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技術 ENUM呼処理システム、ENUM呼処理方法及びENUM呼処理プログラム

出願人 日本電信電話株式会社
発明者 佐藤豊治鈴木耕世花澤雄紀大谷育生
出願日 2016年9月6日 (4年2ヶ月経過) 出願番号 2016-174097
公開日 2018年3月15日 (2年8ヶ月経過) 公開番号 2018-042075
状態 特許登録済
技術分野 広域データ交換 電話通信サービス
主要キーワード ポートアウト UMシステム 自事業者 番号帯 外部ツール 要求元装置 他事業者 呼処理サーバ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2018年3月15日)のものです。
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図面 (20)

課題

ENUM呼の送信元送信先に応じた柔軟な応答等が可能なENUM呼処理システムを提供する。

解決手段

ENUM呼処理システムとしてのENUM呼処理サーバ10は、ENUMを用いた電話通信におけるENUM呼の処理及び転送を行うENUM呼処理部14aと、ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキー処理内容とが関連付けられた条件ファイル14bと、ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキーを用いて条件ファイル14bを参照することによって当該キーに対応する処理内容を読み出すとともに、読み出された処理内容を実行する処理内容実行部14dと、を備える。

概要

背景

IP網において、通信事業者網内の装置(SIP(Session Initiation Protocol)サーバ等)が電話番号とURIとの対応付けを行う仕組みとしてENUMシステムが提案されている。図18に示すように、このENUMシステムでは、通信事業者ネットワーク内に設置されたSIPサーバ102が、接続先となる端末101(IP電話等)の電話番号についての接続先の情報(IPアドレスや、ドメイン名等)をENUMサーバ105に問い合わせて、その接続先の情報(接続先情報)に基づいてルーチングを行う。

ENUMサーバ105は、自網が管理する電話番号毎に接続先情報をDB(データベース)150で管理する。この接続先情報は、後記するように、「電話番号」+「付加情報」から構成される。ここで付加情報は、「ドメイン(事業者ドメイン)」や「ネットワークルーチング番号」等からなる情報である。なお、この接続先情報をENUMサーバが管理する情報という意味で「ENUMデータ」と称する場合がある。

IP電話からの発呼時においてENUMサーバ105は、SIPサーバ102や他網のENUMサーバから電話番号(着信番号)をKEYとした要求を受信する。
SIPサーバからの要求に付された電話番号(着信番号)が、自網が管理する電話番号に対する問い合わせの場合、ENUMサーバは、自身のDBから接続先情報を回答する(図18(a)参照)。一方、要求に付された電話番号が、他網のENUMサーバが管理する電話番号の場合には、その電話番号を管理する他網のENUMサーバに要求を行い、得られた接続先情報を要求元に回答する(図18(b)参照)。

図19は、従来のENUMサーバへの問い合わせ処理概要を説明するための図である。
図19に示すように、ENUMサーバ105が備える接続先情報DB150には、各事業者が管理する番号(管理番号)に応じた各ENUMサーバ105への問い合わせ先(IPアドレス等)の情報(「ENUM問合せ情報151」)と、各事業者が管理する電話番号の「番号ポータビリティ情報152」が格納される。番号ポータビリティは、現在利用中の電話番号を変更せずに、契約する通信事業者の変更を可能にするサービスである。この番号ポータビリティ情報152には、そのENUMサーバ105自身が管理する電話番号帯の各電話番号が、番号ポータビリティ(以下、省略して「番ポ」と称することがある。)されているか、つまり、電話番号を使用しているユーザがどの他事業者と契約しているか、若しくは、番号ポータビリティされていないか(以下、省略して「非番ポ」と称することがある。)、つまり、電話番号を使用しているユーザが自事業者と契約しているか、を示す情報が格納される。
ENUMシステムでは、通信事業者毎に、番号ポータビリティ情報を集中管理したデータベース(番号ポータビリティ情報)を、DNS(Domain Name System)の仕組みを利用したENUMサーバ105に備え、各通信事業者のSIPサーバ102は、ENUMサーバ105にアクセスすることにより、各電話番号が他網へ移転(ポートアウト)しているか否かを解決し、接続先の情報(接続先情報)を取得して通信を行う。

ここで、各事業者(通信事業者)A,B,Cが管理する番号および各事業者A,B,Cのドメインが以下であるとする。なお、以下の事業者毎の管理番号およびドメインの例は、後記する本実施形態においても同様として説明する。
・事業者Aの管理電話番号(2万電話番号)
・03−1111−0000 〜 03−1111−9999
・03−2222−0000 〜 03−2222−9999
・事業者Bの管理電話番号(2万電話番号)
・03−4444−0000 〜 03−4444−9999
・03−5555−0000 〜 03−5555−9999
・事業者Cの管理番号(1万電話番号)
・03−8888−0000 〜 03−8888−9999
・各事業者A,B,Cのドメイン
・事業者Aのドメイン:exampleA.ne.jp
・事業者Bのドメイン:exampleB.ne.jp
・事業者Cのドメイン:exampleC.ne.jp

図19を参照して、問い合わせ先となるENUMサーバ105の情報(ENUM問合せ情報51)と、各事業者が管理する電話番号の「番号ポータビリティ情報152」とについて、詳細に説明する。なお、図19は、事業者Aが管理する接続先情報DB150を例示している。

