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技術 遊技機

出願人 株式会社サンセイアールアンドディ
発明者 河邉法広
出願日 2017年12月27日 (2年11ヶ月経過) 出願番号 2017-250290
公開日 2018年3月22日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-043147
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 確信号 マシントラブル 方向制御回路 継続信号 点灯箇所 外部出力バッファ 割り込み許可状態 割り込み禁止状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

課題

遊技機起動直後の遊技状態の管理が容易になる技術を提供すること。

解決手段

パチンコ遊技機1は,バックアップ電源回路151によって,主電源オフ中にも,遊技状態の情報をRAM84の遊技状態記憶部89に記憶し続ける。また,パチンコ遊技機1は,遊技状態を移行させた際,移行後の遊技状態の情報を遊技状態記憶部89に記憶する。そして,主電源がオフからオンになった場合,パチンコ遊技機1は,遊技状態記憶部89に遊技状態が高確率状態である旨の情報が記憶されていることを条件として,高確率状態表示器45に遊技状態が高確率状態である旨を報知させ,さらに高確率状態を示す信号を,ホールコンピュータ900に出力する。

概要

背景

従来から,パチンコ遊技機に代表される遊技機には,確率変動機能が作動して遊技状態高確率状態になった場合に,その旨を遊技者報知するものと報知しないものがある。高確率状態を遊技者に報知しない遊技機としては,例えば,大当たり当選した場合に常に確率変動機能の作動が確定する遊技機(つまり,報知の必要性が低い遊技機)がある。

また,遊技機は,高確率状態か否かの遊技状態の情報を,バックアップ電源回路等を用いて,主電源オフ中でもメモリに記憶している。そして,主電源がオンになった場合,遊技機は,メモリに記憶されている情報を参照し,起動直後の遊技状態を決定する。そのため,高確率状態の情報が記憶されていれば,起動直後の遊技状態が高確率状態となる。そこで,遊技機は,起動直後の遊技状態が高確率状態であった場合,例えば特許文献1のように,遊技機に設けられた表示器に高確率状態である旨を表示させ,モーニング等の不正を防止している。

概要

遊技機の起動直後の遊技状態の管理が容易になる技術を提供すること。パチンコ遊技機1は,バックアップ電源回路151によって,主電源のオフ中にも,遊技状態の情報をRAM84の遊技状態記憶部89に記憶し続ける。また,パチンコ遊技機1は,遊技状態を移行させた際,移行後の遊技状態の情報を遊技状態記憶部89に記憶する。そして,主電源がオフからオンになった場合,パチンコ遊技機1は,遊技状態記憶部89に遊技状態が高確率状態である旨の情報が記憶されていることを条件として,高確率状態表示器45に遊技状態が高確率状態である旨を報知させ,さらに高確率状態を示す信号を,ホールコンピュータ900に出力する。

目的

すなわちその課題とするところは,遊技機の起動直後の遊技状態の管理が容易になる技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

外部出力手段と,遊技状態の情報を記憶する記憶手段であって,主電源オフ中にも前記情報を記憶できる前記記憶手段と,入力手段と,報知手段と,制御手段と,を備え,前記制御手段は,前記入力手段への入力があった場合に,前記記憶手段を初期化する初期化処理と,抽選条件を満たした場合に,大当たり抽選を行う抽選処理と,第1の移行条件を満たした場合に,遊技状態を,通常確率状態から前記抽選処理にて大当たりに当選し易い高確率状態移行させ,第2の移行条件を満たした場合に,遊技状態を前記高確率状態から前記通常確率状態に移行させる移行処理と,前記移行処理にて遊技状態を移行させた際,前記記憶手段に移行後の遊技状態の情報を記憶させる記憶処理と,主電源がオフからオンになった場合,前記記憶手段に遊技状態が前記高確率状態である旨の情報が記憶されていることを条件として,前記報知手段に遊技状態が前記高確率状態である旨を報知させる報知処理と,主電源がオフからオンになった場合,前記記憶手段に遊技状態が前記高確率状態である旨の情報が記憶されていることを条件として,遊技状態が前記高確率状態である旨の信号である特別信号を,前記外部出力手段を介して外部装置に出力する出力処理と,を実行することを特徴とする遊技機

請求項2

請求項1に記載する遊技機において,前記制御手段は,前記出力処理では,主電源がオンになった後,遊技状態が前記高確率状態から前記通常確率状態に移行するまでの間,前記特別信号を出力し続ける,ことを特徴とする遊技機。

請求項3

請求項1に記載する遊技機において,前記制御手段は,前記出力処理では,主電源がオンになった後,前記抽選処理による最初の大当たりの抽選が実行されるまでの間,前記特別信号を出力し続ける,ことを特徴とする遊技機。

請求項4

請求項1に記載する遊技機において,前記制御手段は,前記出力処理では,前記報知手段にて報知が継続している間,前記特別信号を出力し続ける,ことを特徴とする遊技機。

請求項5

請求項4に記載する遊技機において,前記制御手段は,前記報知処理では,前記抽選処理による最初の大当たりの抽選が実行されるまでの間,前記報知手段に遊技状態が前記高確率状態である旨を報知させる,ことを特徴とする遊技機。

請求項6

請求項1に記載する遊技機において,前記制御手段は,前記出力処理では,主電源がオンになった時点あるいはその直後に,前記特別信号を1回分のみ出力する,ことを特徴とする遊技機。

請求項7

請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する遊技機において,前記制御手段は,前記移行処理にて遊技状態を前記高確率状態に移行させた際,前記特別信号を前記外部装置に出力しない,ことを特徴とする遊技機。

技術分野

0001

本発明は,パチンコ遊技機に代表される遊技機に関する。

背景技術

0002

従来から,パチンコ遊技機に代表される遊技機には,確率変動機能が作動して遊技状態高確率状態になった場合に,その旨を遊技者報知するものと報知しないものがある。高確率状態を遊技者に報知しない遊技機としては,例えば,大当たり当選した場合に常に確率変動機能の作動が確定する遊技機(つまり,報知の必要性が低い遊技機)がある。

0003

また,遊技機は,高確率状態か否かの遊技状態の情報を,バックアップ電源回路等を用いて,主電源オフ中でもメモリに記憶している。そして,主電源がオンになった場合,遊技機は,メモリに記憶されている情報を参照し,起動直後の遊技状態を決定する。そのため,高確率状態の情報が記憶されていれば,起動直後の遊技状態が高確率状態となる。そこで,遊技機は,起動直後の遊技状態が高確率状態であった場合,例えば特許文献1のように,遊技機に設けられた表示器に高確率状態である旨を表示させ,モーニング等の不正を防止している。

先行技術

0004

特開2012−65682号公報

発明が解決しようとする課題

0005

前記したように,高確率状態になった際に高確率状態である旨を報知しない遊技機にあっては,ホールコンピュータにも高確率状態である旨の情報を出力しない。そのため,ホールコンピュータでは,遊技機の遊技状態を管理し難い。このような遊技機であっても,特許文献1に開示した技術のように起動直後の遊技状態を表示器を用いて報知することで,ホールスタッフが各遊技機の遊技状態を把握できるが,目視確認のために見誤ることがある。そのため,遊技機の起動直後の遊技状態の管理が難しく,高確率状態の遊技機のメモリを初期化する作業をし忘れることがある。

0006

本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,遊技機の起動直後の遊技状態の管理が容易になる技術を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明は,上記の課題を解決するために次のような手段をとる。なお,以下に記す手段の説明では,後述の発明を実施するための形態における対応する構成名や表現,図面に使用した符号を参考のために括弧書きで付記している。ただし,本発明の構成要素は付記に限定されるものではない。

0008

本発明の遊技機は,
外部出力手段と,
遊技状態の情報を記憶する記憶手段であって,主電源のオフ中にも前記情報を記憶できる前記記憶手段と,
入力手段と,
報知手段と,
制御手段と,
を備え,
前記制御手段は,
記入力手段への入力があった場合に,前記記憶手段を初期化する初期化処理と,
抽選条件を満たした場合に,大当たりの抽選を行う抽選処理と,
第1の移行条件を満たした場合に,遊技状態を,通常確率状態から前記抽選処理にて大当たりに当選し易い高確率状態に移行させ,第2の移行条件を満たした場合に,遊技状態を前記高確率状態から前記通常確率状態に移行させる移行処理と,
前記移行処理にて遊技状態を移行させた際,前記記憶手段に移行後の遊技状態の情報を記憶させる記憶処理と,
主電源がオフからオンになった場合,前記記憶手段に遊技状態が前記高確率状態である旨の情報が記憶されていることを条件として,前記報知手段に遊技状態が前記高確率状態である旨を報知させる報知処理と,
主電源がオフからオンになった場合,前記記憶手段に遊技状態が前記高確率状態である旨の情報が記憶されていることを条件として,遊技状態が前記高確率状態である旨の信号である特別信号を,前記外部出力手段を介して外部装置に出力する出力処理と,
を実行することを特徴とする遊技機である。

発明の効果

0009

本発明によれば,遊技機の起動直後の遊技状態の管理が容易になる技術が実現される。

図面の簡単な説明

0010

実施の形態に係るパチンコ遊技機の斜視図である。
実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
図2に示すパチンコ遊技機の枠A内の表示器類を示す図である。
パチンコ遊技機の主制御基板および周辺機器電気的構成を示すブロック図である。
パチンコ遊技機のサブ制御基板および周辺機器の電気的構成を示すブロック図である。
大当たりの判定テーブルを示す図である。
大当たり種別の判定テーブルを示す図である。
入賞口の開放態様テーブルを示す図である。
リーチの判定テーブルを示す図である。
第1特別図柄の抽選における変動パターンテーブルを示す図である。
第2特別図柄の抽選における変動パターンテーブルを示す図である。
普通当たりの判定テーブルを示す図である。
主電源のオンオフ,遊技状態,高確率状態の報知の有無,ホールコンピュータへの信号の出力の有無,の各タイミングを示すタイミングチャートであって,RAMクリアスイッチを押下した場合を示す図である。
主電源のオンオフ,遊技状態,高確率状態の報知の有無,ホールコンピュータへの信号の出力の有無,の各タイミングを示すタイミングチャートであって,報知の停止条件を満たした場合を示す図である。
主制御基板におけるメイン側起動処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における電源投入処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板におけるメイン側タイマ割込み処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板におけるセンサ検出処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における普通動作処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における特別動作処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における特別図柄待機処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における大当たり判定処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における高確報知終了処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における特別図柄変動中処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における特別図柄確定処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における遊技状態管理処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における大当たり遊技処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における遊技状態設定処理の手順を示すフローチャートである。
主制御基板における電源断監視処理の手順を示すフローチャートである。
サブ制御基板におけるサブ側起動処理の手順を示すフローチャートである。
サブ制御基板における2msタイマ割り込み処理の手順を示すフローチャートである。
サブ制御基板における10msタイマ割り込み処理の手順を示すフローチャートである。
サブ制御基板における受信コマンド解析処理の手順を示すフローチャートである。

実施例

0011

以下,本実施形態にかかる遊技機について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,パチンコ遊技機に本発明を適用したものである。なお,以下の説明において,パチンコ遊技機の各部の左右方向は,そのパチンコ遊技機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させる。また,パチンコ遊技機の各部の前側は,そのパチンコ遊技機に対面する遊技者に近づく側とし,パチンコ遊技機の各部の後側は,そのパチンコ遊技機に対面する遊技者に遠のく側とする。

0012

1.パチンコ遊技機1の構造
本形態のパチンコ遊技機1は,図1に示すように,遊技機枠50と,遊技機枠50内に取り付けられた遊技盤2と,を備えている。また,遊技機枠50は,前方側から順に,前面枠51,内枠52,外枠53によって構成される。また,パチンコ遊技機1は,遊技機枠50のうち前方にある前面枠51に,上側装飾ユニット200と,左側装飾ユニット210と,右側装飾ユニット220と,操作ユニット230と,を備えている。

0013

さらに,パチンコ遊技機1の操作ユニット230は,演出タン63と,十字ボタン68と,ハンドル60と,打球供給皿61と,余剰球受皿62と,を備えている。十字ボタン68および演出ボタン63は,パチンコ遊技機1の前側,具体的には打球供給皿61の上部前方に設けられる。そのため,遊技者は,パチンコ遊技機1の前方付近から,十字ボタン68および演出ボタン63を容易に操作できる。

0014

ハンドル60は,前面枠51中の中央下側に位置し,遊技者によって操作され,回転角度に応じた遊技球発射強度を,パチンコ遊技機1に入力する。打球供給皿61は,前面枠51の中央下側に位置し,遊技球を貯留する。余剰球受皿62は,打球供給皿61よりも下方に位置し,打球供給皿61に収容しきれない遊技球を貯留する。

0015

また,パチンコ遊技機1の右側装飾ユニット220は,の一部および柄の形状を模した剣部材222を備えている。剣部材222は,遊技者によって下方向への押し込みが可能であり,パチンコ遊技機1は剣部材222の押し込み操作を検知できる。すなわち,剣部材222は,入力デバイスの1つである。剣部材222もパチンコ遊技機1の前側に設けられており,遊技者は,パチンコ遊技機1の前方付近から,剣部材222を容易に操作できる。

0016

また,パチンコ遊技機1は,前面枠51に,装飾用枠ランプ66およびスピーカ67を備えている。このうち枠ランプ66は,上側装飾ユニット200に設けられ,アルファベットの形状に模された4つの発光部によって構成され,各種の演出の必要に応じて各発光部が個別にあるいは同時に点灯する。

0017

また,スピーカ67は,前面枠51の左側と右側とにそれぞれ設けられ,音声楽曲効果音報知音,等の各種の音を必要に応じて出力する。例えば,パチンコ遊技機1の遊技制御中に,演出に合わせて音声,楽曲,効果音等を出力する。また,遊技中にパチンコ遊技機1に異常が生じた場合に,その異常を報知するために,例えば,サイレン音等の報知音を出力する。なお,左側に設けられたスピーカ67は,右側に設けられたスピーカ67と同様に上側装飾ユニット200の直下に配置されており,図1においては図示されていない。

0018

次に,パチンコ遊技機1の遊技盤2について説明する。パチンコ遊技機1は,図2に示すように,遊技盤2に,レール部材4と,複数の遊技くぎ(符号は省略)と,が設けられている。また,遊技盤2には,レール部材4に一部が囲まれ,遊技球が転動可能な遊技領域3が形成されている。レール部材4は,遊技領域3の下方から発射された遊技球を遊技領域3の上方に向けてガイドする。

0019

さらに,パチンコ遊技機1は,遊技領域3の中央付近に,液晶表示部材を有する画像表示装置7を備えている。また,パチンコ遊技機1は,遊技領域3における画像表示装置7の下方に位置し,遊技球の入り易さが常に変わらない第1始動口20が組み付けられた固定入賞装置19を備えている。第1始動口20への遊技球の入賞は,パチンコ遊技機1による第1特別図柄の抽選の契機となる。第1特別図柄の抽選は,大当たりの抽選の1つであり,詳細については後述する。

0020

また,パチンコ遊技機1は,画像表示装置7の前方に,センター装飾体10を備え,さらに画像表示装置7を挟んでセンター装飾体10の下方に,ステージ部11を備えている。ステージ部11は,遊技球を,第1始動口20へと誘導する。また,パチンコ遊技機1は,センター装飾体10の左下方に,ワープ部12を備えている。ワープ部12は,遊技球をステージ部11へと誘導する。

