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技術 シート後処理装置及び画像形成システム

出願人 キヤノンファインテックニスカ株式会社
発明者 青柳秀樹孫宏昌
出願日 2016年9月14日 (5年3ヶ月経過) 出願番号 2016-179235
公開日 2018年3月22日 (3年9ヶ月経過) 公開番号 2018-043844
状態 特許登録済
技術分野 電子写真における紙送り 薄板状材料の折畳み、特殊排送装置、その他 堆積物収容具
主要キーワード 搬送駆動装置 シート繊維 寸法サイズ 歯部材 サイドシフト 共通搬送経路 圧着部材 摺動ピン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

シートの種類やシート束の厚さに係らずシートが剥がれ難い適正な締結力を得ることができるシート後処理装置を提供する。

解決手段

シート後処理制御部13は、予め指定されるシート30への圧着綴じの締結力の強さに応じて、圧着綴じする綴じカ所数を決定する。そして、シート後処理制御部13は、シートの角部への綴じであるときには、シート30の角部からその中心に向けた対角線方向に沿った複数の綴じカ所に圧着を行うよう綴じ具70による圧着綴じを制御する。一方、シートの一辺への綴じであるときには、その辺に沿った複数の綴じカ所に圧着を行うよう綴じ具70による圧着綴じを制御する。

概要

背景

従来より、画像形成装置によって画像が形成されたシート処理トレイ上に受けて、処理トレイ上のシート束に対して閉じ処理を施す綴じ装置を備えたシート後処理装置が知られている。そして、シート後処理装置においてシート束を綴じる綴じ手段として、歯型状の凹凸部を有する一対の圧着部材でシートを挟み込み、押圧して圧着痕を形成することで、シートどうしの繊維を絡めて締結する、いわゆる圧着綴じ手段が知られている。

このような圧着綴じ手段においては、シートの種類やシート束の厚さによって締結力が異なるため、圧着部材による押圧力が小さいと厚紙や特殊紙などの繊維が絡み難いシートや厚いシート束では綴じが剥がれ易くなり、圧着部材による押圧力が大きいと普通紙や薄いシート束ではシートが破れるなどの損傷が発生する虞がある。

そのため、シート束のシート枚数に応じて一対の圧着部材の噛み合い回数を制御することで、圧着後のシート束の締結力を一定にするシート後処理装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。

さらに、シートの枚数紙質に応じて、上下一対の歯がシート束を跨ぐように圧着綴じする第1の綴じモード又は上下一対の歯がシート束を跨がないように圧着綴じする第2の綴じモードに切り換え可能とすることで、安定した締結力が得られるようにしたシート後処理装置も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。

また、このような圧着綴じにおいては、画像形成装置等の利用者が、圧着後にシート束を剥がしやすくするため意図して締結力の弱い仮綴じを希望することがあるために、圧着本綴じと仮綴じとで綴じ跡の角度を変更することにより、用紙めくり方向に対するシート束のシートどうしの締結力を変更可能にしたシート後処理装置が提案されている(例えば、特許文献3を参照)。

概要

シートの種類やシート束の厚さに係らずシートが剥がれ難い適正な締結力を得ることができるシート後処理装置を提供する。シート後処理制御部13は、予め指定されるシート30への圧着綴じの締結力の強さに応じて、圧着綴じする綴じカ所数を決定する。そして、シート後処理制御部13は、シートの角部への綴じであるときには、シート30の角部からその中心に向けた対角線方向に沿った複数の綴じカ所に圧着を行うよう綴じ具70による圧着綴じを制御する。一方、シートの一辺への綴じであるときには、その辺に沿った複数の綴じカ所に圧着を行うよう綴じ具70による圧着綴じを制御する。

目的

本発明は、上記点に鑑み、シートの種類やシート束の厚さに係らずシートが剥がれ難い適正な締結力を得ることができるシート後処理装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

シートを挟んで押圧し、シートを圧着する綴じ手段を備えたシート後処理装置であって、シートの綴じカ所数を設定する設定手段と、シートの所定位置綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記設定手段による綴じカ所数が複数カ所数であるとき、シートの所定位置における所定の方向に沿った複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御することを特徴とするシート後処理装置。

請求項2

前記制御手段は、シートの中心に向う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項3

前記制御手段は、シートの一辺に沿う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項4

前記制御手段は、シートの2辺の角部に2辺に対して交差する向きに綴じを施す場合は、シートの中心に向う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御し、シートの一辺に沿って綴じを施す平行綴じを施す場合は、シートの一辺に沿う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項5

前記制御手段は、綴じ処理が施されるシートの所定位置に応じて、綴じ処理が施される複数カ所の方向を変更することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項6

前記制御手段は、綴じモードに応じて、綴じ処理が施される複数カ所の方向を変更することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項7

シートの2辺の角部に綴じ処理を施す角綴じモードと、シートの1辺に沿った2箇所に綴じ処理を施す2箇所綴じモードと、を有し、前記制御手段は、前記角綴じモードのとき、シートの中心に向う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御し、前記2箇所綴じモードのとき、シートの一辺に沿う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項8

前記制御手段は、シートの綴じカ所数に応じて、最初に綴じを施す位置を変更することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項9

前記制御手段は、シートの綴じカ所数に応じて、複数カ所の綴じ位置ピッチを変更することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項10