ENUM問合せ情報151は、SIPサーバ102からの要求に付された電話番号(着信番号)に基づき、その電話番号(着信番号)を他網のENUMサーバ105が管理する場合に、問合せ先として必要となる、各事業者網に備わるENUMサーバ105のアドレス(IPアドレス等)を登録しておく情報である。
このENUM問合せ情報151には、図19に示すように、SIPサーバ102からの接続先情報要求メッセージであるENUM Queryで示される電話番号の各番号帯に対応付けて、問合せ先となるENUMサーバのIPアドレス等が登録される。
例えば、ENUM Queryの番号帯に示される「1.1.1.1.3.1.8.enum.net」(03−1111の番号帯)に対応付けて「IPアドレス(A)」が登録され、「4.4.4.4.3.1.8.enum.net」(03−4444の番号帯)に対応付けて「IPアドレス(B)」が登録される。ここで、「IPアドレス(A)」は、事業者Aの通信網に備わるENUMサーバ5のIPアドレスである。また、「IPアドレス(B)」は、事業者Bの通信網に備えるENUMサーバ105のIPアドレスである。

次に、番号ポータビリティ情報152について説明する。
番号ポータビリティ情報152には、ENUM Queryで示される電話番号(着信番号)に対応付けて、「SERVICESフィールド値」の「SIP」「PSTN(Public Switched Telephone Network):公衆電話交換回線網」に対応付けた接続先情報(ENUMデータ)が登録される。

具体的には、図19の番号ポータビリティ情報152に示すように、ENUM Queryとして、「1.0.0.0.1.1.1.1.3.1.8.enum.net」(03−3111−0001)のように、管理対象の電話番号(事業者Aにおいては2万の電話番号)についてそれぞれが登録される。
なお、ENUM Queryは、例えば、非特許文献1に記載のENUMプロトコルに基づき、上記のように、接続要求メッセージに含まれる着信先端末の電話番号(例えば、03−1111−0001)のE.164番号(+81−3−1111−0001)を逆順にしてドット区切り、「e164enum.net」を付けた形式(1.0.0.0.1.1.1.3.1.8.e164enum.net)で構成される。

そして、番号ポータビリティ情報152には、このENUM Queryに対応付けて、「SIP」「PSTN」に対応した接続先情報が次のように格納される。
「sip:+81311110001@exampleA.ne.jp:user=phone」
「sip:+81311110001;npdi@exampleA.ne.jp;user=phone」
この接続先情報により、着信番号「81311110001」の端末は、「exampleA.ne.jp」で示される事業者Aが提供する電話サービス加入しており、番号ポータビリティではない(非番ポの)ユーザ(端末)、つまり、自網に収容されている電話番号であることが分かる。なお、番号ポータビリティ情報152の備考には、番号ポータビリティされていない電話番号であることを示す「非番ポ番号」を説明用に記載している。

また、ENUM Query「2.0.0.0.1.1.1.1.3.1.8.enum.net」に対して、「SIP」「PSTN」に対応した接続先情報が次のように格納される。
「sip:+81311110002@exampleB.ne.jp:user=phone」
「sip:+81311110002;npdi;rn=+81322221234@exampleB.ne.jp;user=phone」
この接続先情報により、着信番号「81311110002」の端末は、「exampleB.ne.jp」で示される事業者Bが提供する電話サービスに加入しており、番号ポータビリティしている(番ポの)ユーザ(端末)、つまり、他網に移転(ポートアウト)している電話番号であることが分かる。なお、「PSTN」の場合の接続先情報には、「rn=+81322221234」としてルーチング番号が記載される。また、番号ポータビリティ情報の備考には、番号ポータビリティされている番号であることを示す「番ポ番号(事業者A→事業者Bへの番ポ)」を説明用に記載している。

このように、従来の番号ポータビリティ情報152には、電話番号(着信番号)をKEYとしたENUM Queryに対応付けて、接続先情報が、「電話番号」+「付加情報」(事業者ドメインやネットワークルーチング番号)として登録される。

次に、従来のENUMシステムにおける処理の流れの一例について説明する。
図19に例示するように、端末101(03−2222−8888)が、着信先の電話番号(着信番号)(03−1111−0001)の端末101へ発信する(ステップS1)。
続いて、SIPサーバ102が、端末101から接続要求メッセージを受信すると、その着信番号(着信先端末の電話番号)を含む接続先情報要求メッセージ(ENUM Query)を生成し、ENUMサーバ105に送信する(ステップS2)。ここでは、ENUM Queryとして「1.0.0.0.1.1.1.1.3.1.8.e164enum.net」がENUMサーバ105に送信される。

接続先情報要求メッセージ(ENUM Query)を受信したENUMサーバ105は、接続先情報DB150に格納された番号ポータビリティ情報152を参照し、接続先情報を取得して、SIPサーバ102に回答する(ステップS3)。ここでは、接続先情報回答メッセージ(ENUM Answer)として、以下の情報が送信される。
「sip:+81311110001@exampleA.ne.jp:user=phone」
「sip:+81311110001;npdi@exampleA.ne.jp;user=phone」

続いて、SIPサーバ102は、付加情報の事業者ドメインを参照することにより、着信先の端末1が、自網で管理する端末101であると判定し、着信先となる端末101に呼接続する(03−1111−0001に着信)(ステップS4)。
なお、上記のENUMシステムについての構成やその処理については、技術標準として非特許文献1に規定されている。

概要

ENUM呼の送信元送信先に応じた柔軟な応答等が可能なENUM呼処理システムを提供する。ENUM呼処理システムとしてのENUM呼処理サーバ10は、ENUMを用いた電話通信におけるENUM呼の処理及び転送を行うENUM呼処理部14aと、ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキー処理内容とが関連付けられた条件ファイル14bと、ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキーを用いて条件ファイル14bを参照することによって当該キーに対応する処理内容を読み出すとともに、読み出された処理内容を実行する処理内容実行部14dと、を備える。

