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技術 ステアリングサポートメンバーの周辺構造

出願人 スズキ株式会社
発明者 脇坂勇輝
出願日 2016年9月23日 (3年0ヶ月経過) 出願番号 2016-185673
公開日 2018年3月29日 (1年6ヶ月経過) 公開番号 2018-047840
状態 特許登録済
技術分野 車両用車体構造
主要キーワード 振動抑制性能 サポートメンバー メータ取付 圧縮耐性 変形過程 樹脂成形部品 荷重吸収 板金部品
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月29日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

ダッシュパネル後退時に、ダッシュパネルとステアリングサポートメンバーとの間で受け止め部分、折れ発生部分を明確にし、ステーのZ字変形により荷重を吸収し、ステアリングサポートメンバー等の後退を抑制する。

解決手段

メータ2が取付けられるインストルメントパネル1の内部に配置されるステアリングサポートメンバー3と、ステアリングサポートメンバー3から車両前方へ延び、ステアリングサポートメンバー3とダッシュパネル5とを連結するステー4とを備え、ステー4の上面41は、ダッシュパネル5から車両後方に向かって延びる第1面41Aと、第1面41Aの後部から車両後方に向かいながら水平面に対して下り傾斜で延びる第2面41Bと、第2面41Bの後部から車両後方に向かいながら水平面に対して上り傾斜で延びる第3面41cとから形成され、インストルメントパネル1のメータ背面部13とメータ2の下面部の角部Cが、ステー4の第3面41Cと重なって配置されている。

概要

背景

従来から、車両の室内側には、各種の艤装品を設置するインストルメントパネルが配置されている。このインストルメントパネルの内部には、ステアリングホイールステアリングシャフト等を支持するためのステアリングサポートメンバー車両幅方向に沿って配置されている。ステアリングサポートメンバーは、一般的には車両幅方向の左右両端が車体側部のサイドパネル取付けられている。そのため、ステアリングサポートメンバーの剛性が低いと、サイドパネルを通じて車体が受けた振動をステアリングホイールに伝播させることになり、乗員が違和感を覚えることにつながってしまう。
そこで、自動車車室前部構造の中には、ステアリングサポートメンバーから車両前方へ延び、ステアリングサポートメンバーと車両前方側に位置するダッシュパネルとを連結するステーを追加するものがある(例えば、特許文献1参照)。車両幅方向に長さを有するステアリングサポートメンバーにおいては、メンバー中央部がステーを介して車両前方側のダッシュパネルに連結されていると、剛性向上に結び付けることが可能になる。

概要

ダッシュパネルの後退時に、ダッシュパネルとステアリングサポートメンバーとの間で受け止め部分、折れ発生部分を明確にし、ステーのZ字変形により荷重を吸収し、ステアリングサポートメンバー等の後退を抑制する。メータ2が取付けられるインストルメントパネル1の内部に配置されるステアリングサポートメンバー3と、ステアリングサポートメンバー3から車両前方へ延び、ステアリングサポートメンバー3とダッシュパネル5とを連結するステー4とを備え、ステー4の上面41は、ダッシュパネル5から車両後方に向かって延びる第1面41Aと、第1面41Aの後部から車両後方に向かいながら水平面に対して下り傾斜で延びる第2面41Bと、第2面41Bの後部から車両後方に向かいながら水平面に対して上り傾斜で延びる第3面41cとから形成され、インストルメントパネル1のメータ背面部13とメータ2の下面部の角部Cが、ステー4の第3面41Cと重なって配置されている。

目的

本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両前方からダッシュパネルを後退させるような荷重を受けた時に、ダッシュパネルとステアリングサポートメンバーとの間で受け止める部分、折れを発生させる部分を明確にし、ステーがZ字形状に変形して荷重を吸収することで、ステアリングサポートメンバー等の後退を抑制することが可能なステアリングサポートメンバーの周辺構造を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車室内に配置され、メータ取付けられるインストルメントパネルと、該インストルメントパネルの内部で車両幅方向に沿って配置されるステアリングサポートメンバーと、該ステアリングサポートメンバーから車両前方へ延び、前記ステアリングサポートメンバーと車両前方側に位置するダッシュパネルとを連結するステーとを備えているステアリングサポートメンバーの周辺構造において、前記ステーの上面は、前記ダッシュパネルから車両後方に向かって延びる第1面と、該第1面の後部から車両後方に向かいながら水平面に対して下り傾斜で延びる第2面と、該第2面の後部から車両後方に向かいながら水平面に対して上り傾斜で延びる第3面とから形成され、前記メータの取付面として形成された前記インストルメントパネルのメータ背面部と前記メータの下面部の角部が、前記ステーの前記第3面と重なって配置されていることを特徴とするステアリングサポートメンバーの周辺構造。

