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技術 光学的情報読取装置

出願人 株式会社デンソーウェーブ
発明者 伊藤史朗
出願日 2016年9月13日 (3年6ヶ月経過) 出願番号 2016-178274
公開日 2018年3月22日 (1年11ヶ月経過) 公開番号 2018-045347
状態 特許登録済
技術分野 記録担体の読み取り
主要キーワード マーカ光 デコード成功 各情報コード コード像 ガンタイプ 失敗状態 抽出用画像 外縁近傍
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

多段コードを構成する複数の情報コードのうちの1つのデコード結果を容易に取得し得る構成を提供する。

解決手段

第1画像データに含まれる中央側マーカ光Lm1に基づいて遠点撮像近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて判定し、第2画像データに対するデコード処理のデコード結果に基づいて、第2画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれるか否かについて判定する。そして、第2画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定した場合に、当該第2画像データに含まれる複数の情報コードのうち中央側マーカ光が照射している情報コードが照射コードとして検出される。

概要

背景

従来、バーコード等の情報コードは、様々な種類があり、それぞれ独立して読み取られることを前提とした単一コードのみならず、一括して読み取られることを前提とした情報コード群(いわゆる多段コード等)なども提供されている。このような情報コード群の読み取りは、一般的には、当該情報コード群を構成する全ての情報コードを一括して撮像し、それら情報コード全てをデコードするといった方法でなされる。例えば、複数のバーコードによって構成される多段コードを読み取る場合、当該多段コードを構成する複数のバーコードを一括して撮像し、これらバーコードを全てデコードすることで当該多段コードによって表されるデータを取得できることとなる。

このように構成される多段コードを読み取る光学的情報読取装置に関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示される光学的情報読取装置が知られている。この光学的情報読取装置では、撮像した読取対象の画像においてマーカ光照射位置を特定するとともに、この照射位置付近に位置する照射対象コードを読み取る第1読取エリアと、この第1読取エリアよりも広い第2読取エリアとが設定される。そして、第1読取エリアについてのデコード処理が所定の失敗状態となったときに、第2読取エリアについてのデコード処理がなされる。これにより、まずマーカ光によって指定される照射対象コードを選択的に読み取ることができ、照射対象コードのデコードが失敗したときには読取エリアを広げて読み取りが行われるため、多段コード等を迅速且つ良好に読み取りやすくなる。

概要

多段コードを構成する複数の情報コードのうちの1つのデコード結果を容易に取得し得る構成を提供する。第1画像データに含まれる中央側マーカ光Lm1に基づいて遠点撮像と近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて判定し、第2画像データに対するデコード処理のデコード結果に基づいて、第2画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれるか否かについて判定する。そして、第2画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定した場合に、当該第2画像データに含まれる複数の情報コードのうち中央側マーカ光が照射している情報コードが照射コードとして検出される。

目的

本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

複数の情報コードによって構成される多段コードを含めて1又は2以上の情報コードが付された読取対象を撮像する撮像手段と、前記撮像手段による撮像範囲マーカ光照射するマーカ光照射手段と、前記撮像手段にて撮像された画像データに含まれる情報コードについてデコード処理を行うデコード手段と、前記デコード手段のデコード結果の少なくとも一部を出力する出力手段と、前記画像データに含まれる前記マーカ光に基づいて、前記情報コードが前記撮像手段に対して遠くに位置した状態で撮像される遠点撮像と前記情報コードが前記撮像手段に対して近くに位置した状態で撮像される近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて判定する第1判定手段と、前記デコード手段のデコード結果に基づいて、前記画像データに少なくとも前記多段コードを構成する全ての情報コードが含まれるか否かについて判定する第2判定手段と、前記第2判定手段により前記画像データに少なくとも前記多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定される場合に、当該画像データに含まれる複数の情報コードのうち前記マーカ光が照射されている情報コードを照射コードとして検出する検出手段と、を備え、前記出力手段は、前記第2判定手段により前記画像データに少なくとも前記多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定される場合に、前記第1判定手段により前記遠点撮像であると判定されると、前記多段コードの前記デコード手段によるデコード結果を出力し、前記第1判定手段により前記近点撮像であると判定されると、前記検出手段により検出される前記照射コードの前記デコード手段によるデコード結果を出力することを特徴とする光学的情報読取装置

請求項2

前記検出手段は、前記画像データにおいて前記複数の情報コードのいずれにも前記マーカ光が照射されていない撮像状態を未照射状態として検出し、前記出力手段は、前記第1判定手段により前記遠点撮像であると判定されると、前記検出手段により前記未照射状態が検出される場合又は前記検出手段により検出された前記照射コードが前記多段コードを構成する場合に、前記多段コードの前記デコード手段によるデコード結果を出力し、前記検出手段により検出された前記照射コードが前記多段コードを構成しない場合に、前記照射コードの前記デコード手段によるデコード結果を出力することを特徴とする請求項1に記載の光学的情報読取装置。