目的

「sip:+81311110001@exampleA.ne.jp:user=phone」
「sip:+81311110001;npdi@exampleA.ne.jp;user=phone」
この接続先情報により、着信番号「81311110001」の端末は、「exampleA.ne.jp」で示される事業者Aが提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

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請求項1

ENUMを用いた電話通信におけるENUM呼の処理及び転送を行うENUM呼処理部と、前記ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキー処理内容とが関連付けられた条件ファイルと、前記ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキーを用いて前記条件ファイルを参照することによって当該キーに対応する前記処理内容を読み出すとともに、読み出された前記処理内容を実行する処理内容実行部と、を備えることを特徴とするENUM呼処理システム

請求項2

前記処理内容は、前記ENUM呼に含まれるデータの追加、変更若しくは削除、又は、コマンドの実行であることを特徴とする請求項1に記載のENUM呼処理システム。

請求項3

ENUMを用いた電話通信におけるENUM呼の処理及び転送を行うENUM呼処理部と、前記ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキーと処理内容とが関連付けられた条件ファイルと、を備えるENUM呼処理システムによるENUM呼処理方法であって、前記ENUM呼処理システムが、前記ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキーを用いて前記条件ファイルを参照することによって当該キーに対応する前記処理内容を読み出すステップと、読み出された前記処理内容を実行するステップと、を実行することを特徴とするENUM呼処理方法。

請求項4

前記処理内容は、前記ENUM呼に含まれるデータの追加、変更若しくは削除、又は、コマンドの実行であることを特徴とする請求項3に記載のENUM呼処理方法。

請求項5

コンピュータを、ENUMを用いた電話通信におけるENUM呼の処理及び転送を行うENUM呼処理手段、前記ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキーと処理内容とが関連付けられた条件ファイルを前記キーを用いて前記条件ファイルを参照することによって当該キーに対応する前記処理内容を読み出すとともに、読み出された前記処理内容を実行する処理内容実行手段、として機能させるためのENUM呼処理プログラム

請求項6

前記処理内容は、前記ENUM呼に含まれるデータの追加、変更若しくは削除、又は、コマンドの実行であることを特徴とする請求項5に記載のENUM呼処理プログラム。

技術分野

0001

本発明は、IP(Internet Protocol)電話等の電話番号を、URI(Uniform Resource Identifiers)に対応付け名前解決を行うENUM(E.164 Number Mapping)の技術に関する。

背景技術

0002

IP網において、通信事業者網内の装置(SIP(Session Initiation Protocol)サーバ等)が電話番号とURIとの対応付けを行う仕組みとしてENUMシステムが提案されている。図18に示すように、このENUMシステムでは、通信事業者ネットワーク内に設置されたSIPサーバ102が、接続先となる端末101(IP電話等)の電話番号についての接続先の情報(IPアドレスや、ドメイン名等)をENUMサーバ105に問い合わせて、その接続先の情報(接続先情報)に基づいてルーチングを行う。

0003

ENUMサーバ105は、自網が管理する電話番号毎に接続先情報をDB(データベース)150で管理する。この接続先情報は、後記するように、「電話番号」+「付加情報」から構成される。ここで付加情報は、「ドメイン(事業者ドメイン)」や「ネットワークルーチング番号」等からなる情報である。なお、この接続先情報をENUMサーバが管理する情報という意味で「ENUMデータ」と称する場合がある。

0004

IP電話からの発呼時においてENUMサーバ105は、SIPサーバ102や他網のENUMサーバから電話番号(着信番号)をKEYとした要求を受信する。
SIPサーバからの要求に付された電話番号(着信番号)が、自網が管理する電話番号に対する問い合わせの場合、ENUMサーバは、自身のDBから接続先情報を回答する(図18(a)参照)。一方、要求に付された電話番号が、他網のENUMサーバが管理する電話番号の場合には、その電話番号を管理する他網のENUMサーバに要求を行い、得られた接続先情報を要求元に回答する(図18(b)参照)。

0005

図19は、従来のENUMサーバへの問い合わせ処理概要を説明するための図である。
図19に示すように、ENUMサーバ105が備える接続先情報DB150には、各事業者が管理する番号(管理番号)に応じた各ENUMサーバ105への問い合わせ先(IPアドレス等)の情報(「ENUM問合せ情報151」)と、各事業者が管理する電話番号の「番号ポータビリティ情報152」が格納される。番号ポータビリティは、現在利用中の電話番号を変更せずに、契約する通信事業者の変更を可能にするサービスである。この番号ポータビリティ情報152には、そのENUMサーバ105自身が管理する電話番号帯の各電話番号が、番号ポータビリティ(以下、省略して「番ポ」と称することがある。)されているか、つまり、電話番号を使用しているユーザがどの他事業者と契約しているか、若しくは、番号ポータビリティされていないか(以下、省略して「非番ポ」と称することがある。)、つまり、電話番号を使用しているユーザが自事業者と契約しているか、を示す情報が格納される。
ENUMシステムでは、通信事業者毎に、番号ポータビリティ情報を集中管理したデータベース(番号ポータビリティ情報)を、DNS(Domain Name System)の仕組みを利用したENUMサーバ105に備え、各通信事業者のSIPサーバ102は、ENUMサーバ105にアクセスすることにより、各電話番号が他網へ移転(ポートアウト)しているか否かを解決し、接続先の情報(接続先情報)を取得して通信を行う。

