に至るまで、上方向になだらかに湾曲して導線材2に向って突出している。凸部2533は、導線材2が送られる送り方向におけるダイ253の一対の貫通孔2531の上流側端と下流側端との中央位置の部分が、最も上方向へ突出している。

0038

剥離刃251は、押え部材252の一対の貫通孔2522に挿入されており、金型駆動部24により駆動されることにより、押え部材252の一対の貫通孔2522、ダイ253の一対の貫通孔2531、スペーサ254の図示しない貫通孔、ダイセット255の貫通孔2551を進退可能である。

0039

次に、絶縁被膜8を剥離する剥離方法について説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置1の第1剥離部21の剥離金型23により絶縁被膜8を剥離する前の状態を示す概略断面図である。図6は、本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置1の第1剥離部21の剥離金型23の剥離刃251を下降させて、絶縁被膜8を剥離した直後の状態を示す概略断面図である。図7は、本発明の一実施形態に係るコイルセグメント製造装置1の第1剥離部21の剥離金型23の剥離刃251を下降させて絶縁被膜8を剥離した後に、剥離刃251を上昇させた状態を示す概略断面図である。

0040

剥離方法は、第1剥離工程と第2剥離工程とを有する。第1剥離工程では、一対の切削刃である剥離刃251を導線材2の軸方向に直交する方向である下方向へ移動させ下降させ、導線材2の第3側面5及び第4側面6の絶縁被膜8を、一度に剥離する。

0041

具体的には、先ず、図4に示すダイ253の上面には、幅方向矯正部17から送られてきた導線材2を対向させて配置される。即ち、導線材接触面2535に凸部2533を有するダイ253上に導線材2を配置し、剥離刃251の移動方向下流側、即ち、下側から導線材2の第2側面4をダイ253によって支持する。次に、図5に示すように、ダイ253に対向する側である上側から、導線材2の移動を規制する押え部材252により導線材2を押さえつける。これによりダイ253及び押え部材252に対する導線材2の位置決めがなされる。このとき、凸部2533の部分に押し付けられた導線材2の部分は変形し、当該部分の下部は、凸部2533の形状に倣って上方向へなだらかに窪んで湾曲する上方向凹部201が形成されて変形し、当該部分の上部は、上方向になだらかに突出するように湾曲して変形し、ダイ下面凹部2521に入り込んでいる。

0042

次に、剥離刃251を下降させてゆき、剥離刃251によって第3側面5及び第4側面6における絶縁被膜8を、導電部7の一部と共に切削するようにして剥離する。このとき、剥離刃251の下降により導線材2が凸部2533に押し付けられ、これにより、剥離刃251による切削時の剥離刃251の移動方向である下方向とは逆方向の上方向に向かって導線材2を押圧変形させる。具体的には、導線材2を、凸部2533の形状に倣って更に変形させる。このように、導線材2を凸部2533の形状に倣って変形させながら、導線材2の第3側面5及び第4側面6の絶縁被膜8を剥離する。

0043

これにより、絶縁被膜8の剥離がなされた導線材2の部分には、剥離刃251の下降により、図6に示すように、上部に、下方向へ緩やかに窪んだ下方向凹部202が形成される。一方、絶縁被膜8の剥離がなされた導線材2の部分には、凸部2533により、図6に示すように、下部に、前述のように上方向へ緩やかに窪んだ上方向凹部201が形成される。即ち、絶縁被膜8の剥離がなされた導線材2の部分は、上下方向において、導線材2の軸中心から偏った形状となることが抑えられ、導線材2の軸中心に対して、上下方向に対称形状とされている。

0044

そして、金型駆動部24は、剥離刃251を上死点へ移動させる。以上が第1剥離工程である。

0045

次に、第2剥離工程を行う。第2剥離工程では、第1剥離工程による絶縁被膜8の剥離がなされた導線材2の部分と同じ部分の第1側面3及び第2側面4の絶縁被膜8を一度に剥離する。
具体的には、先ず、図示しないダイによって、剥離刃28による切削時の剥離刃28の移動方向下流側から導線材2の第4側面6を支持した状態とする。そして、2つの剥離刃28を導線材2の第1側面3及び第2側面4に沿って、導線材2の軸方向に直交する方向である水平方向に移動させることにより、第1側面3及び第2側面4上の対応部分における絶縁被膜8を、一度に切り取るようにして剥離する。このとき、図7に示すように、導線材2は、上下対称の形状を有しているため、剥離刃28は、導線材2の上下の部分にほぼ均等に当接する。このため、第2剥離工程における、絶縁被膜残りの発生が防止される。

0046

本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態では、導線材2は、横断面が四角形を有し、四角形の一方の組の対辺にそれぞれ対応する第1側面3及び第2側面4と、他方の組の対辺にそれぞれ対応する第3側面5及び第4側面6とを有する。絶縁被膜8により被覆された電気導体(導電部7)により構成される導線材2の絶縁被膜8を剥離する剥離装置(被覆剥離部12)は、導線材2の第3側面5及び第4側面6の絶縁被膜8を一度に剥離する第1剥離金型としての剥離金型23と、導線材2を送る送り方向における剥離金型23の下流に設置され、剥離金型23による絶縁被膜8の剥離がなされた導線材2の部分と同じ部分の第1側面3及び第2側面4の絶縁被膜8を一度に剥離する第2剥離金型としての剥離金型26と、を有する。
剥離金型23及び剥離金型26は、導線材2の軸方向に直交する方向に移動して絶縁被膜8を切削することにより剥離する一対の切削刃(剥離刃251、剥離刃28)と、切削刃による切削時の切削刃の移動方向下流側から導線材2の側面を支持する支持ダイ(ダイ253)と、をそれぞれ有する。剥離金型23のダイ253は、導線材2に向かって突出する凸部2533を有する。