請求項3

前記出力手段は、前記第1判定手段により前記近点撮像であると判定されると、前記検出手段により前記照射コードが検出される場合に、当該照射コードの前記デコード手段によるデコード結果を出力し、前記検出手段により前記未照射状態が検出される場合に、前記デコード手段によるデコード結果を出力しないことを特徴とする請求項2に記載の光学的情報読取装置。

請求項4

前記撮像手段により撮像された前記マーカ光を抽出容易に前記画像データを生成するための撮像調整手段を備え、前記第1判定手段は、前記撮像調整手段を利用して生成された前記画像データに含まれる前記マーカ光に基づいて、前記遠点撮像と前記近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて判定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。

請求項5

前記撮像調整手段は、前記撮像手段を利用して、前記情報コードをデコード可能に撮像されたデコード用画像データと前記マーカ光を抽出するためのマーカ光抽出用画像データとを生成し、かつ、前記マーカ光抽出用画像データの撮像時の露光時間を前記デコード用画像データの撮像時の露光時間よりも短くし、前記デコード手段は、前記デコード用画像データに含まれる情報コードについてデコード処理を行い、前記第1判定手段は、前記マーカ光抽出用画像データに含まれる前記マーカ光に基づいて、前記遠点撮像と前記近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて判定することを特徴とする請求項4に記載の光学的情報読取装置。

請求項6

前記出力手段は、前記第1判定手段により前記近点撮像であると判定された後に、前記検出手段により検出された前記照射コードの前記デコード手段によるデコード処理が失敗すると、その後に前記第1判定手段により前記遠点撮像であると判定されることで、前記検出手段の検出結果にかかわらず前記多段コードの前記デコード手段によるデコード結果を出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学的情報読取装置。

技術分野

0001

本発明は、情報コード光学的に読み取る光学的情報読取装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、バーコード等の情報コードは、様々な種類があり、それぞれ独立して読み取られることを前提とした単一コードのみならず、一括して読み取られることを前提とした情報コード群(いわゆる多段コード等)なども提供されている。このような情報コード群の読み取りは、一般的には、当該情報コード群を構成する全ての情報コードを一括して撮像し、それら情報コード全てをデコードするといった方法でなされる。例えば、複数のバーコードによって構成される多段コードを読み取る場合、当該多段コードを構成する複数のバーコードを一括して撮像し、これらバーコードを全てデコードすることで当該多段コードによって表されるデータを取得できることとなる。

0003

このように構成される多段コードを読み取る光学的情報読取装置に関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示される光学的情報読取装置が知られている。この光学的情報読取装置では、撮像した読取対象の画像においてマーカ光照射位置を特定するとともに、この照射位置付近に位置する照射対象コードを読み取る第1読取エリアと、この第1読取エリアよりも広い第2読取エリアとが設定される。そして、第1読取エリアについてのデコード処理が所定の失敗状態となったときに、第2読取エリアについてのデコード処理がなされる。これにより、まずマーカ光によって指定される照射対象コードを選択的に読み取ることができ、照射対象コードのデコードが失敗したときには読取エリアを広げて読み取りが行われるため、多段コード等を迅速且つ良好に読み取りやすくなる。

先行技術

0004

特開2010−097453号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、所定の条件に一致した情報コード群に対して多段コードとして読み取りを実施する場合だけでなく、その情報コード群を構成する1つの情報コードについて読み取りを実施したい場合がある。しかしながら、例えば、上記特許文献1の光学的情報読取装置のように、所定の条件に一致した情報コード群を多段コードとして読み取るように設定されている場合には、以下の様な問題が生じる。すなわち、上記情報コード群を構成する1つの情報コードを所望の情報コードとして撮像する際に当該情報コード群を構成する他の情報コードも撮像してしまうと、多段コードとしてのデコード結果読み取り結果)が取得されて、所望の情報コードのデコード結果のみを取得できないという問題がある。

0006

本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、多段コードを構成する複数の情報コードのうちの1つのデコード結果を容易に取得し得る構成を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
複数の情報コード(Ca1,Ca2)によって構成される多段コード(Ca)を含めて1又は2以上の情報コードが付された読取対象(R)を撮像する撮像手段(23)と、
前記撮像手段による撮像範囲にマーカ光(Lm,Lm1)を照射するマーカ光照射手段(22)と、
前記撮像手段にて撮像された画像データに含まれる情報コードについてデコード処理を行うデコード手段(40)と、
前記デコード手段のデコード結果の少なくとも一部を出力する出力手段(40,48)と、
前記画像データに含まれる前記マーカ光に基づいて、前記情報コードが前記撮像手段に対して遠くに位置した状態で撮像される遠点撮像と前記情報コードが前記撮像手段に対して近くに位置した状態で撮像される近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて判定する第1判定手段(40)と、
前記デコード手段のデコード結果に基づいて、前記画像データに少なくとも前記多段コードを構成する全ての情報コードが含まれるか否かについて判定する第2判定手段(40)と、
前記第2判定手段により前記画像データに少なくとも前記多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定される場合に、当該画像データに含まれる複数の情報コードのうち前記マーカ光が照射されている情報コードを照射コードとして検出する検出手段(40)と、
を備え、
前記出力手段は、前記第2判定手段により前記画像データに少なくとも前記多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定される場合に、前記第1判定手段により前記遠点撮像であると判定されると、前記多段コードの前記デコード手段によるデコード結果を出力し、前記第1判定手段により前記近点撮像であると判定されると、前記検出手段により検出される前記照射コードの前記デコード手段によるデコード結果を出力することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。

