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技術 周期変換装置、魚種判別支援装置、監視装置、魚種判別方法、状態監視方法、プログラム

出願人 公立大学法人公立はこだて未来大学株式会社光電製作所
発明者 和田雅昭前田久昭森口和弘
出願日 2016年9月12日 (4年10ヶ月経過) 出願番号 2016-177355
公開日 2018年3月22日 (3年3ヶ月経過) 公開番号 2018-044773
状態 特許登録済
技術分野 音波、超音波を用いた位置、速度等の測定
主要キーワード 水深範囲 周期範囲 アラーム回路 魚群探知装置 魚種判別 養殖施設 スルメイカ 周期データ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

従来よりも処理量が少ない方法で限られた範囲に閉じ込められたに関する情報を得る。

解決手段

本発明の周期変換装置は、限られた範囲に閉じ込められた魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する。周期変換装置は、周波数変換部として魚種判別支援装置監視装置に利用できる。魚種判別支援装置は、記録部、周期変換部、魚種判別部を備える。記録部は、魚種水深範囲周期範囲に関連付けた魚種データを記録する。魚種判別部は、水深・周期データから、魚種データを用いて魚種を判別する。監視装置は、記録部、周期変換部、状態判断部を備える。記録部は、魚の健康状態を水深範囲と周期範囲に関連付けた状態データを記録する。状態判断部は、水深・周期データから、状態データを用いて魚の健康状態を判断する。

概要

背景

魚種判別する技術として特許文献1に示された技術などが知られている。特許文献1の要約には、『表示される探知画像が目的の魚群に該当するかどうか比較するための境界条件を保持する条件設定部14と、表示される探知画像が境界条件を超えたことを比較回路15が検出すると、その旨警告するアラーム回路16とを有する。』と示されている。

概要

従来よりも処理量が少ない方法で限られた範囲に閉じ込められたに関する情報を得る。本発明の周期変換装置は、限られた範囲に閉じ込められた魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する。周期変換装置は、周波数変換部として魚種判別支援装置監視装置に利用できる。魚種判別支援装置は、記録部、周期変換部、魚種判別部を備える。記録部は、魚種を水深範囲周期範囲に関連付けた魚種データを記録する。魚種判別部は、水深・周期データから、魚種データを用いて魚種を判別する。監視装置は、記録部、周期変換部、状態判断部を備える。記録部は、魚の健康状態を水深範囲と周期範囲に関連付けた状態データを記録する。状態判断部は、水深・周期データから、状態データを用いて魚の健康状態を判断する。

目的

本発明は、従来よりも処理量が少ない方法で限られた範囲に閉じ込められた魚に関する情報を得ることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

限られた範囲に閉じ込められたの存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する周期変換装置

請求項2

魚種をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた魚種データを記録した記録部と、定置網に閉じ込められた魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する周期変換部と、前記水深・周期データから、前記魚種データを用いて魚種を判別する魚種判別部を備える魚種判別支援装置

請求項3

請求項2記載の魚種判別支援装置であって、前記記録部は、あらかじめ定めた水温の範囲である水温範囲ごとに魚種データを記録しており、前記魚種判別部は、前記定置網内の水温のデータに対応する魚種データを用いて魚種を判別することを特徴とする魚種判別支援装置。

請求項4

請求項2または3記載の魚種判別支援装置であって、前記記録部は、あらかじめ定めた時期ごとに魚種データを記録しており、前記魚種判別部は、前記測定データの日時に対応する魚種データを用いて魚種を判別することを特徴とする魚種判別支援装置。

請求項5

請求項2〜4のいずれかに記載の魚種判別支援装置であって、前記魚種判別部は、前記魚が存在する水深の幅も用いて魚種を判別することを特徴とする魚種判別支援装置。

請求項6

魚の健康状態をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた状態データを記録した記録部と、養殖施設に閉じ込められた魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する周期変換部と、前記水深・周期データから、前記状態データを用いて魚の健康状態を判断する状態判断部を備える監視装置