0047

導線材2の対向する2面の絶縁被膜8を一度に剥離すると、剥離刃251の移動方向に導線材2が引っ張られ、導線材2に、剥離刃251の移動方向へ窪んだ下方向凹部202が形成される。このため導線材2は、ある面においては下方向凹部202を有し、当該ある面に対向する面においては平面を有するという具合に、導線材2の軸中心に対して偏りを持つ形状の導線材2になる。軸中心に対して偏る形状を有すると、次の工程において、未だ絶縁被膜8が剥離されていない他の2面を剥離する際に、凹部が形成された部分は剥離刃251に接触せず、その部分の絶縁被膜8は剥離されず、被膜残りが生じる。

0048

しかし、上記構成により、剥離金型23において凸部2533を有するダイ253で導線材2を支持しながら絶縁被膜8を剥離することで、切削刃としての剥離刃251の移動方向における導線材2の下流側(下部)と上流側(上部)との両方に凹部(下方向凹部202、上方向凹部201)が形成され、導線材2の軸中心に対して対称的な形状の状態で、他の2面の絶縁被膜8を剥離する加工をすることができる。このため、第2剥離金型としての剥離金型26で他の2側面の絶縁被膜8を剥離する際に、導線材2に対して剥離刃28が均等に当たるため、被膜残りをなくすことが可能である。

0049

また、前記凸部2533は、前記導線材2に向かって湾曲する形状を有する。これにより、凸部2533により導線材2に形成される上方向凹部201を湾曲する形状とすることができる。このため、導線材2を、導線材2の軸中心に対して対称的に湾曲した形状とすることが可能となり、剥離刃251による絶縁被膜8の切削を容易とすることができる。

0050

また、本実施形態では、導線材2は、横断面が四角形を有し、四角形の一方の組の対辺にそれぞれ対応する第1側面3及び第2側面4と、他方の組の対辺にそれぞれ対応する第3側面5及び第4側面6とを有する。
絶縁被膜8により被覆された電気導体(導電部7)により構成される導線材2の絶縁被膜8を剥離する剥離方法は、導線材2の第3側面5及び第4側面6の絶縁被膜8を、一対の切削刃としての剥離刃251を導線材2の軸方向に直交する方向に移動させて、一度に剥離する第1剥離工程と、第1剥離工程の後に、第1剥離工程による絶縁被膜8の剥離がなされた導線材2の部分と同じ部分の第1側面3及び第2側面4の絶縁被膜8を一度に剥離する第2剥離工程と、を有する。
第1剥離工程では、剥離刃251による切削時の剥離刃251の移動方向とは逆方向に向かって導線材2を押圧変形させながら絶縁被膜8を剥離する。

0051

これにより、第1剥離工程において、剥離刃251の移動方向と逆方向に向かって導線材2を押圧変形しながら絶縁被膜8を剥離することで、剥離刃251に導線材2が引っ張られて、導線材2に切削刃の移動方向へ窪んだ凹部(下方向凹部202)が形成されても、剥離刃251の移動方向とは逆方向に向かって導線材2が押圧変形されていた分だけ下方向凹部202の形成は抑えられ、それに対向する面は、押圧されていた分だけ凹部(上方向凹部201)が形成されているため、導線材2の軸中心に対し対称形状を有する導線材2を形成できる。これにより第2剥離工程で他の異なる2側面の絶縁被膜8を剥離する際に、剥離刃28が均等に導線材2に当たるため、被膜残りをなくすことが可能となる。

0052

また、本実施形態では、第1剥離工程では、導線材接触面2535に凸部2533を有する支持ダイ(ダイ253)上に導線材2を配置し、ダイ253に対向する側から導線材2の移動を規制する押え部材252により導線材2を押さえつけ、導線材2を凸部2533の形状に倣って変形させながら導線材2の第3側面5及び第4側面6の絶縁被膜8を剥離する。

0053

これにより、ダイ253に設けられた凸部2533と押え部材252との間で導線材2が固定された状態で、剥離を行うことで、切削刃としての剥離刃251に対する導線材2の位置ずれがなく、正確な絶縁被膜8の剥離の加工が可能となる。また、押え部材252によって導線材2をダイ253の凸部2533に押し付ける構成にしたため、シンプルな構造で導線材2を凸部2533に倣った形状に変形可能である。

0054

また、前記凸部2533は、前記導線材2に向かって湾曲する形状を有する。これにより、第1剥離工程において凸部2533により、導線材2に形成される上方向凹部201を湾曲する形状とすることができる。このため、第1剥離工程において導線材2を、導線材2の軸中心に対して対称的に湾曲した形状とすることが可能となり、剥離刃251による絶縁被膜8の切削を容易とすることができる。

0055

本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、導線材2を所定の長さにあらかじめ切断して、当該切断された導線材2について、一対の側面における絶縁被膜8を剥離した後に、導線材2を導線材2の軸心を中心に回転させて、未だ剥離されていない他の一対の側面における絶縁被膜8を剥離するようにしてもよい。このように構成することで、切削刃としての剥離刃の移動方向を、一の一対の側面について絶縁被膜を剥離するときと、他の一対の側面について絶縁被膜を剥離するときと、で同一とすることが可能となる。

0056

また、剥離装置の各部の構成や、剥離方法における各工程は、本実施形態における各部の構成や、剥離方法における各工程に限定されない。

0057

1…コイルセグメント製造装置
2…導線材
3…第1側面
4…第2側面
5…第3側面
6…第4側面
7…導電部
8…絶縁被膜
23…剥離金型(第1剥離金型)
26…剥離金型(第2剥離金型)
28…剥離刃(切削刃)
251…剥離刃(切削刃)
252…押え部材
253…ダイ(支持ダイ)
2533…凸部

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