発明の効果

0008

請求項1の発明では、画像データに含まれるマーカ光に基づいて遠点撮像と近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて第1判定手段により判定され、デコード手段のデコード結果に基づいて、画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれるか否かについて第2判定手段により判定される。また、第2判定手段により画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定される場合に、当該画像データに含まれる複数の情報コードのうちマーカ光が照射されている情報コードが照射コードとして検出手段により検出される。そして、第2判定手段により画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定される場合に、第1判定手段により遠点撮像であると判定されると、多段コードのデコード結果が出力手段により出力され、第1判定手段により近点撮像であると判定されると、検出手段により検出される照射コードのデコード結果が出力手段により出力される。

0009

これにより、多段コードを構成する全ての情報コードが撮像されている場合であっても、近点撮像では照射コードのデコード結果が出力され、遠点撮像となることで多段コードのデコード結果が出力される。したがって、多段コードを構成する複数の情報コードのうち所望の情報コードにマーカ光を照射した状態で近点撮像することで、その情報コードのデコード結果を容易に取得することができる。

0010

請求項2の発明では、画像データにおいて複数の情報コードのいずれにもマーカ光が照射されていない撮像状態が未照射状態として検出手段により検出される。そして、第1判定手段により遠点撮像であると判定されると、検出手段により未照射状態が検出される場合又は検出手段により検出された照射コードが多段コードを構成する場合に、多段コードのデコード結果が出力手段により出力され、検出手段により検出された照射コードが多段コードを構成しない場合に、照射コードのデコード結果が出力手段により出力される。

0011

これにより、遠点撮像であっても、多段コードを構成しない情報コードにマーカ光を照射して撮像することで、その情報コードのデコード結果を容易に取得することができる。

0012

請求項3の発明では、第1判定手段により近点撮像であると判定されると、検出手段により照射コードが検出される場合に、当該照射コードのデコード結果が出力手段により出力され、検出手段により未照射状態が検出される場合には、デコード結果が出力されない。

0013

これにより、近点撮像であっても、どの情報コードに向けてマーカ光が照射されているかわからないような場合、すなわち、どの情報コードを読み取ろうとしているかわからない場合にはデコード結果が出力されないので、不要となる可能性が高いデコード結果の出力を防止することができる。

0014

請求項4の発明では、撮像手段により撮像されたマーカ光を抽出容易に画像データを生成するための撮像調整手段が設けられ、この撮像調整手段を利用して生成された画像データに含まれるマーカ光に基づいて、遠点撮像と近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて第1判定手段により判定される。

0015

このように、マーカ光が抽出容易に生成された画像データのマーカ光に基づいて第1判定手段により判定されることで、不鮮明に撮像されたマーカ光に基づく判定と比較して、第1判定手段の判定精度を向上させることができる。

0016

請求項5の発明では、デコード用画像データとこのデコード用画像データの撮像時の露光時間よりも短くしたマーカ光抽出用画像データとが撮像調整手段により生成される。そして、デコード用画像データに含まれる情報コードについてデコード手段によりデコード処理が行われ、マーカ光抽出用画像データに含まれるマーカ光に基づいて、遠点撮像と近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて第1判定手段により判定される。

0017

露光時間を短くすることで、より明るい光は撮像されやすくより暗い光は撮像されにくくなるため、マーカ光抽出用画像データを、その目的からして明るく設定されるマーカ光のみを含み情報コード等の他の暗い反射光を含まないように生成することができる。このように生成されるマーカ光抽出用画像データを用いることで、マーカ光をより容易に抽出することができ、第1判定手段の判定精度をさらに向上させることができる。

0018

請求項6の発明では、第1判定手段により近点撮像であると判定された後に、検出手段により検出された照射コードのデコード処理が失敗すると、その後に第1判定手段により遠点撮像であると判定されることで、検出手段の検出結果にかかわらず多段コードのデコード結果が出力手段により出力される。

0019

これにより、多段コードを撮像しておりその多段コードを構成する1つの情報コードについて近点撮像でデコード処理が失敗した場合には、その多段コードから光学的情報読取装置を離して遠点撮像とすることで、当該多段コードのデコード結果が直ちに出力される。すなわち、近点撮像から遠点撮像に変えるように光学的情報読取装置を動かすだけで、照射コードの読み取りから多段コードの読み取りに移行することができる。