0006

ここで、各事業者(通信事業者)A,B,Cが管理する番号および各事業者A,B,Cのドメインが以下であるとする。なお、以下の事業者毎の管理番号およびドメインの例は、後記する本実施形態においても同様として説明する。
・事業者Aの管理電話番号(2万電話番号)
・03−1111−0000 〜 03−1111−9999
・03−2222−0000 〜 03−2222−9999
・事業者Bの管理電話番号(2万電話番号)
・03−4444−0000 〜 03−4444−9999
・03−5555−0000 〜 03−5555−9999
・事業者Cの管理番号(1万電話番号)
・03−8888−0000 〜 03−8888−9999
・各事業者A,B,Cのドメイン
・事業者Aのドメイン:exampleA.ne.jp
・事業者Bのドメイン:exampleB.ne.jp
・事業者Cのドメイン:exampleC.ne.jp

0007

図19を参照して、問い合わせ先となるENUMサーバ105の情報(ENUM問合せ情報51)と、各事業者が管理する電話番号の「番号ポータビリティ情報152」とについて、詳細に説明する。なお、図19は、事業者Aが管理する接続先情報DB150を例示している。

0008

ENUM問合せ情報151は、SIPサーバ102からの要求に付された電話番号(着信番号)に基づき、その電話番号(着信番号)を他網のENUMサーバ105が管理する場合に、問合せ先として必要となる、各事業者網に備わるENUMサーバ105のアドレス(IPアドレス等)を登録しておく情報である。
このENUM問合せ情報151には、図19に示すように、SIPサーバ102からの接続先情報要求メッセージであるENUM Queryで示される電話番号の各番号帯に対応付けて、問合せ先となるENUMサーバのIPアドレス等が登録される。
例えば、ENUM Queryの番号帯に示される「1.1.1.1.3.1.8.enum.net」(03−1111の番号帯)に対応付けて「IPアドレス(A)」が登録され、「4.4.4.4.3.1.8.enum.net」(03−4444の番号帯)に対応付けて「IPアドレス(B)」が登録される。ここで、「IPアドレス(A)」は、事業者Aの通信網に備わるENUMサーバ5のIPアドレスである。また、「IPアドレス(B)」は、事業者Bの通信網に備えるENUMサーバ105のIPアドレスである。

0009

次に、番号ポータビリティ情報152について説明する。
番号ポータビリティ情報152には、ENUM Queryで示される電話番号(着信番号)に対応付けて、「SERVICESフィールド値」の「SIP」「PSTN(Public Switched Telephone Network):公衆電話交換回線網」に対応付けた接続先情報(ENUMデータ)が登録される。

0010

具体的には、図19の番号ポータビリティ情報152に示すように、ENUM Queryとして、「1.0.0.0.1.1.1.1.3.1.8.enum.net」(03−3111−0001)のように、管理対象の電話番号(事業者Aにおいては2万の電話番号)についてそれぞれが登録される。
なお、ENUM Queryは、例えば、非特許文献1に記載のENUMプロトコルに基づき、上記のように、接続要求メッセージに含まれる着信先端末の電話番号(例えば、03−1111−0001)のE.164番号(+81−3−1111−0001)を逆順にしてドット区切り、「e164enum.net」を付けた形式(1.0.0.0.1.1.1.3.1.8.e164enum.net)で構成される。

0011

そして、番号ポータビリティ情報152には、このENUM Queryに対応付けて、「SIP」「PSTN」に対応した接続先情報が次のように格納される。
「sip:+81311110001@exampleA.ne.jp:user=phone」
「sip:+81311110001;npdi@exampleA.ne.jp;user=phone」
この接続先情報により、着信番号「81311110001」の端末は、「exampleA.ne.jp」で示される事業者Aが提供する電話サービス加入しており、番号ポータビリティではない(非番ポの)ユーザ(端末)、つまり、自網に収容されている電話番号であることが分かる。なお、番号ポータビリティ情報152の備考には、番号ポータビリティされていない電話番号であることを示す「非番ポ番号」を説明用に記載している。

0012

また、ENUM Query「2.0.0.0.1.1.1.1.3.1.8.enum.net」に対して、「SIP」「PSTN」に対応した接続先情報が次のように格納される。
「sip:+81311110002@exampleB.ne.jp:user=phone」
「sip:+81311110002;npdi;rn=+81322221234@exampleB.ne.jp;user=phone」
この接続先情報により、着信番号「81311110002」の端末は、「exampleB.ne.jp」で示される事業者Bが提供する電話サービスに加入しており、番号ポータビリティしている(番ポの)ユーザ(端末)、つまり、他網に移転(ポートアウト)している電話番号であることが分かる。なお、「PSTN」の場合の接続先情報には、「rn=+81322221234」としてルーチング番号が記載される。また、番号ポータビリティ情報の備考には、番号ポータビリティされている番号であることを示す「番ポ番号(事業者A→事業者Bへの番ポ)」を説明用に記載している。

0013

このように、従来の番号ポータビリティ情報152には、電話番号(着信番号)をKEYとしたENUM Queryに対応付けて、接続先情報が、「電話番号」+「付加情報」(事業者ドメインやネットワークルーチング番号)として登録される。

0014

次に、従来のENUMシステムにおける処理の流れの一例について説明する。
図19に例示するように、端末101(03−2222−8888)が、着信先の電話番号(着信番号)(03−1111−0001)の端末101へ発信する(ステップS1)。
続いて、SIPサーバ102が、端末101から接続要求メッセージを受信すると、その着信番号(着信先端末の電話番号)を含む接続先情報要求メッセージ(ENUM Query)を生成し、ENUMサーバ105に送信する(ステップS2)。ここでは、ENUM Queryとして「1.0.0.0.1.1.1.1.3.1.8.e164enum.net」がENUMサーバ105に送信される。