請求項7

周波数変換装置で、定置網に閉じ込められた魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する周期変換ステップと、魚種をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた魚種データを用いて、前記水深・周期データから、魚種を判別する魚種判別ステップと、を有する魚種判別方法。

請求項8

周波数変換装置で、養殖施設に閉じ込められた魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する周期変換ステップと、魚の健康状態をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた状態データを用いて、前記水深・周期データから、魚の健康状態を判断する状態判断ステップと、を有する状態監視方法

請求項9

請求項1記載の周期変換装置、請求項2〜5のいずれかに記載の魚種判別支援装置、請求項6記載の監視装置のいずれかの装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム

技術分野

0001

本発明は、限られた範囲に閉じ込められたの存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを用いる周期変換装置魚種判別支援装置監視装置、魚種判別方法、状態監視方法プログラムに関する。

背景技術

0002

魚種判別する技術として特許文献1に示された技術などが知られている。特許文献1の要約には、『表示される探知画像が目的の魚群に該当するかどうか比較するための境界条件を保持する条件設定部14と、表示される探知画像が境界条件を超えたことを比較回路15が検出すると、その旨警告するアラーム回路16とを有する。』と示されている。

先行技術

0003

特開平5−312945号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、従来技術は画像データを境界条件と比較するために画像処理を行うので処理量が多いという課題がある。そこで、本発明は、従来よりも処理量が少ない方法で限られた範囲に閉じ込められた魚に関する情報を得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

本発明の周期変換装置は、限られた範囲に閉じ込められた魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する。本発明の魚種判別支援装置は、記録部、周期変換部、魚種判別部を備える。記録部は、魚種をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた魚種データを記録する。周期変換部は、測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する。魚種判別部は、水深・周期データから、魚種データを用いて魚種を判別する。本発明の監視装置は、記録部、周期変換部、状態判断部を備える。記録部は、魚の健康状態をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた状態データを記録する。周期変換部は、測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する。状態判断部は、水深・周期データから、状態データを用いて魚の健康状態を判断する。

発明の効果

0006

限られた範囲(定置網養殖施設など)に閉じ込められた魚の回遊する性質(水深と周回する周期)は魚種や魚の健康状態に依存している。限られた範囲(定置網、養殖施設など)の定位置に設置されたセンサで魚を検出することで、時間領域の測定データが得られる。そして、本発明の周期変換装置、魚種判別支援装置、監視装置によれば、時間領域の測定データを水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する。この変換は、高速フーリエ変換などの処理で時間領域の信号を周波数領域に変換することで容易に実行でき、画像データに対する処理に比べて処理量を少なくできる。また、水深と周期の情報が分かるので、定置網での魚種の判別や養殖施設での魚の健康管理に利用できる。

図面の簡単な説明

0007

実施例1の魚種判別支援装置を備えた魚群探知システムの構成例を示す図。
定置網の例を示す図。
実施例1の魚群探知システムの処理フロー例を示す図。
定置網に設置された魚群探知装置から受信した測定データの例を示す図。
水深・周期データの例を示す第1の図。
水深・周期データの例を示す第2の図。
漁獲量を示す図。
魚種データの例を示す図。
変形例の魚種判別支援装置を備えた魚群探知システムの構成例を示す図。
変形例の魚群探知システムの処理フロー例を示す図。
実施例2の監視装置を備えた魚群監視ステムの構成例を示す図。
養殖施設の例を示す図。
実施例2の魚群監視システムの処理フロー例を示す図。
変形例の監視装置の構成例を示す図。
変形例の監視装置の処理フロー例を示す図。

0008

以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。なお、同じ機能を有する構成部には同じ番号を付し、重複説明を省略する。

0009

図1に実施例1の魚種判別支援装置を備えた魚群探知システムの構成例を示す。図2に定置網の例を、図3に実施例1の魚群探知システムの処理フロー例を示す。魚群探知システム10は、魚群探知装置300と魚種判別支援装置100で構成される。魚群探知装置300は、図1に魚群探知装置310を示しているように、複数台でもよい。魚群探知装置300と魚種判別支援装置100とはネットワーク510を介して接続されている。