図面の簡単な説明

0020

本発明の第1実施形態に係る光学的情報読取装置を概略的に示す斜視図である。
本発明の第1実施形態に係る光学的情報読取装置の電気的構成を概略的に示すブロック図である。
図1の光学的情報読取装置にて行われる読取処理の流れを例示するフローチャートである。
図3の読取処理におけるデコード処理の流れを例示するフローチャートである。
図5(A)は、第1画像データを例示する説明図であり、図5(B)は、第2画像データを例示する説明図である。
遠点撮像時の各情報コードとマーカ光との関係を例示する説明図であり、図6(A)は、読取対象のうち各情報コードと異なる部分にマーカ光が照射される未照射状態を示し、図6(B)は、図6(A)を撮像した第2画像データにおいて各情報コードとマーカ光との位置関係を示す。
遠点撮像時の各情報コードとマーカ光との関係を例示する説明図であり、図7(A)は、読取対象のうち単一コードにマーカ光が照射される状態を示し、図7(B)は、図7(A)を撮像した第2画像データにおいて各情報コードとマーカ光との位置関係を示す。
近点撮像時の各情報コードとマーカ光との関係を例示する説明図であり、図8(A)は、読取対象のうち多段コードを構成する1つの情報コードにマーカ光が照射される状態を示し、図8(B)は、図8(A)を撮像した第2画像データにおいて各情報コードとマーカ光との位置関係を示す。
近点撮像時の各情報コードとマーカ光との関係を例示する説明図であり、図9(A)は、読取対象のうち単一コードにマーカ光が照射される状態を示し、図9(B)は、図9(A)を撮像した第2画像データにおいて各情報コードとマーカ光との位置関係を示す。

実施例

0021

[第1実施形態]
以下、本発明に係る光学的情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示す光学的情報読取装置10は、1又は2以上の情報コード(一次元コード二次元コード等)を光学的に読み取るコードリーダとして構成されるものであり、いわゆるガンタイプとしての外観をなし、ABS樹脂等の合成樹脂からなるケース11の内部に各種電気部品等からなる回路部20が収容されている。

0022

光学的情報読取装置10は、端部に照明光及びその反射光を通過させる読取口13が形成されてなる本体部12と、本体部12における読取口13が形成される部位とは異なる部位に連結されて使用者によって把持される把持部15と、を備えている。本体部12における読取口13の下部には延出部14が設けられており、この延出部14は、その延出端部14aを情報コードが付された読取対象に接触させてもその情報コードや後述するマーカ光を上方から視認できるように、上部が開口した略U字状となるように形成されている。把持部15は、本体部12の下側の壁部から下方に延びており、把持部15の上端部付近に押圧操作可能なトリガースイッチ42が配置され、把持部15の下端部付近にはインタフェース用のケーブル(図示略)が組み付けられる構造となっている。

0023

次に、光学的情報読取装置10の電気的構成について、図面を参照して説明する。
図2に示すように、ケース11に収容される回路部20は、主に、照明光源21、マーカ光照射部22、受光センサ23、結像レンズ25等の光学系と、メモリ35、制御回路40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系とを備えている。

0024

光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系は、照明光源21やマーカ光照射部22などによって構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。

0025

マーカ光照射部22は、受光センサ23による撮像範囲を示すためのマーカ光Lmを照射可能なマーカ光源として機能するもので、例えば、LEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。本実施形態では、マーカ光照射部22は、マーカ光Lmとして、撮像範囲の中心近傍を示すための円形状の中央側マーカ光Lm1と、撮像範囲の外縁近傍を示すための4つの略L字状の外縁側マーカ光Lm2とを照射可能に構成されている(図5(A)参照)。特に、マーカ光照射部22は、中央側マーカ光Lm1をコリメートして平行光として照射するように構成されている。なお、図2では、情報コードCが付された読取対象Rに向けて、照明光Lfおよびマーカ光Lmを照射する例を概念的に示している。また、マーカ光照射部22は、撮像範囲にマーカ光Lmを照射する「マーカ光照射手段」の一例に相当し得る。

0026

受光光学系は、受光センサ23、結像レンズ25などによって構成されている。受光センサ23は、撮像手段として機能するもので、1又は2以上の情報コードが付された読取対象に対して照射されて反射した反射光(照明光の反射光、或いはマーカ光の反射光)Lrを受光可能に構成されるものである。この受光センサ23は、結像レンズ25を介して入射する入射光を受光可能にプリント配線板(図示略)に実装されている。

0027

結像レンズ25は、外部から読取口13を介して入射する入射光を集光して受光センサ23の受光面23aに像を結像可能な結像光学系として機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lf、及びマーカ光照射部22から照射されたマーカ光Lmが、読取対象Rにて反射するようになっており、この反射光Lrを結像レンズ25で集光し、受光センサ23の受光面23aにコード像を結像させている。

0028

マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、通信インタフェース48等から構成されている。

0029

光学系の受光センサ23から出力される画像信号アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲイン増幅され、その後、A/D変換回路33に入力されてアナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、ROM、RAMなどの公知の記憶媒体によって構成されたメモリ35に入力され、所定の格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。