0015

接続先情報要求メッセージ(ENUM Query)を受信したENUMサーバ105は、接続先情報DB150に格納された番号ポータビリティ情報152を参照し、接続先情報を取得して、SIPサーバ102に回答する(ステップS3)。ここでは、接続先情報回答メッセージ(ENUM Answer)として、以下の情報が送信される。
「sip:+81311110001@exampleA.ne.jp:user=phone」
「sip:+81311110001;npdi@exampleA.ne.jp;user=phone」

0016

続いて、SIPサーバ102は、付加情報の事業者ドメインを参照することにより、着信先の端末1が、自網で管理する端末101であると判定し、着信先となる端末101に呼接続する(03−1111−0001に着信)(ステップS4)。
なお、上記のENUMシステムについての構成やその処理については、技術標準として非特許文献1に規定されている。

先行技術

0017

TTC標準JJ−90.31キャリアENUMの相互接続共通インタフェース」一般社団法人情報通信技術委員会、2015年8月27日

発明が解決しようとする課題

0018

上記のように、従来のENUMサーバが管理する番号ポータビリティ情報の設定では、電話番号と接続先情報とは1:1の関係でデータベースに記憶されている。そのため、同じ電話番号の要求(ENUM Query)に対する応答(ENUM Answer)は同一となる。

0019

本発明は、前記事情に鑑みて創案されたものであり、ENUM呼の送信元送信先に応じた柔軟な応答等が可能なENUM呼処理システム、ENUM呼処理方法及びENUM呼処理プログラムを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0020

前記課題を解決するために、本発明のENUM呼処理システムは、ENUMを用いた電話通信におけるENUM呼の処理及び転送を行うENUM呼処理部と、前記ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキー処理内容とが関連付けられた条件ファイルと、前記ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキーを用いて前記条件ファイルを参照することによって当該キーに対応する前記処理内容を読み出すとともに、読み出された前記処理内容を実行する処理内容実行部と、を備えることを特徴とする。

0021

かかる構成によると、ENUM呼の送信元又は送信先をキーとして処理内容を選択し、選択された処理内容を実行するので、ENUM呼の送信元や送信先に応じた柔軟な応答等を実行することができる。

0022

前記処理内容は、前記ENUM呼に含まれるデータの追加、変更若しくは削除、又は、コマンドの実行である構成であってもよい。

0023

かかる構成によると、処理内容として、ENUM呼に含まれるデータの追加、変更若しくは削除、又は、コマンドの実行を行うので、同じENUM要求に対して、送信元又は送信先に応じたENUM応答を提供したり、送信元又は送信先に応じたコマンドを実行したりすることができる。

0024

また、本発明のENUM呼処理方法は、ENUMを用いた電話通信におけるENUM呼の処理及び転送を行うENUM呼処理部と、前記ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキーと処理内容とが関連付けられた条件ファイルと、を備えるENUM呼処理システムによるENUM呼処理方法であって、前記ENUM呼処理システムが、前記ENUM呼の送信元又は送信先に関連するキーを用いて前記条件ファイルを参照することによって当該キーに対応する前記処理内容を読み出すステップと、読み出された前記処理内容を実行するステップと、を実行することを特徴とする。

0025

かかる構成によると、ENUM呼の送信元又は送信先をキーとして処理内容を選択し、選択された処理内容を実行するので、ENUM呼の送信元や送信先に応じた柔軟な応答等を実行することができる。

0026

前記処理内容は、前記ENUM呼に含まれるデータの追加、変更若しくは削除、又は、コマンドの実行である構成であってもよい。

0027

かかる構成によると、処理内容として、ENUM呼に含まれるデータの追加、変更若しくは削除、又は、コマンドの実行を行うので、同じENUM要求に対して、送信元又は送信先に応じたENUM応答を提供したり、送信元又は送信先に応じたコマンドを実行したりすることができる。

0028

また、本発明は、コンピュータをENUM呼処理システムとして機能させるためのENUM呼処理プログラムとしても具現化可能である。

発明の効果

0029

本発明によると、ENUM呼の送信元や送信先に応じた柔軟な応答等ができる。

図面の簡単な説明

0030

本発明の実施形態に係る通信システムを模式的に示すブロック図である。
ENUM呼処理サーバの第一のデータベースの一例を示す図である。
ENUM呼処理サーバの第二のデータベースの一例を示す図である。
サーバのデータベースの一例を示す図である。
サーバのデータベースの一例を示す図である。
サーバのデータベースの一例を示す図である。
条件ファイルの一例を示す図である。
条件ファイルの一例を示す図である。
ENUM呼処理サーバの第二のデータベースの一例を示す図である。
条件ファイルの一例を示す図である。
条件ファイルの一例を示す図である。
条件ファイルの一例を示す図である。
本発明の実施形態に係る通信システムの第一の動作例を模式的に示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る通信システムの第二の動作例を模式的に示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る通信システムの第三の動作例を模式的に示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る通信システムの第四の動作例を模式的に示すブロック図である。
本発明の実施形態に係る通信システムの第五の動作例を模式的に示すブロック図である。
従来のENUMシステムの処理の流れを説明するための図である。
従来のENUMサーバへの問い合わせ処理の概要を説明するための図である。

実施例

0031

<通信システム>
続いて、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、本発明の実施形態に係る通信システム1は、図示しない発呼側の端末と着呼側の端末との間でENUM(E.164 NUmber Mapping)を用いた電話通信を行うためのシステムである。通信システム1は、ENUM呼処理サーバ10と、複数のサーバ20B,20C,20D,…と、を備える。ENUM呼処理サーバ10と複数のサーバ20B,20C,20D,…とは、互いに通信可能に接続されている。また、ENUM呼処理サーバ10及び複数のサーバ20B,20C,20D,…は、IP(Internet Protocol)電話網におけるSIP(Session Initiation Protocol)サーバ、ENUMサーバ等といったENUM通信が可能なサーバであり、例えばIP電話としての複数の端末を収容している。