前記制御手段は、綴じることが可能な所定の領域を超えた場合に綴じ処理を停止することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項11

前記設定手段は、外部からの情報に基づきシートの綴じカ所数を設定することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項12

シートの所定位置に前記綴じ手段を移動させる移動手段を備え、前記制御手段は、シートの所定位置に綴じ処理を施すために前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項13

シートの所定位置に前記綴じ手段にて綴じ処理を施すためにシートを移動して位置決めする位置決め手段を備え、前記制御手段は、シートの所定位置に綴じ処理を施すために前記位置決め手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。

請求項14

シートに画像を形成する画像形成手段と、この画像形成手段にて画像形成されたシートを圧着して綴じる綴じ手段と、綴じ処理に係る情報を入力する操作手段と、前記操作手段の情報に基づきシートの綴じカ所数を設定する設定手段と、シートの所定位置に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記設定手段による綴じカ所数が複数カ所数であるとき、シートの所定位置における所定の方向に沿った複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御することを特徴とする画像形成システム

技術分野

0001

本発明は、複写機プリンタファクシミリ複合機等の画像形成装置などから送られたシート綴じ処理を施すシート後処理装置及び画像形成システムに関する。

背景技術

0002

従来より、画像形成装置によって画像が形成されたシートを処理トレイ上に受けて、処理トレイ上のシート束に対して閉じ処理を施す綴じ装置を備えたシート後処理装置が知られている。そして、シート後処理装置においてシート束を綴じる綴じ手段として、歯型状の凹凸部を有する一対の圧着部材でシートを挟み込み、押圧して圧着痕を形成することで、シートどうしの繊維を絡めて締結する、いわゆる圧着綴じ手段が知られている。

0003

このような圧着綴じ手段においては、シートの種類やシート束の厚さによって締結力が異なるため、圧着部材による押圧力が小さいと厚紙や特殊紙などの繊維が絡み難いシートや厚いシート束では綴じが剥がれ易くなり、圧着部材による押圧力が大きいと普通紙や薄いシート束ではシートが破れるなどの損傷が発生する虞がある。

0004

そのため、シート束のシート枚数に応じて一対の圧着部材の噛み合い回数を制御することで、圧着後のシート束の締結力を一定にするシート後処理装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。

0005

さらに、シートの枚数紙質に応じて、上下一対の歯がシート束を跨ぐように圧着綴じする第1の綴じモード又は上下一対の歯がシート束を跨がないように圧着綴じする第2の綴じモードに切り換え可能とすることで、安定した締結力が得られるようにしたシート後処理装置も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。

0006

また、このような圧着綴じにおいては、画像形成装置等の利用者が、圧着後にシート束を剥がしやすくするため意図して締結力の弱い仮綴じを希望することがあるために、圧着本綴じと仮綴じとで綴じ跡の角度を変更することにより、用紙めくり方向に対するシート束のシートどうしの締結力を変更可能にしたシート後処理装置が提案されている(例えば、特許文献3を参照)。

先行技術

0007

特開2014−168890号公報
特開2014−114113号公報
特開2014−73681号公報

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、圧着綴じは圧着部材の凹凸部分の噛み合わせによりシートの繊維を伸ばしてシートどうしを絡ませることで締結するため、特許文献1の圧着綴じにおいては、何回かの圧着を連続して行うとき、前の圧着でシート繊維伸長できる限界を超えると、締結力が弱く圧着綴じが不完全であったり、シートの損傷や破損の原因となる。

0009

そして、特許文献2の圧着綴じにおいては、シート束を跨ぐか跨がないかの違いでしかなく、シート枚数が多いときには、跨ぐように圧着しても締結力が不足して圧着が不完全になることがある。

0010

また、特許文献3の圧着綴じは本綴じと仮綴じとでシートの圧着痕の位置を変えるもので本綴じ(又は仮綴じ)自体で圧着の締結力を可変にしていない。

0011

本発明は、上記点に鑑み、シートの種類やシート束の厚さに係らずシートが剥がれ難い適正な締結力を得ることができるシート後処理装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

上記課題を達成するために、本発明によるシート後処理装置は、シートを挟んで押圧し、シートを圧着する綴じ手段を備えたシート後処理装置であって、シートの綴じカ所数を設定する設定手段と、シートの所定位置に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記設定手段による綴じカ所数が複数カ所数であるとき、シートの所定位置における所定の方向に沿った複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御することを特徴としている。

0013

前記制御手段は、シートの中心に向う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御する。このとき、シートの2辺の角部に2辺に対して交差する向きに綴じを施す場合には、シートの中心に向う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御する。

0014

また、前記制御手段は、シートの一辺に沿う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御する。このとき、シートの一辺に沿って綴じを施す平行綴じを施す場合には、シートの一辺に沿う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御する。

0015

換言すれば、前記制御手段は、綴じ処理が施されるシートの所定位置又は綴じモードに応じて、綴じ処理が施される複数カ所の方向を変更する。綴じモードは、シートの2辺の角部に綴じ処理を施す角綴じモードと、シートの1辺に沿った2箇所に綴じ処理を施す2箇所綴じモードとがあり、前記制御手段は、前記角綴じモードのとき、シートの中心に向う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御し、前記2箇所綴じモードのとき、シートの一辺に沿う方向の複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御する。