0030

制御回路40は、光学的情報読取装置10全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス入出力インタフェース等からなるもので、メモリ35とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有する。また、制御回路40は、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置接続可能に構成されており、本実施形態の場合、トリガースイッチ42、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、通信インタフェース48等が接続されている。これにより、例えば、トリガースイッチ42の監視や管理、発光部43の点灯、非点灯、ビープ音アラーム音を発生可能なブザー44の鳴動オンオフ、バイブレータ45の駆動制御、通信インタフェース48の制御等を可能にしている。

0031

次に、光学的情報読取装置10の制御回路40で行われる読取処理について説明する。
なお、以下の説明では、2つの情報コードから構成される多段コードを、1段目及び2段目ともにNW7のみによって構成し、多段コードではない単一コードを、NW7以外の種別を用いるような運用がなされる場合を例に詳述する。

0032

読取処理は大まかに図3のような流れで行われる。当該読取処理は例えばユーザによる所定操作或いは電源投入などをトリガとして開始され、まず画像取得処理を行う(S1)。この画像取得処理では、情報コードが付された読取対象を2回撮像する。

0033

S1の画像取得処理では、一回目の撮像(第1のタイミングでの撮像)のときの撮像条件と、二回目の撮像(第2のタイミングでの撮像)のときの撮像条件とを切り替えている。具体的には、制御回路40からの指示に応じて、受光センサ23のシャッタ速度に関して、一回目の撮像のときのシャッタ速度を二回目の撮像のときのシャッタ速度よりも大きくすることで、一回目の撮像の露光時間を二回目の撮像の露光時間よりも短くするように撮像を行っている。

0034

特に、本実施形態では、比較的暗い情報コードからの反射光を除いて比較的明るいマーカ光の反射光のみを撮像するように、一回目の撮像のときのシャッタ速度が設定されている。これにより、一回目の撮像のときには、図5(A)に例示するように、情報コードを除くようにマーカ光Lm(中央側マーカ光Lm1及び外縁側マーカ光Lm2)を撮像した第1画像データが生成される。なお、受光センサ23のシャッタ速度を制御する制御回路40は、受光センサ23を用いて撮像されたマーカ光Lmを抽出容易に画像データを生成するための「撮像調整手段」の一例に相当し得る。

0035

一方、二回目の撮像は、マーカ光照射部22によるマーカ光Lmの照射を一時的に停止した状態で行われる。これにより、二回目の撮像のときには、マーカ光Lmを除くように多段コードや単一コード等を撮像した第2画像データが生成される。例えば、コード種別NW7にて1段目の情報コードCa1及び2段目の情報コードCa2から構成される多段コードCaとEAN13にて構成される単一コードCbとを撮像している場合には、図5(B)に例示するように、情報コードCa1及び情報コードCa2と単一コードCbとの3つの情報コードが含まれるように第2画像データが生成される。

0036

特に、本実施形態では、一回目の撮像と二回目の撮像とを短い時間で連続して行っていることから、第1画像データ及び第2画像データが読み取り対象のほぼ同位置を撮像した画像データといえるため、第1画像データにおいて求められた中央側マーカ光Lm1の座標位置と同じ座標位置を第2画像データにおいて求めることで、第2画像データでの中央側マーカ光Lm1の照射位置を特定することができる。なお、第1画像データは、「マーカ光抽出用画像データ」の一例に相当し、第2画像データは、情報コードをデコード可能に撮像された「デコード用画像データ」の一例に相当し得る。

0037

S1の画像取得処理が終わると、その取得画像に基づくデコード処理が行われる(S2)。このデコード処理は、例えば図4のような流れで行われ、まず、上述のように生成された第2画像データに基づいて、当該第2画像データに含まれる各情報コードのそれぞれを順次デコードする処理を行う(S10)。図5(B)に例示するように第2画像データが生成される場合には、情報コードCa1、情報コードCa2、単一コードCbの順にデコード結果が得られることとなる。なお、S10の処理を行う制御回路40は、「デコード手段」の一例に相当し得る。

0038

次に、S10にてデコードされた情報コードのコード種別等に基づいて、多段コードを構成する全ての情報コードが撮像されていることから多段コードの読み取りが成功しているか否かについて判定する(S11)。なお、S11の判定処理を行う制御回路40は、「第2判定手段」の一例に相当し得る。

0039

多段コードを構成する全ての情報コードが第2画像データに含まれており、それぞれのデコードが成功すると、S11にてYesに進み、S12において、上述のように生成された第1画像データ及び第2画像データに基づく画像解析処理を行う。この処理では、第1画像データ及び第2画像データに基づいて、遠点撮像及び近点撮像のいずれで撮像されており、中央側マーカ光Lm1が照射されている情報コード(以下、照射コードともいう)があるか否かを判定するための処理を行う。

