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技術 自動壁紙糊付機

出願人 極東産機株式会社
発明者 山根将司清水保博
出願日 2016年9月16日 (4年8ヶ月経過) 出願番号 2016-181416
公開日 2018年3月22日 (3年2ヶ月経過) 公開番号 2018-043466
状態 特許登録済
技術分野 塗布装置1(接触、浸漬) 装飾技術
主要キーワード モーター歯車 割り込みスイッチ クリアース ローラー配置 実行長 サイド板 寸動スイッチ ハイテンション
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月22日)のものです。
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図面 (13)

課題

送り出しローラー逆転させる機能の要望があるが、不用意ローラーの逆転を行えば、ドクターローラー糊付けローラーの隙間の上にが貯まりすぎて所定量よりも多い厚みの糊が塗布されて塗りムラが生じる場合があり、また、既に糊が塗布された壁紙の部分が送り出しローラーの位置まで逆送りされた場合に、送り出しローラーに糊が付着して壁紙に汚れが生じる場合れがあるという課題を有する。

解決手段

送り出しローラーを逆転させる逆送りスイッチを設け、逆送りスイッチが押された場合に、送り出しローラーを逆転させ、送り出しローラーが逆転している間のモーターパルス信号から、送り出しローラーの逆送り量を算出し、壁紙の糊が塗布された部分が送り出しローラーまで巻き戻される前に、送り出しローラーの逆転を停止させる、また、2相検尺パルス信号の位相により、逆送りされた壁紙の逆送り長さを算出する。

概要

背景

図11に従来技術の自動壁紙糊付機(101)を用いて壁紙Aに糊付けを行う様子を説明し、図12に従来技術の自動壁紙糊付機(101)のローラー配置を示す。
自動壁紙糊付機(101)の下部フレーム(103)には、送り出しローラー(109)、ドクターローラー(111)、糊付けローラー(112)、ナラシローラー(114)が配設されており、また、下部フレーム(103)には糊箱(107)が装着され、糊箱(107)の内部にはBを汲み上げて糊付けローラー(112)に転写するための糊上げローラー(115)が配設されている。
また、下部フレーム(103)には壁紙Aの左右端を裁断する為の、上刃(116)と下刃(117)が配設されたスリッター(106)が装着される。

また、上部フレーム(102)には、検尺ローラー(108)、ハイテンションローラー(110)、押さえローラー(113)が配設されており、上部フレーム(102)は、開閉支点(図示せず)により、下部フレーム(103)に対して開閉可能であり、糊箱(107)に糊Bを入れる際や壁紙Aをセットする際や清掃の際には上部フレーム(102)を開けて行う。

また、下部フレーム(103)には制御装置(105)が係止され、制御装置(105)に配設されたモーター(133)の出力軸先端に設けられたモーター歯車(図示せず)と下部フレーム(103)の内部と上部フレーム(102)の内部に設けられた複数の本体歯車(図示せず)により、送り出しローラー(109)とドクターローラー(111)と糊付けローラー(112)とナラシローラー(114)と糊上げローラー(115)と押さえローラー(113)と上刃(116)と下刃(117)が回転駆動される。
一方、検尺ローラー(108)とハイテンションローラー(110)にはモーター(133)の駆動力は伝達されず、搬送される壁紙Aに従動して回転する。

また、検尺ローラー(108)の軸端にはスリット板(137)とフォトマイクロセンサ(138)が配設されており、検尺ローラー(108)の回転に比例した単相検尺パルス信号が生成される。単相の検尺パルス信号を計数することにより、検尺ローラー(108)が正転しているか、あるいは逆転しているかを検知することなく、壁紙Aが排出側に移動しているものとして長さが算出される。

このようなローラー配置により、糊箱(107)に貯留された糊Bが糊上げローラー(115)により汲み上げられて糊付けローラー(112)に転写され、ドクターローラー(111)と糊付けローラー(112)の隙間によって定められた所定の厚みの糊Bが壁紙Aの裏面に塗布されて所定の長さの糊付けが実行される。
また、糊付けが実行される過程において、糊上げローラー(115)と糊付けローラー(112)とドクターローラー(111)とナラシローラー(114)は、糊付け実行時に糊Bが付着するローラーであるが、送り出しローラー(109)と検尺ローラー(108)とハイテンションローラー(110)と押さえローラー(113)は糊Bが付着すると壁紙Aの表面を汚してしまう恐れがあるので糊Bを付着させてはならないローラーである。

図10を用いて従来技術の自動壁紙糊付機(101)の表示操作部(127)を説明する。
表示操作部(127)の上方には、液晶表示器LEDにより構成される表示部(139)が設けられており、作業者が設定した「設定糊付け長さ」や、作業者が設定した「設定枚数」や、糊付け実行速度などの作動条件や、補助機能設定内容や、高電圧や糊残量などの警告や、糊Bを塗布して排出した壁紙Aの長さである「実行糊付け長さ」などを表示する。

表示操作部(127)の下方には、複数のスイッチが配置されており、複数のキースイッチ(140)には、複数の「数字キースイッチ」や、糊付け速度指示や補助機能の設定を行う為の複数の「設定指示スイッチ」が設けられている。

「セットスイッチ」(143)は、「設定糊付け長さ」や作動条件などを設定するためのスイッチであり、「クリアスイッチ」(144)は、一度設定した「設定糊付け長さ」等の内容を消去(クリア)するためのスイッチであり、「リセットスイッチ」(141)は、「実行糊付け長さ」や「実行枚数」などをリセットして0に戻すためのスイッチである。「スタートスイッチ」(142)は、モーター(133)を正転方向に回転させて、壁紙Aを排出方向に搬送して糊付けを実行するためのスタートスイッチである。

「送りスイッチ」(145)は、「送りスイッチ」(145)が押されている間だけモーター(133)を正転方向に回転させて、壁紙Aを排出方向に搬送するためのスイッチであり、
「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」に到達して搬送を停止した後に、壁紙Aの図柄Cの位置を微調整するため等に使用されるスイッチである。「送りスイッチ」(145)は自動壁紙糊付機(101)の機種によっては、インチングスイッチ、あるいは寸動スイッチと称されているものもあるが役割は同じである。

続いて、糊付け作業を行う場合について説明する。
作業者は、自動壁紙糊付機(101)とは別体の糊供給装置(図示せず)を用いるか、あるいは手勺により、糊箱(107)に糊Bを入れて、制御装置(105)に設けられている割り込みスイッチ(135)を押して、モーター(133)を起動して糊付けローラー(112)、ドクターローラー(111)、糊上げローラー(115)等を回転させて、糊Bを糊付けローラー(112)の表面に均一に付けておく。

そして、壁紙Aの原反原反芯棒(120)を通して、左右端をサイド板(121)で挟み込んで、脚部(104)に設けられた原反受け(119)に装着し、上部フレーム(102)を開けた状態で壁紙Aの原反から壁紙Aの先端を引き出して、テンションバー(122)を通して、スリッター(106)の上刃(116)と下刃(117)を通して、送り出しローラー(109)と糊付けローラー(112)の上を通して、ナラシローラー(114)のところまで持っていって、糊Bが付着している糊付けローラー(112)に押しつけて上部フレーム(102)を閉じる。

そして、再び、割り込みスイッチ(135)を押して、モーター(133)を起動して糊付けローラー(112)、ドクターローラー(111)、糊上げローラー(115)等を回転させて、糊付けローラー(112)により糊Bを壁紙Aに塗布して壁紙Aの裏面の糊Bが塗布された部分が糊箱前面(125)よりもやや下方へ到達したところで、モーター(133)を停止して糊付けローラー(112)、ドクターローラー(111)、糊上げローラー(115)等の回転を止める。