0016

また、前記制御手段は、シートの綴じカ所数に応じて、最初に綴じを施す位置や複数カ所の綴じ位置ピッチを変更する。これにより、複数の綴じカ所が整頓されるため、美的に優れた圧着綴じとなる。そして、前記制御手段は、綴じることが可能な所定の領域を超えた場合に綴じ処理を停止する。

0017

前記設定手段は、外部からの情報に基づきシートの綴じカ所数を設定することができる。

0018

さらに、シートの所定位置に前記綴じ手段を移動させる移動手段を備えて、前記制御手段は、シートの所定位置に綴じ処理を施すために前記移動手段を制御することができる。

0019

逆に、シートの所定位置に前記綴じ手段にて綴じ処理を施すためにシートを移動して位置決めする位置決め手段を備えて、前記制御手段は、シートの所定位置に綴じ処理を施すために前記位置決め手段を制御するようにしてもよい。

0020

シートに画像を形成する画像形成手段と、この画像形成手段にて画像形成されたシートを圧着して綴じる綴じ手段と、綴じ処理に係る情報を入力する操作手段と、前記操作手段の情報に基づきシートの綴じカ所数を設定する設定手段と、シートの所定位置に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記設定手段による綴じカ所数が複数カ所数であるとき、シートの所定位置における所定の方向に沿った複数カ所に綴じ処理を施すように前記綴じ手段を制御することを特徴とする画像形成システム。

発明の効果

0021

本発明のシート後処理装置によると、必要とする圧着綴じの締結力に応じて圧着の綴じカ所を増やしていくために、必要な締結力を確保することができ、シートを損傷することもない。しかも、綴じカ所を少なくすれば、後で剥がしやすい仮綴じも有効に行うこともできる。

図面の簡単な説明

0022

本発明に係わるシート集積装置を備えた画像形成システムの概略的な全体構成図を示す。
シート後処理装置における綴じ部の構成を概略的に平面図で示す。
図2において、綴じ部へ導入されたシートの後端部の整合動作を示す。
図3において、後端部が整合されたシートの一方の側端部の整合動作を示す。
綴じ具での綴じ動作を側面図で示す。
画像形成システム全体制御構成を概略図で示す。
シート後処理制御部の動作を説明するフローチャートを示す。
図7における綴じ処理動作を詳しく説明するフローチャートを示す。
角綴じの場合の綴じカ所数に応じた綴じ位置の説明図を示す。
2箇所綴じの場合の綴じカ所数に応じた綴じ位置の説明図を示す。
綴じ処理が不能な場合の事例の説明図を示す。
図8のフローチャートにおける角綴じモード処理での動作を詳しく説明するフローチャートを示す。
角綴じモードでの綴じユニットの動作説明図を示す。
角綴じモードでの綴じカ所数が複数個所の場合の圧着痕の位置の説明図を示す。
図8のフローチャートにおける2箇所綴じモード処理での動作を詳しく説明するフローチャートを示す。
2箇所綴じモードでの綴じユニットの動作説明図を示す。
2箇所綴じモードでの綴じカ所数が複数個所の場合の綴じ位置の説明図を示す。
角綴じモードでの綴じ位置の変形例の説明図を示す。
角綴じモードで綴じカ所数が複数カ所数であるときの綴じを進めていく方向の説明図を示す。

実施例

0023

図1は、本発明に係わるシート後処理装置を備えた画像形成システムの全体構成を概略的に示している。図示の画像形成システムは、シートに画像を印刷する画像形成部を備える画像形成装置1と、シートに印刷する画像を原稿から読み取る原稿読取装置2と、原稿を原稿読取装置2の読取部に搬送する原稿送り装置3と、画像形成装置1の排紙口に連結されて、画像形成装置1から排出されるシートに後処理を施すシート後処理装置4とで構成されている。

0024

画像形成装置1は、百枚程度のシートを収納可能なカセット5と、カセット5よりも多い千枚程度のシートを収納可能な収納庫6を備えており、カセット5又は収納庫6の何れかよりシートを1枚ずつ取り出して画像形成部1Aに送り出す。

0025

画像形成部1Aは静電印刷を行うもので、感光ドラム11に静電潜像を形成するビーム投光器12と、静電潜像にトナーインクを付着する原像器13と、転写チャージャ14とを備えている。そして、シートに感光ドラム11に形成した画像インクを転写チャージャ14で転写し、その下流側に配置される定着ローラ15によってシート上の画像を加熱定着させて、シート後処理装置4へと搬送するよう構成されている。

0026

原稿読取装置2は、透明なガラスで形成される第1プラテン16と第2プラテン17とを装置の上部に水平方向に並設している。第1プラテン16は、手置きでセットされる原稿の読み取りに用いられ、使用可能な原稿の最大寸法サイズに形成されている。そして、第2プラテン17は所定速度で移動する原稿の読み取りに用いられるため、走行させても読み取り可能な原稿の最大幅サイズに形成されている。

0027

原稿読取装置2の内部には、読取キャリッジ18と、集光レンズ20及び例えばCCDイメージセンサによる光電変換素子21を有する光電変換手段が備えられている。読取キャリッジ18には、光を原稿に向けて照射するランプと、原稿から反射された光を集光レンズ20及び光電変換素子21に案内する2つのミラーが設けられている。

