図面 (/)
課題
解決手段
技術分野
0001
本発明は、オープントップコンテナの天蓋装置に関するものである。
背景技術
0003
下記特許文献1のコンテナもその1つであり、図9から図12に示すように、フロアーアッセンプリ1の両側にはサイドパネル2を設け、その一端にはフロントエンドパネル3を設け、他端にはリアーエンドパネル4を設けて、それらの上方にルーフパネルが設けられていないオープントップコンテナタイプである。
0004
実開昭63−32195号公報
0009
なお、該ターポリン11はそれを広げた位置において適宜方法でそれぞれルーフボウ6及び可動ルーフボウ10に固定され、さらに周縁がコンテナの外周に乖下する大きさである。
0011
フロントエンドドパネル3の一側にコ一ナーポスト16からヒンジ17を介して開閉扉15を設け、さらにその外側面にロッキングバー18を上下動自在に設け、その上下端に設けたカム19はコンテナ本体側に設けたカムキーパー20と係合自在とする。図中21はロッキングハンドルである。
0012
リアーエンドパネル4の略下半部に下端開閉扉22を設け、該下端開閉扉22は、その上端がヒンジ23でコンテナ本体側に止着し、さらにその外側面に横方向ロッキングバー24を設け、その両端に設けたカム25をコンテナ本体側に設けたカムキーパー26と係合自在とした。図中27はロッキングハンドルである。
0016
つぎに、コンテナの外周に垂下されたタ一ポリン11の周縁をターポリン固定用のロ一プ13により、固縛して輸送に供する。
0017
到着地においての荷下しはロッキングハンドル27によりロッキングバー24を操作し、その両端のカム25をコンテナ本体側のカムキーパー26から外し、さらにフロントエンドパネル3側を上方に位置させれば、下端開閉扉22の下端が粉粒体及び自重により開放され、一括排出することができる。
先行技術
発明が解決しようとする課題
0021
前記のごとく、ターポリンはそれを広げた位置において周縁がコンテナの外周に乖下する大きさであり、切妻屋根型ソフトトップの場合、コンテナ天井は構造上切妻になっており結露がこの傾斜を伝わり、コンテナ側面に流れ出す可能性がある。
0022
本来、結露水は蒸留水のため、中性であるが、コンテナ内部は焼却灰が飛散しコンテナ内面に付着しており、水と接触すると水酸化物イオンを生成して、アルカリ性を示す傾向にあるため、コンテナ外部に流出させないことが望ましい。
課題を解決するための手段
0024
前記目的を達成するため本発明は、第1に、切妻屋根型ソフトトップの内側に垂れ膜による水切りインナーをソフトトップ開閉方向に沿って設けたこと、第2に水切りインナーは上端に重ね代を形成し、切妻屋根型ソフトトップの内側に貼着すること、第3に、水切りインナーはソフトトップと同じ材質であるタ一ポリンで形成し、ソフトトップの折り畳みとともに折り畳み可能とすることを要旨とするものである。
0025
請求項1記載の本発明によれば、コンテナのソフトトップ内側に水切りインナーを取り付けることより、天井部の切妻を伝わり流れ落ちる結露水を側壁に到達する前に、垂れ下げたインナーで下方向に結露水を誘導し、側壁からの流出を防止することができる。
0026
請求項2記載の本発明によれば、水切りインナーをコンテナのソフトトップ内側に取り付けるのに、縫い合わせ、もしくは接着により簡単に設けることができる。
0027
請求項3記載の本発明によれば、前記作用に加えて、水切りインナーはソフトトップと同じ材質であるタ一ポリンで形成したので、ソフトトップの折り畳みとともに折り畳み可能となり、収納に邪魔になることはない。
発明の効果
0028
以上述べたように本発明のオープントップコンテナの天蓋装置は、天井部の切妻を伝わり流れ落ちる結露水が側壁からの流出を防止することができものである。
図面の簡単な説明
0029
本発明のオープントップコンテナの天蓋装置の1実施形態を示す縦断正面図である。
本発明のオープントップコンテナの天蓋装置の1実施形態を示す部分縦断正面図である。
本発明で使用するコンテナの天蓋装置を閉じた状態の側面図である。
本発明で使用するコンテナの斜視図である。
本発明で使用するコンテナのオープントップコンテナのタ—ポリンを省略した状態の側面図である。
本発明で使用するコンテナの正面図である。