そして、壁紙Aの糊Bが塗布された部分を糊箱前面(125)と下部前面ステー(126)に貼り付けて動かないようにして、カッターナイフを下部前面ステー(126)の左端の上面に接触させながら右へ滑らせて、壁紙Aを一直線に切断する。この切断面が一枚目糊付き壁紙Aの先頭部となる。壁紙Aの糊箱前面(125)と下部前面ステー(126)に貼り付けた部分を剥がしておく。

以上で事前準備が終わったので糊付けを実行する。作業者は、まず、糊Bを塗布して排出する壁紙Aの糊付け長さである「設定糊付け長さ」を設定する。制御装置(105)の正面の表示操作部(127)の複数の「数字キースイッチ」(140)を使ってcm単位で入力する。例えば、200cmとして以下説明する。

「設定糊付け長さ」の入力が終わり作業者により「スタートスイッチ」(142)が押されると、制御装置(105)の演算部(129)はモーター(133)を正転起動して、送り出しローラー(109)、糊付けローラー(112)、ドクターローラー(111)、糊上げローラー(115)、ナラシローラー(114)等のローラを回転させて壁紙Aを搬送して自動壁紙糊付機(101)の正面側へ排出する。

検尺ローラー(108)の軸端に設けられているスリット板(137)とフォトマイクロセンサ(138)から生成された単相の検尺パルス信号を計数して糊Bを塗布して排出した壁紙Aの長さを算出して、「実行糊付け長さ」を表示操作部(127)の表示部(139)に表示しながら、糊Bを塗布して排出している壁紙Aの「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」の少し手前に達したら、モーター(133)をスローダウンさせて、「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」に達したら停止させる。

壁紙Aの搬送が停止したら作業者は、壁紙Aを糊箱前面(125)と下部前方ステー(126)に押しつけて動かない様にして、 下部前方ステー(126)の上面にカッターナイフを当てて壁紙Aを一直線に切断して、自動壁紙糊付機(101)の横などに置く。

これで一枚目の糊付けができたので続いて、作業者は同じ長さの糊付けを行いたいのであれば、同じ「設定糊付け長さ」のままで、「リセットスイッチ」(141)を押して、続いて「スタートスイッチ」(142)を押すと、自動壁紙糊付機(101)は、同じ長さ200cmで2枚目の糊付けを実行する。

一方、異なる長さの糊付けを行いたいのであれば、「クリアスイッチ」(144)を押してから、複数の「数字キースイッチ」(140)を使って異なる「設定糊付け長さ」を入力してから「スタートスイッチ」(142)を押して2枚目の糊付けを実行する。この様にして、糊付き壁紙が複数枚できたら部屋に貼りに行く。

概要

送り出しローラーを逆転させる機能の要望があるが、不用意にローラーの逆転を行えば、ドクターローラーと糊付けローラーの隙間の上に糊が貯まりすぎて所定量よりも多い厚みの糊が塗布されて塗りムラが生じる場合があり、また、既に糊が塗布された壁紙の部分が送り出しローラーの位置まで逆送りされた場合に、送り出しローラーに糊が付着して壁紙に汚れが生じる場合れがあるという課題を有する。送り出しローラーを逆転させる逆送りスイッチを設け、逆送りスイッチが押された場合に、送り出しローラーを逆転させ、送り出しローラーが逆転している間のモーターパルス信号から、送り出しローラーの逆送り量を算出し、壁紙の糊が塗布された部分が送り出しローラーまで巻き戻される前に、送り出しローラーの逆転を停止させる、また、2相の検尺パルス信号の位相により、逆送りされた壁紙の逆送り長さを算出する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

モーターにより回転駆動され、壁紙を搬送する送り出しローラーと、壁紙に従動回転する検尺ローラーと、検尺ローラーの回転により検尺パルス信号を生成する検尺手段と、設定された長さの壁紙にを塗布する糊付け実行処理を行うための制御装置を有する自動壁紙糊付機において、前記制御装置に、前記送り出しローラーを逆転させる逆送りスイッチを設け、糊付け実行処理を終えて前記送り出しローラーを停止させた後、前記逆送りスイッチが押された場合に、前記送り出しローラーを逆転させ、前記送り出しローラーが逆転している間に前記モーターから出力されるモーターパルス信号により前記送り出しローラーの逆送り量を算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に、前記送り出しローラーの逆転を停止させることを特徴とする自動壁紙糊付機。

請求項2

モーターにより回転駆動され、壁紙を搬送する送り出しローラーと、壁紙に従動回転する検尺ローラーと、前記検尺ローラーの回転により検尺パルス信号を生成する検尺手段と、設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を行うための制御装置を有する自動壁紙糊付機において、前記制御装置に、前記送り出しローラーを逆転させる逆送りスイッチを設け、糊付け実行処理を終えて前記送り出しローラーを停止させた後、前記逆送りスイッチが押された場合に、前記送り出しローラーを逆転させ、前記送り出しローラーが逆転している間に、前記検尺手段が生成する検尺パルス信号により壁紙の逆送り長さを算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に、前記送り出しローラーの逆転を停止させることを特徴とする自動壁紙糊付機。

請求項3

2相の検尺パルス信号の位相により前記検尺ローラーの回転方向を判定し、前記検尺ローラーが逆転している状態で生成される前記検尺パルス信号を計数することにより、逆送り長さを算出することを特徴とする前記請求項2の自動壁紙糊付機。

請求項4

糊付け実行処理を終えて送り出しローラーを停止させた後、所定の時間内のみ前記逆送りスイッチを有効にし、所定の時間内であっても、リセットスイッチ、あるいはクリアスイッチ、あるいはスタートスイッチのいずれかのスイッチが押された場合には、前記逆送りスイッチを無効にすることを特徴とする前記請求項1、および前記請求項2、および前記請求項3の自動壁紙糊付機。

技術分野

0001

本発明は、部屋の天井や壁面に貼る壁紙に、所定の厚みで、所定の長さの壁紙にを塗布する為の自動壁紙糊付機である。

背景技術

0002

図11に従来技術の自動壁紙糊付機(101)を用いて壁紙Aに糊付けを行う様子を説明し、図12に従来技術の自動壁紙糊付機(101)のローラー配置を示す。
自動壁紙糊付機(101)の下部フレーム(103)には、送り出しローラー(109)、ドクターローラー(111)、糊付けローラー(112)、ナラシローラー(114)が配設されており、また、下部フレーム(103)には糊箱(107)が装着され、糊箱(107)の内部には糊Bを汲み上げて糊付けローラー(112)に転写するための糊上げローラー(115)が配設されている。
また、下部フレーム(103)には壁紙Aの左右端を裁断する為の、上刃(116)と下刃(117)が配設されたスリッター(106)が装着される。

0003

また、上部フレーム(102)には、検尺ローラー(108)、ハイテンションローラー(110)、押さえローラー(113)が配設されており、上部フレーム(102)は、開閉支点(図示せず)により、下部フレーム(103)に対して開閉可能であり、糊箱(107)に糊Bを入れる際や壁紙Aをセットする際や清掃の際には上部フレーム(102)を開けて行う。

0004

また、下部フレーム(103)には制御装置(105)が係止され、制御装置(105)に配設されたモーター(133)の出力軸先端に設けられたモーター歯車(図示せず)と下部フレーム(103)の内部と上部フレーム(102)の内部に設けられた複数の本体歯車(図示せず)により、送り出しローラー(109)とドクターローラー(111)と糊付けローラー(112)とナラシローラー(114)と糊上げローラー(115)と押さえローラー(113)と上刃(116)と下刃(117)が回転駆動される。
一方、検尺ローラー(108)とハイテンションローラー(110)にはモーター(133)の駆動力は伝達されず、搬送される壁紙Aに従動して回転する。

0005

また、検尺ローラー(108)の軸端にはスリット板(137)とフォトマイクロセンサ(138)が配設されており、検尺ローラー(108)の回転に比例した単相検尺パルス信号が生成される。単相の検尺パルス信号を計数することにより、検尺ローラー(108)が正転しているか、あるいは逆転しているかを検知することなく、壁紙Aが排出側に移動しているものとして長さが算出される。