0040

本実施形態では、近点撮像は、延出部14の延出端部14aを読取対象に対して略U字状に接触させた状態で撮像されている状態とされており、遠点撮像は、延出端部14aを読取対象から離した状態で撮像されている状態とされている。中央側マーカ光Lm1は、コリメートされた平行光であることから、反射する読取対象が遠方になるほど小さく撮像される。すなわち、中央側マーカ光Lm1の径Dは、近点撮像時に近点最大径Dmとして最も大きく撮像され、反射する読取対象が遠方になるほど小さく撮像される。このため、第1画像データにおける中央側マーカ光Lm1の径Dに基づいて、遠点撮像及び近点撮像のいずれの撮像状態であるかを判定することができる。

0041

また、上記照射コードに関しては、第1画像データにおいて中央側マーカ光Lm1の座標位置を求め、第2画像データにおいて上述のように求めた座標位置に情報コードが存在している場合には、この情報コードを照射コードとして検出する。一方、第2画像データにおいて上述のように求めた座標位置にいずれの情報コードも存在していない場合、すなわち、いずれの情報コードにも中央側マーカ光Lm1が照射されていない状態では、この撮像状態を未照射状態として検出する。なお、画像解析処理において照射コードや未照射状態を検出する制御回路40は、「検出手段」の一例に相当し得る。

0042

図6は、遠点撮像時の各情報コードとマーカ光との関係を例示する説明図であり、図6(A)は、読取対象のうち各情報コードと異なる部分にマーカ光が照射される未照射状態を示し、図6(B)は、図6(A)を撮像した第2画像データにおいて各情報コードとマーカ光との位置関係を示す。図7は、遠点撮像時の各情報コードとマーカ光との関係を例示する説明図であり、図7(A)は、読取対象のうち単一コードにマーカ光が照射される状態を示し、図7(B)は、図7(A)を撮像した第2画像データにおいて各情報コードとマーカ光との位置関係を示す。図8は、近点撮像時の各情報コードとマーカ光との関係を例示する説明図であり、図8(A)は、読取対象のうち多段コードを構成する1つの情報コードにマーカ光が照射される状態を示し、図8(B)は、図8(A)を撮像した第2画像データにおいて各情報コードとマーカ光との位置関係を示す。図9は、近点撮像時の各情報コードとマーカ光との関係を例示する説明図であり、図9(A)は、読取対象のうち単一コードにマーカ光が照射される状態を示し、図9(B)は、図9(A)を撮像した第2画像データにおいて各情報コードとマーカ光との位置関係を示す。なお、図6(B),図7(B),図8(B),図9(B)では、撮像範囲を一点鎖線にて示しており、説明の便宜上、第2画像データに対して第1画像データにて抽出され得るマーカ光を追加している。また、図6(A)では、図6(B)での撮像範囲に相当する範囲を一点鎖線にて示し、図7(A)では、図7(B)での撮像範囲に相当する範囲を一点鎖線にて示し、図8(A)では、図8(B)での撮像範囲に相当する範囲を一点鎖線にて示し、図9(A)では、図9(B)での撮像範囲に相当する範囲を一点鎖線にて示している。

0043

S12の画像解析処理において、図6(A)に例示する状態で撮像されていることから図6(B)に例示するような画像データが生成される場合、中央側マーカ光Lm1の径Dが近点最大径Dm未満となるために遠点撮像と判定され(S13にてYes)、いずれの情報コードにも中央側マーカ光Lm1が照射されていないために未照射状態であると検出される(S14にてYes)。この場合、読取成功であることを示すデータ(例えば「TRUE」の値)と、多段コードのデコード結果とを一時的に記憶する(S15)。なお、このデコード結果は以降の出力処理図3:S4)にて出力される。また、S13の判定処理を行う制御回路40は、「第1判定手段」の一例に相当し得る。

0044

また、上記画像解析処理において、図7(A)に例示する状態で撮像されていることから図7(B)に例示するような画像データが生成される場合、中央側マーカ光Lm1の径Dが近点最大径Dm未満となるために遠点撮像と判定され(S13にてYes)、いずれかの情報コードに中央側マーカ光Lm1が照射されているために未照射状態でないと検出される(S14にてNo)。この場合、検出された照射コードが単一コードであるか否かを判定する(S16)。

0045

図7(B)に例示するように、照射コードが単一コードCbである場合には、S16にてYesに進み、読取成功であることを示すデータ(例えば「TRUE」の値)と、照射コードである単一コードのデコード結果とを一時的に記憶する(S17)。

0046

これに対して、照射コードが多段コードを構成する1つの情報コードであり単一コードでない場合には、S16にてNoに進み、上記S15の処理を行う。すなわち、遠点撮像では、多段コードを構成する1つの情報コードに対して中央側マーカ光Lm1を照射する場合でも、その1つの情報コード(照射コード)ではなく多段コードのデコード結果を出力する。