0032

<ENUM呼処理サーバ>
ENUM呼処理サーバ10は、ENUMを用いた電話通信におけるENUM呼(信号)を処理するサーバである。ENUM呼処理サーバ10には、IPアドレスAが付与されている。ENUM呼処理サーバ10は、操作部11と、通知部12と、記憶部13と、制御部14と、を備える。

0033

<操作部>
操作部11は、キーボードマウス等によって構成されている。操作部11は、ユーザによる当該操作部11の操作結果を制御部14へ出力する。

0034

<通知部>
通知部12は、音声出力部としてのスピーカ画像出力部としてのモニタ等によって構成されている。通知部12は、制御部14からの出力信号を、音声、画像等としてユーザへ通知する。

0035

<記憶部>
記憶部13は、ハードディスク等によって構成されている。記憶部13には、第一のデータベース13aと、第二のデータベース13bと、が記憶されている。

0036

<第一のデータベース>
図2に示すように、第一のデータベース13aは、要求番号と、接続先情報と、が関連付けられたデータベースである。第一のデータベース13aにおいて、要求番号は、ENUM呼に含まれる発呼側又は着呼側(ENUM呼がENUM要求(信号)の場合は着呼側、ENUM呼がENUM応答(信号)の場合は発呼側)の端末の電話番号である。電話番号は、接続要求メッセージに含まれる着信先端末の電話番号(例えば、03−1111−0001)のE.164番号(+81−3−1111−0001)を逆順にしてドットで区切り、「e164enum.net」を付けた形式(1.0.0.0.1.1.1.3.1.8.e164enum.net)で構成される。第一のデータベース13aにおいて、接続先情報は、端末が収容されるサーバ10,20B,20C,20Dに付与されたIPアドレスである。すなわち、サーバ20B,20C,20Dには、それぞれIPアドレスB,C,Dが付与されている。

0037

<第二のデータベース>
図3に示すように、第二のデータベース13bは、自サーバ10に収容された端末に関するデータベースであって、要求番号と、接続先情報と、が関連付けられたデータベースである。要求番号は、着呼側の端末の電話番号である。接続先情報は、要求番号に対応しており、「SIP」及び「PTSN」に対応する情報である。
接続先情報の例を以下に示す。
「sip:+81311110001@exampleA.ne.jp:user=phone」
「sip:+81311110001;npdi@exampleA.ne.jp;user=phone」
この接続先情報により、着信番号「81311110001」の端末は、「exampleA.ne.jp」で示される事業者Aが提供する電話サービスに加入しており、番号ポータビリティではない(非番ポの)ユーザ(端末)、つまり、自網に収容されている電話番号であることが分かる。本実施形態において、接続先情報には、それぞれ付加情報が付加されている。付加情報は、例えば接続先情報に対応する端末が収容される事業者のドメイン、ルーティング番号等である。

0038

<制御部>
図1に示すように、制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力回路等によって構成されている。制御部14は、機能部として、ENUM呼処理部14aと、条件ファイル14bと、条件ファイル設定部14cと、処理内容実行部14dと、を備える。

0039

<ENUM呼処理部>
ENUM呼処理部14aは、他装置によって送信されたENUM呼を受信し、受信されたENUM呼を他装置へ転送(要求)したり、要求元装置に応答したりする。ENUM呼としては、要求元装置から送信されるENUM要求(ENUM Query)と、それに対して要求元装置に応答するENUM応答(ENUM Answer)と、が挙げられる。

0040

ENUM呼処理部14aは、自サーバ10に収容される端末、又は、他サーバ20B,20C,20Dによって送信されたENUM要求を受信する。この場合には、ENUM呼処理部14aは、ENUM要求に含まれる着呼側の電話番号を用いて第一のデータベース13aを参照することによって、当該電話番号に対応するIPアドレスを読み出す。そして、ENUM呼処理部14aは、読み出されたIPアドレスを用いて、ENUM要求をIPアドレスに対応する他サーバ20B,20C,20D(又は、自サーバ10に収容される端末)へ転送する。

0041

また、ENUM呼処理部14aは、他サーバ20B,20C,20Dによって送信されたENUM応答を受信する。なお、ENUM呼処理部14aは、ENUM応答に対応するENUM要求を受信して処理した際に、要求元のIPアドレスを記憶している。そして、ENUM呼処理部14aは、かかるIPアドレスを用いて、ENUM応答をIPアドレスに対応する他サーバ20B,20C,20Dへ転送する。なお、ENUM呼処理部14aは、読み出されたIPアドレスが自サーバのものである場合には、ENUM呼を転送せず、自サーバで処理し応答する。

0042

<条件ファイル>
条件ファイル14bは、ENUM呼(ENUM要求又はENUM応答)に含まれるキーと、当該キーに対応する処理内容と、が関連付けて記憶されているファイルである。処理内容としては、ENUM呼に含まれるデータの追加、変更又は削除が挙げられる。また、処理内容としては、コマンドの実行が挙げられる。

0043

<条件ファイル設定部>
条件ファイル設定部14cは、ユーザによる操作部11の操作結果を取得し、取得された操作結果に基づいて、条件ファイル14bを設定する。

0044

<処理内容実行部>
処理内容実行部14dは、ENUM呼に含まれるキーを用いて条件ファイルを参照することによって、当該キーに対応する処理内容を読み出す(処理内容読み出しステップ)。また、処理内容実行部14dは、読み出された処理内容を実行する(処理内容実行ステップ)。