0021

また,パチンコ遊技機1は,センター装飾体10の上部に,装飾可動体15を備えている。なお,装飾可動体15は,可動式のいわゆるギミックのことである。装飾可動体15は,画像表示装置7の上部でコンパクトに折り畳まれて格納されている格納状態から,その折り畳みが解除されて画像表示装置7の中央部を含む前方で露出している露出状態変位可能である。装飾可動体15は,例えば,パチンコ遊技機1の遊技制御中に,演出に合わせて変位する。

0022

また,パチンコ遊技機1は,遊技領域3における第1始動口20の下方に,普通可変入賞装置22を備えている。以下,普通可変入賞装置22を,「電チュー22」とする。電チュー22は,第2始動口21を備えている。第2始動口21への遊技球の入賞は,パチンコ遊技機1による第2特別図柄の抽選の契機となる。第2特別図柄の抽選も,大当たりの抽選の1つであり,詳細については後述する。電チュー22は,可動部材23を備え,可動部材23の作動によって第2始動口21を開閉する。

0023

第2始動口21は,可動部材23が開いた位置にある開状態であるときのみ,遊技球が入球可能になる。一方,可動部材23が閉じた位置にある閉状態である場合,遊技球が入球不可能になる。この場合,第2始動口21の上側に到達した遊技球は,可動部材23の左右方向に弾かれる。つまり,第2始動口21は,可動部材23の位置によって遊技球の入り易さが異なる。この点,遊技球の入り易さが常に変わらない第1始動口20と異なる。なお,可動部材23が閉状態では開状態よりも第2始動口21に遊技球が入球困難であればよく,可動部材23が閉状態で完全に入球不可能になる構成でなくてもよい。

0024

また,パチンコ遊技機1は,固定入賞装置19よりも右上方の遊技領域3,すなわち遊技盤2の右斜め上方に,第1大入賞口30を有する第1大入賞装置31を備えている。さらに第1大入賞装置31は,開閉部材32を備え,開閉部材32の作動により,第1大入賞口30を開閉する。第1大入賞口30は,開閉部材32が開いた位置にある開状態であるときのみ,遊技球が入球可能になり,開閉部材32が閉じた位置にある閉状態である場合,遊技球が入球不可能になる。なお,開閉部材32が閉状態とは,開状態よりも第1大入賞口30に遊技球が入球困難であればよく,開閉部材32が完全に入球不能になる構成でなくてもよい。

0025

また,パチンコ遊技機1は,第1大入賞口30よりも右上方の遊技領域3,すなわち遊技盤2の右斜め上方に,第2大入賞口35を有する第2大入賞装置36を備えている。さらに第2大入賞装置36は,開閉部材37を備え,開閉部材37の作動により,第2大入賞口35を開閉する。第2大入賞口35は,開閉部材37が開いた状態である開状態であるときのみ,遊技球が入球可能になり,開閉部材37が閉じた位置にある閉状態である場合,遊技球が入球不可能になる。なお,開閉部材37が閉状態とは,開状態よりも第2大入賞口35に遊技球が入球困難であればよく,開閉部材37が完全に入球不能になる構成でなくてもよい。

0026

また,パチンコ遊技機1には,遊技領域3におけるセンター装飾体10の左下方に,遊技球が通過可能な第1ゲート28が設けられている。また,パチンコ遊技機1には,遊技領域3における第1始動口20の右上方であって第1大入賞口30の上方に,遊技球が通過可能な第2ゲート29が設けられている。第1ゲート28および第2ゲート29への遊技球の通過は,電チュー22を開放するか否かを決める普通図柄の抽選の契機となる。普通図柄の抽選の詳細についても後述する。なお,以下の説明では,第1ゲート28および第2ゲート29を総称する場合,ゲートという。

0027

また,パチンコ遊技機1は,さらに遊技領域3内に,1ないし複数の普通入賞口27や,いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3外へ排出するアウト口16を有している。

0028

このように各種の入賞口等が配置されている遊技領域3には,左右方向の中央より左側に位置する左遊技領域3Aと,右側に位置する右遊技領域3Bと,がある。左遊技領域3Aを遊技球が転動するように遊技球を発射する遊技者の打ち方を,「左打ち」という。一方,右遊技領域3Bを遊技球が転動するように遊技球を発射する遊技者の打ち方を,「右打ち」という。パチンコ遊技機1では,左打ちの場合,第1始動口20への入賞が狙い易い構成になっている。一方,右打ちの場合,第2始動口21,第1大入賞口30,および第2大入賞口35への入賞が狙い易い構成になっている。

0029

また,パチンコ遊技機1は,遊技盤2の右上方に,表示器類40を備えている。表示器類40には,図3に示すように,第1特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器41aと,第2特別図柄を変動表示する第2特別図柄表示器41bと,普通図柄を変動表示する普通図柄表示器42と,が含まれる。また,表示器類40には,第1特別図柄表示器41aの作動保留記憶数を表示する第1特図保留表示器43aと,第2特別図柄表示器41bの作動保留の記憶数を表示する第2特図保留表示器43bと,普通図柄表示器42の作動保留の記憶数を表示する普図保留表示器44と,起動直後の遊技状態が高確率状態であることを報知する高確率状態表示器45(いわゆるランプ)と,が含まれる。パチンコ遊技機1の遊技状態については後述する。

0030

第1特別図柄の表示変更は,第1始動口20への遊技球の入賞を契機に行われる。第2特別図柄の表示変更は,第2始動口21への遊技球の入賞を契機に行われる。なお,以下の説明では,第1特別図柄および第2特別図柄を総称する場合,特別図柄という。また,第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称する場合,特別図柄表示器41という。また,第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bを総称する場合,特図保留表示器43という。

0031

パチンコ遊技機1では,第1始動口20または第2始動口21への入賞を契機に,大当たりの抽選が行われる。そこで,パチンコ遊技機1は,特別図柄表示器41に,特別図柄を変動表示させた後,抽選結果に対応する特別図柄である停止図柄を停止表示させることにより,パチンコ遊技機1による大当たりの抽選の結果を報知する。停止図柄は,抽選の結果に応じて複数種類の特別図柄の中から選択された1つの特別図柄である。なお,大当たりに当選した場合,パチンコ遊技機1は,第1大入賞口30および第2大入賞口35を開放させる大当たり遊技の制御を行う。なお,大当たり遊技を特別遊技ともいう。大当たり遊技における第1大入賞口30および第2大入賞口35の開放パターンについては後述する。

0032

具体的に特別図柄表示器41は,図3に示すように,8個のLEDから構成されており,その点灯態様によって,パチンコ遊技機1による大当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示する。特別図柄表示器41は,大当たりの当選に対応する特別図柄の表示として,例えば「○○●●○○●●」(○:点灯,●消灯)といったように,あらかじめ決められた図柄に従って,左から1,2,5,6番目にあるLEDを点灯させる。また,特別図柄表示器41は,ハズレの場合の特別図柄の表示として,例えば「●●●●●●●○」といったように,あらかじめ決められた図柄に従って,左から8番目にあるLEDを点灯させる。また,特別図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示がなされる。この変動表示の態様は,例えば左から右へ点灯箇所が流れるように各LEDを点灯させる等,各LEDが停止表示する態様以外のいずれでもよい。

0033

パチンコ遊技機1は,第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞があると,その入賞に対して大当たりの抽選用の乱数である大当たり乱数を取得し,その大当たり乱数を自身のメモリの特定の記憶領域に一旦記憶する。詳細には,第1始動口20への入賞があれば,取得した大当たり乱数を第1始動口20用の記憶領域(後述する図4に示す第1特図保留記憶部85a)に記憶し,第2始動口21への入賞があれば,取得した大当たり乱数を第2始動口21用の記憶領域(後述する図4に示す第2特図保留記憶部85b)に記憶する。各々の記憶領域に記憶可能な大当たり乱数の数には上限があり,パチンコ遊技機1では第1特図保留記憶部85a,第2特図保留記憶部85bともに,その上限数を4としている。

0034

記憶された大当たり乱数は,その値に基づく特別図柄の表示が可能となる消化条件を満たしたことによって消化される。大当たり乱数の消化とは,パチンコ遊技機1がその大当たり乱数の値が大当たりに対応する値か否かを判定し,その判定結果を示すための特別図柄の表示を実行することであり,停止図柄を停止表示させることで完了する。従って,パチンコ遊技機1では,第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に基づく特別図柄の表示がその入賞後に直ぐに行えない場合,例えば前回の抽選結果に基づく特別図柄の変動表示中や大当たり遊技の実行中に入賞があった場合であっても,上限数までその入賞に対する大当たりの抽選の権利保留できる。この抽選の権利の保留を,特図保留という。さらに第1始動口20への入賞に対する特図保留を,第1特図保留とし,第2始動口21への入賞に対する特図保留を,第2特図保留とする。

0035

なお,第1特図保留記憶部85aに記憶された第1特図保留に対する消化条件には,その第1特図保留よりも先に第1特図保留記憶部85aに記憶された第1特図保留が無いこと,すなわち先に記憶された第1特図保留が全て消化されたことが含まれる。また,第2特図保留記憶部85bに記憶された第2特図保留に対する消化条件には,その第2特図保留よりも先に第2特図保留記憶部85bに記憶された第2特図保留が無いこと,すなわち先に記憶された第2特図保留が全て消化されたことが含まれる。また,パチンコ遊技機1では,第2特図保留の消化が第1特図保留の消化よりも優先される。そのため,第1特図保留に対する消化条件には,第2特図保留が無いことも含まれる。

0036

パチンコ遊技機1は,前述のような特図保留の数を,特図保留表示器43に表示する。具体的には,特図保留表示器43は,図3に示すように,第1特図保留表示器43aが4個のLEDで構成されており,第2特図保留表示器43bも4個のLEDで構成されている。パチンコ遊技機1は,特図保留表示器43に各特図保留の数だけLEDを点灯させることで特図保留の数を表示する。

0037

また,パチンコ遊技機1では,ゲートへの遊技球の通過を契機に,普通図柄抽選が行われる。そこで,パチンコ遊技機1は,普通図柄表示器42に,普通図柄を変動表示させた後,抽選結果に対応する普通図柄を停止表示させることにより,パチンコ遊技機1による普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄は,抽選の結果に応じて複数種類の普通図柄の中から選択された1つの普通図柄である。なお,普通図柄抽選の抽選結果に応じて,パチンコ遊技機1は,第2始動口21を開放させる補助遊技の制御を行う。補助遊技における第2始動口21の開放パターンについては後述する。

0038

具体的に普通図柄表示器42は,図3に示すように,2個のLEDから構成されており,その点灯態様によって,パチンコ遊技機1による普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示する。普通図柄表示器42は,普通図柄抽選の普通当たりに当選に対応する特定普通図柄の表示として,例えば「○○」(○:点灯,●消灯)といったように,あらかじめ決められた普通当たりの図柄に従って,両LEDを点灯させる。また,普通図柄表示器42は,ハズレの場合の普通図柄の表示として,例えば「●○」といったように,あらかじめ決められた普通図柄に従って,左のLEDを点灯させる。なお,普通図柄が停止表示される前には所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされる。この変動表示の態様は,例えば両LEDを交互に点灯させる等,各LEDが停止表示する態様以外のいずれでもよい。

0039

パチンコ遊技機1は,ゲートへの遊技球の通過があると,その通過に対して普通図柄の抽選用の乱数である普通図柄乱数の値を取得し,その普通図柄乱数を自身のメモリの特定の記憶領域(後述する図4に示す普図保留記憶部86)に一旦記憶する。記憶領域に記憶可能な普通図柄乱数の値の数には上限があり,パチンコ遊技機1では上限数を4としている。

0040

記憶された普通図柄乱数は,その値に基づく普通図柄の表示が可能となったことを条件として消化される。普通図柄乱数の値の消化とは,パチンコ遊技機1がその普通図柄乱数の値が普通当たりに対応する値か否かを判定し,その判定結果を示すための普通図柄の表示を実行することであり,抽選結果に対応する普通図柄を停止表示させることで完了する。従って,パチンコ遊技機1では,ゲートへの遊技球の通過に基づく普通図柄の表示がその通過後に直ぐに行えない場合,例えば前回の抽選結果に基づく普通図柄の変動表示中や補助遊技の実行中に遊技球のゲートの通過があった場合であっても,4個を上限として,その通過に対する普通図柄の抽選の権利を保留できる。この抽選の権利の保留を,普図保留という。

0041

なお,普図保留記憶部86に記憶された普図保留に対する消化条件には,その普図保留よりも先に普図保留記憶部86に記憶された普図保留が無いこと,すなわち先に普図保留記憶部86に記憶された普図保留が全て消化されたことが含まれる。

0042

パチンコ遊技機1は,前述のような普図保留の数を,普図保留表示器44に表示する。具体的には,普図保留表示器44は,図3に示すように,4個のLEDで構成されており,普図保留の数だけLEDを点灯させることで普図保留の数を表示する。

0043

また,パチンコ遊技機1は,遊技状態として,「通常確率状態」と,通常確率状態よりも大当たりに当選する確率が高い「高確率状態」と,を有している。遊技状態の詳細については後述する。パチンコ遊技機1は,起動直後の遊技状態が高確率状態であった場合に,高確率状態表示器45を点灯させる。なお,パチンコ遊技機1は,遊技状態が通常確率状態から高確率状態に変化したことを報知する表示器,すなわち起動直後以外のタイミングで遊技状態が高確率状態であることを報知する表示器を備えていない。そのため,パチンコ遊技機1は,遊技状態が通常確率状態から高確率状態に変化した場合に,ホールコンピュータ900にもその旨を通知しない。これにより,遊技者が得られる情報と,ホールコンピュータ900が得られる情報と,に差が設けられていない。

0044

また,パチンコ遊技機1は,図2に示したように,遊技領域3の中央付近に,画像表示装置7を備え,画像表示装置7の表示画面7aには,表示器類40が表示する第1特別図柄ないし第2特別図柄の変動表示に同期した演出図柄8L,8C,8Rの表示を行う演出図柄表示領域が含まれる。なお,演出図柄8L,8C,8Rの表示内容を変更しながら表示する演出を演出図柄変動演出という。

0045

演出図柄表示領域は,例えば,「左」「中」「右」の3つの図柄表示領域からなる。左の図柄表示領域には,左の演出図柄8Lが表示され,中の図柄表示領域には,中の演出図柄8Cが表示され,右の図柄表示領域には,右の演出図柄8Rが表示される。演出図柄はそれぞれ,例えば,「1」〜「9」までの数字を表した複数の図柄からなる。画像表示装置7は,左,中,右の演出図柄の組合せによって,特別図柄表示器41にて表示される特別図柄の変動表示の内容,すなわちパチンコ遊技機1による大当たり抽選の結果を,遊技者に分かり易く表示する。

0046

例えば,画像表示装置7は,大当たりの抽選にて「大当たり」に当選していた場合,「777」等の同じ数字の組み合わせであるゾロ目で演出図柄を表示する。また,「ハズレ」であった場合には,少なくとも1つの数字が他の数字と異なる組み合わせであるバラケ目で演出図柄を表示する。これにより,遊技者は,遊技の進行状況の把握が容易になる。つまり,遊技者は,パチンコ遊技機1による大当たりの抽選の結果を,表示器類40にて表示される特別図柄によって把握可能な他,画像表示装置7に表示される演出図柄の組み合わせによっても把握できる。なお,図柄表示領域の位置は,固定的なものであっても可変的なものであってもよい。また,画像表示装置7は,演出図柄の変動表示に際し,例えば,演出図柄を上下方向にスクロールさせてもよいし,左右方向にスクロールさせてもよい。