0047

一方、上記画像解析処理において、図8(A)に例示する状態で撮像されていることから図8(B)に例示するような画像データが生成される場合、中央側マーカ光Lm1の径Dが近点最大径Dmとほぼ等しくなるために近点撮像と判定され(S13にてNo)、多段コードを構成する1つの情報コードCa1に中央側マーカ光Lm1が照射されていることから未照射状態でないと検出されると(S18にてNo)、上記S17の処理を行う。また、上記画像解析処理において、図9(A)に例示する状態で撮像されていることから図9(B)に例示するような画像データが生成される場合、中央側マーカ光Lm1の径Dが近点最大径Dmとほぼ等しくなるために近点撮像と判定され(S13にてNo)、単一コードCbに中央側マーカ光Lm1が照射されていることから未照射状態でないと検出されると(S18にてNo)、上記S17の処理を行う。すなわち、近点撮像では、多段コードを構成する1つの情報コード(照射コード)に対して中央側マーカ光Lm1を照射することで、多段コードのデコード結果ではなく照射コードのデコード結果を出力する。

0048

これに対して、上記画像解析処理において、近点撮像と判定され(S13にてNo)、未照射状態であると検出されると(S18にてYes)、どの情報コードを読み取ろうとしているかわからないため、読取失敗であることを示すデータ(例えば「FALSE」の値)を一時的に記憶する(S19)。また、S10にてデコードされた情報コードのコード種別等に基づいて、多段コードを構成する全ての情報コードが第2画像データに含まれていないと判定する場合には、S11にてNoに進み、S18以降の処理を行う。

0049

S15、S17、S19のいずれかの処理が終わると、当該デコード処理が終了となり、図3のS3にてデコード成功か否かが判定される。S19(図4)にて「FALSE」となった場合には、S3にてNoに進み、S1以降の処理を繰り返す。一方、S15(図4)にて「TRUE」となった場合には、S3にてYesに進み、読取結果出力処理が行われ(S4)、多段コードのデコード結果を、通信インタフェース48を介して外部機器等に対して出力する。これに対して、S17(図4)にて「TRUE」となった場合には、S3にてYesに進み、読取結果出力処理が行われ(S4)、単一コードのデコード結果を、通信インタフェース48を介して外部機器等に対して出力する。なお、S4の読取結果出力処理を行う制御回路40や通信インタフェース48は、「出力手段」の一例に相当し得るもので、デコード結果の少なくとも一部、上記例では、多段コードのデコード結果及び単一コードのデコード結果のどちらか一方を出力する。

0050

以上説明したように、本実施形態に係る光学的情報読取装置10では、第1画像データに含まれるマーカ光Lmの中央側マーカ光Lm1に基づいて遠点撮像と近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて判定され、第2画像データに対するデコード処理のデコード結果に基づいて、第2画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれるか否かについて判定される。そして、第2画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定される場合に、当該第2画像データに含まれる複数の情報コードのうち中央側マーカ光Lm1が照射されている情報コードが照射コードとして検出される。そして、画像データに少なくとも多段コードを構成する全ての情報コードが含まれると判定される場合に(S11にてYes)、遠点撮像であると判定されると(S13にてYes)、検出される照射コードが単一コードである場合を除き多段コードのデコード結果が出力され(S15)、近点撮像であると判定されると(S13にてNo)、照射コードのデコード結果が出力手段により出力される(S17)。

0051

これにより、多段コードを構成する全ての情報コードが撮像されている場合であっても、近点撮像では照射コードのデコード結果が出力され、遠点撮像となることで多段コードのデコード結果が出力される。したがって、多段コードを構成する複数の情報コードのうち所望の情報コードにマーカ光を照射した状態で近点撮像することで、その情報コードのデコード結果を容易に取得することができる。

0052

特に、画像データにおいて複数の情報コードのいずれにも中央側マーカ光Lm1が照射されていない撮像状態が未照射状態として検出される。そして、遠点撮像であると判定されると、未照射状態が検出される場合(S14にてYes)又は検出された照射コードが多段コードを構成する場合(S16にてNo)に、多段コードのデコード結果が出力され(S15)、検出された照射コードが多段コードを構成しない場合に(S16にてYes)、照射コードのデコード結果が出力される(S17)。

0053

これにより、遠点撮像であっても、多段コードを構成しない情報コードにマーカ光Lmの中央側マーカ光Lm1を照射して撮像することで、その情報コードのデコード結果を容易に取得することができる。

0054

また、近点撮像であると判定されると、照射コードが検出される場合に(S18にてNo)、当該照射コードのデコード結果が出力され(S17)、未照射状態が検出される場合には(S18にてYes)、デコード結果が出力されない(S19)。

0055

これにより、近点撮像であっても、どの情報コードに向けて中央側マーカ光Lm1が照射されているかわからないような場合、すなわち、どの情報コードを読み取ろうとしているかわからない場合にはデコード結果が出力されないので、不要となる可能性が高いデコード結果の出力を防止することができる。