請求項2

前記ステーの前記第2面には切欠き形状部が設けられ、該切欠き形状部の後端は、前記第3面との連結部として構成され、前記切欠き形状部の後端には、前記インストルメントパネルもしくは前記メータを固定するための切り起こし片が形成され、該切り起こし片の先端部は、前記切欠き形状部の後端から起立して配置されていることを特徴とする請求項1に記載のステアリングサポートメンバーの周辺構造。

請求項3

前記切り起こし片の先端部の上端は、前記切欠き形状部の前端側の上端よりも車両上方に位置していることを特徴とする請求項2に記載のステアリングサポートメンバーの周辺構造。

請求項4

前記ステーの前記第3面は、前記第1面と略平行な面として形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のステアリングサポートメンバーの周辺構造。

請求項5

前記ステアリングサポートメンバーは、車両後方側の第1サポートメンバーと車両前方側の第2サポートメンバーを有し、前記第2面と前記第3面との連結部の下方には、前記第2サポートメンバーが配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のステアリングサポートメンバーの周辺構造。

技術分野

0001

本発明は、ステアリングサポートメンバー周辺構造に関する。

背景技術

0002

従来から、車両の室内側には、各種の艤装品を設置するインストルメントパネルが配置されている。このインストルメントパネルの内部には、ステアリングホイールステアリングシャフト等を支持するためのステアリングサポートメンバーが車両幅方向に沿って配置されている。ステアリングサポートメンバーは、一般的には車両幅方向の左右両端が車体側部のサイドパネル取付けられている。そのため、ステアリングサポートメンバーの剛性が低いと、サイドパネルを通じて車体が受けた振動をステアリングホイールに伝播させることになり、乗員が違和感を覚えることにつながってしまう。
そこで、自動車車室前部構造の中には、ステアリングサポートメンバーから車両前方へ延び、ステアリングサポートメンバーと車両前方側に位置するダッシュパネルとを連結するステーを追加するものがある(例えば、特許文献1参照)。車両幅方向に長さを有するステアリングサポートメンバーにおいては、メンバー中央部がステーを介して車両前方側のダッシュパネルに連結されていると、剛性向上に結び付けることが可能になる。

先行技術

0003

特開2014−210548号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、上述した従来のステーによって剛性が高められたステアリングサポートメンバーは、車両前方側のダッシュパネルが車両後方後退する時に、そのままの形態で車室内側に移動してしまうおそれがある。そのため、ステアリングサポートメンバーの剛性を確保し、ステアリングホイールなどへの振動を抑制しながら、ダッシュパネルの後退時に生じる影響を緩和させることが求められている。
また、ステアリングサポートメンバーから車両前方側のダッシュパネルに延びるステーが追加されている構造では、当該ステーに脆弱部が設けられており、車両前方からダッシュパネルを後退させるような荷重を受けた時に、脆弱部が変形してステーに折れが起こるようになっている。しかし、当該ステーに折れがしっかりと起こらないと、ステアリングサポートメンバー自体が後退するおそれがある。一方、大きな脆弱部をステーに形成してしまうと、ステアリングサポートメンバーと車両前方側のダッシュパネルとを連結するステーとしての機能が損なわれることになる。

