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技術 検査対象選定装置および検査対象選定装置の制御プログラム

出願人 コニカミノルタ株式会社
発明者 中野大介小澤開拓高橋健一川口俊和細野真央中島智章
出願日 2016年9月23日 (5年4ヶ月経過) 出願番号 2016-186067
公開日 2018年3月29日 (3年10ヶ月経過) 公開番号 2018-047161
状態 特許登録済
技術分野 診断用測定記録装置 特定用途計算機 総合的工場管理
主要キーワード 安全衛生管理 未完成品 身体負荷 作業員毎 乖離率 選定装置 生理的負荷 不良品率
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月29日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (17)

課題

検査の精度を向上することのできる検査対象選定装置および検査対象選定装置の制御プログラムを提供する。

解決手段

管理サーバー100は、作業者WAによって順次作業された複数の個体PDの中から検査対象を選定する検査対象選定装置である。管理サーバー100は、複数の個体PDの各々の作業時の作業者WAの生体情報を取得し、複数の個体PDの各々のシリアル番号を取得する。管理サーバー100は、複数の個体PDの各々について、作業時の作業者WAの生体情報と、シリアル番号とを関連づけて記憶する。管理サーバー100は、複数の個体PDの各々についての作業時の作業者WAの生体情報に基づいて、複数の個体PDの中から、検査対象を選定する。

概要

背景

工場で製造された製品は、完成または製造中に検査工程が行われる。しかし、製品の数が多い場合には、検査工程の簡略化のために、一部の製品のみを選定して検査する抜き取り検査が行われる。抜き取り検査を行う際には、通常、製品の母集団の中から所定の数の製品が検査対象としてランダムに選定される。

なお、たとえば下記特許文献1などには、作業者生体情報モニタリングする安全衛生管理モニター装置が開示されている。この安全衛生管理モニター装置では、特徴抽出部が、作業内容毎に作業者の身体的特徴時系列的に抽出して、作業者の健康状態作業負荷状態を把握する。そして、関数演算部が、作業内容毎、作業者の身体負荷と、生理的負荷との相互相関関数を求める。そして、安全衛生管理部が、作業員毎の身体的特徴を複数蓄積することによってその閾値を生成し、時系列的に都度得られる身体的特徴との比較結果によっては警告を発する。

概要

検査の精度を向上することのできる検査対象選定装置および検査対象選定装置の制御プログラムを提供する。管理サーバー100は、作業者WAによって順次作業された複数の個体PDの中から検査対象を選定する検査対象選定装置である。管理サーバー100は、複数の個体PDの各々の作業時の作業者WAの生体情報を取得し、複数の個体PDの各々のシリアル番号を取得する。管理サーバー100は、複数の個体PDの各々について、作業時の作業者WAの生体情報と、シリアル番号とを関連づけて記憶する。管理サーバー100は、複数の個体PDの各々についての作業時の作業者WAの生体情報に基づいて、複数の個体PDの中から、検査対象を選定する。

目的

本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、検査の精度を向上することのできる検査対象選定装置および検査対象選定装置の制御プログラムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

作業者によって順次作業された複数の個体の中から検査対象選定する検査対象選定装置であって、前記複数の個体の各々の作業時の前記作業者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、前記複数の個体の各々の識別情報を取得する個体情報得手段と、前記複数の個体の各々について、作業時の前記作業者の生体情報と、識別情報とを関連づけて記憶する生体情報記憶手段と、前記複数の個体の各々についての作業時の前記作業者の生体情報に基づいて、前記複数の個体の中から、検査対象を選定する選定手段とを備えた、検査対象選定装置。

請求項2

前記作業者の生体情報に関する正常値を記憶する正常値記憶手段をさらに備え、前記選定手段は、作業時の前記作業者の生体情報の前記正常値からの乖離の程度が大きい識別情報の個体を、検査対象として優先的に選定する、請求項1に記載の検査対象選定装置。

請求項3

前記作業者は複数であり、前記複数の個体の各々は複数の作業工程によって作業され、前記複数の作業工程の各々は複数の前記作業者の各々によって実施される、請求項2に記載の検査対象選定装置。

請求項4

前記複数の個体の各々について、作業時の前記複数の作業者の生体情報の各々の生体情報の、前記正常値からの乖離の程度の合計値を算出する合計算出手段をさらに備え、前記選定手段は、前記乖離の程度の合計値が大きい個体を、検査対象として優先的に選定する、請求項3に記載の検査対象選定装置。

請求項5

前記選定手段は、前記複数の作業者のうち少なくとも一人の作業者の作業時の生体情報の前記乖離の程度が大きい個体を、検査対象として優先的に選定する、請求項3に記載の検査対象選定装置。

請求項6

検査項目と、前記複数の作業工程の各々との関連性を記憶する関連性記憶手段をさらに備え、前記選定手段は、前記検査の項目と関連性のある作業工程を実施した作業者の作業時の生体情報の前記乖離の程度が大きい個体を、検査対象として優先的に選定する、請求項5に記載の検査対象選定装置。

請求項7

前記選定手段にて選定した検査対象に対する検査の結果、前記選定手段にて選定した検査対象の不良率が所定の値よりも低い場合に、前記選定手段にて選定していない個体の中から、作業時の前記作業者の生体情報の前記正常値からの乖離の程度が大きい識別情報の個体を抽出する抽出手段と、前記抽出手段にて抽出した個体についての作業時の前記作業者の生体情報が、前記正常値から乖離している場合に、前記選定手段にて選定していない個体の中から、作業時の前記作業者の生体情報の前記正常値からの乖離の程度が大きい識別情報の個体を、追加の検査対象として優先的に選定する追加選定手段とをさらに備えた、請求項2〜6のいずれかに記載の検査対象選定装置。