0006

このようなローラー配置により、糊箱(107)に貯留された糊Bが糊上げローラー(115)により汲み上げられて糊付けローラー(112)に転写され、ドクターローラー(111)と糊付けローラー(112)の隙間によって定められた所定の厚みの糊Bが壁紙Aの裏面に塗布されて所定の長さの糊付けが実行される。
また、糊付けが実行される過程において、糊上げローラー(115)と糊付けローラー(112)とドクターローラー(111)とナラシローラー(114)は、糊付け実行時に糊Bが付着するローラーであるが、送り出しローラー(109)と検尺ローラー(108)とハイテンションローラー(110)と押さえローラー(113)は糊Bが付着すると壁紙Aの表面を汚してしまう恐れがあるので糊Bを付着させてはならないローラーである。

0007

図10を用いて従来技術の自動壁紙糊付機(101)の表示操作部(127)を説明する。
表示操作部(127)の上方には、液晶表示器LEDにより構成される表示部(139)が設けられており、作業者が設定した「設定糊付け長さ」や、作業者が設定した「設定枚数」や、糊付け実行速度などの作動条件や、補助機能設定内容や、高電圧や糊残量などの警告や、糊Bを塗布して排出した壁紙Aの長さである「実行糊付け長さ」などを表示する。

0008

表示操作部(127)の下方には、複数のスイッチが配置されており、複数のキースイッチ(140)には、複数の「数字キースイッチ」や、糊付け速度指示や補助機能の設定を行う為の複数の「設定指示スイッチ」が設けられている。

0009

「セットスイッチ」(143)は、「設定糊付け長さ」や作動条件などを設定するためのスイッチであり、「クリアスイッチ」(144)は、一度設定した「設定糊付け長さ」等の内容を消去(クリア)するためのスイッチであり、「リセットスイッチ」(141)は、「実行糊付け長さ」や「実行枚数」などをリセットして0に戻すためのスイッチである。「スタートスイッチ」(142)は、モーター(133)を正転方向に回転させて、壁紙Aを排出方向に搬送して糊付けを実行するためのスタートスイッチである。

0010

「送りスイッチ」(145)は、「送りスイッチ」(145)が押されている間だけモーター(133)を正転方向に回転させて、壁紙Aを排出方向に搬送するためのスイッチであり、
「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」に到達して搬送を停止した後に、壁紙Aの図柄Cの位置を微調整するため等に使用されるスイッチである。「送りスイッチ」(145)は自動壁紙糊付機(101)の機種によっては、インチングスイッチ、あるいは寸動スイッチと称されているものもあるが役割は同じである。

0011

続いて、糊付け作業を行う場合について説明する。
作業者は、自動壁紙糊付機(101)とは別体の糊供給装置(図示せず)を用いるか、あるいは手勺により、糊箱(107)に糊Bを入れて、制御装置(105)に設けられている割り込みスイッチ(135)を押して、モーター(133)を起動して糊付けローラー(112)、ドクターローラー(111)、糊上げローラー(115)等を回転させて、糊Bを糊付けローラー(112)の表面に均一に付けておく。

0012

そして、壁紙Aの原反原反芯棒(120)を通して、左右端をサイド板(121)で挟み込んで、脚部(104)に設けられた原反受け(119)に装着し、上部フレーム(102)を開けた状態で壁紙Aの原反から壁紙Aの先端を引き出して、テンションバー(122)を通して、スリッター(106)の上刃(116)と下刃(117)を通して、送り出しローラー(109)と糊付けローラー(112)の上を通して、ナラシローラー(114)のところまで持っていって、糊Bが付着している糊付けローラー(112)に押しつけて上部フレーム(102)を閉じる。

0013

そして、再び、割り込みスイッチ(135)を押して、モーター(133)を起動して糊付けローラー(112)、ドクターローラー(111)、糊上げローラー(115)等を回転させて、糊付けローラー(112)により糊Bを壁紙Aに塗布して壁紙Aの裏面の糊Bが塗布された部分が糊箱前面(125)よりもやや下方へ到達したところで、モーター(133)を停止して糊付けローラー(112)、ドクターローラー(111)、糊上げローラー(115)等の回転を止める。

0014

そして、壁紙Aの糊Bが塗布された部分を糊箱前面(125)と下部前面ステー(126)に貼り付けて動かないようにして、カッターナイフを下部前面ステー(126)の左端の上面に接触させながら右へ滑らせて、壁紙Aを一直線に切断する。この切断面が一枚目糊付き壁紙Aの先頭部となる。壁紙Aの糊箱前面(125)と下部前面ステー(126)に貼り付けた部分を剥がしておく。

0015

以上で事前準備が終わったので糊付けを実行する。作業者は、まず、糊Bを塗布して排出する壁紙Aの糊付け長さである「設定糊付け長さ」を設定する。制御装置(105)の正面の表示操作部(127)の複数の「数字キースイッチ」(140)を使ってcm単位で入力する。例えば、200cmとして以下説明する。

0016

「設定糊付け長さ」の入力が終わり作業者により「スタートスイッチ」(142)が押されると、制御装置(105)の演算部(129)はモーター(133)を正転起動して、送り出しローラー(109)、糊付けローラー(112)、ドクターローラー(111)、糊上げローラー(115)、ナラシローラー(114)等のローラを回転させて壁紙Aを搬送して自動壁紙糊付機(101)の正面側へ排出する。

0017

検尺ローラー(108)の軸端に設けられているスリット板(137)とフォトマイクロセンサ(138)から生成された単相の検尺パルス信号を計数して糊Bを塗布して排出した壁紙Aの長さを算出して、「実行糊付け長さ」を表示操作部(127)の表示部(139)に表示しながら、糊Bを塗布して排出している壁紙Aの「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」の少し手前に達したら、モーター(133)をスローダウンさせて、「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」に達したら停止させる。

0018

壁紙Aの搬送が停止したら作業者は、壁紙Aを糊箱前面(125)と下部前方ステー(126)に押しつけて動かない様にして、 下部前方ステー(126)の上面にカッターナイフを当てて壁紙Aを一直線に切断して、自動壁紙糊付機(101)の横などに置く。

0019

これで一枚目の糊付けができたので続いて、作業者は同じ長さの糊付けを行いたいのであれば、同じ「設定糊付け長さ」のままで、「リセットスイッチ」(141)を押して、続いて「スタートスイッチ」(142)を押すと、自動壁紙糊付機(101)は、同じ長さ200cmで2枚目の糊付けを実行する。

0020

一方、異なる長さの糊付けを行いたいのであれば、「クリアスイッチ」(144)を押してから、複数の「数字キースイッチ」(140)を使って異なる「設定糊付け長さ」を入力してから「スタートスイッチ」(142)を押して2枚目の糊付けを実行する。この様にして、糊付き壁紙が複数枚できたら部屋に貼りに行く。

先行技術

0021

特許第5904492号

発明が解決しようとする課題

0022

壁紙Aのデザインには、例えば、図柄Cなどが繰り返されているデザインのものもあり、部屋に貼った時に図柄Cが横方向に並ぶ様にしたいので、「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」に到達して停止した後、作業者が図柄Cを目視しながら位置の微調整をする為に、「送りスイッチ」(145)が設けられており、「送りスイッチ」(145)が押されている間だけモーター(133)が起動して、作業者が目視により図柄Cの位置が下部前面ステー(126)のところになる様に微調整ができる様になっている。

0023

しかし、合わせたい図柄Cの位置が下部前面ステー(126)のところを通過してしまった場合には、壁紙Aを逆方向に(壁紙Aの原反方向に)巻き戻す動作はできないので、
作業者は両手で壁紙Aを持ち上げて、合わせたい図柄Cの位置が下部前面ステー(126)のところにくるようにして、壁紙Aを糊箱前面(125)と下部前方ステー(126)に押しつけて動かない様にして、カッターナイフを下部前面ステー(126)の左端の上面に接触させながら右へ滑らせて切断することにより図柄Cの位置の微調整をしているが、作業者の手に糊が付く作業であるので、自動で巻き戻し方向に逆転する機能があれば便利であるという要望がある。