0010

魚群探知装置300,310は、1つ以上のセンサ301,302,311,312と制御部309,319とを備える。センサ301,302,311,312は、魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを取得する。具体的には、超音波を放出して反射音を受信するソナーでもよいし、水中に設置したカメラ映像から魚の存在と水深の情報を得る情報処理部で構成されてもよいし、深さ方向に複数個設置された赤外線センサでもよい。魚群探知装置300,310は、水温計308,318も備えてもよい。センサ301,302と水温計308,318は、定位置に設置され、水中の状態を測定する。「定位置」とは、完全に固定されたという意味ではなく、想定されるの流れや満ち引きで位置が変化する範囲を含んでいる。魚群探知装置300は、例えば、1つの定置網910に1つの魚群探知装置300を配置すればよい。そして、例えば図2に示したように、センサ301、302を囲い網911と箱網912の位置に設置すればよい。1つの定置網に対して1つのセンサにしてもよいし、3つ以上のセンサを備えてもよい。センサ301,302がソナーの場合には、水深ごとの反射音の強さが、魚の存在と水深の情報に相当する。本発明の場合は、少なくとも1つのセンサは箱網912に設置される。箱網912に設置されたセンサ302によって、閉じ込められた魚を検出し、時間領域の測定データを得る(S302)。また、水温計308も備える場合は、水温計308で水温のデータも得る(S308)。制御部309は、測定データと水温のデータがある場合は水温のデータも魚種判別支援装置100に送信する(S309)。

0011

魚種判別支援装置100は、少なくとも記録部190、データ受信部110、周期変換部120を備える。データ受信部110は、定置網910に閉じ込められた魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを受信し(S110)、記録部190に記録する(S190)。また、魚群探知装置300が水温計308も備える場合は、定置網910内の水温のデータも受信する。図4は、函沿岸に設置した定置網(水深42m、一周約150m)に設置された魚群探知装置300から受信した測定データを示す図である。この魚群探知装置300のセンサ302はソナーである。(A)は2015年9月29日の午前2:30〜3:30、(B)は2015年10月3日の午前2:30〜3:30、(C)は2015年10月4日の午前2:30〜3:30、(D)は2015年10月7日の午前2:30〜3:30の測定データである。実際の測定データは時刻ごと、水深ごとの反射の強さを示す数値データであるが、図4は測定データをグレースケールの画像で示したものである。この測定データでは、ソナーはパルスを3秒に1回発信し、水深の分解能は0.3125mである。

0012

周期変換部120は、測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する(S120)。図5図6は水深・周期データの例であり、図4の(A)〜(D)に示した測定データを高速フーリエ変換して深度ごとの周波数領域の情報に変換し、水深と周期の情報として出力したものである。図5(A)が図4(A)、図5(B)が図4(B)、図6(A)が図4(C)、図6(B)が図4(D)に対応する水深・周期データである。なお、「周期の情報」とは、周期(秒)自体が人にとっては最も理解しやすいので望ましい。しかし、魚種判別支援装置100で処理するのであれば、周期自体を示す情報でなくても、周期と比例した情報や反比例した情報(例えば周波数の情報)でもよく、「周期の情報」はこれらを含んでいる。図7に、上述の4日の漁獲量を示す。

0013

図4図6は4日分の測定データと水深・周期データの例であるが、この測定を行った実験は、2015年9月24日〜10月7日の14日間行った。水深が5〜20mで周期が30〜40秒のデータが得られた日(10月3日、10月4日)には稚マグロ(30kg未満のマグロ)が捕獲された。また、9月29日には水深が10〜30mで周期が70〜80秒のデータが得られたが、この日は多数のサバを捕獲できた。定置網を設置する場所、時期から捕獲できる魚種はある程度限られるので、図5図6の情報が得られれば、漁業の専門家ベテラン)であれば時期、水温などの情報も考慮しながら過去の統計や経験から魚種を予測できる。したがって、本発明を利用する場合の最低限必要な構成は周期変換部120であり、周期変換部120と測定データの入力、水深・周期データの出力を行うインターフェース(ネットワークを介するものでも、記録装置と接続するものでもよい)のみを備えた装置を、周期変換装置としてもよい。