0005

本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両前方からダッシュパネルを後退させるような荷重を受けた時に、ダッシュパネルとステアリングサポートメンバーとの間で受け止める部分、折れを発生させる部分を明確にし、ステーがZ字形状に変形して荷重を吸収することで、ステアリングサポートメンバー等の後退を抑制することが可能なステアリングサポートメンバーの周辺構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車室内に配置され、メータが取付けられるインストルメントパネルと、該インストルメントパネルの内部で車両幅方向に沿って配置されるステアリングサポートメンバーと、該ステアリングサポートメンバーから車両前方へ延び、前記ステアリングサポートメンバーと車両前方側に位置するダッシュパネルとを連結するステーとを備えているステアリングサポートメンバーの周辺構造において、前記ステーの上面は、前記ダッシュパネルから車両後方に向かって延びる第1面と、該第1面の後部から車両後方に向かいながら水平面に対して下り傾斜で延びる第2面と、該第2面の後部から車両後方に向かいながら水平面に対して上り傾斜で延びる第3面とから形成され、前記メータの取付面として形成された前記インストルメントパネルのメータ背面部と前記メータの下面部の角部が、前記ステーの前記第3面と重なって配置されている。

発明の効果

0007

上述の如く、本発明に係るステアリングサポートメンバーの周辺構造は、車室内に配置され、メータが取付けられるインストルメントパネルと、該インストルメントパネルの内部で車両幅方向に沿って配置されるステアリングサポートメンバーと、該ステアリングサポートメンバーから車両前方へ延び、前記ステアリングサポートメンバーと車両前方側に位置するダッシュパネルとを連結するステーとを備えているステアリングサポートメンバーの周辺構造において、前記ステーの上面は、前記ダッシュパネルから車両後方に向かって延びる第1面と、該第1面の後部から車両後方に向かいながら水平面に対して下り傾斜で延びる第2面と、該第2面の後部から車両後方に向かいながら水平面に対して上り傾斜で延びる第3面とから形成され、前記メータの取付面として形成された前記インストルメントパネルのメータ背面部と前記メータの下面部の角部が、前記ステーの前記第3面と重なって配置されているので、次のような効果を得ることができる。
すなわち、本発明に係るステアリングサポートメンバーの周辺構造においては、車両前方からダッシュパネルを後退させるような荷重を受けた時に、ダッシュパネルとステアリングサポートメンバーとの間で受け止める部分(耐性を発揮する部分)、折れを発生させる部分が明確となっているので、ステーの第3面が車両後方側のインストルメントパネル及びメータの圧縮耐性で強固に受け止められることになり、ステーの車両後方への移動を抑えることができる。また、ステーの第1面と第2面との境界部分が屈曲しており、変形が促進されるようになっているので、ダッシュパネルとステアリングサポートメンバーとの間でステーがZ字形状に変形するようになり、Z字形状の変形で荷重を効果的に吸収できるとともに、車両後方側に位置するステアリングサポートメンバーの後退を抑制することができる。しかも、メータをインストルメントパネルに取付ける時には、ステアリングサポートメンバーと一体になっているステーの第3面がインストルメントパネルのメータ背面部を背面側から支持しているので、ボルトなどの締結具を安定した面に締付けることができる。

図面の簡単な説明

0008

本発明の実施形態に係るステアリングサポートメンバーの周辺構造を示すものであって、メータが取付けられているインストルメントパネルを車両後方から見た斜視図である。
本発明の実施形態に係る周辺構造のステアリングサポートメンバー及びステーを車両後方から見た斜視図である。
図2におけるステアリングサポートメンバー及びステーを示す平面図である。
図3におけるA−A線断面図である。
(a)〜(c)は、本発明の実施形態に係るステアリングサポートメンバーの周辺構造において、ダッシュパネル後退時のステーのZ字形状の変形過程車両側方から見た断面図である。

実施例

0009

以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1図5は本発明の実施形態に係るステアリングサポートメンバーの周辺構造を示すものである。また、図1図5において、矢印Fr方向は車両前方を示している。

0010

車両の車室内Rの前方側には、図1及び図4に示すように、各種の艤装品を設置する大型樹脂成形部品のインストルメントパネル1が車両幅方向の全体にわたって配置されており、該インストルメントパネル1の運転席前方の車室内R側の正面部には、速度などの情報を表示するメータ2が取付けられている。メータ2は、内部に電子機器が内蔵されるだけの深さを有しており、この深さ相当分に対応して、インストルメントパネル1の奥まった位置(車両前方側の位置)に取付けられている。そのため、インストルメントパネル1のメータ取付箇所は、メータ2を収納することが可能な大きさを有し、背面、左右両側面及び下面から覆うことが可能な凹形状に形成されている。なお、インストルメントパネル1は、アッパパネル11及びロアパネル12から構成されている。