0047

なお,画像表示装置7は,前述のような演出図柄を用いた演出図柄変動演出のほか,例えば,大当たり遊技や補助遊技の実行に用いられる画像,客待ち用のデモンストレーション画像,を表示画面7aに表示する。なお,演出図柄変動演出では,数字等の演出図柄のほか,背景画像キャラクタ画像などの演出図柄以外の画像も表示してよい。

0048

また,画像表示装置7の表示画面7aには,第1特図保留の記憶数に応じて,演出保留画像を表示する第1演出保留表示領域9Aと,第2特図保留の記憶数に応じて,演出保留画像を表示する第2演出保留表示領域9Bと,が含まれる。画像表示装置7は,演出保留画像の表示により,表示器類40にて表示される第1特図保留の記憶数および第2特図保留の記憶数を,遊技者に分かり易く表示する。つまり,遊技者は,特図保留の数を,表示器類40の特図保留表示器43よって把握可能な他,画像表示装置7の第1演出保留表示領域9Aおよび第2演出保留表示領域9Bに表示される演出保留画像の数によっても把握できる。

0049

2.パチンコ遊技機1の電気的構成
続いて,パチンコ遊技機1における電気的な構成を,図4および図5を参照しつつ説明する。パチンコ遊技機1は,主制御基板80と,サブ制御基板90と,払出制御基板110と,を備えている。主制御基板80は,特別図柄や普通図柄の抽選,遊技状態の移行等,主として遊技利益に関する制御を行う。サブ制御基板90は,画像表示装置7の表示,各種のランプの点灯,音声出力等,主として遊技の進行に伴って実行される演出に関する制御を行う。払出制御基板110は,遊技球の払い出しに関する制御を行う。

0050

また,パチンコ遊技機1は,電源基板150を備えている。電源基板150は,主制御基板80,サブ制御基板90,および払出制御基板110に対する電力供給制御を行い,これらの基板を介してその他の機器に対して必要な電力を供給する。

0051

電源基板150には,バックアップ電源回路151が設けられている。バックアップ電源回路151は,パチンコ遊技機1に対して外部から電力が供給されていない場合,すなわち主電源がオフであったり停電が生じた場合に,後述する主制御基板80のRAM84やサブ制御基板90のRAM94に対して情報の保持に必要な電力を供給する。従って,主制御基板80のRAM84やサブ制御基板90のRAM94に記憶されている情報は,パチンコ遊技機1に外部から電力が供給されていない場合も,バックアップ電源回路151から電力を供給できる間,一時的に保持される。また,電源基板150には,電源スイッチ155が接続されている。この電源スイッチ155の操作により,主電源のオンオフが切り換えられる。なお,主制御基板80のRAM84に対する専用のバックアップ電源回路を主制御基板80に設け,サブ制御基板90のRAM94に対する専用のバックアップ電源回路をサブ制御基板90に設けてもよい。

0052

主制御基板80には,図4に示すように,プログラムに従ってパチンコ遊技機1の遊技の進行を制御する遊技制御用ワンチップマイコン81が実装されている。以下,遊技制御用ワンチップマイコン81を,遊技制御用マイコン81とする。遊技制御用マイコン81には,遊技の進行を制御するためのプログラム等を記憶したROM83,ワークメモリとして使用されるRAM84,ROM83に記憶されたプログラムを実行するCPU82,が含まれる。遊技制御用マイコン81は,I/Oポートによって構成される入出力回路87を介して他の基板等とデータの送信ないし受信を行う。入出力回路87は,遊技制御用マイコン81に内蔵されていてもよい。また,ROM83は,外付けであってもよい。

0053

RAM84には,大当たりの抽選に関する乱数を記憶する特図保留記憶部85と,普通図柄の抽選に関する乱数を記憶する普図保留記憶部86と,遊技状態の情報を記憶する遊技状態記憶部89と,が設けられる。パチンコ遊技機1の遊技状態については後述する。また,特図保留記憶部85には,第1始動口20を遊技球が通過したことに起因して取得した乱数を記憶する第1特図保留記憶部85aと,第2始動口21を遊技球が通過したことに起因して取得した乱数を記憶する第2特図保留記憶部85bとが設けられる。

0054

詳細には,第1特図保留記憶部85aおよび第2特図保留記憶部85bは,それぞれ保留の上限数に対応する記憶領域が設けられている。パチンコ遊技機1では,保留の上限数がそれぞれ4であることから,第1特図保留記憶部85aおよび第2特図保留記憶部85bには,それぞれ4つの記憶領域が設けられる。さらに各記憶領域には,取得した乱数を記憶する小領域が設けられる。具体的にパチンコ遊技機1では,遊技球が始動口に入賞することに起因して,大当たり乱数,大当たり種別乱数,リーチ乱数変動パターン乱数,の4つの乱数を取得する。そのため,各小領域には,それら4つの乱数が記憶される。各乱数の詳細については後述する。

0055

また,普図保留記憶部86も,保留の上限数に対応する記憶領域が設けられている。パチンコ遊技機1では,保留の上限数が4であることから,普図保留記憶部86には,4つの記憶領域が設けられる。さらに各領域には,取得した乱数を記憶する記憶領域が設けられる。具体的にパチンコ遊技機1では,遊技球がゲートを通過することに起因して,普通当たり乱数を取得する。そのため,上述の記憶領域には,普通当たり乱数が記憶される。普通当たり乱数の詳細については後述する。

0056

主制御基板80には,中継基板88を介して各種センサソレノイドが電気的に接続されている。そのため,主制御基板80には各センサからの信号が入力され,各ソレノイドには主制御基板80から信号が出力される。具体的にセンサ類としては,第1始動口センサ20a,第2始動口センサ21a,第1ゲートセンサ28a,第2ゲートセンサ29a,第1大入賞口センサ30a,第2大入賞口センサ35a,および普通入賞口センサ27a,がある。

0057

第1始動口センサ20aは,第1始動口20の直下に設けられ,遊技球の通過を検知するための信号を出力する,すなわち遊技球が第1始動口20を通過する際に出力値が変化する信号を出力する。第2始動口センサ21aは,第2始動口21の直下に設けられ,遊技球の通過を検知するための信号を出力する,すなわち遊技球が第2始動口21を通過する際に出力値が変化する信号を出力する。第1ゲートセンサ28aは,第1ゲート28の直下の通過領域内に設けられ,遊技球の通過を検知するための信号を出力する。第2ゲートセンサ29aは,第2ゲート29の直下の通過領域内に設けられ,遊技球の通過を検知するための信号を出力する。

0058

第1大入賞口センサ30aは,第1大入賞口30の直下に設けられ,遊技球の通過を検知するための信号を出力する,すなわち遊技球が第1大入賞口30を通過する際に出力値が変化する信号を出力する。第2大入賞口センサ35aは,第2大入賞口35の直下に設けられ,遊技球の通過を検知するための信号を出力する,すなわち遊技球が第2大入賞口35を通過する際に出力値が変化する信号を出力する。

0059

普通入賞口センサ27aは,各普通入賞口27の直下に設けられ,遊技球の通過を検知するための信号を出力する,すなわち遊技球が各普通入賞口27を通過する際に出力値が変化する信号を出力する。

0060

また,ソレノイド類としては,電チューソレノイド24,第1大入賞口ソレノイド33,および第2大入賞口ソレノイド38がある。電チューソレノイド24は,電チュー22の可動部材23を駆動する。第1大入賞口ソレノイド33は,第1大入賞装置31の開閉部材32を駆動する。第2大入賞口ソレノイド38は,第2大入賞装置36の開閉部材37を駆動する。

0061

また,主制御基板80には,第1特別図柄表示器41a,第2特別図柄表示器41b,普通図柄表示器42,第1特図保留表示器43a,第2特図保留表示器43b,普図保留表示器44,および高確率状態表示器45,が電気的に接続されている。すなわち,これらの表示器類40の表示制御は,遊技制御用マイコン81によって行われる。

0062

また,主制御基板80には,払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに,払い出し監視のために払出制御基板110から各種信号を受信する。具体的に払出制御基板110には,賞球払出装置120,貸球払出装置130,およびカードユニット135,が電気的に接続されている。カードユニット135は,パチンコ遊技機1に隣接して設置され,挿入されたプリペイドカード等の情報に基づいて球貸しを可能にする装置である。また,払出制御基板110には,発射制御基板111を介して,発射装置112が電気的に接続されている。

0063

払出制御基板110は,遊技制御用マイコン81からの信号や,パチンコ遊技機1に電気的に接続されたカードユニット135からの信号に基づいて,賞球払出装置120の賞球モータ121を駆動して賞球払出装置120に賞球の払い出しを行わせたり,貸球払出装置130の球貸モータ131を駆動して貸球払出装置130に貸球の払い出しを行わせる。払い出される賞球は,その計数のための賞球センサ122からの信号によって制御される。払い出される貸球は,その計数のための球貸センサ132からの信号によって制御される。

0064

パチンコ遊技機1では,第1始動口20への入賞による払い出しの賞球数は3球であり,第2始動口21への入賞による払い出しの賞球数は2球である。また,第1大入賞口30または第2大入賞口35への入賞による払い出しの賞球数は13球であり,普通入賞口27への入賞による払い出しの賞球数は3球である。これらの賞球数は,一例であり,適宜選択すればよい。

0065

発射装置112は,発射モータ113と,タッチスイッチ114と,発射ボリューム115と,発射停止スイッチ116と,を備える。遊技者によるハンドル60の操作があった場合,タッチスイッチ114からハンドル60への接触があった旨の信号が発射制御基板111に出力され,さらに発射ボリューム115からハンドル60の回転量に応じた信号が発射制御基板111に出力される。発射制御基板111は,発射モータ113を駆動し,発射装置112から入力された各種の信号に基づいて,適切な強さで遊技球が発射されるよう,発射装置112を制御する。

0066

また,主制御基板80には,RAMクリアスイッチ161が接続されている。RAMクリアスイッチ161は,遊技機枠50内に取り付けられており,通常,遊技者は操作できない。すなわち,RAMクリアスイッチ161は,ホールのスタッフ等によって遊技機枠50が開放された場合に,操作可能になる。パチンコ遊技機1は,RAMクリアスイッチ161が押下された状態で起動されると,RAM84を初期化する。これにより,RAM84に記憶されている情報が失われる。

0067

また,主制御基板80は,サブ制御基板90に対して,各種コマンドを送信する。主制御基板80とサブ制御基板90との通信は,主制御基板80からサブ制御基板90へのコマンドの送信のみが可能な単方向通信となっている。すなわち,主制御基板80とサブ制御基板90との間には,通信方向規制手段として,例えばダイオードを用いた単方向制御回路が介在している。

0068

また,主制御基板80には,外部端子板190が接続されている。外部端子板190は,遊技制御用マイコン81から受信した信号に基づく各種の信号を,データ表示器910やホールコンピュータ900といったパチンコ遊技機1の外部に配された外部装置に対して出力する。具体的に外部端子板190には,外部出力用の複数のチャネル(CN)が設けられている。そして,各チャネル(CN)に対応するコネクタと,データ表示器910側のコネクタとはケーブルによって接続される。各コネクタからは,それぞれ一つの信号が外部に出力される。外部端子板190では,第1のCNから大当たりカウント信号が出力される。また,第2のCNから大当たり継続信号が出力される。また,第3のCNから起動時高確信号が出力される。大当たりカウント信号,大当たり継続信号,および起動時高確信号の詳細については後述する。なお外部端子板190では,これらの信号の他にも,例えば遊技機枠50が開放されていることを示す枠開放信号所定数(例えば10球)の賞球がなされたことを示す賞球信号,電チュー22あるいは大入賞装置の未作動時にこれらの装置に係る入賞口に入賞があったことを示すセキュリティ信号,第1始動口20または第2始動口21への入賞があったことを示す始動口信号,がそれぞれ別のチャネルから出力される。

0069

サブ制御基板90には,図5に示すように,プログラムに従ってパチンコ遊技機1の演出を制御する演出制御用ワンチップマイコン91が実装されている。以下,演出制御用ワンチップマイコン91を,演出制御用マイコン91とする。演出制御用マイコン91には,遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶したROM93,ワークメモリとして使用されるRAM94,ROM93に記憶されたプログラムを実行するCPU92,が含まれる。演出制御用マイコン91は,I/Oポートによって構成される入出力回路97を介して他の基板等とデータの送信ないし受信を行う。入出力回路97は,演出制御用マイコン91に内蔵されていてもよい。また,ROM93は,外付けであってもよい。

0070

また,サブ制御基板90には,画像制御基板100,ランプ制御基板107,および音声制御基板106が電気的に接続されている。サブ制御基板90の演出制御用マイコン91は,主制御基板80から受信したコマンドに基づいて,画像制御基板100の画像制御用マイコン101に画像表示装置7の表示制御を行わせる。画像制御用マイコン101のRAM104は,画像データが展開され,ワークメモリとして使用される。画像制御用マイコン101のROM103には,画像表示装置7に表示される静止画データや動画データ,より具体的にはキャラクタアイテム,図形,文字,数字,記号,背景画像,などの画像データが記憶されている。画像制御用マイコン101のCPU102は,演出制御用マイコン91からのコマンドに基づいて,ROM103から画像データを読み出す。そして,読み出した画像データを画像表示装置7に表示させる。

0071

また,演出制御用マイコン91は,主制御基板80から受信したコマンドに基づいて,音声制御基板106を介して,スピーカ67に音声,楽曲,効果音等を出力させる音声制御を行う。具体的に,スピーカ67から出力される音声等の音響データは,サブ制御基板90のROM93に記憶される。なお,音声制御基板106に音響データを記憶させてもよい。また,画像制御基板100とスピーカ67ないし音声制御基板106とを電気的に接続し,画像制御基板100に音声制御を行わせてもよい。この場合,画像制御基板100が音響データを記憶してもよい。

0072

また,演出制御用マイコン91は,主制御基板80から受信したコマンドに基づいて,ランプ制御基板107を介して,遊技機枠50に設けられている枠ランプ66等の各ランプの点灯制御を行う。演出制御用マイコン91は,ROM93に記憶されているデータを用いて,各ランプの発光態様を決める発光パターンデータを作成し,その発光パターンデータをランプ制御基板107に送信する。発光パターンデータを受信したランプ制御基板107は,その発光パターンデータに従って各ランプの発光制御を行う。

0073

さらに,演出制御用マイコン91は,主制御基板80から受信したコマンドに基づいて,ランプ制御基板107に,中継基板108を介して電気的に接続された装飾可動体15を動作させる。具体的に,演出制御用マイコン91は,ROM93に記憶されているデータを用いて,装飾可動体15の動作態様を決める動作パターンデータを作成し,その動作パターンデータをランプ制御基板107に送信する。動作パターンデータを受信したランプ制御基板107は,その動作パターンデータに従って,装飾可動体15の動作制御を行う。

0074

なお,ランプ制御基板107にCPUを実装してもよい。その場合,そのCPUにランプの点灯制御や装飾可動体15等の動作制御を実行させてもよい。さらにその場合,ランプ制御基板107にROMを実装してもよく,そのROMに発光パターンデータの作成に用いるデータや,動作パターンデータの作成に用いるデータを記憶させてもよい。