0014

また、魚種判別支援装置100は、記録部190に、魚種をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた魚種データを記録させてもよい。この場合は、魚種判別支援装置100は、魚種判別部150も備える。図8に魚種データの例を示す。魚種データは、水深範囲と周期範囲に関連付けられている。魚種判別部150は、水深・周期データから、魚種データを用いて魚種を判別する(S150)。記録部190は、水温の範囲ごとに魚種データを記録しておき、魚種判別部150は水温のデータに対応する魚種データを用いて魚種を判別してもよい。さらに、記録部190は、時期(季節)ごとの魚種データを記録しておき、魚種判別部150が測定データの日時に対応する魚種データを用いて魚種を判別してもよい。このように、水温や時期も含めて判断すれば、より正確に判別できる。

0015

さらに、魚種判別部150は、魚が存在する水深の幅も用いて魚種を判別してもよい。例えば、多数のサバが捕獲された9月29日の水深・周期データ(図5(A)参照)には、サバの周期と考えられる70〜80秒のところに広い水深の幅で帯状に魚が存在することが示されている。一方、稚マグロが捕獲された10月3日の水深・周期データ(図5(B)参照)には、稚マグロの周期と考えられる30〜40秒のところには広い水深の幅での魚の存在は示されていない。魚が存在する水深の幅は、魚が作る群れの形に依存しているので魚種の判別に利用できる。なお、周期は定置網の大きさにも依存すると考えられるため、記録部190は定置網ごとに魚種データを記録しておけばよい。魚種データを記録した記録部190と魚種判別部150を備えれば、漁業の専門家(ベテラン)ではない人でも魚種を判別できるようになる。

0016

本発明では、時間領域の測定データを水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する。この変換は、高速フーリエ変換などの処理で時間領域の信号を周波数領域に変換することで容易に実行でき、画像データに対する処理に比べて処理量を少なくできる。また、本発明は、定置網内を回遊する周期に基づいて魚種を判別できるので、画像データの特徴から魚種を判別する方法では判別できない魚種を判別できる。さらに、トータルでの処理量の減少にはつながらないが、一般論としては、本発明の魚類判別支援装置を既存の画像データの特徴から魚種を判別する方法などと組合せれば、少ない処理量の追加でより正確に魚種を判別できる。

0017

具体的な本発明の利用例としては、マグロの資源保護がある。現在、マグロの資源量の減少が問題となっている。画像処理を用いて魚種を判別する既存の方法では、同じ定置網で捕獲できるマグロとスルメイカを判別しにくいという問題があった。実験では少なくとも水深が5〜20mで周期が30〜40秒のデータが得られた日には稚マグロが捕獲されている。また、稚マグロと成魚のマグロも泳ぐ水深や速さが異なるので、稚マグロの場合には捕獲しないというマグロの資源保護には利用可能と考えられる。さらに、水深・周期データの収集と捕獲の実験を積み上げ、魚種データを構築すれば、稚マグロ、成魚のマグロ、スルメイカ、サバの判別などへの利用が期待できる。

0018

[変形例]
図9に本変形例の魚種判別支援装置を備えた魚群探知システムの構成例を示す。図10に本変形例の魚群探知システムの処理フロー例を示す。定置網の例は図2と同じである。魚群探知システム11は、魚種判別支援装置304と魚種判別支援端末101で構成される。魚種判別支援装置304は、図9に魚種判別支援装置314を示しているように、複数台でもよい。魚種判別支援装置304と魚種判別支援端末101とはネットワーク510を介して接続されている。