請求項8

作業者によって順次作業された複数の個体の中から検査対象を選定する検査対象選定装置の制御プログラムであって、前記複数の個体の各々の作業時の前記作業者の生体情報を取得する生体情報取得ステップと、前記複数の個体の各々の識別情報を取得する個体情報取得ステップと、前記複数の個体の各々について、作業時の前記作業者の生体情報と、識別情報とを関連づけて記憶する生体情報記憶ステップと、前記複数の個体の各々についての作業時の前記作業者の生体情報に基づいて、前記複数の個体の中から、所定の数の個体を検査対象として選定する選定ステップとをコンピューターに実行させる、検査対象選定装置の制御プログラム。

技術分野

0001

本発明は、検査対象選定装置および検査対象選定装置の制御プログラムに関する。より特定的には、本発明は、作業者によって順次作業された複数の個体の中から検査対象を選定する検査対象選定装置および検査対象選定装置の制御プログラムに関する。

背景技術

0002

工場で製造された製品は、完成または製造中に検査工程が行われる。しかし、製品の数が多い場合には、検査工程の簡略化のために、一部の製品のみを選定して検査する抜き取り検査が行われる。抜き取り検査を行う際には、通常、製品の母集団の中から所定の数の製品が検査対象としてランダムに選定される。

0003

なお、たとえば下記特許文献1などには、作業者の生体情報モニタリングする安全衛生管理モニター装置が開示されている。この安全衛生管理モニター装置では、特徴抽出部が、作業内容毎に作業者の身体的特徴時系列的に抽出して、作業者の健康状態作業負荷状態を把握する。そして、関数演算部が、作業内容毎、作業者の身体負荷と、生理的負荷との相互相関関数を求める。そして、安全衛生管理部が、作業員毎の身体的特徴を複数蓄積することによってその閾値を生成し、時系列的に都度得られる身体的特徴との比較結果によっては警告を発する。

先行技術

0004

特開2004−97532号公報

発明が解決しようとする課題

0005

製造される製品の品質は、製造作業を行う作業者の体調などによってばらつきが出ることが多い。特に作業者の体調がすぐれない時には作業者の集中力切れる傾向にあるため、作業者の体調がすぐれない時に製造された製品は、作業者の体調が良好な時に製造された製品と比較して、不良品となる可能性が高い。しかし、従来の技術では、製造された時の作業者の体調に関わらず抜き取り検査の対象がランダムに選定されているため、作業者の体調がすぐれない時に製造された製品が検査対象から漏れ、不良品として出荷される可能性が高かった。その結果、従来の技術には、検査の精度が低いという問題があった。

0006

特許文献1の技術は、作業の効率化をはかるための適切な作業休息インターバルを設定するものである。このため、警告が発せられた場合に作業者は休息を取るだけであり、不良品の検出精度が低いという上記の問題を解決することはできなかった。

0007

本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、検査の精度を向上することのできる検査対象選定装置および検査対象選定装置の制御プログラムを提供することである。

課題を解決するための手段

0008

本発明の一の局面に従う検査対象選定装置は、作業者によって順次作業された複数の個体の中から検査対象を選定する検査対象選定装置であって、複数の個体の各々の作業時の作業者の生体情報を取得する生体情報取得手段と、複数の個体の各々の識別情報を取得する個体情報得手段と、複数の個体の各々について、作業時の作業者の生体情報と、識別情報とを関連づけて記憶する生体情報記憶手段と、複数の個体の各々についての作業時の作業者の生体情報に基づいて、複数の個体の中から、検査対象を選定する選定手段とを備える。

0009

上記検査対象選定装置において好ましくは、作業者の生体情報に関する正常値を記憶する正常値記憶手段をさらに備え、選定手段は、作業時の作業者の生体情報の正常値からの乖離の程度が大きい識別情報の個体を、検査対象として優先的に選定する。

0010

上記検査対象選定装置において好ましくは、作業者は複数であり、複数の個体の各々は複数の作業工程によって作業され、複数の作業工程の各々は複数の作業者の各々によって実施される。

0011

上記検査対象選定装置において好ましくは、複数の個体の各々について、作業時の複数の作業者の生体情報の各々の生体情報の、正常値からの乖離の程度の合計値を算出する合計算出手段をさらに備え、選定手段は、乖離の程度の合計値が大きい個体を、検査対象として優先的に選定する。

0012

上記検査対象選定装置において好ましくは、選定手段は、複数の作業者のうち少なくとも一人の作業者の作業時の生体情報の乖離の程度が大きい個体を、検査対象として優先的に選定する。

0013

上記検査対象選定装置において好ましくは、検査の項目と、複数の作業工程の各々との関連性を記憶する関連性記憶手段をさらに備え、選定手段は、検査の項目と関連性のある作業工程を実施した作業者の作業時の生体情報の乖離の程度が大きい個体を、検査対象として優先的に選定する。

0014

上記検査対象選定装置において好ましくは、選定手段にて選定した検査対象に対する検査の結果、選定手段にて選定した検査対象の不良率が所定の値よりも低い場合に、選定手段にて選定していない個体の中から、作業時の作業者の生体情報の正常値からの乖離の程度が大きい識別情報の個体を抽出する抽出手段と、抽出手段にて抽出した個体についての作業時の作業者の生体情報が、正常値から乖離している場合に、選定手段にて選定していない個体の中から、作業時の作業者の生体情報の正常値からの乖離の程度が大きい識別情報の個体を、追加の検査対象として優先的に選定する追加選定手段とをさらに備える。