0024

また、例えば、「実行糊付け長さ」が200cmで停止した位置から、作業者が「送りスイッチ」(145)を押して5cm排出させた場合、表示操作部(127)の糊付け長さは205cmと算出されるが、この状態で、作業者が壁紙Aを3cm持ち上げてカッターナイフを下部前面ステー(126)の左端の上面に接触させながら右へ滑らせて、壁紙Aを一直線に切断為た場合、できあがった糊付き壁紙Aの長さは202cmであるが、表示操作部(127)の糊付け長さは205cmのままであり、誤差が生じているので、壁紙Aを持ち上げて修正した分の長さを算出してマイナスしてくれれば便利であるという要望がある。

0025

しかし、従来技術の自動壁紙糊付機では、寸動機能、あるいはインチング機能、あるいは送り機能と称し、壁紙Aを排出方向に送る機能は有しているが、巻き戻し方向に逆送りが実行できる機能を有する自動壁紙糊付機は具現化されていない。具現化されていない要因として下記の課題がある。

0026

不用意にローラーの逆転を行えば、ドクターローラー(111)と糊付けローラー(112)の隙間の上に糊Bが貯まりすぎて、ドクターローラー(111)と糊付けローラー(112)の隙間により定められた厚みよりも多い糊Bが塗布され、塗りムラが生じる場合があるという課題がある。

0027

また、既に糊Bが塗布された壁紙Aの部分が、送り出しローラー(109)の位置まで巻き戻された場合、送り出しローラー(109)に糊Bが付着して汚れ、その後糊付けを行うと壁紙Aに汚れが生じる場合があるという課題がある。

0028

また、長時間ローラーの逆転を行えば、スリッター(106)の上刃(116)と上刃(117)に悪影響を与える場合があるという課題がある。

0029

また、壁紙の逆送りをしてはならない状態で、作業者がタイミングを誤って逆送りスイッチを押した場合には、壁紙がローラーに巻きついてシワが発生して壁紙の損失を生じる場合があるという課題がある。

課題を解決するための手段

0030

モーターにより回転駆動され、壁紙を搬送する送り出しローラーと、壁紙に従動回転する検尺ローラーと、検尺ローラーの回転により検尺パルス信号を生成する検尺手段と、設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を行うための制御装置を有する自動壁紙糊付機において、
制御装置に、送り出しローラーを逆転させる「逆送りスイッチ」を設け、糊付け実行処理を終えて送り出しローラーを停止させた後、「逆送りスイッチ」が押された場合に送り出しローラーを逆転させて、送り出しローラーが逆転している間にモーターから出力されるモーターパルス信号により、送り出しローラーの逆送り量を算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させることを特徴とする。

0031

モーターにより回転駆動され、壁紙を搬送する送り出しローラーと、壁紙に従動回転する検尺ローラーと、検尺ローラーの回転により検尺パルス信号を生成する検尺手段と、設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を行うための制御装置を有する自動壁紙糊付機において、
制御装置に、送り出しローラーを逆転させる「逆送りスイッチ」を設け、糊付け実行処理を終えて送り出しローラーを停止させた後、「逆送りスイッチ」が押された場合に送り出しローラーを逆転させ、送り出しローラーが逆転している間に、検尺手段が生成する検尺パルス信号により壁紙の逆送り長さを算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させることを特徴とする。

0032

2相の検尺パルス信号の位相により検尺ローラーの回転方向を判定し、検尺ローラーが逆転している状態で生成される検尺パルス信号を計数することにより、逆送りされた壁紙の逆送り長さを算出することを特徴とする。

0033

糊付け実行処理を終えて送り出しローラーを停止させた後、所定の時間内のみ「逆送りスイッチ」を有効にし、所定の時間内であっても、「リセットスイッチ」、あるいは「クリアスイッチ」、あるいは「スタートスイッチ」のいずれかのスイッチが押された場合には、「逆送りスイッチ」を無効にすることを特徴とする。

発明の効果

0034

本発明の自動壁紙糊付機では、制御装置に、送り出しローラーを逆転させる「逆送りスイッチ」を設け、設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を終え、送り出しローラーを停止させた後、「逆送りスイッチ」が押された場合に、送り出しローラーを逆転させ、
送り出しローラーが逆転している間にモーターから出力されるモーターパルス信号により、送り出しローラーの逆送り量を算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させるので、作業者が、逆送りスイッチを長く押しすぎた場合でも送り出しローラーに糊が付着することはない。

0035

また、壁紙の既に糊が塗布されている部分が送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させた場合の糊付けローラーとドクターローラーの回転量は、糊付けローラーとドクターローラーの隙間に多量の糊が貯まるほどではないので塗りムラを生じることはない。

0036

また、壁紙の既に糊が塗布されている部分が送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させた場合のスリッターの上刃と下刃の回転量は少ないので逆転による不具合は生じない。

0037

本発明の自動壁紙糊付機では、制御装置に、送り出しローラーを逆転させる「逆送りスイッチ」を設け、設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を終え、送り出しローラーを停止させた後、「逆送りスイッチ」が押された場合に、送り出しローラーを逆転させ、
送り出しローラーが逆転している間に、検尺手段が生成する検尺パルス信号により壁紙の逆送り長さを算出し、壁紙の糊が塗布された部分が前記送り出しローラーまで巻き戻される前に送り出しローラーの逆転を停止させるので、作業者が、逆送りスイッチを長く押しすぎた場合でも送り出しローラーに糊が付着することはない。

0038

2相の検尺パルス信号の位相により検尺ローラーの回転方向を判定し、検尺ローラーが逆転している状態で生成される検尺パルス信号を計数することにより、逆送りされた壁紙の逆送り長さを算出するので、図柄の停止位置の修正後の糊付け実行長さを算出することができる。

0039

設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を終え、送り出しローラーを停止させた後、所定の時間内のみ「逆送りスイッチ」を有効にし、所定の時間内であっても「リセットスイッチ」、あるいは「クリアスイッチ」、あるいは「スタートスイッチ」のいずれかのスイッチが押された場合には、「逆送りスイッチ」を無効にすることにより、壁紙の逆送りをする必要があり得ない状態では、作業者がタイミングを誤って逆送りスイッチを押した場合でも、演算部は送り出しローラーの逆転は行わないので、作業者の操作ミス違いによる壁紙の損失は防止できる。

図面の簡単な説明

0040

図1は、本発明の自動壁紙糊付機の機能ブロックを説明するための図であり、図1(a)は、機能ブロックの構成を示す図であり、図1(b)は検尺部が生成する2相の検尺パルスの位相を説明する図であり、壁紙が排出方向に搬送されている状態の位相である。図1(c)は検尺部が生成する2相の検尺パルスの位相を説明する図であり、壁紙が巻き戻し方向に搬送されている状態の位相である。図1(d)はモーターが逆転している場合のモーターパルス信号の位相の図である。
図2は、本発明の自動壁紙糊付機の表示操作部を説明するための図である。
図3は、本発明の自動壁紙糊付機を用いて糊付けをする様子を説明するための図である。
図4は、本発明の自動壁紙糊付機のローラー配置を説明するための図である。
図5は、本発明の自動壁紙糊付機の設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理のフローチャートである。
図6は、本発明の自動壁紙糊付機の、逆送りスイッチの有効を定める処理のフローチャートである。
図7は、本発明の自動壁紙糊付機が、検尺パルス信号に基づいて逆送りを実行する処理のフローチャートである。
図8は、本発明の自動壁紙糊付機が、送りを実行する処理のフローチャートである。
図9は、本発明の自動壁紙糊付機が、送り出しローラーの送り量に基づいて逆送りを実行する処理のフローチャートである。
図10は、従来技術の自動壁紙糊付機の表示操作部を説明するための図である。
図11は、従来技術の自動壁紙糊付機を用いて糊付けをする様子を説明するための図である。
図12は、従来技術の自動壁紙糊付機のローラー配置を説明するための図である。