0019

魚種判別支援装置304,314は、1つ以上のセンサ301,302,311,312、制御部309,319、周期変換部305,315、記録部306,316を備える。センサ301,302,311,312は、実施例1と同じであり、魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを取得する。魚種判別支援装置304,314は、水温計308,318も備えてもよい。センサ301,302と水温計308,318は、定位置に設置され、水中の状態を測定する。魚種判別支援装置304は、例えば、1つの定置網910に1つの魚群探知装置300を配置すればよい。そして、箱網912に設置されたセンサ302によって、閉じ込められた魚を検出し、時間領域の測定データを得る(S302)。また、水温計308も備える場合は、水温計308で水温のデータも得る(S308)。記録部306は、測定データと水温のデータがある場合は水温のデータも記録する(S306)。周期変換部305は、測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する(S305)。制御部309は、水深・周期データと水温のデータがある場合は水温のデータも魚種判別支援端末101に送信する(S309)。

0020

魚種判別支援端末101は、少なくとも記録部190、データ受信部110を備える。データ受信部110は、水深・周期データと水温のデータがある場合は水温のデータも受信し(S110)、記録部190に記録する。

0021

魚種判別支援端末101は、記録部190に、魚種をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた魚種データを記録させてもよい。この場合は、魚種判別支援端末101は、魚種判別部150も備える。魚種データは、水深範囲と周期範囲に関連付けられている。魚種判別部150は、水深・周期データから、魚種データを用いて魚種を判別する(S150)。記録部190は、水温の範囲ごとに魚種データを記録しておき、魚種判別部150は水温のデータに対応する魚種データを用いて魚種を判別してもよい。さらに、記録部190は、時期(季節)ごとの魚種データを記録しておき、魚種判別部150が測定データの日時に対応する魚種データを用いて魚種を判別してもよい。また、魚種判別部150は、魚が存在する水深の幅も用いて魚種を判別してもよい。

0022

本発明の場合、周期変換部305は高速フーリエ変換などの処理を行うだけなので小型にできるため、本変形例のように周期変換部305を定置網910の位置に配置することも可能である。また、記録部190と魚種判別部150も定置網910の位置(つまり、魚種判別支援装置304内)に配置してもよい。この場合は、ネットワーク510を介して通信されるデータを、魚種の情報とすればよいし、魚種の情報と一緒に水深・周期データも通信してもよい。このような構成なので、本変形例でも実施例1と同様の効果が得られる。

0023

図11に実施例2の監視装置を備えた魚群監視システムの構成例を示す。図12に養殖施設の例を、図13に魚群監視システムの処理フロー例を示す。魚群監視システム20は、魚群探知装置400と監視装置200で構成される。魚群探知装置400は複数台でもよい。魚群探知装置400と監視装置200とはネットワーク510を介して接続されている。なお、養殖施設は、屋外の場合だけではなく屋内の場合もある。屋外の場合はネットワーク510を無線通信用のネットワークとすればよく、屋内の場合はネットワーク510を構内LANにすればよい。

0024

魚群探知装置400は、1つ以上のセンサ401と制御部409とを備える。センサ401は、魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを取得する。具体的には、超音波を放出して反射音を受信するソナーでもよいし、カメラと映像から魚の存在と水深の情報を得る情報処理部で構成されてもよいし、深さ方向に複数個設置された赤外線センサでもよい。なお、養殖施設920の側面が透明な場合には、カメラや赤外線センサは、水槽の中に配置してもよいし、外に配置してもよい。センサ401は定位置に設置され、水中の状態を測定する。「定位置」とは、完全に固定されたという意味ではなく、想定される潮の流れや満ち引きで位置が変化する範囲を含んでいる。魚群探知装置400は、例えば、1つの養殖施設920に1つの魚群探知装置400を配置すればよい。そして、例えば図12に示したように、センサ401を養殖施設920に設置すればよい。1つの養殖施設に対して2つ以上のセンサを備えてもよい。センサ401がソナーの場合には、水深ごとの反射音の強さを測定することで、魚を検出する。養殖施設920に設置されたセンサ401によって、閉じ込められた魚を検出し、時間領域の測定データを得る(S401)。制御部409は、測定データを監視装置200に送信する(S409)
監視装置200は、少なくとも記録部290、データ受信部110、周期変換部120を備える。データ受信部110は、養殖施設920に閉じ込められた魚の存在と水深の情報を示す時間領域の測定データを受信し(S110)、記録部290に記録する(S290)。周期変換部120は実施例1と同じであり、測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する(S120)。養殖施設の場合、水深・周期データの変化を確認することで、人が魚の健康状態を確認できる。したがって、実施例2の場合も最低限必要な構成は周期変換部120であり、周期変換部120と測定データの入力、水深・周期データの出力を行うインターフェース(ネットワークを介するものでも、記録装置と接続するものでもよい)のみを備えた装置を、周期変換装置としてもよい。