0045

<サーバ>
本実施形態において、サーバ20Bは、サーバ10と同じ自事業者のサーバである。サーバ20Cは、他事業者Cのサーバであり、サーバ20Dは、他事業者Dのサーバである。
サーバ20B,20C,20Dは、それぞれ、記憶部21と、制御部22と、を備える。

0046

<記憶部>
記憶部21は、ハードディスク等によって構成されている。記憶部21には、データベース21aが記憶されている。

0047

≪データベース≫
図4図6は、それぞれ、サーバ20B,20C,20Dのデータベースの一例を示す図である。図4図6に示すように、データベース21aは、自サーバ20B,20C,20Dに収容された端末に関するデータベースであって、要求番号と、接続先情報と、が関連付けられたデータベースである。すなわち、データベース21aは、ENUM呼処理サーバ10の第二のデータベース13bに相当する。

0048

<動作例>
続いて、本発明の実施形態に係る通信システム1の動作例について、条件ファイル14bの設定ごとに説明する。

0049

<第一の動作例>
第一の動作例において、条件ファイル14bは、図7に示すように設定されている。すなわち、条件ファイル14bにおいて、キーは、ENUM要求に含まれる要求元IPアドレスであり、処理対象は、ENUM応答に含まれる接続先情報の付加情報である。

0050

第一の動作例は、ENUM要求元がサーバ20C(他事業者C)の場合である。

0051

図13に示すように、まず、処理内容実行部14dが、サーバ20Cによって送信されたENUM要求を取得する。続いて、処理内容実行部14dが、ENUM要求に含まれるキー(IPアドレスC)を記憶するとともに、ENUM要求をENUM呼処理部14aへ出力する。続いて、ENUM呼処理部14aが、ENUM要求に含まれる電話番号(電話番号1)を用いて第一のデータベース13aを参照することによって、電話番号に対応する接続先情報(接続先情報1及び付加情報1)を読み出す。続いて、ENUM呼処理部14aが、読み出された接続先情報(接続先情報1及び付加情報1)を含むENUM応答を生成し、生成されたENUM応答を処理内容実行部14dへ出力する。続いて、処理内容実行部14dが、ENUM応答を取得し、記憶されたキーに対応する条件ファイル14bの処理内容を、ENUM応答に施す。本動作例では、ENUM要求に含まれるIPアドレスがCであるので、処理内容実行部14dは、ENUM要求から付加情報を削除し、付加情報が削除されたENUM応答(接続先情報は含む)をサーバ20Cへ送信する。

0052

<第二の動作例>
第二の動作例において、条件ファイル14bは、図8に示すように設定されている。すなわち、条件ファイル14bにおいて、キーは、ENUM要求に含まれる要求元IPアドレスであり、処理対象は、ENUM要求に含まれる電話番号である。また、図9に示すように、第二のデータベース13bには、電話番号に情報αが付加された要求番号と、接続先情報と、が関連付けて記憶されている。

0053

第二の動作例は、ENUM要求元がサーバ20C(他事業者C)の場合である。

0054

図14に示すように、まず、処理内容実行部14dが、サーバ20Cによって送信されたENUM要求を取得する。続いて、処理内容実行部14dが、記憶されたキーに対応する条件ファイル14bの処理内容を、ENUM要求に施す。本動作例では、ENUM要求に含まれるIPアドレスがCであるので、処理内容実行部14dは、ENUM要求に含まれる電話番号に情報αを付加し、情報αが付加されたENUM要求をENUM呼処理部14aへ出力する。続いて、ENUM呼処理部14aが、ENUM要求に含まれる電話番号(付加情報αが付加済み)を用いて第一のデータベース13aを参照することによって、電話番号(付加情報αが付加済み)に対応する接続先情報を読み出す。続いて、ENUM呼処理部14aが、読み出された接続先情報を含むENUM応答を生成し、生成されたENUM応答をサーバ20Cへ送信する。

0055

<第三の動作例>
第三の動作例において、条件ファイル14bは、図10に示すように設定されている。すなわち、条件ファイル14bにおいて、キーは、ENUM応答に含まれる応答元IPアドレスであり、処理対象は、ENUM応答に含まれる接続先情報である。

0056

第三の動作例は、ENUM要求元がサーバ20B(自事業者)であり、着信番号の番号管理元のENUMサーバがサーバ20D(他事業者D)の場合である。

0057

図15に示すように、まず、処理内容実行部14dが、サーバ20Bによって送信されたENUM要求を取得する。続いて、ENUM呼処理部14aが、ENUM要求に含まれる電話番号を用いて第一のデータベース13aを参照することによって、電話番号に対応する接続先情報(IPアドレスD)を読み出す。続いて、ENUM呼処理部14aが、読み出された接続先情報を用いて、ENUM要求をサーバ20Dへ送信する。

0058

続いて、サーバ20Dの制御部22が、ENUM呼処理サーバ10によって送信されたENUM要求を取得する。続いて、サーバ20Dの制御部22が、取得されたENUM要求に含まれる電話番号を用いてデータベース21aを参照することによって、当該電話番号に対応する接続先情報を読み出す。続いて、サーバ20Dの制御部22が、読み出された接続先情報を含むENUM応答を生成し、生成されたENUM応答をENUM呼処理サーバ10へ送信する。

0059

続いて、ENUM呼処理サーバ10の処理内容実行部14dが、サーバ20Dによって送信されたENUM応答を取得する。続いて、処理内容実行部14dが、取得されたENUM応答に含まれるキーに対応する処理内容を、ENUM応答に施す。本動作例では、ENUM応答のIPヘッダに含まれる応答元IPアドレスがDであるので、処理内容実行部14dは、ENUM応答に含まれる接続先情報に情報Dを付加し、情報Dが付加されたENUM応答をENUM呼処理部14aへ出力する。続いて、ENUM呼処理部14aが、情報Dが付加されたENUM応答を取得し、取得されたENUM応答をサーバ20Bへ送信する。