発明を実施するための最良の形態

0041

モーター(33)は、DCブラシレスモーターであり、内部に実装されたホール素子によりローターの位置を出して、回転方向や回転角度や回転速度に比例した、図1(d)に示す、モーターパルス信号U相(47)、モーターパルス信号V相(48)、モーターパルス信号W相(49)を外部に出力するものである。

0042

モーター制御部(34)は、DCブラシレスモーターの正転や逆転や回転速度の制御を行うものであり、DCブラシレスモーターから出力された、モーターパルス信号U相(47)、モーターパルス信号V相(48)、モーターパルス信号W相(49)により、DCブラシレスモーターの回転方向や回転速度をフィードバック制御により修正できるものである。
また、モーター制御部(34)は、演算部(29)と運転指令や回転方向や回転角度や回転速度やDCブラシレスモーターなどの情報を送受信できる機能を持っている。

0043

計時部は、カレンダー時計IC等であり、年、月、日、時、分、秒を管理するものである。

0044

表示操作部(27)は、上方には、液晶表示器とLEDにより構成される表示部(39)が設けられており、作業者が設定した「設定糊付け長さ」や、作業者が設定した「設定枚数」や、糊付け実行速度などの作動条件や、補助機能の設定内容や、高電圧や糊残量などの警告や、糊Bを塗布して排出した壁紙Aの長さである「実行糊付け長さ」などを表示する。

0045

表示操作部(27)の下方には、複数のスイッチが配置されており、複数のキースイッチ(40)には、糊付け長さや糊付け枚数を入力するための複数の数字キースイッチや、糊付け速度指示や補助機能の設定を行う為の複数の設定指示スイッチが設けられている。
「セットスイッチ」(43)は、糊付け長さや、糊付け枚数や作動条件などを設定するためのスイッチであり、「クリアスイッチ」(44)は、一度設定した「設定糊付け長さ」等の内容を消去(クリア)するためのスイッチであり、「リセットスイッチ」(41)は、表示操作部(27)に表示している、糊Bを塗布して排出した壁紙Aの「実行糊付け長さ」や「実行枚数」などをリセットして0に戻すためのスイッチである。
「スタートスイッチ」(42)は、モーター(33)を正転方向に回転させて、壁紙Aを排出方向に搬送して糊付け実行開始を指示するためのスイッチである。

0046

「送りスイッチ」(45)は、「送りスイッチ」(45)が押されている間だけモーター(33)を正転方向に回転させて、壁紙Aを排出方向に搬送するためのスイッチであり、
「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」に到達して搬送を停止した後に、壁紙Aの図柄の位置を微調整するため等に使用されるスイッチである。

0047

「逆送りスイッチ」(46)は、「逆送りスイッチ」(46)が押されている間だけモーター(33)を逆転方向に回転させて、壁紙Aを巻き戻し方向に搬送するための、限定された条件の下で使用できる、逆転指示スイッチである。

0048

記憶部(28)は、演算部(29)が自動壁紙糊付機(1)を制御する為のパラメータ指令値動作条件や糊付け長さなどを記憶するためのROMとRAMである。

0049

検尺手段(31)は回転板(32)と検尺基板(50)で構成されており、回転板(32)は、円周の周囲にN磁極とS磁極が交互に配置された円盤状であり、
検尺ローラー(8)の軸端に取り付けられており、検尺ローラー(8)が1回転すると回転板(32)も1回転する。本発明の自動壁紙糊付機(1)では磁極には等方性バリウムフェライト磁石を用いている。

0050

検尺基板(50)は、プリント基板に2つのホール素子とパルス信号波形生成回路などを実装したものであり、回転板(32)が回転することにより生じる磁界の変化を2つのホール素子により検出してA相パルス(37)とB相パルス(38)の2相の検尺パルス信号を生成し、演算部(29)に伝達する。
本発明の自動壁紙糊付機(1)では、検尺ローラー(8)が1回転すれば回転板(32)も1回転し、A相パルス(37)とB相パルス(38)はそれぞれ12パルス生成され、演算部(29)は、A相パルス(37)とB相パルス(38)を4逓倍して読み取り、検尺ローラー(8)が1回転すれば、検尺パルス信号は48個生成され、
検尺パルス信号が1個発生すれば、壁紙Aは2.5mm搬送されているように検尺ローラー(8)の外径を定めており、搬送された壁紙Aの長さLは、計数した検尺パルス信号の数を変数tとして、式 L=t×P (tは検尺パルス信号1個あたりの壁紙Aの長さ)
として、演算部(29)は「実行糊付け長さ」を算出する。

0051

演算部(29)は、ワンチップマイコン等からなり、検尺部(31)が生成するA相パルス(37)とB相パルス(38)の位相から、検尺ローラー(8)の回転方向を判定して、CW(時計方向)であれば壁紙Aは排出方向に移動しており、CCW(反時計方向)であれば壁紙Aは巻き戻し方向に逆送りされていると判定して、実行糊付け長さを算出する。
検尺ローラー(8)の回転方向の判定方法は、パルスの状態を監視し、
A相パルスの立上がり時にB相パルスの状態が0ならば、CW方向回転であると判定する。
A相パルスの立上がり時にB相パルスの状態が1ならば、CCW方向回転であると判定する。
A相パルスの立下がり時にB相パルスの状態が1ならば、CW方向回転であると判定する。
A相パルスの立下がり時にB相パルスの状態が0ならば、CCW方向回転であると判定する。
または、
B相パルスの立上がり時にA相パルスの状態が1ならば、CW方向回転であると判定する。
B相パルスの立上がり時にA相パルスの状態が0ならば、CCW方向回転であると判定する。
B相パルスの立下がり時にA相パルスの状態が0ならば、CW方向回転であると判定する。
B相パルスの立下がり時にA相パルスの状態が1ならば、CCW方向回転であると判定する。
そして、検尺ローラー(8)がCW方向に回転している時は、壁紙Aは排出方向に移動しており、検尺ローラー(8)がCCW方向に回転している時は、壁紙Aは巻き戻し方向に移動している。

0052

また、演算部(29)はモーター制御部(34)と情報を送受信できる機能を持っており、
モーター(33)から出力されたモーターパルス信号U相(47)、モーターパルス信号V相(48)、モーターパルス信号W相(49)により、モーター(33)の回転量を検出して、モーター(33)の回転量から送り出しローラー(9)の回転量を算出する。

0053

送り出しローラー(9)の回転量は、本発明の自動壁紙糊付機(1)では、モーター(33)の出力軸に設けられたモーター歯車(図示せず)と下部フレーム(3)と上部フレーム(2)に配設された複数の歯車(図示せず)により送り出しローラー(9)は減速されており、モーター(33)の出力パルスが1パルス発生した場合、送り出しローラー(9)の回転量は、送り出しローラー(9)が壁紙Aを0.94mm搬送する回転量となるように、
モーター歯車(図示せず)と下部フレーム(3)と上部フレーム(2)に配設された複数の歯車(図示せず)と送り出しローラー(9)の外径を定めており、
送り出しローラー(9)の逆送り量Dを、計数したモーターパルス信号の数をmとして、
式 D=m×Q
(Qはモーターパルス信号1個あたりの送り出しローラー(9)の逆送り量)として、
演算部(29)は送り出しローラー(9)の逆送り量を算出する。

0054

本発明の自動壁紙糊付機(1)の下部フレーム(3)には、送り出しローラー(9)、ドクターローラー(11)、糊付けローラー(12)、ナラシローラー(14)が配設されており、また、下部フレーム(3)には糊箱(7)が装着され、糊箱(7)の内部には糊Bを汲み上げて糊付けローラー(12)に転写するための糊上げローラー(15)が配設されている。 また、下部フレーム(3)には壁紙Aの左右端を裁断する為の、上刃(16)と上刃(17)が配設されたスリッター(6)が装着される。