0028

そして、読取キャリッジ18は、図示しないキャリッジモータによって駆動され、ガイドシャフトガイドされながら第1プラテン16の下方を副走査方向(水平方向)に往復移動し、往動時には第1プラテン16にセットされている原稿に光を照射し、原稿からの反射光を光電変換素子21で光電変換して原稿を読み取る。そして、光電変換素子21が読み取った原稿の画像データはビーム投光器12に画像信号で送信される。

0029

原稿送り装置3は、給紙トレイ22にセットされた原稿をシート搬送機構24によって第2プラテン17を通過させて、排紙トレイ23に排出する。したがって、給紙トレイ22に原稿がセットされた場合には、読取キャリッジ18は第2プラテン17の位置に待機して、通過する原稿を読み取ることになる。

0030

シート後処理装置4は、画像形成装置1の画像形成部にて画像形成されたシートに対して綴じ処理を施す。シート後処理装置4は、シートの綴じ処理を行う綴じ部50と、シートが排出される第1及び第2の排紙トレイ56,57と、原稿や色紙或いは合紙などのシートがセットされる給紙トレイ52と、画像形成装置1からのシートを綴じ部50に案内する第1の搬送経路53と、給紙トレイ52からシートを綴じ部50へと案内する第2の搬送経路54と、第1の搬送経路53から分岐して画像形成装置1からのシートを第1の排紙トレイ56へと案内する搬送経路55と、が備えられている。

0031

また、シート後処理装置4には、給紙トレイ52上のシートを1枚毎に分離して給紙する給紙機構及びシートを第1から第3までの各搬送経路53,54,55に沿って搬送するために適切な間隔で配置される複数の搬送ローラ対を備えている。さらに、第1の搬送経路53の下流側部分と第2の搬送経路54の下流側部分は共通搬送経路56となっており、終端にはシートを排出口58に排出するための排出ローラ対60を配置している。搬出センサ59は、排出口58に搬送されるシートを検知する。

0032

図2乃至図4は綴じ部50を平面図で示しており、シート30が集積される処理トレイ61と、処理トレイ61上のシートの後端を整合する後端規制板62及びシート30の幅方向の両端部を整合する一対のサイド規制板63a,63bと、処理トレイ61で整合されたシート30を綴じる綴じ手段としての綴じユニット64と、処理トレイ61の上方に配置されるパドル65と、処理トレイ61のシートを第2の排紙トレイ57に排出する排出ベルト66とを備えている。

0033

パドル65は回転軸65aに回動自在に軸支されて、パドル駆動モータM1の駆動で図の矢印方向に回転することで、シート30を後端規制板62側に向けて押し出す

0034

排出ベルト66は一対のプーリ張架されており、排出モータM5の駆動により処理トレイ61のシートを排紙トレイ57に排出する。

0035

サイド規制板63a,63bは、シート30を挟み込むよう処理トレイ61の左右の側端に設けられており、図示しないラック機構を介して、それぞれ左サイドシフトモータM2及び右サイドシフトモータM3に連結されている。したがって、サイド規制板63a,63bは、サイドシフトモータM2,M3の正逆転に応じて、それぞれがシート30の幅方向への往復移動が可能となっている。

0036

第1及び第2の搬送経路53,54から処理トレイ61上に順次排出されるシートは、1枚毎に後端規制板62及びサイド規制板63a,63bとパドル65とによって整合されて位置決めされる。つまり、後端規制板62及びサイド規制板63a,63bは位置決め手段として作用する。

0037

位置決めについて更に詳述すると、処理トレイ61へその後端から搬出されたシート30は、先ず、図2に示すように、パドル65の回転で後端規制板62に向けて移動され、後端が後端規制板62に突き当ることで処理トレイ61への搬入方向での整合が行われる。

0038

シート30の後端の整合により、右サイドシフトモータM3を駆動して、図3に示すようにサイド規制板63aが他方のサイド規制板63bに向けて移動させる。サイド規制板63aは、シート30の一方の側端と当接し、サイド規制板63b側に押し出す。よって、シート30は、図4で示すように、その幅方向の他端がサイド規制板63bと当接することで幅方向に整合される。このとき、幅方向での整合位置は、左サイドシフトモータM2を駆動することで設定されている。

0039

本例では、シート30の左サイドを基準にして整合しているが、右サイドを基準にしてシート30を整合する場合には、右サイドシフトモータM3を駆動することで幅方向での整合位置を設定した後、左サイドシフトモータM2を駆動して、サイド規制板63bをサイド規制板63aに向けて移動させることになる。

0040

綴じユニット64は、シートに綴じを施すための綴じ具70を備える。綴じ具70は、図5で示すように、処理トレイ61のシート載置面側に配置された下歯部材71と、この下歯部材71に対向して配置された上歯部材72とを備えて、この一対の歯型でシート束を挟み込み加圧することによって、シート束を変形させてシートの繊維どうしを絡ませることで綴じる、いわゆる圧着綴じを行う。

0041

綴じ具70の下歯部材71は、その上面71aが処理トレイ61のシート載置面と同一平面となるように設けられており、溝部71bの内側の底面には凹凸形状の綴じ歯71cが形成されている。上歯部材72の底面には、下歯部材71の綴じ歯71cに噛み合う凹凸状の綴じ歯72cが形成されている。