0075

また,サブ制御基板90には,遊技機枠50に設けられた枠中継基板98を介して,十字ボタン検出スイッチ68xと,演出ボタン検出スイッチ63xと,剣部材検出スイッチ222xと,が電気的に接続されている。十字ボタン検出スイッチ68xは,十字ボタン68に対応する検出スイッチである。そのため,十字ボタン68が押下されると,十字ボタン検出スイッチ68xからサブ制御基板90に対して,十字ボタン68の押下された方向に関する信号が出力される。十字ボタン検出スイッチ68xから出力される信号に基づいて,サブ制御基板90は,十字ボタン68のいずれかの方向ボタンが押下されたか否かを判断できる。演出ボタン検出スイッチ63xは,演出ボタン63に対応する検出スイッチである。そのため,演出ボタン63が押下されると,演出ボタン検出スイッチ63xからサブ制御基板90に対して,演出ボタン63に関する信号が出力される。演出ボタン検出スイッチ63xから出力される信号に基づいて,サブ制御基板90は,演出ボタン63が押下されたか否かを判断できる。剣部材検出スイッチ222xは,剣部材222に対応する検出スイッチである。そのため,剣部材222が押し込まれると,剣部材検出スイッチ222xからサブ制御基板90に対して,剣部材222に関する信号が出力される。剣部材検出スイッチ222xから出力される信号に基づいて,サブ制御基板90は,剣部材222が押し込まれたか否かを判断できる。

0076

3.パチンコ遊技機1の大当たり
続いて,パチンコ遊技機1における大当たりについて説明する。パチンコ遊技機1では,前述したように第1始動口20あるいは第2始動口21への遊技球の入賞を契機に,大当たりの抽選を行う。第1始動口20への遊技球の入賞を契機に行われる大当たりの抽選は,その抽選結果が第1特別図柄表示器41aに表示され,第1特別図柄(特図1)の抽選ともいう。また,第2始動口21への遊技球の入賞を契機に行われる大当たりの抽選は,その抽選結果が第2特別図柄表示器41bに表示され,第2特別図柄(特図2)の抽選ともいう。

0077

パチンコ遊技機1は,第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に応じて,大当たり乱数,大当たり種別乱数,リーチ乱数,特図変動パターン乱数,の各種の乱数を取得する。大当たりの抽選は,取得した大当たり乱数に基づいて行われる。

0078

パチンコ遊技機1が行う大当たりの抽選の結果には,「大当たり」と「ハズレ」とがある。大当たり乱数は,0〜65535までの範囲内の値となる。そして,パチンコ遊技機1では,図6に示すように,通常確率状態では,例えば,大当たり乱数が0〜164の範囲内の値であれば,大当たりに当選したと判断し,それ以外の数値であればハズレと判断する。なお,パチンコ遊技機1では,大当たりの当選確率が異なる2つの遊技状態,すなわち通常確率状態と高確率状態とがあり,高確率状態では,例えば,大当たり乱数が0〜649の範囲内の値であれば,大当たりに当選したと判断する。遊技状態の詳細については後述する。

0079

パチンコ遊技機1は,「大当たり」の場合には,特別図柄表示器41に,大当たりに対応する特別図柄である「大当たり図柄」を停止表示させる。大当たりには,幾つかの種類があり,種類に応じた「大当たり図柄」を停止表示させる。「ハズレ」の場合には,パチンコ遊技機1は,特別図柄表示器41に,ハズレに対応する特別図柄である「ハズレ図柄」を停止表示させる。

0080

さらにパチンコ遊技機1は,大当たりに当選した場合,大当たりの種類に応じた開放パターンにて,第1大入賞口30および第2大入賞口35を開放する制御である「大当たり遊技」を実行する。なお,以下の説明では,第1大入賞口30および第2大入賞口35を総称する場合,大入賞口という。

0081

大当たり遊技は,1回または複数回のラウンド遊技と,初回のラウンド遊技が開始される前のオープニングと,最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディングと,を含んでいる。各ラウンド遊技は,オープニングの終了または前のラウンド遊技の終了によって開始し,次のラウンド遊技の開始またはエンディングの開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間であるインターバル時間は,その閉鎖前の開放のラウンド遊技に含まれる。

0082

パチンコ遊技機1では,大当たりの種別として,「16R大当たり」と「4R大当たり」とがある。パチンコ遊技機1では,大当たりに当選した場合,大当たり種別の抽選も行う。大当たり種別の抽選は,大当たり種別乱数に基づいて行われる。大当たり種別乱数は,0〜9までの範囲内の値となる。そして,パチンコ遊技機1では,図7に示すように,第1特別図柄の抽選(特図1の抽選)では,例えば,大当たり種別乱数が0〜2の範囲内の値であれば,「16R大当たり」に当選したと判断し,それ以外の数値であれば「4R大当たり」と判断する。一方,第2特別図柄の抽選(特図2の抽選)では,例えば,大当たり種別乱数が0〜6の範囲内の値であれば,「16大当たり」に当選したと判断し,それ以外の数値であれば「4R大当たり」と判断する。

0083

「16大当たり」および「4R大当たり」は,ともにその大当たり遊技中に,第1大入賞装置31の開閉部材32および第2大入賞装置36の開閉部材37を交互に作動させる大当たりである。より具体的には,図8に示すように,「16R大当たり」は,総ラウンド数が16ラウンド(R)であり,「4R大当たり」は,総ラウンド数が4Rである。「16大当たり」および「4R大当たり」では,ともに,奇数番目の各ラウンドにおいて,1R当たり最大25.0秒にわたって第1大入賞口30が開放される。また,偶数番目の各ラウンドにおいて,1R当たり最大25.0秒にわたって第2大入賞口35が開放される。

0084

パチンコ遊技機1は,その大当たり遊技の終了後の遊技状態を,大当たりの種類に拘らず,高確率状態に移行させる。つまり,パチンコ遊技機1では,16R大当たりであっても4R大当たりであっても,大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態になる。

0085

パチンコ遊技機1では,図7に示したように,第1特別図柄の抽選(特図1の抽選)における大当たりの振分率は,16R大当たりが30%,4R大当たりが70%となっている。これに対して,第2特別図柄の抽選(特図2の抽選)における大当たりの振分率は,16R大当たりが60%,4R大当たりが40%となっている。すなわち,後述する電サポ制御の実行により入球可能となる第2始動口21への入賞に基づく大当たりの抽選により大当たりに当選した場合には,16R大当たりになる確率が,第1始動口20への入賞に基づく大当たりの抽選により大当たりに当選した場合と比較して高い。このようにパチンコ遊技機1では,第1特別図柄の抽選よりも,第2特別図柄の抽選の方が,遊技者にとって有利となるように設定されている。

0086

なお,パチンコ遊技機1では,前述したように,第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に基づいて取得される乱数として,大当たり乱数,大当たり種別乱数の他に,リーチ乱数および変動パターン乱数がある。

0087

リーチ乱数は,大当たり判定の結果がハズレである場合に,その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決定するために用いられる乱数である。リーチとは,複数の演出図柄のうち変動表示されている演出図柄が残り1つとなっている状態であって,変動表示されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たりの当選を示す演出図柄の組み合わせとなる状態,例えば「7↓7」(「↓」は変動中を意味する)といった状態,のことである。なお,リーチ状態において停止表示されている演出図柄は,表示画面7a内で多少揺れているように表示されてもよい。すなわち,演出図柄が完全に停止していなくてもよい。リーチ乱数は,0〜127までの範囲内の値となる。

0088

そして,パチンコ遊技機1では,図9に示すように,非時短状態では,リーチ乱数が0〜13の範囲内の値であれば,リーチ有りと判断し,それ以外の数値であればリーチ無しと判断する。また,時短状態では,リーチ乱数が0〜5の範囲内の値であれば,リーチ有りと判断し,それ以外の数値であればリーチ無しと判断する。時短状態および非時短状態の詳細については後述する。

0089

変動パターン乱数は,特別図柄の変動時間を含む変動パターンを決定するために用いられる乱数である。変動パターン乱数も,0〜127までの範囲内の値となる。図10および図11は,変動パターン乱数と変動パターンとの関係を示すテーブルである。本形態では,変動パターンによって,リーチの態様および特別図柄の変動時間が決められる。変動パターンに含まれるリーチの態様としては,通常リーチと,通常リーチよりも変動時間が長いスーパーリーチSPリーチ)と,がある。パチンコ遊技機1では,変動パターン乱数の他,特別図柄の種類,時短状態か非時短状態か,大当たりやリーチの抽選結果,に基づいて,変動パターンを決定する。

0090

また,パチンコ遊技機1では,ゲートへの遊技球の通過に基づいて取得される乱数として,普通当たり乱数がある。普通当たり乱数は,電チュー22を開放させる補助遊技を行うか否かの抽選に用いられる乱数である。普通当たり乱数は,0〜255までの範囲内の値となる。

0091

そして,パチンコ遊技機1では,図12に示すように,非時短状態では,普通当たり乱数が0〜2の範囲内の値であれば,普通当たりに当選したと判断し,それ以外の数値であればハズレと判断する。また,時短状態では,普通当たり乱数が0〜254の範囲内の値であれば,普通当たりに当選したと判断し,それ以外の数値であればハズレと判断する。すなわち,普通当たりの抽選は,非時短状態ではほとんどハズレとなり,時短状態ではほとんど普通当たりとなる。時短状態および非時短状態の詳細については後述する。

0092

4.パチンコ遊技機1の遊技状態
続いて,パチンコ遊技機1の遊技状態について説明する。パチンコ遊技機1は,大当たりの抽選(特別図柄表示器41)および普通当たりの抽選(普通図柄表示器42)に関して,それぞれ「確率変動機能」と「変動時間短縮機能」とを有している。

0093

大当たりの抽選で確率変動機能が作動している状態を「高確率状態」といい,作動していない状態を「通常確率状態」という。高確率状態では,図6に示したように,大当たりに当選する確率が通常確率状態よりも高い。すなわち,確率変動機能が作動すると,作動していないときと比較して,大当たりの抽選で結果が大当たりとなる確率が高くなる。

0094

また,大当たりの抽選における変動時間短縮機能が作動している状態を「時短状態」といい,作動していない状態を「非時短状態」という。時短状態では,特別図柄表示器41での特別図柄の変動時間,すなわち変動表示の開始時から表示結果の停止表示時までの時間が,非時短状態よりも短くなり易い。具体的にパチンコ遊技機1は,大当たりの抽選でハズレとなった場合に,図9に示したように,リーチ有りと判定されるリーチ乱数の値が非時短状態よりも時短状態の方が少なくなる判定テーブルを用いて,リーチの判定を行う。つまり,時短状態では,大当たりの抽選でハズレとなった場合に,特別図柄が停止表示されるまでの時間が長いリーチになる確率が低くなる。また,図10および図11に示したように,リーチ無しハズレとなった場合,非時短状態よりも時短状態の方が,変動時間が短い変動パターンが選択され易い。つまり,変動時間短縮機能が作動していると,作動していないときと比較して,変動時間が短くなり易い。その結果,時短状態では,特図保留の消化のペースが速くなり,特図保留として記憶され得る始動口への有効な入賞が発生し易くなる。そのため,遊技者は,スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことが可能となる。

0095

大当たりの抽選における確率変動機能と変動時間短縮機能とは,同時に作動してもよいし,一方のみが作動してもよい。普通当たりの抽選における確率変動機能と変動時間短縮機能とは,大当たりの抽選における変動時間短縮機能に同期して作動するようになっている。すなわち,普通当たりの抽選における確率変動機能および変動時間短縮機能は,時短状態において作動し,非時短状態において作動しない。よって,時短状態では,普通当たり抽選における当選確率が非時短状態よりも高くなっている。具体的にパチンコ遊技機1は,図12に示したように,普通当たりと判定される普通当たり乱数の値が非時短状態よりも時短状態の方が多くなる判定テーブルを用いて,普通当たりの抽選を行う。つまり,普通当たりの抽選で確率変動機能が作動すると,作動していないときと比較して,普通当たりの抽選で結果が普通当たりとなる確率が高くなる。

0096

また,時短状態では,普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短い。パチンコ遊技機1では,例えば,非時短状態の変動時間が30秒であり,時短状態の変動時間が1秒である。また,時短状態では,補助遊技における電チュー22の開放時間が,非時短状態よりも長くなっている。すなわち,電チュー22の開放時間延長機能が作動している。一方,時短状態でも非時短状態でも,補助遊技における電チュー22の開放回数は同じである。つまり,時短状態では,電チュー22の開放回数増加機能が作動していない。なお,時短状態では,電チュー22の開放回数増加機能を作動してもよい。

0097

かくして,普通当たりの抽選における確率変動機能と変動時間短縮機能,および電チュー22の開放時間延長機能が作動している状況下では,これらの機能が作動していない場合と比較して,電チュー22が頻繁に開放され,第2始動口21へ遊技球が頻繁に入賞することになる。その結果,遊技球の発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って,これらの機能が作動している状態を「高ベース状態」といい,作動していない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では,遊技者は,手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお,高ベース状態とは,電チュー22により第2始動口21への入賞をサポートする制御,いわゆる電サポ制御が実行されている状態ともいえる。

0098

なお,高ベース状態は,前述した複数の機能が全て作動するものでなくてもよい。すなわち,普通当たりに抽選における確率変動機能,普通当たりの抽選における変動時間短縮機能,電チュー22の開放時間延長機能,および電チュー22の開放回数増加機能のうち,1つ以上の機能の作動によって,その機能が作動していないときよりも電チュー22が開放され易くなっていればよい。また,高ベース状態は,時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。

0099

パチンコ遊技機1では,大当たり遊技後の遊技状態が,大当たりの種類に拘らず,高確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態となる。この遊技状態を特に,「高確高ベース状態」という。高確高ベース状態は,大当たりに当選しないまま所定回数(本形態では160回)の大当たりの抽選が実行されるか,大当たりに再び当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。

0100

なお,パチンコ遊技機1の電源投入後の遊技状態は,通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態である。この遊技状態を特に,「低確低ベース状態」という。また,大当たり遊技の実行中の状態を「大当たり遊技状態」と称する。なお,大当たり遊技状態を「特別遊技状態」ともいう。

0101

高ベース状態では,右打ちにより右遊技領域3Bへ遊技球を進入させた方が遊技者にとって有利に遊技を進められる。電サポ制御が実行されているため,低ベース状態と比べて電チュー22が開放され易くなっており,第1始動口20への入賞よりも第2始動口21への入賞の方が容易になっているからである。従って,遊技者は,普通当たり抽選の契機となる第2ゲート29へ遊技球を通過させつつ,第2始動口21へ入賞させるべく右打ちを行う。これにより,左打ちよりも,始動口への入賞を多数得ることが期待できる。

0102

これに対して,低ベース状態では,左打ちにより左遊技領域3Aへ遊技球を進入させた方が遊技者にとって有利に遊技を進められる。電サポ制御が実行されていないため,高ベース状態と比べて電チュー22が開放され難くなっており,第2始動口21への入賞よりも第1始動口20への入賞の方が容易になっているからである。従って,遊技者は,第1始動口20へ入賞させるべく左打ちを行う。これにより,右打ちよりも,始動口への入賞を多数得ることが期待できる。

0103

5.パチンコ遊技機1の遊技状態の通知
続いて,パチンコ遊技機1が行う遊技状態の通知について,図13および図14のタイミングチャートを参照しつつ説明する。

0104

図13および図14は,主電源のオンオフ,遊技状態の切り換え,高確率状態の報知の有無,ホールコンピュータへの高確率状態を示す信号の出力の有無,の各タイミングの相互関係を示している。図13および図14中,(A)および(C)は大当たりの当選に伴って遊技状態が高確率状態に切り換えられた時点,(B)は通常確率状態に戻る条件を満たした時点,(D)および(F)は主電源がオフになった時点,(E)は主電源がオフからオンになった時点,(G)はRAMクリアスイッチ161が押下された状態で主電源がオンになった時点,(H)は高確率状態の報知の停止条件を満たした時点,をそれぞれ示している。