0015

本発明の他の局面に従う検査対象選定装置の制御プログラムは、作業者によって順次作業された複数の個体の中から検査対象を選定する検査対象選定装置の制御プログラムであって、複数の個体の各々の作業時の作業者の生体情報を取得する生体情報取得ステップと、複数の個体の各々の識別情報を取得する個体情報取得ステップと、複数の個体の各々について、作業時の作業者の生体情報と、識別情報とを関連づけて記憶する生体情報記憶ステップと、複数の個体の各々についての作業時の作業者の生体情報に基づいて、複数の個体の中から、所定の数の個体を検査対象として選定する選定ステップとをコンピューターに実行させる。

発明の効果

0016

本発明によれば、検査の精度を向上することのできる検査対象選定装置および検査対象選定装置の制御プログラムを提供することができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の第1の実施の形態における品質管理システムの構成を示すブロック図である。
本発明の第1の実施の形態における品質管理システムの動作を説明する図である。
本発明の第1の実施の形態において、管理サーバー100が取得する作業者WAの生体情報を模式的に示す図である。
本発明の第1の実施の形態において、管理サーバー100が取得するシリアル番号を模式的に示す図である。
本発明の第1の実施の形態において、ロットLTに含まれる複数の個体PDの各々について、作業時の作業者WAの生体情報と、シリアル番号とを関連づけた表である。
本発明の第1の実施の形態における生体情報テーブル151を示す図である。
本発明の第1の実施の形態における生体情報端末200の動作を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施の形態における管理サーバー100の動作を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施の形態における品質管理システムの動作を説明する図である。
本発明の第2の実施の形態において、管理サーバー100が記憶する正常値テーブルを示す図である。
本発明の第2の実施の形態における生体情報テーブル151を示す図である。
本発明の第2の実施の形態において、第1および第2の選定方法の各々を用いて選定される個体PDのシリアル番号を示す図である。
本発明の第3の実施の形態において、管理サーバー100が記憶する関連性テーブルを示す図である。
本発明の第3の実施の形態における生体情報テーブル151を示す図である。
本発明の第3の実施の形態において、各検査項目で選定される個体PDのシリアル番号を示す図である。
本発明の第4の実施の形態における管理サーバー100の検査対象を選定する動作を示すフローチャートである。

実施例

0018

以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。

0019

以下の実施の形態では、検査対象選定装置が管理サーバーである場合について説明する。検査対象選定装置は、MFP(Multifunction Peripheral)などの画像形成装置、PC(Personal Computer)、携帯電話タブレット、またはスマートフォンなどであってもよい。

0020

[第1の実施の形態]

0021

始めに、本実施の形態における品質管理システムの構成について説明する。

0022

図1は、本発明の第1の実施の形態における品質管理システムの構成を示すブロック図である。

0023

図1を参照して、本実施の形態における品質管理システムは、管理サーバー100(検査対象選定装置の一例)と、生体情報端末200と、バーコードリーダー300とを備えている。管理サーバー100と、生体情報端末200と、バーコードリーダー300とは、ネットワーク400を通じて相互に接続されており、相互に通信を行うことが可能である。

0024

ネットワーク400は、有線または無線のLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などである。ネットワーク400は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のプロトコルを用いて各種機器を接続する。ネットワーク400に接続された機器は、お互いに各種データのやり取りが可能となっている。なお、品質管理システムは、ネットワーク400に接続された上述以外の機器を備えていてもよい。

0025

管理サーバー100は、作業者によって順次作業された複数の個体の中から検査対象を選定する。管理サーバー100は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、記憶装置104と、ネットワークインターフェース105と、表示部106と、操作部107と、生体情報管理部108と、選定部109とを含んでいる。CPU101には、ROM102、RAM103、記憶装置104、ネットワークインターフェース105、表示部106、操作部107、生体情報管理部108、および選定部109の各々がバスを介して接続されている。

0026

CPU101は、管理サーバー100全体の制御を行う。またCPU101は、ROM102に記憶された制御プログラムを実行する。

0027

ROM102は、たとえばフラッシュROMである。ROM102には、CPU101が実行する各種プログラムと、各種固定データとが格納されている。

0028

RAM103は、CPU101のメインメモリである。RAM103は、CPU101が制御プログラムを実行するときに必要なデータなどを一時的に記憶するためなどに用いられる。

0029

記憶装置104は、たとえばHDD(Hard Disk Drive)などの補助記憶装置であり、後述する生体情報テーブル151や、各ユーザーログイン情報(ユーザーIDおよびパスワードなど)などの各種データを記憶する。

0030

ネットワークインターフェース105は、CPU101からの指示に従って、TCP/IPなどの通信プロトコルによって、ネットワーク400を経由して他の機器との通信を行う。

0031

表示部106は、各種情報を表示する。

0032

操作部107は、各種操作を受け付ける。

0033

生体情報管理部108は、生体情報端末200およびバーコードリーダー300の各々から取得した情報に基づいて、生体情報テーブル151を作成する。

0034

選定部109は、生体情報テーブル151に基づいて検査対象となる個体を選定する。

0035

生体情報端末200は、ユーザーの手や腕などの身体に装着される端末である。生体情報端末200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、記憶装置204と、無線通信部205と、操作表示部206と、生体情報取得部207と、認証部208とを含んでいる。CPU201には、ROM202、RAM203、記憶装置204、無線通信部205、操作表示部206、生体情報取得部207、および認証部208の各々がバスを介して接続されている。

0036

CPU201は、生体情報端末200全体の動作を制御する。CPU201は、制御プログラムに基づいて処理を行う。

0037

ROM202は、CPU201が実行する制御プログラムなどを記憶する。

0038

RAM203はCPU201の作業用メモリであり、各種情報を一時的に記憶する。

0039

記憶装置204は、生体認証情報やログイン情報などを含んでいる。生体認証情報とは、生体情報端末200を装着したユーザーを生体情報端末200が生体認証するのに必要な情報(血管認証に用いる静脈パターンなど)である。ログイン情報は、生体情報端末200を装着したユーザーが他の機器にログインする際に、他の機器に送信する情報であり、ユーザーIDおよびパスワードなどである。