0011

インストルメントパネル1の内部には、図1図4に示すように、車体強度部材のステアリングサポートメンバー3が車両幅方向に沿って配置されており、該ステアリングサポートメンバー3は、車両幅方向の左右両端が端部結合ブラケット3aを介して車体側部のサイドパネル(図示せず)に取付けられている。ステアリングサポートメンバー3は、インストルメントパネル1を支持するとともに、運転席側では、図示しないステアリングシャフトやステアリングホイールなどを支持している。
本実施形態のステアリングサポートメンバー3は、図2図4に示すように、車両前後方向で一定の間隔を空けて平行に並んで配置される2本のパイプ材からなる長短の第1及び第2のサポートメンバー31,32によって構成されており、第1のサポートメンバー31は、車両幅方向の全体にわたって配置され、第2のサポートメンバー32は、運転席側の前方位置対応箇所の領域に配置されている。これら第1及び第2のサポートメンバー31,32のうち、第1のサポートメンバー31が車両後方側に配置され、第2のサポートメンバー32が車両前方側に配置されている。そして、第1のサポートメンバー31と第2のサポートメンバー32とは、左右一対接続部材33によって接続されている。

0012

また、本実施形態のステアリングサポートメンバー3の周辺構造においては、図2図4に示すように、支持するステアリングシャフト(図示せず)から振動を受けやすくなっているため、車両幅方向に長さを有するステアリングサポートメンバー3の支持剛性及び振動抑制性能を確保する必要から、剛性を有する板金部品のステー4が設けられている。このステー4は、車両前後方向に沿って配置されており、ステアリングサポートメンバー3から車両前方へ延び、当該ステアリングサポートメンバー3の第1のサポートメンバー31と、車両前方側に位置するダッシュパネル(図5参照)5とを連結する連結部材として構成されている。そして、ステー4は、車両前方から見て下側開口の断面略コ字状に形成されており、車両幅方向に延びる上面41と、該上面41の左右両側で車両下方に延びる側面42と、上面41の先端側で車両下方に延びる前面43とを有しており、該前面43は、ボルト(図示せず)及び溶接ナット6を用いてダッシュパネル5に固定する垂直面状に形成されている。

0013

本実施形態のステー4の上面41は、図2図4に示すように、ダッシュパネル5から車両後方に向かって延びる第1面41Aと、該第1面41Aの後部から車両後方に向かいながら水平面に対して下り傾斜で延びる第2面41Bと、該第2面41Bの後部から車両後方に向かいながら水平面に対して上り傾斜で延びる第3面41Cとから形成されている。第3面41Cの傾斜角度は、第2面41Bの傾斜角度と比べて小さく設定されており、第3面41Cは、第2面41Bよりも緩やかな傾斜面に形成されている。
また、ステー4の上面41は、車両後方へ向かうに従って徐々に幅広となるように形成されており、第2面41Bの車両幅方向の寸法は、第1面41Aよりも大きく、かつ第3面41Cよりも小さく形成されている(第1面41A<第2面41B<第3面41C)。しかも、第3面41Cは、第1面41Aと略平行な面として形成されており、ステー4の第1面41Aの後退に対して、第3面41Cが突っ張るような働きを行うように構成されている。

0014

一方、本実施形態のメータ2の背面側(車両前方側)に位置するインストルメントパネル1には、図4に示すように、メータ背面部13がメータ2の取付面として形成されており、メータ背面部13とメータ2の下面部の角部Cが、車両上下方向において、ステー4の第3面41Cと重なって配置されている。これにより、車両前方からダッシュパネル5を後退させるような荷重を受けた時に、ステー4は、ダッシュパネル5とステアリングサポートメンバー3との間で受け止める部分、折れを発生させる部分を明確に有することになり、第3面41Cが車両後方側のインストルメントパネル1及びメータ2で強固に受け止められ、ステー4の車両後方への移動が抑えられるようになっている。