0042

そして、上歯部材72は、その上面72aに偏心カム73が当接しており、偏心カム73が回転することで上歯部材72が下方へと移動し、上歯部材72の綴じ歯72cが下歯部材71の綴じ歯71cと噛み合うようになっている。これにより、上歯部材72の綴じ歯72cと下歯部材71の綴じ歯71cとの間のシートが加圧されて、シートの表面の繊維が露出し、シートどうしの繊維が互いに絡み合い締結される。

0043

偏心カム73は、駆動伝達ギア74,75,76を介して綴じモータM4に連結されており、この綴じモータM4を駆動して偏心カム73を半回転することで、上歯部材72が待機位置から噛合位置に移動し、再び待機位置に移動するように構成されている。すなわち、偏心カム73を半回転させることで、シートが綴じ具70によって加圧されてシートが綴じられる。

0044

引張バネ78は、上歯部材72を待機位置に移動させるために設けられて、その一端を上歯部材72の上面72aに形成された取付片72bに取り付けられて、他端を装置の側板(図示せず)に設けられた取付ピン79に取り付けられている。したがって、引張バネ78は、図5(a)に示すように、偏心カム73の回転に伴い上歯部材72を上方に引き上げて待機位置に移動させる。そして、偏心カム73は、更に回転することで図5(b)に示すように、引張バネ78の引っ張り力に抗して上歯部材72を噛合位置に移動させる。

0045

このように、綴じ具70、偏心カム73、駆動伝達ギア74,75,76、駆動モータ77及び引っ張りバネ77が一体化された綴じユニット64は、処理トレイ61の端部の近傍に設けられた案内溝80によって、処理トレイ61上のシートの一辺に沿って移動するように構成されている。

0046

具体的には、綴じユニット64の端部には一対の摺動ピン67a,67bを平行に設けて、摺動ピン67a,67bをユニットフレームにシートの幅方向に沿って形成されている案内溝80に嵌合させている。そして、綴じユニット64は、図示しないラック機構或いはベルト機構などのユニット移動機構69(図6)によって、案内溝80に沿って往復動可能となっている。摺動ピン67aは、綴じユニット64が揺動する回動支点となっており、そして、案内溝80は、一端が分岐するよう形成しており、分岐部80aには摺動ピン67bが入り込むように構成されている。したがって、摺動ピン67bが分岐部80aに入ったとき、綴じユニット64は、摺動ピン67aを支点に揺動し、シートに正対向する状態から斜めに対向する状態に姿勢が変化する。

0047

一方、綴じ具70は、綴じユニット64によるシートの幅方向への移動と共に、この幅方向と直交する方向へ単独でも往復移動が可能に構成されている。よって、綴じ具70は、上歯部材72及び下歯部材71をこの方向へと往復移動させるための綴じ具移動機構49(図6)を具備している。綴じ具移動機構49の具体的な構成については図示しないが、周知の無端ベルトやラック機構によって構成される。

0048

画像形成システムの制御装置11の構成を図6に基づいて説明する。制御装置11は、画像形成装置1と原稿読取装置2と原稿送り装置3の各動作を制御する本体制御部12と、シート後処理装置4を制御するシート後処理制御部13とで構成されている。

0049

画像形成装置1は、図示しないコントロールパネルを有する入力部14を、画像形成システムの使用者が位置するフロント側に配置している。入力部14は操作パネル(操作手段)で構成されており、画像形成システムの利用者は、この入力部56から画像の仕上げの指定,印刷するシートのサイズ情報,綴じモード情報,結束力情報などの各種情報を入力する。綴じモード情報及び結束力情報については後に明らかとなる。

0050

本体制御部12は、入力部14への入力内容に従い画像形成装置1と原稿読取装置2と原稿送り装置3とを制御して、指定された枚数分のシートに読み取った原稿の画像を印刷し、印刷したシートをシート後処理装置4へ順次送出する。加えて、本体制御部12は、入力部14への入力内容から、シートのサイズや枚数等を示すシート情報,綴じモード情報,結束力情報をシート後処理制御部13へ出力する。逆に、シート後処理制御部13から本体制御部12へは綴じ不能信号が出力される。

0051

シート後処理制御部13は、画像形成装置1で画像形成されて送られてくるシートに対して行う後処理動作の制御を行なう。シート後処理制御部13は、CPUにより構成されており、ROM15が記憶している制御プログラムを実行することで、シート後処理装置4の全体の動作を制御する。したがって、シート後処理制御部13には、綴じ具70の偏心カム73を駆動する綴じモータM4、パドル65の回転を駆動するパドル駆動モータM1、左右のサイドシフトモータM2,M3、綴じ具移動機構46、ユニット移動機構69、搬送経路53,54,55に配置されている各搬送ローラ対及び排出ローラ対60を駆動するための複数の駆動モータを含む搬送駆動装置32が接続されている。

0052

シート後処理装置4による綴じ動作を図7に示すフローチャートによって説明する。先ずシート後処理制御部13は、搬出センサ59によって、処理トレイ61上にシートが搬出されているかを判別する(ステップS1)。搬出センサ59は、排出口58に搬出されるシートを検知するとオンし、シートが排出口58から処理トレイ61へ導入されると、シートの後端が検知領域から外れるためオフする。よって、シート後処理制御部13は、搬出センサ59がオンからオフに切り換わることで、処理トレイ61上にシートが搬出されたと判断する(ステップS1の「YES」)。