0040

無線通信部205は、ネットワーク400上のアクセスポイントAP図2)を通じて、管理サーバー100などの他の機器との間で各種の情報を送受信する。

0041

操作表示部206は、各種情報を表示し、生体情報端末200のユーザーから各種操作を受け付ける。

0042

生体情報取得部207は、生体情報端末200を装着したユーザーの生体情報を取得(計測)する。生体情報取得部207は、ここでは最高血圧値を計測するが、たとえば脈拍数体温最低血圧値心拍数呼吸数脳波発汗量、または体温などの最高血圧値以外の生体情報を計測してもよい。

0043

認証部208は、生体情報端末200を装着したユーザーを生体認証する。生体認証の方法としては、血管認証、脈波認証、指紋認証虹彩認証などの身体的特徴を利用した方法などが挙げられる。

0044

バーコードリーダー300は、個体に付されているバーコードを読み取る端末である。バーコードリーダー300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、記憶装置304と、無線通信部305と、読取部306とを含んでいる。CPU301には、ROM302、RAM303、記憶装置304、無線通信部305、および読取部306の各々がバスを介して接続されている。

0045

CPU301は、バーコードリーダー300全体の動作を制御する。CPU301は、制御プログラムに基づいて処理を行う。

0046

ROM302は、CPU301が実行する制御プログラムなどを記憶する。

0047

RAM303はCPU301の作業用のメモリであり、各種情報を一時的に記憶する。

0048

記憶装置304は、各種情報を記憶する。

0049

無線通信部305は、ネットワーク400上のアクセスポイントAP(図2)を通じて、管理サーバー100などの他の機器との間で各種の情報を送受信する。

0050

読取部306は、個体に付されているバーコードを読み取る。

0051

なお、管理サーバー100と生体情報端末200とが一体化していてもよいし、生体情報端末200とバーコードリーダー300とが一体化していてもよいし、バーコードリーダー300と管理サーバー100とが一体化していてもよい。さらに、管理サーバー100と生体情報端末200とバーコードリーダー300とが一体化していてもよい。生体情報端末200およびバーコードリーダー300の数は任意である。

0052

続いて、本実施の形態における品質管理システムの動作について説明する。

0053

図2は、本発明の第1の実施の形態における品質管理システムの動作を説明する図である。

0054

図2を参照して、作業者WAは生体情報端末200を装着している。作業者WAの付近には、バーコードリーダー300と、未完成品の複数の個体PDの集まりであるロットLTとが配置されている。個体PDには、シリアル番号(識別情報の一例)の情報を含むバーコードが付されている。生体情報端末200およびバーコードリーダー300の各々は、アクセスポイントAPを経由して管理サーバー100と相互に無線通信を行うことが可能である。

0055

作業者WAは、作業開始時に生体情報端末200を用いて管理サーバー100にログインする。作業者WAは、未完成品のロットLTの中から1つずつ個体PDを取り出し、取り出した個体PDに付されているバーコードをバーコードリーダー300で読み取る。次に作業者WAは、所定の作業を行うことにより、個体PDを完成品である製品とする(作業工程)。完成品の複数の個体PDの集まりとなったロットLTに対しては、一部の個体PDのみを選定して品質を検査する抜き取り検査が次工程で行われる。

0056

作業者WAが管理サーバー100にログインすると、生体情報端末200は、矢印AR1で示すように、作業者WAの生体情報を管理サーバー100に送信する。作業者WAの生体情報の送信は、一定の時間間隔(たとえば1分おき)で行われる。

0057

バーコードリーダー300は、個体PDに付されているバーコードを読み取ると、矢印AR2で示すように、そのバーコードが示すシリアル番号を管理サーバー100に送信する。

0058

管理サーバー100は、上述の方法で、ロットLTの作業時の作業者WAの生体情報を生体情報端末200から取得し、ロットLTに含まれる複数の個体PDの各々のシリアル番号をバーコードリーダー300から取得する。

0059

なお、管理サーバー100がロットLTの作業時の作業者WAの生体情報を取得するタイミングは任意である。たとえば管理サーバー100は、バーコードリーダー300からシリアル番号を取得した場合に、生体情報端末200に対して生体情報の送信を要求し、生体情報端末200は、管理サーバー100から要求を受け付けた場合、作業者WAの生体情報を管理サーバー100に送信してもよい。また、管理サーバー100が複数の個体PDの各々の識別情報を取得する方法は任意であり、たとえば個体PDに埋め込まれたIC(IntegratedCircuit)チップを読み取る方法であってもよい。

0060

図3は、本発明の第1の実施の形態において、管理サーバー100が取得する作業者WAの生体情報を模式的に示す図である。

0061

図3を参照して、生体情報は、その生体情報が計測された時刻と関連づけられている。これにより、図3に示す表では、管理サーバー100は、ロットLTの作業時である「14時20分」から「14時34分」までの1分おきの作業者WAの生体情報を取得している。

0062

図4は、本発明の第1の実施の形態において、管理サーバー100が取得するシリアル番号を模式的に示す図である。

0063

図4を参照して、ロットLTに含まれる複数の個体PDの各々のシリアル番号は、そのシリアル番号の情報が含まれるバーコードを読み取った時刻と関連づけられている。具体的には、図4の表では、ロットLTには「#001」、「#002」、「#003」、および「#004」の4つの個体PDが含まれていることが分かる。「#001」というシリアル番号の個体の作業は「14時20分」に開始され、「#002」というシリアル番号の個体の作業は「14時24分」に開始され、「#003」というシリアル番号の個体の作業は「14時27分」に開始され、「#004」というシリアル番号の個体の作業は「14時30分」に開始されたことが分かる。