0055

また、上部フレーム(2)には、検尺ローラー(8)、ハイテンションローラー(10)、押さえローラー(13)が配設されている。上部フレーム(2)は、開閉支点(図示せず)により、下部フレーム(3)に対して開閉可能であり、糊箱(7)に糊Bを入れる際や壁紙Aをセットする際や清掃の際には上部フレーム(2)を開けて行うようになっている。

0056

また、下部フレーム(3)には制御装置(5)が係止され、制御装置(5)に配設されたモーター(33)の出力軸先端に設けられたモーター歯車(図示せず)と下部フレーム(3)の内部と上部フレーム(2)の内部に設けられた複数の本体歯車(図示せず)により、
送り出しローラー(9)とドクターローラー(11)と糊付けローラー(12)とナラシローラー(14)と糊上げローラー(15)と押さえローラー(13)と上刃(16)と上刃(17)が回転駆動される。
一方、検尺ローラー(8)とハイテンションローラー(10)にはモーター(33)の駆動力は伝達されず、搬送される壁紙Aに従動して回転するようになっている。

0057

このようなローラー配置により、糊箱(7)に貯留された糊Bが糊上げローラー(15)により汲み上げられて糊付けローラー(12)に転写され、ドクターローラー(11)と糊付けローラー(12)の隙間によって定められた所定の厚みの糊Bが壁紙Aの裏面に塗布されて所定の長さの糊付けが実行される。
また、糊付けが実行される過程において、糊上げローラー(15)と糊付けローラー(12)とドクターローラー(11)とナラシローラー(14)は、糊付け実行時に糊Bが付着するローラーであるが、送り出しローラー(9)と検尺ローラー(8)とハイテンションローラー(10)と押さえローラー(13)は糊Bが付着すると壁紙Aの表面を汚してしまう恐れがあるので糊Bを付着させてはならないローラーである。

0058

続いて、本発明の自動壁紙糊付機(1)を用いて糊付け作業を行う場合について説明する。
作業者は、自動壁紙糊付機(1)とは別体の糊供給装置(図示せず)を用いるか、あるい手勺により、糊箱(7)に糊Bを入れて、制御装置(5)に設けられている割り込みスイッチ(35)を押して、モーター(33)を起動して糊付けローラー(12)、ドクターローラー(11)、糊上げローラー(15)等を回転させて、糊Bを糊付けローラー(12)の表面に均一に付けておく。

0059

そして、壁紙Aの原反に原反芯棒(20)を通して、左右端をサイド板(21)で挟み込んで、脚部(4)に設けられた原反受け(19)に装着し、
上部フレーム(2)を開けた状態で壁紙Aの原反から壁紙Aの先端を引き出して、テンションバー(22)を通して、スリッター(6)の上刃(16)と下刃(17)を通して、
送り出しローラー(9)と糊付けローラー(12)の上を通して、ナラシローラー(14)のところまで持っていって、糊Bが付着している糊付けローラー(12)に押しつけて、
上部フレーム(2)を閉じる。

0060

そして、再び、割り込みスイッチ(35)を押して、モーター(33)を起動して糊付けローラー(12)、ドクターローラー(11)、糊上げローラー(15)等を回転させて、
糊付けローラー(12)により壁紙Aに糊Bを塗布して、壁紙Aの裏面の糊Bが塗布された部分が糊箱前面(25)よりもやや下方へ到達したところで、モーター(33)を停止して糊付けローラー(12)、ドクターローラー(11)、糊上げローラー(15)等の回転を止める。

0061

そして、壁紙Aの糊Bが塗布された部分を糊箱前面(25)と下部前面ステー(26)に貼り付けて動かないようにして、カッターナイフを下部前面ステー(26)の左端の上面に接触させながら右へ滑らせて、壁紙Aを一直線に切断する。この切断面が一枚目の糊付き壁紙Aの先頭部となる。
壁紙Aの糊箱前面(25)と下部前面ステー(26)に貼り付けた部分を剥がしておく。

0062

以上で事前準備が終わったので糊付けを実行する。作業者は、まず、糊Bを塗布して排出する壁紙Aの「設定糊付け長さ」を設定する。制御装置(5)の正面の表示操作部(27)の複数の数字キースイッチ(40)を使ってcm単位で入力する。例えば、200cmとして以下説明する。 同じ糊付け長さ200cmを複数枚続けて糊付けす場合は、糊付け枚数を入力する必要はない。

0063

作業者によりスタートスイッチ(42)が押されると、制御装置(5)の演算部(29)は、図5のフローチャートに示す、設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を実行し、モーター制御部(34)に、モーター(33)の起動信号と速度指示を出してモーター(33)を起動して、送り出しローラー(9)、糊付けローラー(12)、ドクターローラー(11)、糊上げローラー(15)、ナラシローラー(14)等のローラを回転させて壁紙Aを搬送して自動壁紙糊付機(1)の正面側へ排出する。

0064

演算部(29)は検尺パルス信号を計数して糊Bを塗布して排出した壁紙Aの長さを算出して、逐次、表示操作部(27)に表示しながら、糊を塗布して排出している壁紙Aの長さが、「実行糊付け長さ」が「設定糊付け長さ」に達したらモーター(33)を停止させ、送り出しローラー(9)の回転を停止させて、設定された長さの壁紙に糊を塗布する糊付け実行処理を終える。表示部(39)には 「実行糊付け長さ」=200cmと「設定糊付け長さ」=200cmが表示されている。

0065

糊付け実行処理を終えた後、演算部(29)は、図5のフローチャートの逆送りスイッチの有効を定める処理を実行し、処理STP1において、無操作時間計数タイマーTを起動し、送りスイッチ(45)と逆送りスイッチ(46)を有効にする。

0066

そして、作業者は壁紙Aの搬送が停止したら、壁紙Aの図柄Cが、例えば図3の位置でよいならば、壁紙Aを糊箱前面(25)と下部前方ステー(26)に押しつけて動かない様にして、 下部前方ステー(26)の上面にカッターナイフを当てて壁紙Aを一直線に切断して一枚目の糊付き壁紙ができあがる。この時点では、無操作時間計数タイマーTはタイムアップし、逆送りスイッチ(46)は無効化されているので、作業者がタイミングを誤って逆送りスイッチ(46)を押しても演算部(29)は逆送りを実行しないので壁紙Aがローラーに巻き付くことはない。

0067

また、作業をする手の動きが速い作業者ならば、無操作時間計数タイマーTがタイムアップする前に、下部前方ステー(26)の上面にカッターナイフを当てて壁紙Aを一直線に切断する作業を終えるが、この場合、作業者が2枚目の壁紙Aの糊付けをするためには、
リセットスイッチ(41)、あるいはスタートスイッチ(42)、あるいはクリアスイッチ(44)のいずれかのスイッチを押す必要があるので、
演算部(29)はいずれかのスイッチが押された場合、次の壁紙Aの糊付けを実行する為に、
逆送りスイッチ(46)は無効化するので、作業者がタイミングを誤って逆送りスイッチ(46)を押しても演算部(29)は逆送りを実行しないので壁紙Aがローラーに巻き付くことはない。

0068

壁紙Aの図柄Cの位置が好ましくない場合は、作業者が送りスイッチ(45)を押すと、演算部(29)は、図8のフローチャートの、送りを実行する処理を実行し、壁紙Aを排出方向に搬送しながら、表示部(39)に表示している「実行糊付け長さ」を、送りを実行した分を加算していく。例えば、201cm、202cm、203cm、204cmと表示をアップしていく。作業者は図柄Cが丁度よい位置にきたら送りスイッチ(45)から手を放すと演算部(29)は送りを停止するので、作業者は壁紙Aを下部前方ステー(26)に押しつけて動かない様にして、下部前方ステー(26)の上面にカッターナイフを当てて壁紙Aを切断すると、切断した壁紙Aの長さは表示部(39)に表示している長さ=204cmと同じ長さに仕上がっている。