0053

そして、シート後処理制御部13は、パドル駆動モータM1の駆動を制御して、処理トレイ61に排出されたシートの後端整合動作を制御する(ステップS2)。シート30は、図2に示すように、シート30が排出口58からのシート搬出方向とは逆方向に移動する。これによりシート30は後端が図3に示すように、後端規制板62に突き当たり整合される。

0054

シート30の後端の整合が終了すると、シート後処理制御部13は、幅方向での整合動作を制御する(ステップS3)。具体的には、第1のサイド規制板63aを第2のサイド規制板63bに向けて移動させる。よって、シート30の幅方向の一端が第1のサイド規制板63aに押されて、シート30は第2のサイド規制板63bに向けて移動する。そして、シート30の幅方向の他端が第2のサイド規制板63bに当接することで、シート30は、図4に示すように幅方向でも整合される。

0055

シート後処理制御部13が第1のサイド規制板63aを第2のサイド規制板63bに向けて移動させる距離は、本体制御部12から出力されているシート30についてのシート情報に含まれているシートサイズに応じて決定される。すなわち、シート後処理制御部13は、シート30の幅方向の長さに対してサイド規制板63a、63b間の距離が若干短くなる位置まで第1のサイド規制板63aを移動させる。

0056

続いて、シート後処理制御部13は、処理トレイ61上で後端及び幅方向を整合することで位置決めしたシート30が最終のシートであるか否かを判別する。綴じ処理はまとまった枚数のシート束に対して行うが、シート後処理制御部13は、搬出センサ59が後続シートを順次検知してオンとオフを繰り返している間では、直前に整合したシート30は最終シートではないと判断して(ステップS4の「NO」)、ステップS1に戻りステップS2以降の処理を繰り返す。したがって、排出口58から順次送られてくるシート30は、処理トレイ61に集積されていく。

0057

シート後処理制御部13は、ステップS4での処理において、搬出センサ59がオフした後、一定時間が経過してもオンしないと、その直前に整合したシート30が最終シートと判断する(ステップS4の「YES」)。そして、シート後処理制御部13は、ステップS5において綴じ処理を行う。

0058

ステップS5での綴じ処理動作を図8のフローチャートに示す動作により実行される。綴じ処理では、シート後処理制御部13は、シートサイズ情報,綴じモード情報,結束力情報などの各種情報を本体制御部12からそれぞれ取得する(ステップS11乃至S13)。綴じモード情報は、シート束の綴じ位置を示すもので、画像形成システムの利用者によって入力部14に入力される。

0059

本実施例での綴じモードは、シート30の角部を綴じる「角綴じモード」と、シート30の辺に沿う2箇所を綴じる「2箇所綴じモード」とがあり、入力部14に設けた操作ボタンで指定するようになっている。また、結束力情報も、同じく利用者による入力部14への入力項目であり、圧着綴じでの綴じ力を「強い」,「普通」,「弱い」を入力部14に設けた操作ボタンで指定するようになっている。ここで、利用者が綴じた後に剥がしやすい仮綴じを希望する場合には「弱い」を選択することになる。

0060

シート後処理制御部13は、これらの情報を取得すると、綴じに関する各種の設定を行う。先ず、結束力情報に基づき綴じカ所数を設定する(ステップS14)。例えば、利用者が入力部14の操作パネルで「強い」を選択したときには、綴じカ所数を「3カ所」に設定する。また、「普通」を選択したときには、綴じカ所数を「2カ所」、「弱い」を選択したときには、綴じカ所数を「1カ所」を設定する。このように、シート後処理制御部13は、シート30の綴じカ所数を設定する設定手段として機能を有している。

0061

そして、シート後処理制御部13は、シートサイズ情報と綴じモード情報によって、綴じることが可能な領域(有効綴じ領域)を設定する(ステップS15)。有効綴じ領域は、角綴じの場合はシート30の角部における通常に設定される余白の部分、2箇所綴じの場合はシート30の一辺における通常に設定される余白の部分である。

0062

次に、シート後処理制御部13は、シートサイズ情報と綴じモード情報と綴じカ所数に基づき綴じ位置を設定する(ステップS16)。綴じ位置の設定については、予めプログラムの中にデータテーブルが設定されており、シートサイズ,綴じモード,綴じカ所数に基づきテーブルから適合するデータを抽出して設定する。もちろん、予め記憶したデータを用いずに、その都度、シートサイズ,綴じモード,綴じカ所数から綴じ位置を算出してもよい。

0063

綴じ位置の設定について、本実施例では有効綴じ領域内に均等になるように綴じ位置を設定している。すなわち、綴じカ所数が1カ所であれば、有効綴じ領域内の中央位置に綴じ位置を設定し、2カ所であれば有効綴じ領域内を2つの均一なブロックに分け、各ブロックの中央に各綴じ位置を設定している。また3カ所の場合には3つの均一なブロックの中央位置に各綴じ位置を設定している。