0060

<第四の動作例>
第四の動作例において、条件ファイル14bは、図11に示すように設定されている。すなわち、条件ファイル14bにおいて、キーは、ENUM要求の送信先であるサーバの要求先IPアドレスであり、処理対象は、ENUM要求に含まれる信号ヘッダである。

0061

第四の動作例は、ENUM要求元がサーバ20B(自事業者)であり、着信番号の番号管理元のENUMサーバがサーバ20D(他事業者D)の場合である。

0062

図16に示すように、まず、処理内容実行部14dが、サーバ20Bによって送信されたENUM要求を取得する。続いて、ENUM呼処理部14aが、ENUM要求に含まれる電話番号を用いて第一のデータベース13aを参照することによって、電話番号に対応する接続先情報(IPアドレスD)を読み出す。続いて、ENUM呼処理部14aが、読み出された接続先情報を処理内容実行部14dへ出力する。

0063

続いて、処理内容実行部14dが、ENUM呼処理部14aから出力された接続先情報を取得する。続いて、処理内容実行部14dが、取得された接続先情報をキーとする処理内容を、ENUM要求へ施す。本動作例では、接続先情報すなわち要求先IPアドレスがDであるので、処理内容実行部14dが、ENUM要求の信号ヘッダを一部変更し、信号ヘッダが一部変更されたENUM要求をENUM呼処理部14aへ出力する。続いて、ENUM呼処理部14aが、処理内容実行部14dから出力されたENUM要求を取得し、取得されたENUM要求をサーバ20Dへ送信する。

0064

続いて、サーバ20Dの制御部22が、ENUM呼処理サーバ10によって送信されたENUM要求を取得する。続いて、サーバ20Dの制御部22が、取得されたENUM要求に含まれる電話番号を用いてデータベース21aを参照することによって、当該電話番号に対応する接続先情報を読み出す。続いて、サーバ20Dの制御部22が、読み出された接続先情報を含むENUM応答を生成し、生成されたENUM応答をENUM呼処理サーバ10へ送信する。

0065

続いて、ENUM呼処理サーバ10のENUM呼処理部14aが、サーバ20Dによって送信されたENUM応答を取得する。続いて、ENUM呼処理部14aが、取得されたENUM応答をサーバ20Bへ送信する。

0066

<第五の動作例>
第五の動作例において、条件ファイル14bは、図12に示すように設定されている。すなわち、条件ファイル14bにおいて、キーは、ENUM応答に含まれる接続先情報に含まれる文字列(すなわち、ENUM応答の送信元であるサーバの応答元IPアドレスに対応する文字列)であり、処理対象は、コマンドである。

0067

第五の動作例は、ENUM要求元がサーバ20C(他事業者C)の場合である。

0068

図17に示すように、まず、処理内容実行部14dが、サーバ20Cによって送信されたENUM要求を取得する。続いて、処理内容実行部14dが、取得されたENUM要求が条件ファイル14bの条件に合致しないため、取得されたENUM要求をそのままENUM呼処理部14aへ出力する。続いて、ENUM呼処理部14aが、ENUM要求に含まれる電話番号(電話番号1)を用いて第一のデータベース13aを参照することによって、電話番号に対応する接続先情報(接続先情報1及び付加情報1)を読み出す。続いて、ENUM呼処理部14aが、読み出された接続先情報(接続先情報1及び付加情報1)を含むENUM応答を生成し、生成されたENUM応答を処理内容実行部14dへ出力する。続いて、処理内容実行部14dが、ENUM応答を取得し、記憶されたキーに対応する条件ファイル14bの処理内容を、ENUM応答に施す。本動作例では、ENUM要求に含まれる接続先情報(詳細には、接続先情報に付加された付加情報)が文字列cccを含むので、処理内容実行部14dは、コマンドを実行し、コマンドの実行後にENUM応答をサーバ20Cへ送信する。
処理内容実行部14dが実行するコマンドの例としては、特定のログを出力する、外部ツールを実行する等が挙げられる。また、処理内容実行部14dは、コマンドとして、プログラム上における内部関数API等の呼び出しを実行してもよい。

0069

本発明の実施形態に係るENUM呼処理サーバ10は、ENUM呼の送信元又は送信先をキーとして処理内容を選択し、選択された処理内容を実行するので、ENUM呼の送信元や送信先に応じた柔軟な応答等を実行することができる。

0070

また、ENUM呼処理サーバ10は、処理内容として、ENUM呼に含まれるデータの追加、変更若しくは削除、又は、コマンドの実行を行うので、同じENUM要求に対して、送信元又は送信先に応じたENUM応答を提供したり、送信元又は送信先に応じたコマンドを実行したりすることができる。

0071

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、前記実施形態において、ENUM呼処理システムは、1台のENUM呼処理サーバ10として具現化されているが、ENUM呼処理システムは、ENUM呼処理部14a及び記憶部13を備える第一の装置と、条件ファイル14b、条件ファイル設定部14c及び処理内容実行部14dを備える第二の装置と、に別体として構成されてもよい。また、本発明は、コンピュータをENUM呼処理サーバとして機能させる、又は、コンピュータにENUM呼処理方法を実行させるENUM呼処理プログラムとしても具現化可能である。

0072

10 ENUM呼処理サーバ(ENUM呼処理システム)
14a ENUM呼処理部
14b条件ファイル
14d処理内容実行部

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