0056

さらに、受光センサ23を用いて撮像されたマーカ光Lmを抽出容易に画像データを生成するための画像取得処理(S1)が設けられ、この画像取得処理を利用して生成された第1画像データに含まれるマーカ光Lmに基づいて、遠点撮像と近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて判定される。

0057

このように、マーカ光Lmが抽出容易に生成された第1画像データのマーカ光Lmの中央側マーカ光Lm1に基づいて上記判定がなされることで、不鮮明に撮像されたマーカ光Lmに基づく判定と比較して、当該判定の判定精度を向上させることができる。

0058

特に、第2画像データ(デコード用画像データ)とこの第2画像データの撮像時の露光時間よりも短くした第1画像データ(マーカ光抽出用画像データ)とが生成される。そして、第2画像データに含まれる情報コードについてデコード処理が行われ、第1画像データに含まれる中央側マーカ光Lm1に基づいて、遠点撮像と近点撮像とのいずれの撮像状態であるかについて判定される。

0059

露光時間を短くすることで、より明るい光は撮像されやすくより暗い光は撮像されにくくなるため、第1画像データを、その目的からして明るく設定されるマーカ光Lmのみを含み情報コード等の他の暗い反射光を含まないように生成することができる。このように生成される第1画像データを用いることで、マーカ光Lmをより容易に抽出することができ、当該判定の判定精度をさらに向上させることができる。

0060

なお、S1の画像取得処理では、露光時間を短くすることでマーカ光Lmのみを含むように第1画像データを生成することに限らず、例えば、マーカ光照射部22によるマーカ光Lmの輝度所定値まで高めることでマーカ光Lmのみを含むように第1画像データを生成してもよい。

0061

本実施形態の変形例として、S2のデコード処理(図4参照)では、第2画像データに含まれる各情報コードのデコードの成否を判定する前に、第1画像データにおける中央側マーカ光Lm1の径Dに基づく遠点撮像及び近点撮像のいずれの撮像状態であるかの判定や中央側マーカ光Lm1が照射されている情報コード(照射コード)があるか否かの判定(未照射状態の有無の判定)を行ってもよい。なお、上述のように遠点撮像及び近点撮像のいずれの撮像状態であるかの判定を行う制御回路40は、「第1判定手段」の一例に相当し、上述のように照射コードや未照射状態を検出する制御回路40は、「検出手段」の一例に相当し得る。

0062

この場合、近点撮像であると判定された後に、検出された照射コードのデコード処理が失敗すると(S3にてNo)、その後になされるS1以降の処理において遠点撮像であると判定されることで、中央側マーカ光Lm1がどこを照射しているかにかかわらず(検出手段の検出結果にかかわらず)、多段コードのデコードが成功している場合にこのデコード結果を出力してもよい。

0063

これにより、多段コードを撮像しておりその多段コードを構成する1つの情報コードについて近点撮像でデコード処理が失敗した場合には、その多段コードから光学的情報読取装置10を離して遠点撮像とすることで、当該多段コードのデコード結果が直ちに出力される。すなわち、近点撮像から遠点撮像に変えるように光学的情報読取装置10を動かすだけで、照射コードの読み取りから多段コードの読み取りに移行することができる。

0064

なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)多段コードに関して、上述したようにコード種別やそのコード種別の順番が規定のものであるように多段コードを構成することに限らず、例えば、特定データ(例えば「99」というデータ)を含む複数の情報コードが並んで配置されるように多段コードを構成してもよい。

0065

(2)S13では、近点撮像に関して、延出部14の延出端部14aを読取対象に対して略U字状に接触させた状態で撮像されている状態を近点撮像と判定することに限らず、読取対象から所定の距離だけ離した状態で撮像されている状態まで近点撮像と判定してもよい。すなわち、上記所定の距離に応じて近点最大径Dmよりも小さく設定される所定の閾値と、中央側マーカ光Lm1の径Dとを比較することで、遠点撮像と近点撮像とを判定してもよい。

0066

(3)S1の画像取得処理では、マーカ光抽出用の第1画像データ(マーカ光抽出用画像データ)及び撮像した各情報コードをデコードするための第2画像データ(デコード用画像データ)の双方を生成することに限らず、マーカ光Lmを各情報コードも同時に撮像した画像データから容易に抽出可能な環境等であれば、その1つの画像データに対してマーカ光Lmの抽出とデコード処理とを行ってもよい。

0067

(4)光学的情報読取装置10は、所定の情報を表示画面に表示可能な表示部等を備えるように構成されてもよい。この場合、多段コードのデコード結果や照射コードのデコード結果を、出力手段として機能する表示部の表示画面に表示することで出力してもよい。

0068

10…光学的情報読取装置
22…マーカ光照射部(マーカ光照射手段)
23…受光センサ(撮像手段)
40…制御回路(デコード手段,第1判定手段,第2判定手段,検出手段,撮像調整手段,出力手段)
48…通信インタフェース(出力手段)
C…情報コードCa…多段コードCb…単一コード
Lm…マーカ光 Lm1…中央側マーカ光 Lm2…外縁側マーカ光

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