0015

また、ステー4の第2面41Bの車両幅方向中間部分には、図2図4に示すように、後端側を残して四角形切り欠いた切欠き形状部44が車両前後方向に沿って設けられており、該切欠き形状部44の後端は、第3面41Cとの連結部44aとして構成されている。切欠き形状部44の後端には、インストルメントパネル1(もしくはメータ2)を固定するための切り起こし片45が形成されている。この切り起こし片45の先端部45aは、切欠き形状部44の後端から起立して形成されており、切欠き形状部44の後端の連結部44aに対して車両前方側の位置で、斜め上方に配置されている。これによって、ダッシュパネル5の後退時に、ステー4の第2面41Bの変形がより一層起こりやすくなり、ステー4の変形がZ字形状となるように構成されている。
しかも、切り起こし片45の先端部45aの上端は、図5(a)に示すように、切欠き形状部44の前端44b側の上端よりも高さHだけ車両上方に位置している。このような位置関係によって、ダッシュパネル5の後退でステー4の変形が大きく起こった時に、切欠き形状部44の前端44bが切り起こし片45を押圧することになり、切り起こし片45は、その後方からインストルメントパネル1のメータ背面部13及びメータ2の圧縮耐性で支持されるようになっている。

0016

さらに、ステー4の第2面41Bと第3面41Cとの連結部44aの下方には、図4及び図5に示すように、ステアリングサポートメンバー3の車両前方側に位置する第2サポートメンバー32が配置されている。このような位置関係によって、ダッシュパネル5の後退に伴うステー4の後退に対して、第2サポートメンバー32がステー4からの荷重を車両幅方向へ分散しながら受けることが可能になり、ステー4の第3面41Cが補強され、ステー4のZ字変形によるダッシュパネル5の後退を抑えるようになっている。

0017

本発明の実施形態に係るステアリングサポートメンバー3の周辺構造においては、図5(a)に示すように、車両前方からダッシュパネル5を後退させるような荷重を受けた時、ダッシュパネル5及びステー4が、図5(b)に示すように、車両後方へ向かって移動する。そして、ダッシュパネル5及びステー4が、さらに車両後方へ向かって移動しようとすると、ステー4の第3面41Cが、図5(c)に示すように、メータ2の背後にあるインストルメントパネル1のメータ背面部13に受け止められ、ダッシュパネル5及びステー4の移動が制限される。
ところで、車両前方からダッシュパネル5を後退させるような荷重を受けた時、ステー4は、まず、曲げ部となっている第1面41Aと第2面41Bとの境界部から変形しようとする。この時、ステー4の受け止め部分が明確になっていないと、ダッシュパネル5の後退に伴い、ステー4のみならずステアリングサポートメンバー3の全体が後退する動きを起こそうとしてしまう。
これに対して、本実施形態の周辺構造では、ステー4の第3面41Cが、インストルメントパネル1のメータ背面部13に重なって配置されているので、ステー4の移動が制限される。しかも、インストルメントパネル1を圧縮しなければ、ステー4は変形できない。そのため、第1面41Aと第2面41Bとの曲げ部の変形が促進される動きを作り、ダッシュパネル5とステアリングサポートメンバー3との間で、ステー4がZ字形状に変形するようになる。このようなステー4のZ字形状の変形により、車両前方からの荷重吸収を行うとともに、ダッシュパネル5の後退がステー4内の変形で受け止められ、車両後方側に位置するステアリングホイール等の車室内R側への移動を防止している。