0064

図9は、角綴じの場合での綴じカ所数に応じた綴じ位置を示している。角綴じの場合の有効綴じ領域Aは、シート30の角部の三角の領域T内に収まる略正方形の範囲である。そして、この略正方形の有効綴じ領域Aにおいて、綴じカ所数が1カ所のときには、図9(a)に示すように、正方形の角部の三角形Tの底辺と直交する一組の対辺の中心を結ぶ線L11上に、綴じ位置b11が設定される。綴じカ所数が2カ所のときには、図9(b)に示すように、線L11を境にして正方形を2つの均一な長方形のブロックに分けたとき、線L11と平行な各ブロックの中心の線L12,L13の線上に綴じ位置b12,b13が設定される。綴じカ所数が3カ所のときには、図9(c)に示すように、有効綴じ領域Aを3つの均一な長方形のブロックに分けたときの各ブロックの中心の線L14,L15,L16の線上に綴じ位置b14,b15,b16が設定される。よって、シート30への綴じカ所数に応じて最初に綴じを施す位置が変わり、且つ綴じ位置間のピッチも綴じカ所数に応じて異なる。

0065

図10は、2箇所綴じの場合での綴じカ所数に応じた綴じ位置を示している。2箇所綴じの場合は、シート30の一方の側辺余白部分に、それぞれシート30の上下の辺から等しい距離dを置いた位置に同一の長方形状の有効綴じ領域A1,A2が設定される。そして、2箇所綴じの場合では、綴じカ所数が1カ所乃至3カ所に係らず、各有効綴じ領域A1,A2におけるシート30の側辺と直交する対辺の中心を結ぶ線L21上に綴じ位置が設定されるが、線L21上での上下の位置は綴じカ所数に応じて異なる。すなわち、綴じカ所数が1カ所のときには、図10(a)に示すように、長方形の有効綴じ領域A1,A2のシート30の側辺と平行している辺の中央にそれぞれ綴じ位置b21,b22が設定される。綴じカ所数が2カ所のときには、図10(b)に示すように、有効綴じ領域A1,A2をそれぞれシート30の側辺に沿って2つに分割したブロックの辺の中央に綴じ位置b23,b24,b25,b26が設定される。綴じカ所数が3カ所のときには、図10(c)に示すように、有効綴じ領域A1,A2をそれぞれシート30の側辺に沿って3つに分割したブロックの辺の中央に綴じ位置b27,b28,b29,b30,b31,b32が設定される。よって、2か所綴じの場合も角綴じの場合と同様に、シート30への綴じカ所数に応じて最初に綴じを施す位置が変わり、且つ綴じ位置間のピッチも綴じカ所数に応じて異なる。

0066

シート後処理制御部13は、こうして綴じ位置を設定したとき、設定した位置での綴じが可能であるか否かを判定する(ステップS17)。この場合、シートサイズが小さく綴じ位置の1つでも有効綴じ領域の外にあれば綴じ位置の設定を全てリセットし(ステップS21)、綴じ不能信号を本体制御部12へ出力して綴じ処理が不能であることを示す(ステップS22)。これにより、本体制御部12は、利用者が入力部14へ入力した綴じモード及び綴じカ所数が実行できないことを報知する。綴じが不可能な状態とは、主にシートサイズが小さいために、綴じ位置(圧着痕)が重なったり、図11で示すように綴じ位置(圧着痕)が有効領域からはみ出したりする場合で、このようなときシート後処理制御部13は綴じ位置の設定が不能と判定する。

0067

利用者が設定した綴じモード及び綴じカ所数に基づく綴じ処理が可能であれば、選択された綴じモードが角綴じモードまたは2箇所綴じモードのいずれかを判別し(ステップS18)、角綴じモード処理(ステップS19)又は2箇所綴じモード処理(ステップS20)へと移る。

0068

図12は、角綴じモードでシート後処理制御部13が行う処理を説明するフローチャートである。先ずシート後処理制御部13は、角綴じモードが選択された場合、ユニット移動機構69を制御して、図13(a)に示すように、ホームポジションHPに位置する綴じユニット64をシート30の一辺と平行な方向に移動させる(ステップS111)。そして、シート後処理制御部13は、図13(b)に示すように、綴じユニット64をシート30の一辺の端部の所定の所定位置K1で停止させる。綴じユニット64は、停止位置K1では摺動ピン67bが分岐部80aに入った状態であり、揺動してシート30の角部と対向する。

0069

そして、シート後処理制御部13は、綴じモータM4の駆動を制御して綴じ具70を作動させ、設定した角綴じ位置に綴じを施す(ステップS112)。本例では、前述した綴じ位置b1,b2,b3の3カ所で綴じ処理を行うために、図14で示すように、綴じモータM4の作動で先ず圧着痕K1aが形成される。綴じが終了すると、シート後処理制御部13は、設定綴じカ所数の綴じが完了したか否かを判定し(ステップS113)、設定綴じカ所数の綴じが完了していないと、綴じユニット64を所定位置K1で停止した状態で、綴じ具70をシート30の対角線上の中心に向けて一定の距離hを移動させて(ステップS114)、綴じ具70を作動して綴じを施し圧着痕K1bが形成される(ステップS115)。さらに、シート後処理制御部13は、綴じ具70を距離h分進めて作動させて、圧着痕K1cが形成される。

0070

このように、シート後処理制御部13は、角綴じモードの場合には、シート30の中心に向けた対角線方向に沿って複数の綴じカ所に綴じ処理を施すよう綴じ具70を制御する。よって、シート処理制御部は、綴じ位置がシート30の角部であるときには、シート30の対角線方向に沿って綴じ処理を施す。

0071

シート後処理制御部13は、設定の綴じ回数が終了すると(ステップS113の「YES」)、綴じ具70を初期位置であるK1に戻してから(ステップS116)、ユニット移動機構69を制御して、綴じユニット64をホームポジションHPに復帰させて(ステップS117)、角綴じ処理を終了する。