0064

次に管理サーバー100は、バーコードを読み取った時刻から、次のバーコードを読み取った時刻までの時間を、そのバーコードが付された個体PDの作業時と判断する。管理サーバー100は、ロットLTに含まれる複数の個体PDの各々について、作業時の作業者WAの生体情報と、シリアル番号とを関連づけて記憶する。

0065

図5は、本発明の第1の実施の形態において、ロットLTに含まれる複数の個体PDの各々について、作業時の作業者WAの生体情報と、シリアル番号とを関連づけた表である。

0066

図5を参照して、「14時20分」から「14時23分」までの作業者WAの生体情報は、「#001」というシリアル番号と関連づけられている。「14時24分」から「14時26分」までの作業者WAの生体情報は、「#002」というシリアル番号と関連づけられている。「14時27分」から「14時29分」までの作業者WAの生体情報は、「#003」というシリアル番号と関連づけられている。「14時30分」から「14時34分」までの作業者WAの生体情報は、「#004」というシリアル番号と関連づけられている。

0067

次に管理サーバー100は、ロットLTに含まれる複数の個体PDの各々について、作業時の作業者WAの生体情報の平均値を算出する。そして管理サーバー100は、作業時の作業者WAの生体情報の平均値と、シリアル番号とを関連づけて、生体情報テーブル151に記憶する。

0068

図6は、本発明の第1の実施の形態における生体情報テーブル151を示す図である。

0069

図6を参照して、「14時20分」から「14時23分」までの作業者WAの生体情報の平均値である「128.5」という数値は、「#001」というシリアル番号と関連づけられている。「14時24分」から「14時26分」までの作業者WAの生体情報の平均値である「130.7」という数値は、「#002」というシリアル番号と関連づけられている。「14時27分」から「14時29分」までの作業者WAの生体情報の平均値である「135」という数値は、「#003」というシリアル番号と関連づけられている。「14時30分」から「14時34分」までの作業者WAの生体情報の平均値である「141」という数値は、「#004」というシリアル番号と関連づけられている。

0070

次に管理サーバー100は、生体情報テーブル151に登録した作業者WAの生体情報に基づいて、ロットLTの中から検査対象を選定する。管理サーバー100は、たとえば正常値から乖離の程度が大きい生体情報の平均値に関連づけられたシリアル番号の個体PDを、検査対象として優先的に選定する。

0071

生体情報の正常値は、作業者によって異なるものであってもよい。正常値は、管理サーバー100の管理者などによって、操作部107を通じて予め(少なくとも検査対象の選定よりも前に)設定される。

0072

ここでは、正常値が「140未満」であるものとする。この場合、管理サーバー100は、「141」という正常値よりも大きい生体情報の平均値を検出し(図6斜線部分)、この生体情報の平均値に関連付けられた「#004」というシリアル番号の個体PDを、検査対象として優先的に選定する。

0073

なお、管理サーバー100は、生体情報の平均値を算出せずに、図5に示す表を生体情報テーブル151としてもよい。この場合、管理サーバー100は、正常値から乖離した生体情報に関連付けられたシリアル番号の個体PDを検査対象として優先的に選定してもよい。

0074

図7は、本発明の第1の実施の形態における生体情報端末200の動作を示すフローチャートである。

0075

図7を参照して、生体情報端末200のCPU201は、管理サーバー100へのログインが完了すると(S101)、所定のタイミングか否かを判別する(S103)。

0076

ステップS103において、所定のタイミングであると判別した場合(S103でYES)、CPU201は、生体情報を取得し(S105)、取得した生体情報を管理サーバー100に送信し(S107)、ステップS109の処理へ進む。

0077

ステップS103において、所定のタイミングでないと判別した場合(S103でNO)、CPU201はステップS109の処理へ進む。

0078

ステップS109において、CPU201は、管理サーバー100からログアウトしたか否かを判別する(S109)。

0079

ステップS109において、管理サーバー100からログアウトしたと判別した場合(S109でYES)、CPU201は処理を終了する。一方、ステップS109において、管理サーバー100からログアウトしないと判別した場合(S109でNO)、CPU201はステップS103の処理へ進む。

0080

図8は、本発明の第1の実施の形態における管理サーバー100の動作を示すフローチャートである。

0081

図8を参照して、管理サーバー100のCPU101は、シリアル番号を生体情報端末200から受信したか否かを判別する(S201)。シリアル番号を生体情報端末200から受信したと判別するまで、CPU101はステップS201の処理を繰り返す。

0082

ステップS201において、シリアル番号をバーコードリーダー300から受信したと判別した場合(S201でYES)、CPU101は、受信したシリアル番号を保存し(S203)、生体情報を生体情報端末200から受信したか否かを判別する(S205)。

0083

ステップS205において、生体情報を生体情報端末200から受信したと判別した場合(S205でYES)、CPU101は、受診した生体情報を保存し(S207)、ステップS209に処理へ進む。

0084

ステップS205において、生体情報を生体情報端末200から受信しないと判別した場合(S205でNO)、CPU101はステップS209の処理へ進む。

0085

ステップS209において、CPU101は、新たなシリアル番号をバーコードリーダー300から受信したか否かを判別する(S209)。

0086

ステップS209において、新たなシリアル番号をバーコードリーダー300から受信したと判別した場合(S209でYES)、CPU101は、保存した生体情報の平均値を算出し(S211)、保存したシリアル番号に算出した平均値を関連づけて、生体情報テーブルに登録する(S213)。次にCPU101は、保存しているシリアル番号を新たに受信したものに更新し(S215)、保存した生体情報をクリアし(S217)、ステップS205の処理へ進む。