0105

パチンコ遊技機1は,図7および図8に示したように,大当たりに当選した際,16R大当たりであっても4R大当たりであっても,大当たり遊技後に高確率状態に移行する。そのため,高確率状態に変化したことを遊技者に報知する必要性に乏しいことから,パチンコ遊技機1は,大当たりに当選した後,図13(A)から(B)の期間に示すように,高確率状態である旨を報知しない。すなわち,高確率状態表示器45は,起動直後の遊技状態が高確率状態である旨を報知するものであり,遊技中に高確率状態になったことを報知するものではない。さらに遊技者に対して高確率状態である旨を報知しないことから,ホールコンピュータ900に対しても高確率状態を示す信号を出力しない。

0106

また,パチンコ遊技機1は,前述したようにバックアップ電源回路151を備え,主電源がオフされたとしても,暫くの間,RAM84に記憶されている情報を失わない。これにより,例えば遊技中にマシントラブル等によって主電源をオフしなければならない事象が生じたとしても,遊技状態を維持したままホールのスタッフによるメンテナンス作業が可能になる。また,例えば遊技中に停電が生じたとしても,その停電中に遊技者の利益が失われ難い。

0107

一方で,パチンコ遊技機1は,前述したようにRAM84に記憶されている情報を主電源がオフされても保持し続ける。つまり,パチンコ遊技機1は,ホールの営業終了時に高確率状態で主電源がオフになった場合,図13(C)から(E)の期間に示すように,翌日のホールの営業開始にあたって主電源がオンになった後も,高確率状態で起動する。そこで,パチンコ遊技機1は,高確率状態で起動した場合には,図13(E)に示すように,高確率状態表示器45を点灯させ,高確率状態である旨を報知する。これにより,ホールのスタッフが高確率状態表示器45の点灯の有無を目視することで,高確率状態であるか否かを判断できる。そして,高確率状態であるパチンコ遊技機1を発見した場合に,RAMクリアスイッチ161を押下しながらパチンコ遊技機1を起動し直すことで,パチンコ遊技機1の遊技状態を通常確率状態に戻すことができる。

0108

また,パチンコ遊技機1は,高確率状態表示器45を点灯させた場合,図13(E)に示すように,ホールコンピュータ900に対しても,外部端子板190を介して,高確率状態を示す信号である起動時高確信号を出力する。つまり,高確率状態表示器45の点灯による報知では,ホールのスタッフの目視確認となるため,見落としが生じやすい。そこで,パチンコ遊技機1は,ホールコンピュータ900に対しても起動時高確信号を出力する。これにより,ホールコンピュータ900による遊技状態の管理を可能にする。

0109

パチンコ遊技機1が高確率状態であることをホールのスタッフが気付き,パチンコ遊技機1がRAMクリアスイッチ161を押下された状態で再起動された場合,図13(F)から(G)に示すように,高確率状態表示器45が消灯し,ホールコンピュータ900に対する信号の出力も停止し,さらにRAM84に記憶されている情報が初期化される。これにより,遊技状態が通常確率状態に戻る。

0110

また,パチンコ遊技機1は,高確率状態表示器45を点灯させた後,RAMクリアスイッチ161の押下によるRAM84の初期化が行われる前であっても,特定の停止条件を満たした場合は,図14(H)に示すように,高確率状態表示器45を消灯させ,さらにホールコンピュータ900に対する信号の出力も停止する。特定の停止条件としては,例えば,特別図柄の変動表示が開始されること(すなわち大当たりの抽選が行われること),起動してから所定時間が経過したこと,遊技者の遊技によって遊技状態が通常確率状態に戻ったこと,が該当する。

0111

6.遊技制御用マイコン81の動作
続いて,パチンコ遊技機1の主制御基板80における遊技制御用マイコン81の動作について説明する。遊技制御用マイコン81が実行する具体的な処理としては,メイン側起動処理がある。なお,遊技制御用マイコン81の動作説明にて登場するカウンタタイマフラグ,ステータスバッファ,などは,RAM84に設けられる。

0112

[メイン側起動処理]
遊技制御用マイコン81が実行するメイン側起動処理について,図15のフローチャートを参照しつつ説明する。遊技制御用マイコン81は,パチンコ遊技機1の主電源がオフからオンになったことを契機に,すなわち電源スイッチ155がオンになり,電源基板150を介して外部からの電力供給が開始されたことを契機に,ROM83からメイン側起動処理のプログラムを読み出して実行する。

0113

メイン側起動処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,CPU82の初期設定やRAM84の初期化等を行う電源投入処理を実行する(S001)。S001の詳細については後述する。

0114

S001の後,遊技制御用マイコン81は,割り込みを禁止する(S002)。次いで,遊技制御用マイコン81は,各種の乱数の値を更新する(S003)。具体的にS003では,遊技制御用マイコン81は,大当たり乱数,大当たり種別乱数,リーチ乱数,変動パターン乱数,普通当たり乱数,の各種の乱数の値を更新する。乱数の更新方法としては,例えば,1回の更新に際して値を所定数加算する。所定数は,全ての乱数で共通であってもよいし,乱数ごとに異なってもよい。乱数の値は,上限値に達すると0に戻る。また,乱数の初期値は,0であっても0以外の値であってもよい,また,乱数の初期値は,全ての乱数で共通であってもよいし,乱数ごとに異なってもよい。また,各乱数は,カウンタIC等からなる公知の乱数発生回路を利用して生成してもよい。

0115

S003の後,遊技制御用マイコン81は,割り込みを許可する(S004)。以降,S002〜S004を繰り返す。割り込みが許可されている間は,メイン側タイマ割り込み処理の実行が可能になる。メイン側タイマ割り込み処理は,例えば,4ms周期でCPU82に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。そして,メイン側タイマ割り込み処理が実行された場合には,メイン側タイマ割り込み処理が終了してから,次のメイン側タイマ割り込み処理が開始されるまでの間に,S002〜S004の処理が繰り返される。なお,割り込み禁止状態のときにCPU82に割り込みパルスが入力された場合には,メイン側タイマ割り込み処理の実行を直ぐには開始せず,割り込み許可状態となるのを待って開始する。

0116

[電源投入処理]
次に,図15のS001の電源投入処理について,図16のフローチャートを参照しつつ説明する。電源投入処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,RAM84へのアクセス許可設定を行う(S011)。これにより,RAM84に対する情報の書き込みや読み出しが可能になる。

0117

S011の後,遊技制御用マイコン81は,電源断フラグがオンか否かを判断する(S012)。電源断フラグは,主電源が正常な手順でオフされたか否かを判断するフラグであり,後述するS181の電源断監視処理を通じて正常な手順で主電源がオフされた場合にオンになり,停電や不正アクセス等によって正常な手順で主電源がオフされなかった場合にオフのままとなる。電源断フラグがオンであれば(S012:YES),遊技制御用マイコン81は,RAMクリアスイッチ161が押下された状態か否かを判断する(S013)。

0118

RAMクリアスイッチ161が押下されていない状態であれば(S013:NO),遊技制御用マイコン81は,CPU82やRAM84の起動時の異常の有無を診断する(S014)。S014では,例えば,チェックサムによるRAM84の情報の整合性を診断する。その後,遊技制御用マイコン81は,S014による診断によって異常が有ったか否かを判断する(S015)。

0119

電源断フラグがオフの場合(S012:YES),あるいはRAMクリアスイッチ161が押下されている状態(S013:YES),あるいは異常が有った場合(S015:YES),遊技制御用マイコン81は,RAM84を初期化する(S021)。これにより,RAM84に記憶されていた各種の情報が失われる。例えば,遊技状態記憶部89に記憶される遊技状態の情報が,初期値である通常確率状態の情報にリセットされる。

0120

S021の後,遊技制御用マイコン81は,RAMの初期化を指示するRAM初期化コマンドを,RAM84の出力バッファにセットする(S022)。出力バッファにセットされたRAM初期化コマンドは,サブ制御基板90に出力され,サブ制御基板90によってコマンドに応じた処理が実行される。

0121

S022の後,あるいは異常が無かった場合(S015:NO),遊技制御用マイコン81は,電源断フラグをオフにする(S016)。さらに,遊技制御用マイコン81は,CPU82等の初期化設定を行う(S017)。具体的にS017では,遊技制御用マイコン81は,例えば,スタックの設定,定数設定,割り込み時間の設定,CPUの設定,SIO,PIO,CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定を行う。

0122

S017の後,遊技制御用マイコン81は,確変フラグがオンか否かを判断する(S031)。確変フラグは,確率変動機能が作動しているか否か,すなわち遊技状態が高確率状態か通常確率状態かを示すフラグであり,高確率状態であればオンであり,通常確率状態であればオフである。確変フラグは,初期値がオフであり,RAM84の遊技状態記憶部89に記憶される。RAM84には,前述したように主電源がオフであったとしても,バックアップ電源回路151によって電力の供給が継続しており,RAM84に記憶されている情報を保持し続ける。そのため,遊技状態記憶部89には,主電源がオフとなる前の遊技状態の情報が記憶されている。

0123

確変フラグがオンの場合,すなわち遊技状態が高確率状態の場合(S031:YES),遊技制御用マイコン81は,高確率状態である旨を遊技者等に報知するために,高確率状態表示器45を点灯させる(S032)。高確率状態表示器45を点灯させた後,高確率状態表示器45を消灯させる所定の条件を満たすまで,パチンコ遊技機1は,高確率状態表示器45の点灯状態を維持する。なお,高確率状態表示器45の点灯態様は,連続点灯であってもよいし,点滅等,定期的な点灯であってもよい。

0124

S032の後,遊技制御用マイコン81は,高確率状態である旨をホールコンピュータ900に通知するために,すなわち高確率状態を示す信号である起動時高確信号をホールコンピュータ900に出力するために,高確通知コマンドをRAM84の外部出力バッファにセットする(S033)。高確通知コマンドがセットされると,後述するメイン側タイマ割り込み処理(図17参照)のS171にて,ホールコンピュータ900に向けて起動時高確信号が出力される。なお,S032とS033とは逆順であってもよい。

0125

S033の後,遊技制御用マイコン81は,高確通知フラグをオンとする(S034)。高確通知フラグは,起動時高確信号を出力し続けている間,オンとなる。S034の後,あるいは確変フラグがオフの場合,すなわち遊技状態が通常確率状態の場合(S031:NO),電源投入処理を終了する。

0126

[メイン側タイマ割り込み処理]
次に,メイン側タイマ割り込み処理について,図17のフローチャートを参照しつつ説明する。メイン側タイマ割り込み処理は,4ms周期の割り込みパルスが入力される度に,遊技制御用マイコン81によって実行される。

0127

メイン側タイマ割り込み処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,RAM84の出力バッファにセットされたコマンドを,サブ制御基板90や払出制御基板110等,パチンコ遊技機1内の主制御基板80以外のデバイスに出力する(S101)。RAM84の出力バッファには,後述する各種の処理によって適宜コマンドがセットされる。

0128

S101の後,遊技制御用マイコン81は,払い出しに関する情報を更新する(S102)。具体的にS102では,遊技制御用マイコン81は,第1始動口センサ20a,第2始動口センサ21a,第1大入賞口センサ30a,第2大入賞口センサ35a,普通入賞口センサ27a等の,各種のセンサから出力された信号に基づいて入賞の有無を判断し,入賞口の種類に応じた賞球の払い出しを指示する払い出しコマンドを,RAM84の出力バッファにセットする。

0129

S102の後,遊技制御用マイコン81は,各種の乱数の値を更新する(S103)。S103の処理は,S003と同様である。すなわち,遊技制御用マイコン81は,メイン側タイマ割り込み処理の実行期間中と,それ以外の期間との両方で,各種の乱数の値を更新する。なお,乱数の値の更新を,いずれか一方の期間のみで行ってもよい。

0130

S103の後,遊技制御用マイコン81は,各種のセンサから出力された信号に基づいて,始動口等への入球を検出するセンサ検出処理を実行する(S111)。S111の詳細は後述する。

0131

S111の後,遊技制御用マイコン81は,普通図柄に関する動作である普通動作処理を実行する(S121)。S121の普通動作処理の後,遊技制御用マイコン81は,特別図柄に関する動作である特別動作処理を実行する(S131)。なお,S121とS131とは逆順であってもよい。S121とS131の詳細は後述する。

0132

S131の後,遊技制御用マイコン81は,普図保留数,第1特図保留数,第2特図保留数,の各保留数に基づいて,特図保留表示器43および普図保留表示器44の表示を更新させる(S161)。

0133

S161の後,遊技制御用マイコン81は,RAM84の外部出力バッファにセットされたコマンドに基づいて,外部端子板190を介して各種の信号を出力する(S171)。例えば,前述した電源投入処理のS033にて高確通知コマンドがセットされている場合,遊技制御用マイコン81は,起動時高確信号をホールコンピュータ900に出力する。なお,パチンコ遊技機1では,高確通知コマンドがリセットされるまでの間,起動時高確信号が出力され続ける。

0134

S171の後,遊技制御用マイコン81は,主電源を正常にオフさせるための電源断監視処理を実行する(S181)。S181の詳細は後述する。S181の後,メイン側タイマ割り込み処理を終了する。

0135

その後,遊技制御用マイコン81は,次にCPU82に割り込みパルスが入力されるまではメイン側起動処理のS002〜S004の処理を繰り返し,割り込みパルスが入力されると,再び,メイン側タイマ割り込み処理を実行する。再び実行されたメイン側タイマ割り込み処理のS101では,前回のメイン側タイマ割り込み処理にてRAM84の出力バッファにセットされたコマンドが出力される。

0136

[センサ検出処理]
次に,図17のS111のセンサ検出処理について,図18のフローチャートを参照しつつ説明する。

0137

センサ検出処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,第1ゲートセンサ28aおよび第2ゲートセンサ29aから出力された信号に基づいて,遊技球がゲートを通過したか否かを判断する(S201)。遊技球がゲートを通過していた場合(S201:YES),遊技制御用マイコン81は,普図保留の数が4個未満か否かを判断する(S202)。

0138

普図保留の数が4個未満であれば(S202:YES),遊技制御用マイコン81は,普図保留の数を1つ加算し(S203),さらに普通当たり乱数の値を取得する(S204)。遊技制御用マイコン81は,取得した普通当たり乱数の値を,普図保留記憶部86に記憶する。すなわち,パチンコ遊技機1は,遊技球が第1ゲート28を通過した場合であっても,第2ゲート29を通過した場合であっても,普図保留の数を1つ加算し,普通当たり乱数の値を取得する。

0139

S204の後,あるいは普図保留の数が4個以上の場合(S202:NO),あるいは遊技球がゲートを通過していない場合(S201:NO),遊技制御用マイコン81は,第1始動口センサ20aから出力された信号に基づいて,遊技球が第1始動口20を通過したか否かを判断する(S211)。遊技球が第1始動口20を通過していた場合(S211:YES),遊技制御用マイコン81は,第1特図保留の数が4個未満か否かを判断する(S212)。

0140

第1特図保留の数が4個未満であれば(S212:YES),遊技制御用マイコン81は,第1特図保留数に1を加算し(S213),さらに大当たり乱数,大当たり種別乱数,リーチ乱数,変動パターン乱数,の大当たりに関する各乱数の値を取得する(S214)。遊技制御用マイコン81は,取得した各乱数の値を,第1特図保留記憶部85aに記憶する。

0141

S214の後,あるいは第1特図保留の数が4個以上の場合(S212:NO),あるいは遊技球が第1始動口20を通過していない場合(S211:NO),遊技制御用マイコン81は,第2始動口センサ21aから出力された信号に基づいて,遊技球が第2始動口21を通過したか否かを判断する(S221)。遊技球が第2始動口21を通過していた場合(S221:YES),遊技制御用マイコン81は,第2特図保留の数が4個未満か否かを判断する(S222)。