0069

送り過ぎた場合には、無操作時間計数タイマーTがタイムアップする前に、作業者が逆送りスイッチ(46)を押すと、演算部(29)は、図7のフローチャートの、逆送りを実行する処理を実行し、モーター(33)を逆転させて、壁紙Aを巻き戻し方向に逆送りしながら、表示部(39)に表示している実行糊付け長さを、逆送りを実行した分を減算していく。例えば、206cm、205cm、204cmと表示をダウンし、作業者は図柄Cが丁度よい位置にきたら逆送りスイッチ(46)から手を放すと、演算部(29)は逆送りを停止するので、作業者は壁紙Aを下部前方ステー(26)に押しつけて動かない様にして、下部前方ステー(26)の上面にカッターナイフを当てて壁紙Aを切断すると、切断した壁紙Aの長さは表示部(39)に表示している長さ=204cmと同じ長さに仕上がっている。
このようにして、作業者は図柄Cを送り過ぎた場合でも適切な位置に修正でき、表示部(39)には修正後の「実行糊付け長さ」を表示しているので、作業者は修正した壁紙Aの長さを知ることができる。

0070

また、作業者が逆送りスイッチ(46)を押し続けた場合でも、演算部(29)は、図7に示す逆送りを実行する処理の処理GTP2とGTP3において、巻き戻される壁紙Aの逆送り長さが所定の上限値に達するとモーター(33)を停止させるので、壁紙Aの糊Bが塗布された部分が送り出しローラー(9)まで逆送りされることはないので、送り出しローラー(9)に糊Bが付着することはない。

0071

また、作業者が逆送りスイッチ(46)を押したり、送りスイッチ(45)を押したりして、逆送りと送りが混合された場合でも、演算部(29)は、巻き戻される壁紙Aの逆送り長さの合計が所定の上限値に達するとモーター(33)を停止させるので、壁紙Aの糊Bが塗布された部分が送り出しローラー(9)まで逆送りされることはないので、送り出しローラー(9)に糊Bが付着することはない。

0072

続いて、作業者は同じ長さの糊付けを行いたいのであれば、リセットスイッチ(41)を押して、続いてスタートスイッチ(42)を押すと、演算部(29)は「設定糊付け長さ」200cmで2枚目の糊付けを実行する。

0073

一方、異なる長さの糊付けを行いたいのであれば、クリアースイッチ(44)を押してから、複数のキースイッチ(40)を使って異なる「設定糊付け長さ」を入力してからスタートスイッチ(42)を押すと、演算部(29)は異なる「設定糊付け長さ」で2枚目の糊付けを実行する。

0074

続いて、本発明の自動壁紙糊付機(1)の演算部(29)が実行する処理をフローチャートで説明する。図5は糊付け実行処理のフローチャートである。
処理MTP1では、作業者により、糊を付ける壁紙Aの長さである「設定糊付け長さ」と「設定枚数」が設定されスタートスイッチ(42)が押されると、演算部(29)は設定された「設定糊付け長さ」を記憶部の変数Jに記憶し、処理MTP2へ進む。

0075

処理MTP2と処理MTP3では、演算部(29)は、モーター(33)を正転させて、複数のローラーを正転させて、壁紙Aに糊を塗布して排出しつつ、検尺ローラー(8)が正転している状態で生成される図1(b)に示すCW位相の検尺パルス信号を計数し、
記憶部(28)に設けている検尺パルス信号カウンタtを、t←t+1として加算して再び記憶部(28)に記憶し、糊Bを塗布して排出した「糊付け実行長さ」Lを、L=t×Pとして算出し、表示操作部(27)に表示する。

0076

処理MTP4と処理MTP5では、演算部(29)は、糊Bを塗布して排出した「糊付け実行長さ」Lが、「設定糊付け長さ」J に達するとモーター(33)を停止させて糊付け実行処理を停止して、図6に示す、逆送りスイッチ(46)の有効期間を定める処理である処理STP1を実行する。

0077

演算部(29)は、処理MTP1と処理MTP2と処理MTP3と処理MTP4と処理MTP5を実行している間は逆送りスイッチ(46)を無効にしている。

0078

図6は、逆送りスイッチ(46)の有効を定める処理である。処理STP1と処理STP2では、演算部(29)は、無操作時間計数タイマーTを起動させて、逆送りスイッチ(46)を有効にする。

0079

処理STP3と処理STP4では、演算部(29)は、逆送りスイッチ(46)が押されるか、あるいは、リセットスイッチ(41)が押されるか、あるいは、クリアスイッチ(44)が押されるか、あるいは、スタートスイッチ(42)が押されるかを監視しながら、無操作時間計数タイマーTをカウントアップしながら、処理STP3と処理STP4をループし、逆送りスイッチ(46)が押されると図7に示す、逆送りを実行する処理へジャンプする。

0080

逆送りスイッチ(46)が押されない場合、演算部(29)は、無操作時間計数タイマーTがタイムアップするか、あるいは、リセットスイッチ(41)あるいは、クリアスイッチ(44)あるいは、スタートスイッチ(42)が押されると、処理STP5を実行し、逆送りスイッチ(46)を無効にしてから、図5のフローチャートの処理MTP1へ戻る。

0081

演算部(29)は、壁紙Aを排出方向に搬送する送りスイッチ(46)は処理STP1と処理STP2と処理STP3と処理STP4を実行している間も有効にしているので、送りスイッチが押された場合、図8に示す、送りを実行する処理へジャンプする。

0082

図7に示すフローチャートは、逆送りスイッチ(46)が押された場合の逆送り実行処理である。処理GTP1では、逆送りスイッチ(46)が押されている間だけ、モーター(33)を逆転させ、複数のローラーを逆転させて、壁紙Aを巻き戻す方向に逆送りする。

0083

処理GTP2では、壁紙Aを巻き戻す方向に逆送りした場合、検尺ローラー(8)は逆転し、図1(c)に示すCCW位相の検尺パルスが生成されるので、演算部(29)は、検尺パルス信号の計数カウンタtを、CCW位相の検尺パルス信号が1個生成される毎に、t←t−1として減算し、記憶部(28)に記憶し、「実行糊付け長さ」Lを、L=t×Pとして算出し直して表示操作部(27)に表示する。
つまり、「実行糊付け長さ」Lが「設定糊付け長さ」Jに達して停止した長さから、巻き戻した長さをマイナスした「実行糊付け長さ」Lを表示操作部(27)に表示する。

0084

また、演算部(29)は、「実行糊付け長さ」Lの最大値MLを記憶部(28)に記憶しておき、CCW位相の検尺パルス信号が1個生成される毎に、
(「実行糊付け長さ」Lの最大値ML)−(「実行糊付け長さ」L)=ΔLの式により、
壁紙Aがいくら巻き戻されたかΔLを算出する。ΔLは演算部(29)が逆送り長さを管理するための変数であり記憶部(28)に記憶される。

0085

押されている逆送りスイッチ(46)が放された場合は、演算部(29)はモーター(33)を停止させて、この処理へジャンプしてきた元の処理である、図6の処理STP2あるいは処理STP3あるいはSTP4に戻る。

0086

処理GTP3では、巻き戻された壁紙Aの逆送り長さΔLが、所定の上限値JLに達すれば、演算部(29)はモーター(33)を停止させて、逆送り実行処理を中止して、処理GTP4へ進み、逆送りスイッチ(46)を無効化して、図5のフローチャートの処理MTP1へ戻る。

0087

図8に示すフローチャートは、送りスイッチ(45)が押されている間のみ、壁紙Aを排出する方向に搬送する送りを実行する処理である。演算部(29)は、CW位相の検尺パルス信号が1個生成される毎に、t←t+1として減算し、L=t×Pとして算出し直した「実行糊付け長さ」Lを表示操作部(27)に表示し、「実行糊付け長さ」Lの最大値ML=Lとして、記憶部(28)に記憶しておく。