0087

ステップS209において、新たなシリアル番号をバーコードリーダー300から受信しないと判別した場合(S209でNO)、CPU101は、生体情報端末200がログアウトしたか否かを判別する(S219)。

0088

ステップS219において、生体情報端末200がログアウトしないと判別した場合(S219でNO)、CPU101は、ステップS205の処理へ進む。

0089

ステップS219において、生体情報端末200がログアウトしたと判別した場合(S219でYES)、CPU101は、保存した生体情報の平均値を算出し(S221)、保存したシリアル番号に算出した平均値を関連づけて、生体情報テーブルに登録する(S223)。続いてCPU101は、保存した生体情報およびシリアル番号をクリアする(S225)。次にCPU101は、生体情報テーブルに基づいて検査対象とする個体を選定し(S227)、処理を終了する。

0090

本実施の形態によれば、複数の個体よりなるロットの検査工程において抜き取り検査を行う場合に、作業中の作業者の生体情報に基づいて検査対象とする個体を選定するので、作業者の体調がすぐれない時に製造された個体を優先的に選定することができる。その結果、不良品の検出精度を向上することができる。

0091

また、選定した個体の抜き取り検査の品質が全て良好である場合に、ロットに含まれる全ての個体の品質が良好である可能性が高くなる。

0092

また、選定した個体の抜き取り検査の品質に問題がある場合には、その個体をリワークまたはドロップすることにより、ロットの品質を向上する場合がある。本実施の形態によれば、この場合でも従来よりも高い品質を維持することができる。

0093

[第2の実施の形態]

0094

図9は、本発明の第2の実施の形態における品質管理システムの動作を説明する図である。

0095

図9を参照して、本実施の形態では、複数の作業者WA、WB、およびWCの各々が製造ライン上で個体に対して順次作業を行うことにより、完成品である製品を製造する場合について説明する。作業者WA、WB、およびWCの各々は、それぞれ生体情報端末200a、200b、200cを装着している。作業者WA、WB、およびWCの各々の付近には、それぞれバーコードリーダー300a、300b、および300cが配置されている。生体情報端末200a、200b、200cの各々は、図1に示す生体情報端末200の構成と同様の構成を有しており、バーコードリーダー300a、300b、および300cは、図1に示すバーコードリーダー300の構成と同様の構成を有している。

0096

作業者WAの付近には、未完成品の複数の個体PDの集まりであるロットLTが配置されている。作業者WAは、未完成品のロットLTの中から1つずつ個体PDを取り出し、取り出した未完成品の個体PDに付されているバーコードをバーコードリーダー300aで読み取り、取り出した未完成品の個体PDに対して第1の工程の作業を実施する。

0097

作業者WBは、第1の工程を経た個体PDに付されているバーコードをバーコードリーダー300bで読み取り、第1の工程を経た個体PDに対して第2の工程の作業を実施する。

0098

作業者WCは、第2の工程を経た個体PDに付されているバーコードをバーコードリーダー300cで読み取り、第2の工程を経た個体PDに対して第3の工程の作業を実施し、個体PDを完成品である製品とする。完成品の複数の個体PDの集まりとなったロットLTに対しては、一部の個体PDのみを選定して品質を検査する抜き取り検査が次工程で行われる。

0099

管理サーバー100は、第1の実施の形態と同様の方法で、ロットLTの作業時の作業者WA、WB、およびWCの各々の生体情報を、生体情報端末200a、200b、および200cの各々から取得する。また管理サーバー100は、ロットLTに含まれる複数の個体PDの各々のシリアル番号を、バーコードリーダー300a、300b、および300cの各々から取得する。

0100

図10は、本発明の第2の実施の形態において、管理サーバー100が記憶する正常値テーブルを示す図である。

0101

図10を参照して、本実施の形態における管理サーバー100は、正常値テーブルを記憶装置104に記憶している。正常値テーブルは、作業者となり得る者の、作業工程ごとの生体情報の正常値を記載したテーブルである。

0102

製品が複数の工程を経て製造される場合には、各工程の作業内容によって作業者の生体情報の数値は変わる。たとえば、身体を激しく動かす作業や、格段の注意力を必要とする作業を行う場合には、座ったままで通常の注意力で行う作業を行う場合に比べて、作業者の生体情報は安静時とは異なる値に変動しやすい。また生体情報の正常値は、人によって異なるものである。したがって、本実施の形態では、どの作業者がどの工程の作業を行うかによって正常値を変更する。

0103

管理サーバー100は、作業者のログインを受け付ける際に作業者の担当する工程の入力を受け付けることにより、各工程を担当する作業者を特定する。ここでは、作業者WAは第1の工程を実施するので、作業者WAの正常値は「140未満」に設定される。作業者WBは第2の工程を実施するので、作業者WBの正常値は「160未満」に設定される。作業者WCは第3の工程を実施するので、作業者WCの正常値は「100未満」に設定される。

0104

次に管理サーバー100は、第1の実施の形態と同様の方法で、作業時の作業者WAの生体情報の平均値を算出した後、算出した生体情報の平均値を下記式(1)に従って正規化することにより、生体情報の正常値からの乖離率(乖離の程度の一例)を算出する。

0105

[生体情報の正常値からの乖離率]=[生体情報の平均値]×100/[閾値] ・・・(1)

0106

閾値とは、たとえば生体情報の正常値と異常値との境界値である。作業者WAの場合には「140」、作業者WBの場合には「160」、作業者WCの場合には「100」となる。