0142

第2特図保留の数が4個未満であれば(S222:YES),遊技制御用マイコン81は,第2特図保留数に1を加算し(S223),さらにS214と同様に,大当たりに関する各乱数の値を取得する(S224)。遊技制御用マイコン81は,取得した各乱数の値を,第2特図保留記憶部85bに記憶する。

0143

S224の後,あるいは第2特図保留の数が4個以上の場合(S222:NO),あるいは遊技球が第2始動口21を通過していない場合(S221:NO),センサ検出処理を終了する。

0144

[普通動作処理]
次に,図17のS121の普通動作処理について,図19のフローチャートを参照しつつ説明する。

0145

普通動作処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,電チュー22が作動中であるか否かを判断する(S301)。電チュー22は,普通当たりに当選することに応じて作動する。電チュー22の作動タイミングについては後述する。

0146

電チュー22が作動中でなければ(S301:NO),遊技制御用マイコン81は,普通図柄の停止表示中か否かを判断する(S302)。普通図柄の停止表示中でなければ(S302:NO),遊技制御用マイコン81は,普通図柄の変動表示中か否かを判断する(S303)。普通図柄の変動表示中でなければ(S303:NO),普図保留の数が0か否かを判断する(S311)。普図保留の数が0であれば(S311:YES),普通当たりの抽選に関する動作は不要であることから,普通動作処理を終了する。

0147

普図保留の数が0でなければ(S311:NO),遊技制御用マイコン81は,普通当たりの抽選の判定を行う(S312)。具体的にS312では,遊技制御用マイコン81は,普図保留記憶部86の先頭に記憶されている普通当たり乱数の値を読み出し,図13に示す普通当たり判定テーブルを用いて,読み出した普通当たり乱数の値と現在の遊技状態とに基づいて,普通当たりに当選したか否かを判定する。そして,遊技制御用マイコン81は,判定結果に応じた普図停止図柄データを決定する(S313)。つまり,遊技制御用マイコン81は,「普通当たり」であれば「普通当たり図柄」に決定し,「ハズレ」であれば「普通ハズレ図柄」に決定する。

0148

S313の後,遊技制御用マイコン81は,遊技状態に応じた変動パターンを決定する(S314)。つまり,遊技制御用マイコン81は,時短状態であれば,普通図柄の変動時間が1秒の普通図柄変動パターンに決定し,非時短状態であれば,普通図柄の変動時間が30秒の普通図柄変動パターンに決定する。

0149

S314の後,遊技制御用マイコン81は,普図保留の数を1つ減算する(S315)。そして,普図保留記憶部86における各普図保留のデータを現在の記憶位置から読み出しの優先度が高い側に1つシフトするとともに,最後にシフトされたシフト元の記憶位置を初期化する(S316)。これにより,普図保留が保留された順に消化される。

0150

S316の後,遊技制御用マイコン81は,S314にて決定した変動パターンに従って,普通図柄表示器42に普通図柄の変動表示を開始させる(S317)。S317の後,普通動作処理を終了する。

0151

一方,普通図柄の変動表示中であれば(S303:YES),遊技制御用マイコン81は,普通図柄の変動時間が経過したか否かを判断する(S321)。変動時間は,S314にて決定された変動パターンに基づく時間である。普通図柄の変動時間が経過していなければ(S321:NO),普通動作処理を終了する。

0152

普通図柄の変動時間が経過していれば(S321:YES),遊技制御用マイコン81は,普通図柄表示器42による普通図柄の変動表示を,S313にて決定した図柄,すなわち普通当たりの抽選結果に応じた図柄で停止させる(S322)。そして,遊技制御用マイコン81は,普通図柄を一定時間にわたって停止表示させるための停止時間をセットし(S323),普通動作処理を終了する。

0153

一方,普通図柄の停止表示中であれば(S302:YES),遊技制御用マイコン81は,S323でセットされた停止時間が経過したか否かを判断する(S331)。停止時間が経過していなければ(S331:NO),普通動作処理を終了する。

0154

停止時間が経過していれば(S331:YES),遊技制御用マイコン81は,普通当たり図柄で停止表示しているか否か,すなわち普通当たりに当選したか否かを判断する(S332)。普通当たりに当選していなければ(S332:NO),普通動作処理を終了する。

0155

普通当たりに当選していれば(S332:YES),遊技制御用マイコン81は,電チュー22の開放パターンを決定する(S333)。具体的にS333では,遊技制御用マイコン81は,時短状態であれば,電チュー22を5.5秒開放させるパターンに決定し,非時短状態であれば,電チュー22を0.2秒開放させるパターンに決定する。S333の後,遊技制御用マイコン81は,決定された開放パターンに従って,電チュー22の作動を開始する(S334)。すなわち,電チューソレノイド24に対する制御を開始する。S334の後,普通動作処理を終了する。

0156

一方,電チュー22が作動中であれば(S301:YES),遊技制御用マイコン81は,S333にて決定された開放パターンに基づく電チュー22の作動時間が経過したか否かを判断する(S341)。電チュー22の作動時間が経過していなければ(S341:NO),普通動作処理を終了する。

0157

電チュー22の作動時間が経過していれば(S341:YES),遊技制御用マイコン81は,電チュー22の作動を終了する(S342)。すなわち,電チューソレノイド24に対する制御を終了する。S342の後,普通動作処理を終了する。

0158

[特別動作処理]
次に,図17のS131の特別動作処理について,図20のフローチャートを参照しつつ説明する。

0159

特別動作処理では,特別図柄表示器41,第1大入賞装置31,および第2大入賞装置36に関する処理を4つの段階に分け,それらの各段階に「特別動作ステータス1,2,3,4」を割り当てている。そして,遊技制御用マイコン81は,特別動作ステータスが1か否か(S901),2か否か(S911),3か否か(S921),をそれぞれ判断し,現時点でどのステータスに該当するかを判断する。特別動作ステータスの初期値は1である。

0160

そして,遊技制御用マイコン81は,特別動作ステータスが1であれば(S901:YES),特別図柄待機処理を実行する(S902)。特別動作ステータスが2であれば(S911:YES),特別図柄変動中処理を実行する(S912)。特別動作ステータスが3であれば(S921:YES),特別図柄確定処理を実行する(S922)。一方,特別動作ステータスが4であれば(S921:NO),大当たり遊技処理を実行する(S932)。以下,特別動作処理にて実行される各処理について説明する。

0161

[特別図柄待機処理]
図21は,図20のS902の特別図柄待機処理の手順を示している。特別図柄待機処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,第2特図保留の数が0であるか否かを判断する(S1001)。第2特図保留の数が0であれば(S1001:YES),遊技制御用マイコン81は,第1特図保留の数が0であるか否かを判断する(S1020)。つまり,遊技制御用マイコン81は,第2特図保留に関する処理を,第1特図保留に関する処理よりも優先する。

0162

第1特図保留の数も0であれば(S1020:YES),遊技制御用マイコン81は,画像表示装置7の表示画面7aが待機画面,すなわち客待ち用のデモンストレーション画面であるか否かを判断する(S1031)。画像表示装置7の表示画面7aが待機画面であれば(S1031:YES),特別図柄待機処理を終了する。

0163

画像表示装置7の表示画面7aが待機画面でなければ(S1031:NO),遊技制御用マイコン81は,特図保留の数が0になってからの経過時間が所定の待機時間を経過したことを条件として,待機画面を画像表示装置7に表示させるための客待ち待機コマンドを,RAM84の出力バッファにセットする(S1032)。出力バッファにセットされた客待ち待機コマンドは,サブ制御基板90に出力され,サブ制御基板90によってコマンドに応じた処理が実行される。S1032の後,特別図柄待機処理を終了する。

0164

一方,第2特図保留の数が0でなければ(S1001:NO),遊技制御用マイコン81は,大当たりに当選したか否かを判定する大当たり判定処理を実行する(S1011)。

0165

図22に,大当たり判定処理の手順を示す。大当たり判定処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,判定値として,第2特図保留記憶部85bの先頭に記憶されている大当たりに関する各乱数の値を読み出す(S1101)。そして,遊技制御用マイコン81は,図6に示した大当たり判定テーブルを用いて,読み出した大当たり乱数に基づいて,大当たり,ハズレの判定を行う(S1102)。なお,パチンコ遊技機1では,大当たりとハズレとの2種類のどちらかに判定されるが,例えば当たりの種類として小当たりを設けた場合,S1102では小当たりを含めた判定が行われる。S1102の後,遊技制御用マイコン81は,S1102での判定結果に基づいて,大当たりに当選したか否かを判断する(S1111)。

0166

大当たりに当選した場合(S1111:YES),遊技制御用マイコン81は,大当たりフラグをオンにする(S1112)。大当たりフラグは,大当たりに当選している状態か否かの判断に用いられる。S1112の後,遊技制御用マイコン81は,図7に示した大当たり種別テーブルを用いて,読み出した大当たり種別乱数に基づいて,大当たりの種類の判定を行う(S1113)。S1113の後,遊技制御用マイコン81は,大当たり種別に応じた停止図柄データを決定し(S1114),大当たり判定処理を終了する。

0167

大当たりに当選していない,すなわちハズレの場合(S1111:NO),遊技制御用マイコン81は,ハズレに応じた停止図柄データを決定し(S1131),大当たり判定処理を終了し,特別図柄待機処理に戻る。

0168

図21の説明に戻り,S1011の大当たり判定処理の後,遊技制御用マイコン81は,読み出した変動パターン乱数およびリーチ乱数に基づいて,変動パターンを決定する(S1012)。具体的にS1012では,遊技制御用マイコン81は,第2特別図柄の抽選(特図2の抽選)にて大当たりに当選している場合は,大当たりの種類と,変動パターン乱数と,図11に示した変動パターンテーブルとを用いて,遊技状態に応じた変動パターンを決定する。例えば,時短状態であって,「16R大当たり」に当選しており,変動パターン乱数が「1」であって場合,変動パターンが「P310」に決定される。ハズレの場合は,先ずリーチ乱数と図9に示したリーチ判定テーブルとを用いてリーチの有無を判定し,変動パターン乱数と図11に示した変動パターンテーブルとを用いて,リーチの有無,遊技状態,さらには特図保留の球数に応じた変動パターンに決定する。例えば,時短状態であって,リーチ有りと判定されており,変動パターン乱数が「1」であって場合,変動パターンが「P320」に決定される。

0169

S1012の後,遊技制御用マイコン81は,第2特図保留の数を1つ減算する(S1013)。そして,第2特図保留記憶部85bにおける各特図保留のデータを現在の記憶領域から読み出しの優先度が高い側の記憶領域に1つシフトするとともに,最後にシフトされたシフト元の記憶領域を初期化する(S1014)。これにより,第2特図保留が保留された順に消化される。

0170

S1014の後,遊技制御用マイコン81は,S1012にて決定した変動パターンに従って,第2特別図柄表示器41bに特別図柄の変動表示を開始させる(S1015)。さらに遊技制御用マイコン81は,変動開始コマンドを,RAM84の出力バッファにセットする(S1016)。変動開始コマンドには,図22のS1114やS1131にて決定された停止図柄データの情報やS1012にて決定された変動パターンの情報が含まれる。変動開始コマンドは,サブ制御基板90に出力され,サブ制御基板90によって変動開始コマンドに応じた演出が行われる。S1016の後,遊技制御用マイコン81は,特別動作ステータスを2に変更する(S1017)。

0171

一方,第2特図保留の数が0であり(S1001:YES),第1特図保留の数が0でなければ(S1020:NO),遊技制御用マイコン81は,第2特図保留の場合と同様に,大当たり判定処理を実行する(S1021)。S1021は,S1011と同様の処理であるが,判定値となる各乱数は,第1特図保留記憶部85aから読み出す。

0172

S1021の後,遊技制御用マイコン81は,変動パターン乱数等の各種乱数と図10に示した変動パターンテーブルに基づいて,変動パターンを決定する(S1022)。S1022もS1012と同様の処理である。そして,遊技制御用マイコン81は,第1特図保留の数を1つ減算し(S1023),第1特図保留記憶部85aにおける各特図保留のデータを現在の記憶領域から読み出しの優先度が高い側の記憶領域に1つシフトするとともに,最後にシフトされたシフト元の記憶領域を初期化する(S1024)。これにより,第1特図保留が保留された順に消化される。

0173

S1024の後,遊技制御用マイコン81は,S1022にて決定した変動パターンに従って,第1特別図柄表示器41aに特別図柄の変動表示を開始させる(S1025)。さらに遊技制御用マイコン81は,変動開始コマンドを,RAM84の出力バッファにセットする(S1026)。変動開始コマンドには,S1131にて決定された停止図柄データの情報やS1022にて決定された変動パターンの情報が含まれる。S1026の後,遊技制御用マイコン81は,特別動作ステータスを2に変更する(S1017)。

0174

S1017の後,遊技制御用マイコン81は,高確率状態である旨の報知を終了させるための高確報知終了処理を実行する(S1018)。S1018の後,特別図柄待機処理を終了する。

0175

図23に,高確報知終了処理の手順を示す。高確報知終了処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,高確通知フラグがオンであるか否かを判断する(S1041)。高確通知フラグがオンの場合(S1041:YES),遊技制御用マイコン81は,高確率状態表示器45を消灯させる(S1042)。すなわち,特別図柄の変動表示が開始された後は,遊技者が遊技を開始したと推定される。遊技者が遊技中にRAMクリアのためにホールのスタッフがパチンコ遊技機1を操作すると,遊技者に不信感を与える。そのため,遊技者が遊技を開始した後にホールのスタッフがRAMクリアの作業を行うことは,困難である。このことから,高確率状態の報知が不要となるため,高確率状態表示器45による高確率状態の報知を中止する。

0176

同様に,S1042の後,遊技制御用マイコン81は,RAM84の外部出力バッファにセットされている高確通知コマンドをリセットし,ホールコンピュータ900への起動時高確信号の出力を停止する(S1043)。なお,S1042とS1043とは逆順であってもよい。

0177

S1043の後,遊技制御用マイコン81は,高確通知フラグをオフとする(S1044)。S1044の後,あるいは高確通知フラグがオフの場合(S1041:NO),高確報知処理を終了する。

0178

[特別図柄変動中処理]
図24は,図20のS912の特別図柄変動中処理の手順を示している。特別図柄変動中処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,特別図柄の変動時間が経過したか否かを判断する(S1501)。変動時間は,前述した特別図柄待機処理のS1012あるいはS1022によって決定された変動パターンによって決められる。特別図柄の変動時間が経過していない場合(S1501:NO),特別図柄変動中処理を終了する。すなわち,特別図柄の変動表示が継続される。

0179

一方,特別図柄の変動時間が経過した場合(S1501:YES),遊技制御用マイコン81は,変動停止コマンドを,RAM84の出力バッファにセットする(S1502)。変動停止コマンドは,サブ制御基板90に出力され,サブ制御基板90によって変動停止コマンドに応じた演出が行われる。S1502の後,遊技制御用マイコン81は,特別動作ステータスを3に変更する(S1503)。

0180

S1503の後,遊技制御用マイコン81は,特別図柄表示器41に特別図柄の変動表示を停止させる(S1504)。そして,遊技制御用マイコン81は,特別図柄を一定時間にわたって停止表示させるための停止時間をセットし(S1505),特別図柄変動中処理を終了する。