0025

監視装置200は、記録部290に、魚の健康状態をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた状態データを記録しておいてもよい。この場合は、監視装置200は、状態判断部250も備える。状態判断部250は、水深・周期データから、状態データを用いて魚の健康状態を判断する(S250)。状態データは、水温範囲ごとや時期(季節)ごとに記録してもよいし、魚の成育に合わせて変更してもよい。

0026

実施例2でも、時間領域の測定データを水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する。この変換は、高速フーリエ変換などの処理で時間領域の信号を周波数領域に変換することで容易に実行でき、画像データに対する処理に比べて処理量を少なくできる。また、本発明であれは、養殖施設内を回遊する周期に基づいて健康状態を監視できる。なお、上述の説明では養殖施設を前提に説明したが、実施例2の発明は水族館の水槽内の魚の状態監視にも利用できる。

0027

[変形例]
実施例2では、養殖施設920の位置に配置する魚群探知装置400とネットワークで接続された監視装置200を示した。しかし、養殖施設920が水槽の場合などは、監視装置を養殖施設920の位置に配置してもよい。本変形例の監視装置の構成を図14に、本変形例の監視装置の処理フローを図15に示す。養殖施設の例は図12と同じである。

0028

監視装置201は、1つ以上のセンサ401、周期変換部120、記録部290を備える。センサ401は実施例2と同じであり、定位置に設置され、水中の状態を測定する。監視装置201は、例えば、1つの養殖施設920に1つの監視装置201を配置すればよい。養殖施設920に設置されたセンサ401は、閉じ込められた魚を検出し、時間領域の測定データを得る(S401)。記録部290は、測定データを記録する(S290)。周期変換部120は、測定データを、水深ごとの周期の情報に変換して、水深・周期データを取得する(S120)。

0029

監視装置201は、記録部290に、魚の健康状態をあらかじめ定めた水深の範囲である水深範囲とあらかじめ定めた周期の範囲である周期範囲に関連付けた状態データを記録しておいてもよい。この場合は、監視装置201は、状態判断部250も備える。状態判断部250は、水深・周期データから、状態データを用いて魚の健康状態を判断する(S250)。状態データは、水温範囲ごとや時期(季節)ごとに記録してもよいし、魚の成育に合わせて変更してもよい。このような構成なので、本変形例の場合も実施例2と同様の効果が得られる。

0030

[プログラム、記録媒体
上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。

0031

また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。

0032

この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置光ディスク光磁気記録媒体半導体メモリ等どのようなものでもよい。

0033

また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体販売譲渡貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータ記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。

0034

このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。

実施例

0035

また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

0036

10,11魚群探知システム20魚群監視システム
100,304,314魚種判別支援装置
101 魚種判別支援端末110データ受信部
120,305,315周期変換部 150 魚種判別部
190,290,306 記録部 200,201監視装置
250状態判断部 300,400魚群探知装置
300,310,400 魚群探知装置
301,302,311,312,401センサ
308,318水温計309,319,409 制御部
510ネットワーク910定置網
911囲い網912箱網
920 養殖施設

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