0018

このように本発明の実施形態に係るステアリングサポートメンバー3の周辺構造は、インストルメントパネル1の内部で車両幅方向に沿って配置されるステアリングサポートメンバー3と、ステアリングサポートメンバー3から車両前方へ延び、ステアリングサポートメンバー3とダッシュパネル5とを連結するステー4とを備えている。そして、ステー4の上面41は、ダッシュパネル5から車両後方に向かって延びる第1面41Aと、第1面41Aの後部から車両後方に向かいながら水平面に対して下り傾斜で延びる第2面41Bと、第2面41Bの後部から車両後方に向かいながら水平面に対して上り傾斜で延びる第3面41Cとから形成され、インストルメントパネル1のメータ背面部13とメータ2の下面部の角部Cが、ステー4の第3面41Cと重なって配置されている。
したがって、本発明の実施形態に係るステアリングサポートメンバー3の周辺構造では、車両前方からダッシュパネル5を後退させるような荷重を受けた時に、ダッシュパネル5とステアリングサポートメンバー3との間で受け止める部分、折れを発生させる部分が明確となっているので、ステー4の第3面41Cを樹脂部品のインストルメントパネル1の圧縮耐性で強固に受け止めることができ、ステー4の車両後方への移動を抑えることができる。また、ステー4の第1面41Aと第2面41Bとの境界部分である曲げ部の変形が促進されるようになっているので、ダッシュパネル5とステアリングサポートメンバー3との間でステー4が確実にZ字形状の変形を起こすことになり、Z字形状の変形で車両前方からの荷重を効果的に吸収できるとともに、ステアリングサポートメンバー3の後退を防ぐことができる。さらに、メータ2をインストルメントパネル1に取付ける時には、ステー4の第3面41Cがインストルメントパネル1のメータ背面部13を背面側から支持するようになっているので、ボルトなどの締結具を安定した面に締付けることが可能となり、メータ2の取付安定性を高めることができる。

0019

また、本実施形態の周辺構造では、ステー4の第2面41Bに切欠き形状部44が設けられ、切欠き形状部44の後端が、第3面41Cとの連結部44aとして構成され、切欠き形状部44の後端にインストルメントパネル1を固定するための切り起こし片45が形成されており、切り起こし片45の先端部45aが、切欠き形状部44の後端から起立して配置されているので、ダッシュパネル5の後退時に、ステー4の第2面41Bの変形をより起こりやすくすることが可能となり、ステー4のZ字形状の変形を促進させることができるとともに、荷重吸収性能を向上させることができる。しかも、インストルメントパネル1の背後側がステー4という板金部品に固定されるので、メータ2の締付安定性をより一層高めることができる。

0020

さらに、本実施形態の周辺構造では、切り起こし片45の先端部45aの上端が切欠き形状部44の前端44b側の上端よりも車両上方に位置しているので、ダッシュパネル5の後退でステー4の変形が大きく起こった時に、切欠き形状部44の前端44bが切り起こし片45を押圧することになる。これによって、押圧された切り起こし片45は、インストルメントパネル1のメータ背面部13及びメータ2の支持を車両後方から確実に受けられることになり、ダッシュパネル5の後退時に起こるステー4の大きな変形を、ステアリングサポートメンバー3までの間で食い止めることにつなげることができる。

0021

そして、本実施形態の周辺構造では、ステー4の第3面41Cが第1面41Aと略平行な面として形成されているので、ダッシュパネル5の後退に伴うステー4の第1面41Aの後退に対して、第3面41Cが突っ張る作用をすることになる。したがって、本実施形態の周辺構造によれば、ダッシュパネル5からステアリングサポートメンバー3間におけるステー4のZ字形状の変形を促進でき、車両前方からの荷重吸収効率をより高めることができる。

0022

また、本実施形態の周辺構造では、ステアリングサポートメンバー3が車両後方側の第1サポートメンバー31と車両前方側の第2サポートメンバー32を有し、ステー4の第2面41Bと第3面41cとの連結部44aの下方に第2サポートメンバー32が配置されているので、ダッシュパネル5の後退に伴うステー4の後退に対して、第2サポートメンバー32が車両前方からの荷重を車両幅方向へ分散しながら受けることができ、第3面41cを補強できるとともに、ダッシュパネル5からステアリングサポートメンバー3間におけるステー4のZ字形状の変形をより一層促進することができる。

0023

以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施の形態においては、インストルメントパネル1のメータ背面部13が切り起こし片45に固定されているが、メータ2が切り起こし片45に固定されていても良い。
また、既述の実施の形態において、ステアリングサポートメンバー3は、第1及び第2のサポートメンバー31,32によって構成されているが、第1のサポートメンバー31のみによって構成されていても良い。

0024

1インストルメントパネル
2メータ
3ステアリングサポートメンバー
4 ステー
5ダッシュパネル
13 メータ背面部
31 第1のサポートメンバー
32 第2のサポートメンバー
41 ステーの上面
41A 第1面
41B 第2面
41C 第3面
42 ステーの側面
43 前面
44切欠き形状部
44a 第3面との連結部
44b前端
45切り起こし片
45a 先端部
C 角部
R 車室内

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