0088

また、本発明の自動壁紙糊付機(1)では、図1に示したA相パルス(37)とB相パルス(38)の位相により、検尺ローラー(8)の回転方向を判定して、巻き戻された壁紙Aの逆送り長さLを算出しているが、 別の方法として、従来技術の自動壁紙糊付機(101)のスリット板(137)とフォトマイクロセンサ(138)により生成される単相の検尺パルス信号を用いて、モーター(33)を逆転させている時に発生した単相の検尺パルス信号を計数して巻き戻された壁紙Aの逆送り長さLを算出する方法で実施することもできる。この場合の処理は、図7で示した処理GTP1、処理GTP2、処理GTP3、処理GTP4を実行し、式t←t−1のtを単相の検尺パルス信号に置き換えればよい。

0089

また、検尺パルス信号を計数しない方法で、モーター(33)を逆転させている時にモーター(33)から出力される、モーターパルス信号U相(47)とモーターパルス信号V相(48)とモーターパルス信号W相(49)を用いて、送り出しローラー(9)の逆送り量Dを算出する方法を、図9の送りだしローラーの送り量に基づいて逆送りを実行する処理のフローチャートで示す。

0090

処理DTP1は、逆送りスイッチ(46)が押されている間だけ、モーター(33)を逆転させ、複数のローラーを逆転させて、壁紙Aを巻き戻す方向に逆送りする。

0091

処理DTP2は、壁紙Aを巻き戻す方向に搬送する為にモーター(33)を逆転させた場合、記憶部(28)に設けているモーターパルス信号カウンタmの値を、モーターパルス信号1個毎に、m←m−1として減算し、送り出しローラー(9)の逆送り量Dを、D=m×Qとして算出する。

0092

押されている逆送りスイッチ(46)が放された場合は、演算部(29)はモーター(33)を停止させて、この処理へジャンプしてきた元の処理である、図6の処理STP2あるいは処理STP3あるいはSTP4に戻る。

0093

処理DTP3は、送り出しローラー(9)の逆送り量が、所定の上限値に達すれば、逆送り実行処理を中止して、処理処理DTP4へ進み、逆送りスイッチを無効化して、図5のフローチャートの処理MTP1へ戻る。

0094

逆送りの上限値の定義については、図4に示す本発明の自動壁紙糊付機(1)のローラー配置において、送り出しローラー(9)に巻き付いている壁紙Aが送り出しローラー(9)から完全に離れる点から、糊付けローラー(12)に巻き付き始める点までの線分の長さ以下であることと定義している。具体的には線分の長さは約10cmであるので、モーターパルス信号に基づいて送り出しローラー(9)の逆送り量を算出する方法で壁紙Aの逆送りを実行する場合の上限値JDを10cmと定め、 また、検尺パルス信号に基づいて壁紙Aの逆送り長さを算出する方法で逆送りを実行する場合の上限値JLを10cmと定めて記憶部(28)に記憶している。もちろん少し余裕をみて7cmと定めてもよい。

0095

逆送りの上限値をこのように定めて逆送りを実行し、送り出しローラー(9)の逆送り量が上限値に達する前に逆送りを停止させた場合には、壁紙Aの既に糊Bが塗布された部分が
送り出しローラー(9)まで巻き戻される前に逆送りを停止させることができるので、送り出しローラー(9)に糊Bが付着することはない。

0096

また、逆送りの上限値をこのように定めて逆送りを実行し、逆送りされる壁紙Aの逆送り長さがが上限値に達する前に逆送りを停止させた場合には、壁紙Aの既に糊Bが塗布された部分が送り出しローラー(9)まで巻き戻される前に逆送りを停止させることができるので、送り出しローラー(9)に糊Bが付着することはない。

0097

また、送り出しローラー(9)の逆送り量が10cmとなるまでモーター(33)を逆転させた場合、スリッター(6)の上刃(16)と下刃(17)は半回転する程度なので刃物摩耗する恐れはない。また、送り出しローラー(9)の逆送り量が10cmとなるまでモーター(33)を逆転させた場合、糊付けローラー(12)は半回転する程度なので、糊付けローラー(12)とドクターローラー(11)の隙間の谷間に糊Bが貯まることはない。

0098

また、本発明の自動壁紙糊付機(1)では、無操作時間計数タイマTを30秒としているので、設定された長さの壁紙Aに糊Bを塗布する糊付け実行処理を終えて、送り出しローラー(9)の回転が停止した後、30秒間だけ、作業者は壁紙Aを逆送りできる。こうする理由は、作業を進める手の遅い作業者の場合でも、糊付け実行処理を終えてから30秒以内にカッターナイフで切る作業を終えて、次の糊付け実行に移るからである。

0099

また、本発明の自動壁紙糊付機(1)では、逆送りスイッチ(46)が押されている状態で、割り込みスイッチ(35)が押された場合は、所定の逆送り上限値では停止させず、連続して逆転させて、再び割り込みスイッチ(35)が押された場合と、ストップスイッチ(36)が押された場合にモーター(33)を停止させる。この機能は、全ての糊付け作業が終わって自動壁紙糊付機(1)の清掃時に使用するものとし、必ず、上部フレーム(2)を開けた状態で、スリッター(6)を取り外した状態で行うことを取り扱いの約束ごととしている。

0100

また、本発明の自動壁紙糊付機(1)では、逆送りスイッチ(46)を制御装置(5)の表示操作部(27)にキースイッチとして配置しているが、制御装置(5)から信号線を引き出してフットスイッチとしてもよく、
また、逆送りスイッチ(46)を反射型光電スイッチとしてもよい。また、自動壁紙糊付機(1)には制御装置(5)が上部フレーム(2)の中央に配置されているものもあるので、本発明の自動壁紙糊付機(1)の逆送りスイッチ(46)は、種類や配置場所は限定するものではない。

0101

1自動壁紙糊付機
2 上部フレーム
3 下部フレーム
4 脚部
5制御装置
6スリッター
7糊箱
8検尺ローラー
9送り出しローラー
10ハイテンションローラー
11ドクターローラー
12糊付けローラー
13押さえローラー
14ナラシローラー
15糊上げローラー
16上刃
17下刃
18取っ手
19原反受け
20原反芯棒
21サイド板
22テンションバー
23 上部後方ステー
24糊切りブラケット
25 糊箱前面
26 下部前方ステー
27表示操作部
28 記憶部
29演算部
30 計時部
31検尺手段
32回転板
33モーター
34モーター制御部
35割り込みスイッチ
36ストップスイッチ
37 A相パルス
38 B相パルス
39 表示部
40 複数のキースイッチ
41リセットスイッチ
42スタートスイッチ
43 セットスイッチ
44クリアスイッチ
45 送りスイッチ
46逆送りスイッチ
47 モーターパルス信号U相
48 モーターパルス信号V相
49 モーターパルス信号W相
50 検尺基板
101 自動壁紙糊付機
102 上部フレーム
103 下部フレーム
104 脚部
105 制御装置
106 スリッター
107 糊箱
108 検尺ローラー
109 送り出しローラー
110 ハイテンションローラー
111 ドクターローラー
112 糊付けローラー
113 押さえローラー
114 ナラシローラー
115 糊上げローラー
116 上刃
117 下刃
118 取っ手
119 原反受け
120 原反芯棒
121 サイド板
122 テンションバー
123 上部後方ステー
124 糊切りブラケット
125 糊箱前面
126 下部前方ステー
127 表示操作部
133 モーター
135 割り込みスイッチ
136 ストップスイッチ
137スリット板
138フォトマイクロサンサ
139 表示部
140 複数のキースイッチ
141 リセットスイッチ
142 スタートスイッチ
143 セットスイッチ
144 クリアスイッチ
145 送りスイッチ
A 壁紙
B 糊
C 図柄

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