0181

[特別図柄確定処理]
図25は,図20のS922の特別図柄確定処理の手順を示している。特別図柄確定処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,前述した特別図柄変動中処理のS1505でセットされた停止時間が経過したか否かを判断する(S1601)。停止時間が経過していなければ(S1601:NO),特別図柄確定処理を終了する。停止時間が経過していれば(S1601:YES),遊技状態を管理するための遊技状態管理処理を実行する(S1602)。

0182

図26は,遊技状態管理処理の手順を示している。遊技状態管理処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,確変フラグがオンか否かを判断する(S1701)。確変フラグは,確率変動機能が作動しているか否か,すなわち高確率状態か通常確率状態かを示すフラグであり,高確率状態であればオンであり,通常確率状態であればオフである。

0183

確変フラグがオンであれば(S1701:YES),遊技制御用マイコン81は,確変カウンタを1つ減算する(S1702)。確変カウンタは,高確率状態中に大当たりの抽選を実行できる残りの回数を示すものである。そして,大当たりの抽選が行われる度に,確変カウンタはS1702にて1ずつ減算される。S1702の後,遊技制御用マイコン81は,確変カウンタの値が0になったか否かを判断する(S1703)。確変カウンタの値が0であれば(S1703:YES),遊技制御用マイコン81は,確変フラグをオフとする(S1704)。これにより,パチンコ遊技機1は,通常確率状態に移行する。

0184

S1704の後,あるいは確変カウンタの値が0でなければ(S1703:NO),あるいは確変フラグがオンでなければ(S1701:NO),遊技制御用マイコン81は,時短フラグがオンか否かを判断する(S1711)。時短フラグは,変動時間短縮機能が作動しているか否か,すなわち時短状態か非時短状態かを示すフラグであり,時短状態であればオンであり,非時短状態であればオフである。

0185

時短フラグがオンであれば(S1711:YES),遊技制御用マイコン81は,時短カウンタを1つ減算する(S1712)。時短カウンタは,時短状態中に大当たりの抽選を実行できる残りの回数を示すものである。そして,大当たりの抽選が行われる度に,時短カウンタはS1712にて1ずつ減算される。S1712の後,遊技制御用マイコン81は,時短カウンタの値が0になったか否かを判断する(S1713)。時短カウンタの値が0であれば(S1713:YES),遊技制御用マイコン81は,時短フラグをオフとする(S1714)。これにより,パチンコ遊技機1は,非時短状態に移行する。

0186

S1714の後,遊技制御用マイコン81は,大当たりフラグがオンか否かを判断する(S1715)。大当たりフラグがオンでなければ(S1715:NO),遊技制御用マイコン81は,RAM84の外部出力バッファにセットされている大当たり継続通知コマンドをリセットし,大当たり継続信号の外部出力を停止する(S1716)。大当たり継続信号は,初回の大当たりの当選から,大当たり遊技と高確高ベース状態での抽選とが繰り返されている特別有利期間(いわゆる連チャンの期間)中に出力される信号であり,初回の大当たりについての大当たり遊技が開始される際に出力が開始される。時短カウンタが0になり,時短フラグがオフになった場合は,特別有利期間が終了することから,大当たり継続信号の外部出力を停止する。一方,大当たりフラグがオンの場合(S1715:YES),高確高ベース状態での所定回数の大当たりの抽選のうち最後の1回(本形態では160回目)で大当たりに当選しており,特別有利期間が継続する。そのため,遊技制御用マイコン81は,S1716は行わない。

0187

S1716の後,あるいは大当たりフラグがオンであれば(S1715:YES),あるいは時短カウンタの値が0でなければ(S1713:NO),あるいは時短フラグがオンでなければ(S1711:NO),遊技制御用マイコン81は,遊技状態管理処理を終了し,特別図柄確定処理に戻る。

0188

図25の説明に戻り,S1602の遊技状態管理処理の後,遊技制御用マイコン81は,大当たりフラグがオンか否かを判断する(S1611)。大当たりフラグは,大当たりの抽選で大当たりに当選したことを示すフラグであり,大当たりに当選していればオン,当選していなければオフである。

0189

大当たりフラグがオンであれば(S1611:YES),遊技制御用マイコン81は,特別動作ステータスを4に変更する(S1612)。そして,遊技制御用マイコン81は,確変フラグをオフにし(S1613),時短フラグをオフにする(S1614)。これにより,後述する大当たり遊技の実行中は,通常確率状態かつ非時短状態として制御される。つまり,大当たり遊技の実行中,パチンコ遊技機1は,低ベース状態になる。

0190

S1614の後,遊技制御用マイコン81は,大当たり遊技を開始するべく,大当たりのオープニングコマンドを,RAM84の出力バッファにセットする(S1621)。出力バッファにセットされたオープニングコマンドは,サブ制御基板90に出力され,サブ制御基板90によってコマンドに応じた処理が実行される。これにより,大当たり遊技のオープニングが開始されることになる。

0191

S1621の後,遊技制御用マイコン81は,第1大入賞口30についての,大当たりの種類に応じた開放パターン(図9参照)を決定する(S1622)。さらに遊技制御用マイコン81は,大当たり遊技中の大入賞口の開放回数をカウントするカウンタの値を,大当たりの種類に応じた値にセットする(S1623)。パチンコ遊技機1では,16R大当たりであれば,大入賞口を合計16回開放することから,カウンタ値に16がセットされる。また,4R大当たりであれば,大入賞口を合計4回開放することから,カウンタ値に4がセットされる。S1623の後,遊技制御用マイコン81は,決定された開放パターンに従って,所定の大入賞口の作動を開始する(S1624)。すなわち,それぞれの大入賞口に対応するソレノイドに対する制御を開始する。

0192

S1624の後,遊技制御用マイコン81は,大当たり継続信号の外部出力が行われているか否か,すなわち大当たり継続信号を出力するための大当たり継続通知コマンドがRAM84の外部出力バッファにセットされているか否かを判断する(S1651)。大当たり継続通知コマンドがRAM84の外部出力バッファにセットされていない場合(S1651:NO),遊技制御用マイコン81は,大当たり継続通知コマンドをRAM84の所定の外部出力バッファにセットする(S1652)。これにより,メイン側タイマ割り込み処理(図17参照)のS171にて,ホールコンピュータ900およびデータ表示器910に向けて大当たり継続信号の出力が開始される。

0193

S1652の後,あるいは大当たり継続通知コマンドがRAM84の所定の外部出力バッファにセットされている場合(S1651:YES),遊技制御用マイコン81は,大当たりカウント信号を出力するための大当たりカウント通知コマンドをRAM84の所定の外部出力バッファにセットする(S1653)。大当たりカウント信号は,大当たり遊技の期間中に出力される。S1653の後,特別図柄確定処理を終了する。

0194

一方,大当たりフラグがオフであれば(S1611:NO),大当たりの抽選結果がハズレであり,大当たり遊技を実行しないことから,遊技制御用マイコン81は,特別動作ステータスを1に変更する(S1631)。S1631の後,特別図柄確定処理を終了する。

0195

[大当たり遊技処理]
図27は,図20のS932の大当たり遊技処理の手順を示している。大当たり遊技処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,大当たり終了フラグがオンか否かを判断する(S2001)。大当たり終了フラグは,大当たり遊技が終了したことを示すフラグであり,大当たり遊技の開始時はオフである。

0196

大当たり終了フラグがオフであれば(S2001:NO),遊技制御用マイコン81は,大入賞口が開放中か否かを判断する(S2011)。パチンコ遊技機1は,大当たり遊技中はラウンド数に応じて第1大入賞口30もしくは第2大入賞口35を開放させることから(図8参照),S2011ではラウンド数に応じた大入賞口が開放されているか否かを判断することになる。ラウンド数は,総ラウンド数と開放カウンタの値とによって求められる。

0197

大入賞口が開放されていなければ(S2011:NO),遊技制御用マイコン81は,大入賞口を開放させる時間になったか否かを判断する(S2012)。具体的にS2012では,遊技制御用マイコン81は,大当たり遊技のオープニングが終了して第1ラウンドに対応する大入賞口の開放を開始する時間になったか,または前回の開放終了からのインターバル時間が経過して今回のラウンドに対応する大入賞口の開放を開始する時間になったか,否かを判断する。

0198

大入賞口を開放させる時間になっていれば(S2012:YES),遊技制御用マイコン81は,前述した特別図柄確定処理のS1622にてセットされた開放パターンに従って,開放させる時間になった大入賞口を開放させる(S2013)。S2013の後,あるいは大入賞口を開放させる時間になっていなければ(S2012:NO),大当たり遊技処理を終了する。

0199

一方,大入賞口が開放されていれば(S2011:YES),遊技制御用マイコン81は,大入賞口の閉塞条件を満たしているか否かを判断する(S2021)。大入賞口の閉塞条件には,大入賞口への遊技球の入賞が既定最大入賞個数以上あること,セットされている開放パターンに従う開放時間が経過したこと,が含まれる。遊技制御用マイコン81では,これらの条件のうち1つでも満たしている場合には,大入賞口の閉塞条件を満たしたと判断する。なお,本形態では,最大入賞個数を8個とする。大入賞口の閉塞条件を満たしていない場合(S2021:NO),大当たり遊技処理を終了する。すなわち,大入賞口の開放を継続する。

0200

大入賞口の閉塞条件を満たしている場合(S2021:YES),遊技制御用マイコン81は,閉塞条件を満たした大入賞口を閉塞させる(S2022)。S2022の後,遊技制御用マイコン81は,開放カウンタを1つ減算する(S2023)。そして,遊技制御用マイコン81は,開放カウンタが0になったか否かを判断する(S2031)。

0201

開放カウンタが0になった場合(S2031:YES),遊技制御用マイコン81は,大当たり遊技を終了するべく,大当たりのエンディングコマンドを,RAM84の出力バッファにセットする(S2032)。出力バッファにセットされたエンディングコマンドは,サブ制御基板90に出力され,サブ制御基板90によってコマンドに応じた処理が実行される。これにより,大当たり遊技のエンディングが開始されることになる。なお,エンディングコマンドには,大当たりの種類の情報が含まれる。

0202

S2032の後,遊技制御用マイコン81は,大当たり終了フラグをオンにし(S2033),RAM84の外部出力バッファにセットされている大当たりカウント通知コマンドをリセットして大当たりカウント信号の外部出力を停止する(S2034)。S2034の後,大当たり遊技処理を終了する。また,開放カウンタが0でない場合(S2031:NO),大当たり遊技が継続中であり,大入賞口の次の開放のために,S2032〜S2034を行うことなく,大当たり遊技処理を終了する。

0203

一方,大当たり終了フラグがオンであれば(S2001:YES),大当たり遊技における大入賞口の開放がすべて終了し,エンディングが開始されていることから,遊技制御用マイコン81は,エンディングの時間が経過したか否かを判断する(S2041)。エンディングの時間が経過していれば(S2041:YES),遊技制御用マイコン81は,大当たり終了フラグをオフにし(S2042),大当たりフラグをオフにし(S2043),特別動作ステータスを1に変更する(S2044)。S2044の後,遊技制御用マイコン81は,遊技状態を設定する遊技状態設定処理を実行し(S2045),大当たり遊技処理を終了する。

0204

図28に,遊技状態設定処理の手順を示す。遊技状態設定処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,確変フラグをオンにする(S2052)。これにより,パチンコ遊技機1は,高確率状態に移行する。すなわち,確変フラグは,RAM84の遊技状態記憶部89に記憶されており,確変フラグをオンにすることで,遊技状態を高確率状態に移行させるとともに遊技状態が高確率状態である旨の記憶が行われる。さらに遊技制御用マイコン81は,確変カウンタに160をセットする(S2053)。これにより,高確率状態で連続して最大160回の大当たりの抽選が可能になる。

0205

S2053の後,遊技制御用マイコン81は,時短フラグをオンにする(S2055)。これにより,パチンコ遊技機1は,時短状態に移行する。さらに時短カウンタに160をセットする(S2056)。これにより,時短状態で連続して最大160回の大当たりの抽選が可能になる。すなわち,パチンコ遊技機1では,大当たり遊技の後,遊技状態が,高確率状態かつ時短状態となる。S2056の後,遊技状態管理処理を終了する。

0206

[電源断監視処理]
次に,図17のS181の電源断監視処理について,図29のフローチャートを参照しつつ説明する。電源断監視処理では,遊技制御用マイコン81は先ず,電源断信号の入力が有ったか否かを判断する(S3001)。電源断信号は,電源スイッチ155がオフになった際に,電源基板150から遊技制御用マイコン81に入力される。

0207

電源断信号の入力が有った場合(S3001:YES),遊技制御用マイコン81は,CPU82やRAM84等の終了設定を行う(S3002)。具体的にS3002では,遊技制御用マイコン81は,例えば,チェックサムを算出してRAM84の所定の記憶領域に算出結果を記憶する。

0208

S3002の後,遊技制御用マイコン81は,電源断フラグをオンにする(S3003)。そして,RAM84へのアクセスの禁止設定を行う(S3004)。これにより,RAM84に対する情報の書き込みや読み出しが不可になる。すなわち,主電源のオフ中は,RAM84に対するアクセスが制限される。S3004の後,あるいは電源断信号の入力が無かった場合(S3001:NO),電源断監視処理をする。

0209

7.演出制御用マイコン91の動作
続いて,パチンコ遊技機1のサブ制御基板90における演出制御用マイコン91の動作について説明する。演出制御用マイコン91が実行する具体的な処理としては,サブ側起動処理がある。なお,演出制御用マイコン91の動作説明にて登場するカウンタ,タイマ,フラグ,ステータス,バッファ,などは,RAM94に設けられる。

0210

[サブ側起動処理]
演出制御用マイコン91が実行するサブ側起動処理について,図30のフローチャートを参照しつつ説明する。サブ側起動処理は,パチンコ遊技機1の電源オンを契機に,演出制御用マイコン91によって実行される。

0211

サブ側起動処理では,演出制御用マイコン91は先ず,CPU92の初期化を行う(S4001)。具体的にS4001では,演出制御用マイコン91は,例えば,スタックの設定,定数設定,CPUの設定,SIO,PIO,CTC(割り込み時間の管理のための回路)等の設定,を行う。なお,S4001は,電源投入後に一度だけ実行され,その後は実行されない。

0212

S4001の後,演出制御用マイコン91は,遊技制御用マイコン81からRAM初期化コマンドを受信しているか否かを判断する(S4002)。RAM初期化コマンドを受信していた場合(S4002:YES),演出制御用マイコン91は,RAM94を初期化する(S4003)。これにより,RAM94に記憶されていた各種の情報が失われる。

0213

S4003の後,あるいはRAM初期化コマンドを受信していなかった場合(S4002:NO),演出制御用マイコン91は,割り込みを禁止する(S4004)。次いで,演出制御用マイコン91は,各種の乱数の値を更新する(S4005)。具体的にS4005では,演出制御用マイコン91は,演出図柄乱数,変動演出パターン乱数,予告演出乱数,予告演出種類乱数,の各種の乱数の値を更新する。これらの乱数は,先に説明した遊技制御用マイコン81にて用いられる乱数とは異なる乱数であり,演出制御用マイコン91でのみ用いられる。乱数の更新方法としては,遊技制御用マイコン81と同様であってもよいし,異なってもよい。

0214

S4005の後,演出制御用マイコン91は,RAM94の出力バッファにセットされている各種のコマンドを,画像制御基板100等に送信する(S4006)。例えば,コマンドを受信した画像制御基板100は,そのコマンドに従って画像表示装置7に各種の静止画ないし動画を表示させる。すなわち,演出図柄変動演出や,大当たり遊技に伴う遊技演出等を実行する。