従来の切妻屋根型ソフトトップの場合の説明図である。
本発明による切妻屋根型ソフトトップの場合の説明図である。
従来例を示す正面図である。
従来例を示す左側面図である。
従来例を示す右側面図である。
従来例を示す要部の縦断側面図である。
実施例
0031
先にコンテナ全体を説明すると、図3〜図6に示すように、4隅に4本の支柱30を立設したフロアーアッセンプリ1の両側にはサイドパネル2を設け、その一端にはフロントエンドパネル3を設け、他端にはリアーエンドパネル4を設けて、それらの上方にルーフパネルが設けられていないオープントップコンテナタイプである。
0033
図2、図5に示すように、サイドパネル2上部にトップサイドレール5を設け、前記ルーフボウ32はこのトップサイドレール5に沿ってスライドするが、L字形の硬質(MC)ナイロンによるスライダー38をルーフボウ32に設け、このスライダー38によりルーフボウ32は滑動する。
0034
また、ルーフボウ32は間隔を存して複数ならび、ターポリン33は裏側幅方法に形成する筒部の中にルーフボウ32を通してルーフボウ32に結合する。
0036
このようにして操作ハンドル37を回せば、牽引ワイヤー35によりスライダー38が動き、これによりルーフボウ32は相互間隔変化させ、ルーフボウ32同士を離間させて展開し、また、コンテナ端部に集めて、ターポリン33の展開もしくな折り畳みが行われる。
0037
コンテナへの粉粒体、例えば焼却灰の投入はタ一ポリン33を折畳み、ルーフ部を開放して、上方から行う。
0038
そして、積込み完了後はタ一ポリン33が広げられ、上記開放部が閉塞される。
0039
つぎに、コンテナの外周に垂下されたタ一ポリン33の周縁をターポリン固定用のロ一プ13により、固縛して輸送に供する。
0041
本発明におけるルーフボウ32は中央部が高くなる山形をなすものである。
0042
ルーフボウ32に張設されるソフトトップであるターポリン33も山形に張られ、ソフトトップは切妻屋根型のものとして形成される。
0043
なお、該ターポリン33はそれを広げた位置において周縁がコンテナの外周に乖下する大きさである。
0044
本発明は前記切妻屋根型ソフトトップの内側に垂れ膜による水切りインナー34をソフトトップ開閉方向に沿って設けた。
0045
水切りインナー34もソフトトップを構成するタ一ポリン33と同じ材質であるタ一ポリン(フィラメント糸(長繊維)にフィルム貼りをしたもの)で形成し、ソフトトップの折り畳みとともに折り畳み可能である。
0046
前記スライダー38は一部トップサイドレール5より外側に張り出すが、水切りインナー34はターポリン33の周縁と間隔を存して平行するように垂下され、スライダー38はその間に収まる。
0047
水切りインナー34のターポリン33への取り付けは、水切りインナー34の上端に重ね代34aを形成し、切妻屋根型ソフトトップの内側に縫い合わせる等で貼着した。
0048
このようにして切妻屋根型ソフトトップが展張された場合には、水切りインナー34はトップサイドレール5よりコンテナの内側に垂れ下がり、図8の矢印に示すように、展開したソフトトップの内側に付着して流れ落ちる結露水は水切りインナー34により、コンテナの外周に乖下するエンドを伝わってコンテナ外にでることなく、コンテナ内へ誘導される。
0049
また、ソフトトップを折り畳む場合には、水切りインナー34はターポリン33とともに折り畳まれ、邪魔になることはない。
0050
1…フロアーアッセンプリ
2…サイドパネル
3…フロントエンドパネル
4…リアーエンドパネル
5…トップサイドレール
6…ルーフボウ
7…ガイドレール
8…ローラ
10…可動ルーフボウ
11…ターポリン
12…軸着ピン
13…ターポリン固定用のロ一プ
14…ロープフック
15…開閉扉
16…コ一ナーポスト
17…ヒンジ
18…ロッキングバー
19…カム
20…カムキーパー
21…ロッキングハンドル
22…下端開閉扉
23…ヒンジ
25…カム
24…ロッキングバー
26…カムキーパー
27…ロッキングハンドル
30…支柱
31…天蓋
32…ルーフボウ
33…ターポリン
34…水切りインナー
34a…重ね代
35…牽引ワイヤー
36…ガイドローラ
37…操作ハンドル
38…スライダー