0107

なお、生体情報が低すぎても問題がある数値(最高血圧値など)である場合、生体情報の正常値は下限値を有していてもよい。この場合、生体情報は、生体情報の正常な範囲の上限値および下限値を考慮して正規化されることが好ましい。

0108

次に管理サーバー100は、生体情報の正常値からの乖離率と、シリアル番号とを関連づけ、生体情報テーブル151を作成する。

0109

図11は、本発明の第2の実施の形態における生体情報テーブル151を示す図である。なお図11に示す生体情報テーブル151において、乖離率が100未満である場合には、その生体情報が正常値であることを示している。

0110

図11を参照して、本実施の形態における生体情報テーブル151では、各工程の作業者の生体情報の正常値からの乖離率(生体情報の正規化後の平均値)と、シリアル番号とが互いに関連づけられている。たとえば、作業者WAの「91.8」という乖離率、作業者WBの「97.9」という乖離率、および作業者WCの「96.5」という乖離率は、「#001」というシリアル番号と関連づけられている。

0111

次に管理サーバー100は、生体情報テーブル151に基づいて検査対象を選定する。本実施の形態における管理サーバー100は、次に説明する第1または第2の選定方法を用いて検査対象を選定する。

0112

図12は、本発明の第2の実施の形態において、第1および第2の選定方法の各々を用いて選定される個体PDのシリアル番号を示す図である。

0113

図11および図12を参照して、第1の選定方法では、管理サーバー100は、複数の個体PDの各々について、同一のシリアル番号に関連づけられた作業者WAの生体情報の乖離率と、作業者WBの生体情報の乖離率と、および作業者WCの生体情報の乖離率との合計値を算出する。そして管理サーバー100は、算出した合計値が大きい個体PDを、検査対象として優先的に選定する。具体的には、図11に示す生体情報テーブル151に基づいて4つの個体を検査対象として選定する場合には、合計値の大きい順に「#103」、「#102」、「#101」、および「#108」(図11中斜線部分)というシリアル番号の個体PDが選定される。

0114

第2の選定方法では、管理サーバー100は、作業者WA、WB、WCの各々の作業時の生体情報の乖離率が大きい個体を、検査対象として優先的に選定する。具体的には、図11に示す生体情報テーブル151に基づいて4つの個体を検査対象として選定する場合には、作業者WAの乖離率が最も大きい「#107」というシリアル番号の個体PDと、作業者WBの乖離率が最も大きい「#102」というシリアル番号の個体PDと、作業者WCの乖離率が最も大きい「#103」というシリアル番号の個体PDとが選定される。残りの1つの個体の選定方法は任意であるが、ここでは残りの個体PDの中で、乖離率の合計値が大きい「#101」というシリアル番号の個体PDが選定される。なお,第2の選定方法では、作業者WA、WB、WCのうち少なくとも一人の作業時の生体情報の乖離率が大きい個体が、検査対象として優先的に選定されればよい。

0115

本実施の形態によれば、複数の作業者WA、WB、およびWCの各々が製造ライン上で個体に対して順次作業を行う場合に、作業者の体調を考慮して適切な個体を選定することができる。その結果、不良品の検出精度を向上することができる。

0116

[第3の実施の形態]

0117

たとえば、第2の実施の形態において、第1の工程がイメージリーダー取付工程であり、第2の工程がプリンターエンジンの取付工程であり、第3の工程がフィニッシャーの取付工程である場合において、検査の際にイメージリーダーの検査項目があるとき、イメージリーダーの検査項目は、第1の工程のみと関連性があり、第2および第3の工程との関連性はない。そこで本実施の形態では、検査の際に実施する検査項目と各作業工程との関連性を考慮して個体を選定する。

0118

図13は、本発明の第3の実施の形態において、管理サーバー100が記憶する関連性テーブルを示す図である。

0119

図13を参照して、本実施の形態における管理サーバー100は、関連性テーブルを記憶装置104に記憶している。関連性テーブルは、検査の際の検査項目と、各作業工程との関連性を記載したテーブルである。具体的には、たとえば「検査項目b」は、第1および第3の工程と関連性があるものの、第2の工程とは関連性が無いことが分かる。

0120

図14は、本発明の第3の実施の形態における生体情報テーブル151を示す図である。

0121

図14を参照して、本実施の形態における管理サーバー100は、第2の実施の形態と同様の方法で、ロットLTの作業時の作業者WA、WB、およびWCの各々の生体情報を、生体情報端末200a、200b、および200cの各々から取得する。また管理サーバー100は、ロットLTに含まれる複数の個体PDの各々のシリアル番号を、バーコードリーダー300a、300b、および300cの各々から取得する。そして管理サーバー100は、取得した情報を用いて、第2の実施の形態と同様の方法で生体情報テーブル151を作成する。

0122

本実施の形態における管理サーバー100は、生体情報テーブル151を作成する際に、各検査項目と関連性のある工程を実施した作業者の生体情報の乖離率のみの合計値をさらに算出し、算出した合計値を生体情報テーブル151に追加する。ここでは、第1および第2の工程の各々を実施する作業者WAおよびWBの各々の乖離率の合計値と、第1および第3の工程の各々を実施する作業者WAおよびWCの各々の乖離率の合計値とがさらに算出され、生体情報テーブル151に追加される。

0123

次に管理サーバー100は、関連性テーブルと、生体情報テーブル151とに基づいて検査対象を選定する。本実施の形態における管理サーバー100は、次に説明する第1または第2の選定方法を用いて検査対象を選定する。

0124

図15は、本発明の第3の実施の形態において、各検査項目で選定される個体PDのシリアル番号を示す図である。なお図15では、2つの個体を検査対象として選定する場合を示している。