0215

なお,画像制御基板100による各種の演出の実行に伴って,演出制御用マイコン91は,音声制御基板106を介してスピーカ67から音を出力したり,ランプ制御基板107を介して盤ランプ5や枠ランプ66を点灯させたり,装飾可動体15を駆動させたりする。このうちスピーカ67から出力される音の制御は,画像制御基板100から出力されるコマンドに基づいて実行されることがある。なお,前述したように主制御基板80はサブ制御基板90からの入力を受け付けないことから,S4006から送信されるコマンドは遊技制御用マイコン81には入力されない。

0216

S4006の後,演出制御用マイコン91は,割り込みを許可する(S4007)。以降,S4004〜S4007を繰り返す。割り込みが許可されている間は,2msタイマ割り込み処理(S4009),10msタイマ割り込み処理(S4010),の各種の処理の実行が可能になる。

0217

なお,演出制御用マイコン91は,S4009,S4010以外の割り込み処理も実行する。例えば,演出制御用マイコン91は,主制御基板80から送られたコマンドが演出制御用マイコン91の入出力回路97に入力された場合に,そのコマンドをRAM94に記憶させる主制御コマンド割り込み処理を実行する。主制御コマンド割り込み処理は,他の割り込み処理(S4009,S4010)に優先して実行される。

0218

[2msタイマ割り込み処理]
次に,2msタイマ割り込み処理について,図31のフローチャートを参照しつつ説明する。2msタイマ割り込み処理は,2ms周期の割り込みパルスが入力される度に,演出制御用マイコン91によって実行される。

0219

2msタイマ割り込み処理では,演出制御用マイコン91は先ず,演出ボタン検出スイッチ63x,十字ボタン検出スイッチ68x,および剣部材検出スイッチ222xからの出力信号に基づいて,操作盤上の演出ボタン63の押下の有無および剣部材222の押し込みの有無の情報を示すスイッチデータを作成する(S4201)。なお,パチンコ遊技機1にこれら以外の入力部材が設けられている場合,その入力部材の入力の有無の情報もスイッチデータに含める。

0220

S4201の後,演出制御用マイコン91は,後述する10msタイマ割り込み処理にて作成されるランプデータに従って,ランプ制御基板107を介して枠ランプ66を点灯ないし消灯させるための制御を行う(S4202)。さらに,演出制御用マイコン91は,同じく10msタイマ割り込み処理にて作成される駆動データに従って,ランプ制御基板107を介して装飾可動体15を稼働させるための制御を行う(S4203)。さらに,演出制御用マイコン91は,同じく10msタイマ割り込み処理にて作成される音声データに従って,音声制御基板106を介してスピーカ67に音声等を出力させるための制御を行う(S4204)。

0221

S4204の後,演出制御用マイコン91は,ウォッチドックタイマをリセットする等,その他の処理を実行する(S4299)。S4299の後,2msタイマ割り込み処理を終了する。

0222

[10msタイマ割り込み処理]
次に,10msタイマ割り込み処理について,図32のフローチャートを参照しつつ説明する。10msタイマ割り込み処理は,10ms周期の割り込みパルスが入力される度に,演出制御用マイコン91によって実行される。

0223

10msタイマ割り込み処理では,演出制御用マイコン91は先ず,主制御基板80から受信したコマンドを解析する受信コマンド解析処理を実行する(S4301)。S4301の詳細については後述する。S4301の後,演出制御用マイコン91は,特図保留の数の変化に応じて,演出保留画像に関する演出を行う(S4302)。

0224

S4302の後,演出制御用マイコン91は,2msタイマ割り込み処理のS4201にて作成されたスイッチデータを取得する(S4303)。そして,演出制御用マイコン91は,スイッチデータに基づいて,各種のボタン操作に応じたスイッチ制御を行う(S4304)。

0225

S4304の後,演出制御用マイコン91は,各種の演出に応じて,盤ランプ5や枠ランプ66の点灯制御を行う(S4305)。さらに,演出制御用マイコン91は,スピーカ67からの音声の出力を制御する音声データを作成し,作成した音声データに従う音声制御を行う(S4306)。

0226

S4306の後,演出制御用マイコン91は,演出制御用マイコン91で用いる各種の乱数を更新する等,その他の処理を実行し(S4399),10msタイマ割り込み処理を終了する。

0227

[受信コマンド解析処理]
図33は,図32のS4301の受信コマンド解析処理の手順を示している。受信コマンド解析処理では,演出制御用マイコン91は先ず,演出制御用マイコン91は,変動開始コマンドを受信したか否かを判断する(S4411)。変動開始コマンドは,例えば,特別図柄の変動表示を開始するにあたって主制御基板80から出力される。主制御基板80から変動開始コマンドを受信した場合(S4411:YES),演出制御用マイコン91は,演出図柄の変動演出を開始する(S4412)。

0228

S4412の後,あるいは主制御基板80から変動開始コマンドを受信していない場合(S4411:NO),演出制御用マイコン91は,変動終了コマンドを受信したか否かを判断する(S4421)。変動終了コマンドは,例えば,特別図柄の変動表示を終了した際に主制御基板80から出力される。主制御基板80から変動終了コマンドを受信した場合(S4421:YES),演出制御用マイコン91は,演出図柄の変動演出を終了する(S4422)。

0229

S4422の後,あるいは主制御基板80から変動終了コマンドを受信していない場合(S4421:NO),演出制御用マイコン91は,主制御基板80からオープニングコマンドを受信したか否かを判断する(S4431)。オープニングコマンドは,大当たり遊技や小当たり遊技等,特別遊技を開始するにあたって主制御基板80から出力される。主制御基板80からオープニングコマンドを受信した場合(S4431:YES),演出制御用マイコン91は,特別遊技のオープニングに関するオープニング演出を開始する(S4432)。

0230

S4432の後,または主制御基板80からオープニングコマンドを受信していない場合(S4431:NO),演出制御用マイコン91は,主制御基板80からエンディングコマンドを受信したか否かを判断する(S4441)。エンディングコマンドは,例えば,特別遊技を終了するにあたって主制御基板80から出力される。主制御基板80からエンディングコマンドを受信した場合(S4441:YES),演出制御用マイコン91は,特別遊技のエンディングに関するエンディング演出を開始する(S4442)。

0231

S4442の後,または主制御基板80からエンディングコマンドを受信していない場合(S4441:NO),演出制御用マイコン91は,主制御基板80から客待ち待機コマンドを受信したか否かを判断する(S4461)。客待ち待機コマンドは,例えば,電源オンや,特図保留の数が0になった場合に,主制御基板80から出力される。主制御基板80から客待ち待機コマンドを受信した場合(S4461:YES),演出制御用マイコン91は,客待ち演出を開始する(S4462)。

0232

S4462の後,または主制御基板80から客待ち待機コマンドを受信していない場合(S4461:NO),演出制御用マイコン91は,前述のコマンド以外のコマンドに対応する処理を実行する(S4499)。前述のコマンド以外のコマンドとしては,例えば,各種の異常報知コマンド,余剰球受皿62の満杯報知コマンドが該当する。S4499の後は,受信コマンド解析処理を終了する。

0233

8.実施の形態の効果
以上詳細に説明したようにパチンコ遊技機1では,高確率状態の情報(本形態では確変フラグがオン)が記憶されている状態で主電源がオンになった際に,高確率状態表示器45による報知に加え,高確率状態を示す信号(本形態では起動時高確信号)がホールコンピュータ900に出力される。そのため,ホールのスタッフは,ホールコンピュータ900において,起動時の遊技状態が高確率状態であるパチンコ遊技機1を把握できる。従って,ホールコンピュータ900によってパチンコ遊技機1の遊技状態を管理でき,パチンコ遊技機1の遊技状態の管理が容易になる。その結果として遊技状態の情報を記憶するRAM84の初期化のし忘れが抑制され,モーニング等の不正を防止できる。なお,ホールコンピュータ900にも遊技者にも高確率状態である旨を知らせているため,両者の得られる情報に差が生じない。

0234

9.実施の形態の変形例
本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本実施の形態に記載された数値(抽選回数,各種テーブルの設定値,各種の保留数の上限等)は例示であって,適宜選択すればよい。

0235

また,実施の形態では,主制御基板80から外部端子板190を介して,ホールコンピュータ900に信号が出力される構成であるが,外部端子板190がサブ制御基板90と接続され,サブ制御基板90によって,ホールコンピュータ900に信号が出力される構成であってもよい。

0236

また,実施の形態では,バックアップ電源回路151によって,電源オフ中でもRAM84に電力を供給し,RAM84の情報を保持し続けているが,例えば,ハードディスク等の不揮発性メモリを備え,その不揮発性メモリに遊技状態の情報を記憶させてもよい。

0237

また,実施の形態では,主電源がオンされた後の最初の特別図柄の変動表示,すなわち最初の大当たりの抽選の開始を,高確率状態表示器45の点灯の停止条件およびホールコンピュータ900への起動時高確信号の出力の停止条件としているが,別の停止条件を設けてもよい。例えば,遊技状態が通常確率状態に戻ったことを停止条件としてもよい。この場合,特別図柄待機処理中のS1018の高確通知終了処理を,遊技状態管理処理のS1704の後あるいは特別図柄確定処理のS1613の後に実行する。この構成によれば,遊技状態が通常確率状態に戻るまで連続して起動時高確信号を出力することで,ホールコンピュータ900がパチンコ遊技機1の遊技中の遊技状態を正確に把握できる。

0238

また,実施の形態では,主電源がオンされた後,最初の特別図柄の変動表示までの間,ホールコンピュータ900への起動時高確信号の出力が継続して行われる構成であるが,ホールコンピュータ900への起動時高確信号の出力は,主電源がオンされた後の1回分(例えば1パルス)のみとしてもよい。高確率状態を通知することに伴うホールコンピュータ900との通信を1回のみとすることで,通信の負荷を軽減できる。

0239

また,実施の形態では,特定の停止条件を満たすことで,高確率状態表示器45の消灯とホールコンピュータ900への起動時高確信号の出力の停止との両方が行われるが,高確率状態表示器45を消灯させる条件と,ホールコンピュータ900に対する起動時高確信号の出力を停止させる条件とを別々に用意し,高確率状態表示器45の消灯とホールコンピュータ900への起動時高確信号の出力の停止とを別々のタイミングで実行してもよい。

0240

また,実施の形態に開示されている処理は,主として主制御基板80の遊技制御用マイコン81のCPU82およびサブ制御基板90の演出制御用マイコン91のCPU92によって実行されるが,例えば,単一の制御基板による単一あるいは複数のCPUによって実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,遊技制御用マイコン81と演出制御用マイコン91との少なくとも一方において複数のCPUによって実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理は,遊技制御用マイコン81あるいは演出制御用マイコン91に加え,他のハードウェアとの組み合わせで実行されてもよい。また,実施の形態に開示されている処理のうち,遊技制御用マイコン81の処理の一部を,演出制御用マイコン91が実行してもよいし,演出制御用マイコン91の処理の全部もしくは一部を,遊技制御用マイコン81が実行してもよい。つまり,遊技制御用マイコン81,演出制御用マイコン91,両者を包含した1つのマイコン,他のハードウェアと組み合わせ,これらすべて制御手段の一例である。また,実施の形態に開示されている処理は,その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体,または方法等の種々の態様で実現することができる。

0241

以下に記す手段の説明では,発明を実施するための形態における対応する構成名や表現,図面に使用した符号を参考のために括弧書きで付記している。ただし,本発明の構成要素は付記に限定されるものではない。

0242

本明細書に開示される遊技機(パチンコ遊技機1)は,外部出力手段(外部端子板190)と,遊技状態の情報を記憶する記憶手段(RAM84)であって,主電源のオフ中にも前記情報を記憶できる前記記憶手段と,入力手段(RAMクリアスイッチ161)と,報知手段(高確率状態表示器45)と,制御手段(主制御基板80)と,を備え,前記制御手段は,前記入力手段への入力があった場合に,前記記憶手段を初期化する初期化処理(S013,S021)と,抽選条件を満たした場合に,大当たりの抽選を行う抽選処理(S1102)と,第1の移行条件を満たした場合に,遊技状態を,通常確率状態から前記抽選処理にて大当たりに当選し易い高確率状態に移行させ,第2の移行条件を満たした場合に,遊技状態を前記高確率状態から前記通常確率状態に移行させる移行処理(S2052,S1704,S1613)と,前記移行処理にて遊技状態を移行させた際,前記記憶手段に移行後の遊技状態の情報を記憶させる記憶処理(S2052,S1704,S1613)と,主電源がオフからオンになった場合,前記記憶手段に遊技状態が前記高確率状態である旨の情報が記憶されていることを条件として,前記報知手段に遊技状態が前記高確率状態である旨を報知させる報知処理(S032)と,主電源がオフからオンになった場合,前記記憶手段に遊技状態が前記高確率状態である旨の情報が記憶されていることを条件として,遊技状態が前記高確率状態である旨の信号である特別信号を,前記外部出力手段を介して外部装置に出力する出力処理(S033)と,を実行することを特徴としている。

0243

すなわち,本明細書に開示される遊技機は,遊技状態が高確率状態である旨の情報が記憶されている状態で主電源がオンになった際,高確率状態を示す特別信号を外部装置(ホールコンピュータ等)に出力する。そのため,ホールのスタッフは,外部装置において,起動直後の遊技状態が高確率状態である遊技機を把握できる。従って,遊技機の遊技状態の管理が容易になる。その結果として,起動直後の遊技状態が高確率状態の遊技機の,記憶手段の初期化のし忘れが抑制され,モーニング等の不正を防止できる。

0244

また,前記制御手段は,前記出力処理では,主電源がオンになった後,遊技状態が前記高確率状態から前記通常確率状態に移行するまでの間,前記特別信号を出力し続けるとよい。遊技状態が通常確率状態に戻るまで継続して報知することで,外部装置が遊技機の現時点での遊技状態を正確に把握できる。なお,特別信号を出力し続ける態様には,連続して出力する態様の他,一定間隔で定期的に繰り返し出力する態様も含まれる。

0245

また,前記制御手段は,前記出力処理では,主電源がオンになった後,前記抽選処理による最初の大当たりの抽選が実行されるまでの間,前記特別信号を出力し続けるとよい。遊技者が遊技を開始した後にホールのスタッフが遊技機を操作すると,遊技者に不信感を与える。このことから,遊技者が遊技を開始した後で記憶手段の初期化作業を行うことは,困難である。そのため,特別信号の出力は,最初の大当たりの抽選が行われるまでとする方が好ましい。

0246

また,前記制御手段は,前記出力処理では,前記報知手段にて報知が継続している間,前記特別信号を出力し続けるとよい。この構成によれば,遊技者が得られる情報と外部装置が得られる情報とを揃えることができる。さらに,前記制御手段は,前記報知処理では,前記抽選処理による最初の大当たりの抽選が実行されるまでの間,前記報知手段に遊技状態が前記高確率状態である旨を報知させる方が好ましい。

0247

また,前記制御手段は,前記出力処理では,主電源がオンになった時点あるいはその直後に,前記特別信号を1回分のみ出力するとよい。特別信号の出力に伴う通信を1回のみとすることで,通信の負荷を軽減できる。

0248

また,前記制御手段は,前記移行処理にて遊技状態を前記高確率状態に移行させた際,前記特別信号を前記外部装置に出力しない構成であるとよい。この構成では,遊技中の遊技状態の変化による特別信号の出力が無いため,外部装置が遊技機の遊技状態を把握し難い。よって,本発明が好適に作用し得る。

0249

なお,上記遊技機の機能を実現するための制御方法コンピュータプログラム,および当該コンピュータプログラムを格納する,コンピュータによる読取可能な記憶媒体も,新規で有用である。

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