0072

図15は、2箇所綴じモードでシート後処理制御部13が行う処理を説明するフローチャートである。先ずシート後処理制御部13は、2箇所綴じモードが選択された場合、ユニット移動機構69を制御して、図16(a)に示すように、ホームポジションHPに位置する綴じユニット64をシート30の一辺と平行な方向に移動させる(ステップS211)。本例では、綴じカ所数が3カ所で行うために、図17で示すように、第1箇所での綴じ位置はQ1,Q2,Q3の3カ所、第2箇所での綴じ位置はQ4,Q5,Q6の3カ所が設定されている。

0073

シート後処理制御部13は、図16(b)に示すように、綴じユニット64が最初の綴じ位置Q1に到達すると停止させて(ステップS212)、綴じモータM4を駆動してシート30の綴じ位置Q1に綴じを施す。そして、角綴じモードと同様に設定綴じカ所数の綴じが完了しているか否かを判別し(ステップS213)、設定綴じカ所数の綴じが完了していない場合は、ユニット移動機構69を制御して、綴じユニット64をさらにシート30の一辺と平行な方向に移動させ(ステップS214)、次の綴じ位置Q2で綴じモータM4を駆動して綴じを施す(ステップS215)。

0074

綴じ位置Q2に綴じを施すと、再度設定綴じカ所数の綴じが完了したか否かを確認し(ステップS213)、設定綴じカ所数の綴じが完了していなければ、設定された次の綴じ位置Q3に綴じユニット64を移動させて綴じを施す。以降、シート後処理制御部13は、設定綴じカ所数の綴じが完了するまで、ステップS213乃至ステップS215の動作を繰り返し、シート30の綴じ位置Q1乃至Q6まで綴じユニット64を移動させて、綴じを施す動作を繰り返し実行する。尚、2箇所綴じモードでは、綴じカ所数が2カ所で1組としているため、締結力の操作が「強い」,「普通」,「弱い」の3段階としている本実施例でのシート後処理装置においては、「強い」の設定のときには6カ所、「普通」の設定のときには4カ所、「弱い」の設定のときには2カ所で綴じが行われる。

0075

このように、シート後処理制御部13は、2箇所綴じモードの場合には、シート30の一辺の方向に沿って複数の綴じカ所に綴じ処理を施すよう綴じ具70を制御する。よって、シート処理制御部は、綴じ位置がシート30の辺と平行した位置にあるときには、その辺の方向に沿って綴じ処理を施す。

0076

シート後処理制御部13は、設定した綴じカ所数でのシート30への綴じを施すと、綴じユニット64をホームポジションHPに復帰させて(ステップS216)、2箇所綴じ処理を終了する。図8のフローチャートでの説明に戻って、シート後処理制御部13は、図9乃至図11で詳細に説明したステップS5の処理を行うと、処理トレイ61で綴じ処理したシート30を第2の排紙トレイ57に排出する(ステップS6)。

0077

綴じ位置については上記に限定されるものではなく、角綴じの場合、図18で示すように有効綴じ領域内の一端側から他端側に向かって、すなわちシート30の角部から対角線上に、順次に距離hを置いて設定してもよい。この場合、図11に示すように設定された綴じ位置が有効綴じ領域を超えた位置にあれば、綴じモードは自動的にキャンセルまたは選択の綴じが不可能であることを報知する。

0078

また、同じく角綴じの場合の綴じの向きも、図19(a)に示すようにシート30の中心に臨ませる斜め打ちに限らず、図19(b)に示すようなシート30の対辺と向き合う平行打ちであってもよい。そして、斜め打ちと平行打ちの両方が可能で、利用者が任意に選択できるようにしてもよい。さらに、角綴じや2箇所綴じ以外で、シート30の角以外の一辺の任意の位置の1カ所に平行打ちで綴じ施すモードを設け、綴じカ所数が複数のときにはシート30の一辺に沿うように綴じ位置を設定するようにしてもよい。

0079

上記のシート後処理装置4は、角綴じモード及び2箇所綴じモードにおいて、綴じカ所数を任意に設定できるようにしたことで、シート束の締結力が自在に調整できる。これによって、シート束の枚数やシートの種類などに応じた適切な綴じが可能になる。また、シート束の締結力が自在に調整できるようになるため、利用者が所望する綴じが容易に可能
となる。さらに、角綴じモードのときにはシート30の内側に向う複数カ所に綴じを行い、2箇所綴じのときにはシート30の一辺に沿う複数カ所に綴じを行うようにしたので、綴じたシート束の取り扱いに支障が生じないようにすることできる。

0080

なお、上述の実施の形態では、綴じユニット64及び綴じ具70の位置を移動し、綴じ具70を作動させてシートの複数カ所に綴じを行うようにしたが、後端規制板62及びサイド規制板63a,63bを作動させ、シートの綴じ位置を綴じユニット64の綴じ具70に対向する位置となるようにシートを移動してもよい。つまり、この変形例では、位置決め手段としての後端規制板62及びサイド規制板63a,63bによってシートを移動し、複数の綴じカ所に綴じを施す。

0081

13シート後処理制御部(綴じカ所数設定手段、綴じ制御手段)
30シート
64綴じユニット(綴じ手段)
70 綴じ具

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