0125

図14および図15を参照して、検査項目aは、第2の工程のみと関連性があるので、検査項目aの検査対象としては、第2の工程を実施する作業者WBの乖離率が大きい「#101」および「#102」というシリアル番号の個体PDが選定される。検査項目bの検査対象としては、第1および第3の工程の各々を実施する作業者WAおよびWCの各々の乖離率の合計値が大きい「#103」および「#102」というシリアル番号の個体PDが選定される。検査項目cの検査対象としては、第1および第2の工程の各々を実施する作業者WAおよびWBの各々の乖離率の合計値が大きい「#102」および「#103」というシリアル番号の個体PDが選定される。検査項目dの検査対象としては、第3の工程を実施する作業者WCの乖離率が大きい「#103」および「#104」というシリアル番号の個体PDが選定される。検査項目eの検査対象としては、第1の工程を実施する作業者WAの乖離率が対象になるが、作業者WAの生体情報は全て正常値であるため、正常値と異常値との境界値に最も近い「#107」および「#103」というシリアル番号の個体PDが選定される。

0126

本実施の形態によれば、検査の項目と関連性のある作業工程を実施した作業者の作業時の生体情報の正常値からの乖離の程度が大きい個体を、検査対象として優先的に選定するので、より適切な個体を検査対象として選定することができる。その結果、不良品の検出精度を向上することができる。

0127

[第4の実施の形態]

0128

製品の検査の際には、通常、所定の抜き取り率(たとえば10個に1個など)でロットから個体を選定し、選定した個体の検査を行う。検査では不良品率基準値が予め決められている。検査を行った個体の不良品率が不良品率の基準値を下回れば、ロットを構成する個体全てが良品であると判断される。一方、検査を行った個体の不良品率が不良品率の基準値を上回れば、ロットを構成する個体全てが不良品であると判断される。不良品率の基準値は、目標とする品質によって決められる。

0129

一方で、作業工程が作業者による手作業である場合などには、ロットに含まれる個体間の品質のばらつきが大きくなる。この場合には、ロットから検査対象として選定する個体の数を増やすことにより、検査精度を高めることが行われる。しかし、検査対象を単純に増加すると、検査に要する時間が増大する。

0130

そこで本実施の形態における管理サーバー100は、上述の実施の形態の方法で1つのロットから所定の数の個体を検査対象として選定する。管理サーバー100は、検査対象に対する検査の結果、選定した検査対象の不良率が所定の値よりも低い場合に、ロットにおける選定していない個体の中から、作業時の作業者の生体情報の乖離率が大きい識別情報の個体を抽出する。そして管理サーバー100は、この生体情報が正常値であるか否かに基づいて、同じロットからさらに所定の数の個体を追加の検査対象として選定し、追加の検査を行うか否かの判断を行う。すなわち、管理サーバー100は、抽出した個体についての作業時の作業者の生体情報が正常値から乖離している場合に、ロットにおける選定していない個体の中から、作業時の作業者の生体情報の正常値からの乖離の程度が大きい識別情報の個体を、追加の検査対象として優先的に選定する。

0131

図16は、本発明の第4の実施の形態における管理サーバー100の検査対象を選定する動作を示すフローチャートである。

0132

図16を参照して、CPU101は、ロットに含まれる個体のうち未選定の個体から、第1または第2の実施の形態に示す方法を用いて、10個の個体を選定する(S301)。選定した10個の個体は検査が行われ、その結果が管理サーバー100に入力される(S303)。次にCPU101は、不良品と判断された個体が所定数以上であるか否かを判別する(S305)。

0133

ステップS305において、不良品と判断された個体が所定数以上であると判別した場合(S305でYES)、CPU101は、ロットが全て不良品であると判断し(S307)、処理を終了する。

0134

ステップS305において、不良品と判断された個体が所定数未満であると判別した場合(S305でNO)、ロットに含まれる個体のうち未選定の個体から、第1または第2の実施の形態に示す方法を用いて、1個の個体を抽出する(S309)。次にCPU101は、抽出した個体に関連づけられている生体情報を参照し(S311)、参照した生体情報が正常値であるか否かを判別する(S313)。

0135

ステップS313において、参照した生体情報が正常値であると判別した場合(S313でYES)、CPU101は、検査結果信頼性が十分であると判断し、ロットに含まれる全ての個体が良品と判断し(S315)、処理を終了する。

0136

ステップS315において、参照した生体情報が正常値から乖離していると判別した場合(S313でNO)、CPU101は、検査結果の信頼性が不十分であると判断し、ステップS301の処理へ進み、追加の検査対象を選定する。

0137

本実施の形態によれば、ロットLTに含まれる個体間の品質のばらつきが大きい場合に、不良品の検出精度を向上しつつ効率よく検査を行うことができる。

0138

[その他]

0139

生体情報端末200は複数の種類の装着者の生体情報を測定し、測定した生体情報を管理サーバー100に送信してもよい。管理サーバー100は、受信した複数の種類の生体情報に基づいて、検査対象となる個体を選定してもよい。

0140

上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行っても、ハードウェア回路を用いて行ってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROMフレキシブルディスクハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピューターにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。

0141

上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

0142

100管理サーバー(検査対象選定装置の一例)
101,201,301 CPU(Central Processing Unit)
102,202,302 ROM(Read Only Memory)
103,203,303 RAM(Random Access Memory)
104,204,304記憶装置
105ネットワークインターフェース
106 表示部
107 操作部
108生体情報管理部
109選定部
151生体情報テーブル
200,200a,200b,200c生体情報端末
205,305無線通信部
206操作表示部
207生体情報取得部
208 認証部
300,300a,300b,300cバーコードリーダー
306 読取部
400ネットワーク
APアクセスポイント
LTロット
PD 個体
WA,WB,WC 作業者

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